デバイスの環境を分析する方法およびこれを利用したデバイス
【課題】本発明はデバイスの環境を分析する方法およびこれを利用したデバイスに関するものである。
【解決手段】 本発明の実施形態によるデバイスは前記デバイスを振動させる振動部、前記デバイスの振動パターンを感知する感知部、および前記感知部によって感知された前記デバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する判断部を含む。
【解決手段】 本発明の実施形態によるデバイスは前記デバイスを振動させる振動部、前記デバイスの振動パターンを感知する感知部、および前記感知部によって感知された前記デバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する判断部を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデバイスに関するものであって、より詳細にはデバイスが置かれた環境を分析し、それに応じて適切なアラームを提供する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、移動通信技術とデジタル処理技術が急速に発展しつつ携帯電話やPDA(Portable Digital Assistants)のようなモバイルデバイスが広く普及している。モバイルデバイスは使用目的に応じて電話の受信や日程の到来のような多様な種類のイベントを発生させ、イベントの発生をユーザに知らせるために事前に設定されたオーディオを出力することができる。
【0003】
ところで、出力されるオーディオは他人に騒音で作用し得るため、ユーザはモバイルデバイスを振動モードに設定しておいたりもする。振動モードにおいて、モバイルデバイスは振動を発生させることによってユーザにイベント発生を知らせる。従来の技術では、振動の強度が常に一定なためユーザがモバイルデバイスを所持している状況に応じて振動モードが不便を招きもした。
【0004】
例えば、モバイルデバイスがポケットの中にある場合にはユーザが振動を感じ得ないこともあり、モバイルデバイスが机の上に置かれている場合にはモバイルデバイスの振動によって不必要な騒音が発生したりもする。すなわち、ユーザがモバイルデバイスに発生したイベントに適切に応答できなかったり、振動によって不快感を感じる状況が発生し得る。
【0005】
一方、特許文献1はチルトセンサによって、測定された端末機本体の傾きに応じて可変振動部が振動の強さを変更する技術を開示している。例えば、特許文献1によれば端末機本体が直立するポケットでは振動の強さを増加させ、端末機本体が水平に維持されるテーブル上では振動の強さを相対的に減少させる。しかし、端末機本体の傾きを測定することだけでは端末機本体が置かれた多様な環境(例えば、ユーザの手に握られた状態、ジャンパーポケットの中に置かれた状態、ズボンの後ろポケットに入れた状態など)を分析するのが難しい。
【0006】
そのため、モバイルデバイスの環境をより効果的に予測し、それに応じて適切な形式のアラームでユーザにイベント発生を知らせるための技術が要求されている。
【特許文献1】韓国公開特許第2006−061618号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はイベント発生時にデバイスが置かれた環境の類型を分析し、分析された環境の類型に応じて適切なアラームを提供することにその目的がある。
【0008】
本発明の目的は以上で言及した目的に制限されず、言及されていないまた他の目的は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によるデバイスは、前記デバイスを振動させる振動部、前記デバイスの振動パターンを感知する感知部、および前記感知部によって感知された前記デバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する判断部を含む。
【0010】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によるデバイスの環境を分析する方法は、デバイスを振動させる段階、前記デバイスの振動パターンを感知する段階、および前記感知されたデバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する段階を含む。
【0011】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によるデバイスは、前記デバイスを振動させる振動部、および前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供するアラーム処理部を含む。
【0012】
前記目的を達成するための本発明の実施形態による動的アラーム発生方法は、デバイスを振動させる段階、および前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供する段階を含む。
【発明の効果】
【0013】
前記したような本発明のデバイスの環境を分析する方法およびこれを利用したデバイスによれば、イベント発生時にデバイスが置かれた環境の類型に応じて適切なアラームを提供できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
その他実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になるだろう。しかし本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得て、単に本実施形態は本発明の開示が完全なようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されているものであり、本発明は請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0015】
以下、添付された図面を参照し本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施形態によるデバイス100を示したブロック図である。デバイス100はイベント点検部110、振動部120、感知部130、分析部140、およびアラーム処理部150を含む。このようなデバイス100はコンテンツ再生、スケジュール管理、電話の通話、映像キャプチャなどのようなデータ演算能力を有するコンピュータ装置であって、ユーザによって携帯可能である。デバイス100の例として、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)のようなモバイルデバイスをあげることができる。しかし本発明の実施形態によるデバイス100がモバイルデバイスに限定されるものではない。
【0017】
イベント点検部110はデバイス100に発生したイベントを感知する。イベントの例として通話信号の受信、事前に設定された日程や記念日の到来、特定作業の完了(例えばファイル送信やダウンロードの終了、コンテンツ再生の完了など)等をあげることができる。もちろん、イベントの種類はこれに限定されず、デバイス100の機能や使用目的に応じて多様な形態のイベントが存在し得る。
【0018】
