説明

タイヤ情報提供システム

【課題】タイヤに対する知識及び磨耗判定用の専用装置がなくても、タイヤの磨耗状態を簡単に、かつ定量的に認識することができるとともに、経過年数による製品劣化の情報をユーザに提供することで、タイヤの安全性を確保することができるタイヤ情報提供システムを提供する。
【解決手段】タイヤ12には、製品名、製造年月などの製品情報及びタイヤの磨耗に関する磨耗情報を備えるQRコード11(登録商標)が埋め込まれている。当該QRコード11は、タイヤトレッド部の磨耗によりタイヤトレッド部表面に現れるようになっている。ユーザの所有する携帯電話端末13によってタイヤトレッド部に現れている当該QRコードが読み取られると、管理サーバ14では、タイヤ12の磨耗情報及び製品情報が取得され、当該情報が携帯電話端末13に送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磨耗に伴ってタイヤ表面上に現れるQRコード(登録商標)などの2次元コードを携帯電話端末に付属するカメラ等で読み取ることにより、タイヤに対する専門知識のないユーザであっても正確なタイヤ磨耗情報、製品情報を簡単に認識することができるタイヤ情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車本体は、エアバック、ABS(Antilock Brake System)、横滑り防止装置(ESC:Electronic Stability Control)等に代表される電子デバイス技術の飛躍的な向上により、安全性が非常に高くなってきている。その一方で、タイヤにおいては、自動車本体と路面とが接地する唯一の重要な部品であり、かつ、消耗品であるにもかかわらず、磨耗、経過年数による製品劣化を一般ユーザが、簡単にかつ定量的に知ることは難しい。
【0003】
詳細な磨耗状態を知るためには、専用工具や専門知識が必要となり、一般ユーザにとっては敷居の高いものとなっている。
また、経過年数による硬化等の製品劣化も発生するが、ユーザはタイヤに刻印された製造年月を知ることができる程度で、製造元が推奨する製品劣化に伴う交換時期を知ることは困難である。
【0004】
なお、タイヤの磨耗状態を知る従来の方法としては、摩耗インジケータの形状により、磨耗の程度を知る方法が特許文献1に開示されている。また、タイヤのタイヤトレッド部に複数の色層を設けて、磨耗状態を知る方法が特許文献2に開示されている。また、磨耗に伴って形状が変化するマークをドアミラーに取付けたカメラで撮影し、磨耗の程度を知る方法が特許文献3に開示されている。そして、磨耗状態とともに製品劣化を判断する方法として、タイヤに埋め込んだRFIDタグの位置情報とそれを読み取るシステムで磨耗状態及び経年変化によるタイヤ劣化を知ることが特許文献4に開示されている。
【特許文献1】特許公開2006−56508
【特許文献2】特開平8−104113
【特許文献3】特許公開2004−224227
【特許文献4】特許公開2006−306120
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2に記載された技術の場合、インジケータの形状や、色が表す磨耗の度合いをユーザが予め認識しておく必要があり、ある程度の知識を必要とする。また、この方法では経過年数による製品劣化の情報を得ることはできない。
さらに、特許文献3、4に記載された技術の場合、磨耗検知のための専用の読み取り装置が必要となり、一般ユーザが利用する際にコスト的な問題が発生する。また、RFIDタグをタイヤ本体に埋め込む方式にいたっては、タイヤを製造するためのコストが増大することは必定である。
【0006】
