説明

ダイヤルアウト音声通知システム

比較的大量のコンテンツを顧客宅内デバイス群に迅速に配信するためのメッセージブロードキャストシステムを開示する。ダイヤルアウト音声サーバが、顧客宅内警報デバイス群に関連する複数の電話番号に対する複数の電話コールを開始する。また、ダイヤルアウトサーバは、警報デバイス群に対する着信音声メッセージを示す制御データ信号も、警報デバイス群に送信する。顧客宅内デバイス群は、通信チャネルを介して遠隔通信ネットワークに接続され、制御データ信号に関して、通信チャネルを継続的に監視するように構成される。制御データ信号の受信に応答して、警報デバイスは、着信音声メッセージを受信するように自らを自動的に構成する。警報デバイスに音声メッセージを配信した後、ダイヤルアウト音声サーバは、切断し、別のコールを行うことができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、遠隔通信システムに関し、より一般的には、自動電話ダイヤルアウト音声通知システムに関する。
【0002】
(関連出願)
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2003年8月7日に出願した米国特許仮出願第493216号明細書の恩典を主張する。
【背景技術】
【0003】
メッセージを一群の人々にブロードキャストするための様々なタイプのメッセージブロードキャストシステムが存在する。公共警報(public alerting)は、地理的区域内の全住民に、例えば、特定の都市のすべての住宅に警報をブロードキャストすることを指す。緊急事態通知は、一般に、特定のリストの受信者に送信されるメッセージを指す。そのリストは、例えば、ある地理的区域にさらに制約されることが可能である。例えば、都市内のすべての消防署の署長に緊急事態通知が送信されることが可能である。
【0004】
1つのタイプのメッセージブロードキャストシステムが、コンピュータサーバを使用して、あらかじめ記録された音声メッセージが、リストの電話番号に配信される、ダイヤルアウト音声通知システムである。それらのシステムは、リストの中の各番号をダイヤル呼び出しして、次に、コールに応答が行われると、あらかじめ記録されたメッセージを再生する。サーバ上で利用可能なポートの数に依存して、複数の番号が同時にダイヤル呼び出しされることが可能である。応答がない場合、システムは、次の番号に進み、応答のない電話番号を定期的に再試行する。システムは、メッセージが、リストの中のすべての番号に配信されるまで(または何らかのタイムアウト期間が満了するまで)、番号をダイヤル呼び出しすることを続ける。そのようなシステムは、例えば、政府機関によって、緊急事態通知システムを実施するのに、または企業によって、従業員へのブロードキャストメッセージを実施するのに使用されることが可能である。それらのダイヤルアウト音声通知システムは、大量のメッセージコンテンツを配信することができるという利点を有する。しかし、それらのシステムはまた、メッセージを配信するのが非常に遅く、このため、時間に敏感な(time sensitive)情報のケースでは、しばしば、小さい連絡先リストを使用することに限定される。
【0005】
サーバが、電話網に接続するのに使用するポートの数の物理的限度は別にして、ダイヤルアウト音声通知システムの配信パフォーマンスは、コールを完了するのにかかる時間、および音声メッセージの時間の長さによる影響を受ける。コール完了時間は、コールセットアップ時間と、個人が、呼び出しが鳴っている間にコールに応答するのにかかる時間の合計である。コールセットアップ時間は、通常、アクセスの容易さ、およびネットワーク応答に依存して、3秒から5秒までの範囲である。平均で、コールに、3回のリンギングサイクル(通常の6秒のリンギングサイクルを有する)の後、コールに応答が行われるものと想定すると、コールに応答する平均時間は、18秒と推定される。30秒の音声メッセージでは、各コールは、およそ52秒(18+30+4)続くことが分かる。このため、かなり控え目な数の受信者でも、この形でメッセージを配信することは、数日はかからないにしても、数時間かかる可能性がある。
【0006】
現在のダイヤルアウト音声通知システムが抱える別の問題は、そのようなコールに応答した後、受話者が、そのコールの性質を理解するのに数秒を要する可能性が高いことであり(ブロードキャストメッセージの受信が予期されていない可能性があるため)、これにより、受話者が、メッセージの一部を聞き逃すことになる可能性がある。そのような状況に対処するため、ダイヤルアウト通知システムは、普通、ユーザが、メッセージの再生を要求することを可能にする。これは、受話者がメッセージを理解することを確実にするのに役立つ一方で、コール時間を延ばし、すべての対象の受信者へのメッセージの配信をさらに遅延させる。例えば、メッセージが再生されることを受話者が要求した場合、コール時間は、今度は、82秒(18+30+4+30)になり、各サーバポートが、1時間当たり43のコール以下に制限される。留守番電話機(answering machine)が、ダイヤルアウトシステムに別の困難を生じさせる。第1に、留守番電話機は、普通、着信コールに応答する最後の手段のデバイスとして構成される。その環境では、留守番電話機は、一般に、5回のリンギングサイクルの後に電話に出るように設定される。前述の実施例は、平均で3回のリンギングサイクルを使用したのに対して、5回のリンギングサイクルに延びることにより、コール時間にさらなる12秒が加えられる。第2に、留守番電話機は、電話に出ると、記録を開始する前に、5秒間から10秒間続く可能性がある挨拶を再生することを始め、これにより、コール時間にさらなる時間が追加される。第3に、留守番電話機が電話に出ると、ダイヤルアウトサーバは、人と通信しているのか、または別のマシンと通信しているのかを判定するのに困難を生じる。ダイヤルアウトサーバは、人と通信していると誤って考えた場合、記録が開始する前に、メッセージを再生することを始める可能性がある。その結果、緊急事態の性質をおそらく明らかにする、メッセージの最初の部分が、記録されない可能性がある。ダイヤルアウトサーバは、自らが、別のマシンと通信していると正しく判定した場合、それでも、記録が始まる時点を誤って検出する可能性がある。というのは、留守番電話機は、プロンプト音(prompt tone)を使用しているとしても、すべてが同一のプロンプト音を使用するわけではないからである。この問題に対する1つの問題解決法は、メッセージを自動的に繰り返すことであり、94秒のコール(30+30+4+30)がもたらされる。
【0007】
さらに、コールに応答が行われない状況では、サーバは、応答のない電話番号を定期的に再試行しなければならない。各回の応答のない試行は、サーバが、5回のリンギングの後に試行を放棄するものと想定すると、さらなる34秒(30+4)を消費する。電話番号の30%が、初回の試行時に応答のない結果となる場合、平均のコール時間は、およそ20%延びる。民間のダイヤルアウトサービスからの統計により、応答のないコール、話中の線、および留守番電話機が、コールスループットを顕著に低下させることが確認される。このため、理解することができるとおり、現在のダイヤルアウト音声通知システムは、大量のメッセージコンテンツの配信を可能にするが、いくつかの限界により、多くの時間に敏感な応用例に関して、システムが遅くなり過ぎる可能性がある。
【0008】
ダイヤルアウト通知システムの速度問題に対処するための1つのシステムが、(特許文献1)で説明されており、(特許文献1)は、電話線に接続し、特定のアラーム信号に関して、その電話線を監視するアラーム/通知デバイスを説明する。特別な信号が受信されると、デバイスは、視覚的通知および/または可聴の通知で応答する。視覚的通知には、短いテキストメッセージを表示するためのLCDが含まれることが可能である。このタイプのシステムの利点は、システムの速度である。このタイプのシステムは、前述したダイヤルアウト音声通知システムよりもはるかに迅速に、住宅にメッセージを送信することができる。しかし、速度に対するトレードオフが、有意なメッセージコンテンツの欠如である。このタイプのシステムのテキストメッセージは、比較的少数の文字(通常、10ないし60)に制限され、したがって、このシステムは、ダイヤルアウト音声通知システムの長大なメッセージコンテンツを配信することができない。
【0009】
【特許文献1】米国特許第6021177号明細書
【特許文献2】米国特許出願第09/626437号明細書
【非特許文献1】IEEE Standard for Automatic Meter Reading via Telephone − Network to Utility Controller (1329)
【非特許文献2】Telcordia Technologies Generic Requirements, GR−30−CORE Voiceband Data Transmission Interface (GR−30−CORE)
【非特許文献3】Telcordia Technologies GR−575−CORE Calling Identity Delivery on Call Waiting
【非特許文献4】Telcordia Technologies Generic Requirements, GR−31−CORE Calling Number Delivery
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
理解することができるとおり、現在のメッセージブロードキャストシステムは、コンテンツと速度の間でトレードオフを行わなければならない。ダイヤルアウト音声通知システムは、大量のコンテンツを配信することができるが、そのようなコンテンツを、ほどほどに大きい人数の受信者に配信するのさえ、非常に遅い。(特許文献1)で説明するシステムは、コンテンツを迅速に配信することができるが、システムが配信することができるコンテンツの量が、大幅に制限されている。
【0011】
したがって、大量のコンテンツをより迅速に配信することができるメッセージブロードキャストシステムの必要性が求められる。
【0012】
本発明は、比較的大量のコンテンツを顧客宅内デバイスに迅速に配信することができるメッセージブロードキャストシステムを提供することにより、先行技術の諸問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の諸原理によれば、ダイヤルアウト音声サーバが、顧客宅内警報デバイス群に関連する複数の電話番号への複数の電話コールを開始する。また、ダイヤルアウト音声サーバは、警報デバイス群に制御データ信号も送信する。制御データ信号は、着信音声メッセージを警報デバイス群に示す。
【0014】
顧客宅内デバイス群は、通信チャネルを介して遠隔通信ネットワークに接続され、デバイス群は、制御データ信号に関して通信チャネルを継続的に監視するように構成される。制御データ信号の受信に応答して、警報デバイスは、着信音声メッセージを受信するように自らを自動的に構成する。この自動的構成は、エンドユーザの介入なしに行われ、したがって、エンドユーザ対話によって導入される遅延は、本発明の諸原理に従って回避される。音声メッセージを警報デバイスに配信した後、ダイヤルアウト音声サーバは、切断して、別のコールを行うことができる。
【0015】
