説明

ターボチャージャ

【課題】インペラ周りに複数の翼体が配置されるターボチャージャの製造コストを低減する。
【解決手段】翼体2bを支持する支持部2a1と、インペラハウジング1aとベアリングハウジング4aとに狭持される被狭持部2a2と、を有するノズルプレート2を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ターボチャージャに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両には、燃費向上及び出力向上のためにターボチャージャが搭載される場合がある。
このターボチャージャは、特許文献1に示すように、タービンとコンプレッサとを備えており、タービンにおいて排気ガスに含まれるエネルギを回転動力として回収し、この回収した回転動力を用いてコンプレッサにおいて内燃機関に供給する空気を圧縮するものである。
【0003】
ところで、タービン及びコンプレッサは、内部に回転駆動されるインペラを備えている。そして、上述のようなターボチャージャにおいては、例えば、特許文献1及び特許文献2に示すように、タービンあるいはコンプレッサにおける流体の整流を行う翼体がインペラ周りに複数配置されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−215083号公報
【特許文献2】特開2009−144546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、上述の翼体は、インペラに接続するシャフトを挿通可能とする開口を中央に有した環状のノズルプレートに設けられている。
そして、このノズルプレートが位置決めピンや皿バネを用いて、インペラを収容するインペラハウジングやシャフトを収容するベアリングハウジングに位置決めされて固定されている。
【0006】
しかしながら、翼体をインペラ周りに配置する場合には、上述のように位置決めピンや皿バネを必要とすることから部品点数が増加してしまい、製造コストの増加を招く。
【0007】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、インペラ周りに複数の翼体が配置されるターボチャージャの製造コストを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0009】
第1の発明は、インペラを収容するインペラハウジングと、上記インペラと接続されるシャフトを収容するベアリングハウジングと、上記インペラ周りに配置される複数の翼体とを備えるターボチャージャであって、上記翼体を支持する支持部と、上記インペラハウジングと上記ベアリングハウジングとに狭持される被狭持部と、を有するノズルプレートを備えるという構成を採用する。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記ノズルプレートが、上記支持部と上記被狭持部との間に配置されると共に上記支持部を上記インペラハウジング側に付勢することによって上記翼体を上記インペラハウジングに押し付ける付勢部を有するという構成を採用する。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記ノズルプレートが、上記インペラと上記ベアリングハウジングとの間に配置されて上記インペラ側から上記ベアリングハウジングへの伝熱を抑制する遮熱部を有するという構成を採用する。
【0012】
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記被狭持部が、上記インペラの回転軸方向に上記インペラハウジングと上記ベアリングハウジングとによって狭持されているという構成を採用する。
【0013】
第5の発明は、上記第1〜第4いずれかの発明において、上記被狭持部が、上記インペラの回転軸を中心として全周に亘って設けられているという構成を採用する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、翼体が設けられるノズルプレートが、インペラハウジングとベアリングハウジングとによって狭持される被狭持部を有している。
このため、ノズルプレートの被狭持部をインペラハウジングとベアリングハウジングとによって狭持することによって、位置決めピンや皿バネを用いることなくノズルプレートの位置決め及び固定を行うことができる。
したがって、本発明によれば、位置決めピンや皿バネを用いてノズルプレートの位置決めや固定を行っていた従来のターボチャージャと比較して、部品点数を削減することができる。
よって、本発明によれば、インペラ周りに複数の翼体が配置されるターボチャージャの製造コストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態におけるターボチャージャの概略構成を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるターボチャージャが備えるノズル機構の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本実施形態のターボチャージャS1の概略構成を示す断面図である。
本実施形態のターボチャージャS1は、自動車に搭載される小型のものであり、自動車のエンジンから排気される排気ガスに含まれるエネルギを回転動力として回収し、当該回転動力を用いてエンジンに供給する空気を圧縮するものである。
そして、本実施形態のターボチャージャS1は、図1に示すように、タービン1と、ノズル機構2と、コンプレッサ3と、軸部4とを備えている。
【0017】
