説明

シス−アルコキシスピロ置換テトラミン酸誘導体

本発明は式(I)の新規シス−アルコキシスピロ置換テトラミン酸誘導体に関し、式中、A、G、X、YおよびZは上に指示される意味を有する。本発明はこれらを製造するための幾つかの方法および中間生成物、殺虫剤および/または除草剤としてのこれらの使用、並びにシス−アルコキシスピロ置換テトラミン酸誘導体および少なくとも1種類の、栽培植物との適合性を改善する化合物を含有する選択的除草剤にも関する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

(式中、
XはC−C−アルキルを表し、
Yはハロゲンを表し、および
ZはC−C−アルキルを表し、
Aはアルキルを表し、
Gは水素(a)を表すか、または
【化2】

を表し、式中、
Eは金属イオン等価物もしくはアンモニウムイオンを表し、
Lは酸素もしくはイオウを表し、
Mは酸素もしくはイオウを表し、
は、各々の場合において、場合により置換されるアルキル、アルケニル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキルもしくはポリアルコキシアルキルを表しまたはシクロアルキルもしくはヘテロシクリルを表し、この各々はハロゲン、アルキルもしくはアルコキシで場合により置換され、または、各々の場合において、場合により置換されるフェニル、ヘタリール、フェニル−C−Cアルキル、フェニル−C−C−アルケニルもしくはヘタリール−C−C−アルキルを表し、
は、各々の場合において、場合によりハロゲン置換されるアルキル、アルケニル、アルコキシアルキルもしくはポリアルコキシアルキルを表し、または、各々の場合において、場合により置換されるシクロアルキル、フェニルもしくはベンジルを表し、
、RおよびRは、互いに独立して、各々の場合において、場合によりハロゲン置換されるアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、アルケニルチオもしくはシクロアルキルチオを表し、または、各々の場合において、場合により置換されるフェニル、ベンジル、フェノキシもしくはフェニルチオを表し、
およびRは、互いに独立して、水素を表し、各々の場合において、場合によりハロゲン置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキルを表し、各々の場合において、場合により置換されるフェニルもしくはベンジルを表し、または、これらが結合するN原子と共に、場合により置換される、酸素もしくはイオウを場合により含有する環を形成する。)
の化合物。
【請求項2】
Xがエチル、n−プロピルもしくはn−ブチルを表し、
Yがハロゲンを表し、
Zがメチル、エチルもしくはn−プロピルを表し、
AがC−C−アルキルを表し、
Gが水素(a)を表し、または下記基のうちの1つを表し、
【化3】

式中、
Eは金属イオン等価物もしくはアンモニウムイオンを表し、
Lは酸素もしくはイオウを表し、および
Mは酸素もしくはイオウを表し、
がC−C20−アルキル、C−C20−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキルもしくはポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、この各々は、場合により、ハロゲンで一から七置換され、シアノで一もしくは二置換され、−CO−R11、−C=N−OR11、−CO11もしくは
【化4】

で一置換され、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシで場合により一から三置換され、メチレン基に直接隣接しない1つもしくは2つが酸素および/もしくはイオウで場合により置換されるC−C−シクロアルキルを表し、
フェニル、フェニル−C−C−アルキルもしくはフェニル−C−C−アルケニルを表し、この各々はハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニルもしくはC−C−アルキルスルホニルで場合により一から三置換され、
ハロゲンもしくはC−C−アルキルで場合により一もしくは二置換され、酸素、イオウおよび窒素からなる群からの1もしくは2個のヘテロ原子を有する5もしくは6員ヘタリールを表し、
がC−C20−アルキル、C−C20−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルもしくはポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、この各々はハロゲンで場合により一から三置換され、
ハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシで場合により一もしくは二置換されるC−C−シクロアルキルを表し、または
フェニルもしくはベンジルを表し、この各々はハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキルもしくはC−C−ハロアルコキシで場合により一から三置換され、
がハロゲンで場合により一もしくは多置換されるC−C−アルキルを表し、またはフェニルもしくはベンジルを表し、この各々はハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、シアノもしくはニトロで場合により一もしくは二置換され、
およびRが、互いに独立して、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキルチオもしくはC−C−アルケニルチオを表し、この各々はハロゲンで場合により一から三置換され、またはフェニル、フェノキシもしくはフェニルチオを表し、この各々はハロゲン、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−アルキルもしくはC−C−ハロアルキルで場合により一から三置換され、
およびRが、互いに独立して、水素を表し、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルもしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、この各々はハロゲンで場合により一から三置換され、フェニルもしくはベンジルを表し、この各々はハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキルもしくはC−C−アルコキシで場合により一から三置換され、または、共に、C−C−アルキルで場合により一もしくは二置換され、1つのメチレン基が酸素もしくはイオウで場合により置換されるC−C−アルキレン基を表し、
11が水素を表し、またはC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニルもしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、この各々はハロゲンで場合により一もしくは三置換され、またはハロゲン、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシで場合により一もしくは二置換され、メチレン基に直接隣接しない1つもしくは2つが酸素で場合により置換されるC−C−シクロアルキルを表し、またはフェニルもしくはフェニル−C−C−アルキルを表し、この各々はハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、シアノもしくはニトロで場合により一もしくは二置換され、
11’が水素、C−C−アルキルもしくはC−C−アルケニルを表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
Xがエチルもしくはn−プロピルを表し、
Yが塩素もしくは臭素を表し、
Zがメチルもしくはエチルを表し、
Aがメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチルもしくはイソブチルを表し、
Gが水素(a)を表し、または下記の基のうちの1つを表し、
【化5】