本発明の諸原理は、様々な実施形態において実施することができる。例えば、ダイヤルアウトサーバに関して、ダイヤルアウトサーバが、顧客宅内へのコールを開始して、制御データ信号を送信することができる様々な形が存在する。一実施形態では、ダイヤルアウト音声サーバは、コールを、リンギングが抑圧された(suppressed ringing)電話コールとして開始し、これにより、線に従来のリンギングを印加することなしに、顧客宅内デバイス群に対する音声パスの確立がもたらされる。次に、制御データ信号が、確立された音声パスを介して、帯域内データ信号として送信される。
【0016】
代替として、ダイヤルアウト音声サーバは、ネットワークに制御信号をシグナルすることによってコールを開始して、制御データ信号が、帯域内信号または帯域外データとして送信されることが可能であるようにしてもよい。以下にさらに詳細に説明するとおり、Caller−IDサービスおよび通話中着信サービス(call waiting service)を含め、様々なオンフック(on−hook)およびオフフック(off−hook)のデータ送信技術を使用することができる。
【0017】
前述したとおり、警報デバイスは、ダイヤルアウトサーバからの着信音声メッセージを示す制御データ信号の受信に関して、通信チャネルを継続的に監視する。制御データ信号は、ダイヤルアウトサーバおよびデータネットワークがどのようにデータ信号を送信するかに依存して、様々な形で受信されることが可能である。前述したとおり、適切な制御データ信号が受信されると、警報デバイスは、着信音声メッセージを受信するように自らを自動的に構成する。この自動的構成により、警報デバイスが、着信コールに自動的に応答することが可能である。さらに、制御データ信号を受信すると、警報デバイスは、顧客宅内におけるエンドユーザに様々なタイプのアラーム信号を開始して、音声メッセージが受信されたことを示すことが可能である。また、警報デバイスは、音声メッセージを記録して、顧客宅内におけるユーザが、後の時点で、そのメッセージにアクセスできるようにすることもできる。このため、ユーザが、メッセージを受信するように顧客宅内において対応できない場合でも、メッセージは、やはり、配信され、ダイヤルアウト音声サーバは、後の時点でコールを再試行することなしに、次のコールにとりかかることができる。警報デバイスは、音声メッセージが実際に受信され、許可されたユーザによって受信されることを確実にすることに役立つ、様々なタイプの確認サービスおよび認証サービスを実施することができる。
【0018】
本発明によるシステムの別の利点は、ダイヤルアウト音声サーバの音声メッセージ機構をより効率的に利用することができることである。以下にさらに詳細に説明するとおり、本発明によるシステムは、先行技術のシステムのコール確立のばらつきを有さない。というのは、コールには、顧客宅内警報デバイス群によって自動的に応答が行われるからである。その結果、同一の最終スイッチ(terminating switch)上のダイヤル呼び出しされる番号に、ダイヤルアウト音声サーバによって行われたコールは、非常に似通ったコール確立時間を有する可能性が高い。これにより、多くのコールの間でダイヤルアウト音声サーバの1つの音声メッセージ機構を共用する可能性がもたらされ、多数の同時のコールを提供する能力を依然として備えながら、より少ない専用の音声メッセージ機構を有するダイヤルアウト音声サーバの設計が可能になる。
【0019】
本発明の諸原理は、有線電話網、無線電話網、ケーブルネットワーク、およびパケットネットワークを含む、様々なタイプのネットワークにおいて実施することができる。
【0020】
本発明の以上、およびその他の利点は、以下の詳細な説明、および添付の図面を参照することにより、当業者には明白となろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、本発明を実施することができるネットワーク100を示すブロック図である。ネットワークは、ユーザが、ダイヤルアウト音声通知サービスを開始し、制御するために対話することができる通知管理システム102を含む。ユーザ制御の下で、通知管理システム102は、目標の人々(target population)の電話番号を特定し、電話番号リスト、およびあらかじめ記録された音声メッセージを、ダイヤルアウト音声サーバ104および105のような、1つまたは複数のダイヤルアウト音声サーバに分配する。通知管理システム102は、適切にプログラミングされたコンピュータとして実施することができ、通知管理システムの構成の詳細は、本発明の諸原理を理解するのに必須ではない。通知管理システム102は、ダイヤルアウト音声サーバ群に直接に接続されても、データネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワークなど)を介して接続されてもよい。ダイヤルアウト音声サーバ104は、スイッチ106を介してPSTN(公衆交換電話網)110に接続される。ダイヤルアウト音声サーバ104は、複数のポート108を介してスイッチ106に接続される。ポート108の数により、ダイヤルアウト音声サーバ104が開始することができる同時のコールの数が定義される。コールセットアップ情報をシグナルするためのデジタルアクセストランク群を有するトランク制御チャネル109が、通常、存在する。通常のトランキング接続(trunking connection)には、E&Mトランク、またはループ開始線(loop start line)から成るISDN−PRIおよびチャネル化T1が含まれる。スイッチ106は、スイッチ112、118のような、1つまたは複数のさらなるスイッチに接続されることが可能であり、これにより、コールが、PSTN全体にわたってルーティングされ、最終的に、顧客宅内に終端することが可能になる。顧客宅内に接続されるスイッチは、最終スイッチ、または中央局(central office)スイッチと呼ぶことができる。図1では、スイッチ112が、顧客宅内114および116に接続された最終スイッチである。2つだけの顧客宅内114および116を図1に示すが、通常の最終スイッチは、多くの顧客宅内に接続される。
【0022】
図1のダイヤルアウト音声サーバ105は、スイッチ118を介してPSTN110に接続されているのが示されている。スイッチ118は、ネットワークゲートウェイとして作用し、MSC(移動交換局)122と呼ばれる無線スイッチを介して無線ネットワーク120に、音声ゲートウェイ134(ソフトスイッチによって実施されることも可能な)を介してケーブルネットワーク132にも接続される。MSC122は、基地局124および126にさらに接続される。基地局124は、無線インタフェース132を介して無線デバイス128と、基地局126は、無線インタフェース134を介して無線デバイス130とそれぞれ通信しているのが示されている。音声ゲートウェイ134は、マルチメディア、音声、およびデータをセットトップボックス138にブロードキャストするヘッドエンド136にさらに接続され、セットトップボックス138は、テレビ(例えば、テレビ140)にビデオアクセスを提供し、コンピュータ(例えば、コンピュータ142)にインターネットアクセスを提供し、電話機(例えば、電話機146)に電話アクセスを提供する。セットトップボックス138に接続されているのが示されている警報デバイス144を以下にさらに詳細に説明する。スイッチ、MSC、基地局、音声ゲートウェイ、およびヘッドエンドを含む、ネットワーク100のような遠隔通信ネットワークの構成は、当技術分野で周知であり、本明細書で詳細に説明することはしない。
【0023】
ダイヤルアウトサーバ104、105は、便宜上、PSTN110に接続されているのを示すが、MSC122または音声ゲートウェイ134に直接に接続され、サブネットワーク(PSTN、無線、およびケーブル)のいずれにおける警報デバイス群に対しても連絡をとる能力を保持する。
【0024】
図2は、ダイヤルアウト音声サーバ200のさらなる詳細を示す。ダイヤルアウト音声サーバ200は、データネットワークと通信するためのネットワークインタフェース202を含む。図1に示したインプリメンテーションでは、ネットワークインタフェース202は、通知管理システム102との通信を提供する。また、ダイヤルアウト音声サーバ200は、ダイヤルアウト音声サーバ200の全体的な動作を制御する、1つまたは複数のプロセッサ(例えば、プロセッサ204)も含む。当技術分野で周知のとおり、ダイヤルアウト音声サーバ200は、適切にプログラミングされたコンピュータとして実施することができ、そのため、ダイヤルアウト音声サーバ200の動作は、コンピュータプログラム命令の実行によって定義される。コンピュータプログラム命令は、メモリ206の中に格納されることが可能である。また、メモリ206は、ダイヤルアウト音声サーバ200の動作に要求される、他のデータも含む。メモリ206は、磁気媒体、光媒体、電子媒体、またはそれ以外の媒体を含む、任意のタイプの記憶媒体を表すことを理解されたい。さらに、1つだけのメモリ206を図2に示すが、メモリ206は、任意の1つまたは複数のタイプの記憶媒体として実施することができる。また、ダイヤルアウト音声サーバ200は、1つまたは複数の音声メッセージ機構、例えば、音声メッセージ機構208、210も含む。音声メッセージ機構208、210は、様々な顧客宅内に配信されるべき音声記録を再生するように動作する。メッセージは、アナログフォーマットまたはデジタルフォーマットでメモリ206の中に格納されることが可能であり、音声メッセージ機構208、210は、格納されたメッセージを、ダイヤルアウト音声サーバ200の出力ポート214、216、218に配信するために、アナログ音声信号またはデジタル音声信号に変換する。出力ポート214、216、218は、図1に関連して前述したとおり、電話網スイッチに接続される。音声メッセージ機構208、210は、内部スイッチ220を介して出力ポート214、216、218に接続され、スイッチ220は、音声メッセージ機構の単一の出力を、出力ポート214、216、218の複数のポートに接続することができる。そのような構成の利点を、以下にさらに詳細に説明する。ダイヤルアウト音声サーバ200の様々なコンポーネントは、例えば、データバス212を使用して、当技術分野で周知の形で、互いに接続することができる。顧客宅内300のさらなる詳細を図3に示す。図3は、着信電話線306と標準の電話機302の中間に接続された警報デバイス304を示す。警報デバイス304は、電話線306と電話機302の中間にデバイスを接続するための2つの標準RJ−11電話ポート308、310を含む。これにより、警報デバイス304が、以下にさらに詳細に説明するとおり、必要な場合、標準の電話機302への、ある種のデータ信号およびミュート信号、ならびに標準の電話機302からの、ある種のデータ信号およびミュート信号に関して、電話線を常時、監視することが可能になる。警報デバイス304は、ある種のデータを検出すると、適切な処理を開始することができる。それ以外の場合、線306を介して着信する通常の電話コールが、電話機302による通常の処理のために、ポート310を介して電話機302に送られることが可能である。警報デバイス304は、警報デバイス304の全体的な動作を制御するプロセッサ310を含む。当技術分野で周知のとおり、警報デバイス304の動作は、メモリ312の中の格納されたコンピュータプログラム命令の実行によって定義されることが可能である。また、メモリ312は、警報デバイス304の動作に要求される、他のデータも含む。メモリ312は、磁気媒体、光媒体、電子媒体、またはそれ以外の媒体を含む、任意のタイプの記憶媒体を表すことを理解されたい。