説明

サービスオーダーの個人移動装置通信のための方法

サービスオーダー及び/又は個人対象物と関連した情報を通信するための照明ベースのシステムが、開示される。個人移動電子通信装置が、照明ネットワークの一つ以上の個別に制御可能な照明器具での照明によりサービスオーダーを通信するために、照明コントローラ及び通信ネットワークと連動して用いられる。個人移動電子通信装置は、代替的に又は追加的に、個人移動電子通信装置と個人アイテムとの間の関連があるかどうかを照明により示すために制御する照明コントローラと、通信ネットワークと、メモリと連動して用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、通信に適している照明システム及び装置に向けられている。特に、本発明は、サービスオーダーと関連した情報を通信するための照明ベースのシステム及び個人的対象物の認知の識別のための照明ベースのシステムに向けられている。
【背景技術】
【0002】
デジタル照明技術、すなわち、発光ダイオード(LED)のような半導体光源に基づく照明は、伝統的な蛍光灯、HID及び白熱電球に対する実行可能な代替物を提供する。高エネルギー変換、光効率、耐久性、より低い稼働コストのような多くの機能的利点と結合されたLED技術の最近の進歩は、様々な照明効果を可能にする効率的でロバストなフルスペクトル光源の発展を導いた。例えば、これらの光源を具現化する器具は、参照によりここに組み込まれる米国特許第6,016,038号及び第6,211,626号に説明されているように、様々な色及び色変化照明効果を生成するために、LEDの出力を独立して制御するためのプロセッサだけでなく、種々異なる色、例えば、赤、緑及び青を作成可能な一つ以上のLEDを含む。
【0003】
LEDベースの照明システムのようなデジタル照明技術の最近の開発は、デジタル照明又は半導体照明の正確な制御を実現した。結果的に、今日、照明ベースのシステムが、個人へ情報を通信するために視覚的に用いられる。例えば、ダイニング室で席に着くために待っている顧客は、しばしば、スタッフが彼らに席を準備したときを視覚的に示すポケットベルを持っている。
【0004】
デジタル照明の進歩が正確に制御可能な照明を生じさせる一方で、移動通信の分野でなされた大きな進歩が、同様に、テキスト、音声及び画像を含む多くのフォーマットでメッセージを個人が受信及び送信可能にするパーソナル携帯情報端末及び携帯電話のような洗練された個人移動電子通信装置へ導いた。これらの無線通信機能、便利な小さなサイズ及び相対的な低コストにより引き起こされる相当な需要は、結果的に、個人移動電子通信装置を至る所にあるようにさせた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
移動通信及び半導体照明の分野が大きな進歩を見たにもかかわらず、通信を更に豊かにするために、制御可能な半導体照明及び個人移動通信の使用を結合するシステムが欠如している。例えば、制御可能な照明は、言葉のコミュニケーションが困難である状況で、少しばかり使われるだけである。斯様な状況は、例えば、高い雑音レベルがオーダーの口頭のコミュニケーションの効果をなくし、結果的にオーダーされていないか又は我慢できないほど遅くなるサービスとなるレストラン及びバーのような混雑した空間を含む。斯様な状況は、また、例えば、個人の飲料と隣の人の飲料とを区別することを困難にする、似たように見えるグラスで飲料を提供される集まりを含む。
【0006】
例えば、接客係とコミュニケートする必要性を示す信号を送信するためのテーブル上の発信器と、接客係により携帯されているページャユニットと、送信された信号を受信して、ページャユニットにリレーするための中央ユニットとを含むウェイタページングシステムが、現在存在する。斯様なシステムが接客係に充分なモビリティを与える一方、しかしながら、これらのページングシステムは、特定の位置、通常はテーブルに残っている顧客に依存するので次善策である。また、顧客に、より多くのモビリティを提供して、斯様なページングシステムの発信器がテーブルにつなぎ留められていない場合、ページングシステムは接客係に顧客を位置決めするように要求するだろう。
【0007】
同様に、存在する複数の人が類似の又は同一に見えるアイテムを持つ状況で、飲料グラスのような個人アイテムを識別する課題に対処する過去の試みは、制御可能な半導体照明及び移動電子回路通信分野両方でなされる進歩を導入するのに失敗している。例えば、この課題を解決する試みは、異なる色で照明されるバッテリ式グラスを必要とするシステムから、対象物を識別できる大きく照明された表面を含むシステムや、各人のアイテムに置かれる類似のバンドにマッチする着色した輪ゴムを着用するように、斯様な状況の各人に要求するシステムにわたっている。大きな特殊表面のような高価な器材の設置を必要とするか、又は個人アイテムと関連した色のような識別可能な特徴を自身が記憶することに参加するように、解決策から利益を得るべき正にその人に要求するので、これらの解決策は、また次善策である。
【0008】
本願の発明者らは、制御可能な半導体照明の領域でなされる進歩と移動通信の領域でなされる進歩とを結合するための技術の本当のニーズがあることに気付いた。より詳しくは、発明者らは、言葉のコミュニケーションが困難である状況の通信課題に対する現在の解決策が、一方にフォーカスして他方を除外することを代わりに選択して、制御可能な半導体照明及び移動通信分野両方の進歩により供給される利点を導入していないことに気付いた。従って、本願で説明される制御可能な半導体照明及び移動通信の組合せは、単独で動作する技術が不十分である多くの状況において有利な解決策を提供する能力を持つ。このように、本開示は、移動通信を使用して、例えば、サービスオーダー及び/又は個人的対象物の認知と関連した情報の照明ベースの通信のためのシステム及び装置に向けられている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の幾つかの実施例は、サービスオーダーを施設にもアクセス可能である通信ネットワークに送信するために、個人移動電子通信装置の使用を含む。例えば、特定の実施例では、本発明は、飲料のオーダーを施設にもアクセス可能である通信ネットワークに送信するために、バーでのセルフォンの使用を含む。通信ネットワークは、個人により注文した飲料又は他のアイテムに対応する色でサービスオーダーを出している個人を照明するために、施設内の照明ネットワークが個々の照明器具を制御させるようにする。この例示的な照明は、(1)照明された個人のための飲料又は他のオーダーを調製するニーズ、(2)建物内の個人の位置、及び(3)個人のために調製されるべき特定のオーダーを、サービスプロバイダとすぐに視覚的にコミュニケートするだろう。斯様なコミュニケートを供給するシステムは、発注し、サービスプロバイダと言葉でオーダーをコミュニケートする両方のため、これら両方とも混雑しているか又は雑音が多い施設では望ましくない活動のために個人がラインに並んで待つことを、不必要にさせる。
【0010】
一般に、本発明の一つの態様では、サービスオーダーをコミュニケートするための照明ベースのシステムは、個人移動電子通信装置、プロセッサ、通信ネットワーク及び照明コントローラを含む。個人移動電子通信装置は、装置の位置を示す信号及びサービスオーダーを示す他の信号を送信する。プロセッサは、通信ネットワークから個人装置の位置を示す情報を受信すると、個人移動電子通信装置の位置をほぼ確認する。通信ネットワークは、これらの信号を受信し、信号に応じて、照明コマンドを送信する。照明コントローラは、通信ネットワークにより送信される照明コマンドを受信し、照明がサービスオーダーを視覚的に示すように、照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具により個人移動電子通信装置付近の照明を制御する。代わりの実施例では、個人移動電子通信装置は、位置が決定できる信号を送る。個人移動電子通信装置は、位置情報を含まない信号を放射してもよいが、照明ベースのシステムに接続されている複数の検出器は、異なる検出器での信号到達時間との比較に基づいて位置を計算する。
【0011】
本発明の他の実施例は、他の個人が類似のアイテムを使用している会場内の移動通信装置のキャリアと関連した個人アイテムを識別するための個人移動電子通信装置の使用を含む。これらの実施例の移動通信装置及び個人アイテムは、その識別及びその位置の決定を容易にする部品を備える。斯様な部品は、例えば、RFIDタグを含む。これらの実施例では、個人アイテム及び個人移動電子通信装置の絶対的近似位置の決定は、必要ではない。例えば、個人アイテムの絶対的近似位置の決定が、個人アイテムと関係する個人の装置の位置の決定と結合される場合、充分である。装置がグラスのような個人アイテム付近に来るとき、会場内のセンサは、この近接を検出し、会場にアクセス可能な通信ネットワークへこのことを伝える。この例による通信ネットワークは、付近に位置された装置とアイテムとの間の関連についてメモリをチェックするためプロセッサの援助を引き起こす。関連の存在する場合は、個人移動電子通信装置のキャリアとアイテムとの間の整合を示す。関連の存在に基づいて、通信ネットワークに連絡できる照明コントローラは、装置がアイテムと関連しているかどうかを示すために、アイテムを一時的に照明できる。従って、換言すれば、照明は、アイテムが移動装置のキャリアに属するかどうかを示す。
【0012】
