説明

チョコレートコーティング装置及び方法、並びに固形チョコレートの成形方法

【課題】コーティング効率が高く、処理時間を短縮することができ、また、いわゆる双子品の発生率を低減できるチョコレートコーティング装置を提供する。
【解決手段】加温水W1及びW2の流通によって、処理容器2及び攪拌羽根7を所定温度に加温・保温すると共に、被処理物1を冷風A1によって冷却しつつ攪拌羽根7の回転により攪拌混合し、スプレーガン6aからチョコレート液を噴霧して、被処理物1の表面にチョコレートをコーティングする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チョコレート食品等の製造に用いられるチョコレートコーティング装置及び方法、並びに固形チョコレートの成形方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ナッツ類、ドライフルーツ類、焼菓子類、キャンディ類、グミ類及びゼリー類等の固形状食品にチョコレートのコーティングを施した食品や、固形チョコレートの表面にさらにチョコレート等のコーティングを施した食品が市場に多く供給されている(例えば、下記の特許文献3参照)。
【0003】
チョコレートは低融点で、より低い温度のものに付着する性質があるため、チョコレート液(チョコレートペースト)をコーティング物質とするチョコレートコーティングにおいては、コーティング処理時の処理容器と被処理物(核物質、センター材)の温度管理が難しく、温度管理が不十分であると、処理容器の内面にチョコレート液が付着して固化したり、被処理物同士がチョコレートを介して繋がってコーティング不良品(いわゆる双子品)が発生したりする現象が起こり易い。このような事況から、チョコレートコーティングは、従来、非通気式のコーティングパンを用いて作業者が手動で行うのが主流であった。しかしながら、手動でのコーティング操作は、作業者の熟練した技術が必要であり、また作業時間が長く掛かるという問題があった。そこで、最近では、非通気式や通気式のコーティングパンを用いて自動でチョコレートコーティングを行う場合が多くなってきている。
【0004】
例えば、下記の特許文献1、2には、通気式のコーティングパン(回転容器)を用いて自動でチョコレートコーティングを行う技術が記載されている。同文献では、軸線回りに回転駆動される回転容器の内部に熱風用の第1送風ダクトと冷風用の第2送風ダクトを配設し、第1送風ダクトから供給される熱風によって回転容器を加温すると共に、第2送風ダクトから供給される冷風によって被処理物を冷却しつつ、回転容器の回転によって被処理物を転動混合し、被処理物に対してコーティング物質供給手段からチョコレート液を供給して、被処理物の表面にチョコレートをコーティングしている。
【特許文献1】特開2000−189059号公報
【特許文献2】特開2000−185246号公報
【特許文献3】特開平7−67534号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非通気式や通気式のコーティングパンを用いて自動でチョコレートコーティングを行う操作では、処理時間が比較的長くなり、ランニングコストが掛かると共に、操作条件によっては、いわゆる双子品の発生率が高くなるという問題があった。また、被処理物の攪拌効果を高めるために、コーティングパンの内部にバッフルプレートを設置する場合があるが、バッフルプレートの表面にチョコレート液が付着して、コーティングパン内部の洗浄作業が面倒になるという問題があった。
【0006】
さらに、ブロック形状の固形チョコレート(板状チョコレートを立方体又は長方体形状の多数の小片にカットして形成する場合が多い。)の表面にさらにチョコレートのコーティングや艶出しコーティング等を施こすコーティング操作においては、その前処理として、ブロック形状の固形チョコレートをミキサー等の成形装置により球形又は丸みのある形状に成形する工程が必要である。これは、ブロック形状の固形チョコレートに対して直接コーティング処理を行うと、核物質である固形チョコレートの面同士が繋がって双子品になり易いからである。そのために、従来のコーティング操作では、コーティング装置とは別に成形装置を設置する必要があると共に、各装置での段取り作業や、装置間での被処理物の移送作業等が必要になり、作業が煩雑であるという問題があった。