さらに、1つだけのメモリ312を図3に示すが、メモリ312は、任意の1つまたは複数のタイプの記憶媒体として実施することができる。また、警報デバイス304は、ユーザとインタフェースをとるための様々な入出力デバイスも含む。ユーザとインタフェースをとるために使用することができる、多数の様々なタイプの入出力デバイスが存在し、本明細書で使用するI/O314は、任意のタイプの入出力デバイスを表す。例えば、使用することができる通常の入出力デバイスには、1つまたは複数のLED(発光ダイオード)316、オーディオ出力のためのスピーカ318、LCD(液晶ディスプレイ)320、物理的動き(例えば、振動)を生じさせるためのトランスデューサ322、ならびに様々なコマンドをユーザが警報デバイス304に入力することを可能にするための、様々なユーザキー324が含まれる。警報デバイス304の様々なコンポーネントは、例えば、データバス326を使用して、当技術分野で周知の形で互いに接続することができる。バッテリなどの、バックアップ電源328が提供されて、商業電力が停電したが、電話アクセスが、依然として機能している場合に、警報デバイスが、機能し、メッセージを受信することを可能にする。警報デバイスの動作を、以下にさらに詳細に説明する。本発明の諸原理による警報デバイスに関する様々な可能な構成が存在することが、当業者には認識されよう。例えば、プログラマブルプロセッサ310を図3に示すが、警報デバイスの所望の機能は、ソフトウェアの代わりにハードウェアを使用して、あるいはハードウェアとソフトウェアの何らかの組合せを使用して得ることもできることが、当業者には認識されよう。また、警報デバイスは、スピーカや電話インタフェースカードなどの、適切な周辺機器を備えたパーソナルコンピュータまたはテレビに組み込んで、電子メール、ページング、Webポスティング、またはより目立つスクリーン表示などの、より豊かな能力セットを利用することができることも、当業者には認識されよう。
【0025】
次に、本発明の一実施形態を、図4のコールフローチャートに関連して説明する。この実施形態では、変更されるべき被呼線(called line)は、オンフックである。図4の垂直の線は、ダイヤルアウト音声サーバ(例えば、104または105)、遠隔通信ネットワークスイッチ(例えば、106、112、または118)、警報デバイス(例えば、304)、およびユーザをそれぞれ表す。水平の矢印は、エンティティ間で伝送されているコールフローメッセージおよびデータを表す。メッセージの順次のタイミングが、矢印の相対的な垂直位置で表され、このため、最初のメッセージは、チャートの最上部に示され、メッセージは、チャートを下に行くことにより、順次に進む。絶対的なタイミングは、チャートに示しておらず、代わりに、相対的なタイミングだけを示している。本発明の第1の実施形態によれば、通知管理システムは、ブロードキャスト音声メッセージを受信する必要がある電話番号のリストを特定するものと想定されたい。前述したとおり、そのメッセージは、緊急事態ブロードキャスト(例えば、気象警報)または情報ブロードキャスト(例えば、企業施設閉鎖)であることが可能である。通知管理システム102は、電話番号のリストを音声メッセージとともに、ダイヤルアウト音声サーバ104、105のいずれか、または両方に送信する。いずれのサーバを使用するかは、音声メッセージが配信されるべき電話番号に依存する。一部の電話番号には、遠隔通信ネットワークのトポロジに依存して、ダイヤルアウト音声サーバの一方、または他方によって、より効率的にサービスが提供されることが可能である。例えば、一部の電話番号には、その特定の電話番号群にサービスを提供する最終スイッチへのダイヤルアウト音声サーバの近さ、またはサブネットワークへのダイヤルアウト音声サーバの接続に基づき、サーバが割り当てられることが可能である。使用されるダイヤルアウト音声サーバの特定の選択は、本発明の諸原理を理解するのに必須ではない。
【0026】
図4の説明のため、ダイヤルアウト音声サーバは、サーバ104であり、スイッチは、最終スイッチ112であり、警報デバイスは、顧客宅内114、116における1つまたは複数の警報デバイスであるものと想定する。第1に、サーバ104が、最終スイッチ112に対して、リンギングが抑圧されたコールを開始する(402)。リンギングが抑圧されたコールは、ダイヤルアウト音声サーバが、通常のリンギングを印加することなしに、宛先電話番号に対する接続を確立することを可能にする、特別なスイッチ機能を利用する。一実施形態では、リンギングが抑圧されたコールは、リンギングが抑圧されたアクセス機能を使用して、ISDN(デジタル総合サービス網)などのデジタルアクセス機構を介して、最終スイッチ112にコールセットアップメッセージを送信することによって開始される。例えば、Nortel DMS100スイッチ上で利用可能なリンギングが抑圧されたアクセス機能を使用して、サーバ104によって発信されたコールが、最終スイッチ上の特別なDN(ダイヤル呼び出し番号(dialed number))にルーティングされる。この場合、実際の宛先電話番号は、補助番号フィールドの中に入れられる。最終スイッチは、リンギングが抑圧されたアクセス機能を呼び出すことにより、その特別なDNへのすべてのコールに応答する。スイッチは、補助番号フィールドから実際の線宛先(line destination)を選択し、リンギングを印加することなしに、サーバと宛先線(destination line)の間で音声接続を確立する。音声パスが確立されると、Q.931 ISDNメッセージなどの指示(404)が、ダイヤルアウト音声サーバに送り返されて、音声パスがオンフック状態で確立されたことをサーバに知らせる。デジタルループキャリア設備が、ループプラント(loop plant)内にあり、フルタイムのオンフック送信を有するように構成されていない場合、またはパワーダウンモードが有効にされている場合、リンギングが抑圧されたコールは、オプションとして、先行する短いピンリング(ping ring)またはOSI(オープンスイッチングインタバル(open switching interval))で確立して、音声チャネルを割り当てるようにデジタルループキャリア設備を呼び起こし、顧客宅内へのパスが完成させられるようにすることができる。
【0027】
代替の実施形態では、デジタルアクセス機構を使用して、リンギングが抑圧された電話コールを確立するのではなく、遠隔計器読み取りアプリケーションのために当初、開発されたユーティリティテレメトリサービス機能(Utility Telemetry Service Feature)を使用することもできる。この場合、サーバ104は、スイッチ112へのアナログUTTトランクを占有し(seize)、帯域内シグナルプロトコルを使用して、実際の宛先電話アドレスをスイッチに送信する。スイッチは、リンギングなしに、宛先線に対する接続を確立し、指示(404)をサーバに送り返す。この変種は、アナログトランクを使用し、各スイッチへの直接トランキングを要するが、リンギングが抑圧されたアクセス機能と同様の機能が実現される。また、ユーティリティテレメトリサービス機能は、(非特許文献1)において標準化された最初のリンギングが抑圧されたアクセス能力であったため、より広く利用可能である。しかし、両方の機能が、通常のリンギングを印加することなしに、サーバ104から、オンフック状態の顧客宅内への音声チャネルを開く同一の機能を実行する。
【0028】
両方のケースで、指示404を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、テキストパラメータ、メッセージIDパラメータ、アラーム制御パラメータ、フックスイッチ制御パラメータ、および音声記録制御パラメータを指定する帯域内制御データ信号406を生成する。例えば、この帯域内制御データ信号406は、(非特許文献2)において説明されているシグナル方法を使用して生成されたMDMF(Multiple Data Message Format)であることが可能であり、この要件(非特許文献2)は、周知であり、Caller−ID配信のために一般的に使用されている。ユーザ宅内における警報デバイスは、その信号を受信する。
【0029】
ユーザ宅内300における警報デバイス304は、電話線306に接続され、制御データ信号406のような制御データ信号に関して、電話線306を常時、監視する。この場合も、図4に示す本発明の実施形態は、顧客宅内300においてメッセージ406が受信される際に、電話機302がオンフック状態にあるケースに相当する。制御データ信号406が受信されると、警報デバイス304は、メッセージを復号化し、デバイス304のLCDディスプレイ320上のテキストフィールド内で、そのテキストメッセージを表示する。アラーム制御パラメータが、復号化され、顧客宅内300の占有者の注意を引くため、適切なアラームがアクティブにされる(例えば、スピーカ318を介する可聴アラーム、LED316を介する視覚的アラーム、および/またはトランスデューサを介する動きのアラーム)。もちろん、特定のインプリメンテーションに依存して、アラーム機構の様々な組合せを使用することができる。テキストメッセージの表示、および可聴アラームを鳴らすことを、図4にメッセージ408で表す。
【0030】
アラームが鳴っている間に、警報デバイス304は、フックスイッチ制御パラメータおよび音声記録制御パラメータを復号化する。ダイヤルアウト音声サーバが、警報デバイスに音声メッセージを送信することを要求していた場合、フックスイッチ制御パラメータは、最初のアラームの休止後、オフフック条件に移るよう、警報デバイスに命令する。オフフックになった後(410)、スイッチは、メッセージ414を介して、オフフック条件をダイヤルアウト音声サーバに報告する。オフフックになった後、警報デバイスは、可聴アラーム(412)をオフにし、ダイヤルアウト音声サーバからの音声メッセージの受信を待つ。警報デバイスがオフフックになったという、スイッチからの指示414を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、開かれた音声パスを介して、音声メッセージ416をユーザに送信する。警報デバイスは、スピーカ318を介して、顧客宅内300の占有者に音声メッセージを再生する。また、警報デバイスがメッセージを記録すべきことを、メッセージ406内で受信された音声記録制御パラメータが示していた場合、警報デバイス304は、418で表すとおり、音声メッセージを記録する。音声メッセージは、例えば、警報デバイス304のメモリ312の中に記録されることが可能である。警報デバイスは、顧客宅内の占有者による後の取り出しのために、音声メッセージを格納し、音声メッセージをテキストメッセージ、および他のイベント情報に関連付ける。
【0031】
メッセージ配信確認が、メッセージブロードキャストシステムにおいて、しばしば、有利である。例えば、特に緊急事態通知システムにおいて、対象の受信者へのメッセージ配信の確認を提供することが有利である。本発明の諸原理に関連してメッセージ確認を提供するため、警報デバイス304は、確認ボタン(例えば、ユーザキー324の1つ)をさらに有するように構成することができる。確認ボタンを押すことにより(417)、短いインジケータ(例えば、DTMFトーン)(419)がダイヤルアウト音声サーバに送信されて、配信が確認される。好ましくは、受信者は、音声メッセージ自体の中の、またはLCDディスプレイにおけるプロンプトに応答して、可聴アラームまたは音声メッセージの間に確認ボタンを押して、配信を確認する。アラームおよび音声メッセージは、配信を確認する要求に先立って再生されて、ユーザが確認を行うのに待ち期間が導入されることを回避する。アラームおよび音声メッセージは、占有者が、アラームを受け、デバイスまで移動して、メッセージを聞きながら確認を行うことができる期間(interval)を本来的にもたらす。
