説明

チャンネル文字用のLED光源

【課題】配置の自由度が高く、断線等を生じ難いチャンネル文字用のLED光源を、安価に提供する。
【解決手段】長方形の基板10の表面に5個のLED21〜25を実装し、裏面に剥離紙付き粘着テープ30を貼り付ける。基板の表裏にVカット部61を備え、粘着テープ30にも切断線62を設け、LED毎に5個の小基板11〜15に分割可能とする。電源線のプラス側71は電流安定化回路素子51を経由して各LED21〜25に直列に接続される。電源線71,72及びLED間連絡線73は、3本を一体化した樹脂被覆ジャンパー線81〜84としてVカット部61を跨ぐ様に小基板11〜15間を接続し、最後の小基板15の出力側に伸びるジャンパー線85は端末処理部90においてLED間連絡線73とマイナス側の電源線72とを結線する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャンネル文字用のLED光源に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネオン管や蛍光表示管等による広告や表示に代わるものとして、図9(A)に示す様に、LED3を内蔵した円柱状の透明ケ−ス1を、弾性を有する連杆2により直線状に連結し、LED3の電極3aにフレキシブル基板4を半田付けし、両端にそれぞれ雄雌の連結部5,6及び雄雌のソケット7,8を備えることにより、折り曲げ可能とした表示装置が提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、図9(B)に示す様に、複数のLEDと、2本の導線とからなり、透明ビニール10で帯状に被覆したLED発光帯において、LEDの間の透明ビニールに切り込み16を入れることにより、切り込みの個所において帯状発光体を所望の方向に極めて容易に曲げることができる様にしたものも提案されている(特許文献2)。
【0004】
さらに、図9(C)に示す様に、多数のLED10を長尺な基材上に搭載するとともに、LED10間を並列に接続している電源線31,32の一部を絶縁体21の外側に引き出して引出電源線31a,32aとし、これら各引出電源線31a,32aと、これらの間に位置する絶縁体21及び基材とを切断して、小表示装置を形成できるようにしたものも提案されている(特許文献3)。
【0005】
また、図9(D)に示す様に、2個のLED5aにつき1個の定電流ダイオード9を直列結線したものを8ブロック分並列接続して電源供給を可能にし、切断可能箇所を示すスリット10を設け、スリット10の両サイドに位置する電源パターンをそれぞれを短絡するように2本の金属線7を長めに取り付け、裏面に両面粘着テープ6を取り付けた基板4をチャンネル文字用の光源に用いる提案もなされている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3020888号(図1,図2)
【特許文献2】特開2001−306002(図7,図8)
【特許文献3】特開2006−126617(図2,図3)
【特許文献4】特開2006−58828(図1,図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1〜3のLED光源は、フレキシブル基板を横方向に湾曲させてチャンネル文字の形状に沿った配置とする際に、基板に無理な力が加わり、半田付け部分が損傷するなどの問題がある。
【0008】
特許文献4のLED光源は、基板を分割して水平方向にずらすことでチャンネル文字の形状に沿った配置を行うことができるが、2個のLEDと1個の定電流ダイオードを、(LED)−(定電流ダイオード)−(LED)と直列結線したものを1単位としてしか分割できず、LED1個ずつにすることが困難なため、配置の自由度が十分ではない。また、分割可能な小基板毎に定電流ダイオードを備えなければならず、コスト高にもなる。さらに、ニッパーでスリット10の部分を切断する際に、金属線7,7に無理な力が加わって断線するおそれもある。
【0009】
そこで、本発明は、配置の自由度が高く、しかもコストを抑制することができ、さらに断線等を生じ難いチャンネル文字用のLED光源を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明のチャンネル文字用のLED光源は、長方形の基板の表面にほぼ等間隔となる様に複数個のLEDを実装し、裏面に剥離紙付の粘着テープを貼り付け、前記基板を途中で切断可能にしたLED光源であって、以下の構成を備えていることを特徴とする。
(11) 前記基板には、複数個の小基板に分割するための折り溝が表面及び裏面の両方又は一方から刻設されていること。
(12) 前記基板の裏面に貼り付けられる粘着テープには、前記折り溝と一致する位置に切断線が、当該テープを貫通し、あるいはほぼ貫通する状態に形成されていること。
(13) 分割されたときの1個目の小基板に対して、プラス,マイナスの電源線が共に取り付けられていること。
