説明

タッチキーとこれを用いた機器

【課題】使用者(大人)の指でタッチしたときのみタッチしたことを検知するタッチキーを提供することを目的とする。
【解決手段】電気絶縁物よりなるパネル部1と、パネル部1に設けた電極部2と、電極部2に所定の周波数の電圧を印加する発振部3と、電極部2の出力電圧を検知する検知部4と、検知部4の出力電圧が変化したときこの変化電圧の大きさを検出する変化レベル検出部5と、変化レベル検出部5の出力電圧を検出し、その出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあるかどうかを検知することにより、人がパネル部1にタッチしたかどうかを判定する判定部6とを有するものである。これによって、変化レベル検出部5の出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあれば、使用者(大人)の指でタッチしたと判定されるため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者によるパネル部へのタッチのみを検知するタッチキーとこれを用いた加熱調理器などの機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のタッチキーは、高周波電圧を出力する発振部と、この発振部の出力電圧を降下する所定のインピーダンスを有する電圧降下部と、パネル部に設けた電極部と、この電極部に電圧降下部の出力電圧を印加し、パネル部に触れたとき電極部の端子電圧が変化するのを検知する検知部とより構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−224459号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の構成では、パネル部の電極部との対向部を人の指以外がタッチしても、タッチしたと判定することがある。例えば、パネル部の電極部との対向部に金属製の鍋を置いたとき、あるいは水、煮汁などをこぼしたときでも検知部の出力電圧は変化し、タッチしたと判定するものである。また、パネル部の電極部との対向部を幼児、あるいは猫などの動物がタッチしてもタッチしたと判定するという課題があった。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者(大人)の指でタッチしたときのみタッチしたことを検知するタッチキーとこれを用いた機器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明のタッチキーとこれを用いた機器は、電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したときこの変化電圧の大きさを検出する変化レベル検出部と、前記変化レベル検出部の出力電圧を検出し、その出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあるかどうかを検知することにより、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するものである。
【0006】
これによって、変化レベル検出部の出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあれば、使用者(大人)の指でタッチしたと判定されるため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタッチキーとこれを用いた機器は、大人の人が指でタッチしたときのみタッチしたことを検知する安全で使いやすいものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したときこの変化電圧の大きさを検出する変化レベル検出部と、前記変化レベル検出部の出力電圧を検出し、その出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあるかどうかを検知することにより、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキーとすることにより、変化レベル検出部の出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあれば、使用者(大人)の指でタッチしたと判定されるため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0009】
第2の発明は、電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したとき、前記検知部の出力電圧が変化を開始する時刻より変化を終了し安定レベルに到達する時刻までの時間を計時する計時部と、前記計時部の計時出力により、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキーとすることにより、使用者(大人)のタッチする速さでタッチを判定するため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0010】
第3の発明は、電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したとき、前記検知部の出力電圧における所定変化状態の時間を計時する第2の計時部と、前記第2の計時部の計時出力により、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキーとすることにより、使用者(大人)のタッチする速さ、あるいは指でタッチしたときの力のかかり具合などでタッチを判定するため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0011】
