セルラ通信ネットワークにおける方法および配置構造
本発明は、ローカルアドホック通信とセルラ通信を共にサポートする無線ネットワーク内で起こる無線リソース競合を解決する方法および配置構造に関する。競合は、ローカルアドホック通信の必要性とローカルアドホック通信のため確保されたリソースとに起因する無線リソースマネージメント制約をセルラネットワークに通知することによって解決される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローカルアドホック通信セッションとセルラ通信セッションを共に確立する能力をもつ無線アクセス技術を使用するセルラ通信ネットワークにおける方法および配置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
今日のワイヤレス通信システムにおけるほとんどのユーザ機器(UE)は、GSM、3GおよびLTEなどの複数の無線アクセス技術(RAT)で動作するように構成されるように複数の無線インターフェイスを装備している。複数の無線インターフェイスを装備した既存のUEは、いくつかのRATが利用可能であり、UEがいくつかのアプリケーションを同時に実行しているとしても、所定の時点で利用可能なRATのうちの1つだけを使用することに限定されている。すなわち、いくつかのRATを同時に使用する真の「マルチホーミング」は、現在のところ市販されているセルラUEによってサポートされていない。実際には、この制限は、UE制限だけが原因ではなく、真のマルチホーミングサポートが複数の無線プロトコルにおける新しい解決策をもまた必要とすることも原因である。したがって、将来のUEの少なくともサブセットは、「一時に1つのRAT」モードで動作し続けることが期待される。
【0003】
ワイヤレス自己組織化ネットワークとも称されるローカルアドホックネットワークは、ネットワークを作成するために相互接続を動的に形成する独立したワイヤレスノードの最も簡単な形式に存する。自己組織化ネットワークまたはアドホックネットワークは、中央制御部がなく、固定した基盤施設に依存しない。今日では、アドホックネットワーク化は、電話機と、ラップトップ型コンピュータと、個人情報端末(PDA)と、コンピュータと、ビデオカメラなどのホームエレクトロニクスとを含む多くのUE内に標準として含まれる、たとえば、BlueToothによって実現が容易である。
【0004】
将来的には、セルラRATおよびとりわけLETネットワークは、3GPP LTEインターフェイスを具備した装置がローカル通信のためのアドホックネットワークを形成することを可能にするアドホックネットワーク化をサポートすることになる。このようなシナリオは、ワイヤレスホームもしくはワイヤレスオフィス、または、空港、図書館、保健所、行政ビルなどなどの公共の「ホットスポット」エリアに属する可能性がある。
【0005】
セルラネットワークのリソースがアドホックピアとのローカル通信のためにも使用されると、セルラネットワークとアドホック通信との間のリソース競合が起こることがある。
【0006】
この競合への解決策は、リソース(たとえば、ある特定の周波数帯域)の一部をローカルアドホック通信に割り付け、他のリソースをセルラネットワークとの通信に割り付けることがある。
【0007】
このような解決策の欠点は、ローカルアドホック通信の必要性が時間的に変化し得るので、リソースが効率的に利用できない可能性があることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、よりリソース効率の高い解決策を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本目的は、アドホック通信の必要性とアドホック通信のために確保されたリソースとに起因するセルラネットワーク内の無線リソースマネージメント制約をコアネットワークと1つまたは複数の無線アクセスネットワークとにより構成されたセルラネットワークに通知することによって実現される。このセルラネットワークがこの情報を認識すると、このセルラネットワークは、ローカルアドホック通信セッションのために使用されるリソースとの競合を回避するためにセルラ無線リソースを管理することができる。
【0010】
本発明の第1の態様によれば、UEにおける方法が提供される。このUEは、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備える。この方法では、アドホックネットワークへのローカル通信が確立され、ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報が、セルラ接続を介してセルラネットワークのノードへ送信される。
【0011】
本発明の実施形態によれば、UEは、第1のRATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイスと、第2のRATに従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイスとを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけが一時点で使用できる。本実施形態では、ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む。
【0012】
本発明の第2の態様によれば、ネットワークノードにおける方法が提供される。このネットワークノードは、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたセルラネットワーク内のUEのセルラ無線リソースを制御する。この方法では、UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関するUEからの情報が受信され、セルラ無線リソースが、受信された情報に基づいて制御される。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、UEが提供される。このUEは、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備える。この少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスは、アドホックネットワークへのローカル通信を確立するように構成されている。さらに、UEは、セルラ接続を介してローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のための無線リソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するように構成された情報ユニットを備える。
【0014】
本発明の弟4の態様によれば、ネットワークノードが提供される。このネットワークノードは、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたセルラネットワーク内のUEのセルラ無線リソースを制御する。このネットワークノードは、UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をUEから受信するように構成された受信機と、受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するように構成された制御ユニットとを備える。
【0015】
一実施形態によれば、このセルラネットワークは、複数の無線アクセス技術に従って動作するように構成され、この実施形態では、この情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む。
【0016】
さらなる実施形態によれば、ネットワークノードは、VLRまたはHLRなどのコアネットワークノードであり、このコアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶するプロファイルストレージを備える。
【0017】
さらなる実施形態によれば、ネットワークノードは、無線アクセスネットワークノードであり、この受信機は、UEからローカル通信要求を受信するように構成されることがある。このローカル通信要求は、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられた無線リソース制約に関する情報を含む。
【0018】
本発明の実施形態に伴う利点は、提案された解決策が、競合を引き起こし、それによって(おそらく)アドホック通信セッションの通信障害またはパフォーマンス劣化を引き起こすことになるコマンドをセルラ通信およびアドホック通信に関与させられたUEへ送り出すことを、多重RATセルラネットワークが回避できるようにすることである。
【0019】
本発明の実施形態に伴うさらなる利点は、提案された解決策が既に標準化され、かつ、実施されたプロトコルおよび他の技術コンポーネントに主に基づくことである。たとえば、NAS(非アクセス層)ベースの解決策において使用されるプロファイルは、既存の加入者プロファイルの拡張とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態が使用されるネットワークセットアップを示した図である。
【図2a】NAS(非アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第1の実施形態を示した図である。
【図2b】NAS(非アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第1の実施形態を示した図である。
【図3a】AS(アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第2の実施形態を示した図である。
【図3b】AS(アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第2の実施形態を示した図である。
【図4】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態によるUEを示した図である。
【図13】本発明の実施形態によるネットワークノードを示した図である。
【図14】本発明の実施形態によるネットワークノードを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、添付図面を参照して以下でさらに十分に説明され、本発明の好ましい実施形態が示される。しかしながら、本発明は、数多くの異なった形式で実施されることがあり、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、それどころか、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を当業者へ十分に伝達するために設けられている。図面中、類似した符号が、類似した要素を指示する。
【0022】
さらに、当業者には、以下に説明される手段および機能が、プログラムされたマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータと共に機能するソフトウェアを使用して、および/または、特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して実施されてもよいことが理解されよう。本発明は、主に方法および装置の形式で記載されているが、本発明はまた、コンピュータプログラムプロダクト、ならびに、コンピュータプロセッサおよびこのプロセッサに連結されたメモリを備えるシステムであって、このメモリが本明細書に開示された機能を実行することがある1つまたは複数のプログラムを用いてコード化されているシステムで実施されてもよいことが同様に理解されよう。
【0023】
本発明は、セルラ通信とローカルアドホック通信の両方を可能にする無線アクセス技術に適用可能である。このような無線アクセス技術は、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークによって実証されるが、本発明は、LTEネットワークに限定されることなく、他のネットワークにおいても使用することができる。
【0024】
