説明

サウンディング基準信号のための周波数ホッピングパターン及び構成

通信、特に、無線通信、特に、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)ロングタームエボリューション(LTE)のアップリンク(UL)送信、特に、サウンディング基準信号(SRS)送信及び構成に関する技術を提供する。サウンディング基準信号の周波数ホッピング位置を形成する段階を含む方法、装置、及びコンピュータプログラムは、ホッピングパターンに基づいている。サウンディング基準信号のホッピングパターンは、サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートするように構成される。サウンディング基準信号のホッピングパターンはまた、広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への参照
本出願は、2008年3月20日出願の米国特許仮出願第61/064、690号、2008年4月21日出願の米国特許仮出願第61/071、299号、及び2008年5月20日出願の米国特許仮出願第61/071、837号に対する優先権を請求するものである。これらの出願の開示は、本明細書においてその全内容が引用により組み込まれている。
【0002】
一部の実施形態は、一般的に、通信、特に、無線通信に関する。特に、実施形態の一部は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)ロングタームエボリューション(LTE)のアップリンク(UL)送信に関する。より具体的には、ある一定の実施形態は、サウンディング基準信号(SRS)送信及び構成に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークは、公知であり、絶えず進化している。例えば、UMTSは、第3世代(3G)セル電話技術の1つである。現在、UMTSの最も一般的な形式は、3GPP(3G提携プロジェクト)によって標準化されるような基礎となるエアインタフェースとして広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)を使用する。
【0004】
現在、世界中のUMTSネットワークは、ダウンリンクパケットデータに対するデータレート及び容量を増加させるためにアップグレードされている。UMTSの更なる競争力を保証するために、UMTSロングタームエボリューション(LTE)に対する様々な概念が、高データレート、低待ち時間、及びパケット最適化無線アクセス技術を達成するために研究されている。
【0005】
「3GPP LTE(ロングタームエボリューション)」は、将来の要件に対処するためにUMTSモバイル電話規格を改善するための第3世代提携プロジェクト内の1つのプロジェクトに与えられた名前である。プロジェクトの目標は、効率の改善、コストの低減、サービスの改善、新しいスペクトル機会の使用、及び他のオープン規格とのより良い統合化を含む。LTEプロジェクトは、規格ではないが、UMTSシステムのかなりの又は全体的な拡張及び修正を含むUMTS規格の新しく進化したリリース8をもたらすことが期待されている。
【0006】
進化型UMTSの特徴は、それが、音声、映像、及びメッセージングのようなビルト−オン高レベルサービスを備えた「インターネット」のコアプロトコルである送信制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)に基本的に基づくということである。
【0007】
最新の無線ネットワークでは、サウンディング基準信号(SRS)は、モバイルデバイスのようなユーザ機器(UE)からの送信に対するLTE規格におけるリソースブロック(RB)又は物理的リソースブロック(PRB)として公知の最良リソースユニット(RU)を見つけるために、典型的には、基地局又はノードBに対して広い帯域幅で送信される。しかし、最大UE送信電力に対する制限のために、チャンネル品質インジケータ(CQI)測定精度は、セルの縁部の近くに位置したUEがSRSを送信するときのようなSRS信号の受信電力が低下するときに低下する。SRSのこの低下は、最適RU割り当て及び変調及び符号化方式(MCS)選択にエラーを生じさせる場合がある。したがって、UEからのSRSの送信における改善は、最大ユーザ収量を達成するのに役立つ。したがって、SRSは、ULデータ送信に対するPUSCHのためのチャンネル認識スケジューリング及び高速リンク適応を可能にするように設計される。SRSはまた、物理的アップリンク共有チャンネル(PUSCH)及び物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)の両方に対する閉ループ電力制御(PC)のための基準(RS)としても使用される。
【0008】
更に、SRSは、時分割二重通信(TDD)モードにおけるチャンネル認識ダウンロード(DL)スケジューリングを改善/可能にするために使用することができる。TDDは、発信及びリターン信号を分離するための時分割多重方式のアプリケーションである。特に、TDDは、半二重通信リンク上で全二重通信をエミュレートし、アップリンク及びダウンリンクデータ速度の非対称性が可変である場合に利益を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許仮出願第61/064、690号
【特許文献2】米国特許仮出願第61/071、299号
【特許文献3】米国特許仮出願第61/071、837号
【特許文献4】米国特許仮出願第60/006、634号
【特許文献5】米国特許仮出願第60/006、901号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、現在の当業技術に応答して、特に、現在利用可能な通信システム技術によって完全には解決されていない当業技術の問題及び必要性に応答して開発されたものである。したがって、本発明は、サウンディング基準信号周波数ホッピングパターン装置、方法、及びコンピュータ可読媒体上に組み込まれたコンピュータプログラムを提供するために開発されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一実施形態によると、ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置をプロセッサによって形成する段階を含む方法を提供することができる。本方法はまた、サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用して層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートするために、サウンディング基準信号のホッピングパターンを構成する段階を含むことができる。本方法は、広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するために、サウンディング基準信号のホッピングパターンを構成する段階を含むことができる。
【0012】
別の実施形態により、ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置を処理するように構成されたプロセッサを含む装置を提供することができる。サウンディング基準信号のホッピングパターンは、サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートし、かつ広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するように構成することができる。
【0013】
別の実施形態により、コンピュータ可読媒体上に組み込まれるコンピュータプログラムを提供することができる。コンピュータプログラムは、方法を実行するためにプロセッサを制御するように構成することができる。コンピュータプログラムは、ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置を形成する段階を含む。コンピュータプログラムはまた、サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり少なくとも周波数帯域ブランチをサポートするようにサウンディング基準信号のホッピングパターンを構成する段階を含むことができる。コンピュータプログラムはまた、広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するようにサウンディング基準信号のホッピングパターンを構成する段階を含むことができる。
