説明

スチーム式掃除機用ホース

【課題】漏電による事故を確実に抑えながら、操作性にも優れたスチーム式掃除機用ホースを提供する。
【解決手段】このスチーム式掃除機用ホース10は、可撓性を有するホース本体30の内周面に沿って、大電流用の絶縁被覆導電線31、31と小電流用の絶縁被覆導電線32、32がホース軸方向に隣接し且つ所定の間隔を保ちながら螺旋状に巻回されている。そして、大電流用の絶縁被覆導電線31、31における絶縁被覆材41を厚肉にするとともに、小電流用の絶縁被覆導電線32、32における絶縁被覆材46を大電流用の絶縁被覆導電線31、31における絶縁被覆材41よりも薄肉にして、大電流用の絶縁被覆導電線31、31よりも小電流用の絶縁被覆導電線32、32を小径としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スチームを放出しながら被清掃面を清掃するスチーム式掃除機に設けられるスチーム式掃除機用ホースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電気掃除機用ホースとしては、図7に示すように、可撓性を有するホース本体1の内周面に沿って、複数本の絶縁被覆導電線2・・をホース軸方向に所定の間隔を保ちながら螺旋状に巻回して、適度な保形性と可撓性を与えた構造のものが知られている。
【0003】
このような電気掃除機用ホースは、吸気ノズルを備えた手元スイッチ付きの操作筒と掃除機本体との間に連結接続されて、絶縁被覆導電線2・・が、掃除機本体側に設けた電動送風機のオンオフ制御回路の信号線や吸気ノズル側に設けた回転ブラシの電力供給線等として利用されるようになっている。
【0004】
この種の電気掃除機用ホースにおいては、例えば引用文献1〜3にも開示されているように、その絶縁被覆導電線の構造を種々改良することで、軽量化や操作性の改善を図るといった試みがなされている。
【0005】
【特許文献1】特開平2−268717号公報
【特許文献2】特開2000−175858号公報
【特許文献3】特開2002−369774号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電気掃除機としては、各種タイプがあるが、そのうちの1つとして、スチームを放出しながら被清掃面を清掃するスチーム式掃除機が知られている。このようなスチーム式掃除機においては、ホース内に導電媒体となるスチームが吸い込まれる可能性があることから、特に大電流が流れる絶縁被覆導電線が損傷して漏電すると、甚大な事故につながる虞があった。しかも、ホースの絶縁被覆導電線をスチーム発生用ヒータの電力供給線として用いる場合には、上述した電動送風機のオンオフ制御回路の信号線や回転ブラシの電力供給線等として用いる場合に比べて、より大きな電流が流れることになるため、危険性がさらに高まっていた。
【0007】
従って、スチーム式掃除機用ホースにおいては、上述したような一般的な電気掃除機用ホースに比べて絶縁被覆導電線の絶縁被覆材の肉厚を十分に厚くするといったように、より入念な安全対策を施す必要があった。
【0008】
ところが、すべての絶縁被覆導電線の絶縁被覆材の肉厚を一様に厚くすると、太い絶縁被覆導電線が螺旋状に巻回された状態となることから、ホース全体の重量が増大するとともに、ホースを曲げたときに絶縁被覆導電線同士が干渉し易くなって、操作性の悪いホースとなってしまうといった不具合があった。
【0009】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、漏電による事故を確実に抑えるための安全対策を施しながら、操作性にも優れたスチーム式掃除機用ホースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、この発明のスチーム式掃除機用ホース10は、スチームを放出しながら被清掃面を清掃するスチーム式掃除機に設けられるものであって、可撓性を有するホース本体30の内周面に沿って、大電流用の絶縁被覆導電線31、31と小電流用の絶縁被覆導電線32、32がホース軸方向に隣接し且つ所定の間隔を保ちながら螺旋状に巻回され、前記大電流用の絶縁被覆導電線31、31における絶縁被覆材41を厚肉にするとともに、前記小電流用の絶縁被覆導電線32、32における絶縁被覆材46を前記大電流用の絶縁被覆導電線31、31における絶縁被覆材41よりも薄肉にして、前記大電流用の絶縁被覆導電線31、31よりも前記小電流用の絶縁被覆導電線32、32を小径としたことを特徴とする。
