説明

ジッパーテープ付包装袋、その包装袋の製造装置、製造方法及び折曲用帯状部材

【課題】雄側咬合部及び雌側咬合部を精度よく咬合可能なジッパーテープ付包装袋、折曲用帯状部材、ジッパーテープ付包装袋の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】
包装袋1では、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22間に折曲部232を有する折曲用帯状部材23を設けたため、折曲部232が折れ曲がることにより、雄側咬合部211及び雌側咬合部221を確実に咬合させることができる。また、折曲用帯状部材23の略中央部に折曲部232を設けたため、折曲部232が折り曲げられた際、雄側帯状部材21及び折曲用帯状部材23間の間隔241と、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23間の間隔242とが略同じ高さ位置になる。そのため、ジッパーテープ付包装袋1を開封する際、これら間隔241,242に沿って基材フィルム10を切断、すなわち、直線カットが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジッパーテープ付包装袋、その包装袋の製造装置、製造方法及び折曲用帯状部材に関する。
【背景技術】
【0002】
食品、医療品、雑貨など多くの分野でジッパーテープ付包装袋が利用されている。ジッパーテープとしては、包装袋の開封部に雄側帯状部材と雌側帯状部材とで構成されたものが知られている(特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に記載のものは、回転ドラム機構を用いた咬合具付袋の製造方法及び製造装置が開示されている。この製造法では、雄部材及び雌部材をそれぞれ一枚のテープに貼り付ける点が開示されている。
特許文献2に記載のものは、雄部材及び雌部材をそれぞれ別体で基材フィルムに貼り付けるジッパーテープ付テープ用のシール装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特許第3640437号公報
【特許文献2】実開平3−36825号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1、2に記載のような構成では、包装袋を構成する一枚の基材フィルムに雄部材及び雌部材を貼り付ける際、精度よく位置合わせをしつつ貼り付けることが困難となる場合がある。このように精度良く位置合わせができないと、雄部材及び雌部材が精度良く咬合できなくなるという不具合が起こる。
【0006】
本発明の目的は、雄側帯状部材及び雌側帯状部材を精度よく咬合可能なジッパーテープ付包装袋、その包装袋の製造装置、製造方法及び折曲用帯状部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のジッパーテープ付包装袋は、雄側咬合部を有する雄側帯状部材と、雌側咬合部を有する雌側帯状部材とが一枚の基材フィルムに設けられたジッパーテープ付包装袋であって、前記基材フィルムの前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材間には折曲用帯状材が設けられ、この折曲用帯状部材には、前記雄側咬合部及び前記雌側咬合部からそれぞれ距離が略同一となる位置に折曲部を有したことを特徴とする。
この発明では、折曲部が折れ曲ることにより、雄側咬合部と雌側咬合部とが精度よく咬合可能となる。
【0008】
ここで、本発明のジッパーテープ付包装袋は、前記折曲部は、前記折曲用帯状部材の幅方向の略中央部に設けられた構成としてもよい。
【0009】
また、本発明のジッパーテープ付包装袋は、前記折曲部は、前記折曲用帯状部材の幅方向における略中央部からいずれか一縁側に設けられた構成でもよい。
【0010】
そして、本発明のジッパーテープ付包装袋において、前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材は、それらの端縁が前記折曲用帯状部材の端縁との間にそれぞれ所定の間隔を介して設けられた構成が好ましい。
この発明では、雄側帯状部材と折曲用帯状部材との間の間隔と、雌側帯状部材と折曲用帯状部材との間の間隔は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。同一の場合、0.5mm以上30mm以下の範囲であることが好ましい。異なる場合、一方の間隔は 0.5mm以上10mm以下、他方の間隔は3mm以上30mm以下であることが好ましい。
折曲用帯状部材の折曲部位置、雄側帯状部材及び雌側帯状部材の端縁と折曲用帯状部材の端縁との各間隔を調整することで、直線カット性も段違いカット性も実現可能となる。
