説明

テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮装置及びその方法

【課題】テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮装置及びその方法の提供。
【解決手段】本発明はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮装置及びその方法に関するものである。当該装置は濃縮装置、制御装置及び中央演算処理ユニットを設ける。このうち濃縮装置はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮に用いられ、制御装置は濃縮装置の各部品に接続され、中央演算処理ユニットに自動制御プログラムを保存する。中央演算処理ユニットを通じて自動制御プログラムを実行し、また操作手順に基づき、濃縮されたテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の重量と活性を監視測定し制御するのに用い、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮を自動制御する。このようにしてテクネチウム−99mの濃縮品質と生産効率を向上させる、また生産作業要員が受ける放射線量を減少させるのに役立てるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放射性物質の一種の濃縮装置及び調合方法に関するものであり、特にテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮装置及び方法を指す。
【背景技術】
【0002】
台湾大学医学部付属病院の曽凱元主任が2003年に行った統計によると、台湾国内43の核医学科は合計88台のSPECTを有している。その造影検査項目のうち筆頭に挙げられるのは骨スキャン及び心筋血流スキャンである。これら二項目の検査で使用する放射性核種こそがテクネチウム−99mである。この調査結果と国外の統計数値は似通っていて、アメリカに於ける2002年の資料を例に挙げれば、毎年アメリカ国内でテクネチウム−99mを使用して行う検査数は1159万回に及び、検査全体の80.9%を占めている。上記のデータはテクネチウム−99mが核医学市場全体に於いて占める重要性を示していよう。テクネチウム−99m利便性と普遍性に関しては、その核種の特性以外にも更に重要な要素が挙げられる。それはジェネレータの形態により臨床上の使用が便利、安全で操作が簡単になるという長所である。しかしジェネレータはしばしば使用後に比活性度を低下させ、臨床検査で求められる活性度を保つことができなくなる。そのためジェネレータは一定期間使用されたら新しいものに交換しなければならない。
【0003】
テクネチウム−99mは一種の診断用放射性同位元素であり、親核であるモリブデン−99の半減期は67時間である。その140keVのガンマ線は単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)の造影診断又は腫瘍細胞の位置測定(例:骨造影用のテクネチウム−99m モーターP、心臓及び乳がん診断用のテクネチウム−99m MIBI及びテクネチウム−99m Myoview、脳血流造影用のテクネチウム−99m HMPAO及びテクネチウム−99mECD、腎機能の造影剤テクネチウム−99m MAG3及びパーキンソン氏病診断用のテクネチウム−99mTRODAT−1等)に適用できる。その核種の特性は核医学臨床に於いて相当な発展性及び応用への可能性が秘められている。
【0004】
テクネチウム−99m溶液はモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータから12ミリリットルの生理食塩水により真空溶出(Elution)を利用する方式で、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液を溶出する。そして連続式デュアルカラム固体クロマトグラフィ法原理を用いてテクネチウム−99m過テクネチウム酸を濃縮し、陰イオン交換樹脂によりテクネチウム−99m過テクネチウム酸を吸着、更に生理食塩水により陰イオン交換樹脂に吸着したテクネチウム−99m過テクネチウム酸を分離させ、溶出液を段階ごとに収集し、医薬品規格に適合したテクネチウム−99m濃縮剤を生産するのである。
【0005】
本発明の設計により、ジェネレータの使用寿命が延長でき、臨床に必要な放射性医薬品の調合に対して相当な促進作用をもたらされる。そして薬物調合のコストを効果的に削減でき、市場のニーズにも大いに答えるものであり、また作業要員が受ける放射線量を減少することもできるのである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主要目的は、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮装置及びその方法を提供することにある。自動制御により遠隔操作を行い、濃縮機の濃縮反応過程を直ちに示し、濃縮過程の自動化を行うことで、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮品質と生産効率を向上するものである。
【0007】
本発明の副次目的は、テクネチウム−99m過テクネチウム酸の一種の濃縮装置及びその方法を提供することにある。本発明は密閉型の反応を提供し、放射性核種が輸送パイプから接続され、密閉システム中の濃縮反応に入る時から、最終製品の出力が完了するまでの間にかけて、放射性物質の漏洩を防ぎ、また作業要員が受ける放射線量を減少することもできるものである。
【0008】
