説明

サポートシステム

【課題】携帯端末を介して容易にユーザ端末の障害を解消する技術を提供する。
【解決手段】通信回線を介して接続するサーバと携帯端末を有するサポートシステムにおいて、サーバが、ユーザ端末の診断処理を行う診断用アプリケーションを携帯端末に送信し、診断用アプリケーションによる診断結果を携帯端末から受信し、携帯端末から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成し、修正用アプリケーションを携帯端末に送信し、携帯端末が、サーバから診断用アプリケーションを受信し、ユーザ端末との接続制御部を介して診断用アプリケーションをユーザ端末に提供し、ユーザ端末が診断用アプリケーションを実行した結果を診断結果として取得し、サーバに送信し、サーバから修正用アプリケーションを受信し、当該修正用アプリケーションをユーザ端末に提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、携帯端末を介してユーザ端末のサポートを行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユビキタス社会と言われるように、様々な場面でコンピュータの恩恵を受けている。
【0003】
例えば、情報の検索やメールの送受信、ネットショッピング、ホテル・飛行機の予約、ブログの公開など、多くの人が日々コンピュータを利用している。このようにコンピュータの利用が進み、日常的に多くの恩恵を受けているということは、ひとたびコンピュータに不具合が生じて、コンピュータが利用できない状態となると、非常に多くの不便を強いられるということでもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−141816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンピュータに不具合が生じた場合、上述のように非常に不便であるため、直ちに復旧させることが望まれる。しかし、コンピュータをメーカーに送って修理を依頼したのでは、コンピュータが戻るまでに数週間から1カ月程度かかることがあり、非常に長い間、コンピュータを使用できなくなってしまう。
【0006】
また、エンジニアの派遣を依頼し、その場で修理してもらうことも可能であるが、出張修理の申し込みをし、日程の調整をしたのち、エンジニアの到着を待つことになり、やはり或る程度の時間がかかってしまう。更に、出張修理の場合、修理費用に加えて人件費や交通費も余分に必要であり、ソフトウェアのちょっとした不具合を解消するために、気軽に利用できるものではなかった。
【0007】
一方、不具合が生じたコンピュータに、インターネット等のネットワークを介してアクセスし、ユーザに代わって遠隔操作で障害を解消するサポート手法も提案されているが、ネットワークを介した通信機能に不具合が生じている場合には、この手法を適用することができない。
【0008】
そこで、本発明は、携帯端末を介して容易にユーザ端末の障害を解消する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
開示の技術の一側面は、次の情報処理装置の構成によって例示される。すなわち、本サポートシステムは、
通信回線を介して接続するサーバと携帯端末とを有し、前記携帯端末を介してユーザ端末の診断処理を行うサポートシステムであって、
前記サーバが、
前記ユーザ端末の診断処理を行う診断用アプリケーションを前記携帯端末に送信する診断アプリ提供部と、
前記診断用アプリケーションによる診断結果を前記携帯端末から受信する診断結果受信
部と、
診断結果と対応する修正の処理手順を記録した修正手順記憶部と、
前記携帯端末から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を前記修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成する修正アプリ生成部と、
前記修正用アプリケーションを前記携帯端末に送信する修正アプリ提供部とを備え、
前記携帯端末が、
前記サーバから診断用アプリケーションを受信する診断アプリ受信部と、
有線又は無線の通信回線を介して前記ユーザ端末と接続する接続制御部と、
前記接続制御部を介して前記診断用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供する診断アプリ提供部と、
前記ユーザ端末が前記診断用アプリケーションを実行した結果を診断結果として取得し、前記サーバに送信する診断結果送信部と、
前記サーバから前記修正用アプリケーションを受信する修正アプリ受信部と、
前記接続制御部を介して前記修正用アプリケーションを前記ユーザ端末に送信する診断アプリ提供部とを備える。
【0010】
また、本発明の一形態であるサポート方法は、
通信回線を介して接続するサーバと携帯端末を有し、前記携帯端末を介してユーザ端末を設定するサポートシステムが実行する方法であって、
前記サーバが、
前記ユーザ端末の診断処理を行う診断用アプリケーションを前記携帯端末に送信するステップと、
前記診断用アプリケーションによる診断結果を前記携帯端末から受信するステップと、
前記携帯端末から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成するステップと、
前記修正用アプリケーションを前記携帯端末に送信するステップと、を実行し、
前記携帯端末が、
前記サーバから診断用アプリケーションを受信するステップと、
有線又は無線の通信回線を介して前記ユーザ端末と接続するステップと、
前記通信回線を介して前記診断用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供するステップと、