例えば、折曲用帯状部材の折曲部位置が幅方向略中央部で、雄側帯状部材及び雌側帯状部材の端縁と折曲用帯状部材の端縁との各間隔が同一である場合には、直線カットが可能となる。また、折曲用帯状部材の折曲部位置が幅方向略中央部で、雄側帯状部材及び雌側帯状部材の端縁と折曲用帯状部材の端縁との各間隔が異なっている場合や、折曲用帯状部材の折曲部位置が幅方向略中央部からいずれか一縁側である場合には、段違いカットが可能となる。
【0011】
また、本発明のジッパーテープ付包装袋において、前記雄側帯状部材および前記雌側帯状部材は、それぞれ前記折曲用帯状部材に略当接して設けられ、前記雄側帯状部材および前記雌側帯状部材は、それぞれ肉薄部を有した構成が好ましい。
【0012】
さらに、本発明のジッパーテープ付包装袋において、前記折曲用帯状部材の幅寸法は、5mm以上200mm以下である構成が好ましい。
【0013】
そして、本発明のジッパーテープ付包装袋において、前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材の幅寸法は、各々2mm以上50mm以下である構成が好ましい。
【0014】
本発明のジッパーテープ付包装袋の製造装置は、雄側咬合部を有する雄側帯状部材と、雌側咬合部を有する雌側帯状部材とが一枚の基材フィルムに設けられたジッパーテープ付包装袋を製造する製造装置であって、前記雄側咬合部を導入案内する第一の溝部と、前記雌側咬合部を導入案内する第二の溝部と、軸方向において前記第一の溝部及び前記第二の溝部間に設けられ前記雄側咬合部及び前記雌側咬合部を咬合可能な折曲用帯状部材を導入案内する第三の溝部とがそれぞれ周方向に沿って設けられた略円柱状の回転ドラムと、この回転ドラムの周面に対応する曲面状の加熱面に温度調節機構を有するシールバーと、を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明のジッパーテープ付包装袋の製造方法は、雄側帯状部材及び雌側帯状部材が一枚の基材フィルムに設けられ、当該基材フィルムの前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材間には、前記雄側咬合部及び前記雌側咬合部からそれぞれ距離が略同一となる位置に折曲部を有した折曲用帯状部材が設けられたジッパーテープ付包装袋の製造方法であって、回転ドラムの周方向に沿って形成された第一の溝部と、第二の溝部と、第三の溝部とにそれぞれ前記雄側咬合部と、前記雌側咬合部と、前記折曲用帯状部材とを導入案内させた状態で、回転ドラムの周方向に沿って基材フィルムを連続走行させつつ、回転ドラムの周面に対応する曲面状の加熱面を有するシールバーを押し当てることで、前記雄側帯状部材、前記雌側帯状部材、前記折曲用帯状部材を一枚の基材フィルムに接着させる工程を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の折曲用帯状部材は、一枚の基材テープに設けられた雄側咬合部と雌側咬合部を咬合させるために、基材フィルムを折り曲げ可能とする折曲用帯状部材であって、その幅方向中央部に折曲部を有し、且つ、前記基材テープに接着させるための接着面を有していることを特徴とする。
この発明の折曲用帯状部材をジッパー付包装袋に取り付けることにより、上述のような雄側咬合部および雌側咬合部が精度良く嵌合可能とすることができる。
【0017】
また、本発明の折曲用帯状部材は、一枚の基材テープに設けられた雄側咬合部と雌側咬合部を咬合させるために、基材フィルムを折り曲げ可能とする折曲用帯状部材であって、その幅方向中央部からいずれか一縁側に折曲部を有し、且つ、前記基材テープに接着させるための接着面を有していることを特徴とする。
【0018】
ここで、本発明の折曲用帯状部材において、前記折曲部は、切り込み部又は薄肉部である構成でもよい。
この発明では、折曲用帯状部材に切り込み部や薄肉部を形成することにより、簡単に折曲部を設けることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、雄側咬合部及び雌側咬合部を精度よく咬合可能なジッパーテープ付包装袋、折曲用帯状部材、ジッパーテープ付包装袋の製造装置及び製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態では、ジッパーテープ付包装袋(以下「包装袋」と略記する)として、食品、薬品、医療品、雑貨等の各種物品を包装するための包装袋を例示する。
図1は、第1実施形態における包装袋を示す正面図である。図2は、第1実施形態における包装袋の断面図である。
【0021】
[第1実施形態]
[包装袋の構成]
図1、2に示すように、包装袋1は、一枚の基材フィルム10に、雄側咬合部211を有する雄側帯状部材21と、雌側咬合部221を有する雌側帯状部材22と、雄側咬合部211及び雌側咬合部221からの距離がそれぞれ略同一となる位置に折曲部232を有する折曲用帯状部材23と、がそれぞれ間隔241,242を有して別体に接着されている。これら雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23により、ジッパーテープ20が構成されている。
