説明

スタックコンポーネントの適切な序列を検証するためのシステムとその方法

装置内の構成要素のスタックが所望の序列にあるか否かを判定する方法は、エネルギービームを各々の構成要素に照射するステップを含む。照射を受けた各構成要素から放出される放射線は、放射線検出器によって検出される。構成要素が所望の序列にスタックされているか否かを判定するため、検出された放出放射線は中央演算処理装置(CPU)を用いて分析される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[連邦支援の研究および開発に関する記載]
本発明の開発は、米国陸軍ARDECによって与えられる契約(no.W15QKN-08-D-0419)の下で、米国政府の部分的なサポートを受けている。したがって、米国政府は、本発明に一定の権利を有することができる。
【0002】
本発明は、一般に、熱電池の検査に関するものであり、より詳しくは、熱電池内のスタックペレットが望ましい序列にあるか否かを判定するシステム、方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
熱電池は、その体積のわりに大量のエネルギーを供給する。これらの電池は、密閉されると性能を悪化させることなく無期限に保管可能であり、また、様々な環境において事前準備なくして動作することができる。したがって、熱電池は多種多様な用途において望ましい電力源である。たとえば、熱電池はミサイルシステム(JDAM、スティンガー、ジャベリン(Javelin)、航空機射出座席のようなその他のシステム、およびソーナーブイ(Sonar Buoy))において使われる。
【0004】
代表的な熱電池は一つ以上のセクションを具え、各々のセクションは一つ以上のセルを具え、そして各々のセルは複数のペレットを具えている。ペレットは、たとえば、圧粉でできた薄ウェーハであり、熱電池の様々な構成要素を形成することができる。ペレットは、たとえば、電極、陽極、電解質、陰極、熱電源用火工品等を含むことができる。このように、熱電池は電池が起動するまで、通常は不活性かつ不導体である材料を含む。
【0005】
起動に伴い、材料は融解され、高い導電性を帯びるようになり、これによって陰極と陽極との相互作用が可能となる。熱電池材料は、電池に点火することによって起動する。たとえば、鉄粉末およびカリウム過塩素酸塩(火工品の熱源ペレット)の混合物を、電池の点火に用いることができる。いったん起動すると、活性物質が消耗されるまで、もしくは電池が冷却されて電解質の融点を下回るまで、電池は動作し続けることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
熱電池ペレットスタックのアセンブリが適当であると、適当な機能、特に、熱電池が起動する際の適当な電力出力が保証される。当然のことながら、電池試験は、電池に点火しない方法で行われることが望ましい。熱電池の非破壊検査試験は、熱電池の構成要素が密閉されていることを検証するための試験を含む。他には、熱電池内の電気的接続の安定性を検証するための試験も存在する。例えば、電気的接続の安定性を試験するための方法が開発されてきたが、それらの方法は、絶縁抵抗、インピーダンスまたはキャパシタンス試験などを用いるものである。他の例では、X線技術を用いて溶接点の視覚映像を作成し、溶接した電気的接続が適切に形成されたか否かを判定してきた。
【0007】
ペレットスタックが適切な序列にあるか試験することも重要である。過去において、ペレットスタックが適切な序列にあるか否かを試験する試みは、事実上、視覚的に行われてきた。そのような一試験において、オペレータは、ペレットスタックが適切な序列にあることを視覚的に確認する。ペレットは非常に薄く、外観上類似しているため、この方法には欠点がある。上述したように、ペレットスタックの側面からは、視覚的にペレットを区別して、それらが適切な序列にあることを判定することは困難である可能性が大きい。
【0008】
高解像度カメラおよび光学的認識技術を用いて、この視覚的試験を自動化するいくつかの試みが行われてきた。にもかかわらず、これらの自動化した視覚的試験においても、人間の目視方法による試験と同様の問題が生じた。従って、製造された部材内の複数の構成要素が適切な序列でアセンブルされていることを検証する改良法が求められている。特に、改良法は、熱電池のペレットスタック内における適切な序列を検証する目的に求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一形態において、熱電池内のペレットスタックが少なくとも1つの第1型ペレットおよび少なくとも1つの第2型ペレットを含む場合の、熱電池内のペレットスタックが所望の序列にあるか否かを判定する方法は、一般的に熱電池内の第一型ペレットを入射エナジービームで照射するステップを含む。第1型ペレットは、エネルギービームによる照射に反応して、放射線を放出する。照射を受けた第1型ペレットからの放出放射線は、放射線検出器によって検出される。熱電池内の第2型ペレットは、入射エネルギービームによって照射を受ける。第2型ペレットは、エネルギービームによる照射に反応して、放射線を放出する。照射を受けた第2型ペレットからの放出放射線は、放射線検出器によって検出される。第1型ペレットおよび第2型ペレットから検出された放出放射線は、熱電池内の第1型ペレットおよび第2型ペレットが所望の序列にあるか否かを判定するために分析される。
