デジタル複合機
【課題】
本発明の課題は、全てのサーバに対して同じユーザ名やパスワードを付与できない場合であっても、認証情報を複数回入力せずに、所定の機能を利用することができるデジタル複合機を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、アクセスアカウントとアクセスパスワードにより構成される第1の認証情報に関連付けるように、第2の認証情報をアカウント管理部で管理保存している。そして、デジタル複合機にユーザが第1の認証情報を入力したときに、利用する機能によって対応する第2の認証情報を読み出して、各サーバに認証の問い合わせを行う。そのため、デジタル複合機への第1の認証情報は、どのような場合であっても、1回入力すればよい。また、別に設置され、別にユーザ管理が行われている環境において、1つの第1の認証情報を入力するだけでよく、サーバの運用も簡単になる。
本発明の課題は、全てのサーバに対して同じユーザ名やパスワードを付与できない場合であっても、認証情報を複数回入力せずに、所定の機能を利用することができるデジタル複合機を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、アクセスアカウントとアクセスパスワードにより構成される第1の認証情報に関連付けるように、第2の認証情報をアカウント管理部で管理保存している。そして、デジタル複合機にユーザが第1の認証情報を入力したときに、利用する機能によって対応する第2の認証情報を読み出して、各サーバに認証の問い合わせを行う。そのため、デジタル複合機への第1の認証情報は、どのような場合であっても、1回入力すればよい。また、別に設置され、別にユーザ管理が行われている環境において、1つの第1の認証情報を入力するだけでよく、サーバの運用も簡単になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ以上のサーバ、クライアントコンピュータと接続され、コピー、印刷、スキャナ、ファクシミリなどの機能からなるデジタル複合機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷、ネットワーク上へのデータの送信及びファクシミリなどの各種機能を実行することのできる装置(以下「デジタル複合機」と呼ぶ)が知られている。従来のデジタル複合機においては、不特定多数のユーザにデジタル複合機を利用させないようにするために、デジタル複合機内にユーザ名とパスワードなどの認証情報を保持し、デジタル複合機を利用する際に認証情報の入力をさせて、デジタル複合機内に保持されている認証情報と比較し、一致した場合のみ複合機の利用を許可するように構成されるものや、課金情報をもとにユーザの利用回数を制限するように構成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、認証情報を保持する保持手段は、デジタル複合機内部には存在せず、デジタル複合機にネットワークで接続される外部サーバにて認証を行わせるものもある。
【0003】
【特許文献1】特開2001−92782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなデジタル複合機で所定の機能を利用しようとした場合、まず、複合機を利用するための認証情報を入力して複合機を利用可能な状態とした後、所定の機能を利用するための認証情報をさらに入力する必要がある。したがって、認証情報を2回入力する必要があった。
【0005】
認証情報の入力回数を1回にするためには、全てのサーバに対して同じユーザ名とパスワードを与えなければならない。環境によっては、サーバがダウンするといった障害の影響を軽微にするために、サービスを提供するサーバの機能ごとに別の固体で管理したいという要望もある。このような環境下でのユーザ認証には、認証方法やプロトコルが異なる場合もあり、全てのサーバに対して同じユーザ名やパスワードを付与できないこともある。このような環境においては、認証情報をサーバごとに個々に管理しているため、認証情報に入力回数が少なくとも2回以上となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、全てのサーバに対して同じユーザ名やパスワードを付与できない場合であっても、認証情報を複数回入力せずに、所定の機能を利用することができるデジタル複合機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のデジタル複合機は、ネットワークに接続されるサーバに対して認証を受け、認証結果に基づいて備えられる機能の利用を制限するデジタル複合機であって、前記サーバに対して認証を受け、前記機能を利用するための第2の認証情報を、当該デジタル複合機の利用を開始するために入力される第1の認証情報に関連付けて管理する認証情報管理部と、前記サーバに対して認証の問い合わせを行い、問い合わせした前記サーバから受け取った認証結果に基づいて、前記機能の利用を制限する制御部とを有し、前記制御部は、入力された第1の認証情報に関連付けて前記認証情報管理部に管理された前記第2の認証情報を使って、前記サーバに認証の問い合わせを行うこと特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のデジタル複合機は、アクセスアカウントとアクセスパスワードにより構成される第1の認証情報に関連付けるように、第2の認証情報をアカウント管理部で保存し、管理している。そして、デジタル複合機にユーザが第1の認証情報を入力したときに、利用する機能によって対応する第2の認証情報を読み出して、各サーバに認証の問い合わせを行う。そのため、デジタル複合機への第1の認証情報は、どのような場合であっても、1回入力すればよい。また、別に設置され、別にユーザ管理が行われている環境において、1つの第1の認証情報を入力するだけでよく、サーバの運用も簡単になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、画像形成装置として一般にMFP(Multi Function Peripheral)と称される本発明のデジタル複合機について図面を参照しながら説明する。なお、本発明のデジタル複合機は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
【0010】
[実施の形態1]
図1は、デジタル複合機の構成とデジタル複合機に接続されているクライアントPC(personal computer)と各サーバとの構成を示す図である。デジタル複合機1は、LAN(Local Area Network)により接続され、LANを介して、クライアントPC、LDAPサーバ、メールサーバ、FTPサーバ、ジョブアカウントサーバに接続されている。そして、このデジタル複合機は、操作部2と、読み取り部3と、印刷部4と、ネットワークI/F5と、制御部6と、アカウント管理部7とを有する。
【0011】
操作部2は、入力手段としてキーやタッチパネル等を有し、表示装置として図示しないLED(Light−Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal Display)等を有している。ユーザが表示される表示を見ながら各操作を行うことで、この操作部2は、例えばコピー、スキャン等を行うようにデジタル複合機1の各部材を操作することができる。
【0012】
読み取り部3は、スキャナ等の画像を読み取るためのユニットであり、原稿の平面走査読取、ADF(Auto Document Feeder)を利用した多数毎のフィード走査読取が可能である。この読み取り部3は、原稿を読み取って、画像を電子データ化し、電子データ化した画像は、制御部6に送られる。
【0013】
印刷部4は、プリンタであり、LED、レーザ、インクジェット、ドットマトリクス等の方式を有し、用紙等の媒体に可視的記録を出力することができる。例えばクライアントPC10からLANを介して送信された印刷データを制御部6がこの印刷部4で印刷可能なデータに変換し、この変換されたデータに基づいて、用紙に電子データが印刷再現される。
【0014】
ネットワークI/F5は、ネットワークコネクタを有するインタフェースボードである。このネットワークI/F5は、LAN、TCP/IP(Transmission Control Protocol/lnternet Protocol)を使って、LANに接続されているLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ20、メールサーバ22、FTP(File Transfer Protocol)サーバ24、ジョブアカウントサーバ26に、制御部6からの電子データを送信し、各サーバより電子データを受信することができる。
【0015】
制御部6は、デジタル複合機1の全体の制御を行うものである。制御部6は、操作部2からのコピー指示を受け付け、読み取り部3に対して原稿を読み取るように指示する。そして、読み取り部3で読み取った原稿に基づく電子データを取得し、印刷部4にその電子データを送信する制御などを行う。さらに制御部6は、アカウント管理部7から必要なアカウント名、パスワードを取得し、LANに接続される各種サーバに対して取得したアカウント名、パスワードを供給してサーバから認証を受けるように制御する。
【0016】
認証情報管理部としてのアカウント管理部7は、図2のように、LANに接続される各種サーバに設定されている、各サーバにアクセスするための例えばアカウント名、パスワードといった第2の認証情報としての複数の認証情報41、42、43が、デジタル複合機1を使用するためのアカウント名、パスワードといった第1の認証情報としてのアクセス認証情報40に関連付けて保持され、複数の認証情報41、42、43を管理している。
【0017】
このアカウント管理部7に保持されるアクセス認証情報40、認証情報41、42、43は、例えば、アクセス認証情報40は、デジタル複合機1を使用する際に入力される例えば「User1」というアクセスアカウントと、例えば「Password」というアクセスパスワードにより構成され、このアクセスアカウントとアクセスパスワードをデジタル複合機1に入力することでコピーやスキャン等の各機能を使用することができる。
【0018】
また、認証情報41は、電子メールを使用するための例えば「emailaccount」というE−Mailアカウント名と、例えば「emailpassword」というE−Mailパスワードにより構成されている。認証情報42は、FTPサーバを利用するための例えば「ftpaccount」というFTPアカウント名と、例えば「ftppassword」というFTPパスワードにより構成されている。認証情報43は、ジョブアカウントサーバを利用するための例えば「jobaccountid」というジョブアカウント名と、例えば「???^d?p^@???」というジョブアカウントパスワードにより構成されている。なお、このジョブアカウントパスワードは、ID(IDentification)カードデータで、IDカードに記憶されている認証データのことである。これら認証情報41、42、43がアクセス認証情報40に関連付けられてアカウント管理部7に保持され、制御部6の指示により、これら認証情報41、42、43を制御部6に提供する。
【0019】
クライアントPC10はデジタル複合機1の印刷部4を使って電子データの印刷を行うためのプリンタドライバ11がインストールされている。プリンタドライバ11はクライアントPC10にインストールされているワードプロセッサアプリケーションや、画像アプリケーションからの指示を受け、電子データを印刷データに変換し、デジタル複合機1に送信することができる。
【0020】
LDAPサーバ20は、認証制御部21を有するサーバである。LDAPサーバ20は、コンピュータネットワーク上のサービスを、特定のユーザだけが利用できるようにするために、ユーザだけが知りうる、あるいは持ちうる情報を受けてサービスの利用を許可する。すなわち、LDAPサーバ20は、LDAPを用いてユーザ認証を行い、デジタル複合機1やクライアントPC10から要求された情報を供給する。
【0021】
メールサーバ22は、認証制御部23を有するサーバで、POP(Post Office Protocol)を用いてユーザ認証し、認証されたユーザからのデータをSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いて他のSMTPサーバに送信したりすることができる。メールサーバ22は、デジタル複合機1からアカウント管理部7に保持されているE−Mailアカウント名とE−mailパスワードにより構成される認証情報41を受信すると、認証制御部23でデジタル複合機1から送信されたE−Mailアカウント名とE−mailパスワードを認証する。
【0022】
FTPサーバ24は、認証制御部25を有するサーバで、FTP(File Transfer Protocol)を用いてユーザ認証をしたり、ユーザからの要求を受けてFTPを用いて電子データを供給したり、電子データを受信して保存したりすることができる。FTPサーバ24は、デジタル複合機1からアカウント管理部7に保持されているFTPアカウント名とFTPパスワードとにより構成される認証情報42を受信すると、認証制御部25でデジタル複合機1から送信されたFTPアカウント名とFTPパスワードを認証する。
【0023】
