説明

ダイヘッド

【課題】 塗工溶液をスリットの長手方向において一様に広げてスリットへ導入できるダイヘッドを提供する。
【解決手段】 塗工溶液2を吐出するスリット5と、スリット5の開口領域に対して塗工溶液2を導入する流路11と、流路11に塗工溶液2を供給するための導入口22と、流路11の内部において、塗工溶液2の吐出方向と交わり且つスリット5の長手方向に沿う軸を回転軸として回転する回転体14と、を備える。回転体14に配設され、回転体14の回転に伴い導入口22からスリットの長手方向の両側に塗工溶液2を向かわせる羽根部材21を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムや箔へ塗工溶液を薄膜状に塗工するダイヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ラミネート型電池が携帯電話などの小型の家電製品のバッテリーとして主に用いられているが、近年ではハイブリッド車や電気自動車のバッテリーにも用いられるようになってきている。このようなラミネート型電池には樹脂やスラリーなどの塗工溶液で表面が塗工された箔が用いられる。
【0003】
1台の電気自動車で必要とされるラミネート型電池の箔の量は、1台の携帯電話に用いられる箔の量に比べて数千倍である。このため、電気自動車の普及に伴い、箔の需要の増大が予想されるので、箔の生産効率の向上が望まれている。
【0004】
フィルムや箔などの被塗工物へ塗工溶液を塗工する方法の一つとして、一端にスリットが形成されたダイヘッドを用いた塗工方法が知られている。ポンプを用いて塗工溶液をダイヘッドに圧送し、スリットから塗工溶液を膜状に吐出して、被塗工物への塗工を行う。
【0005】
塗工溶液を圧送するために必要なポンプの吐出圧力は、ダイヘッドにおける塗工溶液の流動抵抗から決定される。より高い粘度を有する塗工溶液を使用する場合には、ダイヘッドにおける塗工溶液の抵抗流動が大きくなるため、より大きい吐出圧力のポンプを用いなければならない。
【0006】
また、ダイヘッドは、スリットの長手方向に対して均一な厚みの塗工液膜を吐出するために塗工溶液の流動抵抗に応じて設計されている。そのため、塗工溶液の粘度が変わると塗工溶液の流動抵抗が変わり、塗工溶液を均一な厚みで吐出できなくなる。このような場合、目的の塗工条件に合ったダイヘッドに交換しなければならない。
【0007】
以上のように、塗工溶液の粘度の変更に対応するのに十分な吐出圧力を持つポンプを用いたり、交換用のダイヘッドを複数準備したりする必要があり、コストの増加の要因となっていた。また、ダイヘッドの交換のために塗工装置を低下しなければならず、塗工装置の稼働率の低下を招いていた。
【0008】
そこで、特許文献1や特許文献2では、塗工溶液にせん断速度を付与する機構を備えたダイヘッドが開示されている。ダイヘッドの内部にスリットの長手方向に沿って円柱形状の空間を形成し、該円柱形状の空間と同心に断面円形の回転体を配置する。塗工溶液をスリットへ送る流路の一部を、該円柱状の空間を形成する壁面と回転体との外周面との隙間(以下、環状流路と称す)で形成する。回転体を回転させることによって、環状流路にある塗工溶液にせん断速度を付与することができる。
【0009】
塗工溶液は、せん断速度が大きくなるにつれて粘度が小さくなる非ニュートン流体の性質を有することが多いため、せん断速度を塗工溶液に付与することによって塗工溶液の粘度を低下させることができる。
【0010】
特許文献1や特許文献2で開示されているダイヘッドを用いることにより、ダイヘッドの内部で塗工溶液に所定のせん断速度を付与することでダイヘッドの内部における塗工溶液の粘度を一定にすることができる。したがって、複数の種類の塗工溶液を一つのダイヘッドで取り扱う場合であっても、ポンプやダイヘッドを交換することなく均一な厚みの塗工液膜を吐出することができ、塗工工程におけるコストの増加や、塗工装置の稼働率の低下が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開昭60−54768号公報
【特許文献2】特開2002−254009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献1や特許文献2で開示されているダイヘッドでは、断面円形の回転体を回転させて塗工溶液にせん断速度を付与しているため、塗工溶液は回転体の回転方向に進みやすい。そのため、環状流路の一部へ塗工溶液を導入した場合、塗工溶液がスリットの長手方向に十分に行き渡らないことがある。スリットから吐出される塗工液膜の厚みがスリットの長手方向においてばらつき、塗工後の製品の品質が低下する。
【0013】
特許文献2では、上記課題に対して、スリットの長手方向の幅と等しい塗工溶液溜まり部を形成し、塗工溶液溜まり部で塗工溶液をスリットの長手方向に行き渡らせてから塗工溶液を環状流路へ導入するダイヘッドが開示されている。このダイヘッドでは、塗工溶液溜まり部を形成しなければならないため、ダイヘッドが大型化するとともにダイヘッドの加工工数が増え、コストアップに繋がる虞がある。
