説明

サービスイベントトリガ

通信ネットワークにおけるポリシー及び課金実施機能(PCEF)ノードは、セッション中のサービストラフィック検出を実行するサービストラフィック検出器を備える。プロセッサは、サービストラフィック検出から所定のサービスコンディションを検出する。PCEFは、Gx参照ポイントを介してイベントトリガAVPにおいて定義されているサービスイベントを用いて、検出されたサービスコンディションのポリシー及び課金ルール機能(PCRF)を通知する。PCRFは、検出されたサービスコンディションの通知を受信し、例えばサービスに適用されるサービス品質を制御することによって、検出されたサービスコンディションに応じてサービス提供を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービスイベントトリガに関し、より詳細には、セッション中の課金に基づくユーザセッションにおけるサービス品質パラメータの修正を許容するためのサービスイベントトリガに関するものである。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信ネットワークのコアネットワークでは、2人のユーザ間でデータを送信するために資源が提供されなければならない。提供された資源は、複数のユーザによって経験されるサービス品質を決定する。ETSI第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって定義されるネットワークにおいて、ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)、ポリシー及び課金実施機能(PCEF)、及び、PCRFとPCEFの間に横たわるGx参照ポイントが定義される。3GPP TS29.212で定義されるように、Gx参照ポイントは、PCRFからPCEFへのポリシー及び課金制御(PCC)ルールの提供及び削除、PCEFからPCRFへのトラフィックプレーンイベントの送信のために使用される。このように、Gx参照ポイントは、課金制御、ポリシー制御、又は、その両方のために使用されうる。
【0003】
3GPPにおいて定義されるネットワークに場合において、PCEFは、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)に実装されてもよく、ディープパケットインスペクション(DPI)技術をサポートできるGGSNにおいて知られている。DPI技術は、ノードがパケットインスペクションと、当該ノードを通過するデータ上でのサービス区分とを実行することを許容する。より詳細には、IPパケットが、当該IPパケットが特定のサービスセッションへ割り当てられるように、ルールの構造ツリーに従って区分される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、既知のGGSNにおけるDPI技術の使用は、サービス区分に基づく任意のサービスの差別化を許容していない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の形態によれば、通信ネットワークにおけるポリシー及び課金実施機能ノードが提供され、セッション中にサービストラフィック検出を実行するサービストラフィック検出器と、前記サービストラフィック検出から所定のサービスコンディションを検出するプロセッサと、Gx参照ポイント上でのイベントトリガAVPで定義されるサービスイベントを用いて、前記検出されたサービスコンディションを、ポリシー及び課金ルール機能へ通知するインタフェースとを備えることを特徴とする。
【0006】
これは、ポリシー及び課金ルール機能が適切なポリシー及び課金制御ルールをインストールできる、例えば、所望のサービス品質が検出されたサービスコンディションに対して達成されるという、利益を有する。
【0007】
一実施形態において、インタフェースは、さらに、前記Gx参照ポイント上でのサービス開始停止AVPを用いて、検出されたサービスコンディションがサービス開始であるか又はサービス停止であるかをポリシー及び課金ルール機能へ通知するようにさらに適合される。これは、ポリシー及び課金ルール機能が、サービスが開始されると適切なポリシー及び課金制御ルールをインストールし、サービスが停止するとオリジナルのポリシー及び課金制御ルールを再インストールすることを許容する。
【0008】
一実施形態において、インタフェースは、さらに、IPアドレスAVPを用いて、前記セッションにおける関連付けられたIPアドレスと、前記Gx参照ポイント上でのメディアコンポーネントディスクリプションを用いて、フロー情報とを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するように適合される。
【0009】
一実施形態において、インタフェースは、さらに、前記Gx参照ポイント上でのアプリケーション識別子AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションが適用されるサービスを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するように適合される。
