説明

デジタルカメラ

【課題】ユーザーの意志に近いディレクトリを自動的に作成する。
【解決手段】撮影時にレリーズボタン20が押圧されると、メモリライタ36は、CCD34から得られる撮影画像データとGPS装置35から得られる撮影位置データを関連づけ、画像ファイル(現在ファイル)を作成してメモリーカード21に記録する。この記録の際に、メモリライタ36は、1つ前に記録された画像ファイル(前回ファイル)から撮影位置データを読み取り、現在ファイルの撮影位置データと比較する。2つの位置が1Km以内ならこれら2つをメモリーカード21の同一ディレクトリ内に保存する。メモリーカード21にディレクトリが存在しない場合は、新規ディレクトリを作成して現在ファイルと前回ファイルをこの新規ディレクトリ内に保存する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラにかかり、さらに詳しくは、記録済み画像を撮影位置データをもとにグループ化してファイリングするための、画像ファイリング機能を備えたデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影したコマ画像をメモリーカードなどの記録媒体に記録するデジタルカメラが知られている。画像はデジタルデータとして記録されるので、それをパーソナルコンピュータなどに取り込めば、画像ビューアソフトなどを使用して観賞することができる。また、例えば、運動会の写真,遠足の写真というように画像を分類して整理する場合には、記録媒体内の画像フォルダに、運動会フォルダ,遠足フォルダなどのサブフォルダを作成し、これら各サブフォルダにそれぞれの画像を分類して整理することができる。
【0003】
しかし、パーソナルコンピュータを使用してサブフォルダを作成し、撮影したコマ画像を分類整理するという作業は、パーソナルコンピュータに不慣れなものにとってはめんどうな作業であった。また、メモリーカード等の記録媒体は大容量化してきており、今後さらに大容量化していくと予想される。そうなった場合、大量に記録した画像を後から分類整理する作業は大変手間のかかる作業になる。
【0004】
このため従来は、一定の日付や時刻が経過したり、一定の枚数が撮影された時点で記録済み画像をグループ化し、メモリ内にサブフォルダを作成して、このサブフォルダ内にグループ単位で保存するといった作業を自動的に行うにしたデジタルカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−164234号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなデジタルカメラでは、数日間に及ぶ旅行などの時に撮影を行った場合にも自動的に複数のサブフォルダが作成されてしまう。また、1日のうちに数カ所で撮影を行った場合には、違った場所でも1つのフォルダに収納されてしまい、ユーザーが意図したようにサブフォルダを作成することは難しかった。
【0007】
上述した課題を解決するために本発明は、作成されるサブフォルダを、よりユーザーの意志に近づけることのできるデジタルカメラを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、撮像手段で得られたコマ画像を記録媒体に記録するデジタルカメラにおいて、現在位置を検知する位置検出手段と、この位置検出手段によって得られた位置情報を前記コマ画像と共に記憶媒体にリンク情報として記録する記録手段と、このリンク情報をもとに、前記記憶媒体内の複数のコマ画像をグループ化して格納するディレクトリ作成手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を適用したデジタルカメラ10の前面側及び背面側の外観をそれぞれ図1及び図2に示す。また、図3にデジタルカメラ10の概略的な構成図を示す。デジタルカメラ10は、内部に設けられた制御部31により各部を制御され、撮影画像をデジタルデータ化し、メモリライタ36を介してメモリーカード21に保存していくものである。
【0010】
カメラボディ11は薄型の略直方体形状に構成され、その前面にスライド操作自在な半月状のレンズバリア12が組み付けられている。レンズバリア12を図1に示す開放位置にスライドすることによって撮影レンズ13やストロボ装置42を構成するストロボ発光部14、ストロボ受光部15が露呈する。ストロボ装置14は、被写体から反射されるストロボ光をストロボ受光部15に設けられた調光センサにより受光し、これをもとにストロボ発光部14の発光量を調節する。
【0011】