第4の発明は、電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したとき、この変化電圧の変化パターンを検出する変化パターン検出部と、前記変化パターン検出部の出力電圧を検知し、前記検知部の出力電圧の変化パターンが所定の変化パターンに属するかどうか判定し、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキーとすることにより、検知部の出力電圧の変化パターンが所定の変化パターンに属するのであれば、使用者(大人)の指でタッチしたと判定されるため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0012】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部は、変化レベル検出部、計時部、第2の計時部、および変化パターン検出部における少なくとも2以上の出力の組み合わせにより判定するようにしたことにより、使用者(大人)の指によるタッチがより一層確実に判定でき、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0013】
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明のタッチキーを用いた機器とすることにより、水や煮汁などがパネル部の電極部との対向部に付着しても誤動作のない、また幼児や人以外の動物がパネル部にタッチしても誤動作のない、安全で、被加熱物を見ながら操作ができる便利なタッチキー付き機器が実現できる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0015】
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1におけるタッチキーを示している。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態におけるタッチキーは、ガラスなどの表面の平らな電気絶縁物よりなるパネル部1と、パネル部1の裏面に設けた電極部2と、電極部2に所定の周波数の電圧を印加する発振部3と、電極部2の出力電圧を検知する検知部4と、検知部4の出力電圧が変化したときこの変化電圧の大きさを検出する変化レベル検出部5と、変化レベル検出部5の出力電圧を検出し、その出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあるかどうかを検知することにより、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部6とを有するものである。そして、パネル部1の電極部2に対向する表面部を指7でタッチするよう構成している。
【0017】
ここで、パネル部1の表面部の電極部2に対向する位置を指7で触れたとき、高周波電圧は電極部2、パネル部1、指7を通じてバイパスし、電極部2に現れる電圧は指7でタッチしないときの電圧より低下する。変化レベル検出部5は、タッチしていないときの電圧V1とタッチしたときの電圧V2の変化分ΔVを検出する。変化分ΔVは、パネル部1にタッチする指7のパネル部1に接触する接触面積に比例する。すなわち、接触する面積が広いほどパネル部1を挟んで電極部2と指7で構成する静電容量は大きくなり、タッチしないときの電圧V1に対して変化する電圧は大きくなる。このとき変化分ΔVは、ΔV=V1−V2であってもΔV=V1/V2であってもよい。この変化分ΔVは、指7の接触面積よりはるかに大きい金属性鍋、あるいは流れてきた水などがパネル部1の電極部2との対向部に接触したとき、パネル部1に接触する接触面積が大きいので指7タッチで得られるΔVより大きく、また幼児や猫などの動物が接触したときに得られるΔVは、パネル部1に接触する接触面積が小さいので、指7タッチで得られるΔVより小さくなる。この変化分ΔVを判定部6に入力する。判定部6では、指7タッチで得られる変化分ΔVの電圧幅を所定値として持っており、入力された変化分ΔVが、所定の電圧幅内にあれば指7でタッチしたと判定し、所定の電圧幅内になく、所定の電圧幅以上の変化分あるいは所定の電圧幅以下の変化分であればタッチしていないと判定するものである。
【0018】
電圧変化分ΔVの大きさと検知レベルとの関係を図2に示す。図2は検知部4の出力電圧で、変化レベル検出部5はこの変化分ΔVを出力する。図2で、電圧V1はタッチしてないときの電圧、電圧V21は例えば幼児などのタッチしたときの接触面積が小さいときのタッチ出力電圧、V22は例えば大人の指7がタッチしたときの接触面積が適当なときのタッチ出力電圧、V23は例えば導電性の鍋、または水などのタッチしたときの接触面積が大きなときのタッチ出力電圧である。変化分Δ1はV1とV21の差電圧、変化分Δ2はV1とV22の差電圧、変化分Δ3はV1とV23の差電圧である。Δ1、Δ2、Δ3は変化レベル検出部5より出力され、判定部6に入力される。判定部6では、所定電圧幅Δ10〜Δ11の電圧幅を有しており、変化分Δ1、Δ2、Δ3がこの所定電圧幅Δ10〜Δ11内にあるか、またはないかを判定し、所定電圧幅Δ10〜Δ11内にあればタッチしたと判定し、この電圧幅内になければタッチしてない、あるいは異常物の接触と判定するものである。
【0019】
