タッチパネル、入力装置、入力方法及びプログラム
【課題】複数の接触を検知するタッチパネル、入力装置、入力方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画面における2つの接触点を検知するタッチパネルであって、2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有する。
【解決手段】画面における2つの接触点を検知するタッチパネルであって、2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触を検知するタッチパネル、入力装置、入力方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルは、表示機能と入力機能を備えており、表示画面上を指やペンなどが触れることにより入力が行われる装置である。アイコンの選択を行うときは、画面上に表示されたアイコン上に指などに触れれば良い。また、画面上のカーソルに指を触れ、画面に触れながら指を移動することにより、カーソルの移動を行うことができる。このように、直感的な操作を行うことができるため、タッチパネルを備えた機器が増えてきている。
【0003】
タッチパネルには、抵抗膜方式、静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式などの様々な方式があるが、これまでのタッチパネルの多くは、画面上において、複数の接触があったとしても、これらの複数の接触を確実に検知することができなかった。画面上で複数の接触を別個の接触として検知することが可能であれば、複数の入力を同時に行うことができるようになり、タッチパネルによる操作性が増すことが期待できる。
【0004】
そこで、複数の接触を検知できるタッチパネルとして、透過型の静電容量方式のタッチパネルが実用化されている。しかし、この透過型の静電容量方式のタッチパネルは、大型化が困難である。
【0005】
一方、抵抗膜方式や赤外線方式のタッチパネルは、大型化が容易であるが、複数の接触を検知することができない。複数の接触を検知できる大型のタッチパネルを実現するためにはこれまでの方法とは異なる方法が必要である。
【0006】
そこで、例えば、特許文献1では、赤外線を発光する複数のLEDと受光する複数のセンサを液晶パネルに配置することにより、複数の接触を検知するタッチパネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−83675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1において開示されたタッチパネルでは、通常の赤外線方式のタッチパネルとは違い、多くのLEDとセンサが必要である。このため、特許文献1において開示されたタッチパネルを大型化するためにはコストがかかる。よって、特許文献1において開示されたタッチパネルは、上記の透過型の静電容量方式のタッチパネルと同様に、大型化には向いていない。
【0009】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、複数の接触を検知するタッチパネル、入力装置、入力方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明におけるタッチパネルは、画面における2つの接触点を検知するタッチパネルであって、前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明における入力装置は、表面における2つの接触点を検知する入力装置であって、前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明における入力方法は、2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知ステップと、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知ステップと、前記第1の接触検知ステップにより検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定ステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明におけるプログラムは、タッチパネルを、前記タッチパネルの画面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させる。
【0014】
また、本発明におけるプログラムは、入力装置を、前記入力装置の表面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、複数の接触を検知することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】複数の接触点の候補と接触点の中点の関係を示す図である。
【図2】複数の接触点の候補と接触点の中点の関係を示す図である。
【図3】接触点を求める方法を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係るタッチパネルの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るタッチパネルを上面から見た図である。
【図6】本発明の実施形態に係るタッチパネルを横から見た図である。
【図7】本発明の実施形態に係るタッチパネルにおける処理動作を示す図である。
【図8】赤外線方式のタッチパネルの上方から見た図である。
【図9】赤外線方式のタッチパネルの横から見た図である。
【図10】赤外線方式のタッチパネルにおける接触の検知を説明する図である。
【図11】赤外線方式のタッチパネルにおけて複数の接触があった場合を説明する図である。
【図12】赤外線方式のタッチパネルにおけて複数の接触があった状態を説明する図である。
