説明

テトラゾリルオキシム誘導体と殺真菌剤活性物質又は殺虫剤活性物質を含んでいる殺有害生物剤組成物

本発明は、真菌類病又は虫害に対して、植物、作物又は種子を保護することを目的とした殺有害生物剤組成物、及び、該組成物を施用することによる対応する保護方法に関する。より正確には、本発明の対象は、テトラゾリルオキシム誘導体と殺真菌剤又は殺虫剤の活性物質又は化合物に基づく殺有害生物剤組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真菌類病又は虫害に対して植物、作物又は種子を保護することを目的とした殺有害生物剤(pesticide)組成物、及び、該組成物を施用するによる対応する保護方法に関する。より正確には、本発明の対象は、テトラゾリルオキシム誘導体と殺真菌剤又は殺虫剤の活性物質又は化合物に基づく殺有害生物剤組成物である。
【背景技術】
【0002】
殺有害生物剤の活性、特に、作物を保護するための活性に関して、この技術分野において実施される研究の中心にある問題の1つは、性能の改善、特に、生物学的活性に関する性能を改善すること、及び、特にそのような活性の長期間にわたる持続性に関する性能を改善することである。
【0003】
本発明は、作物に群がる有害生物を防除するために、特に、昆虫類又は病害を防除するために、特に農業従事者によって使用され得る、殺有害生物剤組成物を提供する。
【0004】
植物を保護するのに有用な殺有害生物剤化合物は、その生態毒性が最小限度まで低減されたものでなければならない。それらは、使用中における取扱者に対して、可能な限り、危険であってはならず、又は、毒性を示してはならない。もちろん、新規殺有害生物剤の探求においては、経済的要因を見過ごしてはならない。
【0005】
本発明は、植物又は作物への有害生物による損傷又は攻撃と闘うために環境中へ散布される化学製品の薬量を低減することが可能となるように、有利には、特に有害生物に対する効力及びその効力の持続性(perennially)に関して充分に高い性能を有している殺有害生物剤組成物を提供する。
【0006】
本発明は、特に植物の処理において、特に、〔例えば、穀類、ワタ、ラッカセイ、インゲンマメ、ビート、カノラ、ナス科、ブドウの蔓、野菜類、ムラサキウマゴヤシ、ダイズ、市場向け園芸作物(market garden crops)、芝生、木材若しくは園芸植物(horticultural plants)などの〕菌類病の茎葉処理及び種子処理又は昆虫類の防除において、より高い活性及びより長期にわたる活性を示すことが可能で、従って、薬量がより低く、毒性もより低い殺有害生物剤組成物を提供する。
【0007】
本発明の組成物によって、広範な種類の昆虫類又は菌類を防除することが可能である。例えば、本発明の殺有害生物剤組成物は、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)、不完全菌(Deuteromycetes)及び子嚢菌類(Ascomycetes)などの菌類に対して改善された効力を示す。
【0008】
これらの全ての目的及び有利点は、とりわけ、テトラゾリルオキシム誘導体と殺真菌剤化合物又は殺虫剤化合物を含んでいる殺有害生物剤組成物を見いだすことによって達成された。そのような組成物によって、驚くべきことに、及び、予想外に、広範囲の昆虫類及び菌類に対して、特に、作物の損傷又は病害に関与している広範囲の昆虫類及び菌類に対して、極めて高く且つ持続的な抗菌効力又は殺虫効力が達成される。作物の他の害虫又は病害は、本発明の殺有害生物剤組成物で防除することが可能である。
【0009】
本発明の殺有害生物剤組成物は、細菌類又はウイルス類による病害を治療するために使用することもできる。
【0010】
本発明の殺有害生物剤組成物を用いて防除することが可能な昆虫類又は線虫類には、広範な種類の上記有害な生物が包含される。
【0011】
特許出願US−2005/0070439、WO 2009/020191及びPCT/EP2009/058427において、特定のテトラゾリルオキシム誘導体、及び、それらテトラゾリルオキシム誘導体の市販されている物質からの調製について開示されている。当該化合物を別の化学物質と混合する可能性については、おおまかに言及されている。しかしながら、これらの文献中には、当該テトラゾリルオキシム誘導体を殺真菌剤化合物又は殺虫剤化合物と一緒に含んでいる組合せについての具体的な開示は存在していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0070439号明細書
【特許文献2】国際公開第2009/020191号
【特許文献3】国際特許出願第PCT/EP2009/058427号
【発明の概要】
【0013】
主要な態様において、本発明は、
(A)式(I)
【0014】
【化1】

〔式中、
・ Rは、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシ、ニトロ、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリール、又は、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルを表し;
・ qは、0、1、2、3、4又は5を表し;
・ Aは、式(A)、又は、式(A):
【0015】
【化2】

[式中、Yは、C−C−アルキル基を表す。]
のテトラゾイル基を表し;及び、
・ Dは、式(D)のピリジル基、又は、式(D)のチアゾリル基:
【0016】
【化3】

[式中、
及びRは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ基、メルカプト基、ホルミル、ヒドロキシカルボニル、置換されているか若しくは置換されていないアミノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、置換されているか若しくは置換されていないアリール、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル、OR、S(O)、COR又はCOを表し、Rは、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアミノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、置換されているか若しくは置換されていないアリールを表し;rは、0、1又は2を表し;
nは、0、1、2又は3を表し;
但し、nが0を表す場合、又は、Rが水素原子を表す場合、Zは、QCONH−を表し、その際、Qは、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニルオキシ、C−C−アルコキシカルボニルアミノで置換されているC−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルで置換されているC−C−アルコキシ、アリールで置換されている分枝鎖C−C−アルキル、アリールで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリールチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルアミノで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルアミノで置換されているC−C−アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルアミノで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルキル、アシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル基で置換されているC−C−アルキルを表し;
但し、nが1を表し、且つ、Rがハロゲン原子を表す場合、Zは、水素原子、アミノ又はQCONH−を表し、その際、Qは、水素原子、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシ 置換されているか若しくは置換されていないアミノ、C−C−シクロアルキルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールで置換されているC−C−アルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリールチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアミノで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキル、アシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル基で置換されているC−C−アルキルを表し;
但し、Rがハロゲン原子を表す場合、Zは、水素原子、アミノ又はQCONH−を表し、その際、Qは、本明細書中定義されているとおりであり;
但し、nが2又は3を表し、且つ、R又はRが、独立して、ヒドロキシ基、メルカプト基、置換されていないC−C−アルキル、ニトロ、シアノ、ホルミル、ヒドロキシカルボニル、置換されているか若しくは置換されていないアミノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、置換されているか若しくは置換されていないアリール、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル、OR、S(O)、COR又はCOを表し、Rは、本明細書中定義されているとおりである場合、あるいは、nが3を表し、且つ、Rがハロゲン原子を表す場合、Zは、水素原子、アミノ又はQCONH−を表し、その際、Qは、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシ 置換されているか若しくは置換されていないアミノ、C−C−シクロアルキルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールで置換されているC−C−アルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリールチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアミノで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキル、アシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル基で置換されているC−C−アルキルを表す。〕
のテトラゾリルオキシム誘導体、並びに、その塩、N−オキシド、金属錯体及び半金属錯体、又は、(E)異性体及び(Z)異性体及びそれらの混合物;
及び、
(B)殺真菌剤化合物;
を0.001/1から1/1,000の範囲のA/Bの重量比で含んでいる組成物を提供する。
【0017】
本発明による化合物は、いずれも、その化合物内の立体単位(stereogenic unit)(IUPAC規則による定義のとおり)の数に応じて、1種類以上の立体異性体として存在し得る。かくして、本発明は、等しく、全ての立体異性体及び可能な全ての立体異性体の全ての比率における混合物に関する。当業者は、自体公知の方法により、立体異性体を分離させることができる。
【0018】
特に、式(I)のヘテロシクリルオキシム誘導体の中に存在しているオキシム部分の立体構造は、(E)異性体又は(Z)異性体を含んでおり、これらの立体異性体は、本発明の一部分を構成する。
【0019】
本発明によれば、下記総称は、一般に、以下の意味で用いられる:
・ ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する;
・ ヘテロ原子は、窒素、酸素又は硫黄であることができる;
・ 特に別途示されていない限り、本発明に従って置換される基又は置換基は、以下の基又は原子のうちの1つ以上で置換されることができる:ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、シアノ基、イソシアノ基、イソシアネート基、チオシアネート基、アミノ基、スルフェニル基、ホルミル基、ホルミルオキシ基、カルバモイル基、C−C−アルキル、1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−C−アルキルアミノ、フェニルアミノ、ベンジルアミノ、フェネチルアミノ、C−C−アルコキシ、1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルコキシ、C−C−アルキルスルフェニル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルチオカルボニル、C−C−アルキルカルバモイル、ジ−C−C−アルキルカルバモイル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C−アルコキシカルボニルアミノ、C−C−アルキルスルフェニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルケニルスルホニル、C−C−アルキニルスルホニル、アリールスルホニル、飽和若しくは不飽和の4員、5員、6員若しくは7員のヘテロシクリルスルホニル、アリール−[C−C]−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルファモイル、1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルスルファモイル、N−ジ(C−C−アルキル)スルファモイル、1から5個のハロゲン原子を有するN−ジ(C−C−ハロゲノアルキル)スルファモイル、アリールスルファモイル、飽和若しくは不飽和の4員、5員、6員若しくは7員のヘテロシクリルスルファモイル アリール−[C−C]−アルキル、N、O、Sからなるリストの中で選択される最大で4個までのヘテロ原子を含んでいる飽和若しくは不飽和の4員、5員、6員若しくは7員のヘテロシクリル−[C−C]−アルキル、アリール−[C−C]−アルコキシ、アリールオキシ、アリール、(C−C−アルキルイミノ)−C−C−アルキル、飽和若しくは不飽和の4員、5員、6員若しくは7員のヘテロシクリル、アリール−[C−C]−アルキルチオ、アリールチオ、飽和若しくは不飽和の4員、5員、6員若しくは7員のヘテロシクリルチオ;
・ 用語「アリール」は、フェニル又はナフチルを意味する。
・ 用語「ヘテロシクリル」は、飽和又は不飽和の4員、5員、6員又は7員のヘテロシクリルを意味する。
【0020】
さらなる態様において、本発明は、
(A)式(I)〔式(I)は、本明細書中で定義されているとおりである。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
(B)殺真菌剤化合物;
及び、
(C)第2のさらなる殺真菌剤化合物;
を、0.001/0.001/1から1/1,000/1,000の範囲のA/B/Cの重量比で含んでいる組成物を提供する。
【0021】
さらに別の態様において、本発明は、
(A)式(I)〔式(I)は、本明細書中で定義されているとおりである。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
(B)殺真菌剤化合物;
及び、
(D)殺虫剤化合物;
を、0.001/0.001/1から1/1,000/1,000の範囲のA/B/Dの重量比で含んでいる組成物を提供する。
【0022】
さらに別の態様において、本発明は、
(A)式(I)〔式(I)は、本明細書中で定義されているとおりである。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
及び、
(D)殺虫剤化合物;
を、1/1,000から1,000/1の範囲のA/Dの重量比で含んでいる組成物を提供する。
【0023】
さらに別の態様において、本発明は、
(A)式(I)〔式(I)は、本明細書中で定義されているとおりである。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
(B)殺真菌剤化合物;
(C)第2のさらなる殺真菌剤化合物;
及び、
(D)殺虫剤化合物;
を、0.001/0.001/0.001/1から1/1,000/1,000/1,000の範囲のA/B/C/Dの重量比で含んでいる組成物を提供する。
【0024】
式(I)のテトラゾリルオキシム誘導体において、Rの置換位置は特に限定はされず、そして、Rは、優先的に、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシを表す。
【0025】
に関して表されるアルキル基は、好ましくは、1から4個の炭素原子を有するアルキル基であり、その具体的な例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基及びtert−ブチル基などを挙げることができる。これらのアルキル基の中で、メチル基又はtert−ブチル基が特に好ましい。
【0026】
に関するC−C−アルコキシ基は、好ましくは、1から3個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、その具体的な例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及びイソプロポキシ基などを挙げることができる。これらのアルコキシ基の中で、メトキシ基又はエトキシ基が特に好ましい。
【0027】
は、さらに優先的には、水素原子又はハロゲン原子を表す。
【0028】
式(A)又は式(A)のテトラゾイル基において、Yは、アルキル基を表す。これらのアルキル基の中で、メチル基、エチル基、n−プロピル基又はイソプロピル基などの1から3個の炭素原子を有するアルキル基が好ましい。これらのアルキル基の中で、メチル基が特に好ましい。
【0029】
及びRは、独立して、優先的に、水素原子又はハロゲン原子を表す。
【0030】
式(I)のテトラゾリルオキシム誘導体に関して、好ましいのは、さらに、ブタ−3−イン−1−イル {6−[({[(Z)−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバメート(化合物A)である。
【0031】
【化4】

