説明

ソフトフォーカス効果を有する着色化粧料組成物

【課題】皮膚に色を付与しかつ欠陥の隠蔽を行うことができ、一方、処理された表面が自然な外観を保持することを可能にするという利点を有する組成物の提供。
【解決手段】充填剤と着色剤を生理学的に許容される媒体中に含有する着色化粧料組成物であって、上記着色剤は透明性を提供すること、及び/又は、該組成物中に充填剤と共に存在することにより、該組成物に17より大きいか又は17に等しい彩度C、70%より大きいか又は70%に等しい半球形透過率及び40%より大きいか又は40%に等しいソフトフォーカス指数Hを付与するような量で存在することを特徴とする着色化粧料組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、皮膚、粘膜又は爪を処理するための化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
特に、皮膚に色を付与しかつ欠陥の隠蔽を行うことができ、一方、処理された表面が自然な外観を保持することを可能にするという利点を有する組成物が必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、特に、この要求を満足させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明の第1の要旨によれば、充填剤と着色剤を生理学的に許容される媒体中に含有する着色化粧料組成物であって、上記着色剤は透明性を提供すること、及び/又は、該組成物中に充填剤と共に存在することにより、該組成物に17より大きいか又は17に等しい彩度C(saturationC)、70%より大きいか又は70%に等しい半球形透過率
(hemispherical transmittance)及び40%より大きいか又は40%に等しいソフトフォーカス指数(soft focus index)Hを付与するような量で存在することを特徴とする着色化粧料組成物が提供される。
【0005】
かかる組成物は、特に、皮膚に施した場合、欠陥(imperfection)を隠蔽しかつ特にメーキャップを目で見得るものにせしめることなしに着色することができる。従って、比較的自然な外観のメーキャップ表面を保持することができる。
【0006】
半球形透過率Thの測定及びソフトフォーカス指数Hの算定
上記したごとく、本発明の化粧料組成物は、40%より大きいか又は40%に等しい、好ましくは、50%、更には、60%より大きいか又はこれに等しい、より好ましくは70%より大きいか又は70%に等しい、更に好ましくは、80%より大きいか又は80に等しいソフトフォーカス効果Hを提供する。
【0007】
半球形透過率Thは、70%より大きいか又は70%に等しく、好ましくは、80%、場合により85%より大きいか又は85%に等しい。
【0008】
“ソフトフォーカス指数H”という用語は、マグニチュード((Th−Td/Th)x100;
ここで、Thは半球形透過率を表し、Tdは直接透過率(direct transmission factor)を表す)を規定するのに使用される。
【0009】
ソフトフォーカス指数Hが高い場合、組成物は大きなソフトフォーカス効果を生じ、レリーフ(relief)の知覚(perception)を変化させることにより欠陥を隠蔽する働きをする。
【0010】
半球形透過率Thは組成物の透明性についての情報を提供する。Thの値が大きければ大きいほど、組成物は透明性がより大きい。
【0011】
ThとTdの値は、特性決定されるべき組成物の背後に設置された分光光度計と積分球
(integration sphere)を使用して測定し得る。
【0012】
組成物の半球形スペクトル透過率Th(λ)は、図1に示すごとく、組成物Pのサンプルによって受容される波長λの光線の強度と、平面によって規定される空間内の全ての方向における、上記サンプルによって送出される(delivered)光線の強度の比によって規定される。
【0013】
サンプルの直接スペクトル透過率Td(λ)は、図2に示すごとく、サンプルによって受容される波長λの光線の強度と、入射光と同一の伝播(propagation)方向の、上記サンプルによって送出される光線の強度の比によって規定される。
【0014】
半球形スペクトル透過率Th(λ)と直接スペクトル透過率Td(λ)は下記の実験プロトコールを使用して測定し得る。
【0015】
分析用の組成物Pを彫り込みを付けた(indented)石英スライドQ上に展延して、20マイクロメーター(μm)の厚さの層を形成させついで37℃のオーブン中に5分間放置する。
【0016】
Th(λ)値は、組成物を収容している石英スライドの背後に設置されたVarian Cary 300(登録商標)分光光度計と、商品名 Labsphere(登録商標)の積分球を使用して測定し得る。分光光度計は拡散透過モードで使用され、単色入射光の波長λは400ナノメーター(nm)〜
700nmの間で変動させる。
【0017】
測定は、240nm/分の走査速度においてT%透過モードでかつ“ダブル−リバース”モード(“double-reverse”mode)で行われる。
