説明

デッキ材用小口キャップ

【課題】天板部に設けるねじ孔の位置を測定することなく墨付けして、ねじ孔を設けることができるデッキ材用小口キャップの提供をする。
【解決手段】天板部3と底板部4の間に中空部を備えるデッキ材2の、小口面6に当接する蓋部11を有し、蓋部11のデッキ材当接面12に、中空部内に入り込み、天板部3の下面に対面するとともに、天板部3を貫通してねじ込まれる抜け止めねじのねじ受け孔16が設けられるねじ受け部13と、中空部の側壁面に当接して水平方向の蓋部11の位置ずれを防止するズレ防止部とを含む突出部が突設されているデッキ材用小口キャップ1であって、天板部3の厚みと略同じか少し幅広帯状をした突出部非形成領域11aが、ねじ受け部13の下側に蓋部11の水平方向の全長にわたり蓋部11のデッキ材当接面12側に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、バルコニーの床材等として用いられるデッキ材の小口キャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バルコニーの床材等として、樹脂により成型したデッキ材が用いられている。このデッキ材は、重量低減等を目的として、一端から他端に向かって貫通する中空部を備えており、この中空部に水や埃が入り込むのを防ぐために、この中空部の開口を塞ぐ小口キャップが用いられている。この小口キャップをデッキ材に固定するために各種の方法が用いられているが、その1つとして、デッキ材を敷設施工する現場において、ねじにより固定する方法が有る。
【0003】
例えば、特許文献1では、小口キャップの蓋部裏面に、デッキ材の両側面の外側に当接するねじ受け部(特許文献1では取付部と表記)が垂設されており、このねじ受け部の先端にねじ受け孔が形成されている。かかる場合には、小口キャップのねじ受け部がデッキ材の外側に配設されるため、デッキ材の側面にねじ孔を設ける位置を金尺等で測定することなく、小口キャップのねじ受け孔をガイドにしてデッキ材にねじ孔位置を墨付けすることが可能である。
【0004】
ところが、デッキ材に小口キャップをねじ固定する前にデッキ材を床に敷き詰めるような場合には、デッキ材の側面でねじを固定することができない。一方、小口キャップのねじ受け部を天板側に設ければ、ねじ受け部がデッキ材上面に露出して段差が生じてねじ受け部がデッキ材上を歩く際の障害となる。したがって、従来の小口キャップは、必然的に、このねじ受け部が、デッキ材の中空部内に嵌り込み、デッキ材の天板部を下側から受けるように設けられる。
そのため、上記の小口キャップを用いる場合においては、デッキ材の天板部に設けられるねじ孔の位置を、金尺等で小口面や、側面からの距離を測定し、デッキ材の天板部の上面に墨付けするようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−91717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、バルコニー等の敷設施工時には、他数枚のデッキ材を敷設することになるため、すべてのデッキ材について、ひとつひとつ金尺等でねじ孔の位置を測定して墨付けする作業は、たいへんな労力がかかる。
また、熟練を要さないと、正確にねじ孔位置を墨付けすることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、天板部に設けるねじ孔の位置を容易かつ正確に墨付けできるデッキ材用小口キャップの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかるデッキ材用小口キャップは、天板部と底板部の間に一端から他端に向かって連続する中空部を少なくとも1つ備えるデッキ材の、小口面に当接して前記中空部を閉鎖する蓋部を有し、この蓋部のデッキ材当接面に、この蓋部が前記中空部を閉鎖したとき、中空部内に入り込み、前記天板部の下面に対面するとともに、天板部を貫通してねじ込まれる抜け止めねじのねじ受け孔が設けられるねじ受け部と、前記中空部の側壁面に当接して少なくとも水平方向の蓋部の位置ずれを防止するズレ防止部とを含む突出部が突設されているデッキ材用小口キャップであって、前記天板部の厚みと略同じか少し幅広帯状をした突出部非形成領域が、前記ねじ受け部の下側に前記蓋部の水平方向の全長にわたり前記蓋部のデッキ材当接面側に設けられていることを特徴とする。