上述された各目的を達成するため、本発明はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮装置と方法を提供し、自動制御プログラムを利用しテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮過程を制御するものである。本発明は濃縮装置と制御装置を使用し、該濃縮装置の陽イオン固相カラムと冷陰極交換管を用いて濃縮を行い、また該制御装置の放射線測定モジュールを用いてガイガー・ミュラー計数管(Geiger-Muller Counter)に接続し、収集フラスコにあるテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の活性度を計測するものである。そしてシグナル計測モジュールは重量測定コンポーネントを用い該収集フラスコの重量を測定する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、 第一容器、陽イオン固相カラム、陰イオン交換カラム、第二容器、収集フラスコ、廃液瓶、制御装置及び中央演算処理ユニットを含み、
この第一容器はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液を収納し、
陽イオン固相カラムは第一輸送パイプを通じて該第一容器と互いに接続するものであり、該第一輸送パイプは第一電磁バルブを含むもの、
陰イオン交換カラムは第二輸送パイプを通じて該陽イオン固相カラムと互いに接続するもの、そして該第二輸送パイプは第二電磁バルブを含み、
第二容器は生理食塩水溶液を収納するもの、第三輸送パイプを通じて該第二電磁バルブと互いに接続し、
収集フラスコは第四輸送パイプを通じて当該陰イオン交換カラムと連結するもの、第四輸送パイプは第三電磁バルブを含み、該収集フラスコはその下に重量測定コンポーネントと第一ガイガー管を設け、該収集フラスコ内部のテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の重量と活性度を監視測定し、
廃液瓶は第五輸送パイプを通じて該第三電磁バルブと互いに接続するもの、
そのうち、モーターを通してテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液又は生理食塩水溶液を該第一輸送パイプ、該第二輸送パイプ、該第三輸送パイプ、該第四輸送パイプ及び該第五電磁バルブの収集フラスコ又は廃液瓶に輸送し、
制御装置はそれは放射線測定モジュール、シグナル測定モジュール、シグナル制御モジュールを含み、当該放射線測定モジュールは第一ガイガー管に接続され、当該シグナル測定モジュールは当該重量測定コンポーネントに接続され、当該シグナル制御モジュールは当該モーター、該第一電磁バルブ、該第二電磁バルブ及び該第三電磁バルブに接続され、及び、
中央演算処理ユニットはメモリーを含むものであり、自動制御プログラムを保存し、該制御装置と互いに接続し、
そのうち、当該中央演算処理ユニットを通じて当該自動制御プログラムを実行し、当該収集フラスコ内にあるテクネチウム−99m過テクネシウム酸の重量及びテクネチウム−99m過テクネシウム酸の活性を制御することで、テクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮を自動的に実行することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項2の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該収集フラスコ内にあるテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の活性度の監視測定を行うため、当該廃液瓶の下に第二ガイガー管を設け、且つ当該第二ガイガー管は該放射線測定モジュールと互いに接続することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項3の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該収集フラスコの上には薄膜を設けることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項4の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該モーターはInchwormモーターであり、当該第四輸送パイプと該第五輸送パイプに設けられることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項5の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該陽イオン固相カラムは銀陽イオン固相カラムであることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項6の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該陰イオン交換カラムはSep Pak陰イオン交換カラムであることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の調合装置としている。
請求項7の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、更に第三容器を含んで無菌水を収納し、第六輸送パイプと第四電磁バルブを通じて当該陽イオン固相カラムと互いに接続することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項8の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、更に第四容器を含んで生理食塩水を収納し、第七輸送パイプと第五電磁バルブを通じて当該第二輸送パイプと互いに接続することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項9の発明は、請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該第一ガイガー管と該第二ガイガー管の周囲には鉛が設けられ、外部の放射線信号による干渉から隔離することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置としている。
