説明

タンパク質キナーゼ阻害剤として有用なピラゾロ(1,5−a)(1,3,5)トリアジン及びピラゾロ(1,5−a)ピリミジン誘導体

【化1】


例えばガン、神経学的障害、自己免疫障害及び他の疾患の処置のためのタンパク質キナーゼ阻害剤として有用な、構造(I)を有するピリミジン及びトリアジンに基づく化学化合物ならびにそのような化合物の使用方法。

【発明の詳細な説明】
【関連出願へのクロスリファレンス】
【0001】
本出願は35 U.S.C.§119(e)の下に、2006年9月18日に申請された暫定米国特許出願第60/845,314号明細書及び2007年9月17日に申請された米国特許出願第11/856,476号明細書の利益を請求する。
【0002】
上記で引用した特許出願の内容は、引用することによりその全体が本明細書の内容となる。
【技術分野】
【0003】
発明の分野
本発明は、例えばガン、神経学的障害、自己免疫障害及び他の疾患の処置のためのタンパク質キナーゼ阻害剤として有用な化学化合物及びそのような化合物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0004】
発明の背景
ホメオスタシスは、細胞増殖及び分化のような活動を協働させるために、細胞間のシグナリングを必要とする。不適切なシグナリングは免疫系の病理学、例えばアレルギー、自己免疫疾患及び炎症ならびに神経病及び心臓血管病を引き起こすか又は悪化させ得る。特に、細胞の制御されない増殖であるガンは、正常な細胞シグナリングにおける崩壊に強く関連する。シグナリングは多くの場合、シグナル伝達の一部として、タンパク質上のセリン、トレオニン及びチロシン残基へ及びそれらからのホスホリル基の触媒作用による転移を含み、それはタンパク質キナーゼと呼ばれる酵素により触媒される段階である。この理由で、ガン及び他の疾患の処置のための努力は、タンパク質キナーゼの阻害に注意を向けてきた。
【0005】
必須の(essential)セリン/トレオニンタンパク質キナーゼであるCK2は、近年までガン化学療法における標的の可能性のあるものと考えられてこなかったが、多様なガンが高められたレベルのCK2活性を示し、それは腫瘍成長の侵略性と関連付けられる。さらに、小分子、キナーゼ不活性突然変異体の優性の負の過剰発現(dominat negative overexpression)、アンチ−センス法又は小分子干渉性RNAsの使用を介するCK2活性の低下は、細胞増殖を低下させ、ガン細胞におけるアポトーシスのレベルを向上させ、そしてPC3ヒト前立腺ガン細胞を、腫瘍を有するマウスから根絶させる。しかしながら、エモジン(emodin)、クマリン類、TBB(トリアゾール)、キナゾリン類、DRB及びクエルセチン(quercetin)のような現存するC2阻害剤は、実験室研究に関して有用であるが、臨床的に有用な化学療法薬の質を欠いている。
【0006】
従って、このタンパク質キナーゼにより触媒されるリン酸化と関連する病理学の処置のために、CK2活性を阻害する化合物に対する必要性がまだある。
【発明の概要】
【0007】
発明の概略
本発明の1つの側面は、大環状ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物に基づく新規な種類のタンパク質キナーゼ阻害剤、それらの使用方法、それらの製薬学的に許容され得るプロドラッグ、製薬学的に活性
な代謝産物及び製薬学的に許容され得る塩を提供する。そのような化合物、それらのプロドラッグ、代謝産物、多形相及び製薬学的に許容され得る塩を、総称的に「薬剤」と言及する。
【0008】
本発明は、1種もしくはそれより多い製薬学的に許容され得る担体と一緒に有効量の薬剤を含んでなる製薬学的組成物にも関する。
【0009】
かくして本発明の薬剤及びそのような薬剤を含有する製薬学的組成物は、ガンのような制御されないかもしくは望ましくない細胞増殖と関連する疾患、自己免疫疾患、ウイルス疾患、菌・カビ性疾患、神経変性障害及び心臓血管病を含むがこれらに限られない種々の疾患の処置において有用である。
【0010】
好ましい薬剤は、CK2タンパク質キナーゼの活性を調節及び/又は阻害する。かくしてそのような薬剤を含有する製薬学的組成物は、ガンのようなキナーゼ活性により媒介される疾患の処置において有用である。
【0011】
本発明は一般的に式(I)の化合物ならびにそのプロドラッグ、製薬学的に活性な代謝産物、多形相及び製薬学的に許容され得る塩:
【0012】
【化1】

