説明

スイッチ装置

【課題】ハンドルに対してリモコン送信機を着脱可能にしたスイッチ装置において、リモコン送信機によって複数の負荷に対して制御可能なスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチ装置Aは、電源から複数の負荷への供給を制御する受信回路と押操作により負荷を制御する上側ハンドル10及び下側ハンドル11とを有するスイッチ本体1と、スイッチ本体1に対して着脱可能であるとともにスイッチ本体1に対してワイヤレス信号を送信するリモコン送信機2とを備える。そして、リモコン送信機2には、第1負荷及び第2負荷をそれぞれ操作する第1操作部及び第2操作部と、これら操作部毎に異なるワイヤレス信号をスイッチ本体1にそれぞれ送信する送信回路とが設けられ、受信回路は、ワイヤレス信号毎に対応する第1負荷及び第2負荷をそれぞれ制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源から複数の負荷への供給を制御する制御部と押操作により負荷を制御するハンドルとを有するスイッチ本体と、このスイッチ本体に対して着脱可能であるとともにこのスイッチ本体に対してワイヤレス信号を送信するリモコン送信機を備えるスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商用の交流電源と負荷(例えば、照明負荷)との間に挿入され、ハンドルの操作に応じて商用の交流電源から負荷への電流の供給をオン/オフすることにより負荷をオン/オフ(照明負荷の場合においては、点灯/消灯)するとともに、負荷をオン/オフするために別途用意されたリモコン送信機から送信されたワイヤレス信号を受信して商用の交流電源から負荷への電流の供給をオン/オフする埋込型のスイッチ装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来のスイッチ装置の構造では、リモコン送信機の置き場所が別途必要となり、その置き場所を忘れてしまうことによってリモコン送信機を紛失してしまうといった問題があった。
【0004】
そこで、本出願人は、ハンドルに対してリモコン送信機を着脱可能にしたスイッチ装置を提案している(例えば、特許文献2参照)。このスイッチ装置の構造によれば、リモコン送信機をハンドルに取り付けることができるため、リモコン送信機の置き場所が省略でき、リモコン送信機の紛失を抑制することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−25822号公報
【特許文献2】特開2004−187491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献2のような従来のスイッチ装置では、1つの負荷に対してオン/オフの制御をリモコン送信機にて行う構造であり、リモコン送信機によって複数の負荷に対して制御することに対しては考慮されていなかった。そのため、この点において改善の余地があった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハンドルに対してリモコン送信機を着脱可能にしたスイッチ装置において、リモコン送信機によって複数の負荷に対して制御可能なスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、電源から複数の負荷への電力供給を制御する制御部と押操作により負荷を制御するハンドルとを有するスイッチ本体と、前記ハンドルに対して着脱可能であるとともに前記スイッチ本体に対してワイヤレス信号を送信するリモコン送信機とを備えるスイッチ装置において、前記リモコン送信機には、複数の負荷に対応する複数の操作部と、前記操作部毎に異なるワイヤレス信号を前記スイッチ本体にそれぞれ送信する送信部とが設けられ、前記制御部は、前記ワイヤレス信号毎に対応する負荷をそれぞれ制御することを要旨とする。
【0009】
この発明によれば、リモコン送信機とスイッチ本体の制御部とが複数の負荷を制御することにより、リモコン送信機を用いて複数の負荷を制御することができるようになる。したがって、複数の負荷を制御するスイッチ装置においてもリモコン送信機により各負荷を制御することが可能となるため、複数の負荷においてハンドルの押操作による負荷の制御を抑制することができる。
【0010】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチ装置において、前記ハンドルは、前記リモコン送信機が着脱可能となる第1ハンドルと、前記第1ハンドルとは別の一または複数の第2ハンドルとにより構成されることを要旨とする。
【0011】
この発明によれば、ハンドルが第1ハンドルと第2ハンドルとにより構成されるため、ハンドルによる押操作をする場合において、第1ハンドル及び第2ハンドルのそれぞれの押操作をすることにより複数の負荷の各別の制御を行うことができる。
【0012】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスイッチ装置において、前記リモコン送信機は、前記操作部に応じて、前記第1ハンドルの制御対象となる負荷、及び前記第2ハンドルの制御対象となる負荷のそれぞれを制御するワイヤレス信号を送信することを要旨とする。
【0013】
この発明によれば、リモコン送信機の操作部が第1ハンドルの制御対象となる負荷及び第2ハンドルの制御対象となる負荷に対応してそれぞれ制御するため、第1ハンドル及び第2ハンドルの各ハンドルに対してリモコン送信機が設けられる構成と比較して、スイッチ装置の部品点数の削減を図ることができる。したがって、スイッチ装置の装置全体としてのコストダウンを図ることができる。
【0014】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のスイッチ装置において、前記ハンドルは、配線器具を最大3個まで取付可能に規格化されたハウジングの開口部に収容されるものであり、前記第1ハンドルは、前記配線器具の1個分の寸法よりも大きいことを要旨とする。
【0015】
