説明

サスペンションアーム取付構造

【課題】後左右輪を同時に支持するサスペンションアームを車体側部材に容易に組付可能としてコストの低廉化を図る。
【解決手段】後二輪を支持するサスペンションアーム1を取付けるためのブラケット3L、3Rを車幅方向に離して二カ所設けると共に二カ所のブラケット3L、3Rに挿通される軸部材4L、4Rの軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めで且つ互いに逆向きになるように各ブラケット3L、3Rに軸部材挿通穴を形成し、その軸部材挿通穴を長穴5とすることにより、サスペンションアーム1を車両前後方向に移動させるだけで、サスペンションアーム1と左右のブラケット3L、3Rとの連結部間の車幅方向寸法を変更可能とする。軸部材4L、4Rを構成するボルト21及びナット22とブラケット3L、3Rとの間にカムワッシャ6を介装して軸直交方向への移動を容易化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のサスペンションアームを車体側部材に取付けるサスペンションアーム取付構造に関し、特に後二輪を同時に支持するサスペンションアームの取付構造に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
車体側部材に設けられたブラケットに軸部材を挿通して、後二輪を同時に支持するためのサスペンションアームを当該車体側部材に揺動自在に取付ける後輪用サスペンションアーム取付構造としては、例えばブラケットを車幅方向に離して二カ所設け、それらのブラケットに挿通される軸部材の軸方向が車幅方向に一致するようにし且つ同一直線上に配列されるようにしたものがある(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−208229号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の後輪用サスペンションアーム取付構造では、後二輪を同時に支持するためのサスペンションアームが大型で、どうしても寸法精度がよくないため、ブラケットとサスペンションアームとの間に、種々のシム(隙間調整板材)を挟んで幅方向の寸法合わせをしなければならず、組付作業が大変である。
本発明はこれらの諸問題を解決するために開発されたものであり、組付作業が容易な後輪用サスペンションアーム取付構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記諸問題を解決するため、本発明の後輪用サスペンションアーム取付構造は、車体側部材に設けられたブラケットに軸部材を挿通して、後二輪を同時に支持するためのサスペンションアームを当該車体側部材に揺動自在に取付ける後輪用サスペンションアーム取付構造であって、前記ブラケットを車幅方向に離して二カ所設けると共に二カ所のブラケットに挿通される軸部材の軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めで且つ互いに逆向きになるように各ブラケットに軸部材挿通穴を形成し、且つ各ブラケットの軸部材挿通穴を長穴としたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0005】
而して、本発明の後輪用サスペンションアーム取付構造によれば、ブラケットを車幅方向に離して二カ所設けると共に二カ所のブラケットに挿通される軸部材の軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めで且つ互いに逆向きになるように各ブラケットに軸部材挿通穴を形成し、且つ各ブラケットの軸部材挿通穴を長穴としたことにより、サスペンションアームを車両前後方向に移動させることにより、二カ所のブラケットに取付けられるサスペンションアームの取付部間の車幅方向の寸法を変更することができ、そのようにしてサスペンションアームの取付部間の車幅方向の寸法を調整しながら、車体側部材に形成されたブラケットの長穴からなる軸部材挿通穴に軸部材を挿通することにより、後二輪を同時に支持するためのサスペンションアームを車体側部材に揺動自在に取付けることができるから、それらの組付作業が容易で、コスト的にも有利なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を図面を伴って説明する。
図1、図2は、本発明の後輪用サスペンションアーム取付構造の第1実施形態を示す平面図である。これらの図に示す符号1が本実施形態のサスペンションアームである。本実施形態のサスペンションアーム1は、所謂H型のアーム部材であり、車体側部材からトレーリングアーム式に車両後方に吊り下げられており、車両後端部の左右両側に後左右輪2L、2Rを夫々支持する。
【0007】
このサスペンションアーム1は、車体側部材に設けられた二つのブラケット3L、3Rに、夫々、軸部材4L、4Rを挿通して、車体側部材に揺動自在に取付けられる。図1、図2から明らかなように、本実施形態では、車体側部材の二つのブラケット3L、3Rを車幅方向に離間し、且つそれらに挿通される軸部材4L、4Rの軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めで且つ互いに逆向きになるように各ブラケット3L、3Rに軸部材挿通穴を形成し、且つ各ブラケットの軸部材挿通穴を長穴としている。