【0032】
音声メッセージの配信後、サーバは、別の制御データ信号420を警報デバイスに送信する。この制御データ信号420は、オンフックになるよう、警報デバイスに命令し、デバイスのテキスト表示、光、および/またはサウンドで、アラーム条件の状態を調整する。次に、デバイスは、オンフックになる(422)。デバイスがオンフックであるという指示424をスイッチから受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、切断し、次のコールにとりかかる。これにより、以上の説明から理解することができるとおり、本発明の1つの利点は、占有者が、コールを受信するように顧客宅内300に居合わせているか否かに関わらず、警報デバイスが、ブロードキャストメッセージを受信することである。占有者が全く居合わせていない場合でも、音声メッセージは、配信され、426で示すとおり、占有者による後の取り出しのために、警報デバイスの中に格納される。その間に、ダイヤルアウト音声サーバは、次の受信者電話番号に音声メッセージを配信することに移ることができる。音声メッセージは、ユーザ介入なしに配信されることが可能であること、およびリンギングを印加すること、応答を待つこと、または話中の線に再試行することで失われる時間が全く存在しないことから、ダイヤルアウト音声サーバシステムのパフォーマンスが、大幅に向上する。さらに、メッセージは、今や、警報デバイスの中にローカルで格納されるので、メッセージを再生する占有者からの要求により、ダイヤルアウトサーバが、次の配信にとりかかることが遅延させられることがない。図4(ならびに、その後に続く図5〜図11)は、単一のコールの処理を示しているが、通常の実施形態では、ダイヤルアウト音声サーバは、多くの同時のコールを行うことを理解されたい。同時のコールの数は、一般に、ダイヤルアウト音声サーバをネットワークに接続するポートの数によって制限される。前述したとおり、メッセージが受信される際に占有者が居合わせていない場合、占有者は、そのデータを後の時点で取り出すことができる(426)。本発明のさらなる実施形態では、メッセージの取り出しにより、確認がダイヤルアウト音声サーバに送信されることが生じさせられることが可能である。具体的には、ユーザが、メッセージが着信する際に応対できない場合、警報デバイスは、デバイスのメモリ312の中に、そのメッセージの格納済みのローカルコピーを有する。依然としてアラーム条件にある警報デバイスは、占有者が戻ると、占有者を引き付ける。格納済みのメッセージを再生するボタンを押すと428、警報デバイスが、ダイヤルアウトサーバ104、105に終端する、あらかじめプログラミングされた番号にダイヤルアウトする(430)配信後(post−delivery)確認が、自動的に生成される。応答があると、ダイヤルアウトサーバは、警報デバイスが応答したことを警報デバイスに積極的に知らせる制御データ信号432を送信する。というのは、応答インジケータ、またはラインサイドの(lineside)監督は、住宅線上で全く提供されないからである。制御データ信号432を受信すると、警報デバイスは、デバイスの電話番号、ならびに確認が行われているメッセージのメッセージIDを、例えば、その情報を一連のDTMFトーンに符号化することによって報告する(434)。
【0033】
一部の行政および法執行の応用例では、メッセージを提供する前に、受話者を認証することが望ましい。本発明の諸原理に関連してユーザ認証能力を提供するため、制御データ信号は、認証キーコードパラメータも含む。図11は、認証能力が追加された、図4のメッセージフローチャートを示す。図11を参照すると、制御データ信号を受信したことに応答して、警報デバイス304は、可聴アラームおよび視覚的アラームをアクティブにする。次に、警報デバイスは、オフフック状態に移り、スイッチが、このイベントの指示1114をサーバに提供するようにさせる。次に、サーバが、前述の場合と同様に、音声メッセージ1116を送信するが、スピーカホンモードでメッセージを再生する代わりに、1118で示すとおり、警報デバイスが、メッセージを記録する。可聴アラームおよびテキスト表示は、警報デバイスに占有者の注意を引き付ける。アラームは、有効な認証キーが警報デバイスに入力されるまで、または所定のタイムアウト期間(そのようなタイムアウト期間は、各アラームインジケータに関して、別々に定義することができる)が満了するまで、アクティブのままになる。詳細には、メッセージにアクセスするのに、占有者は、警報デバイスにキーコードを入力する(1122)。キーコードが、制御データ信号内で送信された認証コードと合致した場合、警報デバイスは、可聴アラームをオフにし(1124)、先頭から格納済みのメッセージを再生し(1126)、必要な場合、前述したとおり、確認を報告する。有利なインプリメンテーションでは、メッセージ再生は、メッセージの後の部分が、依然、記録されている最中に行われる。しかし、警報デバイスを単純化し、デバイスの費用を低減するため、再生は、メッセージ記録が停止するまで、遅延させることもできる。
【0034】
無許可のユーザが、付属電話機(extension phone)に出て、メッセージが、ダイヤルアウトサーバから警報デバイスに送信されている際に、メッセージを聴取するのを回避するため、低ビット伝送速度のボコーダ(vocoder)および/または暗号化アルゴリズムを使用して、音声メッセージ1116をデータ信号として符号化/暗号化することが望ましい。警報デバイスは、デバイスのプロセッサ310を使用して、音声メッセージを復号化/解読するのに必要なソフトウェアアルゴリズムを含む。
【0035】
図4および図11は、ダイヤルアウト音声サーバからコールが受信された際に、顧客宅内電話機がオンフックであったコールフローチャートを示す。図5は、顧客宅内電話機がオフフックである(すなわち、ダイヤルアウト音声サーバからコールが受信された際、電話コールで通話中である)本発明の実施形態のコールフローチャートを示す。前述したとおり、通知管理システムが、ブロードキャスト音声メッセージを受信する必要がある電話番号のリストを特定し、電話番号のリストを、音声メッセージとともに、ダイヤルアウト音声サーバ104、105のいずれか、または両方に送信するものと想定されたい。
【0036】
図5を参照すると、ダイヤルアウト音声サーバ104がまず、前述したとおり、コールセットアップメッセージを送信すること、または最終スイッチ112へのトランクを占有することにより、電話コールを開始する(502)。図4のフローとは異なり、スイッチは、顧客宅内が、現在、オフフックであるために、音声パスが拒否されたという適切な指示504を戻す。この指示の受信504に応答して、ダイヤルアウト音声サーバは、電話コールを再び開始する。一実施形態では、ISDNなどのデジタルアクセス機構を使用して、コールが再び開始される。この場合、サーバは、コールセットアップ内に制御データ信号506を埋め込むことを、その信号を最終スイッチに配信するために行い、(非特許文献3)および(非特許文献2)において指定されるCall Identity Delivery on Call Waiting(通話中着信時のコールID配信)サービスによって使用されるような、「オフフックデータ伝送プロトコル」を利用して、制御信号506を顧客宅内に送信して、サーバが、そのコール試行を通話中着信として顧客宅内に終端させるべきことをコールセットアップ内で指定することも行う。この場合、ダイヤルアウトサーバは、Q.931 FACILITIESメッセージのような、アクセストランク制御プロトコルの一般的なフィールド内に制御データ信号506を埋め込んで、信号506をスイッチに送ることもできる。電話コールのセットアップ中、制御データ信号506は、確立が行われている音声パスに関連付けられたままである。したがって、図4とは逆に、この実施形態は、ダイヤルアウト音声サーバと最終スイッチの間で音声パスをセットアップすることと、サーバからスイッチに制御信号506を配信することを同時に行い、スイッチが、次に、以下にさらに説明するとおり、通話中着信を使用して、信号506を顧客宅内に配信する。概して、ダイヤルアウト音声サーバが、音声パスを確立することと、特別なデータメッセージをスイッチに送信することを同時に行い、スイッチが、次に、「オフフックデータ伝送プロトコル」を使用して、そのメッセージを顧客宅内に配信することを可能にするこの能力は、参照により本明細書に組み込まれている「Method and System for Transporting Generic Data Messages Over the Public Switched Telephone Network to Customer Premises Equipment Without Establishing a Call」という名称の(特許文献2)で説明されているのと同様なスイッチ機能拡張を使用して可能であることに留意されたい。
【0037】
以上に説明した、デジタルアクセス手段を介して制御信号を配信することの代替として、サーバは、アナログUTTトランクを使用して、コールを確立することもできる。この場合、サーバは、最終スイッチ112へのトランクを占有する。次に、サーバは、帯域内伝送プロトコルを使用して、制御信号506を最終スイッチ112に伝送し、顧客宅内へのコール試行が、通話中着信として終端すべきこと、ならびに制御信号506が、「オフフックデータ伝送プロトコル」を利用して、顧客宅内に送信されるべきことをスイッチに命令する。
【0038】
制御信号506が、どのように最終スイッチに配信されるか、または通話中着信扱いが、どのようにスイッチにシグナルされるかに関わらず、最終スイッチは、顧客宅内線に通話中着信扱いを適用することを、顧客が、そのサービスに加入しているかどうかに関わらず行う。発信端が、通話中着信扱いを強制する能力は、Call Waiting Originating(通話中着信発信)機能の形態で存在する。通話中着信扱いは、顧客宅内において、現在、進行中のコールに、割り込みが行われることを生じさせ、遠端パスは、ミュートされる。詳細には、顧客宅内が、アナログインタフェースを使用するものと想定すると、最終スイッチからのトーンおよびデータリソースがまず、線に接続されて、CAS(CPEアラーム信号)、すなわち、肯定応答ハンドシェークが開始される507。前述したとおり、警報デバイスは、顧客宅内電話機302が、コールで通話中であり、オフフックポジションにある場合でも、電話線306を継続的に監視する。CASを受信すると、警報デバイスは、(非特許文献2)で説明されるとおり、電話機302へのパスをミュートして、スイッチへの空いた通信チャネルを作成し、肯定応答信号を伝送する。最終スイッチは、制御データ信号506、ならびにオプションとして、ダイヤルアウトサーバのCaller−IDを伝送(508)することによって応答する。制御データ信号の最後のバイトが転送された後、最終スイッチは、既存のコールを再確立し、警報デバイスは、電話パス310を再接続する。前述したとおり、制御データ信号は、テキストパラメータ、メッセージIDパラメータ、アラーム制御パラメータ、フックスイッチ制御パラメータ、および音声記録制御パラメータを指定する。制御データ信号506の受信後、警報デバイス304は、メッセージを復号化し、そのテキストメッセージ、ならびに提供される場合、Caller−IDを表示し、前述したとおり、適切なアラームをアクティブにする。テキストメッセージの表示、および可聴アラームを鳴らすことを、図5に510で表す。