ジョブアカウントサーバ26は、認証制御部27を有するサーバで、ユーザのデジタル複合機1の使用回数、印刷の回数などを保存することができる。ジョブアカウントサーバ26は、図3に示すジョブアカウントプロトコルを用いてユーザ認証を行う。このとき、ジョブアカウントサーバ26は、デジタル複合機1からアカウント管理部7に保持されているジョブアカウント名とジョブアカウントパスワードとにより構成される認証情報43を受信すると、認証制御部27でデジタル複合機1から送信されたジョブアカウント名とジョブアカウントパスワードを認証する。そして、デジタル複合機1から印刷許可要求として印刷許可の問い合わせを行い、この問い合わせに対してジョブアカウントサーバ26は、ユーザの印刷の回数を読み出し、制限回数を超えていなければ、印刷を許可する。そして、印刷終了後に、デジタル複合機1から印刷回数の書き込みの要求を受けて、印刷回数を書き込んで更新する。そして、デジタル複合機1との接続を終了する。
【0024】
デジタル複合機1は、以下のように動作する。図4は、デジタル複合機で原稿を読み取り、メールサーバに電子メールを送信する例を示すフローチャートである。このデジタル複合機1には、上述のように、デジタル複合機1へのアクセスアカウントと、メールサーバ22、FTPサーバ24、ジョブアカウントサーバ26のそれぞれのアカウント名が関連付けられて、アカウント管理部7に保持されている(ステップS101)。
【0025】
デジタル複合機1の表示装置には、アクセスアカウントを入力するユーザ名入力欄F11と、アクセスパスワードを入力するパスワード入力欄F12がある、図5のようなログイン画面が表示される。デジタル複合機1には、このログイン画面が表示され、ユーザによる操作部2の操作によって、ユーザ名入力欄F11にユーザ名としてアクセスアカウントの「User1」が入力される。そして、パスワード入力欄F12にパスワードとしてアクセスパスワード「Password」が入力される(ステップS102)。
【0026】
操作部2を介して入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードとは、アカウント管理部7に送られる。そして、アクセス認証情報40を受け取ったアカウント管理部7は、入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードとが、保持されているアクセス認証情報40に一致するかどうかを判断し、一致していれば表示装置に、デジタル複合機1の使用が許可された旨を通知する。そして、表示装置上に表示されているログイン画面を、「コピー」キー、「E−Mail」キー、「FTP」キー、「登録」キーを有する図6のようなメイン画面に切り替える。ここで入力されるアクセスアカウントとアクセスパスワードは、操作部2のタッチパネルに表示されるキーボードを利用して入力しても良いし、IDカードリーダなどを読み込ませるようにして入力しても良い。そして、ユーザは、表示装置に表示された図6のようなメイン画面の「E−Mail」キーを押下する(ステップS103)。
【0027】
アカウント管理部7は、操作部2にて「E−mail」キーが押下されたことを検知すると、アクセスアカウント「User1」に対応するE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を読み出す(ステップS104)。
【0028】
制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、読み出したE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」でメールサーバ22の認証制御部23によってユーザ認証を行うように、メールサーバ22に問い合わせる(ステップS105)。
【0029】
メールサーバ22は、読み出したE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を照合する(ステップS106)。
【0030】
そして、メールサーバ22は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS107)。
【0031】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をメールサーバ22から受信する(ステップS108)。
【0032】
制御部6は、照合結果を確認し、認証のために問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が認証されると(ステップS109:照合結果OK)、ユーザに対して、電子メールの送信機能を許可する。そして、制御部6は、電子メールを送信する宛先として送信先の電子メールのアドレスを入力する宛先入力欄F13を有する図7のような電子メール送信画面を表示装置上に表示する(ステップS111)。
【0033】
そして、ユーザは、電子メール送信画面において、電子メールを送信する宛先を宛先入力欄F13に入力し、「送信」キーを押下すると、制御部6は、読み取り部3を操作し、読み取り部3から電子データを取得する。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、E−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を使って、読み取り部3で読み取った電子データを電子メールとしてメールサーバ22に送信する(ステップS112)。
【0034】
デジタル複合機1から電子メールを受信したメールサーバ22は、受信した電子メールを宛先に送信する(ステップS114)。
【0035】
照合結果を受信後、制御部6が照合結果を確認し、認証のために問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が認証されなかった場合(ステップS109:照合結果NG)、ユーザに対して、電子メールの送信機能を許可しない。そして、制御部6は、認証が成功せずに、電子メールを送信する機能が利用できない旨が表示される図8のような警告画面を表示装置に表示する(ステップS110)。
【0036】
電子メールの送信、又は、警告画面の表示が行われた後、制御部6は、表示装置にメイン画面を表示させて(ステップS113)、この処理を終了する。
【0037】
図9は、クライアントPC10から電子データをデジタル複合機に送信し、印刷する例を示すフローチャートである。このデジタル複合機1には、上述のように、デジタル複合機1へのアクセスアカウントと、メールサーバ22、FTPサーバ24、ジョブアカウントサーバ26のそれぞれのアカウント名が関連付けられて、アカウント管理部7に保持されている(ステップS201)。
【0038】
クライアントPC10から電子データを印刷する場合、プリンタドライバ11が起動し、アクセスアカウントを入力するユーザ名入力欄F14と、アクセスパスワードを入力するパスワード入力欄F15がある、クライアントPC10の表示部に図10のようなログイン画面が表示される。ユーザは、このログイン画面のユーザ名入力欄F11にユーザ名としてアクセスアカウントの「User1」を入力する。そして、パスワード入力欄F12にパスワードとしてアクセスパスワード「Password」を入力する(ステップS202)。
【0039】
そして、ユーザが表示されたログイン画面の「印刷」キーを押下して、印刷が実行される(ステップS203)。
【0040】
クライアントPC10のプリンタドライバ11は、入力したアクセスアカウントの「User1」とアクセスパスワード「Password」の情報を含む図11のような印刷データを生成する(ステップS204)。
【0041】
プリンタドライバ11で生成した印刷データは、デジタル複合機1に送信される(ステップS205)。
【0042】
デジタル複合機1は、プリンタドライバ11で生成した印刷データをクライアントPC10から受信する(ステップS206)。
【0043】
印刷データを受信すると、アカウント管理部7は、印刷データに含まれるアクセスアカウント「User1」に対応するジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とを読み出す(ステップS207)。
【0044】
制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、読み出したジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」でジョブアカウントサーバ26の認証制御部27によってユーザ認証を行うように、ジョブアカウントサーバ26に問い合わせる(ステップS208)。
【0045】
ジョブアカウントサーバ26は、読み出したジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」を照合する(ステップS209)。
【0046】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS210)。
【0047】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をジョブアカウントサーバ26から受信する(ステップS211)。
【0048】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が認証されると(ステップS212:照合結果OK)、ユーザに対して、電子データの印刷機能を許可し、デジタル複合機1は、電子データに基づいて印刷を行う(ステップS214)。
【0049】
そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、ジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とを使って行われた印刷の履歴をジョブアカウントサーバ26に送信する(ステップS215)。
【0050】
デジタル複合機1から印刷履歴を受信したジョブアカウントサーバ26は、受信した印刷履歴として、印刷に使用された用紙の枚数などを保存する(ステップS216)。印刷に使用された用紙の枚数は、アクセスアカウント毎に過去に利用された用紙の枚数に加算されるように集計され、印刷履歴として保存される。
【0051】
照合結果を受信後、制御部6が照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が認証されなかった場合(ステップS212:照合結果NG)、ユーザに対して、印刷機能を許可しない。そして、制御部6は、認証が成功せずに、印刷機能が利用できない旨の警告画面をクライアントPC10の表示部に表示するように指示し(ステップS213)、この処理を終了する。
【0052】
また、デジタル複合機1は、クライアントPC10から送信される印刷データの代わりに、読み取り部3で読み取った電子データを使用することで、コピーの機能も利用可能である。この場合、アクセスアカウントとアクセスパスワードは、図4のように、直接デジタル複合機1に入力される。そして、コピー機能の利用履歴としてコピーに使用した用紙の枚数を保存する。コピーに使用された用紙の枚数は、アクセスアカウント毎に過去に利用された用紙の枚数に加算されるように集計され、コピーの履歴として保存される。
【0053】
以上のように、デジタル複合機1は、E−Mailアカウント名、E−Mailパスワード、FTPアカウント名、FTPパスワード、ジョブアカウント名、ジョブアカウントパスワードをアクセスアカウント及びアクセスパスワードにより構成されるアクセス認証情報40に関連付けてアカウント管理部7に保持されていることを前提に説明したが、本発明は、これだけに限らず、下記に説明するように、アカウント管理部7にこれらのアカウント名とパスワードを保持させることができる。図12は、そのアカウント名とパスワードをアカウント管理部7に保持させる動作を示すフローチャートである。
【0054】
まず、デジタル複合機1の表示装置に表示される図6に示されるメイン画面の「登録」キーが押下される(ステップS301)。「登録」キーが押下されると、図13のような登録画面が表示装置に表示される。この登録画面は、「メイン」のキーと「E−Mail」のキーと「FTP」のキーと「印刷」のキーと「確認」キーと「設定」キーとを有する。そして、「メイン」キーの行に、アクセスアカウントとアクセスパスワードを入力する入力欄F16と、「E−Mail」のキーの行に、E−Mailアカウント名とE−Mailパスワードを入力する入力欄F17と、「FTP」のキー行に、FTPアカウント名とFTPパスワードを入力する入力欄F18と、「印刷」のキーの行に、ジョブアクセスアカウント名とジョブアクセスパスワードを入力する入力欄F19とを有している。
【0055】
そして、デジタル複合機1は、登録画面の「メイン」のキーの行の入力欄F16に、アクセスアカウントの「User1」がユーザによって入力される。そして、パスワードとしてアクセスパスワード「Password」が入力される(ステップS302)。
【0056】
入力後、デジタル複合機1は、「E−Mail」のキーを押下し、「E−Mail」のキーの行の入力欄F17に、アクセスアカウント「User1」に対応するE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」がユーザによって入力される(ステップS303)。入力後、「確認」のキーが押下される。
【0057】
制御部6は、「E−Mail」のキーが押下された状態で、「確認」のキーが押下されるのを検知すると、入力されたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」とを読み出す。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」がメールサーバ22の認証制御部23によって有効であるか否かを問い合わせる(ステップS304)。