【0011】
具体的には、前記大電流用の絶縁被覆導電線31、31をスチーム発生用ヒータ17の電力供給線として用いて、前記小電流用の絶縁被覆導電線32、32を電動送風機18のオンオフ制御回路の信号線として用いるようにしている。
【0012】
また、前記大電流用の絶縁被覆導電線31、31の絶縁被覆材41を、導電線40を被覆する内層42と、この内層42を被覆する外層43とからなる二層構造として、これら内層42と外層43を非接着状態としている。さらに、前記絶縁被覆材41の内層42を、前記導電線40に接着している。
【0013】
さらにまた、前記ホース本体30は、ホース径外方向への突出量を大とした螺旋状の第1膨出突部35、35と、ホース径外方向への突出量を小とした螺旋状の第2膨出突部36、36とを備え、前記第1膨出突部35、35の内側に前記大電流用の絶縁被覆導電線31、31を収容するとともに、前記第2膨出突部36、36の内側に前記小電流用の絶縁被覆導電線32、32を収容することで、ホース内周面を略平滑にしている。
【発明の効果】
【0014】
この発明のスチーム式掃除機用ホースでは、例えばスチーム発生用ヒータの電力供給線として用いるような大電流用の絶縁被覆導電線の絶縁被覆材を厚肉にしているので、甚大な事故を引き起こす危険性のある漏電を確実に防止して安全性を高めることができる。しかも、通常の絶縁処理を施すだけで安全対策としては十分な例えば信号線として用いるような小電流用の絶縁被覆導電線については、その絶縁被覆材の厚みを抑えて小径としているので、ホース全体としての軽量化を図ることができ、またホースを曲げたときの導電線同士の干渉を防いで可撓性の向上を図ることができる。これにより、安全で使い勝手の良好なホースとすることができる。
【0015】
また、大電流用の絶縁被覆導電線の絶縁被覆材を単に厚肉にするだけでなく、非接着状態の二層構造とすることで、外層が損傷して亀裂が生じたとしても、その亀裂が内層まで伝搬するのを防止することができる。さらに、導電線と内層とを互いに接着することで、導電線に対する絶縁被覆材の回転や捻れを防止して、絶縁被覆材の損傷を抑制することができる。これにより、漏電をより確実に防止して、安全性をより一層高めることができる。
【0016】
さらにまた、ホース本体に膨出形成した突出量の異なる突部内側に、大径と小径の導電線をそれぞれ収容してホース内周面を略平滑にすることで、ホース内における風損を抑えて、掃除機の吸引効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、この発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。この発明の一実施形態に係るスチーム式掃除機用ホース10は、図4に示すように、スチーム式掃除機において、吸気ノズル11を備えた手元スイッチ12付きの操作筒13と掃除機本体14との間に連結接続されている。
【0018】
このスチーム式掃除機の吸気ノズル11には、スチーム発生装置15及び拭き取り部材16が装備されている。スチーム発生装置15では、図示しないタンクから供給される水をスチーム発生用ヒータ17によって加熱して、スチームとして被清掃面へ向けて放出するようになっている。この状態で操作筒13を操作して吸気ノズル11を被清掃面上において移動させると、スチームによって湿り気を帯びた被清掃面が拭き取り部材16によって水拭きされた状態となり、これによって被清掃面に付着した粉塵が取り除かれる。また、掃除機本体14には、電動送風機18が装備されていて、この電動送風機18を駆動させることで、被清掃面上の粉塵が吸気ノズル11の吸い込み口20から空気とともに吸い込まれるようになっている。
