説明

タイヤの電子部品組立体のための強力なアンテナ接続構造

タイヤと、そのタイヤ内に組み込まれる取付け部材とを含む電子部品組立体が提供される。少なくとも第1のアンテナワイヤが設けられ、タイヤ内に組み込まれて、取付け部材に接続されている。更に、集積回路が取付け部材によって支持され、第1のアンテナワイヤと通信関係に置かれている。更に、取付け部材が少なくとも部分的に湾曲した形状を有する第1の保持接続構造を代わりに有する実施例が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に言うならば、タイヤのための電子的な装置に関するものである。詳細に言うならば、本発明は、タイヤ内部に取り付けられて、タイヤへ情報を通信し又はタイヤから情報を通信するために使用される電子部品組立体に使われる強力なアンテナ接続構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば温度、圧力及びタイヤと接触する路面のような車両のタイヤの物理的な性質をモニターするシステムが知られている。タイヤの物理的な性質をモニターする1つの方法は、タイヤ内又はタイヤ上に取り付けられた電気部品の使用を含む。更に、タイヤに関する情報。例えば識別情報を運んで、無線手段によって情報を通信をするため電子的なシステムが更に使用される。
【0003】
タイヤの一つ以上の物理的な性質をモニターして、それら物理的な性質を遠隔の場所に報告するために電気部品をタイヤ内部に取り付けてもよい。この遠隔の場所への及び遠隔の場所からの通信のために、電気部品は、一つ以上のアンテナを組み合わせることができる。タイヤは、剛性の物体でなく、少なくとも部分的に可撓性のあるものである。タイヤは、タイヤの装着過程中、そして、例えば運転のような通常の使用中、撓むことができる。このように、電気部品及びアンテナは、撓む表面に接続されている。この撓みは、電気部品及びアンテナに張力及び他の力を作用させ、結果としてアンテナから電気部品を分離させてしまう。明らかに、この結果は、望ましくない。それは、アンテナが電子部品組立体の集積回路に直接接続されており、その接続構造によって保持されている場合にしばしば生じる。
【0004】
タイヤに組み込まれる電子装置の例は、本件出願人によって譲渡されており且つここに引用してその全内容を本明細書に組み入れる以下の特許文献1に見ることができる。
【特許文献1】2002年7月31日に出願された米国特許出願No.10/210,189発明の名称『Electronics Component Assembly in a Tire』、発明者Charles Edward Kelly, George Phillips O'Brien, 及び Edwin Dwane Parsons
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、タイヤの物理的な性質をモニターするか又は他の情報を転送するためにタイヤと一体化した従来の電気部品を改良せんとするものである。本発明は、タイヤをモニターするために使われる電気部品とアンテナとの間の更に強力な接続構造を実現して、タイヤの撓みによって上記部材が分離又は破壊されないようにせんとするものである。
【0006】
本発明の様々な特徴及び効果は、以下の説明の一部に記載されるか、又は以下の説明から明らかになり、又は本発明の実施からわかるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、強力なアンテナ接続構造を有するタイヤの電子部品組立体を提供する。タイヤ内に組み込まれ且つアンテナをタイヤに固定する手段を含む取付部材とタイヤとを含む。少なくとも第1のアンテナワイヤが設けられる。但し、任意の複数のアンテナワイヤを本発明の様々な実施例に組み込むことができるとは理解されたい。その第1のアンテナワイヤは、取付け部材に接続していることができる。更に、集積回路が設けられ、取付け部材によって支持される。集積回路と第1のアンテナワイヤとは、互いに通信関係に置かれる。集積回路に直接取り付けられるのではなく、第1のアンテナワイヤは、取付け部材との接続構造によって電子部品組立体内に保持される。
【0008】
更に、本発明は、タイヤ及びそのタイヤに組み込まれる取付け部材を有する電子部品組立体の実施例を含む。その取付け部材は、互に対向する第1及び第2の側面を有することができる。また、第1及び第2のアンテナワイヤを含むことができる。それら第1及び第2のアンテナワイヤは、取付け部材に確りと取付けることができて、タイヤに組み込むことができる。更に、集積回路を取付け部材で支持することができる。更に、第1の通信接続構造を設けて、第1のアンテナワイヤを集積回路と通信関係に置くように構成することができる。同様に、第2の通信接続構造を設けて、第2のアンテナワイヤを集積回路と通信関係に置くように構成することもできる。
【0009】
その取付け部材は、スモール・アウトライン・パッケージであってもよく、又は本発明の他の実施例によれば、プリント回路基板であってもよい。
【0010】
その取付け部材は、第1及び第2のアンテナワイヤがそれぞれ少なくとも部分的に保持されることができる第1及び第2の保持溝を有することができる。更に、それら第1及び第2の保持溝は、取付け部材の長手方向軸に対して直角にすることができる。
【0011】
本発明の別の実施例では、第1のアンテナワイヤの端の或る長さが取付け部材に接続されて、取付け部材の長手方向軸に対して直角な方向に向けらている。同様にして、第2のアンテナワイヤも同じ態様で配置することができる。或いは、アンテナワイヤは上記長手方向軸と平行でもよい。
【0012】
本発明は更に、第1のアンテナワイヤが様々な接続構造によって取付け部材に接続することができる電子部品組立体の他の実施例を提供する。例えば、取付け部材は、第1のアンテナワイヤを受ける開口を有することができ、そして、第1のアンテナワイヤは、フック状の形状にされて、更に、その第1のアンテナワイヤを受ける開口内に受け入れることができる。同様に、第2のアンテナワイヤを受ける開口が設けられて、第2のアンテナワイヤのフック状端部を受けるようにすることもできる。第1及び第2のアンテナワイヤの端は、取付け部材を通って延びることができるか、又は代わりに本発明の他の実施例によれば、取付け部材の一方側と同一平面になるようにすることもできる。
【0013】
本発明は、アンテナワイヤがいろいろな態様で取付け部材に接続できる実施例を提供する。例えば、アンテナワイヤが、溶接、ハンダ付け、及び/又はクリンプによって取付け部材に接続していることができる。
【0014】
更に、本発明は、アンテナがいろいろな態様で集積回路と通信関係に置くことができる様々な実施例を提供する。例えば、本発明の1つの実施例によれば、第1の取付け部材ワイヤは、通信関係を形成するために第1のアンテナワイヤと集積回路とに接続することができる。更に、第2の取付け部材ワイヤは、第2のアンテナワイヤを集積回路に対して通信関係に置くために同様な態様で組み込むことができる。或いは又は更に、アンテナワイヤは、集積回路に接着して、接着された接続構造を介して集積回路と通信関係に置くことができる。本発明の1つの実施例によれば、接着された接続構造は、ハンダ付けにされた接続構造であってもよい。
【0015】
本発明も、部分的に湾曲されたアンテナ接続構造を有する実施例を提供する。この実施例は、タイヤに組み込むことができる取付け部材を含む。その取付け部材は、形状が少なくとも部分的に湾曲された第1の保持接続構造を有する。少なくとも第1のアンテナワイヤが設けられる。但し、任意の複数のアンテナワイヤが本発明の様々な実施例に組み込むことができることは理解されたい。第1のアンテナワイヤは、第1の保持接続構造に接続することができる。更に、集積回路が設けられて、取付け部材によって支持される。集積回路及び第1のアンテナワイヤは、互いに電気通信関係に置かれる。
集積回路に直接取り付けられるのではなく、第1のアンテナワイヤは、取付け部材との接続構造によって電子部品組立体内に保持される。
【0016】
本発明によれば、タイヤ内に組み込まれて、取付け部材上の第2の保持接続構造に接続された第2のアンテナワイヤを更に有する上述したような電子部品組立体が提供される。その第2の保持接続構造もまた、形状を少なくとも部分的に湾曲させることができる。
【0017】
本発明によれば、形状を少なくとも部分的に湾曲する代わりに、第1及び第2の保持接続構造の形状が少なくとも部分的に円筒状にされた上述したような電子部品組立体が提供される。
【実施例】
【0018】
以下、本発明の実施例を詳細に説明すると共に、実施例の内の1つ以上を図面に図示する。しかし、各実施例は、本発明を例示するためのものであり、本発明を限定することを意味しない。例えば、1つの実施例の一部として図解されるか又は説明されている特徴は、他の実施例に組み合わせることにより、更に第3の実施例を構成する。本発明は、これら及び他の変更態様及び変形態様を含むものである。
【0019】
本発明は、図5に示す1つの実施例のように、電子部品組立体10を使用する。図5に示される実施例は、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34を有する集積回路32を有する。アンテナワイヤ30及び34は、取付け部材28に接続されているが、集積回路32には直接接続されていない。かかる構成により、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34と集積回路32との間の接続ではなく、アンテナワイヤ30及び34と取付け部材28との間に強力な物理的な接続を形成できるので、より強力な接続構造が実現できる。第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34は、図5に示すように第1及び第2の通信接続線76及び78を介して集積回路32と通信関係に置くことができる。
【0020】
さて、図1を参照するならば、電子部品組立体10がタイヤ12に組み込まれて図示されている。この組み込みにより、資産追跡(例えば、タイヤ識別)の効果及び物理的な性質(例えば温度及び圧力)の測定に利点が得られる。電子部品組立体10は、車両の外部の遠隔の場所26と通信することができる無線のデータ・リンクであってもよい。例えば、電子部品組立体10は、ドライブ-バイ・インタロゲータ又は手持ち式インタロゲータと通信することができる。更に、電子部品組立体10が更に、車載装置、例えば要するに遠隔の場所26であるオン・ボード・コンピュータと通信することもできる。
【0021】
図1は、タイヤ12の内部表面16に接続している電子部品組立体10を示す。
電子部品組立体10は、識別及び/又は情報を格納することができ、動作状態及び非動作状態の間、タイヤ12の物理的な性質を測定することができてもよい。例えば、電子部品組立体10は、或る実施例では、タイヤ12の圧力をモニターすることができる。他の実施例においては、タイヤ12の温度を、電子部品組立体10によって測定することもできる。ドライバがタイヤ12の圧力及び/又は温度をモニターすることができるように、この情報は電子部品組立体10によって遠隔の場所26に送ることができる。本発明は、電子部品組立体10からの情報をいろいろなロケーションに送る実施例を含むものである。
【0022】
リム24の上へ装着されているタイヤ12の横断面図を2に示す。タイヤ12は一対のビード20を有し、それら一対のビード20がリム24上に載っている。
タイヤ12は一対の側壁18を有し、一対の側壁18はビード20からタイヤ12のトレッド部まで延びている。本発明の電子部品組立体10が、タイヤ12の構造体内に組み込むことができ、1つの実施例においては、側壁18の内部表面16に固定することができる。更に、電子部品組立体10は、側壁18の内部表面16に配置するのではなく、例えば側壁18内に一体化又は埋め込むようして、タイヤ12の他の一部上又は内に配置することができる。
