説明

サービス提供セクタ指令の電源制御

【課題】無線通信環境において、サービス提供セクタ指令の送信電力制御を容易にするシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】一定の条件下で、アクセスポイントは、個々の端末よりも、より適切な電力レベルを決定するために、よりよいデータを有することができる。したがって、アクセスポイントは、通常の電力決定手順を取り消すアクセスポイントにサポートされた1つまたは複数の端末に、電力制御情報を送信することができる。特に、電力制御情報は、端末に割り当てられたリソース(たとえば、周波数、時間)を指定する割当てメッセージ内に含まれることができる。電力制御情報は、SNR、サービス品質要件、干渉情報、任意の他の関連情報またはそれらの任意の組合せに基づくことが可能である。

【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、2006年1月5日に出願された、「サービス提供セクタ指令の電源制御の方法(METHOD OF SERVING SECTOR DIRECTED POWER CONTROL)」と題された米国仮出願第60/756,960号の優先権を主張するものである。上記参照の出願の全体は、参照により、ここに組み込まれる。
【背景】
【0002】
[I.分野]
以下の説明は、一般に、無線通信に関し、特に、送信電力の制御に関する。
【0003】
[II.背景]
無線ネットワークシステムは、それによって世界中の大多数の人々が通信するようになった一般的な手段となった。無線通信装置は、消費者のニーズを満たし、携帯性と利便性とを高めるためにより小さくかつ強力になった。消費者は、移動通信電話、携帯情報端末(PDA)など、無線通信装置に依存するようになり、信頼性のあるサービスと、拡張された受信可能範囲領域と、機能性が増大することを要求している。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末またはユーザデバイスのための通信を同時にサポートすることが可能である。各端末は、順方向リンク上および逆方向リンク上の伝送を経由して1つまたは複数のアクセスポイント(access points)と通信する。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、アクセスポイントから端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、端末からアクセスポイントへの通信リンクを指す。
【0005】
無線システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0006】
一般に、各アクセスポイントは、セクタ(sector)と呼ばれる特定の受信可能範囲(coverage area)内に配置された端末(terminals)をサポートする。特定の端末をサポートするセクタは、サービス提供セクタ(serving sector)と呼ばれる。特定の端末をサポートしない他のセクタは、非サービス提供セクタ(non-serving sectors)と呼ばれる。セクタ内の端末には、複数の端末の同時サポートを可能にするために、特定のリソースが割り当てられることが可能である。しかし、隣り合うセクタ内の端末による伝送は調整されない。結果として、セクタ端での端末による伝送は干渉と、端末性能の劣化を引き起こす可能性がある。
【0007】
以下は、1つまたは複数の態様の基本的な理解を提供するために、そのような態様の簡略化された概要(summary)を提示する。この概要は、すべての企画された態様の広範囲にわたる概略ではなく、また、すべての態様の主要なもしくは重要な要素を識別することも、いずれの、あるいはすべての態様の範囲を描写することも意図されていない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明に対する前置きとして、簡略化された形式で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0008】
1つまたは複数の態様、および対応するその開示に従って、無線システム内の端末の伝送電力の制御に関して、さまざまな態様が説明される。特に、アクセスポイントは、アクセスポイントによってサービス提供される(served)端末のための送信電力を、指令する(direct)ことまたは取り消す(override)ことができる。一態様によれば、アクセスポイントは、電力制御情報を生成して、そのアクセスポイントによってサポートされているセクタ内に配置された端末に、その電力制御情報を送信することができる。複数の態様では、アクセスポイントは、リソース割当てメッセージ内で電力制御情報を提供することができる。端末は、干渉を緩和するための適切な送信電力を決定するために電力制御情報を利用することができる。
【0009】
一態様においては、無線通信環境のために伝送電力のサービス提供セクタ制御(serving sector control)を容易にするための方法(method)は、サービス提供セクタによってサポートされた端末に関連する電力関連データを分析すること(analyzing)と、サービス提供セクタによってサポートされた端末に対する分析に、少なくとも一部基づいている電力制御情報を送信すること(transmitting)と、を備えることができる。端末の伝送電力は、電力制御情報の関数(function)であり、電力制御情報は、端末ベースの伝送電力計算(terminal-based transmission power computation)を取り消すことができる。加えて、電力制御情報は、ブロックリソース割当てブロック中で(in a block resource assignment block)端末に送信される。
【0010】
別の態様によれば、無線通信環境のために端末の伝送電力の制御を容易にするための方法は、端末のサービス提供セクタから電力制御情報を受信することと、電力制御情報に少なくとも一部基づいて端末向けの伝送電力を決定することと、を備え得る。電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる。加えて、方法は、電力パラメータを決定するために電力制御情報を分析することを含むことができ、電力パラメータは送信電力に関する限度(limit)を説明する(describes)。
【0011】
さらに別の態様によれば、アクセスポイントによってサポートされる端末の送信電力を制御することを容易にする装置(apparatus)は、アクセスポイントによってサポートされる端末に電力制御指令を送信するための命令を実行するプロセッサ、を備えることができ、端末の送信電力は、電力制御指令に少なくとも一部基づいて制御される。電力制御指令は、端末ベースの送信電力計算に取って代わる(supersede)ことができる。装置はまた、電力関連情報を記憶するメモリを備えることもでき、ここでは、電力制御指令は、電力関連情報に一部最も少なく基づいている(based least in part)。加えて、電力制御指令はリソース割当てメッセージ内に含まれることができる。
【0012】
別の態様によれば、端末送信電力を制御する装置は、端末の送信電力に関連する情報を記憶するメモリと、端末をサポートするアクセスポイントから受信された電力制御情報に少なくとも一部基づいて送信電力を決定するための命令を実行するプロセッサと、を備えることができる。電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことが可能である。加えて、プロセッサは、他のセクタ干渉情報の関数として(as a function of other sector interference information)、送信電力を調整するための命令をさらに実行する。
【0013】
別の態様によれば、無線通信環境のための送信電力の制御を容易にする装置は、サービス提供セクタのための電力関連データを評価するための手段と、当該評価に少なくとも一部基づいて端末のための電力制御情報を生成するための手段と、端末に電力制御情報を提供するための手段と、を備えることができる。電力制御情報は、端末のための送信電力を指令し、電力制御情報は、端末送信電力計算を取り消すことが可能である。装置はまた、非サービス提供セクタのための干渉情報を取得するための手段、を含むこともでき、ここでは、電力関連データは干渉情報を含む。
【0014】
別の態様によれば、無線通信環境のための端末のための伝送電力を決定することを容易にする装置は、端末をサポートするサービス提供セクタから電力制御情報を取得するための手段のための手段と、電力制御情報の関数として端末の送信電力レベルを設定するための手段と、を備えることができ、ここでは、電力制御情報は、端末ベースの送信電力レベル計算を取り消すことができる。装置はまた、電力制御情報が送信電力レベルの独立した決定をいつ特定するのかを決定するための手段と、他のセクタ干渉情報の関数として送信電力レベルを設定するための手段と、を含むこともできる。
【0015】