振動部120はデバイス100を振動させる。好ましくは、振動部120はデバイス100にイベントが発生した場合、振動を発生させる。ここで、振動は事前に設定された一定時間の間、発生するのが好ましい。本発明の一実施形態によれば、振動部120は2種類の用途で振動を発生させることができる。一番目として、振動部120はデバイス100の環境を分析するための振動を発生させることができる。この時の振動の強度はユーザによって簡単には感知されない程度であることが好ましい。二番目として、振動部120はイベント発生事実をユーザに知らせるための振動を発生させることができる。この時の振動の強度はデバイス100の環境に応じて変われる。
振動の強度はデバイス100の種類や使用環境に応じて適切な値と設定され得る。このような振動部120は線形振動機(linear vibrator)、偏心モーター(eccentric motor)のような振動発生機でもforce reactorのような衝撃発生機などで具現され得る。
【0019】
感知部130はデバイス100の振動パターンを感知する。感知部130は振動部120が振動を発生させる間、感知作業を遂行するのが好ましい。このために感知部130は振動部120と同期化され得る。感知部130が感知する振動パターンの一例として振動の大きさと振動周波数をあげることができる。
【0020】
デバイス100の振動パターンを感知するための一実施形態として、感知部130は所定の基準軸を基準としデバイス100に加えられる加速度を測定することができる。デバイス100が振動している間に測定される加速度の大きさは図2に図示されたように一定でない。ここで、測定された加速度の上下のピーク(peak)値の間の差異(DIFF1、DIFF2、DIFF3、DIFF4)が振動の大きさを意味し得る。
【0021】
デバイス100の加速度は複数の基準軸に対して測定されることが好ましい。より一層好ましくは、感知部130は互いに直角を成す三個の基準軸の各々に対してデバイス100の加速度を測定し得るが、これによってデバイス100の振動パターンがより精密に感知され得る。感知部130は加速度計(accelerometer)、ジャイロスコープ(gyroscope)、衝撃センサ(shock sensor)、チルトセンサ(tilt sensor)等の慣性センサで具現され得る。もちろん本発明がこれに限定されるものではなく、感知部130はデバイス100の振動パターンを感知できる他の類型のセンサで具現され得る。
【0022】
分析部140は感知部130の感知の結果を利用してデバイス100が置かれた環境の類型を決定する。これのために分析部140は複数の基準パターンのうちから感知部130によって感知された振動パターンと最も類似する基準パターンを検索し得る。ここで基準パターンはデバイス100が置かれた環境の類型に応じて事前に測定された振動パターンに対する標準を表す。すなわち、基準パターンは事前の実験によってデバイス100の生産時にあらかじめ設定され得る。したがって感知部130から伝達された振動パターンと最も類似する基準パターンが検索されれば、分析部140は検索された基準パターンに対応する環境の類型が現在のデバイス100の環境であるものと判断し得る。
【0023】
デバイス100が置かれた環境の類型はユーザがデバイス100を所持している状況を意味する。例えば、デバイス100がユーザの手に握られた状態、机の上に置かれた状態、ユーザのジャンパーポケットの中にある状態、ユーザのズボンの後ろポケットに挿入された状態などが環境の類型となり得る。どのような環境の類型を適用するのかは実施形態に応じて変化し得る。
【0024】
図3Aないし図6Cは本発明の一実施形態による環境の類型別基準パターンをグラフで示した図である。図示された基準パターンは各環境の類型で振動部120がデバイス100を振動させた場合、感知部130が互いに直角の三個の基準軸X、Y、Zに対して感知した振動の大きさと振動周波数の標準を表す。
【0025】
より具体的に、図3Aないし図3Cはデバイス100がユーザの手に握られた場合の基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表し、図4Aないし図4Cはデバイス100がユーザのジャンパーポケットの中にある状態での基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表す。また図5Aないし図5Cはデバイス100が机の上に置かれている状態での基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表し、図6Aないし図6Cはデバイス100が歩行中であるユーザのズボンの後ろポケットにある状態での基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表す。
【0026】
デバイス100が歩行中であるユーザのズボンの後ろポケットにある場合、ユーザの動きによってデバイス100が影響を受けるため図示されたように他の環境の類型に比べて不規則的なパターンを示す。
【0027】
基準パターンによっても知ることができるように、感知部130が感知するデバイス100の振動パターンはデバイス100の環境に応じて異なる特性を示す。したがって、感知部130から出力される感知パターンを基準パターンと比較すれば、現在のデバイス100の環境の類型を区分できるようになるものである。
【0028】
アラーム処理部150は分析部140の分析の結果に対応するアラームを提供する。アラームの類型として振動をあげることができる。ここで振動の強度はデバイス100の環境の類型に応じて変更され得る。例えば環境の類型が「ユーザの手」だったり「机の上」の場合には弱い振動を、環境の類型が「ユーザのジャンパーポケットの中」の場合には強い振動を、環境の類型が「ユーザのズボンの後ろポケットの中」の場合には中間強度の振動を提供し得る。もちろん振動の強度だけでなく振動発生パターンも環境の類型に応じて変更され得る。
【0029】
例えば、環境の類型が「歩行中であるユーザのズボンの後ろポケットの中」の場合には振動の強度を動的に変化させることができ、環境の類型が「停止状態のユーザのズボンの後ろポケットの中」の場合には一定の強度の振動を提供することができる。
【0030】
一方、アラームの類型は振動に限定されない。例えば、アラームのために音や、ランプ点灯が使用され得る。アラームのために音が使用される場合、音の大きさもまた環境の類型に応じて変更され得る。また振動、音、ランプ点灯のうち二以上の組合せを利用してアラームを提供するのも可能である。例えば、環境の類型が「机の上」である場合、アラーム処理部150は弱い振動と共に音を出力させることができる。どのような類型のアラームを使用するかは本発明を制限する要素ではなく、分析部140によって判断されたデバイス100の環境の類型別にそれに適した互いに異なるアラームが提供されている実施形態ならば、本発明の範疇に属するものと解釈されなければならない。
【0031】
各環境の類型に対応するアラーム提供形式(振動の強度、音の大きさ、アラームの類型など)はデフォルトと設定されていたり、ユーザによって設定され得る。ユーザがアラーム提供形式を設定できるようにするために、デバイス100はキーボード、タッチパッド、タッチスクリーンのようなユーザ入力部(図示されていない)や、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)のようなディスプレイ部(図示されていない)をさらに含み得る。