本発明の他の態様では、個人アイテムを識別するための照明ベースのシステムは、個人移動電子通信装置と、プロセッサと、個人アイテムと、メモリと、通信ネットワークとを含む。個人移動電子通信装置は、装置識別子を示すための信号を送信し、個人アイテムはアイテム識別子を示すための信号を同様に送信する。通信ネットワークは、両方の信号を受信し、受信した信号内に含まれるアイテム識別子及び装置識別子を決定し、これら識別子両方を送信する。プロセッサは、通信ネットワークにより送信されるアイテム識別子及び装置識別子を受信し、個人装置の位置をほぼ確認し、装置識別子とアイテム識別子との間の事前に存在する関連についてメモリをチェックし、斯様な関連がメモリ内に存在するかに基づいて照明コマンドを生成する。照明コントローラは、照明コマンドを受信し、照明コマンドに応じて、照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具により個人アイテム付近の照明を制御する。これにより、照明は、個人アイテムと個人装置との間の関連がメモリ内に存在するかどうかを示す。
【0013】
本発明の他の態様は、個人アイテムと、個人移動電子通信装置と、通信ネットワークと、照明コントローラとを含む個人アイテムを識別するための照明ベースのシステムである。個人移動電子通信装置は、更に、メモリと、受信器と、プロセッサと、送信器とを含む。個人アイテムは、個人装置内の受信器が受信するアイテム識別子をコード化する信号を送信する。その後、個人装置内のプロセッサは、受信器により受信された信号からアイテム識別子を決定し、アイテム識別子がメモリ内に存在するかどうかを決定するためにメモリをチェックする。プロセッサは、アイテム識別子がメモリ内に見つけられるかどうかに依存してレポートを生成する。その後、個人装置内の送信器は、レポートをコード化する信号と、個人装置の位置を示す他の信号とを送信する。通信ネットワークは、個人装置の送信器により送信される2つの信号を受信する。照明コントローラは、照明コマンドを受信し、照明コマンドに応じて、照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具を使用して、個人アイテム付近の照明を制御する。これにより、照明は、アイテム識別子が個人移動電子通信装置のメモリ内に含まれるかどうかを視覚的に示す。
【0014】
個人アイテムを識別するために、本発明の様々な実施例及び実行に従うシステムを使用する幾つかの利点がある。第1に、例示的なシステムは、アイテムに関して、色のような特定の識別可能な特性を当事者である個人に記憶させる必要性を回避する。第2に、例示的なシステムは、斯様な識別可能な特性の一定の呈示を必要としない。例えば、幾つかの現在ある既存のシステムとは異なり、各アイテムが、識別できる色で永続的に照明されることを含む必要がない。よって、本発明による例示的なシステムの使用は、結果的にエネルギー消費の節約になる。
【0015】
前述の概念及び後で更に詳細に説明される付加的な概念の全ての組合せ(斯様な概念は、相互に矛盾していないとする)が、本願に開示される発明の対象の一部であると考察されることは、理解されるべきである。特に、本開示の終わりに現れる請求された対象の全ての組合せは、本願に開示される発明の対象の一部であると考察される。参照により組み込まれている任意の開示に現れているここで明確に用いられる用語は、本願で開示される特定の概念と最も意味的に整合がとれるものと一致することも理解されるべきである。
【0016】
図面は必ずしも一定の比率ではなく、代わりに、本発明の原理を例示する際に、概して強調されている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の幾つかの実施例によるサービスオーダーを連絡するための照明ベースのシステムを例示する。
【図2】図2は、本発明の幾つかの実施例によるサービスオーダーを連絡するための照明ベースのシステムを例示する。
【図3A】図3Aは、本発明の幾つかの実施例による個人アイテムを識別するための照明ベースのシステムを例示する。
【図3B】図3Bは、図3Aに例示される照明ベースのシステムの実施例に含まれる一つ以上の部品により実行される例示的なステップを例示する。
【図4A】図4Aは、本発明の実施例による個人アイテムを識別するための照明ベースのシステムを例示する。
【図4B】図4Bは、図4Aに例示される照明ベースのシステムの実施例に含まれる一つ以上の部品により実行される例示的なステップを例示する。
【図5】図5は、本発明の幾つかの実施例による個人アイテムを識別するための照明ベースのシステムを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の例示的実施例が、ここで詳細に参照され、これらの例は添付の図面に示されている。
【0019】
図1は、本発明の幾つかの実施例によるサービスオーダーを連絡するための照明ベースのシステム10を例示する。システムは、個人移動電子通信装置(パーソナル装置、個人装置)100、通信ネットワーク200、プロセッサ300、照明コントローラ400、及び照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を含む。
【0020】
個人装置100は、リンク110を介してその位置に関係する第1の信号を送信する。個人装置は、また、リンク110を介してサービスオーダーに対応する第2の信号を送信する。適切な個人装置の例示的実施例は、携帯電話、SMS装置、パーソナル携帯情報機器、ブラックベリー装置、アイフォン装置及びプログラム可能なRFIDタグを含む装置を含む。システム10の幾つかの実施例では、個人装置100は、プロセッサ300を含む。
【0021】
通信ネットワーク200は、情報を交換するため、照明コントローラ400、プロセッサ300、個人装置100、及び個別に制御可能な照明器具500により用いられるネットワークである。通信ネットワークは、例えば、有線ネツトワーク、無線ネットワーク、又は種々異なる有線及び無線ネットワークの組み合わせを含む。その上、通信ネットワークは、種々異なる技術、例えば赤外線通信、ファイバー光通信、又はコンピュータネットワーク技術、例えば、イーサネット(登録商標)技術を含む。通信ネットワーク200は、また、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含む。例えば、通信ネットワークは、照明コントローラと一つ以上の個別に制御可能な照明器具との間の専用配線による通信技術と組み合わされて、プロセッサ、照明コントローラと個人装置との間の無線コンピュータ通信技術を含むことができる。
【0022】
ここで用いられる用語「ネットワーク」は、ネットワークに結合された2つ以上の装置間の及び/又は複数の装置間での(例えば、装置制御、データ蓄積、データ交換等のため)情報の転送を容易にする(照明コントローラ又はプロセッサを含む)2つ以上の装置の任意の相互接続を指す。容易に理解されるように、複数の装置を相互接続させるために適切なネットワークの様々な実施態様は、様々なネットワークトポロジーの何れも含み、様々な通信プロトコルの何れを利用してもよい。加えて、本開示による様々なネットワークにおいて、2つの装置間の任意の一つの接続も、2つのシステム間の専用の接続を表わすか、又は代わりに、専用ではない接続を表わす。2つの装置に対して意図された情報を坦持することに加えて、斯様な専用ではない接続は、2つの装置の何れかに対して意図される必要が必ずしもない情報を坦持してもよい(例えば、オープンネットワーク接続)。更にまた、ここで説明される装置の様々なネットワークは、ネットワークにわたって情報転送を容易にするための一つ以上の無線、ワイヤ/ケーブル、及び/又はファイバ光リンクを利用してもよいことは、容易に理解されるべきである。
【0023】
通信ネットワーク200は、個人装置100から信号を受信し、これらの信号に応じて、リンク120を介して照明コマンドを送信する。幾つかの実施例によると、通信ネットワークは、個人装置と関連した支払い施設に関連するアカウント番号のような情報を、付加的に確認して、第1及び第2の信号内にコード化されたサービスオーダーに基づいて、料金を支払い施設から転送する。斯様な実施例では、通信ネットワーク200は、指紋データ、PIN番号又はパスワードのような情報の識別を提供する個人装置のキャリアの結果として、支払い施設に関係する情報を確認する。
【0024】
通信ネットワーク200は、リンク110を介して個人装置100から信号を受信し、リンク120を介して照明コントローラ400へ信号を送信し、リンク130を介してプロセッサ300へ信号を送信したり、プロセッサ300から信号を受信する。リンク110、120及び130は、通信ネットワーク200の一部と考え得る。通信ネットワーク200の他の部分のように、リンク110、120及び130は、様々な技術及びトポロジを特徴とすることができる。特に、リンク130は、受信及び送信のための種々異なる技術又はトポロジを特徴とする。
【0025】
システム10の幾つかの実施例によると、通信ネットワーク200は、個人装置100の動きを追尾することに参加する。例えば、通信ネットワークは、個人装置の現在の位置を示す第1の信号及び個人装置と関連した現在のサービスオーダーに対応する第2の信号を定期的に受信する。これら更新された入力に基づいて、通信ネットワークは、リンク120を介して更新された照明コマンドを送信する。
【0026】
