説明

シーソースイッチ

【課題】スイッチノブの操作方向に対して交差する直交方向のガタツキを低く抑えることができるシーソースイッチを提供する。
【解決手段】シーソースイッチ3のスイッチノブ2の両側に、スイッチノブ2の揺動動作を案内するガイド機構12を設ける。このガイド機構12は、ボディ部4に形成された溝穴15と、スイッチノブ2に形成された係止片16とを持ち、スイッチノブ2の揺動方向Kに沿って反り立つ一対の壁17,17で係止片16をほぼ隙間無く挟み込んだ構造をとる。ガイド機構12は、スイッチノブ2の揺動動作を案内する働きの他に、このときの揺動方向Kに対して交差する直交方向、即ちスイッチ幅方向においてスイッチノブ2をその位置決め状態で支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチノブが揺動する動きをとるシーソースイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、起動停止や動作切り換えに際して入力操作を伴う機器や装置には、種々のスイッチが設けられている。これらスイッチの種類の中には、例えばスイッチノブを揺動式に動かして操作するシーソースイッチがある。シーソースイッチの一例は、例えば特許文献1等に開示されている。図10に、特許文献1に開示されたシーソースイッチ81を図示すると、シーソースイッチ81には、このシーソースイッチ81のスイッチ本体部としてボディ部82が設けられている。シーソースイッチ81は、このボディ部82にシーソースイッチ81の部品群が収納され、ボディ部82がスイッチ取り付け箇所(図示略)にネジ等により組み付けられている。
【0003】
ボディ部82には、シーソースイッチ81の操作箇所として図10及び図11に示すスイッチノブ83が揺動可能に取り付けられている。このスイッチノブ83は、同ノブ83の長さ方向(図10の矢印Lx方向)の中央位置に、ノブ83の幅方向(図10の矢印Ly方向)を軸方向とする左右一対の回動軸84を持ち、この回動軸84の軸回りに揺動動作が可能となっている。このシーソースイッチ81は、スイッチノブ83を操作していない非操作時にとる位置を中立位置としてその揺動方向両側(図10の矢印K1方向及び矢印K2方向)に押圧操作(揺動操作)が可能で、ノブ83の押圧操作の後にノブ83から手を離すと元の中立位置に自動で復帰するモーメンタリ式をとるものが多い。
【特許文献1】特開平5−166435号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のシーソースイッチ81のスイッチノブ83では、スイッチノブ83を高品位なものにするために、操作方向ではない幅方向(図10の矢印Ly方向)におけるガタツキをなるべく低く抑えたい要求がある。このガタツキは、スイッチノブ2の開口幅寸法Lx1(図11参照)と、ボディ部82の端縁幅寸法Lx2(図10参照)により決まる。しかし、ボディ部82やスイッチノブ83の内壁の寸法精度には限界があるので、スイッチノブ83のガタツキの発生を抑制するには限度がある。また、スイッチノブ83はボディ部82に上から覆い被さる形状をとるので、例えばスイッチノブ83が何度も押し操作されると、そのときに操作者の指からスイッチノブ83にかかる押し付け力により、スイッチノブ83が幅方向に開いて変形(撓む)する現状があり、この変形によってスイッチノブ83のガタツキが助長される問題もあった。
【0005】
本発明の目的は、スイッチノブの操作方向に対して交差する直交方向のガタツキを低く抑えることができるシーソースイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記問題点を解決するために、本発明では、スイッチノブがボディ部に揺動可能に取り付けられ、前記スイッチノブを揺動操作することによりスイッチ操作が行われるシーソースイッチにおいて、前記スイッチノブと前記ボディ部との間に設けられ、前記スイッチノブの揺動操作の際には、前記スイッチノブ及び前記ボディ部の一方に形成された突部がこれらの他方が持つ案内溝に沿って動いて前記揺動操作を案内しつつ、しかも当該突部及び案内溝の係止により前記スイッチノブを揺動方向の直交方向において前記ボディ部に支持するガイド機構を設けたことを要旨とする。
【0007】