タービン1は、排気ガスに含まれるエネルギを回転動力として回収するものであり、タービンハウジング1a(インペラハウジング)と、タービンインペラ1b(インペラ)とを備えている。
【0018】
タービンハウジング1aは、タービン1の外形を形作る中空部材であり、内部にスクロール流路1a1と、インペラ収容空間1a2と、接続流路1a3とが設けられている。
スクロール流路1a1は、エンジンから排気された排気ガスをターボチャージャS1の内部に取り込むための流路であり、タービンインペラ1bの回転軸を中心として当該タービンインペラ1bを囲んで設けられている。
インペラ収容空間1a2は、タービンインペラ1bを収容する領域であり、タービンインペラ1bの回転軸方向から見てタービンハウジング1aの中央部に設けられている。なお、図1に示すように、タービンハウジング1aには排気ガスを排出するための排気口1a4が設けられており、インペラ収容空間1a2は、当該排気口1a4と接続されている。
接続流路1a3は、スクロール流路1a1とインペラ収容空間1a2との間に設けられた流路である。なお、接続流路1a3は、図1に示すように、タービンハウジング1aの内壁面と、ノズル機構2が備える後述するノズルプレート2aとの間に設けられており、ノズルプレート2aに固定されたノズル翼2b(翼体)が配置される流路である。
【0019】
タービンインペラ1bは、上述のようにインペラ収容空間1a2内に収容され、スクロール流路1a1から接続流路1a3を通過して供給される排気ガスによって回転駆動されるラジアルインペラである。
【0020】
図2は、ノズル機構2の斜視図である。以下の説明は、図1及び図2を参照しつつ行う。
ノズル機構2は、スクロール流路1a1からタービンインペラ1bに供給される排気ガスを接続流路1a3にて整流するものであり、ノズルプレート2aと、複数のノズル翼2bとを備えている。
【0021】
ノズルプレート2aは、ノズル翼2bが設けられるプレートであり、中央部にタービンインペラ1bに接続されるシャフト4bが挿通可能なように開口が設けられた環状形状を有している。
そして、本実施形態のノズルプレート2aは、図1及び図2に示すように、支持部2a1と、被狭持部2a2と、付勢部2a3と、遮熱部2a4とを有し、これらの支持部2a1と、被狭持部2a2と、付勢部2a3と、遮熱部2a4とが一体的となって構成されている。
【0022】
支持部2a1は、ノズル翼2bが固定される部位であり、環状に形状設定されている。この支持部2a1は、図1に示すように、ノズルプレート2aがターボチャージャS1の内部に組みつけられた状態では、接続流路1a3の流路壁の一部を構成する。
【0023】
被狭持部2a2は、タービンハウジング1aと後述のベアリングハウジング4a(図1参照)とによって狭持される部位である。
この被狭持部2a2は、ノズルプレート2aの最外周に設けられており、タービンインペラ1bの回転軸を中心として全周に亘って設けられている。
なお、本実施形態のターボチャージャS1において、被狭持部2a2は、表裏面をタービンインペラ1bの回転軸方向に向けて設けられており、タービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとによって上記回転軸方向から狭持されている。
【0024】
付勢部2a3は、支持部2a1と被狭持部2a2との間に設けられた部位であり、支持部2a1をタービンハウジング1a側に付勢することによって、支持部2a1のタービンハウジング1a側に設けられたノズル翼2bをタービンハウジング1a(シュラウドが設けられている場合には当該シュラウド)に対して押し付けるものである。
この付勢部2a3は、可撓性を有しており、ノズルプレート2aがターボチャージャS1に組みつけられていない状態では、被狭持部2a2の表面に対して支持部2a1の表面がノズルプレート2aの外周側に僅かに傾斜するように姿勢設定されている。
そして、付勢部2a3は、ノズルプレート2aがターボチャージャS1に組みつけられた際にノズル翼2bがタービンハウジング1aの内壁面に当接されて押し込まれることによって変形し、その復元力によってノズルプレート2aを付勢する。
【0025】
遮熱部2a4は、支持部2a1よりも更に内周側に設けられる部位であり、環状に形状設定されている。
この遮熱部2a4は、タービンインペラ1bとベアリングハウジング4aとの間に配置されており、タービンインペラ1b側からベアリングハウジング4aへの伝熱を抑制するものである。
【0026】
ノズル翼2bは、タービンインペラ1bに対して供給される排気ガスを接続流路1a3において整流するものであり、タービンインペラ1bの回転軸方向から見て、当該回転軸を中心として等間隔かつ環状に複数配列されている。
なお、ノズル翼2bは、隣り合うノズル翼2b同士の間に隙間流路(ノズル)を形成する。そして、排気ガスは、当該隙間流路を通過することによって整流される。
【0027】
図1に戻り、コンプレッサ3は、タービン1によって得られた回転動力を用いてエンジンに供給される空気を圧縮するものであり、コンプレッサハウジング3aと、コンプレッサインペラ3bとを備えている。
【0028】
コンプレッサハウジング3aは、コンプレッサ3の外形を形作る中空部材であり、内部にスクロール流路3a1と、インペラ収容空間3a2と、接続流路3a3とが設けられている。
スクロール流路3a1は、コンプレッサインペラ3bによって圧縮された空気をエンジンに案内するための流路であり、コンプレッサインペラ3bの回転軸を中心として当該コンプレッサインペラ3bを囲んで設けられている。
インペラ収容空間3a2は、コンプレッサインペラ3bを収容する領域であり、コンプレッサインペラ3bの回転軸方向から見てコンプレッサハウジング3aの中央部に設けられている。なお、図1に示すように、コンプレッサハウジング3aには空気を取り込むための吸入口3a4が設けられており、インペラ収容空間3a2は、当該吸入口3a4と接続されている。