【図13】抵抗膜方式のタッチパネルにおけて複数の接触があった状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図8は、赤外線方式のタッチパネルを上方から見た図である。図9は、赤外線方式のタッチパネルを横から見た図である。図8に示すように、ガラスやアクリル樹脂でできたタッチ面上部の一辺の両端に、赤外線を発光する発光手段である発光ダイオードと、赤外線を受光する受光手段であるフォトトランジスタとが配置され、残りの三辺には赤外線を反射する反射板が配置されている。また、図9に示すように、タッチ面の下部には、液晶ディスプレイなどの表示装置が配置されている。赤外線方式のタッチパネルは、このように簡単な構成であるため、大型化に向いている。
【0019】
図10に示すように、接触点に指などが触れたときには、この指などにより接触点を通る赤外線が遮断され、フォトダイオードにより受光されなくなる。赤外線方式のタッチパネルでは、2点から発光しているが、この2点それぞれにおいて、発光された赤外線のうちでどの方向に発光された赤外線が遮断されかが判れば、図10に示すように、三角測定法により、1点を指定することができる。つまり、2点それぞれから発光され、指などにより遮断された2本の赤外線の交点が接触点である。赤外線方式のタッチパネルでは、このようにして接触点を検知している。
【0020】
しかし、図11、12に示すように、同時に2つの接触点において接触があったときは、上記の方法では、この2点を接触点として検知することはできない。2つの接触点があるため、図11、12に示すように、発光ダイオードそれぞれに対し、2つの方向に発光された赤外線が遮断される。このため、図11では、遮断された赤外線の交点として4点が存在する。つまり、2つの接触点の他に、図11に示した2つのゴーストタッチも接触点の候補になり、この4点のうちでどの2点が接触点であるのかを知ることができない。また、図12では、遮断された赤外線の交点として3点が存在する。つまり、2つの接触点の他に、図12に示した1つのゴーストタッチも接触点の候補になり、この3点のうちでどの2点が接触点であるのかを知ることができない。つまり、赤外線方式のタッチパネルでは、同時に2つの接触点において接触があったときには、この2つの接触点を検知することができない。
【0021】
また、抵抗膜方式のタッチパネルも複数の接触を検知することができない。抵抗膜方式のタッチパネルでは、同時に2点、2つの接触点において接触があったときは、図13に示すように、2つの接触点を結んだ線分の中点を接触点として検知する。つまり、2点の接触があったとしても、1点の接触点しか検知しない。
【0022】
しかし、この抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点を使用することにより、図1に示すように、赤外線方式のタッチパネルが導き出した4点の接触点候補から、2点を選び出すことができるようになる。後述するように、赤外線方式のタッチパネルが導き出した4点の接触点の候補による組み合わせのうちで、中点が抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点と一致する組み合わせが接触点の組み合わせということになる。また、図2に示すように、赤外線方式のタッチパネルが導き出した3点の接触点候補からも、抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点を使用することにより2点を選び出すことができる。つまり、同様に、赤外線方式のタッチパネルが導き出した3点の接触点候補による組み合わせのうちで、中点が抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点と一致する組み合わせが接触点の組み合わせということになる。
【0023】
図1に示した接触点の中点を用いて、図1に示した接触点の候補点から接触点を決定する方法を、図3に参照して説明する。接触点の候補A、B、C、Dから2点を選び、組み合わせを作り、それぞれの組み合わせの2点を結ぶ線分の中点を求める。つまり、AとBの組み合わせから中点M1を求め、BとCの組み合わせから中点M2を求め、CとDの組み合わせから中点M3を求め、DとAの組み合わせから中点M4を求め、AとCの組み合わせから中点M5を求め、BとDの組み合わせから中点M6を求める。求めた6つの中点M1、M2、M3、M4、M5、M6のうちで、接触点の中点Rと一致するものを探す。図3では、AとCの組み合わせから求めた中点M5が接触点の中点Rと一致する。よって、図3に示した例では、4つの接触点の候補のうちで、AとCが接触点であることがわかる。図2においても、同様に接触点を求めることができる。つまり、接触点の中点を使うことにより、複数の接触点の候補から接触点を求めることができるようになる。
【0024】
図4は、本発明の実施形態に係るタッチパネルの構成を示す図である。また、図5は、本発明の実施形態に係るタッチパネルを上方から見た図であり、図6は、本発明の実施形態に係るタッチパネルを横から見た図を示している。タッチパネル1は、表示手段11と、赤外線式接触検出手段12と、抵抗膜方式接触検出手段13と、接触点決定手段14と、を備える。
【0025】
表示手段11は、制御部2からの情報と命令に基づき表示を行う。表示手段11は、例えば、液晶ディスプレイなどである。また、例えば、アイコンなどのGUI(Graphic User Interface)オブジェクトや、キーボードなどを表示する。
【0026】
赤外線方式接触検出手段12は、画面上に2つの接触があったときに、接触点の候補として3点、または4点を検知する。図5に示すように、赤外線方式接触検出手段12は、図8に示した赤外線方式のタッチパネルと同様に、赤外線を発光する発光ダイオードと、赤外線を受光するフォトトランジスタと反射板により構成される。つまり、赤外線方式接触検出手段12は、上述した赤外線方式のタッチパネルにおける検知と同様にして、この3点、または4点の接触点の候補を検知する。この検知された接触点の候補の情報は、接触点決定手段14に送られる。また、赤外線方式接触検出手段12の代わりに、赤外線方式接触検出手段12と同様に、複数の接触点の候補を検知できる手段を用いるようにしても良い。
