説明

テープキャリアおよび半導体装置並びに半導体モジュール装置

【課題】配線パタ−ンと突起電極との接続にずれが生じた場合に、配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止することができるとともに、配線パターンの断線や剥離の発生を防止することができるCOF型の半導体装置用のテープキャリアを提供する。
【解決手段】テープキャリア11は、絶縁テープ1と、絶縁テープ1上に形成された配線パターン2とを備え、配線パターン2には、配線パターン2上に半導体素子4を搭載したときに配線パターン2と半導体素子4とが重畳する重畳領域の一部に、配線パターン2を突起電極5と接続するための接続部2Aが設けられている。上記配線パターン2における接続部2Aの配線幅は、上記重畳領域における接続部2A以外の部分の配線幅よりも細い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子が、配線パターン上に、チップ・オン・フィルム(COF; Chip On Film)方式で搭載されて接続されるCOF型の半導体装置用のテープキャリアおよび該テープキャリアを用いたCOF型の半導体装置並びに半導体モジュール装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フレキシブル配線基板上に半導体素子を接合・搭載した半導体装置として、従来、TCP(Tape Carrier Package)型の半導体装置(以下、「TCP半導体装置」と称する)が知られている。
【0003】
一方、近年、フレキシブル配線基板上にCOF方式で半導体素子を接合・搭載したCOF型の半導体装置(以下、「COF半導体装置」と称する)が用いられるようになっている。
【0004】
TCP半導体装置とCOF半導体装置との相違点としては、例えば以下の点が挙げられる。
【0005】
(1)TCP半導体装置では、フレキシブル配線基板におけるベース基板として用いられる絶縁テープに予め半導体素子を搭載させるための開口部が設けられており、この開口部に、配線パターンが片持ち梁状に突き出した状態で形成され、この配線パターンの先端部分と半導体素子とが接合されている。一方、COF半導体装置では、フレキシブル配線基板におけるベース基板として用いられる薄膜絶縁テープは半導体素子を搭載するための開口部を有しておらず、半導体素子は上記薄膜絶縁テープの表面上に形成された配線パターンに接合・搭載されている。
【0006】
(2)TCP半導体装置では、配線パターンが片持ち梁状に突き出した状態である為に、配線ピッチが45μm未満の配線パターンを製造することは困難である。一方、COF半導体装置では、薄膜絶縁テープの表面上に配線パターンが形成されている為に、配線ピッチが35μm以下の配線パターンを製造することも容易である。
【0007】
(3)また、TCP半導体装置では、液晶パネル等へ実装した後に折り曲げる部分にあらかじめスリットが設けられている。一方、COF半導体装置は、折り曲げ用のスリットを有しておらず、薄膜絶縁テープのどこでも自由に折り曲げられる。
【0008】
(4)TCP半導体装置は、ポリイミドからなる絶縁テープ上に、接着剤を用いて銅箔をラミネートして形成している。一方、COF半導体装置は、銅箔裏面にポリイミド等を塗布、硬化して形成(キャスティング法)する、あるいはポリイミド等からなる薄膜絶縁テープ上に銅をスパッタで積層して形成(スパッタ法、メタライジング法)している。
【0009】
以上のように、COF半導体装置では、その使用目的から、フレキシブル配線基板におけるベース基板として、自由に折り曲げることが可能な薄膜絶縁テープが用いられている。また、薄膜絶縁テープの表面上に配置された配線パターンの各配線は、半導体素子の対応する端子と電気的に接続され、外部接続用コネクタ部には、液晶パネルやプリント基板などが接続されている。上記以外の配線パターン露出部は、ソルダーレジストが塗布されることで、絶縁状態が確保されている。
【0010】
また、COF半導体装置はTCP半導体装置と比較すると、配線パターン(インナーリード)のファインピッチ化は容易である。量産されているTCP半導体装置の配線ピッチの下限値は45μmである。しかし、COF半導体装置については配線ピッチが35μmのものが量産されている。また、COF半導体装置は、配線ピッチを30μm以下にすることも可能である。
【0011】
近年、COF半導体装置は、多ピン化への対応が要求されており、同時に小型化・薄膜化も要求されている。そのためには、配線パターンと半導体素子との接続部のファインピッチ化、配線パターンの外部接続用コネクタ部のファインピッチ化および絶縁テープ、配線パターン等の薄膜化が必要となる。配線パターン(インナーリード)をファインピッチ化するためには、上記配線パターン(インナーリード)の幅を細くする必要があり、厚さも薄くする必要がある。
【0012】