この発明によれば、リモコン送信機が着脱可能とされる第1ハンドルが、配線器具の1個分の寸法よりも大きくなるため、リモコン送信機も配線器具の1個分の寸法よりも大きく構成することができるようになる。したがって、リモコン送信機を大型化することが可能となり、リモコン送信機を操作容易な大きさに設定することができるようになる。
【0016】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のスイッチ装置において、前記第1ハンドルは、前記配線器具の2個分の寸法であり、前記第2ハンドルは、前記配線器具の1個分の寸法であることを要旨とする。
【0017】
この発明によれば、リモコン送信機が着脱可能とされる第1ハンドルの大きさが配線器具の2個分の寸法となるため、リモコン送信機も配線器具の2個分の寸法とすることができるようになる。したがって、リモコン送信機を大型化することが可能となり、リモコン送信機を操作容易な大きさに設定することができるようになる。
【0018】
(6)請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、前記リモコン送信機の前記操作部には、前記複数の負荷を一括して制御可能な一括制御操作部が設けられることを要旨とする。
【0019】
この発明によれば、複数の負荷を同時に制御する場合において、一括制御操作部により一度の操作によって制御可能となるため、リモコン送信機の操作性を向上することができる。
【0020】
(7)請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、前記制御部には、前記負荷の所定の状態を記憶する記憶部が設けられ、前記リモコン送信機は、前記ワイヤレス信号により前記記憶部に記憶された負荷の状態にすることを要旨とする。
【0021】
この発明によれば、記憶部によって負荷の状態を記憶させることにより、負荷の状態を可変に操作することができ、リモコン送信機による負荷の制御の自由度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ハンドルに対してリモコン送信機を着脱可能にしたスイッチ装置において、リモコン送信機によって複数の負荷に対して制御可能なスイッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のスイッチ装置を具体化した第1の実施形態について、(a)同スイッチ装置の正面構造を示す正面図、(b)同スイッチ装置の側面構造を示す側面図。
【図2】同実施形態のスイッチ装置について、リモコン送信機が取り外された状態の正面構造を示す正面図。
【図3】同実施形態のスイッチ装置について、同スイッチ装置の内部構造を示す構造図。
【図4】同実施形態のスイッチ装置について、(a)リモコン送信機の正面構造を示す正面図、(b)リモコン送信機の裏面構造、上面構造及び側面構造を示す3面図。
【図5】同実施形態のスイッチ装置について、スイッチ本体の受信回路の概略構成を示す模式的な回路図。
【図6】同実施形態のスイッチ装置について、リモコン送信機の送信回路の概略構成を示す模式的な回路図。
【図7】本発明のスイッチ装置を具体化した第2の実施形態について、(a)同スイッチ装置の正面構造を示す正面図、(b)同スイッチ装置のリモコン送信機が取り外された状態の正面構造を示す正面図。
【図8】同実施形態のスイッチ装置について、スイッチ本体の受信回路の概略構成を示す模式的な回路図。
【図9】本発明のスイッチ装置を具体化した第3の実施形態について、(a)同スイッチ装置の正面構造を示す正面図、(b)同スイッチ装置のリモコン送信機が取り外された状態の正面構造を示す正面図、(c)同スイッチ装置のリモコン送信機を裏面側より見た平面図。
【図10】同実施形態のスイッチ装置について、スイッチ本体の受信回路の概略構成を示す模式的な回路図。
【図11】同実施形態のスイッチ装置について、リモコン送信機の送信回路の概略構成を示す模式的な回路図。
【図12】本発明のスイッチ装置を具体化した第4の実施形態について、(a)同スイッチ装置の正面構造を示す正面図、(b)同スイッチ装置のリモコン送信機が取り外された状態の正面構造を示す正面図、(c)同スイッチ装置のリモコン送信機を裏面側より見た平面図、(d)(c)のリモコン送信機とは別のリモコン送信機を裏面側より見た平面図。
【図13】同実施形態のスイッチ装置について、(a)中央ハンドルに取り付けられたリモコン送信機の送信回路の概略構成を示す模式的な回路図、(b)下側ハンドルに取り付けられたリモコン送信機の送信回路の概略構成を示す模式的な回路図。
【図14】本発明のスイッチ装置を具体化したその他の実施形態について、(a)同スイッチ装置の正面構造を示す正面図、(b)同スイッチ装置のリモコン送信機が取り外された状態の正面構造を示す正面図。
【図15】本発明のスイッチ装置を具体化したその他の実施形態について、リモコン送信機の裏面を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1の実施形態)
図1〜図6を参照して、本発明のスイッチ装置を造営材の壁面に取り付けられるスイッチ装置として具体化した第1の実施形態について説明する。以降では、スイッチ装置Aにおいて、長手方向を「高さ方向」とし、短手方向を「長手方向」とする。また、造営材の壁面の表面側及び裏面側の方向を「奥行き方向」とする。
【0025】
図1〜図4を参照して、スイッチ装置Aの全体構造の概略について説明する。なお、図2は、スイッチ装置Aからリモコン送信機2を取り外した状態を示している。
図1(a)に示すように、スイッチ装置Aは、商用の交流電源(以下、「交流電源AC」)から照明負荷等の複数の負荷(以下、「負荷L」)への電流の供給を直接切り替えるスイッチ本体1と、赤外線等のワイヤレス信号をスイッチ本体1に送信することにより、スイッチ本体1の上記切り替えを指令するリモコン送信機2とにより構成されている。ここで、スイッチ装置Aが用いられる例としては、家屋等の造営物の寝室の壁面に取り付けられ、主照明としての第1負荷L1と、寝室の下方を照らす間接照明としての第2負荷L2との複数の負荷への電流の供給を切り替える。
【0026】