このように、本実施の形態では、変化レベル検出部5の出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあれば、使用者(大人)の指でタッチしたと判定されるため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0020】
(実施の形態2)
図3、図4は、本発明の実施の形態2におけるタッチキーを示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
【0021】
図3に示すように、本実施の形態におけるタッチキーは、電極部2の出力電圧を検知する検知部8と、検知部8の出力電圧が変化したとき、検知部8の出力電圧が変化を開始する時刻より変化を終了し安定レベルに到達する時刻までの時間を計時する計時部9と、計時部9の計時出力により、人がパネル部1にタッチしたかどうかを判定する判定部10とを有するものである。なお、図3では、第2の計時部11、変化パターン検出部12および変化レベル検出部13も備えている。
【0022】
図4において、(a)は指7がパネル部1の表面に少し離れた位置から近づきつつあり、パネル部1に触れるまでの時間t1を、(b)は指7がパネル部1表面に触れて、押し付けている時間t2を、(c)は指7がパネル部1表面にさらに押し付けている時間t3を、検知部8の出力電圧波形とともに図示している。電圧V1はタッチしてないときの安定電圧、電圧V2はタッチしたときの安定電圧を示す。本実施の形態では、電圧V1が変化を開始した時点からタッチして安定電圧V2に到達する時間t1+t2+t3=tを計時部9で検出し、判定部10で人がタッチしたかどうかを判定するものである。すなわち、安定レベルに到達する時間tは、人の機器操作による時間と、水や煮汁が流れてきて接触する時間、幼児などがいたずらによってタッチする時間とは異なるものであり、この差によってタッチ検知するものである。
【0023】
このように、本実施の形態では、使用者(大人)のタッチする速さでタッチを判定するため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0024】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3におけるタッチキーについて説明する。
【0025】
本実施の形態におけるタッチキーは、図3に示すように、電極部2の出力電圧を検知する検知部8の出力電圧が変化したとき、検知部8の出力電圧における所定変化状態の時間を計時する第2の計時部11を有し、この第2の計時部11の計時出力により、人がパネル部1にタッチしたかどうかを判定部10で判定するようにしたものである。その他は実施の形態2と同じである。
【0026】
本実施の形態では、図4で示す電圧変化において、例えば変化状態が急激なところ、時間t2を第2の計時部11で検知して判定部10でタッチ検知するものである。この検知時間は、指7がパネル部1に近づいてくるタッチするまでの時間t1であっても、指7がパネル部1にタッチして、さらに押し付ける時間t3であってもよい。この時間t1、t2、t3は、大人の人がパネル部1を使用する場合、それぞれほぼ似通った値を示すものであり、この値の近辺であれば、人がタッチしたと判定し、それ以外の値であればタッチしていない、あるいは人以外のものが触れたか、幼児がタッチしたと判定するものである。
【0027】
このように、本実施の形態では、使用者(大人)のタッチする速さ、あるいは指でタッチしたときの力のかかり具合などでタッチを判定するため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0028】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4におけるタッチキーについて説明する。
【0029】
本実施の形態におけるタッチキーは、図3に示すように、電極部2の出力電圧を検知する検知部8の出力電圧が変化したとき、この変化電圧の変化パターンを検出する変化パターン検出部12を有し、この変化パターン検出部12の出力電圧を検知し、検知部8の出力電圧の変化パターンが所定の変化パターンに属するかどうか判定し、人がパネル部1にタッチしたかどうかを判定部10で判定するようにしたものである。その他は実施の形態2と同じである。
【0030】
本実施の形態では、図4で示す電圧変化のように人がタッチする場合、ほぼこの電圧変化パターンを示すので、検知部8の電圧出力の変化を変化パターン検出部12で検出し、電圧変化パターンが図4で示す変化パターンに近ければ人がタッチしたと判定し、異なった変化パターンであれば人以外のものが触れたなどの判定を判定部10でするものである。
【0031】
このように、本実施の形態では、検知部8の出力電圧の変化パターンが所定の変化パターンに属するのであれば、使用者(大人)の指でタッチしたと判定されるため、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0032】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5におけるタッチキーについて説明する。
【0033】
本実施の形態におけるタッチキーは、図3に示すように、人がパネル部1にタッチしたかどうかを判定する判定部10は、変化レベル検出部13、計時部9、第2の計時部11、および変化パターン検出部12における少なくとも2以上の出力の組み合わせ(全部の組み合わせでも可)により判定するようにしたものである。
【0034】
