説明

ディスク識別装置、ディスク挿排装置及びディスク装置

【課題】ディスク装置内に挿入されたディスクの枚数を電気的に識別し、その識別結果に基づいてディスク装置の機構を制御することで安定したディスク挿排を実現できるとともに、ディスク装置の機構やディスクのダメージを低減できるディスク装置を提供する。
【解決手段】筐体100のディスク挿入口付近には、装置内に挿入されたディスク300に接触し、ディスクを搬送し、ディスクの挿入及び排出を行うローラ部材101、102が設けられる。また、ローラ部材102のレバー係合部102aと係合し、軸部材109aを支点に回動可能なレバー部材109やレバー部材109の変位を検出するプッシュスイッチ110が設けられる。装置内にディスク300が挿入された場合、ローラ部材102がディスク上側方向(図面A方向)に、レバー部材109が図面H方向に変位し、レバー部材109の変位をプッシュスイッチ110で検出することで装置内に挿入されたディスクの厚みを検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク装置、ディスク装置内に挿入されたディスクを識別するディスク識別装置、ディスクの挿入及び排出を行うディスク挿排装置、及びディスク装置を備える電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のディスク識別装置を備えた車載用のオーディオ機器などのディスク装置は、図28及び図29に示すように、上下の固定式ディスクガイド部材30、31、32、33の間の隙間をディスク1枚分の厚み以上、2枚分の厚み以下にすることで装置内へのディスク2枚挿入を防止する構成を有している。
【0003】
【特許文献1】特開2001−312850号公報(図7、図9(b))
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のディスク装置においては、上下ディスクガイド部材の耐力以上の力でディスクが2枚挿入されると、上下ディスクガイド部材が変形または破損し、その後のディスクの2枚挿入に対する耐力が著しく低下するとともに、2枚挿入されたディスクに破損や傷が発生する場合がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ディスク装置内に挿入されたディスクの枚数を電気的に識別し、その識別結果に基づいてディスク装置の機構を制御することで安定したディスク挿排を実現できるとともに、ディスク装置の機構やディスクのダメージを低減できるディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のディスク識別装置は、ディスク装置内に挿入されたディスクを識別するものであって、前記ディスクの厚み方向に移動可能で、前記ディスクの上面又は下面に接触する厚み検出部材と、前記厚み検出部材の前記厚み方向位置を電気的に検出するディスク位置検出手段と、前記ディスク位置検出手段の出力に基づいて、装置内に挿入されたディスクが1枚か複数枚かを識別する枚数識別手段を備えるものである。
【0007】
この構成により、装置内に挿入されたディスクに接触する部材のディスク厚み方向の位置を検出することで、装置内に挿入されたディスクが1枚か複数枚かを電気的に識別し、その識別結果に基づいて機構を制御することでディスクの光透過率や光反射率などの特性に影響されずに安定したディスク厚み検出およびディスク搬送を実現できるとともに、機構やディスクのダメージを低減できる。
【0008】
また、本発明のディスク識別装置は、前記厚み検出部材が、前記ディスクを押圧してディスクの搬送を行うディスク搬送用ローラを含むものを含む。この構成により、装置内に挿入されたディスクの光透過率の大小にかかわらず、安定したディスク厚み検出を実現するとともに、ディスク厚み検出機構の省部品化を実現することができる。
【0009】
また、本発明のディスク識別装置は、前記ディスク搬送用ローラの前記厚み方向変位を増大して前記ディスク位置検出手段に伝達する第1のレバー部材を備えるものを含む。この構成により、装置内に挿入されたディスクの厚みに対する検出感度を向上させることでディスク厚み検出の誤検出の可能性を低減し、安定したディスク厚み検出を実現することができる。
【0010】
また、本発明のディスク識別装置は、ディスク挿入方向の手前側に配置され、前記ディスクに接触することで移動する第2のレバー部材を備え、前記枚数識別手段は、前記第2のレバー部材の移動タイミングに基づいて、前記ディスクの挿入枚数を識別するものを含む。この構成により、装置内に複数枚のディスクが挿入された際のディスクのずれ量が大きい場合には、ディスク厚み検出手段による厚み検出より早期に装置内に挿入されたディスクが1枚か複数枚かを識別することで、安定したディスクの2枚挿入防止が実現できる。また、さらにずれ量が大きく、装置内に複数枚のディスクが挿入されたにもかかわらず、ディスク厚み検出手段による厚み検出で装置内に挿入されたディスクが1枚か複数枚かを識別できないような場合でも、レバーの動作タイミングにより、装置内に挿入されたディスクが1枚か複数枚かを識別することで、安定したディスクの2枚挿入防止が実現できる。
【0011】
また、本発明のディスク識別装置は、前記ディスク位置検出手段が、前記厚み検出部材の位置に応じて状態が変化するスイッチ手段を備えるものを含む。この構成により、ディスク位置の検出を簡単に行うことができる。
【0012】
また、本発明のディスク挿排装置は、上記したディスク識別装置の識別結果に基づいて前記ディスクの挿入及び排出を行うものである。この構成により、装置内に挿入された複数枚のディスクの種類や光透過率や光反射率などの特性やずれ量にかかわらず安定したディスクの2枚挿入防止が実現できる。
【0013】
また、本発明のディスク挿排装置は、複数枚のディスクの挿入及び排出が可能なディスク搬送経路を有するものを含む。この構成により、複数枚のディスクが強制的に押し込まれても装置やディスクが破損しないため、安定したディスク挿排を実現できるとともに、メカやディスクのダメージを低減できる。
【0014】