この構成によれば、スイッチノブが揺動操作された際には、スイッチノブとボディ部とのうちの一方に形成された突部が、これらの他方に形成された案内溝に沿って動くことにより、スイッチノブの揺動操作が案内される。また、このスイッチノブの揺動操作の際には、突部が案内溝の壁で支えを受けることにより、スイッチノブの揺動方向(即ち、操作方向)に対して交差する直交方向においてスイッチノブの動きが規制される。このため、スイッチノブがその操作方向の直交方向において位置決めされた状態で取り付くので、スイッチノブの操作方向に対する直交方向のガタツキを低く抑えることが可能となる。
【0008】
本発明では、前記ガイド機構は、前記スイッチノブの外部に設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、ガイド機構をスイッチノブの外部に配置したので、スイッチノブの内部に、この種のガイド機構を配置するスペースを用意せずに済む。よって、例えば仮にスイッチノブの内部に照明機構を組み込んでスイッチノブをその内部から照明する場合であっても、照明機構の充分な配置スペースを確保することが可能となる。
【0009】
本発明では、前記ガイド機構は、前記揺動方向において前記スイッチノブの両側に一対設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、ガイド機構をスイッチノブの揺動方向においてその両側に一対設けたので、スイッチノブを複数箇所でボディ部に支持させることが可能となる。よって、スイッチノブをより強固にボディ部に支持させられるので、スイッチノブの操作方向に対する直交方向のガタツキをより低く抑えることが可能となる。
【0010】
本発明では、前記案内溝は、前記スイッチノブの揺動方向に沿って延びるレール部に凹設され、前記レール部には、溝幅の広がり変形を抑制する補強リブが設けられていることを要旨とする。
【0011】
この構成によれば、案内溝の形成部材であるレール部を、その溝幅が広がり変形し難くなるように補強リブで補強するので、例えば仮に突部から案内溝に大きな力が付与されても、溝幅が広がってしまう状況が生じ難い。よって、レール部の溝幅広がり変形に起因して突部と案内溝との間に隙間が発生してしまう状況が生じ難くなるので、スイッチノブの操作方向に対する直交方向のガタツキをより低く抑えることが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、スイッチノブの操作方向に対して交差する直交方向のガタツキを低く抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を具体化したシーソースイッチの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、スイッチ取り付け部材1には、スイッチノブ2を揺動式に動かしてスイッチ操作するシーソースイッチ3が設けられている。本例のシーソースイッチ3は、スイッチノブ2が操作されていない非操作状態を中立位置としてその両側(図1の矢印Ka方向及び図1の矢印Kb方向)に押圧操作(揺動操作)が可能であり、スイッチノブ2の押圧操作の後にスイッチノブ2から手を離すと元の中立位置に自動で復帰するモーメンタリ式をとっている。
【0014】
図2〜図5に示すように、スイッチ取り付け部材1には、シーソースイッチ3のスイッチ本体部として略箱形状のボディ部4が取り付けられている。このボディ部4は、上部に開口部5が形成されるとともにスイッチ高さ方向(図2のZ軸方向)の途中に段差部6を持ち、内部に例えば回路基板やスイッチ接点等のシーソースイッチ3の各種部品群が収納されている。シーソースイッチ3は、このボディ部4を例えばネジ等でスイッチ取り付け部材1に固定する取り付け状態をとっている。また、ボディ部4には、同ボディ部4を上から覆うカバー部7が抜け止めされた状態で取り付けられている。このカバー部7の中央部には、スイッチノブ2を外部に露出させる開口孔8が貫設されている。
【0015】
ボディ部4の開口部5の端縁には、スイッチ長さ方向(図2のX軸方向)の中央位置に、スイッチ幅方向(図2のY軸方向)を軸方向とする左右一対の回動軸9,9が形成されている。また、スイッチノブ2は、無底略箱形状をなすとともに、自身の開口部10の端縁において回動軸9,9と対応する位置に一対の掛止片11,11が延設されている。スイッチノブ2は、一対の掛止片11,11をボディ部4の回動軸9,9に軸支することにより、ボディ部4に対して揺動可能に取り付けられている。スイッチノブ2は、回動軸9,9の軸回りを揺動方向(図2の矢印K方向)として揺動動作が可能であり、ノブ操作前の中立位置(図2の状態)を基準として、手前側(図3の状態)と奥側(図4の状態)とに各々1クリック操作が可能となっている。また、スイッチノブ2は、ボディ部4の開口部5に上から全体を覆い被さるように取り付けられている。