本発明の実施形態では、個々のセルラネットワークへの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)インターフェイスを具備したユーザ機器(UE)は、セルラ通信およびローカルアドホック通信に対して同じリソースを同時に使用する1つのセルラ通信セッションおよびローカルアドホックネットワークセッションの一部であることが仮定されている。このようなシナリオは、たとえば、セルラネットワークへのアクセスとローカルアドホックネットワークまたはピアへのアクセスとの間で時間分割または周波数分割を使用する、たとえばLTEおよびWiMAXなどの様々な既存の技術によってサポートされることがある。UEは、ユーザ嗜好、物理的制限もしくはバッテリ制限、または他の理由のため一時に1つのRATインターフェイスだけを使用するように制約されることがある。これは、複数の3GPP RATインターフェイス(LTE、3G、GSM/EDGE RAN)をサポートする今日のセルラ電話のための典型的なシナリオである。
【0025】
次に、ビデオカメラ102、すなわちUEが無線アクセスネットワーク104とコアネットワーク106とを備えるセルラネットワークに接続され、ビデオサーバ100とのローカルアドホックセッションに同時に参加しているシナリオを示す図1を参照する。LTEリソースは、グローバル接続とも称されるセルラ接続と、ローカルまたはローカルアドホック接続とも称されるアドホック接続の両方に使用される。しかしながら、本シナリオでは、ビデオカメラ102は、複数のRATをサポートし、このようにして、複数のアクセスネットワーク、たとえば、LTEネットワークおよび3Gネットワークとのセルラ接続を確立することができる。サポートされるRATのうちの1つとのセルラ接続だけが同時に確立可能であることに注意すべきである。しかしながら、ビデオカメラは、LTEを介したビデオサーバとのアドホックセッションだけを確立することができる。
【0026】
セルラネットワークは、数多くの態様においてUEを制御するが、UEが一部分でありうるローカル通信を何ら認識しない。したがって、ネットワークは、RAT間ハンドオーバ108、すなわち、あるRATから別のRATへの変更を実行することをUEに要求することがある。図1中のビデオカメラ102がLTEからアドホック通信をサポートしない3Gへ変化する場合、ビデオサーバとのアドホックセッションは、失敗することになる。
【0027】
本発明の実施形態が解決する問題は、以下の事実の組み合わせから起こる。
(1)ビデオカメラは、ローカル通信セッションとセルラ通信セッションとの間でこのビデオカメラのリソースの一部を共有する。
(2)セルラRANは、ローカルセッションに関与しているUE、本シナリオでは、ビデオカメラを認識しない。
(3)セルラネットワークは、このUEのためのリソース割り当ての一部を制御する。
【0028】
これに伴い、RAN104、またはコアネットワーク106は、図1に示されたシナリオにおける負荷バランシングまたはオペレータポリシーのため、LTEから3Gへの多重アクセスハンドオーバを実行することをUE102に命令することができる。
【0029】
前述の通り、本発明の実施形態は、ローカル通信セッションとセルラ通信セッションの両方に使用されるRATを同時に1つだけ使用してアドホックピアおよびセルラRANと局所的に通信するユーザ機器に適用可能である。時間分割または周波数分割は、ローカルセッションとセルラセッションとを区別するために使用される。図1に示されたシナリオでは、ローカルアドホック通信チャネルを確立する前に、UEは、このUEの固有の能力を知らせ、ローカルビーコン信号、アナウンスメント、および、能力を検出/探索する必要があり、たとえば、UEは、ビデオサーバを見つけ出し、いわゆるHELLOメッセージなどをアドホックピアへ送信し、返答する必要がある。UEは、ローカルアドホックセッションを確立するときに、セルラRANの制御なしで「独力で」動作する必要があるので、UEのリソースは、アドホック通信とセルラ通信との間の競合に巻き込まれる傾向がある。
【0030】
このような競合の実施例は、以下の通りである。
前述の通りのRAT間ハンドオーバ。
UEは、ビデオサーバを探索する間に、またはビデオサーバとの初期接触を確立する(たとえば、セキュリティキーを交換する)間に、RANからのスケジューリング許可を逃すことがある。
UEがローカル能力アナウンスメントおよびシグナリングのために使用する時間リソース/周波数リソースを認識しないので、RANは、ローカルUEアナウンスメント、ビーコン信号、およびHELLOメッセージに対し高い干渉を引き起こすことがある。
【0031】
前述の競合は、ローカルアドホック通信の必要性と、ローカルアドホック通信のために確保されたリソースとに起因する無線リソースマネージメント制約を、コアネットワークおよび1つまたは複数の無線アクセスネットワークにより構成されたセルラネットワークに通知することによって解決できる。たとえば、前述の通りのRAT間ハンドオーバの実施例では、UEは、このUEのアドホックピアが多重RAT能力をもたないため、RAT間ハンドオーバを実行できない旨をCNに積極的に示唆する。
【0032】
したがって、CNおよびRANは共に本発明の実施形態によるUEのローカル通信の必要性を認識させられるべきである。明らかに、アドホック通信を開始し、ローカル通信要件に関する情報を有しているのがUEであるので、UEのローカル通信の必要性に関する情報のソースは、UEである。かくして、本発明の実施形態によれば、UEは、アドホック通信に起因する制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をネットワークへ送信する。この情報は、
UEがLTE以外の別のRATへハンドオーバされるべきではないというネットワークへの提案として解釈されることがあるローカル通信に使用されるRAT、たとえばLTE、の情報と、
UEがローカル通信装置との初期接触を確立する探索のため塞がっているので、RANからスケジューリング許可を受信できないことをネットワークに通知することと、
セルラRANがローカル通信リンクへの干渉の引き起こしを回避するのを支援するためにローカル通信のため使用される時間リソース/周波数リソースに関する情報をネットワークに通知することと、
ローカル通信に使用される最大電力および典型電力(たとえば、Bluetoothでは、これは、1mVまたは100mWになることがある)、およびローカル通信のために使用されることになる周波数帯域幅などのローカル通信と関連付けられた他のパラメータと
を含むことがある。
【0033】
第1の実施形態によれば、UEは、このような情報をコアネットワークへ送信し、次に、この情報を無線アクセスネットワークへ転送するために非アクセス層(NAS)レベルを使用する。第2の実施形態によれば、UEは、このような情報を無線アクセスネットワークへ送信するためにアクセス層(AS)レベルを使用し、この情報は、その後、無線アクセスネットワークへ転送される。
【0034】
今度は、図1のシナリオに対応するNASシナリオを示す図2aを参照する。ここではビデオカメラが複数の無線インターフェイス(LTE、3GおよびGSM)をサポートするが、いずれの時点でもこれらの無線インターフェイスのうちの1つしか使用できない。このビデオサーバは、LTEインターフェイスなどのローカルアドホック通信をサポートする唯一の無線インターフェイスを有し、セルラネットワークは、たとえば、GSM、3GおよびLTEをサポートする複数のRANを備える。
【0035】
UE、すなわちビデオカメラ202は、セルラネットワーク204、206に接続し、ビデオサーバ200へ局所的にアドホック接続する。ビデオカメラは、ビデオサーバと局所的に、また、セルラ無線アクセスネットワークと同時に通信できるように周波数分割または時間分割を使用する。
【0036】
NASベースの解決策では、UEは、コアネットワーク206の一部であるホームロケーションレジスタ(HLR)212に登録する。第1の実施形態によれば、UE202は、複数のプロファイル210とともに登録し、図2aに示されるように、このUEの現在プロファイルを更新する。個々のそのようなプロファイル210は、アドホック通信に起因する無線リソース制約に関する情報、すなわち、CNおよび(複数の)RANが認識することをUEが望むことになる種々のシナリオと、関連付けられたリソース要件もしくは嗜好とに関する情報を収容するユーザ嗜好の組を収容する。たとえば、「ローカルLTE通信」と称されるUEプロファイルでは、UEは、このUEがLTE能力だけをもつ装置とのアドホックセッションに関与していることと、UEがRAT間ハンドオーバを実行できないこととを示唆することがある。このプロファイルはまた、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、QoSパラメータと、重要度(優先度)とをも含むことがある。優先度は、セルラ通信セッションと相対的なローカル通信の関連性を指す。たとえば、この優先度レベルが高に設定された場合、これは、RANがローカル通信セッションを遮断すること、または妨害することをUEが望まないことを意味する。反対に、この優先度が低に設定された場合、UEは、たとえば着信セルラ通信セッションに備えて、RANがローカル通信セッションを妨害するか、または遮断することを容認する。しかしながら、UEは、LTEスペクトルと異なる帯域を依然として使用できることがある。このようにして、ネットワークは、ある種のRAT間ハンドオーバが容認できるか否か、またはスケジューリング許可の予定を立てる方法についての情報を取得する。第1の実施形態によるNASベースの解決策が、図2bにさらに示される。UEがローカル通信セッションを開始200し、シグナリングベアラを確立221すると、UEは、プロファイル更新(NAS)コマンドをHLRまたはVLRへ送信することにより、コアネットワークのHLRまたはVLRに向けてローカル通信プロファイルをアクティブ化222する。たとえば、この更新コマンドは、UEがLTE以外の別のRATにハンドオーバされるべきではないことを示唆する「ローカルLTE通信」へのプロファイル更新でもよい。コアネットワークは、受信されたプロファイルを確認223するために、承認メッセージまたは非承認メッセージを使って応答する。コアネットワークがこの更新コマンドを受信すると、コアネットワークは、最新式のトラフィックステアリングおよびハンドオーバアルゴリズムが現在のプロファイルを考慮に入れることができるように、この情報を関連したCNノード(たとえば、SGSN)へ配信する。CNはまた、RAB修正メッセージを現在サービス提供中のRANへさらに送信224し、その結果、RAN RRMアルゴリズムをローカルアドホックネットワーク内で並行して通信しているUEに認識させることができる。図2bに示されるように、RANは、RAB修正に応答225する。RANスケジューリングアルゴリズムは、今度は、UEがローカル通信に関与していることを考慮に入れることができる。RANは、UEがローカル通信のためどのOFDM(直交周波数分割多重)リソースブロックを使用するかを認識し、これらのリソースブロックがRANによって使用されることがないように、予め構成されることも可能である。RANは、ローカル通信目的のため使用できるある種のリソースを使用しないように、O&M(運用および保守)システムによって予め構成されることがある。やや進歩した解決策では、RANは、予め構成されるが、UEがトリガー要求をRANへ送信すると、これらの予め構成されたリソースを使うことを控え始める。
【0037】
今度は、図1のシナリオに対応するASシナリオを示す図3aを参照する。ここではビデオカメラが複数の無線インターフェイス(LTE、3GおよびGSM)をサポートするが、NASシナリオと同様にいずれの時点でもこれらの無線インターフェイスのうちの1つしか使用できない。さらに、NASシナリオと同様に、ビデオサーバは、LTEインターフェイスなどのローカルアドホック通信をサポートする唯一の無線インターフェイスを有し、セルラネットワークは、たとえば、GSM、3GおよびLTEをサポートする複数のRANを備える。
【0038】
UE、すなわちビデオカメラ302は、RAN304およびCN306に接続し、ビデオサーバ300とのローカルアドホック通信を確立する。ビデオカメラは、ビデオサーバと局所的に、また、セルラ無線アクセスネットワークと同時に通信できるように周波数分割または時間分割を使用する。
【0039】