【0010】
本発明の他の形態によれば、ポリシー及び課金実施機能からの通知を受信するポリシー及び課金ルール機能ノードを提供する。また、第1の形態におけるポリシー及び課金実施機能に対応する動作の方法について提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一形態に従った通信の一部を示すブロック図である。
【図2】本発明の一形態に従った方法を示すフローチャートである。
【図3】図2の方法における第1部分中におけるメッセージフローを示す図である。
【図4】図2の方法における第2部分中におけるメッセージフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、通信ネットワークを示し、特に、3GPPの仕様書に定義されているように、モバイル通信ネットワークのコアネットワーク10の一部を示す。
【0013】
コアネットワーク10の1つの要素は、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)12である。従来のように、モバイル通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)14はGGSN12へ接続される。GGSN12は、ユーザ装置(UE)16が適切な無線インタフェースを介して呼を確立することを許容する。上記呼は、RANを通じて上記ネットワークの他のUEに経路づけられるか、又は、インターネットなどのパケットデータネットワーク18を介して固定回線若しくはモバイル通信デバイスへ、データセッションの場合はリモートサーバへ接続されうる。当該ネットワークのこの形態は、従来のものであり、さらなる詳細な説明は割愛する。
【0014】
従来と同様に、GGSN12は、ポリシー及び課金実施機能(PCEF)を含む。この場合、GGSNに含まれるPCEFは、ディープパケットインスペクション(DPI)を実行するサービストラフィック検出ブロック22を有する。これは、それらが特定のサービスセッションへ割り当てられるようにルールの構造ツリーに従ったIPパケットの分類から成る、パケットインスペクション及びサービス区分を許容する。DPI機能を有するノードは、ユーザと、シグナリングトラフィックと、を捕捉し、IPパケットを特定のサービスセッションへ割り当て、サービス開始コンディション及びサービス停止コンディションを検出することができる。
【0015】
PCEFはまた、以下で詳細に説明する処理の一部を実行するプロセッサ24と、コアネットワーク10の他のブロックへ接続するためのインタフェースブロック26とを備える。
【0016】
図1はサービストラフィックブロック22、プロセッサ24、及びインタフェースブロック26が理解を容易にするために個別のブロックとして示されているが、関係のある機能が任意の従来の手段によって実行され、それらのブロックが実際に明確に認識される必要はないことが理解されるであろう。
【0017】
本発明の他の実施形態において、PCEFは、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイに実装されるてもよい。
【0018】
従来と同じように、コアネットワーク10はまた、ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)28を備え、その構造は、従来と同様であり、以下で詳細に説明する処理の一部を実行するプロセッサ30と、コアネットワーク10の他のブロックへ接続するためのインタフェースブロック32とを備える。例えば、PCRF28は、エリクソンサービスアウェアポリシー制御部(SAPC)に実装されてもよい。
【0019】
図1は説明を容易にするために個別のブロックとしてプロセッサ30及びインタフェースブロック32を示しているが、関連のある機能が従来の任意の手段によって実行されてもよく、それらのブロックが実際に明確に認識される必要はないことが理解されるであろう。
【0020】
PCEF20はまた、オフライン課金システム(OFCS)34と、モバイルネットワーク拡張ロジック(CAMEL)サービス制御ポイント38及びクレジット制御ブロック40に基づくサービスデータフローのためのカスタマイズされたアプリケーションを含むオンライン課金システム36へ接続される。
【0021】
PCRF28は、加入者プロファイルリポジトリ(SPR)42と、アプリケーション機能(AF)44とに接続される。例えば、AF44は、IPマルチメディアサブシステム(IMS)プロキシ呼セッション制御機能(P−CSCF)であってもよい。
【0022】
PCEF20及びPCRF28は、3GPP TS29.212で定義されるように、Gx参照ポイント上で通信を行う。Gx参照ポイントは、PCRFからPCEFへのPCCルールの提供及び削除と、PCEFからPCRFへのトラフィックプレーンイベントの送信に使用される。Gx参照ポイントは課金制御、ポリシー制御、又はその両方に使用されうる。
