説明

シート検知装置及び画像形成装置

【課題】 連続して搬送するシートの間隔が狭い場合においても確実にシートの通過を検知することが出来、シートの先端に傷や折れが発生しないシート検知装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 シート搬送路17に設けられ、シート1に当接して回動するシート当接部材108aと、該シート当接部材108aの回動を検知するフォトインタラプタ15と、該シート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cの位置をシート1から離間する方向に移動し得る長穴113aとを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート等の記録媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタ、或いは、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関し、特に、搬送されるシートを検知するシート検知装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な電子写真プロセスを用いた画像形成装置を図12に示す。図12において、給送トレイ2にシート1が積載されている。画像形成装置102本体に接続された図示しないホストコンピュータにより、プリントが指示されると、画像形成装置102本体内に設けられた給送ローラ3が回転し、給送トレイ2内に積載されたシート1の最上部のみが給送される。
【0003】
搬送ガイド4によりガイドされたシート1は、スキャナユニット6によってプロセスカートリッジ7内の感光ドラム8上に形成された画像情報とタイミングを合わせて搬送ローラ対5により感光ドラム8と転写ローラ9とのニップ部からなる転写部へと搬送される。その際の感光ドラム8に画像を描き出すタイミングは、センサレバー608によってシート1の先端を検知することで調整している。
【0004】
そして、転写ローラ9に印加された転写バイアスにより、転写プロセスが行われ、感光ドラム8の表面に形成されたトナー画像がシート1に転写される。転写プロセス後のシート1は定着装置10に搬送され、熱と圧力により、定着プロセスが行われ、シート1にトナー画像が定着される。定着プロセス後、シート1は排出ローラ対11により排出トレイ12に排出積載される。
【0005】
次に図13〜図15を用いて従来のシート検知装置となるセンサレバーの構成について説明する。
【0006】
図13に示すように、一般に、センサレバー608は、シート当接部材608a、フォトインタラプタ15の遮光部608b、回動軸608cから構成されている。また、センサレバー608は、画像形成装置102本体の装置フレーム613に回動自在に軸支される。
【0007】
センサレバー608の回動軸608cと同軸上に、ねじりコイルバネ14が取り付けられている。センサレバー608は、ねじりコイルバネ14による一定の付勢力で搬送ローラ対5のニップ部よりもシート搬送方向上流側(図13の下方側)に位置する所定の待機位置に付勢されている。
【0008】
図13(b)に示すように、シート1がセンサレバー608を通過する際には、該センサレバー608のシート当接部材608aがシート1に押されてシート搬送路17から退避する。これと同時に遮光部608bがフォトインタラプタ15の光路から退避することにより、フォトインタラプタ15がONとなってシート1の先端を検知する。
【0009】
シート1の後端がシート当接部材608aを通過した後は、ねじりコイルバネ14のバネ力によりシート当接部材608aが付勢されて図13(a)に示すシート搬送路17上の所定の待機位置に設定される。
【0010】
上記構成では、図13(b)に示すように、シート1の通過時にシート搬送路17から退避したセンサレバー608のシート当接部材608aの位置が、シート搬送路17上において図13(a)に示す所定の待機位置よりも遠くなる。これにより、センサレバー608が図13(b)に示すシート1の通過位置から図13(a)に示す待機位置に戻るまでのタイムラグが発生してしまう。
【0011】
このため、従来では、シート1の連続搬送時に一枚目のシート1の後端と、二枚目のシート1の先端との間隔が狭い状態でシート1の給送が行われる場合がある。その場合、一枚目のシート1の後端がシート当接部材608aを通過し、該シート当接部材608aが図13(b)に示すシート1の通過位置から図13(a)に示す所定の待機位置に戻る前に、後続するシート1の先端がシート当接部材608aを通過してしまう。それによりシート搬送ジャムやミスプリントが発生してしまうため、センサレバー608が図13(b)に示すシート1の通過位置から図13(a)に示す待機位置に戻るまでのタイムラグ分のシート1の間隔を確保するなどの処置が取られていた。
【0012】
これに対して、図14及び図15に示す技術が提案されている。
【0013】
図14に示す特許文献1の技術では、図14(a)に示すように、シート当接部材708aが所定の待機位置に付勢されている。その際の搬送ローラ対5のニップ部と、シート当接部材708aのシート当接面708a1の該搬送ローラ対5のニップ部からシート搬送方向と直交する方向(図14の右方向)に突出するオーバーラップ量xを小さくする。
【0014】
これにより、シート1を検知するのために回動するセンサレバー708の回動角度を小さくする。これにより、センサレバー708が図14(a)に示す待機位置に戻るまでのタイムラグを短くするものである。
【0015】