式中、
Eは金属イオン等価物もしくは案も有無イオンを表し、
Lは酸素もしくはイオウを表し、および
Mは酸素もしくはイオウを表し、
がC−C10−アルキル、C−C10−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキルもしくはポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、この各々はフッ素もしくは塩素で場合により一もしくは五置換され、シアノで一置換され、−CO−R11、−C=N−OR11もしくはCO11で一置換され、またはフッ素、塩素、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシで場合により一もしくは二置換され、メチレン基に直接隣接しない1つもしくは2つが酸素で場合により置換されるC−C−シクロアルキルを表し、
フェニルもしくはベンジルを表し、この各々はフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルもしくはC−C−ハロアルコキシで場合により一もしくは二置換され、
ピラゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、フラニルもしくはチエニルを表し、この各々はフッ素、塩素、臭素もしくはC−C−アルキルで場合により一もしくは二置換され、
がC−C10−アルキル、C−C10−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルもしくはポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、この各々はフッ素もしくは塩素で場合により一から三置換され、
−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシで場合により一置換されるC−C−シクロアルキルを表し、または
フェニルもしくはベンジルを表し、この各々はフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、メトキシ、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシで場合により一もしくは二置換され、
がフッ素もしくは塩素で場合により一から三置換されるC−C−アルキルを表し、またはフェニルもしくはベンジルを表し、この各々はフッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノもしくはニトロで場合により一置換され、
およびRが、互いに独立して、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキルチオもしくはC−C−アルケニルチオを表し、この各々はフッ素もしくは塩素で場合により一から三置換され、またはフェニル、フェノキシもしくはフェニルチオを表し、この各々はフッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルもしくはトリフルオロメチルで場合により一もしくは二置換され、
およびRが、互いに独立して、水素を表し、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルもしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、この各々はフッ素もしくは塩素で場合により一から三置換され、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、C−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシで場合により一もしくは二置換されるフェニルを表し、または、共に、メチルで場合により一もしくは二置換され、メチレン基の1つが酸素で場合により置換されるC−C−アルキレン基を表し、
11がC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニルもしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、または、メチレン基の1つが酸素で場合により置換されるC−C−シクロアルキルを表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
Xがエチルもしくはn−プロピルを表し、
Yが塩素もしくは臭素を表し、
Zがメチルもしくはエチルを表し、
Aがメチル、エチルもしくはn−プロピルを表し、
Gが水素(a)を表し、または下記基のうちの1つを表し、
【化6】

