説明

ディスプレイ装置

【課題】パネルのうちカメラと対応する部分に透過孔が形成されている非表示領域まで液晶を注入させた、ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】上部基板と下部基板との間に液晶が充填された状態で密封されるパネルを含むディスプレイユニットと、前記ディスプレイユニットを支持するためのガイドフレームとを含み、前記ガイドフレームは、前記パネルの側面をガイドするためのガイド側壁と、前記パネルを支持するためのパネル支持部とを含み、前記パネル支持部のうち第1パネル支持部には、カメラが取り付けられるカメラ収納部が形成され、前記上部基板のうち前記第1パネル支持部に載置される第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記カメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、前記液晶は、前記パネルの表示領域及び前記第1非表示領域に充填されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置に係り、特に、カメラが内蔵されているボーダーレスタイプのディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、陰極線管(Cathode Ray Tube)の短所である重さと体積を減らすことができる各種平板状のディスプレイ装置が開発されている。このような平板ディスプレイ装置としては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel)、電界放出表示装置(Fied Emission Display Device)、発光表示装置(Light Emitting Display Device)などが活発に研究されているが、量産化技術、駆動手段の容易性、高画質の具現という長所によって液晶表示装置が注目を集めている。
【0003】
最近は、これら平板ディスプレイ装置の技術的な面の研究開発とともに、ユーザーによりアピールできる製品のデザイン的な面での研究開発の必要性が特に著しくなっている。そのため、ディスプレイ装置の厚さを最小化(スリム化)する努力が継続されており、ユーザーの美的感覚に訴えて購買を刺激することができる美しさの増したデザインに対するニーズが漸増している。
【0004】
しかし、これまで行われてきたディスプレイ装置のスリム化または美感増進のためのデザインの開発は、従来のディスプレイ装置を構成する構成要素をそのまま採用しつつ、その構成要素の構造を変える方式であった。そのため、ディスプレイ装置のスリム化や新しいデザインを開発するにおいて、ある程度限界がある。
【0005】
例えば、液晶表示装置の場合は、従来は、パネルとバックライトユニットを収容するために、下部ケースと上部ケースが必ず使用された。また、ノートパソコン、モニタ、モバイル機器またはテレビなどとして製品化するために、別途の前面セットカバーと後面セットカバーが追加的に使用された。
【0006】
このように、下部ケースと上部ケース、及びこれに加えて、製品の前面及び後面セットカバーが必ず使用されるため、液晶表示装置の厚さを減らしたり、デザインを変更するのに限界があった。特に、上部ケース及び前面セットカバーは、液晶ディスプレイパネルの上部の縁を必ず覆うことになるので、それによって、液晶表示装置の幅が増さざるを得ず、また、液晶表示装置の枠の幅が増し、枠の段差によって多様で革新的なデザインを考案するのに障害になっている。
【0007】
また、最近は画像チャット、画像会議などのためのカメラが内蔵されたノートパソコンが製品として発売されている。これによって、カメラの設置のための別途の空間が必要になるので、ノートパソコン画面の枠の幅がさらに増し、枠部分の段差によって多様で革新的なデザインを考案するのに障害になっている。
【0008】
一方、前記のような問題を解決するための方法として、ディスプレイ装置の平面に段差がない多様な形態のディスプレイ装置が開発されている。
【0009】
このようなディスプレイ装置のうち、特に、パネルの下端にカメラが装着されている場合、パネルの上部基板の上に蒸着されているブラックマトリックスのうちカメラと対応する位置には、ブラックマトリックスが除去された状態の透過孔が形成されているので、ディスプレイ装置の外部の光がブラックマトリックスの影響を受けずに、カメラに流入するようにしている。
【0010】
しかし、前記のような従来の技術では、透過孔の周辺のブラックマトリックスと下部基板との間に空間が形成されることによって、外圧によって上部基板が押される場合、透過孔の周辺に陥没現象が発生し、したがって、透過孔と隣接している表示領域にムラが生じるという問題点が発生している。
【0011】
また、前記のような従来の技術では、透過孔の周辺のブラックマトリックスと下部基板との間に真空状態の空き空間が形成されることによって、ガラス材質の上部基板及び透過孔を通過した光の回折によって、カメラで撮影されたイメージ上に同心円状の回折パターンが生じるという問題点が発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前述した問題点を解決するためのもので、パネルのうちカメラと対応する部分に透過孔が形成されている非表示領域まで液晶を注入させた、ディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【0013】
また、本発明は、前述した問題点を解決するためのもので、パネルの表示領域と、パネルのうちカメラと対応する部分に透過孔が形成されている非表示領域との間にシールが形成されており、表示領域にのみ液晶が充填されている、ディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【0014】
また、本発明は、前述した問題点を解決するためのもので、パネルのうちカメラと対応する部分に透過孔が形成されている非表示領域に、上部基板の陥没を防止するためのカラムスペーサが形成されている、ディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【0015】
また、本発明は、前述した問題点を解決するためのもので、パネルの非表示領域のうちカメラと対応するように透過孔が形成されている透過部をシールにより密封し、その内部を液体、固体、気体のうちいずれか一つの充填物質によって充填させた、ディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする、
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記目的を達成するための本発明によるディスプレイ装置は、上部基板と下部基板との間に液晶が充填された状態で密封されるパネルを含むディスプレイユニットと、前記ディスプレイユニットを支持するためのガイドフレームとを含み、前記ガイドフレームは、前記パネルの側面をガイドするためのガイド側壁と、前記パネルを支持するためのパネル支持部とを含み、前記パネル支持部のうち第1パネル支持部には、カメラが取り付けられるカメラ収納部が形成され、前記上部基板のうち前記第1パネル支持部に載置される第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記カメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、前記液晶は、前記パネルの表示領域及び前記第1非表示領域に充填されていることを特徴とする。
【0017】
前記目的を達成するための本発明によるまた他のディスプレイ装置は、上部基板と下部基板との間に液晶が充填された状態で密封されるパネルを含むディスプレイユニットと、前記ディスプレイユニットを支持するためのガイドフレームとを含み、前記ガイドフレームは、前記パネルの側面をガイドするためのガイド側壁と、前記パネルを支持するためのパネル支持部とを含み、前記パネル支持部のうち第1パネル支持部には、カメラが取り付けられるカメラ収納部が形成され、前記上部基板のうち前記第1パネル支持部に載置される第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記カメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、前記パネルの表示領域と前記第1非表示領域との間には第1シールが形成され、前記液晶は、前記表示領域にのみ充填されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
