説明

シート排出装置

【課題】定着後のシートをローラ間に挟み込んで排出時にシート幅方向を波打たせながらいわゆる腰を付けて良好な排出性能を維持させ、同時にローラ痕によってトナー面における光沢差を抑えて高画質画像が得られるようにしたシート排出装置を提供する。
【解決手段】上下段排出ローラ51,55では、平行なローラシャフト52,56上にそれぞれ複数からなるローラ51a〜51eとローラ55a〜55eがそれらの外周部を互い違いにして適宜間隔をもって設けられている。そうした互い違いの外周部にシートSを幅方向に波形状に挟み込ませて回転摩擦力で排出するので、シートに腰を付けるようにしてカールを矯正しつつ排出し、本来のシート排出性能を満足させる。また、ローラ表面層には弾性層が設けられているので、ローラ間に挟みこまれて搬送中のシートSとの接触によって発生するローラ痕の発生を軽減させ、良質画像を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、レーザビームプリンタおよび複合機などの電子写真画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という)に装備され、画像が定着された被記録媒体であるシートを排出するシート排出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フルカラープリンタなどの画像形成装置に装備されたシート排出装置では、像担持体である電子写真感光体ドラム(以下、単に「感光体ドラム」という)に担持されたトナー画像がシート上に形成され、そのシートを定着装置に搬送してトナー像の定着処理が行われる。定着後のシートはシート排出トレイに排出される。
【0003】
ところで、定着装置において定着中に加熱されたシートは特に紙質の場合丸まってカールしやすい。カールしたシートがその状態のままでシート排出トレイに排出されると、さらに大きく丸まったり、先に排出されたシートを押し出したりして、積載不良の生原因になっている。そのため、排出前にシート排出装置でシートのカールをある程度平らに矯正して排出しなければならない手間を要した。
【0004】
そこで、先に本出願人はシートを排出方向に直交する方向から波打たせながらカールを矯正しつつ排出を行なう装置を提案している(たとえば、特許文献1参照)。これについて、図6〜図8を参照して概略的に説明する。図6は、たとえばフルカラー方式のプリンタ本体100を示す。このプリンタ本体100に装備されたシート排出装置90は、定着装置30によってトナー像の定着処理が行われた直後のシートSを、プリンタ本体100の上面に設置したシート排出トレイ101に順次排出して積載する。排出時、図7に示すように、シートSはその幅方向つまり排出方向とは直交するシート幅方向に波打たされつつ排出される。シート排出装置90は、シート幅方向に延びるローラシャフト上にローラ外径寸法およびローラ幅寸法が異なる2種類のシート排出ローラ91a,91bが1つ置き交互に圧入成形などして構成されている。シート排出ローラ91aのローラ外径よりもシート輩出ローラ91bのローラ外径は大きく、回転軸線方向から透視して見ると、シート排出ローラ91bの外周がシート排出ローラ91aの外周から突出している。さらに、ローラ幅が広い方のシート排出ローラ91aのそれぞれに圧接してシート排出コロ95が配置され、このシート排出コロ95はスプリングによってシート排出ローラ91aに押し付けられる方向へ付勢されている。このようなローラ形状とローラ配置によって、シート排出コロ95による押圧力でもってシートSを幅方向に波打たせるようにして送り出し、搬送方向に「腰を付ける」ようにしてカールを矯正しつつ排出する。
【0005】
一方、近年、フルカラープリンタの分野では印刷スピードの高速化に加え、高画質で光沢度の高いプリント画質が求められるようになってきている。光沢度の高い画像を得るには、定着装置でシート上のトナー像に高温高圧を加えて十分に溶解させてシートに定着させる必要がある。高温で溶解されたトナーがある程度冷えてシート上に十分に定着するにはやや時間を要する。印刷スピードが高速化されていると、冷却時間が十分に足りないまま定着装置30のすぐ下流側に配置されている図8の搬送ローラ対40に中継され、上記図7のシート排出装置90へと搬送される。搬送ローラ対40は、一方のローラ41をシートの画像形成面側から接触させ、他方のローラ42をシート裏面側から接触させる。
【0006】