【0032】
一方、図7に図示されたようにアラーム処理部150は振動発生のための振動機710、音発生のためのスピーカ720、ランプ730を含み得る。また、アラーム処理部150は振動機710、スピーカ720、およびランプ730を制御するアラーム制御部740を含み得る。ここで、アラーム制御部740はデバイス100の環境の類型にともなうアラーム提供形式に関する情報を保存することができ、前記情報を利用して適切なアラームが提供され得るように機能する。
【0033】
図7に図示されたものと異なる実施形態として、アラームを提供するために振動方式を使用する場合でもアラーム処理部150は振動機710を含まないことがある。この場合、振動を利用したアラームは図1の振動部120によって提供され得る。すなわち、アラームを提供するためにアラーム制御部740は振動部120に適切な強度の振動を発生させるように要請し、振動部120はアラーム制御部740の要請に応じて振動を発生し得る。このような実施形態では、振動部120が発生させる振動は大きく2種類に分けることができる。第1振動はデバイス100の環境の類型を確認するのに使用される振動であって、イベント発生時に振動部120が一定時間の間提供し得る。第2振動はイベントの発生をユーザに知らせるための振動であって、第1振動によってデバイス100の環境の類型が決定された場合、アラーム制御部740の要請に応じて振動部120が発生させるようになる。もちろん、振動部120が第2振動を発生させる間、感知部130がデバイス100の振動パターンを感知する必要はない。
【0034】
以上の説明でデバイス100を構成する各構成要素はモジュールで具現され得る。前記「モジュール」はソフトウェアまたはField Programmable Gate Array(FPGA)または注文型半導体(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)のようなハードウェア構成要素を意味し、モジュールはある役割を遂行する。しかしモジュールはソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。モジュールはアドレッシングできる保存媒体にあるように構成され得るが、またはそれ以上のプロセッサを実行させるように構成され得る。したがって、一例としてモジュールはソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシーザ、サブルーチン、プログラムコードセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データベース構造、テーブル、アレイ、および変数を含む。構成要素とモジュールで提供されている機能はさらに小さい数の構成要素およびモジュールに結合されたり追加的な構成要素とモジュールでさらに分離され得る。
【0035】
図8は本発明の一実施形態によるアラーム発生過程を示したフローチャートである。図示されたフローチャートの各過程は図1を参照して説明したデバイス100によって遂行される。
【0036】
まず、イベント点検部110がデバイス100に発生したイベントを感知すれば(S810)、振動部120はデバイス100を振動させる(S820)。
デバイス100が振動すれば、感知部130はデバイス100の振動パターンを感知する(S830)。
【0037】
その後、分析部140は感知部130が感知したデバイス100の振動パターンを使用してデバイス100の環境の類型を決定する(S840)。先に説明したように、過程S840の遂行のために分析部140は振動パターンを既設定された基準パターンと比較し得る。
【0038】
次に、アラーム処理部150は分析部140によって決定された環境の類型に対応するアラームを提供する(S850)。もちろん、アラーム処理部150はアラームを直接提供されず、デバイス100を構成している他の構成要素を制御してアラームが提供されるようにできる。例えば、先に説明したように、アラーム処理部150は振動部120に所定の強度の振動発生を要請することができ、振動部120はアラーム処理部150の要請に応じて特定強度でデバイス100を振動し得る。
【0039】
以上で説明した本願発明の実施形態は媒体上に記録された、コンピュータで判読可能で、少なくとも一つのプロセシングエレメントを制御するためのコードやインストラクションによって実行され得る。前記媒体はコンピュータで判読可能なコードやインストラクションの保存や送信が可能である。
【0040】
前記コンピュータで判読可能なコードやインストラクションは、多様な類型の媒体を通して記録されたり転送され得る。前記媒体の例として、マグネチック保存媒体(例えばROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク)、光記録媒体(例えばCD−ROMまたはDVD)のような記録媒体、および搬送波(carrier waves)のような送信媒体をあげることができる。また、本発明の実施形態によれば前記媒体は合成信号またはビットストリーム(bitstream)のような信号でもあり得る。前記媒体は分散ネットワークである得るため、コンピュータで判読可能なコードやインストラクションは分散方式で複数の媒体上に保存および伝送され実行され得る。
【0041】
また、前記プロセシングエレメントはプロセッサまたはコンピュータプロセッサを含み得る。前記プロセシングエレメントは複数の装置やサーバーに分散することができ、一つの装置やサーバーに含むこともできる。
【0042】
以上、添付された図面を参照し本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変更せずに、他の具体的な形態で実施され得るということを理解することができるであろう。したがって以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものでないものと理解しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態によるデバイスを示したブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による振動測定方式を示した図である。