スイッチ本体1には、押操作を行う2つの上側ハンドル10及び下側ハンドル11(図1(a)では不図示。図1(b)参照)が設けられている。この下側ハンドル11の表面側には、リモコン送信機2が取り付けられている。上側ハンドル10には、上側ハンドル10の奥行き方向の裏面側に設けられたLEDの発光を示す上側表示部10aが設けられている。また下側ハンドル11には、下側ハンドル11の長さ方向の一端にリモコン送信機2からのワイヤレス信号を受信する受信部11eが設けられた受信カバー部11aと、受信カバー部11aの内部に設けられるとともに、下側ハンドル11の奥行き方向の裏面側に設けられたLEDの発光を示す下側表示部11bとが設けられている。そして、これら上側ハンドル10及び下側ハンドル11を高さ方向及び長さ方向から取り囲むように化粧プレート20が設けられている。
【0027】
このスイッチ本体1は、JIS規格や日本配線器具工業会において規格化されている大角形3個用の取付枠に最大3個まで取り付けることができる配線器具寸法(以下、「単位寸法」)の3倍に相当する寸法にて形成されている。即ち、単位寸法は、配線器具1個分の寸法に相当する。また、上側ハンドル10は単位寸法の1倍に相当する寸法にて形成され、下側ハンドル11は単位寸法の2倍に相当する寸法にて形成されている。また、化粧プレート20は、単位寸法の3倍に相当する寸法の開口部21が設けられている。
【0028】
図1(b)に示すように、スイッチ本体1の化粧プレート20の奥行き方向の裏面側には、この化粧プレート20と取り付けられるハウジング30が設けられている。このハウジング30の奥行き方向の裏面側には、スイッチボックス(不図示)に固定される取付枠40が設けられている。この取付枠40には、スイッチ等の電子部品を収容するボディ50が取り付けられている。このボディ50は、造営材の壁面より裏面側に埋設されている。また、ボディ50とハウジング30との奥行き方向の間には、受信回路100(図5参照)が形成される回路基板であるプリント基板(不図示)が設けられている。
【0029】
図2に示すように、受信カバー部11aの内部には永久磁石11cが設けられている。また、リモコン送信機2には、永久磁石11cと磁気的に吸引される磁性体の金属板が設けられている。この永久磁石11cと金属板との磁気吸引の作用により、リモコン送信機2は、下側ハンドル11に着脱可能に取り付けられている。また、受信カバー部11aの長さ方向の側面には、リモコン送信機2と係合する係合爪11dが設けられている。この係合爪11dがリモコン送信機2に係合されることにより、下側ハンドル11に対するリモコン送信機2の位置が決定されている。
【0030】
図3に示すように、ハウジング30は、中央に開口穴を有する枠状に形成されている。そしてハウジング30の長さ方向の両側のそれぞれには、高さ方向に離間した3つの係合爪31が設けられている。この係合爪31により、ハウジング30と化粧プレート20とが互いに係合する。また、取付枠40は、中央に開口穴を有する枠状に形成されている。そして取付枠40の高さ方向の上方及び下方には、ハウジング30の奥行き方向の表面側に載置されるとともに、スイッチボックス(不図示)との取付部である上方取付部41及び下方取付部42が設けられている。これらハウジング30及び取付枠40の開口穴の内部には、機械式スイッチと電子式スイッチの2つのスイッチが収容されている。
【0031】
図4(a)に示すように、リモコン送信機2には、平面視において長方形状の平板にて形成される筐体となるリモコン本体60が設けられている。このリモコン本体60は、下側ハンドル11と高さ方向において同一の寸法にて形成されるとともに、単位寸法の2倍に相当する寸法にて形成されている。即ち、リモコン本体60は、平面視において下側ハンドル11の受信カバー部11aを除いた面積と同一の面積を有している。言い換えれば、リモコン本体60は、単位寸法よりも大きく形成されている。
【0032】
図4(b)に示すように、リモコン本体60の裏面側には、操作部61が設けられている。この操作部61には、上側ハンドル10に対応した負荷である第1負荷L1のオン/オフを操作する第1操作部63と、下側ハンドル11に対応した負荷である第2負荷L2のオン/オフを操作する第2操作部64とが設けられている。また、リモコン本体60の内部には、電池(不図示)と、電池と電気的に接続されるとともに送信回路200(図6参照)が形成される回路基板であるプリント基板(不図示)とが設けられている。
【0033】
また、リモコン本体60の高さ方向の上端面には、リモコン本体60の内部に設けられた発光部201(図6参照)である発光ダイオードを外部に臨ませる窓孔62が設けられている。この窓孔62から操作部61に応じたワイヤレス信号が送信される。
【0034】
次に、図5及び図6を参照して、スイッチ本体1側、即ち受信側の受信回路100と、リモコン送信機2側、即ち送信側の送信回路200との回路構成の概略について説明する。
【0035】
図5に示すように、受信回路100は、受光部101、制御回路102、電源回路103、第1負荷開閉部104及び第2負荷開閉部105により構成されている。また、電源回路103には、交流電源ACが接続されている。また、制御回路102及び電源回路103には、第1操作スイッチSWH1及び第2操作スイッチSWH2と、第1負荷L1及び第2負荷L2とがそれぞれ接続されている。
【0036】
受光部101は、フォトダイオード等の受光素子から構成され、リモコン送信機2からの操作部61に応じたワイヤレス信号を受信する。この受光部101は、制御回路102及び電源回路103にそれぞれ接続されている。
【0037】
制御回路102は、マイクロコンピュータから構成され、受光部101が受信したワイヤレス信号または第1操作スイッチSWH1及び第2操作スイッチSWH2の押操作に伴い発生する操作信号に基づいて第1負荷L1及び第2負荷L2のオン/オフを制御するための制御信号を発生する。ここで、第1操作スイッチSWH1は、上側ハンドル10の押操作により行われ、第2操作スイッチSWH2は、下側ハンドル11の押操作により行われる。
【0038】
電源回路103は、ダイオードブリッジから構成されるとともに交流電源ACの電源電圧を整流する整流回路と、ダイオード及びコンデンサから構成されるとともに整流回路の整流出力を平滑化する平滑回路とにより構成されている。