【0013】
[式中、
R1はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はヘテロアリールであり、
R2は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はヘテロアリールであり;R3基は独立して水素、場合により置換されていることができるアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール又はハロであり:
(C)は場合により置換されていることができるアルキル、アルケニル及びアルキニルから選ばれる基であり、ここでn=2〜6であり、
XはCH又はNである]
に関する。
【0014】
本発明は、処置の必要な患者に本発明の薬剤の有効量を投与することを含んでなる、ガンのような増殖性疾患、自己免疫疾患、ウイルス疾患、菌・カビ性疾患、神経変性障害及び心臓血管病の処置方法にも関する。
【0015】
本発明はさらに、式(I)の化合物あるいはその製薬学的に許容され得る塩、製薬学的に許容され得るプロドラッグあるいはそのような化合物又はその代謝産物の製薬学的に許容され得る塩を投与することによる、CK2のタンパク質キナーゼ活性の調節及び/又は阻害方法に関する。
【0016】
発明の詳細な記述
他にことわらなければ、本明細書における技術用語はそれらの通常の意味、特定的には
McGraw−Hill Dictionary of Scientific and
Technical Terms,第6版中に規定されている意味を採用する。
【0017】
「アルキル」は、1〜8個の炭素原子を含有する直鎖状もしくは分枝鎖状炭化水素鎖を指し、「アルキレン」及び「アルキニル」は、それぞれ二重−もしくは三重結合を含有する対応する鎖を指す。アルキル、アルキレン及びアルキニル基は場合によりメルカプト、ニトロ、シアノ、アジド及びハロより成る群から選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができる。
【0018】
「ヘテロアリール」は、N、O及びSから独立して選ばれる1個もしくはそれより多いへテロ原子を有する5−及び6−員芳香環を指す。
【0019】
本発明の好ましい態様において、R1はアリール、好ましくは置換アリール、より好ましくは置換フェニルである。R1がN−アルキル−N−アルキルピロリジニル−カルボニル−フェニル(例えば化合物11gにおけるようにN−メチル−N−(1−メチル−ピロリジニル)−カルボニル)−フェニル)又はN−アルキル−N−アルキルアミノアルキル(例えば化合物11sにおけるようにN−メチル−N−エチルアミノエチル)である化合物は特に有用であることが見出された。ある種の好ましい化合物において、R2及びR3基のそれぞれは水素であり、(C)はアルキルであり、n=4であり、及び/又はXはNである。
【0020】
ピリミジン(X=C)及びトリアジン(X=N)に基づく式(I)の化合物は、例えばタンパク質キナーゼの活性に影響を及ぼすために有用である。さらに特定的に、化合物は抗−増殖薬として有用であり、かくしてガンあるいはタンパク質キナーゼにより媒介される細胞増殖と関連する他の疾患に関する処置を与える。
【0021】
本発明の薬剤を下記に記載する合成スキームにより製造することができる。例えばトリアジンに基づく式(I)の化合物をスキーム1に従って製造することができる:
【0022】
【化2】

【0023】
そのような化合物の合成は、ジシアノ化合物(1)から開始された。NaHで処理し、続いてギ酸エチルで処理すると、中間2−ホルミル−ジニトリル誘導体を与え、それはヒドラジンで処理すると環化して4−置換アミノピラゾール(2)を与えた。化合物(2)を次いでエトキシカルボニルイソチオシアナートで処理してチオウレア中間体を形成し、それは塩基性条件下で自然に環化して化合物(3)を与えた。
【0024】
化合物(3)のベンジル化及び続いて塩素化は、対応する化合物(4)及び(5)を与える。次いで化合物(5)のクロロ基を、穏やかな条件下で第1級アミンにより置き換え、(6)を与える。mCPBAを用いる化合物(6)の処理はベンジルスルファニル基を対応するベンジルスルホニル基(7)に酸化した。化合物(7)の活性化ベンジルスルホニル基を次いでフェニルジアミンにより置き換え、化合物(8)を形成した。
【0025】
メタノール中でHClガスを用いる化合物(8)の処理は化合物(9)を与え、それは塩基性条件下で加水分解すると化合物(10)を与えた。カップリング試薬を用いる化合物(10)の処理は、所望の大環状化合物(11)を与えた。
【0026】
類似の方法で、ピリミジンに基づく(X=CH)式(I)の化合物をスキーム2に従って製造した:
【0027】
【化3】

