説明

スイッチ装置

【課題】フィルタへのノイズの影響を抑制したスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチ装置は、外部から電波を電気信号として受信するアンテナ70と、このアンテナ70により受信した電気信号の周波数帯域を調整する中間フィルタ75と、この中間フィルタ75が実装された制御回路基板とを備えている。このスイッチ装置には、中間フィルタ75を制御回路基板の板厚方向の両側から覆うシールド板60が設けられ、シールド板60は、単一部材により構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から電波を電気信号として受信する受信部と、この受信部により受信した電気信号の周波数帯域を調整するフィルタと、このフィルタが実装された回路基板とを備え、上記電波に基づいて負荷が制御されるスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記スイッチ装置では、このスイッチ装置を例えば遠隔操作する操作端末器が発信する電波を受信することにより、照明負荷等の負荷をオン状態及びオフ状態を制御するものが知られている。この受信した電波は、電気信号としてフィルタにより所定の周波数帯域に調整された上で、デジタル信号に変換されて、マイクロコンピュータに入力される。マイクロコンピュータは、このデジタル信号に基づいて負荷のオン状態及びオフ状態の制御を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−38795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、フィルタは他の電子部品と比較してノイズの影響を受けやすい傾向にあるため、フィルタがノイズの影響を受けた場合には、フィルタが電気信号を所定の周波数帯域に調整することができず、マイクロコンピュータに上記周波数帯域とは異なった周波数帯域を入力してしまう場合がある。その結果、マイクロコンピュータが誤検知することによって、スイッチ装置が誤動作してしまう可能性があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フィルタへのノイズの影響を抑制したスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、外部から電波を受信し、この電波を電気信号に変換する受信部と、この受信部により受信した電気信号の周波数帯域を調整するフィルタと、このフィルタが実装された回路基板とを備え、前記電気信号に基づいて負荷が制御されるスイッチ装置において、当該スイッチ装置には、前記フィルタを前記回路基板の板厚方向の両側から覆うシールド板が設けられ、前記シールド板は、単一部材から構成されることを要旨とする。
【0007】
この発明によれば、フィルタにシールド板を設けることにより、フィルタへのノイズの影響を抑制することができるようになる。さらに、フィルタを回路基板の板厚方向の両側から覆うことにより、フィルタを覆う面が増えるため、フィルタの上記板厚方向の片側を覆う場合と比較して、フィルタへのノイズの影響を抑制する効果をより一層向上させることができる。
【0008】
その上、シールド板を単一部材として形成されるため、例えばシールド板を複数の部材から構成される場合と比較して、スイッチ装置全体としての部品点数の削減を図ることができるようになる。したがって、スイッチ装置のコストダウンを図ることができる。
【0009】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチ装置において、前記シールド板は、前記板厚方向の一方側から前記フィルタを覆う第1カバー部と、前記板厚方向の他方側から前記回路基板を介して前記フィルタを覆う第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部とを前記板厚方向に連結する連結部とを備え、前記連結部は、前記回路基板の外周縁よりも外部に配置されることを要旨とする。
【0010】
この発明によれば、連結部が回路基板の外周縁よりも外部に配置されることにより、回路基板に連通部を挿通するための貫通孔を省略することができる。したがって、回路基板において、電子部品の実装するためのスペース及び配線パターンを形成するためのスペースの減少を抑制することができるようになる。
【0011】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスイッチ装置において、前記第1カバー部には、前記フィルタの側面を覆う側面カバー部が設けられることを要旨とする。
この発明によれば、側面カバー部によりフィルタの側面を覆うことにより、シールド板がフィルタを覆う範囲が増大するため、フィルタへのノイズの影響をより一層抑制することができるようになる。
【0012】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、前記回路基板には、前記板厚方向に対して垂直な一方向に凹む回路基板側係合部が設けられ、前記シールド板には、前記一方向に対して反対側の方向に凹むシールド板側係合部が設けられ、前記シールド板が前記回路基板に対して前記一方向に向かい挿入することにより、前記回路基板側係合部とシールド板側係合部とは互いに係合されることを要旨とする。
【0013】
この発明によれば、回路基板に対してシールド板が板厚方向に対して垂直な一方向に向かい挿入されることによりシールド板が回路基板に取り付けられるため、回路基板に対して板厚方向からシールド板を取り付ける場合と比較して、シールド板と回路基板とを容易に組み立てることができるようになる。
【0014】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のスイッチ装置において、前記回路基板側係合部は、前記回路基板の外周縁に設けられることを要旨とする。
この発明によれば、回路基板側係合部が回路基板の中心部に設けられる場合と比較して、電子部品の実装や配線パターンの形成の妨げとならないため、電子部品の実装や配線パターンの設定の自由度を向上させることができる。
【0015】
(6)請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のスイッチ装置において、前記フィルタは、前記回路基板側係合部に近接して実装されることを要旨とする。
この発明によれば、フィルタを回路基板側係合部に近接して実装されることにより、フィルタが回路基板側係合部とは離れて実装される場合と比較して、シールド板を小型化することができるようになる。したがって、シールド板を形成する金属板を小さくすることができるため、シールド板の材料費を低減することができるようになる。
【0016】
(7)請求項7に記載の発明は、請求項3に記載のスイッチ装置において、前記フィルタの側面において前記側面カバー部及び前記連結部によって覆われていない第1側面とこの第1側面に対応する前記第1カバー部の外周縁との距離は、前記側面カバー部及び前記連結部によって覆われる第2側面とこの第2側面に対応した前記第1カバー部の外周縁との距離よりも大きく形成されることを要旨とする。
【0017】
この発明によれば、側面カバー部及び連結部によって覆われない第1側面に対応した第1カバー部の外周縁が第1側面以外の側面である第2側面に対応した第1カバー部の外周縁よりも延びるように形成されるため、第1側面から侵入するノイズのフィルタへの影響を抑制することができるようになる。