図15に示す特許文献2の技術では、図15(a)に示すように、センサレバー808の回動軸808cの位置を搬送ローラ対5のニップ部に対してシート搬送方向上流側(図15の下方側)に配置することで、センサレバー808の回動角度を小さくする。これによりセンサレバー808が図15(a)に示す待機位置に戻るまでのタイムラグを短くするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2003−252483号公報(図6参照)
【特許文献2】特開2007−084169号公報(図2参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、特許文献1の技術では、図14(b)に示すように、シート当接部材708aが所定の待機位置に付勢されている。その際の搬送ローラ対5のニップ部からシート搬送方向と直交する方向(図14の右方向)に突出するオーバーラップ量xを小さくする。すると、カールしたシート1や寸法公差等の影響により、センサレバー708が図14(b)に示す待機位置に有る状態のままシート1がシート当接部材708aのシート当接面708a1の端部708a2に乗り上げてしまう。そして、シート当接部材708aを回動させずに通過してしまい、シート1の検知が出来ないという問題があった。
【0018】
また、特許文献2の技術では、図15(b)に示すように、シート当接部材808aの回動軸808cの位置を搬送ローラ対5のニップ部に対してシート搬送方向上流側(図15の下方側)に配置する。すると、センサレバー808のシート当接部材808aにシート1が当接して回動軸808cを中心に押し回す。その際に、シート当接部材808aがシート1から受ける力の方向hと、シート当接部材808aの回動方向gとが合わない。そのために、シート当接部材808aにシート1が当接して回動軸808cを中心にセンサレバー808を押し回すために大きな力が必要になる。これにより、シート1の先端に傷や折れが発生してしまうという問題があった。
【0019】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、連続して搬送するシートの間隔が狭い場合においても確実にシートの通過を検知することが出来る。そして、シートの先端に傷や折れが発生しないシート検知装置及び画像形成装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記目的を達成するための本発明に係るシート検知装置の代表的な構成は、シート搬送路に設けられ、シートに当接して回動するシート当接部材と、前記シート当接部材の回動を検知する検知手段と、前記シート当接部材の回動中心位置をシートから離間する方向に移動し得る移動手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
上記構成によれば、シート当接部材の回動に連動して該シート当接部材の回動中心位置をシートから離間する方向に移動させることで、シート当接部材の回動角度を小さくすることが出来る。これにより、一枚目のシートの後端と、二枚目のシートの先端との間隔が狭い給送の場合でもシートの先端を検知することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係るシート検知装置の第1実施形態を備えた画像形成装置の構成を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係るシート検知装置の第1実施形態の構成を示す斜視説明図である。
【図3】第1実施形態におけるセンサレバーの動作を説明する側面説明図である。
【図4】第1実施形態においてセンサレバーの回動角度が比較例よりも小さく出来る様子を示す側面説明図である。
【図5】本発明に係るシート検知装置の第2実施形態の構成を示す側面説明図である。
【図6】本発明に係るシート検知装置の第3実施形態の構成を示す斜視説明図である。
【図7】(a)は第3実施形態におけるセンサレバーの構成を示す平面説明図、(b)はセンサレバーが斜行した比較例を示す平面説明図である。
【図8】本発明に係るシート検知装置の第4実施形態の構成を示す斜視説明図である。
【図9】本発明に係るシート検知装置の第5実施形態の構成を示す斜視説明図である。
【図10】第5実施形態におけるセンサレバーの動作を説明する側面説明図である。
【図11】第5実施形態においてセンサレバーの回動角度が比較例よりも小さく出来る様子を示す側面説明図である。
【図12】従来の画像形成装置の構成を示す断面説明図である。
【図13】従来のセンサレバーの構成を示す側面説明図である。
【図14】従来のセンサレバーの構成を示す側面説明図である。
【図15】従来のセンサレバーの構成を示す側面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図により本発明に係るシート検知装置を備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
【実施例1】
【0024】
先ず、図1〜図4を用いて本発明に係るシート検知装置の第1実施形態を備えた画像形成装置の構成について説明する。
【0025】
<画像形成装置>
図1に示すように、本実施形態ではレーザービームプリンタからなる画像形成装置101の一例である。スキャナユニット6から画像情報に基づいたレーザ光をドラム形状の画像形成手段を構成する像担持体となる感光ドラム8に照射して該感光ドラム8の表面上に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を図示しないトナーを用いて現像してトナー画像を形成する。
【0026】
