説明

シールド導電体の製造方法及びシールド導電体の製造装置

【課題】 シールドパイプ内に気泡を残存させることなく充填材を充填する。
【解決手段】 シールド導電体Waは、導体11を絶縁被覆12で包囲してなる電線10をシールドパイプ20に挿通してシールドするとともに保護し、シールドパイプ20における電線10との隙間に、空気よりも熱伝導率の高い充填材30を充填した形態である。シールド導電体Waの製造に際しては、シールドパイプ20内を気密に保った状態で、シールドパイプ20内の空気をシールドパイプ20外へ吸引しつつ、シールドパイプ20内に充填材30を注入するようにしたので、シールドパイプ20の内部に気泡が残存する虞がない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド導電体の製造方法及びシールド導電体の製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数本のノンシールド電線を金属製のシールドパイプ内に挿通したシールド導電体が開示されている。このシールド導電体は、シールドパイプが、電線をシールドする機能に加えて電線を保護する機能を発揮するので、シールド部材とプロテクタを用いたシールド導電体に比べて部品点数が少なくて済むという利点を有する。
【特許文献1】特開2004−171952公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようにシールドパイプを用いたシールド導電体では、電線とシールドパイプとの間に空気層が存在しているため、通電時に電線で発生した熱が、熱伝導率の低い空気によって遮断されてシールドパイプに伝わり難く、しかも、シールドパイプには、編組線における編み目の隙間のような外部との通気経路が存在しないため、電線で発生した熱がシールドパイプの内部に籠もり易く、放熱性が低くなる傾向がある。
ここで、導体に所定の電流を流したときの発熱量は、導体の断面積が大きい程小さくなり、発熱に起因する導体の温度上昇値は、導電路の放熱性が高いほど小さく抑えられる。したがって、導体の温度上昇値に上限が定められている環境下では、上記のように放熱効率の低いシールド導電体の場合、導体の断面積を大きくして発熱量を抑える必要がある。ところが、導体の断面積を増大することは、シールド導電体が大径化し重量化することを意味する。
【0004】
そこで、本願出願人は、その対策として、シールドパイプ内における電線との隙間に、空気よりも熱伝導率の高い充填材を充填し、電線で発生した熱を、充填材を介してシールドパイプに伝達し、シールドパイプの外周から大気中へ効率的に放出することにより、放熱性を向上させる技術を提案した。
しかしながら、シールドパイプの端部から単に充填材を注入した場合、シールドパイプ内の空気が気泡として残存することが懸念される。気泡が存在することは、電線からシールドパイプへの伝熱効率を低下させる原因となるため、その対策が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールドパイプ内に気泡を残存させることなく充填材を充填できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、導体を絶縁被覆で包囲してなる電線と、前記電線を挿通させることで、前記電線をシールドするとともに保護する金属製のシールドパイプとを備え、前記シールドパイプ内における前記電線との隙間に、空気よりも熱伝導率の高い充填材が充填された形態のシールド導電体を製造する方法であって、前記シールドパイプ内を真空にした状態で又は前記シールドパイプ内を真空状態となるまで減圧しつつ、前記シールドパイプ内に前記充填材を注入するところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シールドパイプにおける一方の端部から前記シールドパイプ内の空気を外部へ吸引しつつ、前記シールドパイプにおける他方の端部から前記充填材を注入するところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、導体を絶縁被覆で包囲してなる電線と、前記電線を挿通させることで、前記電線をシールドするとともに保護する金属製のシールドパイプとを備え、前記シールドパイプ内における前記電線との隙間に、空気よりも熱伝導率の高い充填材が充填された形態のシールド導電体を製造する装置であって、前記シールドパイプ内を真空状態にすることが可能な減圧手段と、前記シールドパイプ内の空気を前記シールドパイプ外へ吸引することが可能な吸気手段と、前記シールドパイプ内に前記充填材を注入することが可能な注入手段とを備えているところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記吸気手段が、前記シールドパイプにおける一方の端部に設けられ、前記注入手段が、前記シールドパイプにおける他方の端部に設けられているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0009】
<請求項1の発明>