【0023】
PCRF28及びAF44は、3GPP TS 29.214に定義されるように、Rx参照ポイント上で通信を行う。Rx参照ポイントは、PCRFとAFとの間でアプリケーションレベルセッション情報を交換するために使用される。
【0024】
PCEF20とOCS36がGy参照ポイント上で通信を行い、PCRF28とSPR42とがSp参照ポイント上で通信を行う間、PCEF20及びOFCS34は、Gz参照ポイント上で通信を行う。
【0025】
上述した一般的な構成が3GPP TS29.212において示されるため、さらなる詳細な説明は割愛する。
【0026】
本発明に係る方法についてさらに詳細に図2のフローチャートと、図3及び図4に示す様々なノード間のメッセージフローを参照して説明する。特に、図2は、PCEF20及びPCRF28で実行されるステップを示し、一方で、図3及び図4は、UE16、PCEF20、PCRF28、及びUE16に接続される他のUE又はサーバの間で送信されるメッセージを示す。
【0027】
処理は、UE16が遠隔UE/サーバと確立される一般用途のパケットデータプロトコル(PDP)コンテキストを用意すると開始される。ステップ60において、PCEFは、データトラフィック上で、ディープパケットインスペクション(DPI)、又は他の形式のサービストラフィック検出を実行する。
【0028】
処理を開始する前に、PCEFは、イベントがPCRFへ通知されるためのサービスセットとともに提供される。例えば、システムは、所定のサービスがプレミアムコンテンツとして特定され、一方で他のサービスが非プレミアムコンテンツとして特定されるような方法で構成されてもよい。より詳細な例として、タイムクリティカルな音楽、ビデオクリップ、及びオペレータ自身のポータルがプレミアムコンテンツとして特定され、一方でピアツーピアファイル交換などのサービスが非プレミアムコンテンツとして見なされるかもしれない。PCEFは、それらのサービスいずれかを認識するように構成されるかもしれない。PCRFは、同じサービスセットと、それらのサービスのそれぞれへ適用されるであろうポリシーとともに提供されべきである。
【0029】
従って、ステップ62において、PCEFは提供されるサービスの1つの開始を検出するまで、図3のポイント64に示すように、トラフィックを監視する。PCEFは、任意の適切な技術によるサービスの開始を、例えば、DPIの使用によって可能となる発見的手法を用いて、検出することができる。
【0030】
PCEFがサービス開始コンディションを検出すると、ステップ66において、非活動タイマを開始する。その後、ステップ68において、PCEF20は、新たに定義されるサービスイベントを示す値に設定されたイベントトリガAVPによってGxインタフェース上でのクレジット制御要求(CCR)コマンドを用いて、PCRF28へサービス開始コンディションを通知する。
【0031】
本発明の図示した実施形態において、新たに定義されるサービス情報AVPはPCRFが当該通知を扱うことを許容するために追加情報を伝送するために使用される。
【0032】
サービス開始停止AVPはイベントがサービス開始又はサービス停止のいずれに対応するかどうかを示す(ここでは、サービス開始イベントを示すように設定される)。
【0033】
フレイムドIPアドレス(AVP)は、RFC4005で特定されるように符号化されたIPアドレスに関連付けられたIP−CANを含む。メディアコンポーネントディスクリプションAVPなどの他のAVPは、関連のあるフロー情報を含む。例えば、RTSPシグナリングは、シグナリング中にネゴシエートされた、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)のオーディオ又はビデオデータフローに対応するIPアドレス及びポートについての情報を伝送する。これにより、PCRFがそれらのネゴシエートされたIPアドレス及びポート下で第2のPDPコンテキストを作成することができる。
【0034】
アプリケーション識別子AVPは、検出された特定のサービス(例えば、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP))を識別する情報を含む。当該情報は、異なるアプリケーションサービスにおける差別化されたQoSを提供するためにPCRFによって使用されてもよい。
【0035】
ステップ70において、PCRFは、PCEFからの通知を受信し、通知が成功であったことを示す結果コードとともに、クレジット制御応答(CCA)を送信することによって当該通知を信号制御する。
【0036】
ステップ72において、PCRFは、Gx再認証要求(RAR)メッセージをPCEFへ送信することによって対応PCCルールをインストールする。これは、より高い又はより低いQoS設定で、開始されているサービスに依存して、既存のベアラの修正(又は専用のベアラの作成)を許容する。ステップ74において、PCEFは、通知が成功であったことを示す結果コードとともに再認証応答をPCRFへ送信することによって、当該コマンドを承認する。