【0014】
別の実施形態により、ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置を形成するための形成手段を含む装置を提供することができる。装置はまた、サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートし、かつ広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するようにサウンディング基準信号のホッピングパターンを構成するための構成手段を含むことができる。
【0015】
本発明の利点を容易に理解されることになるように、上記に簡略に説明した本発明の更に具体的な説明を添付の図面に示されている特定的な実施形態を参照することにより以下に提供する。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示し、したがって、その範囲を制限するように考えないものとすることを理解した上で、本発明を添付の図面の使用を通して付加的な特異性及び詳細によって以下に記述して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】UMTSシステムの高レベルの概略図を示す図である。
【図2】一部の実施形態によるユーザ機器を示す高レベルの概略図である。
【図3】少なくとも1つの実施形態によるサウンディング基準信号周波数ホッピングパターン及び構成方法における段階を示す図である。
【図4】少なくとも1つの実施形態によるSRS帯域幅配分構成を示す処理流れ図である。
【図5】ツリーベースのSRS周波数ホッピングを示す図である。
【図6】少なくとも1つの実施形態によるツリー構造による例示的なSRS周波数位置構成を示す図である。
【図7A】少なくとも1つの実施形態による例示的なSRS周波数ホッピングパターンを示す図である。
【図7B】少なくとも1つの実施形態による動的に変化するPUCCH領域を備えた例示的なSRS構成を示す図である。
【図8】少なくとも1つの実施形態によるホッピングSRSを形成する方法における段階を示す図である。
【図9】少なくとも1つの実施形態により第2UEに対する周波数ホッピングにより、他の示されたUEに対する周波数ホッピングなしにスケジュールされた例示的なSRSを示す図である。
【図10】一部の実施形態によるセルシステムの構成要素を示す高レベルの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書における図面に一般的に説明して示すように、本発明の構成要素は、様々な異なる構成に配置及び設計することができることが容易に理解されるであろう。したがって、添付の図に示すような本発明の装置、システム、及び方法の実施形態の以下の詳細説明は、特許請求する本発明の範囲を制限するものではなく、本発明の選択された実施形態を単に表すものである。
【0018】
本明細書を通して説明する本発明の特徴、構造、又は特性は、あらゆる適切な方法で1つ又はそれよりも多くの実施形態に結合することができる。例えば、本明細書全体を通して「ある一定の実施形態」、「一部の実施形態」、又は類似の言語の引用は、実施形態に関して説明した特定の特徴、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して「ある一定の実施形態では」、「一部の実施形態では」、「他の実施形態では」、又は類似の言語の句の出現は、必ずしも全てが実施形態の同じ群を指すものではなく、説明する特徴、構造、又は特性は、あらゆる適切な方法で1つ又はそれよりも多くの実施形態に結合することができる。
【0019】
更に、用語、データ、パケット、及び/又はデータグラムが、本発明の説明に使用されているが、本発明は、ネットワークデータの多くのタイプへのインポートを有する。本発明の目的に対しては、データという用語は、パケット、セル、フレーム、データグラム、ブリッジプロトコルデータユニットパケット、パケットデータ、及びこれらのあらゆる均等物を含む。
【0020】
ある一定の省略形の以下のリストが、本明細書において使用される。
・BTS:基地送受信局
・BW:帯域幅
・DM:復調
・LTE:ロングタームエボリューション
・PUCCH:物理的アップリンク制御チャンネル
・PUSCH:物理的アップリンク共有チャンネル
・RB:リソースブロック(180kHz、12サブキャリア)
・RPF:反復係数
・RRC:無線リソース制御
・RS:基準信号
・SRS:サウンディング基準信号
・TDD:時分割二重方式
・UE:ユーザ機器
・UTRAN:ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク
・WMCDA:広帯域符号分割多元接続
【0021】
現在のLTEでは、SRS信号伝達は、ノードB110によって制御され、SRSパラメータは、1つのUE120当たりに構成される。例えば、SRSの態様は、例えば、無線リソース制御(RRC)信号伝達の一部として、1つのUE120当たり準静的に構成可能である。特に、UE120は、ノードB110へのアップリンク通信の一部として様々な属性を指定することができる。更に、SRSが変更された場合、UE120によって使用される帯域幅(BW)は、所定の作動帯域幅に対する構成を送信することによって調節することができる。帯域幅を調節する場合、SRS送信は、理想的には、恒久的リソース配分を収容するPUCCH領域又はPUSCH領域を破裂させてはならない。
【0022】
UE120は、ノードB110によって作られたRRC信号伝達に基づいてSRS送信の持続時間を調節することができる。例えば、SRS送信は、「ワンショット」送信、又はそうでなければ無効にされるまで又はセッションが終了するまで有効である無期限の定期的送信のいずれかとして定めることができる。UE120は、SRS送信に対する期間を更に調節することができる。例えば、期間は、2、5、10、20、40、80、160、又は320msとすることができる。SRSは、一般的に、2の反復係数(RPF)を含むものとして定められる。UE120は、以下に更に詳しく説明するように、3ビットによって信号伝達された循環シフトを含むようにSRSを更に調節することができる。
【0023】
周波数ホッピングSRSは、制限されたSRSオーバヘッドを備えた大きな帯域幅をサウンディングするための有用な構成とすることができるが、遅延チャンネル品質情報(CQI)測定を犠牲にする。
【0024】
SRSの効率的な割り当てに異なる送信帯域幅を提供するために、1つの方式は、直交可変拡散因子(OVSF)コード割り当てをツリー構造に似せるツリー構造に基づく帯域幅割り当てを呈示する。言い換えると、各層に常に正確に2つのブランチが存在する。この説明は、OVSFコードツリーを指しているが、他のツリーベースの割り当ても存在し、他に使用することができることを認めるべきである。
【0025】
例えば、図5を参照すると、様々な帯域幅を備えたSRSに対する周波数ホッピングのための例示的な方式は、OVSFコードツリー構造に基づくことができる。図5では、OVSFコードツリーのブランチ500は、所定のパターンに基づいて切り換えられる。したがって、ホッピング方法を使用することにより、様々な帯域幅を備えたSRSの効率的な周波数ホッピングは、OVSFコードツリーベースのSRS割り当てを維持しながら達成することができる。
【0026】
OVSF及び他のツリーベースのSRS割り当ては、様々なセル配備シナリオにおけるユーザ収量性能を最大にするために、システム帯域幅より狭い送信帯域幅を備えたSRSに対するホッピングベース及び局所化ベースの多重方式の両方をサポートすることができる。更に、図5の方式は、OVSFコードツリーのブランチの切り換えに基づいて効率的なSRSホッピング方法を実施するために適用することができる。しかし、他の方式は、3GPPで作られた現在のSRS仮定を考慮に入れない。例えば、これらの方式は、SRS送信がPUCCH領域又は恒久的PUSCHのいずれかを破裂させた場合に適正に働かない場合がある。層あたり2つのブランチを備えたOVSFコードツリーは、ある一定のBWオプションがSRSに対して許可されている場合は機能しない場合がある。したがって、OVSFコードツリーには、LTEに対する現在の3GPP仕様内で機能する明確なSRS周波数ホッピング構成がない。