【0039】
第1負荷開閉部104及び第2負荷開閉部105は、フォトトライアック及びトライアックからそれぞれ構成され、制御回路102の制御信号に基づいて、トライアックを開閉駆動する。第1負荷開閉部104は、交流電源ACと、制御回路102及び電源回路103と、第1負荷L1とにそれぞれ接続されている。第2負荷開閉部105は、交流電源ACと、制御回路102及び電源回路103と、第2負荷L2とにそれぞれ接続されている。
【0040】
図6に示すように、送信回路200は、発光部201、制御回路202及び電池203により構成されている。発光部201及び電池203は、制御回路202にそれぞれ接続されている。
【0041】
発光部201は、発光ダイオード等の発光素子から構成され、赤外線を媒体とするワイヤレス信号を送信する。
制御回路202は、マイクロコンピュータから構成され、第1操作スイッチSW1及び第2操作スイッチSW2の操作入力に応じて第1負荷L1及び第2負荷L2をオン/オフするための制御信号を発生する。ここで、第1操作スイッチSW1は、第1操作部63により操作され、第2操作スイッチSW2は、第2操作部64により操作される。即ち、第1操作スイッチSW1は、上側ハンドル10の押操作に相当し、第2操作スイッチSW2は、下側ハンドル11の押操作に相当する。
【0042】
これら受信回路100及び送信回路200による第1負荷L1及び第2負荷L2による制御は以下のように上側ハンドル10及び下側ハンドル11の押操作及びリモコン送信機2の操作によりそれぞれ行われる。
【0043】
上側ハンドル10による上記制御は、上側ハンドル10を押操作したときには、第1操作スイッチSWH1がオンとなり、第1負荷L1に電力が供給される。そして、再び上側ハンドル10を押操作したときには、第1操作スイッチSWH1がオフとなり、第1負荷L1への電力の供給が停止される。また、このとき上側ハンドル10の押操作によっては第2負荷L2への電力の供給は行われない。
【0044】
下側ハンドル11による上記制御は、下側ハンドル11を押操作したときには、第2操作スイッチSWH2がオンとなり、第2負荷L2に電力が供給される。そして、再び下側ハンドル11を押操作したときには、第2操作スイッチSWH2がオフとなり、第2負荷L2への電力の供給が停止される。また、このとき下側ハンドル11の押操作によっては第1負荷L1への電力の供給は行われない。
【0045】
リモコン送信機2による上記制御は、第1負荷開閉部104が無通電状態において第1操作部63を押操作したときには、制御回路202により第1負荷L1をオンにするためのワイヤレス信号が発光部201から送信される。そして、受光部101によりワイヤレス信号を受信したときには、制御回路102の制御信号に基づいて第1負荷開閉部104が通電状態となる。これにより第1負荷L1に電力が供給される。そして、再び第1操作部63を押操作したときには、制御回路202により第1負荷L1をオフにするためのワイヤレス信号が発光部201から送信される。そして、第1負荷開閉部104が通電状態において受光部101によりワイヤレス信号を受信したときには、制御回路102の制御信号に基づいて第1負荷開閉部104が無通電状態となる。これにより第1負荷L1への電力の供給が停止される。
【0046】
また、第2負荷開閉部105が無通電状態において第2操作部64を押操作したときには、制御回路202により第2負荷L2をオンにするためのワイヤレス信号が発光部201から送信される。そして、受光部101によりワイヤレス信号を受信したときには、制御回路202の制御信号に基づいて第2負荷開閉部105が通常状態となる。これにより第2負荷L2に電力が供給される。そして、再び第2操作部64を押操作したときには、制御回路202により第2負荷L2をオフにするためのワイヤレス信号が発光部201から送信される。そして、第2負荷開閉部105が通電状態において受光部101によりワイヤレス信号を受信したときには、制御回路102の制御信号に基づいて第2負荷開閉部105が無通電状態となる。これにより第2負荷L2への電力の供給が停止される。
【0047】
以上により、1つのリモコン送信機2の第1操作部63及び第2操作部64の押操作により、第1負荷L1及び第2負荷L2の異なる負荷に応じたオン/オフの切り替えを行うことができるようになる。
【0048】
本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態によれば、リモコン送信機2の第1操作部63及び第2操作部64の操作により、受信回路100における第1負荷開閉部104及び第2負荷開閉部105がそれぞれ開閉駆動することにより、第1負荷L1及び第2負荷L2がそれぞれ制御される。したがって、1つのリモコン送信機2を用いて、第1負荷L1及び第2負荷L2の複数の負荷Lをそれぞれ制御することができる。その結果、複数の負荷Lにおいて各ハンドル10,11の押操作を抑制することができる。
【0049】
また、リモコン送信機2の第1操作部63及び第2操作部64が上側ハンドル10に対応した第1負荷L1と下側ハンドル11に対応した第2負荷L2のそれぞれに対応して制御するため、上側ハンドル10に対応したリモコン送信機及び下側ハンドル11に対応したリモコン送信機を各別に用意することを省略することができる。したがって、上側ハンドル10及び下側ハンドル11毎にリモコン送信機2を用意する構造と比較して、スイッチ装置Aの部品点数の削減を図ることができる。その結果、スイッチ装置Aの装置全体としてのコストダウンを図ることができる。
【0050】
(2)本実施形態によれば、上側ハンドル10が第1負荷L1の制御を行い、下側ハンドル11が第2負荷L2の制御を行う。したがって、第1負荷L1及び第2負荷L2の複数の負荷Lに対して各ハンドル10,11の押操作により制御することができる。
【0051】
(3)本実施形態によれば、リモコン送信機2は、単位寸法よりも大きく形成されている。したがって、リモコン送信機2を大型化することが可能となり、リモコン送信機2を操作容易な大きさにすることができる。
【0052】
(第2の実施形態)