【0027】
抵抗膜方式接触検出手段13は、画面上に2つの接触があったときに、この2つの接触を結ぶ線分の中点を検知する。この検知された1点の情報は、接触点決定手段14に送られる。抵抗膜方式接触検出手段13は、画面上に2つの接触があったときに、2つの接触を結ぶ線分の中点を検知する手段であれば良い。抵抗膜方式接触検出手段13は、例えば、抵抗膜方式のタッチパネルにおける接触を検出するための手段と同じ手段である。また、表面型の静電容量方式のタッチパネルも画面上に2つの接触があったときに、2つの接触を結ぶ線分の中点を検知する。よって、抵抗膜方式接触検出手段13の代わりに、例えば、表面型の静電容量方式のタッチパネルにおける接触を検出するための手段を用いるようにしても良い。
【0028】
図5、6に示すように、赤外線方式接触検出手段12では、抵抗膜方式接触検出手段13が図8に示した赤外線方式のタッチパネルにおけるタッチ面の代わりになる。また、抵抗膜方式接触検出手段13の上面に、ガラスやアクリル樹脂でできたタッチ面を配置するようにしても良い。また、図6に示すように、タッチ面の下部には、表示手段11が配置されている。
【0029】
接触点決定手段14は、赤外線方式接触検出手段12により検知された接触点の候補と、抵抗膜方式接触検出手段13により検知された接触点の中点と、を取得し、これらの点を用いて、2つの接触点を決定する。接触点決定手段14は、図3に示し、上述したように、赤外線方式接触検出手段12により検知された接触点の候補と、抵抗膜方式接触検出手段13により検知された接触点の中点とから、2つの接触点を決定する。
【0030】
図7は、本発明の実施形態に係る入力装置における処理動作を示す図である。まず、画面上の2点が触れられる(S101)。赤外線方式接触検出手段12は、接触点の候補の3点、または4点を検知し、抵抗膜方式接触検出手段13は、接触点の中点を検知する(S102)。接触点決定手段14は、この接触点の候補と接触点の中点を取得し、これらの点に基づいて、2つの接触点を決定する(S103)。
【0031】
以上のように、複数の接触点の候補を検知する手段と、接触点の中点を検知する手段とを組み合わせることにより、2つの接触点を決定することが可能になる。また、以上のように、大型化に適した赤外線方式と抵抗膜方式のタッチパネルにおいて使用されている接触検出手段を使用することにより、複数の接触を検知できる大型のタッチパネルを実現することが可能になる。
【0032】
上記では、タッチパネルを例に本発明の実施形態を説明したが、本発明の実施形態はタッチパッドであっても良い。タッチパッドは、タッチパッド表面への接触により入力が行われる入力装置である。図4に示した構成から表示手段11を除くことにより、本発明の実施形態に係るタッチパッドを実現することができる。
【0033】
上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0034】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0035】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0036】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0037】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0038】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0039】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【0040】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0041】
また、本発明におけるタッチパネルは、前記接触点決定手段は、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とするようにしても良い。
【0042】
また、本発明におけるタッチパネルは、前記第1の接触検知手段は、赤外線を発光する発光手段と、前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【0043】
また、本発明におけるタッチパネルは、前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【0044】
また、本発明における入力装置は、前記接触点決定手段は、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とするようにしても良い。
【0045】
また、本発明における入力装置は、前記第1の接触検知手段は、赤外線を発光する発光手段と、前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【0046】
また、本発明における入力装置は、前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【符号の説明】
【0047】
1 タッチパネル
11 表示手段
12 赤外線方式接触検出手段
13 抵抗膜方式接触検出手段
14 接触点決定手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触を検知するタッチパネル、入力装置、入力方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルは、表示機能と入力機能を備えており、表示画面上を指やペンなどが触れることにより入力が行われる装置である。アイコンの選択を行うときは、画面上に表示されたアイコン上に指などに触れれば良い。また、画面上のカーソルに指を触れ、画面に触れながら指を移動することにより、カーソルの移動を行うことができる。このように、直感的な操作を行うことができるため、タッチパネルを備えた機器が増えてきている。