図5および図6に、従来の一般的なCOF半導体装置における半導体素子の実装部(搭載領域)周辺の概略構成を示す。図5、図6はそれぞれ配線パターンの配線ピッチが35μm以上の場合、35μm未満の場合(図5に比べファインピッチ化されている場合)を示す。以下、図5、図6に示される従来例を、それぞれ、「従来例1」、「従来例2」と称する。
【0013】
図5および図6に示すように、従来の一般的なCOF半導体装置用のフレキシブル基板における配線パターン23の幅は、図5および図6中、二点鎖線にて示す半導体素子24の突起電極25に接続される領域も、それ以外の領域も、全て同じ幅(配線幅)で形成されている。
【0014】
これに対し、配線パターンの幅を部分的に変更した技術として、特許文献1が知られている。特許文献1に開示されているCOF半導体装置における半導体素子の実装部(搭載領域)周辺の概略構成を図7に示す(以下、「従来例3」と称する)。
【0015】
図7に示すように従来例3では、配線パターン23の幅は、ソルダーレジスト22の開口部22aの縁付近では太く形成されており、二点鎖線にて示す半導体素子24との重畳領域(すなわち半導体素子24の搭載領域)では、半導体素子24の突起電極25と接続する領域もそれ以外の領域も全て同じ幅で形成されている。
【特許文献1】特許第3536023号(平成16年3月19日登録)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
上述したとおり、COF半導体装置には、配線パターンのファインピッチ化および絶縁テープ、配線パターン等の薄膜化が求められているが、このファインピッチ化、薄膜化には、幾つかの課題がある。
【0017】
その一つとして、配線パターン(インナーリード)のピッチが小さいため、配線パターン(インナーリード)と半導体素子の突起電極との接続にずれが生じた場合、当該配線パターン(インナーリード)が隣接する突起電極に接触する不具合が発生することが挙げられる。
【0018】
つまり、配線ピッチが35μmより小さい、ファインピッチ化されたCOF半導体装置において、配線パターンと半導体素子の突起電極との接続にずれが生じた場合、配線パターン(インナーリード)が隣接する突起電極に接触する不具合が生じやすいという問題がある。このような問題は、特に、配線ピッチが30μm以下のCOF半導体装置において顕著に見られる。
【0019】
上記課題の解決方法として、配線パターン(インナーリード)を細くする方法がある。配線パターン(インナーリード)の幅を細くすることにより、半導体素子の突起電極との接続にずれが生じた場合でも、当該配線パターンが隣接する突起電極に接触する不具合は防止される。しかし、配線パターン(インナーリード)の幅を細くすると、配線パターンの機械的強度、および配線パターンと絶縁テープとの密着強度が低下する。その結果、半導体素子の接続および搭載工程からCOF半導体装置のモジュールへの実装工程の間で、配線パターンの断線や剥離が生じやすくなるという問題が生じる。
【0020】
また、COF半導体装置は自由に折り曲げることが可能である。しかし、自由に折り曲げることが可能というCOF半導体装置の特性を保ったまま、ファインピッチ化することは課題がある。すなわち、自由に折り曲げると、配線パターンの断線や剥離が生じやすくなるため、細線化した配線パターン(インナーリード)の機械的強度および密着強度を向上する必要がある。
【0021】
以上の課題を、従来例1および従来例2に基づいて説明すると以下の通りである。
【0022】
ここで、図8、図9は、それぞれ、図5に示すCOF半導体装置(従来例1)、図6に示すCOF半導体装置(従来例2)において、配線パターン23と半導体素子24の突起電極25との接続にずれが生じた場合における、半導体素子24と配線パターン23との接続部の構成を模式的に示す図である。図8、図9は、それぞれ、図5、図6に示すB部、C部の構成を示している。
【0023】
従来例1の場合、図8に示すように、配線パターン23と突起電極25との接続にずれが生じたときでも、配線ピッチが広いので、隣接する突起電極と配線パターン23とが接触する不具合は生じ難い。よって、配線パターン23と突起電極25との接続にずれが生じたときでも、配線パターン23と上記突起電極25との電気的接続は良好である。
【0024】
しかし、従来例2の場合は、図6に示すように、配線パターン23と突起電極25との接続にずれが生じたとき、隣接する突起電極25と配線パターン23とが接触してしまう不具合が発生しやすくなる。
【0025】
上述したとおり、上記不具合の解決方法として、配線パターン23のピッチを小さくするに伴い配線パターン23の幅を細くする方法がある。
【0026】
図10は、図6に示す従来例2に用いられている配線パターン23よりも、さらに配線パターン23の幅を細くしたときのCOF半導体装置である(以下、「従来例4」と称する)。
【0027】
図10に示すように、従来例4では、配線ピッチを小さくしたとき、配線パターン23と突起電極25との接続にずれが生じたとしても、隣接する突起電極25と配線パターン23とが接触する不具合の発生を防ぐことができる。
【0028】