【0027】
SRS帯域幅に対する様々な方式は公知である。例えば、2008年1月8日出願の本出願人所有の米国特許仮出願第60/006、634号、及び2008年2月5日出願の第60/006、901号は、その主題が、本明細書に引用により完全に組み込まれている。SRS帯域幅に対するこれらの及び他の公知の方式は、いずれのSRS周波数ホッピングパターンも開示していない。
【0028】
図1は、一部の実施形態によるUMTSシステム100を示している。特に、UMTSシステム100は、1つ又はそれよりも多くのセル101を定める1つ又はそれよりも多くのノードB110(拡張ノードB又はeNBとしてLTEで公知である)、及びセルの1つ又はそれよりも多くに関連付けられる複数のユーザ機器(UE)120を含むことができる。UEとノードB間の無線インタフェースは、Uu130と呼ばれる。
【0029】
GSMにおいてBTS(基地送受信局)として公知のノードB110は、エアトランスポート技術として広帯域符号分割多元接続(WCDMA)を使用することができる。ノードB110は、ノードB110の周りを自由に動く移動局(例えば、UE120)と直接通信するために、無線周波数送信機及び受信機を含む。セルラーネットワークのこのタイプでは、UE120は、互いに直接通信できないが、ノードB110と通信することができる。
【0030】
従来、ノードB110は、最小機能しか有しておらず、RNC(無線ネットワークコントローラ)111によって制御されている。しかし、これは、何らかの論理(例えば、再送信)が低応答時間に対してノードB110で処理される高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)の出現と共に変化している。
【0031】
WCDMA技術の利用は、セルが同じか又は異なるノードB110に属することを可能にし、同じ周波数に重なって依然としてそれを使用するために異なるRNCによって制御されるようにする。実際には、全ネットワークは、セル間のソフトハンドオーバーを達成するために1つの周波数対によってのみ実施される。
【0032】
WCDMAは、グローバルシステムモバイル通信(GSM)より高い周波数で作動する場合が多いので、セル範囲は、GSMセルに比べてかなり小さい。GSMとは異なり、セルのサイズは、セルブリージングとして公知の現象において一定ではない場合がある。この構成は、多数のノードB110及び3G(UMTS)ネットワークにおける注意深いスケジューリングを必要とする場合がある。しかし、ノードB110及びUE120(ユーザ機器)における電力要件は、通常は、遙かに低い。
【0033】
ノードB110は、一般的に、電力増幅器及びデジタル信号プロセッサ(図示しない)を含むいくつかの構成要素に接続したアンテナ(図示せず)を含む。ノードB110は、アンテナの構成及びタイプに応じて、セクターと呼ばれるいくつかのセル101にサービス提供することができる。
【0034】
図1を続けて、UE120は、GSMサブシステムにおける移動局にほぼ対応し、通信するためにエンドユーザによって直接使用されるあらゆるデバイスとすることができる。例えば、UE120は、手持ち式電話、ラップトップコンピュータへのカード、又は他のデバイスとすることができる。UE120は、基地局、すなわち、上述のノードB110に接続している。UE120は、GSMシステムにおける移動局にほぼ対応する。
【0035】
更に、UE120は、ノード110Bにいくつかのメッセージを送信し、ノード110Bからいくつかのメッセージを受信する。送信されるメッセージの1つは、SRS102を含む。SRS102は、ノードB110から受信したデータに基づいて又はユーザインタフェースによって又はこれらの両方によって構成することができる。この結果、構成されたSRS102を含むメッセージは、UE120からノードB110に送信される。
【0036】
UE120は、移動度管理、発呼制御、セッション管理、及びアイデンティティ管理を含むコアネットワークに対するタスクを処理することができる。一般的に、対応するプロトコルは、ノードB110がプロトコル情報を変更、使用、又は理解しないように、ノードB110を通じて透過的に送信される。UMTSバックエンドは、GSM/UMTS無線ネットワーク(「GSM EDGE」無線アクセスネットワーク(GERAN)、UMTS地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)、及び進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN))、WiFi、ウルトラモバイルブロードキャスト(UMB)、及びワールドワイド相互運用性マイクロウェーブアクセス(WiMAX))のような様々な手段を通じてアクセス可能になる。非UMTS無線ネットワークのユーザは、接続を実行するために使用されるネットワークの信頼性に応じたセキュリティの様々なレベルにより、IPネットワークへのエントリポイントを提供される。GSM/UMTSネットワークのユーザは、システムのあらゆるレベルでの全ての認証が単一のシステムによって網羅される場合は統合システムを使用することができ、一方、WiMAX及び他の類似の技術を通じてUMTSネットワークにアクセスするユーザは、例えば、メディアアクセス制御(MAC)アドレス又は電子シリアル番号(ESN)アドレスを通じて自らを認証し、1つの方法でWiMAX接続を処理し、別の方法でUMTSリンクアップを処理することになる。
【0037】
LTEリリース8では、進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)と呼ばれるエアインタフェースが、無線ネットワークを配備するUMTSオペレータによって使用される。現在のE−UTRAシステムは、ダウンリンク(タワー対受話器)に対してOFDMA、及びアップリンクに対してシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)を使用し、かつ局当たり4つまでのアンテナによって複数入力/複数出力(MIMO)を利用する。トランスポートブロックに対するチャンネル符号化方式は、ターボ符号化及び競合無しの2次置換多項式(QPP)ターボコード内部インターリーバーである。
【0038】
利用可能なスペクトルが、各々が異なる周波数上にあり、かつ各々が信号の一部を運ぶ何千もの非常に薄いキャリアに分割されるシステムは、OFDMの使用により、E−UTRAを3Gプロトコルで使用される古いCDMAベースのシステムよりもスペクトルの使用においてより柔軟にすることができる。CDMAネットワークは、高チップレートを維持し、したがって、効率を最大にするために、各キャリアに割り当てられるスペクトルの大きなブロックを必要とする場合がある。OFDMは、CDMAよりも大きなリンクスペクトル効率を有し、64QAMのような変調フォーマット及びMIMOのような技術に結合した場合は、E−UTRAは、一般的に、HSDPA及びHSUPAを備えたW−CDMAよりも効率的である。
【0039】
LTEリリース8では、OFDMダウンリンクにおけるサブキャリア間隔は、15kHzであり、利用可能な2048サブキャリアの最大数が存在する。モバイルデバイスは、全ての2048サブキャリアを受信することができるが、基地局は、一般的に、最小構成において、72サブキャリアだけの送信をサポートする。DLにおけるサブキャリアの数は、チャンネルBWに依存し、2048サブキャリアは、20MHZのBWで実施することができる。サブキャリアの適正な数は、BWと共に縮小する。送信は、持続時間0.5msの時間スロット及び持続時間1.0msのサブフレームに時間的に分割される。無線フレームは、10msの長さである。ダウンリンクデータチャンネルにおけるサポートされる変調フォーマットは、直交位相シフト変調方式(QPSK)、16直交振幅変調(QAM)、及び64QAMである。
【0040】
