説明

テープ貼付装置

【課題】従来のテープ貼付装置は、ドアサッシュの開口端縁に粘着テープを折り曲げ状態で貼着することができない。
【解決手段】本発明によるテープ貼付装置10は、粘着テープ6aの一部をドアサッシュ5の端縁部の表面5fに接合させる第1の押圧ローラ18と、メインボディ11の案内基準面11aとドアサッシュ5の端縁部との間に介在する粘着テープ6aの非接合部分をドアサッシュ5の端縁に沿って裏面5b側に折り曲げる第1の折り曲げ案内ローラ36と、この第1の折り曲げ案内ローラ36によって折り曲げられた粘着テープ6aの非接合部分をドアサッシュ5の端縁に沿ってさらに折り曲げてドアサッシュの端縁部の裏面5b側に近接させる第2の折り曲げ案内ローラ37と、この第2の折り曲げ案内ローラ37により折り曲げられた粘着テープ6aの非接合部分をドアサッシュ5の端縁部の裏面5bに接合させる第2の押圧ローラ38とを具えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークに形成されたテープ貼着面に沿って帯状の粘着テープを剥離材から剥離して貼付するためのテープ貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のドアサッシュなどの開口縁部に対する艶消し黒色塗料の吹き付け作業に代え、耐候性や耐摩耗性などの良好な艶消し黒色粘着テープをドアサッシュの開口縁部に貼着することが特許文献1や特許文献2などで提案されている。しかしながら、これら特許文献1,2に開示された従来の貼着装置は構造が複雑で極めて大がかりなものであり、これを実際の自動車生産ラインに組み込んだ場合、生産ラインの設備コストが嵩む上、ドアサッシュの設計変更に対する追従性が悪く、汎用性に乏しいものであった。
【0003】
一方、この貼着作業を作業者が何らかの治具類を使用せずに手作業のみで行おうとした場合、自動車の製造ラインに対応した速度でこれを正確に行うことは、極めて高い作業熟練度が要求されることとなる。
【0004】
そこで、上述した作業を熟練作業者ならずとも容易かつ迅速に行えるように、例えば特許文献3などに開示されたテープ貼付装置が提案されている。このようなテープ貼付装置を用いることにより、熟練作業者ならずとも容易かつ迅速にドアサッシュの所定位置に粘着テープを正確に貼着することができるようになりつつある。
【0005】
【特許文献1】特開昭51−135015号公報
【特許文献2】特開昭62−46780号公報
【特許文献3】特開平5−338627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ドアサッシュの開口端縁にゴム製のウェザストリップを装着した場合、これらの形状誤差などに起因してウェザストリップとドアサッシュとの界面に隙間が形成される場合がある。また、ウェザストリップとドアサッシュとの表面とが車体の振動などで擦れ、ドアサッシュの表面に形成された塗装膜が経時的に摩耗して次第に薄くなって行く傾向を持つ。このため、最悪の場合にはドアサッシュを構成する金属素地が露出し、ドアサッシュの表面とウェザストリップとの間に溜まる水滴により、金属素地が酸化して錆を発生するおそれがある。このような不具合を解消するため、ウェザストリップとドアサッシュとの隙間を埋めるように粘着テープを貼付したり、ウェザストリップが装着されるドアサッシュの開口端縁に予め塗膜の摩耗、つまり発錆を防止するための粘着テープを貼付しておくことが有効である。また、このような粘着テープをドアサッシュの開口端縁に貼付する場合、何らかのテープ貼付装置を利用することが、その作業性を容易化する上で有効であると考えられる。
【0007】
しかしながら、特許文献1〜3に開示された従来のテープ貼付装置は、何れもワークの特定の面(例えば車外側に面する部分)にのみテープを貼着するものであり、ドアサッシュの開口端縁の表側および裏側を挟むようにテープを貼付することを全く意図していない。しかも、これら従来のテープ貼付装置では車室内側からテープ貼付装置を操作することが基本的に困難であり、ドアサッシュの開口端縁の内側(車室側)面に粘着テープを貼付する場合、必然的に手作業に頼らざるを得なかった。
【0008】
