説明

ダクト閉塞装置及び此を備えた無煙ロースター

【課題】火災(着火)の直接的な原因である火炎から発せられる紫外線の有無につき、排気ダクト内を常時監視することによって適切なタイミングで防火ダンパーを作動させることが可能なダクト閉塞装置を提供する。
【解決手段】排気流路6中、熱源の下流側であって排気口の上流側における排気ダクトに穿設された貫通孔からなり、前記排気ダクト内が陰圧状態となることによって当該ダクト内へと空気が流入する覗き窓33と、前記覗き窓を介して排気ダクト内の火炎を検知する紫外線センサー36と、当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した信号によって、作動する制御・駆動手段37と、当該制御・駆動手段の作動によって前記排気ダクトの排気口へと至る気流を閉塞させる防火ダンパー38とを有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油脂を多く含んだ食材を調理した際、調理器上に発生した炎がダクト内に吸引されることにより、当該ダクト内に付着した油脂類に引火することに起因するダクト火災の発生を防止する、ダクト閉塞装置及び此を備えた無煙ロースターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
飲食店の厨房や客席フロア内において、油脂を多く含んだ動物性の食材を加熱調理したり、或いは揚げ物調理をした場合、大量のオイルミストを含んだ煙(油煙)が発生するため、ダクトを介して屋外へと強制排気する必要がある。とりわけ、焼肉店などに設置される無煙ロースターにあっては、長時間にわたり継続的に大量に発生する油煙を確実に処理する必要性から、個別のロースター毎にダクトを接続している。そして、当該ロースターの焼面(調理面)付近に吸引口を設けて、其処から油煙を吸引して屋外へと強制排気するという構成を採っている。
【0003】
斯様な無煙ロースターは、その内部に設けられた濾過フィルターにより油脂分の大半を除去し、ダクト内へ進入する油脂分を最小限に抑えているが、それでも長期間にわたり継続的にロースターを稼働させた場合には、前記ダクト内に油脂分が堆積することとなる。更にフィルター交換等の定期的なメンテナンスを長期間にわたり怠った場合において、特に油脂分が多いホルモンなどの調理材料で長時間の調理による前記ダクト内の温度上昇などの悪条件が重なった状況下で当該ダクト内に大きな火種が進入した場合、堆積した油脂分に着火してしまうことともなりかねない。
【0004】
この点特許文献1には、吸引路に設けた「温度検知器」とダクト内部に設けた「防火ダンパー」とを備えた調理器が記載されている。かかる技術によれば、温度検知器が吸引路内の異常過熱を検知した際に防火ダンパーが作動して、火種がダクト内に進入するのを阻止するため、ダクト内部の延焼を阻止できるという点で有効な技術であるといえる。
【0005】
しかし乍ら、ダクト火災の直接的原因は火炎や火種であるところ、上記特許文献1に記載の技術は温度検知器により吸引路内の異常過熱を検知する構成を採っている。吸引路内に火炎が進入してから当該吸引路内の温度が上昇するまでには一定のタイムラグが生じるため、防火ダンパーの作動タイミングに遅れが生じる不安を払拭できない。
【0006】
また、ダクト内等に堆積した油脂分は火炎に晒されることによって炭化することとなる。このように炭化した油脂分が温度検知器を被覆した場合には、異常過熱の検知を遅らせることともなりかねない。
【0007】
更に、定期的なメンテナンスを怠ったことにより大量の油脂分を含んだ濾過フィルターが、焼面から引き込まれた炎に晒された場合には、当該濾過フィルターに着火することとなる。該濾過フィルターに着火した場合、温度上昇により油脂分が溶け出すため、火がついた状態で滴下して着火の範囲を拡大することとなるが、滴下状態にある火炎は瞬時に移動するため、温度検知器では到底検知不可能である。
【0008】
尚、上記のような滴下状態の火炎はフィルターの交換が不十分であったことが直接的な原因ではあるが、メンテナンスが不十分な状況下であったとしても、ユーザーをダクト火災から護らなければならない。