接続流路3a3は、スクロール流路3a1とインペラ収容空間3a2との間に設けられた流路である。
【0029】
コンプレッサインペラ3bは、上述のようにインペラ収容空間3a2内に収容され、タービンインペラ1bから軸部4を介して伝達される回転動力によって回転駆動されるラジアルインペラである。
そして、コンプレッサインペラ3bは、吸入口3a4から取り込んだ空気を圧縮し、接続流路3a3を介してスクロール流路3a1に送り込む。
【0030】
軸部4は、タービン1で回収された回転動力をコンプレッサ3に伝達するものであり、タービン1とコンプレッサ3との間に配置されている。
そして、軸部4は、図1に示すように、ベアリングハウジング4aと、シャフト4bとを備えている。
【0031】
ベアリングハウジング4aは、軸部4の外形を形作る中空部材であり、内部にシャフト4bを収容するシャフト収容空間4a1を有している。
このベアリングハウジング4aは、タービンハウジング1aとコンプレッサハウジング3aとの間に配置されており、これらのタービンハウジング1aとコンプレッサハウジング3aとに固定されている。
なお、ベアリングハウジング4aの内部には、シャフト4bの潤滑及び冷却を行う潤滑油の流路が形成されており、ベアリングハウジング4aは、当該潤滑油の供給及び回収装置(不図示)と接続されている。
【0032】
そして、本実施形態のターボチャージャS1においてベアリングハウジング4aは、タービンハウジング1aと共にノズルプレート2aの被狭持部2a2を狭持しつつ、タービンハウジング1aに対してカップリングによって強固に接続されている。
【0033】
シャフト4bは、ベアリングハウジング4aのシャフト収容空間4a1内に収容されており、不図示の軸受によって軸支されている。
このシャフト4bは、一端がタービンインペラ1bと接続され、他端がコンプレッサインペラ3bと接続されている。そして、シャフト4bは、タービンインペラ1bの回転に伴って回転し、同時にコンプレッサインペラ3bを回転させる。
【0034】
このような構成を有する本実施形態のターボチャージャS1においては、エンジンより排気ガスがタービン1に供給されると、排気ガスは、タービンインペラ1bに供給される。
タービンインペラ1bに排気ガスが供給されると、排気ガスの流れによってタービンインペラ1bが回転駆動され、これによって排気ガスに含まれるエネルギが回転動力として回収される。
なお、エネルギが回収された排気ガスは、排気口1a4を介してターボチャージャS1の外部に排出される。
【0035】
タービンインペラ1bが回転駆動されると、シャフト4bを介してコンプレッサインペラ3bに回転動力が伝達され、これによってコンプレッサインペラ3bが回転駆動される。
この結果、吸入口3a4から取り込まれた空気がコンプレッサインペラ3bによって圧縮され、圧縮空気が接続流路3a3及びスクロール流路3a1を介してエンジンに供給される。
【0036】
そして、本実施形態のターボチャージャS1では、ノズル翼2bが設けられるノズルプレート2aが、タービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとによって狭持される被狭持部2a2を有している。
このため、ノズルプレート2aの被狭持部2a2をタービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとによって狭持することによって、位置決めピンや皿バネを用いることなくノズルプレート2aの位置決め及び固定を行うことができる。
したがって、本実施形態のターボチャージャS1によれば、位置決めピンや皿バネを用いてノズルプレートの位置決めや固定を行っていた従来のターボチャージャと比較して、部品点数を削減することができる。
よって、本実施形態のターボチャージャS1によれば、製造コストを低減することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態のターボチャージャS1においては、ノズルプレート2aが支持部2a1をタービンハウジング1a側に付勢することによってノズル翼2bをタービンハウジング1aに押し付ける付勢部2a3を有している。
このため、常にノズル翼2bがタービンハウジング1aに対して押さえつけられた状態を維持することができる。この結果、ノズル翼2bとタービンハウジング1aとの間に隙間が生じることを防止し、ノズル翼2bにおける排気ガスの整流効果を高めターボチャージャS1の性能を向上させることができる。
【0038】
また、本実施形態のターボチャージャS1においては、ノズルプレート2aは、タービンインペラ1bとベアリングハウジング4aとの間に配置されてタービンインペラ1b側からベアリングハウジング4aへの伝熱を抑制する遮熱部2a4を有する。
このため、部品点数を増やすことなくベアリングハウジング4aの過熱を防止することができる。
【0039】
また、本実施形態のターボチャージャS1においては、ノズルプレート2aの被狭持部2a2がタービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとによって上記回転軸方向から狭持されている。
このため、ノズルプレート2aがタービンインペラ1bの回転軸方向に変位することを防止することができ、ノズルプレート2aとタービンインペラ1bとの位置関係が崩れて性能が低下することを防止することができる。
【0040】
また、本実施形態のターボチャージャS1においては、ノズルプレート2aの被狭持部2a2がタービンインペラ1bの回転軸を中心として全周に亘って設けられている。