しかし、図10に示すように配線パターン23の幅を細くすると、上記配線パターン23の機械的強度および上記配線パターン23と絶縁テープ21との密着強度が低下する。その結果、前記した配線パターン23の断線や剥離が起こるという問題が生じる。
【0029】
なお、図7に示す特許文献1(従来例3)は、温度サイクル時に発生するソルダーレジスト22の開口部22aの付近における配線パターン23の断線を防止することを目的として配線パターン23における半導体素子24との電気的接続部(インナーリード部)よりもソルダーレジスト22の開口部22aの縁付近で配線パターン23の幅(配線幅)を太くする発明を開示したものであり、インナーリード部における配線パターン23の幅に関しては、特に言及されていない。
【0030】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線パタ−ンと突起電極との接続にずれが生じた場合に、上記配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止することができるとともに、配線パターンの断線や剥離の発生を防止することができるCOF型の半導体装置用のテープキャリアおよびCOF型の半導体装置並びに半導体モジュール装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0031】
本発明に係るテープキャリアは、上記課題を解決するために、絶縁テープと、該絶縁テープ上に形成された配線パターンとを備え、該配線パターン上に、半導体素子が、チップ・オン・フィルム方式で搭載されて接続される半導体装置用のテープキャリアにおいて、上記配線パターンは、上記配線パターン上に半導体素子を搭載したときに上記配線パターンと半導体素子とが重畳する重畳領域の一部に、上記配線パターンを上記突起電極と接続するための接続部を備え、上記配線パターンにおける上記接続部の配線幅は、上記重畳領域における上記接続部以外の部分の配線幅よりも細いことを特徴としている。
【0032】
上記構成によれば、上記配線パターンにおける上記接続部の配線幅が、上記重畳領域における上記接続部以外の部分の配線幅よりも細いことで、上記配線パターンと上記突起電極との接続がずれた場合に、上記配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止することができる。
【0033】
さらに、上記構成によれば、上記重畳領域における、上記配線パターンの上記接続部以外の部分の配線幅は、上記接続部の配線幅に比べて太いことから、上記配線パターンに必要な機械的強度および密着強度を確保し、さらには向上させることができるので、上記配線パターンの断線や剥離を防止することができる。
【0034】
したがって、上記の構成によれば、配線パターンと突起電極との正常な電気的接続を可能にすると共に、配線パターンの断線や剥離の発生を防止することができるCOF型の半導体装置用のテープキャリアを提供することができるという効果を奏する。
【0035】
なお、配線パターンにおける上記接続部とは、突起電極と接続するために形成された領域であって、実際に接続(接触)している領域のみを意味するものではない。すなわち、半導体素子を搭載している状態において、上記接続部は、実際に突起電極と接続(接触)していない領域を含むことがある。
【0036】
本発明において、上記配線パターンにおける上記接続部の配線幅は、該接続部の配線幅をaとし、上記突起電極の幅をbとし、配線ピッチをcとし、接続精度を±gとすると、下記式(1)
a<2c−b−2|g|…(1)
を満足することが好ましい。
【0037】
上記構成によれば、上記半導体素子を接続した際の上記配線パターンの幅方向における上記半導体素子の接続位置のずれが上記接続精度より算出される最大値となった場合でも、上記配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止することができるという効果を奏する。
【0038】
本発明において、上記配線パターンにおける接続部の長さは、該接続部の長さをeとし、上記突起電極の長さをfとし、接続精度を±gとすると、下記式(2)
e>f+2|g|…(2)
を満足することが好ましい。
【0039】
本発明において、長さ、つまり、上記配線パターン(接続部)の長さ、並びに、上記突起電極の長さとは、上記配線パターンの延設方向の長さを示す。
【0040】
上記構成によれば、上記半導体素子を接続した際の上記配線パターンの延設方向における上記半導体素子の接続位置のずれが上記接続精度より算出される最大値となった場合でも、隣接する突起電極と上記配線パターンが接触する不具合を防止することができるという効果を奏する。
【0041】
また、本発明において、上記配線パターンは、該配線パターンにおける上記接続部の両側に、上記接続部よりも配線幅が太い部分を有していることが好ましい。
【0042】
上記構成によれば、上記配線パターンの機械的強度および密着強度がより向上し、断線や剥離を防止する効果をより向上させることができるという効果を奏する。