【図3A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図3B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図3C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図4A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図4B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図4C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図5A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図5B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図5C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図6A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図6B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図6C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図7】図1のアラーム処理部に対する一実施形態を示したブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態によるアラーム発生過程を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
110 イベント点検部
120 振動部
130 感知部
140 分析部
150 アラーム処理部
【技術分野】
【0001】
本発明はデバイスに関するものであって、より詳細にはデバイスが置かれた環境を分析し、それに応じて適切なアラームを提供する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、移動通信技術とデジタル処理技術が急速に発展しつつ携帯電話やPDA(Portable Digital Assistants)のようなモバイルデバイスが広く普及している。モバイルデバイスは使用目的に応じて電話の受信や日程の到来のような多様な種類のイベントを発生させ、イベントの発生をユーザに知らせるために事前に設定されたオーディオを出力することができる。
【0003】
ところで、出力されるオーディオは他人に騒音で作用し得るため、ユーザはモバイルデバイスを振動モードに設定しておいたりもする。振動モードにおいて、モバイルデバイスは振動を発生させることによってユーザにイベント発生を知らせる。従来の技術では、振動の強度が常に一定なためユーザがモバイルデバイスを所持している状況に応じて振動モードが不便を招きもした。
【0004】
例えば、モバイルデバイスがポケットの中にある場合にはユーザが振動を感じ得ないこともあり、モバイルデバイスが机の上に置かれている場合にはモバイルデバイスの振動によって不必要な騒音が発生したりもする。すなわち、ユーザがモバイルデバイスに発生したイベントに適切に応答できなかったり、振動によって不快感を感じる状況が発生し得る。
【0005】
一方、特許文献1はチルトセンサによって、測定された端末機本体の傾きに応じて可変振動部が振動の強さを変更する技術を開示している。例えば、特許文献1によれば端末機本体が直立するポケットでは振動の強さを増加させ、端末機本体が水平に維持されるテーブル上では振動の強さを相対的に減少させる。しかし、端末機本体の傾きを測定することだけでは端末機本体が置かれた多様な環境(例えば、ユーザの手に握られた状態、ジャンパーポケットの中に置かれた状態、ズボンの後ろポケットに入れた状態など)を分析するのが難しい。
【0006】
そのため、モバイルデバイスの環境をより効果的に予測し、それに応じて適切な形式のアラームでユーザにイベント発生を知らせるための技術が要求されている。
【特許文献1】韓国公開特許第2006−061618号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はイベント発生時にデバイスが置かれた環境の類型を分析し、分析された環境の類型に応じて適切なアラームを提供することにその目的がある。
【0008】
本発明の目的は以上で言及した目的に制限されず、言及されていないまた他の目的は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によるデバイスは、前記デバイスを振動させる振動部、前記デバイスの振動パターンを感知する感知部、および前記感知部によって感知された前記デバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する判断部を含む。
【0010】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によるデバイスの環境を分析する方法は、デバイスを振動させる段階、前記デバイスの振動パターンを感知する段階、および前記感知されたデバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する段階を含む。
【0011】
前記目的を達成するための本発明の実施形態によるデバイスは、前記デバイスを振動させる振動部、および前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供するアラーム処理部を含む。
【0012】
前記目的を達成するための本発明の実施形態による動的アラーム発生方法は、デバイスを振動させる段階、および前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供する段階を含む。
【発明の効果】
【0013】
前記したような本発明のデバイスの環境を分析する方法およびこれを利用したデバイスによれば、イベント発生時にデバイスが置かれた環境の類型に応じて適切なアラームを提供できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
その他実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になるだろう。しかし本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得て、単に本実施形態は本発明の開示が完全なようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されているものであり、本発明は請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0015】
以下、添付された図面を参照し本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施形態によるデバイス100を示したブロック図である。デバイス100はイベント点検部110、振動部120、感知部130、分析部140、およびアラーム処理部150を含む。このようなデバイス100はコンテンツ再生、スケジュール管理、電話の通話、映像キャプチャなどのようなデータ演算能力を有するコンピュータ装置であって、ユーザによって携帯可能である。デバイス100の例として、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)のようなモバイルデバイスをあげることができる。しかし本発明の実施形態によるデバイス100がモバイルデバイスに限定されるものではない。
【0017】