さらに別の態様は、アクセスポイントによってサポートされた端末に関連するデータの関数として電力制御情報を生成することと、端末に電力制御情報を送信することと、のための命令(instructions)、を有するコンピュータ可読媒体(computer-readable medium)に関する。電力制御情報は端末のための送信電力を指令し、電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる。加えて、命令は、端末による独立した電力計算の取消しを保証する条件(conditions)を識別すること、を含むことができる。
【0016】
別の態様は、端末をサポートするアクセスポイントから電力命令を取得することと、電力制御命令に少なくとも一部基づいて端末向けの送信電力を制御することと、のための命令、を有するコンピュータ可読媒体に関する。電力命令は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる。加えて、電力制御命令は、電力制御命令の期間を特定する期間パラメータ(duration parameter)を含む。
【0017】
さらに別の態様は、サービス提供セクタによってサポートされる端末に関連するデータを評価することと、端末のための送信電力の端末電力推定を取り消す電力制御情報を端末に提供することと、のための命令を実行するプロセッサに関する。加えて、電力制御情報は、送信電力に関する限度を含む。
【0018】
さらに別の態様は、端末をサポートするサービス提供セクタから端末のための電力制御情報を受信することと、受信された電力制御情報に少なくとも一部基づいて送信電力を計算することと、のための命令を実行するプロセッサに関する。電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消す。加えて、命令は、送信電力の独立した決定がいつ特定されるのかを決定するために電力制御情報を分析すること、を備えることができる。
【0019】
前述の説明および関連する目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、このあとに十分に説明され、特許請求の範囲で特に指摘される、特徴を備える。以下の記載および添付の図面は、いくつかの例示的な態様を詳しく説明する。しかしながら、これらの態様は、ここに説明される原理が用いられることができる様々な方法のほんの少しを示しており、記載される内容は、それらの均等物(equivalents)を含むように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ここに提示される1つまたは複数の態様に従って、伝送電力の制御を容易にするシステムのブロック図。
【図2】ここに提示される1つまたは複数の態様に従う、無線通信システムを説明する図。
【図3】ここに提示される1つまたは複数の態様に従う、無線通信システムを説明する図。
【図4】ここに提示される1つまたは複数の態様に従って、端末のための伝送電力を制御する方法を説明する図。
【図5】ここに提示される1つまたは複数の態様に従って、端末のための伝送電力を決定する方法を説明する図。
【図6】ここに提示される1つまたは複数の態様に従って、端末のための伝送電力を制御する方法を説明する図。
【図7】ここに提示される1つまたは複数の態様に従って、端末のための伝送電力を決定する方法を説明する図。
【図8】ここに提示される1つまたは複数の態様に従って、端末のための送信電力を設定するために電力制御情報を利用するシステムを説明する図。
【図9】ここに提示される1つまたは複数の態様に従って、端末のための電力制御情報を生成するシステムを説明する図。
【図10】ここに説明されるさまざまなシステムおよび方法に関連して用いられることが可能な無線通信環境を説明する図。
【図11】ここに説明される1つまたは複数の態様に従って、伝送電力の制御を容易にするシステムを説明する図。
【詳細な説明】
【0021】
図面を参照してさまざまな態様が次に説明され、その中で、同じ参照番号は、全体にわたって同じ要素を指すために使用される。以下の説明においては、説明の目的で、1つまたは複数の態様の十分な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、このような態様(単数または複数)は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであり得る。他の場合においては、1つまたは複数の態様の説明を容易にするために、よく知られている構造および装置がブロック図の形で示される。
【0022】
本願で使用されるように、用語「コンポーネント」、「システム」などは、コンピュータ関連のエンティティ(entity)、ハードウェアか、ハードウェアとソフトウェアの組合せか、ソフトウェアか、あるいは実行中のソフトウェア、を指すように意図される。たとえば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド(a thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、それらであるのに限定されない。例示として、通信装置上で実行するアプリケーションおよび装置の両方はコンポーネントであり得る。1つまたは複数のコンポーネントは、実行のプロセスおよび/またはスレッド内に常駐することが可能であり、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に配置されること、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散されることが可能である。また、これらのコンポーネントは、記憶されたさまざまなデータ構造を有するさまざまなコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、ローカル(local)および/またはリモート(remote)プロセスの方法によって、例えば、1つまたは複数のデータパケット(例、ローカルシステム、分散されたシステムにおいて別のコンポーネントと、および/またはインターネットなどのネットワークを通して信号によって他のシステムと、対話する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に従って、通信することができる。
【0023】
さらに、端末に関してさまざまな態様がここに説明される。端末はまたシステム、ユーザデバイス、加入者装置、加入者局、移動局、移動体装置、遠隔局、アクセスポイント、基地局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、ユーザエージェント、またはユーザ装置(UE)と呼ばれる場合もある。端末は、移動通信電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、PDA、無線接続能力を有するハンドヘルド装置、または無線モデムに接続された他の処理装置であり得る。
【0024】
さらに、ここにおいて説明されるさまざまな態様または特徴は、標準プログラミング技術および/または工学技術を使用して、方法、装置、または製品として実施され得る。ここに使用されるように、用語「製品(article of manufacture)」は、任意のコンピュータ可読装置、コンピュータ可読キャリア、またはコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶装置(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ・・・)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD)・・・)、スマートカード、およびフラッシュメモリ装置(たとえば、カード、スティック、キードライブ・・・)を含み得るが、これらに限定されない。
【0025】
一般に、端末はそれらの伝送電力を最低限に制限するか、または隣り合う、非サービス提供セクタに関して干渉を緩和する。端末は、受け入れ可能なレベル内にセクタ間干渉を維持すると同時に、端末が可能な限り高い電力レベルで送信することを可能にする電力制御アルゴリズムを含み得る。一般に、アクセスポイントはセクタ内の干渉を監視して、隣り合うセクタ内の端末による使用のために、他のセクタ干渉(Other Sector Interferences)(OSI)などの干渉情報をブロードキャストする。端末は、端末に最も近い非サービス提供セクタ内の干渉に基づいて伝送電力を調整することができる。各端末は、隣り合うセクタから受信された干渉情報、これまでの伝送電力レベルおよび/または端末と非サービス提供セクタの間のチャネル強度の測定に基づいて伝送電力を設定することが可能である。物理的なチャネルによって引き起こされた信号ひずみが、結果として、直交性の損失、したがって、セクタ内干渉をもたらす場合、端末は、電力制御を調整する場合に、受信された信号のダイナミックレンジに関する要件を考慮に入れることも可能である。
【0026】