幾つかの実施例によると、システム10は、複数の個人移動電子通信装置から受信したサービスオーダーを一時的に順番をつけるか、又は優先順位をつけることを特徴とする。例えば、通信ネットワーク200は、第2の個人装置100bと関連したサービスオーダーに対応する情報を含む他の信号を受信する前に、第1の個人装置100aと関連したサービスオーダーに対応する情報を含む信号を受信する。斯様な状況では、システムは、個人装置100aからのサービスオーダーを高い優先順位と関連付け、個人装置100bからのサービスオーダーを低い優先順位と関連付ける。従って、通信ネットワークは、個人装置100aと関連したサービスオーダーの優先順位を示す第1の照明コマンドと、個人装置100bと関連したサービスオーダーの優先順位を示す第2の照明コマンドとを送信する。
【0027】
照明コントローラ400は、両方の照明コマンドを受信して、照明が個人装置100aと関連することを示すだけでなく、その高い優先順位を持つサービスオーダーを視覚的に示すように、一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を使用して、個人装置100a付近の照明を制御し始める。同様に、照明コントローラ400は、照明が個人装置100bと関連することを示すだけでなく、その低い優先順位を持つサービスオーダーを視覚的に示すように、一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を使用して、個人装置100b付近の照明を制御し始める。同様に、システム10は、対応する個人装置と関連する多くのサービスオーダーのうちの3つに優先順位をつけてもよい。
【0028】
代わりに、サービスオーダーは、追加の又は代わりの基準に基づいて、一時的に順番をつけるか、又は優先順位をつけることができる。例えば、特定の個人装置からのサービスオーダーは、より高い優先順位又は低い優先順位を割り当てられてもよい。同様に、特定の位置の個人装置からのサービスオーダーは、より高い優先順位又は低い優先順位を割り当てられてもよい。例えば、通常の顧客と関連すると認識される個人装置からのサービスオーダーは、認識されない個人装置からのサービスオーダーと比較して、より高い優先順位を割り当てられる。優先ゾーン又はブース内に位置されると認識される個人装置からのサービスオーダーは、同じ施設内の他の領域からのサービスオーダーと比較して、より高い優先順位を割り当てられる。
【0029】
プロセッサ300は、通信ネットワーク200を通じてこれらの個人装置の位置を示す第1の信号を受信すると、各個人装置100の位置をほぼ確認する。プロセッサは、GPS、支援GPS、三角測量、信号強度分析及び加速度計技術、又はこれらの技術の1つ以上の組合せのような技術を利用することにより、これらの位置を確認する。
【0030】
本願で使用される用語「プロセッサ」は、情報を操作できるコンピュータの中央処理ユニットのような演算及び論理命令を処理する任意の回路を指す。プロセッサ300の実施例としては、限定されないが、従来のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)及びフィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)が挙げられる。
【0031】
照明コントローラ400は、リンク120を介して通信ネットワーク200から照明コマンドを受信し、照明コマンドに応じて、個人装置100付近の照明がそれに関連したサービスオーダーを視覚的に示すように、照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を使用して、個人装置付近の照明を制御する。個人装置付近の照明は、サービスオーダーの優先順位のような他の情報を視覚的に示してもよい。その上、照明コントローラは、リンク120を介して通信ネットワーク200から複数の照明コマンドを受信してもよい。
【0032】
用語「照明コントローラ」は、概して、一つ以上の照明器具の動作に関係する様々な装置を説明するために、本願明細書において用いられる。照明コントローラは、数多くのやり方で実行できる。例えば、コントローラは、専用ハードウエアを使用して実行され、一つ以上のプロセッサを利用するコントローラは、様々な機能を実行するためにソフトウェア(例えば、マイクロコード)を使用してプログラムされ、コントローラは、専用ハードウェア及び一つ以上のプロセッサの組み合わせとして実行されてもよい。本開示の様々な実施例で使用されるコントローラ部品の例は、制限されるわけではないが、従来のマイクロプロセッサ、アプリケーションに特有の集積回路(ASIC)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含む。
【0033】
幾つかの実施例によると、照明コントローラ400は、個人装置付近の天井又は床のような面上又は面付近に視覚的光効果を作ることにより、個人装置100付近の照明を制御する。他の実施例では、照明コントローラは、加えて、個人装置100の動きを追尾することに参加する。例えば、通信ネットワーク200が、リンク110を介して、個人装置の現在の位置及びサービスオーダーを示す更新された信号を受信し、リンク120を介して更新された照明コマンドを送信した後、照明コントローラは、通信ネットワークからリンク120を介して、更新された照明コマンドを受信し、照明がサービスオーダー及びあり得る他の情報を視覚的に示すように、個人装置の現在の位置付近の照明を制御する。
【0034】
幾つかの他の実施例では、照明コントローラ400は、個人装置から受信されるサービスオーダーを一時的に命じる際に、少なくとも個人装置100、第2の個人移動電子通信装置及び通信ネットワーク200とともに、参加する。例えば、通信ネットワークが個人装置に関連したサービスオーダーを含む信号を受信した後、通信ネットワーク200は、第2の個人装置から他の信号を続いて受信し、当該他の信号は第2の個人装置と関連したサービスオーダーに対応する情報を含む。通信ネットワークは、リンク120を介して第1の個人装置に対応するサービスオーダーと関連する照明コマンド及びリンク120を介して他の個人装置と関連したサービスオーダーと関連した第2の照明コマンドを送信する前に、ある個人装置と関連したサービスオーダーに第1の優先順位を割り当て、他の個人装置と関連したサービスオーダーに第2のより低い優先順位を割り当てる。斯様な実施例では、照明コントローラ400は、両方の照明コマンドを受信し、照明がその個人装置と関連したサービスオーダーを視覚的に示すだけでなく、この個人装置のサービスオーダーが第1の優先順位に関連し、次にサービスを提供される予定であることを視覚的に示すように、一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を使用して、第1の個人装置付近の照明を制御し始める。同様に、照明コントローラは、照明が第2の個人装置と関連したサービスオーダーを視覚的に示すだけでなく、第2の個人装置のサービスオーダーが第2の優先順位と関連し、次にサービスを提供される予定でないことを示すように、一つ以上の個別に制御可能な照明器具を使用して、第2の個人装置付近の照明を制御し始める。
【0035】
個別に制御可能な照明器具500は、照明がその個人装置と関連したサービスオーダーを視覚的に示すように、個人装置100付近の照明を制御するために照明コントローラにより使用される。幾つかの実施例では、これら個別に制御可能な照明器具は、固定位置に取り付けられ、照明ネットワークを介して照明コントローラ400と通信できる一つ以上の照明器具を含む。例えば、照明ネットワークは、専用ハードウエア通信リンクから成る。幾つかの他の実施例において、照明器具500は、照明によって他のタイプの通信リンク(例えば、イーサネット(登録商標)又は無線ネットワーク接続)を含むネットワークを通信する一つ以上のアドレス指定可能な照明器具を含む。照明コントローラ400と照明器具500との間の通信は、照明コントローラ400から照明器具500へ送信されるコマンドを含む。これらのコマンドは、照明器具500の一つ以上を、例えば、スイッチオン、オフ、輝度の低下、増加、又は照明のスペクトルパワー分布を変化させる。
【0036】
幾つかの実施例によると、照明器具500により作られる個人装置100付近の照明は、偏光された眼鏡及び電子シャッタ眼鏡を有する技術を用いることによってだけ見える。例えば、照明器具500は、照明パルスを繰り返し生成し、電子シャッタ眼鏡のような技術は各照明期間の同じスライスをブロックするために同期され、照明器具500は、一つ以上光パルスをシャッタするか又はブロックするタイムスライスへシフトするように構成される。
【0037】
幾つかの他の実施例によると、照明器具500からの個人装置100付近の照明は、例えば、単一のカラー照明及び/又は異なる色を持つ一連の照明を有する。例えば、個人装置100付近の照明は、この個人装置と関連したサービスオーダーを視覚的に示すために単一のカラー照明だけを示す。照明は、個人装置と関連したサービスオーダーを視覚的に表すために、複数色の光又は異なる色の光の繰り返しシーケンスを利用してもよい。
【0038】
更に他の実施例では、照明器具500により作られる個人装置100付近の照明は、個人装置100と関連したサービスオーダーに対応する変調信号でコード化される。斯様な実施例では、個人装置は、変調された信号を捕える能力と同様に変調された信号を検出するための少なくとも一つのセンサを使用する。このような実施例では、信号110は、個人装置により検出され、捕えられる変調された信号を含む。
