説明

タッチスクリーン型仮想キーボードの仮想キーの作動

複数の仮想キーの1つを作動させるために、タッチスクリーンを操作する方法が提供される。複数の仮想キーの1つを作動させることを意図する、タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置が判断される。複数の仮想キーの各々は、それに対応する少なくとも1つのキー位置の組を有する。仮想キーの各々について、タッチ位置及びその仮想キーに対応する少なくとも1つのキー位置の組を関連付ける仮想キーについてのパラメータ(物理的距離など)が、求められる。求められたパラメータを処理して、仮想キーの1つを判断する。例えば、判断された仮想キーの1つは、タッチ位置に最も近いキー位置(又は、平均して1つより多いキー位置)を有する仮想キーとすることができる。判断された仮想キーの1つの作動を示す信号が生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンの分野に関し、特に、タッチスクリーンを操作して複数の仮想キーの1つを作動させることに関する。
(関連出願の相互参照)
本願は、合衆国法典第35巻第120条の下の優先権が主張される、その全体が引用によりここに組み入れられる、先願出願第10/903,964号の部分継続出願である、2005年9月16日に出願された第11/228,737号に基づく優先権を主張するものである。本出願はまた、次の同時継続中の出願、すなわち2004年5月6日に出願された米国特許出願第10/840,862号、2004年7月30日に出願された米国特許出願第11/048,264号、2004年7月30日に出願された米国特許出願第11/038,590号、2005年9月16日に出願された代理人整理番号第APL1P307X3(米国特許出願第11/228,758号)、及び2005年9月16日に出願された米国特許出願第11/228,700号にも関連し、これらの特許の全ては、全ての目的のために全体が引用によりここに組み入れられる。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンは、画面を覆うタッチセンシティブ式透明パネルを有する表示画面の種類である。タッチスクリーンを用いるとき、ユーザは、画面上のGUIオブジェクトを直接指し示すことにより(通常は、スタイラス又は指で)、表示画面上での選択を行なう。GUIオブジェクトは、仮想キー(例えば、キーボードの)と見なすことができる。仮想キーを作動させるための表示画面の操作性を高めることが望ましい。
【発明の開示】
【0003】
一様態によると、タッチスクリーンを操作して、複数の仮想グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)項目の1つを作動させる方法が提供される。複数の仮想GUI項目の1つを作動させることを意図する、タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置を判断する。複数の仮想GUI項目の各々は、それに対応する少なくとも1つの項目位置の組を有する。仮想GUI項目の各々について、タッチ位置及びその仮想GUI項目に対応する少なくとも1つの項目位置の組を関連付ける仮想GUI項目についてのパラメータ(物理的距離など)が、求められる。求められたパラメータを処理して、仮想GUI項目の1つを判断する。例えば、判断された仮想GUI項目の1つは、タッチ位置に最も近い項目位置(又は、平均して1つより多い項目位置)を有する仮想GUI項目とすることができる。判断された仮想GUI項目の1つの作動を示す信号が生成される。
【0004】
別の様態によると、タッチスクリーンを操作して、複数の仮想キーの1つを作動させる方法が提供される。従って、例えば、仮想キーは、仮想GUI項目の特定の例と考えることができる。複数の仮想キーの1つを作動させることを意図する、タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置が判断される。複数の仮想キーの各々は、それに対応する一組の少なくとも1つのキー位置を有する。仮想キーの各々について、タッチ位置及びその仮想キーに対応する少なくとも1つのキー位置の組を関連付ける仮想キーについてのパラメータ(物理的距離など)が、求められる。求められたパラメータを処理して、仮想キーの1つを判断する。例えば、判断された仮想キーの1つは、タッチ位置に最も近い項目位置(又は、平均して1つより多い項目位置)を有する仮想キーとすることができる。判断された仮想キーの1つの作動を示す信号が生成される。
【0005】
重みを各々のキー位置と関連付けることができ、前に作動された一連の仮想キーに基づいて、幾つかの例においては、作動された特定の仮想キーの統計的確率のような外的考慮事項にも基づいて、重みを動的に調整することができる(例えば、辞書又は文字発生頻度データに基づいて)。
【0006】
一例においては、辞書検索が用いられ、辞書検索を行なう際に、単語の文字の全てが検討される。他の例においては、「x」(例えば、4)文字のローリング・ウィンドウが考慮される。従って、x文字より少ない(又は、ずっと少ない)、或いは「x」文字に等しい単語については、辞書検索において全体の単語が用いられる。「x」文字のウィンドウが一杯になると、「x」文字だけが考慮される。このことは、「x」より多い文字の考慮に比べて、処理量を減少させることができる。さらに、ハイブリッド手法を用いることもできる。最初に辞書検索を用いることができ(おそらく、比較的小さい辞書を用いて)、単語が辞書内にない場合には、次にローリング・ウィンドウの文字が考慮される。幾つかの例においては、単語内の文字の位置(特に、これに限られるものではないが、単語の初めに)が考慮される。一例においては、このことは、単語の最初の文字を「スペース」と見なすことによって達成される。さらに、幾つかの例において、重みを調整するための入力として、単語(例えば、特定の文書内の)の発生頻度を用いることができる。
