説明

センサーハウジング及びセンサーハウジング用ラッチ機構

【課題】本発明の目的は、流体システム内のクイックコネクター本体のような構造体に接続する取り外し可能なセンサーハウジングを提供することである。
【解決手段】センサーハウジングは、他方の構造体上の相手方部分に取り外し可能に取り付けられる。センサーハウジングは、介装シールを有する他方の構造体の孔に挿入されるシャフトを含む。センサーハウジングを構造体に固定するために取り付け機構が用いられる。代替的な機構が開示される。特定の形態では、センサーハウジングは、他の構造体に対して一定の関係で位置決めされるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、剛性管をフレキシブルホース又は他のシステム構成部品に接続するクイックコネクターを組み込んでいる流体システムのような流体システムに関する。より詳細には、本発明は、システム内の状態を感知する機構を収容する取り外し可能な構成部品を含むクイックコネクター又は他のシステム要素に関する。
【背景技術】
【0002】
クイックコネクターは一般的に、剛性管とフレキシブルホース又は他の構成部品との間に恒久的であるが分離可能な接続部を提供するために用いられる。そのような接続部は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9及び特許文献10(これらの明細書及び図面の内容全体は参照により本明細書に援用される)に説明されている。
【0003】
そのようなクイックコネクターは広範な用途を有するが、車両燃料システムにおいて特に有用である。多くのそのようなコネクターは、現代の自動車の燃料システムを含む液体ライン及び/又は蒸気ラインにおいて用いられている。
【0004】
今日のエンジン運転診断及び制御の進化は、燃料システム内の運転状態を監視する必要性を提示してきた。診断機能又は制御機能に必要な入力を行うために、燃料圧又は蒸気圧、真空、温度等のパラメーターを感知しなければならない。別個の感知素子を導入することで、所与のシステム内の構成部品の数が増えるとともに、システム内の接続部又は考えられ得る漏れ経路の数も増えてきた。代替的に、燃料タンクフランジ等の構成部品に感知素子を加えることは、設計要件を複雑にするとともに、費用も増加させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第5,161,832号
【特許文献2】米国特許第5,324,082号
【特許文献3】米国特許第5,423,577号
【特許文献4】米国特許第5,586,792号
【特許文献5】米国特許第5,626,371号
【特許文献6】米国特許第5,628,531号
【特許文献7】米国特許第5,863,077号
【特許文献8】米国特許第6,846,021号
【特許文献9】米国特許第7,390,025号
【特許文献10】米国特許第7,503,784号
【発明の概要】
【0006】
本発明の例示的な装置は、取り外し可能なシステム感知素子をコネクター本体に組み込むことを可能にするクイックコネクター装置を提供する。コネクター本体は、多様な機構のうち任意の機構、特に感知機構を装着するための室を画定している、取り付けられているセンサーハウジングを含む。本発明の範囲内で、ハウジングのキャビティが、感知機構であっても又は感知機構でなくてもよい多種多様な装置を収納することができる。
【0007】
コネクター本体は、システム内に流体経路の一部を画定している。センサーハウジング内の経路が、流体システムから室への流体連通を提供する。
【0008】
開示される実施の形態では、コネクター本体に取り付けることができるセンサーが、感知されているパラメーターの値を測定し、その値を示す信号を供給する。レセプタクルが、センサーを信号受信・処理回路に接続する電気プラグを受け入れる。
【0009】
本開示の装置は、流体システムのクイックコネクターと関連して示されているが、流体マニホルド、ハウジング、容器又は他の装置等、流体システムの任意の要素への用途を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】取り外し可能なセンサーハウジングを有するクイックコネクターのアセンブリの斜視図である。
【図2】図1のクイックコネクター本体の斜視図である。
【図3】クイックコネクターに関連する第1の保持器、第2の保持器及び雄部材を有する図1のアセンブリの分解断面図である。
【図4】図1に示されるアセンブリのセンサーハウジングの斜視図である。
【図5】図1のクイックコネクターのセンサーハウジング用の保持器を示す部分断面斜視図である。
【図6】図5に示される保持器の斜視図である。
【図7】図5に示される保持器の正面図である。
【図8】図5に示される保持器の側面図である。
【図9】図5に示される保持器の後面図である。
【図10】図1のアセンブリのセンサーハウジング連結構成の部分断面図である。
【図11】保持器が解放位置にある状態の、図1のセンサーハウジング連結構成の部分断面図である。
【図12】センサーハウジングの代替的な実施形態を示す図1のアセンブリの断面図である。
【図13】本開示の原理を示すクイックコネクター及び取り外し可能なセンサーハウジングの変更されたアセンブリの断面図である。
【図14】図13のアセンブリのクイックコネクター本体の斜視図である。
【図15】図13のアセンブリの取り外し可能なセンサーハウジングの側面図である。
【図16】クイックコネクターハウジングへのセンサーハウジングの取り付けを示す、図13のアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1〜図11は、流体システムの動作パラメーターを認識するのに好適な多様な機構を収容することができるセンサーハウジングが取り付けられている流体システムのクイックコネクターを示す。本開示は、その最も広い態様では、ハウジング内に含まれる感知機構を取り付けるのに望ましいとみなされる流体システムの任意の要素に適用可能である。
