説明

ソシアル・メディア・ネットワーク仮想プライベート・ネットワーク

【課題】 異なるソシアル・メディア・ネットワークを使用するユーザを通信可能状態にする。
【解決手段】 本発明のソシアルメディア仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を確立する方法は、(A)プロセッサで、ソシアルメディアVPNグループを確立するステップと、ここで、前記VPNグループは、コンテンツを通信するために、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトを使用する複数のユーザを含み、(B)前記プロセッサが、前記VPNグループ内のユーザから、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト用のコンテンツを受領するステップと、(C)前記プロセッサが、前記コンテンツを、前記ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトと、前記VPNグループの他のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトに自動的にポスティングするステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想プライベート・ネットワーク上のソシアル・メディア・ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のソシアル・メディア・ネットワークが人々が対話する場所に存在する。しかし1人のユーザは1つのソシアル・メディア・ネットワークのみを使用するあるいは好む。2人のユーザは、異なる(別々の)ソシアル・メディア・ネットワークを使用するあるいは好むことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この場合、2人のユーザは、通信を行うために、ソシアル・メディア・ネットワークを使用することは出来ない。それは、ソシアル・メディア・ネットワークは、相互に対話することができないからである。言い換えると、第1ソシアル・メディア・ネットワークのユーザは、別の第2ソシアル・メディア・ネットワークのユーザとは、通信ができないからである。
上記の問題に関し、本発明の目的は、複数のユーザにより使用される異なるソシアル・メディア・ネットワーク間の相互接続を確立することである。
以下本明細書において、「通信」「対話」「相互接続」は、同じ意味で使用する(訳す)ことがある。「翻訳」「変換」も、特に断らない限り、同じ意味で使用する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、各ユーザは、自分が使用しているソシアル・メディア・ネットワークに関する情報(ユーザ名、パスワード等)を与える。アプリケーションがソシアル・メディア・ネットワークに登録され、ユーザとソシアル・メディア・ネットワークとの間に入る。そしてシステムは、ユーザをVPN(virtual private network・仮想プライベート・ネットワーク)に相互接続して、このネットワーク上では、ユーザとソシアル・メディア・ネットワークとの間の通信が、別のユーザの別のソシアル・メディア・ネットワーク用に再生される。かくして異なるソシアル・メディア・ネットワークを使用する別々のユーザでも、通信できるようになる。
通信(相互接続)を確立するために、システムあるいはアプリケーションは、インターセプト・モジュールを有する。このインターセプト・モジュールは、ソシアル・メディア・ネットワーク間の通信をインターセプト(横取り、受信)する。このインターセプトされた通信は、トランスレート・モジュールにより変換される。この変換は、第1ソシアル・メディア・ネットワーク用の第1フォーマットを、第2ソシアル・メディア・ネットワーク用の第2フォーマットへ変更する。この通信は、フォーマット・モジュールにより別のソシアル・メディア・ネットワーク用にフォーマット化される。最後に、プレゼント・モジュールは、この変換されフォーマット化された通信を、別のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトに提示する。
【0005】
かくして、ユーザがフェースブック(Facebook)を使用している場合には、ユーザは、メッセージを自分のフェースブックのページに載せる。本発明のシステムは、この掲載されたメッセージをインターセプトして、このメッセージを第2ユーザ用に例えば、MySpaceのページに再生する。同様に、第2ユーザは、MySpaceのページ上に応答を載せる。この応答はインターセプトされ、変換され、フォーマット化されて第1ユーザのフェースブックに提示される。かくしてユーザ同士は、1つの共通のサイトを使うことなく、別々のソシアルメディアサイトで相互に対話できるようになる。
【0006】
他の実施例によれば、VPNは、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトのプリファレンスあるいは機能を制御する。かくしてVPNは、ユーザをソシアル・メディア・ネットワークの「プライベートチャット」の領域に入れる。かくして、VPNエンジンによりユーザは、プライベートの対話も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトをリンクするVPNの実施例のブロック図。
【図2A】VPNを形成するのに用いられるユーザ・コンピュータの実施例のブロック図。
【図2B】ソシアル・メディア・ゲートウエイの実施例のブロック図。
【図2C】VPNエンジンの実施例のブロック図。
【図3】ソシアル・メディア・ネットワークのVPNを確立するプロセスのフローチャート図。
【図4】プライベート・ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトのVPNを確立するプロセスのフローチャート図。
【図5】上記の実施例を実行するコンピュータ環境の実施例のブロック図。
【図6】上記の実施例を実行するコンピュータシステム環境の実施例のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に仮想プライベート・ネットワーク(VPN:Virtual Private Network )を生成するシステム100の実施例を示す。VPN104は、複数のユーザ・コンピュータ102と、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106と、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106の間でコンテンツを共有するシステムとを相互接続する。このシステムは、ユーザ・コンピュータ102a,102b,102cを操作するユーザを含む。VPN104を形成するシステム100の実施例は、図1に示したのとは異なる数のユーザコンピュータを有してもよい。ユーザ・コンピュータ102は、図5,6で示すコンピュータ・システムである。ユーザは、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212と、ユーザ・コンピュータ102を介して通信をする。
【0009】
ユーザは、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106c等と対話する。仮想プラベート・ネットワークを生成するシステム100の実施例のソシアルメディアの数は、図に示した数以上でも以下でもよい。ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106即ちソシアルメディアは、ウエブサイトあるいは複数の人の間の相互作用(対話手段)を提供する。例えばソシアル・メディア・ネットワークAPI212の一例は、Facebook, MySpace, Plaxo, LinkedIn等である。
【0010】