【0018】
(8)請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、前記シールド板は、前記回路基板の基準電位となるグランド部に電気的に接続されることを要旨とする。
【0019】
この発明によれば、シールド板がグランド部に電気的に接続されることによってシールド板によって囲まれた空間に等電位面を形成するため、シールド板がフィルタへのノイズの影響をより一層抑制することができるようになる。
【0020】
(9)請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、前記回路基板には、前記フィルタによって調整された電気信号の周波数帯域を増幅するアンプ回路が設けられ、前記シールド板は、前記アンプ回路を覆うことを要旨とする。
【0021】
この発明によれば、シールド板がフィルタに加えてアンプ回路も覆うことにより、アンプ回路へのノイズの影響を抑制することができるようになる。したがって、フィルタによって調整された周波数帯域へのノイズの影響をより一層低減されるようになる。
【0022】
(10)請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のスイッチ装置において、前記アンプ回路は、前記フィルタが実装される前記回路基板の面とは、前記板厚方向において反対側の面に形成されることを要旨とする。
【0023】
この発明によれば、回路基板の面においてフィルタとは反対側にアンプ回路が形成されるため、シールド板に依存せずにアンプ回路を形成することができる。したがって、回路基板におけるアンプ回路の形成の自由度が向上するようになる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、フィルタへのノイズの影響を抑制したスイッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明のスイッチ装置を具体化した一実施形態について、同スイッチ装置が適用される造営物の負荷制御システムを示す概略図。
【図2】同実施形態のスイッチ装置の分解斜視構造を示す分解斜視図。
【図3】同実施形態のスイッチ装置の断面構造を示す断面図。
【図4】同実施形態のスイッチ装置について、制御回路基板の負荷制御部のブロック図。
【図5】同実施形態のスイッチ装置について、(a)制御回路基板の表面の斜視構造を示す斜視図、(b)同制御回路基板の裏面の斜視構造を示す斜視図。
【図6】同実施形態のスイッチ装置について、シールド板の斜視構造を示す斜視図。
【図7】同実施形態のスイッチ装置について、(a)シールド板の正面構造を示す正面図、(b)シールド板の平面構造を示す平面図、(c)シールド板の下面構造を示す下面図、(d)シールド板の側面構造を示す側面図。
【図8】同実施形態のスイッチ装置について、(a)制御回路基板にシールド板が取り付けられた状態における制御回路基板の表面の平面構造を示す平面図、(b)同制御回路基板の幅方向の側面構造を示す側面図、(c)同制御回路基板の鉛直方向の側面構造を示す側面図。
【図9】同実施形態のスイッチ装置について、(a)制御回路基板にシールド板が取り付けられた状態における制御回路基板の裏面の平面構造を示す平面図、(b)同制御回路基板の鉛直方向の側面構造を示す側面図。
【図10】同実施形態のスイッチ装置について、(a)制御回路基板とシールド板とが互いに離間した状態の斜視構造を示す斜視図、(b)制御回路基板とシールド板とが係合した状態の斜視構造を示す斜視図。
【図11】同実施形態のスイッチ装置について、(a)回路基板側係合部とシールド板側係合部とが互いに離間した状態を示す拡大図、(b)回路基板側係合部とシールド板側係合部とが互いに係合した状態を示す拡大図。
【図12】本発明のスイッチ装置を具体化したその他の実施形態について、制御回路基板にシールド板が取り付けられた状態の側面構造を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1〜図11を参照して、本発明のスイッチ装置を照明器具の負荷(以下、「照明負荷L」)のオン状態及びオフ状態を切り替えるスイッチ装置として具体化した一実施形態について説明する。図1は、同スイッチ装置が適用される造営物の負荷制御システムの概要を示している。
【0027】
図1に示すように、火災を感知して警報を発する火災警報器2A〜2C、照明負荷Lを遠隔操作するための操作端末器3、及びインターホン子機5との間でインターホンシステムを構成するインターホン親機4から送信されるワイヤレス信号はスイッチ装置1に送信される。そしてスイッチ装置1は、受信したワイヤレス信号に応じて商用電源ACの電力供給の供給状態及び遮断状態を切り替えることにより、照明負荷Lを点灯または消灯させている。ここで、スイッチ装置1がオン状態のときには、商用電源ACが供給状態となることにより照明負荷Lが点灯し、スイッチ装置1がオフ状態のときには、商用電源ACが遮断状態になることにより照明負荷Lが消灯するようになる。
【0028】
ここで、スイッチ装置1は、例えば家屋等の造営物の所定の部屋を構成する造営材の壁面に設けられている。火災報知器2A〜2Cは、上記所定の部屋及び上記所定の部屋以外の部屋にそれぞれ設置されている。操作端末器3は、所定の部屋に配置されている。インターホン親機4は、所定の部屋に設置され、インターホン子機5は、例えば造営物の外に設けられた門柱に設置されている。
【0029】
また、ワイヤレス信号としては、電波法施行規則第6条第4項第2号に規定される「テレメーター用、テレコントロール用及びデータ伝送用の特定小電力無線局」に準拠して電波を媒体とするものである。ワイヤレス信号として電波を用いることにより、スイッチ装置1が設置される上記所定の部屋以外に設置される火災報知器2B,2Cやインターホン子機5とを直接ケーブル配線にて接続することなく、信号の送受信を行うことができるようになっている。
【0030】
次に、図2及び図3を参照して、スイッチ装置1の構成について説明する。
図2に示すように、スイッチ装置1は、外枠を構成するとともに壁面に固定されるスイッチ本体部1Aと、造営材内に配線された電線と接続する端子部1Bと、照明負荷Lを制御する回路部1Cと、押操作により照明負荷Lのオン状態及びオフ状態を切り替える操作部1Dとにより構成されている。また、スイッチ装置1には、オン状態及びオフ状態をそれぞれ表示する発光ダイオードからなる表示灯1Eが設けられている。この表示灯1Eは、スイッチ装置1がオン状態のときに消灯し、スイッチ装置1がオフ状態のときに点灯するようになる。これにより、照明負荷Lの消灯に伴い部屋が暗い場合において、使用者は、表示灯1Eによりスイッチ装置1の位置を認識することができる。
【0031】
以降では、スイッチ本体部1Aの長手方向を「鉛直方向」とし、スイッチ本体部1Aの短手方向を「幅方向」とし、鉛直方向と幅方向との両方に直交する方向を「奥行き方向」とする。また奥行き方向において、操作部1Dが配置される側を「表面側」とし、端子部1Bが配置される側を「奥側」とする。
【0032】
スイッチ本体部1Aには、造営材に固定される取付枠10が設けられている。この取付枠10より奥行き方向の奥側には、ボディ11が配置されている。このボディ11には、同ボディ11を奥行き方向の表面側から覆う中間カバー12が取り付けられている。この中間カバー12は、取付枠10に取り付けられている。これにより、ボディ11は、中間カバー12を介して取付枠10に取り付けられるようになる。