ASベース解決策では、UE302、この事例ではビデオカメラは、RRC(無線リソース制御)シグナリングを使用して「ローカル通信」要求をこの現在サービス提供中のRAN304に送信308する。この要求は、ローカル通信のタイプ、強度レベル、QoSパラメータ、および、優先度とも称される重要度に関するパラメータを収容する。この優先度は、NASベース解決策と同様に、セルラ通信セッションと相対的なローカル通信の関連性を指す。RANは、UEへのメッセージとして「ローカル通信許可」または「ローカル通信拒絶」を用いて応答310する。RANの観点からは、RANへのリソース制約を示唆するローカル通信セッションの許可は、通常のタイプの承認制御に類似する。換言すると、ローカル承認制御の目的は、セッションを許可し、リソース制約を遵守した後に、RANが既に進行中のセッションのQoSを維持するために十分な残存リソースを有するべきであることを確保することである。その結果、この最も簡単な形式では、RANは、UEによって要求されるようなローカル通信の優先度レベルと、ローカル通信セッションが容認され、これらのリソースをこの最新式の承認制御アルゴリズムへの入力とみなす場合に影響を受けるリソース、たとえば、OFDMリソースブロックの量とを考慮する。通常の承認制御からの差は、この承認制御の出力が、この場合には、通常の無線アクセスベアラ要求ではなくローカル通信セッションに適用されることである。
【0040】
許可の場合、許可メッセージは、UEがこのUEのローカル通信の必要性のため使用すべきである時間リソースおよび周波数リソースに関するUEへのレコメンデーションに関する情報要素を収容する。この場合には、RANは、UEがローカルアドホック通信において関与しているという「ローカル通信内のUE」(RAB修正の拡張でもよい)をコアネットワークにさらに通知312する。コアネットワークは、その後、「ローカル通信」要求中の重要度パラメータを考慮するUEへのRAT間ハンドオーバなど、進行中のローカル通信セッションに競合を引き起こすことがあるコマンドをUEへ送信することを回避しようとする。さらにRANは、「ローカル通信許可」メッセージ中でUEのためにレコメンドされたこれらの時間/周波数リソースを使用することを控える。
【0041】
第2の実施形態によるASベース解決策は、図3bにさらに示される。UEがローカル通信セッションを確立320し、無線321およびセルラネットワークへのベアラのシグナリング322を確立すると、UEは、RRCシグナリングを使用して「ローカル通信」要求をサービス提供中RANへ送信する。(320に示されるように)ローカル装置との通信を確立することは、装置が物理層の一部の基本同期を実現し、識別情報を交換したことを示唆するだけであるかもしれないことに注意すべきである。換言すると、装置は、シグナリングベアラと効率的に対応する制御プレーン関連性を確立している。装置がユーザデータプランを使用し始めることができる前に、UEは、「ローカル通信」要求をセルラネットワークへ送信する。
【0042】
この要求は、NASベース解決策によるプロファイルのパラメータ、たとえばローカル通信のタイプ、強度レベル、QoSパラメータ、および重要度(優先度)に対応するパラメータなどのローカル通信に起因する制約をもたらす無線リソース利用に関するネットワークへの情報を含む。
【0043】
このRANは、UEへのメッセージとして「ローカル通信許可」または「ローカル通信拒絶」を用いて応答324する。許可の場合、許可メッセージは、UEがこのUEのローカル通信の必要性のため使用すべきである時間リソースおよび周波数リソースに関するUEへのレコメンデーションに関する情報要素を収容する。
【0044】
要求が許可された場合、RANは、UEがローカル(アドホック)タイプの通信に関与していることを「ローカル通信内のUE」メッセージ中でコアネットワークに通知325する。「ローカル通信内のUE」メッセージは、既存のRAB修正メッセージの拡張でもよく、コアネットワークがRAB修正承認/非承認を用いてRAB修正に応答326することができる。このネットワークは、この場合、UEのセルラリソースを制御するときにローカル通信を考慮することができる。この結果として、コアネットワークは、その後に、UEがアクティブローカル通信セッションを有している場合、UEへのRAT間ハンドオーバを送信することを回避しようとする。
【0045】
ASベース解決策は、高速RRM(無線リソースマネージメント)制約に関する現在RANを更新するためにより動的な使用のためにより適し、一方、NASベース解決策は、コアネットワーク関連アルゴリズム、たとえば、負荷バランシング、トラフィックステアリングなどに影響を与えるために有利に使用できることに注意すべきである。
要約すると、UEにおける方法が本発明の実施形態により提案される。このUEは、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備える。図4に示されるように、この方法は、一実施形態によれば、既存の進行中のセッションが存在しない場合、セルラネットワークへのセルラ通信の確立401を備える。次いで、アドホックネットワークへのローカル通信が確立402され、ローカル通信に関与する装置が基本的な同期を達成していること、および伝送される準備ができているユーザプレーンデータが存在しないことを示唆している。ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、セルラ通信のための無線リソースを割り当てるときにネットワーク、すなわちRANおよびコアネットワークが、ローカル通信の特性を考慮に入れることができるように、ネットワークノードへ送信403される。
【0046】
前述の通り、このUEおよびこのRANは、複数のRATをサポートすることがある。この場合、このUEは、第1のRATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイスと、第2の無線アクセス技術に従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイスとを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけがある時点で使用できる。この情報は、このUEがローカル装置によってサポートされていないある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含むことがある。
【0047】
第1の実施形態によれば、UEは、NASベース解決策に従って図5に示されるように情報をネットワークへ送信する。ここでは、このUEがこの情報をセルラネットワーク内のコアネットワークノードへ送信403aする。この送信するステップ403aは、図6に示されるように、確立されたローカル通信と関連付けられた情報と共にコアネットワークノードで記憶されたUEプロファイルを更新するステップ403a1を備えることがある。
【0048】
第2の実施形態によれば、このUEは、図7に示されるようにASベース解決策に従って情報をネットワークへ送信する。ここではこのUEがこの情報をセルラネットワーク内の無線アクセスノードへ送信403bする。送信するステップ403bは、図8に示されるように、ローカル通信の特性に関するパラメータを少なくとも収容するローカル通信要求を無線アクセスネットワークノードへ送信403b1し、ローカル通信要求に応答してローカル通信許可またはローカル通信拒絶を受信403b2するさらなるステップを備えることがある。このローカル通信許可は、このUEがローカル通信のために使用すべきリソースを示唆する情報要素を含む。
【0049】
さらに、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたUEのセルラ無線リソースを制御するネットワークノードにおける方法もまた提供される。図9に示されるように、ネットワークノードは、UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をこのUEから受信601し、この受信された情報に基づいてこのセルラ無線リソースを制御602する。
【0050】
第1の実施形態によれば、このネットワークノードは、HLR(ホームロケーションレジスタ)またはVLR(ビジターロケーションレジスタ)などのコアネットワークノードであり、このコアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられた無線リソース制約に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶している。この場合、受信するステップ601は、図10に示されるように、プロファイル更新コマンドを受信601a1し、RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるように、RAB修正メッセージを、このUEにサービスを提供するRANへ送信601a2するさらなるステップを備える。
【0051】
第2の実施形態によれば、このネットワークノードは、無線アクセスノードであり、この受信するステップは、図11に示されるように、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられた無線リソース制約に関する情報を含むローカル通信要求を受信601b1し、ローカル通信許可またはローカル通信拒絶を用いて応答601b2し、また、ローカル通信が許可された場合、ローカル通信に関してコアネットワークに通知601b3するさらなるステップを備える。
【0052】
実施形態の方法は、UEにおける1つの方法と、ネットワークノードにおける対応する方法とに関係する。このUE方法を実施するために適合したUEは、図12に示される。このUE1201は、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス1204aを備える。前述の通り、このUEは、他のRATをサポートする複数の無線アクセス通信インターフェイス1204b、1204cをさらに備えることがあり、通信インターフェイスの1つだけがある時点で使用できる。上記少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス1204aは、アドホックネットワークへのローカル通信を確立するように構成されている。本発明によれば、このUE1201は、無線アクセス通信インターフェイスのうちの1つを使用するセルラ接続を介してローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するように構成された情報ユニット1203を備える。
【0053】
ネットワークノード方法を実施するために適合したネットワークノードは、図13および14に示される。図13は、ネットワークノードがコアネットワークノードであるNASベース実施形態を例証し、図14は、ネットワークノードが無線アクセスネットワークノードであるASベース実施形態を例証する。従って、ネットワークノード206;304は、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたセルラネットワーク内のUEのセルラ無線リソースを制御する。このネットワークノード206;304は、UEからこのUEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報1304;1404を受信するように構成された受信機1302;1402を備える。さらに、このネットワークノードは、受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するように構成された制御ユニット1306;1403を備える。
【0054】
第1の実施形態によれば、ネットワークノード206は、VLRまたはHLRなどのコアネットワークノード206である。このコアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック通信と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶するプロファイルストレージ1301を備える。
【0055】
さらに、受信機1302は、プロファイル更新コマンド1304を受信するように構成され、ネットワークノード206は、RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるために、RAB修正メッセージ1305をUEにサービスを提供するRANへ送信するように構成された送信機1303をさらに備える。
【0056】