【0014】
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するダイヘッドを提供することを目的とする。すなわち、塗工溶液をスリットの長手方向において一様に広げてスリットへ導入できるダイヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明のダイヘッドは、塗工溶液を吐出するスリットと、スリットの開口領域に対して塗工溶液を導入する流路と、流路に塗工溶液を供給するための導入口と、流路の内部において、塗工溶液の吐出方向と交わり且つスリットの長手方向に沿う軸を回転軸として回転する回転体と、を備える。回転体に配設され、回転体の回転に伴い導入口からスリットの長手方向の両側に塗工溶液を向かわせる羽根部材を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明のダイヘッドによれば、塗工溶液をスリットの長手方向において一様に広げてスリットへ供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態における塗工装置の概略図である。
【図2】本発明の実施形態におけるダイヘッドの斜視図である。
【図3】図2に示すダイヘッドのA−A断面図である。
【図4】図2に示すダイヘッドのB−B断面図である。
【図5】塗工溶液の粘度とせん断速度との関係を示す概略図である。
【図6】環状流路の一部を拡大した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態における塗工装置1の概略図である。図1に示すように、塗工装置1には、樹脂やスラリーといった塗工溶液2を吐出するダイヘッド3と、ダイヘッド3が固定されたヘッド移動手段4と、を備える。
【0020】
ダイヘッド3には、ヘッド本体12の一端に塗工溶液2を膜状に吐出するためのスリット5が形成されている。ヘッド移動手段4には、モータやシリンダなどの駆動手段が設けられており、ヘッド移動手段4によって、塗工装置1におけるダイヘッド3の位置を移動することができる。
【0021】
また、塗工装置1には、箔などの被塗工物6を巻きつけるためのロール7が設けられており、ダイヘッド3の塗工溶液の吐出先にロール7が配置されている。被塗工物6をロール7に巻きつけることによって、被塗工物6がダイヘッド3のスリット5に対向して配置されるとともに、被塗工物6に塗工溶液2を塗工する際における被塗工物6の振動を抑制することができる。
【0022】
被塗工物6は、被塗工物6の供給源(不図示)からロール7に送られ、ロール7に巻きつけられた状態でダイヘッド3とロール7との間を通過する。このときに、ダイヘッド3から吐出される塗工溶液2が、被塗工物6のロール7と接触する面と反対側の被塗工面に付着する。その後、被塗工物6はロール7から引き離されて、被塗工物6の回収装置(不図示)へ送られる。
【0023】
塗工装置1は、塗工溶液2を貯留するための貯留タンク8と、貯留タンク8にある塗工溶液2を圧送するためのポンプ9をさらに備えている。ポンプ9とダイヘッド3とは配管10で接続されており、ポンプ9を駆動させることによって塗工溶液2をダイヘッド3に供給することができる。ダイヘッド3の内部には、スリット5の開口領域に塗工溶液2を導入する流路11が形成されている。流路11は配管10と連通されており、流路11を介して配管10からスリット5へ塗工溶液2が送られる。
【0024】
図2は、本発明の実施形態におけるダイヘッド3の斜視図である。また、図3はダイヘッド3を、スリット5の長手方向と垂直に交わる面(図2におけるA−A面)で切断したときの断面図であり、図4はダイヘッド3を、流路11の一部を通る面(図2におけるB−B面)で切断したときの断面図である。
【0025】
図2及び図3に示すように、ダイヘッド3は、一対のヘッド本体12が組み合わせられることによって構成される。ヘッド本体12の対向する面の間に隙間が形成されるようにヘッド本体12が配置されている。
【0026】
図2、図3及び図4に示すように、各々のヘッド本体12には、該隙間に面して凹み部13が形成されており、ヘッド本体12を組み合わせたときに凹み部13が対向することによって、円柱形状の空間が形成される。すなわち、凹み部13は、円柱形状の周面を形成する円弧壁と、円柱形状の底面を形成する側壁23と、で形成される。
【0027】
また、円柱形状の空間の内径よりも小さい外径を有する回転体14が、円柱形状の空間と同心に配置されている。本実施形態では、回転体14は、円柱状の空間に合わせて円柱体としている。図4に示すように、回転体14はシャフト15を介してダイヘッド3の外部に設けられたモータ16に連結されており、モータ16によって回転体14は回転させられる。
【0028】
凹み部13の円弧壁と回転体14の外周面とで囲まれる円環形状の隙間が形成され、該隙間を塗工溶液2の流路11の一部とすることができる。なお、円環形状の隙間を環状流路17と称す。配管10は環状流路17の一部と連通されている。配管10と環状流路17との連通部分を導入口22とする。
