説明

ディスク装置

【課題】ディスク装置のローディングモータによるクランプヘッドの複数回の上下動によりディスクをクランプするにあたり、ローディングモータの損傷を防止し、耐久性を向上する。
【解決手段】フレーム部材を上下動させることによりクランプヘッドによりディスクの中心孔のクランプまたはクランプの解除が可能となるようにし、且つ、ディスクを本体内外へローディングまたはアンローディングさせるため、該ディスクを前記フレーム部材上で支持しつつ水平方向に前進後退させる複数のアームと前記フレーム部材を上下動させる駆動機構を備え、該フレーム部材を複数回上下動させてディスクの中心孔をクランプするようにしたディスク装置において、前記フレーム部材の駆動機構の駆動源となるローディングモータに供給される電圧の方向が反転する遷移時に、電圧の供給が停止される微少期間が介在するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種コンピュータシステムなどの情報機器において、大量の情報を記録する記録媒体としての光学的に記録再生されるディスク(例えば、CD−R/RW、DVD−R/−R/RW/RAM/+Rなど)をドライブするディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)などに内蔵されているディスク装置は、通常、ディスクを装填するディスクトレイを備えており、このディスクトレイが前進後退するように構成されている。そして、ディスクトレイに装填されたディスクは、ディスク装置の本体内でドライブされ、情報の記録または再生が行われる。
【0003】
一方、ディスクトレイを用いない方式として、いわゆるスロットイン方式のディスク装置も多く採用される傾向にあり、パソコンの薄型化、小型化に好適なものとなっている。このスロットイン方式のディスク装置は、装置本体へのディスクのロード(搬入)/アンロード(搬出)にディスクトレイを用いないため、操作者が装置前面のベゼルのスロットからディスクの過半をスロットに差し込むと、以後、装置本体のローディング機構が作動して自動的にロードされるようにしている。
【0004】
図41ならびに図42は、従来のスロットイン方式のディスク装置におけるローディング機構における構成および動作態様を示すものである。同図に示す構成においては、ディスクDを操作者が挿入すると、ディスクDは第1の揺動体100の先端のピン100aおよび左右のガイド体101・102、そして途中から第2の揺動体103の先端のピン103aにより高さ方向と左右位置を規制されながら図41に示す位置まで到達する。
【0005】
このとき、第1の揺動体100はディスクDにより先端のピン100aが押されて矢印100A方向に回転し、また、第2の揺動体103もディスクDにより先端のピン103aが押されて矢印103A方向に回転する。そして、スイッチレバー104が第2の揺動体103の端部に押されて矢印104A方向に回転し、検出スイッチ5を作動する。
【0006】
前記検出スイッチ105が作動すると駆動手段106が始動し、第1のスライド部材107の矢印107A方向への移動が開始される。この第1のスライド部材107と第2のスライド部材108は、各先端がスライド連結部材109で連結され、このスライド連結部材109がピン110で揺動可能に枢支されているので、第1のスライド部材107の後退に同期して第2のスライド部材108が矢印108A方向に前進する。
【0007】
このようにして、第1のスライド部材107が後退を開始すると、第1の揺動体100は矢印100B方向に回転し、これにより第1の揺動体100の先端のピン100aがディスクDをディスク位置決め部材111のピン111a・111bに当接するまで矢印107A方向へ搬送する。
【0008】
このとき、第2の揺動体103のピン103aは矢印103A方向に回転するので、第2の揺動体103のピン103aは、第1の揺動体100の先端のピン100aと同期してディスクDを支持したまま矢印103A方向に移動し、ディスクDがディスク位置決め部材111のピン111a・111bに当接した後は、ディスクDから僅かに離れた位置まで回転する。
【0009】
以上は装置内部へディスクDを搬入する場合のローディング機構の動作態様であるが、ディスクDを装置外部へ搬出する場合のローディング機構は、前述と逆の動作態様となる。即ち、ディスクDが装置内部で定位置にあるとき、アンロードの指示にもとづき、駆動手段106が逆転方向に始動されると、第1のスライド部材107が矢印107B方向に前進を開始し、スライド連結部材109に連結されている第2のスライド部材108が同期して矢印108B方向に後退を開始する。これにより、第1の揺動体100は矢印100A方向に、そして第2の揺動体103は矢印103B方向に回転するので、各々の先端のピン100a・103aによりディスクDが支持されて装置外部に搬出されることになる。
【0010】
なお、装置内部へ搬入されたディスクDは、定位置で上下動するクランプヘッド112にクランプされるようにしてある。このクランプヘッド112は、スピンドルモータ114の駆動軸に固定されたターンテーブル113と一体化されており、さらに前記スピンドルモータ114は、フレーム部材115に配設され、このフレーム部材115を昇降機構により上下動するようにしている(例えば、特許文献1)。
【0011】
このようにクランプヘッド112を上下動してディスクDの中心孔Daをクランプする方式において、そのクランプが確実に実行されず、ディスクをドライブできなくなる不具合が発生する場合がある。かかる不具合は、ディスクDの中心孔Daに図43(A)に示すような段部d1、図43(B)に示すような溝d2が形成されたディスク、あるいは記録層が多層である場合、図43(C)に示すように、その中間層による溝d3が形成されたディスクに多く発生する。そこで、このようなディスクであっても、そのクランプの成功率を向上するため、クランプヘッドを複数回上下動することが既に実施されている(例えば、特許文献2)。