【0018】
最初、空の石英スライド上での第1の測定を行って、透過光の強度の最大値を得ることにより検量を行う。
【0019】
ついで、分析すべき組成物Pを収容している石英スライドを使用して半球形スペクトル透過率Th(λ)を測定する。
【0020】
Td(λ)の測定は、直接透過モードで使用されたものと同一の分光光度計により行い、入射単色光の波長λは400nm〜700nmの範囲で変動させる。装置をT%透過モードとし、
240nm/分の速度でかつ“ダブル”モード(“double-reverse”mode)で走査を行う。空の石英スライドを参照区画内に装入し、組成物を含有する石英スライドを測定区画に装入しついでTd(λ)を測定する。
【0021】
半球型透過率及び直接透過率Th及びTdは、それぞれ、波長を400〜700nmの範囲で変動させる間に得られたTh(λ)値及びTd(λ)値の全ての平均値を求めることにより算定し得る。
【0022】
彩度C
彩度Cは、CIEのLabch色空間を使用して下記の方法で測定し得る。
【0023】
組成物を少なくとも2.47mmの深さを有する亜鉛メッキ鋼板製カップを使用してフラッシュ蒸着させる。
【0024】
ついで、このカップをLabo-Moderne社製の、76mmx26mmの寸法を有する、面取り縁を有するH1型“LMR”オブジェクトキャリアースライド(object-carrier slide)で覆う。
【0025】
彩度Cは、CM3700d分光色彩計により測定する;照明及び観察システムはd/8゜反射モードであり、正反射モードで達成される測定は排除する。
【0026】
紫外線(UV)放出は100%包含させる。
【0027】
ズーム位置(zoom position)は中間 (MAV)であり、開口(aperture)は中間であり、コンフィギュレーションはCREIMMであり、観測は10゜CIE 1964であり、発光体はD65である。
【0028】
この方法で測定される組成物の彩度Cは17より大きいか又は17に等しく、20より大きいか又は20に等しいことが良好であり、好ましくは、60より小さいか又は60に等しい。
【0029】
17より大きい値は十分な色寄与率(color contribution)を得ることを可能にし、一方、60より小さい値はソフトフォーカス効果が損なわれることを排除しかつ自然に見えるメーキャップを保持することを可能にする。
【0030】
図3はTh、H及びC空間における本発明の組成物のTh、H及びCの値についての特権的(privileged)範囲の例を示す。
【0031】
着色剤
本発明においては、“着色剤”という用語は、化粧料組成物に所要の彩度Cを提供することを可能にするのに十分な色相を提供し、一方、ソフトフォーカス指数H及び半球形透過率Thについて期待される値を得ることも可能にするのに適当な顔料又は染料又は顔料及び/又は染料の混合物を意味するのに使用される。
【0032】
特に、着色剤は少なくとも1種の顔料の粒子からなるか又はかかる粒子によって構成される。顔料の粒子は、適当な場合、色の安定性を増大させるための及び化粧料組成物中への粒子の混入を促進するための処理にかけることができる。特に、例えば、粒子を疎水性にするために処理された顔料粒子は油性相に分散させることが容易である。
【0033】
顔料粒子は種々の形状であることができ、特に、顔料粒子は、その形状が実質的に球形であるか又は平板であり得る。
【0034】
顔料粒子は、例えばシリカからなる多層構造及び特に、透明コアを提供し得る。
【0035】
かかる透明コア顔料粒子は組成物が過度に不透明になることを防止する働きを行い、このことは所望の値のH及びThを得るのに好ましい。
【0036】
顔料は非干渉性(non-interference)顔料であるか又は非蛍光顔料であり得る。
【0037】
特に、比較的透明な単一層構造を提供する粒子を有する顔料については、顔料の量は比較的多く、例えば、組成物の全重量に対して、1重量%より大きいか又は1重量%に等しく、特に、1.5〜10重量%の範囲、好ましくは、2〜8重量%の範囲である。例えば、顔料の含有量は2〜5%、例えば、3%である。
【0038】
顔料の透明性が高ければ高いほど、組成物が期待されるソフトフォーカス効果と半球形透過率を失うことなしに配合し得ると推測される顔料の量は多くなる。
【0039】
顔料の透明度は、以下に述べるごとく、コントラストに関して定量することができ、前記で定義したごとき顔料については、例えば、15〜65の範囲で或ることができ、好ましくは、50より小さいか又は50に等しい。コントラスト比(contrast ratio)は、特に、45より小さいか又は45に等しく、好ましくは、35以下である。
【0040】
着色剤は、例えばセリサイト/褐色酸化鉄/二酸化チタン/シリカ型であり得る構造を有する顔料からなり得る。かかる顔料は、例えば、Chemicals and Catalysts社から
Coverleaf NS又はJSの商品名で販売されており、30に近いコントラスト比を提供する。
【0041】
着色剤は、例えば、酸化鉄を含有するシリカ微小球型であり得る構造を有する顔料からなり得る。かかる構造と比較的低いコントラスト比を提供する顔料の例はMiyoshi社から