【0010】
他の形態では、熱電池の、複数の異なる型のペレットスタックが所望の序列にあるか否かを判定するシステムは、一般的に、エネルギービームを生成して熱電池内の各々のペレットを照射するように構成された、エネルギーソースを具備している。放射線検出器は、熱電池内の各々のペレットがエネルギービームに照射された際に放出する放射線を検出するよう構成される。分析システムは、熱電池内のペレットが所望の序列にスタックされているか否かを判定するために、検出された放出放射線を分析するよう構成された中央演算処理装置(CPU)を含む。
【0011】
さらに他の形態では、装置内の構成要素のスタックが所望の序列にあるか否かを判定する方法は、一般的に、エナジービームによって装置内の各構成要素を照射するステップを含む。構成要素は、照射を受けることに反応して放射線を放出する。照射を受けた各々の構成要素からの放出放射線は、放射検出器によって検出される。装置内の構成要素が所望の序列にあるか否かを判定するため、検出された放出放射線は中央演算処理装置(CPU)を用いて分析される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、例示的一実施形態に従った、例示的な熱電池検査システムの図である。
【図2】図2は、他の例示的一実施形態に従った、例示的な熱電池検査システムの図である。
【図3】図3は、例示的システム、およびそのシステムの構成要素間の相互作用を例示すブロック図である。
【図4】図4は、熱電池のペレットの序列が適切であることを検証する例示的な方法である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1では、例示的一実施形態において、一般に、スタックアセンブリ序列検証システム100は、スタックアセンブリ110を検証するため、エネルギービームソース120(例えば、X線ソース、電子ソース)、放射線検出器またはスペクトロメータ130、およびスペクトロメータに接続されたコンピュータ310を具備している。一般に、スタックアセンブリ序列検証システム100を用いて、スタックアセンブリの構成要素が適切な、すなわち所望の序列であることを検証できる。エネルギービームソース120は、スタックアセンブリ110の構成要素を個々に照射する。このことにより、構成要素から放射線が放出される。放出された放射線はスペクトロメータによって検出され、このスペクトロメータは検出された放射線を、コンピュータ310(すなわちコンピュータの中央演算処理装置)に通信する。コンピュータ310は、スタックアセンブリ110内の各構成要素の、X線スペクトル標本を生成する。その後、コンピュータ310は、そのエネルギースペクトルを各ペレットの周知のエネルギースペクトルと比較して、照射を受けたスタックアセンブリが適切な序列にあるか否かを判定することができる。
【0014】
例示の実施形態では、スタックアセンブリ序列検証システム100は、熱電池のスタックペレットの序列を検査するのに好適である。熱電池は、多くのサイズや形状、および様々な性能係数を有し、また種々の材料で構成される。しかしながら、本願明細書では例示的な熱電池を簡潔に説明する。例示的な熱電池は、1つ以上のセクションを備え、各々のセクションは1つ以上のセルを備え、そして、各々のセルは複数のペレットを備える。ペレットは、たとえば、圧粉でできた薄ウェーハであり、熱電池の様々な構成要素を形成することができる。たとえば、ペレットは、電極、陽極、電解質、陰極、熱源用火工品等を含むことができる。各種実施形態では、さまざまな厚み、密度および組成物からなるペレットを熱電池に用いることができる。
【0015】
例示的一実施形態によると、ペレットの厚みは3000〜5000分の数インチであってもよい。別の実施形態例では、ペレットの厚みは3000〜10000分の数インチであってもよい。上記したように、ペレットは視覚的手法が及ばないほどの薄さである。しかしながら、本願明細書において記載されている技術は、アセンブリ内のいかなる厚みのペレットにも好適なものとすることができる。他の例示的一実施形態では、ペレットの厚みは全て同一であってもよい。さらに一般的にいえば、例示的一実施形態では、構成要素の厚みは全て同一であってもよい。別の例示的一実施形態では、ペレットの厚みはペレットごとに異なってもよい。
【0016】
各々のペレットは、任意の適切なペレット密度を有してよい。いくつかの実施形態では、ペレット密度は類似したペレット間では等しく、その一方で、別の例示的一実施形態では、ペレット密度はペレットにより様々であってよい。さらに、例示的一実施形態では、ペレットは圧粉から形成される構造のように薄いウェーハを具えることができる。たとえば、ペレットは、リチウム合金陽極、電解質、黄鉄鉱陰極、熱源用火工品等を具えることができる。ある例示的一実施形態では、熱源用火工品は、鉄粉末およびカリウム過塩素酸塩の混合物を具えることができる。加えて、ペレットは、ステンレス鋼被覆アーク溶接棒を具えることができる。他の好適な材料を、これらの例示的な材料に追加、もしくは代替して用いることができる。さらに、例示的な熱電池は、電池のセクション間の電気伝導タブによって構成するとこができる。タブは2つ以上あり、各々のタブは熱電池内の端子に電気的に接続することができる。しばしば、熱電池はステンレス鋼容器内に実装される。熱電池は、たとえば、熱電池の端子の2つ以上を電気的に接続し、電池に点火することによって、または機械的にプライマに点火することによって使用される。