アップリンクに対する現在の仕様を続けて、多重化SC−FDMA、及びQPSK又は16QAM(64QAMオプション)変調を使用することができる。SC−FDMAは、低ピーク対平均電力比(PAPR)を有するので使用される。各モバイルデバイスは、少なくとも1つの送信機を有する。仮想MIMO/空間分割多元接続(SDMA)を通じて、アップリンク方向におけるシステム容量は、基地局のアンテナの数に応じて増大させることができる。
【0041】
特に、LTEアップリンク送信方式は、SC−FDMAを使用する。OFDMAは、ダウンリンクにおけるLTE要件を満足させるのに最適と考えられるが、OFDMA特性は、アップリンクに対して有用ではない。これは、主にOFDMA信号のピーク対平均電力比(PAPR)特性のためであり、劣悪なアップリンクサービスエリアを生じる。したがって、FDD及びTDDモードに対するLTEアップリンク送信方式は、循環プレフィックスを備えたSC−FDMAに基づいている。SC−FDMA信号は、OFDMA信号に比べてより良いPAPR特性を有し、PAPR特性は、UE電力増幅器の費用対効果の高い設計に対して重要である。SC−FDMA信号処理は、OFDMA信号処理との一部の類似性を有し、それによってダウンリンク及びアップリンクのパラメータ化を調和させることができる。
【0042】
SC−FDMA信号を生成する方法には様々な可能性が存在する。例えば、離散的フーリエ変換拡散直交周波数分割多元方式(DFT−s−OFDM)がE−UTRAに対して選択されている。DFT−s−OFDMでは、サイズMのDFTが、最初にM変調記号のブロックに適用される。次に、QPSK、16QAM、及び64QAMが、アップリンクE−UTRA変調方式として使用され、後者は、UEに対するオプションである。DFTは、変調記号を周波数ドメインに変換することができる。結果は、利用可能なサブキャリアにマップされる。E−UTRAアップリンクでは、連続的なサブキャリアにおける局所化された送信だけが許可される。N>Mである場合のNポイント逆高速フーリエ変換(IFFT)が、次に、OFDMに行われ、次に、循環プレフィックスの加算及び並列/直列変換が続く。
【0043】
したがって、DFT処理は、DFT−拡散―OFDMという用語で示すように、SCFDMAとOFDMA信号生成の間の基本的な差異である。入力データストリームが、利用可能なサブキャリアにわたるDFT変換によって拡散しているので、SC−FDMA信号では、送信のために使用される各サブキャリアが、全ての送信される変調記号の情報を収容する。これとは対照的に、OFDMA信号の各サブキャリアは、特定の変調記号に関する情報だけを運ぶ。
【0044】
同様に、SC−FDMAパラメータ化では、E−UTRAアップリンク構造をダウンリンクと同様にすることができる。例えば、アップリンク無線フレームは、各々が0.5msの20スロットから成り、1サブフレームは、2スロットから成る。アップリンクでは、データは、1リソースブロックの倍数に割り当てられる。周波数ドメインにおけるアップリンクリソースブロックサイズは、現在、ダウンリンクの場合と同じに12サブキャリアである。しかし、アップリンク信号処理におけるDFT設計を単純にするために、全ての整数倍数が通常許可されるわけではなく、一般的に、因数2、3、及び5だけが許可される。これらの制限は、実施例として参照されている。同様に、アップリンク送信時間間隔は、1msである(ダウンリンクと同じ)。
【0045】
ユーザデータは、送信帯域幅及び可能な周波数ホッピングパターンによって判断される物理的アップリンク共有チャンネル(PUSCH)で運ばれる。物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)は、ULデータが存在しない場合はアップリンク制御情報、例えば、CQIレポート及びダウンリンクで受信したデータパケットに関するACK/NACK情報を運ぶことができる(ULデータが存在する場合、制御信号は、ULデータによって多重化されてPUSCH時間で送信される)。PUCCHは、アップリンクにおいて保証された周波数領域で送信される。
【0046】
アップリンク基準信号構造では、アップリンク基準信号は、制御及びデータチャンネルを復調するためにノードB110受信機でのチャンネル推定に対して使用することができる。他方、基準信号は、チャンネルサウンディングと呼ばれる基地局におけるスケジューリング判断のための基礎としてチャンネル品質情報(CQI)を提供することができる。アップリンク基準信号は、CAZAC(定振幅ゼロ自己相関)シーケンス又はコンピュータ検索ベースのZAC(ゼロ自己相関)シーケンスに基づくことができる。
【0047】
E−UTRAによるアップリンク物理層手順に対しては、そのアップリンク物理層手順が必要であると考えられる。例えば、非同期ランダムアクセスにより、ランダムアクセスは、アイドルから接続へ遷移する場合に、ハンドオーバーの一部として初期アクセスを必要とするために、又はアップリンク同期を再設定するために使用することができる。同様に、複数のランダムアクセスチャンネルを1つのアクセス期間内の周波数ドメインにおいて定めることができる場合、ランダムアクセス機会の十分な数を提供することができる。
【0048】
ランダムアクセス手順は、WCDMAに類似の電力ランピングを備えた開ループ電力制御を使用することができる。選択されたランダムアクセスチャンネルでプリアンブルが送信された後、UEは、ランダムアクセス応答メッセージを待つ。応答が検出されなかった場合、別のランダムアクセスチャンネルが選択され、プリアンブルが再度送信される。
【0049】
アップリンクスケジューリングでは、アップリンクリソースのスケジューリングがノードB110によって行われる。ノードB110は、ある一定の時間/周波数リソースをUE120に割り当てることができ、UE120に使用する送信フォーマットについて通知する。アップリンクに影響を与えるスケジューリング判断は、ダウンリンクにおけるPDCCHを通じてUE120に伝達される。スケジューリング判断は、サービス品質(QoS)パラメータ、UEバッファステータス、アップリンクチャンネル品質測定値、UE機能、UE測定値ギャップ、その他に基づくことができる。
【0050】
アップリンクリンク適応化方法として、送信電力制御、適応変調及びチャンネル符号化レート、並びに適応送信帯域幅を使用することができる。同様に、アップリンクタイミング制御は、異なるUE120からの送信をノードB110の受信機ウィンドウに時間整合させるのに必要とされる。ノードB110は、適切なタイミング制御指令をダウンリンクにおいてUE120に送信し、UE120にそれぞれの送信タイミングを適応させるように指令する。ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)では、ノードB120は、間違って受信したデータパケットの再送信を必要とする場合がある。
【0051】
3.9世代モバイル電話技術は、4Gの予測に近い拡張された機能を備えた3Gに基づくデジタルモバイル電話システムを提供する。実施可能性及び標準化が、現在の3G及び将来の4Gの間を滑らかに移行するリンクを実施する目的によって研究されている。
【0052】
図3は、サウンディング基準信号周波数ホッピングパターン及び構成の方法300を示している。段階310では、SRS送信が許可されていないRB(すなわち、PUCCH領域又はPUCCH−リソース−サイズ)に関する情報がブロードキャストされる。次に、段階315で、SRS周波数ホッピング位置が、ホッピングパターンに従って形成され、段階320で、SRSがSRS送信をサポートしない帯域幅に重なる場合にSRSは切り捨てられる。以下に説明するように、UE120は、付加的なUE120固有の信号伝達なしに自立的に切り捨てを実行することができる。特に、SRSは、段階330で最大許容SRSのBWに向けて切り捨てられる。方法300を続けると、最も外側のSRS信号が段階340で切り捨てられ、それによって切り捨ては、構成されたSRSのBW及び適用されたツリーベースのSRS周波数帯域割り当てのいずれにも影響を与えない。
【0053】
図6は、ツリー構造を備えた例示的なSRS周波数位置構成600を示している。特に、(非周波数ホッピング)SRSの周波数ドメイン開始位置k0は、サブキャリアで与えられ、次式によって定められる。
【0054】
【数1】