基材フィルム10は、一方の基材端部11が他方の基材端部11に重ね合わされたシール部12を有している。つまり、基材フィルム10は、合掌貼り又は封筒貼りされている。
また、基材フィルム10の両側端部には、互いの基材フィルム10がヒートシールされたサイドシール部13がそれぞれ設けられている。これらサイドシール部13間には、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23が配設されている。
そして、基材フィルム10には、シール部12及びサイドシール部13により収納空間14が形成されている。この収納空間14には、固体や粉体を収納可能である。また、基材フィルム10の底部には、ガゼット15が形成されている。
基材フィルム10は、収納空間14に対向する収納面10Aを有し、この収納面10Aには、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23がヒートシールされている。
基材フィルム10は、包装袋用材料であれば特に限定されず、厚み寸法が10μm以上200μm以下であることが好ましい。
ここで、厚み寸法が10μm未満であると、シール強度、袋強度が弱くなる場合がある。一方、厚み寸法が200μmを超えると、袋の開封がしにくくなる場合がある。
さらに、基材フィルム10は、単層構造でも多層構造でもよい。
【0022】
雄側帯状部材21は、雄側帯状基部212を有し、この雄側帯状基部212の収納空間14側の面には、雄側咬合部211が突設されている。また、雄側帯状基部212は、基材フィルム10に接着した接着面213と、その幅方向で折曲用帯状部材23に近接する雄側帯状基部端縁214とを有する。
雌側帯状部材22も同様に、雌側帯状基部222を有し、この雌側帯状基部222の収納空間14側の面には、雄側咬合部211に咬合可能な雌側咬合部221が突設されている。また、雌側帯状基部222は、基材フィルム10に接着した接着面223と、折曲用帯状部材23に近接する雌側帯状基部端縁224とを有する。
雄側帯状基部212及び雌側帯状基部222の幅寸法は、2mm以上50mm以下とすることが好ましく、5mm以上20mm以下とすることがより好ましい
ここで、幅寸法が2mm未満であると、つかみ部が少なくなり、掴みにくくなる場合がある。一方、幅寸法が50mmを超えると袋サイズに比べチャック部が大きく不細工になる場合がある。
雄側帯状基部212及び雌側帯状基部222の厚み寸法は、50μm以上500μm以下とすることが好ましく、100μm以上200μm以下とすることがより好ましい。
【0023】
折曲用帯状部材23は、基材フィルム10に接着した接着面231と、幅方向の略中央部に設けられた折曲部232と、雄側帯状基部端縁214及び雌側帯状基部端縁224にそれぞれ間隔241,242を有して設けられた折曲雄側端縁233及び折曲雌側端縁234とを有する。
折曲部232は、一方のサイドシール部13から他方のサイドシール部13に亘って、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22の長手方向に略平行して形成されている。
【0024】
折曲用帯状部材23の幅寸法は、5mm以上200mm以下とすることが好ましく、6mm以上30mm以下とすることがより好ましい。
ここで、幅寸法が5mm未満であると、折り曲げにくく、掴みにくく場合がある。一方、幅寸法が200mmを超えると、テープの直進性が悪く、正確に折れなくなる場合がある。
折曲用帯状部材23の厚み寸法は、50μm以上2mm以下とすることが好ましく、100μm以上250μm以下とすることがより好ましい。
ここで、厚み寸法が50μm未満であると、正確に折り曲げることが難しくなる場合がある。一方、厚み寸法が2mmを超えると、生産性が悪くなり、コストアップの原因となる場合がある。
また、折曲部232は、例えば、切込部や薄肉部でもよい。
切込部の断面形状は、V形状であるが、U形状でもよい。切込部は、折曲用帯状部材23の長手方向の両端部に亘って連続して形成されていてもよく、所定間隔で罫線、ミシン目線、半切れ線状に形成されていてもよい。なお、切込部の所定深さ寸法は、折曲用帯状部材23が折れ曲がっても、二つに分離しない状態に設定された寸法である。
一方、折曲部232が薄肉部である場合、薄肉部の厚さ寸法は、20μm以上120μm以下が好ましく、50μm以上100μm以下がさらに好ましい。折曲部232の厚さ寸法が20μm未満であると、折曲部232が折れ曲がった際に伸びたり、切断される場合がある。一方、折曲部232の厚さ寸法が120μmを超えると、折曲部232が折れ曲がりにくくなり、雄側咬合部211及び雌側咬合部221の咬合が容易にできない場合がある。
【0025】
雄側帯状基部端縁214及び折曲雄側端縁233間の間隔241と、雌側帯状基部端縁224及び折曲雌側端縁234間の間隔242とは、それぞれ0.5mm以上30mm以下であることが好ましく、0.5mm以上10mm以下であることがさらに好ましい。間隔が0.5mm未満又は30mmを超えると、カット性能が不良になる。
【0026】
雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23の材料としては、同一でも異なってもよい。
雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23を構成する樹脂としては、例えば、ランダムポリプロピレン(RPP)、低密度ポリエチレン(LDPE)や、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)等のエチレンを主成分とする共重合体が挙げられ、これらの一種を単独で、又はこれらの二種以上を組み合わせて使用することができる。
【0027】
雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23の材料としては、ランダムポリプロピレン(RPP)を使用することが好ましく、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22としてランダムポリプロピレンを使用することにより、例えば、基材フィルム10にポリエチレンを使用した場合における、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22の熱収縮により生じる、基材フィルム10のシワの発生を抑制することができる。
【0028】
雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23として使用されるランダムポリプロピレン(RPP)は、メルトフローレート(MFR)が3g/10分以上10g/10分以下であることが好ましく、5g/10分以上9g/10分以下であることが特に好ましい。ランダムポリプロピレンのMFRが3g/10分より小さいと、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22の押出成形性が悪くなる場合があり、一方、MFRが10g/10分より大きいと、雌側咬合部221の各フック部の先端が閉じやすくなったり、雄側咬合部211が倒れやすくなるので、再開閉可能な所定の形状に押し出すことが困難になる場合がある。
【0029】
基材フィルム10としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、ドライラミネート法や押出しラミネートで貼り合わされたラミネートフィルムとしてポリエチレンテレフタレート(PET)/LLDPE、PET/CPP、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)/CPP、ナイロン/直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、金属又は無機蒸着PET/LLDPE等を挙げることができる。
【0030】
第1実施形態の包装袋1では、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22間に略同一距離で折曲部232を有する折曲用帯状部材23を設けたため、折曲部232が折れ曲がることにより、雄側咬合部211及び雌側咬合部221を確実に咬合させることができる。
また、折曲用帯状部材23の略中央部に折曲部232を設けたため、折曲部232が折り曲げられた際、雄側帯状部材21及び折曲用帯状部材23間の間隔241と、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23間の間隔242とが略同じ高さ位置になる。そのため、包装袋1を開封する際、これらの間隔241,242に沿って基材フィルム10を切断、すなわち、直線カットが可能になる。したがって、別途カット機構を設ける必要がなく、簡単に開封が可能になる。
【0031】
[包装袋の製造装置]
次に、包装袋の製造装置について説明する。
図3は、包装袋の製造装置を示す斜視図である。図4は、ジッパーテープを基材フィルムにヒートシールする状態を示す断面図である。図5は、ジッパーテープの雄側帯状部材及び雌側帯状部材を溶融扁平化する状態を示す断面図である。図6は、包装袋にガゼットを形成する状態を示す斜視図である。
【0032】
製造装置3は、図3に示すように、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23を供給する図示しないテープ巻取ロールと、基材フィルム10を供給するフィルム巻取ロール31と、ジッパーテープ20をフィルム巻取ロール31によって供給された基材フィルム10に熱融着する接着手段32と、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22にそれぞれ所定間隔ごとに爪潰部25を形成する爪潰バー33と、爪潰部25が形成された雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22と折曲用帯状部材23とが接着された基材フィルム10を製袋する製袋手段34とを含んで構成されている。なお、324はガイドロールである。
【0033】
