説明

ディスク装置及びその制御方法

【課題】ディスク装置及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】ディスクがチャッキングされるターンテーブル110を回転し、前記ディスクにデータを記録し、又は前記ディスクからデータを再生するメインユニット100と、前記ディスクの側面をガイドし、前記ターンテーブル110と同中心になる位置に前記ディスクをローディングさせ、又はその逆方向にアンローディングさせるレバー部材200と、前記レバー部材200を動作させる駆動手段と、を備えるディスク装置が提供される。当該ディスク装置が備える前記レバー部材200は、前記ディスクの直径に応じて互いに異なる軌跡を有するように動作し、多様な直径を有する前記ディスクをローディング、又はアンローディングさせることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク装置及びその制御方法に係り、特に、スロットを介してディスクを挿入したり、又は取り出すことが可能なディスク装置、及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報を保存する情報記録媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク及びハードディスクのような磁気ディスク、磁気テープ、ROM(Read−Only Memory)やRAM(Random−Access Memory)のような半導体メモリチップ、及びレーザを利用してデータを記録する光ディスクなど多くの種類がある。
【0003】
上記の情報記録媒体のうち、例えば、光ディスク(以下、ディスクという)は、関連技術の発展により情報保存容量が急増しており、その価格も比較的低廉であって非常に広範囲に使われている。前記ディスクは、情報保存容量に応じてコンパクトディスク(CD:Compact Disk)、デジタル多機能ディスク(DVD:Digital Versatile Disk)等に区分される。記録、消去及び再生の可能なディスクとしては、650MB程度の記憶容量を有するCD−R、CD−RW、4.7GB程度の記憶容量を有するDVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RWなどがある。さらに、記録容量が20GB以上であるHD−DVD及びブルーレイディスク等も開発されている。
【0004】
最近、ノート型パソコンやカムコーダ等のような携帯用電子装置の情報記録媒体として、ディスク装置用のディスクを利用しようとする試みがある。しかし、従来のディスク装置をカムコーダのような携帯用電子装置に利用するには、さまざまな問題がある。すなわち、携帯用としては、装置の大きさ及び厚さがあまりにも大きく、従来のスリム型ディスク装置を適用すれば、ディスクの挿入又は取り出しが不便であるという点である。ディスクをカーセットやトレイなどに載置してローディングさせる従来のディスク装置に比べ、ディスク装置の一側面にディスク幅程度に形成された細長いスロットを介してディスクを自動的に挿入又は取り出すことができるスロットイン方式のディスク装置が望ましい。
【0005】
一方、従来に開発されたスロットイン方式のディスク装置は、その直径が実質的に12cmほどに該当するディスク(以下、大径ディスクと定義)のみ使用可能であるという短所がある。しかし、ディスクの高密度化の趨勢により、その直径が実質的に8cmほどに該当するディスク(以下、小径ディスクと定義)に対応できるディスク装置の需要が急増している実情である。ここで、ディスクの標準規格が変わることにより、大径ディスクと小径ディスクとの直径は、多様に変動しうる。また、ノート型パソコンのような携帯用情報機器に装着されるディスク装置はスリム型であって、その全体厚が許容値以下に制限される場合が多い。例えば、前記許容値は12.7mmであるが、ディスク装置の標準規格の変化によって変わることがあることは、いうまでもない。
【0006】
スロットイン方式であって、大径ディスクはもちろんのこと、小径ディスクをローディングさせられ、全体厚が許容値以内に制限されるスリム型ディスク装置で、ディスクをローディング及びチャッキングする構造物は、コンパクトに配置されねばならない。ディスクのローディング及びチャッキングのための構造物が過度に軽薄短小化されれば、振動や衝撃に脆弱になり、ディスクに情報を書き込んだり、又はディスクから情報を読み取るときにエラーが発生する恐れが高まる。
【0007】
【特許文献1】大韓民国特許公開第2005−0110811号
【特許文献2】大韓民国特許公開第2003−0070434号
【特許文献3】大韓民国特許公開第2003−0077115号
【特許文献4】特開2004−246970号公報
【特許文献5】特開平11−203761号公報
【特許文献6】米国特許第2005−0198656号明細書
【特許文献7】米国特許第2005−0102689号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、現在のところ、振動や衝撃に対して安定性があり、かつ全体厚が許容値以内であって、部品数が簡素化され、大径及び小径を有する多様な大きさのディスクをスロットイン方式でローディングさせられるスリム型ディスク装置が開発及び商用化されていないのが実情である。つまり、上記の光ディスクに代表されるディスク状の記録媒体を挿入して、その記録媒体に記録されたデータを読み出したり、逆に、その記録媒体にデータを記録するディスク装置であって、そのディスク装置自体の厚みが十分に薄く、大径及び小径のディスクに対応し、かつ、当該ディスクをローディング又はアンローディングするための機構がコンパクトに形成された上で、さらに、振動や衝撃に対する安定性が十分に確保されたディスク装置は未だ実現されていない。特に、大径及び小径のディスクを機械的に判別して、ディスクの径に応じたローディング又はアンローディングを実現する技術は未だ実現されておらず、開示もされていないのが現状である。
【0009】
従って、部品数が簡素化されたコンパクトな構造であって、振動や衝撃に安定的であり、ディスクの挿入又は取り出しがスロットイン方式で自動化され、大径及び小径を有する多様な大きさのディスクをローディングさせられ、全体厚を許容値以内に制限できる画期的なディスク装置、及びその制御方法の開発が求められているのである。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、大径及び小径を有する多様な大きさのディスクをローディングすることが可能な、新規かつ改良されたディスク装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ディスクがチャッキングされるターンテーブルを回転し、前記ディスクにデータを記録し、又は前記ディスクからデータを再生するメインユニットと、前記ディスクの側面をガイドし、前記ターンテーブルと同中心になる位置に前記ディスクをローディングさせ、又はその逆方向にアンローディングさせるレバー部材と、前記レバー部材を動作させる駆動手段と、を備えることを特徴とする、ディスク装置が提供される。そして、当該ディスク装置が備える前記レバー部材は、前記ディスクの直径に応じて互いに異なる軌跡を有するように動作し、多様な直径を有する前記ディスクをローディング、又はアンローディングさせることを特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ディスクがチャッキングされるターンテーブルを回転させ、光ピックアップを具備し、前記ディスクにデータを記録し、又は前記ディスクからデータを再生するメインユニットと、スロットを介して挿入される多様な大きさの直径を有するディスクに対応し、前記ディスクの側面をガイドすることにより、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心になる位置にローディングさせ、又はその逆方向にアンローディングさせるレバー部材と、前記レバー部材を動作させる駆動手段と、前記スロットに挿入されるディスクの直径を感知する直径感知手段と、を備えるディスク装置の制御方法が提供される。そして、当該制御方法は、(a)前記直径感知手段により、前記ディスク径を判断するステップと、(b)前記レバー部材が前記ディスク径に応じて互いに異なる軌跡に移動しつつ、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心になる位置にローディングさせるステップと、(c)前記ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングさせるステップと、(d)前記レバー部材が前記ディスク径に応じて互いに異なる位置に移動しつつ、前記ディスクの側面に逃避するステップと、(e)前記ディスクのローディング、チャッキング、及び逃避完了後、データを記録又は再生するステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
より詳細には、次の通りである。
【0014】