【0012】
センサーハウジングは、燃料ラインにおいてクイックコネクター本体のような別の構造体上の相手方(mating)部分に取り外し可能に取り付けることができる。取り付け機構を用いてセンサーハウジングを相手方部分に固定することができる。センサーハウジングは、流体漏れを防止する方法で相手方部分に取り付けられる。センサーハウジング内に配置されているセンサーは、液圧センサー又は温度センサー等の任意の好適なセンサーとすることができる。
【0013】
図1〜図3を参照すると、クイックコネクター継手のコネクター本体50が示されている。本発明の原理を説明するためには、特許文献4及び特許文献10に開示されているコネクター本体のようなコネクター本体が好適である。特許文献4及び特許文献10の明細書の内容及び図面の全体はこれによって参照により本明細書に援用される。
【0014】
例えば、特許文献4の開示は、コネクターと、剛性管及びフレキシブルホースを含む流体システム構成部品とを記載している。以下の説明は、特許文献4に示されているクイックコネクター本体と同様のクイックコネクター本体に対する、本発明を具現する追加及び変更を記載する。しかし、本発明は、これまで明記したクイックコネクターのいずれかに組み込むのに、また、当該技術分野において既知である多くの他のクイックコネクター構成に組み込むのに好適である。加えて、センサーハウジングは、センサー測定値をとるための任意の他の好適な構造体への取り外し可能な取り付けに好適である。
【0015】
具体的には、図1〜図3は、一実施形態のコネクター本体50を示している。コネクター本体50は、ナイロン12等の高分子材料から成形することができる概ね円筒形の細長い構造体である。コネクター本体50は、大径の雄部材受け端58から、返し付き(barbed)ステム又はホース接続端60まで延びる貫通孔56を画定している壁54を含むことができる。返し(barbs)は、フレキシブルホースを端60に着脱可能に保持するように、取り付けられたフレキシブルホースと既知の方法で協働する。流体システムにおいて用いられる構成部品に応じて多くの他の端構成が可能である。例えば、端60は、該端60と取り付けられた非可撓性ライン又は剛性ラインとの間で用いられるOリングシールを用いて又は用いることなく、それらのラインに固定されるように構成することができる。接続は、圧着、マグナフォーミング等によるような任意の好適な方法で固定することができる。
【0016】
図3を参照すると、内孔56の直径の変化によって、該内孔56が流体通路部分110とシール収納部分90とに分けられる。流体通路部分110は取り付けられたホースと連通する。シール収納部分90は、1つ又は複数のOリングシール82、84及びスペーサー86を収容して、挿入される剛性管91との流体密な関係を提供する。スペーサー86は、Oリングシール82、84間に配置することができる。図示のように、Oリングシール82、84及びスペーサー86は、保持器88を用いてコネクター本体50内に保持することができる。保持器88は、シール収納部分90に形成されている溝93によって受け入れられるとともに溝93にスナップ嵌めすることができるリッジ89を有することができる。
【0017】
本体50は、雄部材受け端58に隣接する保持器収容セクション70を更に含む。保持器収容セクション70は、互いから離間している外側環状リム72及び内側環状リム74を含む。概ね「U」字形の管保持器22が、リム72及び74間にあり、既知の方法で剛性管91を受け入れ、保持器22によって取り外しに抗して捕捉される、管91の拡径部(upset)92により、剛性管91をコネクター本体内に着脱可能に保持する。第2のラッチ/確認機構(verifier)20もリム72及び74間にあることができ、該第2のラッチ/確認機構20は、剛性管91を固定するために管91の完全な挿入及び拡径部92の捕捉を確認する。
【0018】
図1及び図3を参照すると、コネクター本体50は、コネクター本体50に取り外し可能に接続されている、170で全体的に示されるセンサーハウジングを受け入れることができる。
【0019】
コネクター本体50は、センサーハウジング170を受け入れるための平面的な支持表面77を画定している壁71を含む。コネクター本体50は、円筒形の壁表面73を画定している、平面的な支持表面77から該本体内へ延びる孔80を含む。孔80は流体通路110と流体連通している。孔80は、説明するように、取り外し可能なセンサーハウジング170を流体密な関係で受け入れるようなサイズにすることができる。孔80は、任意の好適な形状及び/又はサイズとすることができ、コネクター本体50に対するセンサーハウジング170の適正な位置合わせ及び接続されている構成部品の回転の防止を助けるように、平面的な支持表面77に隣接する非対称な座ぐり79を含むことができる。
【0020】
センサーハウジング170は、センサーキャビティ画定部分172及びレセプタクル部分174を含む。図示のように、レセプタクル部分174は、本体50の壁54によって画定されている貫通孔56の長手方向軸に対して概ね平行に配置することができる。しかし、レセプタクル部分174は、孔56の長さに対して任意の所望の関係の向きにすることができることが理解されるであろう。
【0021】
図3に示されるように、センサーハウジング170のキャビティ画定部分172は、以下でより詳細に説明するセンサー又は他の装置を収納するようにアクセサリー室178を画定している。キャビティ画定部分172は、通路222を画定している円筒形シャフト200が垂下する平面的な相手方表面181を画定している底壁180を含む。底壁180は、通路222を通じてコネクター本体50の貫通孔56と連通する孔又は通路182を含むことができる。このようにして、室178は、コネクター本体50の貫通孔56の流体通路110内の流体と流体連通することができる。