【0058】
メールサーバ22は、入力されたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を照合する(ステップS305)。
【0059】
そして、メールサーバ22は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS306)。
【0060】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をメールサーバ22から受信する(ステップS307)。
【0061】
制御部6は、照合結果を確認し、問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が無効であるという照合結果である場合(ステップS308:照合結果NG)、認証が成功しなかった旨を示す図14のような警告画面を表示装置に表示させ、ステップS303に戻って、ユーザに再入力を促す。
【0062】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が認証されると(ステップS308:照合結果OK)、アクセスアカウント「User1」とアクセスパスワード「Password」に関連付けるように、E−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」とをアカウント管理部7に保持させる(ステップS309)。
【0063】
次に、デジタル複合機1は、「FTP」のキーを押下し、「FTP」のキーの行の入力欄F18に、アクセスアカウント「User1」に対応するFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」がユーザによって入力される(ステップS310)。入力後、「確認」のキーが押下される。
【0064】
制御部6は、「FTP」のキーが押下された状態で、「FTP」のキーが押下されるのを検知すると、入力されたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」とを読み出す。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」がFTPサーバ24の認証制御部25によって有効であるか否かを問い合わせる(ステップS311)。
【0065】
FTPサーバ24は、入力されたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」を照合する(ステップS312)。
【0066】
そして、FTPサーバ24は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS313)。
【0067】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をFTPサーバ24から受信する(ステップS314)。
【0068】
制御部6は、照合結果を確認し、問い合わせたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」が無効であるという照合結果である場合(ステップS315:照合結果NG)、認証が成功しなかった旨を示す図14のような警告画面を表示装置に表示させ、ステップS310に戻って、再入力を促す。
【0069】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」が認証されると(ステップS315:照合結果OK)、アクセスアカウント「User1」とアクセスパスワード「Password」に関連付けるように、FTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」とをアカウント管理部7に保持させる(ステップS316)。
【0070】
そして、デジタル複合機1は、「印刷」のキーを押下し、「印刷」のキーの行の入力欄F19に、アクセスアカウント「User1」に対応するジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」がユーザによって入力される(ステップS317)。入力後、「確認」のキーが押下される。
【0071】
制御部6は、「印刷」のキーが押下された状態で、「確認」のキーが押下されるのを検知すると、入力されたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とを読み出す。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」がジョブアカウントサーバ26の認証制御部27によって有効であるか否かを問い合わせる(ステップS318)。
【0072】
ジョブアカウントサーバ26は、入力されたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」を照合する(ステップS319)。
【0073】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS320)。
【0074】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をジョブアカウントサーバ26から受信する(ステップS321)。
【0075】
制御部6は、照合結果を確認し、問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が無効であるという照合結果である場合(ステップS322:照合結果NG)、認証が成功しなかった旨を示す図14のような警告画面を表示装置に表示させ、ステップS317に戻って、再入力を促す。
【0076】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が認証されると(ステップS322:照合結果OK)、アクセスアカウント「User1」とアクセスパスワード「Password」に関連付けるように、ジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とをアカウント管理部7に保持させる(ステップS323)。
【0077】
そして、制御部6は、表示装置にメイン画面を表示させて(ステップS324)、この処理を終了する。
【0078】
このように、本発明のデジタル複合機1は、アクセスアカウントとアクセスパスワードにより構成されるアクセス認証情報40に関連付けるように、メールサーバ22、FTPサーバ24、ジョブアカウントサーバ26のそれぞれのアカウント名及びパスワードにより構成される認証情報41、42、43とをアカウント管理部7に保存し、管理している。そして、デジタル複合機1にユーザがアクセス認証情報を入力したときに、利用する機能によって対応する認証情報41、42、43を読み出して、メールサーバ22、FTPサーバ24、又は、ジョブアカウントサーバ26にユーザ認証の問い合わせを行う。そのため、別に設置され、別にユーザ管理が行われている環境において、1つのアクセスアカウント名とパスワードを入力するだけでよく、サーバの運用も簡単になる。また、デジタル複合機1へのアクセスアカウントは、どのような場合であっても、1回入力すればよい。
【0079】
また、実施の形態1では、電子メールの送信機能及び印刷機能を例に挙げて説明したが、読み取り部3で読み取った画像を、FTP機能を使ってFTPサーバ24に画像を保存する可能である。この場合、電子メールの送信と同様に、アクセス認証情報40に関連付けられたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」を使って、FTPサーバ24に読み取った画像のデータを送信し、保存させるようにすることも可能である。
【0080】
[実施の形態2]
実施の形態2で説明する本発明のデジタル複合機について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と重複する部材については、同じ番号を付して説明を省略する。図15は、デジタル複合機の構成とデジタル複合機に接続されているクライアントPCと各サーバとの構成を示す図である。
【0081】
LDAPサーバ20は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報保持部30をさらに備える。この制限情報保持部30は、コピー、電子メールの送信、FTPサーバ24への画像の保存、クライアントPC10からの印刷等の各機能に対する制限情報、デジタル複合機1の装置の状態、管理者用のメモ等を保持する。
【0082】
この制限情報保持部30は、図16のように、アクセスアカウント毎に、コピー、電子メールの送信、FTPサーバ24への画像の保存、クライアントPC10からの印刷の各機能の利用制限が関連付けられて保持されている。そして、管理者用のメモもアクセスアカウントに関連付けられて保持されている。例えば、アクセスアカウント「User2」は、コピー、電子メールの送信、FTPサーバ24への画像の保存、クライアントPC10からの印刷の各機能の利用は、全て許可されている。一方、アクセスアカウント「User1」は、電子メールの送信の機能は許可されているものの、FTPサーバ24への画像の保存は、許可されていない。すなわち、「User1」のアクセスアカウントが付与されているユーザは、FTPサーバ24に画像を保存することができない。また、コピーの機能は、100枚まで利用することが許可され、クライアントPC10からの印刷の機能は、1日1000枚まで利用することが許可されている。このように、制限情報は、所定の制限を付して許可することも可能である。さらに、「15:00〜16:00まで装置のメンテナンスを行います」という管理者用のメモを保持させることができ、デジタル複合機1やクライアントPC10にこのメモを表示させることができる。
【0083】
デジタル複合機1は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報読み出し部31bをさらに備える。この制限情報読み出し部31bは、LDAPサーバに備えられる制限情報保持部30に保持されている制限情報、デジタル複合機1の装置の状態、管理者用のメモを読み出す。この制限情報読み出し部31bで読み出されたこれら制限情報等は、制御部6を介して図示しない表示装置に表示される。そして、制限情報読み出し部31bは、読み出した制限情報により、制限されている機能を利用できないように制御部6に指示する。
【0084】
クライアントPC10は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報読み出し部31aをさらに備える。この制限情報読み出し部31aもデジタル複合機1の制限情報読み出し部31bと同様で、LDAPサーバに備えられる制限情報保持部30に保持されている制限情報、デジタル複合機1の装置の状態、管理者用のメモを読み出す。そして、制限情報読み出し部31bで読み出されたこれら制限情報等は、制御部6を介してクライアントPC10の表示部に表示される。
【0085】
ジョブアカウントサーバ26は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報書き込み部32をさらに備える。この制限情報書き込み部32は、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に対して制限情報を書き込むことができる。例えば印刷枚数が100枚までといったように、所定の制限を付してデジタル複合機1の印刷機能の利用が許可されている場合、ジョブアカウントサーバ26で集計している各ユーザ毎(アクセスアカウント毎)の印刷枚数の情報を使って、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に保持されている制限情報の許可されている印刷枚数を減じるように更新する。同様に、コピーの枚数の場合も、ジョブアカウントサーバ26で集計されているコピーの枚数の情報を使って、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に保持されている制限情報の許可されているコピー枚数を減じるように更新する。FTPサーバ24への画像の保存の回数、容量、電子メールの送信回数も同様に、更新することができる。このとき、ジョブアカウントサーバ26は、画像の保存回数、画像の容量、電子メールの送信回数も集計することができる。
【0086】
デジタル複合機1は、コピーや電子メールの送信やFTPサーバ20への画像の保存を行う際に、以下のように動作し、制限情報を表示装置に表示することができる。図17は、デジタル複合機1がLDAPサーバ20に対してユーザ認証を行った後、LDAPサーバ20から制限情報を読み出して、制限情報を表示装置に表示させる動作を説明するフローチャートである。
【0087】
まず、デジタル複合機1にログイン画面が表示されている場合、デジタル複合機1は、ユーザによる操作部2の操作によって、ユーザ名としてアクセスアカウントが入力される。そして、パスワードとしてアクセスパスワードが入力される(ステップS401)。
【0088】
デジタル複合機1の制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードをLDAPサーバ20に送信し、LDAPサーバ20は、認証制御部21によって、受信したアクセスアカウントとアクセスパスワードで、ユーザ認証を行う(ステップS402)。