ユーザ・コンピュータ102を操る各ユーザは、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106の内のいずれか1つを選択する。かくして、ユーザ・コンピュータ102aを利用する第1ユーザは、コンテンツを、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a上に載せて、別のユーザに見せる(読ませる)ようとする。しかしユーザ・コンピュータ102bを利用している他のユーザは、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106bを選択する。第1ユーザがコンテンツを自分の選択したソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a上に載せても、第2ユーザは、自分がソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106bのみを使用している場合には、そのコンテンツを受領(見ることが)できない。かくして本発明のシステム100は、VPN104を提供して、異なるソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106の間でコンテンツをコピーあるいは共有することができるようにする。VPN104は、ユーザ・コンピュータ102,ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106、場合によっては、第3のコンピュータシステム(図示せず)で実行されるアプリケーションにより、形成される。
【0011】
図2A−2cに、VPNを生成するソフトウエア・システム200の実施例を示す。ここに示したソフトウエアは、ユーザ・コンピュータ102上で実行される。一実施例においては、ソフトウエアは、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106又は第3のコンピュータシステム上で実行可能である。各ユーザ・コンピュータ102は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106と、ネットワーク206を介して対話する。ネットワーク206は、ネットワーク、通信システム、プロトコルの種類を問わない、又他の通信媒体でもよい。これに関しては図5,6で説明する。ユーザ・コンピュータ102は通信サーバ208と通信する。通信サーバ208は、図5,6に示したサーバ又はコンピュータシステムである。通信サーバ208は、通信サービスを、ユーザ・コンピュータ102に提供する。
【0012】
ユーザ・コンピュータ102は、VPNを形成したソフトウエア・コンポーネンツを実行する。一実施例においては、VPNを形成するモジュール又はソフトウエアは、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202とVPNエンジン204を含む。ソシアル・メディア・ゲートウエイ202の実施例を図2Bに示す。VPNエンジン204の実施例を図2Cに示す。
【0013】
図2Bにおいて、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、ハードウエア、ソフトウエア、あるいはそれらの組み合わせを含むコンポーネンツを含む。ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、図5,6に示したコンピュータシステムで実行される。他の実施例では、図2Bのコンポーネンツは、ロジック回路、又は他の特殊デザインのハードウエアであり、これらは、Field Programmable Gate Array(FPGA)で実現される。
【0014】
ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、コンテンツ・フィルタ210a,210b,210cのいずれかを含む。コンテンツ・フィルタ210は、ユーザ・コンピュータ102用のメッセージの全てを、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cから受領し、そのユーザに直接向けられたものではないメッセージを削除する。かくしてコンテンツ・フィルタ210がメッセージを削除すると、その削除されたメッセージは、ソシアル・メディア・ネットワーク(API1)212a,ソシアル・メディア・ネットワーク(API2)212b,ソシアル・メディア・ネットワーク(API3)212cで受領されない。コンテンツ・フィルタ210で、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、VPNエンジン204で受領すべきメッセージのみを変換する必要がある。この変換は、メッセージを別のフォーマットに変換することを含む。
【0015】
コンテンツ・フィルタ210は、フィルタ・データベース(図示せず)からの発見法的ルールあるいはフィルタ・ルール(heuristic rule or filter rule)を具備する。これらのフィルタ・ルールは、通信システム101のユーザ又は管理者により生成される。かくして通信システム101のユーザ又は管理者は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cからのメッセージのフィルタリング基準を、カスタマイズできる。更に、あるソシアル・メディア・ネットワークが別のソシアル・メディア・ネットワークとは異なるメッセージあるいはポスティングを有する場合は、別のルールを別のソシアル・メディア・ネットワークに適用してもよい。フィルタリングは、ソシアルメディアコンテンツのポスター、コンテンツ内のキーワード、あるいは他の情報に基づいて、行ってもよい。
【0016】
コンテンツ・フィルタ210は、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202の一部として示されている。しかしコンテンツ・フィルタ210は、ソシアル・メディア・ネットワーク(API)212の一部でもよい。コンテンツ・フィルタ210は、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212により使用されるクアイアリ・ターム(query terms)に対応する。コンテンツ・フィルタ210即ちクアイアリ・タームは、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212の呼びに対するアーギュメント(argument)である。ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cのいずれかが、サイトにアクセスするために、提供するアプリケーションである。かくして、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、自分に呼びが入ると、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202を、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cのいずれかに接続する。適宜のフィルタ基準が採用される、その一例は、ソースのコンテンツ、アドレス・フィールド、宛先即ち受領者のアドレス・フィールド、タイムスタンプ・フィールド、サブジェクトマター・フィールド、メッセージ本体フィールドを含む。例えばサーチ可能なコンテンツは、応答が送られる先の人の名前である。
【0017】
ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212を含む。図2に示すように、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106c用に、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212を含む。ユーザ・コンピュータ102は、それぞれのソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cと、これらが使用する特定のフォーマット即ちプロトコルを用いて、相互作用する。かくして、新たなソシアル・メディア・ネットワークが形成された時には、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106は、別のソシアル・メディア・ネットワークAPI212を追加することにより、この新たなソシアル・メディア・ネットワークと相互作用するよう、拡張する。ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106aがより標準化されるあるいは同様のフォーマット即ちプロトコルを使用する場合には、1つのソシアル・メディア・ネットワークAPIは、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a−106cにより、共有される。