従って、タッチスクリーン式仮想キーボードの操作性が高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
ここで、タッチスクリーンを操作して、複数の仮想キーの1つを作動させる方法を説明する。タッチスクリーンは、例えば、少なくとも部分的にユーザ入力に基づいて、プログラム制御の下で作動する(例えば、プログラムは、命令としてメモリ内に格納される場所)、コンピュータ・システムの入力装置である。コンピュータ・システムは、例えば、パーソナル・コンピュータ、電子装置(例えば、携帯電話、メディアプレーヤ、又は他の家庭用電子機器など)内に埋め込まれたコンピュータ・システムとすることができる。作動において、ユーザは、タッチスクリーンと対話し、これに応答して、タッチスクリーン(又は、タッチスクリーンと関連したハードウェア/ソフトウェア)は、タッチスクリーン上のタッチ入力に関する位置データを提供する。
【0008】
タッチスクリーンは、コンピュータ・システム上で動作しているプログラムへの入力としてユーザが作動させることができるGUI項目を含む、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供する。図1−1A、図1−1B、及び図1−1Cから分かるように、タッチスクリーン上のGUI項目を作動させるための、ユーザの指のタッチ領域は、一般的には、そのGUI項目と関連した視覚ターゲットと合致しない。図1−1Aは、タッチスクリーンのタッチ感知層14に接近している指12を示す。図1−1Aはまた、タッチスクリーンの画面16上に表示された視覚ターゲット10も示す。図1−1Bは、タッチ感知層14にタッチしている指12を示す。図1−1Bから、タッチ領域18において、指12がタッチ感知層14に接触していることが分かる。タッチ領域18の中間点20は、タッチスクリーンの画面16上に表示された視覚ターゲット10と合致していない。図1−1Cは、指12、視覚ターゲット10、及びタッチ領域18の中間点20の平面図を示す。図9は、指902が、2つの幾分小さいGUI項目、すなわち保持用GUI項目904及び消去用GUI項目906を作動させるために用いられる状況を、平面図で示す。
【0009】
視覚ターゲット10が対応するGUIを作動させるために、視覚ターゲット10とタッチのタッチ領域との間の合致に必ずしも依存しない方法で、タッチスクリーンへのタッチを処理することが望ましい。視覚ターゲットが対応するGUIを作動させるために、視覚ターゲットとタッチのタッチ領域の相関性を超える(又は、それに代わる)要因を考察することを含み得る「意味をなす」方法で、タッチスクリーンへのタッチを処理することが望ましい。
【0010】
一例において、GUI項目は、仮想キーボードの仮想キーである。しかしながら、GUI項目は、仮想キーボードの仮想キーに限定されるものではない。図1は、グリッド線104がユーザに表示され、従来のクワーティ・キーボード上に存在する「キー」を視覚的に定めている、タッチスクリーンの一部分を示す。視覚的に定められたキーの形状及び位置は、仮想キーの形状に作動的に相関している必要はない。このことは、特に図7を参照して後で参照される。視覚的に定められたキーは、図1において102q、102w、102e等として表記され、各々のキーが従来のクワーティ・キーボード上で対応する文字を示す。
【0011】
複数の仮想キーの各々は、これに対応する少なくとも1つのキー位置の組を有する。ドット106q、106w、106e等は、キー位置を示す。図1の例において、(別個の仮想キーに対応する)キー位置の各組は、1つのキー位置の組である。後に、1つより多いキー位置を含むキー位置の組が示される。
図1において、タッチ位置は、「X」108で示される。広い様態によると、タッチ位置を、その仮想キーに対応する少なくとも1つのキー位置の組に関連付けるパラメータが、各々の仮想キーについて求められる。求められたパラメータを処理して、仮想キーの1つを決定し、決定された仮想キーの1つの作動を示す信号が生成される。
【0012】
ここで、仮想キーの作動方法の、特定の例を示すフローチャートである図2を参照する。説明を簡単にするために、最初にキー位置の各組が1つのキー位置の組である、図1におけるような状況を説明する。ステップ202においては、タッチスクリーンへのタッチ入力に関係する位置データに基づいて、タッチ位置を判断する。位置データは、例えば、タッチスクリーンと関連したプロセッサによって実行される低レベルのプログラム・コードによって提供することができる。図1の例を参照すると、タッチ位置は、「X」108で示される。
【0013】
ステップ204においては、各々の仮想キーについて、タッチ位置「X」108と、その仮想キーに対応するキー位置106(総称)との間の距離を求める。ステップ206は、幾つかの例に含まれるステップであり、ステップ206は以下に説明される。ステップ208においては、ステップ204において求められた最短距離が、仮想キーのどれに対応するかを判断する。ステップ210において、ステップ208において判断された仮想キーの作動を指示するように、信号が生成される。
【0014】
仮想キーの作動方法の特定の例を説明してきたが、ここで図3を参照する。六角形の302q、302w、302e等は、視覚的に定められたキー102に重ね合わされた仮想キーの形状の例を示す。図1に示される例示的なタッチ位置「X」108が、図3にも示されている。典型的には、六角形(又は他の形状)の仮想キーは、ユーザには表示されない。一般的に、各々の仮想キー302の特定の構成は、仮想キーに対応するキー位置の組におけるキー位置の数及び構成に基づいている。他の例示的な構成が、以下に説明される。