【0028】
4−置換アミノピラゾール(2)を最初にクロロカルボニル−酢酸エチルエステルで処理してジアシル化中間体を与え、それを次いで塩基の存在下で環化して化合物(12)を与えた。ジ塩素化(dichlorination)は化合物(13)を与え、その後、アミンへの置き換えは化合物(14及び15)を与えた。メタノール中でHClガスを用いる化合物(15)の処理及びメタノール中における還流は、化合物(16)を与えた。アルカリ性加水分解は化合物(17)を与え、大環状化は最終的生成物(18)を与えた。
【0029】
本発明の化合物の製薬学的に許容され得る塩及び/又は溶媒和物を用いることもできる。そのような塩には、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、フマル酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、マロン酸及びメタンスルホン酸から形成されるものが含まれる。
【0030】
ある種の化合物はキラル中心を含み得、その場合、各エナンチオマーならびに対応するラセミ体は本発明に包含される。
【0031】
本発明は、意図される投与様式にかかわらず、本発明の化合物を含む製薬学的調剤も目的とする。
【0032】
本発明の化合物の治療的投薬量は、当該技術分野において周知の方法により容易に決定され得る。
【発明を実施するための形態】
【0033】
実施例
下記の実施例において、他にことわらなければ、すべての部及びパーセンテージは重量による。試薬はAldrich Chemical Company又はLancaster Synthesisのような商業的供給者から購入し、他にことわらなければさらに精製することなく使用した。
【0034】
下記に示す反応は、一般的に窒素の正の圧力下でか、又は乾燥管を用い、周囲温度において(他にことわらなければ)、無水溶媒中で行なわれ、且つシリンジを介する基質及び試薬の導入のために、反応フラスコにゴム隔壁を取り付けた。TLC、HPLC、LC/MS又はNMRにより反応をアッセイし、出発材料の消費により判断される時に反応を停止した。
【0035】
【化4】