【0008】
このように、本発明に係るデッキ材用小口キャップは、デッキ材当接面のねじ受け部の下側に水平方向の全長にわたり天板部の厚みと略同じか少し幅広帯状をした、突出部を有しない突出部非形成領域を備えているので、この突出部非形成領域に天板部を挿入することができる。そして、天板部の小口面が小口キャップのデッキ材当接面に当接するまで、天板部を突出部非形成領域内に挿入すれば、ねじ受け部が天板部上側に配置されるとともに、ねじ受け部のねじ受け孔からデッキ材の小口面までの距離が、ねじ孔を設けるべき位置からデッキ材の小口面までの距離に一致する。したがって、ねじ受け孔をガイドにして、天板部の上面に設けるねじ孔の位置を容易かつ正確に墨付けすることが可能となる。
また、突出部非形成領域が、天板部の厚みと略同じかやや幅広であるため、突出部非形成領域に天板部を挿入して天板部にねじ孔を設ける際に、小口キャップがデッキ材に対して傾くことを抑制することができ、よりスムーズにねじ孔の位置を墨付けすることが可能となる。
【0009】
また、ズレ防止部の少なくとも一部が、ねじ受け部が天板部上方に配置され、天板部が突出部非形成領域内に臨んだ状態で、少なくとも水平方向の蓋部の位置ずれを防止可能位置に設けられていることが好ましい。
こうすることで、小口キャップのねじ受け孔をガイドとして天板部にねじ孔位置の墨付け行う際に、小口キャップがデッキ材に対して水平方向にずれることを防止して、よりスムーズに墨付けを行うことが可能となる。
【0010】
また、本発明にかかるデッキ材用小口キャップの固定方法は、本発明のデッキ材用小口キャップの、ねじ受け部のねじ受け孔を形成した状態で、ねじ受け部を天板部上方に配置し、蓋部のデッキ材当接面にデッキ材が当接するまで天板部を突出部非形成領域内に臨ませたのち、前記ねじ受け孔をガイドにして、天板部上に抜け止めねじのねじ孔形成位置を墨付けする工程を備えることを特徴としている。
このようにねじ受け孔をガイドにして天板部上に抜け止めねじのねじ孔形成位置を墨付けすることにより、ねじ孔形成位置を金尺等で測定する工程を省略することができる。
ここで、「墨付け」とは、実際に墨で印を入れる方法に限らず、各種の筆記具又は罫書き針等により印を入れる方法や、錐やドリル等でねじ下孔乃至ねじ孔そのものを開ける方法等、デッキ材にねじ孔を設ける位置に印を付ける全ての方法を含むものとする。また、「ねじ孔」とは、雌ねじの有無に限らず、ねじ受け部のねじ受け孔に対応し、ねじを挿通または螺入するためにデッキ材の天板部に設けられる孔を指すものとする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のデッキ材用小口キャップによれば、天板部に設けるねじ孔の位置を金尺等で測定することなく墨付けすることができるため、小口用キャップをデッキ材にねじ固定する手間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る小口キャップの正面図である。
【図2】図1の小口キャップの平面図である。
【図3】図1の小口キャップでデッキ材の開口面を閉鎖してねじ止めする様子を示す説明図である。
【図4】図1の小口キャップを用いて天板部にねじ下孔を設ける様子を示す説明図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る小口キャップでデッキ材の開口面を閉鎖した状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る小口キャップでデッキ材の開口面を閉鎖した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のデッキ材用小口キャップの実施形態を表す図面に基づいて本発明について説明する。尚、本発明は、下記の実施形態に限られるものではない。
【0014】
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る小口キャップであり、この小口キャップ1は、図3に示すように、デッキ材2の天板部3と底板部4の間に設けられた中空部5a,5b,5cが開口する小口面6を閉鎖するために用いられる。
