説明

スペーサ編み布とスペーサ編み布を製造する方法および編機

本発明は、好ましくは、丸編機によって製造され、スペーサ糸(21a,21b)によって連結された2つの素材ウエブを含む、スペーサ編み布に関する。2つの素材ウエブのうちの一方は、1本のグラウンド糸(19)だけを用いて製造された地編み布を含み、もう一方の素材ウエブは、1本のグラウンド糸(11)から製造され、少なくとも選択された編目段(1,4)において付加的に少なくとも1本のプレーティング糸(12)が設けられている地編み布を含む。本発明によれば、上記プレーティング糸は、グラウンド糸(11)に加えて、これらの編目段(1,4)の選択された編目(15)の中に挿入され、編目の間で浮いている。本発明はさらにこのようなスペーサ編み布を製造する方法および編機に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載のスペーサ布、すなわち、スペーサ糸を用いて連結された第1の布ウエブおよび第2の布ウエブを有し、第1の布ウエブが第1の地糸を用いて形成された編目を含み、第2の布ウエブが第2の地糸を用いて形成された編目を含み、両方の布ウエブの編目が編目列および編目うねに配置されているスペーサ布に関する。
【0002】
また、請求項8の前提部分に記載のスペーサ布を製造する方法、すなわち、針が設けられている第1の針ベッドと、針が設けられている第2の針ベッドと、少なくとも3つの編みシステムとを含む編機で、第1の地糸が1番目の編みシステムに供給され、第1の針ベッドの選択された針に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理され、第2の地糸が2番目の編みシステムに供給され、第2の針ベッドの選択された針に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理され、スペーサ糸が3番目の編みシステムに供給され、第1および第2の針ベッドの選択された針に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理される、スペーサ布を製造する方法に関する。
【0003】
また、請求項12の前提部分に記載の編機、すなわち、針が設けられている第1の針ベッドと、針が設けられている第2の針ベッドと、少なくとも3つの編みシステムとを含み、1番目の編みシステムが、第1の地糸を供給するための第1の糸案内部と、第1の地糸を用いて編目を形成する目的で第1の針ベッドの少なくとも選択された針の引き延ばしおよび引き込みをするカムとを含み、2番目の編みシステムが、第2の地糸を供給するための糸案内部と、第2の地糸を用いて編目を形成する目的で第2の針ベッドの少なくとも選択された針の引き延ばしおよび引き込みをするカムとを含み、3番目の編みシステムが、スペーサ糸を供給するための糸案内部と、スペーサ糸を用いて編目を形成する目的で第1および第2の針ベッドの少なくとも選択された針の引き延ばしおよび引き込みをするカム軌道とを含む、編機に関する。
【背景技術】
【0004】
スペーサ糸によって一体として連結された2つの布ウエブを含むスペーサ布は、たとえば、トレーニングスーツ、または、保温スーツのようなスポーツ衣料品と、さらに、靴の底または側壁領域のための挿入布地との製造のため使用される(たとえば、特許文献1、特許文献2)。したがって、個別の場合に応じて、結果的に着心地をよくするために、特に、このタイプのスペーサ布に横方向の伸張性および弾性を与えることが望ましい。
【0005】
特に、表/裏編み布の伸張性に影響を与えるプラッシュ布に関連して(たとえば、特許文献3、特許文献4)、部分的に編目の中に処理され、部分的に浮き編目の中に処理される少なくとも1本の付加的な浮き糸またはプレーティング糸を地編み布の選択された編目段の中に組み込むことが知られている。しかし、スペーサ布は、プラッシュ機械で製造されるのではなく、一般に、丸編機(たとえば、特許文献5)で製造され、一方の布ウエブが針シリンダの針を用いて編まれ、もう一方の布ウエブがダイヤルの針を用いて編まれる。このタイプの編機は、シリンダおよびダイヤルの針に間隔がある限り、少なくともかなり小さい針ゲージと、たとえば、26インチ以上の大きい径とを有する場合、極細丸編機とも呼ばれる。このタイプの編機の一つの欠点は、2つの布ウエブがそれぞれに一方またはもう一方の針ベッドのすべての針を用いて製造される必要があり、そのため、横弾性および横伸張と、さらに他の特性とが、使用される編み糸の選択だけによって、そして、狭い限界の範囲内に限り変更可能であるということである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国実用新案登録第7425934(U1)号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第2850823(A1)号
【特許文献3】独国特許第3927815(C2)号明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第19707053(A1)号