シート搬送装置は、給送トレイ2に積載された最上位のシート1を一枚ずつピックアップして分離給送する給送ローラ3と、該給送ローラ3により給送されたシート1を挟持搬送する搬送回転体対となる搬送ローラ対5を有している。
【0027】
シート搬送装置により搬送されたシート1は、搬送ローラ対5から感光ドラム8と転写ローラ9とが当接する転写部に搬送される。その際に、シート検知装置を構成するセンサレバー108によってシート1の先端を検知することで、感光ドラム8に画像を描き出すタイミングを調整している。シート1の先端の到達は検知手段となるフォトインタラプタ15により検知され、その検知情報に基づいて制御手段となる制御部20により感光ドラム8に画像を描き出すタイミングが制御される。
【0028】
感光ドラム8と転写ローラ9とが当接する転写部よりもシート搬送方向上流側(図1の下方側)において、センサレバー108によってシート1の先端を検知する。その検知情報に基づいて制御部20により該感光ドラム8の表面上にタイミング良く形成されたトナー画像を転写ローラ9に転写電圧を印加することによってシート1に転写する。
【0029】
トナー画像が転写されたシート1を搬送ガイド4によりガイドして定着装置10へと搬送する。定着装置10は加圧ローラ10aと、ヒータを内蔵する定着ローラ10bとを有して構成されている。そして、定着装置10を通過するシート1に熱及び圧力を印加してトナー画像をシート1に定着させる。
【0030】
トナー画像が定着されたシート1を排出ローラ対11で搬送し、排出トレイ12上に排出する。
【0031】
<センサレバーの構成>
以下にセンサレバー108の構成について詳細に説明する。
【0032】
図2〜図4に示すように、装置フレーム113には、回動軸108cを回動中心として回動可能なセンサレバー108が設けられる。センサレバー108には、シート搬送路17に設けられ、シート1に当接して回動するシート当接部材108aが設けられる。更に、該シート当接部材108aの回動を検知する検知手段となるフォトインタラプタ15の光路を遮断・開放する遮光部108bが設けられる。センサレバー108が回動してフォトインタラプタ15の光路を遮断・開放することでシート1の到達・通過を検知する。
【0033】
センサレバー108は第一の支点となる回動軸108cを回動中心として回動可能なように装置フレーム113に取り付けられている。シート搬送路17上(シート搬送路上)でシート当接部材108aの近傍にはシート1を搬送する搬送回転体対となる搬送ローラ対5が設けられている。第一の支点となる回動軸108cは、図4(a)に示すように搬送ローラ対5の各ローラの回転中心を結ぶ直線13の近傍に配置されている。
【0034】
装置フレーム113には、シート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cの位置(回動中心位置)をシート1から離間する方向に移動し得る移動手段となる長穴113aが設けられている。長穴113aはシート搬送路17上のシート搬送方向と直交する方向(水平方向)に直線状に開口され、該長穴113a内(長穴内)をシート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cが摺動自在に挿通されている。これにより、シート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cの位置が長穴113aに沿ってシート1から離間する方向となる図2の矢印c方向に移動可能に構成される。
【0035】
センサレバー108は、シート搬送路17に突出し、第一の支点となる回動軸108cを中心に回動可能に設けられたシート当接部材108aを有する。更に、該シート当接部材108aと一体的に第一の支点となる回動軸108cを中心に回動可能に設けられ、フォトインタラプタ15の光路を遮光する遮光部108bを有する。
【0036】
更に、該シート当接部材108aと一体的に第一の支点となる回動軸108cを中心に回動可能な突き当て部となるフレーム当接部108eが設けられる。フレーム当接部108eはセンサレバー108がある一定角度回動すると、装置フレーム113の当接部113bに当接して該シート当接部材108aの回動を抑制する。
【0037】
また、センサレバー108には回動軸108cを中心に付勢手段となる、ねじりコイルバネ14が配置されている。ねじりコイルバネ14の一端は装置フレーム113に固定されている。ねじりコイルバネ14の他端14aはシート当接部材108aの背面部に係止されている。ねじりコイルバネ14の付勢力によりセンサレバー108を図2の矢印a方向に付勢する。これにより、センサレバー108の図示しない一部を装置フレーム113に突き当てて、該センサレバー108の姿勢が、図3(a)に示すように、シート当接部材108aがシート1を待機している第一状態で保持される。
【0038】
また、同時に、ねじりコイルバネ14の付勢力によって、センサレバー108は、装置フレーム113の長穴113a内で回動軸108cが図2の矢印d方向に付勢されている。
【0039】
図2及び図3(a)に示す状態がセンサレバー108の待機位置である。この待機位置ではフォトインタラプタ15は、図3(a)に示すように、遮光部108bによって光路が遮られており、このとき、フォトインタラプタ15はOFFとなってシート1が無いことを検知している。
【0040】
<センサレバーの動作>
次にセンサレバー108の動作について図3を用いて詳細に説明する。
【0041】
図3(a)に示すように、センサレバー108の待機位置は、図2に示すねじりコイルバネ14によって付勢された状態で姿勢が決まっている。本実施形態では、図3(a)に示すように、センサレバー108のシート当接部材108aが、シート1を待機している状態を第一状態という。