請求項10の発明は、中央演算処理ユニットを通じて自動制御プログラムを実行し、そしてそれには、放射線測定モジュール、シグナル測定モジュール、シグナル制御モジュールの実行を含み、
当該シグナル制御モジュールの実行には、以下の手順を含み、
モーター、第一電磁バルブ、第二電磁バルブ及び第三電磁バルブを起動し、テクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液を第一容器から第一輸送パイプ、第二輸送パイプ、第四輸送パイプ及び第五輸送パイプを通じて、陽イオン固相カラム、陰イオン交換カラム及び廃液瓶へ輸送すること、及び、
当該第一電磁バルブを閉じ、生理食塩水を該陰イオン交換カラム及び第一収集フラスコへ輸送すること、
当該放射線測定モジュールを実行し、第一ガイガー管を通じてテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の活性を監視測定すること、及び、
当該シグナル測定モジュールを実行し、重量測定コンポーネントを通じて該第一収集フラスコ内にあるテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の重量を監視測定し、該自動制御プログラムの実行を中止するかを決定すること、以上の手順を含むことを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法としている。
請求項11の発明は、請求項10記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法において、モーター、第一電磁バルブ、第二電磁バルブ及び第三電磁バルブを起動する前に、
当該モーター、当該第二電磁バルブ、当該第三電磁バルブ及び第四電磁バルブを開き、第三容器内の無菌水溶液を第六輸送パイプ、当該第二輸送パイプ、当該第四輸送パイプ、当該第五輸送パイプを経由して当該廃液瓶へ輸送することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法としている。
請求項12の発明は、請求項10記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法において、当該第一電磁バルブを閉じ、生理食塩水を該陰イオン交換カラム及び第一収集フラスコへ輸送した後に、
第五電磁バルブを開き、第四容器内にある生理食塩水溶液を第七輸送パイプ経由させて該陰イオン交換カラムへ輸送、そして当該第四輸送パイプを通じて第二収集フラスコへ伝送させることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法としている。
請求項13の発明は、請求項10記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法において、当該第一電磁バルブを閉じ、生理食塩水を当該陰イオン交換カラム及び第一収集フラスコへ輸送するのと同時に、
当該陰イオン交換カラムを通った後濾過プロセスを実行し、該第一収集フラスコを用いて収集することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮装置及びその方法に関するものである。当該装置は濃縮装置、制御装置及び中央演算処理ユニットを設ける。このうち濃縮装置はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮に用いられ、制御装置は濃縮装置の各部品に接続され、中央演算処理ユニットに自動制御プログラムを保存する。中央演算処理ユニットを通じて自動制御プログラムを実行し、また操作手順に基づき、濃縮されたテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の重量と活性を監視測定し制御するのに用い、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮を自動制御する。このようにしてテクネチウム−99mの濃縮品質と生産効率を向上させる、また生産作業要員が受ける放射線量を減少させるのに役立てるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1に示したのは、本発明の好ましい実施例の構造ブロック図である。図に示されるように、本発明はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮装置を提供するものであり、濃縮装置10、制御装置40、及び中央演算処理ユニット50を含む。本発明は濃縮装置10を用いて濃縮反応を行うもので、制御装置40を利用して自動制御を行う。制御装置40の自動制御は中央演算処理ユニット50を利用して自動制御プログラムを実施するもので、制御装置40が自動制御プログラムの順序手順に基づき該濃縮装置10を制御し、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮に用いる。例えばテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液濃縮の体積を12ミリリットルから1ミリリットルに濃縮させる。
【0012】
図2に示したのは、本発明の好ましい実施例のうち濃縮装置10の構造ブロック図である。図に示されたように、本発明の該濃縮装置10は以下のものを含む:第一容器12。これはテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液を収納し、テクネチウム−99m溶液を利用してモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータから生理食塩水により真空溶出(Elution)を利用する方式で、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液を溶出する。陽イオン固相カラム14。それは第一輸送パイプ15aを通じて該第一容器12と互いに接続するものであり、且つ当該第一輸送パイプ15aは第一電磁バルブ16aを含む。陰イオン交換カラム18。それは第二輸送パイプ15bを通じて該陽イオン固相カラム14と互いに接続し、且つ当該第二輸送パイプ15bは第二電磁バルブ16bを含む。