【0022】
センサーハウジング170のレセプタクル部分174は、ハウジング170のキャビティ画定部分172から延びる壁190を含むことができる。壁190は中空プラグ収納室192を画定している。導電性のプロング又はブレード194が流体密な関係で壁190に埋め込まれており、室178に延びている。プロング194の端は、室178内で露出しており、センサー又は他の装置の回路と接触する接点を含むことができる。
【0023】
ラグ(lug:突起)195を壁190の外側表面に設けることができる。ラグ195は、センサー監視装置及びデータ処理装置と関連する挿入可能なプラグ(図示せず)と係合するように構成される。ラグ195は、中空プラグ収納室192内にプラグを着脱可能に保持する。プラグ内の適した接点がプロング194との接触を通じて回路を完成させる。
【0024】
図3に最も良く見られるように、壁196が、周囲大気と室178の内部との間を連通させるポート197を含むことができる。このポート197は、周囲(surrounding ambient)大気の基準源(reference source)へのアクセスを提供することができる。室178内に配置されているセンサー292が、流体システムにおいて感知された状態と周囲大気における対応するパラメーターとの差に基づいて比較信号を供給することができる。ポート197をポート182から隔離することで、コネクター本体50の貫通孔56の流体通路部分110における流体の流体密完全性を保つことができる。
【0025】
センサー292は、行うべき感知機能に好適な任意のセンサーであり得る。例えば、センサー292は、ひずみゲージ、温度感知トランスデューサー、圧力若しくは真空感知トランスデューサー、又は温度及び圧力の両方を感知するサーモスタットとすることができる。センサーは292、例えば、流体システム内の蒸気の酸素含有量又は炭化水素含有量を監視することができる。
【0026】
取り外し可能なセンサーハウジング170は、必ずしもシステムの状態を認識して報告するセンサーのみに限らず、任意の適した目的で用いることができることが理解されるであろう。例えば、これらとしては、漏れ検出装置、蒸気遮断装置、可変オリフィス又は流量制御装置、蒸気パージ装置、分流装置、パルスダンプナー、レギュレーター、ドレーン、手動遮断装置、ブリードオフポート等が挙げられる。
【0027】
上述したように、センサー292は、蒸気圧センサー又は液体燃料圧センサーとすることができる。センサー292は、差圧センサー又は絶対圧センサーとすることができる。そのようなセンサーは、Delphi World and North American Headquarters社(5725 Delphi Dr., Troy, Mich. 48098)、Robert Bosch LLC社(38000 Hills Tech Drive, Farmington Hills, Mich. 48331)又はSensata Technologies社(529 Pleasant St., Attleboro, Mass. 02703)から容易に入手可能である。1つのそのようなセンサーは、OBDIIセンサーとして一般的に知られており、自動車燃料システム又は蒸気システムにおいて有用である。
【0028】
センサーハウジング170の室178には、無動力又は非電気装置も装着することができる。このような装置としては、ミニアキュムレーター又はパルスダンパーを挙げることができる。同じく装着が考えられるのは、燃圧レギュレーターが燃料タンクに設けられていない場合のリターン流用の第3のポートを有するレギュレーター、発電用の別個の内燃機関を含むレクリエーショナルビークル等の高荷重用途用のブリードオフポート、ヒーター等である。アクセサリーハウジングを有するコネクター本体は、タンクドレーン、手動遮断弁又は分流弁及び多くの他の装置等、他の装置も含むことができる。これらの選択肢及び多くの他の選択肢の全てが、本発明のクイックコネクターによって利用可能となる。
【0029】
上述したように、センサーハウジング170は、本体50又は別の好適な構造体に取り外し可能に取り付けることができる。センサーハウジング170を取り外すことができることは、センサーハウジング170を保守又は取り替えのために簡便に取り外すことを可能にする。例えば、センサーハウジング170内のセンサー292が故障した場合、センサーハウジング170を、機能するセンサーハウジングと迅速かつ簡便に取り替えることができる。同様に、別の例として、センサーハウジング170は、センサーの性能を高めるか又は異なるセンサータイプを用いるために取り外して別のセンサーハウジングと取り替えることができる。
【0030】
したがって、センサーハウジング170は、本体50又は他の好適な構造体上の対応する相手方部分への取り外し可能な取り付けのための好適な構造を有することができる。図3及び図4を参照すると、センサーハウジング170は、近位端202及び遠位端204を有するシャフト200を含む。シャフト200は、近位端202の近くに配置されている非対称なキー部分206を含むことができる。キー部分206は、非対称なキー部分208を形成する突出部を含むことができる。突出部208は、図2に最も良く見られる孔80の座ぐり79と係合するような形状とすることができる。
【0031】