【0043】
また、上記配線パターンにおける上記接続部の幅は、上記突起電極の幅の1/2以下であることが好ましい。
【0044】
上記構成によれば、上記配線パターンと上記突起電極との接続に、上記配線パターンの幅方向における上記半導体素子の接続ずれ(接続位置のずれ)が生じた場合に、上記配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止する効果がさらに向上するという効果を奏する。
【0045】
また、上記配線パターンにおける上記接続部以外の部分の配線幅は、上記突起電極の幅の1/2を超え、かつ、隣接する配線パターンに接触しないことが好ましい。
【0046】
上記構成によれば、上記配線パターンの機械的強度および密着強度がさらに向上し、断線や剥離を防止することができるという効果を奏する。
【0047】
本発明に係る半導体装置は、上記課題を解決するために、本発明に係る上記テープキャリアを備えることを特徴としている。
【0048】
上記構成によれば、上記半導体装置が本発明に係る上記テープキャリアを備えていることで、上記配線パターンと上記突起電極との接続がずれ、上記配線パターンが隣接する突起電極に接触する不具合が防止され、さらに配線パターンの断線、剥離が防止されたCOF型の半導体装置を得ることができる。即ち、ファインピッチ化、薄膜化および多ピン化に対応したCOF型の半導体装置を提供することができる。よって、半導体素子の接続・搭載工程で発生する接続不良を防ぎ、モジュール実装工程までに発生する配線パターンの断線や剥離不良を従来の50%以下に低減することができるという効果を奏する。
【0049】
本発明に係る半導体モジュール装置は、上記課題を解決するために、本発明に係る上記半導体装置を備えることを特徴としている。
【0050】
上記構成によれば、上記半導体モジュール装置が、本発明に係る上記半導体装置を備えていることで、配線パタ−ンと突起電極との接続にずれが生じた場合に、上記配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止することができるとともに、配線パターンの断線や剥離の発生を防止することができ、例えば携帯電話、携帯情報端末、薄型ディスプレイ、ノート型コンピュータ等の駆動装置として好適に使用することができる半導体モジュール装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0051】
本発明に係るテープキャリアは、以上のように、上記配線パターン上に半導体素子を搭載したときに上記配線パターンと半導体素子とが重畳する重畳領域の一部に、上記配線パターンを上記突起電極と接続するための接続部を備え、上記配線パターンにおける上記接続部の配線幅は、上記重畳領域における上記接続部以外の部分の配線幅よりも細い。よって、上記配線パターンと上記突起電極との接続がずれた場合に、上記配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止することができる。さらに、上記重畳領域における、上記配線パターンの上記接続部以外の部分の配線幅は、上記接続部の配線幅に比べて太いことから、上記配線パターンに必要な機械的強度および密着強度を確保し、さらには向上させることができるので、上記配線パターンの断線や剥離を防止することができる。
【0052】
したがって、上記の構成によれば、配線パターンと突起電極との正常な電気的接続を可能にすると共に、配線パターンの断線や剥離の発生を防止することができるCOF型の半導体装置用のテープキャリアを提供することができるという効果を奏する。
【0053】
また、本発明に係る半導体装置は、本発明に係る上記テープキャリアを備えている。よって、上記配線パターンと上記突起電極との接続がずれ、上記配線パターンが隣接する突起電極に接触する不具合が防止され、さらに配線パターンの断線、剥離が防止されたCOF型の半導体装置を得ることができる。即ち、ファインピッチ化、薄膜化および多ピン化に対応したCOF型の半導体装置を提供することができる。
【0054】
さらに、本発明に係る半導体モジュール装置は、上記半導体装置を備えている。よって、配線パタ−ンと突起電極との接続にずれが生じた場合に、上記配線パターンに、本来接続されるべき突起電極に隣接する突起電極が接触する不具合を防止することができるとともに、配線パターンの断線や剥離の発生を防止することができ、例えば携帯電話、携帯情報端末、薄型ディスプレイ、ノート型コンピュータ等の駆動装置として好適に使用することができる半導体モジュール装置を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
本発明の一実施形態について図1ないし図4に基づいて説明すると以下の通りである。
【0056】
図1および図2は、それぞれ本実施の形態に係るCOF半導体装置における半導体素子の実装部(搭載領域)周辺の概略構成を示す平面図および断面図である。また、図4は、図1および図2に示すCOF半導体装置を備えた本実施の形態に係る半導体モジュール装置の概略構成を示す断面図である。なお、説明の便宜上、図1において半導体素子は二点鎖線にて示すものとし、絶縁性樹脂については省略する。