【0089】
LDAPサーバ20により、ユーザ認証が確認されると、制限情報読み出し部31bは、LDAPサーバ20に制限情報を要求する(ステップS403)。
【0090】
制限情報の要求を受けたLDAPサーバ20は、制限情報保持部30に保持されている入力されたアクセスアカウントに関連付けられた制限情報と管理者用メモをデジタル複合機1に送信する(ステップS404)。
【0091】
制限情報と管理者用メモとを受信したデジタル複合機1の制御部6は、図18のように、制限情報と管理者用メモが表示されたメイン画面を表示装置に表示させ(ステップS405)、この処理を終了する。
【0092】
また、クライアントPC10から印刷を行う場合も同様に、図示しない表示部に制限情報等を表示させることができる。以下、図19を参照しながら、制限情報を表示部に表示させる動作について説明する。
【0093】
まず、クライアントPC10のプリンタドライバ11が起動し(ステップS501)、ユーザによる操作部2の操作によって、ユーザ名としてアクセスアカウントが入力される。そして、パスワードとしてアクセスパスワードが入力される。
【0094】
クライアントPC10は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードをLDAPサーバ20に送信し、LDAPサーバ20は、認証制御部21によって、受信したアクセスアカウントとアクセスパスワードで、ユーザ認証を行う(ステップS502)。
【0095】
LDAPサーバ20によりユーザ認証が確認されると、制限情報読み出し部31aは、LDAPサーバ20に制限情報を要求する(ステップS503)。このとき、要求する制限情報は、印刷に関する制限情報のみでよい。
【0096】
制限情報の要求を受けたLDAPサーバ20は、制限情報保持部30に保持されている入力されたアクセスアカウントに関連付けられた制限情報のうち印刷に関する制限情報と管理者用メモをクライアントPC10に送信する(ステップS504)。
【0097】
制限情報と管理者用メモとを受信したクライアントPC10は、印刷に使用する用紙のサイズ、カラー印刷かモノクロ印刷かの選択、印刷部数などを入力する入力欄F21を有する図20のように、制限情報と管理者用メモが表示されたプリンタドライバ画面を表示部に表示させ(ステップS505)、この処理を終了する。
【0098】
このように、実施の形態2では、デジタル複合機1やクライアントPC10にユーザに対応する制限情報を表示させることができる。
【0099】
次に、デジタル複合機1の管理者が、制限情報と管理者用のメモを登録する動作について、図21を参照して説明する。
【0100】
ジョブアカウントサーバ26は、デジタル複合機1の管理者によって入力された管理者用のアカウントとパスワードを使用して、LDAPサーバ20にログオンするために、LDAPサーバ20に対して管理者認証を行う(ステップS601)。
【0101】
管理者認証が確認されると、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20から全ユーザの現在の制限情報を読み出す。そして、ジョブアカウントサーバ26は、図23のような各ユーザ毎の制限情報入力画面を表示する。この制限情報入力画面は、ユーザ名としてアクセスアカウントを入力するユーザ名入力領域F22、各種機能の制限情報を入力する制限情報入力領域F23、管理者用のメモを入力する管理者メモ入力領域F24とを有し、入力された情報をLDAPサーバ20に設定するための「LDAPサーバに設定」のキーを有している。管理者は、この制限情報入力画面のユーザ名入力領域F22に制限情報を設定するユーザのアクセスアカウントを入力し、制限情報入力領域F23、及び、管理者メモ入力領域F24に制限情報と適切な管理者用メモを入力して、制限情報と適切な管理者用メモの設定をする(ステップS602)。
【0102】
そして、管理者が「LDAPサーバに設定」のキーを押下することで、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に、制限情報及び管理者用メモを保持するように書き込み要求する(ステップS603)。そして、制限情報及び管理者用メモをアクセスアカウントとともLDAPサーバ20に送信する。
【0103】
書き込み要求を受けたLDAPサーバ20は、制限情報及び管理者用メモを受信し、ともに送信されたアクセスアカウントに関連付けるように制限情報及び管理者用メモを制限情報保持部30に書き込むように保持し(ステップS604)、この処理を終了する。
【0104】
上述のように、図22で設定した制限情報のうち、例えばコピーできる枚数の制限や、印刷できる枚数の制限といった所定の制限が付された制限情報は、ジョブアカウントサーバ26で集計されているコピーや印刷の機能を使用した際に使用した枚数を利用してコピーや印刷に使用できる枚数を更新することができる。以下、この動作について図23を参照し、アクセスアカウント「User1」というユーザ名のコピー、印刷の制限情報として、コピーができる枚数を100枚、印刷ができる枚数を1日100枚までとして説明する。
【0105】
まず、ジョブアカウントサーバ26は、実施の形態1で説明したように、デジタル複合機1の各種機能を使用するために使用されたアクセスアカウント毎にコピー枚数や印刷の枚数が集計されている(ステップS701)。
【0106】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、デジタル複合機1の管理者によって入力された管理者用のアカウントとパスワードを使用して、LDAPサーバ20にログオンするために、LDAPサーバ20に対して管理者認証を行う(ステップS702)。
【0107】
管理者認証が確認されると、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20から全ユーザの現在の制限情報を読み出す(ステップS703)。
【0108】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、読み出した制限情報から、コピーや印刷ができる枚数から、ジョブアカウントサーバ26に保存されているコピーや印刷の履歴として集計された枚数を差し引いて、制限情報のコピーや印刷ができる枚数の値を更新する(ステップS704)。
【0109】
例えば、「User1」のアクセスアカウントを有するユーザがコピーができる枚数が100枚で、過去に10枚のコピーを行っている場合、100枚から10枚を差し引いた90枚をコピーができる枚数の値として、制限情報を更新する。
【0110】
そして、管理者が「LDAPサーバに設定」のキーを押下することで、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に、更新された制限情報を保持するように書き込み要求する(ステップS705)。そして、更新された制限情報をアクセスアカウントとともLDAPサーバ20に送信する。
【0111】
書き込み要求を受けたLDAPサーバ20は、更新された制限情報を受信し、ともに送信されたアクセスアカウントに関連付けるように更新した制限情報を制限情報保持部30に書き込むように保持し(ステップS706)、この処理を終了する。
【0112】
このように、実施の形態2では、ユーザがデジタル複合機1を利用使用とした場合、デジタル複合機1が使用できるかどうかの各機能の制限情報や、メンテナンスの予告などの管理者用メモをデジタル複合機1やクライアントPC10のプリンタドライバ上に表示させることができる。これにより、ユーザは、デジタル複合機1の各機能を実行するための操作の前に、使用する機能が使用できるか否かを確認することができ、操作後に、使用する機能が実行できないことを知ることがなくなる。
【0113】
本発明では、電子メールの例について説明したが、これに限られるものではなく、例えばデジタル複合機1にファイルシステムを持たせ、フォルダにユーザ名としてのアカウントとパスワードを付与するようにすることで、デジタル複合機1が有する記録装置としてのハードディスクドライブの利用も制限することができる。また、デジタル複合機1だけを操作する機能の例について説明したが、これに限られるものではなく、デジタル複合機1と、ネットワークに接続されているクライアントPC10が連携して動作する機能、いわゆるネットワークプリント機能にも利用制限をかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】実施の形態1で説明するデジタル複合機及びそのデジタル複合機に接続されているクライアントPC、各サーバの構成を示す図である。
【図2】実施の形態1で説明するデジタル複合機のアカウント管理部に保持される認証情報のデータ構造を説明する図である。
【図3】実施の形態1で説明するデジタル複合機とジョブアカウントサーバとのプロトコルの例を示す図である。
【図4】実施の形態1で説明するデジタル複合機を使って電子メールを送信する際のフローチャートを示す図である。
【図5】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図6】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
【図7】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される電子メール送信画面の一例を示す図である。
【図8】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される警告画面の一例を示す図である。
【図9】実施の形態1で説明するデジタル複合機を使って印刷する際のフローチャートを示す図である。
【図10】実施の形態1で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCに表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCで作成した印刷データの一例を示す図である。
【図12】実施の形態1で説明するデジタル複合機のアカウント管理部に認証情報を保持させる際のフローチャートを示す図である。
【図13】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される登録画面の一例を示す図である。
【図14】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される警告画面の一例を示す図である。
【図15】実施の形態2で説明するデジタル複合機及びそのデジタル複合機に接続されているクライアントPC、各サーバの構成を示す図である。
【図16】実施の形態2で説明するデジタル複合機に接続されているLDAPサーバの制限情報保持部に保持されている制限情報のデータ構造を説明する図である。
【図17】実施の形態2で説明するデジタル複合機に制限情報を表示させる動作を説明するフローチャートである。
【図18】実施の形態2で説明するデジタル複合機に制限情報が表示されたメイン画面の一例を示す図である。
【図19】実施の形態2で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCに制限情報を表示させる動作を説明するフローチャートである。
【図20】実施の形態2で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCに制限情報が表示されたプリンタドライバ画面の一例を示す図である。
【図21】実施の形態2で説明するデジタル複合機の制限情報と管理者用のメモを登録する動作を説明するフローチャートである。
【図22】実施の形態2で説明するデジタル複合機の制限情報と管理者用のメモを登録する制限情報入力画面の一例を示す図である。
【図23】実施の形態2で説明するデジタル複合機に、コピーや印刷で使用できる枚数を更新する動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1 デジタル複合機
2 操作部
3 読み取り部
4 印刷部
5 ネットワークI/F
6 制御部
7 アカウント管理部
10 クライアントPC
11 プリンタドライバ
20 サーバ
21 認証制御部
22 メールサーバ
23 認証制御部
24 サーバ
25 認証制御部
26 ジョブアカウントサーバ
27 認証制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ以上のサーバ、クライアントコンピュータと接続され、コピー、印刷、スキャナ、ファクシミリなどの機能からなるデジタル複合機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷、ネットワーク上へのデータの送信及びファクシミリなどの各種機能を実行することのできる装置(以下「デジタル複合機」と呼ぶ)が知られている。従来のデジタル複合機においては、不特定多数のユーザにデジタル複合機を利用させないようにするために、デジタル複合機内にユーザ名とパスワードなどの認証情報を保持し、デジタル複合機を利用する際に認証情報の入力をさせて、デジタル複合機内に保持されている認証情報と比較し、一致した場合のみ複合機の利用を許可するように構成されるものや、課金情報をもとにユーザの利用回数を制限するように構成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、認証情報を保持する保持手段は、デジタル複合機内部には存在せず、デジタル複合機にネットワークで接続される外部サーバにて認証を行わせるものもある。
