システム、コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置、コンテンツ配信方法、コンテンツ送信方法及びコンテンツ受信方法
【課題】放送中のコンテンツの視聴を容易とすることを可能とする。
【解決手段】コンテンツ受信装置は、コンテンツ送信装置から、放送中のコンテンツの配信の有無を示す機器情報と、放送中のコンテンツを含むコンテナのコンテナ情報と、コンテンツ送信装置が放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツの取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを取得する取得手段と、取得した機器情報に基づいた、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置において、放送中のコンテンツをコンテンツ情報に示された取得先から受信するコンテンツ受信手段と、受信したコンテンツを再生する再生手段とを備える。
【解決手段】コンテンツ受信装置は、コンテンツ送信装置から、放送中のコンテンツの配信の有無を示す機器情報と、放送中のコンテンツを含むコンテナのコンテナ情報と、コンテンツ送信装置が放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツの取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを取得する取得手段と、取得した機器情報に基づいた、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置において、放送中のコンテンツをコンテンツ情報に示された取得先から受信するコンテンツ受信手段と、受信したコンテンツを再生する再生手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、システム、コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置、コンテンツ配信方法、コンテンツ送信方法及びコンテンツ受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、HDDレコーダ、テレビジョン受信装置、PC(Personal Computer)等の電子機器では、DLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに準拠して機器間のデータ通信を行うことで、放送中の番組等のデジタルコンテンツ(以下、コンテンツと呼ぶ)が共有されている。DLNAでは、放送中の番組等のコンテンツをHDDレコーダやテレビジョン受信装置等のDMS(Digital Media Server)で受信し、テレビジョン受信装置やPC等のDMP(Digital Media Player)へ配信することで、放送中の番組の視聴をDMPで行うことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−53538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、放送中の番組の視聴をテレビジョン受信装置などで行う場合は、機器の電源を投入するなどして視聴にかかるプログラムを起動するだけでよい。しかしながら、DLNAを用いてDMPで放送中の番組の視聴を行う場合は、視聴にかかるアプリケーションを起動するだけでなく、放送中の番組の配信を行っているDMSの選択や、DMSから配信するコンテンツの選択などを行う必要があり、視聴に至るまでが容易ではなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放送中のコンテンツの視聴を容易とすることを可能とするシステム、コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置、コンテンツ配信方法、コンテンツ送信方法、及びコンテンツ受信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態のシステムは、1又は複数のコンテンツ送信装置と、コンテンツ受信装置とを有するシステムであって、前記コンテンツ送信装置は、放送中のコンテンツを受信する受信手段と、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、を備え、前記コンテンツ受信装置は、前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、を備える。
【0007】
実施形態のコンテンツ配信方法は、放送中のコンテンツを受信する受信手段を有する1又は複数のコンテンツ送信装置からコンテンツ受信装置へのコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツ送信装置の通知手段が、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、前記コンテンツ受信装置の取得手段が、前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、前記コンテンツ送信装置のコンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、前記コンテンツ受信装置のコンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するステップと、前記コンテンツ受信装置の再生手段が、受信したコンテンツを再生するステップと、を含む。
【0008】
実施形態のコンテンツ送信装置は、放送中のコンテンツを受信する受信手段と、コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、を備える。
実施形態のコンテンツ受信装置は、1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、を備える。
実施形態のコンテンツ送信方法は、コンテンツ送信装置のコンテンツ送信方法であって、受信手段が、放送中のコンテンツを受信するステップと、通知手段が、コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、コンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、を含む。
実施形態のコンテンツ受信方法は、コンテンツ受信装置のコンテンツ受信方法であって、取得手段が、1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、コンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、再生手段が、前記受信したコンテンツを再生するステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置を有するシステム構成を示す概念図である。
【図2】図2は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、変形例1にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、変形例2にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図14】図14は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】図15は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置及びコンテンツ配信方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態を構成する各装置は、UPnPTM AV規格およびDLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに準拠した装置であるものとするが、これに限らず、後述する本実施形態に特徴的な構成は、これらの規格およびガイドラインと同等または互換性のある規格等に準拠する装置またはシステムや、独自の仕様による装置またはシステムに対しても適用可能である。
【0011】
図1は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2を有するシステム構成を示す概念図である。図1に示すように、コンテンツ送信装置1とコンテンツ受信装置2とはLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続される。コンテンツ送信装置1は、DMS(Digital Media Server)などと呼ばれる電子機器である。コンテンツ送信装置1は、放送中のコンテンツの受信や配信、HDD等の大容量記憶媒体に記憶されたコンテンツの配信などを、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠して通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2等に行う。具体的には、コンテンツ送信装置1は、HDDレコーダ、テレビジョン受信装置、PC等であってよく、本実施形態ではテレビジョン受信装置として説明する。コンテンツ受信装置2は、DMPやDMR(Digital Media Renderer)などと呼ばれる電子機器である。コンテンツ受信装置2は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠して通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1から配信されたコンテンツを再生する。具体的には、コンテンツ受信装置2は、テレビジョン受信装置、PC等であってよく、本実施形態では携帯型の表示装置として説明する。なお、放送中のコンテンツの配信や受信は、HDDなどに一時蓄積されたコンテンツを配信又は受信するなど、タイムラグがあるものであってよい。
【0012】
図2は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1のハードウエア構成を示すブロック図である。図2に示すように、コンテンツ送信装置1は、CPU101(CPU:Central Processing Unit)、ネットワークI/F102、A/V分離部103、メモリ104、オーディオデコーダ105、ビデオデコーダ106、グラフィック処理部107、映像処理出力部108、ストレージI/F109、バス110、ストリームI/F111、ビデオエンコーダ112、オーディオエンコーダ113、チューナー114、HDD115(HDD:Hard Disk Drive)、A/V合成部116、DAC120(D/Aコンバータ)、アンプ121、スピーカ122、端子130、表示パネル140、操作部150、リモートコントローラ151及び受光部152を備えている。
【0013】
チューナー114によって受信されたアナログ映像信号は、ビデオエンコーダ112によって符号化される。また、チューナー114によって受信されたアナログ音声信号は、オーディオエンコーダ113によって符号化される。符号化された映像信号と音声信号とはA/V合成部116によって合成され、ストリームとされる。一方、チューナー114で受信されたデジタル映像信号は、例えばMPEG2TS(Transport Stream)形式のストリームとして、ストリームI/F111から入力される。このストリームは、ストレージI/F109を介して、HDD115に記録される。また、チューナー114によって受信したストリームをそのまま表示する場合には、その受信したストリームはメモリ104に一時記憶されて、映像処理出力部108を介して表示パネル140に表示される。このようにチューナー114によって受信されるストリームが、放送事業者などにより放送中の番組等のコンテンツに該当する。
【0014】
端子130は、通信ネットワークNTと接続するためのイーサネット(登録商標)端子等である。通信ネットワークNTを介して接続する2との間のUPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した通信は、CPU101の制御のもと、端子130及びネットワークI/F102を通じて行われる。
【0015】
HDD115に記録されたストリームや、端子130及びネットワークI/F102を介した他のコンテンツ送信機能を有する装置からの入力、及びチューナー114での受信によってメモリ104に一時保持されるコンテンツ(ストリーム)のデータは、CPU101の制御の下、A/V分離部103で映像データと音声データに分離される。分離された映像データは、ビデオデコーダ106で復号される。複号された映像データは、映像処理出力部108から映像信号として出力され、表示パネル140に表示される。また、A/V分離部103で分離された音声データは、オーディオデコーダ105で復号され、DAC120、アンプ121を通りスピーカ122から出力される。
【0016】
CPU101は、HDD115や図示しないROM(Read Only Memory)等の記憶媒体に保持された各種プログラムを実行することで、コンテンツ送信装置1の動作を統括的に制御する。具体的には、CPU101は、グラフィック処理部107と協働して、例えば、GUI(Graphical User Interface)表示画面等を生成し、RAM(Random Access Memory)等のメモリ104に保持して、適宜読み出して表示手段としての表示パネル140に表示する。
【0017】
また、CPU101は、コンテンツ送信装置1に対しリモートコントローラ151等で行われた操作を、操作部150や受光部152を介して受け付けると、この操作内容に応じてチューナー114が受信する放送信号(チャンネル)を切り替えたり、GUI表示画面上での入力を検出したりする。
【0018】
図3は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2のハードウエア構成を示すブロック図である。図3に示すように、コンテンツ受信装置2は、制御部201、ネットワークインタフェース部202、ディスプレイ部203、操作部204、記憶部205を備える構成である。
【0019】
制御部201は、マイクロコントローラやCPU、RAM、ROMなどを備える構成であり、機器の動作を中央制御する。例えばCPUが、ROMに記憶された各種プログラムをRAMの作業領域に展開して順次実行し、機器内の各部へ制御信号を出力することで、各部の動作の制御を行う。
【0020】
制御部201は、上述したプログラムを実行することで、UPnP制御部201aとしての機能を有する。UPnP制御部201aは、ネットワークインタフェース部202が通信ネットワークNTを介して行う、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した通信を制御する。具体的には、通信ネットワークNTに接続するデバイスの探索、探索したデバイスからのデバイス情報の取得、探索されたデバイスに対するアクションにかかる通信を制御する。なお、各デバイスから取得したデバイス情報は、UPnP制御部201aの制御の下で、記憶部205におけるRAMなどのメモリに記憶されて、管理される。具体的には、探索したデバイスごとのデバイス情報は、メモリに確保されたデバイス管理テーブルに記憶されて管理される。なお、UPnP制御部201aが提供する機能の詳細については後述する。
【0021】
通信手段としてのネットワークインタフェース部202は、制御部201の制御の下で通信ネットワークNTを介した通信を行うインタフェースである。具体的には、ネットワークインタフェース部202は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1などのデバイスとUPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した通信を行う。
【0022】
ディスプレイ部203は、LCD(Liquid Crystal Display)などであり、制御部201の制御の下で、通信ネットワークNTを介してコンテンツ送信装置1より受信したコンテンツ、操作画面、エラー表示画面などを表示する。なお、音声出力は、制御部201の制御の下で発音するスピーカ(図示しない)など行ってよい。
【0023】