【0016】
図2〜図5に示すように、ボディ部4とスイッチノブ2との間には、スイッチノブ2の揺動動作を案内するガイド機構12が設けられている。本例のガイド機構12は、スイッチノブ2の4つの側面(外側面)13a〜13dのうち、スイッチノブ2の揺動方向Kに交差する2側面13a,13bに設けられている。即ち、図6に示すように、本例のガイド機構12は、スイッチノブ2の揺動方向Kにおいてスイッチノブ2の両側に一対設けられつつ、しかも揺動方向Kに沿う同一直線上に配置されている。また、これら一対のガイド機構12,12は、スイッチノブ2の外側面13a,13bに設けることにより、スイッチノブ2の外部に配置されている。なお、揺動側の面とは、ボディ部4とスイッチノブ2とが向き合う対向面のうち、揺動方向Kに対して交差する面のことをいう。
【0017】
図2〜図5に示すように、ボディ部4の段差部6の上面には、ガイド機構12の一構成部品として一対のレール部14,14がスイッチ高さ方向に立設されている。これらレール部14,14は、図6に示すように、スイッチノブ2の揺動方向Kに沿って並ぶ配置位置をとっている。また、これらレール部14,14には、ガイド機構12の被係止側として溝穴15が凹設されている。この溝穴15は、スイッチ高さ方向に沿う向き、即ちスイッチノブ2の揺動方向Kに沿う向きに切られている。これらレール部14,14は、溝穴15が互いに向き合う配置向きをとっている。なお、溝穴15が突部に相当する。
【0018】
また、スイッチノブ2の2側面13a,13bには、ガイド機構12の他の一構成部品として係止片16が各々突設されている。これら一対の係止片16,16は、縦向きの舌片形状をとるとともに、各々対向する溝穴15,15に嵌り込んだ取り付け状態をとっている。係止片16は、溝穴15に対してスイッチノブ2の揺動方向Kの動きは許容されるものの、揺動方向Kに対する直交方向、即ちスイッチ幅方向においてはスイッチノブ2がボディ部4に対して動かないような寸法に形成されている。即ち、溝穴15の溝幅寸法Wa及び係止片16の幅寸法Wb(ともに図2参照)は、スイッチノブ2が揺動操作された際にスイッチノブ2にスイッチ幅方向のガタツキが生じない程度の寸法に形成されている。なお、溝穴15が案内溝に相当する。
【0019】
さて、図2に示すように中立位置にあるスイッチノブ2が図3の矢印Ka方向や図4の矢印Kb方向に押圧操作された場合、この時の押圧操作の操作方向がガイド機構12で案内されることにより、スイッチノブ2が揺動動作する。このときは、係止片16,16が各々嵌り状態にある溝穴15,15に沿って動き、スイッチノブ2の揺動動作を案内する。そして、スイッチノブ2を最大限押圧操作した後に、このスイッチノブ2から手を離すと、シーソースイッチ3の内部の付勢部材(図示略)が利いて、スイッチノブ2が元の中立位置に自動で復帰する。
【0020】
また、本例のガイド機構12は、スイッチノブ2の4側面13a〜13dのうちスイッチノブ2の揺動方向Kに交差する2側面13a,13bに設けられているので、スイッチノブ2の揺動方向Kに沿って反り立つ一対の壁17,17で係止片16をほぼ隙間無く挟み込んだ構造をとる。よって、これら係止片16と溝穴15とのスイッチ幅方向における係止により、スイッチノブ2がスイッチ幅方向において位置決め状態で支持される。このため、スイッチノブ2がスイッチ幅方向に動き難い状態でボディ部4に強く支持されるので、スイッチノブ2のスイッチ幅方向におけるガタツキも極力少なく抑えることが可能となる。
【0021】
また、スイッチノブ2を押圧操作した際、スイッチノブ2には、スイッチノブ2をスイッチ幅方向に開き変形させる力(開き変形側の力)がかかることになる。しかし、本例の場合は、開き変形側の力がスイッチノブ2に加わっても、溝穴15の壁17,17が係止片16をスイッチ幅方向において支持する状態をとるので、スイッチノブ2がこの時の開き変形側の力によって開き変形してしまう状況が生じ難くなる。このため、スイッチノブ2を押圧操作した際に起こり得るスイッチノブ2の形状変形に起因するガタツキも本例においては発生し難くなる。
【0022】