【0008】
ブラケット3L、3Rと軸部材4L、4Rとの連結構造の詳細を図3に示す。図には、代表して車両左側のブラケット3L及び軸部材4Lの連結構造を示す。図3aは平面図、図3bは図3aのA矢視図、図3cは図3aのB矢視図である。軸部材4L、4Rはボルト21で構成されており、締結はナット22による。ブラケット3Lは、断面コ字状で、両側に平行に形成された壁部(側板)23を連結する連結壁部24が車幅方向に対して斜めになるようにして、車体側部材から下向きに設けられている。そして、ブラケット3Lの両側の壁部23には、夫々、車両平面視で、車両前後方向に対して斜めに長手な、つまり水平方向に長手な長穴5が前記軸部材4L、つまりボルト21の挿通穴として開設されている。
【0009】
H型サスペンションアーム1の二つの車両前方端部には、夫々、弾性円筒部材からなるブッシュ25が取付けられている。この二つのブッシュ25は、その軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めで且つ互いに逆向きになるように、つまり車両平面視で、車両中心線CLに対して線対称になるように配設されている。これらのブッシュ25は、夫々、サスペンションアーム1に固定された外筒26と、前記軸部材4Lであるボルト21が挿通する内筒27とを備える。内筒27の両端部は、図3aに明らかなように、車両平面視にて円弧状になるように形成されている。
【0010】
この内筒27と前記ブラケット3Lの両側の壁部23との間にはスペーサ28が介装されている。図4には、スペーサ28の詳細を示す。このスペーサ28には、前記ブラケット3Lの両側壁部23に開設された長穴5に一致する長穴29が開設されると共に、前記ブッシュ25の内筒27が当接する内側面は、当該内筒27の円弧状端面が緊密に当接する円弧面30に形成されている。
【0011】
また、前記ブラケット3Lの両側壁部23とボルト21の頭部又はナット22との間にはカムワッシャ6及び球面座金7が介装されている。カムワッシャ6は、図5に明示するように、円板状の基部31と、当該基部31から突設された六角部32とからなり、六角部32は、前記円板状の基部31と中心を同じくし且つ例えばスパナなどの工具によって把持される二面幅部を構成する。また、円板状の基部31の中心からずれた位置に、前記軸部材4Lであるボルト21が挿通される貫通穴32が穿設され、その六角部32側端部に球面座33が形成されている。このカムワッシャ6は、前記ブラケット3Lの両側壁部23のうち、前記長穴5の長手方向両端部に突設されたガイド34の間に前記円板状の基部31が収納されるようにして配設されている。
【0012】
また、球面座金7は、図6に明示するように、中央部に、前記軸部材4Lであるボルト21が挿通される貫通穴35が穿設されている。また、ボルト21の頭部又はナット22が当接する側の端部は平坦であるが、その逆の端部は、前記カムワッシャ6の球面座33に緊密に当接する球面36に形成されている。
【0013】
従って、例えば図3に示すように、軸部材4Lを構成するボルト21が、ブラケット3Lの両側壁部23に形成されている長穴5の長手方向中央部にある状態から、前記カムワッシャ6の六角部8の二面幅部を例えばスパナなどの工具で把持して、図7aに示すように、二つのカムワッシャ6を同じ方向に回転させると、カムワッシャ6の円板状の基部31がブラケット3Lの両側壁部23のガイド34にガイドされながらボルト21、即ち軸部材4Lが長穴5内を平行に移動し、その結果、内筒27及びブッシュ25、即ちサスペンションアーム1とブラケット3Lとの連結部位が、長穴5に沿って、車両平面視で、車両前後方向に対して斜めに移動する。前述のように、ボルト21からなる軸部材4Lの軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めに設定され且つ左右の軸部材4L(4R)の軸方向が互いに逆向き、即ち車両平面視で車両中心線に対して線対称になっていると共に、左右の軸部材4L(4R)が挿通され且つブラケット3L(3R)に形成されている長穴5の向きが、車両平面視で、車両前後方向に対して斜めになっているので、サスペンションアーム1が車両前後方向に移動すると、ボルト21からなる軸部材4L、4Rと左右のブラケット3L、3Rとの連結部位、即ちサスペンションアーム1と左右のブラケット3L、3Rとの連結部位は、車両平面視で、車両前後方向に対して互いに逆向きに斜めに移動され、これにより左右の連結部間の車幅方向の寸法が変化する。
【0014】
従って、例えばカムワッシャ6のようなカム機構を軸部材4L、4Rの両端締結部に設け、それらにより軸部材4L、4Rを平行に移動させると、サスペンションアーム1をブラケット3L、3Rに連結している左右の連結部間の車幅方向の寸法が変化するので、例えばサスペンションアーム1の車体側部材取付部位の寸法精度がよくなくても、図1に破線で示すように、サスペンションアーム1を車両前後方向に移動させることで、左右の連結部間の車幅方向の寸法を調整しながら、サスペンションアーム1を車体側部材に揺動可能に取付けることができ、その分だけ、組付作業が容易になり、コストの低廉化が可能となる。