前記ユーザ端末が前記診断用アプリケーションを実行した結果を診断結果として取得し、前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから前記修正用アプリケーションを受信するステップと、
前記接続制御部を介して前記修正用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供するステップと、を実行する。
また、本発明は、上記サポート方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良い。更に、前記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていても良い。
【0011】
ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体の内コンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
【0012】
また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、携帯端末を介して容易にユーザ端末の設定を行う技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態1に係るサポートシステムの一例を示す図
【図2】情報管理サーバ1のハードウェア構成を例示する図
【図3】情報管理サーバ1の機能ブロックを例示する図
【図4】携帯端末2のハードウェア構成を例示する図
【図5】携帯端末2の機能ブロックを例示する図
【図6】ユーザ端末3のハードウェア構成を例示する図
【図7】ユーザ端末3の機能ブロックを例示する図
【図8】サポート方法の説明図
【図9】サポート方法の説明図
【図10】サポート方法の説明図
【図11】サポート方法の説明図
【図12】携帯端末2における画面表示例を示す図
【図13】携帯端末2における画面表示例を示す図
【図14】携帯端末2における画面表示例を示す図
【図15】携帯端末2における画面表示例を示す図
【図16】ユーザ端末3における画面表示例を示す図
【図17】携帯端末2における画面表示例を示す図
【図18】携帯端末2における画面表示例を示す図
【図19】診断項目の一例を示す図
【図20】診断項目の樹状の関係を示す図
【図21】修正手順記憶部の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。以下の実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
【0016】
図1は、本実施形態1に係る情報処理システムの一例を示す。図1に例示するように、本実施形態1のサポートシステム10は、サポートセンタに配置された情報管理サーバ1や、通信回線を介して情報管理サーバ1と接続するユーザの携帯端末2を有する。
【0017】
ユーザは、携帯端末2からサーバ1にアクセスして修正用アプリケーションを取得し、ユーザ端末3とローカルに接続し、修正用アプリケーションをユーザ端末3に送り、ユーザ端末3上で修正用アプリケーションを動作させることで、ユーザ端末3の設定を行わせる。これによりネットワークに接続する前段階のユーザ端末3であっても容易に設定を行うことができる。
【0018】
<ハードウェアの構成>
図2は、情報管理サーバ1のハードウェア構成を例示する図、図3は情報管理サーバ1の機能ブロック図である。
【0019】
情報管理サーバ1は、CPU11、メモリ12、通信制御部13、ドライブ装置14、HDD(ハードディスク駆動装置)15、表示制御部16を有する。さらに、情報管理サーバ1には、表示装置17、入力装置18等を接続可能である。
【0020】
CPU11は、メモリ12に実行可能に展開されたプログラムを実行し、情報管理サーバ1の機能を提供する。メモリ12は、主記憶装置ということもできる。メモリ12は、
例えば、CPU11が実行するプログラム、通信制御部13を介して受信したデータ、HDD15或いはドライブ装置14から読み出したデータ、その他のデータ等を記憶する。
【0021】
通信制御部13は、ネットワークを介して他のコンピュータと通信可能なインタフェースである。ドライブ装置14は、着脱可能な記憶媒体の入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。また、着脱可能な記憶媒体は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等のディスク媒体であってもよい。ドライブ装置14は、着脱可能な記憶媒体からプログラムやデータを読み出し、HDD15に格納する。
【0022】
HDD15は、外部記憶装置ということもできる。外部記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。HDD15は、ドライブ装置14との間で、デー
タを授受する。例えば、HDD15は、ドライブ装置14からインストールされるサポートプログラム等を記憶する。また、HDD15は、サポートアプリケーションや、診断用アプリケーション、修正用アプリケーション格納しており、適宜読み出して、メモリ12に引き渡す。更に、HDD15は、診断結果と対応する修正の処理手順を記録した修正手順記憶部151や、診断結果に応じて細分化された診断項目を記憶する診断項目記憶部152としても機能する。
【0023】
表示制御部16は、表示装置17の制御回路を有し、CPU11が処理した結果のデータ等を表示装置17に表示する。入力装置18はキーボードやマウス等、ユーザの操作によって情報を入力する手段である。表示装置17及び入力装置18は、他のサーバと共用のコンソールであっても良い。
【0024】
図3に、情報管理サーバ1の機能ブロック図を例示する。情報管理サーバ1は、要求受付部101、診断アプリ提供部102、認証部103、診断結果受信部104、修正アプリ生成部105、修正アプリ提供部106との各機能部を有し、本サポートシステム10において診断用アプリケーション及び修正用アプリケーションの提供などを行う。以上の各機能部は、情報管理サーバ1が主記憶装置上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