【0042】
シート1は図1に示す給送ローラ3や搬送ガイド等からなるシート給送部により搬送ローラ対5のニップ部に搬送される。シート1の先端がセンサレバー108のシート当接部材108aに当接することで、センサレバー108は回動軸108cを中心に図3(b)の矢印b方向に回動する。
【0043】
そして、図3(b)に示すように、遮光部108bがフォトインタラプタ15の光路を開放することで、該フォトインタラプタ15はONの状態となり、シート1の先端が到達したことを検知する。
【0044】
また、このとき、シート1の先端を検知するタイミングは、シート当接部材108aのシート当接面108a1が搬送ローラ対5のニップ部よりも少しシート搬送方向下流側(図3の上方側)まで回動した状態でフォトインタラプタ15が検知する。これにより、シート1の先端の状態が安定するので、該シート1の先端を検知するタイミングのばらつきを抑えることが出来る。
【0045】
本実施形態では、図3(b)に示すように、シート1の先端がセンサレバー108のシート当接部材108aに当接して該シート当接部材108aを回動軸108cを中心に図3(b)の矢印b方向に回動する。そして、検知手段となるフォトインタラプタ15によりシート1の通過開始を検知する。本実施形態では、この状態を第二状態という。
【0046】
図3(b)に示すように、シート1の先端を検知した後、シート1が更にシート当接部材108aを押すことで、センサレバー108は更に回動軸108cを中心に図3(b)の矢印b方向に回動する。そして、図3(b)に示すように、突き当て部となるフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bに当接する。
【0047】
そして、フレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bに当接した反力によってセンサレバー108は回動軸108cを中心に更に図3(b)の矢印b方向に回動する。それと同時に、回動軸108cが装置フレーム113に水平方向に直線状に設けられた長穴113aに沿って摺動しつつ図3(b)の矢印c方向に移動する。
【0048】
即ち、本実施形態では、センサレバー108のシート当接部材108aは、シート1に当接して第一の支点となる回動軸108cを中心に図3(b)の矢印b方向に回動する。その後、突き当て部となるフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bに当接してセンサレバー108の回動が抑制される。
【0049】
そして、フレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bに当接した当接点21を第二の支点として該シート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cの位置(回動中心位置)が移動する。シート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cは長穴113aに沿ってシート1から離間する図3(b)の矢印c方向(図3の左方向)に移動する。
【0050】
更に、センサレバー108がシート1によって押し回されて回動し、ねじりコイルバネ14による付勢力に抗して力がつり合い、図3(c)に示す状態でシート1が搬送されている間は、センサレバー108は図3(c)に示す姿勢で保持されている。
【0051】
本実施形態では、図3(c)に示すように、シート1がセンサレバー108のシート当接部材108aに当接しつつ摺動して検知手段となるフォトインタラプタ15によりシート1の通過中を検知する状態を第三状態という。そして、図3(b)に示す前記第二状態から、図3(c)に示す前記第三状態に至る間にセンサレバー108のシート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cの位置がシート1から離間する図3(b)の矢印c方向(図3の左方向)に移動を開始する。
【0052】
図3(c)に示すように、シート1の後端がシート搬送路17の位置17aを通過すると、ねじりコイルバネ14の付勢力によって、センサレバー108は回動軸108cを中心に図3(c)の矢印a方向に回動を始める。そして、センサレバー108の遮光部108bがフォトインタラプタ15の光路を遮ることで、該フォトインタラプタ15はOFFの状態となり、シート1の後端が到達したことを検知する。
【0053】
フォトインタラプタ15によりシート1の後端を検知した後、センサレバー108は、ねじりコイルバネ14の付勢力によって図3(a)に示す待機位置まで付勢されて、次のシート1の先端を検知出来る状態(第一状態)となる。
【0054】
<効果>
図4(a)に本実施形態の構成を示し、図4(b)に従来の比較例の構成を示す。図4(a),(b)は,それぞれシート搬送路17上でシート1を搬送しているときのセンサレバー108,608の姿勢を示している。
【0055】
図4(b)に示す従来の比較例は、センサレバー608の回動中心となる回動軸608cの位置が一定の場合である。その場合は、シート1が搬送されている間は、センサレバー608のシート当接部材608aのシート当接面608a1のシート1側の端部は、図4(b)に示すシート搬送路17上の位置17bで保持されている。しかし、図4(a)に示す本実施形態では、シート1が搬送されている間は、センサレバー108のシート当接部材108aのシート当接面108a1のシート1側の端部は、図4(a)に示すシート搬送路17上の位置17aで保持されている。