【特許文献5】独国特許出願公開第10320533(A1)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それらを原因として、本発明の基礎となる技術的課題は、特に、弾性および伸張性に関して、特性が広い限界の範囲内で変更可能である、冒頭に記載されたタイプのスペーサ布を製造することである。さらに、このようなスペーサ布を製造する方法および編機を提案することが課題とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するため、請求項1、8および12の特徴的な構成要件が本発明によって提案される。
【0009】
本発明は、1個の針ベッドの針で製造された布ウエブ、したがって、さらにスペーサ布の特性がプレーティング糸の選択と両面編みのタイプとの全体によってこれまでより実質的に非常に大きく影響を受ける可能性があるという利点を提供する。たとえば、編みタイプ1:1で組み込まれた浮き糸と併せて、たとえば、ポリエステルのようなあまり伸張性のない糸材料を使用することは、横方向(編目段方向)に特に伸張性のない布が得られる、という結果になる。プレーティング糸としてのエラストマ糸の使用は、対照的に非常に柔軟性のある布をもたらす。したがって、適当な編み糸の質と併せた1個の針ベッドの針を用いて製造された布ウエブの中の浮き糸の本数および配置の結果として、非常に安定し、かつ、耐摩耗性があるか、もしくは、広範囲に亘って弾性のある布、または、少なくとも部分的に浮き糸によって特徴付けられる布が場合によっては製造される可能性がある。本発明により提案される編機に関して、従来の機械に対する比較的少ない構成的な変更が新しいスペーサ布を製造するために十分であり、完全に新しい構成は必要とされないという利点がさらに生じる。このことは、何よりもリブ丸編機の特に好ましい使用のため適用される。
【0010】
本発明のさらなる有利な構成要件は従属請求項において明らかにされる。
【0011】
本発明は一実施形態を参照して添付図面と共により詳細に後述される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明によるスペーサ布の構造を概略的に示す図である。
【図2】スペーサ布の製造のため本発明に本質的であるリブ丸編機の部品を通る概略的な放射断面図である。
【図3】本発明による編機の第1の針ベッドのカムの内面図である。
【図4a】図1によるスペーサ布の製造のための本発明による編機の6個の連続した編みシステムの針およびカムウエブを概略的に示す図である。
【図4b】図1によるスペーサ布の製造のための本発明による編機の6個の連続した編みシステムの針およびカムウエブを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明によるスペーサ布の6段の編目段1〜6を概略的に示している。すべての編目段1〜6において、上方領域に示されている長い線7および短い線8は、第1の針ベッド、たとえば、ダイヤルの針をそれぞれに示し、さらに、下方領域に示されている長い線9および短い線10は、第1の針ベッドと反対向きである第2の針ベッド、たとえば、針シリンダの針をそれぞれに示し、ダイヤル針7、8と、シリンダ針9、10とは、たとえば、それらのバット部の高さのために異なっている。さらに、ダイヤル針7、8と、シリンダ針9、10とは、間隔があり、すなわち、それらは針ゲージの半分ずつ互いに相対的にオフセットしている。
【0014】
さらに、図1は、編目段1および4がそれぞれ3本の糸、実際には、実線で示されている地糸11と、破線で示されている第1のプレーティング糸12と、鎖線で示されている第2のプレーティング糸14とを用いて形成されることを示している。地糸14は、すべての存在するシリンダ針9、10に編目15または16を形成するため処理される。第1のプレーティング糸12は、1本おきの、たとえば、奇数番目のシリンダ針9と共に編目15の中に組み込まれ、編目の間に浮いた状態で置かれ、その結果、第1の浮き糸17が生成される。第2のプレーティング糸14は、すべての残りの、たとえば、偶数番目のシリンダ針10と編目16の中に組み込まれ、編目の間に浮いた状態で置かれ、その結果、浮き糸18が生成される。全体で、編目段1および4が、したがって、すべてのシリンダ針9、10を用いて形成された平編み地編み布の形で第1の布ウエブを形成し、選択された編目15の中の第1のプレーティング糸12と、残りの編目16の中の第2のプレーティング糸14とは、そえぞれに、地糸11と一体となって、2本の糸の編目を形成するために処理され、編目の間に浮いた状態で位置している。ダイヤル針7および8は、非編み位置において編目段1および4の中に留まる。
【0015】
編目段2および5において、編みは、すべてのダイヤル針7、8で地糸19だけを用いて行われ、その結果として、編目20が生成される。したがって、編目段2および5は、すべてのダイヤル針7、8を用いて形成された平編みの地編み布の形で第2の布ウエブを形成する。
【0016】