【0039】
アラームが鳴っている間、警報デバイス304は、この場合も、アナログインタフェースを想定すると、スイッチに、例えば、FLASH信号512を送信する。FLASH信号は、例えば、ユーザが、電話スイッチフックを500ミリ秒の期間にわたり、すばやく押して、離した場合にも生成されることが可能な、周知の遠隔通信信号である。当技術分野で周知のとおり、FLASH信号は、顧客宅内が、待機中の電話コールに接続されること、つまり、このケースでは、ダイヤルアウト音声サーバへの接続を所望することをスイッチに示す。FLASHをシグナルした後、警報デバイスは、デバイスの可聴アラームをオフにし(513)、ダイヤルアウト音声サーバからの音声メッセージの受信を待つ。次に、スイッチが、FLASH信号の指示514をダイヤルアウト音声サーバに送信し、顧客宅内が、FLASHをシグナルしたこと、およびサーバと顧客宅内の間に音声パスが存在することを示す。スイッチからのメッセージ514を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、516で表すとおり、音声パスを介して、音声メッセージをユーザに送信する。警報デバイスは、スピーカ318を介して、顧客宅内300の占有者に音声メッセージを再生する。また、メッセージ508内で受信された音声記録制御パラメータにより、警報デバイスが、メッセージを記録すべきことが示されていた場合、警報デバイス304は、518で表すとおり、音声メッセージを記録する。音声メッセージは、例えば、警報デバイス304のメモリ312の中に記録されることが可能である。警報デバイスは、顧客宅内の占有者による後の取り出しのために、音声メッセージを格納し、音声メッセージをテキストメッセージ、および他のイベント情報に関連付ける。確認およびユーザ認証が、前述したとおり、ユーザキー324、ならびにプロセッサ310によって実行されるデコーダアルゴリズムによって提供されることが可能である。音声メッセージの配信後、ダイヤルアウト音声サーバは、帯域内制御データ信号520を警報デバイスに送信する。次に、ダイヤルアウト音声サーバは、切断し、次のコールにとりかかる。制御データ信号520は、スイッチにFLASHをシグナルし、テキスト表示、光、および/またはサウンドで、アラーム条件を調整するよう、警報デバイス群に命令する。次に、警報デバイスが、FLASHをシグナルし(522)、スイッチが、ダイヤルアウト音声サーバコールによって割り込みが行われた、以前のコールを再確立する。顧客宅内の占有者は、524で表すとおり、後の時点でメッセージにアクセスすることができる。
【0040】
図5で説明するとおり、ダイヤルアウト音声サーバは、顧客宅内デバイスが、現在、オフフックである場合、2回のコール試行を行わなければならない。代替として、ダイヤルアウト音声サーバは、電話コールを開始する最初の試行502時に、制御データ信号506を埋め込んで、線が話中であった場合に、506でリンギングが抑圧されたコールを再び開始する必要をなくすこともできる。例えば、前述したデジタルアクセス方法を使用して、ダイヤルアウト音声サーバは、コールセットアップ内に制御データ信号506を埋め込み、線がオフフックである場合、コール試行が、顧客宅内に通話中着信として終端すべきこと(オフフックデータ伝送プロトコルを利用して、顧客宅内に制御信号506を配信して)、または線がオンフックである場合、最終スイッチが、(特許文献2)で説明されるとおり、パワーリンギング(power ringing)なしにオンフックデータ伝送プロトコルを利用して、制御データ信号を顧客宅内に配信すべきことを、コールセットアップ内で指定することができる。それでも、このインプリメンテーションは、それほど有利ではない。というのは、このインプリメンテーションは、制御データ信号を配信するのに共有のスイッチデータリソースを消費し、このため、ブロックおよび遅延のさらなる原因を許すからである。
【0041】
本発明の別の実施形態を参照すると、図4では、ダイヤルアウト音声サーバからコールが受信された際、顧客宅内電話機は、オンフックであり、サーバからの制御データ信号は、リンギングが抑圧されたコールを利用して配信されていた。図6は、コールが受信される際、顧客宅内電話機がやはりオンフックであるが、制御データ信号を配信するのにオンフックCaller−IDサービスが利用されるメッセージフローチャートを示す。この実施形態では、ダイヤルアウト音声サーバが、メッセージ602として電話コールを開始する。有利な実施形態では、コールは、Caller−ID配信が、すべての電話線上で強制されることが、その特定の電話線に、現在、Caller−IDが割り当てられていない場合でも行われるように、開始されることが可能である。そのような機能は、前述したCall Waiting Originating機能と同様であり、例えば、すべての線上でCaller−ID配信を強制するように特別に提供される専用遠隔通信トランク上でコールを行うことにより(例えば、特別なDNを呼び出すこと、または特定のトランクを占有することにより)、達せられることが可能である。Caller−IDが強制されない場合、以下の説明から理解されるとおり、Caller−IDサービスを利用する顧客宅内だけが、音声メッセージでアラームを受ける。コールを開始した後、スイッチは、メッセージ604を顧客宅内に送信する。メッセージは、最初のリンギングとともに、Caller−ID情報を含む。この手続きは、(非特許文献4)および(非特許文献2)に記載される周知のCaller−ID標準に準拠する。メッセージ604を受信すると、警報デバイス304(前述したとおり、電話線306を監視している)は、発呼側電話番号が、ダイヤルアウト音声サーバ群の1つまたは複数のサーバに割り当てられた特別な番号であるかどうかを判定する。この実施形態によれば、警報デバイス304には、ダイヤルアウト音声サーバ群の電話番号が、あらかじめプログラミングされて、警報デバイス304が、ダイヤルアウト音声サーバ群の1つのサーバからのコールを識別できるようになっていなければならない。そのような番号は、警報デバイスのメモリ312の中に格納される。コールが、ダイヤルアウト音声プロセッサ群の1つのプロセッサからではない場合、コールは、通常の処理のために、ポート310を介して電話機302に送られる。
【0042】
コールが、ダイヤルアウト音声プロセッサ群の1つのプロセッサからである場合、警報デバイスは、オフフックになり(606)、オフフック指示608が、ダイヤルアウト音声サーバに報告される。指示608の受信に応答して、ダイヤルアウト音声サーバは、帯域内シグナルを介して制御データ信号610を送信する。制御データ信号は、テキストパラメータ、メッセージIDパラメータ、アラーム制御パラメータ、および音声記録制御パラメータを指定する。制御データ信号610が受信されると、警報デバイス304は、前述したとおり、メッセージを復号化し、そのテキストメッセージを表示し、適切なアラームをアクティブにする。テキストメッセージの表示、および可聴アラームを鳴らすことを、図6に612で表す。デバイスは、既にオフフックであるため、ダイヤルアウト音声サーバは、制御データ信号610に続き、所定の遅延後、音声メッセージ616を送り、警報デバイスは、前述したとおり、音声アナウンスを再生し、記録する(618)。音声メッセージ616は、いくらかの所定の遅延後に制御データ信号610に続くので、警報デバイス上の可聴アラームも、614で表すとおり、いくらかの所定の遅延後にオフにされる。
【0043】
音声メッセージの配信後、サーバは、別の制御データ信号620を警報デバイスに送信する。この制御データ信号620は、オンフックになるよう、警報デバイスに命令し、デバイスのテキスト表示、光、および/またはサウンドで、アラーム条件を調整する。次に、デバイスが、オンフックになり(622)、オンフックになったことの指示(624)が、ダイヤルアウト音声サーバに転送される。スイッチから、このオンフック指示624を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、切断し、次のコールにとりかかる。音声メッセージが、626で示すとおり、配信され、占有者による後の取り出しのために、警報デバイスの中に格納される。
【0044】
図6は、顧客宅内電話機がオンフックであり、制御データ信号を配信するのにCaller−IDサービスが利用されたコールフローチャートを示した。図9は、顧客宅内電話機がオフフックであり、制御データ信号を配信するのにCall Waiting−Caller−IDサービスが利用される、本発明の類似した実施形態を示す。この実施形態では、ダイヤルアウトサーバは、Call−Waiting−Caller−ID発信能力が割り当てられたトランクから電話コール902を開始することにより(例えば、特別なDNを呼び出すこと、または特定のトランクを占有することにより)、すべての電話線上でCall Waiting−Caller−IDサービスを強制する。最終スイッチは、907で示すとおり、通話中着信扱いを顧客宅内線に適用し、CAS肯定応答ハンドシェークを開始する。ハンドシェークの成功に続き、最終スイッチは、910で示すとおり、ダイヤルアウトサーバのCaller−ID情報を送信する。この手続きは、(非特許文献3)に記載される周知の標準に準拠する。メッセージ910を受信すると、警報デバイス304(前述したとおり、電話線306を監視している)は、発呼側電話番号が、ダイヤルアウト音声サーバ群の1つまたは複数のサーバに割り当てられた特別な番号であるかどうかを判定する。この実施形態によれば、警報デバイス304には、ダイヤルアウト音声サーバ群の電話番号が、あらかじめプログラミングされて、警報デバイス304が、ダイヤルアウト音声サーバ群の1つのサーバからのコールを識別できるようになっていなければならない。そのような番号は、警報デバイスのメモリ312の中に格納される。通話中着信が、ダイヤルアウト音声プロセッサ群の1つのプロセッサからではない場合、通話中着信は、通常の処理のために、ポート310を介して電話機302に送られる。
【0045】
通話中着信が、ダイヤルアウト音声プロセッサ群の1つのプロセッサからであり、警報デバイスが、Caller−IDをそのようなIDとして認識した場合、警報デバイスは、ステップ912で、例えば、FLASHをシグナルして、最終スイッチが、デバイスとダイヤルアウト音声サーバの間に音声パスを確立するようにさせる。オフフック指示914を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、帯域内シグナルを介して制御データ信号916を送信する。制御データ信号は、テキストパラメータ、メッセージIDパラメータ、アラーム制御パラメータ、および音声記録制御パラメータを指定する。制御データ信号916を受信すると、警報デバイス304は、メッセージを復号化し、そのテキストメッセージを表示し、適切なアラームをアクティブにする。テキストメッセージの表示、および可聴アラームを鳴らすことを、図9に918で表す。デバイスは、既にオフフックであるため、ダイヤルアウト音声サーバは、制御データ信号916に続き、所定の遅延後、音声メッセージ920を送り、警報デバイスは、前述したとおり、音声アナウンスを再生し、記録する(922)。音声メッセージ920は、いくらかの所定の遅延後に制御データ信号916に続くので、警報デバイス上の可聴アラームも、919で表すとおり、いくらかの所定の遅延後にオフにされる。