図7及び図8を参照して、本発明のスイッチ装置を造営材の壁面に取り付けられるスイッチ装置として具体化した第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0053】
図7(b)に示すように、スイッチ装置Bは、スイッチ装置Aと比較してハンドルの数が異なる。即ち、スイッチ装置Aでは上側ハンドル10及び下側ハンドル11の2つのハンドルを用いていたが、スイッチ装置Bでは、1つのハンドル13として設けられている。そして、図7(a)に示すように、ハンドル13には、リモコン送信機3が着脱可能に取り付けられている。このリモコン送信機3は、第1の実施形態のリモコン送信機2と比較して、リモコン本体60の体格が大きく形成されている。また、リモコン送信機3の送信回路は、リモコン送信機2の送信回路200と同様の構造である。
【0054】
図8に示すように、スイッチ装置Bの受信回路100Bは、スイッチ装置Aの受信回路100と比較してスイッチ操作部の数が異なる。即ち、スイッチ装置Aでは上側ハンドル10及び下側ハンドル11の2つのハンドルに対応した第1操作スイッチSWH1及び第2操作スイッチSWH2が設けられたが、スイッチ装置Bの受信回路100Aでは、ハンドル13に対応した操作スイッチSWHとして設けられている。一方、このスイッチ装置Bは、第1負荷L1及び第2負荷L2の複数の負荷のオン/オフの切り替えを制御している。
【0055】
これら受信回路100Aと送信回路200とによる第1負荷L1及び第2負荷L2の制御は、リモコン送信機3の押操作による上記制御は第1の実施形態での制御と同様であるため、その説明は省略する。
【0056】
また、ハンドル13による上記制御は、ハンドル13を押操作したときには、操作スイッチSWHがオンとなり、第1負荷L1に電力が供給される。そして、再びハンドル13を押操作したときには、操作スイッチSWHがオフとなり、第1負荷L1への電力の供給が停止される。また、このときハンドル13の押操作によっては第2負荷L2への電力の供給は行われない。
【0057】
以上により、本実施形態では、ハンドル13の押操作においては、第1負荷L1のオン/オフの切り替えのみが制御され、リモコン送信機3の操作においては、第1負荷L1及び第2負荷L2のオン/オフの切り替えが制御される。本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)に準じた効果を奏することができる。
【0058】
(第3の実施形態)
図9〜図11を参照して、本発明のスイッチ装置を造営材の壁面に取り付けられるスイッチ装置として具体化した第3の実施形態について説明する。本実施形態でも第2の実施形態と同様に、第1の実施形態と異なる部分について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0059】
図9(b)に示すように、スイッチ装置Cは、スイッチ装置Aと比較してハンドルの数が異なる。即ち、スイッチ装置Aでは上側ハンドル10及び下側ハンドル11の2つのハンドルを用いていたが、スイッチ装置Cでは、3つのハンドルである上側ハンドル14、中央ハンドル15及び下側ハンドル16が設けられている。そして、図9(a)に示すように、下側ハンドル16には、リモコン送信機4が設けられている。
【0060】
図9(c)に示すように、このリモコン送信機4は、第1の実施形態のリモコン送信機2と比較して、リモコン本体60の体格が小さく形成されている。リモコン送信機4の操作部には、上側ハンドル14、中央ハンドル15及び下側ハンドル16に対応した操作部である第1操作部65、第2操作部66及び第3操作部67が設けられている。
【0061】
図10に示すように、受信回路100Bは、第1の実施形態の受信回路100に第3操作スイッチSWH3、第3負荷開閉部106及び第3負荷L3が追加された回路構成となる。これら第3操作スイッチSWH3、第3負荷開閉部106及び第3負荷L3は、それぞれ制御回路102及び電源回路103にそれぞれ接続されている。また、第3負荷開閉部106及び第3負荷L3は、交流電源ACにそれぞれ接続されている。この第3負荷L3としては、寝具付近に設置される読書用の照明器具に対応している。
【0062】
ここで、第1操作スイッチSWH1は上側ハンドル14に対応し、第2操作スイッチSWH2は中央ハンドル15に対応し、第3操作スイッチSWH3は下側ハンドル16に対応している。また、第1操作スイッチSWH1は第1負荷L1に対応し、第2操作スイッチSWH2は第2負荷L2に対応し、第3操作スイッチSWH3は第3負荷L3に対応している。
【0063】
図11に示すように、送信回路200Bは、第1の実施形態の送信回路200に第3操作スイッチSW3が追加された回路構成となる。この第3操作スイッチSW3は、制御回路202に接続されている。ここで、第1操作スイッチSW1は第1操作部65に対応し、第2操作スイッチSW2は第2操作部66に対応し、第3操作スイッチSW3は第3操作部67に対応している。また、第1操作スイッチSW1は第1負荷L1に対応し、第2操作スイッチSW2は第2負荷L2に対応し、第3操作スイッチSW3は第3負荷L3に対応している。
【0064】
これら受信回路100B及び送信回路200Bによる第1負荷L1〜第3負荷L3の制御は、上側ハンドル14、中央ハンドル15及び下側ハンドル16の押操作と、リモコン送信機4の押操作により以下のように制御される。
【0065】
上側ハンドル14による上記制御は、第1の実施形態と同様に、上側ハンドル14を押操作に伴い、第1操作スイッチSWH1のオン/オフが切り替わり、第1負荷L1への電力の供給が制御される。また、このとき上側ハンドル10の押操作によっては第2負荷L2及び第3負荷L3への電力の供給は行われない。
【0066】
中央ハンドル15による上記制御は、上側ハンドル14と同様に、中央ハンドル15を押操作に伴い、第2操作スイッチSWH2のオン/オフが切り替わり、第2負荷L2への電力の供給が制御される。また、このとき中央ハンドル15の押操作によっては第1負荷L1及び第3負荷L3への電力の供給は行われない。
【0067】
下側ハンドル16による上記制御は、上側ハンドル14及び中央ハンドル15と同様に、下側ハンドル16を押操作に伴い、第3操作スイッチSWH3のオン/オフが切り替わり、第3負荷L3への電力の供給が制御される。また、このとき下側ハンドル16の押操作によっては第1負荷L1及び第2負荷L2への電力の供給は行われない。