【実施例1】
【0036】
5−(5−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)−ペンタンニトリル(2)
乾燥ジエチルエーテル(200mL)中の1,5−ジシアノペンタン(1)(6.5mL,50ミリモル)及びギ酸エチル(20mL,250ミリモル)の溶液に、水素化ナトリウム(60%,4g,100ミリモル)を加えた。反応混合物を4時間還流させ、室温に冷まし、濾過し、エーテルで濯ぎ、乾燥した。80%エタノール/水中の上記で得られた白色の固体の溶液に、ヒドラジン塩酸塩(6.29g,61ミリモル)を加えた。濃HClを用いて反応混合物をpH3に調整し、次いで2時間還流させ、室温に冷まし、NaHCOで中和した。減圧下で溶媒を除去し、残留物を真空中で乾燥した。残留物をエタノール中に懸濁させ、濾過した。濾液を濃縮し、5%MeOH/CHCl中に溶解し、短いシリカゲルカラムを介して濾過し、5%MeOH/CHClで濯ぎ、濃縮して、5−(5−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)−ペンタンニトリル2を油として与えた。
LCMS(API−ES)m/z:164.2,165.1[M+H+];163.1[M−M+]。
【実施例2】
【0037】
5−(4−ヒドロキシ−2−メルカプト−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(3)
EtOAc(50mL)中の化合物(2)(4.6g,14ミリモル)の溶液に、エトキシカルボニルイソチオシアナート(1.69mL,15ミリモル)を、周囲温度で攪拌しながら滴下した。反応混合物を2時間還流させ、室温に冷ました。水酸化アンモニウム(10mL)を加え、反応混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物を1M NaOHで2回抽出し、水性抽出物を合わせ、濃HClを用いて酸性化し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機抽出物を、無水NaSOを用いて乾燥し、濃縮して、5−(4−ヒドロキシ−2−メルカプト−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(3)を白色の固体として与えた(2.5g,67%)。
LCMS(API−ES)m/z:249.3,249.9[M+H+];247.9[M−M+]。
【実施例3】
【0038】
5−(2−ベンジルスルファニル−4−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(4)
N−メチルピロリジノン(30mL)中の化合物(3)(5.3g,21.3ミリモル)の溶液を、真空中で5分間脱ガスした。臭化ベンジル(2.28mL,19.1ミリモル)及びDIEA(4.4mL,25ミリモル)を加え、反応混合物を室温で、真空下に、30分間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をEtOAcで希釈した。アセテート溶液を1M HCl及び続いてブラインで洗浄した。有機抽出物を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をヘキサン、エーテル及びEtOAcの混合溶媒中で磨砕し、濾過し、5−(2−ベンジルスルファニル−4−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(4)を固体として与えた(6.0g,93%)。
LCMS(API−ES)m/z:339.4,340.0[M+H+];338.0[M−M+]。
【実施例4】
【0039】
5−(2−ベンジルスルファニル−4−クロロ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(5)
オキシ塩化リン(20mL)中の化合物(4)(6.0g,17.7ミリモル)及びN,N−ジメチルアニリン(2.24mL,17.7ミリモル)の溶液を、密封管中で1時間加熱還流した。溶媒を除去し、残留物をEtOAc(200mL)中に溶解し、飽和NaHCO水溶液、希HCl及び続いてブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して、5−(2−ベンジルスルファニル−4−クロロ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(5)を与え、それを次の段階に直接用いた。
LCMS(API−ES)m/z:357.8,358.0,360.0[M+H+]。
【実施例5】
【0040】
5−(2−ベンジルスルファニル−4−シクロプロピルアミノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(6A)
無水エタノール(10mL)中の化合物(5)及びシクロプロピルアミン(1.2g,17.7ミリモル)の溶液を、周囲温度で0.5時間攪拌した。次いで混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥した。溶媒の除去は、5−(2−ベンジルスルファニル−4−シクロプロピルアミノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(6)を与えた(4.3g,2段階で65%)。
LCMS(API−ES)m/z:378:379[M+H+]。
【実施例6】
【0041】
5−(4−シクロプロピルアミノ−2−フェニルメタンスルホニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル(7A)
CHCl(200mL)中の化合物(6a)(3.78g,10ミリモル)の溶液に、mCPBA(5.5g,22ミリモル,77%)を加えた。反応混合物を2時間攪拌し、濾過した。濾液を飽和NaHCO及び続いてブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥した。溶媒の除去は、5−(4−シクロプロピルアミノ−2−フェニルメタンスルホニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル)−ペンタンニトリル7aを固体として与えた(3.5g,85%)。
LCMS(API−ES)m/z:410.15,411.0[M+H+];409.0[M−M+]。
【実施例7】
【0042】
5−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−4−シクロプロピルアミノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−ペンタンニトリル(8A)
50mLのAcOH中の化合物(7a)(0.41g,1ミリモル)及びベンゼン−1,3−ジアミン(2.16g,20ミリモル)の混合物を70℃で2時間加熱した。次いで混合物を濃縮し、NaHCOを用いて残留物を中和し、EtOAcで抽出した。アセテート溶液を、次いでクエン酸(10%)及び続いてブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、3−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−8−(4−シアノ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イルアミノ]−安息香酸エチルエステル(8)を濃い油として与えた(0.22g,60%)。
LCMS(API−ES)m/z:362.2,363.0[M+H+];361.0[M−M+]。
【実施例8】
【0043】
5−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−4−シクロプロピルアミノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−ペンタン酸メチルエステル(9A)
30mLのMeOH中の化合物(8a)(0.18g,0.5ミリモル)の溶液に、0℃でHClガスを5分間泡立てて通した。反応混合物を密封し、室温で20時間攪拌した。エステル及びイミンの混合物が得られ、それは2時間還流させるとメチルエステルのみを与えた。次いで混合物を濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解し、NaHCO及び続いてブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し(CHCl/EtOAc 2:1)、5−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−4−シクロプロピルアミノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−ペンタン酸メチルエステル9aを与えた(0.13g,65%)。LCMS(API−ES)m/z:395.2,396.0[M+H+];394.0[M−M+]。
【実施例9】
【0044】
5−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−4−シクロプロピルアミノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−ペンタン酸(10A)
10mLのMeOH及び0.5mLのHO中の化合物(9a)(0.12g,0.3ミリモル)の溶液に、NaOH(40mg,1ミリモル)を加えた。反応混合物を1時間還流させ、濃縮してMeOHを除去した。HClを用いて反応溶液をpH4に調整し、固体を濾過により集め、水で洗浄し、真空中においてP上で乾燥して、5−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−4−シクロプロピルアミノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−ペンタン酸(10a)を与えた(0.1g,90%)。
LCMS(API−ES)m/z:381.2,382.0[M+H+];380.0[M−M+]。
【実施例10】
【0045】
(11,14)3,5−N−{シクロプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン(11A)
5%DIEA/NMP(1mL)中の化合物(10a)(0.1g,0.25ミリモル)及びHATU(0.12g,0.3ミリモル)の溶液を、室温で30分間攪拌した。調製的RP−HPLCにより、(11,14)3,5 N−{シクロプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン(11a)を得た(0.05g,55%)。
LCMS(API−ES)m/z:363.1,364.0[M+H+];362.0[M−M+]。
【0046】
実施例1〜10において言及した方法に類似の方法で、次式を有する化合物を合成し、精製した。
【0047】
【化5】