カメラボディ11の背面には、液晶モニタ15や、各種の操作を行うための操作ボタン部25並びに、カーソル操作ボタン30が設けられている。操作ボタン部25には、3つのボタンが配置されている。これらのボタンは、押圧操作のたびに電源スイッチのオン/オフ切替えを行う電源ボタン27、デジタルカメラを撮影モード/再生モード/メニューモードのいずれで作動させるかを選択するとき操作されるモード選択ボタン28、押圧操作されることによりメニューモードなどで選んだ選択肢を確定させる決定ボタン29である。
【0012】
カーソル操作ボタン30は、モード選択ボタン28を押圧操作してメニューモードにしたときに、液晶モニタ15に表示されるメニュー画面内のカーソルを移動させ、種々の操作を行う。そして、カーソル操作ボタン30は、図2において、円形の指標で示したように、円周を等分割する上下左右の4箇所が押圧操作部となっており、それぞれを押圧操作することによってカーソルを上下左右方向に移動させることができる。なお、ボタンの数や配置位置、ならびに割り当てられた機能は、デジタルカメラの機能などに合わせて変更すればよく上記のものに限られない。
【0013】
レンズ13の背後には、CCDイメージセンサ(CCD)34が組み込まれ、撮影レンズ13を通して得られた被写体の光学画像を光電変換して撮像信号を出力する。CCD34からの撮像信号は逐次にA/D変換,各種の信号処理により画像データに変換され、液晶モニタ15でスルー画像として被写体画像を観察することができる。
【0014】
液晶モニタ15は電源を消耗しやすいので、液晶モニタ15を使用しなくてもフレーミングを行うことができるように光学ファインダも組み込まれ、符号16,17がそれぞれファインダ対物窓,ファインダ接眼窓を示す。フレーミングの後にレリーズボタン20を押圧操作すると、CCD34から得られる1画面分の撮像信号は画像データに変換された後、メモリライタ36に送信される。
【0015】
また、このレリーズボタン20の押圧操作による撮影動作に連動して、GPS(Global Positioning System)装置35は、撮影位置データをメモリライタ36に送信する。GPS装置35は、地球の上空を周回している複数の衛生から同時に発信される電波を、内蔵されたアンテナにより受信する。そして、それぞれの衛生から発信された電波がGPS装置35に到達するまでの時間差を求めることによって、現在位置を知ることができる。
【0016】
メモリライタ36は、メモリーカード21に対してデータの書き込み又は、メモリーカード21からデータの読み込みを行うものである。メモリーカード21は、カメラボディ11の側面に設けられたスロットル23より着脱される。スロットル23の内部には、メモリーカード21と接続される端子が設けられており、この端子を通じてメモリライタ36とメモリーカード21はデータの受け渡しを行う。メモリーカード21としては不揮発性の半導体メモリであるフラッシュメモリを使用している。
【0017】
メモリライタ36は、撮影が行われ、画像及び、撮影位置のデータを受信すると、これらの関連付けを行う。そして、所定のファイル形式の画像ファイル(現在ファイル)を作成する。その後、メモリライタ36は、メモリーカード21から現在ファイルの直前に作成された画像ファイル(前回ファイル)の読み込みを行う。次に、現在ファイルと前回ファイルのそれぞれに記録されている撮影位置のデータを比較する。
【0018】
そして、これら2つの位置が一定距離(本実施例では1kmとした。)以上離れている場合は、メモリーカード21に現在ファイルをそのまま保存する。これらの2つの位置が1km以内である場合は、メモリーカード21に新規ディレクトリを作成し、現在ファイル、前回ファイルをこの新規ディレクトリ内に格納した状態で保存する(以下、単に保存と省略をして説明をする。)。なお、前回ファイルがすでに他の画像ファイルとともに既存のディレクトリ内に保存されている場合は、新規のディレクトリを作成せずに、現在ファイルもこの前回ファイルの保存されている既存のディレクトリ内に保存する。
【0019】
以下、図4に示すフローチャートをもとに上記構成による作用について説明する。撮影時にユーザーは、フレーミング後にレリーズボタン20を押圧操作する。レリーズボタン20が押圧操作されると、デジタル化された画像データがメモリライタ36に送信される。これと同時にGPS装置35は、撮影位置を検知して、撮影位置データをメモリライタ36に送信する。
【0020】