【0025】
要求受付部101は、ユーザの携帯端末2から当該携帯端末2の識別情報と共にサポートの要求を受信する。
【0026】
診断アプリ提供部102は、ユーザ端末3の診断処理を行う診断用アプリケーションをHDD15から読み出して携帯端末2へ送信する。
【0027】
認証部103は、携帯端末2の識別情報を予めHDD15に記憶させた登録情報と比較して認証するか否かを判定する。
【0028】
診断結果受信部104は、診断用アプリケーションによる診断結果を携帯端末2から受信する。
【0029】
修正アプリ生成部105は、携帯端末2から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を前記修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成する。
【0030】
修正アプリ提供部106は、修正アプリ生成部105の機能により生成した修正用アプリケーションを携帯端末2に送信する。修正アプリ提供部106は、携帯端末2を認証し
た場合に、修正用アプリケーションを前記携帯端末2に送信する。
【0031】
図4は、携帯端末2のハードウェア構成を例示する図、図5は携帯端末2の機能ブロック図である。
【0032】
携帯端末2は、CPU21、メモリ22、通信制御部23、記憶装置(SSD)25、表示制御部26、スピーカ20、マイク28、接続制御部29を有する携帯型のコンピュータである。本実施形態の携帯端末2は、電話機能と情報処理機能を有した所謂スマートフォンである。なお、これに限らず、携帯電話やノートパソコンであっても良い。
【0033】
CPU21は、メモリ22に実行可能に展開されたプログラムを実行し、携帯端末2の機能を提供する。メモリ22は、主記憶装置ということもできる。メモリ22は、例えば、CPU21が実行するプログラム、通信制御部23を介して受信したデータ、SSD25から読み出したデータ、その他のデータ等を記憶する。
【0034】
通信制御部23は、基地局との間の無線通信回線を介し、他の装置と通信可能なインタフェースである。通信制御部23は、他の電話機と接続し、マイク28から入力されたユーザの音声を他の電話機に送信する共に、他の電話機から受信した音声をスピーカ20から出力させる。また、通信制御部23は、他のコンピュータと接続してデータ通信を行う。
【0035】
SSD25は、外部記憶装置ということもできる。外部記憶装置としては、HDD等であってもよい。SSD25は、プログラムやデータを読み出し、メモリ22に引き渡す。
【0036】
表示制御部26は、表示装置27の制御回路を有し、CPU21が処理した結果のデータ等を表示装置27に表示する。
【0037】
接続制御部29は、有線又は無線の通信回線を介してユーザ端末3等の他の装置とローカルに接続する、即ち中継機器を介さずに直接接続し、通信を行うためのインタフェースである。接続制御部29は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394といった有線による通信の他、ブルートゥース(登録商標)やワイヤレスUSB(登録商標)等の所謂NFC(Near Field Communication)といった無線通信を行うものであっても良い。入力装置30は操作ボタンやメニューキー、タッチパッド等、ユーザの操作によって情報を入力する手段である。
【0038】
図5に、携帯端末2の機能ブロック図を例示する。携帯端末2は、サポート要求部201や、診断アプリ受信部202、診断アプリ提供部203、認証部204、診断結果送信部205、修正アプリ受信部206、修正アプリ提供部207の各機能部を有し、本サポートシステム10において診断用アプリケーション及び修正用アプリケーションを情報管理サーバ1から取得してユーザ端末3へ提供する。以上の各機能部は、携帯端末2が主記憶装置上に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行することで提供される。
【0039】
サポート要求部201は、情報管理サーバ1へ識別情報と共にサポートの要求を送信する。
【0040】
診断アプリ受信部202は、サポートの要求に対する診断用アプリケーションを情報管理サーバ1から受信する。
【0041】
診断アプリ提供部203は、接続制御部29を介して診断用アプリケーションをユーザ端末3に提供する。
【0042】
認証部204は、情報管理サーバ1から受信した修正用アプリケーションの通知(後述の電子メール)に付加された識別情報と、自己の識別情報とを比較して整合性を確認する。また、認証部204は、修正用アプリケーションに付加されたユーザ端末の識別情報と、接続制御部29を介して接続したユーザ端末3の識別情報とを比較し、接続したユーザ端末3を認証するか否かを判定する。
【0043】
診断結果送信部205は、ユーザ端末3が診断用アプリケーションを実行した結果を当該ユーザ端末3から診断結果として取得し、情報管理サーバ1に送信する。
【0044】
修正アプリ受信部206は、診断結果に対する修正用アプリケーションを情報管理サーバ1から受信する。
【0045】
修正アプリ提供部207は、接続制御部29を介して修正用アプリケーションをユーザ端末3に提供する。
【0046】
図6は、ユーザ端末3のハードウェア構成を例示する図、図7はユーザ端末3の機能ブロック図である。
【0047】
ユーザ端末3は、CPU31、メモリ32、通信制御部33、ドライブ装置34、HDD(ハードディスク駆動装置)35、表示制御部36、接続制御部39を有する。さらに、ユーザ端末3には、表示装置37、入力装置38等を接続可能である。
【0048】