【0057】
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るCOF半導体装置(以下、説明の便宜上、単に「半導体装置」と記す)10は、半導体素子4と、フレキシブル基板であるテープキャリア11(COF半導体装置用テープキャリア)とを備えている。
【0058】
半導体素子4は、上記テープキャリア11と接続され、上記テープキャリア11上に搭載された状態になっている。また、上記テープキャリア11と半導体素子4との間に存在する隙間には図2に示すように、絶縁性樹脂6が封止されている。このように、本実施の形態では、上記テープキャリア11上に半導体素子4が搭載されたCOF型の半導体装置を例に挙げて説明する。
【0059】
本実施の形態に係るテープキャリア11は、絶縁テープ1、配線パターン2、ソルダーレジスト3を備えている。
【0060】
絶縁テープ1は、その面上に配線パターン2を配置するための基材(ベース基板)である。絶縁テープ1は、絶縁性を有することはもちろん、様々な形状で使用されることから、自由に折り曲げることが可能で柔軟性が高い(可撓性を有する)ことが必要である。このため、上記絶縁テープ1としては、好適には、15〜40μmの範囲内の厚みを有する薄膜絶縁テープが用いられる。また、上記絶縁テープ1を形成する材料としては、例えば、ポリイミド、ガラスエポキシ、ポリエステルなどの樹脂材料が用いられる。なお、本実施の形態では、ポリイミド系絶縁テープを用いた場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0061】
また、上記絶縁テープ1上に配設される配線パターン2は、図4に示すように、半導体素子との接続部となるインナーリード7、液晶パネル31やプリント基板32等の外部との接続部(外部接続用コネクタ部)を含むアウターリード12、インナーリード7とアウターリード12との中間にある中間リード13等から構成されている。上記インナーリード7は、半導体素子搭載領域(上記絶縁テープ1における半導体素子4との重畳領域)において半導体素子4と接続される。
【0062】
配線パターン2は、銅箔又はスパッタ銅の導電性材料からなる導電膜を、キャスティング法、スパッタ法(メタライジング法)等によって絶縁テープ1上に形成した後、所望のパターンにエッチングすることにより形成され、その表面には、図示しない錫メッキや金メッキ等が施されている。また、上記配線パターン2の厚さは、好適には、5〜18μmに設定される。
【0063】
ソルダーレジスト3は、例えば耐熱性被覆材料からなっており、接続部以外の露出を防止するものである。したがって、ソルダーレジスト3は、半導体素子搭載領域や外部接続用コネクタ部が設けられていない部分の配線パターン2上に形成されている。すなわち、ソルダーレジスト3は、上記テープキャリア11上に半導体素子4等を接続・搭載した際に、露出する配線パターン2上に形成されている。
【0064】
半導体素子4としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等の集積回路(LSI:Large Scaled Integrated circuit)を挙げることができる。
【0065】
突起電極5は、半導体素子4を配線パターン2に搭載する際に、上記配線パターン2と対向する側の面から略垂直方向に突出した電極であり、半導体素子4と配線パターン2とを電気的に接続するために用いられる電極である。このため、突起電極5は導電性材料からなっていればよく、その形状は限定されない。ただし、配線パターン2との接続が容易となる形状であることが好ましい。なお、本実施の形態では、図1および図2に示すように上記突起電極5として角柱状の電極を用いた。
【0066】
なお、本実施の形態で用いられる絶縁テープ1には、半導体素子4を搭載するための開口部が設けられていない。このため、半導体素子4に設けられた突起電極5と、配線パターン2とを接合することによって、絶縁テープ1に半導体素子4が接続・搭載される。すなわち、この接続は、絶縁テープ1の表面上に配置された配線パターン2の各配線と、各配線に対応する半導体素子4の突起電極5とを接続することにより行われる。これにより、配線パターン2と半導体素子4とが電気的に接続される。
【0067】
本実施の形態において、上記配線パターン2は、上記半導体素子4における突起電極5と接続する領域以外の配線パターン2の幅(配線幅)よりも、上記半導体素子4における突起電極5と接続する領域の配線幅の方が細くなるようにパターン形成されている。
【0068】
言い換えれば、上記配線パターン2は、上記半導体素子4の突起電極5と接続する領域の配線幅よりも、上記半導体素子4の突起電極5と接続する領域以外の配線幅の方が太くなるようにパターン形成されている。なお、本実施の形態において、上記配線パターン2の幅(配線幅)とは、具体的には、上記配線パターン2の上面、すなわち、突起電極と接続する側の幅を示すものとする。