【0023】
本発明の実施例では、リム24及びタイヤ12の回転軸にできる限り近い側壁18に電子部品組立体10を組み込むことが望ましい。これは、通常の使用の間、ビード20に近いの部分は屈曲量が最少となるからである。逆に、トレッド部に近いタイヤ12の部分は、タイヤ12の負荷応答により、そして、タイヤ12に作用する通常の駆動力により、大きく撓む。このように、タイヤ12のトレッド部及びトレッド部に近いタイヤ12の側壁は、タイヤ12の通常の動作の間、大きく撓む。更に、大きな撓みを示す部分に電子部品組立体10を配置することにより、電子部品組立体10に加えられている張力量の大きくなる。
【0024】
従って、電子部品組立体10を、タイヤ12の撓む部分からできる限り離すことが望ましい。しかし、電子部品組立体10がリム24に近すぎる場合、別の問題は起こる可能性がある。これは、リム24が、電子部品組立体10から遠隔の場所26(図1)への信号の伝送を妨げる材料でできている可能性があるという理由である。好ましくは、電子部品組立体10は、ビード20から小さな距離離して置かれる。しかし、本発明は、タイヤ12とリム24との組立体内の様々な場所に電子部品組立体10が置かれる様々な実施例を含むことは理解されたい。このように、本発明は、電子部品組立体10が図1及び2に示される場所以外の他の場所に置かれる他の実施例を含むものである。
【0025】
電子部品組立体10は、図1及び2のタイヤ12の側壁の内部表面16に取り付けているように図示されている。他の実施例においては、電子部品組立体10は、内部表面16の上になくてよく、側壁18内に実際に埋め込むこともできる。このような配置は、タイヤ12の製造中に実施することができる。タイヤ12の通常の製造工程の間、撓みが生じることもある。
従って、電子部品組立体10は、一旦製造された後のタイヤ12の通常の使用中に、又は、タイヤ12の通常の使用中だけでなくタイヤ12の通常の製造工程中も、損傷を受ける可能性がある。
【0026】
電子部品組立体10の実施例において使われる取付け部材28を図3に示す。ここでは、取付け部材28はスモール・アウトライン・パッケージ(SOP)である。本明細書と特許請求の範囲にて使用しているように、用語「スモール・アウトライン・パッケージ(SOP)」は更に、ミニ・スモール・アウトライン・パッケージ(MSOP)も含むと理解されたい。取付け部材28は、第1の保持溝36及び第2の保持溝38を備えている。第1のアンテナワイヤ30は、屈曲部62及び端部42を備えていることができる。第1のアンテナワイヤ30の端部42は、第1の保持溝36に受け入れることができる。同様に、第2のアンテナワイヤ34は、屈曲部64及び端部44を備えていることができる。同様に、第2のアンテナワイヤ34の端部44は、第2の保持溝38に受け入れることができる。本発明の1つの実施例において、第1及び第2の保持溝36及び38は、取付け部材28上に第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34を保持するように、端部42及び44のまわりにモールド成型される。或いは、端部42及び44は、従来周知の任意の方法で、例えば、接着剤、機械的固着具又は超音波溶接によって、取付け部材28に機械的に保持することもできる。
【0027】
図4は、図3の線4−4に沿っての断面図である。第1のアンテナワイヤ30の端部42は、横断面が円形であるように示されており、横断面がほぼ正方形の第1の保持溝36によって保持されている。しかし、本発明の他の実施例においては、端部42及び44及び保持溝36及び38の横断面形状が様々な形であってもよいことは理解されたい。更に、端部42及び44は、溝36及び38だけで保持することによっても、又は当業者に周知の他の任意の取り付け形態と組み合わせて保持することもできる。
【0028】
図5に示すように、集積回路32は取付け部材28によって保持される。集積回路32は、従来周知の任意の方法により取付け部材によって支持することができる。集積回路32は、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34の端部42と44との間に位置しているように図示されている。しかし、本発明の他の実施例においては、集積回路32は、端部42と44との間ではない場所に置くこともできる。
【0029】
取付け部材28は、長手方向軸40を有する。第1の保持溝36及び第1のアンテナワイヤ30の端部42の長さ方向は、長手方向軸40に対して直角な方向に向けられている。更に、第2の保持溝及び第2のアンテナワイヤ34の端部44の長さ方向も、長手方向軸40に対して直角な方向に向けらている。本発明の1つの実施例によれば、この直角配置は、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34に作用する引張り力が、端部42及び44を保持溝36及び38から引き抜くようには作用しない点で利点がある。しかし、本発明の他の実施例においては、保持溝36及び38の一つ以上を、長手方向軸40に対して直角な方向以外の方向において向けることもできることは理解されたい。例えば、保持溝36及び38及び従って端部42及び44の一つ以上は、長手方向軸40と平行に向けることもできる。
【0030】
図5に示される実施例において、端部42及び44と保持溝36及び38との結合は、取付け部材28上に第1及び第2のアンテナ30及び34を保持するように機能している。第1のアンテナワイヤ30を集積回路32と通信関係に置くために第1の通信接続線76が設けられている。更に、第2のアンテナワイヤ34を集積回路32と通信関係に置くために第2の通信接続線78が設けられている。第1の通信接続線76は、一つ以上の第1の取付け部材ワイヤ68から作ることができる。同様に、第2の通信接続線78は、一つ以上の第2の取付け部材ワイヤ70から作ることができる。
本発明の1つの実施例のカバー80は、図6に示される。
カバー80は、電子部品組立体10の様々な構成要素を保護するために、又は、取付け部材28上にアンテナワイヤ30及び34を更に保持するために、使用することができる。
【0031】
スモール・アウトライン・パッケージ(SOP)であると説明したが、取付け部材28は、本発明の他の実施例においては、いかなる形式の部材であってもよい。例えば、取付け部材28は、図7で示す1つの実施例では、プリント回路基板である。取付け部材28は、約0.006インチと同程度の薄いミニチュア・プリント回路基板であってもよい。その取付け部材28には、第1のハンダ付けパッド82及び第2のハンダ付けパッド84が設けられている。集積回路32は、第1及び第2のハンダ付けパッド82と84との間に置くことができる。本発明の1つの実施例によれば、集積回路32は集積回路チップであってもよい。
【0032】
図8は、取付け部材28によって支持されている第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34を示す。第1のアンテナワイヤ30の端部42は、第1のハンダ付け接続部54によって第1のハンダ付けパッド82上に保持することができる。同様に、第2のアンテナワイヤ34の端部44は、第2のハンダ付け接続部56によって第2のハンダ付けパッド84上に保持することができる。図8に示すように、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34の端部42及び44の長さ方向は、取付け部材28の長手方向軸40に対して直角な方向に向けられている。この方向付けにより、ハンダ付け接続部54及び56も同様に長手方向軸40に対して直角になっている。この直角方向付けしてハンダ付けすることにより、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34に作用する引っ張り力によって引き起こされる破断に対する抵抗を高めることができる利点がある。
【0033】
しかし、本発明の他の実施例においては、第1及び第2のハンダ付け接続部54及び56及び端部42及び44は、長手方向軸40と平行に配置することも、長手方向軸40に対して任意の角度に配置することも可能であることは理解されたい。更に、端部42及び44及びハンダ付け接続54及び56は、長手方向軸に対して直角又は並行であることは必ずしも必要ではなく、本発明の様々な実施例では、一方の端部42及び第1のハンダ付け接続部54を、長手方向軸40に対して第1の方向に配置し、他方の端部44及び第2のハンダ付け接続部56を、長手方向軸40に対して異なる方向に配置することも可能である。
【0034】
第1及び第2のハンダ付け接続部54及び56によって取付けられると説明したが、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34は、本発明の他の実施例にあっては、当業者に周知の任意の方法で取付け部材に取り付けることができるは理解されたい。例えば、接着剤、クリンプ、機械的固着具及び/又は溶接を、上記した取り付けを達成するために、ハンダ付けに加えて又はハンダ付けの代わりに使用することができる。このように、本発明は、第1又は第2のアンテナワイヤ30又は34を取付け部材28に取り付けるための特定な機構や方法に限定されるものではない。
【0035】
従って、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34は、集積回路32に直接接続されて保持されるのではなく、取付け部材に取り付けられて保持されている。端部42及び44が第1及び第2の接続線76及び78によって集積回路32に物理的に取り付けることができるが、電子部品組立体10内の第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34の主たる保持は、取付け部材28への取付によって達成されていることは理解されたい。
【0036】
図9は、本発明の電子部品組立体10の別の実施例を示す。ここでは、取付け部材28は、第1のアンテナワイヤ受入開口46及び第2のアンテナワイヤ受入開口48が貫通するように設けられたプリント回路基板である。第1のアンテナワイヤ受入開口46は第1のハンダ付けパッド82内に配置することができる、そして、第2のアンテナワイヤ受入開口48は第2のハンダ付けパッド84内に配置することができる。しかし、本発明の他の実施例では、第1及び第2のハンダ付けパッド82及び84が必須でないことは理解されたい。集積回路32は、本発明の様々な実施例では、前述したように任意の方法により取付け部材28によって支持することができる。
【0037】
図10は、一対のアンテナワイヤ30及び34が取り付けられた図9の電子部品組立体10を図示する。ここでは、第1のアンテナワイヤ30は、フック状の端部50を備えている。そのフック状の端部50は、第1のアンテナワイヤ受入開口46に挿入される。この構成により、取付け部材28上に第1のアンテナワイヤ30を保持することができる。更に、フック状の端部50は、第1のハンダ付け接続部54によって第1のハンダ付けパッド82にハンダ付けすることができる。このハンダ付けにより、取付け部材28に第1のアンテナワイヤ30を更に固定することができる。同様に、第2のアンテナワイヤ34はフック状の端部52を備えており、そのフック状の端部52が、第2のアンテナワイヤ受入開口48に挿入される。更に、フック状の端部52は、第2のハンダ付け接続部56によって第2のハンダ付けパッド84にハンダ付けすることができ、このハンダ付けにより、取付け部材28に第2のアンテナワイヤ34を更に固定することができる。或いは、ハンダ付け接続54及び56は使用する必要がない。その場合、アンテナワイヤ30及び34は、ハンダ付けや溶接ではなく、物理的な係合手段によって取付け部材に保持することができる。