CPU31は、メモリ32に実行可能に展開されたプログラムを実行し、ユーザ端末3の機能を提供する。メモリ32は、主記憶装置ということもできる。メモリ32は、例えば、CPU31が実行するプログラム、通信制御部33を介して受信したデータ、HDD35或いはドライブ装置34から読み出したデータ、その他のデータ等を記憶する。
【0049】
通信制御部33は、ネットワークを介して他のコンピュータと通信可能なインタフェースである。通信制御部33は、通信部の一例である。通信制御部は、例えばネットワークカードやモデムであり、ユーザによって適宜着脱可能である。このため、図6の例では、通信制御部33を備えた状態を示したが、後述の障害発生時の例としては通信制御部33が設けられていない状態も考えられる。
【0050】
ドライブ装置34は、着脱可能な記憶媒体の入出力装置であり、例えば、フラッシュメモリカードの入出力装置、USBメモリを接続するUSBのアダプタ等である。また、着脱可能な記憶媒体は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等のディスク媒体であってもよい。ドライブ装置34は、着脱可能な記憶媒体から管理プログラムを読み出し、HDD35に格納する。
【0051】
HDD35は、外部記憶装置ということもできる。外部記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。HDD35は、ドライブ装置34との間で、デー
タを授受する。例えば、HDD35は、ドライブ装置34や通信制御部33からインストールされる診断用アプリケーションや修正用アプリケーション等を記憶する。また、HDD35は、診断用アプリケーションや修正用アプリケーションを読み出し、メモリ32に引き渡す。
【0052】
表示制御部36は、表示装置37の制御回路を有し、CPU31が処理した結果のデータ等を表示装置37に表示する。表示装置37は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。
【0053】
入力装置38は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等を含む。ポインティングデバイスとしては、マウス、タッチパネル等を例示できる。
【0054】
接続制御部39は、有線又は無線の通信回線を介して携帯端末2等の他の装置とローカルに接続する、即ち中継機器を介さずに直接接続し、通信を行うためのインタフェースである。接続制御部39は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394といった有線による通信の他、ブルートゥース(登録商標)やワイヤレスUSB(登録商標)等の所謂NFC(Near Field Communication)といった無線通信であっても良い。
【0055】
図7に、ユーザ端末3の機能ブロック図を例示する。ユーザ端末3は、認証部301や、診断アプリ受信部302、診断アプリ実行部303、修正アプリ受信部304、修正アプリ実行部305の各機能部を有する。以上の各機能部は、ユーザ端末3が主記憶装置上に実行可能に展開したコンピュータプログラムを実行することで提供される。特に、認証部301とアプリ実行部302は、ユーザ端末3が携帯端末2から取得し主記憶装置上に実行可能に展開した修正用アプリケーション(コンピュータプログラム)を実行することで提供される。
【0056】
認証部301は、修正用アプリケーションに付加された携帯端末2の識別情報と、接続制御部29を介して接続した携帯端末2の識別情報とを比較し、接続した携帯端末2を認証するか否かを判定する。
【0057】
アプリ実行部302は、認証した携帯端末2から受信した修正用アプリケーションを実行して設定処理を行う。
【0058】
〈サポート方法〉
次に図8〜図18を用いて本サポートシステム10が実行するサポート方法について説明する。
【0059】
先ず、ユーザの操作によりサポートアプリケーションのダウンロード要求を携帯端末2から情報管理サーバ1に送信すると(ステップS1)、情報管理サーバ1はサポートアプリケーションを当該携帯端末2へ送信する(ステップS2)。
【0060】
ユーザがこのサポートアプリケーションの実行を指示すると(ステップS3)、携帯端末2は、サポートアプリケーションを実行して(ステップS4)、図12に示す利用機能選択画面を表示装置に表示させる。本実施形態では、このうち「1.PC診断」を選択し、このPC診断を実行する処理(以下診断処理とも称する)について説明する。ここで診断処理とは、不具合の生じたユーザ端末の状態を診断し、原因を特定して不具合を解消する処理である。
【0061】
ユーザによって設定処理が選択され(ステップS5)、この選択をユーザ端末3が検出すると(ステップS6)、ユーザ端末3は、これに応じたプログラム、即ち本例の場合、「PC診断」を行う診断用アプリケーションのダウンロードを要求する(ステップS7)。なお、「1.PC診断」が選択された場合、「メールが送れない」、「インターネットに接続できない」、「印刷ができない」といった障害の内容を選択或いは入力する画面を表示し、ユーザによる選択或いは入力を受けるようにステップS5,S6を繰り返した後、この障害内容をダウンロード要求と共に情報管理サーバ1に送信しても良い。更に、「メールが送れない」や、「インターネットに接続できない」といった外部のネットワークを介した通信が必要なものが選択或いは入力された場合には、回線の種別やプロバイダー名、ユーザの住所(位置情報)等、ユーザ端末3から取得し難い情報(以下ユーザ情報と
も称す)の入力を求め、このユーザ情報をダウンロード要求と共に情報管理サーバ1に送信しても良い。なお、サポートセンタが、当該ユーザと契約したプロバイダ等であって予めユーザ情報を有している場合には、ユーザの識別情報(顧客番号やログインID等)の入力を求めて、この識別情報と対応するユーザ情報をHDD15から読み出すようにしても良い。