【0033】
取付枠10は、中央に開口穴が設けられた枠体に構成されている。そして取付枠10には、壁面に固定するための第1固定部10bと、中間カバー12を固定するための第2固定部10cとが設けられている。第1固定部10bは、枠体の幅方向に沿った1対の辺に設けられている。第2固定部10cは、第1固定部10bに連結するとともに鉛直方向に沿った1対の辺に設けられている。
【0034】
ボディ11には、同ボディ11の外枠を構成する周壁部11a及び底壁部11bが設けられている。これにより、ボディ11は奥行き方向の表面側を開口する凹形状に構成されている。そして、このボディ11の内部には、端子部1Bが収納される端子収納部11cと、回路部1Cの電子部品が収納される電子部品収納部11dとが設けられている。
【0035】
中間カバー12には、同中間カバー12の鉛直方向の中央部に操作部1Dからの押操作を回路部1Cに伝達するための操作釦12aが設けられている。また中間カバー12の外縁には、その幅方向に第2固定部10cに固定するための取付枠固定部12bと、その鉛直方向にボディ11に固定するためのボディ固定部12cとが設けられている。
【0036】
端子部1Bは、端子収納部11cにおいて、奥行き方向の裏面側より表面側に向かい順に解除釦20、一対の錠ばね21及び一対の端子板22が収納される態様にて構成されている。これにより、ボディ11の底壁部11bに設けられた電線を挿通するための貫通孔である2つの挿通部(不図示)を介してそれぞれ挿通された一対の電線は、錠ばね21と端子板22とによりそれぞれ挟持されるようになる。スイッチ装置1は、一対の端子板22間の電力の供給状態(オン状態)及び遮断状態(オフ状態)を切り替えることにより、一対の電線間の電力の供給状態及び遮断状態を切り替えている。
【0037】
回路部1Cは、中間カバー12より奥行き方向の裏面側に配置されている制御回路基板30と、制御回路基板30より奥行き方向の裏面側に配置される電源回路基板40とから構成されている。この制御回路基板30は、中間カバー12に収納されるとともに中間カバー12に取り付けられている。電源回路基板40は、端子収納部11cと電子部品収納部11dとを覆うようにボディ11に収納されている。また制御回路基板30と電源回路基板40とは、コネクタ33及びコネクタ45(図3参照)によって互いに電気的に接続されるようになる。
【0038】
制御回路基板30には、火災警報器2A〜2C、操作端末器3及びインターホン子機5からの電波を受信して照明負荷Lの制御を行う負荷制御部30Aが設けられている。また制御回路基板30には、操作部1Dの押操作に伴いスイッチ装置1のオン状態及びオフ状態が切り替えられる押釦スイッチ34が設けられている。
【0039】
電源回路基板40には、配線パターン(不図示)が形成されたプリント配線板41が設けられている。このプリント配線板41には、端子板22が接続されている。また、プリント配線板41における電子部品収納部11dと対応するところには、トランジスタ42と、同トランジスタ42と当接するとともにトランジスタ42の熱を放熱する放熱板43とが接続されている。これらトランジスタ42及び放熱板43は、電子部品収納部11dに収納されるようになる。
【0040】
また、制御回路基板30と電源回路基板40との鉛直方向の間には、電気絶縁性を有する樹脂材料を用いて板状に成形された絶縁板44が配置されている。これにより、コネクタ33,45以外において、制御回路基板30と電源回路基板40との電気的導通を回避している。
【0041】
操作部1Dは、使用者が直接押操作する操作ハンドル50と、この操作ハンドル50の押操作から復帰する板ばね51とから構成されている。この板ばね51は、中間カバー12の幅方向の一端側に設けられたばね取付部(不図示)に取り付けられている。また、操作ハンドル50の幅方向の他端側には、中間カバー12に設けられた係止穴(不図示)と係止する係止爪50a(図3参照)が設けられている。これにより、操作ハンドル50が中間カバー12から奥行き方向の表面側へ移動する量が規制されるようになる。また、操作ハンドル50には、同操作ハンドル50の幅方向の一端側且つ鉛直方向の中央部に表示灯1Eを露光するための窓孔50bが設けられている。
【0042】
図3に示すように、中間カバー12の操作釦12aの奥行き方向の裏面側には、制御回路基板30の押釦スイッチ34が配置されている。そして、使用者が操作ハンドル50を押操作したとき、操作ハンドル50は、操作釦12aを押圧する。この操作釦12aが押圧されることにより、操作釦12aが押釦スイッチ34を押圧するようになる。これに伴い、押釦スイッチ34がオフ状態からオン状態またはオン状態からオフ状態の切り替えが行われる。
【0043】
次に、図4及び図5を参照して、制御回路基板30の詳細について説明する。
図4に示すように、制御回路基板30には、火災警報器2A〜2C、操作端末器3及びインターホン子機5(図1参照)からの電波からスイッチ装置1のオン状態及びオフ状態を制御する負荷制御部30Aが設けられている。この負荷制御部30Aには、アンテナ70と、RFフィルタ71と、振動子72と、ローカルフィルタ73と、ミキサ部74と、中間フィルタ75と、アンプ回路76と、復調部77と、マイクロコンピュータ78とにより構成されている。
【0044】
アンテナ70は、火災警報器2A〜2C、操作端末器3及びインターホン子機5からの電波を電気信号として受信する受信部を構成している。RFフィルタ71は、アンテナ70からの電気信号の周波数帯域を調整している。振動子72は、予め設定された所定の周波数帯域の電気信号を生成している。ローカルフィルタ73は、振動子72の電気信号の周波数帯域を調整している。ミキサ部74は、アンテナ70と振動子72との電気信号の周波数帯域から所定の周波数帯域の電気信号を生成している。中間フィルタ75は、ミキサ部74からの電気信号の周波数帯域を調整している。アンプ回路76は、中間フィルタ75からの電気信号の振幅を増幅している。復調部77は、例えばFMICにより構成され、電気信号をデジタル信号に変換している。マイクロコンピュータ78は、上記デジタル信号に基づいて、スイッチ装置1のオン状態及びオフ状態を制御している。
【0045】
具体的には、アンテナ70が受信した電波は、正弦波のアナログ形式の電気信号としてRFフィルタ71によって例えば426.11MHz前後の周波数帯域に調整される。一方、振動子72には、所定の周波数帯域の正弦波のアナログ形式の電気信号が形成され、その電気信号はローカルフィルタ73によって例えば426.5MHz前後の周波数帯域に調整される。そしてRFフィルタ71及びローカルフィルタ73によって調整された電気信号は、ミキサ部74によって、負荷制御部30Aに必要な455KHz前後の周波数帯域を有する電気信号として生成される。ミキサ部74によって生成された電気信号は、中間フィルタ75によって455KHzの電気信号に調整され、アンプ回路76に入力される。アンプ回路76では、上記電気信号の振幅を増幅した電気信号に変換され、復調部77に入力される。復調部77では、アナログ形式の電気信号からデジタル形式の電気信号に変換されて、マイクロコンピュータ78に入力される。
【0046】