【0032】
式(I)のテトラゾリルオキシム誘導体の中に存在しているオキシム部分の立体構造は(E)異性体又は(Z)異性体を包含し、これらの立体異性体は、本発明の一部分を構成する。合成された生成物は、一般に、(Z)異性体の形態で得られるか、又は、(E)異性体と(Z)異性体の混合物の形態で得られ、その(E)異性体と(Z)異性体のそれぞれは、析出又は精製によって単離することができる。
【0033】
式(I)のテトラゾリルオキシム誘導体において、(Z)異性体は、植物病害防除活性の点で、(E)異性体よりも特に優れている。しかしながら、(E)異性体と(Z)異性体は、一般に、混合物の形態で一定の比率で両方とも存在している。それは、自然環境中において、光によって、(Z)異性体が一般に(E)異性体に変換されるからである。(E)異性体と(Z)異性体の安定な比率は、化合物の種類によってさまざまである。
【0034】
本発明による組成物の種々の態様に関して、殺真菌剤化合物B及び殺真菌剤化合物Cは、独立して、以下のものから成るリストL1の中で選択され得る:
(1) エルゴステロール生合成の阻害薬、例えば、(1.1)アルジモルフ(1704−28−5)、(1.2)アザコナゾール(60207−31−0)、(1.3)ビテルタノール(55179−31−2)、(1.4)ブロムコナゾール(116255−48−2)、(1.5)シプロコナゾール(113096−99−4)、(1.6)ジクロブトラゾール(75736−33−3)、(1.7)ジフェノコナゾール(119446−68−3)、(1.8)ジニコナゾール(83657−24−3)、(1.9)ジニコナゾール−M(83657−18−5)、(1.10)ドデモルフ(1593−77−7)、(1.11)酢酸ドデモルフ(31717−87−0)、(1.12)エポキシコナゾール(106325−08−0)、(1.13)エタコナゾール(60207−93−4)、(1.14)フェナリモール(60168−88−9)、(1.15)フェンブコナゾール(114369−43−6)、(1.16)フェンヘキサミド(126833−17−8)、(1.17)フェンプロピジン(67306−00−7)、(1.18)フェンプロピモルフ(67306−03−0)、(1.19)フルキンコナゾール(136426−54−5)、(1.20)フルルプリミドール(56425−91−3)、(1.21)フルシラゾール(85509−19−9)、(1.22)フルトリアホール(76674−21−0)、(1.23)フルコナゾール(112839−33−5)、(1.24)フルコナゾール−シス(112839−32−4)、(1.25)ヘキサコナゾール(79983−71−4)、(1.26)イマザリル(60534−80−7)、(1.27)硫酸イマザリル(58594−72−2)、(1.28)イミベンコナゾール(86598−92−7)、(1.29)イプコナゾール(125225−28−7)、(1.30)メトコナゾール(125116−23−6)、(1.31)ミクロブタニル(88671−89−0)、(1.32)ナフチフィン(65472−88−0)、(1.33)ヌアリモール(63284−71−9)、(1.34)オキシポコナゾール(174212−12−5)、(1.35)パクロブトラゾール(76738−62−0)、(1.36)ペフラゾエート(101903−30−4)、(1.37)ペンコナゾール(66246−88−6)、(1.38)ピペラリン(3478−94−2)、(1.39)プロクロラズ(67747−09−5)、(1.40)プロピコナゾール(60207−90−1)、(1.41)プロチオコナゾール(178928−70−6)、(1.42)ピリブチカルブ(88678−67−5)、(1.43)ピリフェノックス(88283−41−4)、(1.44)キンコナゾール(103970−75−8)、(1.45)シメコナゾール(149508−90−7)、(1.46)スピロキサミン(118134−30−8)、(1.47)テブコナゾール(107534−96−3)、(1.48)テルビナフィン(91161−71−6)、(1.49)テトラコナゾール(112281−77−3)、(1.50)トリアジメホン(43121−43−3)、(1.51)トリアジメノール(89482−17−7)、(1.52)トリデモルフ(81412−43−3)、(1.53)トリフルミゾール(68694−11−1)、(1.54)トリホリン(26644−46−2)、(1.55)トリチコナゾール(131983−72−7)、(1.56)ウニコナゾール(83657−22−1)、(1.57)ウニコナゾール−p(100761−65−7)、(1.58)ビニコナゾール(77174−66−4)、(1.59)ボリコナゾール(137234−62−9)、(1.60)1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール(129586−32−9)、(1.61)1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル(111323−95−0)、(1.62)N’−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、(1.63)N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、及び、(1.64)O−{1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル} 1H−イミダゾール−1−カルボチオエート(111226−71−2);
(2) 複合体I又はIIにおける呼吸鎖の阻害薬、例えば、(2.1)ビキサフェン(581809−46−03)、(2.2)ボスカリド(188425−85−6)、(2.3)カルボキシン(5234−68−4)、(2.4)ジフルメトリム(130339−07−0)、(2.5)フェンフラム(24691−80−3)、(2.6)フルオピラム(658066−35−4)、(2.7)フルトラニル(66332−96−5)、(2.8)フラメトピル(123572−88−3)、(2.9)フルメシクロックス(60568−05−0)、(2.10)イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9RS)とアンチ−エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9SR)の混合物)(881685−58−1)、(2.11)イソピラザム(アンチ−エピマー性ラセミ化合物 1RS、4SR、9SR)、(2.12)イソピラザム(アンチ−エピマー性エナンチオマー 1R,4S,9S)、(2.13)イソピラザム(アンチ−エピマー性エナンチオマー 1S,4R,9R)、(2.14)イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ化合物 1RS,4SR,9RS)、(2.15)イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマー 1R,4S,9R)、(2.16)イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマー 1S,4R,9S)、(2.17)メプロニル(55814−41−0)、(2.18)オキシカルボキシン(5259−88−1)、(2.19)ペンフルフェン(494793−67−8)、(2.20)ペンチオピラド(183675−82−3)、(2.21)セダキサン(874967−67−6)、(2.22)チフルザミド(130000−40−7)、(2.23)1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(2.24)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(2.25)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(2.26)3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド及びその塩;
(3) 複合体IIIにおける呼吸鎖の阻害薬、例えば、(3.1)アミスルブロム(348635−87−0)、(3.2)アゾキシストロビン(131860−33−8)、(3.3)シアゾファミド(120116−88−3)、(3.4)ジモキシストロビン(141600−52−4)、(3.5)エネストロブリン(enestroburin)(238410−11−2)(WO 2004/058723から既知)、(3.6)ファモキサドン(131807−57−3)(WO 2004/058723から既知)、(3.7)フェンアミドン(161326−34−7)(WO 2004/058723から既知)、(3.8)フルオキサストロビン(361377−29−9)(WO 2004/058723から既知)、(3.9)クレソキシム−メチル(143390−89−0)(WO 2004/058723から既知)、(3.10)メトミノストロビン(133408−50−1)(WO 2004/058723から既知)、(3.11)オリサストロビン(189892−69−1)(WO 2004/058723から既知)、(3.12)ピコキシストロビン(117428−22−5)(WO 2004/058723から既知)、(3.13)ピラクロストロビン(175013−18−0)(WO 2004/058723から既知)、(3.14)ピラメトストリビン(pyrametostrobin)(915410−70−7)(WO 2004/058723から既知)、(3.15)ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)(862588−11−2)(WO 2004/058723から既知)、(3.16)ピリベンカルブ(799247−52−2)(WO 2004/058723から既知)、(3.17)トリフロキシストロビン(141517−21−7)(WO 2004/058723から既知)、(3.18)(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド(WO 2004/058723から既知)、(3.19)(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド(WO 2004/058723から既知)及びその塩、(3.20)(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド(158169−73−4)、(3.21)(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド(326896−28−0)、(3.22)(2E)−2−{2−[({[(2E,3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブタ−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(3.23)2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(119899−14−8)、(3.24)5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、(3.25)2−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリル酸メチル(149601−03−6)、(3.26)N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシルベンズアミド(226551−21−9)、及び、それらの塩;
(4) 有糸分裂及び細胞分裂の阻害薬、例えば、(4.1)ベノミル(17804−35−2)、(4.2)カルベンダジム(10605−21−7)、(4.3)クロルフェナゾール(3574−96−7)、(4.4)ジエトフェンカルブ(87130−20−9)、(4.5)エタボキサム(162650−77−3)、(4.6)フルオピコリド(239110−15−7)、(4.7)フベリダゾール(3878−19−1)、(4.8)ペンシクロン(66063−05−6)、(4.9)チアベンダゾール(148−79−8)、(4.10)チオファネート−メチル(23564−05−8)、(4.11)チオファネート(23564−06−9)、(4.12)ゾキサミド(156052−68−5)、及び、(4.13)5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(214706−53−3);
(5) 多部位に作用し得る化合物、例えば、(5.1)ボルドー液(8011−63−0)、(5.2)カプタホール(2425−06−1)、(5.3)キャプタン(133−06−2)(WO 02/12172から既知)、(5.4)クロロタロニル(1897−45−6)、(5.5)水酸化銅(20427−59−2)、(5.6)ナフテン酸銅(1338−02−9)、(5.7)酸化銅(1317−39−1)、(5.8)塩基性塩化銅(1332−40−7)、(5.9)硫酸銅(2+)(7758−98−7)、(5.10)ジクロフルアニド(1085−98−9)、(5.11)ジチアノン(3347−22−6)、(5.12)ドジン(2439−10−3)、(5.13)ドジン遊離塩基、(5.14)ファーバム(14484−64−1)、(5.15)フルオロホルペット(719−96−0)、(5.16)ホルペット(133−07−3)、(5.17)グアザチン(108173−90−6)、(5.18)酢酸グアザチン、(5.19)イミノクタジン(13516−27−3)、(5.20)イミノクタジンアルベシル酸塩(169202−06−6)、(5.21)イミノクタジン三酢酸塩(57520−17−9)、(5.22)マンカッパー(53988−93−5)、(5.23)マンゼブ(2234562)、(5.24)マンネブ(12427−38−2)、(5.25)メチラム(9006−42−2)、(5.26)メチラム亜鉛(metiram zinc)(9006−42−2)、(5.27)オキシン銅(10380−28−6)、(5.28)プロパミジン(propamidine)(104−32−5)、(5.29)プロピネブ(12071−83−9)、(5.30)硫黄及び硫黄剤、例えば、多硫化カルシウム(7704−34−9)、(5.31)チウラム(137−26−8)、(5.32)トリルフルアニド(731−27−1)、(5.33)ジネブ(12122−67−7)、(5.34)ジラム(137−30−4)、及び、それらの塩;
(6) 宿主の防御を誘発し得る化合物、例えば、(6.1)アシベンゾラル−S−メチル(135158−54−2)、(6.2)イソチアニル(224049−04−1)、(6.3)プロベナゾール(27605−76−1)、及び、(6.4)チアジニル(223580−51−6);
(7) アミノ酸及び/又はタンパク質の生合成の阻害薬、例えば、(7.1)アンドプリム(andoprim)(23951−85−1)、(7.2)ブラストサイジン−S(2079−00−7)、(7.3)シプロジニル(121552−61−2)、(7.4)カスガマイシン(6980−18−3)、(7.5)カスガマイシン塩酸塩水和物(19408−46−9)、(7.6)メパニピリム(110235−47−7)、及び、(7.7)ピリメタニル(53112−28−0);
(8) ATP産生の阻害薬、例えば、(8.1)酢酸トリフェニルスズ(900−95−8)、(8.2)塩化トリフェニルスズ(639−58−7)、(8.3)水酸化トリフェニルスズ(76−87−9)、及び、(8.4)シルチオファム(175217−20−6);
(9) 細胞壁合成の阻害薬、例えば、(9.1)ベンチアバリカルブ(177406−68−7)、(9.2)ジメトモルフ(110488−70−5)、(9.3)フルモルフ(211867−47−9)、(9.4)イプロバリカルブ(140923−17−7)、(9.5)マンジプロパミド(374726−62−2)、(9.6)ポリオキシン(11113−80−7)、(9.7)ポリオキソリム(22976−86−9)、(9.8)バリダマイシンA(37248−47−8)、及び(9.9)バリフェナレート(283159−94−4;283159−90−0);
(10) 脂質及び膜の合成の阻害薬、例えば、(10.1)ビフェニル(92−52−4)、(10.2)クロロネブ(2675−77−6)、(10.3)ジクロラン(99−30−9)、(10.4)エジフェンホス(17109−49−8)、(10.5)エトリジアゾール(2593−15−9)、(10.6)ヨードカルブ(iodocarb)(55406−53−6)、(10.7)イプロベンホス(26087−47−8)、(10.8)イソプロチオラン(50512−35−1)、(10.9)プロパモカルブ(25606−41−1)、(10.10)プロパモカルブ塩酸塩(25606−41−1)、(10.11)プロチオカルブ(19622−08−3)、(10.12)ピラゾホス(13457−18−6)、(10.13)キントゼン(82−68−8)、(10.14)テクナゼン(117−18−0)、及び、(10.15)トルクロホス−メチル(57018−04−9);
(11) メラニン生合成の阻害薬、例えば、(11.1)カルプロパミド(104030−54−8)、(11.2)ジクロシメット(139920−32−4)、(11.3)フェノキサニル(115852−48−7)、(11.4)フタリド(27355−22−2)、(11.5)ピロキロン(57369−32−1)、及び、(11.6)トリシクラゾール(41814−78−2);
(12) 核酸合成の阻害薬、例えば、(12.1)ベナラキシル(71626−11−4)、(12.2)ベナラキシル−M(98243−83−5)、(12.3)ブピリメート(41483−43−6)、(12.4)クロジラコン(67932−85−8)、(12.5)ジメチリモール(5221−53−4)、(12.6)エチリモール(23947−60−6)、(12.7)フララキシル(57646−30−7)、(12.8)ヒメキサゾール(10004−44−1)、(12.9)メタラキシル(57837−19−1)、(12.10)メタラキシル−M(70630−17−0)、(12.11)オフラセ(58810−48−3)、(12.12)オキサジキシル(77732−09−3)、及び、(12.13)オキソリン酸(14698−29−4);
(13) シグナル伝達の阻害薬、例えば、(13.1)クロゾリネート(84332−86−5)、(13.2)フェンピクロニル(74738−17−3)、(13.3)フルジオキソニル(131341−86−1)、(13.4)イプロジオン(36734−19−7)、(13.5)プロシミドン(32809−16−8)、(13.6)キノキシフェン(124495−18−7)、及び、(13.7)ビンクロゾリン(50471−44−8);
(14) 脱共役剤として作用し得る化合物、例えば、(14.1)ビナパクリル(485−31−4)、(14.2)ジノカップ(131−72−6)、(14.3)フェリムゾン(89269−64−7)、(14.4)フルアジナム(79622−59−6)、及び、(14.5)メプチルジノカップ(131−72−6);
(15) さらなる化合物、例えば、(15.1)1−(4−{4−[(5R)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、(15.2)1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル 1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(111227−17−9)、(15.3)2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン(13108−52−6)、(15.4)2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(221451−58−7)、(15.5)2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、(15.6)2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、(15.7)2−フェニルフェノール及び塩(90−43−7)、(15.8)3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル(17824−85−0)、(15.9)3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、(15.10)3−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン、(15.11)4−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、(15.12)5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、(15.13)5−クロロ−N’−フェニル−N’−プロパ−2−イン−1−イルチオフェン−2−スルホノヒドラジド(134−31−6)、(15.14)5−メチル−6−オクチル−3,7−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、(15.15)アメトクトラジン(865318−97−4)、(15.16)ベンチアゾール(21564−17−0)、(15.17)ベトキサジン(163269−30−5)、(15.18)カプシマイシン(capsimycin)(70694−08−5)、(15.19)カルボン(99−49−0)、(15.20)キノメチオネート(2439−01−2)、(15.21)クラザフェノン(chlazafenone)(688046−61−9)、(15.22)クフラネブ(11096−18−7)、(15.23)シフルフェナミド(180409−60−3)、(15.24)シモキサニル(57966−95−7)、(15.25)シプロスルファミド(221667−31−8)、(15.26)ダゾメット(533−74−4)、(15.27)デバカルブ(62732−91−6)、(15.28)ジクロロフェン(97−23−4)、(15.29)ジクロメジン(62865−36−5)、(15.30)ジフェンゾコート(43222−48−6)、(15.31)ジフェンゾコートメチル硫酸塩(43222−48−6)、(15.32)ジフェニルアミン(122−39−4)、(15.33)エコメイト、(15.34)(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロパ−2−エン酸エチル、(15.35)フルメトベル(154025−04−4)、(15.36)フルオルイミド(41205−21−4)、(15.37)フルスルファミド(106917−52−6)、(15.38)フルチアニル(304900−25−2)、(15.39)ホセチル−アルミニウム(39148−24−8)、(15.40)ホセチル−カルシウム、(15.41)ホセチル−ナトリウム(39148−16−8)、(15.42)ヘキサクロロベンゼン(118−74−1)、(15.43)イルママイシン(81604−73−1)、(15.44)メタスルホカルブ(66952−49−6)、(15.45)イソチオシアン酸メチル(556−61−6)、(15.46)メトラフェノン(220899−03−6)、(15.47)ミルディオマイシン(67527−71−3)、(15.48)N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(15.49)N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(15.50)N−[(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、(15.51)N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、(15.52)N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボキサミド、(15.53)N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、(15.54)N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド(221201−92−9)、(15.55)ナタマイシン(7681−93−8)、(15.56)ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル(15521−65−0)、(15.57)ニトロタル−イソプロピル(10552−74−6)、(15.58)N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、(15.59)N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、(15.60)オクチリノン(26530−20−1)、(15.61)オキサモカルブ(oxamocarb)(917242−12−7)、(15.62)オキシフェンチイン(oxyfenthiin)(34407−87−9)、(15.63)ペンタクロロフェノール及び塩(87−86−5)、(15.64){6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバミン酸ペンチル、(15.65)フェナジン−1−カルボン酸、(15.66)フェノトリン、(15.67)亜リン酸及びその塩(13598−36−2)、(15.68)プロパモカルブ−ホセチレート(propamocarb−fosetylate)、(15.69)プロパノシン−ナトリウム(propanosine−sodium)(88498−02−6)、(15.70)プロキナジド(189278−12−4)、(15.71)ピロールニトリン(1018−71−9)(EP−A 1559320から既知)、(15.72)キノリン−8−オール(134−31−6)、(15.73)キノリン−8−オールスルフェート(2:1)(塩)(134−31−6)、(15.74)フェンピラザミン(fenpyrazamine)(473798−59−3)、(15.75)テブフロキン(376645−78−2)、(15.76)テクロフタラム(76280−91−6)、(15.77)トルニファニド(304911−98−6)、(15.78)トリアゾキシド(72459−58−6)、(15.79)トリクラミド(70193−21−4)、(15.80)ザリラミド(84527−51−5)、及び、それらの塩。
【0035】
本発明による組成物に関して、好ましい殺真菌剤化合物B及びCは、独立して、アメトクトラジン、アゾキシストロビン、ベナラキシル−M、ベンチアバリカルブ、ビキサフェン〔これは、「N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド」としても知られている。〕、ボスカリド、クロロタロニル、水酸化銅、塩基性塩化銅、シアゾファミド、シモキサニル、ジメトモルフ、エポキシコナゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェンヘキサミド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオピコリド、フルオピラム〔これは、「N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド」としても知られている。〕、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、ホルペット、ホセチル−アルミニウム、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソピラザム、マンゼブ、マンジプロパミド、メフェノキサム、メチラム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、プロクロラズ、亜リン酸、プロパモカルブ、プロパモカルブ−ホセチレート、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピリメタニル、セダキサン、テブコナゾール、トリアジメノール、トリフロキシストロビン、ゾキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド及びN−[2−(1,3−ジメチル−ブチル)−フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドからなるリストL2から選択される。
【0036】
特定に実施形態では、本発明は、少なくとも化合物A[ブタ−3−イン−1−イル {6−[({[(Z)−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバメート]とリストL1の中に挙げられている化合物から選択される1種類の殺真菌剤化合物を含んでいる混合物を対象とする。
【0037】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、少なくとも化合物AとリストL2の中に挙げられている化合物から選択される1種類の殺真菌剤化合物を含んでいる混合物を対象とする。
【0038】
本発明による組成物の種々の態様に関して、殺虫剤化合物Dは、好ましくは、以下のものから成るリストL3の中で選択される:
(D1) アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬、例えば、
カーバメート系、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、及び、キシリルカルブ;又は、
有機リン酸エステル系、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル,−エチル)、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル)、クマホス、シアノホス、ジメトン−S−メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イソフェンホス、O−(メトキシアミノチオホスホリル)サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン−メチル、パラチオン(−メチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス(−メチル)、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、及び、バミドチオン;
(D2) GABA作動性塩化物チャンネル拮抗薬、例えば、
有機塩素系、例えば、クロルダン、エンドスルファン(アルファー−);又は、
フィプロール系(フェニルピラゾール系)、例えば、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、及び、ピリプロール;
(D3) ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、
ピレスロイド系、例えば、アクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス,d−トランス)、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン S−シクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン(ベータ−)、シハロトリン(ガンマ−,ラムダ−)、シペルメトリン(アルファ−,ベータ−,シータ−,ゼータ−)、シフェノトリン[(1R)−トランス−異性体]、デルタメトリン、ジメフルトリン、エムペントリン[(EZ)−(1R)−異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(タウ−)、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)−トランス−異性体)]、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン(除虫菊(pyrethrum))、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン[(1R)−異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリン、及び、ZXI 8901;又は、
DDT;又は、
メトキシクロル;
(D4) ニコチン性(nicotinergic)アセチルコリン受容体作動薬、例えば、
クロロニコチニル系、例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム;又は、
ニコチン;
(D5) アロステリックアセチルコリン受容体モジュレーター(作動薬)、例えば、
スピノシン系、例えば、スピネトラム、及び、スピノサド;
(D6) 塩化物チャンネル活性化薬、例えば、
アベルメクチン系/ミルベマイシン系、例えば、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、及び、ミルベメクチン;
(D7) 幼若ホルモン類似体、例えば、ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン;又は、フェノキシカルブ;ピリプロキシフェン;
(D8) 種々の非特異的(多部位)阻害薬、例えば、
ガス化剤、例えば、臭化メチル及び別のハロゲン化アルキル;又は、クロロピクリン;フッ化スルフリル;ホウ砂;吐酒石;
(D9) 選択的同翅類摂食阻害薬、例えば、ピメトロジン;又は、フロニカミド;
(D10) ダニ成長阻害薬、例えば、クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール;
(D11) 昆虫中腸膜の微生物ディスラプター、例えば、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)、バシルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecies aizawai)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・クルスタキ(Bacillus thuringiensis subspecies kurstaki)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)、及び、BT作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry2Ab、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1;
(D12) ミトコンドリアATPシンターゼの阻害薬、例えば、
ジアフェンチウロン;又は、
有機スズ系殺ダニ薬、例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、及び、酸化フェンブタスズ;又は、
プロパルギット;テトラジホン;
(D13) プロトン勾配を破壊することによる酸化的リン酸化の脱共役剤、例えば、
クロルフェナピル、及び、DNOC;
(D14) ニコチン性アセチルコリン受容体チャンネル遮断薬、例えば、ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、チオシクラム、及び、チオスルタップ−ナトリウム;
(D15) キチン生合成の阻害薬(タイプ0)、例えば、ベンゾイル尿素系、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン(penfluron)、テフルベンズロン、及び、トリフルムロン;
(D16) キチン生合成の阻害薬(タイプ1)、例えば、ブプロフェジン;
(D17) 脱皮撹乱剤(moulting disruptors)、例えば、シロマジン;
(D18) エクジソン受容体作動薬/ディスラプター、例えば、
ジアシルヒドラジン系、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、及び、テブフェノジド;
(D19) オクトパミン受容体作動薬、例えば、アミトラズ;
(D20) ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害薬(カップリング部位II)、例えば、ヒドラメチルノン;アセキノシル;フルアクリピリム;又は、シフルメトフェン、及び、シエノピラフェン;
(D21) ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害薬、例えば、
METI殺ダニ剤、例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド;又は、
ロテノン(Derris);
(D22) 電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、インドキサカルブ;メタフルミゾン;
(D23) アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬、例えば、
テトロン酸誘導体、例えば、スピロジクロフェン、及び、スピロメシフェン;又は、
テトラミン酸誘導体、例えば、スピロテトラマト;
(D24) ミトコンドリア複合体IV電子阻害薬、例えば、
ホスフィン系、例えば、リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、及び、リン化亜鉛;又は、シアン化物;
(D28) リアノジン受容体モジュレーター、例えば、
ジアミド系、例えば、クロラントラニリプロール(リナキシピル)、シアントラニリプロール(シアジピル)、及び、フルベンジアミド;
作用機序が知られていないか又は確定していないさらなる活性成分、例えば、アザジラクチン、アミドフルメト、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、キノメチオナート、氷晶石(cryolite)、ジコホル、フルフェネリム、ピリダリル、及び、ピリフルキナゾン;又は、以下の既知活性化合物のうちの1種類:
4−{[(6−ブロモピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−フルオロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(5,6−ジクロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115646から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド(WO 2007/149134から既知)、[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド(WO 2007/149134から既知)及びそのジアステレオマー(A)及び(B)
【0039】
【化5】