前記のような本発明によれば、次のような効果がある。
【0019】
すなわち、本発明は、パネルのうちカメラと対応する部分に透過孔が形成されている非表示領域まで液晶を注入したり、または、パネルのうちカメラと対応する部分に透過孔が形成されている非表示領域に、上部基板の陥没を防止するためのカラムスペーサを形成したりすることによって、透過孔の周辺の上部基板の陥没を防止して、表示領域のムラの発生を防止できるという効果を提供する。
【0020】
また、本発明は、パネルの非表示領域のうちカメラと対応するように透過孔が形成されている透過部をシールにより密封し、その内部を液体、固体、気体のうちいずれか一つの充填物質によって充填させて、透過孔が形成された透過部の内部屈折率を基板の屈折率とほぼ同一に形成することによって、透過孔の周辺での回折現象を防止して、カメラによって撮影されたイメージ上での回折パターンの発生を防止できるという優れた効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明によるディスプレイ装置が適用されるノートパソコンの一例示図である。
【図2】本発明によるディスプレイ装置を概略的に説明するための断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるディスプレイ装置の細部断面図である。
【図4】本発明の第2実施例によるディスプレイ装置の細部断面図である。
【図5】本発明によるディスプレイ装置の底面を示す平面図である。
【図6】本発明の第3実施例によるディスプレイ装置の細部断面図である。
【図7】本発明によるディスプレイ装置に適用されるパネルの平面図である。
【図8】本発明によるディスプレイ装置の細部断面図である。
【図9】本発明によるディスプレイ装置のパネルに形成される第1シールの例示図である。
【図10】本発明によるディスプレイ装置のパネルに形成される第1シールの例示図である。
【図11】本発明によるディスプレイ装置のパネルに形成される第1シールの例示図である。
【図12】本発明によるディスプレイ装置のパネルに形成される第1シールの例示図である。
【図13】本発明によるディスプレイ装置のパネルに形成される第1シールの例示図である。
【図14】本発明によるディスプレイ装置のまた他の細部断面図である。
【図15】本発明によるディスプレイ装置に適用されるパネルのまた他の平面図である。
【図16】本発明によるディスプレイ装置のまた他の細部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明によるディスプレイ装置が適用されるノートパソコンの一例示図である。
【0024】
本発明によるディスプレイ装置10は、ノートパソコンなどの小型端末機に装着されて用いられるもので、特に、小型端末機を用いるユーザーの映像を収集できるカメラ400がパネルの下部に内蔵されているという特徴を有している。
【0025】
また、本発明によるディスプレイ装置10はボーダーレス(Borderless)を具現するために、外観を形成する平面が、段差なしに平らに形成されているという特徴を有している。
【0026】
すなわち、前記のような機能を遂行するための本発明によるディスプレイ装置10は、図1に示すように、小型端末機であるノートパソコンのモニタとして機能することができる。一方、このようなモニタは、セットカバー100がディスプレイ装置10を取り囲んでいる形態で構成され、セットカバー100とディスプレイ装置の平面には段差がないという特徴を有している。
【0027】
一方、本発明によるディスプレイ装置10は、前記のように、その平面に段差がないように形成することができるが、セットカバーの端部が平面の外郭を狭いベゼル(Narrow Bezel)で取り囲むこともできる。
【0028】
すなわち、本発明は、外部の光がパネルの非表示領域に形成されている透過孔を通じてカメラレンズに流入するようにするためのもので、以下で説明するセットカバーまたはガイドフレームの端部がパネルの非表示領域の一部を取り囲んで、パネルの平面と段差が生じるように構成することもでき、セットカバーまたはガイドフレームの端部とパネルの平面が段差がないように構成することもできる。
【0029】
したがって、以下では、説明の便宜上、セットカバーまたはガイドフレームの端部とパネルの平面とが段差がないように構成されているディスプレイ装置を本発明の一例として説明するが、段差があるディスプレイ装置の場合にも、本発明を適用することができる。
【0030】
図2は、本発明によるディスプレイ装置を概略的に説明するための断面図で、図1に示すA’−Aの切断面を示す断面図である。
【0031】
本発明によるディスプレイ装置10は、前記のような小型端末機に装着されて、映像を出力するモニタを形成するもので、図2に示すように、ガイドフレーム200及びディスプレイユニット300を含んで構成され、セットカバー100に装着されて固定される。また、セットカバー100とガイドフレーム200との間、またはガイドフレーム200とディスプレイユニットのパネル301との間には、カメラ400が装着される。すなわち、本発明によるディスプレイ装置10は、セットカバー100によってカバーされた状態で小型端末機のモニタを形成することができる。一方、本発明によるディスプレイ装置10は、セットカバー100を含むものであっても良いが、以下では、セットカバーを除外したものを一例として本発明を説明する。すなわち、セットカバー100は、ディスプレイ装置の外観をカバーするもので、実質的にはノートパソコンのモニタと共に端末機の外観を形成するものと見られる。
【0032】
まず、セットカバー100は、四角枠状に形成されて、ガイドフレーム200を支持すると共に、ガイドフレーム200の側面を取り囲むことによって、ディスプレイ装置10をカバーする役割をする。
【0033】
ここで、セットカバー100は、プラスチック材質または金属材質からなることができ、セットプレート101及びセット側壁102を含んで構成される。
【0034】
セットプレート101は、平板形状として製品化されたディスプレイ装置の底面カバーの役割をする。
【0035】
セット側壁102は、セットプレート101から垂直に折り曲がって収納空間を形成する。このような、セット側壁102は、以下で説明するガイドフレーム200の側面を取り囲むように形成されて、ディスプレイ装置の側面カバーの役割をする。
【0036】
一方、セット側壁の端部は、図2に示すように、パネル301の平面と段差がないように形成することもでき、前記のように、パネルの平面の外郭方向から平面の内部方向に折り曲がって、平面と段差を有するように形成することもできる。
【0037】
次に、ガイドフレーム200は、ディスプレイユニット300を支持する機能を遂行するもので、セットカバー100に設けられる収納空間に収納される。このようなガイドフレーム200は、ガイド側壁202、パネル支持部204及び下端支持部206を含んでおり、特に、パネル支持部のうちカメラが装着される部分には、カメラ穴208が形成されている。
【0038】
ガイド側壁202は、セットカバー100のセット側壁102と並ぶように垂直に形成され、四角フレーム形状に形成されて、ディスプレイユニット300の側面を取り囲む。ここで、ガイド側壁202の上部面は、ディスプレイユニット300の側面を取り囲み、ディスプレイユニット300の上縁部と重ならないように外部に露出してディスプレイユニット300の枠を形成する。
【0039】
パネル支持部204は、ガイド側壁202からセット側壁102と反対の方向に突出して、ディスプレイユニット300のうち、特にパネル301を支持する。すなわち、パネル支持部は、四角フレーム形状のガイド側壁202の4つの角にすべて形成されて、パネルを支持する。
【0040】
パネル支持部204は、第1パネル支持部204a、第2パネル支持部204b、第3パネル支持部、第4パネル支持部に区分することができる。
【0041】
ここで、第1パネル支持部204aは、図2に示すように、パネル支持部のうちカメラが配置される部分のことをいう。また、第2パネル支持部204bは、第1パネル支持部204aの反対側面のことをいう。すなわち、第1パネル支持部と第2パネル支持部は、四角フレーム形状のガイド側壁202の4つの側壁のうち、互いに対向する側壁にそれぞれ形成されている。また、第3パネル支持部(図示せず)と第4パネル支持部(図示せず)は、四角フレーム形状のガイド側壁の残りの2つの側壁にそれぞれ形成されている。