【0013】
第二容器20。生理食塩水溶液を収納するもの。それは第三輸送パイプ15cを通じて当該第二電磁バルブ16bと互いに接続する。収集フラスコ22。それは第四輸送パイプ15dを通じて当該陰イオン交換カラム18と接続するもの。また当該第四輸送パイプ15dは第三電磁バルブ16cを含み、収集フラスコ22の下には重量測定コンポーネント24と第一ガイガー管26を設け、当該収集フラスコ内部のテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の重量と活性度を監視測定する。廃液瓶28。それは第五輸送パイプ15eを通じて該第三電磁バルブ16cと互いに接続するもの。そのうち収集フラスコ22は第一収集フラスコと第二収集フラスコを含む。第四輸送パイプ15dと第五輸送パイプ15eはInchwormモーター30を設け、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液又は生理食塩水溶液を収集フラスコ22又は廃液瓶28への輸送に用いる。陽イオン固相カラム14は銀陽イオン固相カラムである。陰イオン交換カラム18はSep Pak陰イオン交換カラムである。外部の放射線信号による干渉から隔離するため、第一ガイガー管26の周囲全てには鉛が設けられている。
【0014】
図3に示したのは、本発明の好ましい実施例のうち制御装置40の構造ブロック図である。図に示されるように、本発明の制御装置40は、放射線測定モジュール42、シグナル測定モジュール44、シグナル制御モジュール46を含む。そのうち放射線測定モジュール42は第一ガイガー管26に接続され、シグナル測定モジュール44は重量測定コンポーネント24に接続される。そしてシグナル制御モジュール46はモーター30、第一電磁バルブ16a、第二電磁バルブ16b及び第三電磁バルブ16cに接続される。放射線測定モジュール42は第一ガイガー管26を経て収集フラスコ22のテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液濃縮の活性を測定するために用いる。シグナル測定モジュール44は重量測定コンポーネント24を経て収集フラスコ22にある濃縮されたテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の重量を測定するために用いる。
【0015】
図4に示したのは、本発明の好ましい実施例のうち制御装置を表した構造ブロック図である。図に示されたように、本発明の中央演算処理ユニット50はメモリー52を含み、ここに自動制御プログラムを保存し、当該制御装置40と互いに接続する。また中央演算処理ユニット50は、自動制御プログラムを実行する。
【0016】
合わせて図5に示したのは、本発明の好ましい実施例のうち濃縮製造を表したフローチャート図である。図に示されたように、本発明はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮方法であり、以下のものを含む。手順S10、中央演算処理ユニット50を通じて自動制御プログラムを実行するものであり、放射線測定モジュール42、シグナル測定モジュール44、シグナル制御モジュール46の実行を含む。手順S20、モーター30、第一電磁バルブ16a、第二電磁バルブ16b及び第三電磁バルブ16cを起動し、第一容器12のテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液を第一輸送パイプ15a、第二輸送パイプ15b、第四輸送パイプ15d及び第五輸送パイプ15eを通じて、陽イオン固相カラム14、陰イオン交換カラム18及び廃液瓶28へ輸送する。手順S30、第一電磁バルブ16aを閉じ、第二容器20内の生理食塩水を陰イオン交換カラム18及び第一収集フラスコへ輸送するもの。手順S40、放射線測定モジュール42を実行し、第一ガイガー管26を通じ、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の活性を監視測定するもの。手順S50、シグナル測定モジュール44を実行し、重量測定コンポーネント24を通じて該第一収集フラスコ内にあるテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の重量を監視測定し、自動制御プログラムの実行を中止するかを決定する。
【0017】
図6に示したのは、本発明のもう一つの好ましい実施例のうち濃縮装置を表した構造ブロック図である。そのうち図6と図2の違いは、図2の陽イオン固相カラム14が第一輸送パイプ15aと第一電磁バルブ16aに接続されるのに対し、図6の陽イオン固相カラム14は更に第六輸送パイプ15fと第四電磁バルブ16dに接続されることである。本発明の第四電磁バルブ16dは第三容器32に接続され、それは生理食塩水溶液を収納するものである。濃縮装置10が濃縮を行う前に、陽イオン固相カラム14は洗浄され、第一容器12にあるテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液のクロマトグラフィに影響を及ぼすのを避けなければならない。第四電磁バルブ16dを開けると、モーター30により第三容器32内の生理食塩水が陽イオン固相カラム14を通り、陽イオン固相カラム14を洗浄し、そして陰イオン交換カラム18を経て第四輸送パイプ15d、第五輸送パイプ15e及び廃液瓶28へ輸送されるのである。
【0018】