操作部204は、ユーザからの操作指示を受け付けるための操作キーやタッチパネルなどである。受け付けた操作指示は制御部201へ通知される。記憶部205は、RAMや書き換え可能な不揮発性メモリなどである。
【0024】
図4は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、コンテンツ送信装置1は、CPU101がプログラムを実行することで、機器情報送受信部1001、機器情報管理部1002、機器情報記憶部1003、コンテンツ情報送受信部1004、コンテンツ情報管理部1005、コンテンツ情報記憶部1006、ストリーム送受信部1007、ストリーム管理部1008としての機能を実現する。
【0025】
機器情報送受信部1001は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2との間で、コンテンツ送信装置1やコンテンツ受信装置2の機器情報や、コンテンツ送信装置1がコンテンツを配信する際の、コンテンツの格納場所(コンテナ)を示すコンテナ情報を送受信する。この機器情報には、チューナー114により受信されたコンテンツ、すなわち放送中のコンテンツの配信をコンテンツ送信装置1がリアルタイムで行う機器であるか否かを示すフラグ等の識別情報(ライブ配信可否情報)が含まれる。コンテナ情報は、コンテンツ(アイテム)が入ったフォルダ(コンテナ)を示すURI(Uniform Resource Identifie)等の識別情報(コンテナID)である。このコンテナ情報には、放送中のコンテンツの配信をコンテンツ送信装置1がリアルタイムで行う際の、そのコンテンツを格納したコンテナを示すコンテナIDが含まれる。以後、リアルタイムで行う放送中のコンテンツの配信をライブ配信と呼ぶ。機器情報送受信部1001は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)により機器情報やコンテナ情報の送受信を行う。
【0026】
機器情報管理部1002は、コンテンツ送信装置1の機器情報やコンテナ情報を管理する。具体的には、機器情報管理部1002は、機器情報送受信部1001において通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2等によりデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)の要求があった場合、機器情報記憶部1003に予め記憶された機器情報やコンテナ情報を読み出し、読み出した機器情報やコンテナ情報を機器情報送受信部1001より返信する。この機器情報送受信部1001、機器情報管理部1002は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、放送中のコンテンツの配信の有無を示す機器情報と、コンテンツ受信装置2に放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツを含むコンテナのコンテナ情報とを通知する通知手段である。
【0027】
機器情報記憶部1003は、メモリ104やHDD115などに確保された記憶領域であり、予め機器情報やコンテナ情報を記憶する。なお、機器情報記憶部1003が記憶するコンテナ情報は、放送中のコンテンツなどのコンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理部1005(詳細は後述する)によって随時更新される。
【0028】
コンテンツ情報送受信部1004は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2との間で、コンテナに格納された各コンテンツの内容を示すコンテンツ情報を送受信する。具体的には、コンテンツ情報送受信部1004は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したコンテンツ受信装置2からの要求(Browse())に応じて、コンテナIDなどで取得先の指定があったコンテンツにかかるコンテンツ情報を返信する。
【0029】
コンテンツ情報管理部1005は、コンテナに格納される各コンテンツのコンテンツ情報を管理する。具体的には、コンテンツ情報管理部1005は、コンテンツを識別するためにユニークに割り当てられたコンテンツIDごとに、番組名、受信日時、内容などの放送中のコンテンツに対応して受信したEPG(Electronic Program Guide)情報や、映像・音声のフォーマット形式、コンテンツを格納したコンテナ、すなわちコンテンツの取得先を示すコンテンツURI(コンテンツ取得情報)などの情報をコンテンツ情報としてコンテンツ情報記憶部1006に記憶して管理する。なお、コンテンツ情報管理部1005は、例えば受信チャンネルの変更などにより放送中のコンテンツが更新された場合は、更新後のコンテンツを格納したコンテンツURIに、コンテンツ情報管理部1005が記憶するコンテナ情報の内容を更新する。コンテンツ情報記憶部1006は、メモリ104やHDD115などに確保された記憶領域であり、コンテンツ情報管理部1005の管理の元でコンテンツ情報を記憶する。このコンテンツ情報送受信部1004、コンテンツ情報管理部1005は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、コンテンツ受信装置2に放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツの取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報を通知する通知手段である。
【0030】
ストリーム送受信部1007は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2との間で、コンテナに格納されたコンテンツ(ストリーム)を送受信する。具体的には、ストリーム送受信部1007は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したコンテンツ受信装置2からの要求(HTTP GET)に応じて、コンテナIDなどで取得先の指定があったコンテンツにかかるストリームを返信する。
【0031】
ストリーム管理部1008は、チューナー114で受信して読み出したストリームを管理する。具体的には、ストリーム管理部1008は、チューナー114により受信されてA/V合成部116によるストリームの合成や、ストリームI/F111から出力されたストリームのHDD115への記録や、ストリーム送受信部1007よりコンテンツURIで指定があったコンテンツにかかるストリームをストリーム送受信部1007へ出力する。このストリーム送受信部1007、ストリーム管理部1008は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段である。
【0032】
図5は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、コンテンツ受信装置2は、制御部201のUPnP制御部201aにおいて、機器情報送受信部2001、機器情報管理部2002、機器情報記憶部2003、コンテンツ情報送受信部2004、コンテンツ情報管理部2005、コンテンツ情報記憶部2006、ストリーム送受信部2007、コンテンツ再生制御部2008としての機能を実現する。
【0033】
機器情報送受信部2001は、機器情報送受信部1001と同様、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1との間で、コンテンツ送信装置1やコンテンツ受信装置2の機器情報や、コンテンツ送信装置1が配信するコンテンツにかかるコンテナ情報を送受信する。機器情報送受信部2001は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)により機器情報やコンテナ情報の送受信を行う。
【0034】
機器情報管理部2002は、コンテンツ受信装置2の機器情報や、機器情報送受信部2001よりコンテンツ送信装置1から取得した機器情報及びコンテナ情報を管理する。具体的には、機器情報管理部2002は、機器情報送受信部2001において通信ネットワークNTを介して接続するデバイスに対してM−Searchを送信し、DMSなどからのレスポンスを受け付ける。次いで、機器情報管理部2002は、レスポンスのあったDMS(本実施形態ではコンテンツ送信装置1)に対してデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)を要求し、DMSの機器情報及びコンテナ情報を取得する。取得した機器情報及びコンテナ情報は、記憶部205に確保された記憶領域である機器情報記憶部2003へ記憶して管理する。また、機器情報管理部2002は、取得したコンテナ情報の中で、ライブ配信が行われているコンテンツの取得先を示すコンテナ情報(ライブ配信用コンテナ情報)をコンテンツ情報管理部2005へ通知する。なお、機器情報管理部2002は、DMSの機器情報をもとに、ライブ配信を行っているDMSからライブ配信用コンテナ情報のみを取得し、コンテンツ情報管理部2005へ通知してもよい。
【0035】
コンテンツ情報送受信部2004は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1との間で、コンテナに格納された各コンテンツの内容を示すコンテンツ情報を送受信する。具体的には、コンテンツ情報送受信部2004は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した要求(Browse())をコンテンツ送信装置1へ送信し、その要求に応じてコンテンツ送信装置1より返信されたコンテンツ情報を受信する。
【0036】
コンテンツ情報管理部2005は、コンテンツ送信装置1のコンテナに格納される各コンテンツのコンテンツ情報を管理する。具体的には、コンテンツ情報管理部2005は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1に対して、コンテンツ送信装置1のコンテナに格納される各コンテンツのコンテンツ情報(コンテンツID、番組名、受信日時、内容、映像・音声のフォーマット形式、コンテンツURIなど)をコンテンツ情報送受信部2004より要求し、コンテンツ送信装置1より返信されたコンテンツ情報を記憶部205に確保された記憶領域であるコンテンツ情報記憶部2006へ記憶して管理する。なお、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知されたライブ配信用コンテナ情報をもとに、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるコンテンツ情報をコンテンツ再生制御部2008へ通知する。
【0037】
ストリーム送受信部2007は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1との間で、コンテナに格納されたコンテンツ(ストリーム)を送受信する。具体的には、ストリーム送受信部2007は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した要求(HTTP GET)をコンテンツ送信装置1へ送信し、その要求に応じてコンテンツ送信装置1より返信されたストリームを受信する。
【0038】
コンテンツ再生制御部2008は、ストリーム送受信部2007で受信したストリームの再生を制御する。具体的には、コンテンツ再生制御部2008は、コンテンツ情報管理部2005より通知された、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるコンテンツ情報をもとに、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるストリームをストリーム送受信部2007よりコンテンツ送信装置1に対して要求する。より具体的には、ライブ配信が行われているコンテンツの取得先であるコンテンツURIをHTTP GETで通知することで、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるストリームを要求する。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、要求に応じてコンテンツ送信装置1より返信されたストリームを、ディスプレイ部203による表示やスピーカからの音声出力で再生する。これにより、放送事業者などにより放送され、コンテンツ送信装置1で受信されたコンテンツの再生が行われることとなる。
【0039】
ここで、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1の動作の流れについて説明する。図6は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0040】
図6に示すように、CPU101がプログラムを実行することでコンテンツ送信装置1の処理が開始されると、機器情報送受信部1001は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2より、M−Searchなどに次いで機器探索要求、すなわちデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)の要求を受信する(S11)。
【0041】
次いで、機器情報管理部1002は、DLNAに準拠した通信でライブ配信を行うDLNAライブ配信端末であることを示す識別情報(ライブ配信可否情報)と、DLNAライブに準拠した通信でライブ配信を行うDLNAライブ配信コンテンツを格納したコンテナを示すコンテナIDを含むコンテナ情報とを機器情報記憶部1003より読み出し、デバイス情報(Device Description)に含めて要求元であるコンテンツ受信装置2へ機器情報送受信部1001を介して送信する(S12)。
【0042】
次いで、コンテンツ送信装置1では、DLNAライブ配信端末であることを示すライブ配信可否情報の返信を受けたコンテンツ受信装置2から、DLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報の要求(Browse())をコンテンツ情報送受信部1004で受信する(S13)。この要求に応じて、コンテンツ情報管理部1005は、DLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部1006より読み出して、要求元であるコンテンツ受信装置2へコンテンツ情報送受信部1004を介して送信する(S14)。
【0043】
次いで、コンテンツ送信装置1では、DLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を受信したコンテンツ受信装置2から、DLNAライブ配信コンテンツに対応したコンテンツURIをHTTP GETで指定したDLNAライブ配信コンテンツ(ストリーム)の要求をストリーム送受信部1007で受信する(S15)。この要求に応じて、ストリーム管理部1008は、指定されたコンテンツURIをもとにDLNAライブ配信コンテンツ(ストリーム)をHDD115やメモリ104より読み出して、要求元であるコンテンツ受信装置2へストリーム送受信部1007を介して送信する(S16)。
【0044】
次に、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2の動作の流れについて説明する。図7は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図7に示すように、操作部204による電源投入などにより、DMPとしての機能を提供するプログラムを制御部201が実行してコンテンツ受信装置2の処理が開始されると、機器情報管理部2002は、機器情報管理部2002よりM−Searchを通信ネットワークNTへ送信し、通信ネットワークNTに接続するデバイスからのレスポンスを受け付けてDMSであるコンテンツ送信装置1を発見する(S21)。
【0046】