【特許文献1】特開2002−117604号公報
【特許文献2】特開2005−85449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前述したように、クランプヘッドの上下動を複数回にした場合、クランプの不成功の確率を大きく低下することができる。かかる動作は、クランプヘッドを上下動する駆動機構を、ディスクのクランプ位置の僅かな範囲で繰り返し動作を行うのであるが、これは、駆動機構の動力源となるモータの正転と逆転を繰り返すことにより行われている。
【0013】
図44は、このように駆動機構を動作制御するため、モータに供給される電圧の状態を示すものである。同図に示すように、スロットから挿入されたディスクDを検知するとローディングモータに自動ローディングのための正電圧(+V)の供給が開始され(t1)、ローディングモータが駆動される。これに伴ってディスクDが本体内へローディングされ、このディスクDがクランプヘッド上に達すると、該クランプヘッドが上下動して中心孔Daに対する第1回のクランプ動作が行われる(t2〜t4)。
【0014】
この第1回のクランプ動作が終了すると、ディスクDがクランプされたか否かに拘わらず、第1回のクランプ動作の直後、ローディングモータに負電圧(−V)がクランプヘッドの上下動に必要な期間だけ供給される(t4〜t6)。これにより、駆動機構が逆転するため、クランプヘッドが再度上下動し、第2回のクランプ動作が行われる。そして、負電圧(−V)の供給が停止された時点(t6)に達すると同時に再度正電圧(+V)がクランプヘッドの上下動に必要な期間だけローディングモータに供給される(t6〜t8)。これにより、駆動機構が再度正転するので、クランプヘッドが第3回のクランプ動作を行い、ディスクDをクランプしたクランプヘッドが最終の定位置で静止する。
【0015】
このようにクランプ動作が数度に亘り実行されるようにするには、ローディングの最終段階で駆動機構の正転〜逆転〜正転が繰り返されるようにするため、ローディングモータに正電圧と負電圧を交互に供給するようにしている。そして、従来、このような方法においては、正電圧(+V)の供給の終了(t4)と同時に負電圧(−V)を供給するようにしており、また、この負電圧(−V)の供給の終了(t6)と同時に正電圧(+V)を供給することになる。これは、ローディングモータが慣性による正転方向または逆転方向への動作が終了していない状態において負電圧(−V)または正電圧(+V)が供給されることになるのであり、かかる状態が以下に述べるような不具合の要因となることが確認された。
【0016】
即ち、正電圧(+V)または負電圧(−V)の供給が停止された直後のローディングモータは慣性によりロータの回転が継続されるため、これに捲かれたコイルに逆起電流が発生する。そして、これと同時に負電圧(−V)または正電圧(+V)の供給が開始されるため、これにより起動電流に前記逆起電流が重畳してローディングモータに許容される範囲を超えて増大した電流が流れることになる。図45は、かかる状態における電流の発生状態を示したもので、許容電流値が600mA程度であるローディングモータにおいて、起動電流に逆起電流が重畳して800mAという大きな電流が流れることを確認できた。
【0017】
周知のように、本発明が対象とするディスク装置は、小型化、薄型化が重要な課題であり、大きな電流に対する耐久性を向上するため、ローディングモータを不必要に大型化することはできず、通常の動作態様で流れる電流を許容する範囲で設計され、小型化されたローディングモータが採用されている。したがって、このようなローディングモータに前述したような過大な電流が流れると、整流子などを破損し、耐久性を大きく低下してしまうことになる。なお、本願出願人による前記状態、即ち、許容範囲を超える電流が流れる状態における耐久試験においては、ローディングモータの繰り返し動作において、平均12,000回の試行で障害が発生することを確認できた。
【課題を解決するための手段】
【0018】
そこで本発明は、以下に述べる手段により上記課題を解決するようにした。即ち、請求項1記載の発明では、クランプヘッドを備えたターンテーブルおよびスピンドルモータからなるディスクドライブ機構を設けたフレーム部材を上下動させることにより前記クランプヘッドによりディスクの中心孔のクランプまたはクランプの解除が可能となるようにし、且つ、ディスクを本体内へローディングまたは本体外へアンローディングさせるため、該ディスクを前記フレーム部材上で支持しつつ水平方向に前進後退させる複数のアームと前記フレーム部材を上下動させる駆動機構を備え、該フレーム部材を複数回上下動させてディスクの中心孔をクランプするようにしたディスク装置において、前記フレーム部材の駆動機構の駆動源となるローディングモータに供給される電圧の方向が反転する遷移時に、電圧の供給が停止される微少期間が介在するようにする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、フレーム部材の駆動機構を反転駆動するにあたり、ローディングモータに供給される電圧の方向が反転する遷移時に、電圧の供給が停止される微少期間が介在するようにしたので、この微少期間にローディングモータのロータの慣性により発生する逆起電流の影響を回避することができ、これによりローディングモータの損傷を防止し、耐久性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。なお、本発明の理解を容易とするため、全体の構成の概要を含め説明する。
【0021】