【0019】
ホース10は、図1及び図2に示すように、可撓性を有するホース本体30と、このホース本体30の内周面に沿って螺旋状に巻回された大電流用の絶縁被覆導電線31、31及び小電流用の絶縁被覆導電線32、32とを備え、これら導電線31、32・・によってホース10の保形性が良好に維持されている。
【0020】
ホース本体30は、例えば軟質のポリ塩化ビニール(PVC)や軟質のポリエチレン(PE)、軟質のポリプロピレン(PP)、その他の軟質の合成樹脂素材やこれらの素材にゴムを混合させた素材を用いて形成されている。
【0021】
このホース本体30には、例えば合計4本の螺旋状の突部35、36・・がホース径外方向へ膨出して形成され、これら突部35、36・・間が平坦部37・・とされている。突部35、36・・は、ホース径外方向への突出量を大とした2本の第1膨出突部35、35と、ホース径外方向への突出量を小とした2本の第2膨出突部36、36とからなる。これら第1膨出突部35、35と第2膨出突部36、36は、ホース軸方向に所定の間隔を保ちながら、ホース軸方向に交互に形成されている。第1膨出突部35、35の内側は、断面略U字状の大径凹溝35a、35aとされ、第2膨出突部36、36の内側は、断面略U字状の小径凹溝36a、36aとされている。なお、凹溝35a、36a・・の形状は、断面略U字状に限らず、例えば断面略コ字形や断面略V字形としても良い。
【0022】
そして、第1膨出突部35、35の大径凹溝35a、35aには、大電流用の絶縁被覆導電線31、31が収容されている。また、第2膨出突部36、36の小径凹溝36a、36aには、小電流用の絶縁被覆導電線32、32が収容されている。すなわち、大電流用の絶縁被覆導電線31、31と小電流用の絶縁被覆導電線32、32は、ホース軸方向に交互に隣接し且つ所定の間隔を保ちながら、ホース本体30の内周面に沿って螺旋状に巻回されている。なお、大電流用の絶縁被覆導電線31、31及び小電流用の絶縁被覆導電線32、32は、2本ずつに限らず、それよりも少なく或いは多くしても良く、この場合、導電線の本数に合わせてホース本体30に突部を形成すれば良い。
【0023】
大電流用の絶縁被覆導電線31、31は、図3に示すように、導電線40を厚肉の絶縁被覆材41によって被覆してなり、大径の断面略円形に形成されている。導電線40は、例えば鋼線やピアノ線、これらの線に防錆メッキを施した硬質の線材等からなる硬鋼線からなる。絶縁被覆材41は、導電線40を被覆する内層42と、この内層42を被覆する外層43とからなる二層構造となっている。内層42は、例えば半硬質のポリ塩化ビニール(PVC)やその他の半硬質の合成樹脂素材からなる。外層43は、例えば半硬質のポリ塩化ビニール(PVC)やその他の半硬質の合成樹脂素材からなる。そして、導電線40と内層42とは互いに接着され、内層42と外層43とは非接着状態とされ、さらに外層43とホース本体30とは接着された状態となっている。このようにして構成されている大電流用の絶縁被覆導電線31、31は、吸気ノズル11側に設けたスチーム発生用ヒータ17に電力供給を行うための電力供給線として用いられる。
【0024】
このような大電流用の絶縁被覆導電線31、31には、大きな電流が流れるので、漏電するようなことがあると、特にホース10内に導電媒体となるスチームが吸い込まれる可能性がある場合には、甚大な事故を引き起こす危険性がある。従って、上記のように、大電流用の絶縁被覆導電線31、31においては、その絶縁被覆材41を厚肉にすることで、漏電を確実に防止している。しかも、絶縁被覆材41を単に厚肉にするだけでなく、非接着状態の二層構造とすることで、外層43が損傷して亀裂が生じたとしても、その亀裂が内層42まで伝搬するのを防止することができ、これによって絶縁性能をより一層高めている。さらに、導電線40と内層42とを互いに接着することで、導電線40に対する絶縁被覆材41の回転や捻れを防止して、絶縁被覆材41の割れ等の損傷を抑制している。
【0025】