【0039】
用語「照明器具」は、限定はされないが、LEDベースの源(上述のように規定されるような一つ以上のLEDを含む)、白熱源(例えば、フィラメントランプ、ハロゲンランプ)、蛍光源、燐光源、高輝度放電源(例えば、ナトリウム蒸気、水銀蒸気及び金属ハロゲンランプ)、レーザー、エレクトロルミネッセンス源の他のタイプ、焦電発光源(例えば、フレーム)、キャンドル発光源(例えば、ガスマントル、カーボンアーク放射線源)、フォトルミネッセンス源(例えば、ガス放電源)、電子飽和を使用するカソード発光源、ガルバーノ発光源、結晶発光源、運動による発光源、熱的発光源、摩擦発光源、音発光源、放射線発光源、及び発光ポリマーを含む様々な放射線源の任意の一つ以上を指すと理解されるべきである。
【0040】
所与の照明器具は、可視スペクトルの内側、可視スペクトルの外側又は両方の範囲内の電磁放射を生成するように構成される。よって、用語「光」及び「放射線」は、本願明細書において取り換え可能に用いられる。加えて、照明器具は、一体型の要素として、一つ以上のフィルタ(例えば、カラーフィルタ)、レンズ又は他の光学部品を含んでもよい。また、照明器具は、限定はされないが、指標、ディスプレイ及び/又は照明を含む様々なアプリケーションのために構成されることは理解されるべきである。「照明源」は、内部又は外側の空間を効果的に照明するのに充分な強度を持つ放射線を生成するように特に構成される光源である。この明細書において、「充分な強度」とは、周囲照明(すなわち、間接的に感知され、例えば、全体的に又は部分的に感知される前に様々な一つ以上の介在面反射されているかもしれない光)を提供するために、空間又は環境において生成される可視スペクトルの充分な放射パワーを指す(放射パワー又は「光束」に関して、単位「ルーメン」が、光源から全方向に出力される全ての光を表すためにしばしば使用される)。
【0041】
「スペクトル」という用語は、一つ以上の照明器具によって生じる放射線の任意の一つ以上の周波数(又は、波長)を指すことが理解されるべきである。従って、用語「スペクトル」は、可視範囲の周波数(又は、波長)だけでなく、赤外線、紫外線及び全体の電磁スペクトルの他の領域の周波数(又は、波長)も指す。また、所与のスペクトルは、比較的狭い帯域幅(例えば、基本的に少数の周波数成分又は波長成分を持つFWHM)又は比較的広い帯域幅(様々な相対強度を持つ幾つかの周波数成分又は波長成分)を持つ。所与のスペクトルが2つ以上の他のスペクトルの混合の(例えば、複数の光源からそれぞれ放射される放射線を混合した)結果でよいことも理解されるべきである。用語「スペクトル分布」は、照明の単位波長当たりの単位領域のパワー、又は任意の放射量への波長当たりの寄与(例えば、放射エネルギー、放射束、放射強度、放射輝度、放射照度、放射発散度、又はラジオシティ)を指すと理解されるべきである。
【0042】
本開示のため、用語「色」が、用語「スペクトル」と取り換え可能に使われる。しかしながら、用語「色」は、観察者によって感知される放射線の特性を主に指すために一般に用いられる(この使用がこの用語の範囲を制限することを意図していないにもかかわらず)。従って、用語「異なる色」は、異なる波長成分及び/又は帯域幅を持つ複数のスペクトルを暗に指す。また、用語「色」が白色光及び非白色光両方に関連して使われてよいことも理解されるべきである。
【0043】
図2は、本発明の幾つかの実施例によるサービスオーダーを通信するための照明ベースのシステム20を例示する。システム20は、照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具500で使用される照明コントローラ400、個人移動電子通信装置(個人装置)100、通信ネットワーク200、メモリ600、及びプロセッサ300を含む。図2に図示されるように、幾つかの実施例によると、個人装置100は、メモリ101を特徴とする。
【0044】
メモリ101及びメモリ600の実施例は、様々な形の記憶メディア、例えばRAM、PROM、EPROM及びEEPROM、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光ディスク、磁気テープのような揮発性及び不揮発性コンピュータメモリを含む。幾つかの実行では、記憶メディアは、プロセッサ上で実行できる一つ以上のプログラムでコード化される。様々な記憶メディアは移動可能であるので、そこに格納された一つ以上のプログラムは、本願で説明される本発明の様々な態様を実行するためにプロセッサにロードできる。用語「プログラム」又は「コンピュータプログラム」は、ここでは一般的な意味で、一つ以上のプロセッサをプログラムするために使用できるコンピュータコード(例えばソフトウェア又はマイクロコード)の任意のタイプを指すために用いられる。
【0045】
システム20の幾つかの実施例では、個人装置100は、リンク110を介して、第1及び第2の信号を送信し、ここで、第1の信号は個人装置100の位置に関係し、第2の信号は個人装置100と関連したサービスオーダーに対応する。個人装置100は、図1の個人装置100に関して説明された個人移動電子通信装置の任意のタイプである。
【0046】
このような実施例では、メモリ101は、例えば、サービスオーダーと会場との間の関連、サービスオーダーとその日の時間との間の関連、又は単に個人装置100と関連した一つ以上のサービスオーダーを格納する。リンク110を介して送信されるサービスオーダーは、メモリ101から取り出されている。
【0047】
システム20の幾つかの実施例では、通信ネットワーク200は、個人装置からリンク110を介して信号を受信し、信号に応じて、リンク110を介して受信されたサービスオーダーと関連する照明設定を、リンク150を介してメモリ600に問い合わせて取り出す。斯様な実施例では、通信ネットワーク200は、その後、リンク120を介して照明コマンドを送信する。通信ネットワーク200は、図1の通信ネットワーク200に関して説明された通信ネットワークの任意のタイプである。
【0048】
システム20の幾つかの実施例では、プロセッサ300は、通信ネットワーク200からリンク130を介して個人装置の位置を示す情報を受信すると、個人装置100の位置をほぼ確認する。プロセッサ300は、図1に関連して上述されたプロセッサの任意のタイプである。
【0049】
図2が示すように、幾つかの実施例では、照明コントローラ400は、リンク120を介して通信ネットワーク200により生成される照明コマンドを受信し、当該照明コマンドに応じて、照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を使用して、個人装置100付近の照明を制御する。照明コントローラ400は、図1に関連して上述された照明コントローラの任意のタイプである。
【0050】
個別に制御可能な照明器具500は、照明が個人装置100と関連したサービスオーダーを視覚的に示すように、個人移動電子通信装置100付近の照明を制御するために照明コントローラ400により使用される。幾つかの実施例では、個別に制御可能な照明器具500は、メモリ600から以前に取り出されて、通信ネットワーク200により生成された照明コマンドに組み込まれる照明設定を実行することにより、個人装置100付近の照明を制御する。斯様な実施例では、照明設定を「実行する」ことは、照明コントローラからのコマンドに応じることを含む。これらのコマンドは、照明器具500の幾つかを、例えば、スイッチオン、オフ、輝度の低下、増加、又は照明のスペクトルパワー分布を変化させる。加えて、個別に制御可能な照明器具500は、図1に関連して上述された一つ以上の個別に制御可能な照明器具の任意のタイプを含む。
【0051】
図3Aは、本発明の幾つかの実施例による個人アイテムを識別するための照明ベースのシステム30を例示する。システム30は、個人移動電子通信装置(個人装置)100、個人アイテム700、通信ネットワーク200、メモリ600、プロセッサ300、照明コントローラ400、及び照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を含む。
【0052】
図3Aに図示されるように、個人装置100は、リンク110を介して装置識別子を示す第1の信号を送信する。個人アイテム700は、リンク160を介してアイテム識別子を示す第2の信号を送信する。個人装置100は、図1の個人装置100に関して説明された個人移動電子通信装置の任意のタイプである。幾つかの実施例では、個人アイテム700は、例えば、RFIDタグが埋め込まれる対象物を含む。
【0053】
本願で用いられる「RFIDタグ」は、RFIDタグを組み込む対象物が電波を使用して追尾されるために、他の任意の対象物に組み込まれ得る任意の対象物を含む。幾つかの実施例では、RFIDタグは、少なくとも2つの部分、無線周波信号を変調及び復調するような機能を実施するための集積回路を含む第1の部分と、無線周波信号を受信及び送信するためのアンテナを含む第2の部分とを含む。加えて、RFIDタグは、パッシブ又はアクティブでもよい。
【0054】