図1は、本発明を実施したスロットイン方式のディスク装置1の外観を示す図であり、シールド状態に構成されたシャーシケース2の天板の中央に開口2aが形成されており、さらにこの開口2aの開口周縁部に内部へ突出する凸部2bが形成されている。前記凸部2bにはこれに連続する前端へ向かう上り勾配(背面では下り勾配)の第1の傾斜面2cが形成されており、また、後述するディスク支持アームの上下動を案内する第2の傾斜面2dが形成されている。
【0022】
そして、シャーシケース2の前端にはベゼル3が固定されており、このベゼル3には、ディスクDを挿入するスロット3aとエマージェンシー解除のための通孔3b・3cが形成されている。また、ベゼル3には、収容されているディスクDの装置外部への搬出を指示するための押釦4およびディスク装置1の動作状態を表示するためのインジケータ5を備える。
【0023】
図2は、このディスク装置1のシャーシケース2の天板部分を除去した状態の平面図であり、その斜視図を図3に示す。同図において、シャーシケース2内にはベースパネル6が配設されており、その中央から斜め下方への配置状態でディスクDを回転駆動するディスクドライブ機構Aが設けられている。このディスクドライブ機構Aは、ディスクDの中心孔Daをクランプまたはクランプされている状態を解除するため、水平状態で上下動可能となるようにしたフレーム部材8が既知の緩衝支持構造9により複数箇所(本実施例では3箇所)でベースパネル6に連結されている(図4・吹出図参照)。なお、フレーム部材8の駆動構造は、一端を軸支した片持ち状態とし、先端部を揺動させてクランプヘッドを上下動させるようにした方式、フレーム部材8を水平状態のまま上下動する方式がある。
【0024】
前記フレーム部材8の先端には、搬入して停止したディスクDの中心に対応する位置にクランプヘッド7が配置される。このクランプヘッド7はターンテーブルと一体に構成され、直下に配したスピンドルモータ11の駆動軸に固定されており、このスピンドルモータ11によりクランプヘッド7にクランプされたディスクDを回転駆動してドライブし、情報の記録/再生が行われる。
【0025】
つぎに、符号Bはフレーム部材8に支持されたヘッドユニットであり、光ピックアップ12をディスクDの直径方向に往復動させるためのキャリアブロック13が、その両端をフレーム部材に固定されたガイドシャフト14・15に支持され、スレッドモータ16およびギヤユニット(図示省略)により往復動される。符号17はディスクDを装置内部へ案内するとともに装置外部へ押し出す動作を司るディスク支持アームであり、その先端にはディスクDの端部を支持するホルダー18が固定されている。
【0026】
つぎに、前記ディスク支持アーム17を揺動させる駆動機構Cについて説明する。ディスク支持アーム17の揺動支点となる端部は、ベースパネル6裏面で図4に示すように支持板19と一体となっており、この支持板19が枢支ピン20により旋回可能となるようにしているため、この支持板19の旋回に伴ってベースパネル6上のディスク支持アーム17がスリット6aの範囲内で揺動する。
【0027】
図6は、ディスク支持アーム17の駆動機構Cが構成されている平面状態をベースパネル6を除去して示したもので、ディスク支持アーム17を直接駆動する第1のリンクアーム21は支持板19の枢支ピン17bにより連結されており、引張コイルバネ22により常時付勢されている。一方、第2のリンクアーム23には図7に示すようにスリット23a・23bが形成されており、このスリット23a・23bからリベットピン24が挿通され、その先端が第1のリンクアーム21の通孔21a・21bに固定され、第1のリンクアーム21と第2のリンクアーム23はスリット23a・23bの範囲内で伸縮可能に一体化されている。なお、第1のリンクアーム21と第2のリンクアーム23には、後述するロック機構が作用する切欠部21c・23cが形成されている。
【0028】
符号25は第2のリンクアーム23に駆動力を伝達するためのレバーアームであり、支点となる通孔25aが枢支ピン25dで支持され、揺動可能となるようにしている。レバーアーム25の作用端には枢支ピン25bが固定されており、この枢支ピン25bは第2のリンクアーム23の通孔23dおよびロックレバー26の通孔26aに挿通される。そして、前記第2のリンクアーム23とロックレバー26の間には捻りコイルバネ27が配置され、その一端27aが第2のリンクアーム23の凹欠部23eに係止され、他端27bはロックレバー26の凹欠部26bに係止される。これによりロックレバー26の係止端26cは第1のリンクアーム21の切欠部21cと第2のリンクアーム23の切欠部23cと係合する方向に付勢される。なお、ベースパネル6の裏面には第1のリンクアーム21が所定の角度となったとき、その後端部で作動されるリミットスイッチ28、そして第2のリンクアームが所定の位置に達したとき、ロックレバー26の後端部26dを押圧するための起動ピン29が配設されている。
【0029】
つぎに、ディスク支持アーム17の駆動機構Cへの動力伝達要素となるスライダー機構および搬送機構Eの構成について説明する。まず、搬送機構Eは、大別してローディングギヤユニットG1とラックギヤユニットG2の組み合わせにより構成されている。図8および図9は、ローディングギヤユニットG1の構成および動作態様を説明するための図である。同図において符号30は動力源となるローディングモータであり、このローディングモータ30の出力軸にはウォームギヤ31が同軸で回転するように固定され、このウォームギヤ31の回転力がギヤベース35に軸支されたダブルギヤ32・33・34へ順次、小径ギヤから大径ギヤへ減速されながら伝達される。
【0030】