【0015】
一方、例えば図3に示すように、軸部材4Lを構成するボルト21が、ブラケット3Lの両側壁部23に形成されている長穴5の長手方向中央部にある状態から、前記カムワッシャ6の六角部8の二面幅部を例えばスパナなどの工具で把持して、図8aに示すように、二つのカムワッシャ6を逆方向に回転させると、カムワッシャ6の円板状の基部31がブラケット3Lの両側壁部23のガイド34にガイドされながらボルト21の頭部とナット22とが逆方向に移動される。このとき、ボルト21、即ち軸部材4Lは長穴5に沿って、車両平面視で、次第に軸の傾きが変化する。このときの軸部材4Lの傾きの変化は、前記円筒27の円弧端面及びスペーサ28の円弧面30、並びにカムワッシャ6の球面座33及び球面座金7の球面36によって吸収され、軸部材4Lであるボルト21にコジリは作用しない。そして、このように軸部材4L、4Rの軸方向の角度を変化させると、図2に一点鎖線で示すように、サスペンションアーム1の取付角度を調整することができ、これにより左右後輪2L、2Rのトー角を調整することができる。
【0016】
このように、本実施形態の後輪用サスペンションアーム取付構造によれば、後二輪を同時に支持するサスペンションアームを車体側部材に取付けるためのブラケット3L、3Rを車幅方向に離して二カ所設けると共に二カ所のブラケット3L、3Rに挿通される軸部材4L、4Rの軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めで且つ互いに逆向きになるように各ブラケット3L、3Rに軸部材挿通穴を形成し、その軸部材挿通穴を長穴5とすることにより、サスペンションアーム1を車両前後方向に移動させるだけで、サスペンションアーム1と左右のブラケット3L、3Rとの連結部間の車幅方向寸法を変更することができるので、左右の連結部間の車幅方向の寸法を調整しながら、サスペンションアーム1を車体側部材に揺動可能に取付けることができ、その分だけ、組付作業が容易になり、コストの低廉化が可能となる。
【0017】
また、軸部材挿通穴を構成する長穴5の長手方向を、車両平面視で、車両の前後方向に対して斜めにすることにより、サスペンションアーム1を車両前後方向に移動させるだけで、サスペンションアーム1と左右のブラケット3L、3Rとの連結部間の車幅方向寸法を容易に変更することが可能となり、その分だけ、組付作業が容易になり、コストの低廉化が可能となる。
【0018】
また、軸部材4L、4Rとブラケット3L、3Rとの締結部に、当該軸部材4L、4Rの軸周りに回転することにより当該軸部材4L、4Rを軸直交方向に移動するカムワッシャ6などのカム機構を設けたことにより、軸部材4L、4Rの移動や傾き変更が容易に行えるようになり、これによりサスペンションアーム1と左右のブラケット3L、3Rとの連結部間の車幅方向寸法の変更や、サスペンションアーム1の車両平面視での傾き、即ち後二輪2L、2Rのトー角調整を容易に行うことができる。
【0019】
また、カムワッシャ6などのカム機構を軸部材4L、4Rの両端部に設けたことにより、サスペンションアーム1と左右のブラケット3L、3Rとの連結部間の車幅方向寸法の変更のみならず、サスペンションアーム1の車両平面視での傾き、即ち後二輪2L、2Rのトー角調整を行うことができる。
また、カム機構を、球面座金7と、当該球面座金7を収容するカムワッシャとで構成したことにより、軸部材4L、4Rの傾きの変化を吸収してコジリを抑制防止することができる。
【0020】
また、カムワッシャ6を、六角部8等の二面幅部を形成した円板状基部31から構成し、球面座金7を収容する球面座33(収容部)を円板の中心からずらしたことにより、カムワッシャ6を回転させてサスペンションアーム1と左右のブラケット3L、3Rとの連結部間の車幅方向寸法の変更や、サスペンションアーム1の車両平面視での傾き、即ち後二輪2L、2Rのトー角調整を容易に行うことができる。
【0021】
次に、本発明の後輪用サスペンションアーム取付構造の第2実施形態について図9を用いて説明する。本実施形態の後輪用サスペンションアーム取付構造の第1実施形態との相違点は、前記軸部材4L、4Rを軸直交方向に移動するカム機構が、前記カムワッシャ6からカムボルト9に変更され、軸部材4L、4Rが当該カムボルト9で兼用されている点であり、その他の構成は第1実施形態と同様である。第1実施形態と同じ構成要件には同じ符号を附して、詳細な説明を省略する。カムボルト9は、周知のように、ボルト頭部に連設された円板状の座部11とネジ桿部及び頭部とが偏心しているものであり、ナット22の座面に介装されるワッシャ10も、同様に偏心しており、且つ座部11と同期して回転される。カムボルト9の座部11とワッシャ10とは、夫々、前記ガイド34によって支持される。
【0022】
