説明

ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ

【課題】複撚り構造のスチールコードにおける最外層フィラメントの先行破断の発生を防止して、コード強力を向上したゴム物品補強用スチールコード、および、それを補強材として用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】2本または3本のコアフィラメント11からなるコアと、コアの周囲に配置された少なくとも1層のシースとからなる層撚り構造を有するストランドが、複数本にて撚り合わされてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードである。ストランドの最外層シースを構成するフィラメント13同士の隙間xが、最外層シースフィラメント13の径dの0.5〜4.0%である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ(以下、単に「コード」および「タイヤ」とも称する)に関し、詳しくは、空気入りタイヤやコンベヤベルト等の各種ゴム物品の補強用に用いられるゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建設用車輌用タイヤにおけるカーカスプライおよびベルトプライの補強や、コンベアベルトの補強に使用されるスチールコードには、高い強力が必要とされる。そのため、これら用途には、複数本のスチールフィラメントを撚り合わせたストランドを、さらに撚り合わせてなる複撚り構造のスチールコードが広く使用されている。
【0003】
一方で、タイヤについては、近年の環境問題やエネルギーの高効率化に関する要請に応えるべく、軽量化、低転がり抵抗化による低燃費化および輸送費の抑制が求められている。このため、スチールコードの強力を増加させる手段として、材質(特に、炭素含有量)や加工法(例えば、減面率)を変えることで、フィラメントの強力を高める工夫がなされている。
【0004】
しかし、フィラメントの抗張力を高めることでコード強力を高める従来の方法は、単撚り構造や通常の層撚り構造のスチールコードには有効であるものの、複数本のスチールフィラメントを撚り合わせたストランドからなる複撚り構造のスチールコードにおいては、十分有効なものではなかった。これは、かかる複撚り構造のコードにおいては、ストランド同士またはフィラメント同士の接触状態の影響により、フィラメント強力の上昇分がそのままコード強力の上昇に繋がらないためである。そのため、この問題を解消する目的で、これまでに様々な改良がなされてきている。
【0005】
複撚り構造のスチールコードの改良に関して、例えば、特許文献1には、(1+6+12)+6×(1+6+12)からなる7×19構造のゴム補強用スチールコードについて、シースストランドにおける最外層のフィラメントの抗張力と、隣接する内層のフィラメントの抗張力とを、特定の比率で規定することにより、高いコード強力を得る技術が開示されている。また、特許文献2には、複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、ストランドを構成する最外層シースフィラメントの抗張力を3,040N/mm以下とし、最外層シースフィラメントを除くすべての内側のフィラメントの抗張力を3,140N/mm以上とすることで、高いコード強力を得る技術が開示されている。
【0006】
さらに、特許文献3には、ストランドを構成する最外層フィラメントをその内側のフィラメントよりも太径として、その先行破断を回避することにより高いコード強力を得る技術が開示されており、特許文献4には、ストランドを構成するフィラメントの抗張力に関して「ストランドの中心に近い層のフィラメント抗張力≧ストランドの中心から遠い層のフィラメント抗張力」と規定するとともに、ストランドの平均抗張力に関して「コードの中心に近い層のストランドの平均抗張力<コードの中心から遠い層のストランドの平均抗張力」と規定することにより、フィラメントの先行破断を防止して、高いコード強力を得る技術が開示されている。
【特許文献1】特許第3439329号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献2】特許第3709551号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献3】再表01/034900号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献4】特開2005−248373号公報(特許請求の範囲等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のうち、特許文献2に記載されたスチールコードでは、ストランドを構成する最外層シースフィラメントの抗張力を3,040N/mm以下、最外層シースフィラメントを除くすべての内側のフィラメントの抗張力を3,140N/mm以上としているが、標準的なストランド構造である3+9、3+9+15、1+6+12構造では、最外層シースフィラメントの本数が半数以上を占めている。したがって、これらストランド構造においては、さらなる強力の向上を狙って内層のフィラメントの強力を10%上げたとしても、トータルのコード強力としては、その上げ分の半分の5%以下にしかならないことになる。
【0008】