前記ギヤ構成において、ダブルギヤ32はウォームギヤ31との噛合状態を解除するリリース機構を備える。これは、ダブルギヤ32を保持しつつ上下方向にスライド可能のホルダー36の端部36aが枢支ピン37に挿通され、圧縮コイルバネ38により下方へ付勢されて軸支されていることにより、定常の状態においては、図8(C)に示すようにウォームギヤ31とダブルギヤ32は正常な噛合状態となる。なお、ホルダー36のローディングモータ30側の端部には、ドグヘッド36bが形成されており、ギヤベース35に固定されたリミットスイッチ39のノブ39aを作動可能となるようにしている。
【0031】
前記ホルダー36の端部36aの下面には枢支ピン37と同軸で軸支されたスライダー部材40が設けられている。このスライダー部材40の枢支ピン37に軸支される部分には長溝40aが形成されており、ホルダー36の端部36aと直角方向にスライド可能となるようにしている。また、このスライダー部材40は、前端と後端との間に傾斜面40bが形成されており、スライダー部材40を前進させたときは、この傾斜面40bがホルダー36の端部36aを底面から押し上げ、ホルダー36全体が上昇する。
【0032】
スライダー部材40の後端には枢支ピン41に軸支される係止段部40cを備えた長溝40dが形成されており、さらに後端部に突起40eを備えた作用片40fが形成されている。一方、スライダー部材40の前端部にはラックギヤユニットG2の動きに応じて起動されるリセット片40gが形成されている。
【0033】
このように一体に構成されたスライダー部材40は、そのフック片40hとギヤベース35のフック片35aとの間にトグル作用を与えるための引張コイルバネ42が傾斜角を具えて張設されており、スライダー部材40が常時後退しつつ反時計廻り方向に転回するように付勢されている。
【0034】
以上のようにスライダー部材40が構成されていることにより、図8に示す定常状態においては、スライダー部材40は枢支ピン37を支点としている。この状態において、スライダー部材40を後端部から押圧して前進させ、枢支ピン41の長溝40dの係止段部40cに至ると、前記引張コイルバネ42の張力によりスライダー部材40が枢支ピン37を支点にして転回し、図9に示すように係止段部40cと枢支ピン41が係合してロック状態となり、その姿勢が維持されることになる。
【0035】
つぎに、ラックギヤユニットG2は図10に示すようにローディングスライダー43にギヤ列43a・43bが一体に形成されており、前記ギヤ列43aはローディングギヤユニットG1のダブルギヤ34の小径ギヤと噛合する。したがって、ローディングモータ30を駆動することにより、ローディングスライダー43はシャーシケース2内で前進または後退することになる。このようにローディングスライダー43を前進または後退させることにより、このローディングスライダー43の先端に連結されている駆動機構Cが駆動してディスク支持アーム17が揺動するとともに、図2に示すベースパネル6面でローディングスライダーに連結されているレバーアーム44により誘引アーム50が揺動されることになる。
【0036】
このように構成されたローディングスライダー43上には、このローディングスライダー43の先端部で前進後退するギヤ部材45が遊動状態で配置され、このギヤ部材45を押圧して前進させるため、前後にブロック46a・46bを備えた押圧ピン46が配置されている。そして、前記ギヤ列43bとギヤ部材45を、ギヤフレーム48に自由回転するように取り付けられているダブルギヤ47に噛合させて連結されている。この場合、ダブルギヤ47の大径ギヤ47aはギヤ列43bの後端部に噛合し、小径ギヤ47bは前記ブロック46bと一体に成形されたギヤ部材45の先端部に噛合するようにする。
【0037】
したがって、押圧ピン46を介した外力によりギヤ部材45が押し込まれると、ダブルギヤ47は定位置で回転するため、ギヤ列43bに大径ギヤ47aの回転力が伝達し、ローディングスライダー43が移動する。なお、符号49は上述したローディングギヤユニットG1のスライダー部材40の前端部に形成されているリセット片40gを押圧する作用片であり、ローディングギヤユニットG1が図9に示す状態において、この作用片49がスライダー部材40のリセット片40gを押圧すると、枢支ピン41と係止段部40cとの係合が解除されることから、図8に示す状態に復帰する。
【0038】
つきに、フレーム部材8の昇降機構の構成ならびに動作態様について説明する。この昇降機構は、ローディングスライダー43およびこのローディングスライダー43に同期して前進後退するスライド部材51・52、そして、前記ローディングスライダー43、スライド部材51・52に形成されたカム溝に案内される従動ピン53により構成される。前記スライド部材51はリンク部材55aによりローディングスライダー43と連結され、また、スライド部材51はリンク部材55bによりスライド部材52に連結されている。これによりローディングスライダー43、スライド部材51・52が同期して前進後退するようにしている。図4はローディングスライダー43が最も前進した状態であり、図5は最も後退している状態を示す。
【0039】
フレーム部材8に固定された従動ピン53は、その開放端がローディングスライダー43およびスライド部材51・52に形成されたカム溝に各々係合するように配置されている。この従動ピン53と各々のカム溝との係合関係は共通するので、以下においては、ローディングスライダー43のカム溝と従動ピン53との係合関係を代表例として説明する。
【0040】
まず、図11乃至図17に示す実施例においては、フレーム部材8に固定された従動ピン53に柔軟性を具備した弾性リング54を装着するようにしている。一方、ローディングスライダー43に形成したカム溝は、従動ピン53が摺接して案内されるカム溝43cと、この従動ピン53がカム溝43cにより案内されている過程で、前記弾性リング54が接触しない程度の遊嵌状態とするカム溝43dとの二重カム構造となるように形成されている。
【0041】