本発明は、タイヤに対する知識及び磨耗判定用の専用装置がなくても、タイヤの磨耗状態を簡単に、かつ定量的に認識することができるとともに、経過年数による製品劣化の情報をユーザに提供することで、タイヤの安全性を確保することができるタイヤ情報提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のタイヤ情報提供システムは、車両に取り付けられるタイヤと、携帯端末と、管理サーバとを備えて構成されており、前記携帯端末と前記管理サーバとが通信網により通信可能に接続可能なタイヤ情報提供システムであって、前記タイヤのタイヤトレッド部には、タイヤ関連情報が含まれており、磨耗に従ってタイヤトレッド部表面に現れる2次元コードが埋め込まれており、前記携帯端末には、前記2次元コードを読み取る読み取り部が備えられており、前記管理サーバは、前記携帯端末で読み取られた2次元コードに含まれる前記タイヤ関連情報を受信する受信部と、前記タイヤ関連情報に基づいて前記タイヤのタイヤ情報を判断するデータベース処理部と、前記データベース処理部で判断されたタイヤ情報を前記携帯端末に送信する応答部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタイヤ情報提供システムによれば、以下の効果がある。
タイヤ利用ユーザにおいては、専門知識、専用読み取り装置がなくても、タイヤの正確な磨耗情報を簡単にすばやく知ることが可能となり、タイヤが原因で発生する事故を未然に防ぐことができる。また、タイヤ製造日からの経年劣化情報を知ることが可能となり、磨耗以外のタイヤの安全性を知ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を適用したタイヤ情報提供システムの一実施形態について説明する。
なお、本実施形態では2次元コードとしては広く普及しているQRコード(登録商標)を例として説明する。
図1に示すように、本実施形態におけるタイヤ情報提供システムは、QRコード11が数箇所に埋め込まれており、車両に取り付けられるタイヤ12、携帯端末としての携帯電話端末13、管理サーバ14を備える。携帯電話端末13及び管理サーバ14は、いずれもインターネット等の通信網15に通信可能に接続されている。また、車両には、自動車やバイク等が含まれる。
【0010】
QRコード11には、タイヤ12がどれだけ磨耗しているかについての磨耗情報及びタイヤ12の製品情報が含まれている。携帯電話端末13は、ユーザが所有するものである。当該携帯電話端末13には、図示しないQRコード11を読み取る読み取り部(CCDカメラ等)が備えられている。
管理サーバ14は、受信部16、DB(データベース)処理部17、応答部18、タイヤ情報DB19を備える。
【0011】
受信部16は、通信網15を介して携帯電話端末13との接続を確立するとともに、QRコード11に含まれており管理サーバ14に送信されたタイヤ関連情報としての磨耗情報及び製品情報を取得する機能を有する。
DB処理部17は、携帯電話端末13から送信された磨耗情報及び製品情報を用いてタイヤ情報DB19から該当する情報を取得するとともに、当該情報に基づいてタイヤ状態及び製品情報を判断する機能を有する。
【0012】
応答部18は、タイヤ情報DB19から取得されてDB処理部17で判断されたタイヤ情報を携帯電話端末13に表示することができる情報に変換するとともに、当該情報を通信網15を介して携帯電話端末13に送信する機能を有する。
タイヤ情報DB19には、タイヤ12の磨耗状態に関するタイヤ磨耗情報とタイヤ12の製品情報とが登録されている。
【0013】
なお、本実施形態ではタイヤ磨耗状態によって単一のQRコード11をタイヤ表面上に出現させるために、QRコード11が印刷されているゴムブロック(以降、「2次元コードブロック」ともいう。)を利用する。タイヤトレッド部21自体に磨耗情報を含んだQRコード11を埋め込むことは技術的にも難しい。仮に、こうした製造方法が可能であったとしても製造コストが増大することになる。
【0014】
また、QRコード11には製造年月、ロット番号など固定されていない製品個別情報が含まれているため、より一層タイヤトレッド部21に直接埋め込むことは難しいと考えされる。そこで、タイヤトレッド部21の製造工程では、2次元コードブロック20を埋め込む穴を作成するとともに、その穴に磨耗状態別の高さを持つ2次元コードブロック20を埋め込むことで、コストを低く抑えたタイヤ12を製造することができる。
【0015】
次に、QRコード11を有するタイヤ構造の一例について説明する。
まず、タイヤ12に埋め込まれている2次元コードブロック20の一例について説明する。