図3−1は、図3とは対照的に、視覚ターゲットとキー位置との間にこうした規則的な対応関係がない例を示す。
【0015】
図4は、図2の距離を求めるステップ204の例を示す。具体的には、各線分402q、402w、402e等の長さは、タッチ位置「X」108とそれぞれのキー位置106q、106w、106e等との間の距離を表す。最短のそうした長さを有する線分402が402qであることが分かり、これは、図1及び図3の例に適用されたようなステップ208の結果である。
【0016】
背景として特に図3を用いて、図2のフローチャートのステップ206を説明する。ステップ206(点線の四角形で示される)においては、重み係数により、ステップ204で求められた距離に重み付けすることができる。例えば、各々の距離に、重み係数を掛けることができる。各々の仮想キーについての重み係数は、その仮想キーのサイズに影響を与える。第2の仮想キーと関連した重み係数に対して、第1の仮想キーと関連した重み係数が小さいほど、第2の仮想キーに対して第1の仮想キーが小さくなる(すなわち、キー位置が対応する仮想キーを作動させるために、タッチ位置が相対的にキー位置により近くなければならない)。幾つかの例においては、1の重み係数は仮想キーのサイズに影響を及ぼさず、1より大きい重み係数は仮想キーを拡大する影響を有し、1より小さい重み係数は仮想キーを小さくする影響を有するように、重み係数が正規化される。重み係数の適用は、線形である必要はない。例えば、距離の平方根に重み係数を掛けてもよい。
【0017】
ここで、仮想キーの少なくとも1つの各々が、その仮想キーに対応する1より多いキー位置の組を有する、タッチスクリーン上の仮想キーの例示的な配置を示す図5を参照する。例えば、図5を参照すると、複数の仮想キー(例えば、参照番号502a乃至502hで示される)が示される。各々の仮想キー(全体的に502)の境界は、その仮想キーに対応する複数のキー位置(該当する場合は、重み付け)の関数である。ユーザが実際に見ることができるキーボードのグラフィックは、仮想キー502の不規則な形状の境界とちょうど一致しないこともあることが留意される。
【0018】
図6は、図2のステップ204内に含ませることができるステップ602及び604を示す。特に、ステップ602は、仮想キーに対応する少なくとも1つのキー位置の組内の各キー位置について、タッチ位置とキー位置との間の距離を求める。図5における仮想キー「m」の特定の例に関しては、ステップ602は、距離da及びdbを求めることを含む。次いで、ステップ604において、仮想キー「m」についてステップ206又はステップ208(図2)に与えられた距離が、daとdbの平均として求められる。幾つかの例においては、ステップ604において平均を求める前に、ステップ602において求められた距離(例えば、da、db、及びdc)に重み付けすることができる、ステップ606(図2のステップ206のように、点線の四角形で示される)が含められる。仮想キーに対応する特定のキー位置に重み付けすることが望ましい幾つかの理由が、以下に説明される。
【0019】
さらに図6を参照すると、仮想キー「j」及び「n」(及び他の仮想キー)についても、ステップ602及び604(場合によっては、ステップ606)が行われる。仮想キー「j」については、距離dx、dy、及びdzが求められる。仮想キー「n」については、距離dj、dk、及びdlが決定される。幾つかの例においては、幾つかの最適化が実現されるので、距離は、あらゆる仮想キー及び/又は特定の仮想キーと関連したあらゆるキー位置について求められるわけではない。
再び図2を参照すると、各々の仮想キーを処理するステップ604において求められた距離を用いて、随意的なステップ206及びステップ208が実行される。その結果、作動される仮想キーは、その仮想キーと関連したキー位置とタッチ位置との間の物理的距離が最短である1つの仮想キーである。
【0020】
ここで、幾つかの例において、キー位置を判断する方法を説明する。幾つかの例においては、キー位置を予め定めることができるが、他の例においては、キー位置は動的に判断される。例えば、複数の指が(その特定の数は、例によって異なり得る)タッチスクリーンに同時にタッチすることを検知する処理によって、最初に、タッチスクリーンにおいてキーボード・インターフェースを作動させることができる。一例においては、キーボード・インターフェースは、タッチスクリーン上でタッチしている指の相対的位置が、実際のキーボード上の指の位置と一致する(ある閾値の範囲内で)場合にだけ作動される。タッチしている指のそれぞれの位置に基づいて、キーの一部の初期位置(より適切には、仮想キーと関連したキーの初期位置)が決定されると、タッチ位置に直接対応していなくても、キーボードの残りの仮想キーについてのキーの初期位置を決定することができる。例えば、キーボードの残りの仮想キーについてのキー位置は、そのキー位置がタッチ位置から直接決定される仮想キーについてのキー位置に対して、所定の関係を有するように設定することができる。
【0021】
図7は、仮想キーボードの一部分を示す。線702は、仮想キーの境界を示し、線704は、ユーザに対してタッチスクリーン上に表示されるような仮想キーの境界を示す。「ドット」(例えば、706a、706b、及び706c:708a、708b、及び708c:710a、710b、及び710c)は、一般的には表示されないが、より正確に言うと、仮想キーについてのキー位置を示す。
幾つかの例においては、タッチ位置とキー位置との間の距離を厳密に考えるのではなく、キー位置の分布の統計的パラメータについて考慮する。従って、例えば、第1の仮想キーの作動に対応させるために、第2の仮想キーについてのキー位置の分布よりも、第1の仮想キーについてのキー位置の分布に関して標準偏差が「より近い」タッチ位置が考慮される。従って、一例において、第1の仮想キーは、これに対応して、第2の仮想キーに対応するキー位置の分布に対して、相対的に狭い間隔のキー位置分布を有する。キー位置のこれらの例示的な分布については、第2の仮想キーに対応する相対的にさらに間隔が離れたキー位置の分布の中心に比べると、第1の仮想キーに対応する相対的に間隔が狭いキー位置の分布の中心の方が、(物理的距離が)相対的により近いものでなければならない。