フィルム巻取ロール31には、単層又は多層の合成樹脂製基材フィルム10がロール状に巻かれている。なお、フィルム巻取ロール31から引き出された基材フィルム10は、ガイドロール35に送られ、そこで、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23と重ね合わされたのち、接着手段32に送られる。
【0034】
接着手段32は、図3、4に示されるように、駆動源なしにフィルムにつられて連続して回転される略円柱状の回転ドラム321と、回転ドラム321の周面形状に対応する曲面形状の加熱面322Aを有するシールバー322と、を備えている。
回転ドラム321には、雄側帯状基部212を導入案内する第一の溝部323Aと、雌側帯状基部222を導入案内する第二の溝部323Bと、折曲用帯状部材23を導入案内する第三の溝部323Cと、がそれぞれ周方向に沿って設けられている。また、第一の溝部323Aの略中央には、雄側咬合部211を導入案内する雄導入溝部323A1が設けられ、第二の溝部323Bの略中央には、雌側咬合部221を導入案内する雌導入溝部323B1が設けられている。
第三の溝部323Cは、回転ドラム321の軸方向において、第一の溝部323A及び第二の溝部323B間に設けられている。また、各溝部323A、323B,323Cは、雄側帯状基部212、雌側帯状基部222、折曲用帯状部材23がそれぞれ厚み方向に略厚み分収納可能な深さとなっている。各溝部323A、323B,323Cは、雄側咬合部211、雌側咬合部221及び折曲用帯状部材23が、それぞれ略厚み分収納可能な形状・大きさであればよい。
本実施形態では、各溝部323A、323B,323Cは雄側帯状基部212、雌側帯状基部222及び折曲用帯状部材23をそれぞれ略厚み分収納可能な大きさを有する断面形状が略矩形状とされ、その底面が回転ドラム321の周面と略平行であり、その溝部の深さは雄側帯状基部212、雌側帯状基部222の厚み寸法より浅く形成されている。
また、雄導入溝部323A1および雌導入溝部323B1は雄側咬合部211、雌側咬合部221をそれぞれ収納するに十分な大きさを有する断面形状が略矩形状とされ、その底面が回転ドラム321の周面と略平行であり、その溝部の深さは雄側咬合部211、雌側咬合部221の突出寸法より深く形成されている。
また、回転ドラム321は、軸方向が水平方向となる状態に支持部材により支持されていてもよい。この場合、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23を基材フィルム10上の所定位置にさらに位置決めしやすくなる。
【0035】
回転ドラム321には、回転ドラム321の周面を基材フィルム10が接着しない温度(例えば20〜50℃)に調節可能なドラム温度調節機構を設けても良い。
シールバー322には加熱面322Aの温度を調節するシール温度調節機構を有している。
シールバー322と回転ドラム321のドラム温度調節機構およびシール温度調節機構により、回転ドラム321にジッパーテープ20が接着することを防止する。
【0036】
図5には爪潰バー33により爪潰部25が形成されたジッパーテープ20の構造が示されている。一対の爪潰バー33は、ジッパーテープ20を挟んで対向配置されている。そして、所定の間隔ごとに、各爪潰バー33が雄側咬合部211及び雌側咬合部221を押潰して溶融扁平化する。溶融扁平化された爪潰部25は、包装袋1のサイドシール部13に対応する位置に配設される。
【0037】
図3,6に示すように、製袋手段34は、ジッパーテープ20が融着された基材フィルム10が巻かれる円筒フォーマ341と、この円筒フォーマ341の側部に配設された送りベルト342と、基材フィルム10の両基材端部11を融着してシール部12を形成するシールバー343と、サイドシール部13を形成するサイドシールバー344と、ガゼット15を形成する三角板345とを備える。円筒フォーマ341は、中空に形成され、内部空間を通して、包装袋1に収納物を充填する。
【0038】
第1実施形態の製造装置3では、第一の溝部323Aと、第二の溝部323Bと、第三の溝部323Cとを設けたため、雄側帯状部材21と、雌側帯状部材22と、折曲用帯状部材23を一枚の基材フィルム10に精度良く間隔241,242を設けて貼付けることができる。
【0039】
[包装袋の製造方法]
次に、包装袋の製造方法について説明する。
この製造方法は、接着手段32により、基材フィルム10にジッパーテープ20を熱融着する接着工程と、一対の爪潰バー33にてジッパーテープ20の雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22に所定間隔ごとに爪潰部25を形成する爪潰工程と、製袋手段34にて爪潰部25が形成されたジッパーテープ20を有する基材フィルム10を使って製袋する製袋工程とを備える。
【0040】
図示しないテープ巻取ロールから引き出された雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23は、ガイドロール35によりフィルム巻取ロール31から引き出された基材フィルム10と重ね合わされた状態で、接着手段32に送られる。