図7に示されているのは、本発明のもう一つの好ましい実施例のフローチャート図である。そのうち図7と図5の違いは、図7は更に一つ多い手順が含まれていることである。それは陽イオン固相カラム14を洗浄することである。本発明であるテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮方法は、更に手順S120を含む。ここではモーター30、第二電磁バルブ16b、第三電磁バルブ16c、及び第四電磁バルブ16dを起動し、陽イオン固相カラム14を洗浄する。手順S130では、第四電磁バルブ16dを閉じ、第一電磁バルブ16aを開き、テクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液を輸送する。
【0019】
図8に示したのは、本発明の更にもう一つの好ましい実施例のうち濃縮装置の構造ブロック図である。そのうち図8と図2の違いは図2の陰イオン交換カラム18が第一電磁バルブ16a、第二電磁バルブ16b、第一輸送パイプ15aと第二輸送パイプ15bに接続されることである。図8の陰イオン交換カラム18は更に第七輸送パイプ15gと第五電磁バルブ16eに接続される。本発明の第五電磁バルブ16eは第四容器34に接続され、それは生理食塩水溶液を収納する。第五電磁バルブ16eが開かれると、それによりモーター30が第四容器34の生理食塩水溶液を陰イオン交換カラム18へ輸送し、陰イオン交換カラム18を溶離し、第四輸送パイプ15dと第二収集フラスコへ輸送する。
【0020】
合わせて図9に示したのは、本発明の更にもう一つの好ましい実施例のうちフローチャート図である。そのうち図9と図5の違いは図9が更に一つ多い手順を含み、その手順とは陰イオン交換カラム18を溶離することである。本発明であるテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の一種の濃縮方法は、更に手順S260である陰イオン交換カラム18を溶離することを含む。その手順とは、まず、第一収集フラスコを第二収集フラスコに換え、その後第二電磁バルブ16bを閉じて第五電磁バルブ16eを開き、続いて第四容器34の生理食塩水溶液により陰イオン交換カラム18を溶離し、第二収集フラスコがそのサンプル採取を行うものである。
【0021】
図10に示したのは、本発明の別の好ましい実施例の構造ブロック図である。そのうち図10と図2の違いは、図10では更に収集フラスコ22の上に薄膜36が設けられ、第二ガイガー管38が廃液瓶28の下に設けられていることである。本発明の濃縮装置10は更に薄膜36を設け、生理食塩水溶液を経て得られたテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濾過に用いる。そして第二ガイガー管38は、制御装置40の放射線測定モジュール42による廃液瓶28の溶液に対する活性測定に用いる。もし廃液瓶28にある溶液の活性が使用可能な活性を保っている場合は、廃液瓶28にある溶液を用い次回の濃縮が行える。それにより廃棄溶液が活性に於いて使用可能な基準値に達した時、回収して再利用し不必要な浪費を削減するのである。
【0022】
以上に述べたことからも分かるように、本発明の濃縮装置はジェネレータの使用寿命を延長できるものである。ここでは更に、活性が200mCiであるモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータを例に挙げ、本発明の濃縮装置がいかにモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータの使用寿命を延長させるかということを説明する。図11と図12に示したように、モリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータは一回溶離するごとに、その24時間後にならなければ最大の活性である140ミリキューリー(millicurie,mCi)が得られず、また得られたテクネチウム−99mの活性度も親核モリブデン−99の減衰に伴い逓減していく。モリブテン−99/テクネチウム−99mジェネレータは溶出後の2時間目に、もし再び10ミリリットル(ml)の生理食塩水により該ジェネレータを溶離すれば、テクネチウム−99mが得られる活性比は35mCi/10mlとなる。
【0023】
上記のテクネチウム−99mの活性が十分であっても、臨床での使用量が多い核医学心臓機能検査にとっては、上記の活性比はすでに需要を満たさなくなっている。製薬会社であるブリストル・マイヤーズ スクイブ社(Bristol-Myers Squibb)が販売したテクネチウム−99m MIBI(Carolite)がその例であり、この製品が求めるテクネチウム−99mの活性比は25-150mCi/1-3ml、及び最近市場で販売されるようになったドーパミントランスポーター造影剤(テクネチウム−99m TRODAT-1)で求められるテクネチウム−99mの活性比も6-8mCi/mlである。この場合、もし本発明の濃縮装置を用いテクネチウム−99mに対し濃縮を行う場合は、テクネチウム−99mジェネレータの活性を減少させなくてもよく、体積は効果的に1mlまで減少できる。そのため相対的にモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータの使用率も大幅に向上できるのである。
【0024】
更に、もしモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータの活性が200mCiである場合、モリブテン−99の活性はジェネレータが溶離を始めて7日目には残り33mCiしか溶離できなくなる。そしてもし活性が500mCiである場合、モリブテン−99の活性はジェネレータが溶離を始めて11日目で残り30mCiしか溶離できない。相対活性比がすでに低くなっているため、病院にとってはその時上記のジェネレータが臨床での使用に対し要求を満たさなくなっているので、新しいジェネレータを購入・使用しなければならない。しかしこの時点で本濃縮装置はその活性比を30mCi/10mlから30mCi/1mlへと効果的に濃縮できる。臨床でのジェネレータの交換不要で薬品調合に用いることができ、且つジェネレータそれぞれが使用寿命を3日以上延長できるのである。