その際、特にフルカラー方式プリンタの場合、定着直後で冷却が不十分なトナー面にローラなどが接触すると、接触した部分と接触していない部分とではトナー面の光沢に差が生じることがある。そうした光沢差現象は、ローラなどが接触した部分が他の部分に比べて早く熱を奪われてトナーの凝固様相に変化が生じること原因と考えられ、シートの画像面からの接触だけでなく、シートの裏面からの接触でも発生することがある。また、トナー面にローラなどが強く接触した場合のローラ痕によっても表面性が変化して光沢に差が生じることがある。ローラ痕による光沢差はシートが普通紙の場合は目立ちにくいが、光沢紙や光沢フィルムなど画像面の光沢度が高いシートになるほど、目立つようになる。
【0007】
そのようなローラ痕による光沢差に関して、図8で示された搬送ローラ対40の各ローラ41,42をそれぞれローラ面がシート幅よりも長い通しローラとして設ける。それによって、シート面に均一にローラ面を接触させることができ、ローラ痕防止に有効である。
【0008】
【特許文献1】特開2005−212925号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図7のようにシートSに腰を付けつつ排出するシート排出装置90では、ローラ痕に有効とされる搬送ローラ対40の各ローラ41,42を通しローラとして設けることができない。すなわち、ローラ41,42を通しローラにすると、シート排出装置90側のシート排出ローラ91a,91bとコロ95がシートSの表裏面に強く接触し、ローラ痕を発生させて逆効果となってしまうのである。
【0010】
そこで、本発明の目的は、定着後のシートをローラ間に挟み込んで排出時にシート幅方向を波打たせながらいわゆる腰を付けて良好な排出性能を維持させ、同時にローラ痕によってトナー面における光沢差を抑えて高画質画像が得られるようにしたシート排出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明のシート排出装置は、搬送方向に直交する回転軸線が平行な第1,第2シャフト上に、それぞれ複数からなる第1ローラと第2ローラがそれらの外周部を互い違いにして適宜間隔をもって設けられ、互い違いの外周部にシートを幅方向に波形状に挟み込ませて回転摩擦力で排出する場合に、前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の外周層に弾性層が設けられてなっていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のシート排出装置によれば、シートを幅方向に波形状に挟み込んで搬送方向に腰を付けるようにしてカールを矯正しつつ排出して本来のシート排出性能を満足させる。同時に、排出ローラ間に挟みこまれて搬送中のシートとの接触によって発生するローラ痕の発生を軽減できるよう工夫されているので、良質画像を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明によるシート排出装置ならびに画像形成装置のそれぞれ好適な実施形態について図を参照して詳述する。
【0014】
(画像形成装置)
図1は、画像形成装置の具体例として実施形態によるフルカラーレーザプリンタを示す。プリンタ本体100の下部にはシート供給装置20が備わり、被記録媒体であるシートSを積載したシート供給カセット21から二次転写部17にシートSを供給する。略水平方向にY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の基本4色に対応した4つの感光体ドラム1a,1b,1c,1dを備えている。以下、説明文を簡素化するために符号「1」で代表させて感光体ドラムを説明し、この感光体ドラム1の周囲に配置された画像形成部8を構成する以下の各機器についても同様とする。感光体ドラム1は、不図示の駆動手段から回転動力を受けて図中時計廻り方向に回転駆動する。
【0015】
感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って画像形成部8の各機器が配置されている。画像形成部8は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電する帯電装置2、各色の画像情報に基づいてレーザビームを照射し感光体ドラム1上の静電潜像を形成するスキャナユニット3を有し、また静電潜像にY,M,C,Kの各色のトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置4を有している。さらに、転写後の感光体ドラム1表面に未定着で残存した残トナーを除去するクリーニング装置6も配置されている。