イベント点検部110はデバイス100に発生したイベントを感知する。イベントの例として通話信号の受信、事前に設定された日程や記念日の到来、特定作業の完了(例えばファイル送信やダウンロードの終了、コンテンツ再生の完了など)等をあげることができる。もちろん、イベントの種類はこれに限定されず、デバイス100の機能や使用目的に応じて多様な形態のイベントが存在し得る。
【0018】
振動部120はデバイス100を振動させる。好ましくは、振動部120はデバイス100にイベントが発生した場合、振動を発生させる。ここで、振動は事前に設定された一定時間の間、発生するのが好ましい。本発明の一実施形態によれば、振動部120は2種類の用途で振動を発生させることができる。一番目として、振動部120はデバイス100の環境を分析するための振動を発生させることができる。この時の振動の強度はユーザによって簡単には感知されない程度であることが好ましい。二番目として、振動部120はイベント発生事実をユーザに知らせるための振動を発生させることができる。この時の振動の強度はデバイス100の環境に応じて変われる。
振動の強度はデバイス100の種類や使用環境に応じて適切な値と設定され得る。このような振動部120は線形振動機(linear vibrator)、偏心モーター(eccentric motor)のような振動発生機でもforce reactorのような衝撃発生機などで具現され得る。
【0019】
感知部130はデバイス100の振動パターンを感知する。感知部130は振動部120が振動を発生させる間、感知作業を遂行するのが好ましい。このために感知部130は振動部120と同期化され得る。感知部130が感知する振動パターンの一例として振動の大きさと振動周波数をあげることができる。
【0020】
デバイス100の振動パターンを感知するための一実施形態として、感知部130は所定の基準軸を基準としデバイス100に加えられる加速度を測定することができる。デバイス100が振動している間に測定される加速度の大きさは図2に図示されたように一定でない。ここで、測定された加速度の上下のピーク(peak)値の間の差異(DIFF1、DIFF2、DIFF3、DIFF4)が振動の大きさを意味し得る。
【0021】
デバイス100の加速度は複数の基準軸に対して測定されることが好ましい。より一層好ましくは、感知部130は互いに直角を成す三個の基準軸の各々に対してデバイス100の加速度を測定し得るが、これによってデバイス100の振動パターンがより精密に感知され得る。感知部130は加速度計(accelerometer)、ジャイロスコープ(gyroscope)、衝撃センサ(shock sensor)、チルトセンサ(tilt sensor)等の慣性センサで具現され得る。もちろん本発明がこれに限定されるものではなく、感知部130はデバイス100の振動パターンを感知できる他の類型のセンサで具現され得る。
【0022】
分析部140は感知部130の感知の結果を利用してデバイス100が置かれた環境の類型を決定する。これのために分析部140は複数の基準パターンのうちから感知部130によって感知された振動パターンと最も類似する基準パターンを検索し得る。ここで基準パターンはデバイス100が置かれた環境の類型に応じて事前に測定された振動パターンに対する標準を表す。すなわち、基準パターンは事前の実験によってデバイス100の生産時にあらかじめ設定され得る。したがって感知部130から伝達された振動パターンと最も類似する基準パターンが検索されれば、分析部140は検索された基準パターンに対応する環境の類型が現在のデバイス100の環境であるものと判断し得る。
【0023】
デバイス100が置かれた環境の類型はユーザがデバイス100を所持している状況を意味する。例えば、デバイス100がユーザの手に握られた状態、机の上に置かれた状態、ユーザのジャンパーポケットの中にある状態、ユーザのズボンの後ろポケットに挿入された状態などが環境の類型となり得る。どのような環境の類型を適用するのかは実施形態に応じて変化し得る。
【0024】
図3Aないし図6Cは本発明の一実施形態による環境の類型別基準パターンをグラフで示した図である。図示された基準パターンは各環境の類型で振動部120がデバイス100を振動させた場合、感知部130が互いに直角の三個の基準軸X、Y、Zに対して感知した振動の大きさと振動周波数の標準を表す。
【0025】
より具体的に、図3Aないし図3Cはデバイス100がユーザの手に握られた場合の基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表し、図4Aないし図4Cはデバイス100がユーザのジャンパーポケットの中にある状態での基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表す。また図5Aないし図5Cはデバイス100が机の上に置かれている状態での基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表し、図6Aないし図6Cはデバイス100が歩行中であるユーザのズボンの後ろポケットにある状態での基準軸X、Y、Zに対する基準パターンを表す。
【0026】
デバイス100が歩行中であるユーザのズボンの後ろポケットにある場合、ユーザの動きによってデバイス100が影響を受けるため図示されたように他の環境の類型に比べて不規則的なパターンを示す。
【0027】
基準パターンによっても知ることができるように、感知部130が感知するデバイス100の振動パターンはデバイス100の環境に応じて異なる特性を示す。したがって、感知部130から出力される感知パターンを基準パターンと比較すれば、現在のデバイス100の環境の類型を区分できるようになるものである。
【0028】
アラーム処理部150は分析部140の分析の結果に対応するアラームを提供する。アラームの類型として振動をあげることができる。ここで振動の強度はデバイス100の環境の類型に応じて変更され得る。例えば環境の類型が「ユーザの手」だったり「机の上」の場合には弱い振動を、環境の類型が「ユーザのジャンパーポケットの中」の場合には強い振動を、環境の類型が「ユーザのズボンの後ろポケットの中」の場合には中間強度の振動を提供し得る。もちろん振動の強度だけでなく振動発生パターンも環境の類型に応じて変更され得る。
【0029】
例えば、環境の類型が「歩行中であるユーザのズボンの後ろポケットの中」の場合には振動の強度を動的に変化させることができ、環境の類型が「停止状態のユーザのズボンの後ろポケットの中」の場合には一定の強度の振動を提供することができる。
【0030】
一方、アラームの類型は振動に限定されない。例えば、アラームのために音や、ランプ点灯が使用され得る。アラームのために音が使用される場合、音の大きさもまた環境の類型に応じて変更され得る。また振動、音、ランプ点灯のうち二以上の組合せを利用してアラームを提供するのも可能である。例えば、環境の類型が「机の上」である場合、アラーム処理部150は弱い振動と共に音を出力させることができる。どのような類型のアラームを使用するかは本発明を制限する要素ではなく、分析部140によって判断されたデバイス100の環境の類型別にそれに適した互いに異なるアラームが提供されている実施形態ならば、本発明の範疇に属するものと解釈されなければならない。
【0031】