【0017】
上記した熱電池は熱電池装置のほんの一例であり、多くのバリエーション、サイズおよび構成の熱電池が存在する。しかしながら、内部構成要素の構成または熱電池のサイズおよび形状に関係なく、熱電池を検査することが望ましい。特に、上記のようにスタックペレットの序列を検証することで、熱電池ペレットスタックが適切にアセンブルされていることを確認し、正確な機能を確保することが望ましい。熱電池ペレットの種々の形状(特にペレットの薄い横断面)を考慮すると、自動化した非視覚的な検査プロセスが望ましい。
【0018】
本願明細書は、熱電池内のペレットに関して述べているが、本願明細書に記載の技術は他の局面にも適用できること、および本願明細書における熱電池内のペレットに関する記述は、全てが同一とは限らない構成要素からなるアセンブリ内の任意の構成要素にも同様に適用可能であることは理解されなければならない。この例示的で、より一般的な実施形態において、構成要素のアセンブリは複数の構成要素を具えることができ、2つ以上の構成要素のうちの少なくとも1つは、その他の混成要素と異なる。各々の構成要素が異材質からできている点で、構成要素の各々は異なることができる。その他の例示的実施形態では、各々の構成要素が異なる密度と属性を有する点で、あるいは、各々の構成要素が本願明細書に記載されたシステムによって検出可能である異なる性質を有する点で、各々の構成要素は異なることができる。この否かの判定を容易にすることができる。このように、一般に、この検査はアセンブリ内の構成要素が適切な序列でアセンブルされているか否かの判定を容易にすることができる。
【0019】
図1に戻るが、スタックアセンブリ110は上記のように熱電池ペレットのスタックを具えることができる。他の例示的実施形態では、熱電池ペレットのスタックを、さらに、ペレットが見えないように包む、もしくは囲うことができる。各種実施形態において、スタックアセンブリ110は、熱電池ペレットスタック、もしくはスタックアセンブリの序列が適切な機能にきわめて重要な意味を持つところの類似のアセンブリであってもよい。
【0020】
一実施形態において、エネルギービームソース120は、スタックアセンブリ110(例えば熱電池ペレット)の構成要素の側面を照射できるX線ソースである。熱電池ペレットの形状および電池のスタックアセンブリの性質を考慮すると、X線ソース120はさらに、コリメータ、集光光学素子等の焦点調整装置125を備えることができる。各種実施形態において、焦点調整装置125は、X線ソース(もしくは他のエネルギービームソース)に接続され、X線フラックス(概してエネルギーフラックス)を、例えば、幅、すなわち直径およそ50ミクロンのスポットサイズの焦点領域に照射する。X線フラックスを高度に収束させることで、被写体となる1つ以上の熱電池ペレットの照射可能なペレット断面を効率よく照射し、ペレットが非常に薄い場合であっても、個々の熱電池ペレットの材料組成を正確に特徴づける。他の実施形態において、焦点領域は、幅、すなわち直径を約50ミクロンより大きくできる。たとえば、焦点領域は、分析されているペレットより大きいが、そのペレットと、隣接しているペレットとが結合した幅よりは小さくなり得る。この種の実施形態において、焦点領域が一つの検証すべきペレットを中心にしている場合であっても、焦点領域は分析しているそのペレットを越えて広がることができる。たとえば、焦点領域は、約80ミクロンの直径を有することができる。後述するように、このシステムは、検証すべき一つのペレット以外からの信号を除去するソフトウェアを含むことができる。
【0021】
各種実施形態において、X線ソース120(またはエネルギービームソース)は、さらにコリメータを具えることができる。コリメータは、従来のX線チューブに接続可能なリードディスク内に、小さい溝(例えば80×700ミクロン溝)を具えることができる。溝の大きさは、X線ソースから放出されるX線照射を制限し、例えば熱電池ペレットのような薄い形状を有するアセンブリへの照射を可能にしている。
【0022】
適当なX線ソース120(または他のエネルギーソースの)の装置の選択は、X線ソース120の陽極のタイプおよび被照射体を形成する元素の原子番号を含む多くのファクターに依存するが、これらに限定されるものではない。熱電池の例示的一実施形態において、ペレットは比較的低い原子番号の材料を含む。たとえば、シリコンは、比較的低い原子番号である。この種の例示的一実施形態において、X線ソース120は、比例的、低エネルギーソースを含むことができる。例示的一実施形態において、X線ソースは、クロミウム陽極を含む。クロミウム陽極は、効率的に光子を生成することができる。一実施形態では、X線ソースは、ニューヨーク 12061 イーストグリーンブッシュ テックバレードライブ 15(15 Tech Valley Drive, East Greenbush, New York, 12061)にあるエックスレイ オプティカル システムズ社(X-ray Optical Systems, Inc.)から市販されている「X線励磁システム(X-Beam Excitation System)」を含むことができる。他にも、現在公知であるか、または今後製造される適当なタイプのX線ソース120を使用可能である。各種例示的一実施形態において、1つ以上のX線供給源を使用することができる。