挿入端部210が遠位端204に形成されている。固定リング212を、シャフト200上のキー部分206と挿入端部210との間に配置することができるか又はシャフト200上に一体成形することができる。リング212は角度付きの表面214を有することができる。保持器溝216をキー溝付き部分206とリング212との間に配置することができ、シールリング溝218をリング212とキャップ210との間に配置することができる。Oリング220等のシールをシールリング溝218内に配置することができる。
【0032】
通路222は、コネクター本体50の貫通孔56の流体通路部分110をセンサーハウジング170及び室178の通路182に流体接続するようにシャフト200を通る。
【0033】
センサーハウジング170をコネクター本体50に固定するために、コネクター本体50は、センサーハウジング170の対応する部分と係合する取り外し可能なセンサーハウジング保持器118を支持する。例えば、図示のコネクター本体50は、センサーハウジング保持器部分75を有し、側部支持部材76、78がスロット106及び108を画定している。図2及び図3に見られるように、コネクター本体50の保持器ハウジング部分75は、ロック肩部118及び120を画定しているロック壁122を更に含む。
【0034】
取り外し可能なセンサーハウジング保持器118は、スロット106及び108内に着脱可能に配置されている。センサーハウジング保持器118は、図示のように、U字形等の任意の好適な形状及び/又はサイズとすることができる。
【0035】
センサーハウジング170は、センサーハウジング保持器118が保持器溝216と係合するまでシャフト200を孔80内に挿入することによってコネクター本体50に対して保持され、壁180は平面的な支持表面77に当接して配置される。センサーハウジング170がコネクター本体50に取り付けられると、Oリング220は、孔80を画定している壁表面73に対するシールを形成し、流体の漏れを防止する。
【0036】
好適なセンサーハウジング保持器118が図5〜図9に詳細に示されている。センサーハウジング保持器118は、挿入中の変形のために十分に可撓性であるプラスチック等の剛性材料から作製することができる。センサーハウジングの図5に見られるように、センサーハウジング保持器118はスロット106、108を通って延び、コネクター本体50に取り外し可能に連結される。
【0037】
センサーハウジング保持器118は、クロス部材(cross member)138から延びるとともにクロス部材138によって一端が接合している一対の細長い概ね平行な脚部134、136を含む。クロス部材138は、脚部134、136間に、シャフト200の保持器溝216の外径とほぼ等しい分離を提供する。図5を参照すると、脚部134、136は、スロット106、108の軸方向幅とほぼ等しいが(隙間を可能にするように)それよりも僅かに小さい軸方向幅を有する。脚部134、136の横幅は、(シャフト200の挿入及び解放を可能にするように)脚部134、136の外方への横変形を可能にするためにスロット106、108の横幅よりも大幅に小さい。
【0038】
図5〜図9を再び参照すると、各脚部134、136は、該脚部の横方向外側表面から横方向外方へ延びる返し140、142を含む。各返し140、142は、理解されるように、シャフト200が孔80内に挿入されるとスロット106、108からのセンサーハウジング保持器118の脚部134、136の半径方向外方への移動に抵抗するよう、(図5に示すように)対応する側部支持部材76、78と当接するようになっている。
【0039】
クロス部材138は、脚部134、136の軸方向幅よりも大きい軸方向幅を有する。図8に示されるように、クロス部材138は、脚部134、136の後面144、146と軸方向に位置合わせされているが、脚部134、136の前面148、150を越えて軸方向に延びる。
【0040】
各脚部134、136は、クロス部材138から離れた端に形成されているラッチ152、154と、後面144、146上のラッチ152、154及びクロス部材138間に形成されている傾斜したリード(lead)領域160、162とを含む。センサーハウジング保持器118がコネクター本体50内に完全に挿入されると、ラッチ152、154がセンサーハウジング保持器118をコネクター本体50に対して所定位置に着脱可能に固定する。ラッチ152、154によって画定されているラッチ縁164、166が、コネクター本体保持器部分75上のロック肩部118、120と係合し、センサーハウジング保持器118を適所に保持する。同時に、脚部134、136の横方向外側表面上に画定されている返し140、142は、脚部134、136が、ロック壁122のロック肩部118、120からラッチ152、154を離脱させるほど十分に離れて広がると、センサーハウジング保持器118の半径方向外方への移動を防止するように側部支持部材76、78と当接した関係で該側部支持部材の真下に位置付けられる。
【0041】
ランプ面又はカム面168、169が、クロス部材138の真下の、各脚部134、136の横方向内側表面に形成されている。組み付けられると、ランプ面168、169は、コネクター本体50の湾曲した外側表面116の真上に載る。第1のセンサーハウジング保持器118をコネクター本体50に更に押し込むように圧力がクロス部材138に印加されると、ランプ面168、169は湾曲した外側表面116と接触及び該湾曲した外側表面に対して摺動又はカム作用する(cam)。その結果、脚部134、136が離れるように広がってシャフト200の解放を可能にする。
【0042】
リード領域160、162は、各脚部134、136の後面144、146から半径方向及び軸方向内方へ傾斜し、後面144、146と前面148、150との間で終端している。リード領域160、162間の間隔は、その最大のところが後面144、146に隣接している。この場合、間隔は、シャフト200のリング212の直径とほぼ等しい。リード領域160、162の前縁172、174におけるリード領域160、162間の間隔は、シャフト200の保持器溝216とほぼ等しい。リード領域160、162のうちラッチ152、154により近い部分は、シャフト200の環状プロファイルに一致するように内方に湾曲している。これは、コネクター本体50を通るシャフトの誘導及び中心決めを助ける。