この2次元コードブロック20の表面に印刷されているQRコード11には、製品コード、製造年月、タイヤ12のサイズ、管理サーバURL(Uniform Resource Locator)等の共通情報が含まれている。また、図2に示すように、タイヤ12の磨耗状態に応じた5段階(2次元コードブロック20a〜20e)の異なる磨耗情報がそれぞれ含まれている。
【0016】
次に、2次元コードブロック20が埋め込まれるタイヤ12について説明する。
図3に示すように、タイヤ12のタイヤトレッド部21には、2次元コードブロック20を埋め込むための均一の深さを持った複数の穴22a〜22cが形成されている。なお、図3においては穴22は3箇所のみであるが、本例では5箇所が妥当である。また、図4に示すように、タイヤ12のタイヤトレッド部21を断面図で見た場合、穴22はタイヤ12の中心方向に向かって、タイヤトレッド部21に対して垂直に形成されている。
【0017】
図5に示すように、新品のタイヤ12において、新品状態を表すQRコード11を持った2次元コードブロック20は、タイヤトレッド部21に形成されている穴22に埋め込まれるだけである。一方、図6に示すように、磨耗したタイヤ12において、磨耗状態を表すQRコードを持った2次元コードブロック20bは、タイヤトレッド部21に形成されている穴22に埋め込まれた後に、蓋23によって隠蔽される。これは2次元コードブロック20c〜20eについても同様である。
【0018】
なお、この例では2次元コードブロック20aの表面にQRコード11を印刷する手法を記述しているが、2次元コードブロック20自体に「金太郎飴」のように構成されているQRコード11を内蔵することも考えられる。この場合は、タイヤ12に形成される穴22を一箇所のみとするとともに、磨耗状態毎に異なる2次元コードブロック20a〜20eを層状に挿入する。
【0019】
次に、タイヤ12の表面に現れるQRコード11を持つ2次元コードブロック20a〜20eと、蓋23a〜23dと、タイヤトレッド部21の磨耗状態について説明する。
図7に示すように、新品のタイヤ12において、タイヤ表面に現れるQRコード11は2次元コードブロック20aに印刷されているQRコード11のみである。他のQRコード11は蓋23a〜23dによってタイヤ12の内部に隠蔽されている。
【0020】
一方、図8に示すように、タイヤトレッド部21が車両の走行によって約45%磨耗した場合、2次元コードブロック20a及び20bはタイヤトレッド部21とともに磨耗するため、表面に印刷されたQRコード11は消滅する。そして、磨耗によって蓋23bが消滅することで、タイヤ12の表面には2次元コードブロック20cに印刷されているQRコード11が現れる。
【0021】
2次元コードブロック20d及び20eの表面に印刷されているQRコード11は、蓋23c及び蓋23bが残存しているためにタイヤ12の表面には現れない。その結果として、タイヤ12が45%磨耗した状態において当該タイヤ12の表面には、2次元コードブロック20cのQRコード11のみが現れることになる。そのため、ユーザはタイヤ表面で、常に単一のQRコード11のみを認識して読み取ることができる。
【0022】
次に、2次元コードブロック20の表面に印刷されたQRコード11が持つ情報について説明する。
QRコード11が持つ情報は、タイヤの製品情報24及び磨耗の度合いを表す磨耗情報25を含んで構成されている。図9に示すように、タイヤの製品情報24は、サーバシステムURL、製造メーカ名、製品コード、製造年月、製造工場、ロット番号及びタイヤサイズ117を含んでいる。サーバシステムURLは、タイヤ情報を備えた管理サーバ14へアクセスするために用いられる。
【0023】
磨耗情報25は、例えば新品状態を100、完全に磨耗した状態を0と表した場合に、磨耗が少ないほうから段階的に80、60、40、20、0というように、磨耗状態を定量的に表す値を持たせる。
ユーザは、所有する携帯電話端末13でこのQRコード11の情報を読み取る。すると、携帯電話端末13は通信網15を介して管理サーバ14へ接続するとともに、製品情報24と磨耗情報25とを当該管理サーバ14へ送信する。
【0024】