小電流用の絶縁被覆導電線32、32は、導電線45を薄肉の絶縁被覆材46によって被覆してなり、小径の断面略円形に形成されている。導電線45としては、大電流用の絶縁被覆導電線31、31の導電線40と同じ材質で同じ直径のものが使用されている。すなわち、例えば鋼線やピアノ線、これらの線に防錆メッキを施した硬質の線材等からなる硬鋼線からなる。絶縁被覆材46は、単層構造であって、例えば半硬質のポリ塩化ビニール(PVC)やその他の半硬質の合成樹脂素材からなる。この絶縁被覆材46は、導電線45及びホース本体30に接着されている。このようにして構成されている小電流用の絶縁被覆導電線32、32は、掃除機本体14側に設けた電動送風機18のオンオフ制御回路の信号線として用いられる。
【0026】
このような小電流用の絶縁被覆導電線32、32には、微弱な電流しか流れないので、もし仮に漏電したとしも甚大な事故を引き起こすことはなく、通常の絶縁処理を施すだけで安全対策としては十分である。従って、小電流用の絶縁被覆導電線32、32においては、その絶縁被覆材46を大電流用の絶縁被覆導電線31、31における絶縁被覆材41よりも薄肉(通常の絶縁処理を施す場合と同じ)にし、大電流用の絶縁被覆導電線31、31よりも小径にしている。これにより、ホース10全体としての軽量化を図ることができ、しかもホース10を曲げたときに、ホース軸方向に交互に位置する導電線31、32・・同士の干渉を防いで、曲がり易いホース10としている。なお、大電流用の絶縁被覆導電線31、31における絶縁被覆材41の厚みは、小電流用の絶縁被覆導電線32、32における絶縁被覆材46の厚みの2〜4倍程度となっている。
【0027】
上記のホース10の製造方法について説明すると、まず、図5に示すように、4本の導電線31、32・・を一組(S)として、所定の間隔(W)を保たせ、先行巻回線と後続巻回線との間隔も同様に所定の間隔(W)を保たせた状態で螺旋状に巻回する。
【0028】
続いて、導電線31、32・・の略4ピッチ分に相当する横幅を有するホース本体形成用の帯状材50を、合成樹脂押出機から押し出す。この帯状材50を、その長さ方向に沿った3つの突部35、36・・が導電線31、32・・を覆うようにして、導電線31、32・・上において螺旋状に巻回する。そして、先行する帯状材50と後続する帯状材50の側縁部51、51同士を導電線31を覆う部分で重合接着又は重合融着することで、ホース本体30の凹溝35a、36a・・内に導電線31、32・・を収容したホース10が製造される。
【0029】
このようにして製造されたホース10は、その外周面に螺旋状の大小の突部35、36・・がホース軸方向に交互に突出し、内周面が略平滑になっていて、風損の少ない構造となっている。
【0030】
ホース10の使用に際しては、図6に示すように、ホース10の両端に接続筒体55、56を接続する。そして、ホース10の一端側の接続筒体55を掃除機本体14側差し込み連結し、同時に電気コネクター55aを差し込み接続し、他端側の接続筒体56を操作筒13側に差し込み連結し、同時に電気コネクター56aを差し込み接続させる。
【0031】
このようにして、掃除機本体14と操作筒13とをホース10を介して連結することで、掃除機本体14と吸気ノズル11との間に一連の空気経路を形成している。また、大電流用の絶縁被覆導電線31、31によって掃除機本体14側の電源と吸気ノズル11側のスチーム発生用ヒータ17とが電気的に接続され、小電流用の絶縁被覆導電線32、32によって掃除機本体14側の電動送風機18のオンオフ制御回路が形成される。そして、操作筒13の手元スイッチ12を操作することで、スチーム発生用ヒータ17に電力を供給してスチームを放出したり、オンオフ制御回路をオン状態として電動送風機18を駆動させることができるようになっている。
【0032】