また、本発明のディスク装置は、上記したディスク識別装置と、上記したディスク挿排装置を備えるものである。この構成により、装置内に挿入された複数枚のディスクの種類や光透過率や光反射率などの特性やずれ量にかかわらず安定したディスクの2枚挿入防止が実現できるとともに、複数枚のディスクが強制的に押し込まれても装置やディスクが破損しないため、安定したディスク挿排を実現できるとともに、メカやディスクのダメージを低減できる。
【0015】
また、本発明の電子装置は、上記した装置を備えるものである。この構成により、装置内に挿入された複数枚のディスクの種類や光透過率や光反射率などの特性やずれ量にかかわらず安定したディスクの2枚挿入防止が実現できるとともに、複数枚のディスクが強制的に押し込まれても装置やディスクが破損しないため、安定したディスク挿排を実現できるとともに、メカやディスクのダメージを低減できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ディスク装置内に挿入されたディスクの枚数を電気的に識別し、その識別結果に基づいてディスク装置の機構を制御することで安定したディスク挿排を実現できるとともに、ディスク装置の機構やディスクのダメージを低減できる。さらに、装置内に挿入されたディスクの厚みに対する検出感度を向上させることでディスク厚み検出の誤検出の可能性を低減し、安定したディスク厚み検出を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態のディスク装置について、図面を用いて説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1及び図2及び図3に本発明の第1の実施の形態のディスク装置を示す。図1は本発明の第1の実施の形態のディスク装置要部の上面図、図2は本発明の第1の実施の形態のディスク装置要部の側面図、図3は本発明の第1の実施の形態のディスク装置要部の前面図である。図1及び図2及び図3において、筐体100の前面にはディスク挿入口100aが配置されている。
【0019】
筐体100のディスク挿入口100a付近には、挿入されたディスクに接触し、動力を伝達することによって、ディスク300を搬送し、ディスク300の挿入(ローディング)及び排出(イジェクト)を行う搬送手段を構成するローラ部材101、102や、ローラ部材101を回転させる動力源(図示していない。)が設けられている。ローラ部材102は、ディスク300の挿入(ローディング)及び排出(イジェクト)時にローラ部材101と共動して回転する。
【0020】
ローラ部材101は筐体100に対して上下方向(図面A方向またはB方向)の移動が規制されている。また、ローラ部材102は筐体100に対して上下方向(図面A方向またはB方向)に移動可能であり、ローラ部材102を付勢する弾性部材(図示していない。)の作用により、ローラ部材102は筐体100に対して下方向(図面B方向)に付勢されている。
【0021】
したがって、装置内にディスク300が挿入されると、ローラ部材102が筐体100に対して上方向(図面A方向)に移動し、ディスク300はローラ部材101とローラ部材102の間に押圧される。ローラ部材102の上方向(図面A方向)への移動可能量はディスクが複数枚(例えば2枚)挿入された場合の移動量以上確保しており、装置内に複数枚のディスクが挿入された場合でも、ローラ部材101とローラ部材102は回転可能にディスクを押圧し、ローディングやイジェクトが可能な構成になっている。このように、ローラ部材102は、ディスク300の上面に接触して筐体100に対して上下方向(図面A方向またはB方向)、すなわちディスク300の厚み方向に移動する厚み検出部材として機能する。
【0022】
また、筐体100のディスク挿入口100a付近でローラ部材101、102よりローディング方向奥側には、ディスク300がディスク装置の内部に挿入された際にディスク300の外周と接触する軸部103aを有するレバー部材103と、ディスク300がディスク装置の内部に挿入された際にディスク300の外周と接触する軸部104aを有するレバー部材104が設けられている。
【0023】
レバー部材103とレバー部材104は筐体100に対して左右方向(図面C方向、D方向)にスライド可能に設けられており、レバー部材103とレバー部材104の間には、レバー部材103とレバー部材104をディスク挿入口中央側に付勢する弾性部材(図示していない。)が設けられている。したがって、装置内にディスクが挿入されていない状態では、レバー部材103とレバー部材104は筐体100に設けたストッパ部(図示していない。)に接触して2つのレバー部材103,104は初期位置に保持されている。
【0024】
また、筐体100のディスク挿入口100a付近には、突起105aを有したポジションセンサー105と、突起106aを有したポジションセンサー106が設けられている。ポジションセンサー105の突起105aはレバー部材103の溝103bと係合しており、レバー部材103の左右方向(図面C方向、D方向)の変位をポジションセンサー105で検出可能に構成されている。同様に、ポジションセンサー106の突起106aはレバー部材104の溝104bと係合しており、レバー部材104の左右方向(図面C方向、D方向)の変位をポジションセンサー106で検出可能に構成されている。
【0025】
また、筐体100のディスク挿入口100a付近には、発光素子107と、発光素子107と対をなす受光素子108が設けられており、装置内にディスクが挿入された場合には、発光素子107から発光された光がディスクにより遮光され、受光素子108の出力がHiに変化することで装置内へのディスクの挿入を検出可能に構成されている。なお、受光素子108は遮光されている状態のときにHiを出力し、受光している状態のときにLoを出力するようになっている。
【0026】