【0003】
【特許文献1】特開2001−92782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなデジタル複合機で所定の機能を利用しようとした場合、まず、複合機を利用するための認証情報を入力して複合機を利用可能な状態とした後、所定の機能を利用するための認証情報をさらに入力する必要がある。したがって、認証情報を2回入力する必要があった。
【0005】
認証情報の入力回数を1回にするためには、全てのサーバに対して同じユーザ名とパスワードを与えなければならない。環境によっては、サーバがダウンするといった障害の影響を軽微にするために、サービスを提供するサーバの機能ごとに別の固体で管理したいという要望もある。このような環境下でのユーザ認証には、認証方法やプロトコルが異なる場合もあり、全てのサーバに対して同じユーザ名やパスワードを付与できないこともある。このような環境においては、認証情報をサーバごとに個々に管理しているため、認証情報に入力回数が少なくとも2回以上となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、全てのサーバに対して同じユーザ名やパスワードを付与できない場合であっても、認証情報を複数回入力せずに、所定の機能を利用することができるデジタル複合機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のデジタル複合機は、ネットワークに接続されるサーバに対して認証を受け、認証結果に基づいて備えられる機能の利用を制限するデジタル複合機であって、前記サーバに対して認証を受け、前記機能を利用するための第2の認証情報を、当該デジタル複合機の利用を開始するために入力される第1の認証情報に関連付けて管理する認証情報管理部と、前記サーバに対して認証の問い合わせを行い、問い合わせした前記サーバから受け取った認証結果に基づいて、前記機能の利用を制限する制御部とを有し、前記制御部は、入力された第1の認証情報に関連付けて前記認証情報管理部に管理された前記第2の認証情報を使って、前記サーバに認証の問い合わせを行うこと特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のデジタル複合機は、アクセスアカウントとアクセスパスワードにより構成される第1の認証情報に関連付けるように、第2の認証情報をアカウント管理部で保存し、管理している。そして、デジタル複合機にユーザが第1の認証情報を入力したときに、利用する機能によって対応する第2の認証情報を読み出して、各サーバに認証の問い合わせを行う。そのため、デジタル複合機への第1の認証情報は、どのような場合であっても、1回入力すればよい。また、別に設置され、別にユーザ管理が行われている環境において、1つの第1の認証情報を入力するだけでよく、サーバの運用も簡単になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、画像形成装置として一般にMFP(Multi Function Peripheral)と称される本発明のデジタル複合機について図面を参照しながら説明する。なお、本発明のデジタル複合機は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
【0010】
[実施の形態1]
図1は、デジタル複合機の構成とデジタル複合機に接続されているクライアントPC(personal computer)と各サーバとの構成を示す図である。デジタル複合機1は、LAN(Local Area Network)により接続され、LANを介して、クライアントPC、LDAPサーバ、メールサーバ、FTPサーバ、ジョブアカウントサーバに接続されている。そして、このデジタル複合機は、操作部2と、読み取り部3と、印刷部4と、ネットワークI/F5と、制御部6と、アカウント管理部7とを有する。
【0011】
操作部2は、入力手段としてキーやタッチパネル等を有し、表示装置として図示しないLED(Light−Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal Display)等を有している。ユーザが表示される表示を見ながら各操作を行うことで、この操作部2は、例えばコピー、スキャン等を行うようにデジタル複合機1の各部材を操作することができる。
【0012】
読み取り部3は、スキャナ等の画像を読み取るためのユニットであり、原稿の平面走査読取、ADF(Auto Document Feeder)を利用した多数毎のフィード走査読取が可能である。この読み取り部3は、原稿を読み取って、画像を電子データ化し、電子データ化した画像は、制御部6に送られる。
【0013】
印刷部4は、プリンタであり、LED、レーザ、インクジェット、ドットマトリクス等の方式を有し、用紙等の媒体に可視的記録を出力することができる。例えばクライアントPC10からLANを介して送信された印刷データを制御部6がこの印刷部4で印刷可能なデータに変換し、この変換されたデータに基づいて、用紙に電子データが印刷再現される。
【0014】
ネットワークI/F5は、ネットワークコネクタを有するインタフェースボードである。このネットワークI/F5は、LAN、TCP/IP(Transmission Control Protocol/lnternet Protocol)を使って、LANに接続されているLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ20、メールサーバ22、FTP(File Transfer Protocol)サーバ24、ジョブアカウントサーバ26に、制御部6からの電子データを送信し、各サーバより電子データを受信することができる。
【0015】
制御部6は、デジタル複合機1の全体の制御を行うものである。制御部6は、操作部2からのコピー指示を受け付け、読み取り部3に対して原稿を読み取るように指示する。そして、読み取り部3で読み取った原稿に基づく電子データを取得し、印刷部4にその電子データを送信する制御などを行う。さらに制御部6は、アカウント管理部7から必要なアカウント名、パスワードを取得し、LANに接続される各種サーバに対して取得したアカウント名、パスワードを供給してサーバから認証を受けるように制御する。
【0016】
認証情報管理部としてのアカウント管理部7は、図2のように、LANに接続される各種サーバに設定されている、各サーバにアクセスするための例えばアカウント名、パスワードといった第2の認証情報としての複数の認証情報41、42、43が、デジタル複合機1を使用するためのアカウント名、パスワードといった第1の認証情報としてのアクセス認証情報40に関連付けて保持され、複数の認証情報41、42、43を管理している。
【0017】
このアカウント管理部7に保持されるアクセス認証情報40、認証情報41、42、43は、例えば、アクセス認証情報40は、デジタル複合機1を使用する際に入力される例えば「User1」というアクセスアカウントと、例えば「Password」というアクセスパスワードにより構成され、このアクセスアカウントとアクセスパスワードをデジタル複合機1に入力することでコピーやスキャン等の各機能を使用することができる。
【0018】
また、認証情報41は、電子メールを使用するための例えば「emailaccount」というE−Mailアカウント名と、例えば「emailpassword」というE−Mailパスワードにより構成されている。認証情報42は、FTPサーバを利用するための例えば「ftpaccount」というFTPアカウント名と、例えば「ftppassword」というFTPパスワードにより構成されている。認証情報43は、ジョブアカウントサーバを利用するための例えば「jobaccountid」というジョブアカウント名と、例えば「???^d?p^@???」というジョブアカウントパスワードにより構成されている。なお、このジョブアカウントパスワードは、ID(IDentification)カードデータで、IDカードに記憶されている認証データのことである。これら認証情報41、42、43がアクセス認証情報40に関連付けられてアカウント管理部7に保持され、制御部6の指示により、これら認証情報41、42、43を制御部6に提供する。
【0019】
クライアントPC10はデジタル複合機1の印刷部4を使って電子データの印刷を行うためのプリンタドライバ11がインストールされている。プリンタドライバ11はクライアントPC10にインストールされているワードプロセッサアプリケーションや、画像アプリケーションからの指示を受け、電子データを印刷データに変換し、デジタル複合機1に送信することができる。
【0020】
LDAPサーバ20は、認証制御部21を有するサーバである。LDAPサーバ20は、コンピュータネットワーク上のサービスを、特定のユーザだけが利用できるようにするために、ユーザだけが知りうる、あるいは持ちうる情報を受けてサービスの利用を許可する。すなわち、LDAPサーバ20は、LDAPを用いてユーザ認証を行い、デジタル複合機1やクライアントPC10から要求された情報を供給する。
【0021】
メールサーバ22は、認証制御部23を有するサーバで、POP(Post Office Protocol)を用いてユーザ認証し、認証されたユーザからのデータをSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いて他のSMTPサーバに送信したりすることができる。メールサーバ22は、デジタル複合機1からアカウント管理部7に保持されているE−Mailアカウント名とE−mailパスワードにより構成される認証情報41を受信すると、認証制御部23でデジタル複合機1から送信されたE−Mailアカウント名とE−mailパスワードを認証する。
【0022】
FTPサーバ24は、認証制御部25を有するサーバで、FTP(File Transfer Protocol)を用いてユーザ認証をしたり、ユーザからの要求を受けてFTPを用いて電子データを供給したり、電子データを受信して保存したりすることができる。FTPサーバ24は、デジタル複合機1からアカウント管理部7に保持されているFTPアカウント名とFTPパスワードとにより構成される認証情報42を受信すると、認証制御部25でデジタル複合機1から送信されたFTPアカウント名とFTPパスワードを認証する。
【0023】
ジョブアカウントサーバ26は、認証制御部27を有するサーバで、ユーザのデジタル複合機1の使用回数、印刷の回数などを保存することができる。ジョブアカウントサーバ26は、図3に示すジョブアカウントプロトコルを用いてユーザ認証を行う。このとき、ジョブアカウントサーバ26は、デジタル複合機1からアカウント管理部7に保持されているジョブアカウント名とジョブアカウントパスワードとにより構成される認証情報43を受信すると、認証制御部27でデジタル複合機1から送信されたジョブアカウント名とジョブアカウントパスワードを認証する。そして、デジタル複合機1から印刷許可要求として印刷許可の問い合わせを行い、この問い合わせに対してジョブアカウントサーバ26は、ユーザの印刷の回数を読み出し、制限回数を超えていなければ、印刷を許可する。そして、印刷終了後に、デジタル複合機1から印刷回数の書き込みの要求を受けて、印刷回数を書き込んで更新する。そして、デジタル複合機1との接続を終了する。
【0024】
デジタル複合機1は、以下のように動作する。図4は、デジタル複合機で原稿を読み取り、メールサーバに電子メールを送信する例を示すフローチャートである。このデジタル複合機1には、上述のように、デジタル複合機1へのアクセスアカウントと、メールサーバ22、FTPサーバ24、ジョブアカウントサーバ26のそれぞれのアカウント名が関連付けられて、アカウント管理部7に保持されている(ステップS101)。
【0025】
デジタル複合機1の表示装置には、アクセスアカウントを入力するユーザ名入力欄F11と、アクセスパスワードを入力するパスワード入力欄F12がある、図5のようなログイン画面が表示される。デジタル複合機1には、このログイン画面が表示され、ユーザによる操作部2の操作によって、ユーザ名入力欄F11にユーザ名としてアクセスアカウントの「User1」が入力される。そして、パスワード入力欄F12にパスワードとしてアクセスパスワード「Password」が入力される(ステップS102)。
【0026】
操作部2を介して入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードとは、アカウント管理部7に送られる。そして、アクセス認証情報40を受け取ったアカウント管理部7は、入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードとが、保持されているアクセス認証情報40に一致するかどうかを判断し、一致していれば表示装置に、デジタル複合機1の使用が許可された旨を通知する。そして、表示装置上に表示されているログイン画面を、「コピー」キー、「E−Mail」キー、「FTP」キー、「登録」キーを有する図6のようなメイン画面に切り替える。ここで入力されるアクセスアカウントとアクセスパスワードは、操作部2のタッチパネルに表示されるキーボードを利用して入力しても良いし、IDカードリーダなどを読み込ませるようにして入力しても良い。そして、ユーザは、表示装置に表示された図6のようなメイン画面の「E−Mail」キーを押下する(ステップS103)。
【0027】