次に、管理サーバ14のタイヤ情報DB19に登録されているデータについて説明する。
図10に示すように、タイヤ情報DB19にはタイヤ製品別の情報が登録されている。本実施形態では、製品コードをキーとして、製品名、開発メーカが推奨する耐用年数、磨耗状態に対応した安全性能評価を保持する。なお、磨耗状態に対応した安全性能評価の評価値については、タイヤの性能を十分に発揮することができる状態を高、ある程度発揮することができる場合を中、あまり発揮することができない場合を低、まったく発揮することができない場合はNGと表記している。
【0025】
この安全性能評価は、タイヤ製品の性質、例えば一般走行用、スポーツ走行用、燃費走行用など用途別に、個々の評価基準値が設けられている。この例では製品コードのみをキーとした情報構成となっているが、製品マイナーチェンジなどでタイヤを構成するコンパウンドや構造に変更があり、同じ製品コードでも性能が異なってくる場合も考えられる。こうした場合にはロット番号を利用した、より詳細な製品情報管理を行うことが必要になる。また、詳細記述はしないが、このシステムではリコール情報などもユーザに提供することが可である。
【0026】
次に、上述したように構成される本実施形態のタイヤ情報提供システムを実行した場合の管理サーバ14における処理の流れについて説明する。
まず、タイヤの磨耗情報及び製品情報を知りたいユーザによって、タイヤ12の表面に現れている管理サーバ14のURL、磨耗情報及び製品情報を含むQRコード11が、ユーザが所有する携帯電話端末13で読み込まれる。すると、携帯電話端末13はQRコード11のURL情報に基づいて、通信網15を介して管理サーバ14に接続する。
【0027】
すると、図11に示すように、管理サーバ14の受信部16は携帯電話端末13からの接続要求を受け付けて、送信されてきたQRコード11の製品情報及び磨耗情報を取得する(ステップS1)。次に、DB処理部17は、送信された情報内容に不正あるか否かについて判定する(ステップS2)。送信された情報内容に不正があると判定された場合には、処理が中止される。一方、送信された情報内容に不正がないと判定した場合、DB処理部17は、送信された製品コードでタイヤ情報DB19から検索し、一致するレコードを取得する(ステップS3)。
【0028】
次に、DB処理部17は、送信されてきた製造年月に関する情報と現在年月に関する情報の差分から経過年数を算出するとともに、これを耐用年数と比較する(ステップS4)。経過年数が耐用年数を超えていた場合には、DB処理部17は、ユーザに対して製品劣化に伴う性能低下を警告する危険メッセージを設定する(ステップS5)。
次に、DB処理部17は、送信された磨耗情報に一致する磨耗値に対応した安全性能評価値を取得するとともに、磨耗状態を設定する(ステップS6)。
【0029】
次に、DB処理部17は、磨耗状態が危険域に達しているか否かを判定する(ステップS7)。磨耗状態が危険域に達していると判定した場合には、DB処理部17は、磨耗による性能低下を警告する危険メッセージを設定する(ステップS8)。次に、管理サーバ14の応答部18は、経過年数、磨耗状態、劣化及び磨耗メッセージを携帯電話端末13で表示することができる形式のデータに変換するとともに、当該データを通信網15を介して携帯電話端末13へ送信する(ステップS9)。
なお、ここでは単純に耐用年数超過と、著しく磨耗した場合のみを警告対象としているが、実際にはタイヤ開発メーカの磨耗と経年劣化実験データなどを組合せた、より詳細なタイヤ劣化情報をユーザに提供することが可能である。
【0030】
なお、タイヤの磨耗、経年劣化に問題がない場合は、図12に示すように、タイヤ情報画面26aがユーザの携帯電話端末13に表示される。ただし、タイヤ性能は空気圧、使用環境に依存するため、磨耗、経年劣化だけでは安全性が判断できないこともあり、定期点検を促すメッセージを含んでいる。
一方、磨耗状態、耐用年数の両方に問題がある場合には、タイヤ情報画面26bがユーザの携帯電話端末13に表示される。この場合は、警告メッセージと共に点検を実施するためのサービス店舗を検索するためのURLを含むことで、ユーザへの積極的な点検を促すことができるような例としている。