【0042】
前記のように構成されたパネル支持部のうち特に、カメラ400が配置される第1パネル支持部204aには、カメラ400のレンズがパネル301を通じて外部に露出できるようにカメラ穴208が形成されている。
【0043】
一方、図2には、第1パネル支持部204aの下端にカメラを配置するものと図示されているが、第1パネル支持部とパネルとの間にカメラを配置することもでき、この場合、第1パネル支持部の形状はU字状に形成することができる。すなわち、図2では、第1パネル支持部が逆U字状に形成されており、第1パネル支持部の下端にカメラが配置され、第1パネル支持部にはカメラ穴が形成されているが、第1パネル支持部がU字状に形成された場合には、カメラが第1パネル支持部とパネルとの間に配置され、第1パネル支持部には別途のカメラ穴が形成されない。
【0044】
ここで、カメラを配置できるように第1パネル支持部の上端または下端に形成された空間は、カメラ収納部500という。すなわち、カメラ収納部500は、図2に示すように、第1パネル支持部とセットプレート101との間に形成することもでき、第1パネル支持部とパネル301との間に形成することもできる。
【0045】
すなわち、第1パネル支持部204aはパネル301を支持する一方、カメラ400を収納するために、ガイド側壁202から突出して多様な形態で形成されることができる。
【0046】
下端支持部206は、パネル支持部の下端またはガイド側壁の下端からセット側壁102と反対の方向に突出して、パネル支持部の下端に形成されており、反射板307、導光板308、光学フィルム部309及び光源350などを支持する機能を遂行する。
【0047】
すなわち、下端支持部206は、パネル支持部204の下端に形成されて、前記のような構成要素を支持するためのもので、カメラが収納される第1パネル支持部204aから突出した場合には、図2に示すように、第1パネル支持部の端部の下部からセット側壁と反対方向に突出しており、その他には、パネル支持部の下端でガイド側壁202からセット側壁102と反対方向に突出している。
【0048】
また、図示していないが、カメラが配置される第1パネル支持部には、カメラ収納部の左右側にカメラ収納部とほぼ同じ形態の空間をさらに形成することもでき、前記空間には、ノートパソコンに使用されるアンテナまたはアンテナワイヤーなどを配置することができる。
【0049】
最後に、ディスプレイユニット300は、パネル301、偏光板311、312、310、光学フィルム部309、導光板308、反射板307及び光源350を含んで構成することができる。
【0050】
パネル301は、上部基板301a及び下部基板301bが接合して構成されるもので、各種素子が形成されている表示領域と表示領域の外郭に形成された非表示領域とに区分される。ここで、非表示領域は、再び第1非表示領域、第2非表示領域、第3非表示領域及び第4非表示領域に区分することができる。第1非表示領域は、第1パネル支持部204aに載置される部分であり、第2非表示領域は、第2パネル支持部204bに載置される部分であり、第3非表示領域と第4非表示領域は、それぞれ第3パネル支持部と第4パネル支持部に載置される部分である。
【0051】
前記のようなパネル301は、上部基板と下部基板との間に注入される液晶を、下部基板に印加される電圧を用いて駆動させることによって、光源350から放出された光の透過量によって映像を出力するもので、多様な形態で構成することができる。
【0052】
光源350は、パネルに光を供給するためのもので、多様な種類の光源が利用可能であるが、最近は発光ダイオード(LED)を用いて構成している。
【0053】
導光板308は、光源から出射された光を拡散及び反射させて、パネル方向に導く機能を遂行する。すなわち、導光板308は、図2及び図3に示すように、光源350が側面に形成されている側光型ディスプレイ装置に備えられ、光源から出射された光をパネル方向に反射させる機能を遂行する。
【0054】
光学フィルム部309は、導光板308を通過した光を拡散させたり、または導光板を通過した光が液晶パネルに垂直に入射できるようにしたりするためのもので、拡散シート(diffuser sheet)、プリズムシート(prism sheet)などを含んで多様に形成することができる。
【0055】
反射シート307は、導光板の底面に備えられて、光源から出射された光をパネル方向に反射させる機能を遂行する。すなわち、光源から出射されて導光板に流入した光は、導光板に形成されているパターンなどによって屈折して、パネル方向に反射するが、反射せずに導光板の底面を通じて外部に流出する光もあり得るので、反射シートは、このような光を再び反射させて、パネル方向に導く機能を遂行する。
【0056】
偏光フィルム311、312、310(Polarizing Film)は、液晶を含んで形成されるパネルの平面または底面に付着されるもので、パネルに印加される電圧のオン/オフ(On/Off)によって、所望の方向成分の光のみを通過させる機能をする。
【0057】
一方、本発明は、ディスプレイユニットのうち特に、パネルの構造に特徴があるものであって、以下では、図3乃至図16を参照して、本発明によるディスプレイ装置の細部構成を説明する。
【0058】
図3は、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置の細部断面図で、図2に示したD部分を詳細に示すものである。
【0059】
すなわち、図3は、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置の細部断面図で、特にパネルの断面を細部的に示す例示図である。
【0060】
まず、パネルは、上部基板301a、下部基板301b、及び上部基板と下部基板との間に形成された液晶層で構成されている。
【0061】
下部基板は、駆動素子アレイ(Array)基板であって、図面に具体的に図示されてはいないが、下部基板には、複数の画素(pixel)が形成されており、それぞれの画素には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)のような駆動素子(driving device)が形成されている。
【0062】
上部基板は、カラーフィルタ(Color Filter)基板であって、カラーを具現するためのカラーフィルタ層が形成されている。
【0063】
また、下部基板及び上部基板には、それぞれ画素電極及び共通電極(common electrode)が形成されており、液晶層の液晶分子を配向するための配向膜(alignment layer)が塗布されている。
【0064】
下部基板及び上部基板は、基板の外郭に形成されたシーラント(sealant)によって合着され、下部基板及び上部基板間に形成されたスペーサ(spacer)によって一定のセルギャップ(cell gap)が維持される。
【0065】
前記のような構成を有するパネルは、下部基板に形成された駆動素子によって液晶分子を駆動して、液晶層を透過する光量を制御することによって情報を表示することになる。
【0066】
一方、前記のように構成されたパネルのうち、下部基板は、駆動素子を形成する駆動素子アレイ基板工程によって形成され、上部基板は、カラーフィルタを形成するカラーフィルタ基板工程によって形成される。
【0067】
駆動素子アレイ基板工程は、下部基板上に配列されて画素領域を定義する複数のゲートライン(Gate Line)及びデータライン(Data Line)を形成し、画素領域のそれぞれに、前記ゲートラインとデータラインに接続される駆動素子である薄膜トランジスタを形成した後、薄膜トランジスタに接続されて、薄膜トランジスタを通じて信号が印加されることによって液晶層を駆動する画素電極を形成することによってなされる。
【0068】
カラーフィルタ基板工程は、上部基板にブラックマトリックスを形成し、その上部にカラーフィルタを形成した後、共通電極を形成することによってなされる。
【0069】
一方、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置に適用されるパネルの上部基板には、前記のように、ブラックマトリックス301kが塗布されており、このようなブラックマトリックスは、パネルの第1非表示領域にも形成されており、第1非表示領域に形成されているブラックマトリックスには、カメラと対応する位置に透過孔301gが形成されている。このような透過孔は、カラーフィルタ基板工程のうちエッチング工程によって形成することができる。すなわち、上部基板301a上にブラックマトリックス301k、カラーフィルタ(図示せず)及び共通電極301cを蒸着した後、マスクによるエッチング工程によって透過孔301gを形成する。このとき、透過孔は、ブラックマトリックスが、カラーフィルタまたは共通電極と共にエッチングされて形成される。