【0015】
小口キャップ1は、樹脂を射出成形することにより得られ、図1及び図2に示すように蓋部11と、突出部としてのねじ受け部13と、突出部のズレ防止部としてのU字部14と、棒状部15とから構成されている。尚、後述するように、本実施形態では、ねじ受け部13は、ズレ防止部を兼ねている。
小口キャップ1に用いられる樹脂としては、特に限定されないが、ABS樹脂(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合体)、AES樹脂(アクリロニトリル‐エチレン‐スチレン共重合体)、ASA樹脂(アクリロニトリル‐スチレン‐アクリル酸共重合体)等が挙げられ、AES樹脂、ASA樹脂が好ましい。
【0016】
図1、図3及び図4に示すように、蓋部11は、デッキ材2の小口面6と縦横の長さを概ね同じくする矩形の平板状であり、小口面6に当接して中空部5a、5b、5cを閉鎖するデッキ材当接面12を備え、図2に示すように、デッキ材当接面12と反対側の面の外周角部にはテーパー状の面取りが施されている。
【0017】
図1〜図5に示すように、ねじ受け部13は、デッキ材当接面12に垂設され、デッキ材当接面12に平行な断面がU字の上下を逆にした形状を有している。ねじ受け部13は、デッキ材当接面12の左右に各1個設けられており、デッキ材2の3つの中空部5a,5b,5cのうち左右両端の中空部5a,5cにそれぞれ入り込むよう設けられている。各ねじ受け部13の水平部(上下逆にしたU字の中央辺部分)13aには、ねじ受け孔16が設けられている。
【0018】
図3に示すように、ねじ受け孔16には、天板部3を貫通してねじ込まれる抜け止めねじ7が螺入される。抜け止めねじ7は、頭部が皿状のタッピングねじである。ねじ受け孔16は、抜け止めねじ7のねじ部外径よりも、やや内径が小さくなるよう設けられている。
【0019】
図1、図3、図4に示すように、ズレ防止部は、ねじ受け部13と、U字部14と、計8個の棒状部15,…とからなる。U字部14は、ねじ受け部13と上下対称の形状を有し、左右のねじ受け部13,13に対応して、左右に各1個配設されている。
図2に示すように、棒状部15は、ねじ受け部13(又はU字部14)の略半分の突出高さを有する。図1、図3及び図4に示すように、棒状部15は、後述する突出部非形成領域11aの上に隣接して4個が水平に並べられ、そのうち両端の2個は、左右のねじ受け部13,13の外側方部に、中央の2個は、左右のねじ受け部13,13の間に配設されている。
突出部非形成領域11aを挟んで、この上側4個の棒状部15,…と上下対称に、下側4個の棒状部15,…が設けられている。
【0020】
図3に示すようにねじ受け部13、U字部14及び棒状部15は、蓋部11が小口面6を閉鎖する際に、中空部内に入り込むよう構成されている。
左右のねじ受け部13,13及びU字部14,14は、左右の中空部5a,5cにそれぞれ入り込み、ねじ受け部13の水平部13aは、天板部3の下面に、U字部14の水平部14aは、底板部4の上面にそれぞれ当接し、小口キャップ1が上下方向に位置ずれするのを防止するよう構成されている。
左端の棒状部15,15は、左側の中空部5aの左の側壁面に当接し、右端の棒状部15,15は、右の中空部5cの右の側壁面に当接し、中央の4個の棒状部15,…が中央の中空部5bの左右の側壁面に各2個ずつ当接して、蓋11の水平方向の位置ずれを防ぐよう構成されている。
【0021】
図1、図3及び図4に示すように、蓋部11のデッキ材当接面12には、ねじ受け部13の下側に隣接して、水平方向の全長にわたり天板部3の厚みと略同じ幅を有する帯条の突出部非形成領域11aが設けられている。換言すると、突出部を構成するねじ受け部13、U字部14、及び棒状部15は、突出部非形成領域11aを避けて、その上側又は下側の領域に設けられている。詳細には、突出部非形成領域11aの上側にねじ受け部13及び棒状部15,…の上側の4個が設けられており、突出部非形成領域11aの下側に、U字部14及び棒状部15,…の下側の4個が設けられている。
【0022】