(同様に、WO 2007/149134から既知)、[(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド(WO 2007/095229から既知)、又は、スルホキサフロル(同様に、WO 2007/149134から既知)、11−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−12−ヒドロキシ−1,4−ジオキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデカ−11−エン−10−オン(WO 2006/089633から既知)、3−(4’−フルオロ−2,4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ−8−オキサ−1−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン(WO 2008/067911から既知)、及び、1−{2,4−ジメチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール(WO 1999/55668から既知)。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本明細書中において「一般名」によって特定されている活性成分は、例えば、「”The Pesticide Manual”, 13th Ed., British Crop Protection Council 2003」及びウェブページ「http://www.alanwood.net/pesticides」から知られている。
【0041】
本発明による組成物の種々の態様に関して、さらに好ましい殺虫剤化合物は、イミダクロプリドとクロチアニジンからなるリストL4の中で選択される。
【0042】
特定に実施形態では、本発明は、少なくとも化合物A[ブタ−3−イン−1−イル {6−[({[(Z)−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバメート]とリストL3の中に挙げられている化合物から選択される1種類の殺虫剤化合物を含んでいる混合物を対象とする。
【0043】
さらに好ましい実施形態では、本発明は、少なくとも化合物AとリストL4の中に挙げられている化合物から選択される1種類の殺虫剤化合物を含んでいる混合物を対象とする。
【0044】
本発明による組成物に関して、A/Bの重量比は、好ましくは、1/0.01から1/100までの範囲にわたり;さらに好ましくは、1/0.05から1/80までの範囲にわたる。
【0045】
本発明による組成物に関して、A/B/C又はA/B/Dの重量比は、好ましくは、1/0.01/0.01から1/100/100までの範囲にわたり;さらに好ましくは、1/0.05/0.05から1/80/80までの範囲にわたる。
【0046】
本発明による組成物に関して、A/B/C/Dの重量比は、好ましくは、1/0.01/0.01/0.1から1/100/100/100までの範囲にわたり;さらに好ましくは、1/0.05/0.05/0.5から1/80/80/80までの範囲にわたる。
【0047】
本発明による特定の組成物は、
・ 本明細書中で定義されている式(I)の好ましいオキシム化合物;
・ 好ましい殺真菌剤化合物B;
・ 好ましい殺真菌剤化合物C;
・ 好ましい殺虫剤化合物D;
・ 活性物質の好ましい重量比;
の全て又は一部を組み合わせたものとして定義される。
【0048】
本発明の別の態様によれば、本発明の殺有害生物剤組成物内において、化合物比「A/B」は、相乗効果が生じるように、有利に選択することができる。用語「相乗効果」は、特に、論文「標題“Calculation of the synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations” Weeds, (1967), 15, pages 20−22」の中でColbyによって定義されたものを意味するものと理解される。
【0049】
この論文には、下記式が記載されている:
【0050】
【数1】

上記式中、Eは、定められた薬量(例えば、それぞれ、x及びyに等しい)の2種類の化合物の組合せについての有害生物の期待される阻害割合(%)を表し、Xは、定められた薬量(xに等しい)の化合物Aによる有害生物について観察された阻害割合(%)であり、Yは、定められた薬量(yに等しい)の化合物Bによる有害生物ついて観察された阻害割合(%)である。上記組合せについて観察された阻害割合(%)がEを超えている場合、相乗効果が存在している。
【0051】
用語「相乗効果」は、Tammes法(“Isoboles, a graphic representation of synergism in pesticides”, Netherlands Journal of Plant Pathology, 70(1964), pages 73−80)を適用することによって定義される効果も意味する。
【0052】
本発明の別の態様によれば、本発明の殺有害生物剤組成物内において、化合物比「A/B/C」は、相乗効果が生じるように、有利に選択することができる。用語「相乗効果」は、特に、論文「標題“Calculation of the synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations” Weeds, (1967), 15, pages 20−22」の中でColbyによって定義されたものを意味するものと理解される。
【0053】
この論文には、下記式が記載されている:
【0054】
【数2】