図5に示すように、制御回路基板30は、鉛直方向に若干長い略長方形状に形成されているプリント配線板32に負荷制御部30Aを構成する電子部品群と、コネクタ33と、押釦スイッチ34とが実装されている。上記電子部品群は、プリント配線板32の表面及び裏面の奥行き方向(板厚方向)の両面に実装されている。
【0047】
プリント配線板32における鉛直方向の下方且つ幅方向の他端側の端部には、中間フィルタ75が実装されている。プリント配線板32における中間フィルタ75の幅方向の両側には、プリント配線板32の板厚方向(即ち、奥行き方向)に貫通するとともに鉛直方向の上方に向かい凹む凹形状の回路基板側係合部32aがそれぞれ設けられている。
【0048】
また、これら回路基板側係合部32aが形成されるプリント配線板32の鉛直方向の下端の外周縁の一辺32bにおいて、回路基板側係合部32aに幅方向に挟まれるフィルタ実装部32cの外周縁は、他の外周縁の一辺32bよりも鉛直方向の上方に設けられている。これにより、プリント配線板32には、鉛直方向の上方へ凹む凹部32b1が形成されるようになる。またこれら回路基板側係合部32aとプリント配線板32の外周縁の一辺32bとの連結部分には、鉛直方向の下方に向かい幅方向に傾斜する第1傾斜部32dが設けられている。
【0049】
プリント配線板32の外周縁におけるコネクタ33が実装されるところ、即ちプリント配線板32の鉛直方向の中央部且つ幅方向の他端側の端部には、コネクタ33に接続されるリード線(不図示)を挿通するための凹形状の挿通部32eが設けられている。
【0050】
また、プリント配線板32の外周縁の一辺32bにおける幅方向の他端側の端部には、切欠部32fが設けられている。この切欠部32fと挿通部32eとの鉛直方向の間には、これら切欠部32fと挿通部32eとの両方を構成する突出部32gが設けられている。また切欠部32fを構成するプリント配線板32の幅方向の外周縁の一辺とプリント配線板32の外周縁の一辺32bとの連結部分には、鉛直方向の下方に向かい幅方向に傾斜する第2傾斜部32hが設けられている。
【0051】
負荷制御部30Aを構成する電子部品群は、以下のように制御回路基板30の表面及び裏面にそれぞれ実装されている。なお、ミキサ部74は省略している。
図5(a)に示すように、制御回路基板30の表面には、アンテナ70と中間フィルタ75とマイクロコンピュータ78とが実装されている。アンテナ70は、プリント配線板32の鉛直方向の上方の端部に実装されている。マイクロコンピュータ78は、プリント配線板32の中央部に実装されている。
【0052】
図5(b)に示すように、制御回路基板30の裏面には、RFフィルタ71と振動子72とローカルフィルタ73とアンプ回路76(図5(b)中の斜線領域部分)と復調部77とが実装されている。特にアンプ回路76は、プリント配線板32の鉛直方向の下方の端部且つ幅方向の他端側の端部に形成されている。
【0053】
また、制御回路基板30の表面には、コネクタ33及び押釦スイッチ34が実装されている(図5(a)参照)。押釦スイッチ34は、プリント配線板32の中央部における中間カバー12の操作釦12aと対応するところに実装されている。
【0054】
次に、図6及び図7を参照して、制御回路基板30に取り付けられるシールド板60の詳細について説明する。
図6に示すように、シールド板60は、単一部材の金属板をプレス加工等の曲げ加工により成形されている。このシールド板60には、制御回路基板30の表面(図5(a)参照)を覆う第1カバー部61と、制御回路基板30の裏面(図5(b)参照)を覆う第2カバー部62と、第1カバー部61及び第2カバー部62を連結する連結部63とが設けられている。第1カバー部61及び第2カバー部62は、互いに平行に形成されるとともに、連結部63から鉛直方向の上方に向かい延びるように設けられている。連結部63は、奥行き方向に沿って延びるように設けられている。
【0055】
第1カバー部61は、鉛直方向が長手、及び幅方向が短手となる略長方形状に形成されている(図7(b)参照)。この第1カバー部61の幅方向の両側には、同第1カバー部61から奥行き方向の裏面側に向かい屈曲して形成される側面カバー部64が設けられている。この側面カバー部64は、奥行き方向及び鉛直方向に沿って延びるように形成されている(図7(d)参照)。また、第1カバー部61は、側面カバー部64よりも鉛直方向の上方に延びるように形成されている。
【0056】
各側面カバー部64の奥行き方向の裏面側には、制御回路基板30に係合するシールド板側係合部64aが設けられている。このシールド板側係合部64aには、側面カバー部64の奥行き方向の裏面側の端部64bから同裏面側に延びる第1部位64a1と、この第1部位64a1から鉛直方向の上方に向かい延びる第2部位64a2とが設けられている。シールド板側係合部64aは、側面カバー部64の端部64bと、第1部位64a1及び第2部位64a2とにより、鉛直方向の下方に向かい凹む凹形状にて形成されている。
【0057】
また、各側面カバー部64の鉛直方向の上方の端部且つ奥行き方向の裏面側の端部には、鉛直方向の上方に向かうにつれて奥行き方向の表面側に傾斜する第1傾斜部64cが設けられている。また、第2部位64a2の鉛直方向の上方の端部には、鉛直方向の下方に向かうにつれて奥行き方向の裏面側に傾斜する傾斜部64a3が設けられている。
【0058】
第2カバー部62には、奥行き方向において第1カバー部61と対向する対向部62aと、この対向部62aから幅方向及び鉛直方向の上方に延びる延長部62bとが設けられている(図7(c)参照)。
【0059】
第2カバー部62の幅方向の端部、即ち延長部62bの幅方向の端部には、同端部から奥行き方向の表面側に屈曲されて形成される側端部62b1が設けられている。側端部62b1には、シールド板側係合部62cが設けられている。このシールド板側係合部62cには、側端部62b1の奥行き方向の表面側の端部62b2における鉛直方向の下方の端部から奥行き方向の表面側に延びる第1部位62c1と、この第1部位62c1から鉛直方向の上方に向かい延びる第2部位62c2とが設けられている。シールド板側係合部62cは、側端部62b1の端部62b2と、第1部位62c1及び第2部位62c2とにより、鉛直方向の下方に向かい凹む凹形状にて形成されている。
【0060】
側端部62b1の鉛直方向の上方の端部且つ奥行き方向の表面側の端部には、鉛直方向の上方に向かうにつれて奥行き方向の裏面側に向かい傾斜する第2傾斜部62b3が設けられている。また、第2部位62c2の鉛直方向の上方の端部には、鉛直方向の下方にむかうにつれて奥行き方向の表面側に傾斜する傾斜部62c3が設けられている。
【0061】
側面カバー部64の2つのシールド板側係合部64aと側端部62b1のシールド板側係合部62cとのそれぞれの奥行き方向の位置は互いに等しくなるように形成されている(図7(a)参照)。
【0062】
連結部63は、第1カバー部61と連結する第1カバー連結部63aと、この第1カバー連結部63aと連結するとともに第2カバー部62と連結する第2カバー連結部63bとが設けられている。第1カバー連結部63aは、鉛直方向の下方に向かうにつれて奥行き方向の裏面側に傾斜するように形成されている。第2カバー連結部63bは、奥行き方向に沿って延びるように形成されている。
【0063】
次に、図8及び図9を参照して、シールド板60が制御回路基板30に取り付けられた状態について説明する。なお図8において、破線にて構成された部材は中間フィルタ75を示している。
【0064】