【0007】
本発明の課題は、コーティング効率が高く、処理時間を短縮することができ、また、いわゆる双子品の発生率を低減できるチョコレートコーティング装置及び方法を提供することである。
【0008】
本発明の他の課題は、ブロック形状の固形チョコレートを被処理物とするコーティング操作においても、別装置での成形処理を必要とすることなく、コーティング処理が可能なチョコレートコーティング方法を提供することである。
【0009】
本発明の更なる課題は、ブロック形状の固形チョコレートを球形又は丸みのある形状に短い時間で成形することができる固形チョコレートの成形方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は、被処理物が収容される処理容器と、処理容器の底部に回転自在に配設された攪拌羽根と、処理容器内の被処理物に対してチョコレート液を供給する液供給手段と、処理容器を加温する加温手段と、処理容器内の被処理物を冷却する冷却手段とを備え、処理容器を加温手段により加温すると共に、処理容器内の被処理物を冷却手段により冷却しつつ攪拌羽根の回転により攪拌混合し、液供給手段から被処理物に対してチョコレート液を供給して、被処理物の表面にチョコレートをコーティングするチョコレートコーティング装置を提供する。
【0011】
また、上記課題を解決するため、本発明は、処理容器を加温手段により加温すると共に、処理容器内の被処理物を冷却手段により冷却しつつ、処理容器の底部に配設された攪拌羽根の回転により攪拌混合し、被処理物に対して液供給手段からチョコレート液を供給して、被処理物の表面にチョコレートをコーティングするチョコレートコーティング方法を提供する。
【0012】
ここで、本発明で言うチョコレートとは、規約(「チョコレート類の表示に関する公正規約」)ないし法規上の規定により限定されるものではなく、カカオ脂及びカカオ代用脂を使用したテンパー型のチョコレート、油脂加工食品、及びそれを他の可食物と組み合わせたものを含む。
【0013】
加温手段は、処理容器の温度を精度良く制御できるものであれば、その構成は特に限定されるものではないが、処理容器の安定した加温及び保温の点から、処理容器の外面側を覆うジャケットにより形成された流通路に、所定温度に制御された加温水を流通させる構成とするのが好ましい。また、加温水を流通させる流通路は、少なくとも処理容器の外周側に形成すれば良いが、処理容器のより安定した加温及び保温の点から、処理容器の底部側にも流通路を形成するのが好ましい。
【0014】
また、冷却手段は、被処理物を冷却できるものであれば、その構成は特に限定されるものではないが、処理容器内の被処理物を冷風により冷却する構成とするのが好ましい。
【0015】
さらに、攪拌羽根に対するチョコレートの付着を防止するため、攪拌羽根を加温するようにしても良い(第2の加温手段)。この第2の加温手段は、攪拌羽根の温度を制御できるものであれば、その構成は特に限定されるものではないが、攪拌羽根の安定した加温及び保温の点から、攪拌羽根の内部に形成された流通路に、所定温度に制御された加温水を流通させる構成とするのが好ましい。尚、加温水に代えて、温風を流通路に流通させても良い。
【0016】
液供給手段には、チョコレート液(チョコレートペースト)を被処理物上に垂らす方式のものと、チョコレート液(チョコレートペースト)をスプレーガンから被処理物に噴霧する方式のものが含まれる。
【0017】
上記の被処理物(核物質)は、ナッツ類、ドライフルーツ類、焼菓子類、キャンディ類、グミ類及びゼリー類等のチョコレート以外の固形状食品であっても良いし、固形チョコレートであっても良い。
【0018】
また、ブロック形状の固形チョコレートを被処理物とする場合も、ブロック形状の固形チョコレートをそのまま処理容器に投入して成形処理とコーティング処理を行うことが可能である。すなわち、処理容器を加温手段により加温すると共に、処理容器内に収容したブック形状の固形チョコレートを攪拌羽根の回転により攪拌混合すると、攪拌羽根のせん断作用により固形チョコレートを球形又は丸みのある形状に成形することができる。従って、別装置での成形処理は不要である。そして、固形チョコレートの成形処理が完了した後、処理容器内の固形チョコレートを冷却手段により冷却しつつ(処理容器の加温は維持する。)、液供給手段からチョコレート液を供給して固形チョコレートの表面にチョコレートをコーティングする。