【実施例11】
【0048】
(11,14)3,5 N−{[{N−メチル−N−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−カルボニル}−フェニ−3−イル]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン(11G)
【0049】
【化6】

【0050】
実施例8において言及した方法に類似の方法で、1,3−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−8−(4−メトキシカルボニル−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イルアミノ]−安息香酸メチルエステル(9b)を得た。
LCMS(API−ES)m/z:489.5,490.1[M+H+];488.0[M−M+]。
【実施例12】
【0051】
3−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−8−(4−カルボキシ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イルアミノ]−安息香酸(10B)
50mLのMeOH及び5mLのHO中の化合物(9b)(1.5g,3.06ミリモル)の溶液に、NaOH(400mg,10ミリモル)を加えた。反応混合物を1時間還流させ、濃縮した。濃HClを加えて溶液を酸性化した。固体を濾過により集め、水で洗浄し、真空中においてP上で乾燥し、1,3−[2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−8−(4−メトキシカルボニル−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イルアミノ]−安息香酸メチルエステル(13a)を与えた(1.3g,93%)。
【実施例13】
【0052】
(11,14)3,5 N−{[{N−メチル−N−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−カルボニル}−フェニ−3−イル]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン(11G)
60mLのNMP中の化合物(10b)(300mg,0.6ミリモル)、DIEA(0.45mL)の混合物に、HATU(410mg,1.08ミリモル)を加えた。反応混合物を5分間音波処理し、室温で0.5時間放置した。メチル−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−アミン(0.117mL,0.9ミリモル)を加え、続いて追加のHATU(228mg,0.6ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。粗生成物を調製的RP−HPLCにより精製し、(11,14)3,5N−{[{N−メチル−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−カルボニル}−フェニ−3−イル]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン(11g)を与えた(210mg,57%)。LCMS(API−ES)m/z:539.6,540.2[M+H+];538.1[M−M+]。
【0053】
前記の実施例において言及した方法に類似の方法で、次式を有する化合物を合成し、精製した。
【0054】
【化7】

【実施例14】
【0055】
(11,14)3,5 N−{[(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェニ−3−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2.4−イル−ジアミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカン−6−オン(18A)
【0056】
【化8】