メモリライタ36は、画像及び、撮影位置のデータを受信すると、これらの関連付けを行う。そして、所定のファイル形式の画像ファイル(現在ファイル)を作成する。その後、メモリライタ36は、メモリーカード21からファイルAの直前に作成された画像ファイル(前回ファイル)の読み込みを行う。次に、現在ファイルと前回ファイルのそれぞれに記録されている撮影位置のデータを比較する。
【0021】
比較の結果、これら2つの位置が1km以上離れている場合又は、メモリーカード21がフォーマット後初めての撮影などの事情で前回ファイルが存在しない場合は、メモリーカード21に現在ファイルをそのまま保存する。
【0022】
これらの2つの位置が1km以内である場合にメモリライタ36は、前回ファイルがメモリーカード21内に単独で保存されているものか否かを調べる。単独で保存されている場合は、メモリーカード21に新規ディレクトリを作成し、現在ファイル、前回ファイルをこの新規ディレクトリ内に保存する。そして、前回ファイルがすでに他の画像ファイルとともに既存のディレクトリ内に保存されている場合は、新規にディレクトリを作成せずに、現在ファイルも前回ファイルと同じ既存のディレクトリ内に保存する。
【0023】
図5に、互いに1km以上離れたA地点、B地点、C地点において撮影を行った場合のメモリカード21内の画像ファイルの保存状態を示す。図5(a)に示すように、撮影は、初めにA地点で3枚、続いてB地点において1枚、最後にC地点において2枚の順番で行った。
【0024】
メモリーカード21内には、画像と撮影位置のデータが関連づけられた画像ファイルが、PIC1、PIC2、PIC3といったように撮影された順番に保存されていく。PIC1はメモリーカード21に最初に保存される画像ファイルなので初めはディレクトリは作成されない。
【0025】
PIC2が保存されるときにメモリライタ36によって、PIC1とPIC2の撮影位置が比較される。これらは共にA地点において撮影され、2つの撮影位置は1km以内であるのでディレクトリ(D1)が作成される。そして、PIC1とPIC2は、このD1に保存される。同様にして、PIC2とPIC3の撮影位置が比較され、PIC3はD1に保存される。
【0026】
続いてPIC4が記録されるときにPIC3とPIC4の撮影位置が比較される。PIC4はB地点で撮影され、2つの撮影位置は1km以上離れているのでディレクトリは作成されない。さらに、PIC5はC地点で撮影され、PIC4の撮影位置とは1km以上離れているのでディレクトリは作成されない。PIC6が記録されるときには、PIC5との撮影位置は1km以内であるのでディレクトリ(D2)が作成され、PIC5とPIC6は、D2に保存される。
【0027】
こうして、図5(b)に示すように、撮影が進行するに従ってメモリーカード21内には、複数のディレクトリが自動的に作成される。また、このディレクトリは、位置情報に基づいて作成されるので、日付や時間などで自動的にディレクトリを作成する場合に比べ、二日間に及ぶような旅行において自動的にディレクトリが分けられてしまうといったことや、一日のうちに数カ所で撮影を行った時にディレクトリが1つしか作成されないといったこともない。
【0028】
ユーザーは記念や記録のために撮影を行うが、画像をグループ化するにあたっては、例えば、自宅、旅行先、イベント会場などといったように撮影場所に依存することが多いと考えられる。このため、日時や撮影枚数によってディレクトリを作成する場合と比較して、本発明のデジタルカメラは、よりユーザーの意志に近いディレクトリを作成することが可能である。
【0029】
上記実施形態では、現在ファイルと前回ファイルの撮影位置のデータを比較した結果、これら2つの位置が1km以上離れている場合、又は、メモリーカードがフォーマット後初めての撮影などの事情で前回ファイルが存在しない場合は、メモリーカードに現在ファイルをそのまま保存する例で説明をしたが、本発明はこれに限られない。図6に示すフローチャートのようにメモリライタを制御してもよい。
【0030】
このフローチャートによれば、全ての画像ファイルがディレクトリ内に保存される。すなわち、現在ファイルと前回ファイルの撮影位置が1km以上離れている場合、又は、メモリーカード21がフォーマット後初めての撮影などの事情で前回ファイルが存在しない場合においても現在ファイルはそのままの状態ではメモリーカード21に保存されない。このように現在ファイルが単独で保存されるような場合にも、新規ディレクトリを作成してこの新規ディレクトリ内に現在ファイルを保存する。
【0031】
図7に、図6に示すフローチャートのようにメモリライタを制御して撮影を行った場合のメモリカード21内の画像ファイルの保存状態を示す。図7(a)に示すように、A地点、B地点、C地点は、互いに1km以上離れている。また、撮影は、初めにA地点で3枚、続いてB地点において1枚、最後にC地点において2枚の順番で行った。