本発明の目的は、熟練作業者ならずとも容易かつ迅速にドアサッシュの開口縁部に粘着テープを折り返し状態で正確に貼着することが可能なテープ貼付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるテープ貼付装置は、ワークに対して着脱自在に取り付けられ、このワークの端縁部の表面と裏面とを挟むように剥離材付き粘着テープから剥離した粘着テープをその幅方向中央部を折り返して接合するためのテープ貼付装置であって、粘着テープの幅方向一端が当接し、かつこの粘着テープが垂直な状態で導かれる案内基準面を有するメインボディと、このメインボディの案内基準面に対して垂直な方向に所定の隙間を隔ててワークの端縁部が位置するように、当該メインボディをワークに対して所定の姿勢に保持し、この状態にて該メインボディをワークの端縁部に沿って移動可能とする位置決め手段と、前記メインボディの案内基準面から突出し、粘着テープが巻き掛けられてワークの端縁部の表面と対向する粘着テープの一部をワークの端縁部の表面に接合させる第1の押圧ローラと、この第1の押圧ローラによる粘着テープの接合位置よりも後方、つまり粘着テープの通過方向下流側(以下、同じ)でワークの表面側からその端縁に押し当たり、前記メインボディの案内基準面とワークの端縁部との間に介在する粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿って裏面側に折り曲げる第1の折り曲げ案内部材と、この第1の折り曲げ案内部材による粘着テープの折り曲げ位置よりも後方でワークの裏面側からその端縁に押し当たり、当該第1の折り曲げ案内部材によって折り曲げられた粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿ってさらに折り曲げてワークの端縁部の裏面側に近接させる第2の折り曲げ案内部材と、この第2の折り曲げ案内部材による粘着テープの折り曲げ位置よりも後方にて当該第2の折り曲げ案内部材により折り曲げられた粘着テープの非接合部分をワークの端縁部の裏面に接合させる第2の押圧ローラとを具えたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明においては、剥離材付き粘着テープから剥離した粘着テープの先端縁部をワークの端縁部の長手方向一端に貼付する一方、位置決め手段を利用してテープ貼付装置をワークの端縁部の長手方向一端部に装着する。この時、第1の押圧ローラがワークの端縁部の表面に接合した粘着テープを介してワークの端縁部の表面に押し当たり、第2の押圧ローラがワークの端縁部の裏面に接合された粘着テープを介してワークの端縁部の裏面に押し当たるようにする。さらにこれらの間にある第1の折り曲げ案内部材がメインボディの案内基準面とワークの端縁部との間に介在する粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿って裏面側に折り曲げ、この第1の折り曲げ案内部材と第2の押圧ローラとの間に介在する第2の折り曲げ案内部材が第1の折り曲げ案内部材によって折り曲げられた粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿ってさらに折り曲げるようにする。この状態から、ワークに対してテープ貼付装置を端縁部の長手方向他端側に向けて移動することにより、粘着テープが第1の押圧ローラとワークの端縁部の表面との間に引き込まれ、ワークの端縁部の表面と裏面とを挟むように粘着テープが接合されて行く。
【0011】
本発明によるテープ貼付装置において、第1の押圧ローラに対する粘着テープの巻き掛け開始領域に配され、粘着テープの幅寸法に対応して案内基準面との間隔が設定された案内板をさらに具えることができる。
【0012】
また、ワークの端縁部の表面との対向方向に往復動自在にメインボディに取り付けられて第1の押圧ローラを回転自在に支持するスライダと、このスライダとメインボディとの間に介装されて当該スライダをワークの端縁部の表面側に付勢する付勢手段と、この付勢手段による付勢力に抗してスライダをワークの端縁部の表面から離れた退避位置に保持し得るスライダ退避位置保持手段とをさらに具えることができる。この場合、基端がスライダに取り付けられて第1の押圧ローラを回転自在に支持する支軸と、第1の押圧ローラに対する粘着テープの巻き掛け開始領域に位置するように支軸の先端に取り付けられ、粘着テープの幅寸法に対応して案内基準面との間隔が設定された案内板とをさらに具えることができる。
【0013】
ワークの端縁部の表面または裏面に対して垂直な軸線回りに回動可能にメインボディに連結され、第1および第2の折り曲げ案内部材ならびに第2の押圧ローラが取り付けられるサブボディと、このサブボディをメインボディに対して貼り付け作業位置に保持し得るサブボディ作業位置固定手段とをさらに具えることができる。この場合、テープ貼付装置をワークの端縁に沿って移動させるための操作ハンドルをサブボディに突設するようにしてもよい。
【0014】
位置決め手段は、ワークに対して摺動自在に係止する係止部や、ワークの端縁部を挟んで第2の押圧ローラと対向するピンチローラを有するものであってよい。
【0015】
第1の折り曲げ案内部材は、第2の押圧ローラの回転軸線と平行な回転軸線を持った円錐ローラであってよい。同様に、第2の折り曲げ案内部材は、ワークの端縁部の表面または裏面に対して垂直な回転軸線を持った円錐ローラであってよい。
【0016】
メインボディに取り付けられ、剥離材付き粘着テープから粘着テープを剥離させる剥離材分離手段をさらに具えることができる。