上記式中、Eは、定められた薬量(例えば、それぞれ、x、y及びzに等しい)の3種類の化合物の組合せについての有害生物の期待される阻害割合(%)を表し、Xは、定められた薬量(xに等しい)の化合物Aによる有害生物について観察された阻害割合(%)であり、Yは、定められた薬量(yに等しい)の化合物Bによる有害生物ついて観察された阻害割合(%)であり、及び、Zは、定められた薬量(zに等しい)の化合物Cによる有害生物ついて観察された阻害割合(%)である。上記組合せについて観察された阻害割合(%)がEを超えている場合、相乗効果が存在している。
【0055】
用語「相乗効果」は、Tammes法(“Isoboles, a graphic representation of synergism in pesticides”, Netherlands Journal of Plant Pathology, 70(1964), pages 73−80)を適用することによって定義される効果も意味する。
【0056】
さらなる活性物質を含んでいる相乗性組成物も、本発明の一部分を構成する。関連する相乗効果は、同様の方法で立証することができる。
【0057】
本発明の殺有害生物剤組成物は、当該活性化合物が組み合わされていようとも又は当該活性化合物が別々に使用される2種類以上の活性成分の形態にあろうとも、0.00001から100%、好ましくは、0.001から80%の活性化合物を含有することができる。
【0058】
より一般的に、本発明の殺有害生物剤組成物には、最終的には、殺真菌剤活性化合物、除草剤活性化合物、殺虫剤活性化合物又は植物成長調節剤活性化合物から選択される1種類以上の別の活性物質も含有させることができる。
【0059】
本発明の殺有害生物剤組成物には、これらの付加的な活性剤に加えて、植物保護製剤において有用な別の任意のアジュバント又は補助剤、例えば、農業上適切な不活性担体及び、場合により、農業上適切な界面活性剤なども含有させることができる。
【0060】
実際の使用に際しては、本発明の殺有害生物剤組成物は、所望の用途に適しており且つ農業での使用に対して許容される1種類以上の別の適合性成分(ここで、該適合性成分は、例えば、固体若しくは液体の増量剤若しくは希釈剤、アジュバント、界面活性剤又は同等物である)と組み合わせて、単独で使用し得るか又は当該活性成分の一方若しくは他方若しくは両方を一緒に含んでいる製剤中に含ませて使用し得る。その様な製剤は、全ての種類の栽培又は作物に施用するのに適した当該分野で既知の任意のタイプのものであることができる。これらの製剤は、当業者には知られている任意の方法で調製することが可能であるが、そのような製剤も、本発明の一部分を形成する。
【0061】
該製剤には、さらにまた、保護コロイド、粘着剤、増粘剤、揺変剤、浸透剤、噴霧用油、安定化剤、防腐剤(特に、抗黴剤(mould−proofing agent)又は殺生物剤)、金属イオン封鎖剤又はキレート剤などの別の種類の成分も含有させることができる。さらに一般的には、本発明において使用される化合物は、通常の製剤技術に対応する固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。
【0062】
用語「増量剤」は、該活性成分と合することで、その活性成分の施用、例えば、植物、種子又は土壌への施用をより容易なものとする、天然又は合成の有機成分又は無機成分を意味する。従って、そのような増量剤は、一般に不活性であり、また、許容されなければならない(例えば、栽培学的な使用、特に、植物への処理に関して許容されなければならない)。
【0063】
そのような増量剤は、固体、例えば、クレー、天然若しくは合成のシリケート、シリカ、樹脂、蝋、固形肥料(例えば、アンモニウム塩)、天然の固体鉱物、例えば、カオリン、クレー、タルク、石灰、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト、ベントナイト若しくはケイ藻土、又は、合成鉱物、例えば、シリカ、アルミナ若しくはシリケート(特に、ケイ酸アルミニウム又はケイ酸マグネシウム)などであることができる。粒剤に適している固体増量剤は、以下のとおりである:粉砕された天然石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石及びドロマイト;無機又は有機の粗挽き粉からなる合成顆粒;おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシの穂若しくは外皮又はタバコの柄などの有機材料からなる顆粒;ケイソウ土、リン酸三カルシウム、粉末状コルク若しくは吸着性カーボンブラック;水溶性ポリマー、樹脂、蝋;又は、固形肥料。そのような組成物には、必用に応じて、固体である場合には希釈剤としても作用し得る1種類以上の適合性作用物質、例えば、湿潤剤、分散剤、乳化剤又は着色剤などを含ませることができる。
【0064】
上記増量剤は、さらにまた、液体〔例えば、水、アルコール類(特に、ブタノール又はグリコール)及びそれらのエーテル又はエステル、特に、酢酸メチルグリコール;ケトン類、特に、アセトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はイソホロン;石油留分、例えば、パラフィン系炭化水素又は芳香族炭化水素、特に、キシレン類又はアルキルナフタレン類;鉱油又は植物油;脂肪族塩素化炭化水素、特に、トリクロロエタン又は塩化メチレン;芳香族塩素化炭化水素、特に、クロロベンゼン類;水溶性又は高極性の溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチル−アセトアミド又はN−メチルピロリドン;N−オクチルピロリドン、液化ガスなど(これらは、独立して用いられ得るか又は混合物として用いられ得る)〕であることもできる。
【0065】
上記界面活性剤は、イオン性若しくは非イオン性のタイプの乳化剤、分散剤若しくは湿潤剤であることが可能であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物であることが可能である。これら界面活性剤の中で、例えば、以下のものを使用する:ポリアクリル酸塩、リグノスルホン酸塩、フェノールスルホン酸塩若しくはナフタレンスルホン酸塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪エステルの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸のエステル塩、タウリン誘導体(特に、アルキルタウレート)、アルコールのリン酸エステル若しくはエチレンオキシドとフェノールの重縮合物のリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、又は、上記化合物の硫酸官能化誘導体、スルホン酸官能化誘導体若しくはリン酸官能化誘導体。該活性成分及び/又は該不活性増量剤が水に不溶性であるか又は水に僅かしか溶けない場合、並びに、施用される当該組成物のための増量剤が水である場合、一般に、少なくとも1種類の界面活性剤を存在させることが必要である。
【0066】
上記製剤にはさらに、別の添加剤、例えば、粘着剤又は染料なども含ませることができる。上記製剤においては、カルボキシメチルセルロース、又は、粉末若しくは顆粒若しくはマトリックスの形態にある天然ポリマー若しくは合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ラテックス、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール若しくはポリ酢酸ビニル、天然のリン脂質、例えば、セファリン若しくはレシチン、又は、合成リン脂質などの粘着剤を使用することができる。着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー(Prussian Blue)、有機着色剤、例えば、アリザリン型の有機着色剤、アゾ型の有機着色剤若しくは金属フタロシアニン型の有機着色剤、又は、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩若しくは亜鉛塩などを使用することができる。
【0067】
本発明の殺有害生物剤組成物の形態は、多くの種類の製剤の中で、例えば、エーロゾルディスペンサー、カプセルの懸濁液剤、冷煙霧濃厚剤(cold fogging concentrate)、散粉性粉剤、乳剤、水性/水性型エマルション剤、油/逆型エマルション剤、カプセル化粒剤、細粒剤、種子処理用懸濁製剤、圧縮ガス剤、ガス生成剤(gas generating product)、粒剤、温煙霧濃厚剤(hot fogging concentrate)、大型粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性懸濁製剤、油混和性液剤、ペースト剤、植物用棒状剤(plant rodlet)、乾燥種子処理用粉剤、農薬で被覆された種子、スモークメイドル剤(smoke maydle)、スモークカートリッジ剤(smoke cartridge)、発煙剤(smoke generator)、スモークペレット剤(smoke pellet)、スモーク棒状剤(smoke rodlet)、燻煙錠剤(smoke tablet)、スモーク缶剤(smoke tin)、可溶性濃厚剤、可溶性粉剤、種子処理用溶液剤、懸濁製剤(=フロアブル剤)、微量散布用液剤、微量散布用懸濁液剤、蒸気放出剤(vapour releasing product)、顆粒水和剤、水分散性錠剤、スラリー処理用水和剤、水溶性顆粒剤、水溶性錠剤、種子処理用水溶性粉剤及び水和剤などの中で選択することができる。
【0068】
本発明の殺有害生物剤組成物には、噴霧装置などの適切な装置を用いて作物に対して直ぐに施用される状態にある組成物のみではなく、作物に対して施用する前に希釈することが必要な商業用の濃厚組成物も包含される。
【0069】
本明細書中に記載されている殺有害生物剤組成物は、一般に、生長している植物に施用するために、又は、作物が栽培されている場所若しくは作物を栽培するための場所に施用するために、又は、種子を処理するか若しくは種子にコーティングを施すか若しくは種子にフィルムコーティングを施すために、使用される。
【0070】
本発明によれば、種子には、例えば種子、果実、塊茎、穀粒、根、根茎、植物の一部分などのような任意の繁殖器官(propagation material)が包含され得る。
【0071】
本発明の殺有害生物剤組成物は、さらにまた、植生に対して、特に、植物病原性菌類に侵襲されているか若しくは侵襲され得る葉又は昆虫によって損傷されている葉に対しても施用され得る。本発明の殺有害生物剤組成物を施用する別の方法は、当該活性成分を含んでいる製剤を灌漑用水に添加することである。
【0072】
本発明の別の対象よれば、植物、作物若しくは種子の植物病原性菌類又は植物、作物若しくは種子に損傷を与える昆虫類を防除する方法が提供され、ここで、該方法は、栽培学的に有効で且つ植物に対して実質的に毒性を示さない量の本発明による殺有害生物剤組成物を、種子、植物若しくは植物の果実に対して、又は、植物がそこで成育しているか若しくは植物をそこで栽培するのが望ましい土壌若しくは不活性底土(例えば、無機底土、例えば、砂、ロックウール、グラスウール;発泡鉱物、例えば、パーライト、バーミキュライト、ゼオライト又は発泡クレー)、軽石、火砕性の物質若しくは材料(Pyroclastic materials or stuff)、合成有機底土(例えば、ポリウレタン)、有機底土(例えば、泥炭、堆肥、木製廃棄物、例えば、コイア、木繊維若しくは木材チップ、樹皮)若しくは液体基体(例えば、浮遊水耕システム、Nutrient Film Technique、Aeroponics)に対して、種子処理として、茎葉施用(foliar application)として、茎施用(stem application)として、又は、灌注若しくは滴下施用〔化学溶液灌水(chemigation)〕として、施用することを特徴とする。
【0073】
「処理対象の植物に施用する」という表現は、本発明の目的のためには、
・ 上記組成物のうちの1種類を含んでいる液体を当該植物の地上部に噴霧すること;
・ 散粉すること、粒剤又は粉剤を土壌中に混和すること、当該植物の周囲に噴霧すること、及び、樹木の場合には、注入すること又は塗りつけること;
・ 上記組成物のうちの1種類を含んでいる植物保護混合物を用いて当該植物の種子にコーティング又はフィルムコーティングを施すこと;
などのさまざまな処理方法を用いて、本発明の対象である殺有害生物剤組成物を施用することが可能であるということを意味するものと理解される。
【0074】
本発明の方法は、治療方法、予防方法又は根絶する方法のいずれかであり得る。
【0075】
この方法において、使用する組成物は、本発明による2種類以上の活性化合物を混合させることによって予め調製することができる。
【0076】
上記方法の代替的な方法では、1種類以上の活性成分(A)、(B)、(C)又は(D)をそれぞれが含んでいる別個の組成物の複合的な(A)/(B)/(C)/(D)の効果を示すように、化合物(A)、化合物(B)、化合物(C)又は化合物(D)を同時に、順次に又は別々に施用することも可能である。
【0077】
本発明による処理方法において通常施用される活性化合物の薬量は、一般に、また、有利には、
・ 茎葉処理では、0.1から10000g/ha、好ましくは、10から1000g/ha、さらに好ましくは、50から300g/haであり;灌注又は滴下施用の場合、特に、ロックウール又はパーライトなどの不活性底土を用いる限り、該薬量は低減させることも可能であり;
・ 種子処理では、種子100kg当たり2から200g、好ましくは、種子100kg当たり3から150gであり;
・ 土壌処理では、0.1から10000g/ha、好ましくは、1から5000g/haである。
【0078】
本明細書中に示されている薬量は、本発明の方法を例証するための例として与えられている。当業者は、特に処理対象の植物又は作物の種類に応じて、該施用薬量を適合させる方法を理解するであろう。
【0079】
特定の条件下、例えば、処理対象の植物病原性菌類又は防除すべき昆虫の種類に応じて、より少ない薬量で充分な保護を提供できる場合がある。特定の気候条件、抵抗性、又は、別の要因、例えば、排除すべき植物病原性菌類若しくは有害昆虫の種類又は侵襲の程度(例えば、上記菌類による植物の侵襲の程度)などによって、組み合わせられた活性成分のより多い薬量が必要となる場合がある。
【0080】
最適な薬量は、通常、幾つかの要因、例えば、処理対象の植物病原性菌類若しくは防除すべき昆虫の種類、侵襲されている植物の種類若しくは生育の程度、植生の密度、又は、施用方法などに依存する。
【0081】
限定するものではないが、本発明の殺有害生物剤組成物又は組合せで処理される作物は、例えば、葡萄の蔓である。しかしながら、そのような作物は、穀類、野菜類、ムラサキウマゴヤシ、大豆、市場向け菜園作物、芝、樹木、木又は園芸植物でもあり得る。
【0082】
本発明による処理方法は、さらにまた、塊茎又は根茎のような繁殖器官を処理するのにも有効であり得るし、さらには、種子、実生又は移植実生(seedlings pricking out)及び植物又は移植植物(plants pricking out)を処理するのにも有効であり得る。この処理方法は、根を処理するのにも有効であり得る。本発明による処理方法は、関係している植物の樹幹、茎又は柄、葉、花及び果実のような植物の地上部を処理するのにも有効であり得る。
【0083】
本発明の方法で保護可能な植物の中で、以下のものを挙げることができる:ワタ;アマ;ブドウの蔓;果実又は野菜作物、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果(pip fruit)、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、アーモンド及びモモ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びプランタン(plantins))、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ);ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、レタス)、セリ科各種(Umbelliferae sp.)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、エンドウ)、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、イチゴ);主要作物(major crop)、例えば、イネ科各種(Graminae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝、又は、禾穀類、例えば、コムギ、ライムギ、イネ、オオムギ及びライコムギ)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、ヒマワリ)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)(例えば、ナタネ)、マメ科各種(Fabacae sp.)(例えば、ピーナッツ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、ダイズ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、ジャガイモ)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、ビートルート(beetroot))、アブラヤシ属各種(Elaeis sp.)(例えば、アブラヤシ);園芸作物及び森林作物(forest crops);さらに、これら作物の遺伝子組み換えが行われた相同物。
【0084】
本発明による処理方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などの処理において使用することができる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。表現「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリアのゲノムの中に導入されたときに、興味深いタンパク質若しくはポリペプチドを発現することにより、又は、その植物内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子をダウンレギュレート若しくはサイレンシングすることにより、当該形質転換された植物に新しい又は改善された作物学的特性又は別の特性を付与する遺伝子を意味する〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNA干渉(RNAi)技術などを使用する。〕。ゲノム内に位置している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な位置によって定義される導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入イベントと称される。
【0085】
植物種又は植物品種、それらの生育場所及び生育条件(土壌、気候、生育期、養分(diet))に応じて、本発明の処理により、相加効果を超える効果(「相乗効果」)も生じ得る。かくして、例えば、本発明により使用し得る活性化合物及び組成物の施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は活性の増強、植物の生育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、果実の大きさの増大、植物の高さの増大、葉の緑色の向上、より早い開花、収穫された生産物の品質の向上及び/又は栄養価の増加、果実内の糖度の上昇、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上などが可能であり、これらは、実際に予期された効果を超えるものである。
【0086】
特定の施用量において、本発明による活性化合物組合せは、植物において強化効果(strengthening effect)も示し得る。従って、本発明の活性化合物組合せは、望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類による攻撃に対して植物の防御システムを動員させるのにも適している。これは、適切な場合には、本発明による組合せの例えば菌類に対する強化された活性の理由のうちの1つであり得る。本発明に関連して、植物を強化する(抵抗性を誘導する)物質は、処理された植物が、その後で望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類を接種されたときに、それらの望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類に対して実質的な程度の抵抗性を示すように、植物の防御システムを刺激することができる物質又は物質の組合せを意味するものと理解される。この場合、望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類は、植物病原性の菌類、細菌類及びウイルス類を意味するものと理解される。従って、処理後特定の期間、上記病原体による攻撃から植物を保護するために、本発明の物質を用いることができる。保護が達成される期間は、植物が該活性化合物で処理されてから、一般に、1から10日間、好ましくは、1から7日間である。
【0087】
本発明に従って処理するのが好ましい植物及び植物品種は、特に有利で有益な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、及び/又は、生物工学的方法によって得られたものであろうと)を包含する。
【0088】
本発明に従って処理するのが同様に好ましい植物及び植物品種は、1以上の生物的ストレスに対して抵抗性を示す。即ち、そのような植物は、害虫及び有害微生物に対して、例えば、線虫類、昆虫類、ダニ類、植物病原性の菌類、細菌類、ウイルス類及び/又はウイロイド類などに対して、良好な防御を示す。
【0089】
本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、1以上の非生物的ストレスに対して抵抗性を示す植物である。非生物的なストレス状態としては、例えば、渇水、低温に晒されること、熱に晒されること、浸透ストレス、湛水、土壌中の塩分濃度の上昇、より多くの鉱物に晒されること、オゾンに晒されること、強い光に晒されること、利用可能な窒素養分が限られていること、利用可能なリン養分が限られていること、日陰回避などを挙げることができる。
【0090】
本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、増大した収量特性を特徴とする植物である。そのような植物における増大した収量は、例えば、改善された植物の生理機能、生長及び発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率及び促進された成熟などの結果であり得る。収量は、さらに、改善された植物の構成(architecture)によっても影響され得る(ストレス条件下及び非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、限定するものではないが、早咲き、ハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、節間の数及び距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、莢の寸法、莢又は穂の数、1つの莢又は穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子分散、低減された莢の裂開及び耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質としては、種子の組成、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量、油含有量及び油の組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性並びに向上した貯蔵安定性などがある。
【0091】
本発明に従って処理し得る植物は、雑種強勢(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレス因子に対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male−sterile parent line)(雌性親)を別の雄性稔性交配母体近交系(inbred male−fertile parent line)(雄性親)と交雑させることによって作られる。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、そして、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂を除去することによって〔即ち、雄性繁殖器官(又は雄花)を機械的に除去することによって〕、作ることができる。しかしながら、より典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合、及び、特に種子がハイブリッド植物から収穫される所望の生産物である場合、典型的には、該ハイブリッド植物において雄性稔性を確実に完全に回復させることは有用である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることが可能な適切な稔性回復遺伝子を雄性親が有していることを確実なものとすることによって達成することができる。雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、細胞質内に存在し得る。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ属各種(Brassica species)に関して記述された(WO 1992/005251、WO 1995/009910、WO 1998/27806、WO 2005/002324、WO 2006/021972、及び、US 6,229,072)。しかしながら、雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、核ゲノム内にも存在し得る。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な方法は、WO 1989/10396に記載されており、ここでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼを雄ずい内のタペータム細胞において選択的に発現させる。次いで、タペータム細胞内においてバルスターなどのリボヌクレアーゼインヒビターを発現させることによって、稔性を回復させることができる(例えば、WO 1991/002069)。
【0092】
本発明に従って処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物、即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
【0093】
除草剤耐性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性にされた植物である。植物は、種々の方法によって、グリホセートに対して耐性にすることができる。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、以下のものである:細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)(Comai et al., Science(1983), 221,370−371)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子(Barry et al., Curr. Topics Plant Physiol.(1992), 7, 139−145)、ペチュニアのEPSPSをコードする遺伝子(Shah et al., Science(1986),233, 478−481)、トマトのEPSPSをコードする遺伝子(Gasser et al., J.Biol.Chem.(1988), 263, 4280−4289)又はオヒシバ属(Eleusine)のEPSPSをコードする遺伝子(WO 2001/66704)。それは、例えばEP−A 0837944、WO 2000/066746、WO 2000/066747又はWO 2002/026995などに記述されているように、突然変異EPSPSであることも可能である。グリホセート耐性植物は、さらにまた、US 5,776,760及びUS 5,463,175に記述されているように、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、例えばWO 2002/036782、WO 2003/092360、WO 2005/012515及びWO 2007/024782などに記述されているように、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、例えばWO 2001/024615又はWO 2003/013226などに記述されているように、上記遺伝子の自然発生突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることもできる。
【0094】
別の除草剤抵抗性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤(例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシン又はグルホシネート)に対して耐性にされている植物である。そのような植物は、当該除草剤を解毒する酵素を発現させるか、又は、阻害に対して抵抗性を示す突然変異グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって、得ることができる。そのような有効な一解毒酵素は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である(例えば、ストレプトマイセス属各種(Streptomyces species)に由来するbarタンパク質又はpatタンパク質)。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、例えば、US 5,561,236、US 5,648,477、US 5,646,024、US 5,273,894、US 5,637,489、US 5,276,268、US 5,739,082、US 5,908,810及びUS 7,112,665などに記述されている。
【0095】
さらなる除草剤耐性植物は、さらにまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ類は、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害薬に対して耐性を示す植物は、WO 1996/038567、WO 1999/024585及びWO 1999/024586に記述されているように、自然発生抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、又は、突然変異HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、形質転換させることができる。HPPD阻害薬に対する耐性は、さらにまた、HPPD阻害薬による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチセートを形成させることが可能な特定の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによっても得ることができる。そのような植物及び遺伝子は、WO 1999/034008及びWO 2002/36787に記述されている。HPPD阻害薬に対する植物の耐性は、さらにまた、WO 2004/024928に記述されているように、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて酵素プレフェナートデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによって改善することもできる。
【0096】
さらに別の除草剤抵抗性植物は、アセトラクテートシンターゼ(ALS)阻害薬に対して耐性にされている植物である。既知ALS阻害薬としては、例えば、スルホニル尿素系除草剤、イミダゾリノン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート系除草剤、及び/又は、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(「アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)」としても知られている)における種々の突然変異体は、例えば「Tranel and Wright(Weed Science(2002), 50, 700−712)」などに記述され、さらに、US 5,605,011、US 5,378,824、US 5,141,870及びUS 5,013,659などにも記述されているように、種々の除草剤及び除草剤の群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製については、US 5,605,011、US 5,013,659、US 5,141,870、US 5,767,361、US 5,731,180、US 5,304,732、US 4,761,373、US 5,331,107、US 5,928,937及びUS 5,378,824並びに国際公開WO 1996/033270に記述されている。別のイミダゾリノン耐性植物についても、例えば、WO 2004/040012、WO 2004/106529、WO 2005/020673、WO 2005/093093、WO 2006/007373、WO 2006/015376、WO 2006/024351及びWO 2006/060634などに記述されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物は、さらにまた、例えば、WO 2007/024782などにも記述されている。
【0097】
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対して耐性を示す別の植物は、例えば、ダイズに関してはUS 5,084,082に記述されているように、イネに関してはWO 1997/41218に記述されているように、テンサイに関してはUS 5,773,702及びWO 1999/057965に記述されているように、レタスに関してはUS 5,198,599に記述されているように、又は、ヒマワリに関してはWO 2001/065922に記述されているように、誘導された突然変異誘発、当該除草剤の存在下での細胞培養における選抜又は突然変異育種によって得ることができる。
【0098】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物、即ち、特定の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
【0099】
本明細書中で使用されている場合、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」には、以下のものをコードするコード配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物が包含される:
(1) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、クリックモアら「Crickmore et al., Microbiology and Molecular Biology Reviews(1998), 62:807−813)」によって記載され、クリックモアら「Crickmore et al. (2005)」によって、オンライン「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/」上で「バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)毒素命名法」において更新された殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、Cryタンパク質類(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3Aa、又は、Cry3Bb)のタンパク質又はその殺虫活性を示す一部分;又は、
(2) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する第2の別の結晶タンパク質又はその一部分の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する結晶タンパク質又はその一部分、例えば、Cry34結晶タンパク質とCry35結晶タンパク質で構成されているバイナリートキシン(Moellenbeck et al., Nat.Biotechnol.(2001), 19:668−72; Schnepf et al., Applied Environm.Microbiol.(2006), 71, 1765−1774);又は、
(3) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する種々の殺虫性結晶タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、トウモロコシイベントMON98034で産生されるCry1A.105タンパク質(WO 2007/027777);又は、
(4) 上記(1)から(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に導入された変化に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1から10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、トウモロコシイベントMON863若しくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質又はトウモロコシイベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;又は、
(5) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する殺虫性分泌タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.html」において挙げられている栄養生長期殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal protein)(VIP)、例えば、VIP3Aaタンパク質類のタンパク質;又は、
(6) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する第2の分泌タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する分泌タンパク質、例えば、VIP1Aタンパク質とVIP2Aタンパク質で構成されているバイナリートキシン(WO 1994/21795);又は、
(7) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する種々の分泌タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド;又は、
(8) 上記(1)から(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に導入された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1から10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、ワタイベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質。
【0100】
もちろん、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、本明細書中で使用されている場合、上記クラス(1)から(8)のいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組合せを含んでいる任意の植物も包含する。一実施形態では、異なった標的昆虫種に対して異なったタンパク質を使用した場合に影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、又は、同一の標的昆虫種に対して殺虫活性を示すが作用機序は異なっている(例えば、当該昆虫内の異なった受容体結合部位に結合する)異なったタンパク質を用いることによって当該植物に対する昆虫の抵抗性の発達を遅延させるために、昆虫抵抗性植物は、上記クラス(1)から(8)のいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含んでいる。
【0101】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレスに対して耐性を示す。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物としては、以下のものなどがある:
(a) 植物細胞内又は植物内におけるポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能な導入遺伝子を含んでいる植物(WO 2000/004173、WO 2006/045633又はPCT/EP07/004142に記述されている);
(b) 植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能なストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物(例えば、WO 2004/090140などに記述されている);
(c) ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを包含するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ合成経路の植物機能性酵素(plant−functional enzyme)をコードするストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物(例えば、WO 2006/032469、WO 2006/133827又はPCT/EP07/002433などに記述されている)。
【0102】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す。例えば:
(1) 野生型の植物細胞又は植物において合成された澱粉と比較して、その物理化学的特性〔特に、アミロース含有量若しくはアミロース/アミロペクチン比、枝分かれ度、平均鎖長、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度(gelling strength)、澱粉粒径及び/又は澱粉粒子形態〕が変えられていて、特定の用途により適した変性澱粉を合成するトランスジェニック植物。変性澱粉を合成する該トランスジェニック植物は、例えば、EP 0571427、WO 1995/004826、EP 0719338、WO 1996/15248、WO 1996/19581、WO 1996/27674、WO 1997/11188、WO 1997/26362、WO 1997/32985、WO 1997/42328、WO 1997/44472、WO 1997/45545、WO 1998/27212、WO 1998/40503、WO99/58688、WO 1999/58690、WO 1999/58654、WO 2000/008184、WO 2000/008185、WO 2000/008175、WO 2000/28052、WO 2000/77229、WO 2001/12782、WO 2001/12826、WO 2002/101059、WO 2003/071860、WO 2004/056999、WO 2005/030942、WO 2005/030941、WO 2005/095632、WO 2005/095617、WO 2005/095619、WO 2005/095618、WO 2005/123927、WO 2006/018319、WO 2006/103107、WO 2006/108702、WO 2007/009823、WO 2000/22140、WO 2006/063862、WO 2006/072603、WO 2002/034923、EP 06090134.5、EP 06090228.5、EP 06090227.7、EP 07090007.1、EP 07090009.7、WO 2001/14569、WO 2002/79410、WO 2003/33540、WO 2004/078983、WO 2001/19975、WO 1995/26407、WO 1996/34968、WO 1998/20145、WO 1999/12950、WO 1999/66050、WO 1999/53072、US 6,734,341、WO 2000/11192、WO 1998/22604、WO 1998/32326、WO 2001/98509、WO 2001/98509、WO 2005/002359、US 5,824,790、US 6,013,861、WO 1994/004693、WO 1994/009144、WO 1994/11520、WO 1995/35026、WO 1997/20936に開示されている;
(2) 非澱粉炭水化物ポリマーを合成するか又は遺伝子組換えがなされていない野生型植物と比較して改変された特性を有する非澱粉炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物。その例は、ポリフルクトース(特に、イヌリン型及びレバン型のポリフルクトース)を産生する植物(EP 0663956、WO 1996/001904、WO 1996/021023、WO 1998/039460及びWO 1999/024593に開示されている)、α−1,4−グルカン類を産生する植物(WO 1995/031553、US 2002/031826、US 6,284,479、US 5,712,107、WO 1997/047806、WO 1997/047807、WO 1997/047808及びWO 2000/014249に開示されている)、α−1,6−分枝 α−1,4−グルカン類を産生する植物(WO 2000/73422に開示されている)、及び、アルテルナンを産生する植物(WO 2000/047727、EP 06077301.7、US 5,908,975及びEP 0728213などに開示されている)である;
(3) ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物(例えば、WO 2006/032538、WO 2007/039314、WO 2007/039315、WO 2007/039316、JP 2006/304779及びWO 2005/012529などに開示されている)。
【0103】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変された繊維特性を有する植物(例えば、ワタ植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) 改変された形態のセルロースシンターゼ遺伝子を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)(WO 1998/000549に記述されている);
(b) 改変された形態のrsw2相同核酸又はrsw3相同核酸を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)(WO 2004/053219に記述されている);
(c) スクロースリン酸シンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物)(WO 2001/017333に記述されている);
(d) スクロースシンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物)(WO 02/45485に記述されている);
(e) 繊維細胞に基づいた原形質連絡のゲーティングのタイミングが(例えば、繊維選択的β−1,3−グルカナーゼのダウンレギュレーションを介して)改変されている植物(例えば、ワタ植物)(WO 2005/017157に記述されている);
(f) 反応性が(例えば、nodCを包含するN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現及びキチンシンターゼ遺伝子の発現を介して)改変されている繊維を有する植物(例えば、ワタ植物)(WO 2006/136351に記述されている)。
【0104】
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイル特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) オレイン酸含有量が高いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(例えば、US 5,969,169、US 5,840,946、US 6,323,392又はUS 6,063,947などに記載されている);
(b) リノレン酸含有量が低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(US 6,270,828、US 6,169,190又はUS 5,965,755に記載されている);
(c) 飽和脂肪酸のレベルが低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(例えば、US 5,434,283などに記載されている)。
【0105】
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、1種類以上の毒素をコードする1種類以上の遺伝子を含んでいる植物、例えば、下記商品名で販売されている以下のものである:YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BT−Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)。挙げることができる除草剤耐性植物の例は、Roundup Ready(登録商標)(グリホセートに対する耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば、ナタネ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン系に対する耐性)及びSTS(登録商標)(スルホニル尿素系に対する耐性、例えば、トウモロコシ)の商品名で販売されているトウモロコシ品種、ワタ品種及びダイズ品種である。挙げることができる除草剤抵抗性植物(除草剤耐性に関して慣習的な方法で品種改良された植物)としては、Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)の商品名で販売されている品種などがある。
【0106】
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる植物であり、それらは、例えば、国又は地域のさまざまな規制機関によるデータベースに記載されている〔例えば、「http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspx」及び「http://www.agbios.com/dbase.php」を参照されたい〕。
【0107】
本発明の組成物は、材木の表面又は内部で発生するであろう菌類病に対しても使用することができる。用語「材木(timber)」は、全ての種類の木材、そのような木材を建築用に加工した全てのタイプのもの、例えば、ソリッドウッド、高密度木材、積層木材及び合板などを意味する。本発明による材木の処理方法は、主に、本発明の1種類以上の化合物又は本発明の組成物を接触させることにより行う。これには、例えば、直接的な塗布、噴霧、浸漬、注入、又は、別の適切な任意の方法が包含される。
【0108】
本発明の方法で防除可能な植物又は作物の病害の中で、以下のものを挙げることができる:
・ うどんこ病(powdery mildew disease)、例えば、
ブルメリア(Blumeria)病、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)に起因するもの;
ポドスファエラ(Podosphaera)病、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)に起因するもの;
スファエロテカ(Sphaerotheca)病、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)に起因するもの;
ウンシヌラ(Uncinula)病、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)に起因するもの;
・ さび病(rust disease)、例えば、
ギムノスポランギウム(Gymnosporangium)病、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)に起因するもの;
ヘミレイア(Hemileia)病、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)に起因するもの;
ファコプソラ(Phakopsora)病、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)に起因するもの;
プッシニア(Puccinia)病、例えば、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)、プッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)又はプッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)に起因するもの;
ウロミセス(Uromyces)病、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)に起因するもの;
・ 卵菌類による病害(Oomycete disease)、例えば、
アルブゴ(Albugo)病、例えば、アルブゴ・カンジダ(Albugo candida)に起因するもの;
ブレミア(Bremia)病、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)に起因するもの;
ペロノスポラ(Peronospora)病、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)及びペロノスポラ・ブラシカエ(Peronospora brassicae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に起因するもの;
プラスモパラ(Plasmopara)病、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に起因するもの;
プセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)病、例えば、プセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)及びプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
・ 葉斑点性、葉汚斑性及び葉枯れ性の病害(leaf spot, leaf blotch and leaf blight disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に起因するもの;
セルコスポラ(Cercospora)病、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)に起因するもの;
クラジオスポリウム(Cladiosporium)病、例えば、クラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、異名:Helminthosporium)又はコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・リンデムチアヌム(Colletotrichum lindemuthianum)に起因するもの;
シクロコニウム(Cycloconium)病、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)に起因するもの;
ジアポルテ(Diaporthe)病、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)に起因するもの;
エルシノエ(Elsinoe)病、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii)に起因するもの;
グロエオスポリウム(Gloeosporium)病、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor)に起因するもの;
グロメレラ(Glomerella)病、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)に起因するもの;
グイグナルジア(Guignardia)病、例えば、グイグナルジア・ビドウェリイ(Guignardia bidwellii)に起因するもの;
レプトスファエリア(Leptosphaeria)病、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)及びレプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeia nodorum)に起因するもの;
マグナポルテ(Magnaporthe)病、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)に起因するもの;
ミコスファエレラ(Mycosphaerella)病、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)及びミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)に起因するもの;
ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)病、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)又はピレノホラ・トリチシ・レペンチス(Pyrenophora tritici repentis)に起因するもの;
ラムラリア(Ramularia)病、例えば、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo−cygni)又はラムラリア・アレオラ(Ramularia areola)に起因するもの;
リンコスポリウム(Rhynchosporium)病、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii)及びセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopersici)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベンツリア(Venturia)病、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)に起因するもの;
・ 根、葉鞘及び茎の病害(root, sheath and stem disease)、例えば、
コルチシウム(Corticium)病、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に起因するもの;
ガエウマンノミセス(Gaeumannomyces)病、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
サロクラジウム(Sarocladium)病、例えば、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・オリザエ(Sclerotium oryzae)に起因するもの;
タペシア(Tapesia)病、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis)に起因するもの;
チエラビオプシス(Thielaviopsis)病、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)に起因するもの;
・ 穂の病害(ear and panicle disease)(トウモロコシの穂軸を包含する)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラジオスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladiosporium cladosporioides)に起因するもの;
クラビセプス(Claviceps)病、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
・ 黒穂病(smut and bunt disease)、例えば、
スファセロテカ(Sphacelotheca)病、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)に起因するもの;
チレチア(Tilletia)病、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)に起因するもの;
ウロシスチス(Urocystis)病、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta)に起因するもの;
ウスチラゴ(Ustilago)病、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)に起因するもの;
・ 果実の腐敗性及び黴性の病害(fruit rot and mould disease)、例えば、
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)及びペニシリウム・プルプロゲヌム(Penicillium purpurogenum)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer)に起因するもの;
スクレロチニア(Sclerotinia)病、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticilium)病、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum)に起因するもの;
・ 種子及び土壌が媒介する腐朽性、黴性、萎凋性、腐敗性及び苗立ち枯れ性の病害(seed− and soilborne decay, mould, wilt, rot and damping−off disease)、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ブラシシコラ(Alternaria brassicicola)に起因するもの;
アファノミセス(Aphanomyces)病、例えば、アファノミセス・エウテイケス(Aphanomyces euteiches)に起因するもの;
アスコキタ(Ascochyta)病、例えば、アスコキタ・レンチス(Ascochyta lentis)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、Bipolaris 異名:Helminthosporium)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・ココデス(Colletotrichum coccodes)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
マクロホミナ(Macrophomina)病、例えば、マクロホミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)に起因するもの;
ミクロドキウム(Microdochium)病、例えば、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
ホマ(Phoma)病、例えば、ホマ・リンガム(Phoma lingam)に起因するもの;
ホモプシス(Phomopsis)病、例えば、ホモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・グラミネア(Pyrenophora graminea)に起因するもの;
ピリクラリア(Pyricularia)病、例えば、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticillium)病、例えば、ベルチシリウム・ダーリアエ(Verticillium dahliae)に起因するもの;
・ 腐乱性病害、開花病及び枯れ込み性病害(canker, broom and dieback disease)、例えば、
ネクトリア(Nectria)病、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)に起因するもの;
・ 枯損性病害(blight disease)、例えば、
モニリニア(Monilinia)病、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa)に起因するもの;
・ 葉水泡性病害又は縮葉病(leaf blister or leaf curl disease)(花及び果実の奇形を包含する)、例えば、
エキソバシジウム(Exobasidium)病、例えば、エキソバシジウム・ベキサンス(Exobasidium vexans)に起因するもの;
タフリナ(Taphrina)病、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans)に起因するもの;
・ 木本植物の衰退性病害(decline disease of wooden plant)、例えば、
エスカ(Esca)病、例えば、ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella clamydospora)、ファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Phaeoacremonium aleophilum)及びフォミチポリア・メジテラネア(Fomitiporia mediterranea)に起因するもの;
ガノデルマ(Ganoderma)病、例えば、ガノデルマ・ボニネンセ(Ganoderma boninense)に起因するもの;
リギドポルス(Rigidoporus)病、例えば、リギドポルス・リグノスス(Rigidoporus lignosus)に起因するもの;
・ 花及び種子の病害、例えば、
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
・ 塊茎の病害、例えば、
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)病、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)に起因するもの;
・ 根瘤病(club root diseases)、例えば、
プラスモジオホラ(Plasmodiophora)病、例えば、プラスモジオホラ・ブラシカエ(Plamodiophora brassicae)に起因するもの;
・ 例えば以下のものなどの細菌性微生物に起因する病害:
キサントモナス属各種(Xanthomonas species)、例えば、キサントモナス・カムペストリス pv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv. oryzae);
シュードモナス属各種(Pseudomonas species)、例えば、シュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv. lachrymans);
エルウィニア属各種(Erwinia species)、例えば、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)。
【0109】
本発明の殺有害生物剤組成物を使用して任意の発育段階で防除可能な作物に損傷を与える昆虫としては、以下のものを挙げることができる:
・ 等脚目(Isopoda)の害虫、例えば、オニスクス・アセルス(Oniscus asellus)、アルマジリジウム・ブルガレ(Armadillidium vulgare)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber);
・ 倍脚目(Diplopoda)の害虫、例えば、ブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus);
・ 唇脚目(Chilopoda)の害虫、例えば、ゲオフィルス・カルポファグス(Geophilus carpophagus)、スクチゲラ属種(Scutigera spp);
・ コムカデ目(Symphyla)の害虫、例えば、スクチゲレラ・イマクラタ(Scutigerella immaculata);
・ シミ目(Thysanura)の害虫、例えば、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina);
・ トビムシ目(Collembola)の害虫、例えば、オニキウルス・アルマツス(Onychiurus armatus);
・ バッタ目(Orthoptera)の害虫、例えば、アケタ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、グリロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、ロクスタ・ミグラトリア・ミグラトリオイデス(Locusta migratoria migratorioides)、メラノプルス属種(Melanoplus spp.)、シストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria);
・ ゴキブリ目(Blattaria)の害虫、例えば、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、レウコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica);
・ ハサミムシ目(Dermaptera)の害虫、例えば、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia);
・ シロアリ目(Isoptera)の害虫、例えば、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp.);
・ シラミ目(Phthiraptera)の害虫、例えば、ペジクルス・フマヌス・コルポリス(Pediculus humanus corporis)、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナツス属種(Linognathus spp.)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)、ダマリニア属種(Damalinia spp.);
・ アザミウマ目(Thysanoptera)の害虫、例えば、ヘルシノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、トリプス・タバシ(Thrips tabaci)、トリプス・パルミ(Thrips palmi)、フランクリニエラ・アシデンタリス(Frankliniella accidentalis);
・ 異翅目(Heteroptera)の害虫、例えば、エウリガステル属種(Eurygaster spp.)、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysdercus intermedius)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、シメキス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、ロドニウス・プロリクス(Rhodnius prolixus)、トリアトマ属種(Triatoma spp.);
・ 同翅目(Homoptera)の害虫、例えば、アレウロデス・ブラシカエ(Aleurodes brassicae)、ベミシア・タバシ(Bemisia tabaci)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、エリオソマ・ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)、ヒアロプテルス・アルンジニス(Hyalopterus arundinis)、フィロキセラ・バスタトリクス(Phylloxera vastatrix)、ペムフィグス属種(Pemphigus spp.)、マクロシフム・アベナエ(Macrosiphum avenae)、ミズス属種(Myzus spp.)、フォロドン・フムリ(Phorodon humuli)、ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi)、エムポアスカ属種(Empoasca spp.)、エウスセリス・ビロバツス(Euscelis bilobatus)、ネフォテッチキス・シンクチセプス(Nephotettix cincticeps)、レカニウム・コルニ(Lecanium corni)、サイセチア・オレアエ(Saissetia oleae)、ラオデルファキス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、アオニジエラ・アウランチイ(Aonidiella aurantii)、アスピジオツス・ヘデラエ(Aspidiotus hederae)、プセウドコックス属種(Pseudococcus spp.)、プシラ属種(Psylla spp.);
・ チョウ目(Lepidoptera)の害虫、例えば、ペクチノフォラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria)、エウプロクチス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、リマントリア属種(Lymantria spp.)、ブクラトリクス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、アグロチス属種(Agrotis spp.)、エウキソア属種(Euxoa spp.)、フェルチア属種(Feltia spp.)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana)、ヘリオチス属種(Heliothis spp.)、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassicae)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、ピエリス属種(Pieris spp.)、キロ属種(Chilo spp.)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、エフェスチア・クエニエラ(Ephestia kuehniella)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、チネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、ホフマノフィラ・プセウドスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、カコエシア・ポダナ(Cacoecia podana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana)、クリシア・アムビグエラ(Clysia ambiguella)、ホモナ・マグナニマ(Homona magnanima)、トルトリキス・ビリダナ(Tortrix viridana)、クナファロセルス属種(Cnaphalocerus spp.)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae);
・ コウチュウ目(Coleoptera)の害虫、例えば、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、ブルチジウス・オブテクツス(Bruchidius obtectus)、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthoscelides obtectus)、ヒロトルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica alni)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)、プシリオデス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、アントノムス属種(Anthonomus spp.)、シトフィルス属種(Sitophilus spp.)、オチオリンクス・スルカツス(Otiorrhynchus sulcatus)、コスモポリテス・ソルジズス(Cosmopolites sordidus)、セウトリンクス・アシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アタゲヌス属種(Attagenus spp.)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、プチヌス属種(Ptinus spp.)、ニプツス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、ギビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molitor)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)、アンフィマロン・ソルスチチアリス(Amphimallon solstitialis)、コステリトラ・ゼアランジカ(Costelytra zealandica)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus);
・ ハチ目(Hymenoptera)の害虫、例えば、ジプリオン属種(Diprion spp.)、ホプロカンパ属種(Hoplocampa spp.)、ラシウス属種(Lasius spp.)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ベスパ属種(Vespa spp.);
・ ハエ目(Diptera)の害虫、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、クレキス属種(Culex spp.)、ドロソフィラ・メラノガステル(Drosophila melanogaster)、ムスカ属種(Musca spp.)、ファニア属種(Fannia spp.)、カリフォラ・エリトロセファラ(Calliphora erythrocephala)、ルシリア属種(Lucilia spp.)、クリソミイア属種(Chrysomyia spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ガストロフィルス属種(Gastrophilus spp.)、ヒポボスカ属種(Hyppobosca spp.)、ストモキス属種(Stomoxys spp.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、タニア属種(Tannia spp.)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、フォルビア属種(Phorbia spp.)、ペゴミイア・ヒオスシアミ(Pegomyia hyoscyami)、セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae)、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、ヒレミイア属種(Hylemyia spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.);
・ ノミ目(Siphonaptera)の害虫、例えば、キセノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)、セラトフィルス属種(Ceratophyllus spp.);
・ クモ綱(Arachnida)の害虫、例えば、スコルピオ・マウルス(Scorpio maurus)、ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans)、アカルス・シロ(Acarus siro)、アルガス属種(Argas spp.)、オルニトドロス属種(Ornithodoros spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、エリオフィエス・リビス(Eriophyes ribis)、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、ボオフィルス属種(Boophilus spp.)、リピセファルス属種(Rhipicephalus spp.)、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.)、イクソデス属種(Ixodes spp.)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、ブリオビア・プラエチオサ(Bryobia praetiosa)、パノニクス属種(Panonychus spp.)、テトラニクス属種(Tetranychus spp.)、ヘミタルソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.);
・ 植物寄生性線虫、例えば、プラチレンクス属種(Pratylenchus spp.)、ラドフォルス・シミリス(Radopholus similis)、ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、チレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans)、ヘテロデラ属種(Heterodera spp.)、グロボデラ属種(Globodera spp.)、メロイドギネ属種(Meloidogyne spp.)、アフェレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus spp.)、キシフィネマ属種(Xiphinema spp.)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)、ブルサフェレンクス属種(Bursaphelenchus spp.)。
【0110】
さらなる態様として、本発明は、植物、作物又は種子の植物病原性菌類又は有害な昆虫類を特定の場所で防除する上で同時に、別々に又は順次に使用するための組合せ調製物としての、本明細書中で定義されている化合物(A)、化合物(B)、化合物(C)及び化合物(D)を含んでいる製品を提供する。
【0111】
本発明の殺有害生物剤組成物は、作物の植物病原性菌類を治療的又は予防的に防除するためのキット・オブ・パーツを用いて使用直前に調製することができる。そのようなキット・オブ・パーツには、合することを目的とした、又は、作物の植物病原性菌類を特定の場所で防除する上で同時に、別々に若しくは順次に使用することを目的とした、少なくとも1種類又は数種類の化合物(A)、化合物(B)、化合物(C)及び化合物(D)を含ませることができる。
【0112】
従って、それは、作物に対して施用することが望まれる殺真菌剤製剤を調製するための全ての成分を使用者がその中に見いだすパックである。これらの成分は、特に、活性剤(A)、活性剤(B)、活性剤(C)及び活性剤(D)を含んでいて、別々に容器に入れられているが、そのような成分は、多かれ少なかれ濃厚化されている液体形態又は粉末形態で提供される。使用者は、単に、所定の薬量で混合させ、且つ、作物に対して施用可能な直ぐに使用し得る製剤を得るために必要な量の液体(例えば、水)を加えなければならない。
【0113】
本発明による活性化合物組合せの優れた殺真菌効果は、下記実施例から明らかである。個々の活性化合物はそれらの殺真菌活性に関して不充分であるが、当該組合せは、活性の単なる和を超えた活性を示す。
【0114】
活性化合物組合せの殺真菌活性が、個別的に施用されたときの活性化合物の活性の総和を超えている場合、殺真菌剤の相乗効果が常に存在している。
【0115】
2種類の活性化合物の所与の組合せに対して期待される活性は、以下のように計算することができる(cf. Colby,S.R., “Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations”, Weeds 15, pages 20−22, 1967):
Xは、活性化合物Aをm(ppm)の活性化合物の施用量で施用したときの効力であり;
Yは、活性化合物Bをn(ppm)の活性化合物の施用量で施用したときの効力であり;
Eは、活性化合物A及び活性化合物Bをm(ppm)及びn(ppm)の活性化合物の施用量で施用したときの期待される効力である;
とした場合、
【0116】
【数3】