【0022】
ここで、一例において、特定の仮想キーが、それらと関連した多数のキー位置を有するようになる方法を説明する。特に、タッチ位置が作動したのはどの仮想キーであるかを判断するとき、そのタッチ位置は、作動された仮想キーについての付加的なキー位置と見なすことができる。幾つかの例においては、仮想キーについてのキー位置が蓄積されるが、例えば、最も早い時間のタッチ位置に対応するキー位置を切り捨てることができるといったように、各々の仮想キーについてのキー位置の数を制限することができる。
さらに、キー位置が最初にキー位置であると見なされたときよりも後に生じた条件に基づいて、幾つかのキー位置を「取り消す」こともできる。そうした後に生じた条件の1つは、作動時に、取り消されるキー位置が対応する仮想キーの作動を無効にする「バックスペース」仮想キーに対応するように決定するというものである。
【0023】
さらに、特定の仮想キーと関連した重み付け(図2のステップ202及び図6のステップ606を参照されたい)を動的に調整することができる。一例において、既に作動された仮想キーのシーケンスに基づいて、重みを調整することができる。例えば、既に作動された仮想キーのシーケンスに基づいて、次に作動される可能性が最も高い仮想キーと関連した重みを、他の仮想キーと関連した重みよりも高く(又は低く)なるように設定することができる。どの仮想キーが作動される可能性が最も高いかは、例えば、辞書(単語ベースの)、それぞれの文字についての統計的確率(例えば、統計的発生頻度に基づいた)、又はその両方の組み合わせを用いて決定することができる。幾つかの例においては、「危険」(例えば、その作動の結果を覆すことが困難である)と思われる仮想キーには、より小さい重みが与えられる。そうした「危険」なキーの可能な例は、例えば、「削除(delete)」又は「取消し(cancel)」キー(例えば、図9のGUI項目906「削除」)を含むことができる。さらに、幾つかの例においては、仮想キーがよりゆっくりと作動されるほど(名目上、より慎重な作動に対応する)、いずれかの特定の仮想キーへの重み付けは小さくなる。
説明される例は、ユーザが仮想キーを作動させることができるタッチ領域に対して仮想キーボードが小さい場合に、特に有用であり得る。従来のキーボード(例えば、タッチ領域が、その仮想キーに対応する境界内にあるかどうかを判断することによって、特定の仮想キーの作動を決定する)を用いる場合、タッチ領域は、1つより多い仮想キーに対応することができる。
【0024】
例えば、図8は、比較的小さく、接近した仮想キーを親指で作動するのに特に適した弧状のキーボードの例を示す。図8のキーボードと関連した視認可能なディスプレイ802、及び、どの仮想キーを作動させるかを決定するのに用いられるキー位置の(名目的な)配置は、弧状である。作動された仮想キーを表示する、出力領域804も示されている。
例えば、親指は、比較的大きく、制御が困難である。弧状のキーボードは、タッチスクリーンのコーナー部を横切って親指を「強打する(swiping)」といった、特定のジェスチャにより開始することができる。例えば、タッチスクリーン・コンピュータを保持している手の親指が仮想キーを作動させるために容易に届くタッチスクリーンのコーナー部に、弧状のキーボードを配置することもできる。
【0025】
本発明は、幾つかの好ましい実施形態に関して説明されたが、本発明の範囲内に含まれる代替物、置換、及び均等物がある。本発明の方法及び装置を実施する多くの代替的な方法があることも留意すべきである。従って、上記の添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲内に含まれるような全てのそうした代替物、置換、及び均等物を含むものと解釈されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1−1A】タッチスクリーン上のGUI項目を作動させるための、ユーザの指のタッチ領域と、そのGUI項目と関連した視覚ターゲットとの間の典型的な不一致を示す。
【図1−1B】タッチスクリーン上のGUI項目を作動させるための、ユーザの指のタッチ領域と、そのGUI項目と関連した視覚ターゲットとの間の典型的な不一致を示す。
【図1−1C】タッチスクリーン上のGUI項目を作動させるための、ユーザの指のタッチ領域と、そのGUI項目と関連した視覚ターゲットとの間の典型的な不一致を示す。
【図1】各々のドット(タッチスクリーン上に表示されていない)が別個の仮想キー(典型的には、キーボードGUIの表示されたキーの各々とは一致しないが、一致することもある)に対応するキー位置を示す。
【図2】ユーザがどの仮想キーを作動させたかを判断するための1つの例示的な方法を示すフローチャートである。
【図3】図1のキーボードGUIの表示されたキーに対応し、キー位置を指示するドットも示している、仮想キーの形状(典型的には、タッチスクリーン上には表示されない)を示す。
【図4】図2のフローチャートを説明に有用な概略図である。
【図5】仮想キーの少なくとも1つの各々が、その仮想キーに対応する1つより多いキー位置の組を有する、タッチスクリーン上の仮想キーの例示的な配置を示す。
【図6】それに対応する1つより多いキー位置を有する、図5に示されるような仮想キーについての図2のフローチャートの一部を示すフローチャートである。
【図7】タッチスクリーン上の「ホーム・キー」位置における同時になされるユーザの指による最初の「タッチ」に基づいた、タッチスクリーン上の仮想キーに対応するキー位置の例示的な配置を示す。
