説明

セルロース物質分解のための組成物

本発明は、セルロース含有物質を分解又は変換するためのセルロース分解性タンパク質組成物、並びに当該組成物を作製及び使用する方法に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維状真菌宿主細胞であって、(a)セルロース分解性増強活性を有する天然型又は異種接合型ポリペプチドをコードする第一ポリヌクレオチド;(b)天然型又は異種接合型ベータ−グルコシダーゼをコードする第二ポリヌクレオチド;及び(c)天然型又は異種接合型のセルロース分解性酵素で、以下のトリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)、トリコデルマ・リーゼイセロビオヒドロラーゼII(CEL6A)、及びトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)並びにその相同分子種又は変異体からなる群から選択される1以上(複数)のセルロース分解性酵素をコードする、1以上(複数)の第三ポリヌクレオチド、を含んでなる宿主細胞。
【請求項2】
前記セルロース分解性増強活性を有するポリペプチドが以下の、
(a)[ILMV]−P−X(4,5)−G−X−Y−[ILMV]−X−R−X−[EQ]−X(4)−[HNQ]及び[FW]−[TF]−K−[AIV](式中、Xが任意のアミノ酸、X(4,5)が4又は5の隣接位置での任意のアミノ酸、及びX(4)が4の隣接位置での任意のアミノ酸である)を含んでなる、セルロース分解性増強活性を有するポリペプチド、及び
(b)[ILMV]−P−x(4,5)−G−x−Y−[ILMV]−x−R−x−[EQ]−x(3)−A−[HNQ](式中、xが任意のアミノ酸、x(4,5)が4又は5の隣接位置での任意のアミノ酸、及びX(3)が3の隣接位置での任意のアミノ酸である)を含んでなる、セルロース分解性増強活性を有するポリペプチドからなる群から選択され、
ここで、[ILMV]−P−X(4,5)−G−X−Y−[ILMV]−X−R−X−[EQ]−X(4)−[HNQ]及び[FW]−[TF]−K−[AIV]を含んでなるセルロース分解性増強活性を有するポリペプチドは、
H−X(1,2)−G−P−X(3)−[YW]−[AILMV]、
[EQ]−X−Y−X(2)−C−X−[EHQN]−[FILV]−X−[ILV]、又は
H−X(1,2)−G−P−X(3)−[YW]−[AILMV]及び[EQ]−X−Y−X(2)−C−X−[EHQN]−[FILV]−X−[ILV](式中、Xは任意のアミノ酸、X(1,2)は1又は2の隣接位置での任意のアミノ酸、X(3)は3の隣接位置での任意のアミノ酸、及びX(2)は2の隣接位置での任意のアミノ酸である)を任意にさらに含んでなる、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項3】
前記セルロース分解性増強活性を有するポリペプチドが以下の、
(a)配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、又は配列番号10、配列番号12、又は配列番号14の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、もしくは配列番号13の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号1、配列番号3、配列番号5、もしくは配列番号11の成熟ポリペプチドコード配列に含有されるcDNA配列、又は配列番号7、配列番号9、もしくは配列番号13の成熟ポリペプチドコード配列を含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズする、ポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、又は配列番号13の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するヌクレオチド配列を含んでなるポリペプチドヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(d)配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、又は配列番号10、配列番号12、又は配列番号14の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の、置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、及び
(e)配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、又は配列番号10、配列番号12、又は配列番号14の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、セルロース分解性増強活性を有するポリペプチド、又はセルロース分解性増強活性を有するその断片、
からなる群から選択される、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項4】
ベータ−グルコシダーゼがベータ−グリコシダーゼ融合タンパク質である、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項5】
ベータ−グリコシダーゼ融合タンパク質が、(a)シグナルペプチドを含んでなる第一アミノ酸配列、(b)少なくともエンドグルカナーゼの触媒ドメインを含んでなる第二アミノ酸配列、及び(c)少なくともベータ−グルコシダーゼの触媒ドメインを含んでなる第三アミノ酸配列を含んでなり、ここで、第一アミノ酸配列のC末端は第二アミノ酸配列のN末端にインフレームで結合し、第二アミノ酸配列のC末端は第三アミノ酸配列のN末端にインフレームで結合する、請求項4に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項6】
ベータグルコシダーゼ融合タンパク質が、配列番号103又は配列番号105を含んでなるか、前記配列からなる、請求項5に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項7】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号52の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号51の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号51の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号51の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号52の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項8】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)が配列番号52の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項9】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼII(CEL6A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号54の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号53の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号53の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号53の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号54の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項10】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼII(CEL6A)が配列番号54の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項11】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号56の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号55の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号55の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号55の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号56の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項12】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)が、配列番号56の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項13】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)、トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)、及びトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)、並びにこれらの相同分子種又は変異体からなる群から選択されるセルロース分解性酵素をコードする、1以上(複数)の第四ポリヌクレオチドをさらに含んでなる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項14】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号58の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号57の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号57の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号57の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号58の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項13に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項15】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)が、配列番号58の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項13に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項16】