ステロール修飾両親媒性脂質
2又はそれ以上の疎水性の尾部を有し、その少なくとも1つがステロールであるステロール修飾親水性脂質化合物が開示される。また、これらの化合物を合成する方法、それらの化合物を含有する組成物、及びそれらの化合物の対象とする試薬、例えば治療薬、画像化剤、超音波適用のための造影剤、ワクチン、滋養補助食品、及びスキンケア製品nのデリバリーにおける使用も開示される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
親水性の頭部と、2又はそれ以上の疎水性の尾部を有するステロール修飾親水性脂質(SML)を含み、前記疎水性の尾部の少なくとも1つがステロールを含有する化合物。
【請求項2】
前記頭部がリン酸塩を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記親水性の頭部が、リン酸塩、ホスホコリン、ホスホグリセロール、ホスホエタノールアミン、ホスホセリン、ホスホイノシトール、及びエチルホスホリルコリンからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
ホスホエタノールアミン頭部が、ホスホエタノールアミン−N−[モノメトキシポリエチレングリコール]2000、及びホスホエタノールアミン−N−スクシニル−N−トリニトリル酢酸からなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
ステロールが、動物ステロール及び植物ステロールからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
ステロールが、コレステロール、ステロイドホルモン、カンペステロール(campesterol)、サイトステロール(sitesterol)、エルゴステロール、及びスチグマステロールからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
疎水性の尾部の少なくとも1つが非ステロールを含む、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
非ステロール疎水性部が、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分岐状の、置換又は非置換の脂肪族炭化水素を含む、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
SMLが、モノステロール修飾親水性脂質、及びジステロール修飾親水性脂質からなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
SMLが、ステロール修飾グリセロリン脂質、ステロール修飾スフィンゴリン脂質、ステロール修飾カルニチン脂質、及びステロール修飾アミノ酸脂質からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
親水性の頭部が、アミノ酸、活性化された官能基、メラミン、グルコサミン、ポリアミン、カルボキシレート(COO−)、サルフェート(SO4−)、スルホネート(SO3−)、分岐ポリエチレングリコール、ポリグリセロール、トリニトリル酢酸、及び炭水化物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
疎水性尾部の1つがプロドラッグである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
SML1a、SML1b,SML1c,SML2a,SML2b,SML2c,SML2d,SML3a,SML3b,SML3c,SML3d,SML4a,SML4b,SML4c,SML4d,SML5a,SML5b,SML5c,SML5d,SML6a,SML6b,SML6c,SML6d,SML7a,SML7b,SML8a,SML8b,SML8c,SML8d,SML8e,SML8f,SML9a,SML9b,SML9c,SML10a,SML10b,SML10c,SML10d,SML10e,SML10f,SML11a,SML11b,SML11c,SML11d,SML11e,SML11f,SML12a,SML12b,SML12c,SML12d,SML12e,SML12f,SML13a,SML13b,SML13c,SML13d,SML13e,SML13f,SML13g,SML13h,SML13i,SML13j,SML13k,SML14a,SML14b,SML14c,SML14d,SML14e,SML14f,SML15a,SML15b,SML15c,SML15d,SML15e,SML15f,SML15g,SML15h,SML15i,SML15j,SML15k,SML16a,SML16b,SML16c,SML16d,SML16e,SML16f,SML16g,SML16h,SML16i,SML16j,SML16k,SML16l,及びSML16m,及びこれらの誘導体からなる群から選択される、ステロール修飾親水性脂質。
【請求項14】
請求項1に記載のステロール修飾親水性脂質(SML)を含む組成物。
【請求項15】
SMLがステロール修飾両親媒性リン脂質(SPL)である、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記組成物が治療薬、化粧成分、及び検出可能標識の少なくとも1つを更に含有する、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
前記組成物が、非ステロール両親媒性脂質を更に含有し、当該非ステロール両親媒性脂質が飽和又は不飽和の、直鎖状又は分岐状の、置換又は非置換の脂肪族炭化水素を含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項18】
前記SPL及び非ステロール両親媒性脂質が、ほぼ同じ長さの疎水性尾部を含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
SPLがモノステロール修飾両親媒性リン脂質であり、非ステロール両親媒性脂質がジアシルリン脂質であり、各々が約6−24炭素の鎖長の非ステロール疎水性尾部を有する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
ステロール修飾両親媒性脂質を合成する方法であって、当該方法が:
少なくとも1つのステロール尾部を分岐コアを介して親水性頭部に結合させ、それにより2又はそれ以上の疎水性尾に結合した親水性頭部を有するステロール修飾両親媒性脂質を生成させることを含み、疎水性尾部の少なくとも1つがステロール尾部を含む方法。
【請求項21】
ステロール修飾両親媒性脂質を含む組成物の製造方法であって、当該方法が:
ステロール修飾両親媒性脂質を、非ステロール両親媒性脂質、治療薬、化粧成分、検出可能標識、バッファー、溶媒、及び賦形剤の少なくとも1つと混合することを含む方法。
【請求項22】
ステロール修飾両親媒性脂質を含む組成物を動物又は細胞に投与する方法であって、当該方法が:
動物又は細胞を請求項14に記載の組成物に接触させることを含む方法。
【請求項23】
流体中の被分析物の存在又は不存在を検出する方法であって、当該方法が:
前記流体を請求項14に記載の組成物に接触させ、そして
脂質組成物又は流体の検出可能な特性の少なくとも1つの変化を検出することを含む方法。
【請求項1】
親水性の頭部と、2又はそれ以上の疎水性の尾部を有するステロール修飾親水性脂質(SML)を含み、前記疎水性の尾部の少なくとも1つがステロールを含有する化合物。
【請求項2】