【0037】
上記通知に応じて、PCRFは、検出されたサービスコンディションに応じてサービス提供を制御するための任意の適切なステップを取ってもよい。これは、サービスセッションにおけるQoS設定の修正に影響を与えることができ、順に、以下の非完全なリストから以下のアクションの何れかから構成されてもよい。
Gx初期化PDPコンテキスト修正(即ち、GGSNがPCEFとして動作する場合);
既存のベアラにおけるトラフィックハンドリングプライオリティの変更(THP);
既存のベアラにおける最大ビットレート(MBR)の変更;
IPフロー帯域幅管理;又は
動的PCCルールでの専用IP−CANベアラのネットワーク初期化(即ち、GGSNがPCEFとして動作する場合)。
【0038】
例えば、より良いQoSは、特定のサービスによって必要とされる帯域幅を保証するために、ネットワークオペレータのポータルページ、リングトーン、ミュージッククリップ若しくビデオクリップ、又は、コンテンツのサードパーティなどの、所定のプレミアムサービスに対して提供されうる。一方で、より悪いQoSは、利用可能な場合にのみフルの帯域幅要件を受信するようなサービス、ピアツーピアファイル交換、スポンサーなしのダウンロードなどの所定の低い価値のサービスに対して提供されうる。
【0039】
PCRFにサービス開始コンディションが通知される場合、任意の他の動作をトリガとする可能性もあることを記載しておく。
【0040】
その後、図3の76に示すように、サービスフローが起動する。図3の78によって例示され、かつ、上述したように、これは、UE16とPCEF20との間の第2のPDPコンテキスト80を確立するために、適切なPDPコンテキストシグナリングを必要としてもよい。他の場合において、当該サービスは、既存のPDPコンテキスト上で実行されてもよく、第2のPDPコンテキストを生成するためには必要とされない。
【0041】
検出されたサービスが実行されている間、PCEFは、非活動タイマが満了したかどうかを判定するために(即ち、タイマによって設定された所定の時間の間、当該サービスが無効化されているかどうかを判定するために)、図2に示す処理のステップ82を実行する。そうでなければ、処理はステップ84に進み、サービス停止コンディションが検出されたかどうかが判定される。検出されてなければ処理を82に戻す。PCEFは、適切な技術によってサービスの停止を、例えば、DPIの使用によって可能となる発見的手法を用いて、検出することができる。
【0042】
ステップ82において非活動タイマが満了したと判定されると、又は、ステップ84においてサービス停止コンディションが検出されたと判定されると、処理はステップ86に進み、PCEF20が、新たに定義されるサービスイベントを示す値に設定されたイベントトリガAVPによってGxインタフェース上でのクレジット制御要求(CCR)コマンドを用いて、PCRF28へサービス停止コンディションを通知する。
【0043】
本発明の図示した実施形態において、新たに定義されるサービス情報AVPはPCRFが当該通知を扱うことを許容するために追加情報を伝送するために使用される。
【0044】
サービス開始停止AVPは、ここでは、サービス停止イベントを示すように設定される。フレイムドIPアドレス(AVP)は、RFC4005で特定されるように符号化されたIPアドレスに関連付けられたIP−CANを含む。アプリケーション識別子AVPなどの他のAVPは、検出された特定のサービス(例えば、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP))を識別する情報を含む。
【0045】
ステップ88において、PCRFは、PCEFからの通知を受信し、通知が成功したことを示す結果コードとともにクレジット制御応答(CCA)メッセージを送信することによって当該通知を信号制御する。
【0046】
ステップ90において、PCRFは、PCEFへGx再認証要求(RAR)メッセージを送信することによって、前もってインストールされたPCCルールを削除する。これは、既存のベアラの修正(即ち、当該サービスに対して生成された専用のベアラの削除)によってオリジナルのQoS設定の回復を許容する。ステップ92において、PCEFは、通知が成功したことを示す結果コードとともに再認証応答をPCRFへ送信することによって、当該コマンドを承認する。
【0047】
図4に示すように、第2のPDPコンテキストがUE16とPCEF20との間で確立された場合には、適切なPDPコンテキストシグナリング94がステップ96で第2のPDPコンテキストを解体するために使用される。
【0048】
本発明は、PCEFが特定のサービスにおけるサービス開始又はサービス停止の形式で所定のサービスコンディションに反応する場合の状況を参照しながら説明した。サービスの更新のイベントにおいても同様の手続きが実行されうる。