【0046】
音声メッセージの配信後、サーバは、帯域内制御データ信号924を警報デバイスに送信し、切断し、次のコールにとりかかる。この実施形態では、サーバは、制御データ信号924を送信した後、切断する必要があり、さもなければ、コールは、通話中着信機能の保留状態のままになる。制御データ信号924は、例えば、スイッチにFLASHをシグナルし、テキスト表示、光、および/またはサウンドでアラーム条件を調整するよう、警報デバイスに命令する。すると、デバイスは、FLASHをシグナルし(926)、スイッチは、ダイヤルアウト音声サーバコールによって割り込みが行われた以前のコールを再確立する。顧客宅内における占有者は、930で表すとおり、後の時点でメッセージにアクセスすることができる。
【0047】
図7は、制御データ信号が、オンフックCaller−ID情報の代わりに、またはオンフックCaller−ID情報に付加されて送信されて、特別な電話番号が、ダイヤルアウトサーバの番号であると認識される必要性を避ける、本発明の別の実施形態のメッセージフローチャートを示す。この実施形態は、ダイヤルアウト音声サーバが、制御データ信号を最終スイッチに配信し、次に、スイッチが、その信号を警報デバイスに配信する(音声チャネルを介して警報デバイスに制御信号を直接に配信することと対比して)という点で、図5に示した実施形態と同様である。詳細には、この実施形態によれば、ダイヤルアウト音声サーバは、制御データ信号を標準のCaller−ID情報を配信するのに使用されるGR−30−COREメッセージの中のパラメータとして、オンフックCaller−ID情報に代用する、またはオンフックCaller−ID情報に添付するよう、最終スイッチに命令する。第1に、ダイヤルアウト音声サーバは、制御信号が、パワーリンギングを伴うオンフックデータ伝送プロトコルを利用する通常のCaller−IDメッセージに取って代わらなければならない、またはCaller−IDメッセージ内のパラメータとして付加されなければならないという指示とともに、図5のメッセージ506に関連して前述したのと同様の方法を使用して、制御データ信号702をスイッチに送信する。スイッチは、所望される場合、メッセージ704として、第1のリングを制御データ信号およびCaller−IDとともに伝送する。制御データ信号704の受信後、警報デバイス304は、メッセージを復号化し、提供される場合、テキストメッセージおよびCaller−IDを表示し、前述したとおり、適切なアラームをアクティブにする。テキストメッセージの表示、および可聴アラームを鳴らすことを、706で表す。アラームが鳴っている間、警報デバイス304は、図708で表すとおり、オフフックになる。オフフックになった後、警報デバイスは、可聴アラームをオフにし(710)、ダイヤルアウト音声サーバからの音声メッセージの受信を待つ。スイッチは、顧客宅内デバイスがオフフックになったことを示すオフフック指示712をダイヤルアウト音声サーバに送信する。スイッチからオフフック指示712を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、714で表すとおり、音声パスを介して音声メッセージをユーザに送信する。警報デバイスは、スピーカ318を介して、顧客宅内300の占有者に、その音声メッセージを再生する。また、メッセージ704内で受信された音声記録制御パラメータにより、警報デバイスが、メッセージを記録すべきことが示されていた場合、警報デバイス304は、716で表されるとおり、音声メッセージを記録する。音声メッセージは、例えば、警報デバイス304のメモリ312の中に記録されることが可能である。警報デバイスは、顧客宅内の占有者による後の取り出しのために、音声メッセージを格納し、音声メッセージをテキストメッセージ、および他のイベント情報に関連付ける。
【0048】
音声メッセージの配信後、サーバは、帯域内制御データ信号718を警報デバイスに送信する。この制御データ信号718は、オンフックになり、テキスト表示、光、および/またはサウンドでアラーム条件を調整するよう、警報デバイスに命令する。すると、ステップ720で、デバイスが、オンフックになる。スイッチからオンフック指示722を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、切断し、次のコールにとりかかる。顧客宅内におけるユーザは、724で表すとおり、後の時点でメッセージにアクセスすることができる。Call Waiting−Caller−IDサービスと組み合わせて、図7に示したのと同様のコールフローを使用して、オンフック状態にある顧客宅内にも制御データ信号を送ることができることに留意されたい。
【0049】
図8は、無線電話機(または、他の無線デバイス)が警報デバイスとして動作する無線遠隔通信ネットワークにおいて、本発明の諸原理が適用される実施形態を示す。例えば、無線電話機(例えば、128、130)が、警報デバイス(そのようなデバイスは、図3に示したのと同様な機能を有する)として動作する無線ネットワーク120(図1)を考慮されたい。この実施形態では、無線電話機は、オンフックであると考えられ、無線FCC(順方向制御チャネル)上でブロードキャストされた特定の制御データ信号を認識するように適切にプログラミングされる。この実施形態によれば、ダイヤルアウト音声サーバは、順方向制御チャネルにおけるコールセットアップメッセージングの一部を使用して、制御信号が無線電話機に送信されるべきであるという指示とともに、制御データ信号802をスイッチ(例えば、MSC122)に送信する。無線通信において周知のとおり、順方向制御チャネルは、基地局が、基地局の区域内の無線電話機群に情報をブロードキャストすることを可能にするのに使用される。無線電話機群は、制御チャネル上でそのブロードキャスト情報を継続的に監視する。一般に、サーバは、図5および図7に関連して前述したのと同様の方法を使用して、制御信号802をスイッチ(例えば、MSC122)に送信し、その信号をどのように配信するかについて、スイッチに命令することができることに留意されたい。例えば、制御データ信号は、PRI(ISDN Primary Rate Interface(1次群速度インタフェース))DチャネルにおけるFACILITIESメッセージを介して、ダイヤルアウトサーバから発信元スイッチ(例えば、スイッチ106)に伝送されることが可能である。次に、制御データ信号は、SS7(シグナルシステム7)ネットワークを介して、MSCに送られることが可能である。
【0050】
MSCスイッチは、順方向制御チャネルにおいて、無線基地局(例えば、無線基地局124)を介して、無線電話機(例えば、電話機128)にコール通知および制御データ信号804を伝送する。制御データ信号804を受信すると、無線電話機128は、前述したとおり、メッセージを復号化し、テキストメッセージを表示し、適切なアラームをアクティブにする。テキストメッセージの表示、および可聴アラームを鳴らすことを、806で表す。
【0051】
アラームが鳴っている間、無線電話機138は、オフフックになり(すなわち、周波数分割多重アクセスシステムにおける適切な周波数、時間分割多重アクセスシステムにおけるタイムスロット、または符号分割多重アクセスシステムにおける擬似雑音符号に同調する)、オフフック指示808で表すとおり、逆方向制御チャネルにおけるメッセージを介して、電話機138がレディ(ready)であることをMSCに知らせる。オフフックになった後、無線電話機128は、電話機128の可聴アラームをオフにし(810)、ダイヤルアウト音声サーバからの音声メッセージの受信を待つ。スイッチは、無線電話機がオフフックになったことを示す指示812をダイヤルアウト音声サーバに送信する。スイッチからオフフック指示812を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、814で表すとおり、音声パスを介して、音声メッセージをユーザに伝送する。無線電話機は、スピーカホンモードを使用して音声メッセージを再生する。また、メッセージ804内で受信された音声記録制御パラメータにより、無線電話機が、メッセージを記録すべきことが示されていた場合、無線電話機は、816で表すとおり、音声メッセージを記録する。音声メッセージは、例えば、無線電話機のメモリの中に記録されることが可能である。無線電話機は、無線電話機のユーザによる後の取り出しのために、音声メッセージを格納し、音声メッセージをテキストメッセージ、および他のイベント情報に関連付ける。メッセージ818、820、822、824は、図7に関連して前述したメッセージ718、720、722、724と同様である。また、図8に関連して説明した無線実施形態は、オプションとして、図4に関連して前述した確認技術を利用することもでき、それによって、無線電話機は、ユーザが、確認ボタン(例えば、電話機キーパッド上の割り当てられたボタン)を押すまで、音声メッセージを格納し、視覚的アラームおよび可聴アラームを表示することを続けるように構成されることが可能である。確認ボタンを押すことにより、アラームインジケータがオフにされ、前述したとおり、短いメッセージ(例えば、DTMFトーン)が、ダイヤルアウト音声サーバに送信されて、音声メッセージ配信中、または配信後に、配信の確認が行われることが可能である。
【0052】
シグナル情報は、有線のケースのように音声チャネルを介して帯域内でではなく、別個の制御チャネルにおいて送信されるので、図8のメッセージフローは、制御データ信号がブロードキャストされた際に、無線電話機が、たまたまオフフックであった場合にも当てはまる。制御データ信号を復号化し、表示およびアラームをアクティブにした後、無線電話機は、「FLASH」タイプの信号をMSCに送信して、MSCが、ハンドセットの現在の音声パスをダイヤルアウトサーバにリダイレクトするようにさせて、電話機が、音声メッセージを受信することができるようにする。図8に示したメッセージフローは、通話中着信のシナリオにも当てはまることに留意されたい。
【0053】