【0038】
第1のアンテナワイヤ30及び集積回路32は、第1のハンダ付け接続部54及び第1の通信接続線76を介して互いに通信関係に置くことができる。同様に、第2のアンテナワイヤ34及び集積回路32は、第2のハンダ付け接続部56及び第2の通信接続線78を介して互いに通信関係に置くことができる。しかし、本発明の他の実施例においては、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34が第1及び第2の通信接続線76及び78に直接接触して、集積回路32を第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34と通信関係に置くこともできることを理解されたい。例えば、フック状の端部50は第1の通信接続線76と接触することができ、そして、フック状の端部52は第2の通信接続線78と接触することができ、集積回路32及びアンテナワイヤ30及び34との間の通信可能にする。
【0039】
電子部品組立体10の更に別の実施例を図11に図示する。ここでは、取付け部材28は第1の側面58及び第2の側面60を有するプリント回路基板とすることができる。第1の側面58は、第2の側面60の反対側であってもよい。取付け部材28は、第1の側面58から第2の側面60まで貫通する第1及び第2のアンテナワイヤ受入開口46及び48を有することができる。
【0040】
第1のアンテナワイヤ30は、屈曲部62と、第1のアンテナワイヤ受入開口46に挿入することができる端部42とを有することができる。第1の接着接続部72は、第1のアンテナワイヤ30を取付け部材28に固定するために用いることができる。それゆえ、
第1の接着接続部72が、第1のアンテナワイヤ受入開口46と組み合わせて使用されて、取付け部材28上に第1のアンテナワイヤ30を保持することができる。第1の接着接続部72は、公知の任意の方法で形成することができる。例えば、第1の接着接続部72は、ハンダ付け、接着剤、溶接又は他の形式の接着によって形成することができる。
【0041】
第1のアンテナワイヤ受入開口46内に挿入されて、第2の側面60から離れた点まで延びているように図示されているが、発明の他の実施例においては、第1のアンテナワイヤ30の端部42は切り落とす、すなわち、第1のアンテナワイヤ受入開口46を貫通するように延びる一方第2の側面60で終端して、第2の側面60と同一平面にあるようにすることも可能であることも理解されたい。このように本発明の他の実施例では、第1のアンテナワイヤ30が第2の側面60上に存在する必要もなく又は第2の側面60から突出する必要もない。更に、かかる構成は、例えば電子部品組立体10に組み込むことができる第2のアンテナワイヤ34のような他のアンテナワイヤについても使用することができる。
【0042】
図11の実施例に示される第2のアンテナワイヤ34は屈曲部64を有し、フック状の端部52を形成しており、第2のアンテナワイヤ34の端部44が第2の側面60の長さ方向に沿って延びている。フック状の端部52は、第2のアンテナワイヤ受入開口48に挿入されている。第2のアンテナワイヤ34の一部を第1の側面58及び第2の側面60の両方に配置させることによって、取付け部材28に第2のアンテナワイヤ34を結合する面積を大きくすることができる。ここでは、第2の接着接続部74は、第1の側面58及び第2の側面60に両方に使用することができる。更に、第2の接着接続部74は、公知の任意の方法で形成することができる。例えば、ハンダ付け、接着剤、溶接又は他の形式の接着を利用することができる。、屈曲部62及び64は、90度でも、或いは、本発明の様々な実施例によれば屈曲が180度となるようなフックであってもよい。
【0043】
第2のアンテナワイヤ34は、本体66を有する。実質的にまっすぐに図示しているが、第2のアンテナワイヤ34の本体66は、本発明の様々な実施例によれば、他の形状であってもよい。本発明の他の実施例によれば、例えば、本体66は、蛇行形状、螺旋形、鋸歯状でもよい。本体66の様々な形状が、製造過程の間及び/又はタイヤ12が撓んでいる間(図1及び2)、第2のアンテナワイヤ34を破壊から保護している。更に、第2のアンテナワイヤ34の一端にループ86を有することができる。これにより、情報通信を助長し、硬化したタイヤ12(図1及び2)内の端86を固定することができる。
同様に、以前に、第2のアンテナワイヤ34の本体66に関して言及されるように、第1のアンテナワイヤ30がいかなる形のものであってもよい。本発明の他の実施例によれば、更に、第1のアンテナワイヤ30は、第2のアンテナワイヤ34に関連して説明したループ86を有することができる。
【0044】
図12は、本発明の更に別の実施例を図示している。その実施例では、第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34が取付け部材28の第2の側面60側に配置されて、第1及び第2のアンテナワイヤ受入開口46及び48に挿入されている。第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34の一部が、取付け部材28の第1の側面58上に延びており、第1及び第2の接着接続部72及び74によって第1の側面58上に接着されている。集積回路32は、取付け部材28の第1の側面に取り付けられているように図示されている。しかし、本発明の他の実施例では、集積回路32は、第2の側面60上に配置することもでき、又は取付け部材28の第1及び第2の側面58及び60の両方に存在するようにすることもできる。第1の通信接続線76が、集積回路32を第1のアンテナワイヤ30と通信関係に置く。同様に、第2の通信接続線78が、集積回路32を第2のアンテナワイヤ34と通信関係に置く。第1の通信接続線76は、集積回路32を第1のアンテナワイヤ30と通信関係に置くために集積回路32を第1の接着接続部72に接続する第1の取付け部材ワイヤ68であってもよい。更に、第2の通信接続線78は、集積回路32を第2のアンテナワイヤ34と通信関係に置くために集積回路32及び第2の接着接続部74に接続している第2の取付け部材ワイヤ70であってもよい。
【0045】
集積回路32は、最初に、取付け部材28に取り付けることができる。次に、第1又は第2のアンテナワイヤ30又は34は、取付け部材28に取り付けることができる。しかし、本発明の他の実施例によれば、第1又は第2のアンテナワイヤ30又は34の接続あとに、集積回路32を取付け部材28に接続することもできる。本発明は、電子部品組立体10の構成要素が異なる順序及び方法により組み立てられて接続される様々な実施例を含むものである。更に、スモール・アウトライン・パッケージ又はプリント回路基板であると説明したが、取付け部材28は、本発明の他の実施例によれば、異なる構成であってもよい。
【0046】
本発明の1つの実施例によるならば、集積回路32は、シリコンチップ及び無線周波数装置から構成できる。しかし、本発明の他の実施例によれば、集積回路32は様々な構成であってもよいことは理解されたい。取付け部材28が矩形の形状を有しているように図面が図示しているが、本発明の他の実施例においては、取付け部材28が矩形以外の他の形状であってもよいことは理解されたい。
【0047】
第1及び第2のアンテナワイヤ30及び34は、公知の任意の材料から形成することができる。例えば、アンテナワイヤ30及び34は、銅、アルミニウム及び/又はニッケルから形成することができる。更に、本発明によれば、任意の数のアンテナワイヤを使用することができる。例えば、本発明の1つの実施例によれば、第1のアンテナワイヤ30だけを、電子部品組立体10において使用する。或いは、他の実施例においては、少なくとも3つのアンテナワイヤを使用することができる。
【0048】
本発明の別の実施例は、図25に示すように電子部品組立体10を使用する。図25に示される実施例は、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を有する集積回路138を含む。アンテナワイヤ134及び136は、形状が部分的に湾曲していてもよい取付け部材28に接続されているが、集積回路138には直接接続してはいない。かかる構成により、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136と集積回路138との間の接続ではなく、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136と取付け部材28との間により強力な物理的な接続を形成できるので、より強力な接続を実現する。更に、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、図25に示すように第1及び第2の取付け部材ワイヤ150及び152を介して集積回路138と通信関係に置くことができる。
【0049】
電子部品組立体10の実施例において使われる取付け部材28を図13及び図14に図示する。取付け部材28は、第1及び第2の保持接続構造130及び132を取り付けることができる平らな基部140を含むことができる。平らな基部140は、第1及び第2の保持接続構造130及び132と別体に形成することも、又は第1及び第2の保持接続構造130及び132と一体的に形成することもできる。このように、本発明の様々な実施例によれば、取付け部材28は、単一部品であっても、又は、複数の構成要素から形成されてもよい。
【0050】
第1の保持接続構造は、第1の一対のフィンガー142及び第3の一対のフィンガー146を有しているように図示さえている。同様に、第2の保持接続構造132は、第2の一対のフィンガー144及び第4の一対のフィンガー148を有している。フィンガー対142,144、146及び148は全て、形状が半円とすることができ、平らな基部140に取り付けることができる。しかし、本発明の他の実施例においては、フィンガー対142,144、146及び148は、半円以外の他の形状にすることができる。例えば、フィンガー対142,144、146及び148を接続して、全体がリング状とすることもできる。更に、本発明の他の実施例においては、4対のフィンガー142,144、146及び148を使用する必要はないことは理解されたい。例えば、本発明の1つの実施例においては、一対のフィンガー142だけが使用する必要がある。本発明の他の実施例においては、取付け部材28において任意の数を使用することができる。
【0051】
図15及び図16は、図13及び図14に示される取付け部材を使用する電子部品組立体10の実施例を示す。第1のアンテナワイヤ134は、第1の一対のフィンガー142及び第3の一対のフィンガー146によって取付け部材28に保持することができる。この保持のために、第1の一対のフィンガー142及び第3の一対のフィンガー146は、第1のアンテナワイヤ134のまわりに形成するか、第1のアンテナワイヤ134のまわりに巻きつけることができる。或いは、第1のアンテナワイヤ134は、様々な機構によりズムによって第1の一対のフィンガー142及び第3の一対のフィンガー146に接続することができる。例えば、接着剤、機械的固着具又は溶接を、本発明の様々な実施例において使用することができる。取付け部材28に保持されるならば、第1のアンテナワイヤ134は第1の取付け部材ワイヤ150を介して集積回路138と電気通信関係に置くことができる。理解できるように、第1のアンテナワイヤ134は、第1の取付け部材ワイヤ150でなくて、第1の一対のフィンガー142及び第3の一対のフィンガー146によって全体的に又は実質的に保持されている。本発明の1つの実施例において、第1の一対のフィンガー142及び第3の一対のフィンガー146は、剛性である一方及び無線周波数では導電性でない材料から形成することができる。様々な実施例においては、第1の一対のフィンガー142及び第3の一対のフィンガー146は、例えば、熱可塑性樹脂、ryton又はセラミック材料から作ることができる。フィンガー142及び146が無線周波数で導電性である場合には、第1のアンテナワイヤ134と第2のアンテナが136との間を絶縁しなければならない。