シールドパイプ内を真空にした状態で又はシールドパイプ内を真空状態となるまで減圧しながら、充填材を注入するようにしたので、シールドパイプの内部に気泡が残存する虞がない。
【0010】
<請求項2の発明>
シールドパイプ内における空気の流れの方向と充填材の流れの方向が同じ方向となるので、充填材の内部に空気が混入する虞がなく、シールドパイプ内の空気を確実にシールドパイプ外へ排出することができる。
【0011】
<請求項3の発明>
シールドパイプに対する充填材の注入は、シールドパイプ内を真空にした状態で又はシールドパイプ内を真空状態となるまで減圧しながら行われる。これにより、シールドパイプの内部に気泡が残存することが回避される。
【0012】
<請求項4の発明>
シールドパイプにおける一方の端部からシールドパイプ内の空気を吸引しつつ、シールドパイプにおける他方の端部から充填材を注入するようになっているので、シールドパイプ内における空気の流れの方向と充填材の流れの方向が同じ方向となる。したがって、充填材の内部に空気が混入する虞がなく、シールドパイプ内の空気を確実にシールドパイプ外へ排出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Waは、例えば電気自動車において走行用の動力源を構成するバッテリ、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索されるものであり、3本のノンシールドタイプの電線10を、一括シールド機能と電線保護機能を兼ね備えるシールドパイプ20内に挿通し、さらに、シールドパイプ20内における電線10との隙間に合成樹脂製の充填材30が充填された形態となっている。
【0014】
電線10は、金属製(例えば、アルミニウム合金や銅合金など)の導体11の外周を合成樹脂製の絶縁被覆12で包囲した形態であり、導体11は、単芯線または複数本の細線(図示せず)を螺旋状に寄り合わせた撚り線からなる。電線10の断面形状は導体11と絶縁被覆12の双方が真円形とされている。
【0015】
シールドパイプ20は、金属製(例えば、アルミニウム合金や銅合金など)であって、空気よりも熱伝導率が高い。シールドパイプ20の断面形状は、電線10と同様、真円形をなしている。かかるシールドパイプ20は製造当初は一直線状をなしている。一直線の状態において、シールドパイプ20内には3本の電線10が挿通され、電線10の両端部はシールドパイプ20の外部へ導出されている。シールドパイプ20内における3本の電線10は、概ね俵積み状(電線10の中心を結んだときにほぼ正三角形を描く形態)をなすように位置関係を保ちつつ、シールドパイプ20内において径方向へ相対変位し得るようになっている。つまり、電線10同士の間、及び電線10とシールドパイプ20との間にクリアランスが空くようになっている。そして、このクリアランスにより、シールドパイプ20に対する電線10の挿通作業が容易となる。
【0016】
また、シールドパイプ20には、その前後両端部を全周に亘って外周側へ折り返すように曲げ加工されることによって折返部21が形成されており、この折返部21の内周面とシールドパイプ20の外周面との間には、金属細線をメッシュ状に編み込んだ筒状の編組線からなる可撓性シールド部材25の端部が挟み付けられ、この可撓性シールド部材25とシールドパイプ20とが導通可能に且つ離脱を規制された状態で固着されている。また、折返部21の曲げの外側の面は、滑らかでエッジが存在しない円弧面22となっている。
充填材30は、空気よりも熱伝導率の高い材料が用いられる。具体的には、充填材30として、シールドパイプ20内への注入のし易さを考慮し、液体状態において粘度の低いHDI系2液型ウレタン樹脂が用いられている。
【0017】
次に、シールド導電体Waの製造装置Mについて説明する。
製造装置Mは、シールドパイプ20を水平な状態で支承する保持台40と、シールドパイプ20の前後両端部に取り付けられる一対の閉塞部材43F,43R(本発明の構成要件である減圧手段)と、充填材30の注入手段53と、吸気手段57とを備えて構成されている。保持台40の上面には、シールドパイプ20を載置するための半円形の凹部41が形成され、また、保持台40の両端部には、シールドパイプ20を上側から押さえ込むための押さえ部材42が設けられている。
【0018】
前側の閉塞部材43Fは、その前端面に開口する円形の収容室44と、収容室44から閉塞部材43Fの後端面に至る3つの円形の貫通孔49を有し、収容室44内には弾性材料からなる電線用シール部材45が収容されている。電線用シール部材45は、シールドパイプ20の内径よりも小さい円形をなし、その内部には後面側に開口する3つの保持孔46が俵積み状の配置(貫通孔49と対応する配置)で形成されている。また、閉塞部材43Fには、収容室44の前面側の開口部から電線用シール部材45を後方へ押圧するためのシールキャップ47が取り付けられるようになっている。さらに、前側の閉塞部材43Fの後端面には、シールドパイプ20の前端の円弧面22に当接するシールリング48が取り付けられている。また、前側の閉塞部材43Fには、その後端面におけるシールリング48よりも内側の位置から、外周面に至る1つの排気孔50Fが形成されている。