スペーサ糸21aおよび21bは編目段3および6の中で処理される。スペーサ糸21a、21bは、原則的に、スペーサ布のためそれ自体は既知であるあらゆる任意の方式で処理可能である。実施形態では、スペーサ糸21a、21bが、例外なくタック編みの方式で第1および第2の布ウエブに連結される。スペーサ糸21aは、たとえば、編目段3において、タック編目22、23を形成するために奇数番目のシリンダ針7およびダイヤル針9のそれぞれによって、この目的のため処理され、一方、編目段6の中のスペーサ糸21bは、たとえば、偶数番目のシリンダ針8およびダイヤル針10だけによって、それぞれにタック編目24、25として組み込まれている。
【0017】
したがって、スペーサ布の完全な部分が6段の編目段を含み、編目段では、さらなる部分が同様に形成された編目段1〜6と当接する。しかし、異なる編目段が互いに後に続く順番は広範囲に亘って変更可能である。たとえば、1番目の編目段はダイヤル針を用いて形成可能であり、2番目の編目段はシリンダ針を用いて形成可能である(たとえば、特許文献1)。さらに、スペーサ糸21a、21bを用いて形成された編目段の間に、それぞれに3段以上の地糸段1、2または4、5を設けることが可能である(たとえば、特許文献2)。その上、編目段3の場合と同じ針を用いてそれぞれに編目段6の中にタック編目24、25を形成することが可能になる。
【0018】
本発明の目的のため重要であるのは、第1の布ウエブの選択された編目段(ここでは、1および4)が、第1の地糸11に加えて挿入され、2本の糸の編目9または10と浮き糸17または18とを形成するために第1の地糸11と一体となって処理された少なくとも1本の第1のプレーティング糸12または14を含むことである。既に上述されているように、スペーサ布の特徴と特性の両方が、特に、弾性特性が、結果として、広範囲に亘って任意的な形式で選択可能である。これまでは最良であると考えられている実施形態では、2本の付加的なプレーティング糸12、14が、図1に対応してこの目的のため編みタイプ1:1で挿入される。代替的に、しかし、パターン1:1の代わりに、異なるパターン、たとえば、1;2、2:2、1:3などを選択すること、または、第1のプレーティング糸12をシリンダ針1、2、5、6...などの中に挿入し、第2のプレーティング糸14をシリンダ針3、4、7、8...の中に挿入するも可能になる。このようにして生成可能であるこの構造パターンは多様であり、個別の場合に課された要件の関数として選択可能である。
【0019】
図1に関して記載されたスペーサ布は、最も重要なコンポーネントが図2〜4に概略的に示された、好ましくは、リブ丸編機、特に、いわゆる極細リブ丸編機で製造される。
【0020】
図2によれば、標準的なリブ丸編機は、好ましくは、機械軸の周りに回転自在に搭載され、機械軸と平行である標準的なウエブ32が周囲に設けられた針シリンダ31の形で第1の針ベッドを含む。針シリンダおよびウエブは、それらの間に、シリンダ針33、好ましくは、標準的なシリンダの針が垂直方向に移動自在に搭載されている溝を形成する。針シリンダ31を取り囲むシリンダカム34は、図2において明らかである編みシステムの中に、より詳細にさらに説明され、標準的な引き延ばし運動および引き込み運動をバット部36に与えるためにシリンダ針33のバット部36が中を案内されるカム軌道を形成する、特に、カム部品35を有している。
【0021】
針シリンダ31の上方に、針シリンダと対向する第2の針ベッドが、好ましくは、針シリンダ31と一体となって機械軸の周りに回転自在であり、機械軸と垂直に配置された標準的なウエブ38を上側に有しているダイヤル37の形で配置されている。針ヘッドおよびウエブは、それらの間に、ダイヤル針、好ましくは、標準的なラッチタイプの針であるダイヤル針39が放射方向に移動自在に搭載されている溝を形成する。ダイヤル針39およびシリンダ針33は、針シリンダ31の円周方向に、好ましくは、針ゲージの半分ずつ互いに相対的にオフセットしている。ダイヤル37の上方に、より詳細にさらに説明され、標準的な引き延ばし運動および引き込み運動をバット部42に与えるためにダイヤル針39のバット部42が中を案内されるカム軌道を形成する、特に、カム部品41と共に、図2において明らかである編みシステムに設けられているダイヤルカム40が配置されている。
【0022】
最後に、マウンティング部43に固定された糸案内部44は、編目形成のため必要とされる糸をシリンダ針33およびダイヤル針39に供給するため図2による編みシステムに割り当てられている。
【0023】
さらに、針シリンダ31の周囲およびダイヤル37の表面に沿って、シリンダ針33およびダイヤル針39を引き延ばし、および、引き込むため必要とされるカム部品35または41と糸案内部44とをそれぞれに有する複数の上記編みシステム又は類似した編みシステムを配置できることが明らかある。
【0024】