すなわち、フィラメントの抗張力を高めてコード強力を高める従来の方法は、単撚り構造や通常の層撚り構造のスチールコードには有効であり、また、複数本のスチールフィラメントを撚り合わせたストランドとした複撚り構造のスチールコードにおいても、フィラメントの抗張力が3,040N/mm以下の場合には有効であるが、それ以上になると、フィラメントの抗張力の上昇の分だけコード強力が上昇しないという問題があった。
【0009】
また、特許文献3に記載されたスチールコードも、実際のタイヤに適用されてきており、ストランドを構成する最外層フィラメントをその内側のフィラメントよりも太径とすることによって、製造直後ではその効果が十分に発揮され、高強力のスチールコードを得ることができるものである。しかしその一方、長期にわたり保管された場合や、タイヤ製造時の熱履歴の影響によって、そのコード強力が製造直後対比大きく低下してしまうという問題も生じていた。
【0010】
したがって、従来の技術では、複撚り構造のスチールコードにおいて、コード強力の更なる向上を図るにあたって生ずる最外層フィラメントの先行破断の問題を十分に解消しうるものではなく、より優れた改良技術の実現が求められていた。
【0011】
そこで本発明の目的は、上記従来技術におけるような問題を生ずることなく、複撚り構造のスチールコードにおける最外層フィラメントの先行破断の発生を防止して、コード強力を向上したゴム物品補強用スチールコード、および、それを補強材として用いた空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、上記課題を解決すべく、複撚り構造のスチールコードの長期保管やタイヤ加硫時の熱履歴の影響も考慮して、そのコード強力の改善方法につき鋭意検討した結果、ストランドを構成する最外層シースフィラメント間の隙間率を、その径の0.5〜4.0%とすることで、先行破断の原因となるストランド最外層フィラメントへの接触荷重を隣接するフィラメントに負担させて、その先行破断を抑制することができ、結果としてコード強力の向上を図ることが可能となることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0013】
すなわち、本発明のゴム物品補強用スチールコードは、2本または3本のコアフィラメントからなるコアと、該コアの周囲に配置された少なくとも1層のシースとからなる層撚り構造を有するストランドが、複数本にて撚り合わされてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、
前記ストランドの最外層シースを構成するフィラメント同士の隙間が、該最外層シースフィラメントの径の0.5〜4.0%であることを特徴とするものである。
【0014】
ここで、最外層シースフィラメント間の隙間xは、下記式により求められ、フィラメントの撚り角αを考慮したものである。下記式中、Rは最外層シースフィラメントの螺旋半径を示し、Nは最外層シースフィラメントの本数を示し、dは最外層シースフィラメントの径を示す(図2,3参照)。
x=2Rsin(π/N)・sinα−d√(1−sin(π/N)・cosα)
【0015】
本発明においては、前記ストランドのうち、シースストランドの撚り角が1.4rad以上であることが好ましく、前記最外層シースフィラメントの撚り方向と、前記ストランドのうちシースストランドの撚り方向とが同一であることも好ましい。また、好適には、前記ストランドを構成する全てのフィラメントの抗張力が3,040N/mm以上である。さらに、前記ストランドを構成するフィラメントの炭素含有量が0.80重量%以上であることも好ましい。
【0016】
また、本発明の空気入りタイヤは、上記本発明のゴム物品補強用スチールコードを、補強材として用いたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、上記構成としたことで、複撚り構造のスチールコードの最外層フィラメント同士の接触部における先行破断の発生を抑制することができ、従来に比しコード強力を向上したゴム物品補強用スチールコードを実現することが可能となった。よって、かかる本発明のゴム物品補強用スチールコードを空気入りタイヤの補強材として用いることにより、重量の軽減、低燃費化および輸送費の抑制をいずれも実現できる空気入りタイヤが得られるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明のゴム物品補強用スチールコードは、2本または3本のコアフィラメントからなるコアと、その周囲に配置された少なくとも1層のシースとからなる層撚り構造を有するストランドが、複数本にて撚り合わされてなる複撚り構造を有する。
【0019】
前述したように、単撚り構造や通常の層撚り構造等の比較的直径の小さなスチールコードは、コード強力が個々のフィラメントの抗張力で決まる。しかし、上記のように、ストランドを複数本撚り合わせた複撚り構造としたスチールコードのコード強力の場合、個々のフィラメントの引張り強力の他に、コード引張りによってストランド同士が強く接触することが影響し、その接触点でそれぞれの最外層フィラメントに応力が集中することにより最外層フィラメントの先行的なせん断破壊が生じて、個々のフィラメントの引張り強力の上昇の分だけコード強力を向上できない場合がある。特に、かかる先行破断現象は、せん断破壊し易い抗張力の高いフィラメントにおいてよく現れ、殊に抗張力が3,040N/mm以上のフィラメントについては、フィラメントの抗張力の上昇に従いコード強力の向上は抑制され、長期にわたる保管やタイヤ製造時の熱履歴により、むしろ低下してしまう場合さえある。かかる観点から、本発明は、このような現象が従来生じていた上記複撚り構造のスチールコードを対象としている。