【0019】
一方、後側の閉塞部材43Rは、その後端面に開口する円形の収容室44と、収容室44から保持部材43Rの前端面に至る3つの円形の貫通孔49を有し、収容室44内には弾性材料からなる電線用シール部材45が収容されている。電線用シール部材45は、シールドパイプ20の内径よりも小さい円形をなし、その内部には前面側に開口する3つの保持孔46が俵積み状の配置(貫通孔49と対応する配置)で形成されている。また、閉塞部材43Rには、収容室44の後面側の開口部から電線用シール部材45を前方へ押圧するためのシールキャップ47が取り付けられるようになっている。さらに、後側の閉塞部材43Rの前端面には、シールドパイプ20の後端の円弧面22に当接するシールリング48が取り付けられている。また、後側の閉塞部材43Rには、その後端面におけるシールリング48よりも内側の位置から、外周面に至る3つの注入孔50Rが形成されている。さらに、後側の閉塞部材43R内には、真空計51のセンサ52が閉塞部材43Rの前端面に臨むように埋設されている。
【0020】
注入手段53は、タンク(図示せず)内に貯留されている充填材30をポンプ(図示せず)により汲み上げて送り出す圧送部54と、圧送部54から注入孔50Rにおける閉塞部材43Rの外周側の開口に至る供給路55と、供給路55の途中に設けられた開閉弁56とを備えており、この開閉弁56は真空計51の計測結果に基づいて開閉されるようになっている。
吸気手段57は、真空ポンプ58を備えており、この真空ポンプ58は、前側の閉塞部材43Fの外周面における排気孔50Fの開口部に接続されている。
【0021】
次に、シールド導電体Waの製造工程を説明する。
まず、シールドパイプ20を保持台40にセットし、その後、前後両閉塞部材43F,43Rを保持台40の両端部に固定する。
前側の閉塞部材43Fが固定された状態では、シールリング48がシールドパイプ20の前端の円弧面22に密着することにより、閉塞部材43Fとシールドパイプ20の前側の開口縁との隙間が気密状態に保たれるとともに、各保持孔46に電線10の前端部が嵌入される。この状態から、前方からシールキャップ47を組み付けて電線用シール部材45を後方へ押圧すると、電線用シール部材45が弾性変形し、保持孔46の内周面と絶縁被覆12の外周面とが気密状に密着するとともに、収容室44の内周面と電線用シール部材45の外周面との隙間が気密状に密着する。
【0022】
また、後側の閉塞部材43Rが固定された状態では、シールリング48がシールドパイプ20の後端の円弧面22に密着することにより、閉塞部材43Rとシールドパイプ20の後側の開口縁との隙間が気密状態に保たれるとともに、各保持孔46に電線10の後端部が嵌入される。この状態から、後方からシールキャップ47を組み付けて電線用シール部材45を前方へ押圧すると、電線用シール部材45が弾性変形し、保持孔46の内周面と絶縁被覆12の外周面とが気密状に密着するとともに、収容室44Rの内周面と電線用シール部材45の外周面との隙間が気密状に密着する。
以上により、シールドパイプ20の内部が気密状態に保たれる。
【0023】
この後は、真空ポンプ58を起動し、シールドパイプ20内の空気を、前方の排気孔50Fを通して吸引することによりシールドパイプ20の外部へ強制的に排出し、シールドパイプ20の内部を大気圧よりも低圧の略真空状態(負圧状態)とする。そして、シールドパイプ20内が所定の圧力まで減圧されたことが真空計51によって検出されると、開閉弁56が開弁され、充填材30が、圧送部54から供給路55と注入孔50Rを通り、後方からシールドパイプ20内に注入される。充填材30が注入される間、その注入量が増していくのに伴ってシールドパイプ20内の容積が減少することを考慮し、シールドパイプ20内を減圧するために真空引きを行う。この真空引きは、充填材30の充填が完了するまで継続される。
【0024】
そして、予め定められた量の充填材30がシールドパイプ20内に送り込まれて、シールドパイプ20内の空間がすべて充填材30によって埋め尽くされると、充填材30の圧送と真空ポンプ58が停止されるとともに、開閉弁56が閉弁される。以上により、充填材30の充填が完了し、シールドパイプ20内における電線10との隙間及び電線10同士の隙間には、気泡が残存することなく充填材30が充填される。そして、シールドパイプ20内に充填された充填材30が固化すると、シールドパイプ20と電線10と充填材30が一体化された状態のシールド導電体Waが完成する。
【0025】
この後、シールキャップ47,47を閉塞部材43F,43Rから外すことにより、電線用シール部材45,45を弾性変形状態から解放させ、次いで、閉塞部材43F,43Rをシールドパイプ20の両端部から離脱させる。このとき、閉塞部材43F,43Rを外すのに伴って、電線10の両端部が保持孔46,46から抜け出す。そして、押さえ部材42によるシールドパイプ20への押さえ付けを解除し、シールドパイプ20を保持台40から外せば、シールド導電体Waを製造装置Mから取り出すことができる。
【0026】