【0018】
ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、メッセージをソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cのいずれかと送受信する。一実施例においては、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、周期的(毎時間、毎日、毎週)に、能動状態にあるソシアルメディアをサーチしてメッセージを得る、またメッセージを受動状態にあるソシアルメディアから受領する。ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cから受領したメッセージを翻訳(変換)し、この翻訳されたメッセージをメッセージ・フィルタ214に送る。ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、受領したメッセージを標準のフォーマット化されたファイルに翻訳する。例えば、この翻訳されたメッセージは、XML(eXtensible Mark-up Language)ファイルあるいは他のファイル(一般的なフォーマットを有する他のファイル)で、提示される。かくして特定のソシアル・メディア・ネットワークメッセージは、VPNエンジン204で使用される標準のフォーマットに翻訳される。かくして、ソシアル・メディア・ネットワークAPI212は、標準的なフォーマット応答メッセージを、VPNエンジン204から受領し、その応答を特定のフォーマット化された応答メッセージに、翻訳し、この応答メッセージは、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cにポストされる。
【0019】
ユーザへのメッセージには、そのユーザのアドレスが付される。ある人は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106b(例、フェースブック)上で、ユーザと「友達」になれる。その人は、フェースブック上でそのユーザへのメッセージにアドレスを付す。この間接的な接触(メッセージ)は、ユーザに直接送信されるメッセージではなく、ユーザのフェースブックのページに送信されるメッセージである。他の実施例では、VPNエンジン204は、そのユーザへのアドレスが付されてないメッセージを受領することもできる。例えばユーザは、ツイッターからツイート(メッセージ)を受領するが、このメッセージは、特定のユーザへのアドレスが付されたものではなく、ブロードキャスト(放送)されたものである。VPNエンジン204は、メッセージ即ちコンテンツを、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106c上でサーチする。代表的なサーチ基準は、ユーザの名前、ユーザの自宅住所、ユーザの会社住所、ユーザの雇用主の名前、ユーザの学歴あるいは職歴、ユーザの趣味、個人的あるいは仕事上の興味、ユーザの家族構成等である。かくしてソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cから生データの供給元に問い合わせをしたり、データを集めたり、供給元に接続されたりする。その後、フィルタをこの間接的な情報に適用する。
【0020】
ソシアル・メディア・ネットワークAPI212から翻訳されたメッセージを、メッセージ・フィルタ214が受領する。メッセージ・フィルタ214は、コンテンツ・フィルタ210の機能の一部あるいは全てを実行し、VPNエンジン204に送る前に、メッセージを削除する。かくしてVPNエンジン204は、メッセージを受領し、そこでメッセージのコンテンツの一部が削除される。メッセージ・フィルタ214は、フィルタデータベースからフィルタルールを取り出す。メッセージ・フィルタ214は、コンテンツ・フィルタ210に類似する。コンテンツ・フィルタ210とメッセージ・フィルタ214の相違点は次のとおりである。
コンテンツ・フィルタ210が、対応するソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a−106cに関連する特定のメッセージフォーマットに特有なものであるのに対し、メッセージ・フィルタ214は、標準フォーマットに適用され、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a−106cに共通なものである。あるルールのタイプを用いて、メッセージから情報をフィルタ処理し、関連する疑問、事実、要求、情報等のみが、VPNエンジン204に送られる。
【0021】
メッセージ・アグリゲータ216は、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202に含まれる。メッセージ・アグリゲータ216は、複数のメッセージをパケットに結合するあるいはグルーピングして、VPNエンジン204に送る。その為メッセージ・アグリゲータ216は、メッセージを、メッセージ内の様々な情報に基づいて、関連付けるあるいは組み合わせる。例えば2つのメッセージを、上記のメッセージフィールドのいずれかに基づいて、例えばメッセージをポストした人、主題(subject)、リクエスト、問い合わせ、メッセージの受領者、VPNエンジン204に関連する他の情報に基づいて、組み合わせる。かくして、VPNエンジン204は、複数のメッセージに、メッセージ・アグリゲータ216により提供されたグルーピングに基づいて、同時に応答することができる。メッセージをアグリゲートするか否かを問わず、メッセージは、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202からVPNエンジン204に送られる。
【0022】
ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、応答を、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cに返す。VPNエンジン204からの応答は、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202に送られる。この応答は。汎用フォーマットであり翻訳される。この翻訳された応答は、その後、適宜のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cに、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202によりポストされる。他の実施例においては、VPNエンジン204は、応答を、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202には送らずに、直接ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a,106b,106cにポストしてもよい。
【0023】
応答は、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に同時に送られ、複数のユーザに到達する。更に、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、メッセージを、受領者のIDに基づいて、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に送る。例えば受領者はIDで特定される。このIDから、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、受領者が使用しているソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106を決定する。その後、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、応答を直接、受領者のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に送る。
【0024】