式中、
Lは酸素を表し、および
Mは酸素もしくはイオウを表し、
がC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキルもしくはポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し、これらの各々はフッ素もしくは塩素で場合により一から三置換され、またはシクロプロピル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシルを表し、この各々はフッ素、塩素、メチル、エチルもしくはメトキシで場合により一置換され、
フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシで場合により一置換されるフェニルを表し、
フラニル、チエニルもしくはピリジルを表し、この各々は塩素、臭素もしくはメチルで場合により一置換され、
がC−C−アルキル、C−C−アルケニルもしくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシルを表し、
またはフェニルもしくはベンジルを表し、この各々はフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシで場合により一置換され、
が水素を表し、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルもしくはアリルを表し、フッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシもしくはトリフルオロメチルで場合により一置換されるフェニルを表し、
がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはアリルを表し、
およびRが、共に、メチレン基の1つが酸素で場合により置換されるC−C−アルキレン基を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
請求項1に記載の式(I)の化合物の調製方法であって、
A)A、X、YおよびZ上で定義される通りである式(I−a)の化合物を得るために、
式(II)の化合物
【化7】

(式中、
A、X、YおよびZは上で定義される通りであり、
および
はアルキルを表す。)
を希釈剤の存在下および塩基の存在下で分子内縮合させること、
(B)A、R、X、YおよびZが上で定義される通りである、上に示される式(I−b)の化合物を得るために、A、X、YおよびZが上で定義される通りである、上で示される式(I−a)の化合物を、
α)式(III)の酸ハロゲン化物
【化8】

(式中、
は上に定義される通りであり、および
Halはハロゲンを表す。)
と、
または
β)式(IV)の無水カルボン酸
−CO−O−CO−R (IV)
(式中、
は上に定義される通りである。)
と、適切であるならば希釈剤の存在下で、および、適切であるならば酸結合剤の存在下で、反応させること、
(C)A、R、M、X、YおよびZが上に定義される通りであり、およびLが酸素である、上に示される式(I−c)の化合物を得るために、A、X、YおよびZが上で定義される通りである、上に示される式(I−a)の化合物を、各々の場合において、式(V)
−M−CO−Cl (V)
(式中、
およびMは上に定義される通りである。)
のクロロホルムエステルまたはクロロホルムチオエステルと、適切であるならば、希釈剤の存在下で、および、適切であるならば、酸結合剤の存在下で、反応させること、
(D)A、R、M、X、YおよびZが上に定義される通りであり、およびLがイオウを表す、上に示される式(I−c)の化合物を得るために、A、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−a)の化合物を、各々の場合において、
α)式(VI)
【化9】

(式中、
MおよびRは上に定義される通りである。)
のクロロモノチオギ酸エステルもしくはクロロジチオギ酸エステルと、適切であるならば希釈剤の存在下で、および、適切であるならば酸結合剤の存在下で、
または
β)二硫化炭素と、次いで式(VII)
−Hal (VII)
(式中、
は上に定義される通りであり、および
Halは塩素、臭素もしくはヨウ素を表す。)
の化合物と、適切であるならば希釈剤の存在下で、および、適切であるならば塩基の存在下で、反応させること、
(E)A、R、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−d)の化合物を得るために、A、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−a)の化合物を、各々の場合において、式(VIII)
−SO−Cl (VIII)
(式中、
は上に定義される通りである。)
の塩化スルホニルと、適切であるならば希釈剤の存在下で、および、適切であるならば酸結合剤の存在下で、反応させること、
(F)A、L、R、R、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−e)の化合物を得るために、A、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−a)の化合物を、各々の場合において、式(IX)
【化10】

(式中、
L、RおよびRは上に定義される通りであり、および
Halはハロゲンを表す。)
のリン化合物と、適切であるならば希釈剤の存在下で、および、適切であるならば酸結合剤の存在下で、反応させること、
(G)A、E、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−f)の化合物を得るために、A、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−a)の化合物を、各々の場合において、式(X)もしくは(XI)
【化11】

(式中、
Meは一もしくは二価金属を表し、
tは1もしくは2の数を表し、および
、R、R10は、互いに独立して、水素もしくはアルキルを表す。)
の、それぞれ、金属化合物もしくはアミンと、適切であるならば希釈剤の存在下で、反応させること、
(H)A、L、R、R、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される式(I−g)の化合物を得るために、A、X、YおよびZが上に定義される通りである、上に示される(I−a)の化合物を、各々の場合において、
α)式(XII)
−N=C=L (XII)
(式中、
およびLは上に定義される通りである。)
のイソシアネートもしくはイソチオシアネートと、適切であるならば希釈剤の存在下で、および、適切であるならば触媒の存在下で、
または
β)式(XIII)
【化12】