第2の実施形態によれば、このネットワークノード206は、無線アクセスネットワークノード304であり、この無線アクセスネットワークノード304の受信機1402は、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含むローカル通信要求1404を受信するように構成されている。この無線アクセスネットワークノードは、ローカル通信許可またはローカル通信拒絶1406を用いてUEに応答し、コアネットワークにローカル通信に関して通知1405するように構成された送信機1405をさらに備える。
【0057】
当業者は、上記説明および関連した図面に提示された教示の利益を有している開示された発明の変形および他の実施形態に気付くことになる。したがって、本発明が、開示された特定の実施形態に限定されないこと、ならびに変形および他の実施形態が本開示の範囲内に包含されることが意図されていることが理解されるべきである。特定の用語が本明細書で用いられることがあるが、これらの特定の用語は、限定の目的ではなく、包括的かつ記述的な意味にだけ使用される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローカルアドホック通信セッションとセルラ通信セッションを共に確立する能力をもつ無線アクセス技術を使用するセルラ通信ネットワークにおける方法および配置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
今日のワイヤレス通信システムにおけるほとんどのユーザ機器(UE)は、GSM、3GおよびLTEなどの複数の無線アクセス技術(RAT)で動作するように構成されるように複数の無線インターフェイスを装備している。複数の無線インターフェイスを装備した既存のUEは、いくつかのRATが利用可能であり、UEがいくつかのアプリケーションを同時に実行しているとしても、所定の時点で利用可能なRATのうちの1つだけを使用することに限定されている。すなわち、いくつかのRATを同時に使用する真の「マルチホーミング」は、現在のところ市販されているセルラUEによってサポートされていない。実際には、この制限は、UE制限だけが原因ではなく、真のマルチホーミングサポートが複数の無線プロトコルにおける新しい解決策をもまた必要とすることも原因である。したがって、将来のUEの少なくともサブセットは、「一時に1つのRAT」モードで動作し続けることが期待される。
【0003】
ワイヤレス自己組織化ネットワークとも称されるローカルアドホックネットワークは、ネットワークを作成するために相互接続を動的に形成する独立したワイヤレスノードの最も簡単な形式に存する。自己組織化ネットワークまたはアドホックネットワークは、中央制御部がなく、固定した基盤施設に依存しない。今日では、アドホックネットワーク化は、電話機と、ラップトップ型コンピュータと、個人情報端末(PDA)と、コンピュータと、ビデオカメラなどのホームエレクトロニクスとを含む多くのUE内に標準として含まれる、たとえば、BlueToothによって実現が容易である。
【0004】
将来的には、セルラRATおよびとりわけLETネットワークは、3GPP LTEインターフェイスを具備した装置がローカル通信のためのアドホックネットワークを形成することを可能にするアドホックネットワーク化をサポートすることになる。このようなシナリオは、ワイヤレスホームもしくはワイヤレスオフィス、または、空港、図書館、保健所、行政ビルなどなどの公共の「ホットスポット」エリアに属する可能性がある。
【0005】
セルラネットワークのリソースがアドホックピアとのローカル通信のためにも使用されると、セルラネットワークとアドホック通信との間のリソース競合が起こることがある。
【0006】
この競合への解決策は、リソース(たとえば、ある特定の周波数帯域)の一部をローカルアドホック通信に割り付け、他のリソースをセルラネットワークとの通信に割り付けることがある。
【0007】
このような解決策の欠点は、ローカルアドホック通信の必要性が時間的に変化し得るので、リソースが効率的に利用できない可能性があることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、よりリソース効率の高い解決策を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本目的は、アドホック通信の必要性とアドホック通信のために確保されたリソースとに起因するセルラネットワーク内の無線リソースマネージメント制約をコアネットワークと1つまたは複数の無線アクセスネットワークとにより構成されたセルラネットワークに通知することによって実現される。このセルラネットワークがこの情報を認識すると、このセルラネットワークは、ローカルアドホック通信セッションのために使用されるリソースとの競合を回避するためにセルラ無線リソースを管理することができる。
【0010】
本発明の第1の態様によれば、UEにおける方法が提供される。このUEは、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備える。この方法では、アドホックネットワークへのローカル通信が確立され、ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報が、セルラ接続を介してセルラネットワークのノードへ送信される。
【0011】
本発明の実施形態によれば、UEは、第1のRATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイスと、第2のRATに従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイスとを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけが一時点で使用できる。本実施形態では、ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む。
【0012】
本発明の第2の態様によれば、ネットワークノードにおける方法が提供される。このネットワークノードは、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたセルラネットワーク内のUEのセルラ無線リソースを制御する。この方法では、UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関するUEからの情報が受信され、セルラ無線リソースが、受信された情報に基づいて制御される。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、UEが提供される。このUEは、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備える。この少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスは、アドホックネットワークへのローカル通信を確立するように構成されている。さらに、UEは、セルラ接続を介してローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のための無線リソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するように構成された情報ユニットを備える。
【0014】
本発明の弟4の態様によれば、ネットワークノードが提供される。このネットワークノードは、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたセルラネットワーク内のUEのセルラ無線リソースを制御する。このネットワークノードは、UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をUEから受信するように構成された受信機と、受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するように構成された制御ユニットとを備える。
【0015】
一実施形態によれば、このセルラネットワークは、複数の無線アクセス技術に従って動作するように構成され、この実施形態では、この情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む。
【0016】
さらなる実施形態によれば、ネットワークノードは、VLRまたはHLRなどのコアネットワークノードであり、このコアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶するプロファイルストレージを備える。
【0017】
さらなる実施形態によれば、ネットワークノードは、無線アクセスネットワークノードであり、この受信機は、UEからローカル通信要求を受信するように構成されることがある。このローカル通信要求は、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられた無線リソース制約に関する情報を含む。
【0018】
本発明の実施形態に伴う利点は、提案された解決策が、競合を引き起こし、それによって(おそらく)アドホック通信セッションの通信障害またはパフォーマンス劣化を引き起こすことになるコマンドをセルラ通信およびアドホック通信に関与させられたUEへ送り出すことを、多重RATセルラネットワークが回避できるようにすることである。
【0019】
本発明の実施形態に伴うさらなる利点は、提案された解決策が既に標準化され、かつ、実施されたプロトコルおよび他の技術コンポーネントに主に基づくことである。たとえば、NAS(非アクセス層)ベースの解決策において使用されるプロファイルは、既存の加入者プロファイルの拡張とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態が使用されるネットワークセットアップを示した図である。
【図2a】NAS(非アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第1の実施形態を示した図である。
【図2b】NAS(非アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第1の実施形態を示した図である。
【図3a】AS(アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第2の実施形態を示した図である。
【図3b】AS(アクセス層)ベース解決策を使用する本発明の第2の実施形態を示した図である。
【図4】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態によるUEを示した図である。
【図13】本発明の実施形態によるネットワークノードを示した図である。
【図14】本発明の実施形態によるネットワークノードを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、添付図面を参照して以下でさらに十分に説明され、本発明の好ましい実施形態が示される。しかしながら、本発明は、数多くの異なった形式で実施されることがあり、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、それどころか、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を当業者へ十分に伝達するために設けられている。図面中、類似した符号が、類似した要素を指示する。
【0022】
さらに、当業者には、以下に説明される手段および機能が、プログラムされたマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータと共に機能するソフトウェアを使用して、および/または、特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して実施されてもよいことが理解されよう。本発明は、主に方法および装置の形式で記載されているが、本発明はまた、コンピュータプログラムプロダクト、ならびに、コンピュータプロセッサおよびこのプロセッサに連結されたメモリを備えるシステムであって、このメモリが本明細書に開示された機能を実行することがある1つまたは複数のプログラムを用いてコード化されているシステムで実施されてもよいことが同様に理解されよう。
【0023】
本発明は、セルラ通信とローカルアドホック通信の両方を可能にする無線アクセス技術に適用可能である。このような無線アクセス技術は、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークによって実証されるが、本発明は、LTEネットワークに限定されることなく、他のネットワークにおいても使用することができる。