【0052】
集積回路138は、平らな基部140上に取付け部材28によって保持することができる。集積回路138は、公知の任意の固定技術によって保持することができる。例えば、熱可塑性接着剤、接合剤又は他の接着剤を使用することができる。第1の取付け部材ワイヤ150は、公知の任意の接続技術によって集積回路138及び第1のアンテナワイヤ134に接続することができる。図15及び図16に示される電子部品組立体10は更に、第2のアンテナワイヤ136が設けられ、その第2のアンテナワイヤ136は、第2の一対のフィンガー144及び第4の一対のフィンガー148によって取付け部材28上に保持されている。これらの素子の形状は、前述のように第1のアンテナワイヤ34及び第1及び第3の一対のフィンガー142及び146に関連して上述した態様と同じ態様に実現できる。更に、第2の取付け部材ワイヤ152は、集積回路138と電気通信関係に第2のアンテナワイヤ136を置くために使用することができる。第2の取付け部材ワイヤ152は、上述した第1の取付け部材ワイヤ150と同様に構成することができる。2つのアンテナ134,136及びフィンガーを使用するそれぞれの第1及び第2の保持接続構造130及び132を使用するように図示しているが、本発明の他の実施例においては、任意の数のアンテナ及び対応する保持接続構造を使用することができることは理解されたい。図15及び図16において開示されるダイポールアンテナ配置は、本発明の1つの実施例に過ぎない。例えば、本発明の1つの実施例は、第1のアンテナワイヤ134及び第1の保持接続構造130だけで、他のいかなるアンテナワイヤも保持接続構造もない。
【0053】
本発明による取付け部材28の他の実施例を図17及び図18に示す。
ここでは、取付け部材28は形状が全体に管状である。この例でも、取付け部材28は、プラスチックのような無線周波数で非導電性である材料、又はrytonのような非導電性の金属からつくることができる。しかし、本発明の他の実施例においては、取付け部材28を無線周波数で導電性の材料からつくる一方、複数のアンテナワイヤ134及び136を絶縁することもできることは理解されたい。
【0054】
第1の保持接続構造130が第1の折り曲げ部分156であるように図示されている。第1の折り曲げ部分156は、取付け部材28の壁の一部に切り込みを作ることによって形成することができる。このような切り込みは形状が半円でもよい。そして、第1の折り曲げ部分156は、取付け部材28の軸154に対して第1の折り曲げ角度164で折り曲げることができる。第1の折り曲げ部分156は、第1の折り曲げ角度164に恒久的に変形することできる。或いは、第1の折り曲げ部分156は、他の実施例においては、恒久的には変形しないこともできる。本発明の1つの実施例においては、第1の折り曲げ部分角度164が45度である。しかし、本発明の他の実施例においては、第1の折り曲げ部分角度164は、45度以外の角度であってもよいことは理解されたい。例えば、本発明の様々な実施例において、第1の折り曲げ部分角度164は、10度、30度、70度、90度、又は170度とすることができる。
【0055】
図17及び図18に示される実施例では、第1の折り曲げ部分角度164は45度である。第1のアンテナワイヤ134は、取付け部材28に挿入することができ、第1の折り曲げ部分156を通って前進させられる。第1の折り曲げ部分156は、第1のアンテナワイヤ134を拘束して、第1のアンテナワイヤ134が取付け部材28から出て行くのことを防止するグリーパーとして作用する。1つの第1の折り曲げ部分156しか有していないように図示しているが、本発明の様々な実施例では、数個の第1の折り曲げ部分156を取付け部材28の周囲のまわりに配置して、取付け部材28上に第1のアンテナワイヤ134を保持するようにすることもできることは理解されたい。取付け部材が弱くならないことを確保にするために、第1の折り曲げ部分156の角度164を作るために用いられる切り込みの長さを、取付け部材28の直径より小さく保つことは有益である。第1の折り曲げ部分156は取付け部材28に切り込みを作ることによって形成されると説明したが、第1の折り曲げ部分156は、当業者に周知の任意の方法でも形成することができることは理解されたい。例えば、第1の折り曲げ部分156は、キャスティング、射出形成法又は他の製造方法によって、取付け部材28に形成することができる。
【0056】
図17及び図18に示される取付け部材28は更に、第2の折り曲げ部分158を含む第2の保持接続構造132を有する。この第2の折り曲げ部分158は、取付け部材28の壁に形成された切り込みによって形成されており、取付け部材28の軸154に体しいして第2の折り曲げ部分角度166で曲げられている。
【0057】
第2の折り曲げ部分角度166も、グリッパーのように作用して、第2のアンテナワイヤ136に係合し、第2のアンテナワイヤ136が取付け部材28から分離することを防止することができる。第2の折り曲げ部分角度166を含む第2の保持接続構造132は、上述した第1の保持接続構造130及び第1の折り曲げ部分156と同様の態様で構成することができる。更に、第2の折り曲げ部分角度166は、45度の角度に図示しているが、第1の折り曲げ部分角度164に関して説明したように、どのような角度に構成することができる。従って、第1の保持接続構造130、第1の折り曲げ部分156及び第1の折り曲げ部分角度164に関して説明した説明は、また、第2の保持接続構造132、第2の折り曲げ部分158及び第2の折り曲げ部分角度166に関しても適用することができる。
【0058】
図17及び図18に示される取付け部材28は半円形の切り込みを更に有する。
この切り込みは、軸154に対して第1のストッパー角度に曲げられた取付け部材の壁の一部である第1のストッパー160を形成するために用いられる。ここで、第1のストッパー角度168は90度である。しかし、第1のストッパー角度は、本発明の他の様々な実施例によれば、90度以外の角度であってもよい。例えば、本発明の他の実施例においては、第1のストッパー角度は、30度、45度、70度、120度又は160度とすることができる。第1のストッパー角度168は、第1のストッパー角度168に恒久的に変形することも、又は様々な実施例では、変更可能でもよい。第1のストッパー160の変更可能性は、取付け部材28を構成している材料によって与えらることができる。第1の折り曲げ部分156と同様に、取付け部材28が弱くならないことを確保にするために、取付け部材の周囲の一部だけである半円形の切り込みによって、第1のストッパー160を形成することができる。また、1個の第1のストッパー160の代わりに、他の実施例においては、取付け部材28の周囲のまわりに数個の第1のストッパーを形成することができる。第1のストッパー160は、機械的なストッパーとして機能して、第1のアンテナワイヤ134が取付け部材28内に深く入り過ぎることを防止する。これは、電子部品組立体10のほかの部品を、(例えば集積回路138のように)取付け部材128上又は内に配置することができ、且つ、第1のアンテナワイヤ134を取付け部材28に適切に又は精密に配置することが必要となる可能性があるためである。
【0059】
軸154に対して90度の第2のストッパー角度170に置かれた第2のストッパー162が、図17及び図18の実施例に示されている。第2のストッパー162は、上述した第1のストッパー160と同様の態様で構成することができる。第1のストッパー160と同様に、第2のストッパー162は、取付け部材28の半円形の切り込みから作ることができ、又は取付け部材28へのキャスティング又は射出形成法のような方法から形成することができる。更に、第2のストッパー角度170が、任意の角度でもあってもよいが、第1のストッパー角度168に関して上述したように構成することができる。第2のストッパー162は、機械的なストッパーとして機能して、第2のアンテナワイヤ136が取付け部材28内に深く入り過ぎることを防止する。更に、第2のストッパー162は、第2のアンテナワイヤ136を取付け部材28に適切に配置するようにも使用することができる。
【0060】
取付け部材の別の実施例を図19及び図20に図示する。ここでは、取付け部材28は、第1及び第2の折り曲げ部分156及び158を含む第1及び第2の保持接続構造130及び132を備えている。第1及び第2の保持接続構造130及び132は、図17及び図18を参照して上述した取付け部材28の実施例と同様の態様で構成される。しかし、この取付け部材28はソリッドな中央部176を有している。
ソリッドな中央部176は、両端に位置している第1のストッパー160と第2のストッパー162とを有する。従って、取付け部材のこの実施例においては、取付け部材28、28は、第1及び第2のストッパー160及び162を形成するために切り込みを形成する必要はない。第1及び第2のストッパー160、162は、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を取付け部材28に適切に配置するように、上述した態様と同じ態様で機能する。ソリッドな中央部176は、取付け部材28内にソリッドな円筒形部材を嵌め込む又は接着することによって形成することができる。或いは、ソリッドな中央部176は、円筒形のソリッドな材料から取付け部材28全体を機械加工して、その両端に、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136の受けるポケットを形成することにより、形成することもできる。このように、ソリッドな中央部176は、当業者に周知の任意の方法によって取付け部材28に形成することができる。更に、ソリッドな中央部176は、端から端まで完全にソリッドである代わりに、電子部品組立体10の様々な構成要素の配置を可能にする空洞を有することもできる。
また、集積回路138は、ソリッドな中央部176の外部に載置することもでき、又は、上述したように、集積回路を内部に取り付けるためにソリッドな中央部176に形成された空洞内に載置することもできる。
【0061】
取付け部材28の他の実施例を図21及び図22に示す。ここでは、取付け部材28は、第1及び第2の保持接続構造130及び132が各端に配置されているほぼソリッドなシリンダの形をしている。第1の保持接続構造130は、表面に複数の雌ネジ山180を有する円筒形の空洞178である。第1のストッパー160は、円筒形の空洞178の一端に配置されている。同様に、第2の保持接続構造132は、表面に複数の雌ネジ山186を有する円筒形の空洞184である。第2のストッパー162は、円筒形の空洞1848の一端に配置されている。
【0062】
第1のアンテナワイヤ134及び第2のアンテナワイヤ136を図22に示す。
ここでは、第1のアンテナワイヤ134は、その一端に雄ネジ山182が形成されている。同様に、第2のアンテナワイヤ136もまた、その一端に雄ネジ山188が形成されている。第1のアンテナワイヤ134の雄ネジ山182は、第1の保持接続構造130の雌ネジ山180と螺合可能である。同様に、第2のアンテナワイヤ136上の雄ネジ山188は、第2の保持接続構造132の雌ネジ山186に螺合可能である。雄ネジ山182,188と雌ネジ山180,186との間の螺合は、取付け部材28に第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を保持するように作用する。第1のアンテナワイヤ134は、円筒形の空洞178内を第1のストッパー160まで前進することができる。同様に、第2のアンテナワイヤ136は、円筒形の空洞184内を第2のストッパー162まで前進することができる。