【0043】
センサーハウジング170をコネクター本体50に組み付けるために、センサーハウジング保持器118を最初にコネクター本体50に取り付けることができる。センサーハウジング保持器118の脚部134、136は、脚部134、136のリード領域160、162がコネクター本体50の平面的な支持表面77においてセンサー孔80への入口に向かって面するようにセンサーハウジング保持器118が向けられた状態でスロット106、108に挿入することができる。
【0044】
スロット106、108への脚部134、136の挿入は、コネクター本体50に向かう力をクロス部材138に印加することによって容易になる。脚部134、136がロック壁122の側面と接触するときに力の増大が必要となる。十分な力を印加すると、脚部134、136の丸い端がロック壁122に対して摺動し、脚部134、136を離すように広げ、脚部134、136のラッチ152、154のラッチ縁164、166がロック壁122のロック肩部118、120を通り過ぎることを可能にする。脚部の縁164、166がロック壁122を通過すると、脚部134、136は横方向内方へ跳ね、ラッチ縁164、166が、センサーハウジング保持器118をコネクター本体50に固定するようにロック肩部118、120の下に位置決めされた状態となる。
【0045】
適正に取り付けられているセンサーハウジング保持器118が図5及び図10に示されている。センサーハウジング保持器118の脚部134、136は、取り付けられている位置では、孔80の長手方向範囲に対しておよそ垂直である。
【0046】
センサーハウジング170は、図3に示されるように、シャフト200を孔80に挿入することによってコネクター本体50に取り付けられる。挿入中、挿入端部210が傾斜リード領域160、162と接触するにつれて、脚部134、136は横方向外方へ撓み始める。図11に示されるように、脚部134、136は、Oリング220及びリング212が脚部134、136を通り過ぎるときに離れるように広がり続ける。図10を参照すると、脚部134、136は、リング212及び角度の付いた表面214を通過した後、保持器溝216内の適所へ跳ね戻る。脚部134、136が適所へ跳ね戻ると、聞こえるカチッという音がして脚部134、136がロック位置にあるという確認を与える。
【0047】
センサーハウジング170のシャフト部分200がコネクター本体50の孔80に完全に挿入されると、平面的な相手方表面181がコネクター本体50の平面的な支持表面77と対面接触して配置される。シャフト200の非対称なキー部分206が孔80の非対称な座ぐり79内に位置決めされ、センサーハウジング170とコネクター本体50との間に一定の向きを維持する。
【0048】
シャフト200は孔80内に配置される。Oリングシール220は、シャフト200及び円筒形孔80の円筒形表面73に対して流体密なシール関係でシールリング溝218内に配置される。シャフト200の通路222は、室178を貫通孔56の流体通路部分110内の流体と流体連通させるように貫通孔56の流体通路110と壁180の通路182との間に流体経路を提供する。
【0049】
ロック位置からのシャフト200の解放は、センサーハウジング保持器118のクロス部材138に力を加えることによって達成することができる。クロス部材138への力によって、ランプ面168、169がコネクター本体50の湾曲した外側表面116と接触する。ランプ面168、169は湾曲した外側表面116に対して摺動するか又はカム作用し、力の印加が継続するにつれて脚部134、136を横方向に離すように広げる。最終的には、脚部134、136は、脚部134、136間へのリング212の通過を可能にするほど十分な距離を離れるように広がる。次いで、センサーハウジング170をコネクター本体50から引き抜くことができる。センサーハウジング170をコネクター本体50から引き抜いてセンサーハウジング保持器118が緩むと、センサーハウジング保持器118はその通常の応力がかかっていない位置に戻る。
【0050】
図12は、取り外し可能なセンサーハウジング370を有する別の実施形態のコネクター本体250を示す。コネクター本体250は、プラグレセプタクル壁390によって画定されているプラグ収納室392内に延びているプロング394に接続されているセンサー492を収容することができる。コネクター本体250及び取り外し可能なセンサーハウジング370は、図1〜図11に関して上述したように概ね構成することができ、本開示の全部の利点を提供する。
【0051】
コネクター本体250は、流体通路310を画定している貫通孔256を含む。コネクター本体250は、平面的な支持表面277を画定している壁及び孔280を有するセンサーハウジング保持器部分275を含む。コネクター本体250は、センサーハウジング保持器318を着脱可能に受け入れる。
【0052】