前記カム溝43c・43dの高位部P2では、弾性リング54を保持すべくカム溝43dは弾性リング54の直径とほぼ同等となるように形成されており、また、カム溝43cは高位部P2の入り口付近でその溝形成が終了し、高位部P2に開口する状態となつている。したがって、カム溝43cが形成されている範囲においては、このカム溝43cで従動ピン53が規制支持され、高位部P2に至ると弾性リング54を介して従動ピン53が支持されることになる。
【0042】
つぎに、以上のように構成されたフレーム部材8の昇降機構の動作態様を図11乃至図17にもとづいて説明する。図11はディスクDがディスク装置1内に搬入され、ディスクDの中心孔Daがクランプヘッドに正対する位置で停止した最も初期の状態を示す。この状態において従動ピン53はカム溝43cの低位部P1にあるため、フレーム部材8は最も降下しており、クランプヘッド7は上昇を待機している状態にある。この状態からローディングスライダ43が後退を開始すると、図12に示すように従動ピン53がカム溝43cの傾斜部P3に案内されて次第に上昇し、これに伴いフレーム部材8およびクランプヘッド7も上昇を開始する。
【0043】
そして、カム溝43cに案内されている従動ピン53が図13に示すごとくさらに傾斜部P3を上昇すると、クランプヘッド7のチャック爪7aがディスクDの中心孔Daの開口端部に当接する。この状態から図14に示すごとくクランプヘッド7が上昇すると、そのチャック爪7aがディスクDを押し上げ、その中心孔Daの開口端部をシャーシケース2の開口2aの凸部2bに押し付ける。さらに、従動ピン53が案内されて図15に示すようにカム溝43cの頂部に至ると、クランプヘッド7がディスクDの中心孔Daに嵌入し、そのチャック爪7aがディスクDの開口端部で係止してターンテーブル10上にディスクDを固定し、クランプを完了する。
【0044】
図15の状態からさらにローディングスライダ43が後退するフレーム部材8は僅かに降下し、図16に示すごとく弾性リング54が高位部P2に収まる。このようにして従動ピン53がカム溝43cから離脱してこのカム溝43cによる規制支持が解除されるとともに、弾性リング54により従動ピン53が弾性支持されることになり、フレーム部材8に対する緩衝作用が発生することになる。
【0045】
図17は、ディスクDを搬出する工程を示す図であり、ローディングスライダー43を前進させることにより従動ピン53が前述とは逆の工程を辿り、低位部P1に至る過程でクランプ解除ピン56によりディスクDはクランプヘッドから離脱し、装置外部への搬出が可能となる。なお、以上で説明した動作態様の理解を容易とするため、図18にディスクDをクランプする工程を示し、図19にディスクDのクランプを解除する工程を連続的に示す。
【0046】
つぎに、ローディングスライダー43により駆動される誘引アーム50の構成ならびに動作態様を以下に説明する。図20は、誘引アーム50を駆動する構成を示すもので、ローディングスライダー43に形成された誘導溝43eに重合する位置のベースパネル6にガイドスリット6bが形成され、前記誘導溝43eとガイドスリット6bにレバーアーム44の先端に固定した従動ピン57を差し込んだ状態としてあり、前進後退する誘導溝43eに対する定位置にあるガイドスリット6bとが相互に作用して前記従動ピン57を動作制御するようにしている。
【0047】
前記誘引アーム50は、図21に示すように枢支ピン58で回転可能に支持された基端部にレバーアーム44が枢支ピン59で軸支されている。誘引アーム50の先端にはディスクDの保持溝が形成されており、この保持溝内部にローラ60が配設されている。誘引アーム50はこのように構成されていることから、レバーアーム44の動作に伴いシャーシケース2内で揺動し、ディスクDを装置内部へ搬入可能となるようにしている。
【0048】
図21乃至図25は、前記誘引アーム50の動作態様を示すもので、ローディングスライダー43のカム溝43cで導かれる従動ピン53の動作態様に対応させて説明する。図21は、ディスクDがディスク装置1内へ操作者により挿入された状態であり、このディスクDの搬入方向の前端側で押し戻されてディスク支持アーム17が後方へ揺動し、第1のリンクアーム21がリミットスイッチ28を作動して駆動機構Cが動作を開始する初期状態にある。したがって、ローディングスライダー43は同図(A)に示すように最前端に位置し、レバーアーム44の従動ピン57は同図(B)に示すように誘導溝43eの後端位置にある。
【0049】
かかる状態において、駆動機構Cが動作を開始すると、図22に示すようにローディングスライダー43が後退を開始する。このとき、従動ピン57は誘導溝43eの後端の傾斜面とガイドスリット6bの側壁で挟持される状態にあるため、ローディングスライダー43の後退に伴って従動ピン57も後退し、レバーアーム44が牽引されることにより誘引アーム50が揺動してディスク支持アーム17とによりディスクDをチャッキングした状態となり、ディスクDの搬入が開始される。このとき、従動ピン53は図22(B)に示すようにカム溝43cの低位部P1の水平部分を移動しており、高さは変化しない。
【0050】
図23は、ローディングスライダー43がさらに後退し、従動ピン57がガイドスリット6bの頂部に至った状態を示すもので、誘引アーム50の揺動によりディスクDの搬入が継続され、ディスクDの中心孔Daがクランプヘッド7と一致する位置に達した状態であり、このとき、従動ピン53は図23(B)に示すようにカム溝43cの傾斜部P3の上り勾配を上昇し始める。
【0051】
図24は、ローディングスライダー43が図23の位置から僅かに後退した状態を示し、従動ピン57が誘導溝43eによりガイドスリット6bの頂部の横溝に押し込まれる状態にある。このとき、従動ピン53は図24(B)に示すようにカム溝43cの傾斜部P3の頂部に達し、クランプヘッド7がディスクDの中心孔Daのクランプを完了する。
【0052】