図2Cに、VPNエンジン204の実施例を示す。VPNエンジン204は、ソフトウエアコンポーネントあるいはモジュールとして記述されるが、論理回路あるいは他の特定のハードウエアで実現することもできる。これらは、ユーザ・コンピュータ102の一部として実行される。VPNエンジン204は、サブモジュール、例えばインターセプト・モジュール218,トランスレート・モジュール220,フォーマット・モジュール222,プレゼント・モジュール224とを有する。VPNエンジン204は、ユーザ・インターフェース226と通信する。ユーザ・インターフェース226は、ユーザがソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106から情報を受領するか、あるいは情報をユーザ・コンピュータ102に入れるようなインターフェースである。ユーザ・インターフェース226は、図5,6で説明する。
【0025】
インターセプト・モジュール218は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に提供されるコンテンツをインターセプト(横取り)できる。一実施例においては、インターセプト・モジュール218は、この入力がソシアルメディアサイトへのポスティングに関連している場合は、ユーザ・コンピュータ102のプロセッサのメモリスタックへの入力をインターセプトする。例えば入力が、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に関連するウエブ・アドレスに送られる場合には、インターセプト・モジュール218は、この入力を読み取ったり、メモリスタックから入力を取り出したりして、入力を操作して、その後コンテンツをポストする。入力は、ユーザ・インターフェース226からプロセッサへのユーザインターフェース入力である。この入力は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106にポストされるこのコンテンツを含む。インターセプト・モジュール218は、メモリスタックから入力を取り出し、それを修正変更する。
【0026】
他の実施例においては、インターセプト・モジュール218は、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202から、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106にポストされるコンテンツを受領する。かくしてソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、ユーザ・コンピュータ102とソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106との間に配置される。ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106との間でやり取りされたコンテンツは、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202により、更にインターセプト・モジュール218に与えられる。コンテンツをインターセプトした後、インターセプト・モジュール218は、このコンテンツをトランスレート・モジュール220に送る。
【0027】
トランスレート・モジュール220は、ユーザによりポストされたコンテンツを別のフォームに変換する。ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106は、ある言語あるいはプロトコルでのソシアルメディア・コンテンツを受領する。この言語は、トランスレート・モジュール220により変換され、他のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106が受領できるようにする。例えば、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106aは、HTMLコンテンツを受領し、第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106bは、XMLコンテンツを受領する。トランスレート・モジュール220は、HTMLコードをXMLに翻訳する。幾つかの言語、プロトコル、コンテンツに関連する情報があるが、これらはトランスレート・モジュール220により翻訳される。例えばトランスレート・モジュール220は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106により受け入れられたコンテンツに関連するメタデータあるいはパラメータを変更する。
【0028】
翻訳されたコンテンツは、その後フォーマット・モジュール222によりフォーマット化される。フォーマット・モジュール222は、コンテンツのスタイル又はフォームをソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に受け入れ可能なものに変換する。例えば、ポスティングがフェースブックのポスティングの場合には、このフォームは、ユーザのフェースブックページ内でのシンプルなコメントである。しかし、コンテンツをYou Tubeに載せる場合には、ポスティングのフォーマットは、You Tubeに変更する、或いはYou tube での画像に応答する必要、又はYou Tubeの画像上のコメントへ変換する必要がある。かくして、フォームを変換して、コンテンツあるいは他のソシアル・メディア・ネットワークをポストする。フォーマット・モジュール222は、この情報を、フォーマット化して、プレゼント・モジュール224に送り、プレゼント・モジュール224が、ソシアルメディア・ネットワークに提示する。
【0029】
プレゼント・モジュール224は、ソシアルメディアコンテンツを、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に提示する。例えばユーザがコンテンツをソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106aにポストすると、プレゼント・モジュール224は、このコンテンツを、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106b,106cに提示する。情報をソシアル・メディア・ネットワークに提示するために、プレゼント・モジュール224は、ユーザ・データベース228内のユーザデータにアクセスして、プレゼント・モジュール224が、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106上のユーザのIDをログインあるいは確認できるようにする。かくして、ユーザのIDを取ることにより、プレゼント・モジュール224は、幾つかのソシアル・メディア・ネットワークにコンテンツをポストする。
【0030】
他の実施例においては、コンテンツはあるユーザに向けられる。このコンテンツをポスティングするユーザは、プレゼント・モジュール224がコンテンツを提示するのに必要なソシアル・メディア・ネットワーク上でアカウントを持っていない。プレゼント・モジュール224は、コンテンツをページ内の他のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に提示するか、あるいはコンテンツを受領すべき人に直接送る。例えばユーザは、コメントをフェースブックのページ内の他のユーザにポストする。プレゼント・モジュール224は、コンテンツをMy Space pageにポストしたいと望む場合がある。しかしコンテンツをポストしたユーザは、My Space にアカウントを持っていない。プレゼント・モジュール224は、コンテンツを他のユーザのページ内の他のユーザに、コンテンツをユーザにログインすることなく直接ポスティングすることにより、提示する。一実施例においては、プレゼント・モジュール224は、コンテンツをユーザ・インターフェース226に提示する。フォーマット・モジュール222から受領したコンテンツが容易に提示できるフォーマットではない場合には、プレゼント・モジュール224は、この情報をユーザ・インターフェース226に、ポップアップウィンドウあるいは他のディスプレイとして、直接提示する。プレゼント・モジュール224は、コンテンツをソシアル・メディア・ゲートウエイ202に与え、このソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、このコンテンツを別のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に提示する。