【0024】
本発明の実施形態では、個々のセルラネットワークへの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)インターフェイスを具備したユーザ機器(UE)は、セルラ通信およびローカルアドホック通信に対して同じリソースを同時に使用する1つのセルラ通信セッションおよびローカルアドホックネットワークセッションの一部であることが仮定されている。このようなシナリオは、たとえば、セルラネットワークへのアクセスとローカルアドホックネットワークまたはピアへのアクセスとの間で時間分割または周波数分割を使用する、たとえばLTEおよびWiMAXなどの様々な既存の技術によってサポートされることがある。UEは、ユーザ嗜好、物理的制限もしくはバッテリ制限、または他の理由のため一時に1つのRATインターフェイスだけを使用するように制約されることがある。これは、複数の3GPP RATインターフェイス(LTE、3G、GSM/EDGE RAN)をサポートする今日のセルラ電話のための典型的なシナリオである。
【0025】
次に、ビデオカメラ102、すなわちUEが無線アクセスネットワーク104とコアネットワーク106とを備えるセルラネットワークに接続され、ビデオサーバ100とのローカルアドホックセッションに同時に参加しているシナリオを示す図1を参照する。LTEリソースは、グローバル接続とも称されるセルラ接続と、ローカルまたはローカルアドホック接続とも称されるアドホック接続の両方に使用される。しかしながら、本シナリオでは、ビデオカメラ102は、複数のRATをサポートし、このようにして、複数のアクセスネットワーク、たとえば、LTEネットワークおよび3Gネットワークとのセルラ接続を確立することができる。サポートされるRATのうちの1つとのセルラ接続だけが同時に確立可能であることに注意すべきである。しかしながら、ビデオカメラは、LTEを介したビデオサーバとのアドホックセッションだけを確立することができる。
【0026】
セルラネットワークは、数多くの態様においてUEを制御するが、UEが一部分でありうるローカル通信を何ら認識しない。したがって、ネットワークは、RAT間ハンドオーバ108、すなわち、あるRATから別のRATへの変更を実行することをUEに要求することがある。図1中のビデオカメラ102がLTEからアドホック通信をサポートしない3Gへ変化する場合、ビデオサーバとのアドホックセッションは、失敗することになる。
【0027】
本発明の実施形態が解決する問題は、以下の事実の組み合わせから起こる。
(1)ビデオカメラは、ローカル通信セッションとセルラ通信セッションとの間でこのビデオカメラのリソースの一部を共有する。
(2)セルラRANは、ローカルセッションに関与しているUE、本シナリオでは、ビデオカメラを認識しない。
(3)セルラネットワークは、このUEのためのリソース割り当ての一部を制御する。
【0028】
これに伴い、RAN104、またはコアネットワーク106は、図1に示されたシナリオにおける負荷バランシングまたはオペレータポリシーのため、LTEから3Gへの多重アクセスハンドオーバを実行することをUE102に命令することができる。
【0029】
前述の通り、本発明の実施形態は、ローカル通信セッションとセルラ通信セッションの両方に使用されるRATを同時に1つだけ使用してアドホックピアおよびセルラRANと局所的に通信するユーザ機器に適用可能である。時間分割または周波数分割は、ローカルセッションとセルラセッションとを区別するために使用される。図1に示されたシナリオでは、ローカルアドホック通信チャネルを確立する前に、UEは、このUEの固有の能力を知らせ、ローカルビーコン信号、アナウンスメント、および、能力を検出/探索する必要があり、たとえば、UEは、ビデオサーバを見つけ出し、いわゆるHELLOメッセージなどをアドホックピアへ送信し、返答する必要がある。UEは、ローカルアドホックセッションを確立するときに、セルラRANの制御なしで「独力で」動作する必要があるので、UEのリソースは、アドホック通信とセルラ通信との間の競合に巻き込まれる傾向がある。
【0030】
このような競合の実施例は、以下の通りである。
前述の通りのRAT間ハンドオーバ。
UEは、ビデオサーバを探索する間に、またはビデオサーバとの初期接触を確立する(たとえば、セキュリティキーを交換する)間に、RANからのスケジューリング許可を逃すことがある。
UEがローカル能力アナウンスメントおよびシグナリングのために使用する時間リソース/周波数リソースを認識しないので、RANは、ローカルUEアナウンスメント、ビーコン信号、およびHELLOメッセージに対し高い干渉を引き起こすことがある。
【0031】
前述の競合は、ローカルアドホック通信の必要性と、ローカルアドホック通信のために確保されたリソースとに起因する無線リソースマネージメント制約を、コアネットワークおよび1つまたは複数の無線アクセスネットワークにより構成されたセルラネットワークに通知することによって解決できる。たとえば、前述の通りのRAT間ハンドオーバの実施例では、UEは、このUEのアドホックピアが多重RAT能力をもたないため、RAT間ハンドオーバを実行できない旨をCNに積極的に示唆する。
【0032】
したがって、CNおよびRANは共に本発明の実施形態によるUEのローカル通信の必要性を認識させられるべきである。明らかに、アドホック通信を開始し、ローカル通信要件に関する情報を有しているのがUEであるので、UEのローカル通信の必要性に関する情報のソースは、UEである。かくして、本発明の実施形態によれば、UEは、アドホック通信に起因する制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をネットワークへ送信する。この情報は、
UEがLTE以外の別のRATへハンドオーバされるべきではないというネットワークへの提案として解釈されることがあるローカル通信に使用されるRAT、たとえばLTE、の情報と、
UEがローカル通信装置との初期接触を確立する探索のため塞がっているので、RANからスケジューリング許可を受信できないことをネットワークに通知することと、
セルラRANがローカル通信リンクへの干渉の引き起こしを回避するのを支援するためにローカル通信のため使用される時間リソース/周波数リソースに関する情報をネットワークに通知することと、
ローカル通信に使用される最大電力および典型電力(たとえば、Bluetoothでは、これは、1mVまたは100mWになることがある)、およびローカル通信のために使用されることになる周波数帯域幅などのローカル通信と関連付けられた他のパラメータと
を含むことがある。
【0033】
第1の実施形態によれば、UEは、このような情報をコアネットワークへ送信し、次に、この情報を無線アクセスネットワークへ転送するために非アクセス層(NAS)レベルを使用する。第2の実施形態によれば、UEは、このような情報を無線アクセスネットワークへ送信するためにアクセス層(AS)レベルを使用し、この情報は、その後、無線アクセスネットワークへ転送される。
【0034】
今度は、図1のシナリオに対応するNASシナリオを示す図2aを参照する。ここではビデオカメラが複数の無線インターフェイス(LTE、3GおよびGSM)をサポートするが、いずれの時点でもこれらの無線インターフェイスのうちの1つしか使用できない。このビデオサーバは、LTEインターフェイスなどのローカルアドホック通信をサポートする唯一の無線インターフェイスを有し、セルラネットワークは、たとえば、GSM、3GおよびLTEをサポートする複数のRANを備える。
【0035】
UE、すなわちビデオカメラ202は、セルラネットワーク204、206に接続し、ビデオサーバ200へ局所的にアドホック接続する。ビデオカメラは、ビデオサーバと局所的に、また、セルラ無線アクセスネットワークと同時に通信できるように周波数分割または時間分割を使用する。
【0036】
NASベースの解決策では、UEは、コアネットワーク206の一部であるホームロケーションレジスタ(HLR)212に登録する。第1の実施形態によれば、UE202は、複数のプロファイル210とともに登録し、図2aに示されるように、このUEの現在プロファイルを更新する。個々のそのようなプロファイル210は、アドホック通信に起因する無線リソース制約に関する情報、すなわち、CNおよび(複数の)RANが認識することをUEが望むことになる種々のシナリオと、関連付けられたリソース要件もしくは嗜好とに関する情報を収容するユーザ嗜好の組を収容する。たとえば、「ローカルLTE通信」と称されるUEプロファイルでは、UEは、このUEがLTE能力だけをもつ装置とのアドホックセッションに関与していることと、UEがRAT間ハンドオーバを実行できないこととを示唆することがある。このプロファイルはまた、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、QoSパラメータと、重要度(優先度)とをも含むことがある。優先度は、セルラ通信セッションと相対的なローカル通信の関連性を指す。たとえば、この優先度レベルが高に設定された場合、これは、RANがローカル通信セッションを遮断すること、または妨害することをUEが望まないことを意味する。反対に、この優先度が低に設定された場合、UEは、たとえば着信セルラ通信セッションに備えて、RANがローカル通信セッションを妨害するか、または遮断することを容認する。しかしながら、UEは、LTEスペクトルと異なる帯域を依然として使用できることがある。このようにして、ネットワークは、ある種のRAT間ハンドオーバが容認できるか否か、またはスケジューリング許可の予定を立てる方法についての情報を取得する。第1の実施形態によるNASベースの解決策が、図2bにさらに示される。UEがローカル通信セッションを開始200し、シグナリングベアラを確立221すると、UEは、プロファイル更新(NAS)コマンドをHLRまたはVLRへ送信することにより、コアネットワークのHLRまたはVLRに向けてローカル通信プロファイルをアクティブ化222する。たとえば、この更新コマンドは、UEがLTE以外の別のRATにハンドオーバされるべきではないことを示唆する「ローカルLTE通信」へのプロファイル更新でもよい。コアネットワークは、受信されたプロファイルを確認223するために、承認メッセージまたは非承認メッセージを使って応答する。コアネットワークがこの更新コマンドを受信すると、コアネットワークは、最新式のトラフィックステアリングおよびハンドオーバアルゴリズムが現在のプロファイルを考慮に入れることができるように、この情報を関連したCNノード(たとえば、SGSN)へ配信する。CNはまた、RAB修正メッセージを現在サービス提供中のRANへさらに送信224し、その結果、RAN RRMアルゴリズムをローカルアドホックネットワーク内で並行して通信しているUEに認識させることができる。図2bに示されるように、RANは、RAB修正に応答225する。RANスケジューリングアルゴリズムは、今度は、UEがローカル通信に関与していることを考慮に入れることができる。RANは、UEがローカル通信のためどのOFDM(直交周波数分割多重)リソースブロックを使用するかを認識し、これらのリソースブロックがRANによって使用されることがないように、予め構成されることも可能である。RANは、ローカル通信目的のため使用できるある種のリソースを使用しないように、O&M(運用および保守)システムによって予め構成されることがある。やや進歩した解決策では、RANは、予め構成されるが、UEがトリガー要求をRANへ送信すると、これらの予め構成されたリソースを使うことを控え始める。
【0037】
今度は、図1のシナリオに対応するASシナリオを示す図3aを参照する。ここではビデオカメラが複数の無線インターフェイス(LTE、3GおよびGSM)をサポートするが、NASシナリオと同様にいずれの時点でもこれらの無線インターフェイスのうちの1つしか使用できない。さらに、NASシナリオと同様に、ビデオサーバは、LTEインターフェイスなどのローカルアドホック通信をサポートする唯一の無線インターフェイスを有し、セルラネットワークは、たとえば、GSM、3GおよびLTEをサポートする複数のRANを備える。
【0038】
UE、すなわちビデオカメラ302は、RAN304およびCN306に接続し、ビデオサーバ300とのローカルアドホック通信を確立する。ビデオカメラは、ビデオサーバと局所的に、また、セルラ無線アクセスネットワークと同時に通信できるように周波数分割または時間分割を使用する。
【0039】
