説明

システムデータ登録システム、通報装置及びシステムデータ登録方法

【課題】 容易に且つ新たな機器を設けること無く通報装置にシステムデータを登録することができる。
【解決手段】 バーコードに変換されたシステムデータが携帯端末2の画面上に表示され、設置場所を監視するために当該設置場所を撮影するカメラ3によって画像データとしてバーコードが撮影され、撮影された画像データを通報装置1の画像受信部11にて受信すると、受信された画像データがバーコードデコード部12においてシステムデータにデコードされ、デコードされたシステムデータがメモリ13に登録される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の場所をセンサ等によって監視してその監視状況を通報する通報装置にシステムデータを登録するシステムデータ登録システム、通報装置及びシステムデータ登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、所定の場所を監視し、その監視状況を通報する通報装置においては、その監視状況を通報する通報方法や通報先等をシステムデータとして予め登録しておく必要があり、そのシステムデータについては、通報装置本体にテンキー等の入力手段を設けてその入力手段を用いて登録したり、登録するための専用の外部装置を接続してその外部装置を用いて登録したりしている。
【0003】
図6は、通報装置にシステムデータを登録する従来のシステムデータ登録システムを示す図である。
【0004】
図6に示すように従来のシステムデータ登録システムは、所定の場所を監視して監視状況を通報する通報装置1001と、通報装置1001と接続され、通報装置1001にシステムデータを登録するための手段である専用設定器1002とから構成されている。さらに、通報装置1001には、システムデータを登録するための入力手段である入力部1012と、入力部1012にて入力される入力状況を表示する表示部1011とが設けられている。また、専用設定器1002には、システムデータを通報装置1001に登録するための入力手段である入力部1022と、入力部1022にて入力される入力状況を表示する表示部1021とが設けられている。通報装置1001にシステムデータを登録するには、入力部1021からシステムデータを入力するか、または、通報装置1001にシステムデータ登録専用の専用設定器1002を接続し、接続された専用設定器1002の入力部1022からシステムデータを入力する方法が取られている。
【0005】
また、データを入力する手間を省くために、所定のデータをバーコードに変換し、そのバーコードを携帯端末等の画面上に表示させ、表示されたバーコードを上位装置が読み取ることにより、上位装置にて所定のデータを取得する方法が考えられている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【特許文献1】特開2001−188846号公報
【特許文献2】特開2002−344444号公報
【特許文献3】特開2004−178295号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したようなシステムデータ登録システムにおいては、通報装置本体にテンキー等の入力手段を設けたり、システムデータを登録するための専用の外部装置を接続したりしなければならないという問題点がある。また、その登録方法を熟知した者や、その外部装置を所持している者が、通報装置の設置された場所に、システムデータが登録される都度出向かなければならないという問題点がある。
【0007】
また、別の場所において編集されたシステムデータを一括ダウンロードするのに時間がかかってしまったり、複数の通報装置にシステムデータを登録する場合は、その都度同じ操作を繰り返さなければならないという問題点がある。
【0008】
また、特許文献1〜3に記載された方法においては、読み取られたデータに基づいて商品やサービスの販売を行う販売方法となっており、所定の場所を監視してその監視状況を通報する通報システムや通報装置には適用されていない。さらに、バーコードリーダ等のバーコードを読み取る手段が新たに必要となってしまうという問題点がある。
【0009】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点を鑑みてなされたものであって、容易に且つ新たな機器を設けること無く通報装置にシステムデータを登録することができるシステムデータ登録システム、通報装置及びシステムデータ登録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、
設置場所の監視状況を通報する通報装置にシステムデータを登録するシステムデータ登録システムであって、
前記通報装置の設置場所を撮影することにより監視するとともに、バーコードに変換されたシステムデータを撮影する撮影手段を有し、
前記通報装置は、前記撮影手段によって撮影されたバーコードの画像データを受信し、該画像データをシステムデータにデコードし、該システムデータを登録する。
【0011】
また、前記バーコードに変換されたシステムデータを画面上に表示する端末を有し、
前記撮影手段は、前記端末の画面上に表示されたバーコードを撮影することを特徴とする。
【0012】
また、前記通報装置は、
前記撮影手段によって撮影されたバーコードの画像データを受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段にて受信された画像データをシステムデータにデコードする指示を行うバーコード処理指示手段と、