【0029】
スリット5と環状流路17とは、一対のヘッド本体12の対向する面の間に形成された隙間(以下、線状流路18と称す)によって連通されている。したがって、流路11は、環状流路17と線状流路18とで構成され、配管10を介して導入された塗工溶液2は、環状流路17及び線状流路18を経てスリット5から吐出される。
【0030】
ダイヘッド3には、スリット5以外から塗工溶液2が漏出しないように、スリット5の長手方向に位置する面を覆う被覆部材19が設けられている。被覆部材19はヘッド本体12と一体成形されていてもよい。被覆部材19によって、流路11の、スリット5の長手方向に位置する側壁23が形成される。シャフト15は、被覆部材19に設けられた軸受20に挿通されることによって回転可能に保持されている。
【0031】
図4に示すように、回転体14の外周面には、回転体14から凹み部13へ向けて突出して羽根部材21が配設されている。羽根部材21は、塗工溶液2の吐出方向Tに対して2つの方向に傾いて配置され、回転体14の回転に伴い導入口22からスリット5の長手方向の両側に塗工溶液2を向かわせることができる。
【0032】
すなわち、羽根部材21は、先端部24と、先端部24よりも回転体14の回転方向Rの後方側にある後端部25と、を有する。2つの側壁23のうちの一方の側壁23と、導入口22から塗工溶液2の吐出方向Tに沿って且つ回転体14の回転軸と交わる断面と、の領域26にある羽根部材21では、後端部25が先端部24よりも一方の側壁23の側に位置している。
【0033】
2つの側壁23のうちの他方の側壁23の側の領域27にある羽根部材21も同様に形成されているため、回転体14を回転させたとき、羽根部材21は、導入口22から供給された塗工溶液2を両方の側壁23へ向かわせる。環状流路17の、スリット5の長手方向における幅を、スリット5の長手方向の幅と略等しく形成することにより、環状流路17において塗工溶液2をスリット5の長手方向に行き渡らせることができる。
【0034】
その結果、スリット5の長手方向において比較的ばらつきの小さい膜圧を有する塗工溶液2を、スリット5から吐出することが可能となる。
【0035】
なお、羽根部材21は、回転体14の外周面に沿って螺旋状に配置されていてもよい。
【0036】
また、図4では、導入口22は、環状流路17の、スリット5の長手方向に対して中央の位置に配されているが、これには限られない。その場合は、羽根部材21の配置も変わってくる。図4では、導入口22が、環状流路17の、スリット5の長手方向に対して中央の位置に配されており、且つその導入口22の位置を境にして羽根部材21の傾く方向が変更されている。導入口22が、環状流路17の、スリット5の長手方向における中央位置からずれているときは、このときの導入口22の位置を境にして羽根部材21の傾く方向を変えればよい。
【0037】
さらに、領域26と領域27との境を形成する断面を、回転体14の回転軸に垂直に交わる断面とすることにより、塗工溶液2をスリット5の長手方向に行き渡らせることがより容易になる。
【0038】
ここで、塗工溶液2の粘度ηの特性について説明する。図5は、塗工溶液2におけるせん断速度γ’と粘度ηとの関係を示す概略図である。図5に示すように、塗工溶液2は、せん断速度γ’が大きくなるにつれて粘度ηが小さくなる非ニュートン流体の特性を有している。
【0039】
また、せん断速度γ’がある程度の値(例えば図5に示すγ0’)以上では、粘度ηはほとんど変化しなくなり、略一定の値η0で推移する特性を有している。したがって、γ0’以上のせん断速度γ’を塗工溶液2に与えることにより、塗工溶液2の粘度ηは、せん断速度γ’がγ0’以下の場合の粘度ηよりも小さく、且つせん断速度γ’の変動に影響を受けにくくなる。
【0040】
図6は、環状流路17の一部を拡大した斜視図である。簡略化のために、凹み部13及び回転体14を平板とし、環状流路17を直線状の流路とする。
【0041】
図6に示すように、塗工溶液2が、静止している凹み部13と、速度V[m/s]で運動している回転体14と、の間に挟まれている。このとき、凹み部13と回転体14との間の間隔をh[m]とすると、塗工溶液2に与えられるせん断速度γ’[1/s]は、次のように表される。
【0042】
【数1】

【0043】
したがって、図5に示すような、塗工溶液2の粘度ηとせん断速度γ’との関係をあらかじめ把握することによって、所望の粘度η0は、対応するせん断速度γ0’から得ることができる。所望のせん断速度γ0’を得るために必要な速度V及び間隔h、すなわち回転体14及び凹み部13の寸法、並びに回転体14の回転速度を決定することで、所望の粘度η0が得られる。
【0044】
次に、ダイヘッド3の動作及びダイヘッド3を用いた塗工方法について説明する。
【0045】
まず、塗工溶液2を構成する粉体と溶剤とを混合し、塗工溶液2を作製する。そのときに、塗工溶液2の粘度ηとせん断速度γ’との関係を測定し、せん断速度γ0’以上のせん断速度γ’を得るために必要な回転体14及び凹み部13の寸法と、回転体14の回転速度ωを求めておく。