端末のサービス提供セクタは、端末向けの送信電力を決定するために最善の位置にある可能性がある。非サービス提供セクタは、干渉を最低限に抑えることだけに関心があり、端末は関連する情報に欠く可能性がある。サービス提供セクタは、特定の伝送に関して端末の要求される送信電力レベルの点で、非サービス提供セクタよりも、よりよい情報を有する可能性がある。特に、サービス提供セクタは、非サービス提供セクタよりも、端末の逆方向リンクチャネル品質のより正確な推定を有することが可能である。加えて、サービス提供セクタは、特定のパケットに関して、特定のサービス品質要件に関する情報を有することが可能である。たとえば、サービス提供セクタは、端末向けの利用可能なリソースに基づいて、端末の現在の電力レベルが、与えられたパケットのためのサービス品質要件に関して不十分であること、を決定することができる。サービス提供セクタはまた、最低限の割当て(minimum assignment)を用いてさえ、端末の現在の電力レベルが与えられたパケットを送信するために必要とされる電力より高いこと、を決定することもできる。サービス提供セクタがそのような追加の情報を有する状況下で、サービス提供セクタは、典型的な端末電力分析を取り消して、サービス提供セクタによってサポートされた端末向けの伝送電力を指令することができる。
【0027】
次に図を参照すると、図1はサービス提供セクタ指令の電力制御(serving sector directed power control)を提供するシステム100のブロック図を示す。システム100は、少なくとも1つのアクセスポイント102と、アクセスポイント102のセクタによってサポートされた少なくとも1つの端末104とを含む。用語「セクタ」は、状況に応じて、アクセスポイントおよび/またはアクセスポイントによってカバーされた領域を指す場合がある。説明を簡単にするために、単一のサービス提供セクタおよび端末が図示されている。しかし、システム100は、複数のサービス提供セクタと複数の端末とを含み得る。サービス提供セクタ102は、電力制御情報構造を経由して伝送の電力を明示的に制御することができる。たとえば、サービス提供セクタ102からの電力制御情報は、与えられたパケットに関して端末104での送信電力レベルを明示的に特定して、そのパケットに関するサービス品質を改善すること、または結果として、端末104に関して、電力節約と、電池寿命を増大することとが可能である。電力制御情報は、適切な伝送電力設定の端末計算を取り消すことが可能である。システム100は、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、OFDMAシステム、インタリーブされた周波数分割多元接続(IFDMA)システム、およびローカライズされた周波数分割多元接続(localized frequency division multiple access)(LFDMA)システムを含むが、これらに限定されないさまざまな多元接続システム内で利用され得る。
【0028】
サービス提供セクタ102が、サポートされた端末に関する適切な伝送電力を、その端末そのものよりも良好に決定することができる、さまざまなシナリオが存在する。ある種のタイプのトラヒックは、特定のサービス品質、したがって、特定の送信電力を要求する。たとえば、ボイスオーバインターネットプロトコル(VOIP)では、伝送を終了するために特定の電力レベルが要求される場合がある。基地局102は、伝送を終了するために必要な特定の電力伝送レベルを利用するように端末104に指令することができる。
【0029】
サービス提供セクタ102は、高い干渉の領域内に配置された端末に関して、伝送電力を指令するために電力制御情報を使用することも可能である。セクタの端に近い端末の電力レベルは、他の非サービス提供セクタ内の干渉を最低限に抑えるために、経時的に押下げまたは減少され得る。セクタ端での高い干渉領域では、端末は隣り合うセクタから干渉に関する情報を受信することになる可能性がある。経時的にそのような端末向けの伝送電力は減少され、性能を削減させる可能性がある。そのような場合、伝送電力レベルは、サービス提供セクタ102によって提供された電力制御情報に基づいて迅速に増加され得る。サービス提供セクタ102は、パケットを終了するために要求されるレベルに電力を再設定することができる。電力レベルを再設定することは、他のセクタに関する干渉に影響を与える可能性があるものの、サポートされた端末の性能を確実にするために必要な場合がある。
【0030】
サービス提供セクタ102は、電力制御情報を生成する場合、非サービス提供セクタ向けの干渉情報を分析することが可能である。一般に、サービス提供セクタ102は、電力制御命令を計算するために、非サービス提供セクタによる他のセクタ干渉(OSI)情報ブロードキャストを利用する。サービス提供セクタ102は、バックホールシグナリング(backhaul signaling)を介して、他のセクタ干渉に関して情報を取得することができる。ここに使用されるように、バックホールシグナリングは、セクタ間またはアクセスポイント間の通信を指す。サービス提供セクタ102は、サービス提供セクタ102内の端末のための適切な電力レベルの計算、および電力制御情報の生成の間、OSIのような干渉情報を考慮することができる。
【0031】
サービス提供セクタ102は、適切な伝送電力を設定することに関連する追加のデータへのアクセスを有してもよい。たとえば、サービス提供セクタ102は、場合によっては遅い時間尺度で、端末とサービス提供セクタの間と、端末と非サービス提供セクタの間とのチャネル強度における差異、と同様に、順方向リンク幾何学にも関する情報を有することができる。そのような場合、サービス提供セクタ102は、端末104よりも、伝送電力を決定するのによりよい状態にあり得る。
【0032】
サービス提供セクタ102は、端末104よりもより迅速に伝送電力を調整することも可能である。一般に、端末104は、OSI情報を監視して、経時的に伝送電力を増分的に調整する。しかし、部分的にロードされたシステムでは、端末が非アクティブであり、ある期間、その電力を送信または調整していない場合、端末は過度の伝送電力レベルを利用することができ、送信電力を適切なレベルに調整するためにいくつかの反復を選ぶことが可能である。この調整期間の間、端末伝送は、隣り合うセクタに対してかなりの干渉を引き起こす可能性がある。しかし、送信電力がサービス提供セクタによって指令される場合、サービス提供セクタまたはアクセスポイントは、端末に明示的な電力レベルコマンドを送り、端末がその最大電力を送信するのを防ぎ、隣り合うセクタに対する干渉を削減することができる。
【0033】
基地局は、端末が電力制御情報を考慮しないで伝送電力を計算するのを可能にするために、電力制御情報伝送内に省略値を提供することが可能である。電力制御情報が省略値を含まない場合、端末は送信電力を決定して、要求される電力の端末の推定を取り消すために、提供された情報を利用することができる。端末の推定は、電力制御情報と組み合わせて使用されることも可能である。たとえば、電力制御情報は、電力レベルの範囲または最低限要求される電力レベルを含み得る。端末は、要求される電力の端末の独自の推定に基づいて、最低限要求される値の範囲内の、または最低限要求される値を超える伝送電力を計算することができる。
【0034】
次に図2を参照すると、ここに提示されるさまざまな態様による無線通信システム200が例示される。システム200は、互いにおよび/または1つもしくは複数の端末204に対して無線通信信号の受信、送信、繰返しなどを行う、1つまたは複数のアクセスポイント202を備え得る。各基地局202は、複数の送信機チェーンおよび受信機チェーンを、たとえば送信アンテナおよび受信アンテナの各々に関して1つずつ備えることが可能であり、そしてその各々は、信号の伝送および受信に関連する複数のコンポーネント(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ(multiplexers)、復調器、デマルチプレクサ(demultiplexers)、アンテナなど)を備え得る。端末204は、たとえば、移動通信電話、スマート電話、ラップトップ、ハンドヘルド通信装置、ハンドヘルドコンピューティング装置、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線システム200上で通信するための任意の他の適切なデバイスであり得る。加えて、各端末204は、多入出力(MIMO)システムのために使用されるものなど、1つまたは複数の送信機チェーンおよび受信機チェーンを備え得る。当業者に理解されるように、送信機チェーンおよび受信機チェーンの各々は、信号の伝送および受信に関連する複数のコンポーネント(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備え得る。
【0035】
図2で示されるように、各アクセスポイントは、特定の地理的領域206に関して通信受信可能範囲を提供する。用語「セル(cell)」は、状況に応じて、アクセスポイント(access point)および/またはその受信可能範囲(coverage area)を指す場合がある。システム能力を高めるために、アクセスポイント受信可能範囲領域は、複数のより小さな領域(たとえば、3つのより小さな領域208A、208B、および208C)に区分化され得る。より小さな各領域は、それぞれのベーストランシーバサブシステム(base transceiver subsystem)(BTS)によってサービス提供される。用語「セクタ(sector)」は、状況に応じて、BTSおよび/またはその受信可能範囲領域を指す場合がある。セクタ化されたセルの場合、セルのすべてのセクタ向けのベーストランシーバサブシステムは、一般に、そのセル向けのアクセスポイント内にコロケートされる(co-located)。