【0023】
スタックアセンブリ110がエネルギービームソース120からの照射を受けた後、スペクトロメータ130は、スタックアセンブリ110から放出されるエネルギースペクトルデータを集めるように構成されている。各種実施形態において、スペクトロメータ130は、シリコンドリフト線検出器等であってもよい。さらに、スペクトロメータ130は、照射を受けた物質から放出される光子を測定できる任意の装置とすることができる。スペクトロメータ130は、低原子番号の元素から成る物質が照射された際に放出する光子を計測することができる。
【0024】
図2では、各種例示的実施形態において、スタックアセンブリ序列検証システム100は、さらに、変換装置210、シールドハウジング220、および/またはヘリウムサプライ230を具備することができる。変換装置210は、スタックアセンブリ110と動作可能な状態で接続することができる。さらに、変換装置210は、スタックアセンブリ110がエネルギービームソース120による照射を受け、かつスペクトロメータ130によってモニターされる適当な場所に、スタックアセンブリ110を配置するように構成することができる。シールドハウジング220は、スタックアセンブリ110を囲み、エネルギービームソース120と動作可能な状態で接続され、少なくとも焦点調整装置125を部分的に囲む。シールドハウジング220は、スペクトロメータ130およびヘリウムソース230と動作可能な状態で接続することができる。
【0025】
各種実施形態において、変換装置210は、スタックアセンブリ110およびエネルギービームソース120間の相対運動を引き起こすよう構成された構造である。たとえば、変換装置210はスタックアセンブリ110を保持し、少なくとも1つの方向、例えば横運動や上下運動等、エネルギービームソース120に対して相対的に要求された位置へスタックアセンブリ110を移動させるよう構成することができる。他の例示的実施形態において、変換装置210は、エネルギービームソース120を保持し、スタックアセンブリ110に対して相対的にエネルギービームソース120を移動させるように構成され、また、その他の例示的実施形態において、スタックアセンブリ110およびエネルギービームソース120は双方とも、移動することができる。各種例示的実施形態において、その動作は連続的または段階的な動きであってよい。
【0026】
変換装置210は正確な位置を確認するために、1つ以上のセンサ、1つ以上のモーターおよびコンピュータを用いた制御装置をさらに具備することができる。変換装置210は、スタックアセンブリ110および/またはエネルギービームソース(例えばX線ビーム120)を適切に配置するマルチディレクションシステムの一部として構成されることができる。各種例示的実施形態において、変換装置210は、単一のペレットにエネルギービームを集中させるための相対運動をもたらすよう構成される。例示的一実施形態において、この相対運動は、ペレットスタックの軸方向に行われる。このようにして、軸方向への運動は、ある1つのペレットから次のペレットにまで及ぶ。さらに、他の例示的実施形態において、相対運動はペレットスタックのラジアル方向に行われてもよい。ラジアル方向への運動は、スタックアセンブリ110をエネルギービームソース120から遠方へ、または近くへ移動させる際の一手段となることができる。このようにして、1つのペレット上に焦点を正確に位置づけることができる。さらに別の実施形態では、変換装置210は、その縦軸の周りにスタックアセンブリ110を旋回させるように構成することができる。たとえば、変換装置210は、スタックアセンブリ110を軸方向へ移動させる際、スタックアセンブリがその縦軸に沿って旋回するように構成することができる。このような方法では、スタックアセンブリが旋回しない場合に比べて、エネルギービームは検証したいペレットのより広範囲の領域を照射する。この実施形態は、ペレット内の圧粉が均一に混合されていないときに、特に有利になり得る。各種例示的実施形態において、変換装置210はさらに変換装置制御システム(図示せず)を具備する。変換装置制御システムを用いて、1方向、2方向、または3方向へスタックアセンブリを動かし、エネルギービームを単一のペレットに集中させるように構成される。
【0027】
各種実施形態において、シールドハウジング220は、例えばX線絶縁体のような放射線絶縁体によって少なくとも部分的に覆われている構造であり、エネルギーソース120から放出される、例えばX線のような放射線への不必要な露出を妨げる。一実施形態では、シールドハウジング220はリードタイプの材料を含む。他の適当な材料を用いることもできる。例示的一実施形態によると、シールドハウジング220はスタックアセンブリ110を囲むように構成され、さらにエネルギービームソース120およびスペクトロメータ130を保持することもできるが、その際にスタックアセンブリ110および/またはエネルギービームソース120が移動可能であることは上述したとおりである。
【0028】