各環境の類型に対応するアラーム提供形式(振動の強度、音の大きさ、アラームの類型など)はデフォルトと設定されていたり、ユーザによって設定され得る。ユーザがアラーム提供形式を設定できるようにするために、デバイス100はキーボード、タッチパッド、タッチスクリーンのようなユーザ入力部(図示されていない)や、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)のようなディスプレイ部(図示されていない)をさらに含み得る。
【0032】
一方、図7に図示されたようにアラーム処理部150は振動発生のための振動機710、音発生のためのスピーカ720、ランプ730を含み得る。また、アラーム処理部150は振動機710、スピーカ720、およびランプ730を制御するアラーム制御部740を含み得る。ここで、アラーム制御部740はデバイス100の環境の類型にともなうアラーム提供形式に関する情報を保存することができ、前記情報を利用して適切なアラームが提供され得るように機能する。
【0033】
図7に図示されたものと異なる実施形態として、アラームを提供するために振動方式を使用する場合でもアラーム処理部150は振動機710を含まないことがある。この場合、振動を利用したアラームは図1の振動部120によって提供され得る。すなわち、アラームを提供するためにアラーム制御部740は振動部120に適切な強度の振動を発生させるように要請し、振動部120はアラーム制御部740の要請に応じて振動を発生し得る。このような実施形態では、振動部120が発生させる振動は大きく2種類に分けることができる。第1振動はデバイス100の環境の類型を確認するのに使用される振動であって、イベント発生時に振動部120が一定時間の間提供し得る。第2振動はイベントの発生をユーザに知らせるための振動であって、第1振動によってデバイス100の環境の類型が決定された場合、アラーム制御部740の要請に応じて振動部120が発生させるようになる。もちろん、振動部120が第2振動を発生させる間、感知部130がデバイス100の振動パターンを感知する必要はない。
【0034】
以上の説明でデバイス100を構成する各構成要素はモジュールで具現され得る。前記「モジュール」はソフトウェアまたはField Programmable Gate Array(FPGA)または注文型半導体(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)のようなハードウェア構成要素を意味し、モジュールはある役割を遂行する。しかしモジュールはソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。モジュールはアドレッシングできる保存媒体にあるように構成され得るが、またはそれ以上のプロセッサを実行させるように構成され得る。したがって、一例としてモジュールはソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシーザ、サブルーチン、プログラムコードセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データベース構造、テーブル、アレイ、および変数を含む。構成要素とモジュールで提供されている機能はさらに小さい数の構成要素およびモジュールに結合されたり追加的な構成要素とモジュールでさらに分離され得る。
【0035】
図8は本発明の一実施形態によるアラーム発生過程を示したフローチャートである。図示されたフローチャートの各過程は図1を参照して説明したデバイス100によって遂行される。
【0036】
まず、イベント点検部110がデバイス100に発生したイベントを感知すれば(S810)、振動部120はデバイス100を振動させる(S820)。
デバイス100が振動すれば、感知部130はデバイス100の振動パターンを感知する(S830)。
【0037】
その後、分析部140は感知部130が感知したデバイス100の振動パターンを使用してデバイス100の環境の類型を決定する(S840)。先に説明したように、過程S840の遂行のために分析部140は振動パターンを既設定された基準パターンと比較し得る。
【0038】
次に、アラーム処理部150は分析部140によって決定された環境の類型に対応するアラームを提供する(S850)。もちろん、アラーム処理部150はアラームを直接提供されず、デバイス100を構成している他の構成要素を制御してアラームが提供されるようにできる。例えば、先に説明したように、アラーム処理部150は振動部120に所定の強度の振動発生を要請することができ、振動部120はアラーム処理部150の要請に応じて特定強度でデバイス100を振動し得る。
【0039】
以上で説明した本願発明の実施形態は媒体上に記録された、コンピュータで判読可能で、少なくとも一つのプロセシングエレメントを制御するためのコードやインストラクションによって実行され得る。前記媒体はコンピュータで判読可能なコードやインストラクションの保存や送信が可能である。
【0040】
前記コンピュータで判読可能なコードやインストラクションは、多様な類型の媒体を通して記録されたり転送され得る。前記媒体の例として、マグネチック保存媒体(例えばROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク)、光記録媒体(例えばCD−ROMまたはDVD)のような記録媒体、および搬送波(carrier waves)のような送信媒体をあげることができる。また、本発明の実施形態によれば前記媒体は合成信号またはビットストリーム(bitstream)のような信号でもあり得る。前記媒体は分散ネットワークである得るため、コンピュータで判読可能なコードやインストラクションは分散方式で複数の媒体上に保存および伝送され実行され得る。
【0041】
また、前記プロセシングエレメントはプロセッサまたはコンピュータプロセッサを含み得る。前記プロセシングエレメントは複数の装置やサーバーに分散することができ、一つの装置やサーバーに含むこともできる。
【0042】
以上、添付された図面を参照し本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変更せずに、他の具体的な形態で実施され得るということを理解することができるであろう。したがって以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものでないものと理解しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態によるデバイスを示したブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による振動測定方式を示した図である。