アカウント管理部7は、操作部2にて「E−mail」キーが押下されたことを検知すると、アクセスアカウント「User1」に対応するE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を読み出す(ステップS104)。
【0028】
制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、読み出したE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」でメールサーバ22の認証制御部23によってユーザ認証を行うように、メールサーバ22に問い合わせる(ステップS105)。
【0029】
メールサーバ22は、読み出したE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を照合する(ステップS106)。
【0030】
そして、メールサーバ22は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS107)。
【0031】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をメールサーバ22から受信する(ステップS108)。
【0032】
制御部6は、照合結果を確認し、認証のために問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が認証されると(ステップS109:照合結果OK)、ユーザに対して、電子メールの送信機能を許可する。そして、制御部6は、電子メールを送信する宛先として送信先の電子メールのアドレスを入力する宛先入力欄F13を有する図7のような電子メール送信画面を表示装置上に表示する(ステップS111)。
【0033】
そして、ユーザは、電子メール送信画面において、電子メールを送信する宛先を宛先入力欄F13に入力し、「送信」キーを押下すると、制御部6は、読み取り部3を操作し、読み取り部3から電子データを取得する。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、E−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を使って、読み取り部3で読み取った電子データを電子メールとしてメールサーバ22に送信する(ステップS112)。
【0034】
デジタル複合機1から電子メールを受信したメールサーバ22は、受信した電子メールを宛先に送信する(ステップS114)。
【0035】
照合結果を受信後、制御部6が照合結果を確認し、認証のために問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が認証されなかった場合(ステップS109:照合結果NG)、ユーザに対して、電子メールの送信機能を許可しない。そして、制御部6は、認証が成功せずに、電子メールを送信する機能が利用できない旨が表示される図8のような警告画面を表示装置に表示する(ステップS110)。
【0036】
電子メールの送信、又は、警告画面の表示が行われた後、制御部6は、表示装置にメイン画面を表示させて(ステップS113)、この処理を終了する。
【0037】
図9は、クライアントPC10から電子データをデジタル複合機に送信し、印刷する例を示すフローチャートである。このデジタル複合機1には、上述のように、デジタル複合機1へのアクセスアカウントと、メールサーバ22、FTPサーバ24、ジョブアカウントサーバ26のそれぞれのアカウント名が関連付けられて、アカウント管理部7に保持されている(ステップS201)。
【0038】
クライアントPC10から電子データを印刷する場合、プリンタドライバ11が起動し、アクセスアカウントを入力するユーザ名入力欄F14と、アクセスパスワードを入力するパスワード入力欄F15がある、クライアントPC10の表示部に図10のようなログイン画面が表示される。ユーザは、このログイン画面のユーザ名入力欄F11にユーザ名としてアクセスアカウントの「User1」を入力する。そして、パスワード入力欄F12にパスワードとしてアクセスパスワード「Password」を入力する(ステップS202)。
【0039】
そして、ユーザが表示されたログイン画面の「印刷」キーを押下して、印刷が実行される(ステップS203)。
【0040】
クライアントPC10のプリンタドライバ11は、入力したアクセスアカウントの「User1」とアクセスパスワード「Password」の情報を含む図11のような印刷データを生成する(ステップS204)。
【0041】
プリンタドライバ11で生成した印刷データは、デジタル複合機1に送信される(ステップS205)。
【0042】
デジタル複合機1は、プリンタドライバ11で生成した印刷データをクライアントPC10から受信する(ステップS206)。
【0043】
印刷データを受信すると、アカウント管理部7は、印刷データに含まれるアクセスアカウント「User1」に対応するジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とを読み出す(ステップS207)。
【0044】
制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、読み出したジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」でジョブアカウントサーバ26の認証制御部27によってユーザ認証を行うように、ジョブアカウントサーバ26に問い合わせる(ステップS208)。
【0045】
ジョブアカウントサーバ26は、読み出したジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」を照合する(ステップS209)。
【0046】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS210)。
【0047】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をジョブアカウントサーバ26から受信する(ステップS211)。
【0048】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が認証されると(ステップS212:照合結果OK)、ユーザに対して、電子データの印刷機能を許可し、デジタル複合機1は、電子データに基づいて印刷を行う(ステップS214)。
【0049】
そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、ジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とを使って行われた印刷の履歴をジョブアカウントサーバ26に送信する(ステップS215)。
【0050】
デジタル複合機1から印刷履歴を受信したジョブアカウントサーバ26は、受信した印刷履歴として、印刷に使用された用紙の枚数などを保存する(ステップS216)。印刷に使用された用紙の枚数は、アクセスアカウント毎に過去に利用された用紙の枚数に加算されるように集計され、印刷履歴として保存される。
【0051】
照合結果を受信後、制御部6が照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が認証されなかった場合(ステップS212:照合結果NG)、ユーザに対して、印刷機能を許可しない。そして、制御部6は、認証が成功せずに、印刷機能が利用できない旨の警告画面をクライアントPC10の表示部に表示するように指示し(ステップS213)、この処理を終了する。
【0052】
また、デジタル複合機1は、クライアントPC10から送信される印刷データの代わりに、読み取り部3で読み取った電子データを使用することで、コピーの機能も利用可能である。この場合、アクセスアカウントとアクセスパスワードは、図4のように、直接デジタル複合機1に入力される。そして、コピー機能の利用履歴としてコピーに使用した用紙の枚数を保存する。コピーに使用された用紙の枚数は、アクセスアカウント毎に過去に利用された用紙の枚数に加算されるように集計され、コピーの履歴として保存される。
【0053】
以上のように、デジタル複合機1は、E−Mailアカウント名、E−Mailパスワード、FTPアカウント名、FTPパスワード、ジョブアカウント名、ジョブアカウントパスワードをアクセスアカウント及びアクセスパスワードにより構成されるアクセス認証情報40に関連付けてアカウント管理部7に保持されていることを前提に説明したが、本発明は、これだけに限らず、下記に説明するように、アカウント管理部7にこれらのアカウント名とパスワードを保持させることができる。図12は、そのアカウント名とパスワードをアカウント管理部7に保持させる動作を示すフローチャートである。
【0054】
まず、デジタル複合機1の表示装置に表示される図6に示されるメイン画面の「登録」キーが押下される(ステップS301)。「登録」キーが押下されると、図13のような登録画面が表示装置に表示される。この登録画面は、「メイン」のキーと「E−Mail」のキーと「FTP」のキーと「印刷」のキーと「確認」キーと「設定」キーとを有する。そして、「メイン」キーの行に、アクセスアカウントとアクセスパスワードを入力する入力欄F16と、「E−Mail」のキーの行に、E−Mailアカウント名とE−Mailパスワードを入力する入力欄F17と、「FTP」のキー行に、FTPアカウント名とFTPパスワードを入力する入力欄F18と、「印刷」のキーの行に、ジョブアクセスアカウント名とジョブアクセスパスワードを入力する入力欄F19とを有している。
【0055】
そして、デジタル複合機1は、登録画面の「メイン」のキーの行の入力欄F16に、アクセスアカウントの「User1」がユーザによって入力される。そして、パスワードとしてアクセスパスワード「Password」が入力される(ステップS302)。
【0056】
入力後、デジタル複合機1は、「E−Mail」のキーを押下し、「E−Mail」のキーの行の入力欄F17に、アクセスアカウント「User1」に対応するE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」がユーザによって入力される(ステップS303)。入力後、「確認」のキーが押下される。
【0057】
制御部6は、「E−Mail」のキーが押下された状態で、「確認」のキーが押下されるのを検知すると、入力されたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」とを読み出す。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」がメールサーバ22の認証制御部23によって有効であるか否かを問い合わせる(ステップS304)。
【0058】
メールサーバ22は、入力されたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」を照合する(ステップS305)。
【0059】
そして、メールサーバ22は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS306)。
【0060】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をメールサーバ22から受信する(ステップS307)。
【0061】
制御部6は、照合結果を確認し、問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が無効であるという照合結果である場合(ステップS308:照合結果NG)、認証が成功しなかった旨を示す図14のような警告画面を表示装置に表示させ、ステップS303に戻って、ユーザに再入力を促す。
【0062】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたE−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」が認証されると(ステップS308:照合結果OK)、アクセスアカウント「User1」とアクセスパスワード「Password」に関連付けるように、E−Mailアカウント名「emailaccount」と、E−Mailパスワード「emailpassword」とをアカウント管理部7に保持させる(ステップS309)。
【0063】
次に、デジタル複合機1は、「FTP」のキーを押下し、「FTP」のキーの行の入力欄F18に、アクセスアカウント「User1」に対応するFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」がユーザによって入力される(ステップS310)。入力後、「確認」のキーが押下される。
【0064】
制御部6は、「FTP」のキーが押下された状態で、「FTP」のキーが押下されるのを検知すると、入力されたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」とを読み出す。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」がFTPサーバ24の認証制御部25によって有効であるか否かを問い合わせる(ステップS311)。
【0065】
FTPサーバ24は、入力されたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」を照合する(ステップS312)。
【0066】