【0046】
次に、作製した塗工溶液2を貯留タンク8に移し、ポンプ9を用いて塗工溶液2をダイヘッド3に圧送する。回転体14を所望の回転速度で回転させ、環状流路17に到達した塗工溶液2にせん断速度γ’を与える。その結果、塗工溶液2の粘度ηは所望の値η0まで低下する。
【0047】
また、羽根部材21によって、塗工溶液2は導入口22から側壁23まで広げられる。その後、塗工溶液2は線状流路18に送られ、スリット5から吐出される。
【0048】
本発明のダイヘッドによれば、ダイヘッド3に塗工溶液2をスリットの長手方向に広げるための塗工溶液溜まり部を設けることなく、塗工溶液2にせん断速度γ’を付与するとともにスリット5の長手方向に塗工溶液2を広げることができる。
【0049】
また、ダイヘッド3の内部で、羽根部材21を用いて塗工溶液2を撹拌することができる。特に、せん断速度γ’が付与されていない塗工溶液2では粘度ηが高く、塗工溶液2が十分に撹拌されていないことがある。本発明におけるダイヘッド3を用いることによって、塗工溶液2の粘度ηを小さくするとともに羽根部材21で撹拌することができるため、塗工溶液2の品質をより均一にすることができる。
【0050】
上述の説明では、凹み部13を対向させて円柱形状の空間を形成し、回転体14を円柱体として環状流路17において塗工溶液2にせん断速度γ’を付与しているが、塗工溶液2にせん断速度γ’を与える機構は円柱形状の回転体14に限られない。流路11を形成する一の壁面の少なくとも一部が、一の壁面に対向する面に対して相対移動可能に形成し、該一の面を移動させる移動手段を設ければよい。
【0051】
また、回転体14の外周面の温度を変化させる温度調節手段をさらに設けることによって、より塗工溶液2の粘度ηを小さくすることができる。発明におけるダイヘッド3では、羽根部材21が塗工溶液2と接触するため、従来の羽根部材21が設けられていない回転体14を用いた場合よりも回転体14から塗工溶液2への伝熱面積が大きくなる。したがって、塗工溶液2に熱が伝わり易くなり、塗工溶液2の粘度をより低下させることができる。
【0052】
温度調節手段としては、回転体14を中空構造とし、中空部に温水などの熱媒体を流すことによって実現することができる。
【符号の説明】
【0053】
1 塗工装置
2 塗工溶液
3 ダイヘッド
4 ヘッド移動手段
5 スリット
6 被塗工物
7 ロール
8 貯留タンク
9 ポンプ
10 配管
11 流路
12 ヘッド本体
13 凹み部
14 回転体
15 シャフト
16 モータ
17 環状流路
18 線状流路
19 被覆部材
20 軸受
21 羽根部材
22 導入口
γ’ せん断速度
η 粘度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗工溶液を吐出するスリットと、
前記スリットの開口領域に対して前記塗工溶液を導入する流路と、
前記流路に前記塗工溶液を供給するための導入口と、
前記流路の内部において、前記塗工溶液の吐出方向と交わり且つ前記スリットの長手方向に沿う軸を回転軸として回転する回転体と、を備えたダイヘッドにおいて、
前記回転体に配設され、前記回転体の回転に伴い前記導入口から前記スリットの長手方向の両側に前記塗工溶液を向かわせる羽根部材を備えたことを特徴とするダイヘッド。
【請求項2】
前記羽根部材は、先端部と、該先端部よりも前記回転体の回転方向の後方の側にある後端部と、有し、
前記流路の対向する側壁であって前記回転軸の方向に位置する2つの側壁のうちの一方の側壁と、前記導入口から前記塗工溶液の吐出方向に沿って且つ前記回転体の前記回転軸と交わる断面と、の間にある領域では、前記後端部が前記先端部よりも前記一方の側壁の側に位置し、
前記2つの側壁のうちの他方の側壁と、前記断面との間にある領域では、前記後端部が前記先端部よりも前記他方の側壁の側に位置することを特徴とする請求項1に記載のダイヘッド。
【請求項3】
前記流路の一部が、前記側壁を底面とする円柱形状の空間で形成され、
前記回転体が、前記円柱形状の空間と同心に配置される円柱体であることを特徴とする請求項2に記載のダイヘッド。
【請求項4】
前記羽根部材が、前記回転体の外周面に沿って螺旋状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のダイヘッド。
【請求項5】
前記回転体の温度を変化させる温度調節手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のダイヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−183340(P2011−183340A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−53132(P2010−53132)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】