前述の目的を達成するために、本実施形態に係るディスク装置は、ディスクがチャッキングされるターンテーブルを回転させ、光ピックアップを具備し、前記ディスクに/からデータを記録/再生するメインユニットと、前記ディスクの側面をガイドすることにより、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心になる位置にローディングさせつつ、その逆方向にアンローディングさせるレバー部材と、前記レバー部材を動作させる駆動手段とを備え、前記レバー部材は、前記ディスク径によって互いに異なる軌跡を有するように動作されることにより、多様な直径のディスクをローディング/アンローディングすることができることを特徴とする。
【0015】
例えば、前記レバー部材は、前記ディスクにアンローディング方向の弾性力を作用させるイジェクトレバーと、前記ディスクのローディング方向を沿って直線状に延びるディスクガイド面を形成するガイドレバーと、前記ディスクを押してローディングさせ、前記ディスクのアンローディング時にその逆方向に移動するローディングレバーとを備える。
【0016】
例えば、前記ガイドレバーは四節リンク構造であって、前記ディスクのローディング方向に実質的に平行した状態を維持して動作される。一実施形態として、前記ディスク装置は、待機状態で、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーの動作をロッキングさせつつ、前記スロットに前記ディスクを手動で挿入するとき、前記ディスクにより、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーがいずれも押し込まれる場合、前記ロッキングを解除するロッキング手段をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
例えば、前記ロッキング手段は、前記ガイドレバーに設けられた第1ボスに連結される第1カムを具備し、前記第1カムの移動によって第1ヒンジを中心に回動する第1リンクと、前記ローディングレバーに設けられた第2ボスに連結される第2カムを具備し、前記第2カムの移動によって第2ヒンジを中心に回動する第2リンクとを備える。
【0018】
例えば、前記第1リンク及び第2リンクは、前記第1ヒンジ及び第2ヒンジを基に、前記第1カム及び第2カムの反対側が互いにピボット結合される。例えば、前記第1カム及び第2カムは、その形状が変曲される部分に第1ロッキング部及び第2ロッキング部をそれぞれ具備し、前記第1ロッキング部は前記第1ボスを規制し、前記ガイドレバーをロッキングさせ、前記第2ロッキング部は前記第2ボスを規制し、前記ローディングレバーをロッキングさせる。
【0019】
例えば、前記ディスクを手動で挿入するとき、前記第1リンク及び第2リンクが互いに反対方向に回動する場合、前記第1ロッキング部及び第2ロッキング部の変曲程度が緩和されることにより、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーのロッキングが解除される。
【0020】
例えば、前記第1カム及び第2カムは、第1ローディング部及び第2ローディング部をそれぞれ具備し、前記第1ボス及び第2ボスが前記第1ローディング部及び第2ローディング部に沿ってそれぞれ移動しつつ、大径ディスクがローディング/アンローディングされ、前記第1ボスはロッキングされ、前記第2ボスが前記第2ローディング部に沿って移動しつつ、小径ディスクがローディング/アンローディングされる。
【0021】
例えば、前記駆動手段は、駆動源と、前記駆動源と連結されるラックを具備して直線移動しつつ、前記レバー部材を動作させるメインスライダとを備える。
【0022】
例えば、前記メインスライダは、前記ローディングレバーを動作させることにより、大径ディスクを移動させる第1ローディングカムと、前記ローディングレバーを動作させることにより、小径ディスクを移動させる第2ローディングカムとを具備する。
【0023】
例えば、待機状態でスロットを介して前記ディスクが手動で挿入されるとき、前記ディスクに押されて移動する前記ローディングレバーの移動量差により、前記第1ローディングカム及び第2ローディングカムのうち、いずれか一つが選択される。
【0024】
例えば、前記ローディングレバーには、前記挿入されるディスクの直径により、前記第1ローディングカム及び第2ローディングカムのうち、いずれか一つと連結されるローディングカムボスが設けられる。
【0025】
例えば、前記第1ローディングカム及び第2ローディングカムは、前記ディスクが前記ターンテーブルにチャッキングされれば、前記ローディングレバーを前記ディスクの側面から逃避させる。
【0026】
例えば、前記駆動手段は、前記メインスライダに連結されて往復し、前記ディスクが前記ターンテーブルにチャッキングされれば、前記ガイドレバーを前記ディスクの側面から逃避させるガイドレバー逃避部、及び前記イジェクトレバーを前記ディスクの側面から逃避させるイジェクトレバー逃避部を具備するサブスライダをさらに備える。
【0027】
例えば、前記サブスライダは、前記ディスク径により、前記ガイドレバーを互いに異なる位置に逃避させる第1ガイドレバー逃避部及び第2ガイドレバー逃避部と、前記ディスク径により、前記イジェクトレバーを互いに異なる位置に逃避させる第1イジェクトレバー逃避部及び第2イジェクトレバー逃避部とを具備する。
【0028】
例えば、前記ディスクに押されて移動する前記ガイドレバーの移動量差により、前記第1ガイドレバー逃避部及び第2ガイドレバー逃避部のうち、いずれか一つが選択される。
【0029】
例えば、前記ディスクに押されて移動する前記イジェクトレバーの移動量差により、前記第1イジェクトレバー逃避部及び第2イジェクトレバー逃避部のうち、いずれか一つが選択される。
【0030】
例えば、前記サブスライダは、小径ディスクのローディング時、前記ガイドレバーの移動を規制し、前記ガイドレバーを前記ディスクの側面に密着させるガイドレバー規制部をさらに具備する。
【0031】
例えば、前記サブスライダは、前記ディスクのチャッキング/アンチャッキング時に、前記メインユニットの昇・下降をガイドするチャッキング/アンチャッキングガイドをさらに具備する。
【0032】
例えば、前記駆動手段は、大径ディスクのローディング時、前記ガイドレバーの移動を規制し、前記ガイドレバーを前記ディスクの側面に密着させ、前記大径ディスクのチャッキングが完了すれば、前記サブスライダによって回動することにより、前記規制を解除するガイドレバー規制リンクとをさらに具備する。
【0033】
例えば、前記駆動手段は、前記メインスライダと前記サブスライダとを互いに連結する連結リンクをさらに具備する。例えば、前記メインスライダは、前記連結リンクを動作させる連結リンクカムをさらに具備する。
【0034】
例えば、前記ローディングレバーは、一端部が前記メインスライダと連結され、第1ローディングレバーヒンジを中心に回動する第1ローディングレバーと、第2ローディングレバーヒンジを中心に回動し、一端部が前記第1ローディングレバーとピボット連結されて他端部が前記ディスク側面に接触する第2ローディングレバーとを備える。
【0035】
例えば、前記ディスク装置は、前記ディスクのローディングが完了すれば、前記スロットを遮断する位置に移動するシャッタをさらに備える。
【0036】
例えば、前記シャッタは、前記メインスライダによって動作される。例えば、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーは、前記ディスクの側面に接触する方向に付勢される。例えば、前記ディスク装置は、前記スロットに挿入されるディスクの直径を感知する直径感知手段をさらに備える。
【0037】
例えば、前記直径感知手段は、前記ディスクのローディング時、前記ガイドレバーと接触して押されれば、前記ディスクを大径ディスクであると認識するガイドレバースイッチを備える。例えば、前記ディスク装置は、前記駆動手段の動作をオン/オフさせる駆動スイッチをさらに備え、前記スロットに前記ディスクを手動で挿入するとき、前記ディスクが前記駆動スイッチのオン位置まで移動すれば前記駆動スイッチがオンになり、前記駆動手段が動作し、前記ディスクのアンローディング時、前記ディスクが前記オン位置を外れれば前記駆動スイッチがオフになり、前記駆動手段の動作が停止し、前記イジェクトレバーの弾性力により、前記ディスクがアンローディングされる。
【0038】
例えば、前記ガイドレバー、前記イジェクトレバー及び前記ローディングレバーが同時に移動して大径ディスクをローディング/アンローディングさせ、前記ガイドレバーはロッキングされ、前記イジェクトレバー及び前記ローディングレバーが移動して小径ディスクをローディング/アンローディングさせる。
【0039】
例えば、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーは、待機状態でスロットに隣接した部分の離隔距離が前記小径ディスクの直径より大きく、前記大径ディスクの直径より小さなことを特徴とする。
【0040】
例えば、前記ディスク装置の全体厚が許容値以内であって、ノート型パソコンに装着可能である。
【0041】