【0063】
雌ネジ山182及び188は、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136と一体的に形成することも、又は第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136に取り付けられる構成要素に形成することもできる。図21及び図22に示すネジ山はV字状である。しかし、本発明の他の実施例では、ネジ山の形は、当業者に周知のいかなる形ものであってもよいことは理解されたい。例えば、本発明の他の実施例においては、雌ネジ山182及び188及び雌ネジ山180及び186は、統一UN、ウイットネジ、アクメネジ、正方形又は鋸歯ネジの形にすることができる。本発明が、雄ネジ山182及び188及び雌ネジ180及び186の形状、ピッチ、直径、シリーズそしてクラス使用する様々な実施例を含むものである。図示していないが、集積回路138及び付随する電子装置は、取付け部材28の外部に載置することもでき、又は、空洞を取付け部材に設けて、空洞内に集積回路138を載置することもできる。
【0064】
取付け部材28の他の実施例を図23及び図24に示す。
ここでは、第1の保持接続構造130は、第1のストッパー160と環状凹部190とが内面に形成されている円筒形の空洞178を含む。第2の保持接続構造132も、第1のストッパー162と環状凹部192が内面に形成されている円筒形の空洞184を含む。環状凹部190及び192は、実質的に一様な、正方形の横断面を有しているように示されている。本発明の他の実施例にあっては、環状凹部190及び192は、当業者に周知の他の任意の形状でもよいことは理解されたい。第1のアンテナワイヤ134は、環状突起194を備えている。更に、第2のアンテナワイヤ136も、環状突起196を備えている。環状突起194及び196は、斜角をつけられた部分及び実質的に均一な直径の部分を有しているように示されている。環状突起194及び196の斜角をつけられた部分は、環状突起194,196の外側の直径より小さい直径である場合もある円筒形の空洞178及び184への挿入を容易にしている。第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、第1及び第2の円筒形の空洞178、184に挿入されて、それぞれ第1及び第2のストッパー160及び162まで位置付けることができる。図24で分かるように、環状突起194は、環状凹部190に嵌め込まれて係合する。同様に、環状突起196は、環状凹部192に嵌め込まれて保持される。このように、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、取付け部材28に保持することができる。
【0065】
第1及び第2の環状突起194,196は、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136の先端をスタンピング加工することによって形成されることができる。或いは、環状突起194、196は、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136に取り付けられる別体の部品であってもよい。或いは、本発明の他の実施例においては、アンテナワイヤ134及び136は、円筒形の空洞178、184内の対応する突起と係合する、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136の周囲に複数形成された凹所を有することができる。同様に、単一の環状突起194,196だけを有するように図示しているが、本発明の他の実施例において、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136が2つ以上の突起194及び196を備えていることもできることは理解されたい。
【0066】
取付け部材28の空洞178及び184内に第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を挿入した後、取付け部材28への第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136の接続を更に強化する機械的なクリンプを形成するために組立体をスタンピングすることができる。或いは、加熱したアンヴィルを使用して取付け部材28を熱変形させて、挿入した後の第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を取付け部材28が強力に把持するようにもできる。
【0067】
図25は、平坦部172が取付け部材28に形成されている電子部品組立体10の実施例を図示する。第1の取付け部材ワイヤ150は、第1のアンテナワイヤ134を集積回路138と電気通信関係に置くために第1のアンテナワイヤ134まで延びている。同様に、第2の取付け部材ワイヤ152は、第2のアンテナワイヤ136及び集積回路138を互いに電気通信関係に置くために第2のアンテナワイヤ136及び集積回路138に接続している。集積回路を取付け部材28に取り付けるための場所を提供するために、平坦部172を取付け部材28の上述した実施例に組み込むことができることは理解されたい。或いは、集積回路138を取付け部材28に接続するために別の方法を用意している本発明の他の実施例においては、平坦部172は使用しなくてもいい。例えば、本発明の他の実施例では、集積回路138は、取付け部材28の外表面に取り付けることもでき、又は、取付け部材28内のチャンバー又は空洞内に取り付けることができる。
【0068】
第1及び第2の取付け部材ワイヤ150及び152を有しているように図示しているが、本発明の他の実施例においては、第1及び第2のアンテナワイヤ13及び136は、他の方法で集積回路との通信関係に置くことができることは理解されたい。例えば、ハンダ付け接続は、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を集積回路138と電気通信関係に置くために使用することができる。更に、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を集積回路138と直接接触させて、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を集積回路138と電気通信関係に置くこともできる。第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、例えば第1及び第2の取付け部材ワイヤ150及び152を介して集積回路132に物理的に取り付けることが可能であるが、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136と電子部品組立体10との主たる保持は、取付け部材28によって達成されていることは理解されたい。
【0069】
図25に示す取付け部材28は、第1及び第2の保持接続構造130及び132として、第1及び第2の折り曲げ部分156,158を使用している。図26からわかるように、第1及び第2のアンテナワイヤ34,36は取付け部材28と同軸関係にない。しかし、本発明の他の実施例においては、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、取付け部材28と実際に同軸関係にあってもよい。
【0070】
集積回路138を保護するカバー174が設けられている。更に、カバー174は、第1及び第2の取付け部材ワイヤ150及び152及び第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136の一部のような、電子部品組立体10の他の構成要素を保護するために用いることもできる。カバー174は、従来公知の任意の構成とすることができる。例えば、本発明の1つの実施例においては、カバー174は、剛性カバーが上に設けらたコーティングであってもよい。図27は、取付け部材28の外部表面に置かれたカバー174を示す。ここでは、電子部品組立体10は、タイヤ12の内部表面16に組み込まれているように図示されている。取り入れられながら示される。第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は実質的にまっすぐに図示されているが、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、本発明の他の実施例によれば、他の形状でもよいことは理解されたい。例えば、他の実施例では、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、螺旋形でもよくて、蛇行パターンでも、又は鋸歯状でもいい。更に、他の実施例にあっては、カバー174は、取付け部材28の一部分上に配置するだけでなく、取付け部材28全体を覆うようにすることもできる。或いは、本発明の様々な実施例にあっては、カバー174を含む必要はない。
【0071】
本発明は、第1及び第2の保持接続構造130及び132の異なる構成が互いに組み合わせて使用する様々な実施例を含む。例えば、図23及び図24に示される環状突起194及び196及び環状凹部190及び192は、図21及び図22に示される雄ネジ山182及び188及び雌ネジ山180及び186と組み合すことができる。この組合せにより、結果的に、取付け部材は、2種類の保持接続構造を利用することができる。このように、2種類以上の保持接続構造130を使用して、第1のアンテナワイヤ134を取付け部材28に取り付けることもできる。更に、2種類以上の保持接続構造132を使用して、第2のアンテナワイヤ136を取付け部材28に取り付けることもできる。或いは、1つの種類の第1の保持接続構造130を使用して、第1のアンテナワイヤ134を取付け部材28に取り付ける一方で、他の種類の第2の保持接続構造132を使用して、第2のアンテナワイヤ136を取付け部材28に取り付けることもできる。このように、本発明は、第1及び第2の保持接続構造130及び132の異なる組合せを使用して、第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136を取付け部材28に接続する様々な実施例を含むものである。更には、3つ以上のアンテナワイヤ134及び136を取付け部材28に取り付けて、3つ以上の保持接続構造130及び132を使用することもできる。
【0072】
取付け部材28の形状は、少なくとも部分的に円筒形でも、少なくとも部分的に湾曲していても、全体に管状でも、実質的に筒状でも、完全に管状又は筒状でも、又は他の形状でもよく、改良した電子部品組立体10を提供することができる。形状のこのような種類により、取付け部材28をよりコンパクトに或いは流線形にすることができる。従って、取付け部材28が、寸法が小さく、タイヤ12内により簡単に組み込むことができる。更に、取付け部材28への第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136の改良した接続は、取付け部材28を介しての流れるようなストレス分散によって実現するることができる。更に、取付け部材28の形状は、小さいな空間量しか占有せず、アンテナワイヤ130,136の形状と比較してより一様とすることができる。この一様性は、タイヤ12内に電子部品組立体10が存在するためにタイヤ12内で生成されるストレス集中量又は熱量を削減することができるので、一様性は電子部品組立体10にとって望ましいものである。
【0073】