また、筐体100のディスク挿入口100a付近には、レバー部材109とレバー部材109の位置に応じて状態が変化するプッシュスイッチ110が設けられている。レバー部材109には軸部材109aと溝109bとスイッチ接触部109cとストッパ接触部109dが設けられている。レバー部材109は筐体100に対し軸部材109aを中心に回動可能に配置されている。また、レバー部材109の溝109bにはローラ部材102に設けたレバー係合部102aが係合しており、ローラ部材102の上方向(図面A方向)に移動するとレバー部材109が図面H方向に回動するように構成されている。また、筐体100にはレバー部材109を図面G方向に付勢する弾性部材(図示していない。)が設けられており、装置内にディスク300が挿入されていない状態では、レバー部材109に設けたストッパ接触部109dが筐体100に設けたストッパ部100bに接触してレバー部材109は初期位置に保持されている。
【0027】
したがって、ディスク300が挿入されると、ディスク300に接触してローラ部材102が移動し、ローラ部材102の移動に応じてレバー部材109が回動する。レバー部材109の回動量に応じてプッシュスイッチ110の状態が変化するので、挿入したディスクの位置に応じた電気信号を得ることができる。レバー部材109は回転支点となる軸部材109aからスイッチ接触部109cの距離が軸部材109aから溝109bの距離より大きくすることで、ローラ部材102の上方向(図面A方向)への変位を増大してプッシュスイッチ110に伝達し、装置内に挿入されたディスクの厚みのばらつきにより1枚のディスクが挿入されたか、複数枚(例えば2枚)のディスクが挿入されたかの検出精度を向上するように構成されている。
【0028】
なお、装置内にディスク300が挿入されていない場合やローラ部材101とローラ部材102の間に1枚のディスク300が押圧された場合にはレバー部材109に設けたスイッチ接触部109cがプッシュスイッチ110に接触しないためプッシュスイッチ110の出力はHiのまま変化せず、ローラ部材101とローラ部材102の間に複数枚(例えば2枚)のディスクが押圧された場合にレバー部材109に設けたスイッチ接触部109cがプッシュスイッチ110に接触するためプッシュスイッチ110の出力がLoを示すように構成されている。このようにプッシュスイッチ110の出力により装置内挿入されたディスクの厚みを検出可能に構成されている。
【0029】
また、ディスク装置には、ディスク300に接触するローラ部材111aを有し、筐体100に設けられた軸部材100cを支点に回動可能に設けられたレバー部材111と、レバー部材111に設けられたスイッチ接触部111bに接触することで、レバー部材111の変位を検出するプッシュスイッチ112や、レバー部材111を図面F方向に付勢する弾性部材112が設けられている。より詳細に説明すると、ディスク装置の内部にディスクが挿入されていない状態では、レバー部材111は弾性部材112により図面F方向に付勢されており、レバー部材111のローラ部材111aが筐体100に設けたストッパ部100dに接触することで、レバー部材111は初期位置に保持されている。またこの時のレバー部材111のスイッチ接触部111bはプッシュスイッチ113に接触していない。ディスク装置の内部にディスクが挿入された場合には、レバー部材111に設けたローラ部材111aがディスクに接触することで、レバー部材111は図面F方向に回動し、レバー部材111のスイッチ接触部111bはプッシュスイッチ113に接触する。なお、プッシュスイッチ113はディスクを検出している状態のときにHiを出力し、ディスクを検出していない状態のときにLoを出力するようになっている。
【0030】
また、ディスク記録再生部200は、ディスクを回転させるスピンドルモータ201やディスクの情報を記録再生するための光ピックアップ202や前記光ピックアップ202をディスクの内周及び外周方向に駆動するトラバースモータ203を備えている。
【0031】
(1)ディスク300のローディング動作
まず、ディスク300に対するディスク装置のローディング動作について図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11を用いて説明する。なお、本実施の形態のディスク装置は、12cmのディスクの挿入、排出を行って再生又は記録を行うものであるが、8cmのディスクも取扱い可能である。8cmのディスクの再生又は記録を行う場合は、中心部に8cmディスクを保持するアダプタを利用する。8cmディスクを保持したアダプタは、12cmディスク300と同様に取り扱われるので、説明は省略する。
【0032】
ディスク300が利用者によってディスク装置に設けた筐体100のディスク挿入口100aの内部に挿入されると、発光素子107から発光された光がディスク300で遮光され、受光素子108の出力がHiに変化することで、ディスク装置内部にディスク300が挿入されたことを検出し、ディスク装置は動力源の動作を開始させて、ローラ部材101の回転を開始する(図4、図5参照)。
【0033】
ディスク300が利用者によって更に挿入されると、ディスク300がローラ部材101、102間に押圧され、ディスク300のオートローディングが開始される。また、ローラ部材102が上方向(図面A方向)に変位することにより、ローラ部材102のレバー係合部102aとレバー部材109の溝109bの関係でレバー部材109は軸部材109aを支点にして図面H方向に回動する。しかし、装置内に挿入されたディスクが1枚の場合にはレバー部材109のスイッチ接触部109cとプッシュスイッチ110は接触せず、プッシュスイッチ110の出力はHiのまま変化しない(図6参照)。
【0034】
ディスク300のオートローディングが継続されると、ディスク300はレバー部材103と104それぞれの軸部材103aと104aに接触し、レバー部材103は図面C方向に、レバー部材104は図面D方向にスライドを開始する。それにより、ポジションセンサー105と106の出力レベルが増加し、ディスク300の最大径の部分が軸部材103aと104aに接触する状態でポジションセンサー105と106の出力レベルが最大になる(図7参照)。
【0035】
さらにディスク300が進行すると、ディスク300はレバー部材111のローラ部材111aに接触し、レバー部材111は弾性部材112の付勢力に反して図面E方向への回動を開始する。そして、レバー部材111が回動し、レバー部材111のスイッチ接触部111bがプッシュスイッチ113と接触することで、プッシュスイッチ113の出力がHiからLoに変化する(図8参照)。