【0031】
コンテンツを、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106aから別のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106b又は106cにポスティングすることにより、VPNエンジン204は、VPNを創設する。そこでは、各ユーザは、自分の好みのソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106を用いて、互いに対話をすることができる。一実施例においては、VPNエンジン204は、ユーザをVPNにオーガナイズするが、これは、各ユーザのデータを得て、それをユーザ・データベース228に記憶することにより行われる。ユーザが、コメントをVPNグループ内でこれらユーザのいずれかにポストすると、VPNエンジン204は、このコンテンツをVPNグループ内の全てのユーザにポストする。一実施例において、ユーザは、VPNグループへ情報をポストする時、あるいはVPNグループ内の全てのメンバーのサブセットに情報をポストする時、を選択できる。VPNグループの識別子が形成され、VPNグループの全てのメンバーに関連付けられる。かくしてユーザは、コンテンツをVPNグループに、識別子を用いて、提示し、VPNグループの全てのメンバーにコンテンツを自動的にポストすることもできる。
【0032】
図3に、様々なソシアルメディアサイトを用いるユーザの間でVPNを形成する方法300を示す。一般的に、本発明の方法300は、ステップ302で開始し、ステップ312で終了する。
図3に本発明の方法300の一般的なステップの順番を示すが、方法300は図3に示したのとは異なるステップ或いは順番或いはそれよりも多い数、少ない数のステップを含んでもよい。本発明の方法300は、コンピュータシステムで実行されるインストラクションの組として実行され、コンピュータで読み取り可能な媒体中に記憶される。本発明の方法500を、システムとコンポーネント、モジュール、データ構造、ユーザーインターフェイス等を参照して以下説明する。
【0033】
ステップ304において、ユーザ・コンピュータ102は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106との間で通信をやり取りする。ユーザは、通信をユーザ・コンピュータ102内のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106にポストする。この情報をユーザ・インターフェース226に提供することにより、ユーザは、コンテンツをソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106にポストする。ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、ソシアル・メディア・ネットワークへのこの通信をインターセプトして、この情報をVPNエンジン204に与える。他の実施例においては、ユーザ・コンピュータ102bからソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106への通信は、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202により読み取られて、VPNエンジン204に与えられる。
【0034】
ステップ306において、VPNエンジン204は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106との間の通信を翻訳する。インターセプト・モジュール218は、通信をソシアル・メディア・ゲートウエイ202から受領して、この通信をトランスレート・モジュール220に与える。トランスレート・モジュール220は、コンテンツのフォームを変換する。これにより、他のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106により使用される他のフォームにポストされる。例えばポスティングがソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106aのフェースブック向けであった場合には、トランスレート・モジュール220は、そのコンテンツを、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106bであるMySpaceが使用する言語又はプロトコルに翻訳する。コンテンツを翻訳した後、トランスレート・モジュール220は、このコンテンツをフォーマット・モジュール222に送る。フォーマット・モジュール222は、このコンテンツのフォーマットを変更して、第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106bが使用するフォーマットに貼り付ける。
【0035】
ステップ308において、この翻訳されフォーマット化されたコンテンツをプレゼント・モジュール224が受領する。このプレゼント・モジュール224は、この通信を複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106が使用するフォーマットでポストする。プレゼント・モジュール224は、コンテンツを、第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106aと第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106bに提示する。一実施例において、プレゼント・モジュール224は、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202に、ポスティングされた複数のコンテンツを送り、この情報を、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202を介して、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に提示する。かくして、第1ポスティングは、ユーザにより使用されるソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106a用に行われる(ステップ308)。その後ステップ310において、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202は、この通信を他のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106b又は106cにポストする。
【0036】
図4に、ソシアル・メディア・ネットワークを形成する方法400を示す。一般的に、本発明の方法400は、ステップ402で開始し、ステップ416で終了する。
図4に本発明の方法400の一般的なステップの順番を示すが、方法400は図4に示したのとは異なるステップ或いは順番或いはそれよりも多い数、少ない数のステップを含んでもよい。本発明の方法400は、コンピュータシステムで実行されるインストラクションの組として実行され、コンピュータで読み取り可能な媒体中に記憶される。本発明の方法500を、システムとコンポーネント、モジュール、データ構造、ユーザーインターフェイス等を参照して以下説明する。
多くのソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106は、情報を公にし、その結果ポスティングは複数のユーザに分かる。しかしある種のソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106は、通信を複数のユーザが個人的に行えるように、プライベートなメッセージ機能を提供する。かくして、どのようなソシアルメディアのポスティングも、1人のユーザにのみ行く。
【0037】