【0036】
端末204は、一般に、システム200を通して分散される。各端末204は、固定であっても移動体であってもよい。各端末204は、任意の与えられた時点で(at any given moment)、順方向リンク上および逆方向リンク上で1つまたは複数のアクセスポイント202と通信することができる。
【0037】
集中化されたアーキテクチャの場合、システムコントローラ210は、アクセスポイント202を結合して、アクセスポイント202の調整と制御とを提供する。分散されたアーキテクチャの場合、アクセスポイント202は、必要に応じて、互いに通信することができる。システムコントローラ210などを経由したアクセスポイント間の通信は、バックホールシグナリングと呼ばれる場合がある。
【0038】
ここに説明される技術は、セクタ化されたセルを有するシステム200ならびに非セクタ化されたセルを有するシステムに関して使用され得る。分かりやすいように、以下の説明は、セクタ化されたセルを有するシステムに関する。用語「アクセスポイント(access point)」は、一般に、セクタにサービス提供する(serves)固定局ならびにセルにサービス提供する固定局に対して使用される。用語「端末(terminal)」および「ユーザ(user)」は交換可能に使用され、用語「セクタ(sector)」および「アクセスポイント(access point)」もやはり交換可能に使用される。サービス提供アクセスポイント/セクタ(serving access point/sector)は、それを用いて端末が通信するアクセスポイント/セクタである。隣のアクセスポイント/セクタは、それを用いて端末が通信していないアクセスポイント/セクタである。
【0039】
次に図3を参照すると、1つまたは複数の態様による多元接続無線通信システム300が例示される。3セクタのアクセスポイント302は、1つがアンテナ304および306、もう1つがアンテナ308および310、第3がアンテナ312および314を含む、複数のアンテナグループを含む。図によれば、各アンテナグループに関して2本のアンテナだけが示されているが、より多いまたはより少ないアンテナが各アンテナグループに関して利用され得る。端末316はアンテナ312および314と通信中であり、アンテナ312および314は、順方向リンク320上で端末316に情報を送信し、逆方向リンク318上で端末316から情報を受信する。端末322はアンテナ304および306と通信中であり、アンテナ304および306は、順方向リンク326上で端末322に情報を送信し、逆方向リンク324上で端末322から情報を受信する。
【0040】
アンテナの各グループおよび/またはその中で通信するためにアンテナが指定された領域は、アクセスポイント302のセクタと呼ばれる場合がある。1つまたは複数の態様では、アンテナグループ各々は、アクセスポイント302によってカバーされたセクタまたは領域内の端末と通信するように設計される。各アクセスポイントは複数のセクタに関して受信可能範囲を提供することができる。
【0041】
無線通信システムは、1つまたは複数の端末316、322と接触している1つまたは複数のアクセスポイント302を含み得る。アクセスポイントの受信可能範囲領域は重複する可能性がある。結果として、端末は複数のアクセスポイントの受信可能範囲領域内に配置され得る。
【0042】
一般に、端末が複数のアクセスポイントによって提供される受信可能範囲内にある場合、アクセスポイントおよびサービス提供セクタは、パイロットの信号強度またはアクセスポイントから端末への信号伝送に基づいて選択される。信号強度は、無線周波数(RF)経路損失の点から測定されることが可能であり、経路損失は、電波が特定の経路に沿って空間を進む場合に発生する電力損失である。経路損失を決定するために、ネットワーク内のすべてのアクセスポイントは、所定の電力で信号を送信することができる。端末は、次いで、最強の信号強度を有するアクセスポイントを決定するために、受信された信号の各々の電力を測定することができる。あるいは、信号は、所定の電力で送信されることが可能であり、送信電力は信号または別のチャネル内で符号化され得る。端末は、次いで、最強の信号強度を有するアクセスポイントを決定するために、送信された電力と受信された電力の間の差異を比較することができる。
【0043】
図4〜7を参照すると、伝送電力レベルの制御に関する方法が例示される。説明の簡素化の目的で、方法は、一連の動作として示されかつ説明されるものの、1つまたは複数の態様によれば、いくつかの動作は、ここに示されかつ説明されたものと異なる順序でおよび/または他の動作と同時に発生する場合があるため、方法は動作の順序によって限定されない点を理解および認識されたい。たとえば別の方法として、方法は、状態図の形でなど、一連の相互関連する状態または事象として表され得るという点を当業者なら理解および認識するであろう。さらに、1つまたは複数の態様に従って方法を実施するために、すべての例示された動作が利用されなくてもよい。
【0044】
次に図4を参照すると、端末向けの伝送電力を制御する方法400が例示される。参照番号402で、電力関連情報が取得され得る。電力関連情報は、端末向けの適切な伝送電力レベルを決定するのに適したまたはそれに関連する任意のデータを含み得る。そのような情報は、端末の現在の伝送電力、端末に関連する干渉データ(たとえば、OSI)、サービス品質要件、端末とサービス提供セクタおよび非サービス提供セクタの間のチャネル強度、ならびに1つまたは複数の端末向けの適切な伝送電力を決定する際に関連する任意の他の情報を含むことができる。
【0045】
電力関連情報は、受信された信号品質を含むことも可能である。受信された信号品質(たとえば、受信されたSN比(SNR))は、サポートされた各端末に関して推定され得る。各端末向けの電力制御情報は、その端末に関して受信された信号品質が受け入れ可能な範囲内に維持されるように生成されることが可能である。
【0046】
電力関連情報は、1つまたは複数の端末向けの電力レベルまたは電力レベル範囲を決定して、電力制御情報を生成するために、参照番号404で分析され得る。分析は、いくつかのパケットに関する電力要件、干渉、SNR、端末電池寿命の最大化、それらの任意の組合せ、および任意の他の関連情報の関数であり得る。生成された電力制御情報は、端末による使用に適した任意の形式であり得る。電力制御情報は、特定の電力レベル、許容可能な電力レベルに関する範囲または限度(range or limit)を特定することができる。加えて、電力制御情報は、その間、提供された電力レベル限度が適用されることになる、パケットの期間または数を特定する期間パラメータを含み得る。
【0047】
電力制御情報は、参照番号406で端末に送信されることが可能である。特に、電力制御情報は、端末に送信される割当てブロック内に提供され得る。一般に、割当てブロックは、端末に割り当てられたリソース(たとえば、周波数、時間および/または符号)ならびに伝送のために使用されることになる任意のコーディングおよび変調に関する命令を端末に提供する。1つまたは複数のフィールドは、電力制御情報(たとえば、電力レベル、電力レベルの範囲、省略値、および/またはその間、電力制御情報が適用されるパケットの期間もしくは数)を含む逆方向リンク割当てブロック(RLAB)内に提供され得る。電力レベルは、固定レベルとして特定されることが可能であり、またはこれまでのレベルからのデルタもしくは変更が表示され得る。電力制御フィールドは、参照制御チャネル電力スペクトル密度に関して、トラヒックチャネル電力スペクトル密度を提供することができる。電力フィールドは、サービス提供セクタからの電力割当ての必要がない場合、通常の電力制御手順に従うよう端末に指令するために省略値に設定され得る。
【0048】
別の態様では、サービス提供セクタは、電力制御情報をサービス提供セクタ内の端末のセットまたはそのような端末の任意のサブセットにブロードキャストすることが可能である。そのような場合、サービス提供セクタは、単一のブロードキャスト伝送を使用して、複数の端末に関する電力を制御することができる。
【0049】
次に図5を参照すると、端末向けの伝送電力を決定するための方法500が例示される。参照番号502で、電力制御情報はサービス提供セクタから受信される。電力制御情報は、割当てブロックメッセージ内に含まれること、複数の端末にブロードキャストすること、または任意の他の適切な方法で送信されることが可能である。電力制御情報は、伝送向けの特定の電力レベルを特定することができる。あるいは、電力制御情報は、可能な電力レベルの範囲またはセット(例、最低(minimum)および最高(maximum)の電力レベル)を特定することができる。電力制御情報は、固定された、独立した値を使用して、またはこれまでの電力レベルからのデルタもしくは変更を特定することによって、電力レベルを特定することが可能である。
【0050】
電力制御情報は、その間、端末向けの伝送電力レベルが指令されるパケットの期間または数が、電力制御情報に基づいて制御されるように特定することも可能である。あるいは、サービス提供セクタの電力制御情報は、端末が端末指令された電力への帰還を示す信号を受信するまで、任意の端末生成された電力要件推定を取り消すことが可能である。たとえば、電力制御情報内の省略値の存在は、端末指令された送信電力への帰還を信号で知らせることができる。送信電力の制御が端末に戻されると、端末は電力設定を調整すること、またはサービス提供セクタによる制御に先立って電力設定に戻ることができる。