通信ネットワーク200は、個人装置100からリンク110を介して第1の信号を受信し、個人アイテム700からリンク160を介して第2の信号を受信する。リンク160は、図1のリンク130に関して説明されたリンクの任意のタイプである。幾つかの実施例では、通信ネットワークは、リンク130を介してプロセッサ300に装置識別子及びアイテム識別子両方を送信する前に、第1の信号から個人装置100と関連した装置識別子を決定し、第2の信号から個人アイテム700と関連したアイテム識別子を決定する。加えて、通信ネットワーク200は、図1の通信ネットワーク200に関して説明された通信ネットワークの任意のタイプである。
【0055】
システム30の幾つかの実施例では、メモリ600は、装置識別子をアイテム識別子と関連付ける。他の実施例では、メモリは、システム内の要素と異なる関係を持ってもよい。
【0056】
幾つかの実施例では、プロセッサ300は、通信ネットワーク200から、リンク130を介して個人装置の位置を示す情報を受信すると、個人装置100の位置をほぼ確認する。プロセッサは、また、通信ネットワークからリンク130を介して受信したアイテム識別子と装置識別子との間の関連について、リンク180を介してメモリ600に問い合わせる。プロセッサは、このとき、リンク180を介してなされた問合わせの結果に依存する照明コマンドを生成し、リンク190を介して送信する。プロセッサ300は、図1に関連して上述されたプロセッサの任意のタイプである。リンク180及び190は、図1のリンク130に関して説明されたリンクの任意のタイプである。
【0057】
システム30の幾つかの実施例では、照明コントローラ400は、リンク190を介して照明コマンドを受信し、照明コマンドに応じて、照明ネットワークの一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を介して個人アイテム700付近の照明を、リンク140を介して制御する。斯様な実施例では、照明コントローラ400は、照明がメモリ600内の個人アイテム700と個人装置100との間の関連の存在を視覚的に示すように、個人アイテム700付近の照明を制御する。その上、照明コントローラ400は、図1の照明コントローラ400に関して説明された照明コントローラの任意のタイプである。
【0058】
個別に制御可能な照明器具500は、照明がメモリ600内の個人アイテム700と個人装置100との間の関連の存在を視覚的に示すように、個人アイテム700付近の照明を制御するために照明コントローラ400により使用される。個別に制御可能な照明器具500は、図1に関連して上述された一つ以上の個別に制御可能な照明器具の任意のタイプを含む。
【0059】
幾つかの実施例では、一つ以上の個別に制御可能な照明器具500は、個人アイテム700内に埋められる一つ以上のLEDを含む。他の実施例では、一つ以上のLEDは、エネルギー使用に配慮するように構成される。例えば、一つ以上のLEDは一つ以上の誘導的に充電されるエネルギー蓄積部品により給電されるか、又は一つ以上のLEDは個人装置100付近にあるまで、スイッチを切られたままであることを要求される。
【0060】
本開示のため本願明細書において使われるように、「LED」という用語は、電気信号に応じて放射線を生成できる任意の電子発光ダイオード又は他のタイプのキャリア注入/接合ベースのシステムを含むと理解されるべきである。よって、用語LEDは、電流に応じて光を放射する様々な半導体ベースの構造体、光放射ポリマー、有機発光ダイオード(OLED)、電子発光細片などを含むが、これらに限定されるものではない。特に、用語LEDは、赤外線スペクトル、紫外線スペクトル及び可視スペクトル(一般に、ほぼ400ナノメートルからほぼ700ナノメートルまでの放射線波長を含む)の様々な部分の一つ以上の放射線を生成するように構成される全てのタイプ(半導体及び有機発光ダイオードを含む)のLEDを指す。LEDの幾つかの例としては、限定はされないが、様々なタイプの赤外線LED、紫外線LED、赤色LED、青色LED、緑色LED、黄色LED、琥珀色LED、オレンジ色LED及び白色LEDを含む(更に以下で述べられる)。LEDは、所与のスペクトル(例えば、狭帯域幅、広帯域幅)に対する様々な帯域幅(例えば、最大値の半分での全幅、すなわちFWHM)及び所与の一般的なカラー分類の範囲内の様々な主波長を持つ放射線を生成するために構成され及び/又は制御されてもよいことも理解されるべきである。
【0061】
例えば、基本的に白い光(例えば、白色LED)を生成するように構成されたLEDの1つの実施態様は、基本的に白色光を形成するために組み合わせて混合する異なるスペクトルのエレクトロルミネセンスをそれぞれ放射する多くのダイを含む。他の実施態様において、白色光LEDは、第1のスペクトルを持つエレクトロルミネセンスを、異なる第2のスペクトルに変換する蛍光体物質と関連してもよい。この実施の1つの例において、比較的短い波長及び狭帯域幅スペクトルを持つエレクトロルミネセンスは蛍光体物質を「ポンピング」し、次に、いくらかより幅広いスペクトルを持つ長めの波長の放射線を放射する。
【0062】
用語LEDが、LEDの物理的及び/又は電気的パッケージタイプを制限するわけではないことも理解されるべきである。例えば、上記のように、LEDは、放射線の異なるスペクトルをそれぞれ放射するように構成された(例えば、個々に制御可能であるか又は制御可能でない)複数のダイを持つ単一の光放射デバイスを指してもよい。また、LEDは、LED(例えば、幾つかのタイプの白色LED)の不可分の一部としてみなされる蛍光体と関連してもよい。通常は、用語LEDは、パッケージされたLED、パッケージされていないLED、表面実装LED、チップオンボードLED、T―パッケージマウントLED、ラジアルパッケージLED、パワーパッケージLEDを指し、LEDは、幾つかのタイプの容器及び/又は光学要素(例えば、拡散レンズ)などを含む。
【0063】
システム30の幾つかの実施例では、照明コントローラ400は、更に、個別に制御可能な照明器具500が個人アイテム700と個人装置100との間の関連の存在を示すための第1の色の照明と、斯様な関連の不在を示す第2の色の照明とを作る要求をすることにより、メモリ600内の個人アイテム700と個人装置100との間の関連の存在を視覚的に示すために個人アイテム700付近の照明を、リンク140を介して制御する。
【0064】
システム30の他の実施例では、個人装置100は、照明スキームをコード化しているモード信号を送信し、当該照明スキームに従って、個人アイテム700が照明される。照明スキームは、例えば、特定の色の照明の使用又は一連の色の照明の使用を指図している。
【0065】
システム30の幾つかの他の実施例では、プロセッサ300は、個人装置100と個人アイテム700との間の関連がメモリ600内に存在するか否かに基づいて、音声コマンドを生成する。斯様な実施例によると、システム30は、更に、個人アイテムと個人装置との間の関連がメモリ600内に存在するか否かを音が示すように、プロセッサから音声コマンドを受信し、個人アイテム付近の音を制御するサウンドコントローラを含む。
【0066】
図3Bは、装置識別子とアイテム識別子との間の最初の関連を作ることに参加するシステム30の実施例の態様を例示する。図3Bに図示されるように、第1のメモリは、装置識別子とアイテム識別子との間の関連について問い合わせられる(3100)。問い合わせられた第1のメモリは、例えば、メモリ600を有する。問合わせへの反応が装置識別子とアイテム識別子との間の関連の存在を示す場合、照明コマンドがアイテム識別子と装置識別子との間の既存の関連を示すために生成される(3200)。しかしながら、アイテム識別子と装置識別子との間の関連が第1のメモリ内に存在しないという指標がある場合、第2のメモリは、アイテム識別子が第2のメモリに含まれているかどうかを決定するために問い合わせられる(3300)。斯様な実施例では、アイテム識別子が第2のメモリ内に含まれる指標がある場合、アイテム識別子と装置識別子との間の関連がないことを示す照明コマンドが生成される(3400)。代わりに、アイテム識別子が第2のメモリに含まれないという指標がある場合、アイテム識別子と装置識別子との間の関連が第1のメモリに作られ、アイテム識別子が第2のメモリに含まれる(3500)。その後、アイテム識別子と装置識別子との間の第1のメモリ内の最初の関連を示す照明コマンドが、生成される(3600)。
【0067】
システム30の幾つかの他の実施例では、通信ネットワーク200は、更に、アイテム識別子をプロセッサ300へ送信する前に、非顧客と関連するものとして個人装置100から受信される装置識別子を識別する。斯様な実施例では、プロセッサ300は、更に、リンク180を介して、アイテム識別子を含む関連の存在についてメモリ600に問い合わせる。リンク180を介した問合わせの結果が、アイテム識別子を含む関連がメモリ600内に存在することを示す場合、プロセッサ300は、メモリ600からアイテム識別子を含む関連を削除して、個人装置との再関連の準備のため非関連の個人アイテムを示す照明コマンドを生成する。
【0068】
システム30の幾つかの実施例によると、システム30は、アイテム識別子をメモリ101に入力するためのユーザインタフェースを有する。本願で使用される用語「ユーザインタフェース」は、ユーザと装置との間の通信を可能にする一つ以上の装置とユーザ又はオペレータとの間のインターフェースを指す。本開示の様々な実行において使用されるユーザインタフェースの例は、制限されるわけではないが、スイッチ、電位差計、ボタン、ダイヤル、スライダ、マウス、キーボード、キーパッド、様々なタイプのゲームコントローラ(例えば、ジョイスティック)、トラックボール、ディスプレイ画面、様々なタイプのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、タッチスクリーン、マイクロホン、及び人間により生成された何らかの刺激を受けて、刺激に応じて信号を生成する他のタイプのセンサを含む。