【0031】
以上説明したように、本実施形態のタイヤ情報提供システムによれば、次のような効果がある。
・タイヤ利用ユーザにおいては、専門知識、専用読み取り装置がなくても、タイヤの正確な磨耗情報を簡単にすばやく知ることが可能となり、タイヤが原因で発生する事故を未然に防ぐことができる。
・タイヤ製造日からの経年劣化情報を知ることが可能となり、磨耗以外のタイヤの安全性を知ることが可能となる。
【0032】
・タイヤ利用ユーザにおいては、中古タイヤや中古車の購入時に、タイヤ状態を正確に知ることが可能で、中古製品に対しての安全性を確認することか可能となる。
・タイヤ製造メーカにおいては、タイヤ開発コストにおいて、磨耗状態で異なる複数パターンの2次元コードを印刷した2次元コードブロックをタイヤに埋め込むだけで済むため、製造コストは低く抑えることが可能である。
【0033】
・タイヤ製造メーカにおいては、タイヤの磨耗状態と経年劣化状態に合わせて、買い替え情報も提供することが可能であり、リピート販売につながる可能性が高くなる。
・タイヤ製造メーカにおいては、本システムにあわせて、利用ユーザのユーザ登録を行うことで、ユーザに対してリコール情報を提供などの、きめ細かなサービスを提供することが可能となる。
【0034】
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、QRコード11にはタイヤ関連情報として磨耗情報及び製品情報が含まれていたが、いずれか一方の情報のみをタイヤ関連情報として含むようにしてもよい。
・上記実施形態では、携帯端末として携帯電話端末13を例に説明したが、例えばユーザが携帯することができるものであって、2次元コード読み取り部を備えたデジタルカメラのようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】システム全体構成図。
【図2】2次元コードブロックの説明図。
【図3】2次元コードブロックを埋め込むためのタイヤ。
【図4】タイヤトレッド部断面図。
【図5】2次元コードブロックを埋め込んだタイヤトレッド部断面図。
【図6】2次元コードブロックを埋め込んだタイヤトレッド部断面図。
【図7】タイヤトレッド部と2次元コードブロックの位置関係を表す断面図。
【図8】タイヤが磨耗した場合のタイヤトレッド部の断面図。
【図9】QRコードに含まれる情報構成図。
【図10】タイヤ情報DBが持つデータ構成図。
【図11】管理サーバが実行する処理のフローチャート。
【図12】携帯電話端末に表示されるタイヤ情報画面。
【符号の説明】
【0036】
11…2次元コードとしてのQRコード、12…タイヤ、13…携帯端末としての携帯電話端末、14…管理サーバ、15…通信網、16…受信部、17…データベース処理部、18…応答部、21…タイヤトレッド部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取り付けられるタイヤと、携帯端末と、管理サーバとを備えて構成されており、前記携帯端末と前記管理サーバとが通信網により通信可能に接続可能なタイヤ情報提供システムであって、
前記タイヤのタイヤトレッド部には、タイヤ関連情報が含まれており、磨耗に従ってタイヤトレッド部表面に現れる2次元コードが埋め込まれており、
前記携帯端末には、前記2次元コードを読み取る読み取り部が備えられており、
前記管理サーバは、
前記携帯端末で読み取られた2次元コードに含まれる前記タイヤ関連情報を受信する受信部と、
前記タイヤ関連情報に基づいて前記タイヤのタイヤ情報を判断するデータベース処理部と、
前記データベース処理部で判断されたタイヤ情報を前記携帯端末に送信する応答部と
を備えることを特徴とするタイヤ情報提供システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−107484(P2009−107484A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−282027(P2007−282027)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】