【実施例15】
【0057】
5−(5,7−ジヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−ペンタンニトリル(12A)
20mLのEtOAc中の5−(5−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)−ペンタンニトリル(2a)(1g,6.09ミリモル)の溶液に、氷−水浴中で攪拌しながら3−クロロ−3−オキソプロピオン酸エチル(2.34mL,18.27ミリモル)を滴下し、続いてTEA(3.08mL,30.45ミリモル)を滴下した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、10%HCl水溶液、飽和NaHCO及びブラインにより洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濃縮した。
【0058】
MeOH(10mL)及びTEA(2mL)中の上記の残留物の溶液を2時間還流させ、濃縮し、真空中で乾燥して5−(5,7−ジヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−ペンタンニトリル(15)を与え、それをさらなる精製なしで次の段階において用いた(1.56g)。
LCMS(API−ES)m/z:232.2,233.0[M+H+];231.0[M−M+]。
【実施例16】
【0059】
5−(5,7−ジクロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−ペンタンニトリル(13A)
オキシ塩化リン(25mL)中の化合物(12a)(1.56g,6.74ミリモル)及びN,N−ジメチルアニリン(854μl,6.74ミリモル)の混合物を、密封管中で4時間加熱還流し、次いで濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)中に溶解し、飽和NaHCO水溶液、10%HCl及びブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥した。溶媒の除去は、5−(5,7−ジクロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−ペンタンニトリル(13a)を与えた。(1.24g,69%)。LCMS(
API−ES)m/z:269.1,269.0,271.0[M+H+]。
【実施例17】
【0060】
3−[5−クロロ−3−(4−シアノ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸エチルエステル(14A)
10mLのエタノール中の化合物(13a)(1.24g,4.62ミリモル)の溶液に、3−アミノ安息香酸エチル(764mg,4.62ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で2時間加熱し、次いで室温に冷ました。溶媒を除去し、残留物をEtOAc(50mL)中に溶解し、飽和NaHCO水溶液、10%HCl及びブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥した。溶媒の除去は残留物を与え、それをフラッシュカラムにより、EtOAc/ヘキサン(25%から50%)を用いて精製し、3−[5−クロロ−3−(4−シアノ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸エチルエステル(14a)(1.0g,50%)を与えた。
LCMS(API−ES)m/z:397.8,398.0,400.0[M+H+];395.9,398.0[M−M+]。
【実施例18】
【0061】
3−[5−(3−アミノ−フェニルアミノ)−3−(4−シアノ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸エチルエステル(15A)
2mLのNMP中の化合物(14a)(0.63g,1.6ミリモル)及びベンゼン−1,3−ジアミン(69mg,0.636ミリモル)の混合物を160℃で終夜加熱した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥した。HPLC精製は3−[5−(3−アミノ−フェニルアミノ)−3−(4−シアノ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸エチルエステル(15a)を与えた(0.37g,50%)。LCMS(API−ES)m/z:469.5,470.1[M+H+];468.0[M−M+]。
【実施例19】
【0062】
3−[5−(3−アミノ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシカルボニル−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸メチルエステル(16A)
5mLのMeOH中の化合物(15a)(0.24g,0.5ミリモル)の溶液を介し、HClガスを0℃で5分間泡立てた。反応混合物を密封し、室温で1時間攪拌し、濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解し、NaHCO、ブライン及び水で洗浄した。有機抽出物を乾燥し、濃縮して3−[5−(3−アミノ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシカルボニル−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸メチルエステル(16a)を与えた(102.1mg)。
LCMS(API−ES)m/z:488.5,489.1[M+H+];487.0[M−M+]。
【実施例20】
【0063】
3−[5−(3−アミノ−フェニルアミノ)−3−(4−カルボキシ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸(17A)
5mLのMeOH中の化合物(16a)(102.1mg,0.203ミリモル)の溶液に、1M NaOH(0.41mL,0.407ミリモル)を加えた。反応混合物を1時間還流させ、濃縮した。HPLC精製は3−[5−(3−アミノ−フェニルアミノ)−3−(4−カルボキシ−ブチル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ]−安息香酸(17a)を与えた(50mg)。
LCMS(API−ES)m/z:460.5,461.1[M+H+];459.0[
M−M+]。
【実施例21】
【0064】
(11,14)3,5N−{[(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェニ−3−イル]−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,4−イル−ジアミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカン−6−オン(18A)
1mLのNMP中の化合物(17a)(35mg,0.075ミリモル)、DIEA(50μL)の混合物に、HATU(50mg,0.12ミリモル)を加えた。反応混合物を2分間音波処理し、室温で0.5時間放置し、その後ジメチル−ピロリジン−3−イル−アミン(15μL,0.1ミリモル)を加え、続いて追加のHATU(5mg,0.12ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌した。調製的RP−HPLC精製は、(11,14)3,5N−{[(3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−カルボニル)−フェニ−3−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,4−イル−ジアミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカン−6−オン(18a)を与えた(15mg)。
LCMS(API−ES)m/z:538.6,539.2[M+H+];537.0[M−M+]。
【0065】
類似の方法で、以下の化合物
【0066】
【化9】