ASベース解決策では、UE302、この事例ではビデオカメラは、RRC(無線リソース制御)シグナリングを使用して「ローカル通信」要求をこの現在サービス提供中のRAN304に送信308する。この要求は、ローカル通信のタイプ、強度レベル、QoSパラメータ、および、優先度とも称される重要度に関するパラメータを収容する。この優先度は、NASベース解決策と同様に、セルラ通信セッションと相対的なローカル通信の関連性を指す。RANは、UEへのメッセージとして「ローカル通信許可」または「ローカル通信拒絶」を用いて応答310する。RANの観点からは、RANへのリソース制約を示唆するローカル通信セッションの許可は、通常のタイプの承認制御に類似する。換言すると、ローカル承認制御の目的は、セッションを許可し、リソース制約を遵守した後に、RANが既に進行中のセッションのQoSを維持するために十分な残存リソースを有するべきであることを確保することである。その結果、この最も簡単な形式では、RANは、UEによって要求されるようなローカル通信の優先度レベルと、ローカル通信セッションが容認され、これらのリソースをこの最新式の承認制御アルゴリズムへの入力とみなす場合に影響を受けるリソース、たとえば、OFDMリソースブロックの量とを考慮する。通常の承認制御からの差は、この承認制御の出力が、この場合には、通常の無線アクセスベアラ要求ではなくローカル通信セッションに適用されることである。
【0040】
許可の場合、許可メッセージは、UEがこのUEのローカル通信の必要性のため使用すべきである時間リソースおよび周波数リソースに関するUEへのレコメンデーションに関する情報要素を収容する。この場合には、RANは、UEがローカルアドホック通信において関与しているという「ローカル通信内のUE」(RAB修正の拡張でもよい)をコアネットワークにさらに通知312する。コアネットワークは、その後、「ローカル通信」要求中の重要度パラメータを考慮するUEへのRAT間ハンドオーバなど、進行中のローカル通信セッションに競合を引き起こすことがあるコマンドをUEへ送信することを回避しようとする。さらにRANは、「ローカル通信許可」メッセージ中でUEのためにレコメンドされたこれらの時間/周波数リソースを使用することを控える。
【0041】
第2の実施形態によるASベース解決策は、図3bにさらに示される。UEがローカル通信セッションを確立320し、無線321およびセルラネットワークへのベアラのシグナリング322を確立すると、UEは、RRCシグナリングを使用して「ローカル通信」要求をサービス提供中RANへ送信する。(320に示されるように)ローカル装置との通信を確立することは、装置が物理層の一部の基本同期を実現し、識別情報を交換したことを示唆するだけであるかもしれないことに注意すべきである。換言すると、装置は、シグナリングベアラと効率的に対応する制御プレーン関連性を確立している。装置がユーザデータプランを使用し始めることができる前に、UEは、「ローカル通信」要求をセルラネットワークへ送信する。
【0042】
この要求は、NASベース解決策によるプロファイルのパラメータ、たとえばローカル通信のタイプ、強度レベル、QoSパラメータ、および重要度(優先度)に対応するパラメータなどのローカル通信に起因する制約をもたらす無線リソース利用に関するネットワークへの情報を含む。
【0043】
このRANは、UEへのメッセージとして「ローカル通信許可」または「ローカル通信拒絶」を用いて応答324する。許可の場合、許可メッセージは、UEがこのUEのローカル通信の必要性のため使用すべきである時間リソースおよび周波数リソースに関するUEへのレコメンデーションに関する情報要素を収容する。
【0044】
要求が許可された場合、RANは、UEがローカル(アドホック)タイプの通信に関与していることを「ローカル通信内のUE」メッセージ中でコアネットワークに通知325する。「ローカル通信内のUE」メッセージは、既存のRAB修正メッセージの拡張でもよく、コアネットワークがRAB修正承認/非承認を用いてRAB修正に応答326することができる。このネットワークは、この場合、UEのセルラリソースを制御するときにローカル通信を考慮することができる。この結果として、コアネットワークは、その後に、UEがアクティブローカル通信セッションを有している場合、UEへのRAT間ハンドオーバを送信することを回避しようとする。
【0045】
ASベース解決策は、高速RRM(無線リソースマネージメント)制約に関する現在RANを更新するためにより動的な使用のためにより適し、一方、NASベース解決策は、コアネットワーク関連アルゴリズム、たとえば、負荷バランシング、トラフィックステアリングなどに影響を与えるために有利に使用できることに注意すべきである。
要約すると、UEにおける方法が本発明の実施形態により提案される。このUEは、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備える。図4に示されるように、この方法は、一実施形態によれば、既存の進行中のセッションが存在しない場合、セルラネットワークへのセルラ通信の確立401を備える。次いで、アドホックネットワークへのローカル通信が確立402され、ローカル通信に関与する装置が基本的な同期を達成していること、および伝送される準備ができているユーザプレーンデータが存在しないことを示唆している。ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、セルラ通信のための無線リソースを割り当てるときにネットワーク、すなわちRANおよびコアネットワークが、ローカル通信の特性を考慮に入れることができるように、ネットワークノードへ送信403される。
【0046】
前述の通り、このUEおよびこのRANは、複数のRATをサポートすることがある。この場合、このUEは、第1のRATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイスと、第2の無線アクセス技術に従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイスとを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけがある時点で使用できる。この情報は、このUEがローカル装置によってサポートされていないある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含むことがある。
【0047】
第1の実施形態によれば、UEは、NASベース解決策に従って図5に示されるように情報をネットワークへ送信する。ここでは、このUEがこの情報をセルラネットワーク内のコアネットワークノードへ送信403aする。この送信するステップ403aは、図6に示されるように、確立されたローカル通信と関連付けられた情報と共にコアネットワークノードで記憶されたUEプロファイルを更新するステップ403a1を備えることがある。
【0048】
第2の実施形態によれば、このUEは、図7に示されるようにASベース解決策に従って情報をネットワークへ送信する。ここではこのUEがこの情報をセルラネットワーク内の無線アクセスノードへ送信403bする。送信するステップ403bは、図8に示されるように、ローカル通信の特性に関するパラメータを少なくとも収容するローカル通信要求を無線アクセスネットワークノードへ送信403b1し、ローカル通信要求に応答してローカル通信許可またはローカル通信拒絶を受信403b2するさらなるステップを備えることがある。このローカル通信許可は、このUEがローカル通信のために使用すべきリソースを示唆する情報要素を含む。
【0049】
さらに、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたUEのセルラ無線リソースを制御するネットワークノードにおける方法もまた提供される。図9に示されるように、ネットワークノードは、UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をこのUEから受信601し、この受信された情報に基づいてこのセルラ無線リソースを制御602する。
【0050】
第1の実施形態によれば、このネットワークノードは、HLR(ホームロケーションレジスタ)またはVLR(ビジターロケーションレジスタ)などのコアネットワークノードであり、このコアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられた無線リソース制約に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶している。この場合、受信するステップ601は、図10に示されるように、プロファイル更新コマンドを受信601a1し、RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるように、RAB修正メッセージを、このUEにサービスを提供するRANへ送信601a2するさらなるステップを備える。
【0051】
第2の実施形態によれば、このネットワークノードは、無線アクセスノードであり、この受信するステップは、図11に示されるように、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられた無線リソース制約に関する情報を含むローカル通信要求を受信601b1し、ローカル通信許可またはローカル通信拒絶を用いて応答601b2し、また、ローカル通信が許可された場合、ローカル通信に関してコアネットワークに通知601b3するさらなるステップを備える。
【0052】
実施形態の方法は、UEにおける1つの方法と、ネットワークノードにおける対応する方法とに関係する。このUE方法を実施するために適合したUEは、図12に示される。このUE1201は、セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス1204aを備える。前述の通り、このUEは、他のRATをサポートする複数の無線アクセス通信インターフェイス1204b、1204cをさらに備えることがあり、通信インターフェイスの1つだけがある時点で使用できる。上記少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス1204aは、アドホックネットワークへのローカル通信を確立するように構成されている。本発明によれば、このUE1201は、無線アクセス通信インターフェイスのうちの1つを使用するセルラ接続を介してローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するように構成された情報ユニット1203を備える。
【0053】
ネットワークノード方法を実施するために適合したネットワークノードは、図13および14に示される。図13は、ネットワークノードがコアネットワークノードであるNASベース実施形態を例証し、図14は、ネットワークノードが無線アクセスネットワークノードであるASベース実施形態を例証する。従って、ネットワークノード206;304は、ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されたセルラネットワーク内のUEのセルラ無線リソースを制御する。このネットワークノード206;304は、UEからこのUEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報1304;1404を受信するように構成された受信機1302;1402を備える。さらに、このネットワークノードは、受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するように構成された制御ユニット1306;1403を備える。
【0054】
第1の実施形態によれば、ネットワークノード206は、VLRまたはHLRなどのコアネットワークノード206である。このコアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック通信と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶するプロファイルストレージ1301を備える。
【0055】
さらに、受信機1302は、プロファイル更新コマンド1304を受信するように構成され、ネットワークノード206は、RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるために、RAB修正メッセージ1305をUEにサービスを提供するRANへ送信するように構成された送信機1303をさらに備える。