(式中、
L、RおよびRは上に定義される通りである。)
の塩化カルバモイルもしくは塩化チオカルバモイルと、適切であるならば希釈剤の存在下で、および、適切であるならば酸結合剤の存在下で、反応させること、
(I)上に示される式(I−a)から(I−g)の化合物を得るために、例えばEP−A−835 243から公知である、式(I−a’)から(I−g’)
【化13】


(式中、
A、E、L、M、X、Y、Z、R、R、R、R、R、RおよびRは上に定義される通りである。)
のシス/トランス異性体混合物を、物理的分離法、例えば、カラムクロマトグラフィーもしくは分画結晶化を用いて分離すること、
(J)式(I−a)の化合物を得るために、A、E、L、M、X、Y、Z、R、R、R、R、R、RおよびRが上に定義される通りである式(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)、(I−f)もしくは(I−g)の化合物を、例えば水性塩基を用いて、加水分解した後、酸性化すること、
を特徴とする、前記方法。
【請求項6】
殺虫剤および/または除草剤の調製への請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項7】
請求項1に記載の式(I)の化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする殺虫剤および/または除草剤。
【請求項8】
請求項1に記載の式(I)の化合物を害虫および/またはこれらの生息地に対して作用させることを特徴とする、動物害虫および/または望ましくない植生の駆除方法。
【請求項9】
動物害虫および/または望ましくない植生の駆除への請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項10】
請求項1に記載の式(I)の化合物を増量剤および/または表面活性剤と混合することを特徴とする、殺虫剤および/または除草剤の調製方法。
【請求項11】
有効量の活性化合物の組み合わせを含有する組成物であって、
(a’)少なくとも1種類の、A、G、X、YおよびZが上に定義される通りである、式(I)の置換環状ケトエノール、
並びに
(b’)少なくとも1種類の、下記の化合物群からの作物適合性改善性化合物:
4−ジクロロアセチル−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(AD−67、MON−4660)、1−ジクロロ−アセチルヘキサヒドロ−3,3,8a−トリメチルピロロ[1,2−a]ピリミジン−6(2H)−オン(ジシクロノン、BAS−145138)、4−ジクロロアセチル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−1,4−ベンズオキサジン(ベノキサコル)、1−メチルヘキシル5−クロロキノリン−8−オキシアセテート(クロキントセト−メキシル、EP−A−86750、EP−A−94349、EP−A−191736、EP−A−492366における関連化合物も参照)、3−(2−クロロベンジル)−1−(1−メチル−1−フェニルエチル)尿素(クミルロン)、α−(シアノメトキシミノ)フェニルアセトニトリル(シオメトリニル)、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)、4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4−DB)、1−(1−メチル−1−フェニルエチル)−3−(4−メチルフェニル)尿素(ダルムロン、ジムロン)、3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸(ジカムバ)、S−1−メチル1−フェニルエチル ピペリジン−1−チオカルボキシレート(ジメピペレート)、2,2−ジクロロ−N−(2−オキソ−2−(2−プロペニルアミノ)エチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(DKA−24)、2,2−ジクロロ−N,N−ジ−2−プロペニルアセトアミド(ジクロルミド)、4,6−ジクロロ−2−フェニルピリミジン(フェンクロリム)、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−トリクロロメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシレート(フェンクロラゾール−エチル − EP−A−174562およびEP−A−346620における関連化合物も参照)、フェニルメチル2−クロロ−4−トリフルオロメチルチアゾール−5−カルボキシレート(フルラゾ−ル)、4−クロロ−N−(1,3−ジオソラン−2−イルメトキシ)−α−トリフルオロアセトフェノンオキシム(フルキソフェニム)、3−ジクロロアセチル−5−(2−フラニル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン(フリラゾール、MON−13900)、エチル4,5−ジヒドロ−5,5−ジフェニル−3−イソキサゾールカルボキシレート(イソキサジフェン−エチル − WO−A−95/07897における関連化合物も参照)、1−(エトキシカルボニル)エチル3,6−ジクロロ−2−メトキシベンゾエート(ラクチジクロル)、(4−クロロ−o−トリルオキシ)酢酸(MCPA)、2−(4−クロロ−o−トリルオキシ)プロピオン酸(メコプロプ)、ジエチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−メチル−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(メフェンピル−ジエチル − WO−A−91/07874における関連化合物も参照)、2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン(MG−191)、2−プロペニル1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−4−カルボジチオエート(MG−838)、無水1,8−ナフタル酸、α−(1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシミノ)フェニルアセトニトリル(オキサベトリニル)、2,2−ジクロロ−N−(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(PPG−1292)、3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチルオキサゾリジン(R−28725)、3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチルオキサゾリジン(R−29148)、4−(4−クロロ−o−トリル)酪酸、4−(4−クロロ−フェノキシ)酪酸、ジフェニルメトキシ酢酸、メチルジフェニルメトキシアセテート、エチルジフェニルメトキシアセテート、メチル1−(2−クロロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(1,1−ジ−メチルエチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(EP−A−269806およびEP−A−333131における関連化合物も参照)、エチル5−(2,4−ジクロロベンジル)−2−イソキサゾリン−3−カルボキシレート、エチル5−フェニル−2−イソキサゾリン−3−カルボキシレート、エチル5−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−イソキサゾリン−3−カルボキシレート(WO−A−91/08202における関連化合物も参照)、1,3−ジメチルブト−1−イル5−クロロキノリン−8−オキシアセテート、4−アリルオキシブチル5−クロロキノリン−8−オキシアセテート、1−アリルオキシプロプ−2−イル5−クロロキノリン−8−オキシアセテート、メチル5−クロロキノキサリン−8−オキシアセテート、エチル5−クロロキノリン−8−オキシアセテート、アリル5−クロロキノキサリン−8−オキシアセテート、2−オキソプロプ−1−イル5−クロロキノリン−8−オキシアセテート、ジエチル5−クロロキノリン−8−オキシマロネート、ジアリル5−クロロキノキサリン−8−オキシマロネート、ジエチル5−クロロキノリン−8−オキシマロネート(EP−A−582198における関連化合物も参照)、4−カルボキシクロマン−4−イル酢酸(AC−304415、EP−A−613618を参照)、4−クロロフェノキシ酢酸、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、1−ブロモ−4−クロロメチルスルホニルベンゼン、1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素(別名、N−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)−アミノ]ベンゼンスルホンアミド)、1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジ−メチル尿素、1−[4−(N−4,5−ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素、1−[4−(N−ナフチルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチル尿素、N−(2−メトキシ−5−メチルベンゾイル)−4−(シクロプロピルアミノカルボニル)ベンゼンスルホンアミド、および/または、一般式によって定義される、1種類またはそれ以上の下記の化合物、
一般式(IIa)
【化14】