【0062】
これら障害内容や、ユーザ情報、ユーザの識別情報等の情報の受信、および診断用アプリケーションのダウンロード要求に対し、情報管理サーバ1は受信したユーザ情報等の情報をHDD15に記憶させると共に、診断用アプリケーションを携帯端末2に送信する(ステップS8)。なお、診断用アプリケーションは、インストールの手順を自動的に実行するプログラムモジュール、所謂インストーラを付加したものであっても良い。
【0063】
診断用アプリケーションをダウンロードした携帯端末2は、次にユーザ端末3との接続を促すメッセージを表示装置上に表示する(ステップS9)。そして、メッセージを見たユーザが(ステップS10)、携帯端末の接続制御部とユーザ端末3の接続制御部とをケーブルでローカルに接続すると(ステップS11)、ユーザ端末3が接続を認識して(ステップS12)、診断用アプリケーションのインストールを確認する画面を表示装置上に表示させる。なお、ユーザ端末との接続は、ケーブルに限らず、NFC等の無線通信でも良く、この場合ユーザ端末3の接続制御部39がNFCにより接続されたことを検出する。図13は、インストールを確認する画面の一例を示す図である。ユーザが当該画面中の診断用アプリケーションのインストールを指示する、例えば診断用アプリケーションのファイル名91をダブルクリックすると(ステップS13)、携帯端末2がこれを検出し(
ステップS14)、診断用アプリケーションを順次ユーザ端末3に送信する(ステップS
15)。ユーザ端末3は、携帯端末2から受信した診断用アプリケーションのインストー
ラに従い、診断用アプリケーションのインストールを実行する(ステップS16)。そして、ユーザ端末3は、インストールの完了を携帯端末2へ通知すると(ステップS17)、携帯端末2が、これを受けて(ステップS18)、端末情報の取得をユーザ端末3に指示する(ステップS19)。なお、本例では診断用アプリケーションをユーザ端末3にインストールする例を示したが、これに限らず、携帯端末2が有する診断用アプリケーションをユーザ端末3が読み出して実行するものでも良い。例えばプラグアンドプレイの機能によって携帯端末2が接続されたことを検出した場合に、携帯端末2の所定記憶領域に記憶されている診断用アプリケーションをユーザ端末3が実行するものでも良い。
【0064】
また、ユーザ端末3は、診断用アプリケーションを実行して、先ず端末情報を収集し、携帯端末2へ送信する(ステップS20)。ここで、端末情報とは、HDD35の空き容量や、CPUの種類、OSの種類、マザーボードの型番、メインメモリの容量等、ユーザ端末3の情報である。
【0065】
端末情報を受信した携帯端末2は、次にGPS機能によって現在位置、即ち接続したユーザ端末3の位置情報を取得し、これを障害が発生しているエリアか否かを判定する為のエリア障害情報として情報管理サーバ1に送信する(ステップS21)。情報管理サーバ1は、受信したエリア障害情報をHDD15に記憶させる(ステップS22)。
【0066】
次に携帯端末2が、必要な診断項目の取得を情報管理サーバ1に要求し(ステップS2
3)、情報管理サーバ1は、後述のように障害内容や端末情報等に応じた診断項目を携帯
端末2へ送信する(ステップS24)。
【0067】
携帯端末2は、情報管理サーバ1から受信した診断項目をSSD25に記憶し、この診断項目の少なくとも一部と共に、PC診断の実行の指示をユーザ端末3に送信する(ステ
ップS25)。
【0068】
PC診断実行の指示を受けたユーザ端末3は、診断項目に従って診断を行う(ステップ
S26)。例えば、LANボードが存在しているか、LANポードのドライバは存在して
いるか、ドライバのバージョンは正しいか等の診断項目に従って、ユーザ端末3は、デバイスの情報やドライバの情報等を抽出する。そしてユーザ端末3は、抽出した情報を診断結果として携帯端末2に送信する(ステップS27)。
【0069】
携帯端末2は、診断結果を受信すると(ステップS28)、SSD25に記憶した診断項目を参照して、当該診断結果と対応する更なる診断項目があるか否を判定し(ステップS
29)、更なる診断項目がある場合には、ステップS25に戻って、更なる診断項目をユ
ーザ端末に提供して診断を繰り返す。
【0070】
一方、ステップS29において、診断結果と対応する更なる診断項目が無い場合には、この診断結果を情報管理サーバ1に送信する(ステップS31)。また、この診断結果と共に携帯端末2の識別情報、例えば電話番号やUIDを情報管理サーバ1に登録する。そして携帯端末2は、図14に示すように、修正用アプリの作成中である旨の表示を行う。
【0071】
携帯端末2から診断結果と携帯端末2の識別情報を受信した情報管理サーバ1は、HDD15の修正手順記憶部を参照して、診断結果と対応する修正の処理手順を抽出する(ステップS33)。このように予め記憶した手順を抽出するのに加え、サポートセンタの技術者が、修正の処理手順を確認し(ステップS35)、カスタマイズした修正の処理手順を作成しても良い(ステップS36)。そして、情報管理サーバ1は、これらの処理手順を実行する修正用アプリケーションを作成する(ステップS34)。
【0072】
そして情報管理サーバ1のアプリ送信部104は、修正用アプリケーション(設定ツール)ができた旨の通知を電子メールで携帯端末2へ送信する(ステップS35)。なお、情報管理サーバ1は、このメール中、例えば本文やタイトル、ヘッダに端末番号を含める。
【0073】
携帯端末2は、修正用アプリケーションの通知メールを受信すると(ステップS36)、受信したメールを表示装置に表示させて(ステップS37)、ユーザに提示する(ステップS38)。図15は、この修正用アプリケーションの通知メールの表示例を示す。
【0074】