【0055】
ここで、k’0は、例えば、PUCCH領域及び使用されたRPFcombに関するオフセット(サブキャリアにおける)であり、LSRSは、SRS位置割り当てにおける割り当てツリー層の深さであり、割り当てられたSRS帯域幅に対応し(LSRSは、割り当てられたSRS帯域幅値の数として考えることができる)、B1は、ツリー層1におけるSRS帯域幅(サブキャリアにおける)であり(すなわち、B1=RPFx層1におけるSRSシーケンスの長さ)、及びn1は、ツリー層1におけるSRS周波数位置割り当てインデックスである。
【0056】
図7Aは、SRS周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり複数の周波数帯域ブランチをサポートする例示的なSRS周波数ホッピングパターン700を示している。SRS周波数ホッピングパターン700は、広く分離された周波数配分における連続的なSRS信号を更に提供し、したがって、連続的なチャンネル品質インジケータ(CQI)測定値における周波数ダイバーシティを最大にする。更に、以下に説明するように、SRS周波数ホッピングパターン700は、PUCCH及び恒久的PUSCH領域を周波数ホッピングSRSが破裂しないようにすることができる。
【0057】
上述のように、LTE規格は、SRSがPUCCH領域を破裂してはならないことを示している。この条件は、恒久的配分のPUSCH領域に対して真とすることができる。これらの条件は、PUCCH及び/又は恒久的PUSCH領域が動的に変化する場合に保護しなくてはならない。この要求される結果をより完全に保証するために、一部の実施形態は、動的PUCCH領域の処理に応答してSRS周波数ホッピングパターンを定める。例えば、PUCCH領域の変化では、影響されるSRS送信が再構成される。
【0058】
現在のPUCCHのRB(又は、より正確には、SRS送信を許可されていないRB)の情報はブロードキャストされ、UEは、図3に示すようにそのSRS送信を修正することになる。欠点は、時々狭いSRS送信がPUCCH領域にホップした場合に、それが落ちることである。言い換えると、SRSが送信できない場合にホッピングパターンにインスタンスが存在することがある。
【0059】
しかし、ホッピングSRSに対する周波数ドメイン開始位置は、周波数ホッピングのないSRSに対するものと同じ式によって定めることができる。次に、提案される周波数ホッピングパターンは、ツリー層1及びその上方の層に対してn1によって定めることができる。
【0060】
【数2】