【0019】
尚、上記のコーティング処理工程において、チョコレート液に代えて、艶出し剤を液供給手段から供給して、固形チョコレートの表面に艶出しコーティングを行うこともできる。また、上記の成形処理工程は、コーティング処理工程の前工程としてではなく、単独の工程としても良い。
【発明の効果】
【0020】
処理容器等を加温手段によって加温すると共に、処理容器内の被処理物を冷却手段により冷却しつつ攪拌羽根の回転により攪拌混合し、液供給手段から被処理物に対してチョコレート液を供給して、被処理物の表面にチョコレートをコーティングするので、処理容器等の内面にチョコレートが付着しにくく、また、攪拌羽根の高い攪拌混合作用によってチョコレート液の展延性が良くなるので、コーティング効率が向上し、チョコレートコーティングの処理時間を従来よりも大幅に短縮することができる。しかも、攪拌羽根のせん断作用により被処理物が双子品になりにくく、製品収率が向上する。
【0021】
また、ブロック形状の固形チョコレートを被処理物とする場合も、攪拌羽根のせん断作用により、該固形チョコレートを短い時間で球形又は丸みのある形状に成形することができ、さらに、固形チョコレートの成形処理とコーティング処理を同じ装置で行うことができるので、従来に比べて、処理時間、作業工数及び設備費用を大幅に削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、この実施形態に係るチョコレートコーティング装置を概念的に示している。
【0024】
この実施形態において、コーティング処理の核物質となる被処理物1は、ナッツ類、ドライフルーツ類、焼菓子類、キャンディ類、グミ類及びゼリー類等の固形状食品である。
【0025】
処理容器2は底部2aと側部2bとで円筒状に構成され、その外面側は、底部2aから側部2bの上方部分にかけてジャケット3によって覆われている。ジャケット3の内面と、ジャケット3によって覆われた処理容器2の外面との間は加温水の流通路3aになっており、この流通路3aに所定温度に制御された加温水W1を流通させることによって、処理容器2を加温する加温手段が構成される。また、処理容器2の側部2bの下方部分に製品排出口2cが設けられており、コーティング処理後、製品排出口2cを開閉機構11で開口することにより、製品を処理容器2から排出できるようになっている。尚、この実施形態において、流通路3aは処理容器2の外面に沿って螺旋状に形成されている。
【0026】
処理容器2の側部2bは上端が開口し、この開口部に蓋13が適宜の開閉機構(図示省略)により開閉自在に装着されている。また、蓋13には、処理容器2内の被処理物1に対して所定温度に制御された冷風A1を供給するための冷風給気口4と、処理容器2内の空気を排気するための排気口5と、液供給手段6を挿入するための挿入口8とが設けられている。冷風給気口4から供給される冷風A1によって、処理容器2内の被処理物1を冷却する冷却手段が構成される。すなわち、冷風給気口4から処理容器2内に供給された冷風A1は、被処理物1に接触して、被処理物1を冷却した後、排気口5から処理容器2外に排気される。
【0027】
この実施形態において、液供給手段6はスプレーガン6aを備えており、スプレーガン6aは挿入口8から処理容器2内の所定高さ位置まで挿入される。図示されていない送液ポンプから圧送されるチョコレート液(チョコレートペースト)はスプレーガン6aによってミスト状されて処理容器2内の被処理物1に噴霧される。
【0028】
また、処理容器2の底部2aには、攪拌羽根7が回転自在に配設されている。攪拌羽根7は、底部2aの内面と側部2bの内面との間に僅かなクリアランスを維持しながら回転する複数(図2に示す例では3枚)の羽根部7aと、複数の羽根部7aが接続されたヘッド部7bとを備えている。攪拌羽根7の回転駆動軸7cはヘッド7b部に接続され、底部2aを下方に貫通して減速機9に連結されている。駆動モータ10からの回転動力は減速機9を介して回転駆動軸7cに入力され、これにより攪拌羽根7が回転する。
【0029】