また、本発明に係るディスク装置の制御方法は、例えば、ディスクがチャッキングされるターンテーブルを回転させ、光ピックアップを具備し、前記ディスクに/からデータを記録/再生するメインユニットと、スロットを介して挿入されて多様な大きさの直径を有するディスクに対応して、前記ディスクの側面をガイドすることにより、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心になる位置にローディングさせつつ、その逆方向にアンローディングさせるレバー部材と、前記レバー部材を動作させる駆動手段と、前記スロットに挿入されるディスクの直径を感知する直径感知手段とを備えるディスク装置の制御方法において、(a)前記直径感知手段により、前記ディスク径を判断する段階と、(b)前記レバー部材が前記ディスク径によって互いに異なる軌跡に移動しつつ、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心になる位置にローディングさせる段階と、(c)前記ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングさせる段階と、(d)前記レバー部材が前記ディスク径によって互いに異なる位置に移動しつつ、前記ディスクの側面に逃避する段階と、(e)前記ディスクのローディング、チャッキング、及び逃避完了後、データを記録/再生する段階とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0042】
以上説明したように本発明によれば、大径及び小径を有する多様な大きさのディスクをローディングすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0044】
<本発明の一実施形態>
図1は、本実施形態に係るディスク装置の外観を図示した斜視図である。ディスク装置の前面部には、ベゼル20が設けられる。ベゼル20に設けられるスロット10は、ディスクが挿入及び取り出しされる通路となる。ベゼル20に設けられるイジェクトボタン30を押せば、ディスク装置にローディングされたディスクがアンローディングされる。ディスク装置の作動状態は、表示ランプ40によって表示される。本実施形態に係るディスク装置は、例えば、全体厚tが許容値(例えば12.7mm)以内であって、ノート型パソコンに装着可能なスリム型ディスク装置である。本実施形態に係るレバー部材200及び駆動手段は、そのサイズがコンパクト化されて部品数が簡素化されるので、ディスク装置のスリム化に有利である。
【0045】
図2は、本実施形態に係るディスク装置で、大径ディスクDLがガイドレバー210及びローディングレバー250を押し始める状態を図示した斜視図である。これを参照すると、当該ディスク装置を構成するメインユニット100、及びレバー部材200等が図示されている。
【0046】
メインユニット100は、ディスクを載置させるターンテーブル110、ターンテーブル110を回転させるスピンドルモータ120、ディスクに光を照射してデータを記録又は再生するための光ピックアップ130、光ピックアップ130をディスクのトラックキング方向に移動させるフィーディングモータ(図示せず)を具備する。
【0047】
レバー部材200は、スロット10を介して挿入されたディスクをガイドすることにより、ディスクをターンテーブル110と同中心になる位置にローディングさせる。そして、レバー部材200は、ディスクをチャッキングさせる。さらに、レバー部材200は、ディスクをアンチャッキングさせた後、ローディング方向と逆方向にアンローディングさせる。後述する駆動手段は、レバー部材200を動作させてディスクをローディング又はアンローディングさせ、メインユニット100を昇・下降させてディスクをターンテーブル110にチャッキング又はアンチャッキングさせる。なお、ここで言うチャッキングとは、例えば、機械的に掴む動作を意味する。逆に、アンチャッキングとは、例えば、掴んでいた対象物を放す動作を意味する。
【0048】
レバー部材200は、イジェクトレバー230、ガイドレバー210、及びローディングレバー250を具備する。イジェクトレバー230は、ディスクにアンローディング方向(y軸の負方向)に弾性力を作用させることにより、ディスクのアンローディングに必要な力を提供する。
【0049】
ガイドレバー210は、ディスクのローディング方向(y軸の正方向)に沿って一直線状に延びるディスクガイド面219を形成する。ガイドレバー210は、四節リンク構造であって、ディスクのローディング方向に実質的に平行した状態を維持して動作される。ディスクの安定したローディング/アンローディング性能を確保するためである。
【0050】
ガイドレバー210の方向を一定に維持するために、ガイドレバー210、第1補助リンク211、第2補助リンク212は、平行四辺形を成すように移動することが望ましい。第1補助リンク211の一端部は、ディスク装置側に設けられた第1補助リンクヒンジ213を中心に回動し、その他端部は、ガイドレバー210側に設けられたガイドレバー第1ヒンジ215にピボット結合される。これと同様に、第2補助リンク212の一端部は、ディスク装置側に設けられた第2補助リンクヒンジ214を中心に回動し、その他端部は、ガイドレバー210側に設けられたガイドレバー第2ヒンジ216にピボット結合される。第1補助リンク211と第2補助リンク212との長さは、同じであることが望ましい。
【0051】
ローディングレバー250は、スロット10に隣接した位置に設けられてディスクを押してローディングさせ、ディスクのアンローディング時にその逆方向に移動しつつ、ディスクをスロット10側にガイドする。多数のカムによって作動するガイドレバー210及びローディングレバー250は、正確な位置制御のために一方向に付勢されることが望ましい。例えば、ディスクに接触する第1補助リンク211には、ガイドレバースプリング218(図7以下を参照)の弾性力が作用するので、ガイドレバー210は、ディスクに接触する方向に付勢される。図示されていないが、ローディングレバー250及びイジェクトレバー230にディスク接触方向の弾性力を付与する弾性部材が設けられることが望ましい。
【0052】
図3は、本実施形態に係るディスク装置で、大径ディスクDLがガイドレバー210及びローディングレバー250を移動させた後、イジェクトレバー230に接触開始する状態を図示した斜視図である。後述するが、本実施形態に係るガイドレバー210及びローディングレバー250は、手動で挿入されるディスクによって押される場合に、初めてロッキングが解除される。大径ディスクDLを挿入する場合、ガイドレバー210が移動してローディング空間を確保する。ディスクは続けて移動しつつ、イジェクトレバー230を押し始める。駆動スイッチ460(図11参照)によってオン/オフされる駆動手段は、レバー部材200を動作させる。
【0053】
図示されていないが、スロット10にディスクを手動で挿入する場合、ディスクが駆動スイッチ460のオン位置まで移動すると、駆動スイッチ460がオンになって駆動手段が動作し、ディスクのアンローディングの際、ディスクが駆動スイッチ460のオン位置を外れると、駆動スイッチ460がオフになって駆動手段の動作が停止する。このとき、イジェクトレバー230の弾性力により、ディスクがアンローディングされることが望ましい。
【0054】
図11等に図示されているように、駆動スイッチ460は、イジェクトレバー230の軌跡上の所定位置に設けられ、イジェクトレバー230の回動量によってオン/オフされることが望ましい。例えば、手動で挿入されるディスクの直径部分がローディングレバー250のディスク接触部255とガイドレバー210とを垂直に結ぶ仮想の直線を通過する時点で、駆動スイッチ460がオンになり、駆動手段の動作が開始されてディスクが自動的にローディングされることが望ましい。
【0055】
図4は、本実施形態に係るディスク装置で、大径ディスクDLがローディングされた後で、チャッキングされる前の状態を図示した斜視図である。駆動手段は、ターンテーブル110と同中心になる位置にディスクがローディングされると、メインユニット100を上昇させてディスクをターンテーブル110にチャッキングさせる。図5は、図4に図示された大径ディスクDLがターンテーブル110にチャッキング完了し、レバー部材200が逃避した状態を図示した斜視図である。ディスクのチャッキングが完了すると、ディスクの回転のためにレバー部材200がディスクの外周から逃避する。駆動手段は、レバー部材200をディスクの側面から逃避させる。
【0056】
ディスクのアンローディング及びアンチャッキングは、図2〜図5に至る順序の逆からなる。ディスク装置の外装を成すフレーム500には、アンチャッキングロッド50が設けられる。メインユニット100には、アンチャッキング時にアンチャッキングロッド50をディスク方向に露出させるアンチャッキングロッドホール60が設けられる。図示されていないが、メインユニット100の側面には、メインユニットボスが設けられ、メインスライダ350の側面には、メインユニットボスと連結されるメインユニットカムが設けられる。従って、メインスライダ350(例えば、図7参照)は直線移動しつつ、メインユニット100を昇・下降(上昇/下降)させる。メインユニット100が下降すれば、アンチャッキングロッド50がアンチャッキングロッドホール60から突出してディスクをアンチャッキングさせる。
【0057】
図6は、本実施形態に係るディスク装置で、小径ディスクDSがターンテーブル110にチャッキング完了し、レバー部材200が逃避した状態を図示した斜視図である。ディスク径に応じて、レバー部材200は、互いに異なる軌跡を有するように動作される。図6と図5とを比較すれば、小径ディスクDSの場合、ガイドレバー210は、待機状態及びローディング状態でロッキング状態を維持し、チャッキング完了時にディスクの側面に逃避する。ローディングレバー250の回動量は、小径ディスクDSの場合がより大きい。イジェクトレバー230の移動量は、小径ディスクDSの場合がより小さい。上記の待機状態とは、ディスク装置に電源が印加されて、ディスクのローディング又はアンローディングの動作を準備する状態であり、ディスクがローディング又はアンローディングされる前の状態のことを言う。