【0017】
剥離材分離手段と第1の押圧ローラとの間に配されて粘着テープを切断するためのカッタと、このカッタを操作するためのカッタ操作レバーとをさらに具えることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のテープ貼付装置によると、第1の押圧ローラによる粘着テープの接合位置よりも後方でワークの表面側からその端縁に押し当たり、メインボディの案内基準面とワークの端縁部との間に介在する粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿って裏面側に折り曲げる第1の折り曲げ案内部材と、この第1の折り曲げ案内部材による粘着テープの折り曲げ位置よりも後方でワークの裏面側からその端縁に押し当たり、当該第1の折り曲げ案内部材によって折り曲げられた粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿ってさらに折り曲げてワークの端縁部の裏面側に近接させる第2の折り曲げ案内部材と、この第2の折り曲げ案内部材による粘着テープの折り曲げ位置よりも後方にて当該第2の折り曲げ案内部材により折り曲げられた粘着テープの非接合部分をワークの端縁部の裏面に接合させる第2の押圧ローラとを具えているので、テープ貼付装置をワークの端縁部に沿って移動させることにより、ワークの端縁部の表面と裏面とを挟むように粘着テープをワークに接合させることができる。また、第1および第2の折り曲げ案内部材の間隔や寸法形状を変更することにより、ワークに対する粘着テープの接合状態を容易に調整することが可能である。
【0019】
粘着テープの幅寸法に対応して案内基準面との間隔が設定された案内板を第1の押圧ローラに対する粘着テープの巻き掛け開始領域に配した場合、ワークに対する粘着テープの貼付位置を一定に保持することができる。
【0020】
ワークの端縁部の表面との対向方向に往復動自在にメインボディに取り付けられ、第1の押圧ローラを回転自在に支持するスライダと、このスライダとメインボディとの間に介装されて当該スライダをワークの端縁部の表面側に付勢する付勢手段と、この付勢手段による付勢力に抗してスライダをワークの端縁部の表面から離れた退避位置に保持し得るスライダ退避位置保持手段とを具えている場合、作業開始時に粘着テープをワークの端縁部の表面と第1の押圧ローラとの間に容易に通すことができ、作業性を向上させることが可能となる。特に、基端がスライダに取り付けられて第1の押圧ローラを回転自在に支持する支軸と、第1の押圧ローラに対する粘着テープの巻き掛け開始領域に位置するように支軸の先端に取り付けられ、粘着テープの幅寸法に対応して案内基準面との間隔が設定された案内板とを具えている場合、ワークに対する粘着テープの貼付位置を一定に保持することができる。
【0021】
ワークの端縁部の表面または裏面に対して垂直な軸線回りに回動可能にメインボディに連結され、第1および第2の折り曲げ案内部材ならびに第2の押圧ローラが取り付けられるサブボディと、このサブボディをメインボディに対して貼り付け作業位置に保持し得るサブボディ作業位置固定手段とを具えている場合、メインボディをワークの端縁部の長手方向一端側により近づけて配置することが可能となる。この結果、ワークに対して手作業による粘着テープの貼付領域をより少なくし、その作業効率を向上させることができる。特に、テープ貼付装置をワークの端縁に沿って移動させるための操作ハンドルをサブボディに突設した場合、テープ貼付装置をワークの端縁に沿って移動させるための作業性を向上させることが可能である。
【0022】
剥離材付き粘着テープから粘着テープを剥離させる剥離材分離手段をメインボディに取り付けた場合、剥離材付き粘着テープから粘着テープを剥離させる作業を自動的に行うことが可能となり、貼付作業をより効率よく行うことができる。
【0023】
剥離材分離手段と第1の押圧ローラとの間に粘着テープを切断するためのカッタと、このカッタを操作するためのカッタ操作レバーとを配した場合、ロール状に巻回した粘着テープを用いることができる。このため、ワークに応じて予め長さを設定した粘着テープを用意する必要がなくなり、粘着テープの管理が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明によるテープ貼付装置を乗用自動車のスライドドアアウターサッシュに応用した一実施形態について、図1〜図11を参照しながら詳細に説明するが、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正も当然可能である。つまり、本発明はその精神に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができ、以下に説明する実施形態のみに限らず、粘着テープを折り返して貼付する必要がある直線状をなす開口縁部を持った任意のワークに対して適用可能である。例えば、ウェザストリップなどを装着した場合に隙間が生ずる可能性のある車両のフロントフード先端部,ドア下部,サイドシル,ホイールアーチ部なども本発明の適応対象となり得るものである。