この修正用アプリケーションの通知メールを用いてユーザは修正用アプリケーションのダウンロードを要求する(ステップS39)。図15の例では、設定ツールを取得するためのリンク92を選択する。携帯端末2は、このユーザの操作を検出すると(ステップS40)、携帯端末2はステップS35でメールに付加された端末番号を自己の端末番号と比較して、整合性の確認を行う(ステップS41)。この端末番号が一致し、整合性がとれた場合、携帯端末2のサポート要求部201は、情報管理サーバ1に修正用アプリケーションのダウンロードを要求する(ステップS42)。
【0075】
情報管理サーバ1は、修正用アプリケーションのダウンロード要求を受けると、修正アプリ提供部106が当該要求と対応する修正用アプリケーションを携帯端末2へ送信する(ステップS43)。
【0076】
修正用アプリケーションを受信した携帯端末2は、図16に示すように修正用アプリケーションの実行を促す画面表示を行う(ステップS44)。
【0077】
ユーザがユーザ端末3を操作して修正用アプリケーションの実行を指示する、例えば、図16において修正用アプリケーションのファイル名93を選択して実行を指示する。
【0078】
ユーザ端末3から実行の指示を受信すると(ステップS45)、携帯端末2は、修正の処理を実行する際に必要なプログラムモジュールや修正パッチ、デバイスドライバ、設定情報等のデータを情報管理サーバ1に要求する(ステップS46)。これに対し、情報管理サーバ1の修正アプリ提供部106は、必要なモジュール等を携帯端末2に送信する(ステップS47)。
【0079】
また、携帯端末2は、実行が指示された修正用アプリケーションを必要なモジュール等と共に接続制御部を介してユーザ端末3に送信し(ステップS48)、ユーザ端末3が受信した修正アプリケーションに従って修正の処理手順を実行する(ステップS49)。そして全ての処理手順が実行されると、携帯端末2がユーザ端末3に修正用アプリケーションの終了を通知し(ステップS50)、ユーザ端末3は修正用アプリケーションの実行を終了させる(ステップS51)。修正用アプリケーションが終了した場合、携帯端末2のサポートアプリケーションが図17に示すように完了のメッセージを表示装置に表示させ(ステップS52)、サポートアプリケーションを終了する(ステップS53)。ここで、サポートアプリケーションは、完了した修正用アプリケーションを携帯端末2の記憶領域から削除し、他の端末に間違って適用してしまうことを防止するようにしても良い。
【0080】
なお、ステップS41で、メールに含まれる端末番号と携帯端末2の端末番号とが、整合しない場合には、図18に示すように完了メッセージを表示させて(ステップS54)、修正用アプリケーションを終了させる(ステップS55)。
【0081】
次に、診断項目の取得について説明する。図19は、診断項目の一例を示す図である。各診断項目は、親ポインタと、診断結果、子ポインタと対応付けて記憶されている。即ち、親ポインタを特定すると対応する診断項目が得られ、各診断項目の診断結果が特定されると、対応する子ポインタが得られる。
【0082】
この親ポインタと子ポインタにより、各診断項目は、図20に示すような樹状の関係を有している。なお、図20の左端に示した項目61は、ステップS6で入力される障害内容であり、各障害内容にも子ポインタが割り当てられている。
【0083】
例えば、「インターネットに接続出来ない」という障害内容の場合、子ポインタとしてP1,P10を有しているので、先ず、P1,P10を親ポインタに持つ診断項目が選択さ
れる。この診断結果が、非搭載であった場合、子ポインタとしてP9が得られる。そしてP9を親ポイントとして持つ診断項目がなければ、この診断結果、即ちLANボードの非搭載がインターネットに接続できない原因の一つとして確定される。
【0084】
また、診断の結果、LANボードが搭載されている場合、子ポインタとしてP2が得られる。そしてP2を親ポインタとして持つ診断項目「LANボードのドライバが有るか?」が更なる診断項目として抽出される。診断の結果、ドライバが無ければ、子ポインタとしてP4が得られ、ドライバが有れば子ポインタとしてP3が得られる。そして、P4
親ポインタとして有する診断項目が無いので、診断の結果が確定する。
【0085】
診断結果が確定した場合、ステップS33では、修正手順記憶部を参照して対応する処理手順を抽出する。図21は、修正手順記憶部の一例を示す図である。
【0086】
例えば確定した診断結果の子ポインタがP4であった場合、「ドライバのインストール」を行う処理手順が抽出される。なお、図20では、説明のため、処理手順を文書で示したが、実際に抽出される処理手順は、プログラムモジュールやスクリプトといったコンピュータで実行可能なデータである。
【0087】
また、修正手順記憶部には、当該処理手順を実行するために必要なモジュール等も示される。例えばドライバのインストールを行う場合には、ステップS46で携帯端末2がLANボードのドライバを要求する。
【0088】
これによりユーザ端末3を診断し、診断結果に応じて修正の処理手順を実行できる。
【0089】
以上のように本実施形態によれば、ユーザ端末3がネットワークに接続する機能に不具合がある場合でも携帯端末2を介しての修正の処理を行うことができ、不具合を解消することができる。
【0090】
また、本実施形態によれば、受信する修正用アプリケーションと携帯端末との整合性を確認しているので、間違った修正用アプリケーションをユーザ端末に適用してしまうことが防止される。
【0091】
〈変形例1〉
上述の実施形態では、携帯端末2がメールに付加された端末番号の整合性を確認していたが、これに限らず情報管理サーバ1の認証部103が、携帯端末2から識別情報(端末番号)を取得し、登録情報と比較して認証を行っても良い。そして携帯端末2が認証された場合にのみアプリ送信部104が修正用アプリケーションを携帯端末に送信する。これにより情報管理サーバ1に登録された携帯端末2以外は、修正用アプリケーションを取得することができないので、セキュリティが向上する。
【0092】