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号60の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号59の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号59の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号59の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号60の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項13に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項17】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)が、配列番号60の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項13に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項18】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号62の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号61の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号61の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズする、ポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号61の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号62の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項13に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項19】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)が、配列番号61の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項13に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項20】
配列番号8のセルロース分解性増強活性を有するポリペプチドの成熟ポリペプチド、配列番号106のベータ−グルコシダーゼ融合タンパク質、配列番号52のトリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)の成熟ポリペプチド、配列番号54のトリコデルマ・リーゼイセロビオヒドロラーゼII(CEL6A) の成熟ポリペプチド、及び配列番号56のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)の成熟ポリペプチドを含んでなる、セルロース分解性タンパク質組成物を作製する、請求項1に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項21】
配列番号58のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)、配列番号62のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)、及び配列番号60のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)からなる群から選択される、1以上(複数)の酵素をさらに作製する、請求項1〜20のいずれか1項に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項22】
配列番号64のチエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)・セロビオヒドロラーゼの成熟ポリペプチドをさらに産生する、請求項1〜21のいずれか1項に記載の繊維状真菌宿主細胞。
【請求項23】
セルロース分解性タンパク質組成物を作製する方法であって、(a)請求項1〜22のいずれか1項に記載の宿主細胞を、ポリペプチドの作製に適する条件下で培養すること、及び(b)ポリペプチドを回収することを含んでなる方法。
【請求項24】
請求項23の方法により得られるセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項25】
セルロース分解性タンパク質組成物であって、(a)セルロース分解性増強活性を有するポリペプチド、(b)ベータ−グルコシダーゼ、及び(c)トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)、トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼII(CEL6A)、及びトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)、並びにそれらの相同分子種又は変異体からなる群から選択される1以上(複数)のセルロース分解性酵素、を含んでなる組成物。
【請求項26】
セルロース分解性増強活性を有するポリペプチドが、以下の、
(a)[ILMV]−P−X(4,5)−G−X−Y−[ILMV]−X−R−X−[EQ]−X(4)−[HNQ]及び[FW]−[TF]−K−[AIV](式中、Xが任意のアミノ酸、X(4,5)が4又は5の隣接位置での任意のアミノ酸、及びX(4)が4の隣接位置での任意のアミノ酸である)を含んでなる、セルロース分解性増強活性を有するポリペプチド、及び
(b)[ILMV]−P−x(4,5)−G−x−Y−[ILMV]−x−R−x−[EQ]−x(3)−A−[HNQ](式中、xが任意のアミノ酸、x(4,5)が4又は5の隣接位置での任意のアミノ酸、及びX(3)が3の隣接位置での任意のアミノ酸である)を含んでなる、セルロース分解性増強活性を有するポリペプチドからなる群から選択され、
ここで、[ILMV]−P−X(4,5)−G−X−Y−[ILMV]−X−R−X−[EQ]−X(4)−[HNQ]及び[FW]−[TF]−K−[AIV]を含んでなるセルロース分解性増強活性を有するポリペプチドは、
H−X(1,2)−G−P−X(3)−[YW]−[AILMV]、
[EQ]−X−Y−X(2)−C−X−[EHQN]−[FILV]−X−[ILV]、又は
H−X(1,2)−G−P−X(3)−[YW]−[AILMV]及び[EQ]−X−Y−X(2)−C−X−[EHQN]−[FILV]−X−[ILV](式中、Xは任意のアミノ酸、X(1,2)は1又は2の隣接位置での任意のアミノ酸、X(3)は3の隣接位置での任意のアミノ酸、及びX(2)は2の隣接位置での任意のアミノ酸である)を任意にさらに含んでなる、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項27】
セルロース分解性増強活性を有するポリペプチドが、以下の、
(a)配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、又は配列番号10、配列番号12、又は配列番号14の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、もしくは配列番号13の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号1、配列番号3、配列番号5、もしくは配列番号11の成熟ポリペプチドコード配列に含有されるcDNA配列、又は配列番号7、配列番号9、もしくは配列番号13の成熟ポリペプチドコード配列を含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、又は配列番号13の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するヌクレオチド配列を含んでなるポリペプチドヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(d)配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、又は配列番号10、配列番号12、又は配列番号14の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の、置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、及び
(e)配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、又は配列番号10、配列番号12、又は配列番号14の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、セルロース分解性増強活性を有するポリペプチド、又はセルロース分解性増強活性を有するその断片、
からなる群から選択される、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項28】
ベータ−グルコシダーゼがベータ−グルコシダーゼ融合タンパク質である、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項29】
ベータ−グリコシダーゼ融合タンパク質が、(a)シグナルペプチドを含んでなる第一アミノ酸配列、(b)少なくともエンドグルカナーゼの触媒ドメインを含んでなる第二アミノ酸配列、及び(c)少なくともベータ−グルコシダーゼの触媒ドメインを含んでなる第三アミノ酸配列を含んでなり、ここで、第一アミノ酸配列のC末端は第二アミノ酸配列のN末端にインフレームで結合し、第二アミノ酸配列のC末端は第三アミノ酸配列のN末端にインフレームで結合する、請求項28に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項30】
ベータ−グルコシダーゼ融合タンパク質が、配列番号103又は配列番号105を含んでなるか、前記配列からなる、請求項29に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項31】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号52の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号51の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号51の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号51の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号52の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項32】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)が配列番号52の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項33】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼII(CEL6A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号54の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号53の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号53の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号53の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号54の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項34】
トリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼII(CEL6A)が配列番号54の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項35】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号56の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号55の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号55の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、もしくはそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号55の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号56の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項36】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)が、配列番号56の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項37】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)、トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)、及びトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)、並びにこれらの相同分子種又は変異体からなる群から選択されるセルロース分解性酵素をコードする、1以上(複数)の第四ポリヌクレオチドをさらに含んでなる、請求項25〜36のいずれか1項に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項38】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号58の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号57の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号57の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、又はそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号57の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号58の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項37に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項39】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)が、配列番号58の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項37に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項40】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号60の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号59の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号59の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、又はそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号59の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号60の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項37に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項41】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)が、配列番号60の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項37に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項42】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)の相同分子種又は変異体が、以下の、
(a)配列番号62の成熟ポリペプチドと、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
(b)(i)配列番号61の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号61の成熟ポリペプチドコード配列に含まれるcDNA、又はそれを含んでなるゲノムDNA配列、又は(iii)(i)もしくは(ii)の全長相補鎖と、好ましくは少なくとも中ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
(c)配列番号61の成熟ポリペプチドコード配列と、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも90%、及びさらに最も好ましくは少なくとも95%の相同性を有するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、及び
(d)配列番号62の成熟ポリペプチドの1以上(複数)のアミノ酸の置換、削除、及び/又は挿入を含んでなる変異体、
からなる群から選択される、請求項37に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項43】
トリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)が、配列番号61の成熟ポリペプチドを含んでなるか、前記成熟ポリペプチドからなる、請求項37に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項44】
配列番号8のセルロース分解性増強活性を有するポリペプチドの成熟ポリペプチド、配列番号106のベータ−グルコシダーゼ融合タンパク質、配列番号52のトリコデルマ・リーゼイ・セロビオヒドロラーゼI(CEL7A)の成熟ポリペプチド、配列番号54のトリコデルマ・リーゼイセロビオヒドロラーゼII(CEL6A)の成熟ポリペプチド、及び配列番号56のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼI(CEL7B)の成熟ポリペプチドを含んでなる、請求項25に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項45】
配列番号58のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼII(CEL5A)、配列番号62のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼV(CEL45A)、及び配列番号60のトリコデルマ・リーゼイ・エンドグルカナーゼIII(CEL12A)からなる群から選択される、1以上(複数)の酵素をさらに含んでなる、請求項25〜44のいずれか1項に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項46】
配列番号64のチエラビア・テレストリス・セロビオヒドロラーゼの成熟ポリペプチドをさらに含んでなる、請求項25〜45のいずれか1項に記載のセルロース分解性タンパク質組成物。
【請求項47】
セルロール含有物質を分解又は変換する方法であって、請求項25〜46のいずれか1項に記載のセルロース分解性タンパク質組成物の有効量でセルロース含有物質を処理することを含んでなる方法。
【請求項48】
ヘミセルラーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼ、又はこれらの混合物からなる群から選択される1以上(複数)の酵素の有効量で、セルロース含有物質を処理することをさらに含んでなる、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
分解したセルロース含有物質を回収することを含んでなる、請求項47又は48に記載の方法。
【請求項50】
発酵物質を作製する方法であって、(a)請求項25〜46のいずれか1項に記載のセルロース分解性タンパク質の有効量で、セルロース含有物質を糖化すること、(b)発酵物質を作製する1以上(複数)の発酵微生物で、ステップ(a)の糖化セルロース含有物質を発酵させること、及び(c)当該発酵からの発酵物質を回収すること、を含んでなる方法。
【請求項51】
ヘミセルラーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼ、又はこれらの混合物からなる群から選択される1以上(複数)の酵素の有効量でセルロース含有物質を処理することをさらに含んでなる、請求項50に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公表番号】特表2010−528624(P2010−528624A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510535(P2010−510535)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【国際出願番号】PCT/US2008/065417
【国際公開番号】WO2008/151079
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(500175602)ノボザイムス,インコーポレイティド (26)
【Fターム(参考)】