【0068】
リモコン送信機4による上記制御は、第1の実施形態と同様に、第1操作部65を押操作に伴うワイヤレス信号により、第1負荷L1への電力の供給が制御される。この制御態様は第2操作部66の第2負荷L2への電力の供給の制御及び第3操作部67の第3負荷L3への電力の供給の制御も同様である。
【0069】
以上により、1つのリモコン送信機4の第1操作部65〜第3操作部67の押操作により、第1負荷L1〜第3負荷L3の異なる負荷に応じたオン/オフの切り替えを行うことができるようになる。また、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)及び(2)に準じた効果を奏することができる。
【0070】
(第4の実施形態)
図12及び図13を参照して、本発明のスイッチ装置を造営材の壁面に取り付けられるスイッチ装置として具体化した第4の実施形態について説明する。本実施形態でも第2の実施形態及び第3の実施形態と同様に、第1の実施形態と異なる部分について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0071】
図12(b)に示すように、スイッチ装置Dは、スイッチ装置Aと比較してハンドルの数が異なる。即ち、スイッチ装置Aでは上側ハンドル10及び下側ハンドル11の2つのハンドルを用いていたが、スイッチ装置Dでは、3つのハンドルである上側ハンドル14、中央ハンドル15及び下側ハンドル16が設けられている。そして、図12(a)に示すように、中央ハンドル15にはリモコン送信機5が設けられ、下側ハンドル16にはリモコン送信機6が設けられている。
【0072】
図12(c)に示すように、リモコン送信機5には、第1負荷L1及び第2負荷L2に対応した第1操作部68及び第2操作部69が設けられている。また、図12(d)に示すように、リモコン送信機6には、第1負荷L1及び第3負荷L3に対応した第1操作部68及び第3操作部70が設けられている。これらリモコン送信機5,6のリモコン本体60は、互いに同一形状及び同一寸法により構成されている。この構成により、中央ハンドル15にリモコン送信機6が着脱可能に設けられ、下側ハンドル16にリモコン送信機5が着脱可能に設けられる構成とすることもできる。したがって、リモコン送信機5,6のスイッチ本体1に対する取り付けの自由度を向上させることができる。
なお、本実施形態の受信回路の構成は、第3の実施形態の受信回路100B(図10参照)と同様であるため、その説明を省略する。
【0073】
図13に示すように、リモコン送信機5の送信回路200C及びリモコン送信機6の送信回路200Dは、リモコン送信機2の送信回路200と概ね共通している。そして、送信回路200Cには、第1操作部68に対応した第1操作スイッチSW1と第2操作部69に対応した第2操作スイッチSW2とが設けられている。また送信回路200Dには、第1操作部68に対応した第1操作スイッチSW1と第3操作部70に対応した第3操作スイッチSW3とが設けられている。
【0074】
これら受信回路、送信回路200C,200Dによる第1負荷L1〜第3負荷L3の制御は、上側ハンドル14、中央ハンドル15及び下側ハンドル16の押操作と、リモコン送信機4の押操作とにより以下のように制御される。なお、上側ハンドル14、中央ハンドル15及び下側ハンドル16の押操作による第1負荷L1〜第3負荷L3の制御は、第3の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0075】
リモコン送信機5による上記制御は、第1の実施形態と同様に、第1操作部68を押操作に伴い、第1負荷L1への電力の供給が制御される。また、第2操作部69も同様に、第2操作部69の押操作に伴い、第2負荷L2への電力の供給が制御される。また、リモコン送信機6による上記制御も同様に、第1操作部68及び第3操作部70の押操作に伴い、第1負荷L1及び第3負荷L3の電力の供給がそれぞれ制御される。
【0076】
以上により、1つのリモコン送信機5の第1操作部68及び第2操作部69の押操作により、第1負荷L1及び第2負荷L2の異なる負荷のオン/オフの切り替えを行うことができる。また、1つのリモコン送信機6の第1操作部68及び第3操作部70の押操作により、第1負荷L1及び第3負荷L3の異なる負荷のオン/オフの切り替えを行うことができる。
【0077】
(その他の実施形態)
本実施形態のスイッチ装置Aは、上記実施形態に限定されることなく、例えば以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものでなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
【0078】
・第1の実施形態では、リモコン送信機2が下側ハンドル11に着脱可能に取り付けられていたが、リモコン送信機2は上側ハンドル10に着脱可能に取り付けられる構成とすることもできる。
【0079】
・第3の実施形態では、リモコン送信機4が下側ハンドル16に着脱可能に取り付けられていたが、リモコン送信機4の取付位置はこれに限定されることはない。リモコン送信機4は、上側ハンドル14に取り付けることもできる。またリモコン送信機4は中央ハンドル15に取り付けることもできる。
【0080】
・第4の実施形態では、リモコン送信機5,6がそれぞれ中央ハンドル15及び下側ハンドル16に着脱可能に取り付けられていたが、リモコン送信機5,6の取付位置はこれに限定されることはない。例えば、リモコン送信機5が上側ハンドル14に取り付けることもできる。この場合において、リモコン送信機6は中央ハンドル15または下側ハンドル16に取り付けることもできる。
【0081】
・また、リモコン送信機5が下側ハンドル16に取り付けることもできる。この場合において、リモコン送信機6は中央ハンドル15または上側ハンドル14に取り付けることもできる。
【0082】