前記バーコード処理指示手段にてデコードの指示をされた画像データをシステムデータにデコードするバーコードデコード手段と、
前記バーコードデコード手段によってデコードされたシステムデータが登録されるメモリとを有することを特徴とする。
【0013】
また、前記バーコードが二次元コードであることを特徴とする。
【0014】
また、設置場所を撮影することにより当該設置場所を監視するとともに、バーコードに変換されたシステムデータを撮影する撮影手段に接続され、前記設置場所の監視状況を前記システムデータに基づいて通報する通報装置であって、
前記撮影手段によって撮影されたバーコードの画像データを受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段にて受信された画像データをシステムデータにデコードする指示を行うバーコード処理指示手段と、
前記バーコード処理指示手段にてデコードの指示をされた画像データをシステムデータにデコードするバーコードデコード手段と、
前記バーコードデコード手段によってデコードされたシステムデータが登録されるメモリとを有する。
【0015】
また、前記バーコードが二次元コードであることを特徴とする。
【0016】
また、設置場所の監視状況を通報する通報装置にシステムデータを登録するシステムデータ登録方法であって、
前記通報装置の設置場所を撮影することにより当該設置場所を監視する撮影手段にてバーコードに変換されたシステムデータを撮影して前記通報装置に送信する処理と、
送信されたバーコードの画像データを通報装置にて受信する処理と、
前記画像データのシステムデータへのデコードを指示する処理と、
前記画像データをシステムデータにデコードする処理と、
前記システムデータを登録する処理とを有する。
【0017】
上記のように構成された本発明においては、バーコードに変換されたシステムデータが端末の画面上に表示され、設置場所を監視するために当該場所を撮影する撮影手段によってバーコードが撮影され、撮影されたバーコードの画像データを通報装置にて受信すると、受信された画像データがシステムデータにデコードされて登録される。
【0018】
このように、携帯電話等の端末の画面上に表示されたバーコードを撮影するだけで、通報装置のシステムデータを登録することができる。そのため、入力手段や専用の設定機器の設置が不要となり、それに関わるコストの低減を図ることができる。また、設置場所を監視する撮影手段によってバーコードを撮影するため、バーコードを読み取るための専用の読み取り手段を新たに設ける必要が無くなる。さらに、複雑な入力作業が不要となるため、第三者や登録作業を熟知していない者でもシステムデータの登録が可能となる。また、システムデータがバーコードに変換されて表示されるため、セキュリティの面からも安全性が確保される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明においては、バーコードに変換されたシステムデータが端末の画面上に表示され、設置場所を監視するために当該場所を撮影する撮影手段によってバーコードが撮影され、撮影されたバーコードの画像データを通報装置にて受信すると、受信された画像データがシステムデータにデコードされて登録される構成としたため、容易に且つ新たな機器を設けること無く通報装置にシステムデータを登録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明のシステムデータ登録システムの実施の一形態を示す図である。
【0022】
本形態は図1に示すように、システムデータ登録の作業を行う作業者が所持する端末である携帯端末2と、携帯端末2の画面上に表示されたシステムデータを示すバーコード及び所定の監視すべき場所を画像データとして撮影する撮影手段であるカメラ3と、カメラ3によって撮影された画像データを処理し、システムデータを登録し、また、監視された監視状況を送信する通報装置1と、通報装置1によって送信された監視状況を公衆網4を介して受信するセンタ装置5とから構成されている。さらに、通報装置1は、カメラ3によって撮影された画像データを受信する画像受信部11と、画像受信部11にて受信された画像データがシステムデータを示すバーコードである場合、当該画像データをシステムデータにデコードするバーコードデコード部12と、画像受信部11にて受信された画像データ及びバーコードデコード部12にてデコードされたシステムデータ等を記憶するメモリ13と、通報装置1が設置された場所での異常を感知するセンサ14と、通報装置1の動作モードを切り替えるモード切替部15と、画像受信部11に対して画像受信部11にて受信された画像データについてバーコードデコード部12への転送を指示するバーコード処理指示部16と、メモリ13に記憶された画像データを公衆網4を介してセンタ装置5に送信する回線接続部17と、登録されたシステムデータを表示する表示部18と、これらを制御する制御部19とから構成されている。さらに、センサ14には、赤外線により侵入者等を感知する赤外線センサ21と、火災等によって発生する煙を感知する煙センサ22と、非常の場合に人に押されて非常を感知する非常ボタン23とが設けられている。
【0023】
以下に、図1に示したシステムデータ登録システムにおけるシステムデータ登録方法について説明する。
【0024】