本実施形態では、シールドパイプ20内の空気をシールドパイプ20外へ吸引しながら、充填材30を注入するようにしたので、シールドパイプ20の内部に気泡が残存する虞がない。
また、シールドパイプ20の前端部においてシールドパイプ20内の空気を吸引し、シールドパイプ20の後端部から充填材30を注入するようにした。これにより、シールドパイプ20内における空気の流れの方向と充填材30の流れの方向が同じ方向となるので、充填材30の内部に空気が混入する虞がなく、シールドパイプ20内の空気を確実にシールドパイプ20外へ排出することができる。
【0027】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では1つのシールドパイプ内に3本の電線を挿通したが、本発明によれば、1つのシールドパイプに挿通される電線の本数は1本、2本、4本以上のいずれとしてもよい。
(2)上記実施形態では充填材を2液型ウレタン樹脂製としたが、本発明によれば、これ以外の種類の合成樹脂を充填材として用いてもよい。
(3)上記実施形態では直線状のシールドパイプに充填材を充填するようにしたが、本発明によれば、曲げ加工されたシールドパイプの内部に充填材を充填してもよい。
(4)上記実施形態ではシールドパイプの端部の開口から充填材を注入したが、本発明によれば、シールドパイプの外周に開口させた注入口から充填材を注入し、充填後に注入口を閉塞するようにしてもよい。
(5)上記実施形態ではシールドパイプの端部の開口から空気を排出したが、本発明によれば、シールドパイプの外周に開口させた排気口から空気を排出し、排気後に排気口を閉塞するようにしてもよい。
(6)上記実施形態ではシールドパイプ内で電線が俵積み状に配置されるようにしたが、本発明によれば、電線は一列に並ぶように配置されていてもよく、縦横に整列して配置されていてもよい。
(7)上記実施形態ではシールドパイプを円形断面としたが、本発明によれば、シールドパイプの断面形状は非円形(長円形、楕円形、台形や平行四辺形を含む概ね多角形など)としてもよい。
(8)上記実施形態では予め真空に近い状態まで減圧したところで充填材の注入を開始し、注入しながらシールドパイプ内を更に減圧して真空状態にするようにしたが、本発明によれば、予めシールドパイプ内を完全な真空状態にしておき、途中で減圧せずに充填材を注入してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施形態1において充填材を注入する前の状態をあらわす縦断面図
【図2】充填材を注入した後の状態をあらわす縦断面図
【図3】図2のX−X線断面図
【図4】図2のY−Y線断面図
【図5】図2のZ−Z線断面図
【図6】シールド導電体の部分拡大縦断面図
【符号の説明】
【0029】
Wa…シールド導電体
10…電線
11…導体
12…絶縁被覆
20…シールドパイプ
30…充填材
43F,43R…閉塞部材(減圧手段)
53…注入手段
57…吸気手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体を絶縁被覆で包囲してなる電線と、
前記電線を挿通させることで、前記電線をシールドするとともに保護する金属製のシールドパイプとを備え、
前記シールドパイプ内における前記電線との隙間に、空気よりも熱伝導率の高い充填材が充填された形態のシールド導電体を製造する方法であって、
前記シールドパイプ内を真空にした状態で又は前記シールドパイプ内を真空状態となるまで減圧しつつ、前記シールドパイプ内に前記充填材を注入することを特徴とするシールド導電体の製造方法。
【請求項2】
前記シールドパイプにおける一方の端部から前記シールドパイプ内の空気を吸引しつつ、
前記シールドパイプにおける他方の端部から前記充填材を注入することを特徴とする請求項1記載のシールド導電体の製造方法。
【請求項3】
導体を絶縁被覆で包囲してなる電線と、
前記電線を挿通させることで、前記電線をシールドするとともに保護する金属製のシールドパイプとを備え、
前記シールドパイプ内における前記電線との隙間に、空気よりも熱伝導率の高い充填材が充填された形態のシールド導電体を製造する装置であって、
前記シールドパイプ内を真空状態にすることが可能な減圧手段と、
前記シールドパイプ内の空気を前記シールドパイプ外へ吸引することが可能な吸気手段と、
前記シールドパイプ内に前記充填材を注入することが可能な注入手段とを備えていることを特徴とするシールド導電体の製造装置。
【請求項4】
前記吸気手段が、前記シールドパイプにおける一方の端部に設けられ、
前記注入手段が、前記シールドパイプにおける他方の端部に設けられていることを特徴とする請求項3記載のシールド導電体の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−18916(P2007−18916A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−200373(P2005−200373)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】