【0003】
タッチパネルには、抵抗膜方式、静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式などの様々な方式があるが、これまでのタッチパネルの多くは、画面上において、複数の接触があったとしても、これらの複数の接触を確実に検知することができなかった。画面上で複数の接触を別個の接触として検知することが可能であれば、複数の入力を同時に行うことができるようになり、タッチパネルによる操作性が増すことが期待できる。
【0004】
そこで、複数の接触を検知できるタッチパネルとして、透過型の静電容量方式のタッチパネルが実用化されている。しかし、この透過型の静電容量方式のタッチパネルは、大型化が困難である。
【0005】
一方、抵抗膜方式や赤外線方式のタッチパネルは、大型化が容易であるが、複数の接触を検知することができない。複数の接触を検知できる大型のタッチパネルを実現するためにはこれまでの方法とは異なる方法が必要である。
【0006】
そこで、例えば、特許文献1では、赤外線を発光する複数のLEDと受光する複数のセンサを液晶パネルに配置することにより、複数の接触を検知するタッチパネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−83675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1において開示されたタッチパネルでは、通常の赤外線方式のタッチパネルとは違い、多くのLEDとセンサが必要である。このため、特許文献1において開示されたタッチパネルを大型化するためにはコストがかかる。よって、特許文献1において開示されたタッチパネルは、上記の透過型の静電容量方式のタッチパネルと同様に、大型化には向いていない。
【0009】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、複数の接触を検知するタッチパネル、入力装置、入力方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明におけるタッチパネルは、画面における2つの接触点を検知するタッチパネルであって、前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明における入力装置は、表面における2つの接触点を検知する入力装置であって、前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明における入力方法は、2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知ステップと、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知ステップと、前記第1の接触検知ステップにより検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定ステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明におけるプログラムは、タッチパネルを、前記タッチパネルの画面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させる。
【0014】
また、本発明におけるプログラムは、入力装置を、前記入力装置の表面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、複数の接触を検知することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】複数の接触点の候補と接触点の中点の関係を示す図である。
【図2】複数の接触点の候補と接触点の中点の関係を示す図である。
【図3】接触点を求める方法を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係るタッチパネルの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るタッチパネルを上面から見た図である。
【図6】本発明の実施形態に係るタッチパネルを横から見た図である。
【図7】本発明の実施形態に係るタッチパネルにおける処理動作を示す図である。
【図8】赤外線方式のタッチパネルの上方から見た図である。
【図9】赤外線方式のタッチパネルの横から見た図である。
【図10】赤外線方式のタッチパネルにおける接触の検知を説明する図である。
【図11】赤外線方式のタッチパネルにおけて複数の接触があった場合を説明する図である。
【図12】赤外線方式のタッチパネルにおけて複数の接触があった状態を説明する図である。
【図13】抵抗膜方式のタッチパネルにおけて複数の接触があった状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図8は、赤外線方式のタッチパネルを上方から見た図である。図9は、赤外線方式のタッチパネルを横から見た図である。図8に示すように、ガラスやアクリル樹脂でできたタッチ面上部の一辺の両端に、赤外線を発光する発光手段である発光ダイオードと、赤外線を受光する受光手段であるフォトトランジスタとが配置され、残りの三辺には赤外線を反射する反射板が配置されている。また、図9に示すように、タッチ面の下部には、液晶ディスプレイなどの表示装置が配置されている。赤外線方式のタッチパネルは、このように簡単な構成であるため、大型化に向いている。
【0019】
図10に示すように、接触点に指などが触れたときには、この指などにより接触点を通る赤外線が遮断され、フォトダイオードにより受光されなくなる。赤外線方式のタッチパネルでは、2点から発光しているが、この2点それぞれにおいて、発光された赤外線のうちでどの方向に発光された赤外線が遮断されかが判れば、図10に示すように、三角測定法により、1点を指定することができる。つまり、2点それぞれから発光され、指などにより遮断された2本の赤外線の交点が接触点である。赤外線方式のタッチパネルでは、このようにして接触点を検知している。