【0032】
メモリーカード21内には、画像と撮影位置のデータが関連づけられた画像ファイルが、PIC1、PIC2、PIC3といったように撮影された順番に保存されていく。PIC1は、初めてメモリーカード21に最初に保存される画像ファイルなので、PIC1が記録されるときにディレクトリ(D1)が作成され、PIC1は、D1に保存される。
【0033】
PIC2が保存されるときにメモリライタによって、PIC1とPIC2の撮影位置が比較される。これらは共にA地点において撮影され、2つの撮影位置は1km以内であるので、PIC2はD1に保存される。同様にして、PIC2とPIC3の撮影位置が比較され、PIC3はD1に保存される。
【0034】
続いてPIC4が保存されるときにPIC3とPIC4の撮影位置が比較される。PIC4はB地点で撮影され、2つの撮影位置は1km以上離れているのでディレクトリ(D2)が作成され、PIC4はD2に保存される。さらに、PIC5はC地点で撮影され、PIC4の撮影位置とは1km以上離れているのでディレクトリ(D3)が作成され、PIC5はD3に保存される。PIC6が保存されるときには、PIC5との撮影位置は1km以内であるので、PIC6はD3に保存される。
【0035】
こうして、図7(b)に示すように、撮影が進行するに従ってメモリーカード21内には、複数のディレクトリが自動的に作成される。このようにメモリライタを制御することによって、現在撮影位置と前回撮影位置が1km以内であった場合に、前回ファイルがディレクトリ内に保存されているか否かを調べる必要が無くなる。これによってメモリライタの制御フローを簡素化することができる。また、全ての撮影済み画像がディレクトリ単位で管理できるのでユーザーにとっても分かり易く便利である。
【0036】
また、上記実施形態では、現在ファイルと位置関係が比較されるのは前回ファイルのみの場合で説明をしたが、本発明はこれに限られない。前回ファイル、ならびに、前回ファイルよりも前に撮影されメモリカード内に保存されている画像ファイル(過去ファイル)の全てと現在ファイルの位置関係を比較するようにしてもよい。
【0037】
このようにするためには、図8に示すフローチャートに基づいてメモリライタを制御すればよい。このフローチャートによれば、現在ファイルと前回ファイルの位置関係が1km以上離れている場合でも、すぐには現在ファイルを単独で保存しない。現在ファイルと前回ファイルの位置関係が1km以上離れている場合は、引き続いて現在ファイルと過去ファイルの撮影位置を比較して、過去ファイルのうち現在ファイルと撮影位置が1km以内のものがあるか否かを調べる。
【0038】
その結果、過去ファイルのうち現在ファイルと撮影位置が1km以内のものがある場合は、その過去ファイルが保存されているディレクトリに現在ファイルを保存する。過去ファイルのうち現在ファイルと撮影位置が1km以内のものがない場合は、新規ディレクトリを作成してこの新規ディレクトリ内に現在ファイルを保存する。
【0039】
図9に、図8に示すフローチャートのようにメモリライタを制御して撮影を行った場合のメモリカード21内の画像ファイルの保存状態を示す。図9(a)に示すように、A地点、B地点は、互いに1km以上離れている。また、撮影は、初めにA地点で1枚、続いてB地点において2枚、最後にA地点において2枚の順番で行った。
【0040】
メモリーカード21内には、画像と撮影位置のデータが関連づけられた画像ファイルが、PIC1、PIC2、PIC3といったように撮影された順番に保存されていく。PIC1は、初めてメモリーカード21に最初に保存される画像ファイルなので、PIC1が保存されるときにディレクトリ(D1)が作成され、PIC1は、D1に保存される。
【0041】
PIC2が保存されるときにメモリライタによって、PIC1とPIC2の撮影位置が比較される。PIC2はB地点で撮影され、2つの撮影位置は1km以上離れている。また、過去ファイルも存在しないので、ディレクトリ(D2)が作成され、PIC2はD2に保存される。
【0042】
続いてPIC3が保存されるときにPIC2とPIC3の撮影位置が比較される。これらは共にB地点において撮影され、2つの撮影位置は1km以内であるので、PIC3はD2に保存される。
【0043】