PC BALL PC-LL-100 Pの商品名で販売されているものであり、この顔料は黄色酸化鉄を含有するシリカ微小球によって構成されている。
【0042】
ソフトフォーカス指数と半球形透過率と組合された場合のコントラスト比の値が比較的小さいことにより、色の送達(delivery of color)及び隠蔽力との組合せに関して満足し得る結果を得ることができ、しかも、大きなソフトフォーカス効果が保持され、欠陥を隠蔽する働きをする。
【0043】
顔料の混合物を使用した場合、顔料の比率はそのコントラスト比の関数として調節し得る。
【0044】
化粧料組成物は60より大きいコントラスト比を有する顔料を含有しないことができる。
【0045】
変法においては、化粧料組成物は比較的不透明な顔料、特に、60より大きいコントラスト比を有する顔料の少なくとも1種の粒子を含有し得る;但し、組成物中に導入されるかかる顔料の量は期待されるH及びThの値に悪影響を及ぼさないことを条件とする。
【0046】
例えば、化粧料組成物は比較的高いコントラスト比、例えば、40より大きいか又は40に等しいコントラスト比を有する慣用の顔料、例えば、酸化鉄及び/又は二酸化チタン型の顔料を含有し得る。
顔料は透明でないコアを有し得る。
【0047】
化粧料組成物は、比較的不透明な顔料を、該組成物の全重量に対して2重量%以下、好ましくは1.5重量%以下、更に好ましくは1重量%以下、更に好ましくは0.75重量%以下、例えば、0.25〜0.75重量%の範囲で、例えば約0.5重量%の量で含有していることが好ましい。
【0048】
着色剤は染料、特に、水溶性又は油溶性染料、又は更に他の着色剤からも選択し得る;但し、化粧料組成物中へのかかる染料の配合が、期待されるソフトフォーカス指数Hと半球形透過率Thの値に悪影響を及ぼさないことを条件とする。従って、着色剤は、例えばカラメルのごとき水溶性染料からなり得る。
【0049】
着色剤は、施されるべき皮膚の色に相当する色のものであることができ、特に、着色剤は少なくとも1種の褐色、黄色又は赤色顔料を含有し得る。
【0050】
着色剤は真珠光沢剤を含有していないことができる。
【0051】
コントラスト比の測定
コントラスト比は特に国際出願WO 98/52534号で定義されている。
【0052】
コントラスト比を算定するために、下記の方法が行われる。
【0053】
全重量に対して5重量%の着色剤を含有しており、残部は下記の参照エマルジョンである混合物を形成させ、この混合物を黒色不透明媒体及び白色不透明媒体の上に50μmの厚さを有する被膜として被覆する。被膜を1気圧の圧力下、25±1℃で24時間乾燥させる。
【0054】
参照エマルジョンは下記の組成を有する:

重量%
水 45.83
p-ヒドロキシ安息香酸メチル 0.45
クロルフェネシン 0.34
EDTAニナトリウム 0.11
グリセリン 5.62
PEG-8 2.25
PEG-20 1.12
珪酸マグネシウム及び珪酸アルミニウム 0.9
ナトリウム ラウリル サルコシネート 1.68
二酸化チタン(及び)アルミナ(及び)グリセリン(及び)シリカ 3.37
トリエタノールアミン 1.3
ステアリン酸 2.7
ステアリン酸グリセリル 2.02
p-ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.17
イソノニル イソノナノエート 8.99
シクロヘキシシロキサン 6.57
ジメチコーン(Dimethicone) 10.28
BIS-PEG-15メチルエーテル ジメチコーン 2.25
タルク 1.12
カオリン 1.12
ポリメタクリル酸メチル 1.69
【0055】
例えばMinolta CR-200型の色彩計を使用して、D65発光体モードで、0゜の視角で、組成物の三刺激値Yを黒色媒体の3つの異なる位置及び白色媒体の3つの異なる位置で測定する。
【0056】
コントラスト比は、黒色媒体上で測定した3つのY値の平均を白色媒体上で測定した3つのY値で割り、100倍したものに相当する。
【0057】
コントラスト比が大きければ大きいほど、即ち、100%に近いほど、着色剤はより不透明である。コントラスト比が低ければ低いほど、着色剤はより透明である。
【0058】
充填剤
考慮されている充填剤は、これらが化粧料中での使用に適合するものでありかつ本発明の組成物に期待されている特性を阻害しないものである限り、任意の種類の化学製品であり得る。
【0059】
本発明の組成物は、着色剤の存在下で組成物に所望のソフトフォーカス指数H及び半球形透過率Thを付与するのに貢献する、ソフトフォーカス効果充填剤と呼ばれる充填剤を少なくとも1種含有している。
【0060】
ソフトフォーカス効果充填剤は組成物中では実質的に無色である。
本発明で使用するのに適当なソフトフォーカス効果充填剤は、特に、15μmより小さいか又は15μmに等しい数平均粒度、特に、10μmより小さいか又は10μmに等しい、特に、
7.5μmより小さいか又は7.5μmに等しい、例えば、約1〜5μmの数平均粒度を提供し得る。
【0061】