【0070】
また、上部基板の共通電極または平坦層には、上部基板と下部基板とのセルギャップを一定に維持させるためのスペーサが形成される。スペーサにはカラムスペーサ(column spacer)を使用するのが望ましい。このようなカラムスペーサは、パネル全体にわたって同一の密度に、所望の位置に形成され得るという特徴を有している。すなわち、所望の位置にカラムスペーサを形成することによって、上部基板と下部基板とのセルギャップが一定に維持されて、開口率が低下するのを防止できるようになる。
【0071】
また、下部基板には、カラムスペーサと対応する突起を形成することができる。このような突起は、カラムスペーサが基板に接触するとき、押され不良を防止する機能を遂行する。
【0072】
前記のように、上部基板で蒸着されて形成されるカラムスペーサは、下部基板に直接接触して、上部基板と下部基板とのセルギャップを維持させることもでき、突起と接触してセルギャップを維持させることもできる。
【0073】
すなわち、カラムスペーサが形成された上部基板と、下部基板との合着によってパネルが形成される。
【0074】
最後の工程で、パネルの縁はシール301f(Seal)によって密封され、その状態でシール注入口を通じてシール液晶が液晶層に注入された後、最終的にシール注入口を密封させることによって、パネルが完成する。
【0075】
この時、本発明は、図3に示すように、液晶が第1非表示領域まで形成されるという特徴を有している。
【0076】
すなわち、本発明は、第1非表示領域301dの液晶層にまで液晶を注入することによって、第1非表示領域に形成されている透過孔301gの周辺の陥没現象を防止できるという特徴を有している。
【0077】
また、液晶の屈折率が、空気の屈折率または真空の屈折率よりもガラスの屈折率に近い。したがって、第1非表示領域301dの液晶層に液晶が注入されると、透過孔の周辺での回折現象を防止することができる。これによって、カメラによって撮影されたイメージ上での回折パターンが発生する現象を防止することができる。
【0078】
図4は、本発明の第2実施例によるディスプレイ装置の細部断面図で、図2に示したD部分を詳細に示したものである。
【0079】
本発明の第2実施例によるディスプレイ装置は、第1実施例と比較するとき、パネル内部の構成が異なるという点を除外しては、第1実施例と同一の構造で構成されているので、以下では、第1実施例の説明と重複する内容は省略したり、簡単に説明する。
【0080】
すなわち、図4は、本発明の第2実施例によるディスプレイ装置の細部断面図で、特にパネルの断面を細部的に示した例示図である。
【0081】
まず、パネルは、上部基板301a、下部基板301b、及び上部基板と下部基板との間に形成された液晶層で構成されている。
【0082】
下部基板301bの構成及び製造方法は、第1実施例の下部基板の構成及び製造方法と同一である。
【0083】
上部基板301aの構成は、第1実施例と比較するとき、第1非表示領域301dにもカラムスペーサ301hが形成されているという特徴を有している。すなわち、本発明の第2実施例は、第1非表示領域のブラックマトリックス301kに透過孔301gが形成されており、透過孔を境界としてその両側周辺にはカラムスペーサ301hが形成されている。
【0084】
そのために、上部基板には、ブラックマトリックス、カラーフィルタ及び共通電極が順次蒸着された後、前記のような工程によって、第1非表示領域のブラックマトリックスに透過孔が形成され、その以後にカラムスペーサが透過孔の周辺に形成される。
【0085】
最後の工程で、表示領域の縁は、第1シール301eによって密封され、その状態でシール注入口を通じてシール液晶が液晶層に注入された後、最終的にシール注入口を密封させることによって、パネルが完成する。
【0086】
ここで、第1シール301eは、図4に示すように、第1非表示領域及び表示領域を境界に形成されている。すなわち、第1実施例では、第1非表示領域と表示領域との間にシールが形成されていない状態で、第1非表示領域にも液晶が充填されていた。しかし、第2実施例では、第1非表示領域と表示領域との間に第1シールが形成される一方、第1シールにより密封される表示領域にのみ液晶が注入される。
【0087】
また、第1非表示領域の縁は、第2シール301fによって密封され、第2シールによって上部基板と下部基板がセルギャップを維持することになる。
一方、上部基板の製作過程で、第1非表示領域に形成された透過孔の周辺には、前記のように、少なくとも一つのカラムスペーサが形成されており、第1シールと第2シールにより密封される第1非表示領域には、図3に示すように、カラムスペーサが形成されている。
【0088】
ここで、カラムスペーサ301hは、前記のように、上部基板の製作過程を通じて形成されるもので、第1非表示領域301dには、表示領域の下部基板に形成されている各種パターンが形成されていないため、カラムスペーサと下部基板に一定間隔が形成されているものと図示されている。
【0089】
すなわち、表示領域に形成されるカラムスペーサは、下部基板に形成されている各画素を構成する各パターン層の高さを考慮して、その高さが計算されて蒸着されるもので、第1非表示領域のカラムスペーサもまた、表示領域のカラムスペーサと共に上部基板上に形成されるので、下部基板に画素を形成するためのパターンが形成されていない第1非表示領域では、下部基板と一定間隔で離れた形状で形成される。しかし、第1非表示領域に形成されるカラムスペーサは、表示領域のカラムスペーサとは別途の工程を通じて製作することができ、この場合、上部基板と下部基板との間のセルギャップを考慮した高さに形成されて、下部基板に接触するように形成することができる。
【0090】
前記のように、第1非表示領域には、画素を形成する各種パターンを形成しない理由は、第1非表示領域を支持する第1パネル支持部に形成されたアンテナ収納部に収納されるアンテナの機能を向上させるためである。
【0091】
すなわち、本発明によるディスプレイ装置の第1パネル支持部には、前記のように、カメラ収納部だけでなく、カメラ収納部の左右両側面にアンテナ収納部が形成されて、アンテナを収納することができる。したがって、アンテナが収納される場合には、下部基板の画素を形成する各種金属性分のパターンによってアンテナの性能が低下するのを防止するために、第1非表示領域の下部基板には、表示領域でのようなパターンが形成されない。
【0092】
また、表示領域でのようなパターンが下部基板に形成される場合、カメラへの光透過のために下部基板のパターンにも別途の透過孔を形成しなければならないので、本発明は、第1非表示領域には下部基板を形成するパターンを形成していない。下部基板の製作工程上、第1非表示領域にも表示領域と同一のパターンが形成されるとしたら、第1非表示領域に形成されたパターンはエッチング工程を通じて除去することができる。
【0093】
一方、前記のように、非表示領域に形成されている各カラムスペーサ301hは、下部基板と一定の間隔を有することになるが、実際にそのギャップは0.77μm程度で、無視する水準に該当する。
【0094】
したがって、第1非表示領域の透過孔の部分のパネルが外部の圧力によって押されても、カラムスペーサによってブラックマトリックスの陥没を防止することができ、これにより、上部基板の陥没も防止することができる。
【0095】
また、陥没が防止されるので、上部基板301aと下部基板301bとの間の間隔に変化がない。これは上部基板301aと下部基板301bとの間の屈折率を変化させない。したがって、透過孔の周辺での回折現象を防止することができる。これによって、カメラによって撮影されたイメージ上で回折パターンが生じる現象を防止することができる。
【0096】
図5は本発明によるディスプレイ装置の底面を示す平面図であり、(a)は、本発明の第1実施例と第2実施例の場合に実際に見える底面の形状を示したものである。また、(b)は、パネル支持部204と下端支持部に載置されているパネルを透視して示したものであり、特に、第2実施例によって製作されたディスプレイ装置のパネル内部に形成された第1シール301e及び第2シール301fを示している。
【0097】
本発明の第1実施例と第2実施例によるディスプレイ装置の底面は、図5の(a)に示したように、外郭がガイドフレーム200によって取り囲まれている。