シールドハウジングがヘリウムサプライ230を具備する場合、上記のようにヘリウムガスはシールドハウジング220内にポンプで送りこまれ、シールドハウジング内から外気をパージすることができる。ヘリウム環境を形成し、X線および/またはスタックアセンブリ110から放出される他の放射線の減衰を減少させる。ハウジング220内を真空状態にしても、同様に使用できる。
【0029】
図3では、例示的一実施形態によると、スペクトロメータ130は、例えばコンピュータ310のような分析装置に動作可能に接続されている。スペクトロメータ130で測定されたデータを、分析のために、コンピュータ310の中央演算処理装置(CPU)へ提供することができる。データは、適切なコネクタ、無線通信、機械可読媒体を経由する手動データ転送等を経て提供されることが可能である。変換装置210に接続可能なコンピュータ310を用いて、スタックアセンブリ110および/またはエネルギービームソース120の動作をコンピュータ制御することができる。
【0030】
各種実施形態において、コンピュータ310はさらに、周知のエネルギースペクトルデータ320を有する記憶装置を具備することができる。たとえば、周知のエネルギースペクトルデータ320は、周知のペレット材や密度等のカタログ化されたエネルギースペクトルを備えることができる。他の例示的実施形態において、周知のエネルギースペクトルデータ320は、適切な序列にあるスタックアセンブリのカタログ化されたエネルギースペクトルを備えることができる。周知のエネルギースペクトルデータは、スペクトロメータ130で測定されるエネルギースペクトル表示と比較することができる。コンピュータ310、より厳密に言えばCPUは、さらに、測定されたエネルギースペクトル表示を分析するために構成されるソフトウェアを具備することができる。ソフトウェアは、測定したデータが周知のエネルギースペクトルデータ320に適合するか否かの判定を行うよう構成すことができる。ソフトウェアは、スタックアセンブリ110内の各種ペレットを識別するように構成することができる。各種例示的実施形態において、ソフトウェア330は、スタックアセンブリ110が適切な序列にあるスタックアセンブリに従って序列しているか否かを示すようにも構成することができる。
【0031】
ソフトウェアは、分析中のスペクトルからノイズを除去する、またはノイズにフィルタをかけるように構成することができる。一実施形態において、ソフトウェアは各々の分布が分析対象である要素のエネルギーピーク値を中心とする一連のガウス分布に、そのスペクトルのピーク値を数学的に適合させる構成とすることができる。この技術はいかなるバックグラウンドノイズをも補償するので、ノイズの多いスペクトルからより正確な結果を得られる。さらに、このソフトウェアは、スペクトロメータを自動較正することに用いてもよい。
【0032】
上記のように、X線フラックスの焦点領域が分析中のペレットを越えて隣接するペレットにまで及ぶ実施形態において、ソフトウェアは分析する意図のない隣接したペレットからの信号(すなわち、ノイズ)を「除去する」ように構成することができる。一実施例において、ソフトウェアは記録されたX線スペクトル(隣接したペレットのピーク値を含むことができる)と最もマッチするX線スペクトルを、電池を構成する各種ペレットから予め得られている蓄積スペクトルの中から決定する。このマッチングプロセスの精度を高めるため、各種構成要素を識別するための特有の値を有するピーク値の強さは、予め選択されたファクターによって倍増される。たとえば、多くの場合、熱電池において最も薄い構成要素はステンレス鋼でできている。ステンレス鋼は、他の多くの構成要素には見られないニッケルを含む。マッチング手順を実行する前に、予め選択された同一のファクターを用いて、記録されたスペクトルおよび構成要素ライブラリのスペクトルの両方のニッケルピーク値を倍増する。このことにより、たとえニッケルを構成要素に含まない隣接するペレットからのピーク値が存在していたとしても、薄いステンレス鋼の構成要素のアイデンティティを確実に判定することができる。さらに、一般的に、各種ピーク値を倍増させるそのような一対のファクターを慎重に選択することで、識別プロセスの全体的な信頼性は大幅に高まり、X線ソースの焦点領域の幅、すなわち、直径によって課される制限を克服できる。
【0033】
図4および例示的一実施形態において、スタックアセンブリの序列を検証するための方法400は、スタックアセンブリの構成要素へ照射するステップ(ステップ410)と、照射された構成要素から放出されるエネルギースペクトルのデータを検出するステップ(ステップ420)と、収集したデータからエネルギースペクトルを生成するステップ(ステップ430)と、エネルギースペクトルを周知のエネルギースペクトルと比較するステップ(ステップ440)と、スタックアセンブリの序列が適切か否かを判定するステップ(ステップ450)と、を含む。
【0034】
さらなる例示的一実施形態において、スタックアセンブリの序列にエラーが測定された場合、スタックは再生することができる。たとえば、異常箇所を修正するために、スタックに標識をつけたり、スタックを分解させたりすることができる。このような方法で、材料の節約と品質改善とが可能である。このように、さらに一般的にいえば、本願明細書において開示される例示的システムは、熱電池ペレット(個々におよび/または集合的に)が、その種類の熱電池に定められた基準および/または仕様を満たすか否かを判定するように構成することができる。
【0035】