また、情報管理サーバ1が、ステップS16で受信した情報や予め登録された情報から、ユーザ端末3の識別情報を取得し、ステップS17で設定プログラムにユーザ端末3の識別情報を付加してワンタイムパスワードを生成する。そして、携帯端末2の認証部204が、修正用アプリケーションに付加されたユーザ端末の識別情報と、接続制御部29を介して接続したユーザ端末3の識別情報とを比較し、接続したユーザ端末3を認証するか否かを判定する。提供部203は、ユーザ端末3が認証された場合にのみ修正用アプリケーションを提供し、認証されない場合には処理を終了する。これにより、接続したユーザ端末と異なる端末用の修正用アプリケーションを間違って適用してしまうことが防止される。
【0093】
更に、ユーザ端末3が修正用アプリケーションを実行した際、修正用アプリケーションに付加された携帯端末2の識別情報と、接続制御部29を介して接続した携帯端末2の識別情報とを比較し、接続した携帯端末2を認証するか否かを判定し、携帯端末2が認証された場合に修正用アプリケーションによる設定処理を実行しても良い。これにより情報管理サーバ1へ修正用アプリケーションを要求した携帯端末2と異なる端末によって修正用アプリケーションが適用されることを防止でき、セキュリティが向上する。
【0094】
〈その他〉
本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0095】
例えば、以下に付記した構成であっても上述の実施形態と同様の効果が得られる。また、これらの構成要素は可能な限り組み合わせることができる。
【0096】
(付記1)
通信回線を介して接続するサーバと携帯端末とを有し、前記携帯端末を介してユーザ端末の診断処理を行うサポートシステムであって、
前記サーバが、
前記ユーザ端末の診断処理を行う診断用アプリケーションを前記携帯端末に送信する診断アプリ提供部と、
前記診断用アプリケーションによる診断結果を前記携帯端末から受信する診断結果受信部と、
診断結果と対応する修正の処理手順を記録した修正手順記憶部と、
前記携帯端末から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を前記修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成する修正アプリ生成部と、
前記修正用アプリケーションを前記携帯端末に送信する修正アプリ提供部とを備え、
前記携帯端末が、
前記サーバから診断用アプリケーションを受信する診断アプリ受信部と、
前記ユーザ端末と接続する接続制御部と、
前記接続制御部を介して前記診断用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供する診断アプリ提供部と、
前記ユーザ端末が前記診断用アプリケーションを実行した結果を診断結果として取得し、前記サーバに送信する診断結果送信部と、
前記サーバから前記修正用アプリケーションを受信する修正アプリ受信部と、
前記接続制御部を介して前記修正用アプリケーションを前記ユーザ端末に送信する診断アプリ提供部と、
を備えたサポートシステム。
【0097】
(付記2)
前記サーバの前記修正アプリ生成部が、前記ユーザ端末の識別情報を前記修正用アプリケーションに付加し、
前記携帯端末が、前記修正用アプリケーションに付加された前記ユーザ端末の識別情報と、前記接続制御部を介して接続した前記ユーザ端末の識別情報とを比較し、前記接続したユーザ端末を認証するか否かを判定する認証部を更に備え、
認証された前記ユーザ端末に対して前記修正アプリ提供部が前記修正用アプリケーションを提供する付記1に記載のサポートシステム。
【0098】
(付記3)
前記サーバの修正アプリ生成部が、前記携帯端末の識別情報を前記修正用アプリケーションに付加して修正用アプリケーションを生成し、
前記ユーザ端末が、
前記修正用アプリケーションに付加された前記携帯端末の識別情報と、前記接続制御部を介して接続した前記携帯端末の識別情報とを比較し、前記接続した携帯端末を認証するか否かを判定する認証部と、
当該ユーザ端末が認証された場合に前記修正用アプリケーションを実行する実行部とを備えた付記1又は2に記載のサポートシステム。
【0099】
(付記4)
前記ユーザ端末が、前記診断用アプリケーションを実行する実行部とを備えた付記1から3の何れか1項に記載のサポートシステム。
【0100】
(付記5)
通信回線を介して接続するサーバと携帯端末を有し、前記携帯端末を介してユーザ端末を設定するサポートシステムが実行する方法であって、
前記サーバが、
前記ユーザ端末の診断処理を行う診断用アプリケーションを前記携帯端末に送信するス
テップと、
前記診断用アプリケーションによる診断結果を前記携帯端末から受信するステップと、
前記携帯端末から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成するステップと、
前記修正用アプリケーションを前記携帯端末に送信するステップと、を実行し、
前記携帯端末が、
前記サーバから診断用アプリケーションを受信するステップと、
前記ユーザ端末との接続制御部を介して前記診断用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供するステップと、
前記ユーザ端末が前記診断用アプリケーションを実行した結果を診断結果として取得し、前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから前記修正用アプリケーションを受信するステップと、
前記接続制御部を介して前記修正用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供するステップと、
を実行するサポート方法。
【0101】
(付記6)
前記ユーザ端末の識別情報を前記修正用アプリケーションに付加し、
前記修正用アプリケーションに付加された前記ユーザ端末の識別情報と、前記接続制御部を介して接続した前記ユーザ端末の識別情報とを比較し、前記接続したユーザ端末を認証するか否かを判定するステップを更に実行し、