【0098】
一方、ガイドフレーム200は、前記のように、セットカバー100のセット側壁102と並ぶように垂直に形成され、四角フレーム形状に形成されて、ディスプレイユニット300の側面を取り囲んでいるガイド側壁202で構成されているが、このようなガイド側壁は、図5の(a)で見える面の反対方向に突出しているため、図面上に図示されていない。
【0099】
パネル支持部204は、ガイド側壁からセットカバーと反対方向に突出して、パネルを支持するためのもので、特に、カメラが配置されるカメラ収納部500が形成されている第1パネル支持部204aには、カメラ穴208が形成されている。
【0100】
すなわち、第1パネル支持部204aの中央部分には、カメラを収納できるカメラ収納部500が形成され、カメラ収納部が形成されている第1パネル支持部には、カメラ穴208が形成されており、外部から偏光フィルムの第1外郭部及びパネルとカメラ穴208を通じて流入した光がカメラに流入することができる。
【0101】
下端支持部206は、パネル支持部と段差を有する状態で形成されて、パネルの下端に配置される導光板、光源、反射板、光学フィルム部などを支持する。このとき、図2に示したように、反射板307が最下端に配置されるので、図5の(a)では、下端支持部206に反射板307が載置されている状態で図示されている。
【0102】
一方、前記では、ディスプレイユニットが導光板と光源などを含む液晶表示装置であるものとして、本発明によるディスプレイ装置を説明したが、本発明はこれに限定されない。したがって、ディスプレイユニットは、プラズマディスプレイパネル、電界放出表示装置、発光表示装置などで構成することができる。
【0103】
また、図5の(b)は、本発明の第2実施例によるディスプレイ装置の底面を示したもので、前記のように、図5の(a)に示された図面で、パネル支持部204と下端支持部206に支持されているパネルを透視図で示したものである。したがって、図5の(b)には、第2実施例に適用されるパネルの内部に形成されている第1非表示領域の透過孔301gと、第1シール301e及び第2シール301fが示されている。
【0104】
すなわち、第2シールはパネルの最外郭に形成されるもので、パネル全体の最外郭に形成されており、第1シールはパネルの第1非表示領域301dと表示領域を境界に形成されている。
【0105】
図6は、本発明の第3実施例によるディスプレイ装置の細部断面図で、図2に示されたD部分を詳細に示したものである。
【0106】
本発明の第3実施例によるディスプレイ装置は、パネルの表示領域と第1非表示領域とを分離させるための第1シール301eが形成されており、第1非表示領域には液晶が充填されていないという点を除外しては、第1実施例と同一の構造で構成されている。また、本発明の第3実施例によるディスプレイ装置は、第1非表示領域にカラムスペーサが形成されていないという点を除外しては、第2実施例と同一の構造で構成されている。したがって、以下では、第1実施例または第2実施例の説明と重複する内容は省略したり、簡単に説明する。また、図6の(a)及び(b)は、ガイドパネルの構造が異なるだけで、その機能は同一である。
【0107】
まず、図6の(a)は、第1実施例と比較してみるとき、第1非表示領域301d及び表示領域が第1シール301eによって密封されており、第1シール301eと第2シール301fによって密封される第1非表示領域301dには液晶が充填されていないという特徴を有している。
【0108】
また、第2実施例と比較するとき、第1非表示領域にカラムスペーサを形成していないという特徴を有している。
【0109】
次に、図6の(b)は、(a)に示された本発明と比較してみるとき、カメラ収納部が形成される第1パネル支持部の構造が異なるという点を除外しては、(a)に示された第3実施例と同一の構造及び機能を遂行している。
【0110】
すなわち、上記で図2を参照して第1実施例を説明する中で言及したように、第1パネル支持部204aは逆U字状に形成されたり、またはU字状に形成することもでき、図6の(a)は逆U字状に形成されている第1パネル支持部を示し、図6の(b)はU字状に形成されている第1パネル支持部を示している。
【0111】
一方、本発明の第3実施例は、第1パネル支持部の接触によるパネルでのリップル(ripple)現象を防止するためのものである。
【0112】
すなわち、図6の(a)及び(b)に示された第3実施例は、パネルの下端に配置されるガイドフレームとの干渉によって生じられるリップルを防止するためのものである。
【0113】
詳細に説明すると、本発明の第3実施例は、上部基板に蒸着されているブラックマトリックスのうち、カメラと対応する部分に形成された透過孔の周辺を含む非表示領域を、第1シール301eを通じて隔離させる一方、非表示領域301dには液晶を注入しないことによって、パネルの下端でパネルを支持している第1パネル支持部によって、パネルにリップルが生じる現象を防止できるという効果を提供する。
【0114】
前記のような機能は、第1パネル支持部が(b)のように、U字状に形成される場合に、その効果を極大化することができる。すなわち、図6の(b)の場合、第1パネル支持部がU字状に形成されているため、透過孔の周辺を含む第1非表示領域が第1パネル支持部と接触されない。これによって、第1非表示領域と第1パネル支持部との間の干渉が発生しない。したがって、リップル現象も発生しない。
【0115】
以下では、図7乃至図16を参照して、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置を説明する。
【0116】
図7は、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置に適用されるパネルの平面図であり、図2に示されたディスプレイ装置のパネル301の平面を示したものである。また、図8は、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置の細部断面図であり、図2のD部分を詳細に示したものであり、特に、図8に示されたパネル301の断面は、図7に示されたB−B’部分の断面を示したものである。
【0117】
本発明の第4実施例によるディスプレイ装置に適用されるパネルは、上部基板301aと下部基板301bが、その間に液晶が充填されている状態で接合しているもので、上部基板と下部基板との間の液晶層は、パネルの外郭に形成されているシールにより密封されている。
【0118】
一方、本発明に適用されるパネルは、前記のように、各種素子が形成されており、映像が表示される表示領域360と、表示領域の外郭に形成された非表示領域とに区分することができる。ここで、シールは、パネルの非表示領域においてパネルの外郭に四角形の形態に形成されて、上部基板と下部基板との間を密封させる第2シール乃至第5シール301f、301m、301n、301p、及び第1非表示領域301dと表示領域360との間に形成されている第1シール301eに区分することができる。
【0119】
すなわち、第2シール乃至第5シール301f、301m、301n、301pは、パネルの4つの側面の最外郭に形成されるもので、パネル全体の最外郭に形成されており、第1シール301eは、パネルの第1非表示領域301dと表示領域360を境界に形成されている。
【0120】
また、第1非表示領域301dには、外部から流入した光がカメラレンズに流入できるようにするために、ブラックマトリックス301kが除去された状態の透過孔301gが形成されている。
【0121】
一方、第1シール301eは、図7の拡大された円部分に示されているように、透過孔の周辺(以下、単に‘透過部'という)を取り囲んでいる形態で構成することができる。すなわち、図7で透過部を取り囲んでいる第1シールは、第2シールと連結されており、透過部は、第1非表示領うち透過部を除外した部分(以下、簡単に‘真空部'という)とは遮断されており、表示領域とは貫通している。
【0122】
したがって、第1シール301eと第3シール乃至第5シール301m、301n、301pによって密封された状態の上部基板と下部基板との間(液晶層)に液晶を充填させると、透過部にも液晶が充填される。このとき、真空部は、真空状態で第1シールと第2シールにより密封される。
【0123】
一方、前記のような構成は、本発明の第4実施例による液晶表示装置の断面を示した図8を通じて確認することができる。ここで、図8に示された断面は、図7のB−B'方向の断面を含むパネルが装着されている本発明によるディスプレイ装置を示したもので、特に、図2のD部分の断面を詳細に示したものである。