各種実施形態によると、様々な種類の熱電池を検査することができる。熱電池は、製造段階のもの、および/または完成品ともに、製造工場において検査が可能である。
【0036】
本願明細書において、本発明は、構成要素の機能ブロック、任意の選択および/または各種処理ステップに関して記載することができる。このような機能ブロックは、特定の機能を実行するよう最適に構成された、あらゆるハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントを用いて実現可能であると理解されるべきである。たとえば、本発明は、さまざまな集積回路コンポーネント(例えば記憶素子、演算処理装置、論理素子、ルックアップテーブル等であって、これらは1つ以上のマイクロプロセッサもしくはその他の制御装置の制御の下で種々の機能を実行することができる)を使用することができる。同様に、本発明のソフトウェア要素は、任意のプログラミングまたはスクリプト言語(例えばC、C++、Java、COBOL、アセンブラ、PERL、Visual Basic、SQL ストアドプロシージャー、拡張可能マークアップ言語(XML))およびデータ構造、オブジェクト、プロセス、ルーティーン、もしくは他のプログラミング要素の任意の組合せで実行される各種アルゴリズムを用いて実行することができる。さらに、本発明は、データ伝送、メッセージ送信、データ処理、ネットワーク制御等の、従来の様々な技術を使用することができる点に留意する必要がある。
【0037】
さらに、本願明細書における各種実施形態の説明は添付図面を参照しているが、それらの図面は実施形態を例示しているものであり、実施形態を限定するものではない。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるよう十分に詳細に記載されているが、他の実施形態も実現可能であり、理論的かつ機械的な変更は本発明の精神と技術範囲から逸脱することなく実施されるものと理解されなければならない。このように、本願明細書にて開示された実施形態は、単に例示目的のためであって発明の内容を限定するものではない。たとえば、任意の方法もしくは手順の説明において列挙される複数のステップは、任意の順序で実行可能であり、本願明細書にて示されている順序に限定されるものではない。さらに、複数の機能もしくは複数のステップのいずれも外部調達することができ、または一以上の第三者によって実行されることもできる。さらに、単数の実施形態への任意の言及は複数の実施形態を含み、複数の構成要素への任意の言及は単数の実施形態を含むことができる。
【0038】
簡潔に述べるため、従来のデータネットワーク、アプリケーション開発およびシステム(およびシステムの個々のオペレーティングコンポーネント)のその他の機能面については、本願明細書において詳述しない。さらに、本願明細書に含まれる各種図面に示された接続線は、種々の要素間の例示的な機能的関係および/または物理的結合を表すことを目的とする。多くの代替的または付随的機能関係もしくは物理的接続が、実際の熱電池検査システムに存在しうる点に留意する必要がある。
【0039】
加えて、本願明細書に示されたブロック図の機能ブロックおよびフローチャートは、特定の機能を実行する手段の組合せ、特定の機能を実行するステップの組合せ、および特定の機能を実行するプログラム命令手段をサポートする。また、ブロック図の機能ブロックとフローチャートの各々、およびブロック図の機能ブロックとフローチャートの組合せは、専用目的のハードウェア向きの電子機器および/または特定の機能または複数のステップを実行するコンピューターシステムによって、または専用目的のハードウェアとコンピュータ命令の適切な組合せによって実行可能であると理解される。
【0040】
本明細書において、利点、その他の効果および課題の解決手段を、特定の実施形態を参照して詳細に記載してきた。しかしながら、利点、効果、課題の解決手段、およびこれらの利点、効果、課題の解決手段を誘引する、もしくはさらに顕著にする要素は、本発明の重要な、必須の、本質的な特徴または要素として解釈されることにはなっていない。したがって、本発明の範囲は、出願に含まれ、本出願の利点を請求する請求項以外によって限定されることはない。ここにおいて、単数形の参照は明確に述べない限り「唯一のもの」を意味することを目的としておらず、むしろ「一以上のもの」を意味する。さらに、「A、B、またはCの少なくとも一つ」に類似したフレーズが請求項にて使用される場合、Aが単独で一実施形態に存在すること、Bが単独で一実施形態に存在すること、Cが単独で一実施形態に存在すること、もしくはA、B、またはCの任意の組み合わせで一実施形態に存在することができるという趣旨の解釈を意図している。たとえば、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびC、といった具合にである。いくつかの実施形態は方法として述べられてきたが、その方法は、具体的なコンピュータ可読のキャリアおよび/または媒体、例えば磁気もしくは光学的メモリ、または磁気もしくは光学ディスクにおけるコンピュータプログラムの命令としても実施可能であると考えられる。当業者にとって公知である上述の実施形態の要素と、構造的、化学的、機能的な同等物は、本発明の開示の範囲内であると考えられる。
【0041】