【0069】
図4Aは、本発明の幾つかの実施例によるサービスオーダーを通信するための照明ベースのシステム40を例示する。システム40は、個人移動電子通信装置(個人装置)100、個人アイテム700、通信ネットワーク200、照明コントローラ400、及び照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を含む。
【0070】
図4Aに図示されるように、個人装置100は、メモリ101、プロセッサ102、発信器103及び受信器104を含む。個人装置は、図1の個人装置100に関して説明された個人装置の任意のタイプである。
【0071】
メモリ101は、個人装置100と関連した一つ以上のアイテム識別子を格納する。メモリ101は、また、図2のメモリ101に関して説明されたメモリの任意のタイプである。
【0072】
システム40の幾つかの実施例によると、個人アイテム700は、アイテム識別子をコード化する信号をリンク170を介して送信する。リンク170は、図1のリンク130に関して説明されたリンクの任意のタイプである。個人アイテム700は、図3の個人アイテム700に関して説明された個人アイテムの任意のタイプである。
【0073】
受信器104は、リンク170を介して、個人アイテム700により送信される信号を受信する。プロセッサ102は、リンク170を介して受信された信号内のコード化されたアイテム識別子を決定し、リンク180を介して、メモリ101がアイテム識別子を含むかどうかを決定するために、メモリ101に問い合わせる。問合わせの結果に基づいて、プロセッサ102はレポートを生成し、発信器103は、リンク110を介して、個人装置100の位置を示す情報及びレポートをコード化している一つ以上の信号を送信する。プロセッサ102は、図1のプロセッサ300に関して説明されたプロセッサの任意のタイプである。
【0074】
通信ネットワーク200は、発信器103からリンク110を介して一つ以上の信号を受信し、当該信号に応じて、リンク120を介して照明コマンドを送信する。通信ネットワーク200は、図1の通信ネットワーク200に関して説明された通信ネットワークの任意のタイプである。幾つかの実施例によると、通信ネットワークは、個人装置100の位置を示す情報を組み込んでいる一つ以上の信号を受信し、GPS、支援GPS、三角測量、信号強度分析及び加速度計技術を含む技術を使用して、この個人装置の位置をほぼ確認する。システム40の幾つかの実施例では、通信ネットワーク200に通信できる第2のプロセッサが、照明コマンドを生成して送信する。
【0075】
照明コマンドを受信した照明コントローラ400は、リンク140を介して、照明ネットワークの一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を使用して、個人アイテム700付近の照明を制御する。照明コントローラ400は、図1の照明コントローラ400に関して説明された照明コントローラの任意のタイプである。
【0076】
リンク170を介して送信され、個人アイテム700と関連するアイテム識別子が、個人装置100のメモリ101内に含まれることを照明が視覚的に示すように、個別に制御可能な照明器具500は、個人アイテム700付近の照明を制御するため照明コントローラ400により使用される。加えて、個別に制御可能な照明器具500は、図1の照明器具500に関して説明された一つ以上の個別に制御可能な照明器具の任意のタイプを含む。
【0077】
システム40の幾つかの実施例によると、システム40は、アイテム識別子をメモリ101に入力するためのユーザインタフェースを有する。ユーザインタフェースは、図3に関して説明されたユーザインタフェースの任意のタイプである。
【0078】
加えて、又は代わりに、システム40の実施例では、プロセッサ102は、アイテム識別子を個人装置100内のメモリ101に加えることに参加できる。図4Bは、斯様な実施例を例示する。図4Bに図示されるように、第1のメモリは、個人アイテム700により送信されるアイテム識別子が第1のメモリに含まれるかどうかを決定するために問い合わせられる(4100)。第1のメモリは、個人装置100内に含まれるメモリ101を使用する。第1のメモリがアイテム識別子を含むという指標に問合わせ結果がなる場合、第1のメモリ内の個人アイテム700と関連したアイテム識別子の包含を示すレポートが生成される(4200)。代わりに、第1のメモリがアイテム識別子を含まないという指標に問合わせ結果がなる場合、個人アイテムにより送信されるアイテム識別子が第2のメモリに含まれるかどうかを決定するために、第2のメモリが通信ネットワーク200を介して問い合わせられる(4300)。第2のメモリがアイテム識別子を含むという指標に第2のメモリの問合わせ結果がなる場合、このとき、第1のメモリが個人アイテム700と関連したアイテム識別子を含まないことを示すレポートが生成される(4400)。代わりに、第2のメモリが個人アイテム700に関連したアイテム識別子を含まないという指標がある場合、アイテム識別子は第1のメモリ及び第2のメモリ両方に加えられてもよい(4500)。その後、第1のメモリ内に個人アイテムと関連したアイテム識別子の最初の包含を示すレポートも生成される(4600)。
【0079】
図5は、本発明の幾つかの実施例による個人アイテムを識別するための照明ベースのシステム50を例示する。システム50は、個人移動電子通信装置(個人装置)100、個人アイテム700、RFIDセンサ800、通信ネットワーク200、メモリ600、プロセッサ300、照明コントローラ400、及び照明ネットワーク内の一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を含む。
【0080】
図5に図示されるように、個人装置100は、RFIDタグ1001を含む。個人装置100は、図1の個人装置100に関して説明された個人装置の任意のタイプである。RFIDタグ1001は、図3の個人アイテム700に関して説明されたRFIDタグの任意のタイプである。加えて、個人装置は、リンク110を介してそれ自体に関連した装置識別子を示す信号を送信する。
【0081】
図5に図示されるように、個人アイテム700は、RFIDタグ1002を含む。また、RFIDタグ1002は、図3の個人アイテム700に関して説明されたRFIDタグの任意のタイプである。個人アイテム700は、リンク160を介してそれ自体に関連したアイテム識別子を示す信号を送信する。加えて、個人アイテムは、図3の個人アイテム700に関して説明された個人アイテムの任意のタイプである。
【0082】
また、図5に図示されるように、システム50は、少なくとも一つのRFIDセンサ800を含む。RFIDセンサ800は、個人装置100内に含まれるRFIDタグ1001及び個人アイテム700内に含まれるRFIDタグ1002の近接を検出し、リンク210を介してそれ自身の位置を示す信号を送信する。
【0083】
通信ネットワーク200は、リンク110を介して個人装置100からの信号、リンク210を介してRFIDセンサ800からの信号、及びリンク160を介して個人アイテム700からの信号を受信する。幾つかの実施例では、通信ネットワークは、リンク110を介して受信される信号から個人装置と関連した装置識別子を決定し、リンク160を介して受信された信号から、個人アイテム700と関連したアイテム識別子を決定する。斯様な実施例では、通信ネットワーク200は、その後リンク130を介して、装置識別子、アイテム識別子、及びRFIDセンサ800の位置を示す情報を送信する。通信ネットワーク200は、図1の通信ネットワーク200に関して説明された通信ネットワークのタイプである。
【0084】
メモリ600は、装置識別子をアイテム識別子と関連付ける。加えて、メモリ600は、図2のメモリ600に関して説明されたメモリの任意のタイプである。
【0085】
プロセッサ300は、リンク130を介して、通信ネットワーク200から、RFIDセンサ800の位置を示す情報を受信すると、個人装置100の位置をほぼ確認する。リンク190を介して、問合わせの結果に基づいて照明コマンドを生成及び送信する前に、プロセッサは、また、通信ネットワーク200からリンク130を介して受信したアイテム識別子と装置識別子との間の関連について、リンク180を介して、メモリ600に問い合わせる。プロセッサ300は、図1のプロセッサ300に関して説明されたプロセッサの任意のタイプである。
【0086】
照明コントローラ400は、リンク190を介して送信される照明コマンドを受信し、照明コマンドに応じて、リンク140を介して、照明ネットワークの一つ以上の個別に制御可能な照明器具500を介して、個人アイテム700付近の照明を制御する。幾つかの実施例では、照明コントローラ400は、照明が個人アイテム700に関連したアイテム識別子と個人装置100に関連した装置識別子との間のメモリ600内の関連の存在を視覚的に示すように、照明を制御する。加えて、照明コントローラ400は、図1の照明コントローラ400に関して説明された照明コントローラの任意のタイプである。
【0087】