次いで、機器情報管理部2002は、レスポンスのあったコンテンツ送信装置1に対してデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)を要求し、コンテンツ送信装置1の機器情報及びコンテナ情報を取得する。機器情報管理部2002は、コンテンツ送信装置1より取得した機器情報に含まれるライブ配信可否情報をもとにコンテンツ送信装置1がDLNAライブ配信をサポートすることを確認する。また、機器情報管理部2002は、コンテンツ送信装置1より取得したコンテナ情報から、DLNAライブ配信コンテンツを格納したコンテナを示すコンテナIDを確認する(S22)。また、機器情報管理部2002は、S22において、ライブ配信が行われているコンテンツの取得先を示すコンテナ情報、すなわち確認したコンテナIDをコンテンツ情報管理部2005へ通知する。
【0047】
次いで、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDに対応したコンテンツ情報、すなわち再生すべきDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報がコンテンツ情報記憶部2006に記憶されていないかどうかを確認する(S23)。このS23では、前回の処理などで既にDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を取得し、コンテンツ情報記憶部2006に記憶しているか否かを確認している。
【0048】
既にDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を取得してコンテンツ情報記憶部2006に記憶している場合(S23:NO)、コンテンツ情報管理部2005は、そのDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部2006より読み出してコンテンツ再生制御部2008へ通知する。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツ情報をもとに、より具体的にはコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S24)。
【0049】
再生すべきDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報がコンテンツ情報記憶部2006に記憶されていない場合(S23:YES)、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDをもとにコンテンツ情報送受信部2004を介してコンテンツ送信装置1へコンテンツ情報を要求(Browse())し、DLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナからDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を1件取得する(S25)。チューナー114で受信するチャンネル数などの関係から、同時にDLNAライブ配信を行うコンテンツが複数ある場合もあることから、S25では、複数のDLNAライブ配信コンテンツの中から一つのコンテンツにかかるコンテンツ情報を取得する。なお、コンテンツ情報を取得するコンテンツの選択はランダムであってよい。
【0050】
また、S25において、コンテンツ情報管理部2005は、取得したコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部2006に保存するとともに、コンテンツ再生制御部2008へ通知する。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツ情報をもとに、より具体的にはコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S26)。上述したように、取得したコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部2006に保存することで、次回起動した際には、コンテンツ情報記憶部2006に保存したコンテンツ情報をもとに、DLNAライブ配信コンテンツの再生を行うことが可能となる。
【0051】
次いで、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDをもとに、再生中のDLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナと同一のコンテナにあるDLNAライブ配信コンテンツのリスト、すなわち再生の際に取得を行ったコンテナに含まれるコンテンツ情報の残りを取得する(S27)。このように、DLNAライブ配信コンテンツのリストを取得しておくことで、DLNAライブ配信コンテンツを切り替えるチャンネル切り替え時にコンテンツ情報を取得する必要がなくなることから、チャンネル切り替えを高速に行うことが可能となる。
【0052】
次いで、コンテンツ再生制御部2008は、操作部204によるチャンネルの切替操作などに応じて、S27で取得したコンテンツのリストの中から、現在再生を行っているDLNAライブ配信コンテンツとは異なるコンテンツへ再生を切り替える(S28)。具体的には、コンテンツ再生制御部2008は、切替操作に応じてコンテンツのリストの中から選択のあったDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する。
【0053】
以上のように、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、放送中のコンテンツの配信の有無を示す機器情報と、コンテンツ受信装置2に放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツの取得先を示すコンテナ情報、コンテンツ情報とを通知する。また、コンテンツ送信装置1は、通知されたコンテナ情報、コンテンツ情報によるコンテンツ受信装置2からの要求に応じて、放送中のコンテンツをコンテンツ受信装置2へ配信する。また、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から機器情報と、コンテナ情報と、コンテンツ情報とを取得し、取得した機器情報に基づいた、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1において、放送中のコンテンツをコンテンツ情報に示された取得先から受信して再生する。したがって、コンテンツ受信装置2では、コンテンツ送信装置1からの機器情報と、コンテナ情報と、コンテンツ情報とをもとに、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1から放送中のコンテンツを取得でき、放送中のコンテンツの配信を行っているDMSの選択や、DMSから配信するコンテンツの選択などを行う必要が無くなるため、視聴に至るまでを容易とすることができる。
【0054】
<変形例1>
ここで、上述した実施形態の変形例1を説明する。変形例1は、コンテンツ送信装置が放送中のコンテンツを表示パネルなどに表示している場合に、その表示中のコンテンツをコンテンツ受信装置で容易に視聴可能とするものである。
【0055】
図8は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置1aの機能構成を示すブロック図である。図8に示すように、コンテンツ送信装置1aは、表示パネル140に表示中の放送中のコンテンツを示す番組視聴情報を記憶する視聴情報記憶部1016を有する。視聴情報記憶部1016は、メモリ104やHDD115などに確保された記憶領域であり、コンテンツ情報管理部1005の管理のもと表示パネル140に表示中のコンテンツを示すコンテンツ情報を番組視聴情報として記憶している。
【0056】
図9は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置1aの動作の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、変形例1では、コンテンツ受信装置2からDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報の要求(S13)に応じて、コンテンツ情報管理部1005は、DLNAライブ配信コンテンツの中で、表示パネル140に表示しているコンテンツに対応するDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を要求元であるコンテンツ受信装置2へコンテンツ情報送受信部1004を介して送信する(S14a)。具体的には、コンテンツ情報管理部1005は、視聴情報記憶部1016より番組視聴情報を読み出して、要求元であるコンテンツ受信装置2へ送信する。
【0057】
図10は、変形例1にかかるコンテンツ受信装置2の動作の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、変形例1においてコンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDをもとにコンテンツ情報送受信部2004を介してコンテンツ送信装置1へコンテンツ情報を要求(Browse()または拡張アクション(詳細は後述する))し、その要求に応じて送信される番組視聴情報、すなわち表示パネル140に表示しているコンテンツに対応するDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を1件取得する(S25a)。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツ情報をもとに、より具体的にはコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツ、すなわち表示パネル140に表示しているコンテンツを再生する(S26)。
【0058】
したがって、変形例1にかかるコンテンツ受信装置2では、コンテンツ送信装置1aが表示パネル140に表示しているコンテンツを選択することなく、そのコンテンツの視聴を行うことが可能となる。このため、家庭内などでリビングに設置したDMSで表示中のコンテンツを、他の部屋のDMPで視聴する場合に、コンテンツの選択操作などの煩わしい操作を行う必要がない。
【0059】
<変形例2>
ここで、上述した実施形態の変形例2を説明する。変形例2は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインにおいて拡張した使用が予約される記述子などを用いて、上述した実施形態にかかるコンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2における動作を拡張アクションとして定義する場合の例である。拡張アクションとして定義される動作としては、コンテンツ送信装置1におけるDLNAライブ配信の有無、最初の起動時(初回)にコンテンツ受信装置2が再生するコンテンツ、コンテンツ送信装置1においてDLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナと同一のコンテナにあるDLNAライブ配信コンテンツのリストの取得、上述した変形例1に例示した表示しているコンテンツの問い合わせやその取得などがある。
【0060】
図11は、変形例2にかかるコンテンツ受信装置2の動作の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、S21と同様、コンテンツ受信装置2の処理が開始されると、機器情報管理部2002は、機器情報管理部2002よりM−Searchを通信ネットワークNTへ送信し、通信ネットワークNTに接続するデバイスからのレスポンスを受け付けてDMSであるコンテンツ送信装置1を発見する(S31)。
【0061】
次いで、機器情報管理部2002は、レスポンスのあったコンテンツ送信装置1に対して、DLNAライブ配信の有無が予め定義された拡張アクションとしてサポートされているか否かを、デバイス情報(Device Description)から確認する。この拡張アクションによる確認により、DLNAライブ配信がサポートされているコンテンツ送信装置1に対して、DLNAライブ配信コンテンツの取得にかかる以後の処理を行う。
【0062】
具体的には、コンテンツ情報管理部2005は、コンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報の有無を確認して、初回の起動か否かを判定する(S33)。初回の起動でない場合(S33:NO)、コンテンツ再生制御部2008は、S24と同様、コンテンツ情報記憶部2006に既に記憶されているDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を基に、コンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S34)。
【0063】
初回の起動である場合(S33:YES)、コンテンツ情報管理部2005は、初回にコンテンツ受信装置2が再生するDLNAライブ配信コンテンツを示すコンテンツIDと、そのDLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナを示すコンテナIDを予め定義された拡張アクションで問い合わせる(S35)。なお、変形例1のように番組視聴情報、すなわち表示パネル140に表示しているコンテンツに対応するDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を拡張アクションで問い合わせてもよい。このS35による問い合わせでコンテンツ送信装置1より得られたコンテンツURIなどは、コンテンツ再生制御部2008へ通知される。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1から初回に再生するDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S36)。
【0064】
次いで、コンテンツ情報管理部2005は、DLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナと同一のコンテナにあるDLNAライブ配信コンテンツのリストを予め定義された拡張アクションを用いて取得する(S37)。次いで、S28と同様、コンテンツ再生制御部2008は、操作部204によるチャンネルの切替操作などに応じて、S37で取得したコンテンツのリストの中から、現在再生を行っているDLNAライブ配信コンテンツとは異なるコンテンツへ再生を切り替える(S38)。
【0065】
上述した変形例2のように、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインにおいて拡張した使用が予約される記述子などで定義された拡張アクションを利用してもよい。
【0066】
<変形例3>
ここで、上述した実施形態の変形例3を説明する。変形例3は、コンテンツ送信装置において予め設定された予定動作で、放送中のコンテンツの配信が制約される場合の例である。ここでいう予定動作とは、現在又は未来において、機器が実行を予定する動作をいう。例えば、DMS等のコンテンツ送信装置における予定動作の例としては、視聴予約、録画予約、ストリーム配信予約、ストリーム受信予約などによる、所定の時間帯において所定のチャンネルの受信と、その受信したコンテンツの表示や録画、ストリーム配信、ストリーム受信などがある。
【0067】
図12は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置1bの機能構成を示すブロック図である。図12に示すように、コンテンツ送信装置1bは、コンテンツ送信装置1の機能構成の他、配信制約情報送受信部1101、配信制約情報決定部1102、端末動作管理部1103、動作情報記憶部1104、予約情報記憶部1105を備える。
【0068】
配信制約情報送受信部1101は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置との間で、予定動作に応じてコンテンツの配信が制約されることを示す配信制約情報を送受信する。具体的には、配信制約情報送受信部1101は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)により配信制約情報の送受信を行う。
【0069】