図8(a)に示すように、シールド板60は、中間フィルタ75を奥行き方向の表面側、幅方向の両側及び鉛直方向の下方から覆っている。このシールド板60の第1カバー部61は、中間フィルタ75の上面の幅方向の幅及び鉛直方向の幅よりもそれぞれ大きくなるように形成されている。
【0065】
具体的には、第1カバー部61と中間フィルタ75との大きさ関係は以下のようになる。
即ち、第1カバー部61と中間フィルタ75との鉛直方向の上方の距離D2は、第1カバー部61と中間フィルタ75との幅方向の一方の距離D1よりも大きく形成されている。また、上記距離D2は、第1カバー部61と中間フィルタ75との鉛直方向の下方の距離D3よりも大きく形成されている。これにより、上記距離D2が上記距離D1,D3以下の場合と比較して、中間フィルタ75の鉛直方向の上方からノイズ(放射ノイズ)が侵入しにくくなる。
【0066】
ここで、上記距離D2は、中間フィルタ75の側面における側面カバー部64及び連結部63によって覆われていない鉛直方向の上方の側面(第1側面)とこの側面に対応する第1カバー部61の外周縁(即ち第1カバー部61の鉛直方向の上方の端部)との距離として規定される。また、上記距離D1は、中間フィルタ75の側面における側面カバー部64によって覆われた側面(第2側面)とこの側面に対応する第1カバー部61の外周縁(即ち第1カバー部61の幅方向の端部)との距離として規定される。また、上記距離D3は、中間フィルタ75の側面における連結部63によって覆われた側面(第2側面)とこの側面に対応する第1カバー部61の外周縁(即ち第1カバー部61の鉛直方向の下方の端部9との距離)として規定される。
【0067】
連結部63は、制御回路基板30のフィルタ実装部32cの外周縁に対応したところに配置されている。制御回路基板30の外周縁とフィルタ実装部32cの外周縁との鉛直方向の差は、連結部63の板厚と略同一である。即ち制御回路基板30の一辺32bと連結部63の鉛直方向の下方の面である下面とは略面一となる。これにより、連結部63が制御回路基板30の外周縁から鉛直方向の下方に向かい大きく突出することが抑制されるようになる。
【0068】
各側面カバー部64のシールド板側係合部64aが制御回路基板30の回路基板側係合部32aに係合することにより、各側面カバー部64の鉛直方向の下方の端部は、制御回路基板30の外周縁における鉛直方向の下方の一辺32bよりも鉛直方向の上方に位置するようになる。
【0069】
第1カバー部61から側面カバー部64及び連結部63がそれぞれ奥行き方向の下方に向かい屈曲して形成されるため、連結部から側面カバー部が屈曲して設けられる構成と比較して、第1カバー部61と側面カバー部64及び連結部63との間からノイズが侵入することが抑制されるようになる。
【0070】
図8(b)に示すように、各側面カバー部64の端部64bは、プリント配線板32の表面と当接している。これにより同端部64bとプリント配線板32との間からノイズが侵入することが抑制される。
【0071】
図8(c)に示すように、幅方向において、中間フィルタ75と各側面カバー部64とは互いに近接している。これにより、プリント配線板32の表面において、シールド板60が占める電子部品が実装できない領域(即ち、各側面カバー部64の幅方向の間の領域)を小さく形成している。ここで、「近接」とは、中間フィルタ75と各側面カバー部64との間に電子部品が配置できない程度の間隔をいう。
【0072】
図9(a)に示すように、第2カバー部62は、その対向部62aによって中間フィルタ75を奥行き方向の裏面側より覆っている。この対向部62aは、中間フィルタ75の下面よりも鉛直方向及び幅方向に大きくなるように形成されている。また、延長部62bは、アンプ回路76を奥行き方向の裏面側より覆っている。
【0073】
側端部62b1は、プリント配線板32の外周縁の一辺32bよりも鉛直方向の上方に配置されている。具体的には、プリント配線板32に設けられた切欠部32fに側端部62b1の鉛直方向の下方の部位が配置されている。そして、この切欠部32f及び挿通部32eの両方を構成する突出部32gにシールド板側係合部62cが係合している。
【0074】
図9(b)に示すように、プリント配線板32の裏面と第2カバー部62との奥行き方向の距離L1は、プリント配線板32と同プリント配線板32に実装された電子部品群のうちの最も体格の大きい電子部品Aとの奥行き方向の距離L2と略同一となる。具体的には、上記距離L1は、上記距離L2よりも僅かに大きくなるように設定されている。この構成により、絶縁板44と電子部品Aとが接触する前に、絶縁板44とシールド板60とが接触するようになる。
【0075】
次に、図10及び図11を参照して、シールド板60が制御回路基板30に取り付けられる態様について説明する。なお図10(a)は、シールド板60が制御回路基板30に取り付けられる前の状態を示し、図10(b)は、シールド板60が制御回路基板30に取り付けられた後の状態を示している。また図11(a)は、シールド板側係合部64aと回路基板側係合部32aとが係合する前の状態を示し、図11(b)は、シールド板側係合部64aと回路基板側係合部32aとが係合した後の状態を示している。
【0076】
図10(a)に示すように、各電子部品が実装された後の制御回路基板30に対してシールド板60は、鉛直方向の上方に向かい挿入する。このとき、シールド板60の各側面カバー部64はプリント配線板32の第1傾斜部32dにより回路基板側係合部32aに案内されるようになる。またシールド板60の側端部62b1はプリント配線板32の第2傾斜部32hにより突出部32gに案内されるようになる。
【0077】
図10(b)に示すように、プリント配線板32と各側面カバー部64及び側端部62b1とは、半田にて接合されている。側面カバー部64のうちの一つは、プリント配線板32に設けられた配線パターンのうちのグランド部32jと半田を介して電気的に接続するようになる。
【0078】
図11(a)を参照して、シールド板側係合部64aは、回路基板側係合部32aに対して鉛直方向の下方から上方に向かい挿入される。このとき、各側面カバー部64の第1傾斜部64cにより、プリント配線板32に対して各側面カバー部64が案内されるようになる。そして、各シールド板側係合部64aの傾斜部62c3により、プリント配線板32に対して各シールド板側係合部62cの第2部位62c2が案内されるようになる。
【0079】
また、図示しないが、シールド板側係合部62cも同様に、側端部62b1の第2傾斜部62b3により、プリント配線板32に対して側端部62b1が案内されるようになる。そして、シールド板側係合部62cの傾斜部62c3により、プリント配線板32に対してシールド板側係合部64aの第2部位62c2が案内されるようになる。以上により、シールド板側係合部64a,62cは、回路基板側係合部32a及び突出部32gに容易に挿入されるようになる。
【0080】
図11(b)を参照して、シールド板側係合部64aと回路基板側係合部32aとは、互いに奥行き方向において当接した状態となる。より詳細には、プリント配線板32の表面及び裏面とシールド板側係合部64aを構成する側面カバー部64の端部64bと第2部位62c2とがそれぞれ当接している。これにより、シールド板60(図10参照)が制御回路基板30(図10参照)に対して奥行き方向の両側への移動が規制される。
【0081】