【0025】
本実施形態のテープ貼付装置が用いられる乗用自動車の外観を図1に示す。これは後部ドア1がスライド式となったいわゆるワンボックスタイプのワゴン車であり、スライドドア、つまり後部ドア1に形成されたウィンドウサッシュ2にはウェザストリップ3が嵌め込まれている。ウィンドウガラス4の外縁部はこのウェザストリップ3に導かれ、車室内外を気密に仕切ることができるようになっている。本実施形態では、後述するテープ貼付装置を用いてこのウィンドウサッシュ2の上側端縁部に透明な粘着テープを貼付することを意図している。
【0026】
本実施形態におけるテープ貼付装置をワークであるリヤスライドドアアウターサッシュ(以下、単にドアサッシュと記述する)5に装着した状態の外観を図2に示し、その側面形状,上面形状,正面形状,裏面形状を順に図3〜図6に示し、図3中のVII−VII矢視に沿った断面形状を図7に示し、図6中のVIII−VIII矢視に沿った断面形状を図8に示す。
【0027】
本実施形態におけるテープ貼付装置10は、粘着テープ6aの幅方向一端(図では下端縁)が当接し、かつこの粘着テープ6aが垂直な状態で導かれる案内基準面11aを有する平板状のメインボディ11と、ドアサッシュ5の端縁部、つまり上側開口縁部の表面5fまたは裏面5bに対して垂直な軸線回りに枢支ピン12を介して回動可能にメインボディ11に連結されたサブボディ13と、このサブボディ13をメインボディ11に対して作業位置に保持し得るサブボディ作業位置固定手段とを具えている。これにより、サブボディ13は枢支ピン12を中心として図3中、実線で示す貼り付け作業位置に対し、二点鎖線で示すような状態に約90度折り曲げることができるようになっている。本実施形態におけるサブボディ作業位置固定手段は、サブボディ13の貼り付け作業位置において、メインボディ11の裏面に突出し得るスライドロッド14と、サブボディ13の裏面に取り付けられてこのスライドロッド14をサブボディ13の裏面に沿って摺動自在に保持するロッドホルダ15と、スライドロッド14に一体的に固定された操作ピン16とを具えている。ロッドホルダ15には、操作ピン16が摺動自在に係止してスライドロッド14の移動を案内するための案内孔15aが形成されている。これにより、操作ピン16はスライドロッド14をメインボディ11の裏面に突出する図6に示す突出位置と、スライドロッド14をサブボディ13側に退避させる図3中、二点鎖線で示す格納位置とに切り換え可能であり、操作ピン16の格納位置にてサブボディ13はメインボディ11に対し枢支ピン12を中心に回動することができるようになっている。
【0028】
メインボディ11には、粘着テープ6aの貼り付け作業状態において、ドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fとの対向方向に往復動自在に取り付けられたスライダ17が設けられている。また、このスライダ17には、このテープ貼付装置10の移動方向に沿って並ぶ一対の支軸18a,19aの基端が相互に平行に植設され、これら支軸18a,19aには外周部分がゴム状弾性部材によって形成された押圧ローラ18,19がそれぞれ回転自在に装着されている。粘着テープ6aの通過方向上流側(図4中、下側)に位置する押圧ローラ18が本発明における第1の押圧ローラに該当し、下流側に位置する押圧ローラ19が補助的に機能するようになっている。つまり、下流側に位置する押圧ローラ19を省略することも可能である。また、これら一対の支軸18a,19aの先端には、メインボディ11の案内基準面11aとの間隔Gが粘着テープ6aの幅寸法に対応して設定された案内板20がねじ止めされている。第1の押圧ローラ18から突出した状態の案内板20の一端部は、第1の押圧ローラ18に対する粘着テープ6aの巻き掛け開始領域に位置し、第1の押圧ローラ18の外周面に導かれる粘着テープ6aの位置を規定し得るようになっている。
【0029】
スライダ17とメインボディ11との間には、スライダ17をドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5f側に付勢する付勢手段、つまり本実施形態では圧縮コイルばね21が介装されている。さらに、圧縮コイルばね21による付勢力に抗してスライダ17をドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fから離れた退避位置に保持し得るスライダ退避位置保持手段がメインボディ11とスライダ17との間に設けられている。スライダ17には、その往復動方向に延在する長孔17aが形成され、この長孔17aを貫通するように案内ボルト22がメインボディ11にねじ止めされている。