本明細書では、ベストモードを含む本発明を開示するため、かつ、いかなる当業者も本発明を実施することができるよう(これには、任意の装置またはシステムを製作および使用すること、ならびに本発明を取り入れた任意の方法を実施することを含む)、実施形態を用いている。請求項にて明示される本特許発明の範囲は、当業者によって考案される他の実施形態も含む。そのような当業者による他の実施形態が請求項の文言と違わない構造的要素を有する場合、または請求項の文言と構造的要素が等価であり、ごく僅かな差異しか有しない場合、それらは本請求項の範囲内であると意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱電池内のペレットスタックが所望の序列にあるか否かを判定する方法であって、前記ペレットスタックが少なくとも1つの第1型ペレットおよび少なくとも1つの第2型ペレットを含み、前記方法は、
前記第1型ペレットがエネルギービームの照射を受けた反応として放射線を放出するように、前記熱電池内の前記第1型ペレットに入射エネルギービームを照射するステップと、
放射線検出器を用いて、前記照射を受けた第1型ペレットからの前記放出放射線を検出するステップと、
前記第2型ペレットがエネルギービームの照射を受けた反応として放射線を放出するように、前記熱電池内の前記第2型ペレットに入射エネルギービームを照射するステップと、
放射線検出器を用いて、前記照射を受けた第2型ペレットからの前記放出放射線を検出するステップと、
前記熱電池内の前記第1型ペレットおよび前記第2型ペレットが所望の序列にスタックされているか否かを判定するために、前記第1型ペレットおよび前記第2型ペレットからの前記検出された放出放射線を分析するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1型ペレットおよび前記第2型ペレットが、同一のエネルギービームソースによる入射エネルギービームの照射を、個々にかつ連続して受けることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検出された放出放射線を分析する前記ステップが、中央演算処理装置(CPU)を用いて前記検出された放出放射線を分析するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記それぞれの検出された放出放射線を用いて、前記熱電池のスタックアセンブリ内に含まれる前記第1型ペレットおよび前記第2型ペレットの代表的なエネルギースペクトルを生成するステップをさらに含み、
前記検出された放出放射線を分析する前記ステップが前記エネルギースペクトルを、前記熱電池内において所望の序列にある第1型ペレットおよび第2型ペレットの代表的な基準エネルギースペクトルと比較するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記それぞれの検出された放出放射線を用いて、前記熱電池のスタックアセンブリ内に含まれる前記第1型ペレットおよび前記第2型ペレットの代表的なエネルギースペクトルを生成するステップをさらに含み、
前記検出された放出放射線を分析する前記ステップが、前記照射を受けた前記第1型ペレットおよび前記第2型ペレットの各々を、前記エネルギースペクトルに基づくペレット型によって特定するステップと、前記特定されたペレット型の各々が前記熱電池内の所望の位置にあるか否かを判定するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1型ペレットに照射するステップの後、かつ前記第2型ペレットに照射するステップの前に、前記ペレットスタックを前記エネルギービームに対して移動させるステップと、前記エネルギービームを前記ペレットスタックに対して移動させるステップと、のうち少なくとも一方をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記ペレットスタックを前記エネルギービームに対して移動させるステップと、前記エネルギービームを前記ペレットスタックに対して移動させるステップと、のうち少なくとも一方のステップは、前記ペレットスタックを前記エネルギービームに対して、少なくとも前記ペレットスタックの縦軸に沿って移動させるステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ペレットスタックを前記エネルギービームに対して移動させるステップと、前記エネルギービームを前記ペレットスタックに対して移動させるステップと、のうち少なくとも一方のステップは、前記ペレットスタックを前記エネルギービームに対して、前記ペレットスタックの前記縦軸に関して横方向へ移動させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1型ペレットに照射する前記ステップおよび前記第2型ペレットに照射する前記ステップの各々は、前記第1型ペレットおよび前記第2型ペレットの露出した断面積を併せた大きさと等しいか、もしくはそれより小さい焦点領域に増大したエナジーフラックスを与えるために、前記エネルギービームを集中させるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記エネルギービームを集中させる前記ステップは、増大したエネルギーフラックスを約50μm幅の焦点領域に与えるために前記エネルギービームを集中させるステップを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記エネルギービームを集中させる前記ステップは、コリメータを用いて前記エネルギービームをコリメートするステップを含む請求項9に記載の方法。