また、回路基板側係合部32aと第1部位62c1とは、鉛直方向において互いに当接するようになる。即ち、制御回路基板30にシールド板60を挿入するときには、第2部位62c2が回路基板側係合部32aに当接するまで挿入する。
【0082】
本実施形態のスイッチ装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態によれば、シールド板60は、中間フィルタ75の奥行き方向の両側を覆うとともに、単一部材の金属板を曲げ加工することにより形成されている。この構成によれば、シールド板60により中間フィルタ75へのノイズの影響を抑制することができるようになる。さらに、シールド板60が中間フィルタ75を制御回路基板30の奥行き方向の両側から覆うことにより、中間フィルタ75を覆う面が増えるため、中間フィルタ75へのノイズの影響を抑制する効果をより一層向上させることができる。
【0083】
その上、シールド板60を単一部材として形成されるため、例えばシールド板を複数の部材から構成される場合と比較して、スイッチ装置1全体としての部品点数の削減を図ることができる。したがって、スイッチ装置1のコストダウンを図ることができる。
【0084】
また、シールド板60が折り曲げ加工により形成されるため、例えばシールド板を鋳造により形成される場合と比較して、シールド板60を製造するコストを低減することができる。したがって、スイッチ装置1のコストダウンを図ることができるようになる。
【0085】
(2)本実施形態によれば、連結部63は、制御回路基板30の外周縁(フィルタ実装部32c)よりも外部である鉛直方向の下方に配置されている。したがって、制御回路基板30に連結部63を挿通するための貫通孔を省略することができる。したがって、制御回路基板30において、電子部品群を実装するためのスペース及びこれら電子部品群を接続する配線パターンを形成するためのスペースを確保することができる。または、制御回路基板30の小型化を図ることができるようになる。
【0086】
(3)本実施形態によれば、シールド板60には中間フィルタ75を覆う側面カバー部が設けられている。したがって、中間フィルタ75を覆うシールド板60の範囲が増大するため、中間フィルタ75へのノイズの影響をより一層抑制することができるようになる。
【0087】
(4)本実施形態によれば、フィルタ実装部32cが制御回路基板30の外周縁の一辺32bより鉛直方向の上方に形成されるとともに、上記外周縁とフィルタ実装部32cとによって形成された凹部32b1に連結部63が収納されている。したがって、連結部が制御回路基板の外周縁の鉛直方向の下方の一辺よりも鉛直方向の下方に配置される構成と比較して、制御回路基板30にシールド板60を取り付けた状態において大型化を抑制することができるようになる。
【0088】
(5)本実施形態によれば、シールド板60が制御回路基板30に対して鉛直方向の上方に向かい挿入することにより、シールド板側係合部64aと回路基板側係合部32aとが互いに係合し、シールド板側係合部62cと突出部32gとが互いに係合している。したがって、制御回路基板に対して奥行き方向からシールド板を取り付ける場合と比較して、シールド板60と制御回路基板30とを容易に組み立てることができるようになる。
【0089】
(6)本実施形態によれば、回路基板側係合部32aは、制御回路基板30(プリント配線板32)の外周縁に設けられている。この構成によれば、回路基板側係合部が制御回路基板の中心部に設けられる場合と比較して、電子部品群の実装や配線パターンの形成の妨げとならないため、電子部品群の実装や配線パターンの設定の自由度を向上させることができる。
【0090】
また、回路基板側係合部が省略された制御回路基板と比較して、側面カバー部64が鉛直方向の上方に配置することができるため、制御回路基板30とシールド板60とが組み合わされた状態において大型化を抑制することができる。
【0091】
(7)本実施形態によれば、中間フィルタ75がプリント配線板32の鉛直方向の下方の端部且つ幅方向の他方側の端部に実装されている。したがって、中間フィルタが制御回路基板の中央部に実装される場合と比較して、シールド板60を小型化することができるようになる。したがって、シールド板60を形成する金属板を小さくすることができるため、シールド板60の材料費を低減することができるようになる。
【0092】
(8)本実施形態によれば、シールド板60はグランド部32jに電気的に接続されている。したがって、シールド板60は中間フィルタ75が受けるノイズの影響をより一層抑制することができるようになる。また、使用者がスイッチ装置1を押操作したときに静電気が中間フィルタ75に影響を与えることを抑制することができるようになる。
【0093】
(9)本実施形態によれば、第1カバー部61は、第1カバー部61と中間フィルタ75との鉛直方向の上方の距離D2が、第1カバー部61と中間フィルタ75との幅方向の距離D1及び鉛直方向の下方の距離D3よりも大きくなるように形成されている。したがって、第1カバー部と中間フィルタとの鉛直方向の上方の距離が、第1カバー部と中間フィルタとの幅方向の距離及び鉛直方向の下方の距離と比較して同一もしくは小さく形成される場合と比較して、中間フィルタ75の鉛直方向の上方の側面から受けるノイズの影響を抑制することができるようになる。
【0094】
特に、本実施形態では、中間フィルタ75の鉛直方向の下方から上方に向かいシールド板60を挿入する構造であるため、中間フィルタ75の鉛直方向の上方の側面に側面カバー部64を設けることが困難である。即ち中間フィルタ75の鉛直方向の上方の側面に側面カバー部64を予め設けてしまうと、シールド板60を中間フィルタ75の鉛直方向の下方から上方に向かい挿入することが困難となり、シールド板60の制御回路基板30に対する挿入の容易さが低減してしまう。また、シールド板60を中間フィルタ75の鉛直方向の下方から上方に向かい挿入した後、シールド板60の一部を折り曲げることにより中間フィルタ75の鉛直方向の上方の側面を覆う方法が考えられる。しかしながら、この方法では制御回路基板30にシールド板60を取り付けた後にシールド板60を折り曲げるため、このシールド板60の折り曲げを行うことが製造上困難である。そこで、中間フィルタ75の鉛直方向の上方の側面に側面カバー部を省略したのみの構造が考えられる。しかしながら、この構造では、中間フィルタ75の鉛直方向の上方の側面のノイズの影響を抑制することが困難であった。
【0095】
その点において、本実施形態では、第1カバー部61の中間フィルタ75の鉛直方向の上方を覆う範囲を増大する構成としたため、シールド板60の制御回路基板30への挿入の容易さと、中間フィルタ75の鉛直方向の上方の側面へのノイズの影響の抑制との両立を図ることができるようになる。
【0096】
(10)本実施形態によれば、シールド板60の延長部62bがアンプ回路76を奥行き方向の裏面側より覆っている。したがって、アンプ回路76が受けるノイズの影響を抑制することができるようになる。その結果、中間フィルタ75によって調整された電気信号の周波数帯域がノイズの影響を受けることをより一層低減されるようになる。
【0097】
(11)本実施形態によれば、中間フィルタ75はプリント配線板32の表面に実装され、アンプ回路76はプリント配線板32の裏面に実装されている。したがって、シールド板60に依存せずにアンプ回路76を形成することができる。したがって、制御回路基板30におけるアンプ回路76の形成の自由度が向上するようになる。
【0098】