(14) 前記電源線の内のプラス側を前記1個目の小基板上で電流安定化回路素子の入力側へと分岐させ、この電流安定化回路素子の出力側を当該小基板上のLEDの入力側へと接続し、以下、前記複数個のLED間では上流のLEDの出力側を下流のLEDの入力側に接続する様にLED間連絡線を設置し、前記プラス,マイナスの電源線及びLED間連絡線を、樹脂被覆カバーによって一体化したジャンパー線として前記小基板間を電気的に接続する様に、前記折り溝を跨ぐ様に基板表面側に取り付けたこと。
(15) 前記電流安定化回路素子によって電流制御される下流側最後のLEDの出力側とマイナス側の電源線を短絡処理することによって、前記複数個のLEDの直列接続を完成すること。
【0011】
(11)〜(15)の構成を備えたチャンネル文字用のLED光源によれば、折り溝で基板を折ることにより、小基板に分割し、小基板を横にずらし、回転させる様に配置することで湾曲線に沿ってLEDを配置することができる。このとき、折り溝を設けると共に粘着テープには切断線を形成してあるので、基板は簡単に折ることができる。また、小基板間をプラス,マイナスの電源線とLED間連絡線を一体化した樹脂被覆のジャンパー線で連絡しているので、折り溝で分割する際の断線を有効に防止している。また、この小基板間を連絡するジャンパー線をプラス,マイナスの電源線とLED間連絡線を一体化したものとしたので、分割された複数個の小基板上のLEDを1個の電流安定化回路素子で電流制御することができる。なお、切断線が粘着テープを貫通せずに皮一枚残した状態とする方が、分割してから輸送する様な場合の小基板のガタツキ防止の効果が高い。
【0012】
同じく上記目的を達成するためになされた本発明のチャンネル文字用のLED光源は、長方形の基板の表面にほぼ等間隔となる様に複数個のLEDを実装し、裏面に剥離紙付の粘着テープを貼り付け、前記基板を途中で切断可能にしたLED光源であって、以下の構成を備えていることを特徴とする。
(21) 前記基板上には、1個の電流安定化回路素子によって電流制御される複数個のLEDからなるLED群が、2組以上長手方向に並べて設置されていること。
(22) 前記基板には、複数個の小基板に分割するための折り溝が表面及び裏面の両方又は一方から刻設されていること。
(23) 前記基板の裏面に貼り付けられる粘着テープには、前記折り溝と一致する位置に切断線が、当該テープを貫通し、あるいはほぼ貫通する状態に形成されていること。
(24) 分割されたときの1個目の小基板に対して、プラス,マイナスの電源線が共に取り付けられていること。
(25) 前記各組のLED群において、分割されたときの電源線接続部に最も近い小基板上で、前記電源線の内のプラス側を電流安定化回路素子の入力側へと分岐させ、この電流安定化回路素子の出力側を該小基板上のLEDの入力側へと接続し、以下、当該組の複数個のLED間では上流のLEDの出力側を下流のLEDの入力側に接続する様にLED間連絡線を設置し、前記プラス,マイナスの電源線及びLED間連絡線を、樹脂被覆カバーによって一体化したジャンパー線として前記小基板間を電気的に接続する様に、前記折り溝を跨ぐ様に基板表面側に取り付けたこと。
(26) 前記各組のLED群は、各組毎に下流側の最後のLEDの出力側とマイナス側の電源線を短絡処理することによって、各組毎のLEDの直列接続を完成すること。
【0013】
(21)〜(26)の構成を備えたチャンネル文字用のLED光源は、(11)〜(15)の構成から成るLED光源よりも長いものに適している。この場合も、折り溝で基板を折ることにより、小基板に分割し、小基板を横にずらし、回転させる様に配置することで湾曲線に沿ってLEDを配置することができる。このとき、折り溝を設けると共に粘着テープには切断線を形成してあるので、基板は簡単に折ることができる。また、小基板間をプラス,マイナスの電源線とLED間連絡線を一体化した樹脂被覆のジャンパー線で連絡しているので、折り溝で分割する際の断線を有効に防止している。また、この小基板間を連絡するジャンパー線をプラス,マイナスの電源線とLED間連絡線を一体化したものとしたので、各組の複数個の小基板上のLEDを各組について1個の電流安定化回路素子で電流制御することができる。
【0014】
これら本発明のチャンネル文字用のLED光源は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(31) 前記剥離紙には切断線は形成していないこと。
【0015】
(31)の構成をも備えることにより、折り溝で基板を折る際に、剥離紙が連続しているので、小基板は連続した剥離紙で繋がった状態に折ることができ、ジャンパー線に対して誤って無理な力を加えて抜いてしまうということもない。
【0016】