【0049】
例えば、ユーザが実行ストリーミングサービスを停止する場合、又は、既存のIMS音声呼へビデオコンポーネントを追加するなど、新たなフローが既存のサービスに追加される場合、例えばDPIの使用によって可能となる発見的手法を用いて、任意の適切な技術によるPCEFによって検出されうる。
【0050】
ここでのサービス開始停止AVPは、サービス更新イベントを示すように設定され、PCRFへの通知はサービスセッションにおけるQoSパラメータの修正のトリガとすることができる。
【0051】
これまで述べたように、本方法は、Gxインタフェース上での送信に関するものである。しかしながら、Gxに関連の無いローカルソリューションが適用されてもよい。この場合、PCEFは、当該機能がトリガとされ、かつ、それらのサービスのそれぞれに対して適用するローカルポリシーで提供されるべきである、サービスセット(例えば、上述したRTSPなど)として提供されるべきである。PCEFは、上述したように、サービス開始コンディションを検出するように構成され、検出すると、PCEFは非活動タイマを開始する。当該サービスに対して提供されるローカルポリシーに基づき、PCEFは、開始されるサービスに依存して、より高い又はより低いQoS設定の何れかでの、既存のベアラの修正又は専用のベアラの生成をトリガとしてもよい。PCEFがサービス停止コンディションを検出するか、又は、非活動タイマが満了すると、PCEF(当該サービスに対して提供されるローカルポリシーに基づく)は、既存のベアラを修正することによって、又は、上記サービスに対して前に生成された専用のベアラを削除することによって、前回のQoS設定を回復すべきである。
【0052】
これらは、サービストラフィック検出を実行することができるPCEFが特定のイベントを用いて、イベントトリガAVPのサービスコンディションをPCRFへ通知することを許容するGxインタフェースへの強化を提供する。これは、特定のユーザセッションに対するQoSパラメータを修正するために、PCRFが対応するPCCルールをインストールすることを許容する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークにおけるポリシー及び課金実施機能ノードであって、
セッション中にサービストラフィック検出を実行するサービストラフィック検出器と、
前記サービストラフィック検出から所定のサービスコンディションを検出するプロセッサと、
Gx参照ポイント上でのイベントトリガAVPで定義されるサービスイベントを用いて、前記検出されたサービスコンディションを、ポリシー及び課金ルール機能へ通知するインタフェースと
を備えることを特徴とするポリシー及び課金実施機能ノード。
【請求項2】
前記インタフェースは、さらにポリシー及び課金ルール機能に通知するように適合され、
前記Gx参照ポイント上でのサービス開始停止AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションがサービス開始であるか又はサービス停止であるかを通知することを特徴とする請求項1に記載のポリシー及び課金実施機能ノード。
【請求項3】
前記インタフェースは、IPアドレスAVPを用いて、前記セッションにおける関連付けられたIPアドレスと、前記Gx参照ポイント上でのメディアコンポーネントディスクリプションAVPを用いて、フロー情報とを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するように適合されることを特徴とする請求項1に記載のポリシー及び課金実施機能ノード。
【請求項4】
前記インタフェースは、さらに、前記Gx参照ポイント上でのアプリケーション識別子AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションが適用されるサービスを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するように適合されることを特徴とする請求項1に記載のポリシー及び課金実施機能ノード。
【請求項5】
通信ネットワークにおけるポリシー及び課金実施機能ノードにおいてサービスの提供を制御するための方法であって、
セッション中にサービストラフィック検出を実行するステップと、
前記サービストラフィック検出から所定のサービスコンディションを検出するステップと、
Gx参照ポイント上でのイベントトリガAVPで定義されるサービスイベントを用いて、前記検出されたサービスコンディションを、ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
前記Gx参照ポイント上でのサービス開始停止AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションがサービス開始であるか又はサービス停止であるかを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