第1及び第2のアンテナワイヤ134及び136は、従来周知の任意の材料から形成することができる。例えば、アンテナワイヤ134及び136は、銅、アルミニウム及び/又はニッケルからつくることができる。更に、本発明によれば、任意の数のアンテナワイヤを使用することができる。例えば、本発明の1つの実施例によれば、第1のアンテナワイヤ134だけを電子部品組立体10に使用する。或いは、他の実施例においては、少なくとも3つのアンテナワイヤが使用することができる。
【0074】
本発明が、特許請求の範囲内及びそれらの等価物の範囲内にある本明細書開示した、タイヤ12のための電子部品組立体10に対して可能な様々な変更態様を含むものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】タイヤの斜視図であり、電子部品組立体が、タイヤの内部表面に配置されているように図示されている。
【図2】タイヤ組立体の部分的な断面図であり、タイヤのビードにすぐ近くのタイヤの内部表面に置かれている電子部品組立体を示す。
【図3】本発明の電子部品組立体の実施例の平面図であり、一対にアンテナが、スモール・アウトライン・パッケージである取付け部材によって保持されているように図示されている。
【図4】図3の線4−4に沿っての部分的な断面図である。
【図5】本発明の電子部品組立体の実施例の平面図であり、スモール・アウトライン・パッケージであって、第1及び第2の通信接続構造を介して2つのアンテナに接続している取付け部材によって集積回路は支持されている。
【図6】本発明の電子部品組立体の実施例の平面図であり、取付け部材はカバーを有するスモール・アウトライン・パッケージであって、一対のアンテナを保持している。
【図7】本発明の電子部品組立体の実施例の平面図であり、取付け部材は、一対のハンダ付けパッドを有するプリント回路基板として図示されている。
【図8】図7に示される電子部品組立体の実施例の平面図であり、一対のアンテナが、第1及び第2のハンダ付け接続構造によってプリント回路基板に接続されているように図示されている。
【図9】本発明の電子部品組立体の実施例の平面図であり、取付け部材は、プリント回路基板であって、一対のアンテナワイヤを受ける開口を有している。
【図10】図9に示される電子部品組立体の平面図であり、一対にアンテナは各々、プリント回路基板に一対にアンテナを保持するために、アンテナワイヤを受ける開口を挿入されるフック状の端部を有している。
【図11】本発明の電子部品組立体の実施例の立面図であり、一対のアンテナワイヤが、プリント回路基板である取付け部材に接続されているよう図示されている。
【図12】本発明の電子部品組立体の実施例の立面図であり、一対のアンテナワイヤが取付け部材に接続されており、第1及び第2の取付け部材ワイヤが、第1及び第2のアンテナワイヤを集積回路と通信関係に置くように、図示されている。
【図13】本発明の1つの実施例の取付け部材の側面図であり、第1及び第2の保持接続構造は、4対の形状が半円であるフィンガー状部材から作られている。
【図14】図13の線14−14から見た正面図である。
【図15】本発明の実施例の電子部品組立体の側面図であり、第1及び第2のアンテナワイヤは、取付け部材に接続されており、第1及び第2の取付け部材ワイヤによって集積回路と電気通信関係に置かれている。
【図16】図15の線16−16から見た正面図である。
【図17】本発明の1つの実施例の取付け部材の部分断面立面図であり、取付け部材は、形状が全体に管状であり、取付け部材に第1及び第2のアンテナワイヤを保持するために用いる第1及び第2の折り曲げ部分を有している。
【図18】図17の線18−18から見た正面図である。
【図19】本発明の1つの実施例の取付け部材の部分断面立面図であり、取付け部材は、ソリッドな中心部を有する一方、形状が全体に管状であり、取付け部材の壁の一部から伸びている第1及び第2の折り曲げ部分を有している。
【図20】図19の線20−20から見た正面図である。
【図21】本発明の1つの実施例の取付け部材の断面立面図であり、取付け部材は、全体にソリッドな円柱状であり、それぞれ内面に雌ネジが切られている円筒形空洞である第1及び第2の保持接続構造を有している。
【図22】図21の取付け部材を図示しており、第1及び第2のアンテナは、第1及び第2の保持接続構造の雌ネジと噛み合う雄ネジを有している。
【図23】本発明の1つの実施例の取付け部材の断面立面図であり、取付け部材は、全体にソリッドな円柱状の形状をしており、第1及び第2の保持接続構造は各々、環状凹部を有している。
【図24】図23の取付け部材を図示しており、第1及び第2のアンテナワイヤは各々、は、環状突起を有しており、第1及び第2のアンテナワイヤの環状突起は、第1及び第2の保持接続構造の環状凹部に入り込んでいる。
【図25】本発明の1つの実施例の取付け部材の部分断面立面図であり、取付け部材は、形状が全体に管状であり、集積回路が取り付けられる平坦部を有している。
【図26】図25の線26−26から見た正面図である。
【図27】本発明の1つの実施例の電子部品組立体の上面図であり、電子部品組立体は、タイヤの内部表面上に配置されており、電子部品組立体の様々な構成要素を囲んで保護するカバーを有するように図示されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤと、
前記タイヤ内に組み込まれており、アンテナを固定する手段を含む取付け部材と、
前記タイヤ内に組み込まれており、前記取付け部材に接続された少なくとも第1のアンテナワイヤと、
前記取付け部材によって支持されており、前記第1のアンテナワイヤと通信関係にある集積回路と
を具備する、タイヤ内の電子部品組立体。
【請求項2】
前記取付け部材がスモール・アウトライン・パッケージである請求項1の電子部品組立体。
【請求項3】
前記タイヤ内に組み込まれて、前記スモール・アウトライン・パッケージに接続している第2のアンテナワイヤを更に具備しており、
前記アンテナを固定する手段は、第1及び第2の保持溝を有しており、前記第1のアンテナワイヤは前記第1の保持溝によって少なくとも部分的保持され、前記第2のアンテナワイヤは前記第2の保持溝によって少なくとも部分的保持されている、請求項2の電子部品組立体。
【請求項4】
前記スモール・アウトライン・パッケージは長手方向軸を有し、前記第1及び第2の保持溝は前記スモール・アウトライン・パッケージの長手方向軸に対して直角である、請求項3の電子部品組立体。
【請求項5】
前記スモール・アウトライン・パッケージは長手方向軸を有し、前記第1及び第2の保持溝は前記スモール・アウトライン・パッケージの長手方向軸と平行である、請求項3の電子部品組立体。
【請求項6】
前記取付け部材がプリント回路基板である請求項1の電子部品組立体。
【請求項7】
前記タイヤ内に組み込まれて、前記プリント回路基板に接続している第2のアンテナワイヤを更に具備する、請求項6の電子部品組立体。
【請求項8】
前記プリント回路基板は長手方向軸を有し、前記第1のアンテナワイヤの端部の或る長さが前記プリント回路基板に接続されており且つ前記長手方向軸に対して直角であり、前記第2のアンテナワイヤの端部の或る長さが前記プリント回路基板に接続されており且つ前記長手方向軸に対して直角である、請求項7の電子部品組立体。
【請求項9】
前記アンテナを固定する手段は第1及び第2のアンテナ受入開口を有しており、前記第1のアンテナワイヤの端はフック状をしており、前記形第1のアンテナ受入開口に受け入れらており、前記第2のアンテナワイヤの端はフック状をしており、前記形第2のアンテナ受入開口に受け入れられている、請求項7の電子部品組立体。
【請求項10】
前記第1及び第2のアンテナワイヤは、ハンダ付け、溶接及びクリンプからなるグループから選んだ接続手段によって前記プリント回路基板に接続されている、請求項9の電子部品組立体。
【請求項11】
前記プリント回路基板は長手方向軸を有し、前記第1のアンテナワイヤの端の或る長さは前記プリント回路基板に接続されており且つ前記長手方向軸と平行であり、前記第2のアンテナワイヤの端の或る長さは前記プリント回路基板に接続されており且つ前記長手方向軸と平行である、請求項7の電子部品組立体。
【請求項12】
前記アンテナを固定する手段は、ハンダ付け、溶接及びクリンプからなるグループから選んだ接続手段である、請求項6の電子部品組立体、
【請求項13】
前記第1のアンテナワイヤはハンダ付け接続部を介して前記集積回路と通信関係にある請求項6の電子部品組立体、
【請求項14】
前記取付け部材は第1の側面と第2の側面とを有しており、前記第1の側面は前記第2の側面の反対側にあり、前記アンテナを固定する手段は、前記取付け部材の前記第1の側面から前記取付け部材の前記第2の側面に達する第1のアンテナワイア受入開口からなり、前記第1のアンテナワイヤの端部は前記第1のアンテナワイア受入開口に受け入れられている、請求項1の電子部品組立体。
【請求項15】
前記第1のアンテナワイヤの前記端部は、前記取付け部材の前記第1の側面から前記第1のアンテナワイア受入開口を通って前記取付け部材の前記第2の側面に延びている、請求項14の電子部品組立体、
【請求項16】
前記第1のアンテナワイヤの前記端部は、ハンダ付け、溶接及びクリンプからなるグループから選んだ接続手段によって、前記取付け部材の前記第1の側面及び前記第2の側面に更に接続されている、請求項15の電子部品組立体、
【請求項17】
前記取付け部材が、プリント回路基板及びスモール・アウトライン・パッケージから成っているグループから選ばれている、請求項14の電子部品組立体。
【請求項18】
前記第1のアンテナワイヤは、蛇行パターン、螺旋状、鋸歯状からなるグループから選択される形状の本体を有している、請求項14の電子部品組立体。
【請求項19】
更に、前記タイヤに組み込まれた第2のアンテナワイヤを具備しており、前記アンテナを固定する手段は、前記取付け部材の前記第1の側面から前記取付け部材の前記第2の側面に達する第2のアンテナワイア受入開口を有しており、前記第2のアンテナワイヤの端部は、前記第2のアンテナワイア受入開口に受け入れられている、請求項14電子部品組立体。
【請求項20】
前記第1のアンテナワイヤ及び前記集積回路に接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置く第1の取付け部材ワイヤを更に具備する、請求項1の電子部品組立体。
【請求項21】
前記タイヤに組み込まれて、前記取付け部材に接続している第2のアンテナワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤ及び前記集積回路に接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置く第2の取付け部材ワイヤと
を更に具備する請求項20の電子部品組立体。
【請求項22】
前記アンテナを固定する手段は第1の接合接続部を有しており、当該第1の接合接続部を介して前記第1のアンテナワイヤは前記集積回路と通信関係に置かれている請求項1の電子部品組立体。
【請求項23】
前記第1の接合接続部はハンダ付け接続部である請求項22の電子部品組立体。
【請求項24】
請求項23の電子部品組立体
更に前記タイヤに組み込まれて、前記取付け部材に接続している第2のアンテナワイヤを更に具備しており、前記アンテナを固定する手段は第2の接合接続部を有しており、当該第2の接合接続部を介して前記第2のアンテナワイヤは前記集積回路と通信関係に置かれており、前記第2の接合接続部はハンダ付け接続部である請求項23の電子部品組立体。
【請求項25】
タイヤと、
前記タイヤに組み込まれており、第1の側面と、第1の側面の反対側にある第2の側面とを有している取付け部材と、
前記取付け部材に固定されて、前記タイヤ内に組み込まれている第1のアンテナワイヤと、
前記取付け部材に固定されて、前記タイヤ内に組み込まれている第2のアンテナワイヤと、
前記取付け部材によって支持されている集積回路と、