【0058】
図5及び図6を共に参照すれば、シャッタ440がスロット10を遮断するために、上昇した状態が図示されている。ディスクがローディングされた状態で、スロット10に他のディスクが挿入されれば、レバー部材200などが破損する恐れがある。シャッタ440は、ディスクがローディングされた状態で、スロット10を遮断する位置に上昇し、ディスクがアンローディングされた状態で、スロット10を開放する位置に下降する。このために、シャッタ440は、後述のメインスライダ350によって動作されることが望ましい。メインスライダ350がシャッタ440を動作させる詳細な構造は、多様な変形が可能である。
【0059】
図7は、本実施形態に係るロッキング手段400及びレバー部材200がロッキングされた状態を図示した背面図である。図8は、図7に図示されたロッキング手段400及びレバー部材200が大径ディスクDLに押されてロッキング解除された状態を図示した背面図である。図7及び図8を共に参照すれば、ロッキング手段400と駆動手段とが図示されている。
【0060】
ロッキング手段400は、待機状態でガイドレバー210及びローディングレバー250の動作をロッキングさせつつ、スロット10にディスクを手動で挿入するとき、ガイドレバー210及びローディングレバー250がいずれも押し込まれる場合に限り、前記ロッキングを解除する。駆動手段は、駆動源300と、メインスライダ350とを具備する。メインスライダ350は、ワームギア301、ギア列305、ラック355によって駆動源300と連結されて直線移動しつつ、レバー部材200を動作させる。
【0061】
メインスライダ350は、第1ローディングカム361と第2ローディングカム362とを具備する。第1ローディングカム361及び第2ローディングカム362のように、ディスク径によってローディングレバー250を動作させるカムが別途に設けられることにより、ローディングレバー250は、ディスク径によって互いに異なる軌跡に移動する。第1ローディングカム361は、大径ディスクDLのローディング時、ローディングレバー250を動作させることにより、大径ディスクDLを移動させる。第2ローディングカム362は、小径ディスクDSのローディング時、ローディングレバー250を動作させることにより、小径ディスクDSを移動させる。
【0062】
待機状態で、スロット10を介してディスクが手動で挿入されるとき、ディスクに押されて移動するローディングレバー250の移動量差に応じて第1ローディングカム361及び第2ローディングカム362のうち、いずれか一つが選択される。ローディングレバー250に設けられるローディングカムボス256は、挿入されるディスクの直径に応じて、第1ローディングカム361及び第2ローディングカム362のうち、いずれか一つと連結される。上記の移動量差とは、小径ディスクをローディング又はアンローディングする場合のレバー部材の移動量と大径ディスクをローディング又はアンローディングする場合のレバー部材の移動量との差を意味する。
【0063】
図7に図示されているように、ローディングカムボス256は、待機状態で、第2ローディングカム362に近い位置にある。図8のように、大径ディスクDLの手動挿入により、ローディングレバー250の回動量が相対的に大きいので、ローディングカムボス256は、第1ローディングカム361に近い位置に回動する。手動挿入が続けば、駆動手段の動作がオンになり、メインスライダ350に駆動力が伝えられることにより、ローディングカムボス256は、第1ローディングカム361に沿って移動する。
【0064】
図9のように、小径ディスクDSの手動挿入時、ローディングレバー250の回動量が非常に小さいので、ローディングカムボス256は、第2ローディングカム362に近い位置であって、待機状態の位置を外れられない。手動挿入が続けば、駆動手段の動作がオンになり、メインスライダ350に駆動力が伝えられることにより、ローディングカムボス256は、第2ローディングカム362に沿って移動する。従って、ディスク径により、ローディングカムボス256及びこれに連動されるローディングレバー250は、互いに異なる軌跡を描くようになり、結果的に、多様な直径のディスクを対応できる。
【0065】
ローディングレバー250は、第1ローディングレバー251及び第2ローディングレバー252を備える。第1ローディングレバー251は、ローディングカムボス256により、その一端部がメインスライダ350と連結され、第1ローディングレバーヒンジ253を中心に回動する。第2ローディングレバー252は、第2ローディングレバーヒンジ254を中心に回動し、その一端部が第1ローディングレバー251とピボット結合され、他端部にディスク接触部255を具備する。
【0066】
ロッキング手段400は、第1リンク410及び第2リンク420を備える。第1リンク410は第1カム411を具備し、第1カム411の移動により、第1ヒンジ412を中心に回動する。第1カム411は、ガイドレバー210に設けられた第1ボス220に連結される。第2リンク420は第2カム421を具備し、第2カム421の移動により、第2ヒンジ422を中心に回動する。第2カム421は、ローディングレバー250に設けられた第2ボス260に連結される。
【0067】
第1リンク410及び第2リンク420は、第1ヒンジ412及び第2ヒンジ422を基準に、第1カム411及び第2カム421の反対側が互いにピボット結合される。第1カム411及び第2カム421は、その形状が変曲される部分(図10を参照)に、第1ロッキング部415及び第2ロッキング部425をそれぞれ具備する。
【0068】
例えば、第1カム411は、その一端部の近傍に変曲した部分を有しており、その変曲部分が第1ロッキング部415を形成している。一方、第2カム421は、例えば、その中央付近に変曲した部分を有しており、その変曲部分が第2ロッキング部425を形成している。
【0069】
第1ロッキング部415は、第1ボス220の移動を規制してガイドレバー210をロッキングさせ、第2ロッキング部425は、第2ボス260の移動を規制してローディングレバー250をロッキングさせる。例えば、第1ボス220は、第1カム411の長手方向に向かって移動する際、第1ロッキング部415の変曲点近傍の側面に当接するため、その移動が抑制されうる。同様に、第2ボス260は、第2カム421の長手方向に向かって移動する際、第2ロッキング部425の変曲点近傍の側面に当接するため、その移動が抑制されうる。
【0070】
大径ディスクDLを手動で挿入するとき、ピボット結合された第1リンク410及び第2リンク420が互いに反対方向に回動するため、第1ロッキング部415及び第2ロッキング部425の変曲程度(つまり、引っ掛かり具合)が緩和されることにより、ガイドレバー210及びローディングレバー250のロッキングが解除される。つまり、第1カム411の変曲部分における経路方向と第1ボス220の移動方向とが近くなるため、変曲部分の側面と第1ボス220とが当接する角度が浅くなるため、第1ロッキング部415によりロックされていた第1ボス220が移動することが可能になる。第2ボス260のロッキング解除機構についても同様である。
【0071】
一方、小径ディスクDSの手動挿入時は、第1リンク410及び第2リンク420を互いに反対方向に回動させられないので、ガイドレバー210及びローディングレバー250のロッキングが解除されない。
【0072】
図10は、図8に図示された第1ロッキング部415及び第2ロッキング部425を拡大して図示した説明図である。図7、図8、及び図10を共に参照すれば、第1ボス220の回動中心になる第1補助リンクヒンジ213と、第2ボス260の回動中心になる第1ローディングレバーヒンジ253とが図示されている。図10を参照すれば、ロッキング状態で、第1カム411、第2カム421の位置は実線で図示され、ロッキング解除状態で、第1カム411、第2カム421の位置は点線で図示されている。
【0073】
例えば、ロッキング状態で、大径ディスクDLを手動で押し込めば、第1ローディングレバーヒンジ253を中心に第1ローディングレバー251に逆時計回り回転力が加えられる。このとき、第2ボス260により、第2リンク420は、第2ヒンジ422を中心に時計回りの回転力を受ける。第2リンク420とピボット結合され、互いに反対方向に回転する第1リンク410は、第1ヒンジ412を中心に逆時計回りの回転力を受ける。第1カム411は、図10の点線状になるが、第1ロッキング部415が第1ボス220に第1補助リンクヒンジ213を基準点とする引っ張り力Tを作用することとなるので、第1ボス220のロッキングが解除されない。
【0074】
一方、ガイドレバー210側に設けられた第1補助リンク211に時計回りの回転力を加えれば、第1補助リンクヒンジ213を基準点とする回転力Mが第1ボス220に作用し、第1カム411が図10に図示された点線状になりつつ、第1ロッキング部415の変曲程度が緩和される。前記回転力Mが作用する第1ボス220は、第1ロッキング部415間に存在する組み立てギャップをジグザグに通過し、ロッキングが容易に解除される。従って、本発明では、ローディングレバー250及びガイドレバー210を同時に押す場合だけにそのロッキングが解除され、いずれか一つだけを押す場合には、ロッキングが解除されない。
【0075】