これら本発明のチャンネル文字用のLED光源は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(41) 前記電流安定化回路素子が実装される小基板の入力側には、プラス,マイナスの電源線を接続するための端子以外にもう一つの端子が設けられ、当該端子はマイナス側の電源線を接続するための端子と電機的に接続された状態とされていること。
【0017】
(41)の構成を備えることにより、本実施例の構成からなるLED光源の基板を何個か直列に接続して使用する場合に、前の基板から次の基板へとジャンパー線を接続することにより、前の基板の電源線短絡処理が(41)の構成によって完成する。従って、いくつも同様の構成の基板を接続して用いる場合の接続作業が容易になる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、配置の自由度が高く、断線等を生じ難いチャンネル文字用のLED光源を、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施例1のチャンネル文字用のLED光源を示し、(A)は平面図、(B)はその部分拡大図、(C)は正面図、(D)はその部分拡大図である。
【図2】実施例1のチャンネル文字用のLED光源を示し、(A),(C),(E)は平面図、(B),(D)は正面図である。
【図3】実施例1のチャンネル文字用のLED光源のジャンパー線を示し、(A)は平面図,(B)は側面図である。
【図4】実施例2のチャンネル文字用のLED光源を示し、(A)は平面図、(B)はその部分拡大図、(C)は分離した状態を平面図及び正面図で表した図である。
【図5】実施例3のチャンネルサインを示し、(A)は正面図、(B)はチャンネル文字の内部を示す正面図である。
【図6】実施例3のチャンネル文字「S」を構成するLED光源の用い方を例示する正面図である。
【図7】実施例3のチャンネル文字「A」を構成するLED光源の用い方を例示する正面図である。
【図8】実施例の作用・効果を説明する模式図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態として、具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
実施例1のチャンネル文字用のLED光源1は、図1,図2に示す様に、長さ×幅×板厚=75mm×7mm×0.8mmのエポキシ樹脂製の基板10と、基板10の表面に等間隔で実装される5個のLED21〜25とを備えている。基板10の裏面には、厚さ0.64〜1mmの両面粘着テープ30が貼り付けられ、剥離紙40で覆われている。また、基板10の表面には5個のLED21〜25の他に、最初の1個目のLED21の近傍に電流安定化回路素子51が実装されている。
【0022】
基板10は、4箇所に表面及び裏面から形成されたVカット部61を備え、LED毎に5個の小基板11〜15に分割可能とされている。そして、電流安定化回路素子51を備えた小基板11には、電源線71,72が取り付けられている。プラス側の電源線71は小基板11上で電流安定化回路素子51の入力側へと分岐され、この電流安定化回路素子51の出力側から各LED21〜25に直列に電流供給を行っている。
【0023】
電源線71,72及びLED21〜25の間で出力側と入力側を繋いでいるLED間連絡線73は、3本を一体化したジャンパー線81〜84(図3参照)としてVカット部61を跨ぐ様に小基板11〜15を接続している。そして、5個目の小基板15のLED25の出力側に伸びるジャンパー線85は、端末処理部90において、図1(B)に示す様に、LED間連絡線73とマイナス側の電源線72とを結線している。これにより、基板10上の5個のLED21〜25は、1個の電流安定化回路素子51を介して直列接続の状態で電流供給を受ける状態に結線されている。
【0024】
なお、ジャンパー線81〜85は、中心にステンレス線が入った錫メッキ錫コート銅撚線を、耐熱PVC製の絶縁体で被覆した3線タイプのものである。これらジャンパー線81〜85は、基板10上に形成されてスルーホールを介して基板上の印刷パターンと導通され、基板裏面側で半田付けによって固定される。そして、半田から飛び出した線はニッパー等で切断されて飛び出し部の処理が行わている。基板10の裏面に貼り付けた両面粘着テープ30は、この基板裏面側の半田付け処理部を被覆する絶縁材としても機能する。
【0025】
Vカット部61は、表側及び裏側共に深さ0.2mmに形成されている。よって、Vカット部61における基板厚さは0.4mmである。また、両面粘着テープ30は、図1(D)に示す様に、長さ方向にVカット部61と重なる位置で切断線62によって切断されている。なお、この切断線62は、両面粘着テープ30の上面から剥離紙40の上面に達する様に完全に切断した状態とするものとする他、剥離紙40側に皮一枚の連続部分を残す様に両面粘着テープ30の上面側から剥離紙40の近くまで切り込んだものとしてもよい。従って、Vカット部61で折ることにより、基板10を小基板11〜15に分離することができる。このとき、両面粘着テープ30にはVカット部61と一致する様に予め切断線62が入れてあるから、折る作業の妨げにならない。その一方、剥離紙40はこの様な切断線を形成していない。この結果、基板10を手で折る際に剥離紙40が連続していることにより、誤ってジャンパー線81〜84を抜いてしまうということがない。また、ジャンパー線81〜84は、耐熱PVCで被覆され3本を一体化されているので、折る作業の際に断線するといったことも生じない。