IPアドレスAVPを用いて、前記セッションにおける関連付けられたIPアドレスと、前記Gx参照ポイント上でのメディアコンポーネントディスクリプションAVPを用いて、フロー情報とを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記Gx参照ポイント上でのアプリケーション識別子AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションが適用されるサービスを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
通信ネットワークにおけるポリシー及び課金ルール機能ノードであって、
ポリシー及び課金実施機能からの、Gx参照ポイント上でのイベントトリガAVPで定義されるサービスイベントを用いて、検出された所定のサービスコンディションの通知を受信するインタフェースと、
前記検出されたサービスコンディションに応じてサービス提供を制御する制御部と
を備えることを特徴とするポリシー及び課金ルール機能ノード。
【請求項10】
前記インタフェースは、さらに、前記Gx参照ポイントでのサービス開始停止AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションがサービス開始であるか又はサービス停止であるかの通知を受信するように適合されることを特徴とする請求項9に記載のポリシー及び課金ルール機能ノード。
【請求項11】
前記インタフェースは、さらに、IPアドレスAVPを用いた前記セッションにおける関連付けられたIPアドレスと、前記Gx参照ポイント上でのメディアコンポーネントディスクリプションAVPを用いたフロー情報との通知を受信するように適合されることを特徴とする請求項9に記載のポリシー及び課金ルール機能ノード。
【請求項12】
前記インタフェースは、さらに、前記Gx参照ポイント上でのアプリケーション識別子AVPを用いた、前記検出されたサービスコンディションに適用されるサービスの通知を受信するように適合されることを特徴とする請求項9に記載のポリシー及び課金ルール機能ノード。
【請求項13】
通信ネットワークにおけるノードのサービス提供を制御する方法であって、
ポリシー及び課金実施機能において、
セッション中にサービストラフィック検出を実行するステップと、
前記サービストラフィック検出から所定のサービスコンディションを検出するステップと、
Gx参照ポイント上でのイベントトリガAVPで定義されるサービスイベントを用いて、前記検出されたサービスコンディションを、ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップと
を実行し、
ポリシー及び課金ルール機能において、
前記検出されたサービスコンディションの通知を受信するステップと、
前記検出されたサービスコンディションに応じてサービス提供を制御するステップと
を実行することを特徴とする方法。
【請求項14】
前記ポリシー及び課金実施機能において、
前記Gx参照ポイント上でのサービス開始停止AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションがサービス開始であるか又はサービス停止であるかを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップをさらに実行することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ポリシー及び課金実施機能において、
IPアドレスAVPを用いて、前記セッションにおける関連付けられたIPアドレスと、前記Gx参照ポイント上でのメディアコンポーネントディスクリプションAVPを用いてフロー情報とを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップをさらに実行することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ポリシー及び課金実施機能において、
前記Gx参照ポイント上でのアプリケーション識別子AVPを用いて、前記検出されたサービスコンディションが適用されるサービスを、前記ポリシー及び課金ルール機能へ通知するステップをさらに実行することを特徴とする請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−511175(P2013−511175A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538204(P2012−538204)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【国際出願番号】PCT/EP2009/065161
【国際公開番号】WO2011/057672
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】