これにより、スライダ17がメインボディ11から抜け外れることなく、案内ボルト22に対して摺動自在に保持された状態となる。また、メインボディ11の裏面側には、メインボディ11に形成された長孔11bを貫通する連結ピン23を介してスライダ17と一体に連結されたスライダ操作ブロック24が設けられており、メインボディ11の裏面側からスライダ操作ブロック24によってスライダ17をその退避位置に移動させることができるようになっている。本実施形態におけるスライダ退避位置保持手段は、メインボディ11の裏面部に固定された枠状をなすブラケット25と、先端部がメインボディ11に形成された保持孔11cを摺動自在に貫通するようにブラケット25に取り付けられたロック解除ピン26と、ブラケット25とロック解除ピン26との間に介装されてロック解除ピン26をスライダ17側に付勢する圧縮コイルばね27とを具えている。
【0030】
図7に示すように、ロック解除ピン26の先端部は、圧縮コイルばね27のばね力によってスライダ17の長孔17a内に嵌入し得るようになっている。この状態から、圧縮コイルばね27のばね力に抗してロック解除ピン26の頭部を下方に引張ると、ロック解除ピン26の先端部がスライダ17の長孔17aから抜け外れる結果、圧縮コイルばね27のばね力によりスライダ17がその退避位置から図8に示す押圧位置へと移動し、押圧ローラ18,19がドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fに押し当たる。この時、ロック解除ピン26の先端はスライダ17の底面に当接した状態となる。従って、圧縮コイルばね27のばね力に抗してスライダ操作ブロック24を図8中、左側に引き寄せてスライダ17を退避位置に移動させると、スライダ17に形成された長孔17aがロック解除ピン26の先端と対向する状態となり、圧縮コイルばね27のばね力によりロック解除ピン26の先端が自動的にスライダ17の長孔17a内に嵌入する。この結果、スライダ17がその退避位置に固定され、押圧ローラ18,19がドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fから離れた状態となる。
【0031】
メインボディ11には、ブラケット28を介してテープリール29が連結されており、このテープリール29には剥離材付き粘着テープ6が巻回収容されている。テープリール29から引き出された剥離材付き粘着テープ6から剥離材6bを剥離して粘着テープ6aを第1の押圧ローラ18側に導くため、本発明における剥離材分離手段として機能する一対の剥離誘導ローラ30a,30bが近接状態でメインボディ11の案内基準面11aに突設されている。粘着テープ6aの進行方向をこれら一対の剥離誘導ローラ30a,30bから急激に押圧ローラ18,19側に折り曲げることにより、剥離材付き粘着テープ6aから剥離材6bを剥離させることができる。
【0032】
下流側の剥離誘導ローラ30bと第1の押圧ローラ18との間には、粘着テープ6aを切断するためのカッタ31がブラケット32を介してメインボディ11に取り付けられている。本実施形態におけるカッタ31は、市販の鋏を改造したものであり、リンク機構33を介してカッタ31に連結されたカッタ操作レバー34をメインボディ11の裏面部にピン止めし、このカッタ操作レバー34を操作することにより、メインボディ11の案内基準面11aから突出する一対の刃部31aを閉じ、この間に通された粘着テープ6aを切断することができるようになっている。カッタ31とメインボディ11との間には、刃部31aを開くように付勢する引張りコイルばね35が介装されている。
【0033】
このように、本実施形態では連続する剥離材付き粘着テープ6を使用するようにしたが、粘着テープ6aが貼付されるドアサッシュ5の上側開口縁部の長さに応じた所定長の剥離材付き粘着テープを使用することも可能である。この場合、上述したテープリール29やカッタ31などをこのテープ貼付装置10に組み込む必要がなくなり、テープ貼付装置10自体を軽量化させてその操作性を高めることが可能となる。
【0034】
図3中のIX−IX,X−X,XI−XI矢視に沿った断面形状を順に図9〜図11に示す。これらの図面に示すように、サブボディ13には、ドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5f側からその端縁に押し当たり、メインボディ11の案内基準面11aとドアサッシュ5の上側開口端との間に介在する粘着テープ6aの非接合部分、つまり幅方向下半分をドアサッシュ5の上側開口端縁に沿って裏面5b側に折り曲げる第1の折り曲げ案内ローラ36が回転自在に取り付けられている。この第1の折り曲げ案内ローラ36は、ドアサッシュ5の開口端縁に当接する外周面が円錐台状の輪郭を有し、サブボディ13が貼り付け作業位置にある場合、押圧ローラ18,19の支軸18a,19aと平行な支軸36aに取り付けられている。