【特許文献1】特開平9−56601号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記諸問題の所在に鑑み案出されたものであり、その解決しようとする課題は、火災の直接的な原因である火炎から発せられる紫外線の有無につき、排気ダクト内を常時監視することによって適切なタイミングで防火ダンパーを作動させることが可能なダクト閉塞装置及び此を備えた無煙ロースターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本願発明が採った手段は以下の通りである。
まず請求項1に係る発明のダクト閉塞装置は、排気流路中、熱源の下流側であって排気口の上流側における排気ダクトに穿設された貫通孔からなり、前記排気ダクト内が陰圧状態となることによって当該ダクト内へと空気が流入する覗き窓と、前記覗き窓を介して排気ダクト内の火炎を検知する紫外線センサーと、当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した信号によって、作動する制御・駆動手段と、当該制御・駆動手段の作動によって前記排気ダクトの排気口へと至る気流を閉塞させる防火ダンパーとを有することを特徴とするものである。
【0011】
次に請求項2に係る発明は、排気流路中、熱源の下流側であって排気口の上流側における排気ダクトに穿設された貫通孔に配置された透光部材からなる覗き窓と、前記排気ダクトの内側であって、前記覗き窓の上流側に穿設された空気取入口を設け、該空気取入口の少なくとも上流側に、前記排気ダクト内が陰圧状態となることにより、前記覗き窓の表面に気流を発生させる庇部材と、前記覗き窓を介して排気ダクト内の火炎を検知する紫外線センサーと、当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した信号によって、作動する制御・駆動手段と、当該制御・駆動手段の作動によって前記排気ダクトの排気口へと至る気流を閉塞させる防火ダンパーとを有することを特徴とするものである。
【0012】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載したダクト閉塞装置において、覗き窓、庇部材及び紫外線センサーは、既設の排気ダクトの一部との置き換えを可能とするダクト部材に設けたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載したダクト閉塞装置において、防火ダンパーは、覗き窓、庇部材及び紫外線センサーが設けられたダクト部材とは別部材からなることを特徴とするものである。
【0014】
そして請求項5に係る発明は、屋外への強制排気を行う排気ダクトを備えた無煙ロースターであって、前記排気ダクト中に、請求項1乃至請求項4の何れかに記載したダクト閉塞装置を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
先ず請求項1に記載の発明は、火災の直接的な原因である火炎から発せられる紫外線の有無につき、覗き窓を介して紫外線センサーが排気ダクト内を常時監視しているため、瞬間的に進入(滴下)した火炎であっても(温度センサーの場合のようにタイムラグが生じることなく)前記紫外線センサーが検知することができる。そして、当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した際に発する信号を受けて駆動手段が作動して防火ダンパーを閉塞させ、排気ダクトの排気口へと至る気流を遮断することが可能となる。ダクト内が着火したとしても防火ダンパーよるダクト閉塞によって酸素が遮断されるため、調理機器直近のダクト内に生じた火炎は自然鎮火することとなる。
【0016】
特に本請求項に係るダクト閉塞装置は、排気ダクト内が陰圧状態となることによって覗き窓から当該ダクト内へと新鮮空気が流入する構成を採っている。従って、排気ダクトにおける排気口付近に設置された送風ファンの作動により、当該排気ダクト内が陰圧状態となった際には、前記覗き窓から該ダクト内へと流入する(ダクト外からの)新鮮空気によって紫外線センサーが包まれるため、当該紫外線センサーへの汚れの付着を防止することができる。これは送風ファンによる排気ダクト内の陰圧による誘起されるもので、特段の別の送風ファンによる空気取入口への送風手段を設ける必要がなく、下流側の送風ファンを利用しているものである。よって、本請求項に係る発明によれば、前記紫外線センサーを常にクリアな状態に保つことができるので、継続的且つ確実な火炎の監視が可能となるのである。