【0036】
さらにディスク300が進行すると、ディスク300とレバー部材103の軸部材103a、レバー部材104の軸部材104aの接触が解除され、レバー部材103と104は初期位置に保持される。そして、ポジションセンサー105と106の出力レベルも初期位置に戻る(図9参照)。
【0037】
さらにディスク300が進行すると、ディスク300とローラ部材101、102の押圧が解除され、ディスク300はレバー部材111と弾性部材112の作用により、記録再生位置方向に移動される。また、レバー部材111とプッシュスイッチ113の係合が解除され、プッシュスイッチ113の出力がLoからHiに変化する。プッシュスイッチ113の出力がHiに変化したタイミングで図示していない駆動源の動作を停止させることでローラ部材101の回転が停止する。
【0038】
次に、図示していない機構によりディスク300はディスク記録再生部200による記録再生位置に搬送され、スピンドルモータ201上に保持される。この動作により、ディスク300のローディング動作を完了し、ディスク装置はディスク300の記録再生可能状態になる(図10参照)。
【0039】
図11は、以上の動作中におけるポジションセンサー105、106、受光素子108、プッシュスイッチ110、113の状態を示している。
【0040】
(2)ディスク300のイジェクト動作
次に、ディスク300に対するディスク装置のイジェクト動作について図12、図13を用いて説明する。
【0041】
まず、図示していない機構によりスピンドルモータ201上のディスク300の保持を解除し、ディスク300のイジェクト動作を開始する。
【0042】
次に、図示していない機構によりディスク300はイジェクト方向に搬送され、ディスク300はレバー部材111のローラ部材111aに接触し、レバー部材111は弾性部材112の付勢力に反して図面E方向への回動を開始する。そして、レバー部材111が回動し、レバー部材111のスイッチ接触部111bがプッシュスイッチ113と接触することで、プッシュスイッチ113の出力がHiからLoに変化する。プッシュスイッチ113の出力がHiに変化したタイミングで図示していない駆動源の動作を開始させることでローラ部材101の回転を開始する(図12参照)。
【0043】
さらに図示していない機構によりディスク300が搬送されると、ディスク300とローラ部材101が接触し、ローラ部材101と102の間に押圧されることで、ディスク300のローラ部材101によるディスク搬送が開始される。
【0044】
ディスク300はローディング時と逆のタイミングでイジェクト方向に進行し、ディスク300はイジェクト完了位置まで搬送される。なお、ディスク300のイジェクト完了の検出は、受光素子108やポジションセンサー105や106、または図示していない検出手段によって行う(図13参照)。
【0045】
この動作により、ディスク300のイジェクト動作を完了する。
【0046】
(3)複数枚のディスク300に対する動作
次に、複数枚のディスク300に対するディスク装置の動作について図14、図15、図16、図17、図18を用いて説明する。ここでは、2枚のディスクが、若干ずれた状態で重なり、ディスク挿入口100aの内部に挿入されるものとする。
【0047】
複数枚のディスク300が利用者によってディスク装置に設けた筐体100のディスク挿入口100aの内部に挿入されると、発光素子107から発光された光が先行しているディスク300で遮光され、受光素子108の出力がHiに変化することで、ディスク装置内部にディスク300が挿入されたことを検出し、ディスク装置は動力源の動作を開始させて、ローラ部材101の回転を開始する。
【0048】
複数枚のディスク300が利用者によって更に挿入されると、先行しているディスク300とローラ部材101、102間に押圧されることによって、ディスク300のオートローディングが開始される(図14参照)。
【0049】
ローラ部材102が上方向(図面A方向)に変位することにより、ローラ部材102のレバー係合部102aとレバー部材109の溝109bの関係でレバー部材109は軸部材109aを支点にして図面H方向に回動する。そして、2枚のディスク300の厚み方向に重なった部分がローラ部材101、102間に押圧されると、ローラ部材102とレバー部材109はレバー部材109のスイッチ接触部109cとプッシュスイッチ110が接触する状態まで変位し、プッシュスイッチ110の出力がHiからLoに変化する(図15参照)。プッシュスイッチ110の出力が変化するにより、装置内に複数枚のディスク300が挿入されたことを識別し、ディスク300のオートローディングを停止するとともに、図示していない駆動源の動作方向を逆転することで、ローラ部材101の回転方向を逆転し、複数枚(例えば2枚)のディスク300をイジェクト完了位置まで搬送する。
【0050】
図16は、以上の動作中におけるポジションセンサー105、106、受光素子108、プッシュスイッチ110、113の状態を示している。なお、プッシュスイッチ110の出力の変化の検出、複数枚挿入の判断、ローラ部材101の逆転指示は、図示しない制御部によって行う。
【0051】
次に、複数枚(例えば2枚)のディスク300のずらし量が大きく、厚み方向の重なりがない状態で装置内に挿入された場合の動作を説明する。この場合、1枚目のディスク300をローディングした状態では、プッシュスイッチ110の出力レベルに変化が生じない。また、先行しているディスク300とレバー部材103の軸部材103a、レバー部材104の軸部材104aの係合が解除され、ポジションセンサー105と106の出力レベルが初期位置に戻る。
【0052】
この状態で、2枚目のディスク300を進行させると、後方のディスク300とレバー部材103の軸部材103a、レバー部材104の軸部材104aが係合し、レバー部材103は図面C方向に、レバー部材104は図面D方向にスライドを開始する。それにより、ポジションセンサー105と106の出力レベルが増加する。このタイミングで装置内に複数枚のディスク300が挿入されたことを検出し、ディスク300のオートローディングを停止するとともに、図示していない駆動源の動作方向を逆転することで、ローラ部材101の回転方向を逆転し、2枚目のディスク300をイジェクト完了位置まで搬送する。