【0020】
図1に、本発明の一例のゴム物品補強用スチールコードの断面図を示す。本発明の複撚り構造のスチールコードの好適例としては、図示するような、2本のコアフィラメント11からなるコアと、その周囲に順次配置された9本のシースフィラメント12からなる第1シースおよび15本のシースフィラメント13からなる第2シースとからなる層撚り構造を有するストランドの7本を撚り合わせ、さらに1本のスパイラルフィラメント14を螺旋巻きに巻き付けた7×(2+9+15)+1構造のスチールコードを挙げることができる。なお、スパイラルフィラメント14は、コードの束を強化するために巻き付けられるものであるが、本発明においては必須ではなく、省略することも可能である。
【0021】
図2に、本発明のコードを構成するストランドを取り出して示す拡大図を示す。本発明においては、図示するように、上記複撚り構造のスチールコードにおいて、ストランドの最外層シースを構成するフィラメント13同士の隙間xが、その径dの0.5〜4.0%、特には1.0〜3.5%であることが重要である。隙間を4.0%以下にすることにより先行破断の原因となる最外層シースフィラメント13への接触荷重を、隣接するフィラメントに負担させることで、その先行破断を抑制することができ、結果として、これらフィラメントの抗張力の上昇を、そのままコード強力の向上に反映させることが可能となる。また、隙間を0.5%以上としたのは、隙間が0.5%未満になるとストランドを構成する内層のコアフィラメントや第1シースフィラメントとの拘束力が小さくなり、タイヤ走行中の入力によりコアフィラメントや第1シースフィラメントが飛び出し、タイヤ故障に繋がるためである。
【0022】
また、本発明においては、コードを構成するストランドのうち、シースストランド2の撚り角が、1.4rad以上、特には1.40〜1.49radであることが好ましい。これは、シースストランド2の撚り角が1.4rad未満では、引張荷重を受けたときのコアストランド1の荷重負担およびシースストランド2からの接触荷重が大きくなり、コード強力が著しく低下するためである。
【0023】
さらに、本発明においては、各ストランド1,2における最外層シースフィラメント13の撚り方向と、シースストランド2の撚り方向とが、同一であることが好ましい。これは、同一方向に撚り合わせることにより、コアストランドの最外層シースフィラメントとシースストランドの最外層シースフィラメントとの接触角が小さくなり、接触面積が増大して、先行破断が抑制されるためである。
【0024】
本発明において特には、上記複撚り構造のスチールコードにおいて、各ストランドを構成する全てのフィラメントの抗張力が3,040N/mm以上であることが好ましく、より好ましくは3,040〜4,200N/mmである。フィラメントの抗張力が3,040N/mm未満では、先行破断の発生はないので、本発明を適用する必要が生じない。なお、フィラメントの材質としては、炭素含有量が0.80重量%以上であることが好ましい。
【0025】
本発明のスチールコードにおいては、スチールコード製造直後の破断強力は、コードを構成するフィラメントの総強力の90%以上有していることが好ましく、さらに、タイヤ製造時の加熱工程を経ても、スチールコードの破断強力はコードを構成するフィラメントの総強力の80%以上を有していることが好ましい。なお、本発明のコードにおいては、各ストランドの最外層シースフィラメント13同士の隙間xとその径dとの関係について上記条件を満足するものであれば、それ以外の、各フィラメントの具体的な径や撚り方向、撚りピッチ等の条件については、特に制限されるものではなく、用途に応じて、常法に従い適宜構成することが可能である。
【0026】
本発明のゴム物品補強用スチールコードにおいては、上述のように、従来の複撚り構造のスチールコードに比べコード強力が向上している。したがって例えば、従来の複撚り構造のコードの代わりに本発明のコードを用い、その複数本を互いに平行に引き揃えてゴムシートに埋設してなるプライをベルトまたはカーカスに適用した建設車両用の空気入りラジアルタイヤにおいては、重量の軽減、低燃費化および輸送費の抑制をいずれも図ることが可能となる。
【0027】
本発明の空気入りタイヤの好適例としては、例えば、図4に示すような、タイヤサイズ40.00R57程度の大型のオフロード用ラジアルタイヤを挙げることができる。図示するタイヤは、左右一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコア21間にトロイド状に延在する1層のカーカスプライ22と、そのトレッド部23のタイヤ半径方向外側に配設された6層のベルト24を備えており、本発明のスチールコードは、かかるタイヤにおいて、カーカスプライ22の補強材等として好適に適用することができる。この場合のカーカスプライ22へのコードの打込み数は、例えば、8.0〜8.5本/50mmの範囲内、特には8.0本/50mm程度とすることができる。
【0028】
本発明の空気入りタイヤは、上記本発明のスチールコードをカーカスプライまたはベルトの補強材として用いるものであればよく、それ以外のタイヤ構造の詳細および各部材の材質等については慣用されているものを適宜採用することができ、特に制限されるべきものではない。
【実施例】
【0029】