このため、タービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとの間の隙間の全域に被狭持部2a2が介挿されることとなり、タービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとの間のシール性を向上させることができる。
【0041】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0042】
例えば、上記実施形態においては、本発明の翼体としてノズルプレート2aに固定されたノズル翼2bを有する固定翼式のターボチャージャS1を挙げて説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、可動翼式ターボチャージャに適用することも可能である。
【0043】
また、上記実施形態においては、ノズルプレート2aをタービン1に配置する構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ノズルプレートをコンプレッサ3に配置し、被狭持部をコンプレッサハウジング3a(インペラハウジング)とベアリングハウジング4aとで狭持することも可能である。
【0044】
また、上記実施形態においては、ノズルプレート2aが付勢部2a3を備える構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、付勢部2a3を備えない構成を採用することも可能である。この場合には、付勢部2a3に換えて、支持部2a1と被狭持部2a2とを連結する連結部を設ければ良い。
【0045】
また、上記実施形態においては、ノズルプレート2aが遮熱部2a4を備える構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、遮熱部2a4を備えない構成を採用することも可能である。
例えば、コンプレッサインペラ3bからベアリングハウジング4aへの伝熱については通常問題とならないため、上述のようにノズルプレート2aをコンプレッサ3に配置する場合には、遮熱部2a4を備えない構成を採用することができる。
【0046】
また、上記実施形態においては、被狭持部2a2がタービンインペラ1bの回転軸周りの全周に亘って設けられている構成を採用した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、被狭持部2a2がタービンインペラ1bの回転軸周りに分散して複数設けられる構成を採用することもできる。
【0047】
また、上記実施形態においては、被狭持部2a2が、タービンインペラ1bの回転軸方向に狭持される構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、被狭持部の表裏面をタービンインペラ1bの半径方向に向けて設け、当該被狭持部をタービンインペラ1bの半径方向からタービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとによって狭持する構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0048】
S1……ターボチャージャ、1……タービン、1a……タービンハウジング(インペラハウジング)、1b……タービンインペラ、2……ノズル機構、2a……ノズルプレート、2a1……支持部、2a2……被狭持部、2a3……付勢部、2a4……遮熱部、2b……ノズル翼(翼体)、3……コンプレッサ、3a……コンプレッサハウジング、4……軸部、4a……ベアリングハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インペラを収容するインペラハウジングと、前記インペラと接続されるシャフトを収容するベアリングハウジングと、前記インペラ周りに配置される複数の翼体とを備えるターボチャージャであって、
前記翼体を支持する支持部と、前記インペラハウジングと前記ベアリングハウジングとに狭持される被狭持部と、を有するノズルプレートを備えることを特徴とするターボチャージャ。
【請求項2】
前記ノズルプレートは、前記支持部と前記被狭持部との間に配置されると共に前記支持部を前記インペラハウジング側に付勢することによって前記翼体を前記インペラハウジングに押し付ける付勢部を有することを特徴とする請求項1記載のターボチャージャ。
【請求項3】
前記ノズルプレートは、前記インペラと前記ベアリングハウジングとの間に配置されて前記インペラ側から前記ベアリングハウジングへの伝熱を抑制する遮熱部を有することを特徴とする請求項1または2記載のターボチャージャ。
【請求項4】
前記被狭持部は、前記インペラの回転軸方向に前記インペラハウジングと前記ベアリングハウジングとによって狭持されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のターボチャージャ。
【請求項5】
前記被狭持部は、前記インペラの回転軸を中心として全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のターボチャージャ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−132413(P2012−132413A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287253(P2010−287253)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】