また、この実施形態では、攪拌羽根7の内部に加温水の流通路を形成し、この流通路に所定温度に制御された加温水W2を流通させることによって、攪拌羽根7を加温する第2加温手段を構成している。具体的には、図3に拡大して示すように、回転駆動軸7cの内部に往路7c1と復路7c2を形成すると共に、各羽根部7aの内部にそれぞれ往路7a1と復路7a2を形成している。そして、回転駆動軸7bの往路7c1と各羽根部7aの往路7a1とをヘッド部7bに形成した連通路7b1でそれぞれ連通させ、回転駆動軸7cの復路7c2と各羽根部7aの復路7a2とをヘッド部7bに形成した連通路7b2でそれぞれ連通させ、さらに、各羽根部7aの往路7a1と復路7a2とをそれぞれ各羽根部7aの先端部で連通させている。回転駆動軸7cの往路7c1に供給された加温水W2は、往路7c1→ヘッド部7bの連通路7b1→各羽根部7aの往路7a1→各羽根部7aの復路7a2→ヘッド部7bの連通路7b2→回転駆動軸7cの復路7c2という一連の流通路を流通して、外部に排出される。この流通路を流通する加温水W2によって、攪拌羽根7の各羽根部7a、さらにはヘッド部7bが所定温度に加温される。尚、同図に黒丸で示す部位はOリング等のシール手段によってシールされている。
【0030】
つぎに、この実施形態のコーティング装置を用いたチョコレートコーティングの一例を説明する。
【0031】
まず、加温水W1及びW2の流通によって、処理容器2及び攪拌羽根7を予め加温し、所定温度に加温された状態で被処理物1を処理容器2内に投入する。そして、加温水W1及びW2の流通量(流量)等の制御によって、処理容器2及び攪拌羽根7を所定温度に保温し、また冷風給気口4から冷風A1を供給して被処理物1を冷却しつつ、攪拌羽根7を回転させて被処理物1を攪拌混合する。その後、被処理物1が冷風A1によって十分冷却された状態で、スプレーガン6aからチョコレート液を被処理物1に噴霧する。
【0032】
被処理物1に噴霧されたチョコレート液は、攪拌羽根7の高い攪拌混合作用によって各被処理物1の表面に均一に展延され、さらに固化してチョコレートのコーティング層となる。
【0033】
この実施形態のコーティング装置は、加温水W1及びW2の流通によって、処理容器2及び攪拌羽根7を所定温度に加温・保温すると共に、被処理物1を冷風A1によって冷却しつつ、チョコレート液を噴霧してコーティング処理を行うので、処理容器2の内面や攪拌羽根7の表面等にチョコレートが付着しにくく、供給したチョコレート液を被処理物1に効率良く付着させてコーティング層を形成することができる。また、攪拌羽根7の高い攪拌混合作用によって、被処理物1表面におけるチョコレート液の展延性が良くなる。そのため、この実施形態のコーティング装置によれば、コーティング効率が向上し、チョコレートコーティングの処理時間を従来よりも大幅に短縮することができる。しかも、攪拌羽根7のせん断作用により被処理物1が双子品になりにくく、製品収率が向上する。
【0034】
また、処理容器2の内面や攪拌羽根7の表面等にチョコレートが付着しにくいので、コーティング効率が向上し、また、コーティング処理後の洗浄作業が容易である。さらに、所定温度の洗浄液を処理容器2内に貯め、加温水W1及びW2のうち少なくとも加温水W1を流通させながら、攪拌羽根7を回転させて洗浄作業を行うことにより、より効率的で確実な洗浄が可能である。
【0035】
ブロック形状の固形チョコレートを被処理物1とする場合は、固形チョコレートを球形又は丸みのある形状に成形した後、コーティング処理を行う。成形工程では、冷風A1の供給は行わず、加温水W1及びW2の流通によって、処理容器2及び攪拌羽根7を所定温度に加温・保温しつつ(加温水W1の流通によって、処理容器2のみを所定温度に加温・保温するようにしても良い。)、攪拌羽根7を回転させる。攪拌羽根7の回転により固形チョコレートを攪拌混合すると、攪拌羽根7のせん断作用により固形チョコレートが短い時間で球形又は丸みのある形状に成形される。そして、固形チョコレートの成形処理が完了した後、処理容器2及び攪拌羽根7を所定温度に加温・保温しつつ、冷風給気口4から冷風A1を供給して、上記と同様にしてコーティング処理を行う。
【実施例1】
【0036】
上述したチョコレートコーティング装置(実施例装置)と、従来装置(通気式のコーティングパン:回転容器を熱風により加温、被処理物を冷風により冷却、チョコレート液をスプレーガンにより噴霧)を用いて下記の条件で比較試験を行った。
【0037】