「%」の効力の程度が示される。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、病害が観察されないことを意味する。
【0117】
実際の殺真菌活性が算出された値よりも高い場合、該組合せの活性は、相加的なものを超えている。即ち、相乗効果が存在している。この場合、実際に観察された効力は、期待される効力(E)について上記式から計算された値よりも大きくなければならない。
【0118】
下記実施例により本発明について例証する。
【実施例】
【0119】
実施例A: フィトフトラ(Phytophthora)試験(トマト)/保護
溶媒: 24.5重量部のアセトン
24.5重量部のジメチルアセトアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して、所望の濃度とする。
【0120】
保護活性について試験するために、幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。噴霧による被膜が乾燥した後、該植物に、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の胞子の水性懸濁液を用いて接種する。次いで、その植物を、約20℃で相対大気湿度100%のインキュベーション室内に置く。
【0121】
上記接種の3日後に、当該試験について評価する。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、病害が観察されないことを意味する。
【0122】
下記表は、本発明による活性化合物組合せについて観察された活性が算出された活性よりも高いこと、即ち、相乗効果が存在していることを明瞭に示している。
【0123】
【表1】




【0124】
【表2】

【0125】
【表3】

【0126】
【表4】

【0127】
【表5】

【0128】
【表6】

【0129】
実施例B: スファエロテカ(Sphaerotheca)試験(キュウリ)/保護
溶媒: 24.5重量部のアセトン
24.5重量部のジメチルアセトアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して、所望の濃度とする。
【0130】
保護活性について試験するために、幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。噴霧による被膜が乾燥した後、該植物に、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)の胞子の水性懸濁液を用いて接種する。次いで、その植物を、約23℃で相対大気湿度約70%の温室内に置く。
【0131】
上記接種の7日後に、当該試験について評価する。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、病害が観察されないことを意味する。
【0132】
下記表は、本発明による活性化合物組合せについて観察された活性が算出された活性よりも高いこと、即ち、相乗効果が存在していることを明瞭に示している。
【0133】
【表7】