図2は、図1に示したシステムデータ登録システムにおけるシステムデータ登録方法を説明するためのシーケンス図である。
【0025】
携帯端末2にて、システムデータに基づいたバーコードの受信または作成を予め行っておく(ステップS1)。ここで受信とは、他のパソコン等の装置において、当該システムデータが入力され、入力されたシステムデータが当該パソコンが有するアプリケーションを用いてバーコードに変換されて電子メールの添付ファイル等として送信されたもの、または、ケーブル接続等によりダウンロードされたものを携帯端末2にて受信することであり、また、作成とは、携帯端末2において、システムデータが入力され、入力されたシステムデータが携帯端末2が有するアプリケーションを用いてバーコードに変換されて携帯端末2内に保存されることである。そして、ステップS1にて受信または作成されたバーコードが携帯端末2の画面上に表示される(ステップS2)。
【0026】
一方、通報装置1において、モード切替部15から制御部19に対して、システムデータ設定モードへのモード切替が要求されると(ステップS3)、制御部19にて動作モードがシステムデータ設定モードに切り替えられる(ステップS4)。
【0027】
その後、バーコード処理指示部16から制御部19へバーコードの処理の指示が行われると(ステップS5)、制御部19から画像受信部11へバーコード転送要求が送信される(ステップS6)。
【0028】
そして、カメラ3によって、バーコードが表示された携帯端末2の画面が撮影されると(ステップS7)、カメラ3によって撮影された画像データがカメラ3から画像受信部11に送信され、画像受信部11にて画像データが受信される(ステップS8)。
【0029】
画像データが受信された画像受信部11では、ステップS6にて制御部19からバーコード転送が要求されているため、受信された画像データはバーコードであると認識され、バーコードデコード部12に転送される(ステップS9)。
【0030】
バーコードデコード部12にて受信されたバーコードは、バーコードデコード部12によってシステムデータにデコードされ(ステップS10)、デコードされて得られたシステムデータがメモリ13へ転送され(ステップS11)、転送されたシステムデータが制御部19によってメモリ13内に登録される(ステップS12)。
【0031】
制御部19にて、システムデータがメモリ13に登録されると、表示部18によって、登録された旨が表示される(ステップS13)。なお、ここでの表示については、通報装置1に表示画面が設けられ、メモリ13に登録されたシステムデータが表示画面上に表示され、システムデータ登録の作業を行う作業者によって確認されるものであっても良いし、メモリ13にシステムデータが正常に登録された旨を表示するLED等が設けられ、システムデータが正常に登録された際にそのLEDを点灯させるものであっても良い。また、他の手段であっても、メモリ13にシステムデータが登録されたことを作業者が確認できるものであれば良い。
【0032】
その後、モード切替部15から制御部19に対して、通常運用モードへのモード切替が要求されると(ステップS14)、制御部19にて動作モードが通常運用モードに切り替えられ(ステップS15)、通報装置1において通報装置1の設置場所の監視処理が行われる。
【0033】
次に、図1に示した携帯端末2の画面上に表示されたバーコードが示すシステムデータの構成について説明する。
【0034】
図3は、図1に示した携帯端末2の画面上に表示されたバーコードが示すシステムデータの第1の構成例を示す図である。
【0035】
図3に示すように、バーコードにはそれぞれ通報装置ごとに予め規定された桁数により決められた位置に設定項目が示されている。
【0036】
1桁目から所定の桁目までは、設定されるシステムデータの始まりを表す情報が示されている。
【0037】
A桁目から所定の桁目までは、1つ目のセンサ14によって異常が感知された場合の通報データが示されている。
【0038】
最初に、センサ14の種類を示すセンサ番号(1)には赤外線センサ21を表す「0」が示されており、続いて、センサ14によって何らかの異常が感知された際に、カメラ3の連動があるかどうかが示されるカメラ連動有/無情報には、連動有りを表す「1」が示されている。引き続き、センサ14によって何らかの異常が感知された際に、通報するかどうかが示される通報有/無情報には、通報有りを表す「1」が示されている。さらに続けて、その通報先の電話番号、通報先の電話番号に電話をかけても通報先の相手が出ない場合に何回リダイヤルするかのリダイヤル回数、また、当該リダイヤル回数だけリダイヤルしても通報先の相手が出ない場合に次に通知する第2の通知先の電話番号が示されている。
【0039】
次に、B桁目から所定の桁目までは、2つ目のセンサ14によって異常が感知された場合の通報データが示されている。
【0040】
最初に、センサ14の種類を示すセンサ番号(2)には煙センサ22を表す「1」が示されており、続いて、センサ14によって何らかの異常が感知された際に、カメラ3の連動があるかどうかが示されるカメラ連動有/無情報には、連動無しを表す「0」が示されている。引き続き、センサ14によって何らかの異常が感知された際に、通報するかどうかが示される通報有/無情報には、通報有りを表す「1」が示されている。さらに続けて、その通報先の電話番号、通報先の電話番号に電話をかけても通報先の相手が出ない場合に何回リダイヤルするかのリダイヤル回数、また、当該リダイヤル回数だけリダイヤルしても通報先の相手が出ない場合に次に通知する第2の通知先の電話番号が示されている。