【0067】
を合成し、精製した。
【実施例22】
【0068】
CK2タンパク質キナーゼ阻害アッセイ:
ATPターンオーバー(turnover)の検出のための分光光度測定PK/LDH共役アッセイ(coupled assay)の使用を介し、CK2タンパク質キナーゼ活性を測定した。全長His−標識ヒトCK2をクローニングし、発現させ、そしてE.コリ発現系から精製した。CK2リン酸化のためのペプチド基質はRRRDDDSDDD(Genscript Corporation,Piscataway,NJ,USA)であった。典型的なCK2酵素アッセイは、〜20nM ヒトCK2、100μM ペプチド基質、50mM Tris−HCl pH8.0、100mM NaCl、10mM MgCl、200μM EDTA、5mM 2−メルカプトエタノール、1mM ホスホエノールピルベート、150μM NADH、0.5% PK/LDH Mix(Sigma #P−0294)、2.5% DMSO及び50μM ATPを含有した。阻害剤化合物を100% DMSO中に懸濁させて加え、2.5容量%の一定のDMSOの割合において種々の濃度を達成した。リン酸化反応を開始させるためにATPを加える前に、CK2酵素を阻害剤及び他のアッセイ成分と一緒に5分間、予備−インキュベーションした。340nmにおけるUV/Vis吸光度における変化により、反応の進行を継続的に監視した。反応速度を開始剤濃度に対してプロットし、競争的阻害を仮定し、且つ10μMのKm値を使用して、Ki値をフィッティングした(fitted)。非常に有力な結合の場合、Kiの決定のために密着−結合法(tight−binding me
thods)を用いた。結果を表1及び2に記録する。
【実施例23】
【0069】
細胞増殖の阻害
HCT−116及びPC−3細胞を、37℃において5%COを用い、それぞれMcCoy’s 5A修正倍地及びF−12K倍地と一緒の10%胎児ウシ血清中で培養した。96ウェルプレート上で、100μLの倍地の体積中で2,000〜4,000/ウェルの密度において細胞を平板培養した。終夜のインキュベーションの後、種々の量のCK2阻害剤を含有するさらに50μLの倍地を各ウェル中に加え、1%ジメチルスルホキシド中の0.01から20μMの範囲の最終的な阻害剤濃度を与えた。標準ウェルは、それらの倍地中に1%ジメチルスルホキシドのみを含有した。標準細胞が密集に達する前に3〜5日間さらにインキュベーションして細胞を成長させた後、15μL/ウェルのMTT試薬(5mg/mL)を加え、4時間インキュベーションした。インキュベーションの後、倍地を除去し、新しく生成したホルマザンをジメチルスルホキシド(100μL/ウェル)で安定化し、540nmで測定した。吸収データを式中に当てはめ、プログラムKaleidaGraph(Synergy Software)の使用を介してIC50値に関して計算した。IC50に関するフィッティング式は、y=a+b/(1+(x/IC50))であり;xは化合物濃度であり、aは540nMにおけるバックグラウンド吸収であり、そしてbはゼロの化合物濃度における吸収である。結果を表1及び2に記録する。
【0070】
【表1】

【0071】
【表2】

【0072】
【表3】

【0073】
【表4】

【0074】
上記の実施例は、式(I)の化合物及びCK2タンパク質キナーゼに対するそれらの活性レベルを決定するために容易に行なうことができるアッセイを例示している。そのようなアッセイ及び当該技術分野において既知の他の適したアッセイを用い、選ばれた標的に対する所望の活性のレベルを有する阻害剤を選択できることが明らかであろう。
【0075】
本発明を特定の及び好ましい態様に言及することにより示してきたが、当該技術分野における熟練者は、日常的な実験及び本発明の実施を介して、変更及び修正を行い得ることを認識するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造
【化1】