【0069】
本実施の形態に係る上記配線パターン2は、図1に示すように、上記配線パターン2と半導体素子4との重畳領域(以下、単に「重畳領域」と称する)に、上記配線パターン2と突起電極5とを接続するための接続部2A(接続領域)として、上記配線パターン2における上記接続部2A以外の領域よりも幅(配線幅)が細い領域を有している。さらに言えば、上記配線パターン2は、図1に示すように、接続部2Aとして、上記重畳領域における配線パターン2(インナーリード7)の他の領域(領域2B・2C)よりも幅(配線幅)が細い領域を有している。
【0070】
上記半導体素子4は、上記配線パターン2のインナーリード7に、該インナーリード7の中でも最も配線幅が狭い上記接続部2Aに突起電極5が位置するように搭載される。
【0071】
図3は、本実施の形態において、配線パターン2と半導体素子4の突起電極5との接続にずれが生じた場合における、図1に示すA部の構成を模式的に示す図である。
【0072】
上記したように、上記接続部2Aが、上記インナーリード7における他の領域(図1〜3に示すテープキャリア11および半導体装置10においては領域2B・2C)よりも細く形成されていることで、図3に示すように、配線パターン2と突起電極5との接続にずれが生じた場合であっても、任意の配線パターン2(インナーリード7)に、本来接続されるべき突起電極5に隣接する突起電極5が接触してしまうという不具合が発生することを抑制することができる。このため、配線パターン2(インナーリード7)と突起電極5との正常な接続が可能となる一方で、上記したように、上記インナーリード7における上記接続部2A以外の領域(すなわち領域2B・2C)が、上記接続部2Aよりも太く形成されていることで、配線パターン2(インナーリード7)の機械的強度や密着強度が向上し、配線パターン2(インナーリード7)の断線や剥離の発生を防止することができる。
【0073】
本実施の形態において、上記インナーリード7は、上記したように、上記配線パターン2(インナーリード7)と突起電極5とを接続するために、上記配線パターン2(インナーリード7)に半導体素子4を搭載したときに上記半導体素子4の突起電極と対向する領域に設けられた、上記配線パターン2(インナーリード7)における他の領域よりも幅(配線幅)が細い接続部2Aと、該接続部2Aよりも配線幅が太い領域とを有してさえいれば、特に限定されるものではなく、上記インナーリード7が、互いに配線幅が異なる2つもしくはそれ以上の領域を有していてもよい。
【0074】
但し、本実施の形態によれば、図1および図3に示すように、上記接続部2Aの両側すなわち、上記重畳領域において、上記接続部2Aを挟んで、上記配線パターン2の先端部および半導体素子4の外縁部の2箇所に、領域2B・2Cにて示す、上記接続部2Aよりも幅の太い領域が存在することにより、配線パターン2の機械的強度や密着強度をさらに向上させることができる。
【0075】
上記接続部2Aの幅は領域2Bおよび領域2Cの幅より細い限り、限定されるものではないが、上記接続部2Aの幅をaとし、上記突起電極5の幅をbとし、配線ピッチをcとし、接続精度を±gとすると、下記式(1)
a<2c−b−2|g|…(1)
を満足することが好ましい。
【0076】
例えば、b=30μm、c=40μm、g=15μmの場合、接続部2Aの幅は、20μm未満であることが好ましい。
【0077】
このように上記接続部2Aの幅が上記式(1)を満足するように上記配線パターン2(インナーリード7)が形成されていることで、上記接続部2Aに上記半導体素子4を接続した際の上記配線パターン2の位置ずれが、上記接続精度より算出される最大値となった場合でも、任意の配線パターン2に、該配線パターン2と隣接する配線パターン2に接続されるべき突起電極5が接触してしまうという不具合を防止することができる。
【0078】
また、上記接続部2Aの幅は、上記突起電極5の幅の1/2以下であることが好ましい。
【0079】
上記接続部2Aの幅が突起電極5の幅の1/2以下の場合は、1/2を超える場合に比べ、突起電極5との接続にずれが生じた場合に、隣接する突起電極5と配線パターン2とが接触する不具合を抑制する効果が高くなる。なお、上記接続部2Aの幅の下限値は、成形加工に必要な機械的強度を得ることが可能であれば限定されないことは言うまでもないが、1μm以上であることが好ましい。
【0080】
また、領域2Bおよび領域2Cの幅の上限としては、配線パターン2同士が接触しなければよく、下限としては、上記接続部2Aよりも大きければ、特に限定されるものではない。
【0081】
しかしながら、領域2Bおよび領域2Cの幅が突起電極5の幅の1/2以下である場合は、1/2を超える場合と比べると、配線パターン2の機械的強度や密着強度が低下する為に、配線パターン2が断線や剥離してしまうような不具合が発生する可能性が高くなる。
【0082】