ステップ405,404において、VPNエンジン204は、会話がプライベートであるか否かを決定する。会話は、複数のユーザから複数のメッセージのポスティングである。複数のユーザのみが会話に関連しポスティングが公にされない場合には、プライベートである。プライベートな会話は、複数のユーザの間で行われ、複数のポスティングを含んでもよい。ユーザは、1つの会話を又はVPNグループを、プライベートとしてマークする。いずれの場合にも、VPNエンジン204は、識別子(ID)を会話のスレッドあるいはVPNグループに記憶する。この識別子は、会話又はVPNグループをプライベートとして指定する。プライバシーの識別子は、その後、取り出されて、会話が私的であるか否かを決定する。会話が私的と見なされた場合には、ステップ404は、YESでステップ406に進む。会話が私的と見なされなかった場合には、ステップ404は、NOでステップ416に進む。
【0038】
ステップ406において、VPNエンジン204は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106が私的な会話であるか、あるいは私的なメッセージの機能を有するか否かを決定する。VPNエンジン204は、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106の能力を、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202を介して、調査する、あるいは他の実施例においては、VPNエンジン204は、ソシアル・メディア・パラメータ・データベース230にアクセスして、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106の機能を決定する。ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106が私的なメッセージ機能を含む場合には、ステップ406はYESでステップ408に進む。ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106がプライベ−トメッセージ機能を含まない場合には、ステップ406はNOでステップ412に進む。
【0039】
ステップ408において、VPNエンジン204は、プライベ−トメッセージ機能にアクセスする。一実施例において、VPNエンジン204は、ユーザ・データベース228にアクセスして、自動的にログオンしてユーザに対するパラメータを設定する。かくしてポストされべきコンテンツは、他のユーザ向けの私的メッセージに変更されて、コンテンツは他のユーザに送られる。パラメータの設定が確立されると、プライベ−トメッセージを形成するために、VPNエンジン204は、プライベ−トメッセージをポストする(ステップ410)。公的なメッセージの場合と同様に、VPNエンジン204は、プライベートメッセージを、ソシアル・メディア・ゲートウエイ202にポストする。
【0040】
プライベートメッセージ機能がない場合は、VPNエンジン204は、通信サーバ208又は他の機能にアクセスして私的通信を送る。通信サーバ208は、複数のユーザ間で、eメール、インスタントメッセージ、他の直接的通信を送ることができる。かくして、VPNエンジン204は、eメールを他の人に通信サーバ208を介して直接送る(ステップ412)。一実施例において、VPNエンジン204は、コンテンツが向けられたユーザのユーザ・データベース228にアクセスする。ユーザデータは、eメール、インスタントメッセージのアドレス、通信が必要とする他のアドレスを含む。メッセージを私的に送信すると決定した後、VPNエンジン204は、警報メッセージをソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106に送る(ステップ414)。この警報メッセージは、他のユーザに対し、プライベートなコンテンツが他のユーザのeメールあるいは他のアカウントに送信されると注意を促し、プライベートメッセージが送信される通信の媒体に関し通知(警報)を与える。その後、このメッセージは、通信サーバ208を介して他のユーザに送られる。かくしてユーザは、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト106から、新たなeメールあるいはインスタントメールが提供され、メッセージのプライベート手段を介して、アクセスできると決定する。
【0041】
図5は、コンピュータ環境であるシステム500を示す。これは、上記したシステムを有する。システム500は、ユーザ・コンピュータ505,510,515を有する。ユーザ・コンピュータ505,510,515は、汎用パソコン(一例としてマイクロソフト社のウインドウズやアップル社のマッキントッシュで動作するラップトップコンピュータ)、ユニックス・オペレーティング・システムで動作するワークステーション・コンピュータである。ユーザ・コンピュータ505,510,515は、様々なアプリケーション、データベースクライアント/サーバ・アプリケーション、ウエブ・ブラウザ・アプリケーションを有する。別の構成として、ユーザ・コンピュータ505、510,515は、シン・クライアント・コンピュータ、インターネットで可能となる携帯電話、或いはネットワーク(例、ネットワーク520)で通信しウエブページと電子データを表示しナビゲートするパーソナル・デジタル・アシスタントである。本発明のシステム500は、3個のコンピュータを示したが、あらゆる数のコンピュータも本発明は、使用可能である。
【0042】
システム500は、ネットワーク520を含む。ネットワーク520は、あらゆるタイプのネットワークであり、例えばTCP/IP、SNA、IPX、AppleTalk等である。ネットワーク520は、LAN、イーサーネットワーク、トークンリング・ネットワーク、WAN、仮想ネットワーク例えばVPN、インターネット、イントラネット、エクストラネット、PSTN、赤外線ネットワーク、無線ネットワーク或いはそれ等の組み合わせを含む。その例としては、ネットワークは、標準IEEE 502.11に適したプロトコルの下で動作するか、ブルートゥースのプロトコル、或いは他の無線プロトコルの下で動作する。ネットワーク520は、様々なシステムと構成要素の間の通信が可能となるネットワークである。
【0043】
システム500は、サーバ525,530を含む。サーバ525,530の内の1つのサーバは、ウエブサーバ525であり、これを用いて、ユーザ・コンピュータ505,510、515から、ウエブページ或いは電子ドキュメントのリクエストを処理する。ウエブサーバ525は、上記したOSで動く。ウエブサーバ525は、HTTPサーバ、FTPサーバ、CGIサーバ、データベースサーバ、JAVAサーバ等を含む様々なサーバ・アプリケーションを動かす。一実施例において、ウエブサーバ525は、ウエブ・サービスとしてオペレーションを発行する。
【0044】
サーバ525,530の内の他のサーバは、ファイル又はアプリケーション用サーバ530である。このサーバ530は、上記のOSに加えて、ユーザ・コンピュータ505,510,515上で走るクライアントによりアクセス可能なアプリケーションを含む。サーバ530は、ユーザ・コンピュータ505,510,515に応答して、プログラム又はスクリプトを実行する汎用コンピュータである。一例として、サーバは、ウエブ・アプリケーションを実行する。ウエブ・アプリケーションは、プログラム言語例えばJava(登録商標)、C、C#(登録商標)、又はC++、スクリプト言語のようなプログラム言語で書かれたプログラム或いはスクリプトで実行できる。スクリプト言語は、例えばPerl、Python或いはTCL等である。サーバ530は、データベース・サーバ例えばオラクル、マイクロソフト、サイベースTM、IBMTMから市販されているデータベース・サーバを含む。そしてこれ等は、ユーザ・コンピュータ505上で動くデータベース・クライアントからのリクエストを処理出来る。
【0045】
ファイル又はアプリケーション用サーバ530により創設されたウエブページは、ユーザ・コンピュータ505にウエブ・サーバ525を介して転送される。同様にウエブ・サーバ525は、ウエブページ・リクエスト、ウエブサービスインボケーション、入力データ等を、ユーザ・コンピュータ505から受領し、このウエブページ・リクエスト又は入力データを、ファイル又はアプリケーション用サーバ530に送る。一実施例において、ファイル又はアプリケーション用サーバ530は、ファイルサーバとして機能する。図5は、ウエブ・サーバ525又はファイル又はアプリケーション用サーバ530を別個の形態で示すが、サーバ525,530で記載した機能は、1個のサーバ或いは複数の特殊サーバで実行することも出来る。