【0025】
これにより、臨床で必要な放射性医薬品の調合に役立ち、更にはジェネレータの使用寿命を延長させ、薬物調合のコストを効果的に軽減でき、市場の需要に大いに答えるものである。そして本発明の濃縮装置は自動化設備であり、そのため更には作業要員が放射性物質に接触する時間を減少し、作業人員が受ける放射線量を減少させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の好ましい実施例の構造ブロック図である。
【図2】本発明の好ましい実施例のうち濃縮装置の構造ブロック図である。
【図3】本発明の好ましい実施例のうち制御装置の構造ブロック図である。
【図4】本発明の好ましい実施例のうち制御装置の構造ブロック図である。
【図5】本発明の好ましい実施例のうち濃縮製造のフローチャート図である。
【図6】本発明のもう一つの好ましい実施例のうち濃縮製造の構造ブロック図である。
【図7】本発明のもう一つの好ましい実施例のうち濃縮製造のフローチャート図である。
【図8】本発明の更にもう一つの好ましい実施例のうち濃縮製造の構造ブロック図である。
【図9】本発明の更にもう一つの好ましい実施例のうち濃縮製造のフローチャート図である。
【図10】本発明の別の好ましい実施例のうち濃縮製造の構造ブロック図である。
【図11】本発明に於けるモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータの活性成長の時間に対する表示図である。
【図12】本発明に於けるモリブデン−99/テクネチウム−99mジェネレータの溶離可能な活性の時間に対する表示図である。
【符号の説明】
【0027】
10 濃縮装置
12 第一容器
14 陽イオン固相カラム
15a 第一輸送パイプ
15b 第二輸送パイプ
15c 第三輸送パイプ
15d 第四輸送パイプ
15e 第五輸送パイプ
15f 第六輸送パイプ
15g 第七輸送パイプ
16a 第一電磁バルブ
16b 第二電磁バルブ
16c 第三電磁バルブ
16e 第四電磁バルブ
16f 第五電磁バルブ
18 陰イオン交換カラム
20 第二容器
22 収集フラスコ
24 重量測定コンポーネント
26 第一ガイガー管
28 廃液瓶
30 モーター
32 第三容器
34 第四容器
36 薄膜
38 第二ガイガー管
40 制御装置
42 放射線測定モジュール
44 シグナル測定モジュール
46 シグナル制御モジュール
50 中央演算処理ユニット
52 メモリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一容器、陽イオン固相カラム、陰イオン交換カラム、第二容器、収集フラスコ、廃液瓶、制御装置及び中央演算処理ユニットを含み、
この第一容器はテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液を収納し、
陽イオン固相カラムは第一輸送パイプを通じて該第一容器と互いに接続するものであり、該第一輸送パイプは第一電磁バルブを含むもの、
陰イオン交換カラムは第二輸送パイプを通じて該陽イオン固相カラムと互いに接続するもの、そして該第二輸送パイプは第二電磁バルブを含み、
第二容器は生理食塩水溶液を収納するもの、第三輸送パイプを通じて該第二電磁バルブと互いに接続し、
収集フラスコは第四輸送パイプを通じて当該陰イオン交換カラムと連結するもの、第四輸送パイプは第三電磁バルブを含み、該収集フラスコはその下に重量測定コンポーネントと第一ガイガー管を設け、該収集フラスコ内部のテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の重量と活性度を監視測定し、
廃液瓶は第五輸送パイプを通じて該第三電磁バルブと互いに接続するもの、
そのうち、モーターを通してテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液又は生理食塩水溶液を該第一輸送パイプ、該第二輸送パイプ、該第三輸送パイプ、該第四輸送パイプ及び該第五電磁バルブの収集フラスコ又は廃液瓶に輸送し、
制御装置はそれは放射線測定モジュール、シグナル測定モジュール、シグナル制御モジュールを含み、当該放射線測定モジュールは第一ガイガー管に接続され、当該シグナル測定モジュールは当該重量測定コンポーネントに接続され、当該シグナル制御モジュールは当該モーター、該第一電磁バルブ、該第二電磁バルブ及び該第三電磁バルブに接続され、及び、
中央演算処理ユニットはメモリーを含むものであり、自動制御プログラムを保存し、該制御装置と互いに接続し、
そのうち、当該中央演算処理ユニットを通じて当該自動制御プログラムを実行し、当該収集フラスコ内にあるテクネチウム−99m過テクネシウム酸の重量及びテクネチウム−99m過テクネシウム酸の活性を制御することで、テクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮を自動的に実行することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネチウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項2】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該収集フラスコ内にあるテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の活性度の監視測定を行うため、当該廃液瓶の下に第二ガイガー管を設け、且つ当該第二ガイガー管は該放射線測定モジュールと互いに接続することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項3】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