【0061】
ここで、
・n1、origは、ツリー層1に対する配分インデックスの基準値である。言い換えると、これは、専用RRC信号伝達からの共通基準フレーム及びサブフレーム数+サブフレームオフセットに対する配分インデックス値を与える。
1が偶数である場合、
【数3】

N1が奇数である場合、
【数4】

【0062】
・ここで、N1は、割り当てツリー層1上のブランチあたりの新しいブランチの数である。例えば、OVSFコードツリーでは、N1=2である。
・tは、SRSに対する時間インデックスであり、共通基準フレーム及びサブフレーム数に関連し、現在のフレーム数、サブフレーム数、SRSサブフレームオフセット、及びSRS期間の関数である。基本的には、これは、共通時間基準に対するSRS発生のランニングインデックスであり、値{0、1、2、...}を得る。例えば、tは、例えば、t=[10x(フレーム数−基準フレーム数)+サブフレーム数−基準サブフレーム数−サブフレームオフセット]/SRS期間として与えられる。
【0063】
一実施形態では、F1、tは、以下に示すように単純にすることができる。
1が偶数である場合、
【数5】

【0064】
1が奇数である場合、
【数6】

【0065】
図8は、ホッピングSRSを形成する方法800を示している。SRS位置の計算の後で、UE120は、SRSが、SRS送信をサポートしない帯域幅(すなわち、eNBによってブロードキャストされた現在のPUCCH領域)に重なっているかを段階810で検査する。一般的に、UE120は、付加的なUE120固有の信号伝達なしに自立的に切り捨てを実行することができる。SRSホッピングパターンの長さは、式7で以下に与えられる割り当てられたSRS帯域幅に対応するツリー層におけるブランチの数によって与えられる。
【数7】