[ここで
R1はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はヘテロアリールであり、
R2は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール又はヘテロアリールであり、各R3は独立して水素、場合により置換されていることができるアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール又はハロであり、
(C)は置換されたアルキル、アルケニル又はアリールであり、
n=2〜6であり;そして
XはCH又はNである]
を有する化合物。
【請求項2】
Xが窒素である請求項1の化合物。
【請求項3】
R1がC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール又はヘテロアリール基である請求項2の化合物。
【請求項4】
R1が場合により置換されていることができるシクロプロピル、i−Pr又はn−Prである請求項3の化合物。
【請求項5】
R1がフェニルである請求項3の化合物。
【請求項6】
フェニル基が少なくとも置換基を有し、それはアルコキシ、アルコキシカルボニル又はアミノカルボニルである請求項5の化合物。
【請求項7】
アルコキシ基がエトキシである請求項6の化合物。
【請求項8】
アルコキシルボニル基がエトキシカルボニルである請求項6の化合物。
【請求項9】
ヘテロアリール基がピリジンである請求項3の化合物。
【請求項10】
化合物が
【化2】

より成る群から選ばれる請求項2の化合物。
【請求項11】
化合物が[欠文]より成る群から選ばれる請求項2の化合物。
【請求項12】
化合物が
(11,14)3,5N−{シクロプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{n−プロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリ
アジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{ピリド−3−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{(3−エトキシフェニル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{(3−エトキシカルボニルフェニル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{3−(3−{[メチル(1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{3−(ピペラジン−1−イルカルボニル)フェニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{3−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−{[3−({[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}カルボニル)フェニル]アミノ}−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−({3−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]フェニル}アミノ)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[(3−ヒドロキシシクロブチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{[(3−{[3−(ジエチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{[(3−{[3−(ジエチルアミノ)アゼチジン−1−イル
]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{{[3−(ピペラジン−1−イルカルボニル)フェニル]アミノ}−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;及び
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[[2−(ジエチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン
より成る群から選ばれる請求項1の化合物。
【請求項13】
化合物が[欠文]より成る群から選ばれる請求項14の化合物。
【請求項14】
XがCHである請求項1の化合物。
【請求項15】
化合物が
【化3】

より成る群から選ばれる請求項14の化合物。
【請求項16】
請求項1の化合物を投与する段階を含んでなる、処置の必要な哺乳類の処置方法。
【請求項17】
Xが窒素である請求項16の方法。
【請求項18】
化合物が
(11,14)3,5N−{シクロプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{イソ−プロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{n−プロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{ピリド−3−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{(3−エトキシフェニル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{(3−エトキシカルボニルフェニル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{3−(3−{[メチル(1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{3−(ピペラジン−1−イルカルボニル)フェニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{3−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−{[3−({[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}カルボニル)フェニル]アミノ}−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−({3−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]フェニル}アミノ)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[(3−ヒドロキシシクロブチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{[(3−{[3−(ジエチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{[(3−{[3−(ジエチルアミノ)アゼチジン−1−イル]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;
(11,14)3,5N−{{[3−(ピペラジン−1−イルカルボニル)フェニル]アミノ}−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2
N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン;及び
(11,14)3,5N−{4−[(3−{[[2−(ジエチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル−アミノ}−(2N,4N)−フェニル−1,5−ジアザ−シクロテトラデカ−8−オン
より成る群から選ばれる請求項17の方法。
【請求項19】
化合物が
【化4】

より成る群から選ばれる請求項17の方法。
【請求項20】
Xが炭素である請求項16の方法。
【請求項21】
化合物が
【化5】

より成る群から選ばれる請求項20の方法。
【請求項22】
少なくとも1種の請求項1の化合物を含んでなる製薬学的組成物。

【公表番号】特表2010−503690(P2010−503690A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528344(P2009−528344)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/020231
【国際公開番号】WO2008/036277
【国際公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(508034761)
【Fターム(参考)】