【0051】
電力制御情報は、参照番号504で適切な電力レベルを決定するために分析され得る。明示的な電力レベル情報が電力制御情報内に存在する場合、明示的な電力レベル情報は端末の現在の送信電力設定を取り消すことができる。端末は、特定された電力設定を引き続き使用することが可能である。あるいは、端末が後続のパケットに関して新しい電力制御情報を受信しない限りまたは受信するまで、端末はその通常の電力調整手順を継続することが可能である。たとえば、端末は、後続のパケットに関して、非サービス提供セクタからの干渉レベル表示(たとえば、OSI)に基づいて送信電力レベルを調整することができる。あるいは、通常の電力調整手順を再開するように指令されるまで、端末は調整せずに電力制御情報を利用することができる。
【0052】
参照番号506で、端末向けの送信電力レベルは、電力制御情報の分析に少なくとも一部基づいて設定されることが可能である。態様では、電力制御情報は、適切な電力レベルの選択のために他の情報と組み合わされることが可能である。たとえば、送信電力レベルは端末電力能力および/または残りの電池電力に基づいて制限され得る。加えて、送信電力レベルは、非サービス提供セクタから受信された干渉情報の関数であり得る。
【0053】
次に図6を参照すると、端末伝送電力を制御するためのより詳細な方法600が例示される。参照番号602で、サービス提供セクタによってサポートされた端末に関連する電力関連情報が分析され得る。情報は、(1つまたは複数の)端末向けの適切な電力レベルを決定するために、干渉情報、サービス品質要件、チャネル強度、端末のこれまでの送信電力レベル、または任意の他の情報材料を含み得る。特に、干渉情報は、他の非サービス提供セクタによって提供されたOSIを含み得る。そのような情報は、バックホールシグナリングを経由して交換され得る。サービス提供セクタはまた、パケットベースによってパケット上の異なる端末間で利用可能な電力(または他のセクタで引き起こされた干渉)を交換することも可能である。
【0054】
参照番号604で、その電力レベルがサービス提供セクタによって制御されることになる端末が識別され得る。特に、サービス提供セクタが個々の端末よりもより正確に端末向けの適切な電力レベルを決定することができる端末が選抜され得る。端末は、端末に関連する電力関連情報の分析に基づいて識別され得る。端末電力制御に関して問題のあるいくつかのシナリオが認識され得る。たとえば、上で議論されたように、高い干渉レベル領域(たとえば、セクタの端近く)に配置された端末は、他の非サービス提供セクタ内の干渉を最低限に抑えるために経時的に押下げまたは減少され得る。そのような端末は送信電力制御向けに印されることが可能である。
【0055】
参照番号606で、少なくとも1つの端末が送信電力制御向けに識別されているかどうかに関して決定が行われる。識別されていない場合、処理は、電力制御情報が省略値に設定されて、端末に送信され得る参照番号614に進む。省略値は、端末が通常の電力制御手順を利用すべきであることを示すことが可能である。一般に、そのような端末は、非サービス提供セクタからのOSIに基づいて送信電力を決定する。
【0056】
サービス提供セクタによる制御のために1つまたは複数の端末が選択されている場合、特定の端末向けの送信電力は参照番号608で計算される。計算は、好ましいレベルまたは好ましいレベルの範囲を決定することを含み得る。加えて、計算は好ましい電力で送信されることになるパケットの期間または数を決定することを含み得る。参照番号610で、電力制御情報は、端末に対する伝送のためにフォーマットされる。たとえば、電力制御情報は、現在の電力に対する変更またはデルタとして表現され得る。
【0057】
参照番号612で、サービス提供セクタ電力制御を要求する追加の端末が存在するかどうかに関して決定が行われる。「はい」である場合、処理は、次の端末に関して電力レベルが計算される参照番号608に戻る。そうでない場合、処理は、(1つまたは複数の)端末に電力制御情報が送信される参照番号614に進む。電力制御情報は、端末に対して個々に送信され得る。たとえば、電力制御情報は、サービス提供セクタ内の各端末に対する割当てメッセージ内に含まれ得る。
【0058】
サービス提供セクタ指令の送信電力(serving sector directed transmit power)は、サービス提供セクタがセクタ内の各端末の電力を制御することを可能にする。サービス提供セクタは、レイテンシターゲット(latency target)、サービス品質要件、割当てサイズ、予定されている他のユーザの数、および他の関連パラメータの関数として、パケット単位ベースで電力を変更することが可能である。サービス提供セクタはまた、パケットベースによってパケット上の異なる端末間で利用可能な電力(または他のセクタによって引き起こされた干渉)を交換することも可能である。
【0059】
他の態様では、電力レベルまたは電力範囲は、端末のセットに関して決定されることが可能である。セットは、サービス提供セクタ内のすべての端末またはその任意のサブセットを含み得る。電力制御情報は、複数の端末によって受信されるようなブロードキャストであり得る。ブロードキャスト電力制御情報は、ブロードキャストまたはそのサブセットを受信するすべての端末によって使用されることができる。
【0060】
次に図7を参照すると、端末向けの伝送電力を決定するための方法700が例示される。参照番号702で、1つまたは複数の隣り合うセクタから干渉情報(たとえばOSI)が受信され得る。電力制御情報は、参照番号704でサービス提供セクタから受信され得る。電力制御情報は、割当てブロックおよび/またはブロードキャストメッセージを含めて、任意の伝送内で受信され得る。参照番号706で、伝送電力を決定する際に電力制御情報が利用されることになるかどうかに関して決定が行われ得る。たとえば、電力制御情報は、端末が端末制御された電力レベル手順を利用して、電力制御情報を無視することを示す省略値を含み得る。「いいえ」である場合、参照番号708で、端末は、伝送電力を計算するために、OSIの分析を含めて、他の電力制御アルゴリズムを利用することができる。
【0061】
電力制御情報が利用されることになる場合、処理は、電力制御情報が分析されて、送信電力が電力制御情報に少なくとも一部基づいて計算される、参照番号710に進む。上で議論されたように、電力制御情報は、特定の電力レベル、レベルの範囲、または送信電力に関する他の限度および制限を特定することが可能である。送信電力は、電力計算に基づいて参照番号712で設定され得る。参照番号714で、端末は適切な電力レベルで送信することができる。
【0062】
一般に、電力制御情報が提供される場合、電力制御情報は、端末の現在の送信電力設定を取り消す。特に、電力制御情報が割当てブロック内で提供される場合、端末は新しい割当てに関して新しい電力設定を使用する。端末が、後続のパケットに関して明示的な電力レベル情報を有する新しい割当てを受信しない限り、端末は、後続のパケットに関して、非サービス提供セクタからの干渉レベル表示(たとえば、OSI)に基づいて、その通常の電力調整手順を継続することができる。
【0063】
推論は伝送電力、形式、周波数などに関して行われ得る点を理解されよう。ここに使用されるように、用語「推論する」または「推論」は、一般に、事象および/またはデータを経由して捕捉された考察のセットからのシステム、環境、および/またはユーザの状態に関する推理または推論の処理を指す。推論は、特定の状況または動作を識別するために用いられることが可能であり、またはたとえば、状態に関して可能性分布を生成することが可能である。推論は確率的であり得る、すなわち、データおよび事象の考慮に基づく当該状況に関する可能性分布の計算であり得る。推論は、事象および/またはデータのセットからより高いレベルの事象を構成するために用いられる技術を指す場合もある。そのような推論は、事象が密接な時間的接近性(close temporal proximity)で相関されるか否かにかかわらず、かつ事象とデータとが1つまたは複数の事象およびデータのソースに由来するものかどうかにかかわらず、結果として、観測された事象および/または記憶された事象データのセットから新しい事象または動作の構成をもたらす。
【0064】
例によれば、上で提示された1つまたは複数の方法は、電力制御情報を決定する際に電力レベル要件に関して推論を行うことを含み得る。推論はまた、電池寿命、チャネル強度、干渉などに関して行われることも可能である。
【0065】
図8は、ここに記載された1つまたは複数の態様による、無線通信環境において指令された伝送電力を提供する端末または端末800の例示である。端末800は受信機802を備え、この受信機802は、信号、たとえば1つまたは複数の受信アンテナを受信し、典型的な動作(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバートなど)受信信号を実行し、サンプルを取得するために条件づけされた信号をデジタル化する。復調器804は、サンプルを復調して、受信されたパイロット記号をプロセッサ806に提供する。
【0066】