【0041】
さらに、C桁目から所定の桁目までは、3つ目のセンサ14によって異常が感知された場合の通報データが示されている。
【0042】
最初に、センサ14の種類を示すセンサ番号(3)には非常ボタン23を表す「2」が示されており、続いて、センサ14によって何らかの異常が感知された際に、カメラ3の連動があるかどうかが示されるカメラ連動有/無情報には、連動有りを表す「1」が示されている。引き続き、センサ14によって何らかの異常が感知された際に、通報するかどうかが示される通報有/無情報には、通報有りを表す「1」が示されている。さらに続けて、その通報先の電話番号、通報先の電話番号に電話をかけても通報先の相手が出ない場合に何回リダイヤルするかのリダイヤル回数、また、当該リダイヤル回数だけリダイヤルしても通報先の相手が出ない場合に次に通知する第2の通知先の電話番号が示されている。
【0043】
上述したように、複数のセンサ14についての通報データが示されている。
【0044】
そして、Y桁目から所定の桁目までは、通報装置1を特定するための端末ID番号が示されている。
【0045】
さらに、Z桁目から所定の桁目までは、設定されるシステムデータの終わりを表す情報が示されている。
【0046】
以上のようにバーコードに示されたシステムデータが、図3に示した構成でメモリ13に登録される。
【0047】
図4は、図1に示した携帯端末2の画面上に表示されたバーコードが示すシステムデータの第2の構成例を示す図である。
【0048】
図4に示すように、バーコードにはそれぞれ通報装置ごとに予め規定された文字列と組み合わせてそれぞれの設定値が示されている。
【0049】
まず、1桁目から、設定されるシステムデータの始まりを表す情報が示されている。次に、Aという文字列が示されると、そのAという文字列の直後の値から通報先の電話番号が示される。同様にBという文字列が示されると、そのBという文字列の直後の値から通報装置1を特定するための端末ID番号が示される。
【0050】
以上のようにバーコードに示されたシステムデータが、図4に示した構成でメモリ13に登録される。
【0051】
以下に、図1に示したシステムデータ登録システムにおいて図3に示したシステムデータが登録された後の通報装置1の処理について説明する。
【0052】
図5は、図1に示したシステムデータ登録システムにおいて図3に示したシステムデータが登録された後の通報装置1の処理を説明するためのシーケンス図である。なお、ここでは、赤外線センサ21によって、侵入者を感知した場合の処理を説明する。また、図3に示すように赤外線センサ21を使用する場合のシステムデータには、カメラ3との連動有りに登録されており、また、通報有りに登録されている。
【0053】
まず、赤外線センサ21によって侵入者が感知されると(ステップS21)、制御部19にて赤外線センサ21によって何らかの異常が感知されたことが認識され、メモリ13に登録されているシステムデータが確認される(ステップS22)。赤外線センサ21による検出のため、制御部19によってメモリ13に登録されているシステムデータのうちセンサ番号が「0」であるデータが読み出される。そして、センサ番号が「0」である通報データについて、カメラ連動有/無情報がカメラ連動有りに登録されているため、制御部19によって画像受信部11に対して画像データの転送要求が出力される(ステップS23)。また、通報有/無情報が通報有りに登録されているため、制御部19によって動作モードが通報モードに設定される(ステップS24)。
【0054】
一方、カメラ3によって、通報装置1が設置された場所の撮影が行われており(ステップS25)、カメラ3によって撮影された画像データは画像受信部11にて受信される(ステップS26)。画像受信部11にて受信された画像データは、画像受信部11からメモリ13へ転送され(ステップS27)、転送された画像データはメモリ13内に格納される(ステップS28)。
【0055】
一方、通報モードに設定された制御部19において、回線接続部17に対してセンタ装置5の呼び出し要求が出力される(ステップS29)。このとき、通報先の電話番号に登録されている番号への接続が要求される。そして、回線接続部17によって通報装置1とセンタ装置5とが接続され(ステップS30)、接続された旨が制御部19に通知される。すると、制御部19によってセンタ装置5が応答したことが検出される(ステップS31)。
【0056】
そして、制御部19によって、メモリ13に格納された画像データが読み出され(ステップS32)、読み出された画像データが制御部19から回線接続部17に出力され(ステップS33)、回線接続部17にて入力された画像データが公衆網4を介してセンタ装置5へ転送される(ステップS34)。このときの画像データの転送方法については、特に限定しない。
【0057】
回線接続部17にて画像データの転送が完了したことが確認されると(ステップS35)、その旨が回線接続部17から制御部19に対して通知される。すると、制御部19にて、動作モードが通報モードから通常運用モードに設定される(ステップS36)。
【0058】
なお、本形態においては、バーコードを使用してシステムデータを登録する場合を例に挙げて説明したが、二次元コードを使用して同様にシステムデータを登録できることは言うまでもない。
【0059】
また、センサ14については、上述した赤外線センサ21、煙センサ22及び非常ボタン23に限らない。
【0060】