【0056】
そのため、図4(b)に示す従来の比較例では、シート1の後端がシート搬送路17の位置17bを始点としてセンサレバー608が待機位置に戻り始める。しかし、図4(a)に示す本実施形態では、シート1の後端がシート搬送路17上の位置17bよりも待機位置に近い位置17aを始点としてセンサレバー108が待機位置に戻り始める。
【0057】
これにより、図4(a)に示す本実施形態では、図4(b)に示す従来の比較例との比較において、シート搬送路17上の位置17bと位置17aとの間の離間距離17cを移動する時間だけ早くシート1の後端を検知することが出来る。これにより、一枚目のシート1の後端と、二枚目のシート1の先端との間隔が狭い給送の場合でも、シート1の先端をより確実に検知することが出来る。
【0058】
図3(a)はセンサレバー108がシート1の待機状態(第一状態)である。その状態から、図3(b)に示すフォトインタラプタ15によりシート1の先端を検知するまでは、センサレバー108は、ねじりコイルバネ14の付勢力により図3(a)の矢印a方向に付勢される。
【0059】
ねじりコイルバネ14の付勢力によりセンサレバー108の回動中心となる回動軸108cは長穴113aに沿って図3(a)の右方向に移動されている。これにより、図3(a)に示すように、ねじりコイルバネ14の付勢力によりシート当接部材108aがシート1の待機位置(第一状態)に付勢されている。その際の搬送ローラ対5のニップ部と、シート当接部材108aのシート当接面108a1の該搬送ローラ対5のニップ部からシート搬送方向と直交する方向(図3の右方向)に突出するオーバーラップ量xを十分確保することが出来る。
【0060】
図3(b)に示すように、センサレバー108の回動中心となる回動軸108cの位置を線16上の位置に配置する。ここで、線16は、フォトインタラプタ15によりシート1の先端を検知するときのシート当接部材108aのシート当接面108a1の位置に対して水平方向に延長した線である。
【0061】
これにより、図3(b)に示すように、シート1がセンサレバー108を押し回す際に、センサレバー108を押し回す力の方向hと、該センサレバー108の回動中心となる回動軸108cを中心とする回動方向(矢印b方向)とを一致させることが出来る。これにより、シート1がセンサレバー108を押し回すために必要な力を最小限とすることが出来る。これにより、シート1の先端に傷や折れが発生することを防ぐことが出来る。
【実施例2】
【0062】
次に、図5を用いて本発明に係るシート検知装置の第2実施形態を備えた画像形成装置の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは、同一の符号を付して説明を省略する。前記第1実施形態では、センサレバー108の回動軸108cが摺動自在に挿通される移動手段となる長穴113aが装置フレーム113の水平方向に直線状に設けられた構成であった。
【0063】
本実施形態では、センサレバー108の回動軸108cが摺動自在に挿通される移動手段となる長穴113aが設けられる。該長穴113aは、装置フレーム113にフレーム当接部108eが当接された際の当接点21を中心とする円周に沿った円弧形状で装置フレーム113に形成されたものである。
【0064】
<センサレバーの構成>
図5に示すように、本実施形態のセンサレバー108は、前記第1実施形態と同様に、シート搬送路17に突出し、回動軸108cを中心に回動可能なシート当接部材108aを有する。更に、回動軸108cを中心にシート当接部材108aと一体的に回動してフォトインタラプタ15の光路を遮光する遮光部108bを有する。更に、センサレバー108が回動軸108cを中心にして一定角度だけ図5の反時計回り方向に回動すると装置フレーム113の当接部113bに当接するフレーム当接部108eを有している。
【0065】
装置フレーム113には円弧形状の長穴113aが開けられており、センサレバー108は装置フレーム113に対して、該長穴113aに沿って回動軸108cが摺動しつつ移動することで図5の矢印e方向に移動可能である。本実施形態の長穴113aの形状は、センサレバー108が回動軸108cを中心に図5の反時計回り方向に回動したときにフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bと当接する当接点21を中心とする円弧形状になっている。
【0066】
<効果>
本実施形態のように、センサレバー108の回動軸108cが摺動して移動する長穴113aの形状を円弧形状とする。該長穴113aは、センサレバー108が回動軸108cを中心に図5の反時計回り方向に回動したときにフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bと当接する当接点21を中心とする円弧形状とする。
【0067】
これにより、センサレバー108のフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bと当接した後は、該センサレバー108の第一の支点となる回動軸108cは、第二の支点となる当接点21を中心に回動する。前記第1実施形態では長穴113aの方向がシート搬送路17上のシート搬送方向(図5の上下方向)に対して垂直方向(図5の左右方向)に形成した。本実施形態では、センサレバー108の回動動作に伴なって前記第1実施形態の場合よりも、より滑らかにセンサレバー108の回動中心となる回動軸108cの位置がシート1から離間する方向に移動することが出来る。他の構成は、前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【実施例3】