前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置くために構成された第1の通信接続線と、
前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置くために構成された第2の通信接続線と
を具備する、タイヤ内の電子部品組立体
【請求項26】
前記取付け部材はスモール・アウトライン・パッケージである請求項25の電子部品組立体。
【請求項27】
前記スモール・アウトライン・パッケージは、第1及び第2の保持溝を有しており、前記第1のアンテナワイヤは前記第1の保持溝によって少なくとも部分的保持され、前記第2のアンテナワイヤは前記第2の保持溝によって少なくとも部分的保持されている、請求項26の電子部品組立体。
【請求項28】
前記取付け部材はプリント回路基板である請求項25の電子部品組立体。
【請求項29】
前記取付け部材は長手方向軸を有し、前記第1のアンテナワイヤの端部の或る長さが前記取付け部材に固定されており且つ前記長手方向軸に対して直角であり、前記第2のアンテナワイヤの端部の或る長さが前記取付け部材に固定されており且つ前記長手方向軸に対して直角である、請求項25の電子部品組立体。
【請求項30】
前記第1及び第2のアンテナワイヤは、ハンダ付け、溶接及びクリンプからなるグループから選んだ固定取付け手段によって前記取付け部材に固定されている、請求項25の電子部品組立体。
【請求項31】
前記取付け部材は、前記取付け部材の前記第1の側面から前記取付け部材の前記第2の側面に達する第1のアンテナワイア受入開口を有しており、前記取付け部材は更に、前記取付け部材の前記第1の側面から前記取付け部材の前記第2の側面に達する第2のアンテナワイア受入開口を有しており、前記第1のアンテナワイヤの端部は前記第1のアンテナワイア受入開口に受け入れられており、前記第2のアンテナワイヤの端部は前記第2のアンテナワイア受入開口に受け入れられている、請求項25の電子部品組立体。
【請求項32】
前記第1の通信接続は、前記第1のアンテナワイヤ及び前記集積回路に接続している第1の取付け部材ワイヤであり、前記第2の通信接続は、前記第2のアンテナワイヤ及び前記集積回路に接続している第2の取付け部材ワイヤである、請求項25の電子部品組立体。
【請求項33】
前記第1の通信接続は、第1のアンテナワイヤが前記集積回路に接合されている第1の接合接続であり、前記第2の通信接続は、前記第2のアンテナワイヤが前記集積回路に接合されている第2の接合接続である、請求項25の電子部品組立体。
【請求項34】
前記第1及び第2の接合接続は、ハンダ付け接続である、請求項33の電子部品組立体。
【請求項35】
タイヤと、
前記タイヤ内に組み込まれており、第1の側面と、その第1の側面と反対側の第2の側面とを有するプリント回路基板であって、当該プリント回路基板の前記第1の側面から当該プリント回路基板の前記第2の側面に達する第1のアンテナワイア受入開口と、当該プリント回路基板の前記第1の側面から当該プリント回路基板の前記第2の側面に達する第2のアンテナワイア受入開口とを有している、プリント回路基板と、
一端と湾曲部とを有する第1のアンテナワイアであって、当該第1のアンテナワイアの前記湾曲部は、前記第1のアンテナワイア受入開口に受入らており、当該第1のアンテナワイアの前記一端は、前記プリント回路基板の前記第1の側面から前記第1のアンテナワイア受入開口を通って前記プリント回路基板の前記第2の側面まで延びている、第1のアンテナワイアと、
一端と湾曲部とを有する第2のアンテナワイアであって、当該第2のアンテナワイアの前記湾曲部は、前記第2のアンテナワイア受入開口に受入れられており、当該第2のアンテナワイアの前記一端は、前記プリント回路基板の前記第1の側面から前記第2のアンテナワイア受入開口を通って前記プリント回路基板の前記第2の側面まで延びている、第2のアンテナワイアと、
前記取付け部材によって支持されている集積回路と、
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置いている第1の取付け部材ワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置いている第2の取付け部材ワイヤと
を具備する、タイヤ内の電子部品組立体。
【請求項36】
タイヤ内に組み込まれており、そして、形状が少なくとも部分的に湾曲している第1の保持接続構造を有する取付け部材と。
前記タイヤ内に組み込まれており、前記第1の保持接続構造に接続している第1のアンテナワイヤと、
前記取付け部材によって支持されており、そして、前記第1のアンテナワイヤとの電気通信関係にある集積回路と
を具備する、タイヤ内の電子部品組立体。
【請求項37】
前記取付け部材が平らな基部を有しており、前記第1の保持接続構造は、形状が半円形で前記基部に取り付けられている第1の一対のフィンガーを有している、請求項36の電子部品組立体。
【請求項38】
前記タイヤ内に組み込まれている第2のアンテナワイヤを更に具備しており、前記取付け部材は、形状が少なくとも部分的に湾曲している第2の保持接続構造を有しており、前記第2のアンテナワイヤは、前記第2の保持接続構造に接続されている、請求項36の電子部品組立体。
【請求項39】
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第1の取付け部材ワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第2の取付け部材ワイヤと
を更に具備しており、前記取付け部材は平らな基部を有しており、前記集積回路は前記基部に取り付けられており、
前記第1の保持接続構造は、形状が半円形で前記基部に取り付けられている第1及び第3の一対のフィンガーを有しており、それら第1及び第3の一対のフィンガーは前記第1のアンテナワイヤに係合して前記第1のアンテナワイアを前記取付け部材に接続しており、
前記第2の保持接続構造は、形状が半円形で前記基部に取り付けられている第2及び第4の一対のフィンガーを有しており、それら第2及び第4の一対のフィンガーは前記第2のアンテナワイヤに係合して前記第2のアンテナワイアを前記取付け部材に接続している、
請求項38の電子部品組立体。
【請求項40】
前記第1のアンテナワイヤは、機械的固着具、溶接及び接着剤からなるグループから選ばれた接続手段によって前記第1の保持接続構造に接続している、請求項36の電子部品組立体。
【請求項41】
前記取付け部材は、軸を有しており、形状が全体的に筒状であり、前記第1の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1の折り曲げ部分を有しており、前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されている、請求項36の電子部品組立体。
【請求項42】
前記取付け部材は、当該取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1のストッパーを有しており、前記第1のアンテナワイヤは前記第1のストッパーに当接している、請求項41の電子部品組立体。
【請求項43】
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路とに接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置く第1の取付け部材ワイヤを更に具備しており、更に前記取付け部材は、前記集積回路が取り付けられる平坦部を有する、請求項41の電子部品組立体。
【請求項44】
前記集積回路及び前記第1の取付け部材ワイヤを保護するカバーを更に具備している、請求項43の電子部品組立体。
【請求項45】
前記取付け部材は、軸を有しており、形状が全体的に筒状であり、
前記第1の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1の折り曲げ部分を有しており、前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、
前記第2の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第2の折り曲げ部分を有しており、前記第2のアンテナワイヤは、前記第2の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、
前記取付け部材は、当該取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1のストッパーを有しており、前記第1のアンテナワイヤは前記第1のストッパーに当接しており、
前記取付け部材は、当該取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第2のストッパーを有しており、前記第2のアンテナワイヤは前記第2のストッパーに当接している、
請求項36の電子部品組立体。
【請求項46】
前記第1及び第2の折り曲げ部分は、前記取付け部材の前記軸に対して45度の角度であり、前記第1及び第2のストッパーは、前記取付け部材の前記軸に対して90度の角度である、請求項45の電子部品組立体。
【請求項47】
前記取付け部材は、軸を有しており、全体的に筒状でソリッドな中央部を有しており、
前記第1の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1の折り曲げ部分を有しており、前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、前記第1のアンテナワイヤは前記ソリッドな中央部の端部に当接しており、
前記第2の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第2の折り曲げ部分を有しており、前記第2のアンテナワイヤは、前記第2の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、前記第2のアンテナワイヤは前記ソリッドな中央部の端部に当接している、
請求項38の電子部品組立体。
【請求項48】
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第1の取付け部材ワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第2の取付け部材ワイヤと
を具備しており、前記取付け部材は、前記集積回路が取り付けられる平坦部を有している、
請求項47の電子部品組立体。
【請求項49】
前記集積回路、前記第1の取付け部材ワイヤ及び前記第2の取付け部材ワイヤを保護するカバーを更に具備する請求項48の電子部品組立体。
【請求項50】
前記取付け部材は、全体にソリッドな円筒状の形状をしており、
前記第1の保持接続構造は、内側に雌ネジ山が形成されている円筒状空洞であり、
前記第1のアンテナワイヤは、当該第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続するように前記第1の保持接続構造の内側の雌ネジ山と螺合する雄ネジ山を有している、
請求項36の電子部品組立体、
【請求項51】
前記取付け部材は、全体にソリッドな円筒状の形状をしており、前記第1の保持接続構造は、内側に雌ネジ山が形成されている円筒状空洞であり、前記第2の保持接続構造は、内側に雌ネジ山が形成されている円筒状空洞であり、
前記第1のアンテナワイヤは、当該第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続するように前記第1の保持接続構造の内側の雌ネジ山と螺合する雄ネジ山を有しており、
前記第2のアンテナワイヤは、当該第2のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続するように前記第2の保持接続構造の内側の雌ネジ山と螺合する雄ネジ山を有している、