【請求項12】
熱電池内の、複数の異なる型のペレットスタックが所望の序列にあるか否かを判定するシステムであって、前記システムは、
前記熱電池内のペレットの各々を照射するエネルギービームを生成するように構成されたエネルギーソースと、
前記熱電池内の前記ペレットの各々が前記エネルギービームの照射を受ける際に、前記ペレットの各々から放出される放射線を検出するように構成された放射線検出器と、
前記熱電池内の前記ペレットが所望の序列でスタックされているか否かを判定するために、前記検出された放出放射線を分析するよう構成された中央演算処理装置(CPU)を含む分析システムと、
を具備していることを特徴とするシステム。
【請求項13】
前記検出された放出放射線を前記分析システムに通信するために、前記放射線検出器が分析システムに動作可能に接続され、
前記スペクトロメータが前記熱電池内の前記ペレットの代表的な実際のエネルギースペクトルを生成し、前記実際のエネルギースペクトルを前記分析システムへ出力するよう構成されていることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記分析システムが記憶装置とCPUを含み、前記記憶装置は、前記熱電池内において適切な序列でスタックされた前記ペレットの基準エネルギースペクトルを示す基準データを蓄積し、
前記CPUは、前記蓄積された基準データにアクセスして前記実際のエネルギーススペクトルを前記基準エネルギースペクトルと比較することで、前記ペレットスタックが前記所望の序列にあるか否かを判定するよう構成されている、
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記エネルギーソースに対して前記熱電池内の前記ペレットスタックのうち少なくとも1つを移動させるとともに、前記熱電池内の前記ペレットスタックに対して前記エネルギーソースを移動させるように構成された変換装置をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記変換装置が、前記エネルギーソースに対して前記熱電池内の前記ペレットスタックを前記ペレットスタックの縦軸に沿って移動させるように構成されていることを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記変換装置が、前記ペレットスタックの前記縦軸の周りで前記ペレットスタックを旋回させるようにさらに構成されていることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記エネルギーソースに動作可能に接続され、焦点エリアを覆う増大したエナジーフラックスを供給するように構成された焦点メカニズムを、さらに具備することを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記ペレットの各々に照射された前記エネルギービームの面積を制限するため、前記エネルギーソースに動作可能に接続されているコリメータを、さらに具備することを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
内部に前記ペレットスタックを受容するとともに包囲し、前記ペレットからの放出放射線が外部へ放出されることを抑制するよう構成されたシールドハウジングを、さらに具備することを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
前記エネルギーソースがクロミウム陽極を含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項22】
装置内の構成要素のスタックが、所望の序列にあるか否かを判定する方法であって、前記方法は、
前記装置内の前記構成要素の各々をエネルギービームで照射するステップであって、照射を受けた前記構成要素がその反応として放射線を放出するステップと、
放射線検出器を用いて、前記照射を受けた構成要素の各々から放出される前記放出放射線を検出するステップと、
前記装置内の前記構成要素が所望の序列にスタックされているか否かを判定するために、中央演算処理装置(CPU)を用いて、前記検出された放出放射線を分析するステップと、
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−523102(P2012−523102A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−504774(P2012−504774)
【出願日】平成22年4月6日(2010.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2010/030080
【国際公開番号】WO2010/118012
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(510238959)イーグルピッチャー テクノロジーズ,エルエルシー (14)
【Fターム(参考)】