【0124】
すなわち、図7及び図8に示されたように、本発明に適用されるパネルは、上部基板301a、下部基板301b、及び上部基板と下部基板との間に形成された液晶層で構成されている。
【0125】
上部基板301a、下部基板301b及び液晶層に対する説明は、上記の通りなので省略する。
【0126】
一方、図7及び図8で、第2シール301fは、パネルの第1非表示領域301dの外郭に形成されたシールを示しており、第1シール301eは、パネルの表示領域360と第1非表示領域301dの境界に形成されたシールを示している。
【0127】
ここで、第1シール301eは、図7に示されたように、第3シール301m及び第4シール301nから第2シール301fに平行な方向に延びて形成され、透過部を取り囲むように第2シール方向に折り曲がって第2シールと連結されている。一方、図8は、図7でB−B'方向の切断面を示しているので、図8では第1シール301eが点線で示されている。
【0128】
また、前記のように、透過部は、第1シール及び第2シールの一部分によって密封されているので、液晶が充填されることができ、透過部を除外した第1非表示領域の真空部は、真空状態で第1シール及び第2シールにより密封される。
【0129】
一方、本発明が、前記のように透過部を液晶によって充填させる理由は、液晶の散乱(Scattering)特性を用いて、透過孔301gを通過した光の回折による同心円状の回折パターンを相殺させるためである。
【0130】
すなわち、カメラによって撮影されたイメージ上に生じる同心円状の回折パターンと、パネルの外観上に見えるスペクトルムラ(Spectrum Mura)は、透過孔を通過した光の回折によって生じるところ、本発明は、透過孔とカメラレンズとの間の透過部に液晶を充填させることによって、液晶の散乱効果(Scattering)を用いて、前記のような問題点を解決している。
【0131】
特に、液晶は、上部基板及び下部基板を形成するガラス(Glass)の屈折率(n=1.51)と類似した屈折率(n=1.54)を有しているので、回折現象がより減衰することができ、これによって、前記のようなイメージ上での回折パターン及びパネル前面でのスペクトルムラがより減少することができる。
【0132】
一方、透過部を取り囲んでいる第1シールの形態は、図7及び図8に示された形態の他にも多様に形成することができる。
【0133】
図9乃至図13は、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置のパネルに形成される第1シールの多様な例示図で、透過部の周辺のシールパターンの多様な例示を、図7の拡大された円の形態で示したものである。
【0134】
まず、図9に示された第1シール301eは、第3シール及び第4シールから第2シールと平行に延びた後、透過部の周縁を取り囲む形態で構成されている。
【0135】
すなわち、図7に示された透過部が、第1シールと、第2シールの一部分によって取り囲まれた形態であるとすれば、図9に示された透過部は、第1シール301eのみで取り囲まれた形態で構成されている。
【0136】
次に、図10に示された第1シールは、第3シール及び第4シールから第2シールと平行に延びた後、透過部を取り囲む形態で構成されており、このとき、第2シール301fと隣接している第1シール301eが第2シールと重なるように形成されている。
【0137】
すなわち、図7に示された透過部が、透過部の一側が第2シールのみを用いて取り囲まれている形態であるとすれば、図10に示された透過部は、第1シールのみで取り囲まれており、ただし、第2シールと隣接している部分は、第1シール301eが第2シール301fと重なった形態で構成されている。
【0138】
次に、図11に示された第1シールは、図7に示された第1シールと同一の構造で形成され、追加的に、透過部と示領域間との間にも第1シールを形成するように構成されている。
【0139】
すなわち、図11に示された透過部は、第1シール301e及び第2シール301fの一部分によって、表示領域及び真空部と隔離された形態で構成されている。
【0140】
次に、図12に示された第1シールは、図9に示された第1シールと同一の構造で形成され、追加的に、透過部と示領域との間にも第1シールを形成するように構成されている。
【0141】
すなわち、図12に示された透過部は、第1シールによって、表示領域及び真空部と隔離された形態で構成されている。
【0142】
次に、図13に示された第1シールは、図10に示された第1シールと同一の構造で形成され、追加的に、透過部と示領域との間にも第1シールを形成するように構成されている。
【0143】
すなわち、図13に示された透過部は、第1シール301e及び、第1シールと第2シール301fの重なる部分によって、表示領域及び真空部と隔離された形態で構成されている。
【0144】
一方、前記のような各構成のうち、図7乃至図10に示された第1シールによっては透過部が表示領域と貫通している。したがって、図7乃至図10に示されたパネルの場合には透過部に液晶のみが充填されることができる。
【0145】
しかし、図11乃至図13に示された第1シールによっては、透過部が表示領域及び真空部のいずれとも隔離されて密封されている。したがって、図11乃至図13に示されたパネルの場合には透過部に液晶以外の充填物質を充填することができる。
【0146】
まず、図11乃至図13に示されたパネルの透過部には、液晶が充填物質として充填される。すなわち、液晶層に液晶を注入する方法のように、透過部を取り囲んでいる第1シールに注入口を形成し、液晶を注入した後、封止することができる。
【0147】
この場合、透過部に異物が集中する現象を防止することができる。すなわち、図7乃至図10に示されたパネルに液晶を注入する場合、上部基板と下部基板との間に残存していた異物が、透過部の方向に寄り集まる現象が発生することがあり、これによって、透過部に異物が集中して、光の透過率が低下することもあるが、図11乃至図13に示されたパネルの場合には、透過部が独立的に密封されているので、前記のような現象が発生しない。
【0148】
次に、図11乃至図13に示されたパネルの透過部には、上部基板及び下部基板を形成するガラス材質と類似した屈折率を有する液体または気体を充填することができる。
【0149】
すなわち、ガラスは、前記のように、約1.51の屈折率を有しているが、下記の表1に示されたように、1.51の屈折率と類似した屈折率を有する液体、気体または固体状態の多様な物質301r(以下、単に‘充填物質'という)を充填することができる。
【0150】
【表1】

【0151】
一方、前記のような充填物質301rが、液体または気体の場合は、液晶注入方法のように、透過部を形成する第1シールに注入口を形成し、液体または気体状態の充填物質を注入した後、封止することができる。
【0152】
また、充填物質が固体の場合は、透過部の形状と一致するよう加工された充填物質を透過部に位置させる方法を用いることができる。すなわち、第1シールにより密封された透過部は、液晶層のような完全な密封が要求されるものではないので、透過部を形成する第1シールに注入口を形成して、固体状態の充填物質を注入させた後、最終的に透過部の第1シールを密封させることができる。
【0153】
すなわち、前記のように、第1シールにより密封された投入部に、液体、固体または気体状態の充填物質を注入する方法は、ガラスの屈折率と類似した屈折率を有する充填物質によって、投入口を通過した光の屈折を最小化させて、光の回折現象を最小化するためのもので、これを通じて、パネルの表面に見えるスペクトルムラを減少させて視認性を改善する一方、撮影されたイメージでの同心円状の回折パターンを除去することができる。
【0154】
一方、前記のような充填物質301rの屈折率は、回折特性などを考慮するとき、1.3乃至1.7の間の値を有することが望ましい。
【0155】
図14は、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置のまた他の細部断面図で、図2のD部分を詳細に示したものである。また、図15は、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置に適用されるパネルのまた他の平面図で、図14に示された第1非表示領域を、図9乃至図13のような形態で示した例示図である。
【0156】