センサーハウジング370は、通路382を通してセンサー室378と流体連通している貫通孔422を画定しているシャフト400を含む。シャフト400は、コネクター本体250の平面的な支持表面277に載っている平面的な相手方表面381から垂下している。しかし、この実施形態では、シャフト400の挿入端部410は、別個の取り付け可能な構成部品として製造される。挿入端部410は、シャフト400上のOリング420を受け入れるためのシールリング溝418を形成するのに役立つヘッド部分412を有することができる。挿入端部410は、傾斜した前縁417及び保持縁419を有するコネクター部分413を含むことができる。シャフト400の通路422は、縮径部分421を含むことができる。挿入端部410は、コネクター部分413を縮径部分421に挿入することによってセンサーハウジング370のシャフト400に取り付けることができる。傾斜した前縁417は縮径部分421と接触して内方へ撓む。コネクター部分413は、縮径部分421を通過すると、保持縁419が縮径部分421と接触して挿入端部410を適所に保持するように外方へ拡張し、挿入端部分410を適所に保持する。挿入端部は、コネクター本体250の流体通路310と流体連通するように中心貫通孔423を含む。
【0053】
図13〜図16は、取り外し可能なセンサーハウジング770を有する別の実施形態の例示的なコネクター本体650を示す。コネクター本体650及び取り外し可能なセンサーハウジング770は、図1〜図11に関して上述したように概ね構成され、本開示の全部の利点を提供することができる。しかし、コネクター本体650及び取り外し可能なセンサーハウジング770は、幾分変更された構成で一緒に接続される。
【0054】
これに関して、コネクター本体650は図1〜図11の実施形態のコネクター本体50と同様であり、流体システム内で同様に機能する。コネクター本体650は雄部材受け端658からステム端660へ延びる壁654を含む。コネクター本体650は、流体通路710を形成する貫通孔656、シール収納部分690及び保持器収容セクション670を画定している。コネクター本体650は、平面的な支持表面677を画定している壁671を有するセンサーハウジング保持器部分675を含む。図14及び図16において最も良く見られる流体通路710と連通している孔680が平面的な支持表面677から延びる。
【0055】
図14に見られるように、平面的な支持表面677を画定している壁671は、レバー685を形成するスロット681及び683を含む。スロット681は弓状であり、概ね円筒形の閉鎖端687において終端している。なお、レバー685は、スロット681の閉鎖端687の最大径よりも間隔の狭い(closer)スロットの対向面から離間している自由端すなわち遠位端689を有する。スロット683は弓状ではなく、平面的な支持表面677の長手方向縁に対して概ね垂直に形成されている。
【0056】
平面的な支持表面677は、当接部分692を画定しているラッチ壁691及び保持部分693を更に含む。
【0057】
図13及び図15に見られるセンサーハウジング770は、通路782を通してセンサー室778と流体連通している貫通孔822を画定しているシャフト800を含む。
【0058】
シャフト800は、コネクター本体650の平面的な支持表面677に載ることが意図される平面的な相手方表面781から垂下している。シャフト800の外側表面は、孔680とシールするように迷路を画定している複数の起伏(reliefs)801を含む。
【0059】
センサーハウジング770は、センサーキャビティ画定部分772及びレセプタクル部分774を含む。図示のように、図面の図13〜図16では、レセプタクル部分774を、本体650の壁654によって画定されている貫通孔656の長手方向軸に対して概ね平行に配置することができる。
【0060】
図13に示されるように、センサーハウジング770のキャビティ画定部分772は、前述したようにセンサー又は他の装置を受け入れるようにアクセサリー室778を画定している。キャビティ画定部分772は、通路822を画定している円筒形シャフト800が垂下する平面的な相手方表面781を画定している底壁780を含む。底壁780は、シャフト800の通路822を通ってコネクター本体650の貫通孔656と連通している孔又は通路782を含む。したがって、室778は、コネクター本体650の貫通孔656の流体通路710内の流体と流体連通している。
【0061】
センサーハウジング770のレセプタクル部分774は、ハウジング770のキャビティ画定部分772から延びる壁790を含む。壁790は中空プラグ収納室792を画定している。導電性のプロング又はブレード794が流体密な関係で壁790に埋めこまれており、室778に延びている。プロング794の端は、室778内で露出し、センサー又は他の装置の回路と接触する接点を含むことができる。
【0062】
図13に最も良く見られるように、壁796が、周囲大気と室778の内部との間を連通させるポート797を含むことができる。このポート797は、周囲大気の基準源へのアクセスを提供することができる。したがって、室778内に配置されているセンサーが、流体システムにおいて感知された状態と周囲大気中の対応するパラメーターとの間の差に基づいて比較信号を供給することができる。図1〜図11の実施形態と関連して説明したように、ポート797をポート782から隔離することで、コネクター本体650の貫通孔656の流体通路部分710における流体の流体密完全性を保つことができる。
【0063】
図15に最も良く見られるように、図13〜図16の実施形態の取り外し可能なセンサーハウジング770は、円筒形シャフト800に対して平行な、平面的な相手方表面781から垂下するラッチピン850を含む。ラッチピン850はピンシャンク851及び拡径ヘッド852を含む。ピン850は、円筒形シャフト800が孔680内に完全に配置された状態で、センサーハウジング770を孔680及びシャフト800の軸回りに回転させることによってシャンク851をスロット681内に位置決めすることができるように配置される。拡径ヘッド852は、スロット681の拡大端687において、平面的な支持表面677を画定している壁671の下で捕捉される。ヘッド852は、拡大端687の直径よりも大きい。ラッチピン850がスロット681内へ回転すると、レバー685がスロット683に向かって幾分変形してピンシャンク851の通過を可能にする。シャンク851が拡大端687に配置された状態で、レバー685はその非変形形状に戻り、ピン850を適所に着脱可能に保持する。ヘッド852は壁671の下で捕捉される。