“数平均粒度”(“number mean size”)という用語は、D50と呼ばれる、半母集団統計学的粒度分布(half-population statistical grain size distribution)によって与えられる寸法を表す。
【0062】
使用されるソフトフォーカス効果充填剤は、シリカ及び珪酸塩、特に、アルミナの粉末、ポリメチルメタクリレート、タルク、シリカ/TiO2複合体又はシリカ/酸化亜鉛複合体の粉末、ポリエチレン粉末、デンプン粉末、ポリアミド粉末、スチレン/アクリル酸共重合体粉末、シリコーンエラストマー及びこれらの混合物から選択し得るが、これらに限定されるものではない。
【0063】
ソフトフォーカス効果充填剤の特定の例としては下記のものを挙げ得る:
・3μmより小さいか又は3μmに等しい平均粒度を有するタルク;特に、Nippon Talc社からTalc P3(登録商標)の商品名で販売されているタルク;
・Nylon 12粉末、特に、Atochem社からOrgasol 2002 Extra D Nat Cos(登録商標)の商品名で販売されているもの;
・Miyoshi社からSB-700又はSB-150(登録商標)の商品名で販売されているもののごときシリカのマイクロビーズ;
・非晶質シリカの微小球、例えば、旭ガラス社からSunsphere H-53の名称で販売されている5μmの数平均粒度を有するもの;及び
・Degussa社から販売されている、鉱物ワックス表面処理された(1%又は2%)シリカ粉末。
【0064】
ソフトフォーカス効果充填剤は、組成物の全重量に対して0.1〜20重量%、特に、1〜 12重量%、特に、5〜10重量%、例えば、約8重量%の含有量で本発明の化粧料組成物中に存在させ得る;充填剤の含有量は着色剤の種類及び量及び期待される効果に応じて選択される。
【0065】
生理学的に許容される媒体
本発明の化粧料組成物は生理学的に許容される媒体を含有している。
【0066】
“生理学的に許容される媒体”という用語は、無毒性でかつ、特に、顔及び/又は首の皮膚、粘膜、特に唇、又は、ケラチン質表面、特にヒトの指の爪に適用するのに適当な媒体を意味するのに使用される。生理学的に許容される媒体は、一般的に、組成物が適用されるべき媒体及び組成物を包装する形状に適合させる。
【0067】
本発明の化粧料組成物はエマルジョンであり得る。組成物中の脂肪相の割合は、該組成物の全重量に対して、例えば、5〜80重量%、特に、5〜50重量%であり得る。
【0068】
例えば、化粧料組成物は該組成物の連続相を形成する水性相を構成する水性媒体を含有し得る。
【0069】
水性相は実質的に水によって構成され得る。それにも拘わらず、水性相は水と、水と混和性の有機溶剤、特に、25℃で50%以上の水との混和性を有する有機溶剤との混合物からなり得る;かかる有機溶剤の例は、例えば、エタノール、イソプロパノールのごとき1〜5個の炭素原子を有する低級モノアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールのごとき2〜8個の炭素原子を有するグリコール、C3−C4ケトン及びC2−C4アルデヒドである。
【0070】
特に水及び可能ならば、水と混和性の有機溶剤からなる水性相は、例えば、組成物の全重量に対して1〜95重量%、特に、3〜80重量%、特に、5〜60重量%の範囲の含有量で組成物中に存在させ得る。
化粧料組成物は、例えば脂肪相も含有し得る。
【0071】
特に、化粧料組成物の脂肪相は、例えば、少なくとも1種の油、特に、下記のものから選ばれたものからなり得る:
・パーヒドロスクアレンのごとき動物起源の炭化水素油;
・4〜10個の炭素原子を有する脂肪酸の液状トリグリセライド及びカリテバター
(karite butter)の液状留分のごとき植物起源の炭化水素油;
・特に脂肪酸の合成エステル及びエーテル類、例えば、式R1COOR2及びR1OR2(式中、R1は8〜29個の炭素原子を有する脂肪酸の残基を表し、R2は3〜30個の炭素原子を含有する、場合により分岐している炭化水素鎖を表す)を有する油類、例えば、プルセリン油、イソノニルイソノナノエート、イソプロピルミリステート、エチル-2-ヘキシルパルミテート、オクチル-2-ドデシルステアレート、オクチル-2-ドデシルエルケート、イソステアリルイソステアレート、;イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ジイソステアリル-マレート、トリイソセチルサイトレート、脂肪酸のヘプタノエート、オクタノエート、デカノエートのごときヒドロキシエステル;プロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート及びジエチレングリコールジイソノナノエートのごときポリオールエステル;及びペンタエリスリチルテトライソステアレートのごときエステル;
・場合により揮発性のパラフィン油及びその誘導体、ワセリン、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばパーリーム油(parleam oil)のごとき鉱物又は合成起源の直鎖又は分岐鎖炭化水素;