図9は、本実施形態に係るロッキング手段400と小径ディスクDSとの間の相関関係について説明する背面図である。ガイドレバー210及びローディングレバー250は、待機状態で、スロット10に隣接した部分の離隔距離ΔLが小径ディスクDSの直径より大きく、大径ディスクDLの直径より小さなことが望ましい。従って、待機状態で、大径ディスクDLを手動で挿入するとき、ガイドレバー210及びローディングレバー250を同時に押すことになるので、ロッキングが解除されるが、小径ディスクDSを手動で挿入するとき、ガイドレバー210及びローディングレバー250のうち、いずれか一つだけを押すことになるので、ロッキングが解除されない。
【0076】
図10を再び参照すれば、第1カム411及び第2カム421は、第1ローディング部416及び第2ローディング部426をそれぞれ具備する。大径ディスクDLのローディング時、第1ボス220及び第2ボス260が第1ローディング部416及び第2ローディング部426に沿ってそれぞれ移動しつつ、ローディング/アンローディングされ、小径ディスクDSのローディング時、第1ボス220はロッキングされ、第2ボス260が第2ローディング部426に沿って移動しつつ、ローディング/アンローディングされる。
【0077】
小径ディスクDSは、ロッキングされたガイドレバー210及びローディングレバー250間をそのまま通過し、イジェクトレバー230を移動させ、前述の駆動スイッチ460をオンさせる。駆動スイッチ460がオンになれば、ガイドレバー210のロッキングにかかわらず、ローディングレバー250が第2ローディング部426に沿って移動しつつ、小径ディスクDSをローディングさせる。すなわち、ガイドレバー210、イジェクトレバー230及びローディングレバー250が同時に移動し、大径ディスクDLをローディング又はアンローディングさせる。一方、ガイドレバー210はロッキングされ、イジェクトレバー230及びローディングレバー250が移動し、小径ディスクDSをローディング又はアンローディングさせる。
【0078】
本実施形態に係るディスク装置は、スロット10に挿入されるディスクの直径を感知する直径感知手段を備えることが望ましい。直径感知手段は、ガイドレバースイッチ450を具備する。ガイドレバースイッチ450は、ディスクのローディング時、ガイドレバー210の接触によってガイドレバースイッチ450が押されると、大径ディスクDLがローディングされると認識する。また、直径感知手段及び駆動スイッチ460により、駆動手段の動作タイミングが決定される。
【0079】
大径ディスクDLがローディングされると認識されると、駆動手段の動作タイミングを調節し、レバー部材200を図5に図示された位置に移動される。一方、小径ディスクDSがローディングされると認識されると、(例えば、上記と相違するタイミングに)駆動手段の動作タイミングを調節し、レバー部材200を図6に図示された位置に移動させる。従って、ディスク径に応じて、駆動スイッチ460のオン位置が互いに区別されるべく、駆動スイッチ460は、互いに異なる位置に複数に設けられることが望ましい。
【0080】
図11は、本実施形態に係るサブスライダ370の待機状態を図示した背面図である。図12は、本実施形態において、大径ディスクDLがチャッキング完了した場合、サブスライダ370の状態を図示した背面図である。図13は、本実施形態において、小径ディスクDSのチャッキングが完了した場合における、サブスライダ370の状態を図示した背面図である。図11〜図13を共に参照すると、駆動手段は、サブスライダ370、ガイドレバー規制リンク380、連結リンク390をさらに備えることが望ましい。
【0081】
サブスライダ370は、主に、メインスライダ350に連結リンク390でもって連結されて往復移動する。サブスライダ370は、ディスク径によってガイドレバー210を互いに異なる位置に逃避させる第1ガイドレバー逃避部371及び第2ガイドレバー逃避部372と、ディスク径によってイジェクトレバー230を互いに異なる位置に逃避させる第1イジェクトレバー逃避部375及び第2イジェクトレバー逃避部376とを具備する。
【0082】
第1ガイドレバー逃避部371は、大径ディスクDLのチャッキングが完了した場合、ガイドレバー210をディスクの側面に逃避させる。一方、第2ガイドレバー210は、小径ディスクDSのチャッキングが完了した場合、ガイドレバー210をディスクの側面に逃避させる。第1イジェクトレバー逃避部375は、大径ディスクDLのチャッキングが完了した場合、イジェクトレバー230をディスクの側面に逃避させる。一方、第2イジェクトレバー逃避部376は、小径ディスクDSのチャッキングが完了した場合、イジェクトレバー230をディスクの側面に逃避させる。
【0083】
第1ガイドレバー逃避部371及び第2ガイドレバー逃避部372のうちいずれか一つは、ディスクに押されて移動するガイドレバー210の移動量差に応じて選択される。また、第1イジェクトレバー逃避部375及び第2イジェクトレバー逃避部376のうちいずれか一つは、ディスクに押されて移動するイジェクトレバー230の移動量差に応じて選択される。
【0084】
サブスライダ370は、ガイドレバー210の移動を規制し、小径ディスクDSのローディングの際に、ガイドレバー210を小径ディスクDSの側面に密着させるガイドレバー規制部374を具備することが望ましい。サブスライダ370は、ディスクのチャッキング又はアンチャッキングの際に、メインユニット100の昇・下降をガイドするチャッキング又はアンチャッキングガイド379をさらに具備することが望ましい。
【0085】
ガイドレバー規制リンク380は、ガイドレバー210の移動を規制し、大径ディスクDLのローディングの際に、ガイドレバー210を大径ディスクDLの側面に密着させ、大径ディスクDLのチャッキングが完了すると、サブスライダ370によって回動することにより、前記規制を解除することができる。ガイドレバー規制リンク380に設けられたガイドレバー規制リンクボス381がサブスライダ370に設けられたガイドレバー規制リンクカム378に連結されることにより、ガイドレバー規制リンク380が動作される。
【0086】
連結リンク390は、メインスライダ350とサブスライダ370とを互いに連動させる。メインスライダ350及びサブスライダ370に設けられる連結リンクカム351、377は、連結リンク390に設けられたそれぞれの連結リンクボス391と連結されることにより、連結リンク390を動作させる。ディスクがチャッキング完了した後、ローディングレバー250の逃避は、メインスライダ350に設けられた第1ローディングカム及び361第2ローディングカム362の形状による。
【0087】
図14は、本実施形態に係るディスク装置の制御方法に関する順序図である。ディスク装置に電源が印加されると(600段階)、メインユニット100、レバー部材200、及び駆動手段が待機状態となる(610段階)。ディスクのローディング指令が入力されると、ディスク装置は、メインユニット100、レバー部材200、及び駆動手段が図2、図7、図11に図示された初期リセット位置にあるか否かを確認する(620段階)。ディスク装置が初期リセット位置を外れた状態ならば、初期リセット位置に達するように動作させる。ディスク装置が初期リセット位置にあると判断されると、直径感知手段により、ディスク径を判断する(630段階)。
【0088】
スロット10に挿入されたディスクが大径ディスクDLであると認識されると、レバー部材200は、大径ディスクDLのローディングのための軌跡に移動し、大径ディスクDLをターンテーブル110と同中心になる位置にローディングさせる(640段階)。メインユニット100が昇降しつつ、大径ディスクDLをターンテーブル110にチャッキングさせる(641段階)。チャッキングが完了すると、レバー部材200は、大径ディスクDLに対する逃避位置に移動する(642段階)。
【0089】
スロット10に挿入されたディスクが小径ディスクDSであると認識されると、レバー部材200は、小径ディスクDSのローディングのための軌跡に移動し、小径ディスクDSをローディングさせる(650段階)。メインユニット100が昇降しつつ、小径ディスクDSをターンテーブル110にチャッキングさせる(651段階)。チャッキングが完了すると、レバー部材200は、小径ディスクDSに対する逃避位置に移動する(652段階)。
【0090】
大径ディスクDL又は小径ディスクDSのローディング及びチャッキングが完了すれると(660段階)、ディスク装置は、ディスクにデータを記録し、又はディスクからデータを再生する(670段階)。データの記録/再生が完了した後、ディスク装置にアンローディング指令が入力されると、前記過程が逆順で遂行される。すなわち、逃避位置に移動したレバー部材200が大径ディスクDL又は小径ディスクDSの側面に密着し、メインユニット100が下降しつつ、大径ディスクDL又は小径ディスクDSがアンチャッキングロッド50に押されてアンチャッキングされ、レバー部材200がディスク径別に区分された軌跡に移動し、ディスクをスロット10側にアンローディングさせる。
【0091】
図15は、本実施形態に係る保護手段の動作を説明するための説明図であり、大径ディスクDLの手動挿入を開始する瞬間のディスク装置の平面図である。図16は、駆動手段の動作がオンになる位置まで、大径ディスクDLが手動挿入される状態を図示するディスク装置の平面図である。図17は、図16の参照符号「E」部分を図示した拡大図である。図18は、保護手段により、ディスクのローディング方向に作用する負荷を吸収する状態を図示した拡大図である。