(12)本実施形態によれば、第2カバー部62のプリント配線板32の裏面からの奥行き方向の裏面側の距離L1は、プリント配線板32の裏面から電子部品Aまでの距離L2よりも僅かに高く形成されている。したがって、絶縁板44と電子部品Aとの接触を回避することができるようになる。
【0099】
(13)本実施形態によれば、シールド板側係合部64aと回路基板側係合部32aとがともに凹形状にて形成されるとともに、これらが互いに係合される構成である。この構成によれば、制御回路基板30に対してシールド板60の奥行き方向の移動が規制されるようになる。したがって、制御回路基板30に対するシールド板60の移動に伴い半田に力が加わることを抑制することができる。その結果、シールド板60とグランド部32jとの電気的な接続が確保されるため、シールド板60の静電気の影響を中間フィルタ75に与えることを抑制することができるようになる。その上、制御回路基板30に対してシールド板60が脱落してしまうことを抑制することができるようになる。
【0100】
(14)本実施形態によれば、第1カバー部61の幅方向の両側から屈曲して側面カバー部64がそれぞれ設けられている。したがって、第1カバー部61と側面カバー部64との連結部分に隙間が形成されることを防ぐことができるため、同隙間からノイズが侵入することを防止することができる。
【0101】
(15)本実施形態によれば、側面カバー部64とプリント配線板32の表面とが当接している。この構成によれば、側面カバー部64とプリント配線板32との間からノイズの侵入を抑制することができるため、中間フィルタ75が受けるノイズの影響を抑制することができるようになる。
【0102】
(16)本実施形態によれば、幅方向において、中間フィルタ75と側面カバー部64とが近接している。この構成によれば、側面カバー部64によって電子部品の実装ができない領域が小さくなるため、電子部品の配置の自由度が向上するようになる。
【0103】
(17)本実施形態によれば、プリント配線板32には、第1傾斜部32d及び第2傾斜部32hが設けられている。したがって、シールド板60の側面カバー部64及び側端部62b1が制御回路基板30に対して容易に挿入することができるようになる。
【0104】
特に側面カバー部64の端部64bはプリント配線板32の表面と当接するので、側面カバー部とプリント配線板の表面とが互いに離間する場合と比較して、上記効果はより一層向上するようになる。
【0105】
(18)本実施形態によれば、シールド板側係合部64a,62cには、傾斜部64a3,62c3がそれぞれ設けられている。したがって、シールド板側係合部64aが回路基板側係合部32aに対して容易に挿入することができるとともに、シールド板側係合部62cが突出部32gに対して容易に挿入することができるようになる。
【0106】
(19)本実施形態によれば、シールド板側係合部64aの第2部位62c2と回路基板側係合部32aとが鉛直方向に互いに当接するまで挿入を行う。これにより、第2部位62c2と回路基板側係合部32aとが当接した段階にて、制御回路基板30に対してシールド板60の挿入完了が確認することができるため、制御回路基板30にシールド板60を容易に取り付けることができるようになる。
【0107】
(20)本実施形態によれば、連結部63の第1カバー連結部63aは、鉛直方向の下方に向かうにつれて奥行き方向の裏面側に傾斜するように設けられている。この構成によれば、作業者がシールド板60を制御回路基板30に挿入するときに、第1カバー連結部63aに指を載置することができるため、シールド板に第1カバー連結部が省略された場合と比較して、シールド板60を鉛直方向の上方に容易に挿入することができるようになる。
【0108】
(その他の実施形態)
本実施形態のスイッチ装置は、上記実施形態に限定されることなく、例えば以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものでなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施する場合にも適用することもできる。
【0109】
・本実施形態では、中間フィルタ75がプリント配線板32の表面に実装され、アンプ回路76がプリント配線板32の裏面に実装されたが、中間フィルタ75がプリント配線板32の裏面に実装され、アンプ回路76がプリント配線板32の表面に実装されてもよい。また、中間フィルタ75とアンプ回路76とは、プリント配線板32の同一の面に実装することもできる。
【0110】
・本実施形態では、シールド板60がアンプ回路76を覆う延長部62bが形成されたが、この延長部62bは省略することもできる。
・本実施形態では、プリント配線板32に回路基板側係合部32aを設けたが、この回路基板側係合部32aは省略することもできる。
【0111】
・本実施形態では、フィルタ実装部32cがプリント配線板32の外周縁の一辺32bよりも鉛直方向の上方に設けられたが、このフィルタ実装部32cは、プリント配線板32の一辺32bと鉛直方向の同じ位置もしくはより下方に設けることもできる。
【0112】
・本実施形態では、シールド板60の第1カバー部61から屈曲して側面カバー部64が設けられたが、側面カバー部64の構成はこれに限定されることはない。例えば、側面カバー部64は、連結部63の幅方向の両側から鉛直方向の上方に向かい屈曲するように形成することもできる。
【0113】
・本実施形態では、プリント配線板32における回路基板側係合部32aとプリント配線板32の外周縁の一辺32bとの連結部分には、鉛直方向の下方に向かい幅方向に傾斜する第1傾斜部32dが設けられたが、この第1傾斜部32dの形状はこれに限定されることはない。第1傾斜部32dは、シールド板60の各側面カバー部64を案内する構成であればよい。したがって、例えば第1傾斜部32dは、曲面形状とすることもできる。
【0114】
・同様に、プリント配線板32における切欠部32fを構成するプリント配線板32の幅方向の外周縁の一辺とプリント配線板32の外周縁の一辺32bとの連結部分には、鉛直方向の下方に向かい幅方向に傾斜する第2傾斜部32hが設けられたが、この第2傾斜部32hも曲面形状とすることもできる。
【0115】
・本実施形態では、シールド板60の各側面カバー部64の鉛直方向の上方の端部且つ奥行き方向の裏面側の端部には、鉛直方向の上方に向かうにつれて奥行き方向の表面側に傾斜する第1傾斜部64cが設けられたが、この第1傾斜部64cの形状はこれに限定されることはない。第1傾斜部64cは、プリント配線板32に円滑に挿入できる構造であればよいため、例えば第1傾斜部64cは、曲面形状とすることもできる。
【0116】
・同様に、シールド板60の側端部62b1の鉛直方向の上方の端部且つ奥行き方向の表面側の端部には、鉛直方向の上方に向かうにつれて奥行き方向の裏面側に向かい傾斜する第2傾斜部62b3が設けられたが、この第2傾斜部62b3も曲面形状とすることができる。
【0117】
・本実施形態では、連結部63がフィルタ実装部32cよりも外部(鉛直方向の下方)に設けられたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、図12に示すように、プリント配線板32において、同プリント配線板32を奥行き方向に貫通する貫通孔32kを形成し、この貫通孔32kに連結部63を挿通することもできる。この場合において、第2カバー部62は、連結部63が貫通孔32kに挿通された後に、図12中の矢印のようにシールド板60を曲げ加工することにより形成することができる。