【0041】
図4に示すように、接着工程では、接着手段32により、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23と基材フィルム10とが互いに重ね合わされた状態で、かつ、雄側帯状基部212、雌側帯状基部222及び折曲用帯状部材23が回転ドラム321の各溝部323A,323B,323C内を通りながら、回転ドラム321の回転により連続走行される。
同時に、回転ドラム321周面に対応する曲面状の加熱面322Aを有するシールバー322を押し当てることで、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22、折曲用帯状部材23を一枚の基材フィルム10に接着させることで、包装袋1を連続製造する。
その回転ドラム321の周面上において、シールバー322により連続的に熱融着される。
回転ドラム321の回転により連続走行させる際の速度は、5m/分以上40m/分以下が好ましく、10m/分以上30m/分以下がさらに好ましい。
ここで、速度が5m/分未満であると、生産性が低くなりコストアップになるとなる場合がある。一方、速度が40m/分を超えると、シール強度が不安定となる場合がある。
【0042】
このようにして、ジッパーテープ20が融着された基材フィルム10は、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22が咬合されることなく爪潰バー33に送られる。
【0043】
次に、図5に示すように、爪潰バー33により、ジッパーテープ20の雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22に爪潰部25が形成される。そして、ジッパーテープ20が融着された基材フィルム10は、製袋手段34に送られる。
【0044】
基材フィルム10は、円筒フォーマ341に巻かれつつ、送りベルト342によって下方に送られる。ここで、爪潰部25とサイドシール部13とが一致するように送られる。そして、シールバー343によりシール部12が形成されつつ、三角板345により、底に対応する部分にガゼット15を形成する。
また、サイドシールバー344により一方のサイドシール部13が形成される。そして、円筒フォーマ341の内部空間を通して収納物の充填を行った後、再びサイドシールバー344により他方のサイドシール部13を形成する。そして包装袋1の切り離しを行う。
【0045】
ここで、ジッパーテープ自体20に、雄側咬合部211、雌側咬合部221、折曲部232を設ける構成も考えられるが、この場合、ジッパーテープ20自体の幅が広くなるため、ジッパーテープ20をドラムに巻きつける際にジッパーテープ20の変形が生じやすくなる。さらに、この場合、ジッパーテープ20自体の幅が広いため、ジッパーテープ20を基材フィルム10に接着する際、基材フィルム10にしわが発生し、雄側咬合部211と雌側咬合部221との咬合が精度良く行えない場合がある。
【0046】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図7に基づいて説明する。
図7は、本発明の第2実施形態にかかる包装袋の断面図である。
第2実施形態にかかる包装袋は、ジッパーテープの構成が異なる以外は第1実施形態と同様の構成であるので、ジッパーテープのみを説明する。
第2実施形態では、間隔241は、間隔242よりも寸法が大きく設けられている。つまり、折曲雄側端縁233から雄側帯状基部端縁214までの距離は、折曲雌側端縁234から雌側帯状基部端縁224までの距離よりも長く設定されている。
また、折曲部232は、その幅方向の略中央部から折曲雄側端縁233側に配設されている。
そして、折曲部232から雄側咬合部211までの距離と、折曲部232から雌側咬合部221までの距離とが略同一である。
包装袋1を開封する際、間隔241の折曲雄側端縁233近傍の位置と、間隔242の位置とで、基材フィルム10の切断を行うと、段違いカットが可能になり、図8に示すように、開封箇所が段違いになる。この開封箇所が段違いとなる構成のため、包装袋1の開封部分をそれぞれつかみやすくなり開封が容易になる。
ここで、間隔241の寸法は3mm以上30mm以下、間隔242の寸法は0.5mm以上10mm以下であることが好ましい。
なお、本実施形態では、間隔241を間隔242よりも大きく設けた場合について説明したが、これに限らず、間隔242を間隔241よりも大きく設けてもよい。
【0047】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは、本発明に含まれるものである。
例えば、図9に示すように、第1実施形態の折曲用帯状部材23を用いて、折曲雄側端縁233及び雄側帯状基部端縁214の間隔241と、折曲雌側端縁234及び雌側帯状基部端縁224の間隔242と変えることで、段違いにカット可能な構成としてもよい。