【0092】
図15〜図18を共に参照しつつ、保護手段の構成及び動作について説明する。保護手段は、レバー部材200(図3参照)に作用する非正常的な負荷を吸収し、ディスク装置の破損を防止するためのものである。本実施形態に係る保護部材は、大径ディスクDLはもとより、小径ディスクDS(図6参照)のローディング又はアンローディングの際に作用する非正常的な負荷を吸収できるが、添付図面には、説明の便宜上、大径ディスクDLの場合のみについて図示した。小径ディスクDSのローディング又はアンローディングについて、レバー部材200の具体的な軌跡は、図6、図9及び図13を参照すればよい。
【0093】
ディスクのローディング初期に該当する図15の状態で、駆動手段の動作はオフになっている。ディスクの手動挿入が続けて進行されることにより、図16に図示された位置までディスクが挿入されると、駆動スイッチ460がこれを感知し、駆動手段の動作がオンになる。
【0094】
ディスク装置に電源が供給され、駆動手段の動作が可能である場合、図16に図示された位置を通り越してディスクを挿入しても、レバー部材200が所定の軌跡に沿って駆動されるので、装置が破損されない。しかし、ディスク装置の電源がオフになった場合、駆動手段の動作がオンになるように予定された図16及び図17の位置を通り越してディスクを強制挿入すれば、レバー部材200にローディング方向に無理な負荷がかかるので、装置が破損しうる。同様に、駆動手段の動作がオンになる動作に応じて、ディスクをアンローディングするとき、ディスクのアンローディング方向への移動を強制的に抑制すると、レバー部材200に対してローディング方向に無理な負荷がかかり、装置が破損しうる。保護手段は、上記のような無理な負荷を弾力的に吸収することができる。
【0095】
例えば、ガイドレバー210は、第1補助リンク211及び第2補助リンク212により構成される。また、ローディングレバー250(図2参照)は、第1ローディングレバー251及び第2ローディングレバー252により構成される。そして、駆動源300の動力は、ワームギア301及びギア列305を介してメインスライダ350のラック355に伝達される。
【0096】
レバー部材200のうち、ガイドレバー210(図2参照)及びローディングレバー250は、ロッキング手段400が解除される場合、アンローディング方向に付勢された状態で所定の軌跡を自由移動できる。大径ディスクDLの手動挿入時、ガイドレバー210及びローディングレバー250のロッキングが解除される。大径ディスクDLの手動挿入が続いて行われることによって駆動手段がオンになると、ガイドレバー210又はローディングレバー250は、駆動手段によって駆動される。
【0097】
このとき、ディスクを介して加えられる外力は、ガイドレバー210又はローディングレバー250を介して駆動手段に伝えられることにより、装置を破損しうる。また、イジェクトレバー230が駆動手段の動作に応じて駆動される場合、ディスクを介してイジェクトレバー230に加えられる外力が駆動手段に伝えられて、装置を破損しうる。
【0098】
保護手段は、レバー部材200のうち、回動量の最も大きいイジェクトレバー230に設けられうる。例えば、保護手段は、主に、吸収スプリング720、プレス部750、イジェクトレバー検出スイッチ730及びプレス部逃避溝740を有する。
【0099】
イジェクトレバー230は、イジェクトレバースプリング710によってアンローディング方向に付勢される。しかし、吸収スプリング720は、イジェクトレバースプリング710と別途に設けられ、イジェクトレバー230にローディング方向に作用する非正常的な負荷を弾力的に吸収する機能を実現する。
【0100】
プレス部750は、イジェクトレバー230に設けられ、これと連動するものであり、吸収スプリング720の一端部に接触し、吸収スプリング720を弾性圧縮させる。イジェクトレバー検出スイッチ730は、イジェクトレバー230に連動され、イジェクトレバー230の回動量に応じて駆動スイッチ460を動作させ、又はサブスライダ370などと連結されてディスク装置の動作モードを転換する。
【0101】
プレス部逃避溝740は、プレス部750及びイジェクトレバー検出スイッチ730の動作を互いに独立させるものであり、移動するプレス部750によってイジェクトレバー検出スイッチ730の動きが干渉されないようにする。従って、イジェクトレバー検出スイッチ730の移動が停止しても、イジェクトレバー230及びプレス部750の移動により、吸収スプリング720が弾性圧縮されうる。例えば、吸収スプリング720は、イジェクトレバー230の回動中心に挟まれる環型スプリングであってもよい。また、その一端部は、前記イジェクトレバー検出スイッチ730に固定され、他端部は、前記プレス部750と接触する構成であってもよい。
【0102】
図15〜図17に図示された保護手段の状態は、ディスクの手動挿入初期から駆動手段がオンになるように予定された位置まで手動挿入される時点に該当する。そして、吸収スプリング720の弾性圧縮なしに吸収スプリング720がイジェクトレバー検出スイッチ730と共に回動する状態を図示する。駆動手段の動作がオンになるように予定された図16及び図17の位置を越えてディスクの強制挿入が続く場合、図18に図示されているように、イジェクトレバー230が続けて回動するにもかかわらず、イジェクトレバー検出スイッチ730の回動は停止し、イジェクトレバー230に設けられたプレス部750により、吸収スプリング720が弾性圧縮されつつ非正常的負荷を吸収する。
【0103】
ディスク装置に電源が正常に供給される場合、図16及び図17に図示された位置を基準に駆動源300がラック355を駆動してメインスライダ350を移動させるが、ディスク装置に電源が供給されていない場合、図18に図示された位置にイジェクトレバー230が回動されても駆動源300が停止するので、メインスライダ350が待機位置をそのまま維持する。
【0104】
(効果及び利用可能性)
上記の構成を採用することにより、部品数が簡素化されて全体厚を許容値以内に制限できるコンパクトな構造を有し、ディスクの挿入又は取り出しがスロットイン方式で自動化され、ディスク径差によってレバー部材が互いに異なる軌跡を移動することにより、大径及び小径を有する多様な大きさのディスクをローディングさせられ、保護手段を具備してディスクのローディング/アンローディング時に作用する非正常的な負荷を弾力的に吸収できるので、装置の破損を防止できる。そして、本実施形態に係るディスク装置及びその制御方法は、例えば、情報記録関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【0105】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0106】
例えば、上記の実施形態においては、本発明に係るディスク装置に挿入可能なディスクとして、光ディスクを想定して説明したが、本発明の特徴は、ディスクのローディング又はアンローディング機構にある。従って、上記のようなディスク形状を有する媒体を適用可能な装置であれば、そのローディング又はアンローディング機構に本発明の技術を適用することが可能であり、その媒体の記録/読出し機構に特段の制限はない。つまり、本発明に係る技術は、現在の時点でよく知られたディスク状媒体を利用可能なディスク装置に限定されず、将来の時点で実現される記録方式のディスク状媒体を利用したディスク装置に対しても適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスク装置の外観を示した斜視図である。
【図2】本実施形態に係るディスク装置で、大径ディスクがガイドレバー及びローディングレバーを押し始める状態を示した斜視図である。
【図3】本実施形態に係るディスク装置で、大径ディスクがガイドレバー及びローディングレバーを移動させた後、イジェクトレバーに接触開始する状態を示した斜視図である。
【図4】本実施形態に係るディスク装置で、大径ディスクがローディングされた後、チャッキングされる前の状態を示した斜視図である。
【図5】図4に示された大径ディスクがターンテーブルにチャッキング完了し、レバー部材が逃避した状態を示した斜視図である。
【図6】本実施形態に係るディスク装置で、小径ディスクがターンテーブルにチャッキング完了し、レバー部材が逃避した状態を示した斜視図である。
【図7】本実施形態に係るロッキング手段及びレバー部材がロッキングされた状態を示した背面図である。
【図8】図7に示されたロッキング手段及びレバー部材が大径ディスクに押されてロッキング解除された状態を示した背面図である。
【図9】本実施形態に係るロッキング手段と小径ディスクとの相関関係を説明する背面図である。
【図10】図8に示された第1ロッキング部及び第2ロッキング部を拡大して示した説明図である。
【図11】本実施形態に係るサブスライダの待機状態を示した背面図である。
【図12】本実施形態において、大径ディスクがチャッキング完了した場合でのサブスライダの状態を示した背面図である。
【図13】本実施形態において、小径ディスクがチャッキング完了した場合でのサブスライダの状態を示した背面図である。
【図14】本実施形態に係るディスク装置の制御方法に関する順序図である。
【図15】本実施形態に係る保護手段の動作を説明するためのものであり、大径ディスクの手動挿入を開始する瞬間のディスク装置の平面図である。