配信制約情報決定部1102は、配信制約情報送受信部1101を介したコンテンツ受信装置からの配信制約情報の要求に応じて、端末動作管理部1103から通知される動作制約情報に基づいて配信制約情報を決定し、決定した配信制約情報をコンテンツ受信装置2へ返信する。動作制約情報は、現在及び未来において、機器が実行を予定する動作による制約を示す情報であり、例えば所定の時間帯において所定の動作の実施予定(スケジュール)が時系列的に記述されたデータである。配信制約情報決定部1102は、動作制約情報に記述されたスケジュールに従ってコンテンツ送信装置1bの動作が実施された場合に、所定の時間帯において受信が予定されるコンテンツに配信が制約されることや、所定の時間帯においてコンテンツの配信が行われないことなど配信制約情報を決定する。例えば、スケジュールとして現在又は未来における所定の時間帯に、所定のチャンネルの視聴予約や録画予約、ストリーム配信予約、ストリーム受信予約が記述されている場合は、その時間帯において視聴又は録画、ストリーム配信、ストリーム受信が行われるコンテンツにコンテンツの配信が制限されることとなる。また、スケジュールとして所定の時間帯における強制的な電源のオフが記述されている場合は、その時間帯においてコンテンツの配信が行われないこととなる。
【0070】
端末動作管理部1103は、現在及び未来においてコンテンツ送信装置1bが行う動作、すなわちコンテンツ送信装置1bのスケジュールを管理する。具体的には、端末動作管理部1103は、現在のコンテンツ送信装置1bの動作状態を監視し、その動作状態を示す動作情報を動作情報記憶部1104に記憶する。また、端末動作管理部1103は、操作部150やリモートコントローラ151などで受け付けたユーザ操作による視聴予約や録画予約、ストリーム配信予約、ストリーム受信予約などのコンテンツ送信装置1bのスケジュールを予約情報として予約情報記憶部1105に記憶する。端末動作管理部1103は、配信制約情報の要求に応じて、動作情報記憶部1104に記憶する動作情報と、予約情報記憶部1105に記憶する予約情報とを読み出し、現在及び未来における動作制約情報を生成して配信制約情報決定部1102へ通知する。
【0071】
図13は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置2bの機能構成を示すブロック図である。図13に示すように、コンテンツ受信装置2bは、コンテンツ受信装置2の機能構成の他、配信制約情報送受信部2101、送信機器決定部2102を備える。
【0072】
配信制約情報送受信部2101は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1bとの間で配信制約情報を送受信する。具体的には、配信制約情報送受信部2101は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)、拡張アクションにより配信制約情報の送受信を行う。
【0073】
送信機器決定部2102は、機器情報管理部2002により放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1bが複数見つかった場合、配信制約情報送受信部2101を介してコンテンツ送信装置1bの各々より受信した配信制約情報をもとに、放送中のコンテンツの配信を受けるコンテンツ送信装置1bを決定する。具体的には、送信機器決定部2102は、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1bが複数見つかった場合に機器情報管理部2002より通知される送信機器の決定要求に従い、見つかったコンテンツ送信装置1bの各々に対して配信制約情報を配信制約情報送受信部2101を介して要求する。ついで、送信機器決定部2102は、コンテンツ送信装置1bの各々より取得した配信制約情報をもとに、現在及び未来において放送中のコンテンツの配信が可能となるコンテンツ送信装置1bを決定する。例えば、現在及び未来において、所定の時間帯において受信が予定されるコンテンツに配信が制約されないコンテンツ送信装置1b、コンテンツの配信が行われない時間帯のないコンテンツ送信装置1b、配信を求めるコンテンツと同時間帯にコンテンツの視聴予約や録画予約、配信予約、受信予約があるコンテンツ送信装置1bなどが配信が可能なコンテンツ送信装置1bとして決定される。
【0074】
次いで、送信機器決定部2102は、決定したコンテンツ送信装置1bを示す機器情報を機器情報管理部2002へ通知する。この通知により、機器情報管理部2002は、複数のコンテンツ送信装置1bの中から放送中のコンテンツの配信を受けるコンテンツ送信装置1bを選択する。このように、この送信機器決定部2102の決定により、放送中のコンテンツの配信を受けるコンテンツ送信装置1bが選択されることから、コンテンツ受信装置2bでは、放送中のコンテンツの再生中に、そのコンテンツの再生が途切れることを防止できる。
【0075】
図14は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置1bの動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、コンテンツ送信装置1bの配信制約情報決定部1102は、配信制約情報の要求をコンテンツ受信装置2bより受信すると(S12a)、端末動作管理部1103より通知される動作制約情報を基に配信制約情報を決定する(S12b)。次いで、配信制約情報決定部1102は、決定した配信制約情報を配信制約情報送受信部1101を介して要求元であるコンテンツ受信装置2bへ送信する(S12c)。
【0076】
図15は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置2bの動作の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、コンテンツ受信装置2bの送信機器決定部2102は、S22に次いで、取得した機器情報をもとにDLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bが複数あるか否かを判定する(S22a)。ここでDLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bが複数ない場合(S22a:NO)はS24へ処理を進める。
【0077】
DLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bが複数ある場合(S22a:YES)、機器情報管理部2002は送信機器の決定要求を送信機器決定部2102へ通知する。送信機器決定部2102は、機器情報管理部2002よる通知された決定要求に従い、DLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bの各々から配信制約情報を取得する(S22b)。次いで、送信機器決定部2102は、コンテンツ送信装置1bの各々より取得した配信制約情報をもとに、放送中のコンテンツの取得先として適しているコンテンツ送信装置1b、すなわち、現在及び未来において放送中のコンテンツの配信が可能となるコンテンツ送信装置1bを選択(決定)し(S22c)、S23へ処理を進める。
【0078】
なお、変形例3において、S23において既にDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を取得してコンテンツ情報記憶部2006に記憶している場合(S23:NO)、コンテンツ情報管理部2005は、記憶されているDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報が選択したDLNAライブ配信端末のものと同一か否かを判定する(S23a)。具体的には、既に記憶されているコンテンツ情報に含まれる機器識別子(UDN:Unique Device Name)と、選択したDLNAライブ配信端末の機器記述子との比較によって判定する。
【0079】
同一である場合(S23a:YES)は、選択されたDLNAライブ配信端末と、以前に配信を受けて再生が行われているDLNAライブ配信端末とのコンテンツの格納構成が同一であり、同じURI(コンテンツURI)でコンテンツを指定できることから、S24へ処理を進める。同一でない場合(S23a:NO)は、コンテンツの格納構成が同一でなく、コンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報のURI(コンテンツURI)でコンテンツを指定できない。したがって、同一でない場合は、コンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報は選択されたDLNAライブ配信端末用のコンテンツ情報に変換可能であるか否かを判定する(S24a)。具体的には、選択されたDLNAライブ配信端末の機器情報に含まれるベンダー名やモデル名などの情報と、以前に配信を受けて再生が行われているDLNAライブ配信端末の機器情報に含まれるベンダー名やモデル名などの情報とを比較し、例えば同一ベンダーの機器であるか否かを判定する。同一ベンダーの機器である場合は、ベンダーで定められた規則に従ってコンテンツ情報の変換が可能であるとする。変換可能である場合、コンテンツ情報管理部2005はコンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報を変換し、コンテンツ再生制御部2008は変換したコンテンツ情報をもとにDLNAライブ配信を取得・再生する(S24b)。
【0080】
なお、本実施形態で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0081】
さらに、本実施形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0082】
本実施形態で実行されるプログラムは、上述した各機能構成を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上述した機能構成が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0083】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0084】
1、1a、1b…コンテンツ送信装置、2、2b…コンテンツ受信装置、NT…通信ネットワーク、1001…機器情報送受信部、1002…機器情報管理部、1003…機器情報記憶部、1004…コンテンツ情報送受信部、1005…コンテンツ情報管理部、1006…コンテンツ情報記憶部、1007…ストリーム送受信部、1008…ストリーム管理部、1016…視聴情報記憶部、1101…配信制約情報送受信部、1102…配信制約情報決定部、1103…端末動作管理部、1104…動作情報記憶部、1105…予約情報記憶部、2001…機器情報送受信部、2002…機器情報管理部、2003…機器情報記憶部、2004…コンテンツ情報送受信部、2005…コンテンツ情報管理部、2006…コンテンツ情報記憶部、2007…ストリーム送受信部、2008…コンテンツ再生制御部、2101…配信制約情報送受信部、2102…送信機器決定部
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、システム、コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置、コンテンツ配信方法、コンテンツ送信方法及びコンテンツ受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、HDDレコーダ、テレビジョン受信装置、PC(Personal Computer)等の電子機器では、DLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに準拠して機器間のデータ通信を行うことで、放送中の番組等のデジタルコンテンツ(以下、コンテンツと呼ぶ)が共有されている。DLNAでは、放送中の番組等のコンテンツをHDDレコーダやテレビジョン受信装置等のDMS(Digital Media Server)で受信し、テレビジョン受信装置やPC等のDMP(Digital Media Player)へ配信することで、放送中の番組の視聴をDMPで行うことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−53538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、放送中の番組の視聴をテレビジョン受信装置などで行う場合は、機器の電源を投入するなどして視聴にかかるプログラムを起動するだけでよい。しかしながら、DLNAを用いてDMPで放送中の番組の視聴を行う場合は、視聴にかかるアプリケーションを起動するだけでなく、放送中の番組の配信を行っているDMSの選択や、DMSから配信するコンテンツの選択などを行う必要があり、視聴に至るまでが容易ではなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放送中のコンテンツの視聴を容易とすることを可能とするシステム、コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置、コンテンツ配信方法、コンテンツ送信方法、及びコンテンツ受信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態のシステムは、1又は複数のコンテンツ送信装置と、コンテンツ受信装置とを有するシステムであって、前記コンテンツ送信装置は、放送中のコンテンツを受信する受信手段と、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、を備え、前記コンテンツ受信装置は、前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、を備える。
【0007】
実施形態のコンテンツ配信方法は、放送中のコンテンツを受信する受信手段を有する1又は複数のコンテンツ送信装置からコンテンツ受信装置へのコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツ送信装置の通知手段が、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、前記コンテンツ受信装置の取得手段が、前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、前記コンテンツ送信装置のコンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、前記コンテンツ受信装置のコンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するステップと、前記コンテンツ受信装置の再生手段が、受信したコンテンツを再生するステップと、を含む。
【0008】
実施形態のコンテンツ送信装置は、放送中のコンテンツを受信する受信手段と、コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、を備える。
実施形態のコンテンツ受信装置は、1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、を備える。
実施形態のコンテンツ送信方法は、コンテンツ送信装置のコンテンツ送信方法であって、受信手段が、放送中のコンテンツを受信するステップと、通知手段が、コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、コンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、を含む。
実施形態のコンテンツ受信方法は、コンテンツ受信装置のコンテンツ受信方法であって、取得手段が、1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、コンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、再生手段が、前記受信したコンテンツを再生するステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置を有するシステム構成を示す概念図である。