【0053】
なお、本実施の形態においては、図示していない動力源によりローラ部材101を回転することでディスク300のローディングやイジェクトを行う構成としていたが、本発明によれば、図示していない動力源によりローラ部材102を回転することでディスク300のローディングやイジェクトを行う構成であってもよい。
【0054】
また、本実施の形態においては、ディスク300の下面の位置をローラ部材101で規制し、ディスク300の上面位置に応じてローラ部材102を移動可能にし、ローラ部材102の変位をレバー部材109とプッシュスイッチ110で検出する構成としていたが、ディスク300の上面の位置をローラ部材102で規制し、ディスク300の下面位置に応じてローラ部材101を移動可能にし、ローラ部材101の変位をレバー部材109とプッシュスイッチ110で検出する構成であってもよい。
【0055】
また、本実施の形態においては、レバー部材109とレバー部材111の変位をそれぞれプッシュスイッチ110と113で検出する構成としていたが、前記2つのレバーの変位を発光素子と受光素子の組合せやポジションセンサーで検出する構成であってもよい。
【0056】
また、本実施の形態においては、ローラ部材102の変位をレバー部材109とプッシュスイッチ110で検出する構成としていたが、ローラ部材102の変位を直接プッシュスイッチ、または発光素子と受光素子の組合せ、またはポジションセンサーで検出する構成であってもよい。また同様に、ローラ部材102の変位を規制するとともにローラ部材101を変位可能にし、ローラ部材101の変位を直接プッシュスイッチ、または発光素子と受光素子の組合せ、またはポジションセンサーで検出する構成であってもよい。
【0057】
また、本実施の形態においては、レバー部材103、104の装置左右方向(図面C方向、D方向)の変位をポジションセンサー105、106で検出する構成としていたが、レバー部材103、104のスライド開始位置と装置左右方向の最大変位位置を検出するための発光素子と受光素子の組合せやプッシュスイッチで検出する構成であってもよい。
【0058】
(第2の実施の形態)
図19及び図20に本発明の第2の実施の形態のディスク装置を示す。図19は本発明の第2の実施の形態の形態のディスク装置要部の上面図、図20は本発明の第2の実施の形態の形態のディスク装置要部の側面図である。
【0059】
本実施の形態では、レバー部材114と装置内に挿入されたディスク300に接触するローラ部材115が設けられ、厚み検出部材として機能する。また、レバー部材114の位置に応じて状態が変化するプッシュスイッチ116が設けられている。レバー部材114には軸部材114aとスイッチ接触部114bとストッパ接触部114cが設けられている。また、レバー部材114にはローラ部材115が軸部材115aを支点に回動可能に設けられている。レバー部材114は筐体100に対し軸部材114aを中心に回動可能に配置されている。また、筐体100にはレバー部材114を図面K方向に付勢する弾性部材(図示していない。)が設けられており、装置内にディスクが挿入されていない状態では、レバー部材114に設けたストッパ接触部114cが筐体100に設けたストッパ部100eに接触してレバー部材114は初期位置に保持されている。この位置ではレバー部材に回動可能に設けられたローラ部材115はローラ部材101と102で形成されたディスク搬送路に突出するように構成されている。また、レバー部材114にローラ部材115を設けるとともに、ローラ部材115を装置内に挿入されたディスクと接触させることで、装置内に挿入されたディスクに対する接触傷を低減するように構成されている。
【0060】
また、装置内に挿入されたディスク300と接触するローラ部材115はディスク搬送用のローラ部材101と102よりディスク挿入方向奥側で、かつ、ローラ部材101と102に隣接した位置に配置されている。これにより、装置内にディスクを挿入する際のディスクの傾きにより1枚のディスクが挿入されたか、複数枚のディスクが挿入されたかを誤検出する可能性を低減するように構成されている。
【0061】
本実施の形態のディスク装置は、第1の実施の形態のディスク装置と同様、中心部に8cmディスクを保持するアダプタも挿入可能である。図22に8cmディスクを保持した8cmアダプタの上面図、図23に8cmディスクを保持した8cmアダプタの断面図を示す。また、図21に8cmアダプタに装着された8cmディスクが挿入されたディスク装置要部の上面図を示す。
【0062】
図21に示すように、装置内に挿入されたディスク300と接触するローラ部材115は8cmアダプタ301が装置内に挿入された場合に、8cmアダプタ301に設けられた複数の8cmディスク保持爪301aが通過し得る範囲よりディスク挿入方向に対して幅方向外側に配置されている。これにより、ディスク厚み(図面t302)やアダプタ厚み(図面t301)より突出した複数の8cmディスク保持爪の厚み(図面t301a)部分とローラ部材115が接触することを防止し、装置内に中心部に8cmディスク302を保持した8cmアダプタ301が挿入された際に1枚のディスクが挿入されたか、複数枚のディスクが挿入されたかを誤検出する可能性を低減するように構成されている。
【0063】
なお、装置内にディスク300が挿入されていない場合や1枚のディスク300が挿入された場合にはレバー部材114に設けたスイッチ接触部114bがプッシュスイッチ116に接触しないためプッシュスイッチ116の出力はHiのまま変化せず、ローラ部材101とローラ部材102の間に複数枚(例えば2枚)のディスクが押圧された場合にレバー部材114に設けたスイッチ接触部114bがプッシュスイッチ116に接触するためプッシュスイッチ116の出力がLoを示すように構成されている。このようにプッシュスイッチ116の出力により装置内挿入されたディスクの厚みを検出可能に構成されている。
【0064】