このように、本実施の形態では、2以上の出力の組み合わせにより判定部10で判定するため、使用者(大人)の指によるタッチがより一層確実に判定でき、それ以外のタッチと区別され、安全で使いやすいものとなる。
【0035】
(実施の形態6)
図5は、本発明の実施の形態6におけるタッチキー付き機器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】
本実施の形態では、実施の形態1〜5のタッチキーを電磁調理器に用いた形態を示している。電磁調理器14のパネル部1上に電極部2の対向位置を示す部位であるタッチキー17、18を設け、調理物などの被加熱物を見ながらタッチキー17、18を操作できるようにしている。パネル部1には右と左に鍋などを置く表示部15、16があり、この表示部15、16の下部に加熱コイル(図示せず)があり、加熱コイルから発生する高周波磁界により表示部15、16上の鍋などに誘導電流を流し加熱するものである。さらにパネル部1上には鍋などを直接加熱することができるヒータ19を設けている。また、タッチキー17、18は、操作のしやすさから電磁調理器14の前面正面部に設けてある。
【0037】
このように、本実施の形態では、各実施の形態1〜5におけるタッチキーを用いた電磁調理器とすることにより、パネル部1上にこぼした水、あるいは加熱中の鍋からこぼれた煮汁などがタッチキー17、18に触れても誤動作することなく、また導電性鍋などをタッチキー17、18上においても誤動作なく、さらにパネル部1上を猫などの小動物が歩き、タッチキー17、18に触れても、あるいは幼児がタッチキー17、18にタッチしても誤動作することがなく、被加熱物を見ながらパネル部1表面で操作できる確実動作のタッチキー付き電磁調理器を実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明にかかるタッチキーとこれを用いた機器は、大人の人が指でタッチしたときのみタッチしたことを検知する安全で使いやすいものであるので、電磁調理器だけでなく、電子レンジなどの家電機器あるいは各種の機器への用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態1におけるタッチキーのブロック図
【図2】同タッチキーにおける検知部の出力電圧波形図
【図3】本発明の実施の形態2〜5におけるタッチキーのブロック図
【図4】同タッチキーにおけるタッチ操作とともに示した検知部の出力電圧波形図
【図5】本発明の実施の形態6における機器の斜視図
【符号の説明】
【0040】
1 パネル部
2 電極部
3 発振部
4、8 検知部
5、13 変化レベル検出部
6、10 判定部
7 指
9 計時部
11 第2の計時部
12 変化パターン検出部
14 電磁調理器
17、18 タッチキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したときこの変化電圧の大きさを検出する変化レベル検出部と、前記変化レベル検出部の出力電圧を検出し、その出力電圧の大きさが所定電圧レベル範囲内にあるかどうかを検知することにより、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキー。
【請求項2】
電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したとき、前記検知部の出力電圧が変化を開始する時刻より変化を終了し安定レベルに到達する時刻までの時間を計時する計時部と、前記計時部の計時出力により、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキー。
【請求項3】
電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したとき、前記検知部の出力電圧における所定変化状態の時間を計時する第2の計時部と、前記第2の計時部の計時出力により、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキー。
【請求項4】
電気絶縁物よりなるパネル部と、前記パネル部に設けた電極部と、前記電極部に所定の周波数の電圧を印加する発振部と、前記電極部の出力電圧を検知する検知部と、前記検知部の出力電圧が変化したとき、この変化電圧の変化パターンを検出する変化パターン検出部と、前記変化パターン検出部の出力電圧を検知し、前記検知部の出力電圧の変化パターンが所定の変化パターンに属するかどうか判定し、人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部とを有するタッチキー。
【請求項5】
人がパネル部にタッチしたかどうかを判定する判定部は、変化レベル検出部、計時部、第2の計時部、および変化パターン検出部における少なくとも2以上の出力の組み合わせにより判定するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載のタッチキー。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のタッチキーを用いた機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−53642(P2007−53642A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−238150(P2005−238150)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】