【0020】
しかし、図11、12に示すように、同時に2つの接触点において接触があったときは、上記の方法では、この2点を接触点として検知することはできない。2つの接触点があるため、図11、12に示すように、発光ダイオードそれぞれに対し、2つの方向に発光された赤外線が遮断される。このため、図11では、遮断された赤外線の交点として4点が存在する。つまり、2つの接触点の他に、図11に示した2つのゴーストタッチも接触点の候補になり、この4点のうちでどの2点が接触点であるのかを知ることができない。また、図12では、遮断された赤外線の交点として3点が存在する。つまり、2つの接触点の他に、図12に示した1つのゴーストタッチも接触点の候補になり、この3点のうちでどの2点が接触点であるのかを知ることができない。つまり、赤外線方式のタッチパネルでは、同時に2つの接触点において接触があったときには、この2つの接触点を検知することができない。
【0021】
また、抵抗膜方式のタッチパネルも複数の接触を検知することができない。抵抗膜方式のタッチパネルでは、同時に2点、2つの接触点において接触があったときは、図13に示すように、2つの接触点を結んだ線分の中点を接触点として検知する。つまり、2点の接触があったとしても、1点の接触点しか検知しない。
【0022】
しかし、この抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点を使用することにより、図1に示すように、赤外線方式のタッチパネルが導き出した4点の接触点候補から、2点を選び出すことができるようになる。後述するように、赤外線方式のタッチパネルが導き出した4点の接触点の候補による組み合わせのうちで、中点が抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点と一致する組み合わせが接触点の組み合わせということになる。また、図2に示すように、赤外線方式のタッチパネルが導き出した3点の接触点候補からも、抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点を使用することにより2点を選び出すことができる。つまり、同様に、赤外線方式のタッチパネルが導き出した3点の接触点候補による組み合わせのうちで、中点が抵抗膜方式のタッチパネルが検知する1点の接触点と一致する組み合わせが接触点の組み合わせということになる。
【0023】
図1に示した接触点の中点を用いて、図1に示した接触点の候補点から接触点を決定する方法を、図3に参照して説明する。接触点の候補A、B、C、Dから2点を選び、組み合わせを作り、それぞれの組み合わせの2点を結ぶ線分の中点を求める。つまり、AとBの組み合わせから中点M1を求め、BとCの組み合わせから中点M2を求め、CとDの組み合わせから中点M3を求め、DとAの組み合わせから中点M4を求め、AとCの組み合わせから中点M5を求め、BとDの組み合わせから中点M6を求める。求めた6つの中点M1、M2、M3、M4、M5、M6のうちで、接触点の中点Rと一致するものを探す。図3では、AとCの組み合わせから求めた中点M5が接触点の中点Rと一致する。よって、図3に示した例では、4つの接触点の候補のうちで、AとCが接触点であることがわかる。図2においても、同様に接触点を求めることができる。つまり、接触点の中点を使うことにより、複数の接触点の候補から接触点を求めることができるようになる。
【0024】
図4は、本発明の実施形態に係るタッチパネルの構成を示す図である。また、図5は、本発明の実施形態に係るタッチパネルを上方から見た図であり、図6は、本発明の実施形態に係るタッチパネルを横から見た図を示している。タッチパネル1は、表示手段11と、赤外線式接触検出手段12と、抵抗膜方式接触検出手段13と、接触点決定手段14と、を備える。
【0025】
表示手段11は、制御部2からの情報と命令に基づき表示を行う。表示手段11は、例えば、液晶ディスプレイなどである。また、例えば、アイコンなどのGUI(Graphic User Interface)オブジェクトや、キーボードなどを表示する。
【0026】
赤外線方式接触検出手段12は、画面上に2つの接触があったときに、接触点の候補として3点、または4点を検知する。図5に示すように、赤外線方式接触検出手段12は、図8に示した赤外線方式のタッチパネルと同様に、赤外線を発光する発光ダイオードと、赤外線を受光するフォトトランジスタと反射板により構成される。つまり、赤外線方式接触検出手段12は、上述した赤外線方式のタッチパネルにおける検知と同様にして、この3点、または4点の接触点の候補を検知する。この検知された接触点の候補の情報は、接触点決定手段14に送られる。また、赤外線方式接触検出手段12の代わりに、赤外線方式接触検出手段12と同様に、複数の接触点の候補を検知できる手段を用いるようにしても良い。
【0027】
抵抗膜方式接触検出手段13は、画面上に2つの接触があったときに、この2つの接触を結ぶ線分の中点を検知する。この検知された1点の情報は、接触点決定手段14に送られる。抵抗膜方式接触検出手段13は、画面上に2つの接触があったときに、2つの接触を結ぶ線分の中点を検知する手段であれば良い。抵抗膜方式接触検出手段13は、例えば、抵抗膜方式のタッチパネルにおける接触を検出するための手段と同じ手段である。また、表面型の静電容量方式のタッチパネルも画面上に2つの接触があったときに、2つの接触を結ぶ線分の中点を検知する。よって、抵抗膜方式接触検出手段13の代わりに、例えば、表面型の静電容量方式のタッチパネルにおける接触を検出するための手段を用いるようにしても良い。
【0028】
図5、6に示すように、赤外線方式接触検出手段12では、抵抗膜方式接触検出手段13が図8に示した赤外線方式のタッチパネルにおけるタッチ面の代わりになる。また、抵抗膜方式接触検出手段13の上面に、ガラスやアクリル樹脂でできたタッチ面を配置するようにしても良い。また、図6に示すように、タッチ面の下部には、表示手段11が配置されている。