本発明の第4実施例によるディスプレイ装置のまた他の形態は、図14に示されたように、パネルの表示領域360と第1非表示領域301dとを分離させるための第1シール301eが形成されており、第1非表示領域には液晶が充填されておらず(真空状態)、ブラックメトリックス301kが除去されて形成される透過孔301gには、表示領域に形成されるカラムスペーサ301sと同一の構造の透過孔カラムスペーサ301tが形成されている。
【0157】
ここで、透過孔カラムスペーサ301tは、図11乃至図13を参照して説明した固体充填物質に該当することができる。すなわち、透過孔カラムスペーサは、ガラスの屈折率とほぼ同じ物質で構成されて、透過孔を通過した光の回折を減少させて、スペクトル形態の同心円を除去する機能を遂行することができる。
【0158】
このような透過孔カラムスペーサは、表示領域に形成されるカラムスペーサ301rと同時に形成することができ、この場合、ハーフトーンマスク(Halftone Mask)を用いて、透過孔カラムスペーサ301tを表示領域のカラムスペーサよりも高く形成することによって、透過孔カラムスペーサが上部基板及び下部基板に接着するように形成することができる。しかし、上部基板と下部基板との間隔が狭いため、透過孔カラムスペーサが表示領域のカラムスペーサと同一の手順によって同一の高さに形成されても良い。
【0159】
一方、前記説明では、図15に示されたように、透過孔の周辺の透過部が第1シールによって取り囲まれていない状態で、透過部に透過孔カラムスペーサが形成されるものと説明したが、透過孔カラムスペーサは、図7乃至図11に示されたような多様な形態の透過部に形成することもできる。
【0160】
すなわち、透過孔カラムスペーサ301tは、図7乃至図10に示されたように、透過部が表示領域とは貫通するように、第1シールによって取り囲まれた状態で形成することもでき、図11乃至図13に示されたように、表示領域及び真空部のいずれとも隔離されて密封された状態で形成することもできる。
【0161】
したがって、図7乃至図10に示されたような透過部に透過孔カラムスペーサが形成される場合には、透過部に液晶が充填される。
【0162】
図16は、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置のまた他の細部断面図で、図7乃至図15で説明した本発明によるディスプレイ装置と比較するとき、第1パネル支持部204aの構造のみが異なるだけで、その構成は同一である。したがって、以下では、上記で説明した内容と重複する内容は省略したり、簡単に説明する。
【0163】
すなわち、図16に示された本発明によるディスプレイ装置は、図7乃至図14に示された本発明と比較するとき、カメラ収納部が形成される第1パネル支持部204aの構造が異なるという点を除外しては、上記で説明した本発明と同一の構造及び機能を遂行している。
【0164】
すなわち、前記で図2を参照して本発明を説明する中で言及したように、第1パネル支持部204aは逆U字状に形成されたり、またはU字状に形成することができ、図16は、U字状に形成されている第1パネル支持部を示している。
【0165】
したがって、図16に示された本発明によるディスプレイ装置は、第1パネル支持部を除外しては、図7乃至図15に示された本発明の構造と同一であるところ、透過部は、前記のような多様な形態で構成することができる。
【0166】
すなわち、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置は、パネル301の内部に形成される透過部を多様な種類の充填物質で充填させて、カメラによって撮影されたイメージ上での回折パターン及びパネルの平面に見えるスペクトルムラを減少させることに特徴があるもので、透過部の構造は、前記したように多様な形態で製造することができる。
【0167】
詳細に説明すると、透過孔を通過した光は、回折によって同心円状の回折パターンを発生させるので、透過孔の周辺には肉眼に見えるスペクトルムラが発生しており、カメラで撮影されたイメージ上にも同心円状の回折パターンが生じているが、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置は、透過孔の周辺の透過部をシールによって密封させた後、多様な種類の充填物質を充填させて、前記のような回折現象を防止することによって、肉眼に見えるスペクトルムラ及びカメラで撮影されたイメージ上での回折パターンを除去するという特徴を有している。
【0168】
このための具体的な方法として、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置は、大きく2つの方法を利用している。
【0169】
第1の方法は、液晶のように散乱特性を有する充填物質を透過部に充填させることによって、透過孔を通過してカメラのレンズに向かう光を散乱させる方法である。
【0170】
第2の方法は、パネルを形成する基板の材質であるガラスの屈折率と類似した屈折率を有する固体、液体、気体の充填物質を透過部に充填させることによって、透過孔を通過してカメラのレンズに向かう光の屈折及び回折現象を減少させる方法である。このとき、固体としては、上部基板と下部基板とのセルギャップを維持するカラムスペーサのような形態の透過孔カラムスペーサが適用でき、液体のガラス材質が透過部に注入された後に凝固して適用される。また、固体状態のガラス材質自体を透過部に付着させることもできる。
【0171】
一方、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置は、前記のような多様な状態の充填物質を透過部に充填させるために、透過部の周縁をシールを用いて多様な形態で密封させている。
【0172】
また、本発明の第4実施例によるディスプレイ装置は、前記のように、透過孔の周辺をシールで取り囲んだり、または透過孔の周辺を充填物質で充填させることによって、透過孔の周辺が陥没されない。したがって、透過孔と隣接している表示領域にムラが生じるという問題点を防止することができる。
【0173】
本発明の属する技術分野における当業者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せずに他の具体的な形態で実施できるということを理解できる。したがって、以上記述した実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導かれるすべての変更又は変形された形態が本発明の範囲に属するものと解釈しなければならない。
【符号の説明】
【0174】
10 ディスプレイ装置
100 セットカバー
200 ガイドフレーム
300 ディスプレイユニット
400 カメラ
500 カメラ収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部基板と下部基板との間に液晶が充填された状態で密封されるパネルを含むディスプレイユニットと、前記ディスプレイユニットを支持するためのガイドフレームとを含み、
前記ガイドフレームは、前記パネルの側面をガイドするためのガイド側壁と、前記パネルを支持するためのパネル支持部とを含み、
前記パネル支持部のうち第1パネル支持部には、カメラが取り付けられるカメラ収納部が形成され、前記上部基板のうち前記第1パネル支持部に載置される第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記カメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、前記液晶は、前記パネルの表示領域及び前記第1非表示領域に充填されていることを特徴とする、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記ブラックマトリックスには、共通電極が形成されており、前記透過孔は、前記ブラックマトリックスと前記共通電極が共にエッチングされて形成されることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1非表示領域の外郭には、前記上部基板と下部基板を密封させるためのシールが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1パネル支持部には、前記透過孔と対応するカメラ穴が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
上部基板と下部基板との間に液晶が充填された状態で密封されるパネルを含むディスプレイユニットと、前記ディスプレイユニットを支持するためのガイドフレームとを含み、