【0026】
こうして小基板11〜15に分離した後は、剥離紙40を剥がし、例えば、図2(E)に示す様に、湾曲状に配置するといったことを容易に実行できる。
【実施例2】
【0027】
実施例2のチャンネル文字用のLED光源2は、実施例1とほぼ同様の構成であるが、図3に示す様に、基板10の長さが2倍で、10個のLED(L01〜L10)を実装したものとなっている。これら10個のLEDは、5個ずつが直列接続されている。即ち、1個目L01〜5個目L05は1個目の近傍に実装された電流安定化回路素子51によって電流制御され、6個目L06〜10個目L10は6個目の近傍に実装された電流安定化回路素子52によって電流制御される構成となっている。
【0028】
基板10には、9箇所に表面及び裏面から形成されたVカット部61が形成され、LED毎に10個の小基板に分割可能とされている。この実施例2では、図4(B)に示す様に、6個目のLED(L06)が実装された小基板上で、LED間連絡線73とマイナス側の電源線72を短絡処理線74で連結している。これにより、1個目〜5個目のLED(L01〜L05)は1個目の小基板上の電流安定化回路素子51によって電流制御され、6個目〜10個目のLED(L06〜L10)は6個目の小基板上の電流安定化回路素子52によって電流制御される回路が構成されている。
【0029】
なお、1個目の小基板11の入力側の端子部分についても、短絡処理線74でマイナス側の電源線との短絡が行われている。これは、このLED光源2の上流側にさらに他のLED光源を繋げる場合に、1個目の小基板上の短絡処理により、複数個のLEDが各組で直列接続された状態のものを必要数繋げて用いることができる様にするためである。この構成は、実施例1においても採用されている(図1(A)など参照)。
【0030】
本実施例によれば、最大10個に分割してLEDを任意の湾曲形状に並んだ状態に配置をすることができる。
【実施例3】
【0031】
実施例3は、チャンネル文字を作成する場合についての説明である。図5(A)に示す様に、例えば、「SA・・・」といったチャンネルサインを作成する場合、図5(B)に示す様に、各文字の形状に対応する様に金属板を用いて作成された筐体部101,102の内部に、LED光源101〜103を、Vカット部61で分割して剥離紙40を剥がして両面粘着テープ30で貼り付ける様にしてほぼ等間隔となる様に、「S」の文字及び(A)の文字を描く。なお、図6に示す様に、「S」の文字は、実施例2の応用版として3個の電流安定化回路素子51〜53を備えた15個連続タイプのLED光源3を用いている。一方、「A」の文字は、5個のLEDを備えた実施例1のタイプのLED光源1と、10個のLEDを備えた実施例2のタイプのLED光源2とを用いて作成している。このとき、10個のLEDを備えた実施例2のタイプのLED光源2については、9個目の小基板から伸びるジャンパー線J09を切断し、実施例1で説明した端末処理部90の処理と同様の処理を施す。これにより、6個目〜9個目の4個のLEDを、6個目の小基板上の電流安定化回路素子52により電流制御された直列接続状態の回路を構成するのである。
【0032】
以上、説明した実施例1〜3について、その作用・効果を図8に模式図で示した。図8(A)に示す様に、Vカット部で分割することで、各LED基板が独立できる構造を実現している。そして、図8(B)に示す様に、任意の位置のみの分割により、直線部分と湾曲部分のいずれに適用するかに応じた使い分けができる。また、不要なLEDについては分割した上でジャンパー線を切断して除去し、終端処理を行うという使用方法が可能となっている。
【0033】
以上、発明を実施形態としていくつかの実施例を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
【0034】
例えば、Vカット部61は、Uカットとしてもよい。また、表裏両面から形成するのではなく、表裏一方の面にだけ形成する様にしても構わない。さらに、粘着テープは、両面粘着テープに限らず、少なくとも下面が剥離紙付の粘着テープであればよく、基板裏面への貼り付けは別途接着剤を塗布してこれを実施しても構わない。加えて、粘着テープに形成する切断線は、当該テープを貫通していなくてもよく、ほぼ貫通する状態に皮一枚残す様な切り込みを形成したものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、チャンネルサインを構成するチャンネル文字の光源として産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0036】