この第1の折り曲げ案内ローラ36による粘着テープ6aの折り曲げ位置よりも後方のサブボディ13上には、ドアサッシュ5の裏面5b側からその端縁に押し当たり、第1の折り曲げ案内ローラ36によって折り曲げられた粘着テープ6aの非接合部分をドアサッシュ5の端縁に沿ってさらに折り曲げてドアサッシュ5の上側開口縁部の裏面5b側に近接させる第2の折り曲げ案内ローラ37が配されている。この第2の折り曲げ案内ローラ37は、ドアサッシュ5の開口端縁に当接する外周面が円錐台状の輪郭を有し、サブボディ13の貼り付け作業位置において、粘着テープ6aが貼付されるドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fに対して垂直な支軸37aに取り付けられている。さらに、この第2の折り曲げ案内ローラ37による粘着テープ6aの折り曲げ位置よりも後方のサブボディ13上には、第2の折り曲げ案内ローラ37により折り曲げられた粘着テープ6aの非接合部分をドアサッシュ5の上側開口縁部の裏面5bに接合させる第2の押圧ローラ38と、ドアサッシュ5の上側開口縁部を挟んで第2の押圧ローラ38と対向するピンチローラ39とがそれぞれ回転自在に配されている。これら第2の押圧ローラ38およびピンチローラ39は、外周部分がそれぞれゴム状弾性部材により形成されており、サブボディ13がその貼り付け付け作業位置にある場合、押圧ローラ18,19の支軸18a,19aと平行な支軸38a,39aにそれぞれ取り付けられている。なお、ピンチローラ39は、後述する本発明における位置決め手段の一部を構成する。
【0035】
サブボディ13の裏面側には、このテープ貼付装置10をドアサッシュ5の開口端縁に沿って移動させるための操作ハンドル40が一体的に突設されている。
【0036】
ドアサッシュ5の上側開口縁部に対するテープ貼付装置10の相対位置を規定する位置決め手段は、ドアサッシュ5の裏側、つまりリヤスライドドアアインナーサッシュ7に形成された補強枠部7aに対して上端部が摺動自在に係止する係止部41と、ドアサッシュ5内に差し込まれた状態となるスペーサ部42と、上述したピンチローラ39とを含む。この位置決め手段は、メインボディ11の案内基準面11aに対して垂直な方向に所定の隙間Sを隔ててドアサッシュ5の端縁、すなわち上側開口端縁が位置するように、テープ貼付装置10をドアサッシュ5に対して所定の姿勢に保持する。そして、この状態にてテープ貼付装置10がドアサッシュ5の上側開口縁部に沿って移動可能とするものである。本実施形態における係止部41は、メインボディ11と一体に形成されてドアサッシュ5の上側開口縁部の裏面5b側に突出するハット型断面の補強枠部7aの上端縁に沿って摺動自在に係止し、ここを支点としてテープ貼付装置10がドアサッシュ5に吊り下げられた状態となる。スペーサ部42は、ドアサッシュ5に形成された空隙Aに差し込まれてドアサッシュ5に対して摺動可能に当接することにより、係止部41を支点とするテープ貼付装置10の傾きを規定し、粘着テープ6aが貼付されるドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fに対してメインボディ11の案内基準面11aが垂直となるように、ドアサッシュ5に対するテープ貼付装置10の姿勢を一定に保持する機能を持つ。
【0037】
なお、位置決め手段の構成は、ワークであるドアサッシュ5の形状に応じた構成に変更することが必要であり、上述した本実施形態の構成に限定されるものではないことに注意されたい。
【0038】
このテープ貼付装置10を用いてドアサッシュ5の上側開口縁部に粘着テープ6aを貼付する場合、以下のようにして作業を行う。すなわち、まずスライダ操作ブロック24を操作してスライダ17を図7に示す退避位置に保持する。また、操作ピン16を操作してサブボディ13を図3の実線で示す貼り付け作業位置から枢支ピン12を介して回動自在な状態にしておく。そして、この状態にてテープ貼付装置10をドアサッシュ5の上側開口縁部の向かって右側端部に装着する。この時、サブボディ13を図3に示す貼り付け作業位置にセットした場合、サブボディ13の後端(図3中、右端)がドアサッシュ5の右側開口縁部に可能な限り近接するような装着位置であることが好ましい。
【0039】