プロセッサ806は、受信機コンポーネント802によって受信された情報を分析することかつ/または送信機814による伝送のために情報を生成すること専用のプロセッサであり得る。プロセッサ806は、端末800の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/または受信機802によって受信された情報を分析して、送信機814による伝送のために情報を生成し、端末800の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサであり得る。プロセッサ806は、伝送電力を決定するために、図4〜7に関して説明された方法を含めて、ここに説明される方法のいずれかを利用することが可能である。
【0067】
加えて、端末800は、サービス提供セクタから取得された電力制御情報を含めて、受信されたインプットを分析して、伝送電力を決定する電力分析コンポーネント808を含み得る。電力分析コンポーネント808はまた、非サービス提供セクタ(たとえば、OSI)から受信された情報、ならびにこれまでの送信電力レベル、装置情報(たとえば、電池電力)など、他の電力関連情報を利用することも可能である。電力分析コンポーネント808は、プロセッサ806に組み込まれることが可能である。電力分析コンポーネント808は、伝送電力を決定することに関してユーティリティベースの分析を実行する電力分析コードを含み得る点を理解されたい。電力分析コードは、伝送電力を最適化することと共に、推論および/または確率的決定ならびに/あるいは統計ベースの決定に関して人工知能ベースの方法を利用することが可能である。
【0068】
端末800は、プロセッサ806に動作可能に結合され、伝送電力に関連する情報、干渉情報(たとえば、OSI)、伝送電力を決定する方法、それに関連する情報を備えるルックアップテーブル、およびここに説明される伝送電力に関連する任意の他の適切な情報を記憶することが可能なメモリ810をさらに備え得る。ここに説明されるデータ記憶(たとえば、メモリ)コンポーネントは、揮発性メモリであってよく、もしくは不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。限定ではなく、例示として、不揮発性メモリは、読出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電気的にプログラム可能なROM(EPROM)、電気的に消去可能なROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含み得る。揮発性メモリは、外部のキャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得る。限定ではなく、例示として、RAMは、同時RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同時DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバス(direct Rambus)RAM(DRRAM(登録商標))など、多くの形式で利用可能である。主題のシステムおよび方法のメモリ810は、限定されていることなく、これらのかつ任意の他の適切なタイプのメモリを備えることが意図される。プロセッサ806は、記号変調器812と、変調された信号を送信する送信機814とに接続される。
【0069】
図9は、さまざまな態様による通信環境内で伝送電力制御を容易にするシステム900の例示である。システム900は、1つまたは複数の受信アンテナ906を介して1つまたは複数の端末904から(1つまたは複数の)信号を受信して、複数の送信アンテナ908を介して1つまたは複数の端末904に送信する受信機910を有するアクセスポイント902を備える。1つまたは複数の態様では、受信アンテナ906および送信アンテナ908は、アンテナの単一のセットを使用して実施され得る。受信機910は、受信アンテナ906から情報を受信することが可能であり、受信された情報を復調する復調器912と動作可能に関連づけられる。当業者によって理解されるように、受信機910は、たとえば、Rake受信機(たとえば、複数のベースバンド相関器を使用して多重通路信号成分を個々に処理する技術、・・・)、MMSEベースの受信機、またはそれに割り当てられた端末を選抜するいくつかの他の適切な受信機であり得る。さまざまな態様によれば、複数の受信機が(たとえば、受信アンテナごとに1個)用いられることが可能であり、そのような受信機はユーザデータの改善された推定を提供するために互いに通信することができる。復調された記号は、図8に関して上で説明されたプロセッサに類似し、かつ干渉、伝送電力レベルなどに関連する情報を記憶するメモリ916に結合されたプロセッサ914によって分析される。各アンテナ用の受信機アウトプットは、受信機910および/またはプロセッサ914によって一緒に処理されることが可能である。変調器918は、送信アンテナ908を介した送信機920による端末904への伝送のために、信号を多重化することができる。
【0070】
アクセスポイント902は、プロセッサ914とは異なる、またはプロセッサ914と一体化したプロセッサであり得る電力制御コンポーネント922をさらに備える。電力制御コンポーネント922は、電力関連情報を評価して、1つまたは複数の端末904向けの電力制御情報を生成することが可能である。電力関連情報は、干渉情報(たとえば、OSI)、これまでの端末送信電力レベル、サービス品質要件、チャネル強度などを含み得る。電力制御コンポーネント922は、パケット単位ベースで電力を修正して、異なる端末間で利用可能な電力を交換することができる。電力制御コンポーネント922は、電力制御情報を決定することに関して、ユーティリティベースの制御を実行する電力分析コードを含み得る点を理解されたい。電力制御コードは、伝送電力を最適化することと共に、推論および/または確率的決定ならびに/あるいは統計ベースの決定に関して、人工知能ベースの方法を利用することが可能である。
【0071】
図10は、例示的な無線通信システム1000を示す。無線通信システム1000は、簡潔さのために1つのアクセスポイントと、2つのアクセスポイントとを示す。しかし、システムは2つ以上のアクセスポイントおよび/または1つまたは複数の端末を含むことが可能であり、追加のアクセスポイントおよび/または端末は、下で説明される例示的なアクセスポイントおよび端末と実質的に同じであってよく、または異なってもよい点を理解されたい。加えて、アクセスポイントおよび/または端末は、ここに説明されるシステム(図1〜3、8および9)および/または方法(図4〜7)を用いることが可能である点を理解されたい。
【0072】
図10は、多元接続マルチキャリア通信システム1000内の1つのアクセスポイント1002ならびに2つの端末1004xおよび1004yのブロック図を示す。アクセスポイント1002で、送信(TX)データプロセッサ1014は、データソース1012からトラヒックデータ(すなわち、情報ビット)を受信し、コントローラ1020およびスケジューラ1030からシグナリング情報および他の情報を受信する。たとえば、コントローラ1020は、サポートされたアクティブ端末の送信電力を調整するために使用される電力制御情報を提供することが可能であり、スケジューラ1030は、端末向けのキャリアの割当てを提供することができる。加えて、メモリ1022は、現在のまたはこれまでの割当ておよび/または電力レベルに関する情報を維持することが可能である。さまざまなタイプのデータ(たとえば、電力制御情報および割当て情報)は、異なるトランスポートチャネル上で送信され得る。TXデータプロセッサ1014は、変調されたデータ(たとえば、OFDM記号)を提供するために、マルチキャリア変調(たとえば、OFDM)を使用して、受信されたデータを符号化および変調する。送信機装置(TMTR)1016は、次いで、アンテナ1018から送信されるダウンリンク変調された信号を生成するために、次いで、変調されたデータを処理する。
【0073】
端末1004xおよび1004yの各々で、送信および変調された信号はアンテナ1052によって受信され、受信機装置(RCVR)1054に提供される。受信機装置1054は、サンプルを提供するために受信された信号を処理およびデジタル化する。受信された(RX)データプロセッサ1056は、次いで、回復されたトラヒックデータ、メッセージ、シグナリングなどを含み得る、復号されたデータを提供するために、サンプルを変調および復号する。トラヒックデータはデータシンク1058に提供されることが可能であり、端末に関して送信されるキャリア割当ておよび電力制御の情報は、コントローラ1060に提供される。
【0074】
コントローラ1060は、端末に割り当てられ、受信されたキャリア割当て内で表示された特定のキャリアを使用してアップリンク上でデータ伝送を指令する。コントローラ1060は、受信された電力制御情報に基づいてアップリンク伝送のために使用される送信電力をさらに調整する。メモリ1062は、これまでの電力制御情報、これまでの他のセクタ干渉(OSI)情報および/または他の送信電力関連情報を維持することができる。
【0075】