上記タイプのリブ丸編機は、特に上記刊行物(特に、特許文献5)から一般に当業者に知られているので、さらなる説明はここでは省くことが可能である。しかし、実施形態では、針シリンダ31は任意の第1の針ベッドの代表として表現され、ダイヤル37は、第1の針ヘッドと対向し、そして、同様にそれ自体は既知である第2の針ベッドの代表として表現されていることが明らかである。
【0025】
図3、4aおよび4bは、第1および第2の針ベッドの針(ここでは、シリンダ針およびダイヤル針)と、関連したカム(ここでは、シリンダカムおよびダイヤルカム)との本発明による構成を示している。
【0026】
図1によるスペーサ布の編目段1および4を作るため、針シリンダ31の溝は、図3によれば、異なる位置にバット部が配置されているシリンダ針46と47とによって交互に(1:1で)塞がれる。シリンダ針46は、下方バット部48および上方(高)バット部49を有し、シリンダ針47は同様に下方バット部48を有するが、シリンダ針46の下方バット部48と上方バット部49との間に配置された中央(低)バット部50を有する。同様に、ダイヤル37の溝は、図4aによれば、それぞれに下方バット部52と、交互に中央バット部53aまたは上方バット部53bとを有するダイヤル針51a、51bが設けられている。
【0027】
編目段1および4を作るため適した編みシステムA(図4a)のためのシリンダカム50(図3)は、本発明によれば、3個のバット部48、49および50のための3個のカム軌道を形成するカム部品55〜58が設けられている。このようにして形成されたシリンダカム54は、本発明によれば、図2に表された従来のシリンダカム34を置き換える。
【0028】
シリンダ針46のバット部49のためのカム部品58によって形成されたカム軌道は、特に図4aに示されているように、編み位置(図4aにおける位置I-I)に達したときに、ラッチ上をシリンダ針46のシャフトの方へ滑るいずれかのシリンダ針46のフックに位置している編目を編み位置に案内する立ち上がり部分59aを含む。シリンダ針46のさらなる延長は、カム部品56の下方エッジと協働する下方バット部48によって妨げられる。
【0029】
立ち上がり部分59aに当接しているのは部分60aであり、たとえば、位置G1−G1(図4a)において、糸案内部61から供給され、図1による地糸11に対応している地糸がシリンダ針46またはシリンダ針のフックに挿入されるまで、シリンダ針46はこの部分60aによって最初に引き込まれる。
【0030】
部分60aに当接しているのは部分62であり、シリンダ針46は、たとえば、位置P1−P1(図4a)において、第1のプレーティング糸12(図1)に対応し、概略的に示されている糸案内部63から供給されるプレーティング糸を捕捉できるように、この部分62に沿ってさらに下げられることがない。バット部49は、続いて、下方バット部48およびカム部品56の制御の下で、カム部品58の中に組み込まれた通路64(図3)の中に入り、そして、バット部49は、シリンダ針46が、たとえば、この糸案内部65を通過する前に、十分に深く引き込まれることにより、移動または編み方向に沿ってさらなる糸案内部65で糸を捕捉しないように通路64によって案内される。最後に、シリンダ針46のバット部49はバット部49に割り当てられた部分66aに達し、シリンダ針46は、捕捉された地糸および第1のプレーティング糸と一体となって編目を形成するため、部分66aに沿って、ノックオーバ位置に対応する最も低い位置II−IIに引き込まれる。部分66aに沿う案内は、好ましくは、カム部品56に連結されるか、または、カム部品56に続く引き込み部品67(図3)を用いて行われる。この工程はすべてのシリンダ針46に対し繰り返される。
【0031】
カム部品57によって形成され、シリンダ針47のバット部50に割り当てられたカム軌道は、図4aにおいて点線で示された領域から離れて、シリンダ針46のバット部49に関して、特に、カム軌道の部分59b、60bおよび66bに関して、上述されたカム軌道に対応する。理解をよりよくするため、図4aにおけるバット部50のためのカム軌道は、しかし、実際の場合より実質的に下方に表されている。針シリンダ31の中のシリンダ針46および47は、それぞれに隣接して配置され、図4aに示されているように、一方が他方より下にあるわけではないので、下方のカム軌道は、実際には、上方のカム軌道から、バット部49およびバット部50の互いの隙間に対応する間隔だけ引き離されている。その上、下方カム軌道の領域の中の3個の糸案内部61、63および65は図4aに再び表されている。このことから明らかであるが、バット部50のカム軌道は、編み方向に沿って部分68および部分69を有するという点だけによって、バット部49のカム軌道と本質的に異なる。部分68は、糸案内部61から地糸を捕捉した後、糸案内部63を通過するときに、シリンダ針が糸案内部によって前方に置かれた第1のプレーティング糸を捕捉することがなく、シリンダ針のフックが開放状態を保つように、中間位置に深くシリンダ針47を引き込む目的のために役立つ。それにひきかえ、部分69は、バット部50を引き延ばし、したがって、糸案内部65を通過するときに、シリンダ針47が、糸案内部65によって供給され、図1におけるプレーティング糸14に対応した第2のプレーティング糸を、地糸(図4aにおける位置P2−P2)に加えて捕捉するように、シリンダ針47を再び高くする役目がある。この領域におけるシリンダ針47の確実な案内のため、部分68、69は、好ましくは、カム部品57の中に構成された通路70によって、図3に対応して生成され、バット部50は、シリンダ針47の場合に同様に存在するカム部品56および下方バット部48を用いてこの通路の中へ向けられる。