次に、一対の剥離誘導ローラ30a,30bの間を通ることによって剥離材6bが分離された粘着テープ6aの先端部を第1の押圧ローラ18とドアサッシュ5の上側開口縁部との間の隙間に通し、これをドアサッシュ5の上側開口縁部の向かって右端部に手作業にて貼付する。つまり、粘着テープ6aの先端部の上半分をドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5f側に貼り付けると共に下半分を手作業で折り返してその裏面5b側に貼り付けるのである。次に、サブボディ13を図3の実線で示す貼り付け作業位置に起こし、操作ピン16を操作してサブボディ13の姿勢を貼り付け作業位置に固定する。この時、手作業にて貼付された粘着テープ6aの先端部が第2の押圧ローラ38およびピンチローラ39の弾性変形を伴ってこれらに挟持された状態となり、またこれらの前方にある粘着テープ6aの下半分の領域は、図9および図10に示すように2つの折り曲げ案内ローラ36,37により、ドアサッシュ5の上側開口縁部の裏面5b側に折り曲げられた状態に保持される。そして、これら第2の押圧ローラ38およびピンチローラ39と第1の押圧ローラ18との間の粘着テープ6aのたるみを取るため、剥離材付き粘着テープ6がテープリール29内に巻き戻されるように、剥離材付き粘着テープ6を引張りながらロック解除ピン26を操作してスライダ17を押圧位置に前進させる。これにより、一対の押圧ローラ18,19の弾性変形を伴って粘着テープ6aの上半分の領域がドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fに押し当てられて接合状態となる。
【0040】
この状態にて、操作ハンドル40を持ってテープ貼付装置10をドアサッシュ5の上側開口縁部に沿って移動させると、テープリール29から自動的に剥離材付き粘着テープ6が繰り出され、一対の剥離誘導ローラ30a,30bの間を通過して粘着テープ6aが第1の押圧ローラ18側に急激に方向転換する際に剥離材6bが分離される。そして、粘着テープ6aのみが一対の押圧ローラ18,19とドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fとの間に挟み込まれ、一対の押圧ローラ18,19によってその上半分の領域がドアサッシュ5の上側開口縁部の表面5fに接合される。そして、接合されずに残った下半分の領域が2つの折り曲げ案内ローラ36,37によってドアサッシュ5の上側開口縁部の裏面5b側に順に折り曲げられ、最終的に第2の押圧ローラ38によってドアサッシュ5の上側開口縁部の裏面5bに接合される。この一連の貼付作業は、テープ貼付装置10をドアサッシュ5の上側開口縁部に沿って移動させることにより自動的に行われる。
【0041】
このようにしてテープ貼付装置10の先端がドアサッシュ5の左側開口縁部に当接したならば、カッタ操作レバー34を操作して刃部31aの間にある粘着テープ6aを切断し、次いでスライダ操作ブロック24を操作してスライダ17を図7に示す退避位置に退避させた後、テープ貼付装置10をドアサッシュ5の上側開口縁部から取り外す。そして、貼付されずに残った粘着テープ6aの末端部分を手作業にてドアサッシュ5の上側開口縁部に接合し、ドアサッシュ5の上側開口縁部に対する粘着テープ6aの貼付作業を完了する。
【0042】
なお、上述した実施形態では、メインボディ11の案内基準面11aが上向き状態で粘着テープ6aの貼付作業を行ったが、これが傾斜していたり鉛直方向や下向きとなっているような場合でも貼付作業を行うことが可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明によるテープ貼付装置が用いられる乗用自動車の一例の外観を表す側面図である。
【図2】図1に示した乗用自動車のリアスライドドアウィンドウサッシュに本発明によるテープ貼付装置を適用した一実施形態の外観を表す立体投影図である。
【図3】図2に示したテープ貼付装置の外観を表す側面図である。
【図4】図2に示したテープ貼付装置の外観を表す平面図である。
【図5】図2に示したテープ貼付装置の外観を表す正面図である。
【図6】図2に示したテープ貼付装置の外観を表す裏面図である。
【図7】図3中のVII−VII矢視断面図である。
【図8】図6中のVIII−VIII矢視断面図である。
【図9】図3中のIX−IX矢視断面図である。
【図10】図3中のX−X矢視断面図である。
【図11】図3中のXI−XI矢視断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 後部ドア
2 ウィンドウサッシュ
3 ウェザストリップ
4 ウィンドウガラス
5 リヤスライドドアアウターサッシュ(ドアサッシュ)
5f 上側開口縁部の表面
5b 上側開口縁部の裏面
6 剥離材付き粘着テープ
6a 粘着テープ
6b 剥離材
7 リヤスライドドアアインナーサッシュ
7a 補強枠部
G 案内基準面と案内板との間隔
S 隙間
A 空隙
10 テープ貼付装置
11 メインボディ
11a 案内基準面
11b 長孔
11c 保持孔
12 枢支ピン
13 サブボディ
14 スライドロッド
15 ロッドホルダ
15a 案内孔
16 操作ピン
17 スライダ
17a 長孔
18a,19a 支軸
18 (第1の)押圧ローラ
19 押圧ローラ
20 案内板
21 圧縮コイルばね
22 案内ボルト
23 連結ピン
24 スライダ操作ブロック
25 ブラケット
26 ロック解除ピン
27 圧縮コイルばね
28 ブラケット