個別に制御可能な照明器具500は、個人アイテム700付近の照明を制御するため照明コントローラ400により使用される。加えて、個別に制御可能な照明器具500は、図1の照明器具500に関して説明された一つ以上の個別に制御可能な照明器具の任意のタイプを含む。
【0088】
様々な発明の実施例が本願明細書で説明され例示される一方、当業者は、本願明細書に記載されている効果の一つ以上及び/若しくは結果を得るため並びに/又は機能を実行するために、様々な他の手段及び/又は構造を容易に構想し、斯様なバリエーション及び/又は変更態様の各々は、本願明細書に説明された発明の実施例の範囲内であるとみなされる。さらに一般的にいえば、当業者は、本願明細書で説明された全てのパラメータ、寸法、物質、及び構成は、例示的であることを意味し、実際のパラメータ、寸法、物質及び/又は構成が、本発明の教示が使用される特定のアプリケーション又は複数のアプリケーションに依存することを容易に理解するだろう。当業者は、本願明細書で説明された特定の発明の実施例に対する多くの等価物を認識し、又は通常の試験だけを使用して確認できるだろう。したがって、前述の実施例が例により示され、添付の請求の範囲及びその等価物の範囲内で、発明の実施例が、特に説明され請求された以外にも実施されてもよいことが理解されるべきである。本開示の発明の実施例は、本願明細書で説明された個々の特徴、システム、物品、物質、キット及び/又は方法に向いている。加えて、斯様な特徴、システム、物品、物質、キット及び/又は方法が相互に矛盾していない場合、斯様な特徴、システム、物品、物質、キット及び/又は方法の2つ以上の組合せは、本開示の発明の範囲内に含まれる。
【0089】
本願明細書において定められ、使われる全ての定義は、辞書定義、参照により組み込まれる文献内の定義及び/又は定義済み用語の通常の意味をコントロールすると理解されるべきである。
【0090】
明細書及び請求項において用いられる「a」及び「an」という不定冠詞は、変更が明示されない限り、「少なくとも一つ」を意味すると理解されるべきである。明細書及び請求項において用いられる用語「及び/又は」は、結合される要素の「両方又は何れか」、すなわち、ある場合には結合して存在する要素であって、他の場合には分離して存在する要素を意味すると理解されるべきである。「及び/又は」でリストされる複数の要素は、同じ形式と解釈されるべきであり、すなわち、「一つ以上の」要素が結合される。これらの要素に関係するかしないかが特に識別されず、他の要素は、用語「及び/又は」により特に識別された要素以外に任意に存在してもよい。よって、非制限の例として、「有する」のような制約のない言語と連結して用いられるとき、「A及び/又はB」は、ある例ではAのみを指し(B以外の要素をオプションで含んで)、別の例ではBのみを指し(A以外の要素をオプションで含んで)、更に別の例ではA及びB両方を指す(他の要素をオプションで含んで)等である。
【0091】
明細書及び請求項において用いられるように、「又は」は、上記定められた「及び/又は」と同じ意味を持つと理解されるべきである。例えば、リストにおいて項目を分けるとき、「又は」又は「及び/又は」は、含む、すなわち少なくとも一つを含むが、また複数の要素又はリストの要素を一つより多く含み、オプションでリストされていない追加の要素を含むものとして解釈される。これに反して「の一つだけ」、「の正確に一つ」又は請求項で用いられるとき「から成る」のように明示される用語は、複数の要素又はリストの要素のうちの正確に一つを含むことを指すだろう。概して、ここで用いられる用語「又は」は、「何れか」、「の一つ」、「の一つだけ」、又は「の正確に一つ」のような排他的用語に続くとき、排他的代替(すなわち、「一方又は他方であって、両方ではない」)を示すものとしてのみ解釈される。請求項に用いられるとき、「から基本的に成る」は、特許法の分野で用いられるように通常の意味を持つ。請求項及び明細書において用いられるように、一つ以上の要素を参照して、用語「少なくとも一つ」は、要素のリスト内に特にリストされた各要素の少なくとも一つを必ずしも含む必要はなく、要素のリストのうちの要素の如何なる組み合わせを排除しないし、要素のリストのうちの一つ以上の要素から選択された少なくとも一つの要素を意味すると理解されるべきである。この規定は、これらの要素に関係するかしないかが特に識別されず、用語「少なくとも一つ」が指す要素のリスト内で特に識別された要素以外の要素がオプションで存在してもよいことを許可する。よって、非制限的例として、「A及びBの少なくとも一つ」(等価的には「A又はBの少なくとも一つ」、又は等価的には「A及び/又はBの少なくとも一つ」)は、一つの実施例ではBがなく(オプションでB以外の要素を含む)一つ以上をオプションで含む少なくとも一つのA、他の実施例ではAがなく(オプションでA以外の要素を含む)一つ以上をオプションで含む少なくとも一つのB、更に他の実施例では(オプションで他の要素を含む)一つ以上をオプションで含む少なくとも一つのA、及び一つ以上をオプションで含む少なくとも一つのB等を指す。
【0092】
逆が明示されない限り、一つより多くのステップ又は行為を含むここで請求されるいかなる方法においても、方法のステップ又は行為が引用される順番は、方法のステップ又は行為が引用される順番に必ずしも制限されないことも理解されるべきである。
【0093】
上記説明だけでなく、請求項において、「有する」、「含む(including)」、「坦持する」、「持つ」、「含む(containing)」、「含む(involving)」、「保持する」、「構成する」等のような全ての移行句は、制約がない、すなわち含むということであるが、制限されているのではないことを意味すると理解されるべきである。「から成る」及び「から基本的に成る」という移行句だけが、それぞれ閉じた又は準閉じた移行句である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置を示すための第1の信号と、サービスオーダーに対応する第2の信号とを送信する個人移動電子通信装置と、
個人移動電子通信装置の位置をほぼ確認するプロセッサと、
前記個人移動電子通信装置から第1の信号及び第2の信号を受信し、第1の信号及び第2の信号に応じて照明コマンドを送信する通信ネットワークと、
前記通信ネットワークから前記照明コマンドを受信し、前記照明コマンドに応じて前記個人移動電子通信装置付近の照明が前記サービスオーダーを視覚的に示すように、照明ネットワークの少なくとも一つの個人的に制御可能な照明器具により前記個人移動電子通信装置付近の照明を制御する照明コントローラとを有する、
サービスオーダーを通信するための照明ベースのシステム。
【請求項2】
前記照明コントローラは、前記個人移動電子通信装置付近の天井又はフロア付近に可視の光効果を作ることにより、照明を制御する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項3】
前記個人移動電子通信装置付近の照明を電気的シャッタ眼鏡を通して見えるようにし、前記電気的シャッタ眼鏡がブロック時間スライスと当該ブロック時間スライスへ導入される光パルスとを有する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項4】
前記プロセッサは、GPS、支援GPS、三角測量、信号強度分析、及び加速度計技術の少なくとも一つからなる技術により、前記個人移動電子通信装置の位置をほぼ確認する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項5】
第2の信号に応じて、前記通信ネットワークが前記個人移動電子通信装置に関連する支払施設に関係する情報を確認し、前記支払施設から第2の信号に対応するサービスオーダーに基づいて料金を転送する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項6】
前記通信ネットワークは、個人識別番号及び指紋を有する個人識別情報を使用して、前記支払施設に関係する情報を確認する、請求項5に記載の照明ベースのシステム。
【請求項7】
前記個人移動電子通信装置が、更に、サービスオーダーを視覚的に示す照明によって追尾され、前記追尾は、前記通信ネットワークが、位置を示す第1の信号と前記個人移動電子通信装置からサービスオーダーに対応する第2の信号とを定期的に受信し、更新された第1の信号及び更新された第2の信号に基づいて照明コマンドを定期的に送信し、
前記照明コントローラが、通信ネットワークインタフェースから前記照明コマンドを定期的に受信し、前記照明コマンドに応じて、照明がサービスオーダーを視覚的に示すように、前記個人移動電子通信装置付近の照明を制御することを有する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項8】
表面を更に有する請求項1に記載の照明ベースのシステムであって、前記表面の一部が第2の照明によって照明され、第2の照明が、サービスオーダーを視覚的に示し、サービスオーダーが受け取られる位置を視覚的に識別し、第2の照明と前記個人移動電子通信装置付近の照明とが、サービスオーダーが受け取られた後で中断する、照明ベースのシステム。
【請求項9】
前記個人移動電子通信装置が前記プロセッサを有する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項10】
前記通信ネットワークが前記プロセッサを有する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項11】