【図8】親指を用いる仮想キーの作動に特に適した例示的な弧状のキーボードを示す。
【図9】この例においては、仮想GUI項目がキーボードの仮想キーではない、タッチスクリーン・ディスプレイ上の仮想GUI項目の例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーンを操作して複数の仮想GUI項目の1つを作動させる方法であって、
前記複数の仮想GUI項目の1つを作動させることを意図する、前記タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置を判断し、
各々がそれに対応する少なくとも1つのGUI項目位置の組を有する、前記複数の仮想GUI項目の各々について、前記タッチ位置及びその仮想GUI項目に対応する前記少なくとも1つの項目位置の組を関連付ける、その仮想GUI項目についてのパラメータを求め、
前記求められたパラメータを処理して前記仮想GUI項目の1つを判断し、
前記判断された仮想GUI項目の1つの作動を示す信号を生成する、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記複数の仮想GUI項目は、仮想キーボードの仮想キーであり、前記少なくとも1つの項目位置の組は、少なくとも1つのキー位置の組であり、
各々の仮想キーについての前記求められたパラメータは、他の仮想キーについての前記求められたパラメータに関して考慮したときに、仮想キーが、前記タッチ入力により作動されることを意図するものである可能性を示し、
前記仮想キーについての前記求められたパラメータを処理する前記ステップは、該求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各々の仮想キーについての前記パラメータを求める前記ステップは、
その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組の各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付けるパラメータを求め、
その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組の各々についての前記求められたパラメータを処理して、その仮想キーについてのパラメータを求める、
ステップを含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
各々の仮想キーについての前記求められたパラメータは、タッチ位置と、その仮想キーに対応するキー位置の分布の間の関係の表示を含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
その仮想キーに対応する前記キー位置の分布は、該分布を特徴付ける少なくとも1つの統計的パラメータによって表されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの統計パラメータは、標準偏差を含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各々の仮想キーについての前記求められたパラメータは、その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組についての、該求められたパラメータの平均であることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付ける前記求められたパラメータは、該タッチ位置とそのキー位置との間の物理的距離の表示であることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付ける前記求められたパラメータは、該タッチ位置とそのキー位置との間の物理的距離の表示であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
各々の仮想キーについての前記パラメータは、その仮想キーの相対的サイズを明らかにするために重み付けされた、その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組についての前記求められたパラメータの平均であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の仮想キーの少なくとも1つの各々について、その仮想キーに対応する前記キー位置の組の少なくとも1つは、その仮想キーを作動させることを意図するように以前に判断されたタッチ位置であることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
各々の仮想キーについてのパラメータを求める前記ステップは、その仮想キーの相対的サイズを明らかにするステップを含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
各々の仮想キーについてパラメータを求める前記ステップは、その仮想キーについての発見的考慮事項を含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記発見的考慮事項は、前記タッチスクリーンに同時になされた入力の意味を考慮するステップを含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記同時になされた入力を考慮する前記ステップは、該同時になされた入力を辞書と照合するステップを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記同時になされた入力を考慮する前記ステップは、入力のシーケンスの出現可能性を考慮するステップを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