【0118】
・本実施形態では、中間フィルタ75はプリント配線板32の鉛直方向の下方の端部且つ幅方向の他方側の端部に実装されたが、中間フィルタ75はプリント配線板32の中央部に実装することもできる。
【0119】
・本実施形態では、シールド板60は制御回路基板30に取り付けられたが、シールド板60は中間フィルタ75を覆う態様であればよいので、この取り付け態様に限定されることはない。例えば、シールド板60を中間カバー12に取り付けることもできる。
【0120】
・本実施形態では、予め金属板を曲げ加工して第1カバー部61、第2カバー部62及び連結部63を形成したシールド板60を制御回路基板30に鉛直方向から挿入することにより、制御回路基板30にシールド板60を取り付けたが、シールド板60と制御回路基板30との取り付け態様はこれに限定されることはない。例えば、第1カバー部61及び連結部63を形成したシールド板60を制御回路基板30に取り付けた後に第2カバー部62を曲げ加工により形成することもできる。
【0121】
・本実施形態では、シールド板60は中間フィルタ75を覆う構成であったが、シールド板60がシールドする対象はこれに限定されることはない。シールド板60は、他のフィルタを覆う構成とすることもできる。
【0122】
・本実施形態では、スイッチ装置1は、同スイッチ装置1がオン状態及びオフ状態となることにより、照明負荷Lの消灯及び点灯を制御したが、スイッチ装置1の制御態様はこれに限定されることはない。例えば、スイッチ装置1は、照明負荷Lの調光を調整することもできる。また、スイッチ装置1は、照明負荷Lに限定されず、換気扇等の他の負荷を制御することもできる。
【符号の説明】
【0123】
1…スイッチ装置、1A…スイッチ本体部、1B…端子部、1C…回路部、1D…操作部、2A〜2C…火災警報器、3…操作端末器、4…インターホン親機、5…インターホン子機、10…取付枠、10b…第1固定部、10c…第2固定部、11…ボディ、11a…周壁部、11b…底壁部、11c…端子収納部、11d…電子部品収納部、12…中間カバー、12a…操作釦、12b…取付枠固定部、12c…ボディ固定部、20…解除釦、21…錠ばね、22…端子板、30…制御回路基板(回路基板)、31…負荷制御部、32…プリント配線板、32a…回路基板側係合部、32b…一辺、32b1…凹部、32c…フィルタ実装部、32d…第1傾斜部、32e…挿通部、32f…切欠部、32g…突出部、32h…第2傾斜部、32j…グランド部、33…コネクタ、34…押釦スイッチ、40…電源回路基板、41…プリント配線板、42…トランジスタ、43…放熱板、44…絶縁板、50…操作ハンドル、50a…係止爪、51…板ばね、60…シールド板、61…第1カバー部、62…第2カバー部、62a…対向部、62b…延長部、62b1…側端部、62b2…端部、62c…シールド板側係合部、62c1…第1部位、62c2…第2部位、62c3…傾斜部、63…連結部、63a…第1カバー連結部、63b…第2カバー連結部、64…側面カバー部、64a…シールド板側係合部、64a1…第1部位、64a2…第2部位、64a3…傾斜部、64b…端部、64c…第1傾斜部、70…アンテナ(受信部)、71…RFフィルタ、72…振動子、73…ローカルフィルタ、74…ミキサ部、75…中間フィルタ(フィルタ)、76…アンプ回路、77…復調部、78…マイクロコンピュータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から電波を受信し、この電波を電気信号に変換する受信部と、この受信部により受信した電気信号の周波数帯域を調整するフィルタと、このフィルタが実装された回路基板とを備え、前記電気信号に基づいて負荷が制御されるスイッチ装置において、
当該スイッチ装置には、前記フィルタを前記回路基板の板厚方向の両側から覆うシールド板が設けられ、
前記シールド板は、単一部材から構成される
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のスイッチ装置において、
前記シールド板は、前記板厚方向の一方側から前記フィルタを覆う第1カバー部と、前記板厚方向の他方側から前記回路基板を介して前記フィルタを覆う第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部とを前記板厚方向に連結する連結部とを備え、
前記連結部は、前記回路基板の外周縁よりも外部に配置される
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のスイッチ装置において、
前記第1カバー部には、前記フィルタの側面を覆う側面カバー部が設けられる
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、
前記回路基板には、前記板厚方向に対して垂直な一方向に凹む回路基板側係合部が設けられ、
前記シールド板には、前記一方向に対して反対側の方向に凹むシールド板側係合部が設けられ、
前記シールド板が前記回路基板に対して前記一方向に向かい挿入することにより、前記回路基板側係合部とシールド板側係合部とは互いに係合される
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のスイッチ装置において、
前記回路基板側係合部は、前記回路基板の外周縁に設けられる
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載のスイッチ装置において、
前記フィルタは、前記回路基板側係合部に近接して実装される
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項7】
請求項3に記載のスイッチ装置において、
前記フィルタの側面において前記側面カバー部及び前記連結部によって覆われていない第1側面とこの第1側面に対応する前記第1カバー部の外周縁との距離は、前記側面カバー部及び前記連結部によって覆われる第2側面とこの第2側面に対応した前記第1カバー部の外周縁との距離よりも大きく形成される
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、
前記シールド板は、前記回路基板の基準電位となるグランド部に電気的に接続される
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のスイッチ装置において、
前記回路基板には、前記フィルタによって調整された電気信号の周波数帯域を増幅するアンプ回路が設けられ、
前記シールド板は、前記アンプ回路を覆う
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のスイッチ装置において、
前記アンプ回路は、前記フィルタが実装される前記回路基板の面とは、前記板厚方向において反対側の面に形成される
ことを特徴とするスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−3471(P2011−3471A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146908(P2009−146908)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】