【0064】
センサーハウジング770は、プラグ収納室792から離れた端にタブ860も含む。タブ860は、センサーハウジング770が回転するとラッチピン850がスロット681の拡大端687内にある位置でラッチ壁691内に係合するように構成されている。タブ860は、コネクター本体650に対するセンサーハウジング770の回転移動を制限するようにラッチ壁691の当接部分692と当接する。保持部分693は、センサーハウジングの平面的な相手方表面781が平面的な支持表面677から離れて移動することを防止して、シャフト800を孔680内に保持する。ラッチピン850の拡径ヘッド852もそのような分離に抗する。
【0065】
図16は、センサーハウジング770をコネクター本体650に接続する方法を示す。シャフト800は、平面的な相手方表面781が平面的な支持表面677に当接するまで孔680内に十分に挿入される。センサーハウジング770をシャフト800及び孔680の軸回りに回転させて、ラッチピン850をスロット681と係合させ、かつタブ860をラッチ壁691と係合させる。シャフト800上の起伏801の迷路形状は、シャフト800と孔680との間に流体密なシールを提供する。望ましいと分かっている場合には、1つ又は複数のOリングシールを起伏801に配置してシール機能を補強することができる。
【0066】
センサーハウジングは、クイックコネクターに取り外し可能に取り付けられるものとして記載されているが、対応するレセプタクル構造を有する任意の好適な構造体に取り外し可能に接続することができることが理解されるであろう。
【0067】
本発明の種々の特徴を上記の例示的な実施形態を参照して説明した。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく変更を行うことができることを理解されたい。
【0068】
本明細書において挙げた刊行物、特許出願及び特許を含む全ての参照文献は、各参照文献が参照により援用されるように別個に具体的に示される場合と同じ程度まで、またその全体が本明細書に記載される場合と同じ程度まで参照により本明細書に援用される。
【0069】
本発明を実施する、本発明者が知るところの最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態を本明細書において説明した。それらの好ましい実施形態の変形形態は、上述の説明を読めば当業者には明らかとなるであろう。本発明者らは、当業者がそのような変形形態を適宜採用することを期待し、本発明が本明細書において具体的に説明された以外の方法で実施されることを意図する。したがって、本発明は、準拠法が許す限り、本明細書に添付されている特許請求の範囲に記載されている主題の全ての変更形態及び均等物を含む。さらに、本明細書において別途示されるか又は文脈と明らかに矛盾しない限り、上述の要素のあらゆる可能な変更形態におけるそれらの要素の任意の組合せが本発明によって包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体システムに接続する取り外し可能なセンサーハウジングであって、
室を画定しているキャビティ画定部分と、
前記室への通路を含む、前記キャビティ画定部分の壁と、
通路を画定している、前記壁から延びるシャフトと、
を備え、
前記シャフト内の前記通路は前記キャビティ画定部分の前記壁内の前記通路と流体接続している、取り外し可能なセンサーハウジング。
【請求項2】
前記キャビティ画定部分の前記壁は平面的な相手方表面を画定しており、前記シャフトは前記平面的な相手方表面から延びており、該表面における近位端と遠位端とを有する、請求項1に記載のセンサーハウジング。
【請求項3】
前記シャフトは、該シャフトの前記近位端に非対称なキー部分を含み、前記シャフトの前記遠位端は挿入端部を画定している、請求項2に記載のセンサーハウジング。
【請求項4】
前記センサーハウジングは前記シャフト上に画定されているリングを更に備え、保持器溝が前記リングと前記キー部分との間に配置される、請求項3に記載のセンサーハウジング。
【請求項5】
前記シャフトは、前記挿入端部を画定している別個の取り付け可能な構成部品を含む、請求項4に記載のセンサーハウジング。
【請求項6】
前記シャフトは、前記リング及び前記挿入端部間に配置されているシール溝と、該シール溝に配置されているシールとを含む、請求項5に記載のセンサーハウジング。
【請求項7】
前記キー部分は非対称な突出部を含む、請求項4に記載のセンサーハウジング。
【請求項8】
前記壁は、前記シャフトが延出している平面的な相手方表面を画定しており、前記ハウジングは、前記シャフトから離間している、前記平面的な相手方表面から延びるラッチピンを更に含む、請求項1に記載のセンサーハウジング。
【請求項9】
センサーが前記センサーハウジング内に配置されており、該センサーは、温度センサー、圧力センサー、温度及び圧力の両方を感知するセンサー、酸素センサー並びに炭化水素センサーからなる群から選択される、請求項1に記載のセンサーハウジング。
【請求項10】
クイックコネクターであって、
雄部材受け端から延びる流体通路を画定している貫通孔を含む、コネクター本体と、
前記コネクター本体は、センサーハウジングを受け入れるように平面的な支持表面を含むとともに、前記貫通孔の前記流体通路と流体連通している、前記平面的な支持表面から延びる孔を画定しており、
前記コネクター本体は、センサーハウジング保持器を受け入れるようにセンサーハウジング保持器部分を画定しており、
前記センサーハウジング保持器部分に配置されるセンサーハウジング保持器と、