なお、その他の装置の構成は本発明の第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0065】
次に、本実施の形態のディスク装置のローディング動作、イジェクト動作、及び複数のディスクに対する動作について説明する。
【0066】
(1)ディスク300のローディング動作
ディスク300が利用者によってディスク装置に設けた筐体100のディスク挿入口100aの内部に挿入されると、発光素子107から発光された光がディスク300で遮光され、受光素子108の出力がHiに変化することで、ディスク装置内部にディスク300が挿入されたことを検出し、ディスク装置は動力源の動作を開始させて、ローラ部材101の回転を開始する。
【0067】
ディスク300が利用者によって更に挿入されると、ディスク300とローラ部材101、102間に押圧され、ディスク300のオートローディングが開始される。
【0068】
ディスク300のオートローディングが継続されると、ディスク300はレバー部材114に設けたローラ部材115に接触し、レバー部材114は軸部材114aを支点にして図面J方向に回動する。しかし、装置内に挿入されたディスクが1枚の場合にはレバー部材114のスイッチ接触部114bとプッシュスイッチ116は接触せず、プッシュスイッチ116の出力はHiのまま変化しない。
【0069】
さらにディスク300が進行すると、ディスク300はレバー部材103と104それぞれの軸部材103aと104aに接触し、レバー部材103は図面C方向に、レバー部材104は図面D方向にスライドを開始する。それにより、ポジションセンサー105と106の出力レベルが増加し、ディスク300の最大径の部分が軸部材103aと104aに接触する状態でポジションセンサー105と106の出力レベルが最大になる。
【0070】
さらにディスク300が進行すると、ディスク300はレバー部材111のローラ部材111aに接触し、レバー部材111は弾性部材112の付勢力に反して図面E方向への回動を開始する。そして、レバー部材111が回動し、レバー部材111のスイッチ接触部111bがプッシュスイッチ113と接触することで、プッシュスイッチ113の出力がHiからLoに変化する。
【0071】
さらにディスク300が進行すると、ディスク300とレバー部材103の軸部材103a、レバー部材104の軸部材104aの接触が解除され、レバー部材103と104は初期位置に保持される。そして、ポジションセンサー105と106の出力レベルも初期位置に戻る。
【0072】
さらにディスク300が進行すると、ディスク300とローラ部材101、102の押圧が解除され、ディスク300はレバー部材111と弾性部材112の作用により、記録再生位置方向に移動される。また、レバー部材111とプッシュスイッチ113の係合が解除され、プッシュスイッチ113の出力がLoからHiに変化する。プッシュスイッチ113の出力がHiに変化したタイミングで図示していない駆動源の動作を停止させることでローラ部材101の回転が停止する。
【0073】
次に、図示していない機構によりディスク300はディスク記録再生部200による記録再生位置に搬送され、スピンドルモータ201上に保持される。この動作により、ディスク300のローディング動作を完了し、ディスク装置はディスク300の記録再生可能状態になる。
【0074】
(2)ディスク300のイジェクト動作
まず、図示していない機構によりスピンドルモータ201上のディスク300の保持を解除し、ディスクのイジェクト動作を開始する。次に、図示していない機構によりディスク300はイジェクト方向に搬送され、ディスク300はレバー部材111のローラ部材111aに接触し、レバー部材111は弾性部材112の付勢力に反して図面E方向への回動を開始する。そして、レバー部材111が回動し、レバー部材111のスイッチ接触部111bがプッシュスイッチ113と接触することで、プッシュスイッチ113の出力がHiからLoに変化する。プッシュスイッチ113の出力がHiに変化したタイミングで図示していない駆動源の動作を開始させることでローラ部材101の回転を開始する。
【0075】
さらに図示していない機構によりディスク300が搬送されると、ディスク300とローラ部材101が接触し、ローラ部材101と102の間に押圧されることで、ディスク300のローラ部材101によるディスク搬送が開始される。ディスク300はローディング時と逆のタイミングでイジェクト方向に進行し、ディスク300はイジェクト完了位置まで搬送される。
【0076】
なお、ディスク300のイジェクト完了の検出は、受光素子108やポジションセンサー105や106、または図示していない検出手段によって行う。この動作により、ディスク300のイジェクト動作を完了する。
【0077】
(3)複数枚のディスク300に対する動作
次に、複数枚(この例では2枚)のディスク300に対するディスク装置の動作について図24、図25、図26、図27を用いて説明する。図24は本発明の第2の実施の形態における2枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図、図25は本発明の第2の実施の形態の1枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の側面図、図26は本発明の第2の実施の形態の2枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の側面図、図27は本発明の第2の実施の形態の2枚のディスクがディスク挿排部を通過するときのディスク装置の各センサーの出力のタイミングチャートである。
【0078】
2枚のディスク300が利用者によってディスク装置に設けた筐体100のディスク挿入口100aの内部に挿入されると、発光素子107から発光された光が先行しているディスク300で遮光され、受光素子108の出力がHiに変化することで、ディスク装置内部にディスク300が挿入されたことを検出し、ディスク装置は動力源の動作を開始させて、ローラ部材101の回転を開始する。
【0079】
2枚のディスク300が利用者によって更に挿入されると、先行しているディスク300とローラ部材101、102間に押圧されることによって、ディスク300のオートローディングが開始される。