【0016】
それら感光体ドラム1と、帯電装置2と、現像装置4と、そしてクリーニング装置6は一体的にカートリッジフレーム内に収容されてカートリッジ化され、プリンタ本体100に簡便に着脱されるプロセスカートリッジ7を構成する。
【0017】
また、感光体ドラム1の対向して中間転写装置10が配置され、感光体ドラム1のそれぞれに中間転写ベルト11を接触させている。中間転写ベルト11は、所定の体積固有抵抗を有する薄肉フィルム材を用いて無端状に成形され、駆動ローラ12と従動ローラ13,14との間に捲回して図1中の反時計廻り方向に回転走行する。中間転写ベルト11の内側には、Y,M,C,Kの基本4色に対応するそれぞれの感光体ドラム1に対向して、中間転写ベルト11に当接する一次転写ローラ15がローラ軸線を平行に配置されている。また、上記駆動ローラ12に対向する位置に二次転写ローラ16が配置され、中間転写ベルト11の表面に所定の圧力で圧接して二次転写部17を構成する。二次転写部17の下流側には、二次転写部17から定着装置30へとシートSをガイドするための搬送ガイド18が設けられている。
【0018】
定着装置30は、定着ローラ31を有し、この定着ローラ31に圧接する加圧ローラ32を有し、各ローラ内部に加熱源であるハロゲンヒーター33,34が装着されている。定着装置30の下流側には画像形成済みのシートSをプリンタ本体100の上面に設置されたシート排出トレイ101へと搬送して排出するための搬送ローラ対40や搬送ガイド45が配置され、要部となるシート排出装置50が備わっている。このシート排出装置50のすぐ下流側には、図8で示されたものと同様な搬送ローラ対40が配置され、シートSの画像形成面側から接触するローラ41を有し、シート裏面側から接触するローラ42を有している。それら両ローラ41,42はシート幅よりも長い通しローラ形状として設けられている。
【0019】
(シート排出装置:第1の実施形態)
つぎに、図2および図3は、第1の実施形態であるシート排出装置50を示す。
【0020】
本シート排出装置50は、上段排出ローラ(第1ローラ)51と下段排出ローラ(第2ローラ)55が両回転軸線を平行に配置されている。上段排出ローラ51は金属製のローラシャフト(第1シャフト)52の外周に複数個のローラ51a〜51dが適宜等間隔に圧入成形して構成されている。各ローラ51a〜51dは耐熱性を有する柔軟な発泡シリコンゴムで成形され、金型成形時に表面に形成されるスキン層は研磨処理して除去される。そのため、各ローラ51a〜51dの表面にはゴム発泡時に生じた多数の気泡による小孔が露出している。下段排出ローラ55もまた、金属製のローラシャフト(第2シャフト)56上に複数個のローラ55a〜55eが適宜等間隔に圧入成形して構成されている。各ローラ55a〜55eは上段排出ローラ51のローラ51a〜51dと同様に発泡シリコンゴムで成形されている。また、下段側のそれらローラ55a〜55eは上段側のローラ51a〜51dとピッチが互い違いに、つまり千鳥足形状になるように配置されている。
【0021】
上段排出ローラ51と下段排出ローラ55はそれらのローラシャフト52,56の両端部でブラケット58に軸受59を介して回転自在に軸支されている。ローラシャフト52,56の一端側にはそれぞれ段歯車53,57が結合されている。段歯車53には回転駆動源(図示略)から回転動力を受けて回転する歯車53aと、歯車57に回転動力を伝達する歯車53bの2つのギア部を有する。ここでは、上段排出ローラ51と下段排出ローラ55のシート送り速度が同じになるように、上段排出ローラ51と下段排出ローラ55のローラ外径を同一径としているので、歯車53b,57の歯数も同数となるように設定される。また、上段排出ローラ51と下段排出ローラ55の軸間距離は、それぞれの回転軸線方向から透視的にみて双方のローラ外周面が互いに重なり合うよう設定される。
【0022】
このローラ外周面間の重なり量L1と、隣り合うローラ間の距離L2との設定値によってシートSを上下段排出ローラ51,55間に挟んだとき、その部分でどれだけシートSが撓むかが決定される。L1を大きく、L2を小さくすると、シートSの撓みが大きくなり、カール取り効果が大きくなるが、一方でシートSに対する各ローラの接触圧が強くなってしまう。L1およびL2は、プリンタそれぞれのカールや画像光沢度などの特性に合わせて最適になるように設定されるべきである。
【0023】
以上の構成から、第1の実施形態においてはプリンタ装置100およびシート排出装置50がつぎのように作動する。