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)スイッチノブ2の4つの外側面13a〜13dのうちスイッチノブ2の揺動方向Kと交差する側面13a,13bに、スイッチノブ2の揺動動作を案内するガイド機構12を設けた。このため、スイッチノブ2の押圧操作(揺動操作)の際には、係止片16が溝穴15の一対の壁17,17によりスイッチ幅方向に支えを受けることになるので、スイッチノブ2のスイッチ幅方向における動きが規制される。このため、スイッチノブ2はスイッチ幅方向において位置決めされた状態で取り付くので、スイッチノブ2のスイッチ幅方向におけるガタツキを低く抑えることができる。また、スイッチノブ2の押圧操作の際にスイッチノブ2に開き変形側の力が加わっても、このときは係止片16を溝穴15で支える状態をとるので、スイッチノブ2の開き変形が極力抑えられる。よって、スイッチノブ2の開き変形に起因するスイッチ幅方向のガタツキも極力抑えることができる。
【0023】
(2)シーソースイッチ3の一種には、スイッチノブ2の機能性を高めるために、シーソースイッチ3(ボディ部4)の内部に照明機構を組み込んで、スイッチノブ2を内部側から照明する構造をとるものもある。この種の照明機構が組み込まれたシーソースイッチ3の場合、本例のようにガイド機構12をスイッチノブ2の外部に配置すれば、シーソースイッチ3の内部に組み込む照明機構に、ガイド機構12が影響を及ぼすことがなくなる。よって、シーソースイッチ3の内部に照明機構を組み込む場合であっても、照明機構の配置スペースや照明スペースを極力広くとることができる。
【0024】
(3)スイッチノブ2の揺動方向Kの両側にガイド機構12を一対設けたので、スイッチノブ2が複数のガイド機構12によりボディ部4に支持される。このため、スイッチノブ2をより強固にボディ部4に支持させられるので、スイッチノブ2のスイッチ幅方向におけるガタツキを一層低く抑えることができる。
【0025】
(4)ボディ部4にガイド機構12の溝穴15を形成し、スイッチノブ2にガイド機構12の係止片16を形成したので、スイッチノブ2が溝を持つ形状とならない。よって、スイッチノブ2が一部分だけ厚さが薄くなる形状をとらずに済むので、スイッチノブ2の強度を高いものとすることができる。
【0026】
(5)カバー部7によりシーソースイッチ3の上面を覆うようにしたので、ガイド機構12を外部に露出させずに済む。よって、本例のようにガイド機構12をシーソースイッチ3に設けても、シーソースイッチ3の意匠性が大きく損なわれずに済む。
【0027】
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ レール部14,14には、例えば図7に示すように、レール部14をその両側の壁17,17において支持する一対の補強リブ31,31が形成されてもよい。この場合、これら一対の補強リブ31,31によって溝穴15の幅広がりが抑えられるので、スイッチノブ2のスイッチ幅方向のガタツキを一層低く抑えることができる。なお、この補強リブ31,31は、左右に一対設けられることに限らず、例えば片側のみでもよい。
【0028】
・ ガイド機構12は、必ずしもスイッチノブ2の外部に設けられることに限定されない。例えば、図8に示すように、ガイド機構12をスイッチノブ2の内部に設けてもよい。
【0029】
・ ガイド機構12は、必ずしもスイッチノブ2に係止片16が形成され、ボディ部4に溝穴15が形成されることに限らず、この組み合わせを入れ替えてもよい。
・ ガイド機構12の個数は、必ずしも2つに限定されず、例えばスイッチノブ2の片側にのみ1つ設けてもよいし、或いはスイッチノブ2の両側に合わせて計3つ以上設けてもよい。
【0030】
・ ガイド機構12の配置位置は、スイッチノブ2の揺動方向Kの直交面である側面13a,13bに形成されることに限定されない。例えば、図9に示すように、スイッチノブ2のスイッチ幅方向の側面13c,13dにガイド機構12を設けてもよい。
【0031】
・ シーソースイッチ3は、必ずしもモーメンタリ式に限定されず、操作後のスイッチノブ2を元の中立位置に戻す際には戻し力を必要とするオルタネート式でもよい。
・ シーソースイッチ3は、スイッチノブ2を両側に押圧操作できる両方向操作式に限定されず、例えばスイッチノブ2を一方向にのみ揺動可能とすることにより、スイッチノブ2を単方向操作式としてもよい。
【0032】
・ シーソースイッチ3は、中立位置から1段のみ奥に操作可能な単クリック式に限定されず、例えば奥に2段または3段というように段階的に押し込み操作ができる多段クリック式でもよい。