【0134】
【表8】

【0135】
実施例C: ボトリチス(Botrytis)試験(インゲンマメ)/保護
溶媒: 24.5重量部のアセトン
24.5重量部のジメチルアセトアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して、所望の濃度とする。
【0136】
保護活性について試験するために、幼植物に、活性化合物の該調製物を噴霧する。噴霧による被膜が乾燥した後、増殖したボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)で覆われている寒天の小片2個を各葉の上に置く。その接種された植物を、20℃で相対大気湿度100%の暗室内に置く。
【0137】
上記接種の2日後に、当該葉の表面上の病斑の寸法について評価する。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、病害が観察されないことを意味する。
【0138】
下記表は、本発明による活性化合物組合せについて観察された活性が算出された活性よりも高いこと、即ち、相乗効果が存在していることを明瞭に示している。
【0139】
【表9】

【0140】
【表10】

【0141】
実施例D: ピシウム(Pythium)試験(ワタ)/種子処理
この試験は、温室条件下で実施する。
【0142】
N−メチル−2−ピロリドンに溶解させ水で希釈して所望の施用量とした該活性化合物又は化合物組合せでワタの種子を処理し、その処理されたワタの種子を、蒸気で処理した畑土壌と砂の混合物(1:1)を4cm含んでいる6×6cmのポットに播種した。
【0143】
パーライトをピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)の菌糸体断片と一緒にインキュベートした。1mLの感染させたパーライトを、上記処理されたワタ種子の間にまき散らした。種子を、軽発泡粘土凝集体(light expanded clay aggregate)で覆った。ポットを、20℃及び相対湿度80%の温室内で7日間インキュベートした。
【0144】
評価は、出芽した実生の数を数えることで行った。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、全ての実生が出芽したことを意味する。
【0145】
下記表は、本発明による活性化合物組合せについて観察された活性が算出された活性よりも高いこと、即ち、相乗効果が存在していることを明瞭に示している。
【0146】
【表11】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物であって、
(A)式(I)
【化1】

〔式中、
・ Rは、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシ、ニトロ、シアノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリール、又は、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルを表し;
・ qは、0、1、2、3、4又は5を表し;
・ Aは、式(A)、又は、式(A):
【化2】