【0024】
プリンタ装置100に印刷信号が入力されると、シート供給装置20からシートSが1枚ずつ分離給送され、レジストローラ対25のニップ直後に設けられたレジストセンサ26によってシートSの先端が検出された時点でシート給送が一時停止される。その一方で、プロセスカートリッジ7a,7b,7c,7dも順次駆動し、それぞれに各色トナー像を形成すると共に順次中間転写ベルト11上に転写することでY,M,C,Kの4色トナー像の重ね合せが完了する。そして、この中間転写ベルト11上のトナー像のタイミングに合わせてシート給送が再開され、二次転写部17でトナー像がシートSに転写される。
【0025】
その後、シートSは搬送ガイド18にその先端を沿わせて上方向に搬送され、定着装置30へと導かれる。所定の温度まで加熱された定着ローラ31および加圧ローラ32に挟まれてシートSが加熱および加圧されることでトナー像がシートSに定着される。
【0026】
定着装置30を通過直後のシートSは、高温で溶解されたトナーがまだ冷えていないため、ローラ痕が非常に発生しやすい状態であるが、次の搬送ローラ対40のローラ42,43はいずれも通しローラで構成されるため、シートSの表裏に均一に接触してローラ痕を生じることなく搬送される。この後、シートSは搬送ガイド28にガイドされて、シート排出装置50へと導かれる。
【0027】
シートSは搬送ローラ対40で搬送されることで若干冷却されてはいるが、この時点ではまだ冷却が十分ではなく、ローラ痕が発生し得る状態にある。
【0028】
シート排出装置50の段歯車53が回転駆動を受けることで上段排出ローラ51と下段排出ローラ55に回転が伝達され、シートSを上下段排出ローラ51,55間に挟みこんで排出動作する。シートSは搬送方向と直行する方向に波打たされることで腰付けされ、シート排出装置50を抜けて通過しても直ぐにシート先端が下向きに垂れることがなく、シート排出トレイ101上に平らな姿勢で排出される。
【0029】
その際、ローラ表層の発泡部ではゴム発泡時に生じた多数の気泡による小孔が露出しているので、ローラ面とシートエッジとの摩擦係数が上がり、シート後端の蹴り出し不足によって発生する積載不良を防止することができる。また、上段排出ローラ51と下段排出ローラ55の各ローラは柔軟性を有しているため、その角部がシートSに接触したときにローラが若干変形して、シートSに局所的に強く当接することを防止してローラ痕の発生を軽減することができる。さらには、シートSのトナー面および裏面にローラ表面の発泡面が接触するため、接触面積が小さいこととローラ自体の熱容量が小さいことにより、トナー面から奪う熱量を少なくして光沢差によるローラ痕の発生を抑えることができる。
【0030】
(シート排出装置:第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態であるシート排出装置60を示す。
【0031】
この場合のシート排出装置60は、上記第1の実施形態によるシート排出装置50と異なる点は図中符号61,65で示す上段排出ローラと下段排出ローラの各ローラ形状である。すなわち、本実施形態の上下段排出ローラ61,65は中央部の径が大きく端部に向かって径が漸次小さくなる樽形状に成形されている。
【0032】
したがって、この第2の実施形態によれば、上下段排出ローラ61,65を樽形状に成形することでシートSの波打ち形状に倣いかつ馴染むようにすることで、上下段排出ローラ61,65とシートSとの接触圧が必要以上に高まらないように工夫されている。それによってローラ痕の発生を有効に抑えることができる。
【0033】
(シート排出装置:第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態であるシート排出装置70を示す。
【0034】
この場合のシート排出装置70は、上下段排出ローラ71,75のローラシャフト71a,75aが樹脂で中空の筒形状に成形され、それらシャフト外周に突出した形で複数のローラ取付部となるローラハブ部71b,75bが等ピッチで互い違いに成形されている。ローラハブ71b,75b上にはそれぞれ発泡シリコンゴムからなるローラ部72a〜72d、76a〜76eがこの場合圧入手段で接合され、上段排出ローラ71および下段排出ローラ75を構成している。
【0035】
この第3の実施形態のシート排出装置70によれば、ローラ部72a〜72dおよびローラ部76a〜76eをある程度の厚み寸法で成形すれば、上記各実施形態と同様な効果が得られる。さらに、本実施形態は、樹脂成形によるローラシャフト71a,75aとしては金属製シャフトと比べても安価で製造でき、発泡シリコンゴム使用量も低減できるのでコストダウンが可能となる。