【図2】図2は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、変形例1にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、変形例2にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図14】図14は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】図15は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置及びコンテンツ配信方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態を構成する各装置は、UPnPTM AV規格およびDLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに準拠した装置であるものとするが、これに限らず、後述する本実施形態に特徴的な構成は、これらの規格およびガイドラインと同等または互換性のある規格等に準拠する装置またはシステムや、独自の仕様による装置またはシステムに対しても適用可能である。
【0011】
図1は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2を有するシステム構成を示す概念図である。図1に示すように、コンテンツ送信装置1とコンテンツ受信装置2とはLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続される。コンテンツ送信装置1は、DMS(Digital Media Server)などと呼ばれる電子機器である。コンテンツ送信装置1は、放送中のコンテンツの受信や配信、HDD等の大容量記憶媒体に記憶されたコンテンツの配信などを、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠して通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2等に行う。具体的には、コンテンツ送信装置1は、HDDレコーダ、テレビジョン受信装置、PC等であってよく、本実施形態ではテレビジョン受信装置として説明する。コンテンツ受信装置2は、DMPやDMR(Digital Media Renderer)などと呼ばれる電子機器である。コンテンツ受信装置2は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠して通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1から配信されたコンテンツを再生する。具体的には、コンテンツ受信装置2は、テレビジョン受信装置、PC等であってよく、本実施形態では携帯型の表示装置として説明する。なお、放送中のコンテンツの配信や受信は、HDDなどに一時蓄積されたコンテンツを配信又は受信するなど、タイムラグがあるものであってよい。
【0012】
図2は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1のハードウエア構成を示すブロック図である。図2に示すように、コンテンツ送信装置1は、CPU101(CPU:Central Processing Unit)、ネットワークI/F102、A/V分離部103、メモリ104、オーディオデコーダ105、ビデオデコーダ106、グラフィック処理部107、映像処理出力部108、ストレージI/F109、バス110、ストリームI/F111、ビデオエンコーダ112、オーディオエンコーダ113、チューナー114、HDD115(HDD:Hard Disk Drive)、A/V合成部116、DAC120(D/Aコンバータ)、アンプ121、スピーカ122、端子130、表示パネル140、操作部150、リモートコントローラ151及び受光部152を備えている。
【0013】
チューナー114によって受信されたアナログ映像信号は、ビデオエンコーダ112によって符号化される。また、チューナー114によって受信されたアナログ音声信号は、オーディオエンコーダ113によって符号化される。符号化された映像信号と音声信号とはA/V合成部116によって合成され、ストリームとされる。一方、チューナー114で受信されたデジタル映像信号は、例えばMPEG2TS(Transport Stream)形式のストリームとして、ストリームI/F111から入力される。このストリームは、ストレージI/F109を介して、HDD115に記録される。また、チューナー114によって受信したストリームをそのまま表示する場合には、その受信したストリームはメモリ104に一時記憶されて、映像処理出力部108を介して表示パネル140に表示される。このようにチューナー114によって受信されるストリームが、放送事業者などにより放送中の番組等のコンテンツに該当する。
【0014】
端子130は、通信ネットワークNTと接続するためのイーサネット(登録商標)端子等である。通信ネットワークNTを介して接続する2との間のUPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した通信は、CPU101の制御のもと、端子130及びネットワークI/F102を通じて行われる。
【0015】
HDD115に記録されたストリームや、端子130及びネットワークI/F102を介した他のコンテンツ送信機能を有する装置からの入力、及びチューナー114での受信によってメモリ104に一時保持されるコンテンツ(ストリーム)のデータは、CPU101の制御の下、A/V分離部103で映像データと音声データに分離される。分離された映像データは、ビデオデコーダ106で復号される。複号された映像データは、映像処理出力部108から映像信号として出力され、表示パネル140に表示される。また、A/V分離部103で分離された音声データは、オーディオデコーダ105で復号され、DAC120、アンプ121を通りスピーカ122から出力される。
【0016】
CPU101は、HDD115や図示しないROM(Read Only Memory)等の記憶媒体に保持された各種プログラムを実行することで、コンテンツ送信装置1の動作を統括的に制御する。具体的には、CPU101は、グラフィック処理部107と協働して、例えば、GUI(Graphical User Interface)表示画面等を生成し、RAM(Random Access Memory)等のメモリ104に保持して、適宜読み出して表示手段としての表示パネル140に表示する。
【0017】
また、CPU101は、コンテンツ送信装置1に対しリモートコントローラ151等で行われた操作を、操作部150や受光部152を介して受け付けると、この操作内容に応じてチューナー114が受信する放送信号(チャンネル)を切り替えたり、GUI表示画面上での入力を検出したりする。
【0018】
図3は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2のハードウエア構成を示すブロック図である。図3に示すように、コンテンツ受信装置2は、制御部201、ネットワークインタフェース部202、ディスプレイ部203、操作部204、記憶部205を備える構成である。
【0019】
制御部201は、マイクロコントローラやCPU、RAM、ROMなどを備える構成であり、機器の動作を中央制御する。例えばCPUが、ROMに記憶された各種プログラムをRAMの作業領域に展開して順次実行し、機器内の各部へ制御信号を出力することで、各部の動作の制御を行う。
【0020】
制御部201は、上述したプログラムを実行することで、UPnP制御部201aとしての機能を有する。UPnP制御部201aは、ネットワークインタフェース部202が通信ネットワークNTを介して行う、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した通信を制御する。具体的には、通信ネットワークNTに接続するデバイスの探索、探索したデバイスからのデバイス情報の取得、探索されたデバイスに対するアクションにかかる通信を制御する。なお、各デバイスから取得したデバイス情報は、UPnP制御部201aの制御の下で、記憶部205におけるRAMなどのメモリに記憶されて、管理される。具体的には、探索したデバイスごとのデバイス情報は、メモリに確保されたデバイス管理テーブルに記憶されて管理される。なお、UPnP制御部201aが提供する機能の詳細については後述する。
【0021】
通信手段としてのネットワークインタフェース部202は、制御部201の制御の下で通信ネットワークNTを介した通信を行うインタフェースである。具体的には、ネットワークインタフェース部202は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1などのデバイスとUPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した通信を行う。
【0022】
ディスプレイ部203は、LCD(Liquid Crystal Display)などであり、制御部201の制御の下で、通信ネットワークNTを介してコンテンツ送信装置1より受信したコンテンツ、操作画面、エラー表示画面などを表示する。なお、音声出力は、制御部201の制御の下で発音するスピーカ(図示しない)など行ってよい。
【0023】
操作部204は、ユーザからの操作指示を受け付けるための操作キーやタッチパネルなどである。受け付けた操作指示は制御部201へ通知される。記憶部205は、RAMや書き換え可能な不揮発性メモリなどである。
【0024】
図4は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、コンテンツ送信装置1は、CPU101がプログラムを実行することで、機器情報送受信部1001、機器情報管理部1002、機器情報記憶部1003、コンテンツ情報送受信部1004、コンテンツ情報管理部1005、コンテンツ情報記憶部1006、ストリーム送受信部1007、ストリーム管理部1008としての機能を実現する。
【0025】
機器情報送受信部1001は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2との間で、コンテンツ送信装置1やコンテンツ受信装置2の機器情報や、コンテンツ送信装置1がコンテンツを配信する際の、コンテンツの格納場所(コンテナ)を示すコンテナ情報を送受信する。この機器情報には、チューナー114により受信されたコンテンツ、すなわち放送中のコンテンツの配信をコンテンツ送信装置1がリアルタイムで行う機器であるか否かを示すフラグ等の識別情報(ライブ配信可否情報)が含まれる。コンテナ情報は、コンテンツ(アイテム)が入ったフォルダ(コンテナ)を示すURI(Uniform Resource Identifie)等の識別情報(コンテナID)である。このコンテナ情報には、放送中のコンテンツの配信をコンテンツ送信装置1がリアルタイムで行う際の、そのコンテンツを格納したコンテナを示すコンテナIDが含まれる。以後、リアルタイムで行う放送中のコンテンツの配信をライブ配信と呼ぶ。機器情報送受信部1001は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)により機器情報やコンテナ情報の送受信を行う。
【0026】
機器情報管理部1002は、コンテンツ送信装置1の機器情報やコンテナ情報を管理する。具体的には、機器情報管理部1002は、機器情報送受信部1001において通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2等によりデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)の要求があった場合、機器情報記憶部1003に予め記憶された機器情報やコンテナ情報を読み出し、読み出した機器情報やコンテナ情報を機器情報送受信部1001より返信する。この機器情報送受信部1001、機器情報管理部1002は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、放送中のコンテンツの配信の有無を示す機器情報と、コンテンツ受信装置2に放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツを含むコンテナのコンテナ情報とを通知する通知手段である。
【0027】
機器情報記憶部1003は、メモリ104やHDD115などに確保された記憶領域であり、予め機器情報やコンテナ情報を記憶する。なお、機器情報記憶部1003が記憶するコンテナ情報は、放送中のコンテンツなどのコンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理部1005(詳細は後述する)によって随時更新される。
【0028】
コンテンツ情報送受信部1004は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2との間で、コンテナに格納された各コンテンツの内容を示すコンテンツ情報を送受信する。具体的には、コンテンツ情報送受信部1004は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したコンテンツ受信装置2からの要求(Browse())に応じて、コンテナIDなどで取得先の指定があったコンテンツにかかるコンテンツ情報を返信する。
【0029】
コンテンツ情報管理部1005は、コンテナに格納される各コンテンツのコンテンツ情報を管理する。具体的には、コンテンツ情報管理部1005は、コンテンツを識別するためにユニークに割り当てられたコンテンツIDごとに、番組名、受信日時、内容などの放送中のコンテンツに対応して受信したEPG(Electronic Program Guide)情報や、映像・音声のフォーマット形式、コンテンツを格納したコンテナ、すなわちコンテンツの取得先を示すコンテンツURI(コンテンツ取得情報)などの情報をコンテンツ情報としてコンテンツ情報記憶部1006に記憶して管理する。なお、コンテンツ情報管理部1005は、例えば受信チャンネルの変更などにより放送中のコンテンツが更新された場合は、更新後のコンテンツを格納したコンテンツURIに、コンテンツ情報管理部1005が記憶するコンテナ情報の内容を更新する。コンテンツ情報記憶部1006は、メモリ104やHDD115などに確保された記憶領域であり、コンテンツ情報管理部1005の管理の元でコンテンツ情報を記憶する。このコンテンツ情報送受信部1004、コンテンツ情報管理部1005は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、コンテンツ受信装置2に放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツの取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報を通知する通知手段である。
【0030】
ストリーム送受信部1007は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2との間で、コンテナに格納されたコンテンツ(ストリーム)を送受信する。具体的には、ストリーム送受信部1007は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したコンテンツ受信装置2からの要求(HTTP GET)に応じて、コンテナIDなどで取得先の指定があったコンテンツにかかるストリームを返信する。
【0031】
ストリーム管理部1008は、チューナー114で受信して読み出したストリームを管理する。具体的には、ストリーム管理部1008は、チューナー114により受信されてA/V合成部116によるストリームの合成や、ストリームI/F111から出力されたストリームのHDD115への記録や、ストリーム送受信部1007よりコンテンツURIで指定があったコンテンツにかかるストリームをストリーム送受信部1007へ出力する。このストリーム送受信部1007、ストリーム管理部1008は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段である。
【0032】
図5は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、コンテンツ受信装置2は、制御部201のUPnP制御部201aにおいて、機器情報送受信部2001、機器情報管理部2002、機器情報記憶部2003、コンテンツ情報送受信部2004、コンテンツ情報管理部2005、コンテンツ情報記憶部2006、ストリーム送受信部2007、コンテンツ再生制御部2008としての機能を実現する。