【0046】
システム500は、データベース535を有する。データベース535は、様々な場所に配置可能である。一例として、データベース535は、ユーザ・コンピュータ505,510,515、サーバ525,530これ等に配置された記憶媒体上にあるか、或いはそれ等から離れた場所にあるが、ネットワーク520を介して互いに通信可能である。一実施例において、データベース535は、SAN(storage-area network)にある。同様に、ユーザ・コンピュータ505,510,515、サーバ525,530に帰属する機能を実行する必要なファイルは、それぞれのコンピュータ上にあるか或いはそれから離れた場所にある。一実施例において、データベース535は、リレーショナル・データベースであり、例えばオラクル10i(登録商標)であり、SQLフォーマットのコマンドに応答して、データを記憶し更新し取り出すことが出来る。データベース535は、上記のデータベースと同一或いは類似する。
【0047】
図6は、コンピュータ・システム600の一例である。このコンピュータ・システム600上で、上記のサーバ、システムが実行される。コンピュータ・システム600は、バス655を介して接続されたハードウエア要素を含む。このハードウエア要素は、CPU605と、入力装置610(例、マウスとキーボード等)と、出力装置615(ディスプレイ或いはプリンター等)とを有する。コンピュータ・システム600は、記憶装置620を有する。
【0048】
コンピュータ・システム600は、更に記憶媒体リーダー625,通信システム630(モデム、ネットワークカード(有線又は無線)、無線通信デバイス),作業メモリ640を含む。作業メモリ640は、RAM、ROM等を含む。一実施例において、コンピュータ・システム600は、処理加速器635を含む。処理加速器635は、DSP、特殊目的プロセッサを含む。
【0049】
記憶媒体リーダー625は、他のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に接続可能で、これ等は遠隔地或いは局部的固定型或いは取り外し可能な記憶媒体プラスの記憶媒体でコンピュータで読み取り可能な情報を一時的或いは永続的に記憶する。通信システム630は、データが記憶装置620或いはシステム600に関連した他のコンピュータと交換可能となるように、している。
【0050】
コンピュータ・システム600は、作業メモリ640内にあるソフトウエア要素を含む。このソフトウエア要素は、オペレーティング・システム645又は他のコード(プログラム)650を含む。これ等の一例は、ソフトウエア或いはその構成要素を実行するプログラムコードである。
【0051】
用語「コンピュータで読み取り可能な媒体」とは、コンピュータが実行するプロセスを記憶する媒体或いは伝送媒体を意味する。媒体とは、非揮発性媒体、揮発性媒体、伝送媒体を意味する。非揮発性の媒体とは、NVRAM、磁気ディスク又は光学ディスクである。揮発性媒体とは、DRAM、メインメモリを意味する。このコンピュータで読み取り可能な媒体の一般的なものとしては、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、他の磁気媒体、磁気光学媒体、CD−ROM、パンチカード、ペーパーテープ等、更にRAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、メモリカード、メモリチップ、或いはカートリッジ等がある。e−mail或いは他の自己保存型の情報アーカイブに付属したデジタルファイルは、記憶媒体に等価な分配型の記憶媒体であり、本発明でいう記憶媒体と見なすことができる。コンピュータで読み取り可能な媒体がデータベースとして構築された場合には、このデータベースは、あらゆる種類のデータベース、例えば関連型、階層型、オブジェクト志向型のいずれをも含む。
冗長な説明を回避するために公知の構造については省略した、或いはブラックボックスの形態で示している。この省略は本発明の範囲を制限するものではない。ここに開示した実施例は、発明を理解するためのものであり、本発明は個々に述べた特定の実施例以外の様々な方法で実現できる。
ここで議論したフローチャートは、特定のイベントのシーケンスを例に説明するが、本発明の操作に影響を及ぼすことなく、これ等のシーケンス(プロセス)の変更、追加、一部省略も可能である。本発明のシステムと方法は、特殊コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ASIC、他の集積回路DSP、ハードワイヤド電子素子、論理素子、例えばディスクリートな要素回路、プログラム可能な論理回路、ゲートアレイ、例えばPLD、PLA、FPGA、PAL、特殊目的コンピュータ或いは他の手段で実現できる。
他の実施例に於いては、開示された方法は、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されたソフトウエアで実行され、コントローラとメモリとを有するプログラムされた汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ等で実施される。これ等の実施例に於いては、本発明のシステムと方法は、パソコンに組み込まれたプログラムで実行できる。例えばアプレット、JAVA、CGIスクプリト、サーバ或いはコンピュータ、ワークステーションに記録された資源或いは専用の測定システムに組み込まれたルーチン等で実施できる。
本発明のシステムは、本発明のシステムと方法をソフトウエア又はハードウエアのシステムに物理的に組み込むことにより実施することもできる。 本発明は、特定の標準及びプロトコルを例に説明したが、本発明はこのような標準とプロトコルに制限されるものではない。他の類似の標準とプロトコルも本発明で用いることができる。これ等の標準とプロトコルは、今後開発されるより効率的な標準とプロトコルで置換されるかも知れないが、このような置換も本発明の一態様(一実施例)と考えられる。
「自動的」とは、装置が動作中には人の手を借りずに動作を継続するものを指す。人による入力を使用しても自動的とみなされる。
「モジュール」とは、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、ファジーロジック、人工知能、或いはそれらの組合せを指す。
「通信状態にある」とは、情報(例、データ)を交換する為に、電気信号、ハードウエア、ソフトウエア、プロトコル、フォーマットを用いて、相互に通信できる状態を意味する。
【0052】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。
【符号の説明】
【0053】
100 仮想プラベート・ネットワークを生成するシステム
101 通信システム
102 ユーザ・コンピュータ
104 VPN
106 ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト
200 ソフトウエア・システム
202 ソシアル・メディア・ゲートウエイ
204 VPNエンジン
206 ネットワーク
208 通信サーバ
210 コンテンツ・フィルタ
212 ソシアル・メディア・ネットワークAPI
214 メッセージ・フィルタ
216 メッセージ・アグリゲータ
218 インターセプト・モジュール
220 トランスレート・モジュール
222 フォーマット・モジュール
224 プレゼント・モジュール
226 ユーザ・インターフェース
228 ユーザ・データベース
230 ソシアル・メディア・パラメータ・データベース
図3
302:開始
304:ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトとの間の通信の送受信
306:通信を翻訳する
308:通信をユーザのソシアル・メディア・ネットワーク・サイト上にサイトのフォーマットでポストする
310:通信を他のサイトに、他のサイトに関連するフォーマットでポストする
312:終了
図4
402:開始
404:会話は私的か否か?
406:ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトはプライベートメッセージの機能を有するか?