・8〜26個の炭素原子を有する脂肪酸、例えば、セチルルコール、ステアリルアルコール及びその混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレインアルコール又はリノレンアルコール;
・JP-A-2,295,912号に記載されるごとき、若干の炭化水素及び/又はシリコーンを含有するフッ素含有油;
・周囲温度で液状又は半液状である、線状又は環状珪素鎖を有する、場合により揮発性のポリメチルシロキサン(PDMS)のごときシリコーン油、特に、シクロヘキサシロキサンのごときシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン);珪素鎖から懸吊しているか又は珪素鎖の末端にある、2〜24個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ又はフェニル基を含有しているポリジメチルシロキサン;フェニルシリコーン、例えば、フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニル-シロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチル-シロキシシリケート及びポリメチルフェニルシロキサン及び
・これらの混合物。
【0072】
例えば、化粧料組成物は少なくとも1種のワックス、少なくとも1種のゴム及び少なくとも1種の、植物、動物、鉱物又は合成起源の、場合により珪素を含有する半固体脂肪物質も含有し得る。
【0073】
ワックスは炭化水素を含有する、珪素を含有する及び/又はフッ素を含有する、場合によりエステル又はヒドロキシル官能基を包含するものであり得る。特に、ワックスは天然起源のものであり得る。
【0074】
ワックスは化粧料組成物の全重量に対して0.01〜10重量%、特に、0.1〜5重量%を占めることができる。化粧料組成物はワックスを含有しないこともできる。
【0075】
化粧料組成物は、例えば、少なくとも1種の皮膜形成性重合体を含有し得る。“皮膜形成性重合体”という用語は、それ自体で又は補助被膜形成剤の存在下で、皮膚に付着する連続被膜を形成するのに適当な重合体を表すのに使用される。
【0076】
皮膜形成性重合体は、例えば、下記のものから選ばれた少なくとも1種の重合体であり得る:
・水溶性被膜形成重合体;
・“ラテックス”としても知られている、水分散性被膜形成重合体粒子の水性分散体;この場合、組成物は水性相を含有していなければならない;
・脂溶性被膜形成重合体;
・重合体粒子の非水性分散体の形の脂溶性被膜形成重合体、好ましくは、必要に応じ、1種又はそれ以上のシリコーン及び/又は炭化水素油中で、少なくとも1種の安定化剤によりその表面上で安定化されている重合体粒子の分散体;これらの非水性分散体なNADとも呼ばれている;及び
・これらの混合物。
【0077】
本発明で使用するのに適当な被膜形成重合体の水性分散体としては、特に、
供給者Avecia-NeoresinsからNeocryl XK-90(登録商標)、Neocryl A-1070(登録商標)、
Neocryl A-1090(登録商標)、Neocryl BT-62(登録商標)、Neocryl A-1079(登録商標)、
Neocryl A-523(登録商標)の名称で、供給者Dow ChemicalからDow Latex 432(登録商標)の名称で、供給者Daito Kasei KogyoからDaitosol 5000 AD(登録商標)の名称で販売されているアクリル系分散体、また、実際には、供給者Avecia-NeoresinsからNeorez R-981(登録商標)、Neorez R-974(登録商標)の名称で、供給者GoodrichからAvalure UR-405(登録商標)、Avalure UR-410(登録商標)、Avalure UR-425(登録商標)、Avalure UR-450(登録商標)、Sancure 875(登録商標)、Sancure 878(登録商標)、Sancure 2060(登録商標)の名称で、供給者BayerからImpranil 85(登録商標)の名称で、供給者HydromerからAquamere
H-1511の名称で販売されているポリウレタンの水性分散体が挙げられる。
【0078】
被膜形成重合体の水性分散体としては、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリエステル、ポリエステルアミド及び/又はアルキドによって構成される群から選ばれた少なくとも1種の重合体の予め存在させた粒子の表面内での及び/又は少なくとも一部、該粒子の表面上での、1種又はそれ以上のラジカルモノマーのラジカル重合から得られる重合体分散体が挙げられる;これらの重合体は、通常、ハイブリッドポリマーと呼ばれる。
【0079】
水溶性被膜形成重合体としては、植物起源のタンパク質のごときタンパク質、キチン又はキトサンのアニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性重合体、セルロース重合体、アクリル系重合体又は共重合体、ビニル重合体、場合により変性された天然起源の重合体及びこれらの混合物が挙げられる。