【0056】
第2の実施形態によれば、このネットワークノード206は、無線アクセスネットワークノード304であり、この無線アクセスネットワークノード304の受信機1402は、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含むローカル通信要求1404を受信するように構成されている。この無線アクセスネットワークノードは、ローカル通信許可またはローカル通信拒絶1406を用いてUEに応答し、コアネットワークにローカル通信に関して通知1405するように構成された送信機1405をさらに備える。
【0057】
当業者は、上記説明および関連した図面に提示された教示の利益を有している開示された発明の変形および他の実施形態に気付くことになる。したがって、本発明が、開示された特定の実施形態に限定されないこと、ならびに変形および他の実施形態が本開示の範囲内に包含されることが意図されていることが理解されるべきである。特定の用語が本明細書で用いられることがあるが、これらの特定の用語は、限定の目的ではなく、包括的かつ記述的な意味にだけ使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備えるユーザ機器UEにおける方法であって、
アドホックネットワークへのローカル通信を確立するステップ(402)と、
セルラ接続を介して、ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するステップ(403)と
を備える方法。
【請求項2】
UEは、第1の無線アクセス技術RATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイスと、第2のRATに従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイスとを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけが一時点で使用できる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
送信するステップ(403)は、
情報をセルラネットワーク内のコアネットワークノードへ送信するステップ(403a)を備える、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
送信するステップ(403a)は、
確立されたローカル通信と関連付けられた情報と共にコアネットワークノードで記憶されたUEプロファイルを更新するステップ(403a1)を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
送信するステップ(403)は、
情報をセルラネットワーク内の無線アクセスネットワークノードへ送信するステップ(403b)を備える、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
送信するステップ(403b)は、
ローカル通信の特性に関するパラメータを少なくとも収容するローカル通信要求を無線アクセスネットワークノードへ送信するステップ(403b1)を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
方法が、
UEがローカル通信のために使用すべきリソースを示唆する情報要素を含むローカル通信許可またはローカル通信拒絶を、ローカル通信要求に応答して、受信するステップ(403b2)をさらに備える、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されているセルラネットワーク内のユーザ機器UEのセルラ無線リソースを制御するネットワークノードにおける方法であって、
UEからUEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を受信するステップ(601)と、
受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するステップと
を備える方法。
【請求項11】
セルラネットワークは、複数の無線アクセス技術に従って動作するように構成されている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項10〜12のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ネットワークノードは、コアネットワークノードであり、コアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶している、請求項10〜13のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
コアネットワークノードは、HLRまたはVLRである、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
受信するステップ(601)は、
プロファイル更新コマンドを受信するステップ(601a1)と、
RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるように、UEにサービスを提供する無線アクセスネットワークRANへRAB修正メッセージを送信するステップ(601a2)と
をさらに備える、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
ネットワークノードは、無線アクセスネットワークノードである、請求項10〜13のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
受信するステップは、
可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含むローカル通信要求を受信するステップ(601b1)と、
ローカル通信許可またはローカル通信拒絶を用いて応答するステップ(601b2)と、
ローカル通信が許可された場合、ローカル通信に関してCNに通知するステップ(601b3)と
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス(1204a)を備え、少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス(1204a)は、アドホックネットワークへのローカル通信を確立するように構成されているユーザ機器UE(1201)であって、
セルラ接続を介して、ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するように構成されている情報ユニット(1203)を備えるUE(1201)。
【請求項20】
UEは、第1の無線アクセス技術RATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイス(1204a)と、第2のRATに従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイス(1204b)とを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけが一時点で使用できる、請求項19に記載のUE(1201)。
【請求項21】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項20に記載のUE(1201)。
【請求項22】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項19〜21のうちのいずれか一項に記載のUE(1201)。
【請求項23】
情報ユニット(1203)は、情報をセルラネットワーク内のコアネットワークノードへ送信するように構成されている、請求項19〜22のうちのいずれか一項に記載のUE(1201)。
【請求項24】
情報ユニット(1203)は、確立されたローカル通信と関連付けられた情報と共にコアネットワークノードで記憶されたUEプロファイルを更新するように構成されている、請求項23に記載のUE(1201)。
【請求項25】
情報ユニット(1203)は、情報をセルラネットワーク内の無線アクセスネットワークノードへ送信するように構成されている、請求項19〜22のうちのいずれか一項に記載のUE(1201)。
【請求項26】
情報ユニット(1203)は、ローカル通信の特性に関するパラメータを少なくとも収容するローカル通信要求を、無線アクセスネットワークノードへ送信するように構成されている、請求項25に記載のUE(1201)。
【請求項27】
ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されているセルラネットワーク内のユーザ機器UEのセルラ無線リソースを制御するネットワークノード(206;304)であって、
UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報(1304;1404)をUEから受信するように構成されている受信機と、受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するように構成されている制御ユニット(1306;1403)とを備えるネットワークノード(206;304)。
【請求項28】
セルラネットワークは、複数の無線アクセス技術に従って動作するように構成されている、請求項27に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項29】
情報(1304;1404)は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項28に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項30】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報(1304;1404)は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項27〜29のうちのいずれか一項に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項31】
ネットワークノードは、コアネットワークノード(206)であり、コアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶しているプロファイルストレージ(1301)を備える、請求項27〜30のうちのいずれか一項に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項32】
コアネットワークノード(206)は、ホームロケーションレジスタまたはビジターロケーションレジスタである、請求項31に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項33】
受信機(1302)は、プロファイル更新コマンド(1304)を受信するように構成され、ネットワークノード(206)は、RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるように、RAB修正メッセージ(1305)を、UEにサービスを提供する無線アクセスネットワークRANへ送信するように構成されている送信機(1303)をさらに備える、請求項31または32に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項34】
ネットワークノード(304)は、無線アクセスネットワークノードである、請求項27〜30のうちのいずれか一項に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項35】
受信機(1402)は、UEから、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含むローカル通信要求(1404)を受信するように構成され、ネットワークノードは、ローカル通信許可またはローカル通信拒絶(1406)を用いてUEに応答するとともに、ローカル通信に関してコアネットワークへ通知するように構成されている送信機(1405)を備える、請求項34に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項1】
セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイスを備えるユーザ機器UEにおける方法であって、