【0066】
代替的に、周波数ホッピングは、一部のツリー層だけに適用される。一例として、周波数ホッピングは、ツリー層lminに適用されるが、0からlmin−1のツリー層には適用されない。この結果、提案される周波数ホッピングパターンは、(式1)によって定められ、ここで、
1<lminの場合、
【数8】

【0067】
lが、lminに等しいか又は大きい場合には、N1が偶数の場合、
【数9】

【0068】
1が奇数の場合、
【数10】

【0069】
前の注釈とは異なり、ツリー層lmin−1における新しいブランチの数に関わらず(式9)及び(式10)では、Nlmin-1=1である。
【0070】
図8を続けて、SRSが重なっている場合、SRSは、段階820で最大許容可能なSRSのBWに向けて切り捨てられる。例えば、図7Bは、動的に変化するPUCCH領域を備えた例示的なSRS構成750を示し、ここで、SRSは、PUCCH領域に対して調節するために切り捨てられている。切り捨てが可能でない場合、SRS送信は、段階830で落とされる。
【0071】
代替的に、eNB110は、SRSツリー構造パラメータ(例えば、層の数N1、及び関連のSRS帯域幅)をブロードキャストすることによってPUCCH領域の変更を容易にすることができる。PUCCH領域、又は代わりに、許可されたSRS領域が変化した場合、ブロードキャストされるSRSツリー構造パラメータが変更される。別の実施形態では、ブロードキャストされるSRSツリー構造パラメータの変更で、既存のSRS配分は、所定の配分再マッピング規則に従って現在のSRSツリーにおける配分にUE120及びeNB110で自立的にマップされる。SRS配分の数は、SRSツリー再構成において低減することができる。この場合、所定の配分再マッピング規則によって識別されたある一定のUE120は、これらがより高い層信号伝達を通じて新しいUE120固有のSRS構成を受信するまで、そのSRS送信を自立的に中止することになる。ホッピングパターンは、現在ブロードキャストされているSRSツリーに従って常に定められ、したがって、現在許可されている全SRS領域を含む。この実施形態は、最小UE120固有の信号伝達によってSRSツリーの再構成を可能にする。図示のSRS配分再マッピングは、周波数ホッピングあり及びなしでSRS配分に対して適用することができることを認めるべきである。
【0072】
結果として、図8に示されているホッピングSRS形成方法800は、SRS周波数配分に対してツリー割り当てを利用することができ、1つのツリー層当たり複数の周波数帯域ブランチをサポートすることができる。図8に示されているホッピングSRS形成方法800は、広く分離された周波数配分において連続的なSRS信号を提供し、したがって、連続的なCQI測定値における周波数ダイバーシティを最大にする。更に、図8に示されているホッピングSRS形成方法800は、周波数ホッピングSRSがPUCCH(恒久的PUSCH)領域を破裂しないようにすることができる。図8に示されているホッピングSRS形成方法800は、周波数ホッピングSRSに関する信号伝達の負荷の最小化を可能にすることができ、周波数ホッピングは、システム情報ブロック(SIB)メッセージから1ビットだけを要求するセル固有のパラメータを作ることができる。
【0073】
SRSは、周波数ホッピングあり又はなしでスケジュールすることができることを認めるべきである。例えば、図1を参照すると、周波数ホッピングと非ホッピングSRS間の選択は、セル101に固有とすることができ、次に、セル101内のUE120の全てにブロードキャストされる。代わりに、ホッピング/非ホッピング選択は、各UE210に固有とすることができ、専用無線リソースコントローラ(RRC)111によって構成することができる。周波数ホッピング及び非ホッピングSRSの分離は、次に、ノードB110(又は拡張ノードB、eNB)で実行される。例えば、ホッピング及び非ホッピングSRSは、反復係数(RPF)combによって又はサブフレームオフセットによって分離することができる。
【0074】
例えば、図9に示すように、例示的な送信ブロック900は、非ホッピングSRSの期間がホッピングSRSの期間よりも長い場合に、同じSRS記号(又はSC−FDMA記号)に多重化される周波数ホッピングSRS及び非ホッピングSRSを含む。
【0075】
周波数ホッピングSRSにより、複数のSRS期間は、SRS構成における付加的な制限を潜在的に引き起こすことができる。一般的に、全ての周波数ホッピングSRSは、各特定のSRS記号及びcomb組合せにおいて同じ期間を有することが好ましい。例えば、2ms及び5ms期間は、これらが異なるcombに割り当てられる場合にセルにおける周波数ホッピングSRSに対して同時に使用することができる。
【0076】
同様に、1ショットSRSの構成は、前の技術を適応させることにより、比較的簡単であり、それによってSRSは、周波数ホッピングあり又はなしのいずれかで構成することができる。
【0077】
図1を再度参照すると、セルは、アンテナダイバーシティを提供するために複数のアンテナ112を含むことができる。送信アンテナダイバーシティは、閉ループ送信とすることができ、アップリンクチャンネル情報は、移動局からフィードバックされる。閉ループアンテナ選択により、送信側アンテナは、一般的に、連続的なSRS送信間で交互に実行する。同様に、送信側アンテナは、一般的に、周波数ホッピングSRSの場合は交互に実行することになる。しかし、両方のアンテナから同じ周波数を送信するためには、連続的なSRSは、同じ周波数ホッピング期間に一度だけ同じアンテナから送信されることが好ましい。例えば、ホッピング期間の第1SRSは、ホッピング期間の最後のSRSと同じアンテナから送信することができる。
【0078】
ここで図4を参照すると、一部の実施形態による処理流れ図400が示されている。特に、流れ図400は、ノードB110とUE120間の対話を示している。UE120は、SRS設定信号であるRRC信号伝達440を受信することができる。UE120は、本明細書に開示するように配分されたSRSを含むノードB110へのアップリンクメッセージ460を作成するために、RRC信号伝達440からのデータを使用する。ノードB110は、次に、アップリンクメッセージ460におけるUE120による要求に応答して、PDCCHのようなDL470を通じて信号伝達されたULスケジューリング承諾によって応答することができる。ULメッセージ460におけるULスケジューリング承諾に応答して、UE120は、送信されたSRSに基づいてリンク適応化/スケジューリング判断が実行されるULデータ送信480をノードB110に転送することができる。
【0079】
ここで図2を参照すると、一部の実施形態によるUE120が示されている。UE120は、SRSを含むアップリンクメッセージを形成するために、ストレージデバイス230の記憶されたデータにアクセスするように構成されたプロセッサ210を含む。ストレージデバイス230は、例えば、DMのRS及びSRS信号に関するデータ、要求される最大循環シフト分離、及び詳細を記憶することができ、ツリーベースの帯域割り当てをサポートする。同様に、ストレージデバイス230は、PUCCH及び恒久的PUSCHに対して保証される十分な帯域幅、SRS帯域、及び帯域幅配分に対する対応する要求されるDFT及びRPFサイズをプロセッサ202が判断するのに必要なデータを記憶することができる。ストレージ230に記憶されたこの情報は、例えば、ユーザインタフェース210によって提供することができ、又は受信機250を通じて外部ソースから受信される。プロセッサ220は、次に、割り当てられた帯域幅を有する割り当てられた帯域でSRSを含むアップリンクメッセージを形成し、このアップリンクメッセージは、ノードBのような外部デバイスに送信するための送信機240に転送することができる。
【0080】
上述のように、SRS送信は、PUCCH領域を「破裂」させてはならず、又はそうでなければPUCCHに対して保証されていたRBにわたる送信を試みてはならない。同様に、SRSが(大多数の)恒久的PUSCH配分と重ならない方法でPUCCH帯域幅パラメータを構成することが可能である。したがって、一実施形態は、恒久的PUSCHを含むPUCCH帯域幅(BW)が動的に変化する場合にも、SRS送信がPUCCH領域を破裂してはならないというこの要件を満足させることに関する。
【0081】
図10に示すように、セルにおけるUE120の各々は、プロセッサ1011、メモリ1012、及び入力デバイス及び出力デバイス1013−1014を含むことができる。ソース1010は、一部の実施形態に開示するように、適切なSRSメッセージの形成及び送信に関する機能を実行するために、ソフトウエア1015及び関連のハードウエア1016を更に含むことができる。例えば、ソース120は、送信されるSRSに対する構成条件を受信及び記憶し、メモリにアクセスし、かつ記憶されたパラメータを使用してSRSメッセージを形成し、次に、送信されたSRSメッセージが基地局110によって受信したという確認を受信した後にメモリから記憶されたパラメータを取り除くことができる。したがって、送信されるSRSメッセージの処理は、ハードウエア1016又はソフトウエア1015における回路によって必要に応じて実行することができる。
【0082】
同様に、ノードB110は、プロセッサ1021、メモリ1022、及び入力デバイス及び出力デバイス1023−1024を含むことができる。基地局(例えば、ノード110)は、本出願に開示するように、送信されたSRS信号の受信及び復号に関する機能を実行するためのソフトウエア1025及び関連のハードウエア1026を更に含むことができる。ノードB110は、特定のノードB110又はセルにおけるノードB110の全てに対するSRSメッセージに対する条件を定める構成メッセージを形成するために、ハードウエア1026又はソフトウエア1025に論理を含むことができる。
【0083】
コンピュータ可読媒体上に組み込まれたコンピュータプログラム、コンピュータプログラム又は類似の言語によって符号化されたコンピュータ可読媒体は、プロセッサ、デジタル処理デバイス、中央演算処理装置(CPU)などを制御するように構成されたコンピュータソフトウエアプログラムを記憶する有形のデータストレージデバイスとして組み込むことができ、1つ又はそれよりも多くのオペレーションを実行するか又は1つ又はそれよりも多くのソフトウエア命令を実行する。有形データストレージデバイスは、揮発性メモリデバイス又は不揮発性メモリデバイス、及び/又は揮発性メモリデバイス及び不揮発性メモリデバイスの組合せとして組み込むことができる。したがって、一部の実施形態は、コンピュータプログラムによって符号化されたコンピュータ可読媒体を提供し、ここで、コンピュータプログラムは、オペレーションを実行するように構成される。
【0084】
本明細書全体を通して特徴、利点、又は類似の言語への言及は、上述の実施形態によって実施することができる特徴及び利点の全てが、いずれかの単一の実施形態でなくてはならないか、又はいずれか単一の実施形態のものであることを意味するものではない点に注意すべきである。逆に、特徴及び利点に言及する言語は、実施形態に関して説明した特定の特徴、利点、又は特性が、上述の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。すなわち、本明細書全体を通して特徴及び利点及び類似の言語の説明は、必ずしも同じ実施形態に言及するものではない。
【0085】
更に、本発明の説明した特徴、利点、及び特性は、1つ又はそれよりも多くの実施形態においてあらゆる適切な方法で結合させることができる。当業者は、特定的な実施形態の特定の特徴又は利点の1つ又はそれよりも多くがなくても本発明を実施することができることを認識するであろう。他の場合には、全ての実施形態に存在しないことがある付加的な特徴及び利点が、ある一定の実施形態において認識される場合がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置をプロセッサによって形成する段階と、
前記サウンディング基準信号の前記ホッピングパターンを該サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートするように構成する段階と、
前記サウンディング基準信号の前記ホッピングパターンを広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するように構成する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
周波数ホッピングなしの前記サウンディング基準信号に類似する式に基づいてホッピングサウンディング基準信号に対する周波数ドメイン開始位置を定める段階、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
【数1】