【0017】
次に請求項2に係る発明は、火災の直接的な原因である火炎から発せられる紫外線の有無につき、覗き窓を介して紫外線センサーが排気ダクト内を常時監視しているため、瞬間的に進入(滴下)した火炎であっても(温度センサーの場合のようにタイムラグが生じることなく)前記紫外線センサーが検知することができる。そして、当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した際に発する信号を受けて駆動手段が作動して防火ダンパーを閉塞させ、排気ダクトの排気口へと至る気流を遮断することが可能となる。ダクト内が着火したとしても防火ダンパーよるダクト閉塞によって酸素が遮断されるため、調理機器直近のダクト内に生じた火炎は自然鎮火することとなる。
【0018】
特に本請求項に係るダクト閉塞装置は、紫外線センサーを配置する覗き孔の上流側に空気取入口を穿設すると共に、当該空気取入口の上流側に庇部材を設けている。従って、排気ダクトにおける排気口付近に設置された送風ファンの作動により当該排気ダクト内が陰圧状態となった際には、前記覗き窓の上流側の空気取入口から(ダクト外からの新鮮空気)の吸引効果を高め、さらに燃焼排ガスの汚れた気流を積極的に逸らせつつ、排気ダクトの内壁に沿った層流によるエアカーテンを形成できる。そのため、当該覗き窓(レンズ)の表面への汚れの付着やくもりを防止することが可能となるのである。これは送風ファンによる排気ダクト内の陰圧による誘起されるもので、特段の別の送風ファンによる空気取入口への送風手段を設ける必要がなく、下流側の送風ファンを利用しているものである。よって、本請求項に係る発明によれば、前記覗き窓を常にクリアな状態に保つことができるので、継続的且つ確実な火炎の監視が可能となるのである。
【0019】
また請求項3に係る発明のダクト閉塞装置は、覗き窓、庇部材及び紫外線センサーを、既設ダクトの一部と置き換え(リプレイス)可能な「ダクト部材」に設けたものである。そのため本請求項に係る発明によれば、既設の排気ダクトであっても、その一部を後からに置き換え(リプレイス)することにより、更なる安全性の向上を図ることが可能となるのである。
【0020】
請求項4に係る発明のダクト閉塞装置は、防火ダンパーとダクト部材とを別部材として構成したものである。そのため本請求項に係る発明によれば、火炎の検知を行うダクト部材と、気流の遮断を行う防火ダンパーとを、それぞれ離れた位置に設置できるので、無煙ロースターや排気ダクトの配置(店舗レイアウト)の自由度が増すこととなる。
【0021】
そして請求項5に係る発明の無煙ロースターは、火災(着火)の直接的な原因である火炎から発せられる紫外線の有無につき、排気流路中に設けた覗き窓を介して紫外線センサーが当該排気流路内を常時監視しているため、該排気流路内へ瞬間的に発生(進入)した火炎であっても(温度センサーの場合のようにタイムラグが生じることなく)前記紫外線センサーが検知することができる。そして、当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した際に発する信号を受けて駆動手段が作動して防火ダンパーを閉塞させ、排気ダクトの排気口へと至る気流を遮断することとなる。ダクト内が着火したとしても防火ダンパーよってダクト閉塞により酸素が遮断されるため、調理機器直近のダクト内に生じた炎は自然鎮火することとなる。
【0022】
特に本発明では、紫外線センサーを配置する「覗き孔」を穿設し、或いは、当該覗き孔の上流側に「空気取入口」を穿設すると共に当該空気取入口を覆うようにして庇部材を設けている。従って、当該無煙ロースターに接続された排気ダクトにおける排気口付近に設置された送風ファンの作動により、該無煙ロースターの排気流路内が陰圧状態となった際には前記覗き窓から、或いは、当該覗き窓の表面(上面)へと(ダクト外からの)新鮮空気が流入して気流(或いは、エアカーテン)が発生するため、当該紫外線センサー或いは覗き窓(レンズ)への汚れの付着やくもりを防止することができる。よって本請求項に係る発明によれば、前記紫外線センサー或いは覗き窓を常にクリアな状態に保ち、継続的且つ確実な火炎の監視が可能な無煙ロースターを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
【実施例1】