次に、本実施形態の小口キャップ1を用いて、デッキ材2の天板部3に設けられるねじ孔8の下孔80(以下ねじ下孔80という)を設け、小口キャップ1をデッキ材2にねじ固定する手順について説明する。
図4及び図5に示すように、小口キャップ1の突出部非形成領域11aにデッキ材2の天板部3を挿入する。左右のU字部14,14を、それぞれ左右の中空部5a,5cに挿入する。突出部の各部が、この突出部非形成領域11aを外して設けられていることにより、突出部非形成領域11aに天板部3を挿入した際に、図5に示すように、小口面6をデッキ材当接面12に当接することができる。
このため、キャップ1で小口面6を閉鎖した状態と、天板部3をデッキ材当接面12に当接するまで突出部非形成領域11aに臨ませた状態とで、ねじ受け孔16の小口面6からの距離が等しくなる。こうして、天板部3上において、小口面6からの距離が、ねじ受け孔16とデッキ材当接面12との距離に等しい位置に、ねじ受け孔16をガイド孔として配設することができる。
【0023】
天板部3にねじ下孔80を設ける際に、突出部非形成領域11aに天板部3を挿入すると突出部非形成領域11aの幅が、天板部3の厚みと略同じに設けられているため、ねじ受け部13の下端とU字部14の上端とが、天板部3に上下から当接して、蓋部11がデッキ材2に対して傾くことを防止する。
また、左右両端の下側に位置する棒状部15,15は、それぞれ左右の中空部5a,5cの外側方の側壁面に当接し、下側中央に位置する2個の棒状部15,15は、それぞれ中空部5bの左右の側壁面に当接する。これにより、ねじ受け孔16をガイド孔として天板部3上面の幅方向の正しい位置に配設することができるとともに、天板部3にねじ下孔80を設ける際に、小口キャップ1の水平方向の位置ずれが防止される。
【0024】
このように、突出部非形成領域11aに天板部3をデッキ当接面12に当接させ、かつ小口キャップ1の左右の位置ずれや傾きを防止した状態で、左右のねじ受け孔16,16をガイドとして、天板部3に設ける左右のねじ下孔80,80の位置を墨付けしたのち、錐や電気ドリルでねじ下孔80,80を穿設する。
【0025】
図3に示すように、ねじ下孔80は、抜け止めねじ7のねじ部の外径よりやや小さい内径で設けられ、また、ねじ下孔80の天板部3側の開口部には、抜け止めねじ7の皿状の頭部を納めるため、下方に向かってテーパー状に縮径する座ぐり部8aが設けられる。
【0026】
ねじ下孔80,80を穿設した後、図3に示すように、小口キャップ1で小口面6を閉鎖する。そして、左右のねじ下孔80,80及びねじ受け孔16,16に、抜け止めねじ7,7をねじ込む。このとき、タッピングねじである抜け止めねじ7,7のねじ山がねじ下孔80,80及びねじ受け孔16,16の内壁に食い込んで、抜け止めねじ7,7が小口キャップ1とデッキ材2とを固定する。ねじ下孔80の内壁には、雌ねじが螺刻されて、ねじ下孔80は、ねじ孔8となる。抜け止めネジ7,7が左右の2か所で、小口キャップ1をデッキ材2にねじ固定することで、蓋部11の左右の端部が反り返る等して、小口面6から離間することを抑制することができる。
【0027】
本実施形態の小口キャップ1は、上記の構成を有するため、ねじ受け孔16を、天板部3にねじ下孔80の位置を墨付けするためのガイドとして用いることができ、この際、ねじ受け孔16が傾いたり水平方向に位置ずれを起こさないようねじ受け部13やズレ防止部が構成されているので、速やかにねじ下孔80の位置を墨付けすることができる。
【0028】
次に本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下の実施形態において第1の実施形態と構成が共通するものは同一符号を付して説明を省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態を示したものである。この実施形態では、突出部は、平板状のねじ受け部113と扁平のU字形状を有するズレ防止部114とからなり、ねじ受け部113の上面を天板部3の下面に当接させ、ズレ防止部114の下面を底板部4の上面に当接させて、蓋部11の上下方向のズレを防止し、ズレ防止部114の左右の端面を中空部5a,5cの左右の側面に当接させて、蓋部11の左右のズレを防止する。第2の実施形態では、ねじ受け部113とズレ防止部114の間に突出部非形成領域111aが設けられている。