【0029】
接触点決定手段14は、赤外線方式接触検出手段12により検知された接触点の候補と、抵抗膜方式接触検出手段13により検知された接触点の中点と、を取得し、これらの点を用いて、2つの接触点を決定する。接触点決定手段14は、図3に示し、上述したように、赤外線方式接触検出手段12により検知された接触点の候補と、抵抗膜方式接触検出手段13により検知された接触点の中点とから、2つの接触点を決定する。
【0030】
図7は、本発明の実施形態に係る入力装置における処理動作を示す図である。まず、画面上の2点が触れられる(S101)。赤外線方式接触検出手段12は、接触点の候補の3点、または4点を検知し、抵抗膜方式接触検出手段13は、接触点の中点を検知する(S102)。接触点決定手段14は、この接触点の候補と接触点の中点を取得し、これらの点に基づいて、2つの接触点を決定する(S103)。
【0031】
以上のように、複数の接触点の候補を検知する手段と、接触点の中点を検知する手段とを組み合わせることにより、2つの接触点を決定することが可能になる。また、以上のように、大型化に適した赤外線方式と抵抗膜方式のタッチパネルにおいて使用されている接触検出手段を使用することにより、複数の接触を検知できる大型のタッチパネルを実現することが可能になる。
【0032】
上記では、タッチパネルを例に本発明の実施形態を説明したが、本発明の実施形態はタッチパッドであっても良い。タッチパッドは、タッチパッド表面への接触により入力が行われる入力装置である。図4に示した構成から表示手段11を除くことにより、本発明の実施形態に係るタッチパッドを実現することができる。
【0033】
上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0034】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0035】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0036】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0037】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0038】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0039】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【0040】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0041】
また、本発明におけるタッチパネルは、前記接触点決定手段は、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とするようにしても良い。
【0042】
また、本発明におけるタッチパネルは、前記第1の接触検知手段は、赤外線を発光する発光手段と、前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【0043】
また、本発明におけるタッチパネルは、前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【0044】
また、本発明における入力装置は、前記接触点決定手段は、前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とするようにしても良い。
【0045】
また、本発明における入力装置は、前記第1の接触検知手段は、赤外線を発光する発光手段と、前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【0046】
また、本発明における入力装置は、前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定するようにしても良い。
【符号の説明】
【0047】
1 タッチパネル
11 表示手段
12 赤外線方式接触検出手段
13 抵抗膜方式接触検出手段
14 接触点決定手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面における2つの接触点を検知するタッチパネルであって、
前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とするタッチパネル。
【請求項2】
前記接触点決定手段は、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とすることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
前記第1の接触検知手段は、
赤外線を発光する発光手段と、
前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、
前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、
前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項4】
前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、
前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル。
【請求項5】
表面における2つの接触点を検知する入力装置であって、
前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とする入力装置。
【請求項6】
前記接触点決定手段は、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とすることを特徴とする請求項5に記載の入力装置。