【0033】
機器情報送受信部2001は、機器情報送受信部1001と同様、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1との間で、コンテンツ送信装置1やコンテンツ受信装置2の機器情報や、コンテンツ送信装置1が配信するコンテンツにかかるコンテナ情報を送受信する。機器情報送受信部2001は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)により機器情報やコンテナ情報の送受信を行う。
【0034】
機器情報管理部2002は、コンテンツ受信装置2の機器情報や、機器情報送受信部2001よりコンテンツ送信装置1から取得した機器情報及びコンテナ情報を管理する。具体的には、機器情報管理部2002は、機器情報送受信部2001において通信ネットワークNTを介して接続するデバイスに対してM−Searchを送信し、DMSなどからのレスポンスを受け付ける。次いで、機器情報管理部2002は、レスポンスのあったDMS(本実施形態ではコンテンツ送信装置1)に対してデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)を要求し、DMSの機器情報及びコンテナ情報を取得する。取得した機器情報及びコンテナ情報は、記憶部205に確保された記憶領域である機器情報記憶部2003へ記憶して管理する。また、機器情報管理部2002は、取得したコンテナ情報の中で、ライブ配信が行われているコンテンツの取得先を示すコンテナ情報(ライブ配信用コンテナ情報)をコンテンツ情報管理部2005へ通知する。なお、機器情報管理部2002は、DMSの機器情報をもとに、ライブ配信を行っているDMSからライブ配信用コンテナ情報のみを取得し、コンテンツ情報管理部2005へ通知してもよい。
【0035】
コンテンツ情報送受信部2004は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1との間で、コンテナに格納された各コンテンツの内容を示すコンテンツ情報を送受信する。具体的には、コンテンツ情報送受信部2004は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した要求(Browse())をコンテンツ送信装置1へ送信し、その要求に応じてコンテンツ送信装置1より返信されたコンテンツ情報を受信する。
【0036】
コンテンツ情報管理部2005は、コンテンツ送信装置1のコンテナに格納される各コンテンツのコンテンツ情報を管理する。具体的には、コンテンツ情報管理部2005は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1に対して、コンテンツ送信装置1のコンテナに格納される各コンテンツのコンテンツ情報(コンテンツID、番組名、受信日時、内容、映像・音声のフォーマット形式、コンテンツURIなど)をコンテンツ情報送受信部2004より要求し、コンテンツ送信装置1より返信されたコンテンツ情報を記憶部205に確保された記憶領域であるコンテンツ情報記憶部2006へ記憶して管理する。なお、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知されたライブ配信用コンテナ情報をもとに、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるコンテンツ情報をコンテンツ再生制御部2008へ通知する。
【0037】
ストリーム送受信部2007は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1との間で、コンテナに格納されたコンテンツ(ストリーム)を送受信する。具体的には、ストリーム送受信部2007は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠した要求(HTTP GET)をコンテンツ送信装置1へ送信し、その要求に応じてコンテンツ送信装置1より返信されたストリームを受信する。
【0038】
コンテンツ再生制御部2008は、ストリーム送受信部2007で受信したストリームの再生を制御する。具体的には、コンテンツ再生制御部2008は、コンテンツ情報管理部2005より通知された、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるコンテンツ情報をもとに、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるストリームをストリーム送受信部2007よりコンテンツ送信装置1に対して要求する。より具体的には、ライブ配信が行われているコンテンツの取得先であるコンテンツURIをHTTP GETで通知することで、ライブ配信が行われているコンテンツにかかるストリームを要求する。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、要求に応じてコンテンツ送信装置1より返信されたストリームを、ディスプレイ部203による表示やスピーカからの音声出力で再生する。これにより、放送事業者などにより放送され、コンテンツ送信装置1で受信されたコンテンツの再生が行われることとなる。
【0039】
ここで、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1の動作の流れについて説明する。図6は、実施形態にかかるコンテンツ送信装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0040】
図6に示すように、CPU101がプログラムを実行することでコンテンツ送信装置1の処理が開始されると、機器情報送受信部1001は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置2より、M−Searchなどに次いで機器探索要求、すなわちデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)の要求を受信する(S11)。
【0041】
次いで、機器情報管理部1002は、DLNAに準拠した通信でライブ配信を行うDLNAライブ配信端末であることを示す識別情報(ライブ配信可否情報)と、DLNAライブに準拠した通信でライブ配信を行うDLNAライブ配信コンテンツを格納したコンテナを示すコンテナIDを含むコンテナ情報とを機器情報記憶部1003より読み出し、デバイス情報(Device Description)に含めて要求元であるコンテンツ受信装置2へ機器情報送受信部1001を介して送信する(S12)。
【0042】
次いで、コンテンツ送信装置1では、DLNAライブ配信端末であることを示すライブ配信可否情報の返信を受けたコンテンツ受信装置2から、DLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報の要求(Browse())をコンテンツ情報送受信部1004で受信する(S13)。この要求に応じて、コンテンツ情報管理部1005は、DLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部1006より読み出して、要求元であるコンテンツ受信装置2へコンテンツ情報送受信部1004を介して送信する(S14)。
【0043】
次いで、コンテンツ送信装置1では、DLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を受信したコンテンツ受信装置2から、DLNAライブ配信コンテンツに対応したコンテンツURIをHTTP GETで指定したDLNAライブ配信コンテンツ(ストリーム)の要求をストリーム送受信部1007で受信する(S15)。この要求に応じて、ストリーム管理部1008は、指定されたコンテンツURIをもとにDLNAライブ配信コンテンツ(ストリーム)をHDD115やメモリ104より読み出して、要求元であるコンテンツ受信装置2へストリーム送受信部1007を介して送信する(S16)。
【0044】
次に、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2の動作の流れについて説明する。図7は、実施形態にかかるコンテンツ受信装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図7に示すように、操作部204による電源投入などにより、DMPとしての機能を提供するプログラムを制御部201が実行してコンテンツ受信装置2の処理が開始されると、機器情報管理部2002は、機器情報管理部2002よりM−Searchを通信ネットワークNTへ送信し、通信ネットワークNTに接続するデバイスからのレスポンスを受け付けてDMSであるコンテンツ送信装置1を発見する(S21)。
【0046】
次いで、機器情報管理部2002は、レスポンスのあったコンテンツ送信装置1に対してデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)を要求し、コンテンツ送信装置1の機器情報及びコンテナ情報を取得する。機器情報管理部2002は、コンテンツ送信装置1より取得した機器情報に含まれるライブ配信可否情報をもとにコンテンツ送信装置1がDLNAライブ配信をサポートすることを確認する。また、機器情報管理部2002は、コンテンツ送信装置1より取得したコンテナ情報から、DLNAライブ配信コンテンツを格納したコンテナを示すコンテナIDを確認する(S22)。また、機器情報管理部2002は、S22において、ライブ配信が行われているコンテンツの取得先を示すコンテナ情報、すなわち確認したコンテナIDをコンテンツ情報管理部2005へ通知する。
【0047】
次いで、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDに対応したコンテンツ情報、すなわち再生すべきDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報がコンテンツ情報記憶部2006に記憶されていないかどうかを確認する(S23)。このS23では、前回の処理などで既にDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を取得し、コンテンツ情報記憶部2006に記憶しているか否かを確認している。
【0048】
既にDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を取得してコンテンツ情報記憶部2006に記憶している場合(S23:NO)、コンテンツ情報管理部2005は、そのDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部2006より読み出してコンテンツ再生制御部2008へ通知する。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツ情報をもとに、より具体的にはコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S24)。
【0049】
再生すべきDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報がコンテンツ情報記憶部2006に記憶されていない場合(S23:YES)、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDをもとにコンテンツ情報送受信部2004を介してコンテンツ送信装置1へコンテンツ情報を要求(Browse())し、DLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナからDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を1件取得する(S25)。チューナー114で受信するチャンネル数などの関係から、同時にDLNAライブ配信を行うコンテンツが複数ある場合もあることから、S25では、複数のDLNAライブ配信コンテンツの中から一つのコンテンツにかかるコンテンツ情報を取得する。なお、コンテンツ情報を取得するコンテンツの選択はランダムであってよい。
【0050】
また、S25において、コンテンツ情報管理部2005は、取得したコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部2006に保存するとともに、コンテンツ再生制御部2008へ通知する。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツ情報をもとに、より具体的にはコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S26)。上述したように、取得したコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部2006に保存することで、次回起動した際には、コンテンツ情報記憶部2006に保存したコンテンツ情報をもとに、DLNAライブ配信コンテンツの再生を行うことが可能となる。
【0051】
次いで、コンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDをもとに、再生中のDLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナと同一のコンテナにあるDLNAライブ配信コンテンツのリスト、すなわち再生の際に取得を行ったコンテナに含まれるコンテンツ情報の残りを取得する(S27)。このように、DLNAライブ配信コンテンツのリストを取得しておくことで、DLNAライブ配信コンテンツを切り替えるチャンネル切り替え時にコンテンツ情報を取得する必要がなくなることから、チャンネル切り替えを高速に行うことが可能となる。
【0052】
次いで、コンテンツ再生制御部2008は、操作部204によるチャンネルの切替操作などに応じて、S27で取得したコンテンツのリストの中から、現在再生を行っているDLNAライブ配信コンテンツとは異なるコンテンツへ再生を切り替える(S28)。具体的には、コンテンツ再生制御部2008は、切替操作に応じてコンテンツのリストの中から選択のあったDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する。
【0053】
以上のように、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2の要求に応じて、放送中のコンテンツの配信の有無を示す機器情報と、コンテンツ受信装置2に放送中のコンテンツの配信を行う際の、そのコンテンツの取得先を示すコンテナ情報、コンテンツ情報とを通知する。また、コンテンツ送信装置1は、通知されたコンテナ情報、コンテンツ情報によるコンテンツ受信装置2からの要求に応じて、放送中のコンテンツをコンテンツ受信装置2へ配信する。また、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から機器情報と、コンテナ情報と、コンテンツ情報とを取得し、取得した機器情報に基づいた、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1において、放送中のコンテンツをコンテンツ情報に示された取得先から受信して再生する。したがって、コンテンツ受信装置2では、コンテンツ送信装置1からの機器情報と、コンテナ情報と、コンテンツ情報とをもとに、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1から放送中のコンテンツを取得でき、放送中のコンテンツの配信を行っているDMSの選択や、DMSから配信するコンテンツの選択などを行う必要が無くなるため、視聴に至るまでを容易とすることができる。
【0054】
<変形例1>
ここで、上述した実施形態の変形例1を説明する。変形例1は、コンテンツ送信装置が放送中のコンテンツを表示パネルなどに表示している場合に、その表示中のコンテンツをコンテンツ受信装置で容易に視聴可能とするものである。
【0055】