図10は、順方向制御チャネルを介して制御データ信号をブロードキャストする代わりに、Caller−IDサービスが使用される無線遠隔通信ネットワークに関する代替の実施形態を示す。この実施形態は、Caller−ID配信が、無線電話機への電話線上で強制されるように、ダイヤルアウト音声サーバが、コールを開始するという点で、図6に示した実施形態と同様である。この場合、スイッチ(例えば、MSC122)は、1004で示すとおり、ダイヤルアウト音声サーバに関するCaller−ID情報を、FCC(順方向制御チャネル)におけるコールセットアップの一部として送信する。この実施形態によれば、無線警報デバイス(例えば、128、130)には、ダイヤルアウト音声サーバ群の電話番号が、あらかじめプログラミングされて、無線警報デバイスが、ダイヤルアウト音声サーバ群の1つのサーバからのコールを識別することができるようになっていなければならない。そのような番号は、無線警報デバイスのメモリの中に格納される。Caller−IDを復号化し、ダイヤルアウト音声サーバのCaller−IDとして認識すると、無線警報デバイスは、Caller−IDを表示し(1006)、適切な無線チャネルに同調し、オフフックになる(1008)。スイッチは、オフフック指示1010を介して、無線警報デバイスがレディであることをダイヤルアウト音声サーバに知らせる。指示1010を受信すると、ダイヤルアウト音声サーバは、無線警報デバイスとのCAS肯定応答ハンドシェーク1012を開始する(このケースでは、データモードに入るように警報デバイスをトリガする)。ハンドシェークが成功すると、ダイヤルアウト音声サーバは、制御データ信号1014を無線警報デバイスに送信する。制御データ信号の終りで、無線デバイスは、音声モードに戻り、前述したとおり、制御メッセージを復号化し、テキストメッセージを表示し、適切なアラームをアクティブにする。テキストメッセージの表示、および可聴アラームを鳴らすことを、1016で表す。この実施形態によれば、無線警報デバイスは、ステップ1018で示すとおり、所定の遅延の後、デバイスの可聴アラームをオフにする。次に、ダイヤルアウト音声サーバが、所定の遅延の間待った後、音声メッセージ1020を送信する。無線電話機は、スピーカホンモードを使用して、その音声メッセージを再生する。また、メッセージ1014内で受信された音声記録制御パラメータにより、無線電話機が、メッセージを記録すべきことが示されていた場合、無線電話機は、1022で表すとおり、音声メッセージを記録する。音声メッセージは、例えば、無線電話機のメモリの中に記録されることが可能である。無線電話機は、無線電話機のユーザによる後の取り出しのために、音声メッセージを格納し、音声メッセージをテキストメッセージ、および他のイベント情報に関連付ける。次に、無線電話機は、オンフック指示1024をスイッチに送信し、スイッチは、対応するオンフック指示1026をダイヤルアウト音声サーバに送信する。無線電話機のユーザは、1028で表すとおり、後の時点でメッセージにアクセスすることができる。この場合も、Call Waiting−Caller−IDサービスと組み合わせて、図10に示したのと同様のコールフローを使用して、オフフック状態にある無線電話機にも制御データ信号を送ることができることに留意されたい。
【0054】
また、本発明の諸原理は、有線電話機または有線テレビが、警報デバイスとして作用するケーブル遠隔通信ネットワークにおいても適用することができる。例えば、ケーブルネットワーク132(図1)を考慮されたい。警報デバイス144は、スイッチ112によって提供されるのと同等の、ただし、セットトップボックス138によってローカルで提供される電話線に接続することが、当業者には認識されよう。セットトップボックス138は、ケーブルネットワークを介して音声ゲートウェイ134に接続し、より具体的には、DOCSIS(Data Over Cable Interface Specification)、MGCP(Media Gateway Control Protocol(メディアゲートウェイ制御プロトコル))、またはSIP(Session Initiation Protocol(セッション開始プロトコル))などの、いくつかのボイスオーバパケット(voice over packet)プロトコルの1つを介して、電話音声およびコール制御を通信する。音声ゲートウェイ134が、遠隔通信分野の当業者には周知である、従来の音声トランクを使用して、PSTN110に接続する。音声ゲートウェイ134は、従来の遠隔通信トランクインタフェースを、セットトップボックス138に伝送するために、ボイスオーバパケットプロトコルに変換する。顧客宅内でメディアゲートウェイとして作用するセットトップボックス138は、ボイスオーバパケットプロトコルを、警報デバイス144のための従来の電話線インタフェースに戻るように変換する。このようにして、音声ゲートウェイ134とセットトップボックス138の間の変換は、ダイヤルアウト音声サーバおよび警報デバイスにトランスペアレントになる。このため、図4、図5、図6、図7、図9、および図11に関連して本明細書で説明する諸実施形態は、ケーブルネットワークインプリメンテーションにも当てはまる。図4および図11で説明した、本発明のリンギングが抑圧された諸実施形態に関して、音声ゲートウェイ134は、前述したリンギングが抑圧されたアクセス機能をサポートする必要がある。図6および図9で説明した、本発明のCaller−ID諸実施形態に関して、ダイヤルアウトサーバに関する音声ゲートウェイコール処理は、通常の電話コールに関する場合と同一である。図5および図7で説明した本発明のCaller−ID諸実施形態に関して、音声ゲートウェイ134は、制御データ信号を置き換えること、またはCaller−IDメッセージに付加することをサポートする必要がある。
【0055】
警報デバイス144は、図12に示すとおり、セットトップボックス138の機能と統合することができることが当業者には認識されよう。図12は、ブロードバンドリンク1202、電話、ビデオ、およびデータにアクセスするためのブロードバンドゲートウェイ1204、ローカルビデオポート1206、およびローカルネットワークポート1208を有する警報デバイス1200(図3の警報デバイス304と同様の)を示す。そのような統合により、制御データ信号コンテンツおよび音声メッセージを配信するためのさらなる方法が可能になる。警報デバイスは、当技術分野で周知のテレビ変調回路を備えて、アラーム信号および音声メッセージを、テレビ140の現在のチャネル上で再生するためのテレビオーディオ信号に変調することが可能である。制御データ信号のテキストコンテンツは、ビデオ業界でやはり周知の、テキスト−NTSC変換器の助けを借りて、テレビスクリーン上で表示されることが可能である。同様に、音声メッセージは、警報デバイスによって、復号化または解読の後、WAVファイルなどの代替のフォーマットに変換されて、電子メールメッセージを介して送信されることも可能であり、そのメッセージを、占有者が、コンピュータ142から取り出すことができる。制御データ信号のテキストコンテンツは、電子メールの本文またはヘッダの中に挿入されることが可能である。電子メール転送は、当技術分野で広く知られ、使用されるSMTP(簡易メール転送プロトコル)を介して達せられることが可能である。そのような電子メールは、ケーブルネットワークを介して、警報デバイスからメールサーバ148に送信される。コンピュータ142が、いくつかの市販の電子メールアプリケーションのいずれかを使用して、その電子メールを取り出すのに使用される。同様に、音声メッセージ、および制御データ信号のテキストコンテンツは、変換されて、コンピュータ142のスクリーン上に自律的にポップアップするインスタントメッセージとして送信されて、テキストの視覚的表示、ならびにクリックされると、音声メッセージを再生するアイコンを提供することも可能である。警報デバイス144の可聴アラーム機能は、コンピュータサウンド能力の使用によって達せられることが可能である。
【0056】
本発明の別の利点は、本発明が、コール確立時間のばらつきを小さくすることである。先行技術のダイヤルアウト音声システムでコール確立時間に大幅に寄与しているのが、個人がコールに応答するのを待つのに費やされる時間である。しかし、本発明によるシステムは、顧客宅内警報デバイスが、コールに自動的に応答するため、コール確立のばらつきを有さない。コール確立時間は、警報デバイスが、データ信号に応答し、データ信号を復号化した後、ほとんど即時に線を制御するため、短い、厳しく範囲が定められた間隔に短縮される。その結果、ダイヤルアウト音声サーバによって、同一の最終スイッチ上のダイヤル呼び出し番号群に対して行われるコールは、非常に似通ったコール確立時間を有する可能性が高い。例えば、ダイヤルアウト音声サーバ104が、ポート108およびスイッチ106を介して、最終スイッチ112に接続された複数の顧客宅内(例えば、114、116)に、複数の同時のコールを行うことを考慮されたい。それらの同時のコールのそれぞれは、非常に似通ったコール確立時間を有する可能性が高い。本発明のダイヤルアウト音声サーバ技術のこの利点は、ダイヤルアウト音声サーバの音声メッセージ機構をより効率的に利用することができる、本発明の別の態様をもたらす。コールの多くは、実質的に同時に応答されるものと見込まれ、再生要求などの占有者対話には、警報デバイスが関与し、サーバは関与しないので、多くのコールの間でダイヤルアウト音声サーバの1つの音声メッセージ機構を共用することが可能である。本発明のこの態様を、図2に関連して説明する。単一の音声メッセージ機構208の出力を、内部スイッチ220を介して接続確認メッセージ(connection receipt)を受信した、すべてのポート(例えば、ポート214、216、218)に結合することができる。これにより、多くの同時のコールを依然として行うことが可能でありながら、より少ない専用音声メッセージ機構を有するようにダイヤルアウト音声サーバを設計することが可能になる。特定のポートの接続確認メッセージが遅い場合、そのポートは、次の組の接続されたコールで次の音声メッセージ機構に接続されるように、キューに入れられることが可能である。
【0057】
以上の「発明を実施するための最良の形態(Detailed Description)」は、すべての点で、説明的であり、例示的であるが、限定的ではないものと理解されるべきであり、本明細書で開示した本発明の範囲は、「発明を実施するための最良の形態」から確定されるのではなく、むしろ、特許法によって認められる十分な幅に従って解釈される特許請求の範囲から確定される。本明細書で図示し、説明した諸実施形態は、本発明の諸原理を単に例示するものであり、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、様々な変更が、当業者によって実施されることが可能であることを理解されたい。当業者は、本発明の範囲および趣旨を逸脱することなく、他の様々な特徴の組合せを実施することもできる。例えば、電子機器が、通信チャネルの両方の終端で利用可能な場合、アナログ音声メッセージは、必ずしも情報を転送するための最も効率的な技術ではないことに注目して、通知配信を以下のとおり、さらに最適化してもよい。アナログ音声メッセージを再生する代わりに、ダイヤルアウト音声サーバは、標準のボコーダ(例えば、G.723.1)を使用して音声メッセージを圧縮して、圧縮された音声をデータメッセージとして、最初のデータ信号の一部として、または別の形で、警報デバイスに送信してもよい。さらに、様々な実施形態を説明するのに、陸線電話網、ケーブルネットワーク、および無線電話網を使用したが、本発明の諸原理は、他のタイプのネットワークで実施してもよい。さらに、図4および図11に関連して説明した、本発明の確認の態様および認証の態様は、メッセージフローチャートのそれぞれで説明していないものの、本明細書で説明した他の諸実施形態において実施することもできることを認識されたい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明を実施することができるネットワークを示すブロック図である。
【図2】本発明によるダイヤルアウト音声サーバを示すブロック図である。
【図3】本発明による顧客宅内を示すブロック図である。
【図4】リンギングが抑圧された呼び出しを利用する、本発明の実施形態のコールフローチャートである。
【図5】ダイヤルアウト音声サーバからコールが受信された際、顧客宅内電話機がオフフックである、本発明の実施形態のコールフローチャートである。
【図6】Caller−IDサービスを利用する、本発明の実施形態のコールフローチャートである。
【図7】Caller−IDサービスを利用する、本発明の別の実施形態のコールフローチャートである。
【図8】無線ネットワークにおいて実施された本発明の実施形態のコールフローチャートである。
【図9】通話中着信IDサービスを利用する、本発明の実施形態のコールフローチャートである。
【図10】無線ネットワークにおいて実施され、Caller−IDサービスを利用する本発明の実施形態のコールフローチャートである。