認証された前記ユーザ端末に対して前記修正アプリ提供部が前記修正用アプリケーションを提供する付記5に記載のサポート方法。
【0102】
(付記7)
前記携帯端末の識別情報を前記修正用アプリケーションに付加して修正用アプリケーションを生成し、
前記ユーザ端末が、
前記修正用アプリケーションに付加された前記携帯端末の識別情報と、前記接続制御部を介して接続した前記携帯端末の識別情報とを比較し、前記接続した携帯端末を認証するか否かを判定するステップと、
当該ユーザ端末が認証された場合に前記修正用アプリケーションを実行するステップとを実行する付記5又は6に記載のサポート方法。
【0103】
(付記8)
前記ユーザ端末が、前記診断用アプリケーションを実行する実行部とを備えた付記5から7の何れか1項に記載のサポート方法。
【符号の説明】
【0104】
1 情報管理サーバ
2 携帯端末
3 ユーザ端末
10 サポートシステム
12 メモリ
13 通信制御部
14 ドライブ装置
16 表示制御部
17 表示装置
18 入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を介して接続するサーバと携帯端末とを有し、前記携帯端末を介してユーザ端末の診断処理を行うサポートシステムであって、
前記サーバが、
前記ユーザ端末の診断処理を行う診断用アプリケーションを前記携帯端末に送信する診断アプリ提供部と、
前記診断用アプリケーションによる診断結果を前記携帯端末から受信する診断結果受信部と、
診断結果と対応する修正の処理手順を記録した修正手順記憶部と、
前記携帯端末から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を前記修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成する修正アプリ生成部と、
前記修正用アプリケーションを前記携帯端末に送信する修正アプリ提供部とを備え、
前記携帯端末が、
前記サーバから診断用アプリケーションを受信する診断アプリ受信部と、
有線又は無線の通信回線を介して前記ユーザ端末と接続する接続制御部と、
前記接続制御部を介して前記診断用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供する診断アプリ提供部と、
前記ユーザ端末が前記診断用アプリケーションを実行した結果を診断結果として取得し、前記サーバに送信する診断結果送信部と、
前記サーバから前記修正用アプリケーションを受信する修正アプリ受信部と、
前記接続制御部を介して前記修正用アプリケーションを前記ユーザ端末に送信する診断アプリ提供部と、
を備えたサポートシステム。
【請求項2】
前記サーバの前記修正アプリ生成部が、前記ユーザ端末の識別情報を前記修正用アプリケーションに付加し、
前記携帯端末が、前記修正用アプリケーションに付加された前記ユーザ端末の識別情報と、前記接続制御部を介して接続した前記ユーザ端末の識別情報とを比較し、前記接続したユーザ端末を認証するか否かを判定する認証部を更に備え、
認証された前記ユーザ端末に対して前記修正アプリ提供部が前記修正用アプリケーションを提供する請求項1に記載のサポートシステム。
【請求項3】
前記サーバの修正アプリ生成部が、前記携帯端末の識別情報を前記修正用アプリケーションに付加して修正用アプリケーションを生成し、
前記ユーザ端末が、
前記修正用アプリケーションに付加された前記携帯端末の識別情報と、前記接続制御部を介して接続した前記携帯端末の識別情報とを比較し、前記接続した携帯端末を認証するか否かを判定する認証部と、
当該ユーザ端末が認証された場合に前記修正用アプリケーションを実行する実行部とを備えた請求項1又は2に記載のサポートシステム。
【請求項4】
前記ユーザ端末が、前記診断用アプリケーションを実行する実行部とを備えた請求項1から3の何れか1項に記載のサポートシステム。
【請求項5】
通信回線を介して接続するサーバと携帯端末を有し、前記携帯端末を介してユーザ端末を設定するサポートシステムが実行する方法であって、
前記サーバが、
前記ユーザ端末の診断処理を行う診断用アプリケーションを前記携帯端末に送信するス
テップと、
前記診断用アプリケーションによる診断結果を前記携帯端末から受信するステップと、
前記携帯端末から受信した診断結果と対応する修正の処理手順を修正手順記憶部から抽出し、当該修正の処理手順を実行する修正用アプリケーションを生成するステップと、
前記修正用アプリケーションを前記携帯端末に送信するステップと、を実行し、
前記携帯端末が、
前記サーバから診断用アプリケーションを受信するステップと、
前記ユーザ端末との接続制御部を介して前記診断用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供するステップと、
前記ユーザ端末が前記診断用アプリケーションを実行した結果を診断結果として取得し、前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから前記修正用アプリケーションを受信するステップと、
有線又は無線の通信回線を介して前記ユーザ端末と接続するステップと、
前記通信回線を介して前記修正用アプリケーションを前記ユーザ端末に提供するステップと、
を実行するサポート方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−80295(P2013−80295A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218725(P2011−218725)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(591117192)ニフティ株式会社 (144)
【Fターム(参考)】