【図16】駆動手段の動作がオンになる位置まで大径ディスクが手動挿入される状態を示するディスク装置の平面図である。
【図17】図16の参照符号「E」部分を示した拡大図である。
【図18】本実施形態に係る保護手段によってディスクのローディング方向に作用する負荷を吸収する状態を示した拡大図である。
【符号の説明】
【0108】
10 スロット
20 ベゼル
30 イジェクトボタン
40 表示ランプ
50 アンチャッキングロッド
60 アンチャッキングロッドホール
100 メインユニット
110 ターンテーブル
120 スピンドルモータ
130 光ピックアップ
200 レバー部材
210 ガイドレバー
211 第1補助リンク
212 第2補助リンク
213 第1補助リンクヒンジ
214 第2補助リンクヒンジ
215 ガイドレバー第1ヒンジ
216 ガイドレバー第2ヒンジ
218 ガイドレバースプリング
219 ディスクガイド面
220 第1ボス
230 イジェクトレバー
235 イジェクトレバーのディスク接触部
250 ローディングレバー
251 第1ローディングレバー
252 第2ローディングレバー
253 第1ローディングレバーヒンジ
254 第2ローディングレバーヒンジ
255 ローディングレバーのディスク接触部
256 ローディングカムボス
260 第2ボス
300 駆動源
301 ワームギア
305 ギア列
350 メインスライダ
355 ラック
351、377 連結リンクカム
361 第1ローディングカム
362 第2ローディングカム
370 サブスライダ
371 第1ガイドレバー逃避部
372 第2ガイドレバー逃避部
374 ガイドレバー規制部
375 第1イジェクトレバー逃避部
376 第2イジェクトレバー逃避部
378 ガイドレバー規制リンクカム
379 チャッキング/アンチャッキングガイド
380 ガイドレバー規制リンク
381 ガイドレバー規制リンクボス
390 連結リンク
391 連結リンクボス
400 ロッキング手段
410 第1リンク
411 第1カム
412 第1ヒンジ
415 第1ロッキング部
416 第1ローディング部
420 第2リンク
421 第2カム
422 第2ヒンジ
425 第2ロッキング部
426 第2ローディング部
440 シャッタ
450 ガイドレバースイッチ
460 駆動スイッチ
500 フレーム
710 イジェクトレバースプリング
720 吸収スプリング
730 イジェクトレバー検出スイッチ
740 プレス部逃避溝
750 プレス部
DL 大径ディスク
DS 小径ディスク
M 回転力
T 引っ張り力
ΔL ロッキング手段のスロット10に隣接した部分の離隔距離
t ディスク装置の全体厚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクがチャッキングされるターンテーブルを回転し、前記ディスクにデータを記録し、又は前記ディスクからデータを再生するメインユニットと、
前記ディスクの側面をガイドし、前記ターンテーブルと同中心になる位置に前記ディスクをローディングさせ、又はその逆方向にアンローディングさせるレバー部材と、
前記レバー部材を動作させる駆動手段と、
を備え、
前記レバー部材は、前記ディスクの直径に応じて互いに異なる軌跡を有するように動作し、多様な直径を有する前記ディスクをローディング、又はアンローディングさせることを特徴とする、ディスク装置。
【請求項2】
前記レバー部材は、
前記ディスクに対し、前記ディスクをアンローディングさせる方向に弾性力を作用させるイジェクトレバーと、
前記ディスクに対し、前記ディスクをローディングさせる方向に沿って直線状に延びるディスクガイド面が形成されたガイドレバーと、
前記ディスクをローディングする際に前記ディスクを押してローディングさせ、又は
前記ディスクをアンローディングする際にその逆方向に移動するローディングレバーと、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載のディスク装置。
【請求項3】
前記ガイドレバーは、四節リンク構造を有し、前記ディスクのローディング方向に実質的に平行な状態を維持しながら動作することを特徴とする、請求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
待機状態で、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーの動作をロッキングさせつつ、前記ディスクが挿入されるスロットに前記ディスクが手動で挿入される場合、前記ディスクにより、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーがいずれも押し込まれて、前記ロッキングが解除されるロッキング手段をさらに備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載のディスク装置。
【請求項5】
前記ロッキング手段は、
第1ヒンジと、前記ガイドレバーに設けられた第1ボスに連結するための第1カムとを具備し、前記第1カムの移動に応じて前記第1ヒンジを中心に回動する第1リンクと、
第2ヒンジと、前記ローディングレバーに設けられた第2ボスに連結するための第2カムとを具備し、前記第2カムの移動に応じて前記第2ヒンジを中心に回動する第2リンクと、
を備えることを特徴とする、請求項4に記載のディスク装置。
【請求項6】
前記第1リンク及び第2リンクは、
前記第1ヒンジ及び第2ヒンジを基準にして、前記第1カム及び第2カムの反対側が互いにピボット結合されることを特徴とする、請求項5に記載のディスク装置。
【請求項7】
前記第1カム及び第2カムは、
その形状が変曲される部分に第1ロッキング部及び第2ロッキング部をそれぞれ具備し、
前記第1ロッキング部は、
前記第1ボスの移動を規制し、前記ガイドレバーをロッキングさせ、
前記第2ロッキング部は、
前記第2ボスの移動を規制し、前記ローディングレバーをロッキングさせることを特徴とする、請求項6に記載のディスク装置。
【請求項8】
前記ディスクを手動で挿入する場合、前記第1リンク及び第2リンクが互いに反対方向に回動し、前記第1ロッキング部及び第2ロッキング部の変曲程度が緩和されて、前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーのロッキングが解除されることを特徴とする、請求項7に記載のディスク装置。
【請求項9】
前記第1カム及び第2カムは、
第1ローディング部及び第2ローディング部をそれぞれ具備し、
大径の前記ディスクがローディング又はアンローディングされる場合、前記第1ボス及び第2ボスが前記第1ローディング部及び第2ローディング部に沿ってそれぞれ移動し、
小径の前記ディスクがローディング又はアンローディングされる場合、前記第1ボスがロッキングされ、前記第2ボスのみが前記第2ローディング部に沿って移動することを特徴とする、請求項5〜8のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項10】
前記駆動手段は、
駆動源と、
前記駆動源に連結されるラックを介して直線的に移動することにより、前記レバー部材を動作させるメインスライダと、
を備えることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項11】
前記メインスライダは、
前記ローディングレバーを動作させることにより、大径の前記ディスクを移動させる第1ローディングカムと、
前記ローディングレバーを動作させることにより、小径の前記ディスクを移動させる第2ローディングカムと、
を具備することを特徴とする、請求項10に記載のディスク装置。
【請求項12】
待機状態で、前記ディスクが挿入されるスロットを介して前記ディスクが手動で挿入されるとき、前記ディスクに押されて移動する前記ローディングレバーの移動量差に応じて、前記第1ローディングカム及び第2ローディングカムのうち、いずれか一つが選択されることを特徴とする、請求項11に記載のディスク装置。
【請求項13】
前記ローディングレバーには、前記挿入されるディスクの直径に応じて、前記第1ローディングカム及び第2ローディングカムのうち、いずれか一つと連結されるローディングカムボスが設けられることを特徴とする、請求項12に記載のディスク装置。
【請求項14】
前記第1ローディングカム及び第2ローディングカムは、
前記ディスクが前記ターンテーブルにチャッキングされた場合に、前記ローディングレバーを前記ディスクの側面から逃避させることを特徴とする、請求項11に記載のディスク装置。
【請求項15】
前記駆動手段は、
前記メインスライダに連結されて往復し、前記ディスクが前記ターンテーブルにチャッキングされた場合に、前記ガイドレバーを前記ディスクの側面から逃避させるガイドレバー逃避部、及び前記イジェクトレバーを前記ディスクの側面から逃避させるイジェクトレバー逃避部を具備するサブスライダをさらに備えることを特徴とする、請求項10〜14のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項16】
前記サブスライダは、
前記ディスク径に応じて、前記ガイドレバーを互いに異なる位置に逃避させる第1ガイドレバー逃避部及び第2ガイドレバー逃避部と、
前記ディスク径に応じて、前記イジェクトレバーを互いに異なる位置に逃避させる第1イジェクトレバー逃避部及び第2イジェクトレバー逃避部と、
を具備することを特徴とする、請求項15に記載のディスク装置。
【請求項17】