【0080】
安定化剤を存在させた液状脂肪相中の水溶性被膜形成重合体の分散体は、特に、
EP-A-0 749 746号、EP-A-0 923 928号、EP-A-0 930 060号に記載されている。
【0081】
脂溶性重合体の例としては、例えば、ビニルエステル(ビニル基はエステル基の酸素原子に直接結合しており、ビニルエステルはエステル基のカルボニルに結合した、1〜19個の炭素原子を有する飽和、線状又は分岐鎖状炭化水素基を有する)と、ビニルエステル
(既に存在するビニルエステルとは異なるもの)、α-オレフィン(炭素数8〜28)、アルキルビニルエーテル(アルキル基は2〜18個の炭素原子を有する)又はアリル又はメタリルエステル(エステル基のカルボニルに結合した、1〜19個の炭素原子を有する、線状又は分岐鎖状飽和炭化水素基を有する)であり得る少なくとも1種の他の単量体との共重合体が挙げられる。
【0082】
被膜形成性重合体は、乾燥物含有量で表して、例えば、組成物の全重量に対して0.01〜20重量%、特に、0.5〜10重量%、組成物中に存在させ得る。
【0083】
化粧料組成物は、化粧料で通常使用される種類の添加剤、例えば、乳化剤、親水性又は親油性ゲル化剤、親水性又は親油性活性成分、防腐剤、酸化防止剤、溶剤、香料、脱臭剤及びpH調節剤も含有し得る。
【0084】
これらの種々の添加剤の量はこの分野で慣用的に使用されている量であり、例えば、組成物の全重量の0.01〜20%である。その種類に応じて、これらの添加剤は脂肪相中に又は水性相中に導入し得る。
【0085】
いずれの場合にも、これらの添加剤とその量は所望の光学的性質を阻害しないように選択されるべきである。
【0086】
湿潤剤はアニオン性又は非イオン性湿潤剤から選択し得る。湿潤剤の性質と機能の定義については、1979年、Wiley 発行の刊行物“Encyclopedia of chemical technology,
Kirk-Othmer”、第3版、Vol.22、333-432頁、、特に、アニオン性又は非イオン性湿潤剤については、上記刊行物の347〜377頁を参照し得る。
【0087】
湿潤剤は下記のものから選択し得る:
・非イオン性湿潤剤から:脂肪酸、脂肪アルコール、ポリエトキシル又はポリグリセロール脂肪アルコール、例えば、ポリエトキシルステアリル又はセチルステアリルアルコール、脂肪酸とショ糖のエステル、アルキルグルコースエステル、特に、C1-C6アルキルグルコースのポリオキシエチレン化脂肪エステル及びこれらの混合物;
・アニオン性湿潤剤から:アミン、アンモニアで中和されたC16-C30脂肪酸又はアルカリ塩及びその混合物。
【0088】
乳化剤及び補助乳化剤としては、例えば、O/W乳化剤、例えば、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、特に、PEG-100ステアレート、及び、脂肪酸とグリセリンのエステル、例えば、グリセリルステアレート、及び、W/O乳化剤、例えば、供給者Degussa
GoldschmidtからABLE WE09、ABLE ME90及びABLE ME97の商品名で入手されるもの又は供給者GuardianからUNITWIXの商品名で販売されているエチレングリコールアセチルステアレートとグリセリルトリステアレートの混合物が挙げられる。
【0089】
親水性ゲル化剤としては、特に、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)、アクリレートとアルキルアクリレートとの共重合体のごときアクリル系共重合体、ポリアクリルアミド、ポリサッカリド、天然ゴム及びクレーが挙げられ、親油性ゲル化剤としては、ベントナイトのごとき変性クレー、脂肪酸の金属塩、疎水性シリカ及びポリエチレンが挙げられル。
【0090】
化粧料及びスキンケアの分野で一般的なかつ使用するのに適当な活性剤としては、特に、皮膚の老化に対するその活性が知られている全ての活性剤、例えば、角層剥離性剤
(keratolytic agent)又は剥離性剤(peeling agent)、例えば、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、α-セト酸(ceto-acid)、β-セト酸、レチノイド及びそのエステル、レチノール、レチノール酸及びその誘導体が挙げられる。ニー−ホーリー(knee-holly)及び/又はセイヨートチノキ(horse chesnut)の抽出物のごときバイノトニック(veinotonic)植物の抽出物;カフェインのごときキサンチンベース(xanthic base);例えば、ビタミンA、B3、PP、B5、E、K1及び/又はCのごときビタミン類及びかかるビタミン類の誘導体、特に、そのエステル類;フリーラジカルに対する薬剤;ろ光剤;ポリオールのごとき加湿剤
(moisturizer);セラミド(ceramide);DHEA及びその誘導体;Q10 コエンチーム;コウジ酸のごとき漂白及び脱色剤;スクテラリア(scutellaria)、マルベリー(mulberry)、リコリス(licorice)及び/又はカモミール(camomile)の抽出物;パラアミノフェノールの誘導体又はアルブチン及びその誘導体及びこれらの混合物も挙げることができる。