29 テープリール
30a,30b 剥離誘導ローラ
31 カッタ
31a 刃部
32 ブラケット
33 リンク機構
34 カッタ操作レバー
35 引張りコイルばね
36 第1の折り曲げ案内ローラ
36a 支軸
37 第2の折り曲げ案内ローラ
37a 支軸
38 第2の押圧ローラ
39 ピンチローラ
38a,39a 支軸
40 操作ハンドル
41 係止部
42 スペーサ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークに対して着脱自在に取り付けられ、このワークの端縁部の表面と裏面とを挟むように剥離材付き粘着テープから剥離した粘着テープをその幅方向中央部を折り返して接合するためのテープ貼付装置であって、
粘着テープの幅方向一端が当接し、かつこの粘着テープが垂直な状態で導かれる案内基準面を有するメインボディと、
このメインボディの案内基準面に対して垂直な方向に所定の隙間を隔ててワークの端縁部が位置するように、当該メインボディをワークに対して所定の姿勢に保持し、この状態にて該メインボディをワークの端縁部に沿って移動可能とする位置決め手段と、
前記メインボディの案内基準面から突出し、粘着テープが巻き掛けられてワークの端縁部の表面と対向する粘着テープの一部をワークの端縁部の表面に接合させる第1の押圧ローラと、
この第1の押圧ローラによる粘着テープの接合位置よりも後方でワークの表面側からその端縁に押し当たり、前記メインボディの案内基準面とワークの端縁部との間に介在する粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿って裏面側に折り曲げる第1の折り曲げ案内部材と、
この第1の折り曲げ案内部材による粘着テープの折り曲げ位置よりも後方でワークの裏面側からその端縁に押し当たり、当該第1の折り曲げ案内部材によって折り曲げられた粘着テープの非接合部分をワークの端縁に沿ってさらに折り曲げてワークの端縁部の裏面側に近接させる第2の折り曲げ案内部材と、
この第2の折り曲げ案内部材による粘着テープの折り曲げ位置よりも後方にて当該第2の折り曲げ案内部材により折り曲げられた粘着テープの非接合部分をワークの端縁部の裏面に接合させる第2の押圧ローラと
を具えたことを特徴とするテープ貼付装置。
【請求項2】
前記第1の押圧ローラに対する粘着テープの巻き掛け開始領域に配され、粘着テープの幅寸法に対応して前記案内基準面との間隔が設定された案内板をさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項3】
ワークの端縁部の表面との対向方向に往復動自在に前記メインボディに取り付けられたスライダと、
このスライダと前記メインボディとの間に介装されて当該スライダをワークの端縁部の表面側に付勢する付勢手段と、
この付勢手段による付勢力に抗して前記スライダをワークの端縁部の表面から離れた退避位置に保持し得るスライダ退避位置保持手段と
をさらに具え、前記スライダに前記第1の押圧ローラが回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項4】
基端が前記スライダに取り付けられて前記第1の押圧ローラを回転自在に支持する支軸と、
前記第1の押圧ローラに対する粘着テープの巻き掛け開始領域に位置するように前記支軸の先端に取り付けられ、粘着テープの幅寸法に対応して前記案内基準面との間隔が設定された案内板と
をさらに具えたことを特徴とする請求項3に記載のテープ貼付装置。
【請求項5】
ワークの端縁部の表面または裏面に対して垂直な軸線回りに回動可能に前記メインボディに連結されたサブボディと、
このサブボディを前記メインボディに対して貼り付け作業位置に保持し得るサブボディ作業位置固定手段と
をさらに具え、前記サブボディに前記第1および第2の折り曲げ案内部材ならびに前記第2の押圧ローラが取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のテープ貼付装置。
【請求項6】
前記サブボディに突設され、テープ貼付装置をワークの端縁に沿って移動させるための操作ハンドルをさらに具えたことを特徴とする請求項5に記載のテープ貼付装置。
【請求項7】
前記メインボディに取り付けられ、剥離材付き粘着テープから粘着テープを剥離させる剥離材分離手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のテープ貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−253825(P2007−253825A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−81581(P2006−81581)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】