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で、上記実施形態に多くの修正変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態においては、ホースの大電流用の絶縁被覆導電線をスチーム発生用ヒータの通電線として用いていたが、その他の通電線として用いても良い。スチーム発生装置が掃除機本体側に設けられているようなスチーム式掃除機においては、ホースの導電線を介してスチーム発生用ヒータに電力を供給する必要がないので、大電流用の絶縁被覆導電線を、例えば吸気ノズル側に設けた回転ブラシに電力を供給するための電力供給線として用いるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の一実施形態に係るスチーム式掃除機用ホースの一部破断側面図である。
【図2】同じくその要部拡大断面図である。
【図3】同じくその大電流用の絶縁被覆導電線部分の拡大断面図である。
【図4】スチーム式掃除機の側面図である。
【図5】ホースの製造過程を模式的に示す図である。
【図6】接続筒体を接続したホースの側面図である。
【図7】従来の電気掃除機用ホースの一部破断側面図である。
【符号の説明】
【0034】
10・・スチーム式掃除機用ホース、17・・スチーム発生用ヒータ、18・・電動送風機、30・・ホース本体、31・・大電流用の絶縁被覆導電線、32・・小電流用の絶縁被覆導電線、35・・第1膨出突部、36・・第2膨出突部、40・・大電流用の絶縁被覆導電線の導電線、41・・大電流用の絶縁被覆導電線の絶縁被覆材、42・・内層、43・・外層、45・・小電流用の絶縁被覆導電線の導電線、46・・小電流用の絶縁被覆導電線の絶縁被覆材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スチームを放出しながら被清掃面を清掃するスチーム式掃除機に設けられるスチーム式掃除機用ホース(10)であって、可撓性を有するホース本体(30)の内周面に沿って、大電流用の絶縁被覆導電線(31)(31)と小電流用の絶縁被覆導電線(32)(32)がホース軸方向に隣接し且つ所定の間隔を保ちながら螺旋状に巻回され、前記大電流用の絶縁被覆導電線(31)(31)における絶縁被覆材(41)を厚肉にするとともに、前記小電流用の絶縁被覆導電線(32)(32)における絶縁被覆材(46)を前記大電流用の絶縁被覆導電線(31)(31)における絶縁被覆材(41)よりも薄肉にして、前記大電流用の絶縁被覆導電線(31)(31)よりも前記小電流用の絶縁被覆導電線(32)(32)を小径としたことを特徴とするスチーム式掃除機用ホース。
【請求項2】
前記大電流用の絶縁被覆導電線(31)(31)をスチーム発生用ヒータ(17)の電力供給線として用いて、前記小電流用の絶縁被覆導電線(32)(32)を電動送風機(18)のオンオフ制御回路の信号線として用いるようにした請求項1記載のスチーム式掃除機用ホース。
【請求項3】
前記大電流用の絶縁被覆導電線(31)(31)の絶縁被覆材(41)を、導電線(40)を被覆する内層(42)と、この内層(42)を被覆する外層(43)とからなる二層構造として、これら内層(42)と外層(43)を非接着状態とした請求項1又は2記載のスチーム式掃除機用ホース。
【請求項4】
前記絶縁被覆材(41)の内層(42)を、前記導電線(40)に接着した請求項3記載のスチーム式掃除機用ホース。
【請求項5】
前記ホース本体(30)は、ホース径外方向への突出量を大とした螺旋状の第1膨出突部(35)(35)と、ホース径外方向への突出量を小とした螺旋状の第2膨出突部(36)(36)とを備え、前記第1膨出突部(35)(35)の内側に前記大電流用の絶縁被覆導電線(31)(31)を収容するとともに、前記第2膨出突部(36)(36)の内側に前記小電流用の絶縁被覆導電線(32)(32)を収容することで、ホース内周面を略平滑にした請求項1乃至4のいずれかに記載のスチーム式掃除機用ホース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−200200(P2008−200200A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38167(P2007−38167)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(000221502)東拓工業株式会社 (61)
【Fターム(参考)】