【図3A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図3B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図3C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図4A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図4B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図4C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図5A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図5B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図5C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図6A】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図6B】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図6C】本発明の一実施形態による基準パターンを示した図である。
【図7】図1のアラーム処理部に対する一実施形態を示したブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態によるアラーム発生過程を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
110 イベント点検部
120 振動部
130 感知部
140 分析部
150 アラーム処理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の演算能力を有するデバイスであって、
前記デバイスを振動させる振動部と、
前記デバイスの振動によって振動パターンを感知する感知部、および
前記感知部によって感知された前記デバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する判断部を含む、デバイス。
【請求項2】
前記感知部は慣性センサを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記慣性センサは加速度計、ジャイロスコープ、衝撃センサ、およびチルトセンサのうち少なくとも一つを含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記感知部は少なくとも一つの基準軸を基準とし前記デバイスに加えられる加速度を測定して前記加速度測定結果を使用して前記振動パターンを抽出する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記振動部は所定のイベントが発生した場合に前記デバイスを振動させる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記振動部は一定時間の間前記デバイスを振動させる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記振動パターンは振動の大きさおよび振動周波数のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記振動の大きさは少なくとも一つの基準軸を基準とし測定された前記デバイスの加速度の上下のピーク値の間の差異である、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記判別された環境の類型に対応するアラームを提供するアラーム処理部をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記アラーム処理部は既保存された基準パターン中から前記デバイスの振動パターンと最も類似する基準パターンに対応するアラームを提供する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記アラームの類型は振動、音、ランプ点灯のうち少なくとも一つを含む、請求項9に記載のデバイス。
【請求項12】
前記アラーム処理部は前記デバイスの振動パターンに応じて前記アラームとして提供されている振動の強度を制御する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項13】
前記アラーム処理部は前記デバイスの振動パターンに応じて決定される強度で前記デバイスを振動させるように前記振動部を制御する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項14】
デバイスを振動させる段階と、
前記デバイスの振動を感知する段階、および
前記感知されたデバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する段階を含む、デバイスの環境を分析する方法。
【請求項15】
前記感知する段階は、
少なくとも一つの基準軸を基準とし前記デバイスに加えられる加速度を測定する段階、および
前記測定された加速度を使用して前記振動パターンを抽出する段階を含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項16】
前記振動させる段階は、
所定のイベントが発生した場合に前記デバイスを振動させる段階を含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項17】
前記振動させる段階は、
一定時間の間、前記デバイスを振動させる段階を含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項18】
前記振動パターンは振動の大きさおよび振動周波数のうち少なくとも一つを含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項19】
前記振動の大きさは少なくとも一つの基準軸を基準とし測定された前記デバイスの加速度の上下のピーク値の間の差異である、請求項18に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項20】
前記判別された環境の類型に対応するアラームを提供する段階をさらに含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項21】
前記アラームを提供する段階は、
既保存された基準パターンのうちから前記デバイスの振動パターンと最も類似する基準パターンに対応するアラームを提供する段階を含む、請求項20に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項22】
前記アラームの類型は振動、音、ランプ点灯のうち少なくとも一つを含む、請求項20に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項23】
前記アラームを提供する段階は、
前記デバイスの振動パターンに応じて複数の強度のうち何れかの一つの強度で前記デバイスを振動させる段階を含む、請求項20に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項24】
所定のデータ演算能力を有するデバイスであって、
前記デバイスを振動させる振動部、および
前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供するアラーム処理部を含む、デバイス。
【請求項25】
デバイスを振動させる段階、および