入力のシーケンスの出現可能性を考慮する前記ステップは、入力のローリング・ウィンドウのシーケンスの出現可能性を考慮するステップを含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記同時になされた入力を考慮する前記ステップは、入力のシーケンスの出現可能性を考慮するステップと、前記同時になされた入力を辞書と照合するステップの組み合わせを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
入力のシーケンスの出現可能性を考慮する前記ステップは、入力のローリング・ウィンドウのシーケンスの出現可能性を考慮するステップを含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断する前記ステップは、該求められたパラメータが最小の物理的距離を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項21】
前記求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断するステップは、該求められたパラメータが最小の物理的距離を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項22】
各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付ける前記求められたパラメータは、該タッチ位置とそのキー位置との間の物理的距離の表示であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項23】
前記求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断するステップは、該求められたパラメータが最小の物理的距離を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記キー位置の少なくとも一部を最初に判断するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記キー位置の少なくとも一部を最初に判断する前記ステップは、該キー位置の前記少なくとも一部の各々について、タッチ位置となるようにそのキー位置を設定するステップを含むことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
タッチ位置となるようにキー位置を設定する前記ステップは、同時になされる複数のタッチ入力に基づいて判断されるタッチ位置の検知に基づいて行なわれることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
タッチスクリーンを操作して仮想GUI項目を選択的に作動させる方法であって、
前記GUI項目を作動させることを意図することができる、前記タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置を判断し、
前記仮想GUI項目に対応する少なくとも1つの項目位置の組の各々の項目位置について、前記タッチ位置とその項目位置との間の距離を求め、
前記求められた距離を処理して前記GUI項目が作動されたかどうかを判断する、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
前記求められた距離を処理して前記GUI項目が作動されたかどうかを判断する前記ステップは、
表示距離が特定の閾値内にあるかどうかを判断し、
それに基づいて、前記仮想GUI項目を選択的に作動させる、
ステップを含むことを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記表示距離は、前記求められた距離を平均することによって求められることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記仮想GUI項目の相対的サイズを明らかにするために、前記表示距離は、前記求められた距離と、同じく重み係数とに基づいて求められることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
タッチスクリーンを操作して複数の仮想GUI項目の1つを作動させるためのステップを含むコンピュータ・プログラムが上に実体的に実現されたコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ・プログラムの前記ステップは、
前記複数の仮想GUI項目の1つを作動させることを意図する、前記タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置を判断し、
各々がそれに対応する少なくとも1つのGUI項目位置の組を有する、前記複数の仮想GUI項目の各々について、前記タッチ位置及びその仮想GUI項目に対応する前記少なくとも1つの項目位置の組を関連付ける、その仮想GUI項目についてのパラメータを求め、
前記求められたパラメータを処理して前記仮想GUI項目の1つを判断し、
前記判断された仮想GUI項目の1つの作動を示す信号を生成する、
ステップを含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項32】
前記複数の仮想GUI項目は、仮想キーボードの仮想キーであり、前記少なくとも1つの項目位置の組は、少なくとも1つのキー位置の組であり、
各々の仮想キーについての前記求められたパラメータは、他の仮想キーについての前記求められたパラメータに関して考慮したときに、仮想キーが、前記タッチ入力により作動されることを意図するものである可能性を示し、