【0036】
以上、本発明によるシート排出装置の第1〜第3の実施形態が説明されたが、それら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば他の実施形態、応用例、変形例およびそれらの組み合わせも可能である。
【0037】
たとえば、上記各施形態において上段排出ローラと下段排出ローラの両ローラともに発泡シリコンゴムによる弾性層を成形したものが示されたが、上下段いずれか一方の排出ローラだけを発泡シリコンゴムによる弾性層で成形することでも可能である。その場合、定着後のシートSの裏面からローラが接触してもローラ痕の発生しにくいプリンタにあっては、下段排出ローラのみに発泡シリコンゴムを用い、上段排出ローラはソリッドのシリコンゴムを用いることができる。
【0038】
また、弾性層の材質として上記発泡シリコンゴムに限定されるものではなく、その他にもウレタンゴムなど熱容量が小さく、柔軟性とある程度の耐熱性や耐久性を有する発泡素材を用いることも可能である。
【0039】
また、上下段排出ローラのローラ外径は一律に同径である必要はなく、一部のローラ径を増減してシートSへの腰付け量を部分的に変えたり、樽型やテーパー型などさまざまな形状のローラを組み合わせが可能である。ローラの硬度についても同様、適宜ローラ硬度を変えたものを組み合わせて使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係るシート排出装置を備えた画像形成装置の具体例としてフルカラープリンタを示す図。
【図2】第1の実施形態としてのシート排出装置を示す正面図。
【図3】第1の実施形態のシート排出装置を示す側面図。
【図4】第2の実施形態としてのシート排出装置を示す図。
【図5】第3の実施形態としてのシート排出装置を示す図。
【図6】従来例のシート排出装置を備えた画像形成装置を示す断面図である。
【図7】従来例のシート排出装置を示す正面図。
【図8】従来例の搬送ローラ対を示す正面図。
【符号の説明】
【0041】
30 定着装置
40 搬送ローラ対
50 シート排出装置
51,61,71 上段排出ローラ
51a〜51d ローラ
52 ローラシャフト
55,65,75 下段排出ローラ
55a〜55e ローラ
56 ローラシャフト
71a,75a 樹脂製中空ローラシャフト
71b,75b ローラハブ部
72a〜72d ローラ部
100 プリンタ本体(画像形成装置本体)
101 シート排出トレイ
S シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送方向に直交する回転軸線が平行な第1,第2シャフト上に、それぞれ複数からなる第1ローラと第2ローラがそれらの外周部を互い違いにして適宜間隔をもって設けられ、互い違いの外周部にシートを幅方向に波形状に挟み込ませて回転摩擦力で排出するシート排出装置において、
前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方の外周層に弾性層が設けられてなっていることを特徴とするシート排出装置。
【請求項2】
前記弾性層が、柔軟性を有する発泡ゴムによって成形されて表面層に発泡による気泡を露呈させてなっていることを特徴とする請求項1に記載のシート排出装置。
【請求項3】
前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方をローラ中央部からローラ両端部にむかって漸次外径を小さくした樽形状にしてなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート排出装置。
【請求項4】
前記第1,第2シャフトの少なくとも一方の外周に突出させて一体にローラハブ部が適宜間隔をもって設けられ、そのローラハブ部の外周に前記弾性層が圧入を含む適宜手段で設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート排出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−30892(P2008−30892A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205627(P2006−205627)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】