・第1の実施形態では、上側ハンドル10が単位寸法の等倍の寸法にて形成され、下側ハンドル11が単位寸法の2倍の寸法にて形成されたが、上側ハンドル10及び下側ハンドル11の寸法はこれに限定されることはない。例えば、図14に示すように、上側ハンドル10及び下側ハンドル11がともに単位寸法の1.5倍の寸法にて形成することもできる。この構成により、第1の実施形態の効果(1)〜(3)に準じた効果を奏することができる。
【0083】
・第2の実施形態では、操作スイッチSWHによって第1負荷L1のオン/オフの切り替えが行われたが、操作スイッチSWHによる負荷の操作はこれに限定されることはない。例えば、操作スイッチSWHによって第2負荷L2のみについてオン/オフの切り替えが行われるように構成することもできる。また、操作スイッチSWHによって第1負荷L1及び第2負荷L2の両方についてオン/オフの切り替えが行われるように構成することもできる。
【0084】
・第3の実施形態では、リモコン送信機4によって、第1負荷L1〜第3負荷L3のそれぞれを各別に制御したが、リモコン送信機4の負荷Lの制御態様はこれに限定されることはない。例えば、リモコン送信機4は、第1負荷L1及び第2負荷L2のみを制御することができる。同様に、リモコン送信機4は、第1負荷L1及び第3負荷L3のみを制御することもできるし、第2負荷L2及び第3負荷L3のみを制御することもできる。
【0085】
・第4の実施形態では、リモコン送信機5によって、第1負荷L1及び第2負荷L2のオン/オフの切り替えを制御し、リモコン送信機6によって、第1負荷L1及び第3負荷L3のオン/オフの切り替えを制御したが、リモコン送信機5,6の負荷Lの制御態様はこれに限定されることはない。例えば、リモコン送信機5は、第1負荷L1及び第3負荷L3の制御を行うこともできる。この場合においては、リモコン送信機6は、第1負荷L1及び第2負荷L2の制御、または第2負荷L2及び第3負荷L3の制御を行うこともできる。
【0086】
・また、リモコン送信機5は、第2負荷L2及び第3負荷L3の制御を行うこともできる。この場合においては、リモコン送信機6は、第1負荷L1及び第2負荷L2の制御、または第1負荷L1及び第3負荷L3の制御を行うこともできる。
【0087】
・上記各実施形態では、リモコン送信機2〜6によって、負荷Lのオン/オフの切り替えを制御したが、リモコン送信機2〜6の負荷Lの制御はこれに限定されることはない。例えば、負荷Lが照明負荷であり、その照明負荷の調光を制御することもできる。
【0088】
・この負荷Lの状態を制御する場合において、受信回路または送信回路の少なくともどちらか一方にROMやRAM等の記憶部を設ける構成とすることもできる。この記憶部に複数の負荷Lの状態を予め設定し、リモコン送信機2〜6のワイヤレス信号によりその記憶された負荷Lの状態を再現する制御を行うこともできる。例えば、記憶部に第1負荷L1をオン状態及び第2負荷L2をオフ状態とするシーンをそれぞれ予め記憶し、リモコン送信機2〜6のワイヤレス信号により、そのシーンを再現させることもできる。
【0089】
・また、負荷Lの状態は、オン/オフの切り替えのみに限定されることはない。例えば、上述のような照明負荷の調光状態であってもよい。即ち、記憶部に第1負荷L1として50%の調光状態及び第2負荷L2として70%の調光状態をそれぞれ予め記憶し、リモコン送信機2〜6のワイヤレス信号により、それぞれの調光状態を再現させることもできる。また、これらの例では、第1負荷L1及び第2負荷L2の二つの負荷Lとしたが、第3及び第4の実施形態のように第1負荷L1〜第3負荷L3の三つの負荷Lがある場合には、記憶部にはその三つの負荷Lのシーンまたは調光状態を予め記憶することもできる。
【0090】
・上記各実施形態では、リモコン送信機2〜6によって、第1負荷L1〜第3負荷L3の各負荷Lを各別に制御したが、リモコン送信機2〜6による負荷Lの制御をこれに限定されることはない。例えば、図15に示すように、リモコン送信機7に第1操作部63及び第2操作部64の他に複数の負荷Lを一括に制御する一括操作部71を設ける構造とすることもできる。この一括操作部71により、第1負荷L1及び第2負荷L2を同時に制御することができる。
【0091】
・また、図15では、リモコン送信機7には、第1負荷L1を制御する第1操作部63、及び第2負荷L2を制御する第2操作部64のみが設けられる構成であったが、第3負荷L3を制御する第3制御部を追加する構成とすることもできる。この場合において、一括操作部71は、第1負荷L1〜第3負荷L3を同時に制御する構成とすることもできるし、第1負荷L1及び第2負荷L2のみを同時に制御する構成、第1負荷L1及び第3負荷L3のみを同時に制御する構成及び第2負荷L2及び第3負荷L3のみを同時に制御する構成とすることもできる。
【0092】
・第1の実施形態では、平面視においてリモコン送信機2の面積は、下側ハンドル11の受信カバー部11aを除いた面積と同一であったが、リモコン送信機2の面積は、これに限定されることはない。例えば、リモコン送信機2の面積は、下側ハンドル11の同面積よりも小さく形成することもできる。また、第2の実施形態においても同様に、平面視においてリモコン送信機3の面積は、ハンドル13の受信カバー部11aを除いた面積よりも小さく形成することもできる。
【0093】
・上記各実施形態では、負荷Lとして、主照明、間接照明、読書用の照明器具といった照明負荷を用いたが、負荷Lの種類はこれに限定されることはない。例えば、負荷Lとして、換気扇等の他の負荷を用いることもできる。
【0094】
・第3の実施形態では、リモコン送信機4の操作部61が、第1操作部65〜第3操作部67により構成されたが、リモコン送信機4の操作部61の構成はこれに限定されることはない。リモコン送信機4の操作部61によって複数の負荷Lを操作することができればよいため、第1負荷L1〜第3負荷L3の全てをリモコン送信機4にて制御するのではなく、第1負荷L1〜第3負荷L3のうちの二つの負荷を制御するようにすることもできる。したがって、例えばリモコン送信機4の操作部61は、第1操作部65及び第2操作部66により構成することもできる。また同操作部61は、第1操作部65及び第3操作部67、または第2操作部66及び第3操作部67から構成することもできる。この構成により、リモコン送信機4のリモコン本体60における2つの操作部のスペースを良好に確保することができる。したがって、2つの操作部を大きく形成した場合には、リモコン送信機4の操作部の押操作による操作性を向上させることができる。