そして、FTPサーバ24は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS313)。
【0067】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をFTPサーバ24から受信する(ステップS314)。
【0068】
制御部6は、照合結果を確認し、問い合わせたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」が無効であるという照合結果である場合(ステップS315:照合結果NG)、認証が成功しなかった旨を示す図14のような警告画面を表示装置に表示させ、ステップS310に戻って、再入力を促す。
【0069】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」が認証されると(ステップS315:照合結果OK)、アクセスアカウント「User1」とアクセスパスワード「Password」に関連付けるように、FTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」とをアカウント管理部7に保持させる(ステップS316)。
【0070】
そして、デジタル複合機1は、「印刷」のキーを押下し、「印刷」のキーの行の入力欄F19に、アクセスアカウント「User1」に対応するジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」がユーザによって入力される(ステップS317)。入力後、「確認」のキーが押下される。
【0071】
制御部6は、「印刷」のキーが押下された状態で、「確認」のキーが押下されるのを検知すると、入力されたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とを読み出す。そして、制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」がジョブアカウントサーバ26の認証制御部27によって有効であるか否かを問い合わせる(ステップS318)。
【0072】
ジョブアカウントサーバ26は、入力されたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」を照合する(ステップS319)。
【0073】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、照合結果をデジタル複合機1に送信する(ステップS320)。
【0074】
デジタル複合機1の制御部6は、照合結果をジョブアカウントサーバ26から受信する(ステップS321)。
【0075】
制御部6は、照合結果を確認し、問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が無効であるという照合結果である場合(ステップS322:照合結果NG)、認証が成功しなかった旨を示す図14のような警告画面を表示装置に表示させ、ステップS317に戻って、再入力を促す。
【0076】
制御部6は、照合結果を確認し、ユーザ認証のために問い合わせたジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」が認証されると(ステップS322:照合結果OK)、アクセスアカウント「User1」とアクセスパスワード「Password」に関連付けるように、ジョブアカウント名「jobaccountid」と、ジョブアカウントパスワード「???^d?p^@???」とをアカウント管理部7に保持させる(ステップS323)。
【0077】
そして、制御部6は、表示装置にメイン画面を表示させて(ステップS324)、この処理を終了する。
【0078】
このように、本発明のデジタル複合機1は、アクセスアカウントとアクセスパスワードにより構成されるアクセス認証情報40に関連付けるように、メールサーバ22、FTPサーバ24、ジョブアカウントサーバ26のそれぞれのアカウント名及びパスワードにより構成される認証情報41、42、43とをアカウント管理部7に保存し、管理している。そして、デジタル複合機1にユーザがアクセス認証情報を入力したときに、利用する機能によって対応する認証情報41、42、43を読み出して、メールサーバ22、FTPサーバ24、又は、ジョブアカウントサーバ26にユーザ認証の問い合わせを行う。そのため、別に設置され、別にユーザ管理が行われている環境において、1つのアクセスアカウント名とパスワードを入力するだけでよく、サーバの運用も簡単になる。また、デジタル複合機1へのアクセスアカウントは、どのような場合であっても、1回入力すればよい。
【0079】
また、実施の形態1では、電子メールの送信機能及び印刷機能を例に挙げて説明したが、読み取り部3で読み取った画像を、FTP機能を使ってFTPサーバ24に画像を保存する可能である。この場合、電子メールの送信と同様に、アクセス認証情報40に関連付けられたFTPアカウント名「ftpaccount」と、FTPパスワード「ftppassword」を使って、FTPサーバ24に読み取った画像のデータを送信し、保存させるようにすることも可能である。
【0080】
[実施の形態2]
実施の形態2で説明する本発明のデジタル複合機について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と重複する部材については、同じ番号を付して説明を省略する。図15は、デジタル複合機の構成とデジタル複合機に接続されているクライアントPCと各サーバとの構成を示す図である。
【0081】
LDAPサーバ20は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報保持部30をさらに備える。この制限情報保持部30は、コピー、電子メールの送信、FTPサーバ24への画像の保存、クライアントPC10からの印刷等の各機能に対する制限情報、デジタル複合機1の装置の状態、管理者用のメモ等を保持する。
【0082】
この制限情報保持部30は、図16のように、アクセスアカウント毎に、コピー、電子メールの送信、FTPサーバ24への画像の保存、クライアントPC10からの印刷の各機能の利用制限が関連付けられて保持されている。そして、管理者用のメモもアクセスアカウントに関連付けられて保持されている。例えば、アクセスアカウント「User2」は、コピー、電子メールの送信、FTPサーバ24への画像の保存、クライアントPC10からの印刷の各機能の利用は、全て許可されている。一方、アクセスアカウント「User1」は、電子メールの送信の機能は許可されているものの、FTPサーバ24への画像の保存は、許可されていない。すなわち、「User1」のアクセスアカウントが付与されているユーザは、FTPサーバ24に画像を保存することができない。また、コピーの機能は、100枚まで利用することが許可され、クライアントPC10からの印刷の機能は、1日1000枚まで利用することが許可されている。このように、制限情報は、所定の制限を付して許可することも可能である。さらに、「15:00〜16:00まで装置のメンテナンスを行います」という管理者用のメモを保持させることができ、デジタル複合機1やクライアントPC10にこのメモを表示させることができる。
【0083】
デジタル複合機1は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報読み出し部31bをさらに備える。この制限情報読み出し部31bは、LDAPサーバに備えられる制限情報保持部30に保持されている制限情報、デジタル複合機1の装置の状態、管理者用のメモを読み出す。この制限情報読み出し部31bで読み出されたこれら制限情報等は、制御部6を介して図示しない表示装置に表示される。そして、制限情報読み出し部31bは、読み出した制限情報により、制限されている機能を利用できないように制御部6に指示する。
【0084】
クライアントPC10は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報読み出し部31aをさらに備える。この制限情報読み出し部31aもデジタル複合機1の制限情報読み出し部31bと同様で、LDAPサーバに備えられる制限情報保持部30に保持されている制限情報、デジタル複合機1の装置の状態、管理者用のメモを読み出す。そして、制限情報読み出し部31bで読み出されたこれら制限情報等は、制御部6を介してクライアントPC10の表示部に表示される。
【0085】
ジョブアカウントサーバ26は、実施の形態1で説明した部材に加え、制限情報書き込み部32をさらに備える。この制限情報書き込み部32は、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に対して制限情報を書き込むことができる。例えば印刷枚数が100枚までといったように、所定の制限を付してデジタル複合機1の印刷機能の利用が許可されている場合、ジョブアカウントサーバ26で集計している各ユーザ毎(アクセスアカウント毎)の印刷枚数の情報を使って、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に保持されている制限情報の許可されている印刷枚数を減じるように更新する。同様に、コピーの枚数の場合も、ジョブアカウントサーバ26で集計されているコピーの枚数の情報を使って、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に保持されている制限情報の許可されているコピー枚数を減じるように更新する。FTPサーバ24への画像の保存の回数、容量、電子メールの送信回数も同様に、更新することができる。このとき、ジョブアカウントサーバ26は、画像の保存回数、画像の容量、電子メールの送信回数も集計することができる。
【0086】
デジタル複合機1は、コピーや電子メールの送信やFTPサーバ20への画像の保存を行う際に、以下のように動作し、制限情報を表示装置に表示することができる。図17は、デジタル複合機1がLDAPサーバ20に対してユーザ認証を行った後、LDAPサーバ20から制限情報を読み出して、制限情報を表示装置に表示させる動作を説明するフローチャートである。
【0087】
まず、デジタル複合機1にログイン画面が表示されている場合、デジタル複合機1は、ユーザによる操作部2の操作によって、ユーザ名としてアクセスアカウントが入力される。そして、パスワードとしてアクセスパスワードが入力される(ステップS401)。
【0088】
デジタル複合機1の制御部6は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードをLDAPサーバ20に送信し、LDAPサーバ20は、認証制御部21によって、受信したアクセスアカウントとアクセスパスワードで、ユーザ認証を行う(ステップS402)。
【0089】
LDAPサーバ20により、ユーザ認証が確認されると、制限情報読み出し部31bは、LDAPサーバ20に制限情報を要求する(ステップS403)。
【0090】
制限情報の要求を受けたLDAPサーバ20は、制限情報保持部30に保持されている入力されたアクセスアカウントに関連付けられた制限情報と管理者用メモをデジタル複合機1に送信する(ステップS404)。
【0091】
制限情報と管理者用メモとを受信したデジタル複合機1の制御部6は、図18のように、制限情報と管理者用メモが表示されたメイン画面を表示装置に表示させ(ステップS405)、この処理を終了する。
【0092】
また、クライアントPC10から印刷を行う場合も同様に、図示しない表示部に制限情報等を表示させることができる。以下、図19を参照しながら、制限情報を表示部に表示させる動作について説明する。
【0093】
まず、クライアントPC10のプリンタドライバ11が起動し(ステップS501)、ユーザによる操作部2の操作によって、ユーザ名としてアクセスアカウントが入力される。そして、パスワードとしてアクセスパスワードが入力される。
【0094】
クライアントPC10は、ネットワークI/F5を制御し、入力されたアクセスアカウントとアクセスパスワードをLDAPサーバ20に送信し、LDAPサーバ20は、認証制御部21によって、受信したアクセスアカウントとアクセスパスワードで、ユーザ認証を行う(ステップS502)。
【0095】
LDAPサーバ20によりユーザ認証が確認されると、制限情報読み出し部31aは、LDAPサーバ20に制限情報を要求する(ステップS503)。このとき、要求する制限情報は、印刷に関する制限情報のみでよい。
【0096】
制限情報の要求を受けたLDAPサーバ20は、制限情報保持部30に保持されている入力されたアクセスアカウントに関連付けられた制限情報のうち印刷に関する制限情報と管理者用メモをクライアントPC10に送信する(ステップS504)。
【0097】
制限情報と管理者用メモとを受信したクライアントPC10は、印刷に使用する用紙のサイズ、カラー印刷かモノクロ印刷かの選択、印刷部数などを入力する入力欄F21を有する図20のように、制限情報と管理者用メモが表示されたプリンタドライバ画面を表示部に表示させ(ステップS505)、この処理を終了する。
【0098】
このように、実施の形態2では、デジタル複合機1やクライアントPC10にユーザに対応する制限情報を表示させることができる。
【0099】
次に、デジタル複合機1の管理者が、制限情報と管理者用のメモを登録する動作について、図21を参照して説明する。
【0100】
ジョブアカウントサーバ26は、デジタル複合機1の管理者によって入力された管理者用のアカウントとパスワードを使用して、LDAPサーバ20にログオンするために、LDAPサーバ20に対して管理者認証を行う(ステップS601)。