各アクティブ端末1004xおよび1004yの場合、TXデータプロセッサ1074は、データソース1072からトラヒックデータを受信し、コントローラ1060からシグナリング情報および他の情報を受信する。たとえば、コントローラ1060は、要求される送信電力、最大送信電力、または端末向けの最大送信電力と要求される送信電力の間の差異を示す情報を提供することができる。さまざまなタイプのデータは、割り当てられたキャリアを使用して、TXデータプロセッサ1074によって符号化および変調され、次いで、アンテナ1052から送信されるアップリンク変調された信号を生成するために、送信機装置1076によって処理される。
【0076】
アクセスポイント1002で、端末からの送信および変調された信号はアンテナ1018によって受信され、受信機装置1032によって処理されて、RXデータプロセッサ1034によって復調および復号される。復号された信号は、データシンク1036に提供され得る。受信機装置1032は、各端末に関して、受信された信号品質(たとえば、受信されたSN比(SNR))を推定して、この情報をコントローラ1020に提供することができる。コントローラ1020は、次いで、端末向けの受信された信号品質が受け入れ可能な範囲内に維持されるように、各端末に関して、電力制御情報を導出することが可能である。RXデータプロセッサ1034は、各端末に関して回復されたフィードバック情報(たとえば、要求される送信電力)をコントローラ1020とスケジューラ1030とに提供する。
【0077】
スケジューラ1030は、(1)逆方向リンク上のデータ伝送のために端末のセットを選択すること、および(2)選択された端末にキャリアを割り当てることなど、いくつかの機能を実行するためにフィードバック情報を使用する。予定された端末に関するキャリア割当ては、次いで、順方向リンク上でこれらの端末に送信される。
【0078】
ここに説明される技術は、さまざまな手段によって実施され得る。たとえば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実施され得る。ハードウェア実施の場合、これらの技術用の処理装置(たとえば、コントローラ1020および1060、TXプロセッサおよびRXプロセッサ1014および1034など)は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能な論理装置(PLD)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ここで説明される機能を実行するために設計された他の電子装置、またはそれらの組合せの範囲内で実施され得る。
【0079】
ソフトウェア実施の場合、ここに説明される技術は、ここに説明される機能を実行するモジュール(たとえば、手順、機能など)により実施され得る。ソフトウェアコードは、メモリ装置内に記憶されて、プロセッサによって実行されることが可能である。メモリ装置は、プロセッサ内で実施されることが可能であり、または、プロセッサに対して外部で実施されることも可能であり、その場合、メモリ装置は、当技術分野で知られているさまざまな手段を介してプロセッサに通信可能に結合され得る。
【0080】
次に図11を参照すると、サービス提供セクタ指令の電力制御を容易にするためのシステム1100が例示される。システム1100は、サービス提供セクタが送信電力を指令すべきかどうかを決定するために、端末または端末のセットに関連する条件および電力関連情報を分析することができる電力データ評価モジュール1102、を含むことができる。電力制御情報生成モジュール1104は、電力関連情報の評価に基づいてサービス提供セクタによってサポートされた端末の送信電力を指令するために使用され得る電力制御情報を生成することができる。電力制御情報は、割当てブロック内に含まれることが可能であり、または複数の端末に対してブロードキャストすることが可能である。送信機モジュール1106は、電力制御情報を端末に送信または伝送することができる。
【0081】
システム1100はまた、端末に関連する電力制御分析モジュール1108を含むことも可能である。電力制御分析モジュール1108は、サービス提供セクタによって提供された電力制御情報と任意の追加の関連データ(たとえば、干渉情報および/または端末電力制約)を分析することが可能である。特に、電力制御情報は、特定の電力レベルまたは特定の電力レベル範囲を含み得る。電力制御情報は、送信電力を決定するために、端末が通常の電力制御手順を利用することを可能にする省略値を含み得る。送信電力設定モジュール1110は、電力制御分析に従って、端末向けの送信電力を設定することができる。
【0082】
上記に説明されたことは、1つまたは複数の態様の例を含む。前述の態様を説明する目的でコンポーネントまたは方法のすべての考えられ得る組合せを説明することは、もちろん、可能ではないが、当業者は、さまざまな態様の更なる多くの組合せおよび置換が可能であることを認識することができる。したがって、説明された態様は、特許請求の範囲の精神および範囲内に入るすべてのそのような変更、修正、および変形を包含するように意図される。さらに、用語「含む(includes)」が詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される範囲においては、そのような用語は、用語「備えている(comprising)」が、請求項においてトランジショナルワード(transitional word)として使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様に包含的であるべきと意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末伝送電力のサービス提供セクタ制御を容易にするための方法であって、
サービス提供セクタによってサポートされた端末に関連する、電力関連データを分析することと、
前記分析に少なくとも一部基づいて、前記サービス提供セクタによってサポートされた前記端末に、電力制御情報を送信することと、
を備え、前記端末の伝送電力は、前記電力制御情報の関数であり、そして、前記電力制御情報は、端末ベースの伝送電力計算を取り消すことができる、
方法。
【請求項2】
前記電力制御情報は、ブロックリソース割当てブロック内で前記端末に送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電力制御情報は、最低伝送電力レベルを定義する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サービス提供セクタが前記端末のための送信電力をいつ指令すべきか、を決定すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記電力制御情報は、前記端末が前記サービス提供セクタから独立して送信電力を決定すべきであること、を示すことが可能である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
バックホールシグナリングを介して非サービス提供セクタ干渉情報を取得すること、をさらに備え、前記電力制御情報は、非サービス提供セクタ干渉情報の関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記電力制御情報は、サービス品質要件の関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記電力制御情報は、前記端末からの受信された信号品質の関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記電力制御情報は、前記送信電力が前記サービス提供セクタによって指令される期間を、特定する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
無線環境において端末送信電力を制御する方法であって、
端末のサービス提供セクタから電力制御情報を受信することと、
前記電力制御情報に少なくとも一部基づいて、前記端末向けの送信電力を決定することと、
を備え、前記電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる、
方法。
【請求項11】
電力パラメータを決定するために前記電力制御情報を分析すること、をさらに備え、前記電力パラメータは、前記送信電力に関する限度を説明する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記電力制御情報が前記送信電力の独立した決定をいつ特定するのか、を決定することと、
他のセクタ干渉情報の関数として送信電力を計算することと、
をさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項13】
非サービス提供セクタからの干渉情報の関数として前記送信電力を調整すること、をさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記電力制御情報は、前記電力制御情報に関する期間を特定する期間パラメータを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記電力制御情報は、前記端末のためのリソース割当てブロック内に含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