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
下記表1、2に示す条件に従い、2本または3本のコアフィラメントからなるコアと、その周囲に配置された2層のシースとからなる層撚り構造を有するストランドが、7本にて撚り合わされてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードを作製した。
【0030】
図1に示すスチールコードは、空気入りタイヤの補強材用途に最適な実施例4のコードであり、コード構造は、7×(2+9+15)+1構造となっている。すなわち、図示する実施例4のスチールコードは、コアストランド1の回りにシースストランド2を6本撚り合わせて、1本のスパイラルフィラメント14を螺旋巻きに巻き付けたものであり、各ストランドは、2本のコアフィラメント11の周りに9本の第1シースフィラメント12と15本の第2シースフィラメント13とを撚り合わせたものである。なお、各フィラメントとしては、炭素含有量が0.82重量%のものを用いた。
【0031】
各実施例および比較例のスチールコードについて、そのコード破断強力のより減り率および製造直後−加熱後変化率につき評価した。ここで、より減り率(%)とは、コードを構成するフィラメントの破断強力の総和に対する、コード破断強力の差を百分率で示したものである。また、製造直後−加熱後変化率(%)は、製造直後のコード破断強力に対する145℃×40分での加熱後のコード破断強力の変化率で表示した。加熱後のより減り率が20%以下であって、かつ、製造直後−加熱後変化率が10%以下であれば、加熱による強力低下が少なく、良好であるといえる。その結果を、下記の表1、2中に併せて示す。また、各実施例および比較例のスチールコードについて、そのコードをベルト補強材として使用したタイヤを実地で3000時間走行させた後のストランドからのコア、第1シースの飛び出し有無につき評価した結果も併せて示す。ここで、「○」は飛び出し無し、「×」は飛び出しが見られたことを示す。
【0032】
【表1】

【0033】
【表2】

【0034】
上記表中に示すように、所定の複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、各ストランドを構成する最外層シースフィラメント同士の隙間を、その径の0.5〜4.0%とした実施例においては、高いコード強力を実現することができ、また、加熱後においてもコード強力の低下が少なく、タイヤ走行後のストランド内層のフィラメント飛び出しも問題ないことが確かめられた。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一好適例のゴム物品補強用スチールコードを示す断面図である。
【図2】本発明に係るストランドを拡大して示す断面図である。
【図3】フィラメントの撚り角に係る説明図である。
【図4】本発明の一好適例の空気入りタイヤを示す拡大部分断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 コアストランド
2 シースストランド
11 コアフィラメント
12 第1シースフィラメント
13 第2シースフィラメント
14 スパイラルフィラメント
21 ビードコア
22 カーカスプライ
23 トレッド部
24 ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本または3本のコアフィラメントからなるコアと、該コアの周囲に配置された少なくとも1層のシースとからなる層撚り構造を有するストランドが、複数本にて撚り合わされてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、
前記ストランドの最外層シースを構成するフィラメント同士の隙間が、該最外層シースフィラメントの径の0.5〜4.0%であることを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。
【請求項2】
前記ストランドのうち、シースストランドの撚り角が1.4rad以上である請求項1記載のゴム物品補強用スチールコード。
【請求項3】
前記最外層シースフィラメントの撚り方向と、前記ストランドのうちシースストランドの撚り方向とが同一である請求項1または2記載のゴム物品補強用スチールコード。
【請求項4】
前記ストランドを構成する全てのフィラメントの抗張力が3,040N/mm以上である請求項1〜3のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
【請求項5】
前記ストランドを構成するフィラメントの炭素含有量が0.80重量%以上である請求項1〜4のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
【請求項6】
請求項1〜5のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコードを、補強材として用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−108460(P2009−108460A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155639(P2008−155639)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】