図8は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置1aの機能構成を示すブロック図である。図8に示すように、コンテンツ送信装置1aは、表示パネル140に表示中の放送中のコンテンツを示す番組視聴情報を記憶する視聴情報記憶部1016を有する。視聴情報記憶部1016は、メモリ104やHDD115などに確保された記憶領域であり、コンテンツ情報管理部1005の管理のもと表示パネル140に表示中のコンテンツを示すコンテンツ情報を番組視聴情報として記憶している。
【0056】
図9は、変形例1にかかるコンテンツ送信装置1aの動作の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、変形例1では、コンテンツ受信装置2からDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報の要求(S13)に応じて、コンテンツ情報管理部1005は、DLNAライブ配信コンテンツの中で、表示パネル140に表示しているコンテンツに対応するDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を要求元であるコンテンツ受信装置2へコンテンツ情報送受信部1004を介して送信する(S14a)。具体的には、コンテンツ情報管理部1005は、視聴情報記憶部1016より番組視聴情報を読み出して、要求元であるコンテンツ受信装置2へ送信する。
【0057】
図10は、変形例1にかかるコンテンツ受信装置2の動作の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、変形例1においてコンテンツ情報管理部2005は、機器情報管理部2002より通知があったコンテナIDをもとにコンテンツ情報送受信部2004を介してコンテンツ送信装置1へコンテンツ情報を要求(Browse()または拡張アクション(詳細は後述する))し、その要求に応じて送信される番組視聴情報、すなわち表示パネル140に表示しているコンテンツに対応するDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を1件取得する(S25a)。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツ情報をもとに、より具体的にはコンテンツ情報に含まれるコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツ、すなわち表示パネル140に表示しているコンテンツを再生する(S26)。
【0058】
したがって、変形例1にかかるコンテンツ受信装置2では、コンテンツ送信装置1aが表示パネル140に表示しているコンテンツを選択することなく、そのコンテンツの視聴を行うことが可能となる。このため、家庭内などでリビングに設置したDMSで表示中のコンテンツを、他の部屋のDMPで視聴する場合に、コンテンツの選択操作などの煩わしい操作を行う必要がない。
【0059】
<変形例2>
ここで、上述した実施形態の変形例2を説明する。変形例2は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインにおいて拡張した使用が予約される記述子などを用いて、上述した実施形態にかかるコンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2における動作を拡張アクションとして定義する場合の例である。拡張アクションとして定義される動作としては、コンテンツ送信装置1におけるDLNAライブ配信の有無、最初の起動時(初回)にコンテンツ受信装置2が再生するコンテンツ、コンテンツ送信装置1においてDLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナと同一のコンテナにあるDLNAライブ配信コンテンツのリストの取得、上述した変形例1に例示した表示しているコンテンツの問い合わせやその取得などがある。
【0060】
図11は、変形例2にかかるコンテンツ受信装置2の動作の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、S21と同様、コンテンツ受信装置2の処理が開始されると、機器情報管理部2002は、機器情報管理部2002よりM−Searchを通信ネットワークNTへ送信し、通信ネットワークNTに接続するデバイスからのレスポンスを受け付けてDMSであるコンテンツ送信装置1を発見する(S31)。
【0061】
次いで、機器情報管理部2002は、レスポンスのあったコンテンツ送信装置1に対して、DLNAライブ配信の有無が予め定義された拡張アクションとしてサポートされているか否かを、デバイス情報(Device Description)から確認する。この拡張アクションによる確認により、DLNAライブ配信がサポートされているコンテンツ送信装置1に対して、DLNAライブ配信コンテンツの取得にかかる以後の処理を行う。
【0062】
具体的には、コンテンツ情報管理部2005は、コンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報の有無を確認して、初回の起動か否かを判定する(S33)。初回の起動でない場合(S33:NO)、コンテンツ再生制御部2008は、S24と同様、コンテンツ情報記憶部2006に既に記憶されているDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を基に、コンテンツ送信装置1からDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S34)。
【0063】
初回の起動である場合(S33:YES)、コンテンツ情報管理部2005は、初回にコンテンツ受信装置2が再生するDLNAライブ配信コンテンツを示すコンテンツIDと、そのDLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナを示すコンテナIDを予め定義された拡張アクションで問い合わせる(S35)。なお、変形例1のように番組視聴情報、すなわち表示パネル140に表示しているコンテンツに対応するDLNAライブ配信コンテンツのコンテンツ情報を拡張アクションで問い合わせてもよい。このS35による問い合わせでコンテンツ送信装置1より得られたコンテンツURIなどは、コンテンツ再生制御部2008へ通知される。次いで、コンテンツ再生制御部2008は、通知されたコンテンツURIをもとに、ストリーム送受信部2007を介してコンテンツ送信装置1から初回に再生するDLNAライブ配信コンテンツを取得し、取得したDLNAライブ配信コンテンツを再生する(S36)。
【0064】
次いで、コンテンツ情報管理部2005は、DLNAライブ配信コンテンツが格納されているコンテナと同一のコンテナにあるDLNAライブ配信コンテンツのリストを予め定義された拡張アクションを用いて取得する(S37)。次いで、S28と同様、コンテンツ再生制御部2008は、操作部204によるチャンネルの切替操作などに応じて、S37で取得したコンテンツのリストの中から、現在再生を行っているDLNAライブ配信コンテンツとは異なるコンテンツへ再生を切り替える(S38)。
【0065】
上述した変形例2のように、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインにおいて拡張した使用が予約される記述子などで定義された拡張アクションを利用してもよい。
【0066】
<変形例3>
ここで、上述した実施形態の変形例3を説明する。変形例3は、コンテンツ送信装置において予め設定された予定動作で、放送中のコンテンツの配信が制約される場合の例である。ここでいう予定動作とは、現在又は未来において、機器が実行を予定する動作をいう。例えば、DMS等のコンテンツ送信装置における予定動作の例としては、視聴予約、録画予約、ストリーム配信予約、ストリーム受信予約などによる、所定の時間帯において所定のチャンネルの受信と、その受信したコンテンツの表示や録画、ストリーム配信、ストリーム受信などがある。
【0067】
図12は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置1bの機能構成を示すブロック図である。図12に示すように、コンテンツ送信装置1bは、コンテンツ送信装置1の機能構成の他、配信制約情報送受信部1101、配信制約情報決定部1102、端末動作管理部1103、動作情報記憶部1104、予約情報記憶部1105を備える。
【0068】
配信制約情報送受信部1101は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ受信装置との間で、予定動作に応じてコンテンツの配信が制約されることを示す配信制約情報を送受信する。具体的には、配信制約情報送受信部1101は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)により配信制約情報の送受信を行う。
【0069】
配信制約情報決定部1102は、配信制約情報送受信部1101を介したコンテンツ受信装置からの配信制約情報の要求に応じて、端末動作管理部1103から通知される動作制約情報に基づいて配信制約情報を決定し、決定した配信制約情報をコンテンツ受信装置2へ返信する。動作制約情報は、現在及び未来において、機器が実行を予定する動作による制約を示す情報であり、例えば所定の時間帯において所定の動作の実施予定(スケジュール)が時系列的に記述されたデータである。配信制約情報決定部1102は、動作制約情報に記述されたスケジュールに従ってコンテンツ送信装置1bの動作が実施された場合に、所定の時間帯において受信が予定されるコンテンツに配信が制約されることや、所定の時間帯においてコンテンツの配信が行われないことなど配信制約情報を決定する。例えば、スケジュールとして現在又は未来における所定の時間帯に、所定のチャンネルの視聴予約や録画予約、ストリーム配信予約、ストリーム受信予約が記述されている場合は、その時間帯において視聴又は録画、ストリーム配信、ストリーム受信が行われるコンテンツにコンテンツの配信が制限されることとなる。また、スケジュールとして所定の時間帯における強制的な電源のオフが記述されている場合は、その時間帯においてコンテンツの配信が行われないこととなる。
【0070】
端末動作管理部1103は、現在及び未来においてコンテンツ送信装置1bが行う動作、すなわちコンテンツ送信装置1bのスケジュールを管理する。具体的には、端末動作管理部1103は、現在のコンテンツ送信装置1bの動作状態を監視し、その動作状態を示す動作情報を動作情報記憶部1104に記憶する。また、端末動作管理部1103は、操作部150やリモートコントローラ151などで受け付けたユーザ操作による視聴予約や録画予約、ストリーム配信予約、ストリーム受信予約などのコンテンツ送信装置1bのスケジュールを予約情報として予約情報記憶部1105に記憶する。端末動作管理部1103は、配信制約情報の要求に応じて、動作情報記憶部1104に記憶する動作情報と、予約情報記憶部1105に記憶する予約情報とを読み出し、現在及び未来における動作制約情報を生成して配信制約情報決定部1102へ通知する。
【0071】
図13は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置2bの機能構成を示すブロック図である。図13に示すように、コンテンツ受信装置2bは、コンテンツ受信装置2の機能構成の他、配信制約情報送受信部2101、送信機器決定部2102を備える。
【0072】
配信制約情報送受信部2101は、通信ネットワークNTを介して接続するコンテンツ送信装置1bとの間で配信制約情報を送受信する。具体的には、配信制約情報送受信部2101は、UPnPTM AV規格およびDLNAガイドラインに準拠したデバイス情報(Device Description)やサービス情報(Service Description)、拡張アクションにより配信制約情報の送受信を行う。
【0073】
送信機器決定部2102は、機器情報管理部2002により放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1bが複数見つかった場合、配信制約情報送受信部2101を介してコンテンツ送信装置1bの各々より受信した配信制約情報をもとに、放送中のコンテンツの配信を受けるコンテンツ送信装置1bを決定する。具体的には、送信機器決定部2102は、放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置1bが複数見つかった場合に機器情報管理部2002より通知される送信機器の決定要求に従い、見つかったコンテンツ送信装置1bの各々に対して配信制約情報を配信制約情報送受信部2101を介して要求する。ついで、送信機器決定部2102は、コンテンツ送信装置1bの各々より取得した配信制約情報をもとに、現在及び未来において放送中のコンテンツの配信が可能となるコンテンツ送信装置1bを決定する。例えば、現在及び未来において、所定の時間帯において受信が予定されるコンテンツに配信が制約されないコンテンツ送信装置1b、コンテンツの配信が行われない時間帯のないコンテンツ送信装置1b、配信を求めるコンテンツと同時間帯にコンテンツの視聴予約や録画予約、配信予約、受信予約があるコンテンツ送信装置1bなどが配信が可能なコンテンツ送信装置1bとして決定される。
【0074】
次いで、送信機器決定部2102は、決定したコンテンツ送信装置1bを示す機器情報を機器情報管理部2002へ通知する。この通知により、機器情報管理部2002は、複数のコンテンツ送信装置1bの中から放送中のコンテンツの配信を受けるコンテンツ送信装置1bを選択する。このように、この送信機器決定部2102の決定により、放送中のコンテンツの配信を受けるコンテンツ送信装置1bが選択されることから、コンテンツ受信装置2bでは、放送中のコンテンツの再生中に、そのコンテンツの再生が途切れることを防止できる。
【0075】
図14は、変形例3にかかるコンテンツ送信装置1bの動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、コンテンツ送信装置1bの配信制約情報決定部1102は、配信制約情報の要求をコンテンツ受信装置2bより受信すると(S12a)、端末動作管理部1103より通知される動作制約情報を基に配信制約情報を決定する(S12b)。次いで、配信制約情報決定部1102は、決定した配信制約情報を配信制約情報送受信部1101を介して要求元であるコンテンツ受信装置2bへ送信する(S12c)。
【0076】
図15は、変形例3にかかるコンテンツ受信装置2bの動作の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、コンテンツ受信装置2bの送信機器決定部2102は、S22に次いで、取得した機器情報をもとにDLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bが複数あるか否かを判定する(S22a)。ここでDLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bが複数ない場合(S22a:NO)はS24へ処理を進める。
【0077】
DLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bが複数ある場合(S22a:YES)、機器情報管理部2002は送信機器の決定要求を送信機器決定部2102へ通知する。送信機器決定部2102は、機器情報管理部2002よる通知された決定要求に従い、DLNAライブ配信端末としてのコンテンツ送信装置1bの各々から配信制約情報を取得する(S22b)。次いで、送信機器決定部2102は、コンテンツ送信装置1bの各々より取得した配信制約情報をもとに、放送中のコンテンツの取得先として適しているコンテンツ送信装置1b、すなわち、現在及び未来において放送中のコンテンツの配信が可能となるコンテンツ送信装置1bを選択(決定)し(S22c)、S23へ処理を進める。
【0078】
なお、変形例3において、S23において既にDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報を取得してコンテンツ情報記憶部2006に記憶している場合(S23:NO)、コンテンツ情報管理部2005は、記憶されているDLNAライブ配信コンテンツにかかるコンテンツ情報が選択したDLNAライブ配信端末のものと同一か否かを判定する(S23a)。具体的には、既に記憶されているコンテンツ情報に含まれる機器識別子(UDN:Unique Device Name)と、選択したDLNAライブ配信端末の機器記述子との比較によって判定する。