【0095】
・また、上述のようにリモコン送信機4の操作部61を2つの操作部から構成される場合には、第1負荷L1〜第3負荷L3のうちの一つの負荷Lは、リモコン送信機4によって操作する必要性の少ない負荷(例えば、換気扇)に設定することが望ましい。これにより、リモコン送信機4の操作部61を2つの操作部から構成したとしても、その利便性の低下を抑制することができる。
【0096】
・第4の実施形態では、リモコン送信機5が第1負荷L1及び第2負荷L2の二つの負荷Lを制御し、リモコン送信機6が第1負荷L1及び第3負荷L3の二つの負荷Lを制御したが、リモコン送信機5,6の制御対象はこれに限定されることはない。例えば、リモコン送信機5,6のどちらか一方は、制御対象として第1負荷L1〜第3負荷L3のうちの一つの負荷Lを制御するのみの構成であってもよい。この場合、一つの負荷Lを制御するのみのリモコン送信機とは別のリモコン送信機では、複数の負荷Lを制御することになる。例えば、リモコン送信機5が第1負荷L1のみを制御する場合には、リモコン送信機6は、第1負荷L1〜第3負荷L3の全てを制御する構成とすることもできる。また、リモコン送信機6は、第1負荷L1〜第3負荷L3のうちの2つの負荷Lを制御する構成とすることもできる。
【0097】
・第4の実施形態では、リモコン送信機5,6のリモコン本体60の形状及び寸法が互いに同一に構成されたが、リモコン送信機5,6のリモコン本体60の形状及び寸法は互いに異なるように構成することもできる。
【符号の説明】
【0098】
A,B,C,D…スイッチ装置、AC…交流電源(電源)、L…負荷、L1…第1負荷、L2…第2負荷、L3…第3負荷、SW1…第1操作スイッチ、SW2…第2操作スイッチ、SW3…第3操作スイッチ、SWH…操作スイッチ、SWH1…第1操作スイッチ、SWH2…第2操作スイッチ、SWH3…第3操作スイッチ、1…スイッチ本体、2,3,4,5,6,7…リモコン送信機、10…上側ハンドル(第2ハンドル)、10a…上側表示部、11…下側ハンドル(第1ハンドル)、11a…受信カバー部、11b…下側表示部、11c…永久磁石、11d…係合爪、11e…受信部、13…ハンドル、14…上側ハンドル(第2ハンドル)、15…中央ハンドル(第1ハンドル、第2ハンドル)、16…下側ハンドル(第1ハンドル)、20…化粧プレート(プレート)、21…開口部、30…ハウジング、31…係合爪、40…取付枠、41…上方取付部、42…下方取付部、50…ボディ、60…リモコン本体、61…操作部、62…窓孔、63…第1操作部、64…第2操作部、65…第1操作部、66…第2操作部、67…第3操作部、68…第1操作部、69…第2操作部、70…第3操作部、71…一括操作部(一括制御操作部)、100,100A,100B…受信回路(制御部)、101…受光部、102…制御回路、103…電源回路、104…第1負荷開閉部、105…第2負荷開閉部、106…第3負荷開閉部、200,200B,200C,200D…送信回路、201…発光部(送信部)、202…制御回路、203…電池。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源から複数の負荷への電力供給を制御する制御部と押操作により負荷を制御するハンドルとを有するスイッチ本体と、前記ハンドルに対して着脱可能であるとともに前記スイッチ本体に対してワイヤレス信号を送信するリモコン送信機とを備えるスイッチ装置において、
前記リモコン送信機には、複数の負荷に対応する複数の操作部と、前記操作部毎に異なるワイヤレス信号を前記スイッチ本体にそれぞれ送信する送信部とが設けられ、
前記制御部は、前記ワイヤレス信号毎に対応する負荷をそれぞれ制御する
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のスイッチ装置において、
前記ハンドルは、前記リモコン送信機が着脱可能となる第1ハンドルと、前記第1ハンドルとは別の一または複数の第2ハンドルとにより構成される
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のスイッチ装置において、
前記リモコン送信機は、前記操作部に応じて、前記第1ハンドルの制御対象となる負荷、及び前記第2ハンドルの制御対象となる負荷のそれぞれを制御するワイヤレス信号を送信する
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のスイッチ装置において、
前記ハンドルは、配線器具を最大3個まで取付可能に規格化されたハウジングの開口部に収容されるものであり、
前記第1ハンドルは、前記配線器具の1個分の寸法よりも大きい
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のスイッチ装置において、
前記第1ハンドルは、前記配線器具の2個分の寸法であり、
前記第2ハンドルは、前記配線器具の1個分の寸法である
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、
前記リモコン送信機の前記操作部には、前記複数の負荷を一括して制御可能な一括制御操作部が設けられる
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、
前記制御部には、前記負荷の所定の状態を記憶する記憶部が設けられ、
前記リモコン送信機は、前記ワイヤレス信号により前記記憶部に記憶された負荷の状態にする
ことを特徴とするスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−251076(P2010−251076A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−98469(P2009−98469)
【出願日】平成21年4月14日(2009.4.14)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】