【0080】
ディスク300のオートローディングが継続されると、ディスク300はレバー部材114に設けたローラ部材115に接触し、レバー部材114は軸部材114aを支点にして図面J方向に回動する。そして、複数枚(例えば2枚)のディスク300の厚み方向に重なった部分がローラ部材115に接触すると、レバー部材114はレバー部材114のスイッチ接触部114bとプッシュスイッチ116が接触する状態まで回動し、プッシュスイッチ116の出力がHiからLoに変化する。プッシュスイッチ116の出力が変化するにより、装置内に複数枚(例えば2枚)のディスク300が挿入されたことを識別し、ディスク300のオートローディングを停止するとともに、図示していない駆動源の動作方向を逆転することで、ローラ部材101の回転方向を逆転し、2枚のディスク300をイジェクト完了位置まで搬送する。
【0081】
複数枚(例えば2枚)のディスク300のずらし量が大きく、厚み方向の重なりがない状態で装置内に挿入された場合の動作については、ディスクの位置をレバー部材114とプッシュスイッチ116を用いて検出することを除いて、第1の実施の形態のディスク装置と同様であるので説明を省略する。
【0082】
なお、本実施の形態においては、図示していない動力源によりローラ部材101を回転することでディスク300のローディングやイジェクトを行う構成としていたが、本発明によれば、図示していない動力源によりローラ部材102を回転することでディスク300のローディングやイジェクトを行う構成であってもよい。
【0083】
また、本実施の形態においては、ディスク300の下面の位置をローラ部材101で規制し、ディスク300の上面位置に応じてローラ部材102を移動可能にし、レバー部材114とローラ部材115をディスク300の上面側に配置する構成としていたが、ディスク300の上面の位置をローラ部材102で規制し、ディスク300の下面位置に応じてローラ部材101を移動可能にし、レバー部材114とローラ部材115をディスク300の下面側に配置する構成であってもよい。
【0084】
また、本実施の形態においては、レバー部材111とレバー部材114の変位をそれぞれプッシュスイッチ113と116で検出する構成としていたが、前記2つのレバーの変位を発光素子と受光素子の組合せやポジションセンサーで検出する構成であってもよい。
【0085】
また、本実施の形態においては、レバー部材114とローラ部材115とレバー部材114の変位を検出するプッシュスイッチ116で装置内に挿入されたディスクの厚みを検出する構成としていたが、ローラ部材115を設けたプッシュスイッチで装置内に挿入されたディスクの厚みを直接検出する構成であってもよい。
【0086】
また、本実施の形態においては、レバー部材103、104の装置左右方向(図面C方向、D方向)の変位をポジションセンサー105、106で検出する構成としていたが、レバー部材103、104のスライド開始位置と装置左右方向の最大変位位置を検出するための発光素子と受光素子の組合せやプッシュスイッチで検出する構成であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0087】
以上のように、本発明のディスク装置は、ディスク装置内に挿入されたディスクの厚み方向に移動可能で、前記ディスクの上面又は下面に接触する厚み検出部材と、前記厚み検出部材の前記厚み方向位置を電気的に検出するディスク位置検出手段と、前記ディスク位置検出手段の出力に基づいて、前記ディスクの挿入枚数を識別する枚数識別手段を備えることにより、ディスク装置内に挿入されたディスクの枚数を電気的に識別し、その識別結果に基づいてディスク装置の機構を制御することで安定したディスク挿排を実現できるとともに、ディスク装置の機構やディスクのダメージを低減できるという効果を有し、ディスク装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施の形態のディスク装置要部の上面図
【図2】本発明の第1の実施の形態のディスク装置要部の側面図
【図3】本発明の第1の実施の形態のディスク装置要部の前面図
【図4】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図5】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の側面図
【図6】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の側面図
【図7】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図8】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図9】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図10】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図11】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過するときのディスク装置の各センサーの出力のタイミングチャート
【図12】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図13】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、ディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図14】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図15】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の側面図
【図16】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過するときのディスク装置の各センサーの出力のタイミングチャート