よって、上記インナーリード7における接続部2A以外の領域(領域2B・2C)の幅は、上記突起電極5の幅の1/2を超えていることが好ましい。
【0083】
なお、上記領域2Bの幅および領域2Cの幅は、同じ幅でもよく、それぞれ異なった幅でもよい。
【0084】
また、接続部2Aの長さの下限値は、上記突起電極5における上記接続部2Aとの接触面の長さ以上である限り、限定されるものではない。しかし、上記半導体素子4と上記配線パターン2との接続精度を考慮すれば、上記接続部2Aの長さは、該接続部(細線部)2Aの長さをeとし、上記突起電極5を上記接続部2Aと接続させるときの、上記突起電極5の長さをfとし、接続精度を±gとすると、下記式(2)
e>f+2|g|…(2)
を満足することが好ましい。
【0085】
例えば、f=80μm、g=15μmの場合において、eは、110μmを越す長さであることが好ましい。
【0086】
上記突起電極5は、上記半導体素子4の搭載時に、上記突起電極5における上記接続部2Aとの接触面の中心が、上記接続部2Aの中心に位置するように位置決めされる。よって、上記接続部2Aの長さ(e)は、上記テープキャリア11上に半導体素子4を搭載したときに、上記突起電極5の中心位置より半導体素子4の中心方向に|g|を越す長さおよび突起電極5より半導体素子4の外縁方向に|g|を越す長さを備えていることが好ましい。
【0087】
例えば、接続精度が±15μmの場合、接続部2Aの長さ(e)は、少なくとも突起電極5の長さ+30μmより長いことが好ましい。接続部2Aの長さが、突起電極5の長さ+30μm以下の場合は、配線パターン2と上記突起電極5との接続にずれが生じた時に、ずれの大きさによっては、上記接続部2Aと本来接続されるべき突起電極5に隣接する突起電極5との接触による不具合が発生するおそれがある。
【0088】
なお、上記接続部2Aの長さ(e)の上限値は、同一の配線パターン2(すなわち、任意の1つの配線パターン2)が、上記重畳領域の一部に、上記突起電極5との接続に用いられる、上記重畳領域における他の部分よりも配線幅が細い部分(接続部2A)を有するという条件、つまり、同一の配線パターン2が、上記重畳領域に、配線幅が細い領域と太い領域とをそれぞれ有しているという条件を満足することができさえすれば、特に限定されるものではない。よって、上記接続部2Aの長さ(e)の上限値は、上記重畳領域における配線パターン2の長さ(インナーリード7の長さ)未満であることは、言うまでもない。
【0089】
但し、接続部2Aの長さ(e)が長ければ長いほど、配線パターン2の機械的強度や密着強度は低下することから、上記接続部2Aの長さ(e)は、f+2|g|に近い値であることが好ましく、f+2|g|に、上記半導体素子4の位置のずれが最大の場合に、上記重畳領域における上記接続部2A以外の領域2B・2Cが上記突起電極5に接触しないだけのマージン分を加えた値に設定されていることが望ましい。
【0090】
また、上記領域2Cは、配線パターン2の機械的強度や密着強度を向上させることを目的として、半導体素子4の中心方向に、他の配線パターン2と接触しない範囲内で、延設されていてもよく、例えば、異なる方向に延びる配線パターン2同士が接触しないように、上記重畳領域に存在する配線パターン2…のうちの一部の配線パターン2における上記領域2Cが、他の配線パターン2における領域2Cよりも大きく形成されていても構わない。
【0091】
本実施の形態に係るテープキャリア11は、以上のように、図1および図2に示すように絶縁テープ1上に導電膜を形成してパターニングすることにより絶縁テープ1表面に配線パターン2を形成した後、半導体素子4を搭載した際に露出する部分(より具体的には、上記絶縁テープ1表面の端子形成部である、外部接続用コネクタ部(アウターリード12)と、半導体素子4が搭載されるべき領域とを除く部分)にソルダーレジスト3を塗布することで作製される。
【0092】
また、本実施の形態に係る半導体装置10は、図2に示すように、上記ソルダーレジスト3の開口部3a内に上記半導体素子4を配置し、該半導体素子4に設けられた突起電極5と、上記開口部3a内の配線パターン2(インナーリード部7)とを接続することにより、上記テープキャリア11上に半導体素子4を接合・搭載した後、上記半導体素子4とテープキャリア11との間にできる隙間に、絶縁性樹脂6を注入して上記半導体素子4とテープキャリア11との接続部を封止することにより製造される。
【0093】
上記半導体装置10は、上記配線パターン2におけるアウターリード12に、例えば、液晶パネル31やプリント基板32等の他の電子部品と接続することで、半導体モジュール装置として用いられる。なお、上記アウターリード12に接続される電子部品(デバイス)は、上記例示の電子部品に限定されるものでなく、上記半導体装置10並びに得られる半導体モジュール装置の用途に応じて適宜変更することができる。
【0094】
なお、本発明に係る上記テープキャリア11および半導体装置10並びに半導体モジュール装置の製造設備・手法は、特に限定されるものではなく、現在、COF半導体装置用のテープキャリアや該テープキャリアを用いた半導体装置並びに半導体モジュール装置の製造に一般的に用いられている製造設備・手法を用いることができる。