アドホックネットワークへのローカル通信を確立するステップ(402)と、
セルラ接続を介して、ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するステップ(403)と
を備える方法。
【請求項2】
UEは、第1の無線アクセス技術RATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイスと、第2のRATに従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイスとを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけが一時点で使用できる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
送信するステップ(403)は、
情報をセルラネットワーク内のコアネットワークノードへ送信するステップ(403a)を備える、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
送信するステップ(403a)は、
確立されたローカル通信と関連付けられた情報と共にコアネットワークノードで記憶されたUEプロファイルを更新するステップ(403a1)を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
送信するステップ(403)は、
情報をセルラネットワーク内の無線アクセスネットワークノードへ送信するステップ(403b)を備える、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
送信するステップ(403b)は、
ローカル通信の特性に関するパラメータを少なくとも収容するローカル通信要求を無線アクセスネットワークノードへ送信するステップ(403b1)を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
方法が、
UEがローカル通信のために使用すべきリソースを示唆する情報要素を含むローカル通信許可またはローカル通信拒絶を、ローカル通信要求に応答して、受信するステップ(403b2)をさらに備える、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されているセルラネットワーク内のユーザ機器UEのセルラ無線リソースを制御するネットワークノードにおける方法であって、
UEからUEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を受信するステップ(601)と、
受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するステップと
を備える方法。
【請求項11】
セルラネットワークは、複数の無線アクセス技術に従って動作するように構成されている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項10〜12のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ネットワークノードは、コアネットワークノードであり、コアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶している、請求項10〜13のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
コアネットワークノードは、HLRまたはVLRである、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
受信するステップ(601)は、
プロファイル更新コマンドを受信するステップ(601a1)と、
RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるように、UEにサービスを提供する無線アクセスネットワークRANへRAB修正メッセージを送信するステップ(601a2)と
をさらに備える、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
ネットワークノードは、無線アクセスネットワークノードである、請求項10〜13のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
受信するステップは、
可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含むローカル通信要求を受信するステップ(601b1)と、
ローカル通信許可またはローカル通信拒絶を用いて応答するステップ(601b2)と、
ローカル通信が許可された場合、ローカル通信に関してCNに通知するステップ(601b3)と
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
セルラ通信およびローカルアドホック通信をサポートする少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス(1204a)を備え、少なくとも1つの無線アクセス通信インターフェイス(1204a)は、アドホックネットワークへのローカル通信を確立するように構成されているユーザ機器UE(1201)であって、
セルラ接続を介して、ローカルアドホック通信に起因するセルラ通信のリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報をセルラネットワークのノードへ送信するように構成されている情報ユニット(1203)を備えるUE(1201)。
【請求項20】
UEは、第1の無線アクセス技術RATに従って構成された第1のセルラネットワークのための少なくとも第1の通信インターフェイス(1204a)と、第2のRATに従って構成された第2のセルラネットワークのための第2の通信インターフェイス(1204b)とを備え、第1の通信インターフェイスと第2の通信インターフェイスとのうちの一方だけが一時点で使用できる、請求項19に記載のUE(1201)。
【請求項21】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項20に記載のUE(1201)。
【請求項22】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項19〜21のうちのいずれか一項に記載のUE(1201)。
【請求項23】
情報ユニット(1203)は、情報をセルラネットワーク内のコアネットワークノードへ送信するように構成されている、請求項19〜22のうちのいずれか一項に記載のUE(1201)。
【請求項24】
情報ユニット(1203)は、確立されたローカル通信と関連付けられた情報と共にコアネットワークノードで記憶されたUEプロファイルを更新するように構成されている、請求項23に記載のUE(1201)。
【請求項25】
情報ユニット(1203)は、情報をセルラネットワーク内の無線アクセスネットワークノードへ送信するように構成されている、請求項19〜22のうちのいずれか一項に記載のUE(1201)。
【請求項26】
情報ユニット(1203)は、ローカル通信の特性に関するパラメータを少なくとも収容するローカル通信要求を、無線アクセスネットワークノードへ送信するように構成されている、請求項25に記載のUE(1201)。
【請求項27】
ローカルアドホック通信をサポートする1つの無線アクセス技術に従って動作するように少なくとも構成されているセルラネットワーク内のユーザ機器UEのセルラ無線リソースを制御するネットワークノード(206;304)であって、
UEが関与させられることを意図するローカル通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報(1304;1404)をUEから受信するように構成されている受信機と、受信された情報に基づいてセルラ無線リソースを制御するように構成されている制御ユニット(1306;1403)とを備えるネットワークノード(206;304)。
【請求項28】
セルラネットワークは、複数の無線アクセス技術に従って動作するように構成されている、請求項27に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項29】
情報(1304;1404)は、UEがある種の無線アクセス技術へハンドオーバされるべきではないというレコメンデーションを含む、請求項28に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項30】
ローカルアドホック通信に起因するリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報(1304;1404)は、ローカル通信のタイプと、強度レベルと、サービス品質パラメータと、優先度とを含む、請求項27〜29のうちのいずれか一項に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項31】
ネットワークノードは、コアネットワークノード(206)であり、コアネットワークノードは、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含む少なくとも1つのプロファイルを記憶しているプロファイルストレージ(1301)を備える、請求項27〜30のうちのいずれか一項に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項32】
コアネットワークノード(206)は、ホームロケーションレジスタまたはビジターロケーションレジスタである、請求項31に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項33】
受信機(1302)は、プロファイル更新コマンド(1304)を受信するように構成され、ネットワークノード(206)は、RAN無線リソースアルゴリズムに進行中のローカルアドホックUE通信を認識させることができるように、RAB修正メッセージ(1305)を、UEにサービスを提供する無線アクセスネットワークRANへ送信するように構成されている送信機(1303)をさらに備える、請求項31または32に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項34】
ネットワークノード(304)は、無線アクセスネットワークノードである、請求項27〜30のうちのいずれか一項に記載のネットワークノード(206;304)。
【請求項35】
受信機(1402)は、UEから、可能なUEローカルアドホック構成と関連付けられたリソース制約をもたらす無線リソース利用に関する情報を含むローカル通信要求(1404)を受信するように構成され、ネットワークノードは、ローカル通信許可またはローカル通信拒絶(1406)を用いてUEに応答するとともに、ローカル通信に関してコアネットワークへ通知するように構成されている送信機(1405)を備える、請求項34に記載のネットワークノード(206;304)。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2013−519256(P2013−519256A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551123(P2012−551123)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【国際出願番号】PCT/SE2010/050125
【国際公開番号】WO2011/096855
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.BLUETOOTH
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【国際出願番号】PCT/SE2010/050125
【国際公開番号】WO2011/096855
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.BLUETOOTH
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
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