従って、ナット22を回転させないで、カムボルト9の頭部をスパナなどの工具で把持して回転すると、ネジ桿部が長穴5内を平行に移動する。従って、前記第1実施形態の図1と同様に、カムボルト9を回転させることにより、軸部材4L、4Rを長穴5に沿って平行に移動させると、サスペンションアーム1をブラケット3L、3Rに連結している左右の連結部間の車幅方向の寸法が変化するので、例えばサスペンションアーム1の車体側部材取付部位の寸法精度がよくなくても、図1に破線で示すように、サスペンションアーム1を車両前後方向に移動させることで、左右の連結部間の車幅方向の寸法を調整しながら、サスペンションアーム1を車体側部材に揺動可能に取付けることができ、その分だけ、組付作業が容易になり、コストの低廉化が可能となる。
【0023】
なお、前記実施形態では、後輪用H型サスペンションアームについてのみ詳述したが、本発明の後輪用サスペンションアーム取付構造は、この形態のサスペンションアームに限定されるものではなく、後二輪を同時に支持するサスペンションアームであれば、如何様なタイプのサスペンションアームにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の後輪用サスペンションアーム取付構造の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1の後輪用サスペンションアーム取付構造の他の作用を示す平面図である。
【図3】図1の後輪用サスペンションアーム取付構造の詳細を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)のB矢視図である。
【図4】図3の後輪用サスペンションアーム取付構造に用いられたスペーサの詳細を示すものであり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は底面図である。
【図5】図3の後輪用サスペンションアーム取付構造に用いられたカムワッシャの詳細を示すものであり、(a)は正面図、(b)は左側面図である。
【図6】図3の後輪用サスペンションアーム取付構造に用いられた球面座金の詳細を示すものであり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は底面図である。
【図7】図1の後輪用サスペンションアーム取付構造の作用の詳細を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)のB矢視図である。
【図8】図1の後輪用サスペンションアーム取付構造の作用の詳細を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)のB矢視図である。
【図9】本発明の後輪用サスペンションアーム取付構造の第2実施形態の詳細を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)のA矢視図である。
【符号の説明】
【0025】
1はサスペンションアーム
2L、2Rは後左右輪
3L、3Rはブラケット
4L、4Rは軸部材
5は長穴
6はカムワッシャ
7は球面座金
8は六角部(二面幅部)
9はカムボルト
10はワッシャ
11は座部
21はボルト
22はナット
25はブッシュ
26は外筒
27は内筒
28はスペーサ
31は基部
33は球面座
34はガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側部材に設けられたブラケットに軸部材を挿通して、後二輪を同時に支持するためのサスペンションアームを当該車体側部材に揺動自在に取付ける後輪用サスペンションアーム取付構造であって、前記ブラケットを車幅方向に離して二カ所設けると共に二カ所のブラケットに挿通される軸部材の軸方向が、車両平面視で、車幅方向に対して斜めで且つ互いに逆向きになるように各ブラケットに軸部材挿通穴を形成し、且つ各ブラケットの軸部材挿通穴を長穴としたことを特徴とする後輪用サスペンションアーム取付構造。
【請求項2】
前記二カ所のブラケットを夫々、前記車体側部材に設けられた二枚の側板を含んで形成し、前記二枚の側板を互いに平行に配置すると共に、車両前後方向前端部が車両前後方向後端部より、車幅方向外側となるように配置し、前記長穴を、車両の前後方向に延在するように前記二枚の側板に夫々設けたことを特徴とする請求項1に記載のサスペンションアーム取付構造。
【請求項3】
前記軸部材とブラケットとの締結部に、当該軸部材の軸周りに回転することにより当該軸部材を前記長穴の延在方向に沿って移動させるカム機構を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサスペンションアーム取付構造。
【請求項4】
前記カム機構を軸部材の両端部に設けたことを特徴とする請求項3に記載のサスペンションアーム取付構造。
【請求項5】
前記カム機構は、球面座金と、当該球面座金を収容するカムワッシャとで構成したことを特徴とする請求項3又は4に記載のサスペンションアーム取付構造。
【請求項6】
前記カムワッシャは、二面幅部を形成した円板からなり且つ前記球面座金を収容する収容部を円板の中心からずらしてなることを特徴とする請求項5に記載のサスペンションアーム取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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