によってk0の周波数ドメイン開始位置を定める段階、
を更に含み、
ここで、k’0は、使用される反復係数combに関連するサブキャリアにおけるオフセットであり、LSRSは、割り当てられたサウンディング基準信号帯域幅値のインデックスであり、B1は、ツリー層1上のサブキャリアにおけるサウンディング基準信号帯域幅であり、n1は、ツリー層1上のサウンディング基準信号周波数位置インデックスである、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ツリー層1及びその上方の層に対して、n1、origをツリー層1に対する配分インデックスの基準値としたときのn1
1=F1、t+n1、origmodN1
によって前記ホッピングパターンを定める段階、
を更に含み、
1は、割り当てツリー層1上のブランチ当たりの新しいブランチの数であり、tは、前記サウンディング基準信号に対する時間インデックスであり、かつ共通基準フレーム及びサブフレーム数に対するものであり、かつ現在のフレーム数、該サブフレーム数、及びサウンディング基準信号期間の関数である、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
1が偶数であるときに、
【数2】

のようにFl、tを定める段階と、
1が奇数であるときに、
【数3】

のようにFl、tを定める段階と、
を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ツリー層lmin及びその上方の層に対してのみサウンディング基準信号の前記周波数ホッピングを定める段階と、
ツリー層lmin及びその上方の層に対してn1、origをツリー層1に対する配分インデックスの基準値としたときのn1
1=Fl、t+n1、origmodN1
よって前記ホッピングパターンを定める段階と、
を更に含み、
1は、割り当てツリー層l上のブランチあたりの新しいブランチの数であり、tは、前記サウンディング基準信号に対する時間インデックスであり、かつ共通基準フレーム及びサブフレーム数に対するものであり、かつ現在のフレーム数、該サブフレーム数、及びサウンディング基準信号期間の関数である、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
l<lminであるときに、Fl、t=0としてFl、tを定める段階と、
lがlminに等しいか又はそれよりも大きいときかつN1が偶数であるときに、
【数4】

のようにFl、tを定める段階と、
lが、lminに等しいか又はそれよりも大きいときかつN1が偶数のときに、
【数5】

のようにFl、tを定める段階と、
を更に含み、
1は、割り当てツリー層1上のブランチあたりの新しいブランチの数であるが、ツリー層lmin−1上の該新しいブランチの数に関わらずNlmin-1=1であるlmin−1を除く、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記周波数ホッピング及び非周波数ホッピングサウンディング基準信号間の選択を受信する段階、
を更に含み、
前記サウンディング基準信号は、前記周波数ホッピングあり又はなしで構成され、
前記周波数ホッピング及び前記非周波数ホッピングサウンディング基準信号の前記選択は、ユーザ機器又はセル内の全てのユーザ機器に固有である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
サウンディング基準信号設定信号である無線リソース制御信号を装置から受信する段階と、
前記無線リソース制御信号におけるデータに基づいて割り当てられたサウンディング基準信号を含むアップリンクメッセージを前記装置に送信する段階と、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置を処理するように構成されたプロセッサ、
を含み、
前記サウンディング基準信号の前記ホッピングパターンは、該サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートし、かつ広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するように構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、周波数ホッピングなしの前記サウンディング基準信号に類似の式に基づいて、ホッピングサウンディング基準信号に関連する周波数ドメイン開始位置を定めるように更に構成されることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
【数6】

によってk0の周波数ドメイン開始位置を定めるように更に構成されており、
ここで、k’0は、使用される反復係数combに関連するサブキャリアにおけるオフセットであり、LSRSは、割り当てられたサウンディング基準信号帯域幅値のインデックスであり、B1は、ツリー層1上のサブキャリアにおけるサウンディング基準信号帯域幅であり、n1は、ツリー層1上のサウンディング基準信号周波数位置インデックスである、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
ツリー層lmin及びその上方の層に対して、n1、origをツリー層1に対する配分インデックスの基準値としたときのn1
1=F1、t+n1、origmodN1
によって前記ホッピングパターンを定める、
ように更に構成されており、
1は、割り当てツリー層1上のブランチ当たりの新しいブランチの数であり、tは、前記サウンディング基準信号に対する時間インデックスであり、かつ共通基準フレーム及びサブフレーム数に対するものであり、かつ現在のフレーム数、該サブフレーム数、及びサウンディング基準信号期間の関数である、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
1が偶数であるときに、
【数7】

のようにFl、tを定め、かつ
1が奇数であるときに、
【数8】

のようにFl、tを定める、
ように更に構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
ツリー層lmin及びその上方の層に対してのみサウンディング基準信号の前記周波数ホッピングを定め、かつ
ツリー層lmin及びその上方の層に対してn1、origをツリー層1に対する配分インデックスの基準値としたときのn1
1=Fl、t+n1、origmodN1
よって前記ホッピングパターンを定める、
ように更に構成されており、
1は、割り当てツリー層l上のブランチあたりの新しいブランチの数であり、tは、前記サウンディング基準信号に対する時間インデックスであり、かつ共通基準フレーム及びサブフレーム数に対するものであり、かつ現在のフレーム数、該サブフレーム数、及びサウンディング基準信号期間の関数である、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、
l<lminであるときに、Fl、t=0としてFl、tを定め、
lがlminに等しいか又はそれよりも大きいときかつN1が偶数であるときに、
【数9】

のようにFl、tを定め、かつ
lが、lminに等しいか又はそれよりも大きいときかつN1が偶数のときに、
【数10】

のようにFl、tを定める、
ように更に構成されており、
1は、割り当てツリー層1上のブランチあたりの新しいブランチの数であるが、ツリー層lmin−1上の該新しいブランチの数に関わらずNlmin-1=1であるlmin−1を除く、
ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記周波数ホッピング及び非周波数ホッピングサウンディング基準信号間の選択を受信するように構成された受信機、
を更に含み、
前記サウンディング基準信号は、前記周波数ホッピングあり又はなしで構成され、
前記周波数ホッピング及び前記非周波数ホッピングサウンディング基準信号の前記選択は、ユーザ機器又はセル内の全てのユーザ機器に固有である、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項18】
サウンディング基準信号設定信号である無線リソース制御信号を別の装置から受信するように構成された受信機と、
前記無線リソース制御信号におけるデータに基づいて、割り当てられたサウンディング基準信号を含むアップリンクメッセージを他方の装置に送信するように構成された送信機と、
を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項19】
コンピュータ可読媒体上に組み込まれたコンピュータプログラムであって、
ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置を形成する段階と、
前記サウンディング基準信号の前記ホッピングパターンを該サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、かつ層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートするように構成する段階と、
前記サウンディング基準信号の前記ホッピングパターンを広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するように構成する段階と、
を含む方法を実行するプロセッサを制御するように構成される、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
ホッピングパターンに基づいてサウンディング基準信号の周波数ホッピング位置を形成するための形成手段と、
前記サウンディング基準信号の前記ホッピングパターンを該サウンディング基準信号の周波数配分に対してツリー割り当てを利用し、層あたり少なくとも1つの周波数帯域ブランチをサポートし、かつ広く分離された周波数配分に対して連続的なサウンディング基準信号を提供するように構成するための構成手段と、
を含むことを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2011−523516(P2011−523516A)
【公表日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−500222(P2011−500222)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053223
【国際公開番号】WO2009/115563
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(507142063)ノキア シーメンス ネットワークス オサケユキチュア (81)
【Fターム(参考)】