図25は、ローディングスライダー43が最終位置まで後退した状態であり、図24から図25に至る過程において従動ピン57が誘導溝43e前端の長溝によりガイドスリット6bの頂部の横溝へさらに押し込まれる。これにより、誘引アーム50は同図の仮想線で示す位置から僅かに後退し、ディスクDのチャッキングを解除する。このとき、従動ピン53は図25(B)に示すようにカム溝43cの頂部から高位部P2へ降下し、ディスクDの回転駆動が可能な状態となる。
【0053】
図26乃至図30は、ディスク支持アーム17と誘引アーム50が同期して駆動する状態を示すもので、図21乃至図25の工程の説明に対応するものである。
【0054】
つぎに、ディスク支持アーム17の動作態様について説明する。ディスク支持アーム17を駆動するための駆動機構Cは、図7に示す機構要素が組み立てられて構成されるのであるが、その動作はローディングスライダー43の前進後退に伴いなされる。即ち、図31において、ローディングスライダー43に形成されたガイド溝43fにレバーアーム25の端部に固定された従動ピン25cが装着され、前記ガイド溝43fに案内されるようにしている。同図に示した状態は、操作者がディスクDをスロット3aから挿入し、その前端がディスク支持アーム17の先端のホルダー18の受端部18aに収まった状態の初期状態を示す。この時点では、ロックレバー26の後端部26dが起動ピン29で押圧されていることから、その係止端26cが第1、第2のリンクアーム21・23の切欠部21c・23cに介在していない状態となる。
【0055】
図32は、操作者がディスクDを装置内部へさらに押し込んだ状態を示すもので、ディスク支持アーム17が後方へ揺動し、このディスク支持アーム17の基端部に枢支ピン17bで連結されている第1のリンクアーム21が牽引され、リミットスイッチ28が作動された状態を示す。このとき、レバーアーム25は静止しているローディングスライダー43に連結されているので、これに連結されている第2のリンクアーム23は定位置に保たれた状態となっている。したがって、第1のリンクアーム21は第2のリンクアームに対してアンロックの状態であり、同図に示すように第1のリンクアーム21が第2のリンクアーム23上でスライドして伸びている状態となる。
【0056】
図33は、前記により作動したリミットスイッチ28からの信号にもとづいて搬送機構Eが駆動を開始し、ローディングスライダー43が後退した状態である。この状態は、ローディングスライダー43の後退に伴い、そのガイド溝43fによりレバーアーム25が揺動され、第2のリンクアーム23が第1のリンクアーム21に追従するようにスライドして前進するため、起動ピン29による押圧から開放されたロックレバー26の係止端26cは、第1、第2のリンクアーム21・23の切欠部21c・23cに介在することになり、第1、第2のリンクアーム21・23の一体化がロックされた状態となる。即ち、ディスクDの搬入時には、第1、第2のリンクアーム21・23は、一旦は伸びる方向に変位(図31の状態から図32の状態へ)してから、縮む方向に変位(図32の状態から図33の状態へ)して第1、第2のリンクアーム21・23がロック状態となる。
【0057】
図34は、さらにローディングスライダー43の後退に伴い、ディスク支持アーム17が後方へ揺動してディスクDを搬入し、ディスクDの中心孔Daがクランプヘッド7上に一致した状態を示す。なお、この時点までは、ホルダー18と誘引アーム50でディスクDをチャッキングして保持しており、ディスク支持アーム17と誘引アーム50は同期して揺動してくる。そして、この時点までは、リンク部材55aの従動ピン55cはローディングスライダー43のガイド溝43g内をスライドしているのみでローディングスライダー43の後退に伴う作用を受けることはない。
【0058】
図34から図35の過程においては、レバーアーム25の従動ピン25c、ローディングスライダー43のガイド溝43fの縦溝部分をスライドするのみであるので、ディスク支持アーム17は定位置に保たれる。一方、リンク部材55aの従動ピン55cはローディングスライダー43のガイド溝43gの横溝部分で押し上げられるので、図34から図35へ至る過程でローディングスライダー43とともにスライド部材51・52がスライドし、フレーム部材8の昇降機能が動作して図35に示す時点でクランプヘッド7がディスクDの中心孔Daをクランプする。
【0059】
図36は、クランプヘッド7がディスクDの中心孔Daをクランプした後、ローディングスライダー43が僅かに後退した状態を示すもので、これにより、ローディングスライダー43のガイド溝43fの縦溝の終端部でレバーアーム25が僅かに揺動し、同図に示すようにディスク支持アーム17も僅かに揺動するため、ホルダー18によるディスクDのチャッキングが解除される。この時点に至ると、誘引アーム50も同期して僅かに揺動し、ディスクDのチャッキングを解除する(図25参照)。また、フレーム部材8の昇降機構では、従動ピン53がカム溝43c内で僅かに降下し、ディスクDの回転駆動が可能な状態となる(図16参照)。
【0060】
以上は、ディスクDの搬入時の駆動機構Cの動作態様であるが、ディスクDの搬出時は、これと逆の経路を辿り各部の機構要素は逆の動作を行う。即ち、搬送機構Eが逆に駆動され、ローディングスライダー3を前進させてディスク支持アーム17が図36の状態から図33の状態まで前方へ揺動し、図37(A)に示す状態でロックレバー26の後端部26dが起動ピン29に当接する。そして、さらにローディングスライダー43が前進すると、前記後端部26dが起動ピン29で押圧される状態となり、これにより図37(B)に示すようにロックレバー26の係止端26cが第1のリンクアーム21と第2のリンクアーム23の切欠部21c・23cから揺動して離脱し、第1のリンクアーム21と第2のリンクアーム23が一体化されたロック状態が解除され、これと同時に引張コイルバネ22の付勢力が作用してディスク支持アーム17が図37(C)に示すごとく揺動し、搬出の最終過程の最後の一瞬でディスクDをスロット3aからポップアウトして搬出を完了する。