[式中、Yは、C−C−アルキル基を表す。]
のテトラゾイル基を表し;及び、
・ Dは、式(D)のピリジル基、又は、式(D)のチアゾリル基:
【化3】

[式中、
及びRは、独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ基、メルカプト基、ホルミル、ヒドロキシカルボニル、置換されているか若しくは置換されていないアミノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、置換されているか若しくは置換されていないアリール、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル、OR、S(O)、COR又はCOを表し、Rは、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアミノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、置換されているか若しくは置換されていないアリールを表し;rは、0、1又は2を表し;
nは、0、1、2又は3を表し;
但し、nが0を表す場合、又は、Rが水素原子を表す場合、Zは、QCONH−を表し、その際、Qは、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニルオキシ、C−C−アルコキシカルボニルアミノで置換されているC−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキルで置換されているC−C−アルコキシ、アリールで置換されている分枝鎖C−C−アルキル、アリールで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリールチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルアミノで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルアミノで置換されているC−C−アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルアミノで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルキル、アシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル基で置換されているC−C−アルキルを表し;
但し、nが1を表し、且つ、Rがハロゲン原子を表す場合、Zは、水素原子、アミノ又はQCONH−を表し、その際、Qは、水素原子、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシ 置換されているか若しくは置換されていないアミノ、C−C−シクロアルキルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールで置換されているC−C−アルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリールチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアミノで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキル、アシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル基で置換されているC−C−アルキルを表し;
但し、Rがハロゲン原子を表す場合、Zは、水素原子、アミノ又はQCONH−を表し、その際、Qは、本明細書中定義されているとおりであり;
但し、nが2又は3を表し、且つ、R又はRが、独立して、ヒドロキシ基、メルカプト基、置換されていないC−C−アルキル、ニトロ、シアノ、ホルミル、ヒドロキシカルボニル、置換されているか若しくは置換されていないアミノ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、置換されているか若しくは置換されていないアリール、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル、OR、S(O)、COR又はCOを表し、Rは、本明細書中定義されているとおりである場合、あるいは、nが3を表し、且つ、Rがハロゲン原子を表す場合、Zは、水素原子、アミノ又はQCONH−を表し、その際、Qは、水素原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニル、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルケニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルケニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキニルオキシ、1から9個のハロゲン原子を含んでいる置換されているか若しくは置換されていないC−C−ハロアルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−シクロアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシ 置換されているか若しくは置換されていないアミノ、C−C−シクロアルキルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアラルキルオキシで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールで置換されているC−C−アルキニルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アリールチオで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルフィニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないアリールスルホニルで置換されているC−C−アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアミノで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないアリールオキシで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキルチオで置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキル、アシル基で置換されているC−C−アルキル、置換されているか若しくは置換されていないヘテロシクリル基で置換されているC−C−アルキルを表す。〕
のテトラゾリルオキシム誘導体、並びに、その塩、N−オキシド、金属錯体及び半金属錯体、又は、(E)異性体及び(Z)異性体及びそれらの混合物;
及び、
(B)殺真菌剤化合物
を0.001/1から1/1,000の範囲のA/Bの重量比で含んでいる、前記組成物。
【請求項2】
組成物であって、
(A)式(I)〔式(I)は、請求項1における定義と同様に定義される。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
(B)殺真菌剤化合物;
及び、
(C)第2のさらなる殺真菌剤化合物;
を、0.001/0.001/1から1/1,000/1,000の範囲のA/B/Cの重量比で含んでいる、前記組成物。
【請求項3】
組成物であって、
(A)式(I)〔式(I)は、請求項1における定義と同様に定義される。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
(B)殺真菌剤化合物;
及び、
(D)殺虫剤化合物;
を、0.001/0.001/1から1/1,000/1,000の範囲のA/B/Dの重量比で含んでいる、前記組成物。
【請求項4】
組成物であって、
(A)式(I)〔式(I)は、請求項1における定義と同様に定義される。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
及び、
(D)殺虫剤化合物;
を、1/1,000から1,000/1の範囲のA/Dの重量比で含んでいる、前記組成物。
【請求項5】
組成物であって、
(A)式(I)〔式(I)は、請求項1における定義と同様に定義される。〕のテトラゾリルオキシム誘導体;
(B)殺真菌剤化合物;
(C)第2のさらなる殺真菌剤化合物;
及び、
(D)殺虫剤化合物;
を、0.001/0.001/0.001/1から1/1,000/1,000/1,000の範囲のA/B/C/Dの重量比で含んでいる、前記組成物。
【請求項6】
式(I)のテトラゾリルオキシム誘導体におけるRの置換位置は特に限定はされず、そして、Rが、水素原子、ハロゲン原子、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC−C−アルコキシを表す、請求項1から5に記載の組成物。
【請求項7】
式(I)のテトラゾリルオキシム誘導体におけるRの置換位置は特に限定はされず、そして、Rが、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、tert−ブチル基、メトキシ基又はエトキシ基を表す、請求項1から6に記載の組成物。
【請求項8】
が、水素原子又はハロゲン原子を表す、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
Yがメチル基を表す、請求項1から8に記載の組成物。
【請求項10】
及びRが、独立して水素原子又はハロゲン原子を表す、請求項1から9に記載の組成物。
【請求項11】
式(I)のテトラゾリルオキシム誘導体が、ブタ−3−イン−1−イル {6−[({[(Z)−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバメートである、請求項1から10に記載の組成物。
【請求項12】
殺真菌剤化合物B及び殺真菌剤化合物Cが、独立して:
(1.1)アルジモルフ(1704−28−5)、(1.2)アザコナゾール(60207−31−0)、(1.3)ビテルタノール(55179−31−2)、(1.4)ブロムコナゾール(116255−48−2)、(1.5)シプロコナゾール(113096−99−4)、(1.6)ジクロブトラゾール(75736−33−3)、(1.7)ジフェノコナゾール(119446−68−3)、(1.8)ジニコナゾール(83657−24−3)、(1.9)ジニコナゾール−M(83657−18−5)、(1.10)ドデモルフ(1593−77−7)、(1.11)酢酸ドデモルフ(31717−87−0)、(1.12)エポキシコナゾール(106325−08−0)、(1.13)エタコナゾール(60207−93−4)、(1.14)フェナリモール(60168−88−9)、(1.15)フェンブコナゾール(114369−43−6)、(1.16)フェンヘキサミド(126833−17−8)、(1.17)フェンプロピジン(67306−00−7)、(1.18)フェンプロピモルフ(67306−03−0)、(1.19)フルキンコナゾール(136426−54−5)、(1.20)フルルプリミドール(56425−91−3)、(1.21)フルシラゾール(85509−19−9)、(1.22)フルトリアホール(76674−21−0)、(1.23)フルコナゾール(112839−33−5)、(1.24)フルコナゾール−シス(112839−32−4)、(1.25)ヘキサコナゾール(79983−71−4)、(1.26)イマザリル(60534−80−7)、(1.27)硫酸イマザリル(58594−72−2)、(1.28)イミベンコナゾール(86598−92−7)、(1.29)イプコナゾール(125225−28−7)、(1.30)メトコナゾール(125116−23−6)、(1.31)ミクロブタニル(88671−89−0)、(1.32)ナフチフィン(65472−88−0)、(1.33)ヌアリモール(63284−71−9)、(1.34)オキシポコナゾール(174212−12−5)、(1.35)パクロブトラゾール(76738−62−0)、(1.36)ペフラゾエート(101903−30−4)、(1.37)ペンコナゾール(66246−88−6)、(1.38)ピペラリン(3478−94−2)、(1.39)プロクロラズ(67747−09−5)、(1.40)プロピコナゾール(60207−90−1)、(1.41)プロチオコナゾール(178928−70−6)、(1.42)ピリブチカルブ(88678−67−5)、(1.43)ピリフェノックス(88283−41−4)、(1.44)キンコナゾール(103970−75−8)、(1.45)シメコナゾール(149508−90−7)、(1.46)スピロキサミン(118134−30−8)、(1.47)テブコナゾール(107534−96−3)、(1.48)テルビナフィン(91161−71−6)、(1.49)テトラコナゾール(112281−77−3)、(1.50)トリアジメホン(43121−43−3)、(1.51)トリアジメノール(89482−17−7)、(1.52)トリデモルフ(81412−43−3)、(1.53)トリフルミゾール(68694−11−1)、(1.54)トリホリン(26644−46−2)、(1.55)トリチコナゾール(131983−72−7)、(1.56)ウニコナゾール(83657−22−1)、(1.57)ウニコナゾール−p(100761−65−7)、(1.58)ビニコナゾール(77174−66−4)、(1.59)ボリコナゾール(137234−62−9)、(1.60)1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール(129586−32−9)、(1.61)1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル(111323−95−0)、(1.62)N’−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、(1.63)N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、及び、(1.64)O−{1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル} 1H−イミダゾール−1−カルボチオエート(111226−71−2);
(2.1)ビキサフェン(581809−46−03)、(2.2)ボスカリド(188425−85−6)、(2.3)カルボキシン(5234−68−4)、(2.4)ジフルメトリム(130339−07−0)、(2.5)フェンフラム(24691−80−3)、(2.6)フルオピラム(658066−35−4)、(2.7)フルトラニル(66332−96−5)、(2.8)フラメトピル(123572−88−3)、(2.9)フルメシクロックス(60568−05−0)、(2.10)イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9RS)とアンチ−エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9SR)の混合物)(881685−58−1)、(2.11)イソピラザム(アンチ−エピマー性ラセミ化合物 1RS、4SR、9SR)、(2.12)イソピラザム(アンチ−エピマー性エナンチオマー 1R,4S,9S)、(2.13)イソピラザム(アンチ−エピマー性エナンチオマー 1S,4R,9R)、(2.14)イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ化合物 1RS,4SR,9RS)、(2.15)イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマー 1R,4S,9R)、(2.16)イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマー 1S,4R,9S)、(2.17)メプロニル(55814−41−0)、(2.18)オキシカルボキシン(5259−88−1)、(2.19)ペンフルフェン(494793−67−8)、(2.20)ペンチオピラド(183675−82−3)、(2.21)セダキサン(874967−67−6)、(2.22)チフルザミド(130000−40−7)、(2.23)1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(2.24)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(2.25)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(2.26)3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
(3.1)アミスルブロム(348635−87−0)、(3.2)アゾキシストロビン(131860−33−8)、(3.3)シアゾファミド(120116−88−3)、(3.4)ジモキシストロビン(141600−52−4)、(3.5)エネストロブリン(enestroburin)(238410−11−2)、(3.6)ファモキサドン(131807−57−3)、(3.7)フェンアミドン(161326−34−7)、(3.8)フルオキサストロビン(361377−29−9)、(3.9)クレソキシム−メチル(143390−89−0)、(3.10)メトミノストロビン(133408−50−1)、(3.11)オリサストロビン(189892−69−1)、(3.12)ピコキシストロビン(117428−22−5)、(3.13)ピラクロストロビン(175013−18−0)、(3.14)ピラメトストリビン(pyrametostrobin)(915410−70−7)、(3.15)ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)(862588−11−2)、(3.16)ピリベンカルブ(799247−52−2)、(3.17)トリフロキシストロビン(141517−21−7)、(3.18)(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(3.19)(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド、(3.20)(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド(158169−73−4)、(3.21)(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド(326896−28−0)、(3.22)(2E)−2−{2−[({[(2E,3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブタ−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(3.23)2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(119899−14−8)、(3.24)5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、(3.25)2−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリル酸メチル(149601−03−6)、(3.26)N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシルベンズアミド(226551−21−9);
(4.1)ベノミル(17804−35−2)、(4.2)カルベンダジム(10605−21−7)、(4.3)クロルフェナゾール(3574−96−7)、(4.4)ジエトフェンカルブ(87130−20−9)、(4.5)エタボキサム(162650−77−3)、(4.6)フルオピコリド(239110−15−7)、(4.7)フベリダゾール(3878−19−1)、(4.8)ペンシクロン(66063−05−6)、(4.9)チアベンダゾール(148−79−8)、(4.10)チオファネート−メチル(23564−05−8)、(4.11)チオファネート(23564−06−9)、(4.12)ゾキサミド(156052−68−5)、及び、(4.13)5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(214706−53−3);
(5.1)ボルドー液(8011−63−0)、(5.2)カプタホール(2425−06−1)、(5.3)キャプタン(133−06−2)、(5.4)クロロタロニル(1897−45−6)、(5.5)水酸化銅(20427−59−2)、(5.6)ナフテン酸銅(1338−02−9)、(5.7)酸化銅(1317−39−1)、(5.8)塩基性塩化銅(1332−40−7)、(5.9)硫酸銅(2+)(7758−98−7)、(5.10)ジクロフルアニド(1085−98−9)、(5.11)ジチアノン(3347−22−6)、(5.12)ドジン(2439−10−3)、(5.13)ドジン遊離塩基、(5.14)ファーバム(14484−64−1)、(5.15)フルオロホルペット(719−96−0)、(5.16)ホルペット(133−07−3)、(5.17)グアザチン(108173−90−6)、(5.18)酢酸グアザチン、(5.19)イミノクタジン(13516−27−3)、(5.20)イミノクタジンアルベシル酸塩(169202−06−6)、(5.21)イミノクタジン三酢酸塩(57520−17−9)、(5.22)マンカッパー(53988−93−5)、(5.23)マンゼブ(2234562)、(5.24)マンネブ(12427−38−2)、(5.25)メチラム(9006−42−2)、(5.26)メチラム亜鉛(metiram zinc)(9006−42−2)、(5.27)オキシン銅(10380−28−6)、(5.28)プロパミジン(propamidine)(104−32−5)、(5.29)プロピネブ(12071−83−9)、(5.30)硫黄及び硫黄剤、例えば、多硫化カルシウム(7704−34−9)、(5.31)チウラム(137−26−8)、(5.32)トリルフルアニド(731−27−1)、(5.33)ジネブ(12122−67−7)、(5.34)ジラム(137−30−4);
(6.1)アシベンゾラル−S−メチル(135158−54−2)、(6.2)イソチアニル(224049−04−1)、(6.3)プロベナゾール(27605−76−1)、(6.4)チアジニル(223580−51−6);
(7.1)アンドプリム(andoprim)(23951−85−1)、(7.2)ブラストサイジン−S(2079−00−7)、(7.3)シプロジニル(121552−61−2)、(7.4)カスガマイシン(6980−18−3)、(7.5)カスガマイシン塩酸塩水和物(19408−46−9)、(7.6)メパニピリム(110235−47−7)、及び、(7.7)ピリメタニル(53112−28−0);
(8.1)酢酸トリフェニルスズ(900−95−8)、(8.2)塩化トリフェニルスズ(639−58−7)、(8.3)水酸化トリフェニルスズ(76−87−9)、(8.4)シルチオファム(175217−20−6);
(9.1)ベンチアバリカルブ(177406−68−7)、(9.2)ジメトモルフ(110488−70−5)、(9.3)フルモルフ(211867−47−9)、(9.4)イプロバリカルブ(140923−17−7)、(9.5)マンジプロパミド(374726−62−2)、(9.6)ポリオキシン(11113−80−7)、(9.7)ポリオキソリム(22976−86−9)、(9.8)バリダマイシンA(37248−47−8)、(9.9)バリフェナレート(283159−94−4;283159−90−0);
(10.1)ビフェニル(92−52−4)、(10.2)クロロネブ(2675−77−6)、(10.3)ジクロラン(99−30−9)、(10.4)エジフェンホス(17109−49−8)、(10.5)エトリジアゾール(2593−15−9)、(10.6)ヨードカルブ(iodocarb)(55406−53−6)、(10.7)イプロベンホス(26087−47−8)、(10.8)イソプロチオラン(50512−35−1)、(10.9)プロパモカルブ(25606−41−1)、(10.10)プロパモカルブ塩酸塩(25606−41−1)、(10.11)プロチオカルブ(19622−08−3)、(10.12)ピラゾホス(13457−18−6)、(10.13)キントゼン(82−68−8)、(10.14)テクナゼン(117−18−0)、(10.15)トルクロホス−メチル(57018−04−9);
(11.1)カルプロパミド(104030−54−8)、(11.2)ジクロシメット(139920−32−4)、(11.3)フェノキサニル(115852−48−7)、(11.4)フタリド(27355−22−2)、(11.5)ピロキロン(57369−32−1)、(11.6)トリシクラゾール(41814−78−2);
(12.1)ベナラキシル(71626−11−4)、(12.2)ベナラキシル−M(98243−83−5)、(12.3)ブピリメート(41483−43−6)、(12.4)クロジラコン(67932−85−8)、(12.5)ジメチリモール(5221−53−4)、(12.6)エチリモール(23947−60−6)、(12.7)フララキシル(57646−30−7)、(12.8)ヒメキサゾール(10004−44−1)、(12.9)メタラキシル(57837−19−1)、(12.10)メタラキシル−M(70630−17−0)、(12.11)オフラセ(58810−48−3)、(12.12)オキサジキシル(77732−09−3)、及び、(12.13)オキソリン酸(14698−29−4);
(13.1)クロゾリネート(84332−86−5)、(13.2)フェンピクロニル(74738−17−3)、(13.3)フルジオキソニル(131341−86−1)、(13.4)イプロジオン(36734−19−7)、(13.5)プロシミドン(32809−16−8)、(13.6)キノキシフェン(124495−18−7)、(13.7)ビンクロゾリン(50471−44−8);
(14.1)ビナパクリル(485−31−4)、(14.2)ジノカップ(131−72−6)、(14.3)フェリムゾン(89269−64−7)、(14.4)フルアジナム(79622−59−6)、及び、(14.5)メプチルジノカップ(131−72−6);
(15.1)1−(4−{4−[(5R)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、(15.2)1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル 1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(111227−17−9)、(15.3)2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン(13108−52−6)、(15.4)2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(221451−58−7)、(15.5)2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、(15.6)2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、(15.7)2−フェニルフェノール及び塩(90−43−7)、(15.8)3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル(17824−85−0)、(15.9)3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、(15.10)3−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン、(15.11)4−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、(15.12)5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、(15.13)5−クロロ−N’−フェニル−N’−プロパ−2−イン−1−イルチオフェン−2−スルホノヒドラジド(134−31−6)、(15.14)5−メチル−6−オクチル−3,7−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、(15.15)アメトクトラジン(865318−97−4)、(15.16)ベンチアゾール(21564−17−0)、(15.17)ベトキサジン(163269−30−5)、(15.18)カプシマイシン(capsimycin)(70694−08−5)、(15.19)カルボン(99−49−0)、(15.20)キノメチオネート(2439−01−2)、(15.21)クラザフェノン(chlazafenone)(688046−61−9)、(15.22)クフラネブ(11096−18−7)、(15.23)シフルフェナミド(180409−60−3)、(15.24)シモキサニル(57966−95−7)、(15.25)シプロスルファミド(221667−31−8)、(15.26)ダゾメット(533−74−4)、(15.27)デバカルブ(62732−91−6)、(15.28)ジクロロフェン(97−23−4)、(15.29)ジクロメジン(62865−36−5)、(15.30)ジフェンゾコート(43222−48−6)、(15.31)ジフェンゾコートメチル硫酸塩(43222−48−6)、(15.32)ジフェニルアミン(122−39−4)、(15.33)エコメイト、(15.34)(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロパ−2−エン酸エチル、(15.35)フルメトベル(154025−04−4)、(15.36)フルオルイミド(41205−21−4)、(15.37)フルスルファミド(106917−52−6)、(15.38)フルチアニル(304900−25−2)、(15.39)ホセチル−アルミニウム(39148−24−8)、(15.40)ホセチル−カルシウム、(15.41)ホセチル−ナトリウム(39148−16−8)、(15.42)ヘキサクロロベンゼン(118−74−1)、(15.43)イルママイシン(81604−73−1)、(15.44)メタスルホカルブ(66952−49−6)、(15.45)イソチオシアン酸メチル(556−61−6)、(15.46)メトラフェノン(220899−03−6)、(15.47)ミルディオマイシン(67527−71−3)、(15.48)N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(15.49)N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(15.50)N−[(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、(15.51)N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、(15.52)N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボキサミド、(15.53)N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、(15.54)N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド(221201−92−9)、(15.55)ナタマイシン(7681−93−8)、(15.56)ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル(15521−65−0)、(15.57)ニトロタル−イソプロピル(10552−74−6)、(15.58)N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、(15.59)N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、(15.60)オクチリノン(26530−20−1)、(15.61)オキサモカルブ(oxamocarb)(917242−12−7)、(15.62)オキシフェンチイン(oxyfenthiin)(34407−87−9)、(15.63)ペンタクロロフェノール及び塩(87−86−5)、(15.64){6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバミン酸ペンチル、(15.65)フェナジン−1−カルボン酸、(15.66)フェノトリン、(15.67)亜リン酸及びその塩(13598−36−2)、(15.68)プロパモカルブ−ホセチレート(propamocarb−fosetylate)、(15.69)プロパノシン−ナトリウム(propanosine−sodium)(88498−02−6)、(15.70)プロキナジド(189278−12−4)、(15.71)ピロールニトリン(1018−71−9)、(15.72)キノリン−8−オール(134−31−6)、(15.73)キノリン−8−オールスルフェート(2:1)(塩)(134−31−6)、(15.74)フェンピラザミン(fenpyrazamine)(473798−59−3)、(15.75)テブフロキン(376645−78−2)、(15.76)テクロフタラム(76280−91−6)、(15.77)トルニファニド(304911−98−6)、(15.78)トリアゾキシド(72459−58−6)、(15.79)トリクラミド(70193−21−4)、(15.80)ザリラミド(84527−51−5)及びそれらの塩
から成るリストの中で選択される、請求項1、2、3、5から11に記載の組成物。
【請求項13】
殺真菌剤化合物B及び殺真菌剤化合物Cが、独立して、:
アメトクトラジン、アゾキシストロビン、ベナラキシル−M、ベンチアバリカルブ、ビキサフェン〔「N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド」としても知られている。〕、ボスカリド、クロロタロニル、水酸化銅、塩基性塩化銅、シアゾファミド、シモキサニル、ジメトモルフ、エポキシコナゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェンヘキサミド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオピコリド、フルオピラム〔「N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド」としても知られている。〕、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、ホルペット、ホセチル−アルミニウム、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソピラザム、マンゼブ、マンジプロパミド、メフェノキサム、メチラム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、プロクロラズ、亜リン酸、プロパモカルブ、プロパモカルブ−ホセチレート、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピリメタニル、セダキサン、テブコナゾール、トリアジメノール、トリフロキシストロビン、ゾキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド及びN−[2−(1,3−ジメチル−ブチル)−フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
から成るリストの中で選択される、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
殺虫剤化合物Dが:
(D1) カーバメート系、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、ジメチラン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メタム−ナトリウム、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロメカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ;
有機リン酸エステル系、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル,−エチル)、ブロモホス−エチル、ブロムフェンビンホス(−メチル)、ブタチオホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル/−エチル)、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、クロルフェンビンホス、ジメトン−S−メチル、ジメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、イソプロピル、O−サリチル酸塩、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン−メチル、パラチオン(−メチル/−エチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ、ホキシム、ピリミホス(−メチル/−エチル)、プロフェノホス、プロパホス、プロペタムホス、プロチオホス、プロトエート、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダチオン(pyridathion)、キナルホス、セブホス(sebufos)、スルホテップ、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン、及び、イミシアホス;
(D2) 有機塩素系、例えば、カンフェクロル、クロルダン、エンドスルファン、ガンマ−HCH、HCH、ヘプタクロル、リンダン、及び、メトキシクロル;
フィプロール系(フェニルピラゾール系)、例えば、アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロール;
(D3) ピレスロイド系、例えば、アクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス,d−トランス)、ベータ−シフルトリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン S−シクロペンチル異性体、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、クロバポルトリン(chlovaporthrin)、シス−シペルメトリン、シス−レスメトリン、シス−ペルメトリン、クロシトリン(clocythrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン(アルファ−,ベータ−,シータ−,ゼータ−)、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン(1R異性体)、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンピリトリン、フェンバレレート、フルブロシトリネート(flubrocythrinate)、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、ガンマ−シハロトリン、イミプロトリン、カデトリン、ラムダ−シハロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン(シス−,トランス−)、フェノトリン(1Rトランス異性体)、プラレトリン、プロフルトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン(1R異性体)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI 8901、ピレトリン(除虫菊(pyrethrum))、エフルシラナト(eflusilanat);
DDT;又は、メトキシクロル;
(D4) クロロニコチニル系、例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、イミダクロチズ、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、AKD−1022、ニコチン、ベンスルタップ、カルタップ、チオスルタップ−ナトリウム、チオシクラム;
(D5) スピノシン系、例えば、スピノサド、及び、スピネトラム;
(D6) メクチン系/マクロライド系、例えば、アバメクチン、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、イベルメクチン、レピメクチン、及び、ミルベメクチン;
幼若ホルモン類似体、例えば、ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン、エポフェノナン、トリプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン、ジオフェノラン;
(D7) ガス化剤、例えば、臭化メチル、クロロピクリン、及び、フッ化スルフリル;
選択的摂食阻害薬、例えば、氷晶石(cryolite)、ピメトロジン、ピリフルキナゾン、及び、フロニカミド;又は、
ダニ成長阻害薬、例えば、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、及び、エトキサゾール;
(D8) ジアフェンチウロン; 有機スズ化合物、例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ; プロパルギット、及び、テトラジホン;
(D9) クロルフェナピル、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、及び、DNOC;
(D10) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)株;
(D11) ベンゾイル尿素系、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン(penfluron)、テフルベンズロン、トリフルムロン;
(D12) ブプロフェジン;
(D13) シロマジン;
(D14) ジアシルヒドラジン系、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、及び、フフェノジド(Fufenozide)(JS118); アザジラクチン;
(D15) アミトラズ;
(D16) ヒドラメチルノン; アセキノシル; フルアクリピリム; シフルメトフェン、シエノピラフェン;
(D17) フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ロテノン; インドキサカルブ、メタフルミゾン;
(D18) テトロン酸誘導体、例えば、スピロジクロフェン、及び、スピロメシフェン; テトラミン酸誘導体、例えば、スピロテトラマト;
(D19) ビフェナゼート;
(D20) ジアミド系、例えば、フルベンジアミド、(R),(S)−3−クロロ−N−{2−メチル−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}−N−(1−メチル−2−メチルスルホニルエチル)フタルアミド、クロラントラニリプロール(リナキシピル)、シアントラニリプロール(シアジピル);
(D21) アミドフルメト、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、キノメチオナート、クロルジメホルム、クロロベンジレート、クロチアゾベン(clothiazoben)、シクロプレン(cycloprene)、ジコホル、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、フルフェネリム、フルテンジン(flutenzin)、ゴシプルレ(gossyplure)、ジャポニルレ、メトキサジアゾン、石油、オレイン酸カリウム、ピリダリル、スルフルラミド、テトラスル、トリアラセン、ベルブチン;
4−{[(6−ブロモピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−フルオロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115644から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(5,6−ジクロロピリダ−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115646から既知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO 2007/115643から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、4−{[(6−クロロピリダ−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド、[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド及びそのジアステレオマー(A)及び(B)
【化4】

、[(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド、又は、[1−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデンシアナミド及びそのジアステレオマー(C)及び(D)、即ち、スルホキサフロル
【化5】

から成るリストの中で選択される、請求項3から13に記載の組成物。
【請求項15】
植物、作物若しくは種子の植物病原性真菌類又は植物、作物若しくは種子に損傷を与える昆虫類を防除する方法であって、栽培学的に有効で且つ植物に対して実質的に毒性を示さない量の請求項1から14に記載の殺有害生物剤組成物を、種子、植物若しくは植物の果実に対して、又は、植物がそこで成育しているか若しくは植物をそこで栽培するのが望ましい土壌若しくは不活性底土、軽石、火砕性の物質若しくは材料、合成有機底土、有機底土若しくは液体基体に対して、種子処理として、茎葉施用として、茎施用として、又は、灌注若しくは滴下施用又は化学溶液灌水として、施用することを含む、前記方法。

【公表番号】特表2012−518028(P2012−518028A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550559(P2011−550559)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052018
【国際公開番号】WO2010/094728
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(507203353)バイエル・クロップサイエンス・アーゲー (172)
【氏名又は名称原語表記】BAYER CROPSCIENCE AG
【Fターム(参考)】