[比較試験1]
(試験条件)
被処理物(核物質):アーモンド
チョコレート液:ミルクチョコレート
コーティング率:300%
(試験結果)
従来装置ではコーティング処理完了まで180分を要したが、実施例装置では3分の1の60分でコーティング処理を完了することができた。
【0038】
[比較試験2]
(試験条件)
被処理物(核物質):立方体チョコレート
チョコレート液:ミルクチョコレート
コーティング率:150%
(試験結果)
従来装置では双子品の発生率が7.8%であったが、実施例装置では双子品の発生は認められなかった(発生率0%)。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】実施形態に係るコーティング装置の全体構成を示す概念的に示す縦断面図である。
【図2】処理容器の内部を上方から見た図である。
【図3】攪拌羽根の主要部を示す一部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 被処理物
2 処理容器
2a 底部
3 ジャケット
3a 流通路
W1 加温水
6 液供給手段
7 攪拌羽根
7a1 往路(流通路)
7a2 復路(流通路)
7b1 連通路(流通路)
7b2 連通路(流通路)
7c1 往路(流通路)
7c2 復路(流通路)
W2 加温水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理物が収容される処理容器と、該処理容器の底部に回転自在に配設された攪拌羽根と、前記処理容器内の被処理物に対してチョコレート液を供給する液供給手段と、前記処理容器を加温する加温手段と、前記処理容器内の被処理物を冷却する冷却手段とを備え、
前記処理容器を前記加温手段により加温すると共に、前記処理容器内の被処理物を前記冷却手段により冷却しつつ前記攪拌羽根の回転により攪拌混合し、前記液供給手段から該被処理物に対してチョコレート液を供給して、該被処理物の表面にチョコレートをコーティングするチョコレートコーティング装置。
【請求項2】
前記加温手段は、前記処理容器の外面側を覆うジャケットにより形成された流通路に、所定温度に制御された加温水を流通させる請求項1に記載のチョコレートコーティング装置。
【請求項3】
前記冷却手段は、前記処理容器内の被処理物を冷風により冷却する請求項1に記載のチョコレートコーティング装置。
【請求項4】
前記攪拌羽根を加温する第2の加温手段をさらに備えている請求項1に記載のチョコレートコーティング装置。
【請求項5】
前記第2の加温手段は、前記攪拌羽根の内部に形成された流通路に、所定温度に制御された加温水を流通させる請求項4に記載のチョコレートコーティング装置。
【請求項6】
処理容器を加温手段により加温すると共に、前記処理容器内の被処理物を冷却手段により冷却しつつ、前記処理容器の底部に配設された攪拌羽根の回転により攪拌混合し、前記被処理物に対して液供給手段からチョコレート液を供給して、前記被処理物の表面にチョコレートをコーティングするチョコレートコーティング方法。
【請求項7】
処理容器を加温手段により加温すると共に、前記処理容器内に収容したブロック形状の固形チョコレートを、前記処理容器の底部に配設された攪拌羽根の回転により攪拌混合して球形又は丸みのある形状に成形し、その後、前記処理容器内の固形チョコレートを冷却手段により冷却しつつ、液供給手段からチョコレート液を供給して、前記固形チョコレートの表面にチョコレートをコーティングするチョコレートコーティング方法。
【請求項8】
処理容器を加温手段により加温すると共に、前記処理容器内に収容したブロック形状の固形チョコレートを、前記処理容器の底部に配設された攪拌羽根の回転により攪拌混合して球形又は丸みのある形状に成形する固形チョコレートの成形方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−300861(P2007−300861A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−132968(P2006−132968)
【出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(591011384)株式会社パウレック (44)
【Fターム(参考)】