前記仮想キーについての前記求められたパラメータを処理する前記ステップは、該求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項31に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項33】
各々の仮想キーについての前記パラメータを求める前記ステップは、
その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組の各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付けるパラメータを求め、
その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組の各々についての前記求められたパラメータを処理し、その仮想キーについての前記パラメータを求める、
ステップを含むことを特徴とする、請求項32に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項34】
各々の仮想キーについての前記求められたパラメータは、その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組についての前記求められたパラメータの平均であることを特徴とする、請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項35】
各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付ける前記求められたパラメータは、該タッチ位置とそのキー位置との間の物理的距離の表示であることを特徴とする、請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項36】
各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付ける前記求められたパラメータは、該タッチ位置とそのキー位置との間の物理的距離の表示であることを特徴とする、請求項34に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項37】
各々の仮想キーについての前記パラメータは、その仮想キーの相対的サイズを明らかにするために重み付けされた、その仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組についての前記求められたパラメータの平均であることを特徴とする、請求項34に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項38】
前記複数の仮想キーの少なくとも1つの各々について、その仮想キーに対応する前記キー位置の組の少なくとも1つは、その仮想キーを作動させることを意図するように以前に判断されたタッチ位置であることを特徴とする、請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項39】
各々の仮想キーについてのパラメータを求める前記ステップは、その仮想キーの相対的サイズを明らかにするステップを含むことを特徴とする、請求項32に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項40】
各々の仮想キーについてのパラメータを求める前記ステップは、その仮想キーについての発見的考慮事項を含むことを特徴とする、請求項32に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項41】
前記発見的考慮事項は、前記タッチスクリーンへの集合的な入力の意味を考慮するステップを含むことを特徴とする、請求項40に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項42】
前記同時になされた入力を考慮する前記ステップは、該同時になされた入力を辞書と照合するステップを含むことを特徴とする、請求項41に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項43】
前記同時になされた入力を考慮するステップは、入力のシーケンスの出現可能性を考慮するステップを含むことを特徴とする、請求項41に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項44】
前記求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断する前記ステップは、該求められたパラメータが最小の物理的距離を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項35に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項45】
前記求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断する前記ステップは、該求められたパラメータが最小の物理的距離を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項36に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項46】
各々のキー位置について、前記タッチ位置及びそのキー位置を関連付ける前記求められたパラメータは、該タッチ位置とそのキー位置との間の物理的距離の表示であることを特徴とする、請求項37に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項47】
前記求められたパラメータから、該求められたパラメータが最も高い可能性を示す仮想キーを判断する前記ステップは、該求められたパラメータが最小の物理的距離を示す仮想キーを判断するステップを含むことを特徴とする、請求項36に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項48】