一般式(IIb)
【化15】

一般式(IIc)
【化16】

(式中、
mは0、1、2、3、4もしくは5の数を表し、
は下記に示される二価複素環基のうちの1つ以上を表し
【化17】

nは0、1、2、3、4もしくは5の数を表し、
は、1もしくは2個の炭素原子を有する、場合によりC−C−アルキル−および/もしくはC−C−アルコキシカルボニル−および/もしくはC−C−アルケニルオキシカルボニル−置換されるアルカンジイルを表し、
12はヒドロキシル、メルカプト、アミノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルケニルオキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノもしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノを表し、
13はヒドロキシル、メルカプト、アミノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノもしくはジ−(C−C−アルキル)アミノを表し、
14は、各々の場合において、場合によりフッ素−、塩素−および/もしくは臭素置換されるC−C−アルキルを表し、
15は水素、各々の場合において場合によりフッ素−、塩素−および/もしくは臭素−置換されるC−C−アルキル、C−C−アルケニルもしくはC−C−アルキニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジオキソラニル−C−C−アルキル、フリル、フリル−C−C−アルキル、チエニル、チアゾリル、ピペリジニル、または場合によりフッ素−、塩素−および/もしくは臭素−もしくはC−C−アルキル−置換されるフェニルを表し、
16は水素、各々の場合において場合によりフッ素−、塩素−および/もしくは臭素−置換されるC−C−アルキル、C−C−アルケニルもしくはC−C−アルキニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジオキソラニル−C−C−アルキル、フリル、フリル−C−C−アルキル、チエニル、チアゾリル、ピペリジニル、または場合によりフッ素−、塩素−および/もしくは臭素−もしくはC−C−アルキル−置換されるフェニルを表し、またはR15およびR16は一緒にC−C−アルカンジイルもしくはC−C−オキサアルカンジイルも表し、この各々はC−C−アルキル、フェニル、フリル、融合ベンゼン環、もしくは、これらが結合するC原子と共に5もしくは6員炭素環を形成する2つの置換基で場合により置換され、
17は水素、シアノ、ハロゲンを表し、または各々の場合において場合によりフッ素−、塩素−および/もしくは臭素−置換されるC−C−アルキル、C−C−シクロアルキルもしくはフェニルを表し、
18は水素または場合によりヒドロキシル−、シアノ−、ハロゲン−もしくはC−C−アルコキシ−置換されるC−C−アルキル、C−C−シクロアルキルもしくはトリ(C−C−アルキル)シリルを表し、
19は水素、シアノ、ハロゲンを表し、または各々の場合において場合によりフッ素−、塩素−および/もしくは臭素−置換されるC−C−アルキル、C−C−シクロアルキルもしくはフェニルを表し、
はニトロ、シアノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシもしくはC−C−ハロアルコキシを表し、
は水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシもしくはC−C−ハロアルコキシを表し、
は水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシもしくはC−C−ハロアルコキシを表わす。)
および/または、一般式によって定義される、下記の化合物
一般式(IId)
【化18】