前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供する段階を含む、動的アラーム発生方法。
【請求項26】
第25項の方法を実行するための少なくとも一つのプロセッサを制御するコンピュータで判読可能なインストラクションを記録した記録媒体。
【請求項27】
第14項の方法を実行するための少なくとも一つのプロセッサを制御するコンピュータで判読可能なインストラクションを記録した記録媒体。
【請求項1】
所定の演算能力を有するデバイスであって、
前記デバイスを振動させる振動部と、
前記デバイスの振動によって振動パターンを感知する感知部、および
前記感知部によって感知された前記デバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する判断部を含む、デバイス。
【請求項2】
前記感知部は慣性センサを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記慣性センサは加速度計、ジャイロスコープ、衝撃センサ、およびチルトセンサのうち少なくとも一つを含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記感知部は少なくとも一つの基準軸を基準とし前記デバイスに加えられる加速度を測定して前記加速度測定結果を使用して前記振動パターンを抽出する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記振動部は所定のイベントが発生した場合に前記デバイスを振動させる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記振動部は一定時間の間前記デバイスを振動させる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記振動パターンは振動の大きさおよび振動周波数のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記振動の大きさは少なくとも一つの基準軸を基準とし測定された前記デバイスの加速度の上下のピーク値の間の差異である、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記判別された環境の類型に対応するアラームを提供するアラーム処理部をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記アラーム処理部は既保存された基準パターン中から前記デバイスの振動パターンと最も類似する基準パターンに対応するアラームを提供する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記アラームの類型は振動、音、ランプ点灯のうち少なくとも一つを含む、請求項9に記載のデバイス。
【請求項12】
前記アラーム処理部は前記デバイスの振動パターンに応じて前記アラームとして提供されている振動の強度を制御する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項13】
前記アラーム処理部は前記デバイスの振動パターンに応じて決定される強度で前記デバイスを振動させるように前記振動部を制御する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項14】
デバイスを振動させる段階と、
前記デバイスの振動を感知する段階、および
前記感知されたデバイスの振動パターンに応じて前記デバイスの環境の類型を判別する段階を含む、デバイスの環境を分析する方法。
【請求項15】
前記感知する段階は、
少なくとも一つの基準軸を基準とし前記デバイスに加えられる加速度を測定する段階、および
前記測定された加速度を使用して前記振動パターンを抽出する段階を含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項16】
前記振動させる段階は、
所定のイベントが発生した場合に前記デバイスを振動させる段階を含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項17】
前記振動させる段階は、
一定時間の間、前記デバイスを振動させる段階を含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項18】
前記振動パターンは振動の大きさおよび振動周波数のうち少なくとも一つを含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項19】
前記振動の大きさは少なくとも一つの基準軸を基準とし測定された前記デバイスの加速度の上下のピーク値の間の差異である、請求項18に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項20】
前記判別された環境の類型に対応するアラームを提供する段階をさらに含む、請求項14に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項21】
前記アラームを提供する段階は、
既保存された基準パターンのうちから前記デバイスの振動パターンと最も類似する基準パターンに対応するアラームを提供する段階を含む、請求項20に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項22】
前記アラームの類型は振動、音、ランプ点灯のうち少なくとも一つを含む、請求項20に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項23】
前記アラームを提供する段階は、
前記デバイスの振動パターンに応じて複数の強度のうち何れかの一つの強度で前記デバイスを振動させる段階を含む、請求項20に記載のデバイスの環境を分析する方法。
【請求項24】
所定のデータ演算能力を有するデバイスであって、
前記デバイスを振動させる振動部、および
前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供するアラーム処理部を含む、デバイス。
【請求項25】
デバイスを振動させる段階、および
前記デバイスの振動パターンに対応するアラームを提供する段階を含む、動的アラーム発生方法。
【請求項26】
第25項の方法を実行するための少なくとも一つのプロセッサを制御するコンピュータで判読可能なインストラクションを記録した記録媒体。
【請求項27】
第14項の方法を実行するための少なくとも一つのプロセッサを制御するコンピュータで判読可能なインストラクションを記録した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2008−139293(P2008−139293A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−287228(P2007−287228)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】
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