前記頭部がリン酸塩を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記親水性の頭部が、リン酸塩、ホスホコリン、ホスホグリセロール、ホスホエタノールアミン、ホスホセリン、ホスホイノシトール、及びエチルホスホリルコリンからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
ホスホエタノールアミン頭部が、ホスホエタノールアミン−N−[モノメトキシポリエチレングリコール]2000、及びホスホエタノールアミン−N−スクシニル−N−トリニトリル酢酸からなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
ステロールが、動物ステロール及び植物ステロールからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
ステロールが、コレステロール、ステロイドホルモン、カンペステロール(campesterol)、サイトステロール(sitesterol)、エルゴステロール、及びスチグマステロールからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
疎水性の尾部の少なくとも1つが非ステロールを含む、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
非ステロール疎水性部が、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分岐状の、置換又は非置換の脂肪族炭化水素を含む、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
SMLが、モノステロール修飾親水性脂質、及びジステロール修飾親水性脂質からなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
SMLが、ステロール修飾グリセロリン脂質、ステロール修飾スフィンゴリン脂質、ステロール修飾カルニチン脂質、及びステロール修飾アミノ酸脂質からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
親水性の頭部が、アミノ酸、活性化された官能基、メラミン、グルコサミン、ポリアミン、カルボキシレート(COO−)、サルフェート(SO4−)、スルホネート(SO3−)、分岐ポリエチレングリコール、ポリグリセロール、トリニトリル酢酸、及び炭水化物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
疎水性尾部の1つがプロドラッグである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
SML1a、SML1b,SML1c,SML2a,SML2b,SML2c,SML2d,SML3a,SML3b,SML3c,SML3d,SML4a,SML4b,SML4c,SML4d,SML5a,SML5b,SML5c,SML5d,SML6a,SML6b,SML6c,SML6d,SML7a,SML7b,SML8a,SML8b,SML8c,SML8d,SML8e,SML8f,SML9a,SML9b,SML9c,SML10a,SML10b,SML10c,SML10d,SML10e,SML10f,SML11a,SML11b,SML11c,SML11d,SML11e,SML11f,SML12a,SML12b,SML12c,SML12d,SML12e,SML12f,SML13a,SML13b,SML13c,SML13d,SML13e,SML13f,SML13g,SML13h,SML13i,SML13j,SML13k,SML14a,SML14b,SML14c,SML14d,SML14e,SML14f,SML15a,SML15b,SML15c,SML15d,SML15e,SML15f,SML15g,SML15h,SML15i,SML15j,SML15k,SML16a,SML16b,SML16c,SML16d,SML16e,SML16f,SML16g,SML16h,SML16i,SML16j,SML16k,SML16l,及びSML16m,及びこれらの誘導体からなる群から選択される、ステロール修飾親水性脂質。
【請求項14】
請求項1に記載のステロール修飾親水性脂質(SML)を含む組成物。
【請求項15】
SMLがステロール修飾両親媒性リン脂質(SPL)である、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記組成物が治療薬、化粧成分、及び検出可能標識の少なくとも1つを更に含有する、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
前記組成物が、非ステロール両親媒性脂質を更に含有し、当該非ステロール両親媒性脂質が飽和又は不飽和の、直鎖状又は分岐状の、置換又は非置換の脂肪族炭化水素を含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項18】
前記SPL及び非ステロール両親媒性脂質が、ほぼ同じ長さの疎水性尾部を含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
SPLがモノステロール修飾両親媒性リン脂質であり、非ステロール両親媒性脂質がジアシルリン脂質であり、各々が約6−24炭素の鎖長の非ステロール疎水性尾部を有する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
ステロール修飾両親媒性脂質を合成する方法であって、当該方法が:
少なくとも1つのステロール尾部を分岐コアを介して親水性頭部に結合させ、それにより2又はそれ以上の疎水性尾に結合した親水性頭部を有するステロール修飾両親媒性脂質を生成させることを含み、疎水性尾部の少なくとも1つがステロール尾部を含む方法。
【請求項21】
ステロール修飾両親媒性脂質を含む組成物の製造方法であって、当該方法が:
ステロール修飾両親媒性脂質を、非ステロール両親媒性脂質、治療薬、化粧成分、検出可能標識、バッファー、溶媒、及び賦形剤の少なくとも1つと混合することを含む方法。
【請求項22】
ステロール修飾両親媒性脂質を含む組成物を動物又は細胞に投与する方法であって、当該方法が:
動物又は細胞を請求項14に記載の組成物に接触させることを含む方法。
【請求項23】
流体中の被分析物の存在又は不存在を検出する方法であって、当該方法が:
前記流体を請求項14に記載の組成物に接触させ、そして
脂質組成物又は流体の検出可能な特性の少なくとも1つの変化を検出することを含む方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2011−503188(P2011−503188A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534115(P2010−534115)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/083035
【国際公開番号】WO2009/064696
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/083035
【国際公開番号】WO2009/064696
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】
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