408:プライベートメッセージ機能にアクセスする
410:プライベートメッセージをポストする
412:メッセージを通信サーバに送る
414:警報メッセージをポストする
416:終了

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を確立する方法を実行するインストラクションを含むコンピュータプログラムを内蔵したコンピュータ・プログラム製品において、
前記インストラクションは、
(A)第1ユーザから、第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトに向けられた通信を受領するインストラクションと、
(B)前記通信を第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトにポストするインストラクションと、
(C)前記通信を自動的に、第2ユーザ用の第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトにポストするインストラクションと、
を有する
ことを特徴とするコンピュータ・プログラム製品。
【請求項2】
前記第1ユーザは、前記第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトを選択する
ことを特徴とする請求項1記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項3】
前記第2ユーザは、前記第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトを選択する
ことを特徴とする請求項2記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項4】
(D)前記通信を、前記第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトが使用する第1プロトコルから、前記第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトが使用する第2プロトコルに変換するインストラクション
を更に有する
ことを特徴とする請求項3記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項5】
(E)前記通信を、前記第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトが使用する第1フォーマトから、前記第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトが使用する第2フォーマットに変換するインストラクション
を更に有する
ことを特徴とする請求項4記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項6】
(F)前記通信が、プライベートな対話の一部であるか否かを決定するインストラクションと、
(G)前記通信が、プライベートな対話の一部である場合に、前記通信をプライベートメッセージとしてポストするインストラクション
を更に有する
ことを特徴とする請求項5記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項7】
(H)前記第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト用に、第1ユーザに関する情報を取り出すインストラクションと、
(I)前記第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト用のプライベートメッセージ機能を、前記第1ユーザに関する情報で、前記プライベートメッセージ機能にアクセスするインストラクションと、
(J)前記プライベートメッセージ機能で、前記プライベートメッセージをポストするインストラクションと、
を更に有する
ことを特徴とする請求項6記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項8】
(K)前記第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトが、前記プライベートメッセージ機能を有するか否かを決定するインストラクションと、
(L)前記第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトが、前記プライベートメッセージ機能を有しない場合に、プライベートメッセージを送るために、通信サーバにアクセスするインストラクションと、
(M)前記通信サーバを介して、前記プライベートメッセージを送信するインストラクション
を更に有する
ことを特徴とする請求項6記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項9】
前記プライベートメッセージは、前記第1ユーザから第2ユーザに送信されるeメール又はインスタントメッセージのいずれかである
ことを特徴とする請求項8記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項10】
ソシアルメディア仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を確立する方法において、
(A)プロセッサで、ソシアルメディアVPNグループを確立するステップと、
ここで、前記VPNグループは、コンテンツを通信するために、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトを使用する複数のユーザを含み、
(B)前記プロセッサが、前記VPNグループ内のユーザから、ソシアル・メディア・ネットワーク・サイト用のコンテンツを受領するステップと、
(C)前記プロセッサが、前記コンテンツを、前記ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトと、前記VPNグループの他のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトに自動的にポスティングするステップと、
を有する
ことを特徴とするソシアルメディア仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を確立する方法。
【請求項11】
前記複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトは、Facebook, MySpace, Plaxo, LinkedIn, Spoke, YouTube, ブログ、ビデオブログからなるグループの内のいずれか2つ以上含む
ことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
(D)前記コンテンツを、第1プロトコルから第2プロトコルに翻訳するステップ
を更に有する
ことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項13】
(E)前記コンテンツを、第1フォーマットから第2フォーマットにフォーマット化するステップ
を更に有する
ことを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記VPNグループは、プライベートである
ことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項15】
(F)複数のユーザに関するユーザ情報を取り出すステップと、
(G)前記ユーザ情報を用いて、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトに対して、プライベートメッセージ機能にアクセスするステップと、
(H)コンテンツを、プライベートメッセージ機能を有するプライベートメッセージとしてポスティングするステップ
を有する
ことを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項16】
(A)メモリと、
(B)前記メモリに接続されるプロセッサと、
を有し、
前記プロセッサは、ソフトウエアモジュールを実行でき、
前記ソフトウエアモジュールは、以下を有し、
コンテンツを、複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトと送受信できるソシアル・メディア・ゲートウエイと、
前記ソシアル・メディア・ゲートウエイに接続されたVPNエンジンと、
前記VPNエンジンは、
(C1)前記コンテンツを前記複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトにポストする複数のユーザを含むVPNグループを形成し、
(C2)第1ユーザから、第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトに向けられた通信をインターセプトし、
(C3)通信をソシアル・メディア・ゲートウエイに与えて、前記通信を前記第1ユーザ・コンピュータにポストし、
(C4)前記通信を前記ソシアル・メディア・ゲートウエイに与えて、前記通信を第2ユーザ用に、第2ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトにポストする
ことを特徴とするシステム。
【請求項17】
前記ソシアル・メディア・ゲートウエイは、
(X)コンテンツを複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトにポストする或いは前記コンテンツを前記複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトから受領する複数のソシアル・メディア・ネットワークのアプリケーションプログラムインターフェースと、
(Y)前記ソシアル・メディア・ネットワークのAPIと通信するコンテンツ・フィルターと、
ここで、前記コンテンツ・フィルターは、前記ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトからのコンテンツをフィルター処理し
を有する
ことを特徴とする請求項16記載のシステム。
【請求項18】
前記VPNエンジンは、
(D1)第1ソシアル・メディア・ネットワーク・サイトにポストされる通信をインターセプトするインターセプト・モジュールと、
(D2)前記通信を、第1プロトコルから第2プロトコルに翻訳するトランスレート・モジュールと、
(D3)前記通信を、第1フォーマットから第2フォーマットにフォーマット化するフォーマット・モジュールと、
(D4)前記通信を、ポスティングする為に、第2ソシアル・メディア・ゲートウエイに提示するプレゼント・モジュールと、
を有する
ことを特徴とする請求項16記載のシステム。
【請求項19】
前記VPNエンジンは、ユーザデータベースと通信し、
前記ユーザデータベースは、前記VPNグループ内の複数のユーザに関する情報を記憶している
ことを特徴とする請求項16記載のシステム。
【請求項20】
前記VPNエンジンは、ソシアル・メディア・パラメータ・データベースと通信し、
前記ソシアル・メディア・パラメータ・データベースは、前記VPNグループ内の複数のソシアル・メディア・ネットワーク・サイトに関する情報を記憶している
ことを特徴とする請求項16記載のシステム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−502829(P2013−502829A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525601(P2012−525601)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/044377
【国際公開番号】WO2011/022206
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FACEBOOK
2.YouTube
3.フロッピー
4.Plaxo
5.LinkedIn
【出願人】(508214019)アバイア インク. (75)
【Fターム(参考)】