【請求項7】
前記第1の接触検知手段は、
赤外線を発光する発光手段と、
前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、
前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、
前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項5または6に記載の入力装置。
【請求項8】
前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、
前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項7に記載の入力装置。
【請求項9】
2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知ステップと、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知ステップと、
前記第1の接触検知ステップにより検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定ステップと、を有することを特徴とする入力方法。
【請求項10】
タッチパネルを、
前記タッチパネルの画面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させるプログラム。
【請求項11】
入力装置を、
前記入力装置の表面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させるプログラム。
【請求項1】
画面における2つの接触点を検知するタッチパネルであって、
前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とするタッチパネル。
【請求項2】
前記接触点決定手段は、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とすることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
前記第1の接触検知手段は、
赤外線を発光する発光手段と、
前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、
前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、
前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネル。
【請求項4】
前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、
前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル。
【請求項5】
表面における2つの接触点を検知する入力装置であって、
前記2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段と、を有することを特徴とする入力装置。
【請求項6】
前記接触点決定手段は、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点から2点を抽出することによりできる全ての組み合わせのうち、2点を結ぶ線分の中点が前記第2の接触検知手段により検知された中点と一致する組み合わせの点を前記2つの接触点とすることを特徴とする請求項5に記載の入力装置。
【請求項7】
前記第1の接触検知手段は、
赤外線を発光する発光手段と、
前記発光手段により発光された赤外線を反射する反射手段と、
前記反射手段により反射された赤外線を受光する受光手段と、を有し、
前記受光手段により受光された赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項5または6に記載の入力装置。
【請求項8】
前記第1の接触検知手段の発光手段と受光手段はそれぞれ2つずつあり、
前記第1の接触検知手段は、前記2つの発光手段から発光された赤外線のうちで、前記2つの受光手段により受光されなかった赤外線に基づき、前記複数の接触候補点を決定することを特徴とする請求項7に記載の入力装置。
【請求項9】
2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知ステップと、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知ステップと、
前記第1の接触検知ステップにより検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定ステップと、を有することを特徴とする入力方法。
【請求項10】
タッチパネルを、
前記タッチパネルの画面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させるプログラム。
【請求項11】
入力装置を、
前記入力装置の表面における2つの接触点の候補として複数の接触候補点を検知する第1の接触検知手段と、
前記2つの接触点を結ぶ線分の中点を検知する第2の接触検知手段と、
前記第1の接触検知手段により検知された複数の接触候補点と前記第2の接触検知手段により検知された中点とに基づき、前記2つの接触点を決定する接触点決定手段として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−70531(P2011−70531A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−222616(P2009−222616)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】
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