1〜3・・・チャンネル文字用のLED光源
10・・・基板
11〜15・・・小基板
21〜25,L01〜L10・・・LED
30・・・粘着テープ
40・・・剥離紙
51〜53・・・電流安定化回路素子
61・・・Vカット部
62・・・粘着テープの切断線
71,72・・・電源線
73・・・LED間連絡線
81〜85,J01〜J10・・・ジャンパー線
90・・・端末処理部
101,102・・・チャンネル文字の筐体部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形の基板の表面にほぼ等間隔となる様に複数個のLEDを実装し、裏面に剥離紙付の粘着テープを貼り付け、前記基板を途中で切断可能にしたLED光源であって、以下の構成を備えていることを特徴とするチャンネル文字用のLED光源。
(11) 前記基板には、複数個の小基板に分割するための折り溝が表面及び裏面の両方又は一方から刻設されていること。
(12) 前記基板の裏面に貼り付けられる粘着テープには、前記折り溝と一致する位置に切断線が、当該テープを貫通し、あるいはほぼ貫通する状態に形成されていること。
(13) 分割されたときの1個目の小基板に対して、プラス,マイナスの電源線が共に取り付けられていること。
(14) 前記電源線の内のプラス側を前記1個目の小基板上で電流安定化回路素子の入力側へと分岐させ、この電流安定化回路素子の出力側を当該小基板上のLEDの入力側へと接続し、以下、前記複数個のLED間では上流のLEDの出力側を下流のLEDの入力側に接続する様にLED間連絡線を設置し、前記プラス,マイナスの電源線及びLED間連絡線を、樹脂被覆カバーによって一体化したジャンパー線として前記小基板間を電気的に接続する様に、前記折り溝を跨ぐ様に基板表面側に取り付けたこと。
(15) 前記電流安定化回路素子によって電流制御される下流側最後のLEDの出力側とマイナス側の電源線を短絡処理することによって、前記複数個のLEDの直列接続を完成すること。
【請求項2】
長方形の基板の表面にほぼ等間隔となる様に複数個のLEDを実装し、裏面に剥離紙付の粘着テープを貼り付け、前記基板を途中で切断可能にしたLED光源であって、以下の構成を備えていることを特徴とするチャンネル文字用のLED光源。
(21) 前記基板上には、1個の電流安定化回路素子によって電流制御される複数個のLEDからなるLED群が、2組以上長手方向に並べて設置されていること。
(22) 前記基板には、複数個の小基板に分割するための折り溝が表面及び裏面の両方又は一方から刻設されていること。
(23) 前記基板の裏面に貼り付けられる粘着テープには、前記折り溝と一致する位置に切断線が、当該テープを貫通し、あるいはほぼ貫通する状態に形成されていること。
(24) 分割されたときの1個目の小基板に対して、プラス,マイナスの電源線が共に取り付けられていること。
(25) 前記各組のLED群において、分割されたときの電源線接続部に最も近い小基板上で、前記電源線の内のプラス側を電流安定化回路素子の入力側へと分岐させ、この電流安定化回路素子の出力側を該小基板上のLEDの入力側へと接続し、以下、当該組の複数個のLED間では上流のLEDの出力側を下流のLEDの入力側に接続する様にLED間連絡線を設置し、前記プラス,マイナスの電源線及びLED間連絡線を、樹脂被覆カバーによって一体化したジャンパー線として前記小基板間を電気的に接続する様に、前記折り溝を跨ぐ様に基板表面側に取り付けたこと。
(26) 前記各組のLED群は、各組毎に下流側の最後のLEDの出力側とマイナス側の電源線を短絡処理することによって、各組毎のLEDの直列接続を完成すること。
【請求項3】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のチャンネル文字用のLED光源。
(31) 前記剥離紙には切断線は形成していないこと。
【請求項4】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のチャンネル文字用のLED光源。
(41) 前記電流安定化回路素子が実装される小基板の入力側には、プラス,マイナスの電源線を接続するための端子以外にもう一つの端子が設けられ、当該端子はマイナス側の電源線を接続するための端子と電機的に接続された状態とされていること。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−164233(P2011−164233A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−24919(P2010−24919)
【出願日】平成22年2月7日(2010.2.7)
【出願人】(301075754)株式会社シンザン (2)
【Fターム(参考)】