【0032】
全体として、図3および4aにおいて明らかにされているが、地糸は編みシステムAの中のすべてのシリンダ針46および47に挿入され、第1のプレーティング糸はシリンダ針47だけに挿入され、第2のプレーティング糸はシリンダ針47だけに挿入され、図1による1:1の配分に対応している。
【0033】
第2の針ベッドのカム、すなわち、実施形態におけるダイヤルカム40(図2)は、図4aに示されているように、編みシステムAの中のダイヤル針51a、51bのバット部53aおよび53bのため、ダイヤル針51a、51bの非編み位置に対応する1個のカム軌道71aまたは71bだけをそれぞれに有しているので、これらはシステムAの中で非動作状態を保つ。編みシステムAにおいて、編目段1は、このように、図1に従って形成される。
【0034】
図4aの編みシステムBにおいて、ダイヤルカムは、編み位置に入る標準的な引き延ばし部分72aまたは72bと、ノックオーバ位置に入るその後の引き込み部分73a、73bとが設けられ、引き延ばし部分および引き込み部分が図3と同様にバット部52および53a、53bに作用する。その結果、編みシステムBにおけるすべてのダイヤル針51a、51bが、図1による地糸19に対応し、糸案内部74(位置G2−G2)から供給される地糸を捕捉するように、編みのため選択され、地糸を編目の中に処理する。
【0035】
さらに、システムAのシリンダカムの場合と同様に、ダイヤル針51a、51bは、実際には、明らかにするために図4aに表されているように、機械軸から同じ放射方向間隔で、しかも、連続的にではなく、ダイヤルの中に隣接して配置され、その結果として、2個のカム軌道は互いにバット部53a、53bの間隔に対応する間隔が空いている。
【0036】
編みシステムBの中のシリンダカムは、本質的にシリンダ針46、47の非編み位置に対応するバット部49、50のための唯一の軌道部分75a、75bだけを有するので、シリンダ針はシステムBの中で非動作状態を保つ。その結果、図1による編目段2が編みシステムBにおいて生成される。
【0037】
図4aの編みシステムCにおいて、図1によるスペーサ糸21に対応するスペーサ糸は、位置AF1−AF1で糸案内部76によって供給される。この目的のため、シリンダカムは、引き延ばし部分77および引き込み部分78がそれぞれに設けられているカム軌道を有し、このカム軌道がシリンダ針46のバット部49だけに割り当てられている。引き延ばし部分77はタック位置に入るので、図1に対応するスペーサ糸21aがタック位置にある1つおきのシリンダ針(すなわち、ここでは、シリンダ針46)だけに供給される。同じことがダイヤルカムについても当てはまる。編みシステムCにおいて、ダイヤルカムは、引き延ばし部分79および引き込み部分80がそれぞれに設けられ、ダイヤル針51aのバット部53aだけに割り当てられるカム軌道を有するので、ダイヤル針51aだけがタック位置において糸案内部76から供給されたスペーサ糸を捕捉する。その結果、図1の編目段3が編みシステムCにおいて生成される。
【0038】
図4bによれば、編みシステムDにおけるシリンダおよびダイヤルカムの構成は、システムAの構成と対応し、システムEにおける構成はシステムBの構成と対応するので、繰り返しの説明は必要とされない。よって、編みシステムDにおいて、編目段4が生成され、編みシステムEでは、図1によるスペーサ布の編目段5が生成される。
【0039】
6番目の編みシステムFでは、図1によるスペーサ糸21bに対応するスペーサ糸は、糸案内部81(位置AF2−AF2)によって供給される。編みシステムCと対照的に、シリンダカムは、ここでは、シリンダ針47のバット部50だけに作用する引き延ばし部分82および引き込み部分83がそれぞれに設けられ、引き延ばし部分82がタック位置に入る、カム軌道を有する。対応して、編みシステムFの中のダイヤルカムは、ダイヤル針51bのバット部53bだけに割り当てられた、タック位置に入る引き延ばし部分84と、引き込み部分85とを有する。その結果、図1に対応するスペーサ布の編目段6が編みシステムFにおいて生成される。
【0040】
上記動作モードの代替案として、編みシステム3の場合と同様にスペーサ糸を編みシステム6に挿入することが可能になる。この場合、スペーサ布は、図1による3段の編目段1〜3から形成された非常に多数の部分を含むことになる。
【0041】