【0061】
つぎに、本発明の課題として前述したように、クランプヘッド7によるディスクDのクランプ動作の繰り返しにおいて、ローディングモータ30に発生する不具合を回避するための動作態様について図39を参照して以下に説明する。ローディングスライダー43が最も前進している図4に示す状態では、従動ピン53はカム溝43cに支持されてその低位部P1の始端に位置している(図26参照)。
【0062】
かかる状態において、自動ローディングの開始によりローディングモータ30に正電圧(+V)の供給が開始(t1)されると、ローディングスライダー43が後退を始め、ディスクDのローディングが開始される。従動ピン53がカム溝43cの低位部P1を進行すると傾斜部P3に達し(t2/図11参照)、該傾斜部P3の作用を受けて従動ピン53、即ち、フレーム部材8の上昇が始まり(図12参照)、クランプヘッド7のチャック爪7aがディスクDの中心孔Daに接触する位置に達する(t3/図13参照)。そして、従動ピン53が傾斜部P3の頂部に達すとクランプヘッド7によるディスクDの第1回のクランプ動作が完了し(t4/図15参照)、従動ピン53が降下して高位部P2の最終位置に達する(t5/図16参照)。
【0063】
上記状態に至り、電圧を供給しない微少期間(t5〜t6)を経過すると、負電圧(−V)の供給が開始される(t6)。前記微少期間(t5〜t6)は、ローディングモータ30への電圧が遮断されてロータの回転が停止して逆起電流が消滅するまでの時間であり、本発明の構成ではローディングモータ30がローディングギヤユニットG1により大きな制動を受けるため、約60ミリ秒が過不足ない値であることを確認できた。
【0064】
このようにして、負電圧(−V)が供給されると(t6〜t8)、ローディングモータ30は逆転を開始し、ローディングスライダー43が前進するため、クランプヘッド7が上下動し、第2回のクランプ動作を行う(t7)。したがって、この負電圧(−V)が供給される期間(t6〜t8)は、クランプヘッド7がクランプ動作を行うための上下動に必要な範囲に設定される。
【0065】
このようにして、第2回のクランプ動作が終了すると、従動ピン53がt8の位置まで戻ることになるので、これを再び高位部P2の最終位置まで戻す必要がある。このため、負電圧(−V)が遮断されると(t8)、電圧を供給しない微少期間(t8〜t9)を経過して正電圧(+V)が供給される(t9)。この場合も、ローディングモータ30のロータの回転が停止し、この微少期間(t8〜t9)で逆起電流が消滅することになる。そして、正電圧(+V)が再度供給(t9〜t11)されることにより、第3回のクランプ動作(t10)を経て、従動ピン53が高位部P2の最終位置に戻る(t11)。
【0066】
このように、本発明では、ローディングモータ30に供給される電圧の方向が反転する遷移時に、電圧の供給が停止される微少期間を介在するようにしたので、ローディングモータ30を駆動する電流に逆起電流が重畳するのを回避することができる。図40は、かかる本発明の動作状態においてローディングモータ30に流れる電流の値の測定結果を示すもので、t5(t8)において電圧の供給が停止されると、逆起電流Ph1が発生する。そして微少期間t5〜t6(t8〜t9)が経過し、t6(t9)で供給された電圧により起動電流Ph2が流れる。
【0067】
図40(A)は、前記微少期間を60ミリ秒に設定したとき発生する電流の状態を示したもので、起動電流Ph2は60ミリ秒の微少期間が経過して逆起電流Ph1が消滅してから発生するため、この逆起電流Ph1と重畳することがなく、その最大の電流値が600mAであり、従来の装置において逆起電流が重畳した場合と比較して200mA少なく電流が流れることを確認できた。なお、微少期間を30ミリ秒に設定した同測定実験では、図40(B)に示すように逆起電流が重畳して起動電流が600mA以上となる。また、微少期間を80ミリ秒に設定した同測定実験では、図40(C)に示すように、逆起電流が消滅した後に経過する不要な時間が長くなる。したがって、実験対象とした装置では微少期間を60ミリ秒に設定することが適当であることを確認できたが、この値は、ローディングモータにかかる負荷により異なるため、機種毎の測定実験で適正値を定めることが望ましい。
【0068】
このように、本発明のディスク装置によれば、実質3回のクランプ動作によりディスクを確実にクランプすることができることになるが、この間、クランプヘッドを急激に動作するためのローディングモータに逆起電流が重畳した必要以上の電流が流れないようにしたので、このローディングモータの耐久性を向上することができ、平均50,000回以上の繰り返し動作でも障害の発生は確認されなかった。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明を実施したディスク装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のディスク装置の内部構造を示す平面図である。
【図3】図1のディスク装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】図1のディスク装置の底面における内部構造を示す図である。
【図5】図1のディスク装置の動作状態を説明する図である。
【図6】図1のディスク装置の動作状態を説明する図である。
【図7】駆動機構Cの構成を説明するための分解斜視図である。
【図8】ローディングギヤユニットを説明する図である。
【図9】ローディングギヤユニットの動作状態を説明する図である。
【図10】ラックギヤユニットの構成を示す斜視図である。
【図11】昇降機構の動作の第1工程を示す図である。