また、第1及び第2実施形態の製造装置3において、回転ドラム321及びシールバー322間に加わる線圧を制御するニップ圧力制御手段をさらに設けてもよい。このニップ圧力制御手段により、回転ドラム321及びシールバー322間に導入される雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23を基材フィルム10上の所定位置にさらに精度をよく配置することができる。
このほか、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23が回転ドラム321の周面に接触する接触距離を制御する接触距離制御手段をさらに設けてもよい。この接触距離制御手段により、ニップ圧力制御手段と同様に、雄側帯状部材21、雌側帯状部材22及び折曲用帯状部材23を基材フィルム10上の所定位置にさらに精度をよく配置することができる。
【0048】
さらに、図10に示すように、折曲用帯状部材23において、折曲部232及び折曲雄側端縁233間と、折曲部232及び折曲雌側端縁234間には、回転ドラム321の周面に位置合わせする位置合わせ用凸部40が設けられていてもよい。この場合、接着手段32で基材フィルム10に折曲用帯状部材23を接着する際に、位置合わせ用凸部40により、折曲用帯状部材23の位置決めが容易となる。
そして、図10に示すような包装袋1を製造する際には、図11に示すように、第3の溝部323Cに、折曲用帯状部材23の位置合わせ用凸部40に対応する位置合わせ用凹部40Aが設けられていてもよい。
また、図12に示すような包装袋1には、雄側帯状部材21及び雌側帯状部材22に、それぞれ切断可能な雄側肉薄部51及び雌側肉薄部52が設けられていてもよい。ここで、雄側帯状基部端縁214と折曲雄側端縁233とは当接しており、雌側帯状基部端縁224と折曲雄側端縁233とは当接している。この場合、包装袋1を開封する際には、雄側肉薄部51及び雌側肉薄部52に沿って切断する。
さらに、折曲用帯状部材23に、切断可能な肉薄部が設けられていてもよい。
さらに、雄側咬合部211と雌側咬合部221の両方を備えた一枚の帯状部材を用意し、回転ドラム321に巻きつける前にこの帯状部材の幅方向中央部を切断して、雄側咬合部211を備えた雄側帯状部材21と、雌側咬合部221を備えた雌側帯状部材22を形成した後、回転ドラム321の各溝部323A,323A1,323B,323B1に導入するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、例えば、食品、薬品、医療品、雑貨等の各種物品を包装するためのジッパーテープ付包装袋、ジッパーテープ付包装袋の製造装置及びその製造方法に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】第1実施形態における包装袋を示す正面図。
【図2】第1実施形態における包装袋を示す断面図。
【図3】第1実施形態における包装袋の製造装置を示す斜視図。
【図4】第1実施形態における包装袋の製造方法において、ジッパーテープを基材フィルムにヒートシールする状態を示す断面図。
【図5】第1実施形態における包装袋の製造方法において、ジッパーテープの雄側帯状部材及び雌側帯状部材を溶融扁平化する状態を示す断面図。
【図6】第1実施形態における包装袋の製造方法において、包装袋にガゼットを形成する状態を示す斜視図。
【図7】第2実施形態における包装袋を示す断面図。
【図8】第2実施形態における包装袋を開封した状態を示す断面図。
【図9】他の実施形態における包装袋を示す断面図。
【図10】さらに他の実施形態における包装袋を示す断面図。
【図11】さらに他の実施形態における包装袋の製造方法において、ジッパーテープを基材フィルムにヒートシールする状態を示す断面図。
【図12】さらに他の実施形態における包装袋を示す断面図。
【符号の説明】
【0051】
1………ジッパーテープ付包装袋
3………製造装置
10……基材フィルム
10A……収納面
11……基材端部
12……シール部
13……サイドシール部
14……収納空間
15……ガセット
20……ジッパーテープ
21……雄側帯状部材
22……雌側帯状部材
23……折曲用帯状部材
32……接着手段
33……爪潰バー
34……製袋手段
35……ガイドロール
40……位置合わせ用凸部
40A…位置合わせ用凹部
211……雄側咬合部
212……雄側帯状基部
214……雄側帯状基部端縁
221……雌側咬合部
222……雌側帯状基部
224……雌側帯状基部端縁
232……折曲部
233……折曲雄側端縁
234……折曲雌側端縁
241,242……間隔
321…回転ドラム
322…シールバー
322A…加熱面
323A…第一の溝部
323A1…雄導入溝部
323B…第二の溝部
323B1…雌導入溝部
323C…第三の溝部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雄側咬合部を有する雄側帯状部材と、雌側咬合部を有する雌側帯状部材とが一枚の基材フィルムに設けられたジッパーテープ付包装袋であって、