アクセスポイントによってサポートされる端末の送信電力を制御することを容易にする装置であって、
アクセスポイントによってサポートされる端末に電力制御指令を送信するための命令を実行するプロセッサと、なお、前記端末の送信電力は、前記電力制御指令に少なくとも一部基づいて制御され、前記電力制御指令は、端末ベースの送信電力計算に取って代わることができる;
電力関連情報を記憶するメモリと、なお、前記電力制御指令は、前記電力関連情報に少なくとも一部基づいている:
を備える装置。
【請求項17】
前記電力制御指令は、リソース割当てメッセージ内に含まれる、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記端末について、独立した端末電力手順をいつ取り消すべきか、を決定するための命令、をさらに実行する、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記電力制御指令を決定する際に、サービス品質要件、SN比性能、または干渉情報のうちの少なくとも1つを評価するための命令、をさらに実行する、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記電力制御指令は、前記端末のための送信電力限度を特定する、請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記電力制御指令は、前記アクセスポイントによる制御の期間を特定する期間パラメータ、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
端末送信電力の制御を容易にする装置であって、
端末の送信電力に関連する情報を記憶するメモリと、
前記端末をサポートするアクセスポイントから受信された電力制御情報に少なくとも一部基づいて前記送信電力を決定するための命令を実行するプロセッサと、
を備え、電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる、
装置。
【請求項23】
前記プロセッサは、他のセクタ干渉情報の関数として前記送信電力を調整するための命令をさらに実行する、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記プロセッサは、電力制御情報が独立した送信電力計算をいつ取り消すべきか、を決定するための命令、をさらに実行する、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記電力制御情報は、前記電力制御情報に関する期間を特定する期間パラメータ、を含む、22に記載の装置。
【請求項26】
送信電力の制御を容易にする装置であって、
サービス提供セクタのための電力関連データを評価するための手段と、
前記評価に少なくとも一部基づいて、端末のための電力制御情報を生成するための手段と、
前記端末に前記電力制御情報を提供するための手段と、
を備え、前記電力制御情報は、前記端末のための送信電力を指令し、前記電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる、
装置。
【請求項27】
非サービス提供セクタのための干渉情報を取得するための手段、
をさらに備え、前記電力関連データは、前記干渉情報を含む、
請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記電力制御情報は、前記送信電力が前記サービス提供セクタによって指令される期間、を特定する、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記電力関連データは、サービス品質要件、SN比性能、または干渉情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
端末のための送信電力を決定することを容易にする装置であって、
端末をサポートするサービス提供セクタから、電力制御情報を取得するための手段と、
前記電力制御情報の関数として前記端末の送信電力レベルを設定するための手段と、
を備え、前記電力制御情報は、端末ベースの送信電力レベル計算を取り消すことができる、
装置。
【請求項31】
最低送信電力レベルを決定するために前記電力制御情報を分析するための手段、をさらに備える請求項30に記載の装置。
【請求項32】
他のセクタ干渉情報の関数として前記送信電力レベルを調整するための手段、をさらに備える請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記電力制御情報が前記送信電力レベルの独立した決定をいつ特定するか、を決定するための手段と、
他のセクタ干渉情報の関数として前記送信電力レベルを設定するための手段と、
をさらに備える請求項30に記載の装置。
【請求項34】
アクセスポイントによってサポートされる端末に関連するデータの関数として、電力制御情報を生成することと、
前記端末に前記電力制御情報を送信することと、
のための命令を有し、
前記電力制御情報は、前記端末のための送信電力を指令し、前記電力制御情報は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる、
コンピュータ可読媒体。
【請求項35】
前記命令は、前記端末による独立した電力計算の取消しを保証する条件、を識別すること、をさらに備える、請求項34に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項36】
前記電力制御情報は、前記端末にリソースを割り当てるメッセージの中に含まれる、請求項34に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項37】
前記命令は、バックホールシグナリングを経由して、他のセクタ干渉情報を取得すること、をさらに備える、請求項34に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項38】
端末をサポートするアクセスポイントから電力命令を取得することと、
前記電力制御命令に少なくとも一部基づいて、前記端末のための送信電力を制御することと、
のための命令を有し、
前記電力命令は、端末ベースの送信電力計算を取り消すことができる、
コンピュータ可読媒体。
【請求項39】
前記命令は、他のセクタ干渉情報の関数として前記送信電力を調整すること、をさらに備える、請求項38に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項40】
前記命令は、前記電力制御命令が前記端末のための前記送信電力の独立した計算を特定することを決定すること、をさらに備える、請求項38に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項41】
前記電力制御命令は、前記電力制御命令の期間を特定する期間パラメータを含む、請求項38に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項42】
送信電力のサービス提供セクタ制御を容易にするコンピュータ実行可能命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
サービス提供セクタによってサポートされる端末に関連するデータを評価することと、
前記端末のための送信電力の端末電力推定を取り消す電力制御情報を、前記端末に提供することと、
を備える、
プロセッサ。
【請求項43】
前記電力制御情報は、前記送信電力に関する限度を含む、請求項42に記載のプロセッサ。
【請求項44】
前記電力制御情報は、前記端末に少なくとも1つのリソースを割り当てるメッセージの中で提供される、請求項42に記載のプロセッサ。
【請求項45】
前記命令は、前記電力制御情報を複数の端末にブロードキャストすること、をさらに備える、請求項42に記載のプロセッサ。
【請求項46】
送信電力の制御を容易にするコンピュータ実行可能命令を実行するプロセッサであって、前記命令は、
端末をサポートするサービス提供セクタから前記端末のための電力制御情報を受信することと、
前記受信された電力制御情報に少なくとも一部基づいて、送信電力を計算することと、
を備え、前記電力制御情報は、前記端末ベースの送信電力計算を取り消す、
プロセッサ。
【請求項47】
前記命令は、前記送信電力に関する限度を識別するために前記電力制御情報を分析すること、をさらに備える、請求項46に記載のプロセッサ。
【請求項48】
前記命令は、送信電力の前記独立した決定がいつ特定されるのかを決定するために、前記電力制御情報を分析すること、をさらに備える、請求項46に記載のプロセッサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−186816(P2012−186816A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−85683(P2012−85683)
【出願日】平成24年4月4日(2012.4.4)
【分割の表示】特願2008−549668(P2008−549668)の分割
【原出願日】平成19年1月5日(2007.1.5)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】