【0029】
図7は、本発明の第3の実施形態を示したものである。この実施形態に係る小口キャップ201は、4個の中空部205a、205b,205c,205dを備えるデッキ材202に用いられる。小口キャップ201は、デッキ材当接面12に平行な断面が扁平のU字を上下逆にした形状を有するねじ受け部213と、左右一対の棒状のズレ防止部214,214とからなる。ねじ受け部213の左右の端面が中空部205a,205dの左右の側壁面に当接し、左右一対のズレ防止部214,214が中空部205a,205dの下側の左右角部にそれぞれ当接して、蓋部11の水平方向及び上下方向の位置ずれを防止するよう構成されている。第3の実施形態では、ねじ受け部213とズレ防止部214の間に突出部非形成領域211aが設けられている。
【0030】
第2及び第3の実施形態のように、突出部の形状を簡素化することで、小口キャップを成型する金型の構造を簡素化することができ、金型の製造コストを抑制することができるとともに、小口キャップに用いられる樹脂の量を低減することができる。
尚、第2及び第3の実施形態においてもねじ止め部がズレ防止部を兼ねている。
【0031】
本発明の小口キャップは上記の実施形態に限られず、例えば、中空孔が2個以下又は5個以上のデッキ材にも好適に採用することができる。また、ねじ受け部を1個又は3個以上設けてもよい。小口キャップの材質を金属や木材とすることもできるし、蓋部と突出部を別途形成して接合することもできる。ねじ受け孔を予め設けておくのではなく、施工現場において設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の、デッキ材用小口キャップは、デッキ材の天板部に設けるねじ孔の位置を金尺等で測定することなく墨付けしてねじ孔を設けることができ、デッキ材にねじ孔を設ける手間を低減することができるので、中空孔を備える各種デッキ材に好適に採用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1 小口キャップ
2 デッキ材
3 天板部
4 底板部
5a 中空部
5b 中空部
5c 中空部
6 小口面
7 抜け止めねじ
8 ねじ孔
11 蓋部
11a 突出部非形成領域
12 デッキ材当接面
13 ねじ受け部(突出部)
14 U字部(突出部のズレ防止部)
15 棒状部(突出部のズレ防止部)
16 ねじ受け孔
111a 突出部非形成領域
113 ねじ受け部(突出部)
114 ズレ防止部(突出部)
201 小口キャップ
202 デッキ材
205a 中空部
205b 中空部
205c 中空部
205d 中空部
211a 突出部非形成領域
213 ねじ受け部(突出部)
214 ズレ防止部(突出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板部と底板部の間に一端から他端に向かって連続する中空部を少なくとも1つ備えるデッキ材の、小口面に当接して前記中空部を閉鎖する蓋部を有し、
この蓋部のデッキ材当接面に、この蓋部が前記中空部を閉鎖したとき、中空部内に入り込み、前記天板部の下面に対面するとともに、天板部を貫通してねじ込まれる抜け止めねじのねじ受け孔が設けられるねじ受け部と、前記中空部の側壁面に当接して少なくとも水平方向の蓋部の位置ずれを防止するズレ防止部とを含む突出部が突設されているデッキ材用小口キャップであって、
前記天板部の厚みと略同じか少し幅広帯状をした突出部非形成領域が、前記ねじ受け部の下側に前記蓋部の水平方向の全長にわたり前記蓋部のデッキ材当接面側に設けられていることを特徴とするデッキ材用小口キャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−188841(P2012−188841A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−52375(P2011−52375)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】