【0033】
・ 係止片16の形状は、端縁が鉛直方向に真っ直ぐ延びた形状であることに限定されない。例えば、スイッチノブ2が揺動した際に係止片16が邪魔にならないように、上部から下部に向かうに従い幅が広くなるテーパ形状をなしていてもよい。
【0034】
・ 突部は、舌片形状をなす係止片16に限定されず、溝穴15に係止できるものであれば、その形状は何でもよい。
・ 溝穴15は、ボディ部4に新たに設けたレール部14を形成してこれに形成されることに限定されない。即ち、元から存在するボディ部4の壁面に切り込みを入れることにより形成されるものでもよい。
【0035】
・ 案内溝は、必ずしも溝穴15に限定されず、係止片16を掛け止めることができるものであれば、例えば孔などの他の形状を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
【0036】
(1)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ガイド機構は、前記スイッチノブと前記ボディ部との間のうち揺動側の面に設けられている。この構成によれば、スイッチノブとボディ部に単に片や溝を形成するだけで済むので、スイッチノブやボディ部の形状が複雑化せずに済む。
【0037】
(2)請求項1〜4、前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記スイッチノブに前記突部が形成され、前記ボディ部に前記案内溝が形成されている。この構成によれば、スイッチノブに案内溝を設ける必要がなくなるので、スイッチノブが一部分において薄い形状とならすに済み、スイッチノブの強度を比較的高いものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】一実施形態におけるシーソースイッチの外観を示す斜視図。
【図2】シーソースイッチの具体的構成を示す斜視図。
【図3】一方向に押圧操作された際のシーソースイッチを示す斜視図。
【図4】他方向に押圧操作された際のシーソースイッチを示す斜視図。
【図5】シーソースイッチの詳細構成を示す分解斜視図。
【図6】シーソースイッチの内部構成を示す平断面図。
【図7】別例におけるシーソースイッチの外観を示す斜視図。
【図8】他の別例のシーソースイッチを分解した斜視図。
【図9】他の別例のシーソースイッチを上から見た平面図。
【図10】従来におけるシーソースイッチの概略構成を示す組付図と分解斜視図。
【図11】シーソースイッチのスイッチノブを裏返したときの斜視図。
【符号の説明】
【0039】
2…スイッチノブ、3…シーソースイッチ、4…ボディ部、12…ガイド機構、14…レール部、15…案内溝としての溝穴、16…突部としての係止片、31…補強リブ、K…揺動方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチノブがボディ部に揺動可能に取り付けられ、前記スイッチノブを揺動操作することによりスイッチ操作が行われるシーソースイッチにおいて、
前記スイッチノブと前記ボディ部との間に設けられ、前記スイッチノブの揺動操作の際には、前記スイッチノブ及び前記ボディ部の一方に形成された突部がこれらの他方が持つ案内溝に沿って動いて前記揺動操作を案内しつつ、しかも当該突部及び案内溝の係止により前記スイッチノブを揺動方向の直交方向において前記ボディ部に支持するガイド機構を設けたことを特徴とするシーソースイッチ。
【請求項2】
前記ガイド機構は、前記スイッチノブの外部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシーソースイッチ。
【請求項3】
前記ガイド機構は、前記揺動方向において前記スイッチノブの両側に一対設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシーソースイッチ。
【請求項4】
前記案内溝は、前記スイッチノブの揺動方向に沿って延びるレール部に凹設され、前記レール部には、溝幅の広がり変形を抑制する補強リブが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のシーソースイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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