【0068】
次に、図6及び図7を用いて本発明に係るシート検知装置の第3実施形態を備えた画像形成装置の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは、同一の符号を付して説明を省略する。
【0069】
<センサレバーの構成>
図6に示すように、本実施形態のセンサレバー108は、前記第1実施形態と同様に、シート搬送路17に突出し、回動軸108cを中心に回動可能なシート当接部材108aを有する。更に、回動軸108cを中心にシート当接部材108aと一体的に回動してフォトインタラプタ15の光路を遮光する遮光部108bを有する。更に、センサレバー108が回動軸108cを中心にして一定角度だけ図6の矢印b方向に回動すると装置フレーム113の当接部113bに当接するフレーム当接部108eを有している。
【0070】
センサレバー108の回動軸108cは、装置フレーム113の長穴113aに挿通して該長穴113aに沿って摺動自在に保持されている。
【0071】
図6及び図7(a)に示すように、本実施形態のセンサレバー108の長手方向(図6及び図7(a)の左右方向)の両端部には、装置フレーム113に当接して摺動自在に構成されたフランジ部材108dが設けられている。フランジ部材108dは長穴113aよりも大きな外径を有して構成されている。
【0072】
<効果>
本実施形態の構成では、フランジ部材108dが装置フレーム113に摺動自在に当接している。センサレバー108の回動により該センサレバー108の回動軸108cが長穴113a内を図6の矢印c方向に移動する。このとき、図7(b)に示す比較例では、フランジ部材108dを有さないため左右の長穴113aに沿ってセンサレバー108の長手方向の左右で傾きが発生する場合があった。
【0073】
本実施形態では、センサレバー108の長手方向の両端部に装置フレーム113の当接部113bに当接して摺動自在に構成されたフランジ部材108dを設けた。これにより、長穴113a内をセンサレバー108の回動軸108cが図6の矢印c方向に移動する際に、図7(a)に示すようにセンサレバー108の長手方向の左右で傾きが発生しない。これにより、センサレバー108の検知精度を向上することが出来る。他の構成は、前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【実施例4】
【0074】
次に、図8を用いて本発明に係るシート検知装置の第4実施形態を備えた画像形成装置の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは、同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】
<センサレバーの構成>
図8に示すように、本実施形態のセンサレバー108は、シート搬送路17に突出し、回動軸108cを中心に回動可能なシート当接部材108aを有する。更に、回動軸108cを中心にシート当接部材108aと一体的に回動してフォトインタラプタ15の光路を遮光する遮光部108bを有する。更に、センサレバー108が回動軸108cを中心にして一定角度だけ図8の矢印b方向に回動すると装置フレーム113の当接部113bに当接するフレーム当接部108eを有する。これらは、それぞれ一対ずつセンサレバー108の回動軸108cの長手方向(図8の左右方向)の両端側に設けられる。
【0076】
また、センサレバー108の回動軸108cを中心にして設けられた一対のねじりコイルバネ14がセンサレバー108の長手方向(図8の左右方向)の両端側に配置されている。
【0077】
<効果>
本実施形態の構成では、センサレバー108の回動軸108cが装置フレーム113に設けられた長穴113a内を図8の矢印c方向に摺動しながら移動する。その際に、センサレバー108の長手方向(図8の左右方向)の両端部に設けられたフレーム当接部108eがそれぞれの装置フレーム113の当接部113bに均等に突き当る。
【0078】
これにより、センサレバー108の長手方向(図8の左右方向)の左右に傾きが発生しないため前記第3実施形態と同様にセンサレバー108のフォトインタラプタ15による検知精度を向上することが出来る。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【実施例5】
【0079】
次に、図9〜図11を用いて本発明に係るシート検知装置の第5実施形態を備えた画像形成装置の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは、同一の符号を付して説明を省略する。
【0080】
<センサレバーの構成>
図9〜図11に示すように、本実施形態のセンサレバー108は、シート当接部材108aが第一の支点となる回動軸108cを中心に回動可能に設けられる。そして、装置フレーム113の当接部113bに当接して該シート当接部材108aの回動を抑制する突き当て部となるフレーム当接部108eが該シート当接部材108aと一体的に第一の支点となる回動軸108cを中心に回動可能に設けられている。
【0081】
本実施形態において、シート当接部材108aの回動中心位置をシート1から離間する方向に移動し得る移動手段として、リンク部材18が設けられている。リンク部材18は、一端が第一の支点となる回動軸108cに回動自在に連結され、第二の支点となる回動軸18aを中心に回動可能に設けられている。
【0082】