前記ガイドフレームは、前記パネルの側面をガイドするためのガイド側壁と、前記パネルを支持するためのパネル支持部とを含み、
前記パネル支持部のうち第1パネル支持部には、カメラが取り付けられるカメラ収納部が形成され、前記上部基板のうち前記第1パネル支持部に載置される第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記カメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、前記パネルの表示領域と前記第1非表示領域との間には第1シールが形成され、前記液晶は、前記表示領域にのみ充填されていることを特徴とする、ディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1非表示領域のうち前記透過孔の周辺には、少なくとも一つ以上のカラムスペーサが形成されていることを特徴とする、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記カラムスペーサは、前記上部基板の表示領域に形成されるカラムスペーサと同一の工程を通じて形成されることを特徴とする、請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
上部基板と下部基板との間に液晶が充填された状態で密封されるパネルを含むディスプレイユニットと、前記ディスプレイユニットを支持するためのガイドフレームとを含み、
前記上部基板のうち第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記パネルの下端に装着されるカメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、
前記第1非表示領域は、前記透過孔が形成されている透過部と前記透過部以外の空間である真空部とに区分され、前記透過部は、前記パネルの表示領域と前記第1非表示領域との境界に形成されている第1シールによって密封されて、前記真空部と隔離されており、前記透過部には充填物質が充填されていることを特徴とする、ディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第1シールは、
前記透過部を取り囲むように、前記非表示領域の外郭を密封させる第2シール方向に折り曲がっており、前記透過部には、前記表示領域に注入された液晶が充填されることを特徴とする、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記透過部は、
前記第1シールと、前記第2シールの一部分によって密封されて、前記真空部と隔離されることを特徴とする、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記透過部は、
前記第1シールのみによって密封されて、前記真空部と隔離されることを特徴とする、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記第1シールは、
前記透過部を取り囲むように、前記非表示領域の外郭を密封させる第2シール方向に折り曲がっており、前記透過部と前記表示領域との境界にも形成されていることを特徴とする、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記充填物質は、1.3乃至1.7の間の屈折率を有する固体、液体または気体状態の物質であることを特徴とする、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記充填物質は、液晶であることを特徴とする、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記充填物質は、前記表示領域で前記上部基板と下部基板との間のセルギャップを維持するカラムスペーサと共に形成される透過孔カラムスペーサであることを特徴とする、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記ブラックマトリックスには、共通電極が形成されており、前記透過孔は、前記ブラックマトリックスと前記共通電極が共にエッチングされて形成されることを特徴とする、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記ガイドフレームは、
前記パネルの側面をガイドするためのガイド側壁と、
前記パネルを支持するためのパネル支持部と、を含む、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
上部基板と下部基板との間に液晶が充填された状態で密封されるパネルを含むディスプレイユニットと、前記ディスプレイユニットを支持するために、ガイド側壁とパネル支持部とで形成されるガイドフレームと、を含み、
前記上部基板のうち第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記パネルの下端に装着されるカメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、
前記パネルの表示領域と前記第1非表示領域との境界には、第1シールが形成され、前記透過孔には、前記上部基板と下部基板との間のセルギャップを維持するカラムスペーサと共に形成される透過孔カラムスペーサが形成されていることを特徴とする、ディスプレイ装置。
【請求項19】
前記第1非表示領域の外郭には、第2シールが形成されていることを特徴とする、請求項5または18に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記パネル支持部のうち第1パネル支持部には、カメラが取り付けられるカメラ収納部が形成されており、前記第1非表示領域は、前記第1パネル支持部に載置されることを特徴とする、請求項18に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記第1パネル支持部は、
U字状に形成されていることを特徴とする、請求項5または18に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
前記第1パネル支持部は、
逆U字状に形成されており、前記第1パネル支持部には、前記透過孔と対応するカメラ穴が形成されていることを特徴とする、請求項5または18に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
第1非表示領域にブラックマトリックスが形成されている上部基板と、
表示領域に複数の画素が形成されており、前記上部基板と液晶層を介して接合する下部基板と、を含み、
前記第1非表示領域に形成されたブラックマトリックスには、前記下部基板の下端に装着されるカメラに光が透過できるよう透過孔が形成され、
前記第1非表示領域と前記表示領域との境界には、第1シールが形成されており、前記第1シールは、前記透過孔が形成されている透過部を前記第1非表示領域うち前記透過部以外の空間である真空部と隔離させるために、前記第1非表示領域の外郭に形成されている第2シール方向に折り曲がっており、前記透過部には充填物質が充填されていることを特徴とする、ディスプレイ装置。
【請求項24】
前記透過孔と前記表示領域は貫通しており、前記透過部には前記表示領域に注入された液晶が充填されることを特徴とする、請求項23に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記第1シールは、
前記透過部と前記表示領域との境界にも形成されていることを特徴とする、請求項23に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記充填物質は、1.3乃至1.7の間の屈折率を有する固体、液体または気体状態の物質であることを特徴とする、請求項25に記載のディスプレイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−168506(P2012−168506A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−280874(P2011−280874)
【出願日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【出願人】(501426046)エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド (732)
【Fターム(参考)】