【0091】
脂肪質(fatty)又は中間の(medium)皮膚を化粧的に処理するのに使用するためには、本発明の組成物は、例えば、ビタミンB3及びB5;亜鉛塩、特に、酸化亜鉛及びグルコン酸亜鉛;サリチル酸及びn-オクタノイル-5-サリチル酸のごときその誘導体;トリクロサン
(triclosan);カプリログリシン;チョージ(clove)抽出物;オクトピロックス
(octopirox);ヘキサミジン;及びアゼライン酸及びその誘導体から選ばれた活性剤の少なくとも1種を含有し得る。
【0092】
可能ならば疎水性にするために被覆された有機フィルター及び無機フィルターから選ばれたUVA及び/又はUVBフィルターを組成物中に包含させ得る。
【0093】
本発明の組成物は化粧料で通常使用される任意の適用形態で提供されることができ、特に、該組成物は、場合によりゲル化された油状溶液、脂肪相を水性相中に分散させて得られるエマルジョン(O/W)又はその逆のエマルジョン(W/O)、トリプルエマルジョン(W/O/W又はO/W/O)、イオン型の小胞状(vesicular)分散体(リポソーム又はオレオソーム)及び/又は非イオン型の小胞状分散体(ニオソーム)及び/又はナノカプセル又はナノスフェアーの分散体の形であり得る。
【0094】
本発明の化粧料組成物は、多かれ少なかれ、流体であることができ、例えばクリーム、軟膏、乳液、ローション、しょう液(serum)、ペースト、フォーム又はゲルの外観を有し得る。組成物は固体の形、特に、スチック又はカップの形、ある種の他の適用形態、特に、粉末の形でもあり得る。場合により、化粧料組成物は噴霧によって適用するのに適合した稠度を提供し得る。
【0095】
本発明実よれば、更に、皮膚、粘膜又は爪をメーキャップするための、本発明に従ってソフトフォーカス効果を有するファンデーションメーキャップが提供される。
【0096】
以下に示す製剤成分は例示するためのものであり、パーセンテージは組成物の全重量に対する重量である。
【0097】
実施例1
重量%
−ポリグリセリル-4-イソステアレート(及び)ヘキシル(及び)セチル
PEG/PPG-10/1 ジメチコーン 9
−グリコールアセチルステアレート 0.7
−p-ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.15
−2-オレアミド-1,3-オクタデンジオール 0.04
−シクロペンタシロキサン(及び)ジステアリジモニウムヘクトリエート
(及び)変性アルコール 8
−シクロペンタシロキサン 14.25
−ジメチコーン 4
−イソドデカン 2.6
−Chemicals and Catalysts社製 Coverleaf NS 顔料 3
−Nippon Talc社製 タルクP3 8
−水 44.06
−硫酸マグネシウム 0.7
−p-ヒドロキシ安息香酸メチル 0.25
−グリコールプロピレン 5
クロルフェネシン 0.25
【0098】
次の値が測定された:

実施例2
重量%
−ポリグリセリル-4-イソステアレート(及び)ヘキシル(及び)セチル
PEG/PPG-10/1 ジメチコーン 9
−グリコールアセチルステアレート 0.7
−p-ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.15
−2-オレアミド-1,3-オクタデカンジオール 0.04
−シクロペンタシロキサン(及び)ジステアリジモニウムヘクトリエート
(及び)変性アルコール 8
−シクロペンタシロキサン 14.25
−ジメチコーン 4
−イソドデカン 2.6
−酸化鉄(及び)ステアロイル ニナトリウムグルタメート(及び)
水酸化アルミニウム 0.18
−タルク 8
−水 46.56
−硫酸マグネシウム 0.7
−p-ヒドロキシ安息香酸メチル 0.25
−グリコールプロピレン 5
クロルフェネシン 0.25
【0099】
次の値が測定された:

これらの2種の組成物は皮膚の欠陥を目立たなくする(attenuate)ことを可能にし、一方、色を提供しかつ自然に見えるメーキャップを与えることが観察された。
【0100】
暗い場所と光の当たる場所でのコントラストが減少した。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】組成物Pのサンプルによって受容される波長λの光線の強度と、平面によって規定される空間内の全ての方向における、上記サンプルによって送出される光線の強度の比を示す。
【図2】組成物Pサンプルによって受容される波長λの光線の強度と、入射光と同一の伝播方向の、上記サンプルによって送出される光線の強度の比を示す。
【図3】Th、H及びC空間における本発明の組成物のTh、H及びCの値についての特権的範囲の例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填剤と、非蛍光性及び非干渉性顔料からなる着色剤とを生理学的に許容される媒体中に含有する着色化粧料組成物であって、上記着色剤は透明性を提供すること、及び/又は上記着色剤は、上記組成物中に充填剤と共に存在することにより、該組成物に17より大きいか又は17に等しい彩度C、70%より大きいか又は70%に等しい半球形透過率及び40%より大きいか又は40%に等しいソフトフォーカス指数Hを付与するような量で存在することを特徴とする着色化粧料組成物。