PIC4が保存されるときには、PIC3とPIC4の撮影位置が比較される。PIC4はA地点で撮影され、2つの撮影位置は1km以上離れているので、PIC4は引き続いて過去ファイルであるPIC1及びPIC2と撮影位置が比較される。この結果、PIC1とPIC4は共にA地点において撮影され、2つの撮影位置は1km以内である。また、PIC2はB地点で撮影され、PIC2とPIC4の撮影位置は1km以上離れている。よって、PIC4はD1に保存される。
【0044】
なお、図8に示すフローチャートを用いた場合、現在ファイルの撮影位置が複数の過去ファイルの撮影位置と1km以内になる場合が考えられる。この場合は、より撮影位置が近いものを優先して同一ディレクトリ内に保存するようにしてもよいし、ユーザーにどのディレクトリに保存するか選択させるようにしてもよい。
【0045】
このようして、図9(b)に示すように、撮影が進行するに従ってメモリーカード21内には、複数のディレクトリが自動的に作成される。これによって、例えば一定の距離以上はなれた自宅と職場との間で交互に撮影を行った場合にも、いたずらにディレクトリが増加せずに、自宅周辺のディレクトリと職場周辺のディレクトリの2つのみに撮影済み画像が保存されていくので便利である。
【0046】
上記実施形態では、着脱式のメモリーカードを用いた例で説明をしたが、本発明はこれに限られず、内蔵式のメモリを用いてもよい。また、現在ファイルと前回ファイル、過去ファイルの位置関係の比較は1kmを境に場合分けをしたが、本発明はこれに限られず、1km未満の距離で場合を分けるようにしてもよいし、1km以上の距離で場合を分けるようにしてもよい。
【0047】
なお、上記実施形態では、撮影位置の情報のみを用いてディレクトリが作成される例で説明をしたが、本発明はこれに限られない。日付や時刻などの情報と組み合わせてディレクトリを作成するようにしてもよい。こうすることによって、さらにユーザーの意志に近いディレクトリを作成することが可能である。
【0048】
さらには、携帯型GPS装置などでは周知であるような地図ソフトなどと組み合わせることによって、地図をもとに同一のディレクトリに保存する範囲を指定したり、例えば、都道府県、市町村などの地域データを予め設定しておき、この地域ごとに同一のディレクトリに保存するようにしてもよい。また、地図上に撮影済み画像の撮影地点を表示して、これをもとにユーザーが同一のディレクトリに保存する画像を選択するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のデジタルカメラは、現在位置を検知し、位置情報を画像データと共に記憶媒体にリンク情報として記録し、リンク情報をもとに、記憶媒体内の複数のコマ画像をグループ化してディレクトリに保存するようにしたので、日時や撮影枚数によってディレクトリを作成する場合と比較して、よりユーザーの意志に近いディレクトリを作成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラ前面側の外観斜視図である。
【図2】デジタルカメラ背面側の外観斜視図である。
【図3】デジタルカメラの概略的な構成図である。
【図4】メモリライタの動作を表すフローチャートである。
【図5】メモリーカード内のデータの状態の示す説明図である。
【図6】メモリライタの動作を表すフローチャートである。
【図7】メモリーカード内のデータの状態の示す説明図である。
【図8】メモリライタの動作を表すフローチャートである。
【図9】メモリーカード内のデータの状態の示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
13 レンズ
21 メモリーカード
23 スロットル
24 表示パネル
31 制御部
34 CCD
35 GPS装置
36 メモリライタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段で得られたコマ画像を記録媒体に記録するデジタルカメラにおいて、
現在位置を検知する位置検出手段と、この位置検出手段によって得られた位置情報を前記コマ画像と共に記憶媒体にリンク情報として記録する記録手段と、このリンク情報をもとに、前記記憶媒体内の複数のコマ画像をグループ化して格納するディレクトリ作成手段を設けたことを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2004−153428(P2004−153428A)
【公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−314590(P2002−314590)
【出願日】平成14年10月29日(2002.10.29)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】