シート当接部材108aは、シート1に当接して第一の支点となる回動軸108cを中心に回動する。その後、突き当て部となるフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bに当接して回動が抑制される。そして、リンク部材18が第二の支点となる回動軸18aを中心に回動してシート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cの位置(回動中心位置)がシート1から離間する方向に移動する。
【0083】
図10(b)に示すように、第一の支点となる回動軸108cは、搬送回転体対となる搬送ローラ対5の各ローラのそれぞれの回転中心を結ぶ直線13の近傍に配置されている。
【0084】
リンク部材18は、装置フレーム113に対して、回動軸18aを中心に回動可能に取り付けられている。
【0085】
センサレバー108は、シート搬送路17に突出し、回動軸108cを中心に回動可能なシート当接部材108aを有する。更に、回動軸108cを中心にシート当接部材108aと一体的に回動可能で、フォトインタラプタ15の光路を遮光する遮光部108bを有する。更に、センサレバー108が回動軸108cを中心にして一定角度だけ図10(b)の矢印b方向に回動すると装置フレーム113の当接部113bに当接するフレーム当接部108eを有している。
【0086】
また、センサレバー108の回動軸108cを中心にして設けられた、ねじりコイルバネ14が配置されている。ねじりコイルバネ14の一端は、リンク部材18に係止して固定されている。他端14aはセンサレバー108のシート当接部材108aの背面側に係止して固定されている。
【0087】
そして、ねじりコイルバネ14の付勢力によってセンサレバー108を回動軸108cを中心に図9の矢印a方向に付勢する。これにより、該センサレバー108の一部を装置フレーム113に突き当てて、図10(a)に示すように、センサレバー108のシート当接部材108aがシート1を待機している姿勢(第一状態)に設定される。
【0088】
更に、リンク部材18の回動軸18aを中心にして設けられた、ねじりコイルバネ19が配置されている。ねじりコイルバネ19の一端は、装置フレーム113に係止して固定されている。他端19aはリンク部材18の一部に係止して固定されている。
【0089】
ねじりコイルバネ19の付勢力によってリンク部材18を回動軸18aを中心に図9の矢印f方向に付勢する。これにより、センサレバー108の回動軸108cを回動自在に支持するリンク部材18のフレーム当接部18cが装置フレーム113の当接部113cに突き当たる。
【0090】
そして、図10(a)に示すように、センサレバー108のシート当接部材108aがシート1を待機している姿勢(第一状態)におけるリンク部材18の姿勢に設定される。図10(a)に示す姿勢状態がセンサレバー108のシート当接部材108aがシート1を待機している待機位置である。
【0091】
<センサレバーの動作>
次にセンサレバー108の動作について図10を用いて詳細に説明する。
【0092】
図10(b)に示すように、シート1の先端がセンサレバー108のシート当接部材108aに当接することで、該センサレバー108は回動軸108cを中心に図10(b)の矢印b方向に回動する。そして、センサレバー108と一体的に回動する遮光部108bが検知手段となるフォトインタラプタ15の光路を開放することで、フォトインタラプタ15はONの状態となり、シート1の先端が到達したことを検知する。このときの状態が検知手段となるフォトインタラプタ15によりシート1の通過開始を検知する第二状態である。
【0093】
図10(b)に示すように、フォトインタラプタ15によりシート1の先端の到達を検知した後、シート1は更にシート当接部材108aを押すことで、センサレバー108は更に回動軸108cを中心に図10(b)の矢印b方向に回動する。そして、センサレバー108のフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bに当接する。
【0094】
センサレバー108のフレーム当接部108eが装置フレーム113の当接部113bに突き当たる。これにより、センサレバー108は回動軸108cを中心に図10(b)の矢印b方向に回動しながら、リンク部材18の回動軸18aを中心に図10(b)の矢印j方向に回動する。
【0095】
更に、センサレバー108がシート1に押し回され、シート1がシート当接部材108aに当接しつつ摺動して搬送されている間は、センサレバー108は、図10(c)に示す姿勢で保持されている。このときの状態が検知手段となるフォトインタラプタ15によりシート1の通過中を検知する第三状態である。
【0096】
そして、前記第二状態から前記第三状態に至る間にシート当接部材108aの回動中心となる回動軸108cの位置がシート1から離間する図10(b)の矢印j方向に移動を開始する。
【0097】
シート1の後端が図10(c)に示すシート搬送路17上の位置17aを通過すると、センサレバー108に取り付けられた、ねじりコイルバネ14の付勢力によって、該センサレバー108は回動軸108cを中心に図10(c)の矢印a方向に回動を始める。同時にリンク部材18の回動軸18aに取り付けられた、ねじりコイルバネ19の付勢力によって、該リンク部材18は回動軸18aを中心に図10(c)の矢印f方向に回動する。そして、センサレバー108の遮光部108bがフォトインタラプタ15の光路を遮ることで、該フォトインタラプタ15はOFFの状態となり、シート1の後端が通過したことを検知する。
【0098】
フォトインタラプタ15によりシート1の後端の通過を検知した後、センサレバー108は、図10(a)に示すシート1の待機位置まで付勢されて、次のシート1の先端の通過を検知出来る状態となる。