を備える、クイックコネクター。
【請求項11】
前記センサーハウジング保持器は、前記センサーハウジングを前記コネクター本体に保持するように構成されており、前記保持器は、離間した脚部及び該脚部を接続するクロス部材を有する概ねU字の形状である、請求項10に記載のクイックコネクター。
【請求項12】
前記コネクター本体の前記センサーハウジング保持器部分は、前記脚部を着脱可能に受け入れるように構成されているスロットを更に含む、請求項11に記載のクイックコネクター。
【請求項13】
前記コネクター本体は、前記センサーハウジング保持器を前記センサーハウジング保持器部分内に着脱可能に保持するように構成されているロック壁を更に備える、請求項10に記載のクイックコネクター。
【請求項14】
前記脚部はそれぞれ、前記ロック壁と接触するラッチ縁を有するラッチを含む、請求項13に記載のクイックコネクター。
【請求項15】
前記脚部はそれぞれ、前記孔の前記平面的な支持表面端に向かって面している傾斜リード領域を含む、請求項10に記載のクイックコネクター。
【請求項16】
前記孔は、前記平面的な支持表面に非対称な座ぐりを含む、請求項10に記載のクイックコネクター。
【請求項17】
前記クイックコネクターは、前記センサーハウジング保持器によって前記コネクター本体に取り外し可能に連結されるセンサーハウジングを更に備え、該センサーハウジングは、保持器溝を含むシャフトを含み、該シャフトは、前記センサーハウジング保持器の前記脚部が前記溝と係合して前記センサーハウジングを前記コネクター本体に着脱可能に連結するように、前記孔内に配置される、請求項11に記載のクイックコネクター。
【請求項18】
前記コネクター本体内の前記孔は非対称な座ぐりを含み、前記センサーハウジングの前記シャフトは、前記コネクター本体に対する前記センサーハウジングの相対的な位置を固定するように前記コネクター本体の前記非対称な座ぐりと係合する非対称な突出部を含む、請求項17に記載のクイックコネクター。
【請求項19】
センサーが前記センサーハウジング内に配置されており、前記センサーは、温度センサー、圧力センサー、温度及び圧力の両方を感知するセンサー、酸素センサー並びに炭化水素センサーからなる群から選択される、請求項18に記載のクイックコネクター。
【請求項20】
クイックコネクターであって、
雄部材受け端から延びる流体通路を画定している貫通孔を含む、コネクター本体を備え、
前記コネクター本体は、センサーハウジングを受け入れる平面的な支持表面を画定している壁を含み、前記本体は、前記貫通孔の前記流体通路と流体連通している、前記平面的な支持表面から延びる孔を画定しており、
前記壁は、前記平面的な支持表面から延びる、前記孔から離間しているスロットを含む、クイックコネクター。
【請求項21】
流体システム構成部品アセンブリであって、
流体通路を画定ている貫通孔を含む本体と、
前記本体はセンサーハウジングを受け入れるように平面的な支持表面を画定している壁を含み、前記本体は、前記貫通孔の前記流体通路と流体連通している、前記平面的な支持表面から延びる孔を画定しており、
前記平面的な支持表面を画定している前記本体の前記壁は、前記平面的な支持表面から延びる前記孔から離間しているスロットを含み、
流体システムに接続する取り外し可能なセンサーハウジングであって、
室を画定しているキャビティ画定部分、
前記室への通路を含む前記キャビティ画定部分の壁、及び
前記キャビティ画定部分の前記壁内の前記通路と流体接続している通路を画定している、前記壁から延びるシャフト、
を備える取り外し可能なセンサーハウジングと、
を備え、
前記センサーハウジングの前記壁は、前記シャフトが延出している平面的な相手方表面を画定しており、
前記平面的な相手方表面は、該平面的な相手方表面から延出して前記スロットと係合するラッチピンを含み、
前記本体の前記平面的な支持表面は、前記センサーハウジングの前記平面的な相手方表面を支持する、流体システム構成部品アセンブリ。
【請求項22】
前記コネクター本体はラッチ壁を含み、前記センサーハウジングは前記ラッチ壁と係合するタブを含む、請求項21に記載の流体システム構成部品アセンブリ。
【請求項23】
流体システム構成部品アセンブリであって、
流体通路を画定している貫通孔を含む本体と、
前記本体は、センサーハウジングを受け入れるように平面的な支持表面を含むとともに、前記貫通孔の前記流体通路と流体連通している、前記平面的な支持表面から延びる孔を画定しており、
前記本体はセンサーハウジング保持器を受け入れるように保持器部分を画定しており、
前記センサーハウジング保持器部分に配置される取り外し可能なセンサーハウジング保持器と、
流体システムに接続する取り外し可能なセンサーハウジングであって、
室を画定しているキャビティ画定部分、
前記室への通路を含む前記キャビティ画定部分の壁、及び
前記キャビティ画定部分の前記壁内の前記通路と流体連通している通路を画定している、前記壁から延びるシャフト、
を備える取り外し可能なセンサーハウジングと、
を備え、
前記本体は前記取り外し可能なセンサーハウジングを着脱可能に支持し、
前記センサーハウジング保持器は、前記センサーハウジングを前記本体に対して着脱可能に保持する、流体システム構成部品アセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−220025(P2012−220025A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−78538(P2012−78538)
【出願日】平成24年3月30日(2012.3.30)
【出願人】(504263521)ティーアイ グループ オートモーティブ システムズ エル.エル.シー. (25)
【Fターム(参考)】