前記ディスクに押されて移動する前記ガイドレバーの移動量差に応じて、前記第1ガイドレバー逃避部及び第2ガイドレバー逃避部のうち、いずれか一つが選択されることを特徴とする、請求項16に記載のディスク装置。
【請求項18】
前記ディスクに押されて移動する前記イジェクトレバーの移動量差に応じて、前記第1イジェクトレバー逃避部及び第2イジェクトレバー逃避部のうち、いずれか一つが選択されることを特徴とする、請求項16に記載のディスク装置。
【請求項19】
前記サブスライダは、
小径ディスクがローディングされる際に、前記ガイドレバーの移動を規制し、前記ガイドレバーを前記ディスクの側面に密着させるガイドレバー規制部をさらに具備することを特徴とする、請求項15に記載のディスク装置。
【請求項20】
前記サブスライダは、
前記ディスクがチャッキング又はアンチャッキングされる際に、前記メインユニットの昇・下降をガイドするチャッキング又はアンチャッキングガイドをさらに具備することを特徴とする、請求項15に記載のディスク装置。
【請求項21】
前記駆動手段は、
大径ディスクがローディングされる際、前記ガイドレバーの移動を規制し、前記ガイドレバーを前記ディスクの側面に密着させ、前記大径ディスクのチャッキングが完了した場合に、前記サブスライダによって回動することにより、前記規制を解除するガイドレバー規制リンクをさらに具備することを特徴とする、請求項15に記載のディスク装置。
【請求項22】
前記駆動手段は、
前記メインスライダと前記サブスライダとを互いに連結する連結リンクをさらに具備することを特徴とする、請求項15に記載のディスク装置。
【請求項23】
前記メインスライダは、
前記連結リンクを動作させる連結リンクカムをさらに具備することを特徴とする、請求項22に記載のディスク装置。
【請求項24】
前記ローディングレバーは、
第1ローディングレバーヒンジを具備し、一端部が前記メインスライダと連結され、前記第1ローディングレバーヒンジを中心に回動する第1ローディングレバーと、
第2ローディングレバーヒンジを具備し、前記第2ローディングレバーヒンジを中心に回動し、一端部が前記第1ローディングレバーとピボット連結されて他端部が前記ディスク側面に接触する第2ローディングレバーと、
を備えることを特徴とする、請求項10に記載のディスク装置。
【請求項25】
前記ディスクのローディングが完了すると、前記スロットを遮断する位置に移動するシャッタをさらに備えることを特徴とする、請求項10〜24のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項26】
前記シャッタは、前記メインスライダによって動作されることを特徴とする、請求項25に記載のディスク装置。
【請求項27】
前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーは、
前記ディスクの側面に接触する方向に付勢されることを特徴とする、請求項2〜26のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項28】
前記スロットに挿入されるディスクの直径を感知する直径感知手段をさらに備えることを特徴とする、請求項2〜27のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項29】
前記直径感知手段は、
前記ディスクがローディングされる際に、前記ガイドレバーに接触して押されると、前記ディスクを大径ディスクであると認識するガイドレバースイッチを備えることを特徴とする、請求項28に記載のディスク装置。
【請求項30】
前記駆動手段の動作をオン/オフさせる駆動スイッチをさらに備え、
前記スロットに前記ディスクを手動で挿入する場合、前記ディスクが前記駆動スイッチのオン位置まで移動すると前記駆動スイッチがオンになり、前記駆動手段が動作し、
前記ディスクがアンローディングされる際に、前記ディスクが前記オン位置を外れると前記駆動スイッチがオフになり、前記駆動手段の動作が停止し、前記イジェクトレバーの弾性力により、前記ディスクがアンローディングされることを特徴とする、請求項2〜29のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項31】
前記ガイドレバー、前記イジェクトレバー及び前記ローディングレバーが同時に移動することで大径ディスクをローディング又はアンローディングさせ、
前記ガイドレバーがロッキングされ、前記イジェクトレバー及び前記ローディングレバーが移動することで小径ディスクをローディング又はアンローディングさせることを特徴とする、請求項2〜30のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項32】
前記ガイドレバー及び前記ローディングレバーは、
待機状態で、前記ディスクが挿入されるスロットに隣接した部分の離隔距離が前記小径ディスクの直径より大きく、前記大径ディスクの直径より小さなことを特徴とする、請求項31に記載のディスク装置。
【請求項33】
ノート型パソコンに装着可能な厚さを有することを特徴とする、請求項1〜32のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項34】
前記ディスクがローディングされる際に、前記駆動手段の動作がオンになる位置を通り越し、前記ディスクの手動挿入が続く場合、前記レバー部材にローディング方向に作用する負荷を弾力的に吸収する保護手段をさらに備えることを特徴とする、請求項2〜33のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項35】
前記保護手段は、
前記ディスクがアンローディングされる際に、前記駆動手段の動作がオンになった状態で、前記ディスクのアンローディング方向への移動が抑制される場合、前記レバー部材にローディング方向に作用する負荷を弾力的に吸収することを特徴とする、請求項34に記載のディスク装置。
【請求項36】
前記保護手段は、
前記イジェクトレバーをアンローディング方向に付勢させるイジェクトレバースプリングに対して別途に設けられ、前記イジェクトレバーに対してローディング方向に作用する負荷を弾力的に吸収する吸収スプリングを備えることを特徴とする、請求項35に記載のディスク装置。
【請求項37】
前記保護手段は、
前記イジェクトレバーと連動し、前記イジェクトレバーに対してローディング方向に作用する負荷を弾力的に吸収するために、前記吸収スプリングを弾性圧縮させるプレス部と、
前記イジェクトレバーと連動し、前記駆動手段の動作をオン/オフするイジェクトレバー検出スイッチと、
移動する前記プレス部及び前記イジェクトレバー検出スイッチの干渉を防止するプレス部逃避溝と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項36に記載のディスク装置。
【請求項38】
前記イジェクトレバー検出スイッチの移動が停止しても、前記イジェクトレバー及びプレス部の移動に応じて、前記吸収スプリングが弾性圧縮されることを特徴とする、請求項37に記載のディスク装置。
【請求項39】
前記吸収スプリングは、
前記イジェクトレバーの回動中心に挟まれる環型スプリングであり、一端部は、前記イジェクトレバー検出スイッチに固定され、他端部は、前記プレス部と接触することを特徴とする、請求項38に記載のディスク装置。
【請求項40】
前記メインユニットは、光ピックアップを具備することを特徴とする、請求項1〜39のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項41】
ディスクがチャッキングされるターンテーブルを回転させ、光ピックアップを具備し、前記ディスクにデータを記録し、又は前記ディスクからデータを再生するメインユニットと、
スロットを介して挿入される多様な大きさの直径を有するディスクに対応し、前記ディスクの側面をガイドすることにより、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心になる位置にローディングさせ、又はその逆方向にアンローディングさせるレバー部材と、
前記レバー部材を動作させる駆動手段と、
前記スロットに挿入されるディスクの直径を感知する直径感知手段と、
を備えるディスク装置の制御方法において、
(a)前記直径感知手段により、前記ディスク径を判断するステップと、
(b)前記レバー部材が前記ディスク径に応じて互いに異なる軌跡に移動しつつ、前記ディスクを前記ターンテーブルと同中心になる位置にローディングさせるステップと、
(c)前記ディスクを前記ターンテーブルにチャッキングさせるステップと、
(d)前記レバー部材が前記ディスク径に応じて互いに異なる位置に移動しつつ、前記ディスクの側面に逃避するステップと、
(e)前記ディスクのローディング、チャッキング、及び逃避完了後、データを記録又は再生するステップと、
を含むことを特徴とするディスク装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−220277(P2007−220277A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−29588(P2007−29588)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(507043036)東芝三星存儲技術韓国株式会社 (2)
【Fターム(参考)】