【0101】
管理者認証が確認されると、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20から全ユーザの現在の制限情報を読み出す。そして、ジョブアカウントサーバ26は、図23のような各ユーザ毎の制限情報入力画面を表示する。この制限情報入力画面は、ユーザ名としてアクセスアカウントを入力するユーザ名入力領域F22、各種機能の制限情報を入力する制限情報入力領域F23、管理者用のメモを入力する管理者メモ入力領域F24とを有し、入力された情報をLDAPサーバ20に設定するための「LDAPサーバに設定」のキーを有している。管理者は、この制限情報入力画面のユーザ名入力領域F22に制限情報を設定するユーザのアクセスアカウントを入力し、制限情報入力領域F23、及び、管理者メモ入力領域F24に制限情報と適切な管理者用メモを入力して、制限情報と適切な管理者用メモの設定をする(ステップS602)。
【0102】
そして、管理者が「LDAPサーバに設定」のキーを押下することで、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に、制限情報及び管理者用メモを保持するように書き込み要求する(ステップS603)。そして、制限情報及び管理者用メモをアクセスアカウントとともLDAPサーバ20に送信する。
【0103】
書き込み要求を受けたLDAPサーバ20は、制限情報及び管理者用メモを受信し、ともに送信されたアクセスアカウントに関連付けるように制限情報及び管理者用メモを制限情報保持部30に書き込むように保持し(ステップS604)、この処理を終了する。
【0104】
上述のように、図22で設定した制限情報のうち、例えばコピーできる枚数の制限や、印刷できる枚数の制限といった所定の制限が付された制限情報は、ジョブアカウントサーバ26で集計されているコピーや印刷の機能を使用した際に使用した枚数を利用してコピーや印刷に使用できる枚数を更新することができる。以下、この動作について図23を参照し、アクセスアカウント「User1」というユーザ名のコピー、印刷の制限情報として、コピーができる枚数を100枚、印刷ができる枚数を1日100枚までとして説明する。
【0105】
まず、ジョブアカウントサーバ26は、実施の形態1で説明したように、デジタル複合機1の各種機能を使用するために使用されたアクセスアカウント毎にコピー枚数や印刷の枚数が集計されている(ステップS701)。
【0106】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、デジタル複合機1の管理者によって入力された管理者用のアカウントとパスワードを使用して、LDAPサーバ20にログオンするために、LDAPサーバ20に対して管理者認証を行う(ステップS702)。
【0107】
管理者認証が確認されると、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20から全ユーザの現在の制限情報を読み出す(ステップS703)。
【0108】
そして、ジョブアカウントサーバ26は、読み出した制限情報から、コピーや印刷ができる枚数から、ジョブアカウントサーバ26に保存されているコピーや印刷の履歴として集計された枚数を差し引いて、制限情報のコピーや印刷ができる枚数の値を更新する(ステップS704)。
【0109】
例えば、「User1」のアクセスアカウントを有するユーザがコピーができる枚数が100枚で、過去に10枚のコピーを行っている場合、100枚から10枚を差し引いた90枚をコピーができる枚数の値として、制限情報を更新する。
【0110】
そして、管理者が「LDAPサーバに設定」のキーを押下することで、ジョブアカウントサーバ26は、LDAPサーバ20の制限情報保持部30に、更新された制限情報を保持するように書き込み要求する(ステップS705)。そして、更新された制限情報をアクセスアカウントとともLDAPサーバ20に送信する。
【0111】
書き込み要求を受けたLDAPサーバ20は、更新された制限情報を受信し、ともに送信されたアクセスアカウントに関連付けるように更新した制限情報を制限情報保持部30に書き込むように保持し(ステップS706)、この処理を終了する。
【0112】
このように、実施の形態2では、ユーザがデジタル複合機1を利用使用とした場合、デジタル複合機1が使用できるかどうかの各機能の制限情報や、メンテナンスの予告などの管理者用メモをデジタル複合機1やクライアントPC10のプリンタドライバ上に表示させることができる。これにより、ユーザは、デジタル複合機1の各機能を実行するための操作の前に、使用する機能が使用できるか否かを確認することができ、操作後に、使用する機能が実行できないことを知ることがなくなる。
【0113】
本発明では、電子メールの例について説明したが、これに限られるものではなく、例えばデジタル複合機1にファイルシステムを持たせ、フォルダにユーザ名としてのアカウントとパスワードを付与するようにすることで、デジタル複合機1が有する記録装置としてのハードディスクドライブの利用も制限することができる。また、デジタル複合機1だけを操作する機能の例について説明したが、これに限られるものではなく、デジタル複合機1と、ネットワークに接続されているクライアントPC10が連携して動作する機能、いわゆるネットワークプリント機能にも利用制限をかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】実施の形態1で説明するデジタル複合機及びそのデジタル複合機に接続されているクライアントPC、各サーバの構成を示す図である。
【図2】実施の形態1で説明するデジタル複合機のアカウント管理部に保持される認証情報のデータ構造を説明する図である。
【図3】実施の形態1で説明するデジタル複合機とジョブアカウントサーバとのプロトコルの例を示す図である。
【図4】実施の形態1で説明するデジタル複合機を使って電子メールを送信する際のフローチャートを示す図である。
【図5】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図6】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
【図7】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される電子メール送信画面の一例を示す図である。
【図8】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される警告画面の一例を示す図である。
【図9】実施の形態1で説明するデジタル複合機を使って印刷する際のフローチャートを示す図である。
【図10】実施の形態1で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCに表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCで作成した印刷データの一例を示す図である。
【図12】実施の形態1で説明するデジタル複合機のアカウント管理部に認証情報を保持させる際のフローチャートを示す図である。
【図13】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される登録画面の一例を示す図である。
【図14】実施の形態1で説明するデジタル複合機に表示される警告画面の一例を示す図である。
【図15】実施の形態2で説明するデジタル複合機及びそのデジタル複合機に接続されているクライアントPC、各サーバの構成を示す図である。
【図16】実施の形態2で説明するデジタル複合機に接続されているLDAPサーバの制限情報保持部に保持されている制限情報のデータ構造を説明する図である。
【図17】実施の形態2で説明するデジタル複合機に制限情報を表示させる動作を説明するフローチャートである。
【図18】実施の形態2で説明するデジタル複合機に制限情報が表示されたメイン画面の一例を示す図である。
【図19】実施の形態2で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCに制限情報を表示させる動作を説明するフローチャートである。
【図20】実施の形態2で説明するデジタル複合機に接続されているクライアントPCに制限情報が表示されたプリンタドライバ画面の一例を示す図である。
【図21】実施の形態2で説明するデジタル複合機の制限情報と管理者用のメモを登録する動作を説明するフローチャートである。
【図22】実施の形態2で説明するデジタル複合機の制限情報と管理者用のメモを登録する制限情報入力画面の一例を示す図である。
【図23】実施の形態2で説明するデジタル複合機に、コピーや印刷で使用できる枚数を更新する動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1 デジタル複合機
2 操作部
3 読み取り部
4 印刷部
5 ネットワークI/F
6 制御部
7 アカウント管理部
10 クライアントPC
11 プリンタドライバ
20 サーバ
21 認証制御部
22 メールサーバ
23 認証制御部
24 サーバ
25 認証制御部
26 ジョブアカウントサーバ
27 認証制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続されるサーバに対して認証を受け、認証結果に基づいて備えられる機能の利用を制限するデジタル複合機であって、
前記サーバに対して認証を受け、前記機能を利用するための第2の認証情報を、当該デジタル複合機の利用を開始するために入力される第1の認証情報に関連付けて管理する認証情報管理部と、
前記サーバに対して認証の問い合わせを行い、問い合わせした前記サーバから受け取った認証結果に基づいて、前記機能の利用を制限する制御部とを有し、
前記制御部は、入力された第1の認証情報に関連付けて前記認証情報管理部に管理された前記第2の認証情報を使って、前記サーバに認証の問い合わせを行うこと特徴とするデジタル複合機。
【請求項2】
前記デジタル複合機は、該デジタル複合機に印刷データを送信する端末装置を接続し、
前記端末装置は、該端末装置に入力した第1の認証情報を含む前記印刷データを形成して当該デジタル複合機に送信し、
前記制御部は、受信した前記印刷データに含まれる前記第1の認証情報を読み出し、第1の認証情報に関連付けて前記認証情報管理部に管理された前記第2の認証情報を使って、前記サーバに対して認証の問い合わせを行い、問い合わせした前記サーバから受け取った認証結果に基づいて、前記印刷データの印刷を実行するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のデジタル複合機。
【請求項3】
前記デジタル複合機は、前記機能の利用を制限する制限情報を前記第1の認証情報に関連付けて保持する第2のサーバと接続し、
前記第1の認証情報を入力した後、前記第2のサーバから前記第1の認証情報に関連付けた制限情報を読み出す制限情報読み出し部をさらに備え、
前記制限情報読み出し部で読み出した制限情報を表示することを特徴とする請求項1に記載のデジタル複合機。
【請求項1】
ネットワークに接続されるサーバに対して認証を受け、認証結果に基づいて備えられる機能の利用を制限するデジタル複合機であって、
前記サーバに対して認証を受け、前記機能を利用するための第2の認証情報を、当該デジタル複合機の利用を開始するために入力される第1の認証情報に関連付けて管理する認証情報管理部と、
前記サーバに対して認証の問い合わせを行い、問い合わせした前記サーバから受け取った認証結果に基づいて、前記機能の利用を制限する制御部とを有し、
前記制御部は、入力された第1の認証情報に関連付けて前記認証情報管理部に管理された前記第2の認証情報を使って、前記サーバに認証の問い合わせを行うこと特徴とするデジタル複合機。
【請求項2】
前記デジタル複合機は、該デジタル複合機に印刷データを送信する端末装置を接続し、
前記端末装置は、該端末装置に入力した第1の認証情報を含む前記印刷データを形成して当該デジタル複合機に送信し、
前記制御部は、受信した前記印刷データに含まれる前記第1の認証情報を読み出し、第1の認証情報に関連付けて前記認証情報管理部に管理された前記第2の認証情報を使って、前記サーバに対して認証の問い合わせを行い、問い合わせした前記サーバから受け取った認証結果に基づいて、前記印刷データの印刷を実行するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のデジタル複合機。
【請求項3】
前記デジタル複合機は、前記機能の利用を制限する制限情報を前記第1の認証情報に関連付けて保持する第2のサーバと接続し、
前記第1の認証情報を入力した後、前記第2のサーバから前記第1の認証情報に関連付けた制限情報を読み出す制限情報読み出し部をさらに備え、
前記制限情報読み出し部で読み出した制限情報を表示することを特徴とする請求項1に記載のデジタル複合機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2008−83740(P2008−83740A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−259520(P2006−259520)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
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