前記キー位置の少なくとも一部を最初に判断するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項31に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項49】
前記キー位置の少なくとも一部を最初に判断する前記ステップは、該キー位置の前記少なくとも一部の各々について、タッチ位置となるようにそのキー位置を設定することを含むことを特徴とする、請求項39に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項50】
タッチ位置となるようにキー位置を設定する前記ステップは、同時になされる複数のタッチ入力に基づいて判断されるタッチ位置の検知に基づいて行なわれることを特徴とする、請求項35に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項51】
タッチスクリーンを操作して仮想GUI項目を選択的に作動させるためのステップを含むコンピュータ・プログラムが上に実体的に実現されたコンピュータ可読媒体であって、
前記GUI項目を作動させることを意図することができる、前記タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置を判断し、
前記仮想GUI項目に対応する少なくとも1つの項目位置の組の各々の項目位置について、前記タッチ位置とその項目位置との間の距離を求め、
前記求められた距離を処理して前記GUI項目が作動されたかどうかを判断する、
ステップを含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項52】
前記求められた距離を処理して前記GUI項目が作動されたかどうかを判断する前記ステップは、
表示距離が特定の閾値内にあるかどうかを判断し、
それに基づいて、前記仮想GUI項目を選択的に作動させる、
ステップを含むことを特徴とする、請求項51に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項53】
前記表示距離は、前記求められた距離を平均することによって求められることを特徴とする、請求項52に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項54】
前記仮想GUI項目の相対的サイズを明らかにするために、前記表示距離は、前記求められた距離と、同じく重み係数とに基づいて求められることを特徴とする、請求項52に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項55】
タッチスクリーンを操作する方法であって、
前記タッチスクリーン上に与えられた仮想キーボードの複数の仮想キーの1つを作動させることを意図する、該タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置を判断し、
各々がそれに対応する少なくとも1つのキー位置の組を有する、前記複数の仮想キーの各々について、前記タッチ位置及びその仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組を関連付ける、その仮想キーについてのパラメータを求め、
前記求められたパラメータの処理に基づいて、判断された前記仮想キーの1つの作動を示す信号を生成する、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項56】
タッチスクリーン型コンピュータのタッチスクリーンを操作するために、プログラムが上に具体化されたコンピュータ可読媒体であって、前記プログラムは、
前記タッチスクリーン上に与えられた仮想キーボードの複数の仮想キーの1つを作動させることを意図する、該タッチスクリーンへのタッチ入力に関する位置データに基づいて、タッチ位置を判断し、
各々のそれに対応する少なくとも1つのキー位置の組を有する、前記複数の仮想キーの各々について、前記タッチ位置及びその仮想キーに対応する前記少なくとも1つのキー位置の組を関連付ける、その仮想キーについてのパラメータを求め、
前記求められたパラメータの処理に基づいて、判断された前記仮想キーの1つの作動を示す信号を生成する、
ステップを含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図1−1A】
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【図1−1B】
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【図1−1C】
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【図2】
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【図3】
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【図3−1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−509234(P2009−509234A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531104(P2008−531104)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/031523
【国際公開番号】WO2007/032843
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】