【請求項2】
充填剤は、シリカ及び珪酸塩、特に、アルミナの粉末、ポリメチルメタクリレート、タルク、シリカ/TiO2複合体又はシリカ/酸化亜鉛複合体の粉末、ポリエチレン粉末、デンプン粉末、ポリアミド粉末、スチレン/アクリル酸共重合体粉末、シリコーンエラストマー及びこれらの混合物によって構成される群から選ばれる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
充填剤粒子の数平均粒度は、7.5μmより小さいか又は7.5μmに等しい、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
充填剤の含有量は、5〜10重量%である、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
着色剤は、多層構造を有する少なくとも1種の顔料の粒子からなる、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
顔料の粒子は透明コアを含有している、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
コアはシリカからなる、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
顔料の含有量は、組成物の全重量に対して、2〜8重量%の範囲である、請求項5に記載の組成物。
【請求項9】
顔料は40より小さいか又は40に等しいコントラスト比を提供する、請求項5に記載の組成物。
【請求項10】
顔料は、セリサイト/褐色酸化鉄/二酸化チタン/シリカ型の構造、又は、酸化鉄を含有するシリカ微小球型の構造、又は、黄色酸化鉄を含有するシリカ微小球型の構造を提供する、請求項5に記載の組成物。
【請求項11】
組成物は60より大きいコントラスト比を有する顔料を含有していない、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
顔料の粒子は透明でないコアを提供する、請求項5に記載の組成物。
【請求項13】
組成物は、組成物の全重量に対して1重量%以下の顔料を含有する、請求項5に記載の組成物。
【請求項14】
顔料の粒子は40より大きいコントラスト比を提供する、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
組成物は、組成物の全重量に対して0.25〜0.75重量%の顔料を含有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項16】
着色剤は、酸化鉄及び/又は二酸化チタン型顔料の粒子からなる、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
彩度Cは、20より大きいか又は20に等しく、そして、60より小さいか又は60に等しい、前記請求項のいずれか一つに記載の組成物。
【請求項18】
着色剤は水溶性染料からなる、請求項1〜16のいずれか一つに記載の組成物。
【請求項19】
水溶性染料はカラメルである、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
充填剤と、非蛍光性かつ非干渉性顔料からなる着色剤とを生理学的に許容される媒体中に含有する着色化粧料組成物であって、上記着色剤は透明性を提供すること、及び/又は上記着色剤は、上記組成物中に充填剤と共に存在することにより、該組成物に17より大きいか又は17に等しい彩度C、70%より大きいか又は70%に等しい半球形透過率及び40%より大きいか又は40%に等しいソフトフォーカス指数Hを付与するような量で存在すること;上記Thは化粧料組成物を彫り込みを付けた石英スライド上に展延して20μmの厚さの層を形成させたときに測定すること;顔料は、多層セリサイト/褐色酸化鉄/二酸化チタン/シリカ構造、又は、酸化鉄を含有するシリカ微小球型の構造を有する顔料から選択されること;及び、顔料の含有量は、組成物の全重量に対して1重量%より大きいか又はこれに等しいことを特徴とする着色化粧料組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−169294(P2007−169294A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−34855(P2007−34855)
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【分割の表示】特願2004−222970(P2004−222970)の分割
【原出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(592163240)ロレアル (23)
【Fターム(参考)】