前記個人移動電子通信装置付近の照明が、単一の色の光又は一連の色の光を有する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項12】
第2の位置を示す第3の信号と、第2のサービスオーダーに対応する第4の信号とを送信する少なくとも第2の個人移動電子通信装置を更に有する請求項1に記載の照明ベースのシステムであって、前記通信ネットワークは第2の信号及び第4の信号を受信し、第1の優先順位をサービスオーダーに関連させ、第2の優先順位を第2のサービスオーダーに関連させ、第2の照明コマンドを送信し、前記照明コントローラが、第2の照明コマンドを受信し、第2の照明が第2のサービスオーダーの第2の優先順位で第2のサービスオーダーを視覚的に示すように、第2の個人移動電子通信装置付近の第2の照明を制御する、照明ベースのシステム。
【請求項13】
前記個人移動電子通信装置付近の照明が、前記サービスオーダーに対応する変調信号で更にコード化され、前記個人移動電子通信装置が、更に、前記変調信号を検出するため少なくとも一つのセンサを有し、サービスオーダーを示す第2の信号が、更に、前記個人移動電子通信装置により検出され、捕捉される前記変調信号の指標を有する、請求項1に記載の照明ベースのシステム。
【請求項14】
サービスオーダーと会場との間の関連を格納するメモリ装置を更に有する請求項1に記載の照明ベースのシステムであって、前記プロセッサが前記メモリ装置からサービスオーダーにアクセスする、照明ベースのシステム。
【請求項15】
装置識別子を示すための第1の信号を送信する個人移動電子通信装置と、前記個人移動電子通信装置の位置をほぼ確認するプロセッサと、アイテム識別子を示すための第2の信号を送信する個人アイテムと、前記装置識別子を前記アイテム識別子に関連させるメモリと、前記個人移動電子通信装置からの第1の信号及び前記個人アイテムからの第2の信号を受信し、第1の信号からの前記装置識別子及び第2の信号からの前記アイテム識別子を決定し、前記装置識別子及び前記アイテム識別子を前記プロセッサへ送信する通信ネットワークであって、前記プロセッサが、前記装置識別子と前記アイテム識別子との間の関連について前記メモリをチェックし、前記関連に依存して照明コマンドを生成する当該通信ネットワークと、前記照明コマンドを受信し、前記照明コマンドに応じて、前記個人アイテム付近の照明が、前記個人アイテムと前記個人移動電子通信装置との間の前記関連を視覚的に示すように、照明ネットワーク内の少なくとも一つの個別に制御可能な照明器具により前記個人アイテム付近の照明を制御する照明コントローラとを有する、個人アイテムを識別するための照明ベースのシステム。
【請求項16】
前記装置識別子と前記アイテム識別子との間の前記関連を前記メモリへ入力するためのユーザインタフェースを更に有する、請求項15に記載の照明ベースのシステム。
【請求項17】
前記プロセッサは、前記関連に依存する音声コマンドを生成し、音声コントローラが、前記音声コマンドを受信し、音声が前記個人アイテムと前記個人移動電子通信装置との間の前記関連を示すように、前記個人アイテム付近の音声を制御する、請求項15に記載の照明ベースのシステム。
【請求項18】
前記照明コントローラは、更に、第1の色の照明で前記メモリ内の前記関連を視覚的に示し、第2の色の照明で前記メモリ内の関連の不在を視覚的に示すように照明を制御する、請求項15に記載の照明ベースのシステム。
【請求項19】
前記装置識別子と前記アイテム識別子との間の関連について前記メモリをチェックし、前記関連を見つけられなかった後で、前記プロセッサは、前記アイテム識別子について第2のメモリをチェックし、第2のメモリが前記アイテム識別子を含まないとき前記メモリ内に前記装置識別子と前記アイテム識別子との間の最初の関連を作り、前記アイテム識別子を第2のメモリに加え、更に、前記最初の関連に基づいて第2の照明コマンドを生成し、第2の照明コマンドを受信する前記照明コントローラは、第2の照明が前記個人アイテムと前記個人移動電子通信装置との間の前記最初の関連を視覚的に示すように、前記個人アイテム付近の第2の照明を制御する、請求項15に記載の照明ベースのシステム。
【請求項20】
前記個人移動電子通信装置は、更に、モード信号を送信し、前記モード信号は前記個人アイテムを照明するための照明スキームをコード化し、前記照明スキームは一つ以上の色の使用及び一連の色の光の使用を有し、前記照明コントローラは、前記モード信号内にコード化された前記照明スキームと照明が一致するように、前記個人アイテムと前記個人移動電子通信装置との間の関連を視覚的に示すため前記個人アイテム付近の照明を制御する、請求項15に記載の照明ベースのシステム。
【請求項21】
前記通信ネットワークは、更に、前記アイテム識別子を前記プロセッサへ送信する前に、非顧客と関連するものとして前記装置識別子を識別し、前記プロセッサは、更に、前記アイテム識別子を含む第2の関連について前記メモリをチェックし、前記メモリから第2の関連を削除する、請求項15に記載の照明ベースのシステム。
【請求項22】
前記個人アイテムは、一つ以上のLEDを含み、前記少なくとも一つの個別に制御可能な照明器具が一つ以上のLEDを有する、請求項15に記載の照明ベースのシステム。
【請求項23】
第1のアイテム識別子をコード化する第1の信号を送信する個人アイテムと、個人移動電子通信装置とを有する個人アイテムを識別するための照明ベースのシステムであって、前記個人移動電子通信装置は、第1のアイテム識別子を格納するメモリと、第1の個人アイテムから第1の信号を受信する受信器と、第1の信号から第1のアイテム識別子を決定し、第1のアイテム識別子について前記メモリをチェックし、前記メモリ内の第1のアイテム識別子の格納に依存してレポートを生成するプロセッサと、前記レポートをコード化する第2の信号及び前記個人移動電子通信装置の位置を示す第3の信号を送信する送信器とを有し、前記照明ベースのシステムは、更に、前記個人移動電子通信装置から第3の信号及び第2の信号を受信し、照明コマンドを送信する通信ネットワークと、前記照明コマンドを受信し、前記照明コマンドに応じて、前記個人アイテム付近の照明が前記個人移動電子通信装置の前記メモリ内の前記アイテム識別子の包含を視覚的に示すように、照明ネットワーク内の少なくとも一つの個別に制御可能な照明器具により、前記個人アイテム付近の照明を制御する照明コントローラとを有する、照明ベースのシステム。
【請求項24】
前記アイテム識別子を前記メモリへ入力するためのユーザインタフェースを更に有する、請求項23に記載の照明ベースのシステム。
【請求項25】
前記照明コマンドは、前記通信ネットワークと通信できる第2のプロセッサにより生成される、請求項23に記載の照明ベースのシステム。
【請求項26】
前記個人移動電子通信装置から第3の信号を受信する前記通信ネットワークが、GPS、支援GPS、三角測量、信号強度分析、及び加速度計技術の少なくとも一つから成る技術により、前記個人移動電子通信装置の位置をほぼ確認する、請求項23に記載の照明ベースのシステム。
【請求項27】
前記アイテム識別子について前記メモリをチェックし、前記メモリ内に前記アイテム識別子を見つけられなかった後で、前記プロセッサは、前記通信ネットワークを介して前記アイテム識別子について第2のメモリをチェックし、第2のメモリが前記アイテム識別子を含まないという事象において、前記アイテム識別子を前記メモリへ加える、請求項23に記載の照明ベースのシステム。
【請求項28】
アイテム識別子を示す第1の信号を送信するための個人移動電子通信装置と、前記個人移動電子通信装置の位置を少なくともほぼ確認するためのプロセッサと、前記アイテム識別子をアイテム位置と関連付けるためのメモリと、前記個人移動電子通信装置から第1の信号を受信し、第1の信号から前記アイテム識別子を決定し、前記アイテム識別子を前記プロセッサへ送信するための通信ネットワークであって、前記プロセッサが、前記アイテム識別子と関連付けられた前記アイテム位置の存在について前記メモリをチェックし、前記関連に基づいて照明コマンドを生成する前記通信ネットワークと、前記照明コマンドを受信し、前記照明コマンドに応じて、前記個人アイテム付近の第1の照明及び前記個人移動電子通信装置付近の第2の照明を制御し、照明ネットワーク内の少なくとも一つの個別に制御可能な照明器具により、第1の照明及び第2の照明を使用して、前記個人アイテムと前記個人移動電子通信装置との間のリンクを視覚的に示す照明コントローラとを有する、個人アイテムを識別するための照明ベースのシステム。
【請求項29】
照明を視覚的に見せるようにしたり、時間スライスとブロックされる時間スライスへ導入される光パルスとを使用して視野をブロックしたりするための電気的シャッタ眼鏡を更に有する、請求項28に記載の照明ベースのシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−519996(P2012−519996A)
【公表日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−552541(P2011−552541)
【出願日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際出願番号】PCT/IB2010/050659
【国際公開番号】WO2010/100576
【国際公開日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】