地糸およびプレーティング糸として、原則的には、編み技術においてよく用いられるあらゆる編み糸を使用可能である。たとえば、ポリエステル編み糸が、地糸およびプレーティング糸の両方に使用される場合、スペーサ布が製造され、そのうちの1つの布ウエブは、横方向に特に伸張性がなく、その伸張性は、たとえば、標準的なリブ布を用いて実現される伸張性の僅かに10分の1である。これに反して、たとえば、エラストマ糸が、特に、綿製の地糸と組み合わせて、プレーティング糸として使用される場合、特に横方向に弾性のある布ウエブが製造される。その結果、エラストマ糸が、地糸に加えて、必要に応じてすべてのシリンダ針またはダイヤル針に供給される標準的なスペーサ布とは違って、完全に新しい特徴をもつ布が製造可能である。特に浮き糸の弾性特性および/または個数および配置を選ぶことにより、多数の弾性段階がさらに実現可能である。
【0042】
本発明は様々に変更可能である上記実施形態に限定されない。このことは最初に2本のプレーティング糸12および14の使用に適用される。2本のプレーティング糸のうちの一方を省くことが可能になる。この場合、たとえば、糸案内部のうちの一方(たとえば、65)を省くことが可能であり、軌道部分69を省くことが可能である。この他に、シリンダ針46、47が第1または第2のプレーティング糸12、14を捕捉するため選択されるときに用いられ、シリンダ針およびダイヤル針がスペーサ糸21a、21bを捕捉するため選択されるときに用いられるセレクタは広範囲に亘って任意である。原則的に、一般的に普及しているように、すべての手段が、特に、ジャカードパターンの製造のため使用可能である。図2において明らかである1:1の選択の代わりに、代替的に、1:2、2:2、1:3のパターンなどの選択が行われる可能性があるが、その理由は、それぞれに2個または3個のシリンダ針47が、たとえば、針シリンダ溝の中で、1個のシリンダ針46の後に使用されるからである(または逆もまた同様である)。対応した選択の可能性が針のための電磁的または電気的セレクタを用いるリブ丸編機の場合に提案される。実際に、浮きパターンが結果的に生成されるように、すべてのシリンダ針および/またはダイヤル針ではなく、選択されたシリンダ針および/またはダイヤル針だけを用いて地糸11および19を含む布ウエブを製造することを考えることもできることになる。さらに、ラッチタイプの針の代わりに、編み技術において知られているいずれかの他の針、特に、たとえば、複合針またはひげ針が使用可能であり、供給された糸を個別のケースで存在している編み具を用いて編目に加工するためにそれぞれに必要とされるこれらの技術は、「針の中への糸の挿入」という表現によって理解される。その上、上記リブ丸編機の代わりに、同様に、対向する位置にある2個のベッドをもつ他の編機、たとえば、横編機、ダブルシリンダ式機械、(対応する針選択の事前条件を用いる)両面編機、または、静止針シリンダおよびダイヤルと回転カムとを備える丸編機が本発明によるスペーサ布の製造のため使用可能であることが明らかである。ダイヤル付きの対応する様々なコンポーネントの構造を用いて図1による編目段1および4を生成し、針シリンダ付きの対応する様々なコンポーネントの構造を用いて編目段2および5を生成することも考えられることになる。最後に、様々な構成要件は、説明され図示された組み合わせ以外の組み合わせで使用される可能性があることが認められる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スペーサ糸(21a,21b)を用いて連結された第1の布ウエブおよび第2の布ウエブを有し、第1の布ウエブが第1の地糸(11)を用いて形成された編目(15,16)を含み、第2の布ウエブが第2の地糸(19)を用いて形成された編目(20)を含み、両方の布ウエブの編目(15,16;20)が編目列および編目うねに配置されているスペーサ布であって、
第1の布ウエブの少なくとも選択された編目段(1,4)が、第1の地糸(11)に加えて挿入され、2本の糸の編目(15)を形成するために第1の地糸(11)と一体となってこの編目段(1,4)の選択された編目(15)の中で処理され、編目の間に浮いた状態で位置している第1のプレーティング糸(12)を含むことを特徴とする、スペーサ布。
【請求項2】
第1の布ウエブの選択された編目段(1,4)が、第1のプレーティング糸(12)を用いないで形成された編目(16)の中で、2本の糸の編目(16)を形成するために第1の地糸(11)と一体となって処理され、編目の間に浮いた状態で位置している第2のプレーティング糸(14)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のスペーサ布。
【請求項3】
選択された編目段(1,4)の1つおきの編目(15)が第1の地糸(11)および第1のプレーティング糸(12)を用いて形成された2本の糸の編目(15)であり、編目(15)の間に位置しているあらゆる編目(16)が第1の地糸(11)および第2のプレーティング糸(14)を用いて形成された2本の糸の編目(16)であることを特徴とする、請求項1または2に記載のスペーサ布。
【請求項4】
選択された編目段が第1の布ウエブのすべての編目段(1,4)を含むことを特徴とする、請求項1〜3のうちの1項に記載のスペーサ布。
【請求項5】