一般式(IIe)
【化19】

(式中、
tは0、1、2、3、4もしくは5の数を表し、
vは0、1、2、3、4もしくは5の数を表し、
20は水素もしくはC−C−アルキルを表し、
21は水素もしくはC−C−アルキルを表し、
22は水素、各々の場合において場合によりシアノ−、ハロゲン−もしくはC−C−アルコキシ−置換されるC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノもしくはジ−(C−C−アルキル)アミノ、または各々の場合において場合によりシアノ−、ハロゲン−もしくはC−C−アルキル−置換されるC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキルチオもしくはC−C−シクロアルキルアミノを表し、
23は水素、場合によりシアノ−、ヒドロキシル−、ハロゲン−もしくはC−C−アルコキシ−置換されるC−C−アルキル、各々の場合において場合によりシアノ−もしくはハロゲン−置換されるC−C−アルケニルもしくはC−C−アルキニル、または場合によりシアノ−、ハロゲン−もしくはC−C−アルキル−置換されるC−C−シクロアルキルを表し、
24は水素、場合によりシアノ−、ヒドロキシル−、ハロゲン−もしくはC−C−アルコキシ−置換されるC−C−アルキル、各々の場合において場合によりシアノ−もしくはハロゲン−置換されるC−C−アルケニルもしくはC−C−アルキニル、場合によりシアノ−、ハロゲン−もしくはC−C−アルキル−置換されるC−C−シクロアルキル、または場合によりニトロ−、シアノ−、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−もしくはC−C−ハロアルコキシ−置換されるフェニルを表し、または、R23と共に、各々の場合において場合によりC−C−アルキル−置換されるC−C−アルカンジイルもしくはC−C−オキサアルカンジイルを表し、
はニトロ、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、ホルミル、スルファモイル、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシもしくはC−C−ハロアルコキシを表し、並びに
はニトロ、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、ホルミル、スルファモイル、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシもしくはC−C−ハロアルコキシを表す。)
を含む、前記組成物。
【請求項12】
作物植物適合性改善性化合物が下記の化合物群:
クロキントセト−メキシル、フェンクロラゾール−エチル、イソキサジフェン−エチル、メフェンピル−ジエチル、フリラゾール、フェンクロリム、クミルロン、ジムロンまたは化合物IIe−5もしくはIIe−11、
から選択される、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
作物植物適合性改善性化合物がクロキントセト−メチルまたはメフェンピル−ジエチルである、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項14】
請求項11に記載の組成物を前記植物またはこれらの生息地に対して作用させることを特徴とする、望ましくない植生の駆除方法。
【請求項15】
望ましくない植生の駆除への請求項11に記載の組成物の使用。
【請求項16】
式(II)
【化20】

(式中、
A、X、Y、ZおよびRは上に定義される通りである。)
の化合物。
【請求項17】
式(XVI)
【化21】

(式中、
A、X、YおよびZは上に定義される通りである。)
の化合物。

【公表番号】特表2007−520476(P2007−520476A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548176(P2006−548176)
【出願日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【国際出願番号】PCT/EP2004/014791
【国際公開番号】WO2005/066125
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】