【0024】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。1はロースター本体であり、図1、2に示すように、テーブル2の略中央位置に上部が調理部3に開口し、下部が排気部4に開口した外箱5を嵌合支持し、該外箱5の内部に所定間隔の排気流路6を外箱5との間に有する様にして内箱7を取付けている。
【0025】
上記外箱5と内箱7は共に円形状であり、外箱5の外周上部をフランジ8を介してテーブル2に固定している。又、外箱5と内箱7の一側に貫通させた連結筒を連結することにより、外箱5の外側と内箱7の内側に連結開口した連結部11を形成している。
【0026】
符号15は環状のトップリングであり、該トップリング15は、外箱5と内箱7間(排気流路6)の上方開口部を被冠閉塞する天板部と、内箱7の載置部14上方に位置させた垂直状の周壁17とを、一体形成している。そして、天板部の外周縁部を上記フランジ8に設けた段差部に載上掛止し、又周壁17の全周にわたり排気流路6に連通する所要の吸気孔19を貫設している。
【0027】
内箱7の内底部には、水が貯溜されるドレンパン20を載置すると共に、内箱7の底部上にバーナー受け21を配置し、該バーナー受け21上にバーナー22の下部を載置している。そして、バーナー22の基端部の導入部は、連結部11内に挿通され、その先端は、外箱5の外側に設けた点火装置23に装着されている。又、内箱7上方の載置部14上に、加熱調理用の焼網29、ロストル及び五徳のいずれかを選択載置する様に成している。
【0028】
符号30は本発明の特徴部分であるダクト閉塞装置30の一部の構成を示すものであり、図2に示すように、ダクト部材31に穿設された貫通孔32に配置された透光部材からなる覗き窓33と、当該覗き窓33の上流側に穿設された空気取入口34を覆うようにして設けられ、当該排気ダクト内が陰圧となった際、前記覗き窓33上に気流を発生させる庇部材35と、該覗き窓33を介して排気ダクト内の火炎の有無を検知する紫外線センサー36とを有している。そして、図1に示すように、前記紫外線センサー36が排気ダクト内の火炎を検知した際に発する信号によって作動する制御・駆動手段37(例えば、ソレノイド)と、当該制御・駆動手段37の作動によって前記排気ダクトの排気口へと至る気流を閉塞させる防火ダンパー38とを有するものである。
【0029】
ここで、本発明において覗き窓33の構成は、紫外線センサー36がダクト内の火炎を検知可能であれば特段限定されるものではない。また、庇部材35の構成は、排気ダクト内が陰圧となった際に図3に示すが如く覗き窓33(レンズ)の表面(上面)に層流状態の気流(エアカーテン)を発生させることが可能であれば特段限定されるものではない。尚、当該「覗き窓33」を(レンズを備えない)単なる貫通孔とした構成した場合には、空気取入口34は必須の構成とはならないが、当該覗き窓33の上流側に庇部材35を設けた場合には、該覗き窓33からの(ダクト外からの新鮮空気)の吸引効果を高め、さらに該覗き窓33内へ燃焼排ガスの汚れた気流が進入するのを逸らすことも可能となる。
【0030】
続いて、上記無煙ロースターにおけるダクト閉塞装置の動作につき説明する。先ず、焼網29上で食材を過熱することにより生じた油煙は、排気ダクトにおける排気口付近に設置された送風ファンの作動によって当該排気ダクト内が陰圧状態となることにより、トップリング15に穿設した吸気孔19から排気流路6内へと吸引されて、濾過フィルター28及び防火ダンパー38を通過して、前記排気口へと進むこととなる。ここで、前記焼網29上において油脂分を多く含んだ食材が調理され、当該焼網29上に火柱が上がった場合には、油煙と共に火炎も排気流路6内に吸引されることとなる。その際、前記濾過フィルター28よりも下流側に火炎が進入(滴下)した場合には、覗き窓33の向こう側に配置した紫外線センサー36が検知することとなる。一方、防火ダンパー38内の気流を遮断するバタフライ弁は 常時、バタフライ軸に回転方向の付勢力が与えられた状態で通風位置にロックされている。従って、紫外線センサー36が火炎検知の信号を発した際には、(制御手段により)増幅された印加電圧によって駆動手段(ソレノイド)を作動させ、ロック爪を解除することにより、蓄積された強力な付勢力によりバタフライ軸を瞬時にして、強制回転させることによりバタフライ弁により流路を閉塞させ、排気ダクトの排気口へと至る気流を遮断することが可能となる。そのため、ダクト内が着火したとしても防火ダンパーよるダクト閉塞によって酸素が遮断されるため、調理機器直近のダクト内に生じた火炎は自然鎮火することとなる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