スペーサ糸(21a,21b)がタックつなぎによって連結されていることを特徴とする、請求項1〜4のうちの1項に記載のスペーサ布。
【請求項6】
プレーティング糸(12,14)が予め選択された弾性特性をもつ糸素材を含むことを特徴とする、請求項1〜5のうちの1項に記載のスペーサ布。
【請求項7】
リブ丸編機で製造され、第1の布ウエブがシリンダ編目を含み、第2の布ウエブがリブ編目を含むことを特徴とする、請求項1〜6のうちの1項に記載のスペーサ布。
【請求項8】
針(46,47)が設けられている第1の針ベッドと、針(51a,51b)が設けられている第2の針ベッドと、少なくとも3つの編みシステム(A,B,C)とを含む編機で、第1の地糸(11)が1番目の編みシステム(A)に供給され、第1の針ベッドの選択された針(46)に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理され、第2の地糸(19)が2番目の編みシステム(B)に供給され、第2の針ベッドの選択された針(51a,51b)に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理され、スペーサ糸(21a)が3番目の編みシステム(C)に供給され、第1および第2の針ベッドの選択された針(46,51a)に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理される、スペーサ布を製造する方法であって、
第1のプレーティング糸(12)が1番目の編みシステム(A)にさらに供給され、第1の地糸(11)と一緒に第1の針ベッドの選択された針(46)に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理され、編目の間に浮いた状態で置かれていることを特徴とする、方法。
【請求項9】
第2のプレーティング糸(14)が1番目の編みシステム(A)にさらに供給され、第1の地糸(11)と一緒に第1の針ベッドの選択された針(47)に挿入され、編目を形成するためこれらの針を用いて処理され、編目の間の浮いた状態で置かれていることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1のプレーティング糸(12)が第1の針ベッドの1つおきの針(46)に挿入され、第2のプレーティング糸(14)が第1の針ベッドのうちの1つおきの針(46)の間に位置しているあらゆる針(47)に挿入されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
3番目の編みシステム(C)の中のスペーサ糸(21a)がタック編目を形成するため第1および第2の針ベッドの選択された針(46,51a)を用いて処理されることを特徴とする、請求項8〜10のうちの1項に記載の方法。
【請求項12】
針(46,47)が設けられている第1の針ベッドと、針(51a,51b)が設けられている第2の針ベッドと、少なくとも3つの編みシステム(A,B,C)とを含み、1番目の編みシステム(A)が、第1の地糸(11)を供給するための第1の糸案内部(61)と、第1の地糸(11)を用いて編目を形成する目的で第1の針ベッドの少なくとも選択された針(46,47)の引き延ばしおよび引き込みをするカムとを含み、2番目の編みシステム(B)が、第2の地糸(19)を供給するための糸案内部(74)と、第2の地糸(19)を用いて編目を形成する目的で第2の針ベッドの少なくとも選択された針(51a,51b)の引き延ばしおよび引き込みをするカムとを含み、3番目の編みシステム(C)が、スペーサ糸(21a)を供給するための糸案内部(76)と、スペーサ糸(21a)を用いて編目を形成する目的で第1および第2の針ベッドの少なくとも選択された針(46,51a)の引き延ばしおよび引き込みをするカム軌道(77〜78)とを含む、編機であって、
1番目の編みシステム(A)が第1のプレーティング糸(12)を供給するための第2の糸案内部(63)を有し、第1のセレクタ(49,58)が、編目が1番目の編みシステム(A)の中で第1のプレーティング糸を用いて形成される前に、第1のプレーティング糸(12)が第1の針ベッドの選択された針(46)のうちの少なくともいくつかの中に挿入されるように設けられていることを特徴とする、編機。
【請求項13】
1番目の編みシステム(A)の中の第1の針ベッドのカムが、第1の針ベッドのすべての選択された針(46)が第1の地糸(11)を用いて編目を形成するため再び引き延ばされ、そして、引き込まれるように構成されていることを特徴とする、請求項12に記載の編機。
【請求項14】
第1のセレクタ(49,58)が、編目が1番目の編みシステム(A)の中で第1のプレーティング糸を用いて形成される前に、第1のプレーティング糸(12)が第1の針ベッドの1つおきの針(46)の中に挿入されるように構成されていることを特徴とする、請求項13に記載の編機。
【請求項15】