該収集フラスコの上には薄膜を設けることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項4】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該モーターはInchwormモーターであり、当該第四輸送パイプと該第五輸送パイプに設けられることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項5】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該陽イオン固相カラムは銀陽イオン固相カラムであることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項6】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該陰イオン交換カラムはSep Pak陰イオン交換カラムであることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の調合装置。
【請求項7】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、更に第三容器を含んで無菌水を収納し、第六輸送パイプと第四電磁バルブを通じて当該陽イオン固相カラムと互いに接続することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項8】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、更に第四容器を含んで生理食塩水を収納し、第七輸送パイプと第五電磁バルブを通じて当該第二輸送パイプと互いに接続することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項9】
請求項1記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置において、当該第一ガイガー管と該第二ガイガー管の周囲には鉛が設けられ、外部の放射線信号による干渉から隔離することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の濃縮装置。
【請求項10】
中央演算処理ユニットを通じて自動制御プログラムを実行し、そしてそれには、放射線測定モジュール、シグナル測定モジュール、シグナル制御モジュールの実行を含み、
当該シグナル制御モジュールの実行には、以下の手順を含み、
モーター、第一電磁バルブ、第二電磁バルブ及び第三電磁バルブを起動し、テクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液を第一容器から第一輸送パイプ、第二輸送パイプ、第四輸送パイプ及び第五輸送パイプを通じて、陽イオン固相カラム、陰イオン交換カラム及び廃液瓶へ輸送すること、及び、
当該第一電磁バルブを閉じ、生理食塩水を該陰イオン交換カラム及び第一収集フラスコへ輸送すること、
当該放射線測定モジュールを実行し、第一ガイガー管を通じてテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の活性を監視測定すること、及び、
当該シグナル測定モジュールを実行し、重量測定コンポーネントを通じて該第一収集フラスコ内にあるテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の重量を監視測定し、該自動制御プログラムの実行を中止するかを決定すること、以上の手順を含むことを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法。
【請求項11】
請求項10記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法において、モーター、第一電磁バルブ、第二電磁バルブ及び第三電磁バルブを起動する前に、
当該モーター、当該第二電磁バルブ、当該第三電磁バルブ及び第四電磁バルブを開き、第三容器内の無菌水溶液を第六輸送パイプ、当該第二輸送パイプ、当該第四輸送パイプ、当該第五輸送パイプを経由して当該廃液瓶へ輸送することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法。
【請求項12】
請求項10記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法において、当該第一電磁バルブを閉じ、生理食塩水を該陰イオン交換カラム及び第一収集フラスコへ輸送した後に、
第五電磁バルブを開き、第四容器内にある生理食塩水溶液を第七輸送パイプ経由させて該陰イオン交換カラムへ輸送、そして当該第四輸送パイプを通じて第二収集フラスコへ伝送させることを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法。
【請求項13】
請求項10記載のテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法において、当該第一電磁バルブを閉じ、生理食塩水を当該陰イオン交換カラム及び第一収集フラスコへ輸送するのと同時に、
当該陰イオン交換カラムを通った後濾過プロセスを実行し、該第一収集フラスコを用いて収集することを特徴とするテクネチウム−99m過テクネシウム酸溶液の一種の濃縮方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−254170(P2007−254170A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−77298(P2006−77298)
【出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(599171866)行政院原子能委員會核能研究所 (37)
【Fターム(参考)】