請求項38の電子部品組立体。
【請求項52】
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第1の取付け部材ワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第2の取付け部材ワイヤと
を更に具備しており、前記取付け部材は、前記集積回路が取り付けられる平坦部を有している、
請求項51の電子部品組立体。
【請求項53】
前記集積回路、前記第1の取付け部材ワイヤ及び前記第2の取付け部材ワイヤを保護するカバーを更に具備する請求項52の電子部品組立体。
【請求項54】
前記取付け部材は、全体にソリッドな円筒状の形状をしており、前記第1の保持接続構造は、環状凹部を有する円筒状空洞であり、
前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の保持接続構造の前記環状凹部と係合する環状突起を有しており、
前記第1の保持接続構造は、前記第1のアンテナワイヤの周りに圧着されて前記第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続している
請求項36の電子部品組立体。
【請求項55】
前記取付け部材は、全体にソリッドな円筒状の形状をしており、前記第1の保持接続構造は、環状凹部を有する円筒状空洞であり、前記第2の保持接続構造は、環状凹部を有する円筒状空洞であり、
前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の保持接続構造の前記環状凹部と係合する環状突起を有しており、
前記第2のアンテナワイヤは、前記第2の保持接続構造の前記環状凹部と係合する環状突起を有しており、
前記第1の保持接続構造は、前記第1のアンテナワイヤの周りに圧着されて前記第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続しており、
前記第1の保持接続構造は、前記第1のアンテナワイヤの周りに圧着されて前記第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続している
請求項38の電子部品組立体。
【請求項56】
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第1の取付け部材ワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第2の取付け部材ワイヤと
を更に具備しており、前記取付け部材は、前記集積回路が取り付けられる平坦部を有している、
請求項55の電子部品組立体。
【請求項57】
前記集積回路、前記第1の取付け部材ワイヤ及び前記第2の取付け部材ワイヤを保護するカバーを更に具備する請求項56の電子部品組立体。
【請求項58】
タイヤと
形状が少なくとも部分的に円筒形である第1の保持接続構造及び形状が少なくとも部分的に円筒形である第2の保持接続構造を有する、前記タイヤ内に組み込まれている取付け部材と、
前記タイヤ内に組み込まれて、前記第1の保持接続構造に接続している第1のアンテナワイヤと、
前記タイヤ内に組み込まれて、前記第2の保持接続構造に接続している第2のアンテナワイヤと、
前記取付け部材によって支持されており、前記第1及び第2のアンテナワイヤと電気通信関係にある集積回路と
を具備する、タイヤの電子部品組立体。
【請求項59】
前記取付け部材は平らな基部を有しており、前記集積回路は前記基部に取り付けられており、
前記第1の保持接続構造は、形状が半円形で前記基部に取り付けられている第1の一対のフィンガーを有しており、その第1の一対のフィンガーは前記第1のアンテナワイヤに係合して前記第1のアンテナワイアを前記取付け部材に接続しており、
前記第2の保持接続構造は、形状が半円形で前記基部に取り付けられている第2の一対のフィンガーを有しており、その第2の一対のフィンガーは前記第2のアンテナワイヤに係合して前記第2のアンテナワイアを前記取付け部材に接続している、
請求項58の電子部品組立体。
【請求項60】
機械的固着具、溶接及び接着剤からなるグループから選ばれる接続手段によって、前記第1のアンテナワイヤは前記第1の保持接続構造に接続され、前記第2のアンテナワイヤは前記第2の保持接続構造に接続されている、請求項58の電子部品組立体。
【請求項61】
前記取付け部材は、軸を有しており、また、ソリッドな中央部を有しており、
前記第1の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1の折り曲げ部分を有しており、前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、前記第1のアンテナワイヤは前記ソリッドな中央部の端部に当接しており、
前記第2の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第2の折り曲げ部分を有しており、前記第2のアンテナワイヤは、前記第2の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、前記第2のアンテナワイヤは前記ソリッドな中央部の端部に当接している、
請求項58の電子部品組立体。
【請求項62】
前記取付け部材は、全体にソリッドな円筒状の形状をしており、前記第1の保持接続構造は、内側に雌ネジ山が形成されている円筒状空洞であり、前記第2の保持接続構造は、内側に雌ネジ山が形成されている円筒状空洞であり、
前記第1のアンテナワイヤは、当該第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続するように前記第1の保持接続構造の内側の雌ネジ山と螺合する雄ネジ山を有しており、
前記第2のアンテナワイヤは、当該第2のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続するように前記第2の保持接続構造の内側の雌ネジ山と螺合する雄ネジ山を有している、
請求項58の電子部品組立体。
【請求項63】
前記取付け部材は、全体にソリッドな円筒状の形状をしており、前記第1の保持接続構造は、環状凹部を有する円筒状空洞であり、前記第2の保持接続構造は、環状凹部を有する円筒状空洞であり、
前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の保持接続構造の前記環状凹部と係合する環状突起を有しており、
前記第2のアンテナワイヤは、前記第2の保持接続構造の前記環状凹部と係合する環状突起を有しており、
前記第1の保持接続構造は、前記第1のアンテナワイヤの周りに圧着されて前記第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続しており、
前記第1の保持接続構造は、前記第1のアンテナワイヤの周りに圧着されて前記第1のアンテナワイヤを前記取付け部材に接続している
請求項58の電子部品組立体。
【請求項64】
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第1の取付け部材ワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と電気通信関係に置いている第2の取付け部材ワイヤと
を更に具備しており、前記取付け部材は、前記集積回路が取り付けられる平坦部を有している、
請求項58の電子部品組立体。
【請求項65】
前記集積回路を保護するカバーを更に具備する請求項58の電子部品組立体。
【請求項66】
前記取付け部材は、軸を有しており、形状が全体的に筒状であり、
前記第1の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1の折り曲げ部分を有しており、前記第1のアンテナワイヤは、前記第1の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、
前記第2の保持接続構造は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第2の折り曲げ部分を有しており、前記第2のアンテナワイヤは、前記第2の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されており、
前記取付け部材は、当該取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1のストッパーを有しており、前記第1のアンテナワイヤは前記第1のストッパーに当接しており、
前記取付け部材は、当該取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第2のストッパーを有しており、前記第2のアンテナワイヤは前記第2のストッパーに当接している、
請求項58の電子部品組立体。
【請求項67】
前記第1及び第2の折り曲げ部分は、前記取付け部材の前記軸に対して45度の角度であり、前記第1及び第2のストッパーは、前記取付け部材の前記軸に対して90度の角度である、請求項66の電子部品組立体。
【請求項68】
タイヤと、
前記タイヤに組み込まれている取付け部材であって、当該取付け部材は、軸を有しており、形状が全体的に筒状で、ソリッドな中央部を有しており、当該取付け部材は、前記ソリッドな中央部に平坦部を有しており、更に、当該取付け部材は、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第1の折り曲げ部分を有する第1の保持接続構造と、前記取付け部材の前記軸に対して角度を付けられた当該取付け部材の壁の一部である第2の折り曲げ部分を有する第2の保持接続構造とを有している、取付け部材と、
前記タイヤに組み込まれて、前記第1の保持接続構造の前記第1の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されている前記第1のアンテナワイヤと、
前記タイヤに組み込まれて、前記第2の保持接続構造の前記第2の折り曲げ部分と係合することにより前記取付け部材に接続されている第2のアンテナワイヤと、
前記取付け部材の前記ソリッドな中央部の前記平坦部上に取り付けられている集積回路と、
前記第1のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第1のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置いている第1の取付け部材ワイヤと、
前記第2のアンテナワイヤと前記集積回路との接続されて、前記第2のアンテナワイヤを前記集積回路と通信関係に置いている第2の取付け部材ワイヤと、
前記集積回路、前記第1の取付け部材ワイヤ及び前記第2の取付け部材ワイヤを保護するカバーと
を具備する、タイヤ内の電子部品組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2007−515856(P2007−515856A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536689(P2006−536689)
【出願日】平成16年10月19日(2004.10.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/034331
【国際公開番号】WO2005/042279
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(599140471)ソシエテ ドゥ テクノロジー ミシュラン (96)
【出願人】(597011441)ミシュラン ルシェルシェ エ テクニク ソシエテ アノニム (94)
【Fターム(参考)】