また、カメラ3については、通報装置1に内蔵されていても良い。
【0061】
また、カメラ3に接続されていない通報装置1においては、RS−232C等のインタフェースを用いてバーコードリーダを接続することにより、接続されたバーコードリーダによって携帯端末2の画面上に表示されたバーコードを読み取り、システムデータが登録されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明のシステムデータ登録システムの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示したシステムデータ登録システムにおけるシステムデータ登録方法を説明するためのシーケンス図である。
【図3】図1に示した携帯端末の画面上に表示されたバーコードが示すシステムデータの第1の構成例を示す図である。
【図4】図1に示した携帯端末の画面上に表示されたバーコードが示すシステムデータの第2の構成例を示す図である。
【図5】図1に示したシステムデータ登録システムにおいて図3に示したシステムデータが登録された後の通報装置の処理を説明するためのシーケンス図である。
【図6】通報装置にシステムデータを登録する従来のシステムデータ登録システムを示す図である。
【符号の説明】
【0063】
1 通報装置
2 携帯端末
3 カメラ
4 公衆網
5 センタ装置
11 画像受信部
12 バーコードデコード部
13 メモリ
14 センサ
15 モード切替部
16 バーコード処理指示部
17 回線接続部
18 表示部
19 制御部
21 赤外線センサ
22 煙センサ
23 非常ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置場所の監視状況を通報する通報装置にシステムデータを登録するシステムデータ登録システムであって、
前記通報装置の設置場所を撮影することにより監視するとともに、バーコードに変換されたシステムデータを撮影する撮影手段を有し、
前記通報装置は、前記撮影手段によって撮影されたバーコードの画像データを受信し、該画像データをシステムデータにデコードし、該システムデータを登録するシステムデータ登録システム。
【請求項2】
請求項1に記載されたシステムデータ登録システムにおいて、
前記バーコードに変換されたシステムデータを画面上に表示する端末を有し、
前記撮影手段は、前記端末の画面上に表示されたバーコードを撮影することを特徴とするシステムデータ登録システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のシステムデータ登録システムにおいて、
前記通報装置は、
前記撮影手段によって撮影されたバーコードの画像データを受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段にて受信された画像データをシステムデータにデコードする指示を行うバーコード処理指示手段と、
前記バーコード処理指示手段にてデコードの指示をされた画像データをシステムデータにデコードするバーコードデコード手段と、
前記バーコードデコード手段によってデコードされたシステムデータが登録されるメモリとを有することを特徴とするシステムデータ登録システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステムデータ登録システムにおいて、
前記バーコードが二次元コードであることを特徴とするシステムデータ登録システム。
【請求項5】
設置場所を撮影することにより当該設置場所を監視するとともに、バーコードに変換されたシステムデータを撮影する撮影手段に接続され、前記設置場所の監視状況を前記システムデータに基づいて通報する通報装置であって、
前記撮影手段によって撮影されたバーコードの画像データを受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段にて受信された画像データをシステムデータにデコードする指示を行うバーコード処理指示手段と、
前記バーコード処理指示手段にてデコードの指示をされた画像データをシステムデータにデコードするバーコードデコード手段と、
前記バーコードデコード手段によってデコードされたシステムデータが登録されるメモリとを有する通報装置。
【請求項6】
請求項5に記載の通報装置において、
前記バーコードが二次元コードであることを特徴とする通報装置。
【請求項7】
設置場所の監視状況を通報する通報装置にシステムデータを登録するシステムデータ登録方法であって、
前記通報装置の設置場所を撮影することにより当該設置場所を監視する撮影手段にてバーコードに変換されたシステムデータを撮影して前記通報装置に送信する処理と、
送信されたバーコードの画像データを通報装置にて受信する処理と、
前記画像データのシステムデータへのデコードを指示する処理と、
前記画像データをシステムデータにデコードする処理と、
前記システムデータを登録する処理とを有するシステムデータ登録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−268261(P2006−268261A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−83554(P2005−83554)
【出願日】平成17年3月23日(2005.3.23)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】