1番目の編みシステム(A)が第2のプレーティング糸(14)を供給するための第3の糸案内部(65)を有し、第2のセレクタ(50,57)が、編目が1番目の編みシステム(A)の中で第1のプレーティング糸を用いて形成される前に、第2のプレーティング糸(14)が第1の針ベッドの中で第1のプレーティング糸(12)を捕捉しない針(47)のうちの少なくともいくつかの中に挿入されるように設けられていることを特徴とする、請求項12〜14のうちの1項に記載の編機。
【請求項16】
第1のプレーティング糸(12)が、第1の針ベッドの1つおきの針(46)の中に挿入され、編目が1番目の編みシステムの中で第2のプレーティング糸を用いて形成される前に、第2のプレーティング糸(14)が第1の針ベッドの1つおきの針(46)の間に位置しているあらゆる針(47)の中に挿入されることを特徴とする、請求項13〜15のうちの1項に記載の編機。
【請求項17】
2番目の編みシステム(B)の中の第2の針ベッドのカムが、第2の針ベッドのすべての針(51a,51b)が第2の地糸(19)を用いて編目を形成するため再び引き延ばされ、そして、引き込まれるように構成されていることを特徴とする、請求項12〜16のうちの1項に記載の編機。
【請求項18】
3番目の編みシステム(C)のカム軌道(77〜80)が、第1および第2の針ベッドの選択された針(46,51a)がタック位置へ引き延ばされ、スペーサ糸(21a)がタック編目を形成するためこれらの針によって処理されるように構成されていることを特徴とする、請求項12〜17のうちの1項に記載の編機。
【請求項19】
第1および/または第2のセレクタ(49,58;50,57)が、1番目の編みシステム(A)のカムにおいて、第1の針ベッドの針(46,47)に異なるバット部(49,50)と、バット部に割り当てられたカム軌道(59,60,62,66,68,69)とを含むことを特徴とする、請求項12〜18のうちの1項に記載の編機。
【請求項20】
第1の針ベッド(31)の針(46,47)が、パターンに従って、第1または第2のバット部(49,50)を設けられていることと、
1番目の編みシステム(A)の中でバット部に割り当てられたカム軌道が、第1のプレーティング糸(12)だけが地糸(11)を捕捉した後に第1のバット部(49)をもつ針(46)の中に挿入され、第2のプレーティング糸(14)だけが地糸(11)を捕捉した後に第2のバット部(50)をもつ針(47)の中に挿入されるように、編み位置および編み方向()で編み位置に続く部分(60a,60b,62;68,69)へ入る引き延ばし部分(59a,59b)を有することと、
を特徴とする、請求項20に記載の編機。
【請求項21】
6個の編みシステム(A〜F)を有し、最初の3個の編みシステム(A〜C)が請求項12〜20のうちの1項以上に対応するように構成され、4番目および5番目の編みシステム(D,E)が1番目および2番目の編みシステム(A,B)に対応し、6番目の編みシステム(F)が、第2のスペーサ糸(21b)を供給するための糸案内部(81)と、第2のスペーサ糸(21b)を用いてタック編目を形成する目的で、3番目の編みシステム(C)において第1および第2の針ベッドの中でタック編目を形成するため選択されなかった針(47,51b)の引き延ばしおよび引き込みをするカム軌道(82〜85)と、を含むことを特徴とする、請求項12〜20のうちの1項に記載の編機。
【請求項22】
第1の針ベッドの針(46,47;51a,51b)がそれぞれ2種類のバット部(49,50;53a,53b)を有することと、
3番目の編みシステム(C)が一方の種類のバット部(49,53a)に作用するカム軌道(77〜80)を含み、6番目の編みシステム(F)がもう一方の種類のバット部(50,53b)に作用するカム軌道(82〜85)を含み、すべてのこれらのカム軌道(77〜80,82〜85)が針(49,50;51a,51b)をタック位置へ引き延ばすため設けられていることと、
を特徴とする、請求項21に記載の編機。
【請求項23】
第1の針ベッドがリブ丸編機の針シリンダ(31)であり、第2の針ベッドがリブ丸編機のダイヤル(37)である、請求項12〜22のうちの1項に記載の編機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【公表番号】特表2011−511171(P2011−511171A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543374(P2010−543374)
【出願日】平成21年1月19日(2009.1.19)
【国際出願番号】PCT/DE2009/000075
【国際公開番号】WO2009/092363
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(591027710)ジプラ パテントエントビクルングス−ウント ベタイリグングスゲゼルシャフト エムベーハー (16)
【氏名又は名称原語表記】SIPRA PATENTENTWICKLUNGS−UND BETEILIGUNGS−GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】