【図12】昇降機構の動作の第2工程を示す図である。
【図13】昇降機構の動作の第3工程を示す図である。
【図14】昇降機構の動作の第4後退を示す図である。
【図15】昇降機構の動作の第5工程を示す図である。
【図16】昇降機構の動作の第6工程を示す図だある。
【図17】昇降機構の動作の第7工程を示す図である。
【図18】クランプヘッドの昇降動作における往路過程を示す図である。
【図19】クランプヘッドの昇降動作における復路過程を示す図である。
【図20】誘引アームの作動機構の構成を示す分解斜視図である。
【図21】誘引アームの動作の第1工程を示す図である。
【図22】誘引アームの動作の第2工程を示す図である。
【図23】誘引アームの動作の第3工程を示す図である。
【図24】誘引アームの動作の第4工程を示す図である。
【図25】誘引アームの動作の第5工程を示す図である。
【図26】ディスクの搬入状態の第1工程を示す図である。
【図27】ディスクの搬入状態の第2工程を示す図である。
【図28】ディスクの搬入状態の第3工程を示す図である。
【図29】ディスクの搬入状態の第4工程を示す図である。
【図30】ディスクの搬入状態の第5工程を示す図である。
【図31】ディスク支持アームの動作状態の第1工程を示す図である。
【図32】ディスク支持アームの動作状態の第2工程を示す図である。
【図33】ディスク支持アームの動作状態の第3工程を示す図である。
【図34】ディスク支持アームの動作状態の第4工程を示す図である。
【図35】ディスク支持アームの動作状態の第5工程を示す図である。
【図36】ディスク支持アームの動作状態の第6工程を示す図である。
【図37】ディスク支持アームの搬出時の動作状態を説明する図である。
【図38】ディスク支持アームの機能を説明する図である。
【図39】本発明の動作態様を説明する図である。
【図40】ローディングモータに流れる電流の態様を説明する図である。
【図41】従来のディスク装置の機能を説明する図である。
【図42】従来のディスク装置の機能を説明する図である。
【図43】ディスクの中心孔の形態を説明する図である。
【図44】従来のディスク装置の動作態様を説明する図である。
【図45】従来のディスク装置における不具合を説明する図である。
【符号の説明】
【0070】
1・・・・・・ディスク装置
2・・・・・・シャーシケース
3・・・・・・ベゼル
4・・・・・・押釦
5・・・・・・インジケータ
6・・・・・・ベースパネル
7・・・・・・クランプヘッド
8・・・・・・フレーム部材
9・・・・・・緩衝支持構造
10・・・・・ターンテーブル
11・・・・・スピンドルモータ
12・・・・・光ピックアップ
13・・・・・キャリアブロック
14・・・・・ガイドシャフト
15・・・・・ガイドシャフト
16・・・・・スレッドモータ
17・・・・・ディスク支持アーム
18・・・・・ホルダー
19・・・・・支持板
20・・・・・枢支ピン
21・・・・・第1のリンクアーム
22・・・・・引張コイルバネ
23・・・・・第2のリンクアーム
24・・・・・リベットピン
25・・・・・枢支ピン
26・・・・・ロックレバー
27・・・・・捻りコイルバネ
28・・・・・リミットスイッチ
29・・・・・起動ピン
30・・・・・ローディングモータ
31・・・・・ウオームギヤ
32・・・・・ダブルギヤ
33・・・・・ダブルギヤ
34・・・・・ダブルギヤ
35・・・・・ギヤベース
36・・・・・ホルダー
37・・・・・枢支ピン
38・・・・・圧縮コイルバネ
39・・・・・リミットスイッチ
40・・・・・スライダー部材
41・・・・・枢支ピン
42・・・・・引張コイルバネ
43・・・・・ローディングスライダー
44・・・・・レバーアーム
45・・・・・ギヤ部材
46・・・・・押圧ピン
47・・・・・ダブルギヤ
48・・・・・ギヤフレーム
49・・・・・作用片
50・・・・・誘引アーム
51・・・・・スライド部材
52・・・・・スライド部材
53・・・・・従動ピン
54・・・・・弾性リング
55a・・・・リンク部材
55b・・・・リンク部材
55c・・・・従動ピン
56・・・・・クランプ解除ピン
57・・・・・従動ピン
58・・・・・枢支ピン
59・・・・・枢支ピン
60・・・・・ローラ
A・・・・・・ディスクドライブ機構
B・・・・・・ヘッドユニット
C・・・・・・駆動機構
D・・・・・・ディスク
Da・・・・・中心孔
E・・・・・・搬送機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランプヘッドを備えたターンテーブルおよびスピンドルモータからなるディスクドライブ機構を設けたフレーム部材を上下動させることにより前記クランプヘッドによりディスクの中心孔のクランプまたはクランプの解除が可能となるようにし、且つ、ディスクを本体内へローディングまたは本体外へアンローディングさせるため、該ディスクを前記フレーム部材上で支持しつつ水平方向に前進後退させる複数のアームと前記フレーム部材を上下動させる駆動機構を備え、該フレーム部材を複数回上下動させてディスクの中心孔をクランプするようにしたディスク装置において、
前記フレーム部材の駆動機構の駆動源となるローディングモータに供給される電圧の方向が反転する遷移時に、電圧の供給が停止される微少期間が介在するようにしたことを特徴とするディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公開番号】特開2007−115377(P2007−115377A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−308603(P2005−308603)
【出願日】平成17年10月24日(2005.10.24)
【出願人】(000003676)ティアック株式会社 (339)
【Fターム(参考)】