【0095】
このようにして得られた本実施の形態に係るテープキャリア11並びに半導体装置10を用いることで、携帯電話、携帯情報端末、薄型ディスプレイ、ノート型コンピュータ等の駆動装置として好適に使用可能な半導体モジュール装置を提供することができる。
【0096】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明に係るテープキャリアおよび半導体装置並びに半導体モジュール装置は、例えば携帯電話、携帯情報端末、薄型ディスプレイ、ノート型コンピュータ等の駆動装置に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の実施の一形態に係るCOF半導体装置における半導体素子の実装部周辺の概略構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すCOF半導体装置における半導体素子の実装部周辺の概略構成を示す断面図である。
【図3】図1および図2に示すCOF半導体装置において、配線パターンと半導体素子の突起電極との接続にずれが生じた場合における、図1に示すA部の構成を模式的に示す図である。
【図4】図1および図2に示すCOF半導体装置を備えた半導体装置モジュールの概略構成を示す断面図である。
【図5】従来例1のCOF半導体装置における半導体素子の実装部周辺の概略構成を示す平面図である。
【図6】従来例2のCOF半導体装置における半導体素子の実装部周辺の概略構成を示す平面図である。
【図7】従来例3のCOF半導体装置における半導体素子の実装部周辺の概略構成を示す平面図である。
【図8】従来例1において、配線パターンと半導体素子の突起電極との接続にずれが生じた場合における、図5に示すB部の構成を模式的に示す図である。
【図9】従来例2において、配線パターンと半導体素子の突起電極との接続にずれが生じた場合における、図6に示すC部の構成を模式的に示す図である。
【図10】従来例4のCOF半導体装置における半導体素子の実装部周辺の概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0099】
1 絶縁テープ
2 配線パターン
2A 接続部
2B、2C 領域
3 ソルダーレジスト
3a 開口部
4 半導体素子
5 突起電極
6 絶縁性樹脂
7 インナーリード(配線パターン)
10 COF半導体装置
11 テープキャリア
12 アウターリード
13 中間リード
31 液晶パネル
32 プリント基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁テープと、該絶縁テープ上に形成された配線パターンとを備え、該配線パターン上に、半導体素子が、チップ・オン・フィルム方式で搭載されて接続される半導体装置用のテープキャリアにおいて、
上記配線パターンは、上記配線パターン上に半導体素子を搭載したときに上記配線パターンと半導体素子とが重畳する重畳領域の一部に、上記配線パターンを上記突起電極と接続するための接続部を備え、
上記配線パターンにおける上記接続部の配線幅は、上記重畳領域における上記接続部以外の部分の配線幅よりも細いことを特徴とするテープキャリア。
【請求項2】
上記配線パターンにおける上記接続部の配線幅は、該接続部の配線幅をaとし、上記突起電極の幅をbとし、配線ピッチをcとし、接続精度を±gとすると、下記式(1)
a<2c−b−2|g|…(1)
を満足することを特徴とする請求項1に記載のテープキャリア。
【請求項3】
上記配線パターンにおける接続部の長さは、該接続部の長さをeとし、上記突起電極の長さをfとし、接続精度を±gとすると、下記式(2)
e>f+2|g|…(2)
を満足することを特徴とする請求項1に記載のテープキャリア。
【請求項4】
上記配線パターンは、該配線パターンにおける上記接続部の両側に、上記接続部よりも配線幅が太い部分を有していることを特徴とする請求項1に記載のテープキャリア。
【請求項5】
上記配線パターンにおける上記接続部の幅は、上記突起電極の幅の1/2以下であることを特徴とする請求項1に記載のテープキャリア。
【請求項6】
上記配線パターンにおける上記接続部以外の部分の配線幅は、上記突起電極の幅の1/2を超え、かつ、隣接する配線パターンに接触しないことを特徴とする請求項1に記載のテープキャリア。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載のテープキャリアを備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体装置を備えることを特徴とする半導体モジュール装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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