【0099】
<効果>
図11(a)に本実施形態の構成を示し、図11(b)に従来の比較例の構成を示す。シート1が搬送されている間は、センサレバー108,608は、図11(a),(b)に示すそれぞれの位置で保持されている。
【0100】
前記各実施形態と同様に、図11(a)に示す本実施形態においてもシート1の後端がセンサレバー108のシート当接部材108aを通過する。すると、センサレバー108はシート当接部材108aのシート当接面108a1のシート1側の端部がシート搬送路17の位置17aから戻り始める。
【0101】
一方、図11(b)に示す従来の比較例でシート1の後端がセンサレバー608のシート当接部材608aを通過する。すると、センサレバー608はシート当接部材608aのシート当接面608a1のシート1側の端部がシート搬送路17の位置17bからが戻り始める。
【0102】
両者の比較において、図11(a)に示す本実施形態では、センサレバー108はシート搬送路17上の位置17aと位置17bとの離間距離17cを移動する時間だけ早くシート1の後端を検知することが出来る。これにより、一枚目のシート1の後端と、二枚目のシート1の先端との間隔が狭い給送の場合でも、シート1の先端を確実に検知することが出来る。
【符号の説明】
【0103】
1 …シート
15 …フォトインタラプタ(検知手段)
17 …シート搬送路
108a …シート当接部材
108c …回動軸(第一の支点)
113a …長穴(移動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート搬送路に設けられ、シートに当接して回動するシート当接部材と、
前記シート当接部材の回動を検知する検知手段と、
前記シート当接部材の回動中心位置をシートから離間する方向に移動し得る移動手段と、
を有することを特徴とするシート検知装置。
【請求項2】
前記シート当接部材は、第一の支点を中心に回動可能に設けられ、
前記シート当接部材と一体的に前記第一の支点を中心に回動可能に設けられ、装置フレームに当接して該シート当接部材の回動を抑制する突き当て部を有し、
前記シート当接部材は、シートに当接して前記第一の支点を中心に回動した後、前記突き当て部が前記装置フレームに当接して回動が抑制され、該突き当て部を第二の支点として前記シート当接部材の回動中心位置がシートから離間する方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のシート検知装置。
【請求項3】
前記シート当接部材は、第一の支点を中心に回動可能に設けられ、
前記シート当接部材と一体的に前記第一の支点を中心に回動可能に設けられ、装置フレームに当接して該シート当接部材の回動を抑制する突き当て部を有し、
前記移動手段は、一端が第一の支点に回動自在に連結され、第二の支点を中心に回動可能に設けられたリンク部材を有して構成され、
前記シート当接部材は、シートに当接して前記第一の支点を中心に回動した後、前記突き当て部が前記装置フレームに当接して回動が抑制され、前記リンク部材が第二の支点を中心に回動して前記シート当接部材の回動中心位置がシートから離間する方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のシート検知装置。
【請求項4】
前記シート当接部材が、シートを待機している第一状態と、
シートの先端が前記シート当接部材に当接して該シート当接部材を回動し、前記検知手段によりシートの通過開始を検知する第二状態と、
シートが前記シート当接部材に当接しつつ摺動して前記検知手段によりシートの通過中を検知する第三状態と、
を有し、
前記第二状態から前記第三状態に至る間に前記シート当接部材の回動中心位置がシートから離間する方向に移動を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート検知装置。
【請求項5】
前記シート搬送路上で前記シート当接部材の近傍にシートを搬送する搬送回転体対が設けられ、
前記第一の支点が前記搬送回転体対のそれぞれの回転中心を結ぶ直線の近傍に配置されたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のシート検知装置。
【請求項6】
前記移動手段は、装置フレームに設けられた長穴内に前記シート当接部材の回動軸が挿通されて、該シート当接部材の回動中心位置がシートから離間する方向に移動可能に構成されたことを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか1項に記載のシート検知装置。
【請求項7】
前記検知手段は、フォトインタラプタを有して構成され、前記シート当接部材と一体的に回動可能に設けられた遮光部が前記フォトインタラプタの光路を遮光することで、前記シート当接部材の回動を検知することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート検知装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート検知装置と、
シートに画像を形成する画像形成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−112442(P2013−112442A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−258716(P2011−258716)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】