【図11】認証能力が追加された、図4のメッセージフローチャートである。
【図12】セットトップボックスの機能と統合された、本発明による警報デバイスを示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバから複数の顧客宅内デバイスに音声メッセージをブロードキャストするために遠隔通信ネットワークに接続された該サーバの動作のための方法であって、
第1の制御データ信号を作成するステップと、
前記複数のデバイスに対する複数の電話コールを開始して、各デバイスに対する音声パスを確立するステップと、
前記顧客宅内デバイス群に前記第1の制御データ信号を送信するステップであって、前記第1の制御データ信号は、前記デバイス群の各デバイスが、前記デバイスの対応する音声パスを介して、前記サーバから着信音声メッセージを自動的に受信するようにさせることを目的とするステップと、
前記複数の顧客宅内デバイスのそれぞれに前記音声メッセージを送信するステップと、
第2の制御データ信号を前記顧客宅内デバイス群へ送信し、前記デバイス群の各デバイスを、該デバイスの対応する音声パスから切断させるステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
複数の電話コールを開始する前記ステップは、前記複数のデバイスに対して複数のリンギングが抑圧されたコールを開始して、前記音声パスを確立するステップを具え、
前記第1の制御データ信号を送信する前記ステップは、前記音声パスを介して、前記第1の制御データ信号を帯域内データ信号として送信するステップを具えことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
複数の電話コールを開始する前記ステップは、制御データが前記ネットワークにシグナルされる、複数の電話コールを開始するステップを具え、
前記第1の制御データ信号を送信する前記ステップは、前記第1の制御データ信号を、前記音声パスを介して帯域内データ信号として送信するステップを具えことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
複数の電話コールを開始する前記ステップは、制御データが前記ネットワークにシグナルされる複数の電話コールを開始するステップを具え、
前記第1の制御データ信号を送信する前記ステップは、帯域外制御チャネルを介して、前記第1の制御データ信号を送信するステップを具えことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記第1の制御データ信号は、1つまたは複数の顧客宅内デバイスから、前記音声パスが前記デバイスに対して確立されたという指示が受信されると、オンフックデータ送信を使用して、前記顧客宅内デバイス群の該1つまたは複数のデバイスに送信されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記制御データ信号は、1つまたは複数の顧客宅内デバイスから、前記デバイスが、前記コールに応答、または通話中着信に応答しており、オフフックであるという指示が受信されると、オフフックデータ送信を使用して、前記顧客宅内デバイス群の該1つまたは複数のデバイスに送信されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記制御データ信号は、オンフックCaller−IDメッセージの中に埋め込まれることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記電話コールは、通話中着信として1つまたは複数の顧客宅内デバイスに終端し、前記第1の制御データ信号は、通話中着信IDメッセージの中に埋め込まれて、前記1つまたは複数のデバイスに送信されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記制御データ信号は、テキストパラメータ、メッセージIDパラメータ、アラーム制御パラメータ、フックスイッチパラメータ、認証キーコードパラメータ、および音声記録制御パラメータの少なくとも1つをさらに具えことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記電話コールの少なくとも1つは、パケットベースのネットワークによるサービスを受ける警報デバイスに対して行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項11】
通信チャネルを介して遠隔通信ネットワークに接続された顧客宅内デバイス群の動作のための方法であって、
第1の制御データ信号を複数の顧客宅内デバイスにブロードキャストするサーバによって送信されることが企図される該第1の信号に関して、前記通信チャネルを監視するステップと、
前記第1の制御データ信号を受信するステップと、
前記第1の制御データ信号に応答して、確立済みの音声パスを介して、前記サーバによって送信されることが企図される着信音声メッセージを自動的に受信するステップと、
前記サーバによって送信されることが企図される第2の制御データ信号に関して、前記通信チャネルを監視するステップと、
前記第2の制御データ信号に応答して、前記音声パスから切断するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記第1の制御データ信号を受信すると、制御データ信号情報を表示し、アラームを開始することを自動的に行うステップをさらに具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記第1の制御データ信号を受信する前記ステップは、
リンギングが抑圧された電話コールを受信するステップと、
帯域内シグナルを介して前記第1の制御データ信号を受信するステップと
を具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記第1の制御データ信号を受信する前記ステップは、オンフックデータ送信を介して前記第1の制御データ信号を受信するステップを具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記第1の制御データ信号を受信する前記ステップは、オフフックデータ送信を介して前記第1の制御データ信号を受信するステップを具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記第1の制御データ信号を受信する前記ステップは、帯域外制御チャネルを介して前記第1の制御データ信号を受信するステップを具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記制御データ信号は、オンフックCaller−IDサービスを介して受信されることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項18】
前記制御データ信号は、通話中着信IDサービスを介して受信されることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項19】
有効な認証キーを受信すると前記音声メッセージを再生するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項20】
確認信号を送信して、前記音声メッセージの配信を確認するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項21】
制御データ情報と、前記音声メッセージとを含む電子メールメッセージを作成するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項22】
制御データ情報および前記音声メッセージを、オーディオチャネルでビデオ信号に変換するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項23】
通信チャネルを介して遠隔通信ネットワークに接続するためのインタフェースと、
サーバによって送信されることが企図され、前記サーバからの着信音声メッセージを示す第1の制御データ信号に関して、前記通信チャネルを監視するための手段と、
前記第1の制御データ信号を受信するための手段と、
前記第1の制御データ信号の前記受信に応答して、音声パスを介して前記着信音声メッセージを自動的に受信するための手段と、
前記サーバによって送信されることが企図される第2の制御データ信号に関して、前記通信チャネルを監視するための手段と、
前記第2の制御データ信号の受信に応答して、前記音声パスから自動的に切断するための手段と
を具えたことを特徴とする装置。
【請求項24】
前記受信する手段は、オンフックデータ送信を介して前記第1の制御データ信号を受信するための手段を具えたことを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項25】
前記受信する手段は、オフフックデータ送信を介して前記第1の制御データ信号を受信するための手段を具えたことを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項26】
前記受信する手段は、帯域外制御チャネルを介して前記第1の制御データ信号を受信するための手段を具えたことを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項27】
前記受信する手段は、オンフックCaller−IDサービスを受信し、復号化するための手段を含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項28】
前記受信する手段は、オフフックCaller−IDサービスを受信し、復号化するための手段を具えたことを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項29】
確認信号を送信して、前記音声メッセージの配信を確認するための手段をさらに具えたことを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項30】
有効な認証キーを受信すると前記音声メッセージを再生するための手段をさらに具えたことを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項31】
前記第1の制御データ信号からの情報および前記音声メッセージを、オーディオチャネルでビデオ信号に変換するための手段をさらに具えたことを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項32】
前記装置は、セットトップボックスであり、前記通信チャネルは、パケットベースのネットワークであることを特徴とする請求項23記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−502055(P2007−502055A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522745(P2006−522745)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/025411
【国際公開番号】WO2005/015884
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(399047921)テルコーディア テクノロジーズ インコーポレイテッド (61)
【Fターム(参考)】