前記基材フィルムの前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材間には折曲用帯状部材が設けられ、
この折曲用帯状部材には、前記雄側咬合部及び前記雌側咬合部からそれぞれ距離が略同一となる位置に折曲部を有した
ことを特徴とするジッパーテープ付包装袋。
【請求項2】
前記折曲部は、前記折曲用帯状部材の幅方向の略中央部に設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープ付包装袋。
【請求項3】
前記折曲部は、前記折曲用帯状部材の幅方向における略中央部からいずれか一縁側に設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載のジッパーテープ付包装袋。
【請求項4】
前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材は、それらの端縁が前記折曲用帯状部材の端縁との間にそれぞれ所定の間隔を介して設けられた
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のジッパーテープ付包装袋。
【請求項5】
前記雄側帯状部材および前記雌側帯状部材は、それぞれ前記折曲用帯状部材に略当接して設けられ、
前記雄側帯状部材および前記雌側帯状部材は、それぞれ肉薄部を有した
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のジッパーテープ付包装袋。
【請求項6】
前記折曲用帯状部材の幅寸法は、5mm以上200mm以下である
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のジッパーテープ付包装袋。
【請求項7】
前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材の幅寸法は、各々2mm以上50mm以下である
ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のジッパーテープ付包装袋。
【請求項8】
雄側咬合部を有する雄側帯状部材と、雌側咬合部を有する雌側帯状部材とが一枚の基材フィルムに設けられたジッパーテープ付包装袋を製造する製造装置であって、
前記雄側咬合部を導入案内する第一の溝部と、前記雌側咬合部を導入案内する第二の溝部と、軸方向において前記第一の溝部及び前記第二の溝部間に設けられ前記雄側咬合部及び前記雌側咬合部を咬合可能な折曲用帯状部材を導入案内する第三の溝部とがそれぞれ周方向に沿って設けられた略円柱状の回転ドラムと、
この回転ドラムの周面に対応する曲面状の加熱面に温度調節機構を有するシールバーと、
を備えたことを特徴とするジッパーテープ付包装袋の製造装置。
【請求項9】
雄側帯状部材及び雌側帯状部材が一枚の基材フィルムに設けられ、当該基材フィルムの前記雄側帯状部材及び前記雌側帯状部材間には、前記雄側咬合部及び前記雌側咬合部からそれぞれ距離が略同一となる位置に折曲部を有した折曲用帯状部材が設けられたジッパーテープ付包装袋の製造方法であって、
回転ドラムの周方向に沿って形成された第一の溝部と、第二の溝部と、第三の溝部とにそれぞれ前記雄側咬合部と、前記雌側咬合部と、前記折曲用帯状部材とを導入案内させた状態で、回転ドラムの周方向に沿って基材フィルムを連続走行させつつ、回転ドラムの周面に対応する曲面状の加熱面を有するシールバーを押し当てることで、前記雄側帯状部材、前記雌側帯状部材、前記折曲用帯状部材を一枚の基材フィルムに接着させる工程を備えた
ことを特徴とするジッパーテープ付包装袋の製造方法。
【請求項10】
一枚の基材テープに設けられた雄側咬合部と雌側咬合部を咬合させるために、基材フィルムを折り曲げ可能とする折曲用帯状部材であって、
その幅方向中央部に折曲部を有し、且つ、前記基材テープに接着させるための接着面を有している
ことを特徴とする折曲用帯状部材。
【請求項11】
一枚の基材テープに設けられた雄側咬合部と雌側咬合部を咬合させるために、基材フィルムを折り曲げ可能とする折曲用帯状部材であって、
その幅方向中央部からいずれか一縁側に折曲部を有し、且つ、前記基材テープに接着させるための接着面を有している
ことを特徴とする折曲用帯状部材。
【請求項12】
前記折曲部は、切り込み部又は薄肉部である
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の折曲用帯状部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−137867(P2010−137867A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313074(P2008−313074)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(500163366)出光ユニテック株式会社 (128)
【Fターム(参考)】