【図17】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図18】本発明の第1の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過するときのディスク装置の各センサーの出力のタイミングチャート
【図19】本発明の第2の実施の形態のディスク装置要部の上面図
【図20】本発明の第2の実施の形態のディスク装置要部の側面図
【図21】本発明の第2の実施の形態のディスク装置において、8cmアダプタに装着された8cmディスクが挿入されたディスク装置要部の上面図
【図22】本発明の実施の形態のディスク装置に使用される8cmディスクを保持した8cmアダプタの上面図
【図23】本発明の実施の形態のディスク装置に使用される8cmディスクを保持した8cmアダプタの断面図
【図24】本発明の第2の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の上面図
【図25】本発明の第2の実施の形態のディスク装置において、1枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の側面図
【図26】本発明の第2の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過しているときのディスク装置要部の側面図
【図27】本発明の第2の実施の形態のディスク装置において、2枚のディスクがディスク挿排部を通過するときのディスク装置の各センサーの出力のタイミングチャート
【図28】従来のディスク挿排装置を示す正面図
【図29】従来のディスク挿排装置に2枚のディスクが重ねて挿入された場合のディスク挿排装置要部を示す正面図
【符号の説明】
【0089】
100 筐体
100a ディスク挿入口
100b ストッパ部
100c 軸部材
100d ストッパ部
101 ローラ部材
102 ローラ部材
102a レバー係合部
103 レバー部材
103a 軸部材
103b 溝
104 レバー部材
104a 軸部材
104b 溝
105 ポジションセンサー
105a 軸部材
106 ポジションセンサー
106a 軸部材
107 発光素子
108 受光素子
109 レバー部材
109a 軸部材
109b 溝
109c スイッチ接触部
109d ストッパ接触部
110 プッシュスイッチ
111 レバー部材
111a ローラ部材
111b スイッチ接触部
112 弾性部材
113 プッシュスイッチ
200 ディスク記録再生部
201 スピンドルモータ
202 光ピックアップ
203 トラバースモータ
300 ディスク
301 8cmアダプタ
301a 8cmディスク保持爪
302 8cmディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク装置内に挿入されたディスクを識別するディスク識別装置であって、
前記ディスクの厚み方向に移動可能で、前記ディスクの上面又は下面に接触し、前記ディスクを押圧してディスクの搬送を行うディスク搬送用ローラを有した厚み検出部材と、
前記厚み検出部材の前記厚み方向位置を検出するディスク位置検出手段と、
前記ディスク位置検出手段の出力に基づいて、前記装置内に挿入されたディスクが1枚か複数枚かを識別する枚数識別手段と、
前記ディスク搬送用ローラの前記厚み方向の変位を前記厚み方向とは異なる方向の変位に変換して増大し、前記ディスク位置検出手段に伝達する第1のレバー部材と、を備えたディスク識別装置。
【請求項2】
請求項1記載のディスク識別装置であって、
前記第1のレバー部材は、前記ディスク搬送用ローラの前記厚み方向の変位を前記搬送用ローラの回動方向の変位に変換して増大するディスク識別装置。
【請求項3】
請求項1記載のディスク識別装置であって、
前記第1のレバー部材は、回転支点となる軸部材と前記搬送用ローラと係合する溝と前記ディスク位置検出手段に接触可能に設けられたスイッチ接触部とを備え、
前記軸部材から前記スイッチ接触部までの距離が前記軸部材から前記溝への距離より大きく設定されたディスク識別装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項記載のディスク識別装置であって、
ディスク挿入方向の手前側に配置され、前記ディスクに接触することで移動する第2のレバー部材を備え、
前記枚数識別手段は、前記第2のレバー部材の移動タイミングに基づいて、前記ディスクの挿入枚数を識別するディスク識別装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項記載のディスク識別装置であって、
前記ディスク位置検出手段は、前記厚み検出部材の位置に応じて状態が変化するスイッチ手段を備えるディスク識別装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項記載のディスク識別装置の識別結果に基づいて前記ディスクの挿入及び排出を行うディスク挿排装置。
【請求項7】
請求項6記載のディスク挿排装置であって、
複数枚のディスクの挿入及び排出が可能なディスク搬送経路を有するディスク挿排装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項記載のディスク識別装置と、
請求項6又は7記載のディスク挿排装置を備えるディスク装置。
【請求項9】
請求項8項記載のディスク装置を備える電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−305544(P2008−305544A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−198171(P2008−198171)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【分割の表示】特願2005−8971(P2005−8971)の分割
【原出願日】平成17年1月17日(2005.1.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】