上記「ダクト閉塞装置」は無煙ロースターに接続して使用するものとして説明したが、本願発明の技術思想は特段個別の調理機器へ接続された排気ダクトへの適用に限定されるものではなく、厨房の排気ダクトに用いた場合であっても本発明の目的を達成できる点、付言する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係るダクト閉塞装置を備えた実施例1に係る無煙ロースターの内部を示すものである。
【図2】(a)図1に示す無煙ロースターに組み込まれたダクト閉塞装置におけるダクト部材の平面図である。(b)図aに示すダクト部材のA−A断面図である。(c)図aに示すダクト部材のB−B断面図である。
【図3】図2に示すダクト部材を、図1に示す排気ダクトに組み込んで使用した場合の気流を模式的に示すものである。
【符号の説明】
【0033】
1 ロースター本体
2 テーブル
3 調理部
4 排気部
5 外箱
6 排気流路
7 内箱
8 フランジ
11 連結部
15 トップリング
14 載置部
17 周壁
19 吸気孔
20 ドレンパン
21 バーナー受け
22 バーナー
23 点火装置
28 濾過フィルター
29 金網
30 ダクト閉塞装置
31 ダクト部材
32 貫通孔
33 覗き窓
34 空気取入口
35 庇部材
36 紫外線センサー
37 駆動手段
38 防火ダンパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気流路中、熱源の下流側であって排気口の上流側における排気ダクトに穿設された貫通孔からなり、前記排気ダクト内が陰圧状態となることによって当該ダクト内へと空気が流入する覗き窓と、
前記覗き窓を介して排気ダクト内の火炎を検知する紫外線センサーと、
当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した信号によって、作動する制御・駆動手段と、
当該制御・駆動手段の作動によって前記排気ダクトの排気口へと至る気流を閉塞させる防火ダンパーとを有することを特徴とするダクト閉塞装置。
【請求項2】
排気流路中、熱源の下流側であって排気口の上流側における排気ダクトに穿設された貫通孔に配置された透光部材からなる覗き窓と、
前記排気ダクトの内側であって、前記覗き窓の上流側に穿設された空気取入口を設け、該空気取入口の少なくとも上流側に、前記排気ダクト内が陰圧状態となることにより、前記覗き窓の表面に気流を発生させる庇部材と、
前記覗き窓を介して排気ダクト内の火炎を検知する紫外線センサーと、
当該紫外線センサーが排気ダクト内の火炎を検知した信号によって、作動する制御・駆動手段と、
当該制御・駆動手段の作動によって前記排気ダクトの排気口へと至る気流を閉塞させる防火ダンパーとを有することを特徴とするダクト閉塞装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載したダクト閉塞装置において、
覗き窓、庇部材及び紫外線センサーは、既設の排気ダクトの一部との置き換えを可能とするダクト部材に設けたことを特徴とするダクト閉塞装置。
【請求項4】
請求項3に記載したダクト閉塞装置において、
防火ダンパーは、覗き窓、庇部材及び紫外線センサーが設けられたダクト部材とは別部材からなることを特徴とするダクト閉塞装置。
【請求項5】
屋外への強制排気を行う排気ダクトを備えた無煙ロースターであって、
前記排気ダクト中に、請求項1乃至請求項4の何れかに記載したダクト閉塞装置を備えたことを特徴とする無煙ロースター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−216299(P2009−216299A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−60307(P2008−60307)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(591031902)シンポ株式会社 (18)
【Fターム(参考)】