【0079】
同一である場合(S23a:YES)は、選択されたDLNAライブ配信端末と、以前に配信を受けて再生が行われているDLNAライブ配信端末とのコンテンツの格納構成が同一であり、同じURI(コンテンツURI)でコンテンツを指定できることから、S24へ処理を進める。同一でない場合(S23a:NO)は、コンテンツの格納構成が同一でなく、コンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報のURI(コンテンツURI)でコンテンツを指定できない。したがって、同一でない場合は、コンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報は選択されたDLNAライブ配信端末用のコンテンツ情報に変換可能であるか否かを判定する(S24a)。具体的には、選択されたDLNAライブ配信端末の機器情報に含まれるベンダー名やモデル名などの情報と、以前に配信を受けて再生が行われているDLNAライブ配信端末の機器情報に含まれるベンダー名やモデル名などの情報とを比較し、例えば同一ベンダーの機器であるか否かを判定する。同一ベンダーの機器である場合は、ベンダーで定められた規則に従ってコンテンツ情報の変換が可能であるとする。変換可能である場合、コンテンツ情報管理部2005はコンテンツ情報記憶部2006に記憶されているコンテンツ情報を変換し、コンテンツ再生制御部2008は変換したコンテンツ情報をもとにDLNAライブ配信を取得・再生する(S24b)。
【0080】
なお、本実施形態で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0081】
さらに、本実施形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0082】
本実施形態で実行されるプログラムは、上述した各機能構成を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上述した機能構成が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0083】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0084】
1、1a、1b…コンテンツ送信装置、2、2b…コンテンツ受信装置、NT…通信ネットワーク、1001…機器情報送受信部、1002…機器情報管理部、1003…機器情報記憶部、1004…コンテンツ情報送受信部、1005…コンテンツ情報管理部、1006…コンテンツ情報記憶部、1007…ストリーム送受信部、1008…ストリーム管理部、1016…視聴情報記憶部、1101…配信制約情報送受信部、1102…配信制約情報決定部、1103…端末動作管理部、1104…動作情報記憶部、1105…予約情報記憶部、2001…機器情報送受信部、2002…機器情報管理部、2003…機器情報記憶部、2004…コンテンツ情報送受信部、2005…コンテンツ情報管理部、2006…コンテンツ情報記憶部、2007…ストリーム送受信部、2008…コンテンツ再生制御部、2101…配信制約情報送受信部、2102…送信機器決定部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンテンツ送信装置と、コンテンツ受信装置とを有するシステムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
放送中のコンテンツを受信する受信手段と、
前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、
通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、を備え、
前記コンテンツ受信装置は、
前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、
通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、
前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、を備えるシステム。
【請求項2】
前記コンテンツ送信装置は、
表示手段と、
前記放送中のコンテンツの中で前記表示手段に表示中のコンテンツを示す視聴情報を記憶する記憶手段と、を更に備え、
前記通知手段は、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて前記記憶された視聴情報を通知し、
前記コンテンツ受信手段は、通知された前記視聴情報に基づいた前記表示手段に表示中のコンテンツを指定して、前記コンテンツ送信装置から受信する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コンテンツ送信装置は、
予め設定された予約情報をもとに、当該予約情報に記述された予約された動作により放送中のコンテンツの配信が制約されることを示す配信制約情報を生成して前記コンテンツ受信装置に送信する送信手段を更に備え、
前記取得手段は、前記配信制約情報を前記コンテンツ送信装置の各々から取得し、
前記コンテンツ受信手段は、前記配信制約情報をもとに、前記放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置を選択して、当該選択されたコンテンツ送信装置から前記放送中のコンテンツを受信する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記配信制約情報は、前記予約情報に記述された受信が予約されたコンテンツに前記コンテンツ配信手段による配信が制約されること、又は前記予約情報で予約された動作により所定の時間帯において放送中のコンテンツの配信が行われないことを示す情報である、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記取得手段は、前記コンテナに含まれる前記コンテンツ情報の一部を取得し、当該取得した一部のコンテンツ情報に示されたコンテンツを前記再生手段が再生している際に、前記コンテナに含まれる前記コンテンツ情報の残りを取得する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
放送中のコンテンツを受信する受信手段を有する1又は複数のコンテンツ送信装置からコンテンツ受信装置へのコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ送信装置の通知手段が、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、
前記コンテンツ受信装置の取得手段が、前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、
前記コンテンツ送信装置のコンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、
前記コンテンツ受信装置のコンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するステップと、
前記コンテンツ受信装置の再生手段が、受信したコンテンツを再生するステップと、
を含むコンテンツ配信方法。
【請求項7】
放送中のコンテンツを受信する受信手段と、
コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、
通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、
を備えるコンテンツ送信装置。
【請求項8】
1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、
通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、
前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、
を備えるコンテンツ受信装置。
【請求項9】
コンテンツ送信装置のコンテンツ送信方法であって、
受信手段が、放送中のコンテンツを受信するステップと、
通知手段が、コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、
コンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、
を含むコンテンツ送信方法。
【請求項10】
コンテンツ受信装置のコンテンツ受信方法であって、
取得手段が、1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、
コンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、
再生手段が、前記受信したコンテンツを再生するステップと、
を含むコンテンツ受信方法。
【請求項1】
1又は複数のコンテンツ送信装置と、コンテンツ受信装置とを有するシステムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
放送中のコンテンツを受信する受信手段と、
前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、
通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、を備え、
前記コンテンツ受信装置は、
前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、
通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、
前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、を備えるシステム。
【請求項2】
前記コンテンツ送信装置は、
表示手段と、
前記放送中のコンテンツの中で前記表示手段に表示中のコンテンツを示す視聴情報を記憶する記憶手段と、を更に備え、
前記通知手段は、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて前記記憶された視聴情報を通知し、
前記コンテンツ受信手段は、通知された前記視聴情報に基づいた前記表示手段に表示中のコンテンツを指定して、前記コンテンツ送信装置から受信する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コンテンツ送信装置は、
予め設定された予約情報をもとに、当該予約情報に記述された予約された動作により放送中のコンテンツの配信が制約されることを示す配信制約情報を生成して前記コンテンツ受信装置に送信する送信手段を更に備え、
前記取得手段は、前記配信制約情報を前記コンテンツ送信装置の各々から取得し、
前記コンテンツ受信手段は、前記配信制約情報をもとに、前記放送中のコンテンツの配信を行うコンテンツ送信装置を選択して、当該選択されたコンテンツ送信装置から前記放送中のコンテンツを受信する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記配信制約情報は、前記予約情報に記述された受信が予約されたコンテンツに前記コンテンツ配信手段による配信が制約されること、又は前記予約情報で予約された動作により所定の時間帯において放送中のコンテンツの配信が行われないことを示す情報である、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記取得手段は、前記コンテナに含まれる前記コンテンツ情報の一部を取得し、当該取得した一部のコンテンツ情報に示されたコンテンツを前記再生手段が再生している際に、前記コンテナに含まれる前記コンテンツ情報の残りを取得する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
放送中のコンテンツを受信する受信手段を有する1又は複数のコンテンツ送信装置からコンテンツ受信装置へのコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツ送信装置の通知手段が、前記コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、
前記コンテンツ受信装置の取得手段が、前記1又は複数のコンテンツ送信装置へ前記機器情報と、前記コンテナ情報と、前記コンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、
前記コンテンツ送信装置のコンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、
前記コンテンツ受信装置のコンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するステップと、
前記コンテンツ受信装置の再生手段が、受信したコンテンツを再生するステップと、
を含むコンテンツ配信方法。
【請求項7】
放送中のコンテンツを受信する受信手段と、
コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知する通知手段と、
通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、
を備えるコンテンツ送信装置。
【請求項8】
1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得する取得手段と、
通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、
前記受信したコンテンツを再生する再生手段と、
を備えるコンテンツ受信装置。
【請求項9】
コンテンツ送信装置のコンテンツ送信方法であって、
受信手段が、放送中のコンテンツを受信するステップと、
通知手段が、コンテンツ受信装置の要求に応じて、前記放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記コンテンツ受信装置に前記放送中のコンテンツの配信を行う際の、前記コンテンツ受信装置が前記コンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを通知するステップと、
コンテンツ配信手段が、通知された前記コンテンツ情報をもとに前記コンテンツ受信装置から前記取得先の指定があった、前記放送中のコンテンツを配信するステップと、
を含むコンテンツ送信方法。
【請求項10】
コンテンツ受信装置のコンテンツ受信方法であって、
取得手段が、1又は複数のコンテンツ送信装置へ放送中のコンテンツの配信の可否を示す機器情報と、前記放送中のコンテンツを格納するコンテナを識別するコンテナ情報と、前記放送中のコンテンツを取得するための取得先を示すコンテンツ取得情報を含むコンテンツ情報とを要求して、前記1又は複数のコンテンツ送信装置からの通知を取得するステップと、
コンテンツ受信手段が、通知された前記機器情報に基づいた前記放送中のコンテンツの配信が可能なコンテンツ送信装置に対し、前記コンテンツ情報に示された前記取得先を指定して、前記放送中のコンテンツを前記コンテンツ送信装置から受信するコンテンツ受信手段と、
再生手段が、前記受信したコンテンツを再生するステップと、
を含むコンテンツ受信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−231541(P2012−231541A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−173137(P2012−173137)
【出願日】平成24年8月3日(2012.8.3)
【分割の表示】特願2011−98651(P2011−98651)の分割
【原出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年8月3日(2012.8.3)
【分割の表示】特願2011−98651(P2011−98651)の分割
【原出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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